19:20
これより、予算委員会第6文化会を開会いたします。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算及び、令和6年度政府関係機関予算中農林水産省所管について、きのうに引き続き質疑を行います。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
19:50
静岡県中東園地域出身の小山信弘です。坂本大臣におかれまして、予算委員会集中審議、一般審議等連日お疲れ様です。今日もよろしくお願いいたします。それでは質問に入らさせていただきたいと思います。まずですね、この海業についてお尋ねしたいと思います。
20:13
和歌山県の片田漁協さんというところがございます。ここはもともと養殖サバとか、あるいはタイが中心だったと思いますが、養殖を中心とした漁業共同組合さんですけれども、30年以上も前から、自分たちで養殖して作った魚を市場の相場に振り回されることなく、自分たちで 売っていきたい。
20:38
そういう思いから、養殖業の物品販売を目的に直販場を作ろうと。ただ直販場を作るだけでも、魚を買いに来るというだけでは、なかなかお客さんがたくさん来てくれないかもしれない。潰れちゃってもいけないということで、せっかく直販するなら魅力ある物品販売店にしようということで、白浜町にあるという地域的な特性も生かして、土産物販売とか、あるいは総合レジャー施設としてトレトレ市場を開設いたしました。
21:06
その後、レストラン、宿泊施設など関連する様々な事業を展開し、今や地域の雇用や地域振興にも大変大きな役割を果たしております。30年以上にもあたる、片田漁協さんの取り組みというものは、漁業者や漁協の組合員さんという点では一般的なイメージと異なるという方もいらっしゃいますけれども、
21:29
まさに今回、政府の言うところの「海業の一種」、その先駆けではないかと考えますけれども、この片田漁協の取り組 みに対する政府の評価について伺いたいと思います。
21:45
委員御指摘の片田漁協におけるトレトレ市場の取り組みにつきましては、地元の養殖場内の販売提供や近隣の釣り堀や宿泊施設等も相まって、令和4年度には年間300万人の来客があったということが大変な数字だと思います。
22:04
野党の白米、千枚田の入り込み客が50万人から60万人、熊本城が大体200万人ぐらいでありますので、大変な数であります。平成7年のオープン以来、地域の水産業の発展に寄与している取り組みとして、海業の最高の有料事例だというふうに思います。委員は以前、和歌山にもお勤めだったということで、多分アドバイスがあったのではないだろうかというふうにも思っております。
22:36
昨年の通常国会での漁港漁場整備法の改正におきまして、漁港施設等におきまして、漁港で 水揚げされた水産物を提供する販売施設や飲食店、港内の水面を活用した釣りや漁業体験活動等の事業を取り組みやすくする仕組みを位置づけたところであります。
23:02
国際水産省といたしましては、片田漁協の取組のような有料事例の収集・周知に努めつつ、法改正を機に海業の取組が、こういう片田漁協のような取組が全国に広がるよう取り組んでまいりたいというふうに思っております。大変ご評価いただく、ご答弁いただきましてありがとうございます。
23:26
私も実は大臣おっしゃられた通り、途中で御縁があった時期もあったんですけれども、何よりもやはり養殖で自分たちが作った魚を自分たちの価格で売っていきたいという思いがこのように結実していったというところが、まさにそうお考えの、多分全国の漁業関係の方々、漁協さんもあろうかと思いまして、あえて御紹介も兼ねてお尋ねをさせていただきました。
23:52
では、ここから国交省さんにお尋ねをさせていただきたいと思います。先日、リニアの関係の問題でございますけ れども、村田鉄道局長さんが2月7日に静岡県を訪問し、南アルプス環境保全措置に関しての専門家会議の報告書の中で、必要な論点はすべて取り上げられ、対策も明示しているとおっしゃいました。
24:18
静岡県は、とりわけ生物多様性について、県が提出した意見書が国の有識者会議の報告書に反映されていない点も多く、議論が不十分な課題も残されているのではないか、そういうことを示しておりまして、ここだけに注目すると、県と国の間に認識の違いがあるようにも感じます。
24:40
しかし一方で、静岡県は47項目のJR東海線との対話を要する事項を発表し、対話協議を続けてまいりました。この点について、村田鉄道局長は、報道によりますと、県が未了とした項目について、引き続き対話が必要ということだと認識しているとも報道で伝えられております。
25:02
また、国の有識者会議の中村座長も、個別の議論や足りない点も含めて、全てを完全にカバーしているわけではない、というふうに発言もしておりまして、議論すべき課題が残されているという点では、認識が一致しているのではないかと私は受け止めておりますが、この点について国交省さんは、この認識の違いや一致点についてどのように捉えていらっしゃるか。
25:26
今後も静岡県が対話を未了としている項目について、県とJR東海さんが引き続き対話を継続する必要があると私は考えておりますが、両者が合意するように国交省さんとしても、適時適切に指導を監督する必要があると思います。その点についても、御答弁をお願いしたいと思います。
25:45
国土交通省大臣官房技術審議官岸谷勝美さん。
25:50
お答えを申し上げます。国土交通省が設置いたしました有識者会議では、まず議論の方向性を明確にすべく、静岡県中央新幹線環境保全連絡会議に設けられました専門部会での議論や南アルクスの自然環境等の現状や地域の懸念を踏まえまして論点の整理を行いました。
26:19
論点の整理に当たりましては、有識者会議におきまして、静岡県、関係市町、環境団体等に対しヒアリングや意見交換を行い、整理された論点に関して科学的客観的な視点から丁寧に議論されたと認識しております。
26:36
このため、昨年12月に取りまとめられました南アルクスの環境保全に関する報告書と、令和3年12月に取りまとめられました大井川水資源問題に関する中間報告を合わせて、いわゆる47項目を含む基本的な論点及び対策については、現時点において取り得るものは全部取り上げて対策も明示していると認識してございます。
27:03
今般2月5日でございますが、いわゆる47項目のうち、静岡県が専門部会で今後議論が必要とした事項の大半につきましては、これまで国の有識者会議で整理された対策等の詳細等を確認したいと静岡県が希望している事項であると認識しております。
27:25
このため、JR東海に対しましては、これまでの国の有識者会議でJR東海が説明してきた内容等につきまして、静岡県の専門部会の開催等を待たずに、速やかに静岡県に対し丁寧に説明するよう、今般の県の発表を踏まえて改めて求めており、 実務的な打ち合わせを重ねていると聞いております。
27:48
今後は工事に向けた作業や工事と並行いたしまして、高速徴着・先進ボーリングの調査結果等により予測の精度を高め、必要な対策を見直し、それを実行していくことが重要であると考えております。
28:03
国土交通省といたしましては、有識者会議の報告書に基づき、JR東海が地域の理解を得ながら、しっかりと取組や対策を進めるよう求めるとともに、対策が着実に実行されているか継続的に確認してまいります。
28:18
小山信尋君。 引き続き、先ほども私も問いの中で申し上げましたが、中村たちの個別の議論に足りない点も含めて全てを完全にカバーしているわけではない、あるいはまだJRさんと県の方で合意に至っていないところについて、丁寧にこれからも協議が継続されることを希望したいと思います。
28:41
もう一問お尋ねしたいと思いますが、2月7日に国交省の鉄道局長さんが、先ほ ど申し上げました静岡県を訪れて、静岡県に対して国としてモニタリング会議の設置と工事の施工状況等を当該会議にて確認するとの提案があったと報道で伺っております。国の積極的関与については、静岡県も高く評価しておりまして、2月27日、昨日ですね、静岡県議会でも川勝平田県知事がそのように答弁をいたしております。南アルプス地域はユネスコエコパークとしても指定されておりまして、また国も国立公園にも指定しております。まさにユネスコエコパークということであれば、世代を超えて、我々の世代だけではなくてですね、人類共通の世界遺産であると思いますし、2014年の国交大臣意見では水系の影響回避を図ること、大小やあるいは軽減ではなくて回避を図ることとしておりまして、今後もこの点について大臣意見が十分に遵守されているか、モニタリング会議を通じて関与していくべきだと考えておりますけれども、この点についての国交省さんの認識を伺いたいと思います。また、工事着工前も含めた状況破薬やモニタリングの手法について国はどのように検討していらっしゃるか、この点についてもお尋ねしたいと思います。
30:16
お答えいたします。リニア中央新幹線は東京、名古屋、大阪の三大都市圏を一つの圏域とする日本中央街道を形成して日本経済を牽引するとともに、東海道新幹線とのダブルネットワークによるリタンダンシーの確保を図るものであり、国土形成計画及び国土強靭化基本計画等にも位置づけられた国家的堅持に立ったプロジェクトでございます。未着工の静岡豊区につきましては、静岡県とJR東海との対話を促進することが重要であると考えていることから、国土交通省が設置いたしました有識者会議において、大井川の水資源の影響に関する報告書を令和3年に取りまとめました。さらに昨年12月には、南アルプスの生態系などの環境保全に関する報告書を取りまとめ、JR東海に対し、この報告書に基づいて対策を講じるよう求めたところでございます。さらに今後、静岡豊区の水資源及び環境保全について、JR東海が報告書で整理された対策を着実に実行していくことが重要であることや、地域の方々から引き続き国の関与についてご要請をいただいたことを踏まえまして、その取組を継続的にモニタリングするための新たな会議として、明日、2月19日に第一回リニア中央新幹線静岡豊区モニタリング会議を開催いたします。このリニア中央新幹線静岡豊区モニタリング会議におきまして、2つの報告書で整理された対策が着実に実行されているかどうか、講じ着工前を含め、継続的に確認してまいりたいと考えております。
32:02
先ほども申し上げましたが、この生物の多様性、あるいはこのユネスコエコパークとして指定されているということで、少なからず全く影響が出ないということではないと思うんですけれども、今、振り返ってみますと、3年前の静岡県知事選挙で国土交通副大臣であられた岩井茂さんがルート変更ということを、この演説の中で、確かあれは公開討論会の中でお話になられて、それが今となってはということではあるんですけれども、もともとのルートを決めたときに、速達性と経済性ということから、南アルプスルートが決まったということで伺っております。しかし、今振り返ってみますと、もしこのときにスーハルートというのもあったわけですけれども、実は完成した場合の比較すると7分ぐらいしか、名古屋に着くまでには時間が変わらないということも聞いたことがありまして、今となってはなかなか難しいのかもしれませんが、当時のルートの決定の仕方といったところにも、本当にこの速達性、経済性といったところに適応していたんだろうかということに、私は今から考えると、若干、もっと他の選択肢はなかったんだろうかというような思いを致すところでございます。国交省さんへの質問はこれで終わりですので、もし、すみません、都市計画の方はまだありますけれども、鉄道関係のリニアのことはこれで終わりですので、ご退席いただいても構いませんので、ありがとうございます。それでは、また農水関係の質問をさせていただきたいと思います。市政方針演説の中で農林水産物の輸出に取り組むということで、岸田総理も述べていらっしゃるんですけれども、輸出をすることで具体的にどのぐらいの農家所得の向上を見込んでいらっしゃるか、農水省さんにお尋ねしたいと思います。
34:00
農林水産物食品の輸出拡大は地域農業の維持拡大などに加えまして、農林水産業の所得向上につながるものと考えております。例えば、岩手県のあるJAの試算によりますと、栽培しているリンゴの全品種平均の農家手取りの単価は1kgあたりで輸出用が302円であり、国内販売用の195円よりも107 円高いというふうにされております。前の熊本の富士急政務官も、牛肉を、肉を、肉牛を中等に出しておられまして、普通kg2500円ぐらいですけれども、だいたいkg4万円ぐらいだというふうに言っていらっしゃいました。それほど輸出というのが農家の所得に結びつくというふうに思っております。それ以外にも、国内市場では引き合いが少ないサイズのもの、大きすぎるとか小さすぎるとか、こういうものが海外市場では販売が好調であるという例が台湾等でも見られております。このように、輸出拡大は農林漁業者の所得向上に資する効果が高いと考えておりまして、生産者の所得につながるように、これからも情報の把握と発信に努めてまいりたいというふうに思っております。最後に大臣からもお話のありました、生産者の所得向上につながるように、ぜひこれからもお取組みいただきたいと思います。できれば、国全体で農家所得がどのぐらい総額として上がったか、なかなか捉えにくいところかもしれないですけれども、そういった統計などもぜひ今後取っていくということもご検討いただいて、ぜひ目に見える形で、また、中間業者さんがいろんな業者さんもいて、そういった方々がいなければ、輸出もできないというところもありますけれども、一方で価格転換のお話ではないですが、中間の商社さんとか、そういったところが大変利益を持って、生産者がなかなか所得が増えないということがないように、ぜひ鋭意ご留意いただければと思っております。それで、行ったり来たりして申し訳ありませんが、国交省さんにもう一つ、都市計画のことでお尋ねさせていただきたいと思います。都市計画法における縁路サービスについては、道路沿いの開店許可は、現在自治事務になっておりまして、基礎自治体の市町村が開発許可権者になっているということと伺っております。本日は、都市計画についてですけれども、都市計画をしっかりと行った、例えば静岡県の西部ですと岩田市のような自治体では、その後も住宅地が広がったこともあって、都市計画区域内への製造業の向上とか、あるいは商業地の誘致などはなかなか、もうそういう誘致できるようなスペースがないと、スペースというかそれだけのまとまった土地がですね。一方で都市計画区域以外は、ほぼ農業振興地域となっておりまして、農地転用も非常に極めて厳しい現状にあると。また、別の町に行きますと、袋石などではですね、区域区分に関する都市計画、いわゆる線引きを定めていなかったので、自治体としては比較的ですね、開発を進めやすいということで、製造業の誘致が進んでおります。まじめにですね、都市計画を定めた自治体が人口減少であるとか、あるいは自治体間競争が激しいというようなことが言われるような現在においてですね、規制によって比較で劣位を強いられると いうような風に考える向きもあるんですけれども、今後この一旦定めた都市計画の見直しなども含めて進めていきたいという自治体からの要望があった場合にどのように応えていくべきか、その点について国交省さんの認識を尋ねたいと思います。
38:08
お答え申し上げます。都市計画区域の設定及び区域区分の都市計画決定につきましては、都道府県等の権限となっておりまして、静岡県により判断されるべきものであります。その上で、一般論として申し上げれば、都市計画は地域の実情や社会経済状況の変化に対応して適切に運用されるべきものと認識をしております。国土交通省といたしましても、静岡県からご相談があれば、丁寧に対応してまいりたいと考えております。(徳島新聞社) 本当に大変難しい問題で、一方では有料農地で農家の方も若い方がやっていきたいというところに、逆に開発をしたいというような自治体や地元の希望もあったりすると、それはそれでどうかなと思ったり、一方で今の岩田氏のように真面目に都市計画を定めたが故に、がんじがらめになってしまっているというよう なところもありまして、またそういったところも、だいぶ権限以上もされているということで、またご相談がありましたら、ぜひご検討いただければと思っております。これで質問終わりですので、ご退席いただいても構いません。ここからは農水省さんへの質問になります。福出漁港というところが岩田市にございます。ここは自衛隊の護衛官の避難港にも指定されておりますが、近年二級河川の大田川等の泥や砂が港に入り込んで退砂量が多くなっておりまして、河床が非常に上昇しております。かつては10メーターぐらい水深があったのが、今や2メーターとか3メーターというようなこともありまして、橋がありまして車が上を通って、船が下を通っていくところがあるんですけれども、その橋の下を船が通れないような危険な状態にもなっているというようなことも伺っております。静岡県によって春節が行われているようですけれども、退砂の実態や福出漁港の現状について、今後も船の通行にしちゃうがないような対策をぜひとっていただきたいと思いますが、農水省の見解を求めたいと思います。
40:19
お答えいたします。福出漁港の退砂の実態につきましては、漁港管理者であります静岡県から河川から泥や砂が港内に向上的に流入しており、近年ではその量が増加いたしまして、港の奥の白地では水深の低下に伴って一部の漁船の通行に支障が出ているというふうに伺っております。静岡県では漁港機能を適切に保全することを目的に、外港において堆積した砂をポンプで移送する「3度バイパスシステム」を活用した対策を行うとともに、平成28年に福出漁港の機能保全計画を策定いたしまして、この港の奥の白地の春節を計画的に準時しているところでございます。引き続き、安全な漁船の通行など必要な福出漁港の機能を確保していくため、機能保全計画に基づく計画的な春節等について支援してまいりたいと思います。
41:15
ぜひ、向上的に泥も砂も入っていきますので、また、権限以上された港ではありますけれども、水産庁としても、ぜひこれからも支援をお願いしたいと思います。また、福 出漁港の漁業者の方々、白巣漁が主力のところでございます。ただ、近年、白巣漁が不漁が4年から5年続いておりまして、かなり白巣漁1本が主力すぎたということもあって、大変今、苦境にございます。その原因については、苦しい大蛇行が10年にも及んでいるということが原因ではないか、あるいは温暖化の影響によって漁獲漁種が変化したためと認識しておりますけれども、この白巣の不漁について、昨日もこのような環境変化による漁種の取れで取れないというのがあるということで質疑がございましたが、国はどのようにこの白巣漁の不漁について原因を認識していらっしゃいますでしょうか。
42:16
最新の資源調査では、白巣の親であります大平洋川の片口岩市は、いわゆる持続をさせるための最大限の指標となりますMSYを達成する資源水準にありまして、漁獲圧も適正となっております。白巣の不漁は、卵殻等が原因とは言えないというふうに考えております。他方で、白巣の漁獲漁は片口岩市の資源漁のほか、海洋環境の変動にも大きく影響 を受けると考えられており、大平洋川の白巣の不漁についても、研究者からは大塩の大蛇行などが要因の一つであるというふうに示唆をされているところであります。黒塩の大蛇行ですね。黒塩の大蛇行です。水産資源の回遊や分布の変化は、多くの種においても見られることから、ヌールウィルス水産省といたしましては、海水温の上昇も含め、海洋環境の変化が水産資源に及ぼす影響にも注視をしながら、資源調査を適切に実施してまいりたいというふうに思っております。
43:38
漁業者の方から白州の不漁が4,5年にも及んで、非常に環境の変化に人為的に対応できないということで、他の漁種を漁獲することも考えておりますけれども、なかなか容易に、カツオとかクエとか漁獲の許可が下りないとも伺っております。漁種変化による不漁について、漁業者側の漁種展開を図ることについての国の認識を伺いたいと思います。
44:07
お答えいたします。漁種変化に対しまして、漁法や漁獲対象漁種の複合化転換といった対応が必要となる一方で、水産資源の持続的な利用の確保等の観点からは、漁法転換後の対象漁種の資源の状況や既存の漁業者等の調整も踏まえるといったことも重要と考えているところでございます。ご指摘のクエ漁の関係でございますけれども、静岡県によりますと地元の漁業からクエなどを漁獲できます、そこだて生え縄漁業の許可の増加要望を受けているということでございますが、この漁業の主な漁獲対象であります赤アマダイや赤ムツは資源状況が良くないことから、今以上に漁獲発を高めるべきではないということ、また漁具を固定する漁法であるため、他の漁業者等の調整が困難であるといったことから、海区漁業調整委員会で協議をした結果として、許可の増加要望には応じられなかったということでございました。いずれにいたしましても、地先の資源管理や漁業者間の調整を担当しておられる静岡県において、今後とも適切に判断は行われるものと考えておりますが、国としてもこの状況を注視いたしまして、必要に応じ県からの相談には応じてまいりたいというふうに考えております。
45:29
今、シラスの不良のお話をしておりますが、実はシラス漁業者さんが、自分のところで釜揚げしたりとか干したりとかということをやる方と、漁業者さんからシラスの加工専門でやっていらっしゃる漁業者さんという方々もいらっしゃいます。彼らも不良によって大きな影響が出ているわけですけれども、漁業者さんは漁業協債とか積立プラスなどの保障がありますけれども、同じようにほぼ一心同体と言っていいようなシラス加工業者さんには同様の救済措置となるような制度がございません。ですので、なかなかこの天然というか自然の影響をシラスの良不良の影響を受けるわけですけれども、なかなかそういった保障措置がないということで、非常に県が苦しいわけですけれども、何らかの救済策、経営支援策が必要と考えますけれども、国の考えはいかがでしょうか。
46:25
お答えいたします。御指摘のとおり、こうした資源変動や不良の影響というものは水産加工業者にも及んでいるという状況でございます。こうした水産加工業者に対しましては、日本政策金融機関によりますセーフティーネット貸付資金による運転資金などの手入れ貸付が措置をされているところでございますし、また、加工業者向けの独自対策としても、生産者や販売業者等と連携して、精進化、交付化、価値化、原材料添加等の取組に対する支援を行っているところでございます。加工業者の皆様、例えば原料の仕入れ先を変更するだとか、あるいは他の原料の活用を検討するといったいろいろな取組もされておられるところでございます。引き続き、水産加工業者の方々の声も聞きながら、必要な支援を行っていきたいというふうに考えております。
47:26
すみません。最後にもう一問だけお願いします。シラスに非常に小さなフグの稚魚というか、フグが一緒に漁獲されることもありまして、これを取り除くのがなかなか大変だと。ただ一方で、フグというのは夏の貝を食べることによって毒を蓄えていくので、これほど小さいフグは貝を食べることができないので、だから毒性はないのではないかというような漁業者の声もございます。また、このフグがもし非常に小さい3ミリとかのものが見つかっても、出荷した係数をかなり大量に回収をしなければいけないということで、そのことについての経済的な負担というのも大きいというようなことの漁業者からの声もあります。だから、毒性のないあるいは非常に少ないフグの混入については、今後基準について検討していくというようなことも、基準の緩和を検討するというようなこともできないのでしょうか。
48:31
お答えいたします。まず、フグはテトロドキシンと呼ばれる毒を有することが知られておりまして、その毒核機構は十分に解明されておらず、毒力の強さはフグの種類と部位によって大きく異なり、小手際があることが知られております。また、フグの稚魚につきましては、親魚の乱層に由来する毒を持つとの知見もございます。このことから、適切な取扱いがなされない場 合、人の健康に極めて重大な影響を及ぼす可能性が否定できないため、現状ではシラス中に混入するフグについて厚生労働省において改修の基準等を設けているわけではございませんけれども、小売販売されたシラス等に混入が認められた場合には、関係事業者において必要な範囲で自主改修等が行われている状況と承知をいたしております。なお、厚生労働省におきましては、令和6年度から8年度の厚生労働科学研究において、シラス製のフグ稚魚の混入状況や毒含有量に係る調査研究を実施し、さらなる知見の収集に努めてまいりたいと考えております。
49:38
時間が来ましたので、終わらせていただきます。これにて小山信弘君の質疑は終了いたしました。ありがとうございました。
50:22
自由民主党無所属の会の仁木裕文です。質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。大臣、通告になかったんですけれども、今、被災地の現場においては、農家の方々も一生懸命生活されています。農業というのは、種をまいて、そして作物が生育して、また収穫し、そして出格して初めて所得収入につながるわけでございまして、そういった現地、被災地における農業をされている方々への支援も、改めて予算措置をお願いしたいと思いますが、それに関しまして何か大臣、今の段階で答えられることがありましたら、お願いしたいと思います。はい、できるだけ農業のインフラを整備をしたい。そして、今年中に、今年、柵付けられるものは、柵付けられるように努力をしていきたい。しかし、どうしてもこれだけの被害でありますので、柵付けられないものもあります。それは、長期的に、あるいは中長期的に、しっかりと私たちが水田機能、あるいは裸足機能も復旧復興してまいりたいと思っております。そして、柵付けできないところについては、既存の制度を活用して、何かを柵付けしていただければ、それに対して水田活用交付金的なものを支給するというようなことで対応してまいりたいというふうに思っております。しっかり、その辺の収入は守っていきたいというふうに考えております。
52:03
大臣、ありがとうございます。通告していなかったにもかかわらず、現地の被災者、特に農家の方に寄り添ったご答弁ありがとうございます。さて、本題に移りますけれども、大臣、水ですね、特にこの農林水産省、特に農業においては、水というのは欠かせません。今回もですね、食料、農業、農村基本法の改正においてされておりますが、農業になっていく上で植物、これは水と二酸化炭素を吸収し、耕耕生をするため、水は必要不可欠というふうに考えます。そういったことも踏まえて、大臣、水の重要性についてご答弁いただけたらと思います。
52:48
水を一番蓄えるのはやはり森林でございます。森林は水資源の注流の源泉でもございます。そして洪水の緩和もいたします。そして水質の浄化ということも機能を果たしております。そういうことで、水源関与をはじめとして、国土保全の地球温暖化防止、林産物の供給など多面的な機能を森林は有しているわけですので、この水の資源を大事にするということからも、そしてカーボンニュートラル社会の実現ということからも、この森林というものは大事にし、そして水というものを大切にしてまいりたいというふうに思っております。
53:38
大臣がおっしゃったように、水、特にその源は大臣が今おっしゃったように、森林にあると言っても過言ではないと思います。こういうことで言いますと、今回、現地においても水が足りないということで様々な問題がありましたし、古くは阪神淡路大震災で水というものがライフラインという言葉の中に含まれました。まさに私たち生物は生きていく上で水が欠かせないということでございますが、大臣がおっしゃったキーワード、森林、山です。山があるから川があり水があるというふうな形にも認識しております。私が今日の質問で主張したいのは、山林やそういったものに国民が目を向け関心を持ち、そういったところへ投資していく、お金が行く、そういうふうな政治へ変えたいと、そういうふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。さて、これは次の質問ですけれども、水循環基本法が施行されて約10年がたとうとしておりますが、今日ご出席の林野庁長官、この施行後、先ほど大臣がおっしゃった水のキーワードである森林はどのように変わったでしょうか。特に私の地元四国で、徳島県なんですけれども、比較的民有林が多い山においては、昭和の初期のような、あるいは戦後間もないときのように、多くの紅葉樹を杉ヒノキとかに植林し直し、それが使われるのではないかという形で、山の価値が高かった時代がありますが、その林業的な視点でいうと、外在に依存になって、国産の植林した木にあまり山に目が向かれなくなり、つまり外在の方の需要が高まりました。結果として、今、種発の時期を超えていますけれども、山が荒れております。それはさっき言ったように、私が今日の訴えたい、山に国民の関心が行くというふうなこととは、裏腹になっているわけでございますけれども、先ほど冒頭も質問しました、この水循環基本法施行後、そして大臣がおっしゃった森林というキーワードの中で、どのように変わったと認識されているか、ご答弁いただきたいと思います。
56:13
お答えいたします。委員から水循環基本法のお話がございましたけれども、平成13年に改正して成立しました森林林業基本法がございまして、こちらの方では、国土の保全、水源の寛容、地球温暖化の防止等の森林が有する多面的機能の持続的な発展に向けて、適切な森林の整備・保全を図ることが位置づけられております。それで、委員が御指摘ございました、平成26年に成立しました水循環基本法は、こうした森林林業基本法の規定ぶりも踏まえまして、有機における水の注流、寛容機能の維持、向上を図るため、森林整備等の施策を講ずるとされたところでございます。これらを踏まえまして、林野庁におきましては、森林の有する水源寛容等の多面的機能が将来に向けて持続的に発揮されるよう、保安林の計画的な配備やその適切な管理、間伐や路網整備等によります適切な森林整備等に取り組んでいるところでございます。
57:17
ありがとうございます。先ほど長官がおっしゃった中で、森林の整備というワードがありました。私が先ほど公開した森林、これは茸の築林も公開しておりますが、やはり国民の関心がいっていない、イーコールお金がそちらに届いていませんから整備をする人がいない、そういうふうな現実があるわけでございます。そういう意味で言いますと、改めてこの今の現状ですね、例えば今地方に行きますと、どこの地方でも問題になっていますのが、蝶住対策、蝶住被害です。これ、農水省として、あるいは長官の御見解としてですね、この山の整備ができていないことと、例えば蝶住が人里に出てくることというのはリンクしていると思われますか。因果関係があるとお考えでしょうか。これちょっと通告しておりませんが、お願いします。
58:11
はい、お答えいたします。委員が御指摘のようにですね、山が荒れているわけなんですけれども、その原因となりますのは、山元の流木価格が低くなって、人が山に入らなくなり、それで山を手入れする人が減ってきたという現実 がございます。それから地球温暖化の影響もあると思いますけれども、冬場の気温が高くなって、シカが冬を越せるようになって、それで蝶住害が増えてきたというのが林業界においての大きな原因だと思っております。そういう意味で蝶住害にも対応して森林整備をしていかなくちゃいけないということで、余計なコストがですね、シカに植えた植栽した苗木が食われないようにするということも必要になってまいりますので、植栽に対して更にコストがかかるような状態になっております。そういうことも含めまして、私ども対応を迫られていると認識をしております。
59:19
長官の御答弁は因果関係あるというふうに私は受け取りました。そういう今おっしゃった中で、地球温暖化、そして山に整備を施すことが重要だというそのこともおっしゃっていましたので、後で私が質問します。森林環境税及び常用税の有用というのは、その理念に沿った一つの解決策ではないかというふうに感じますので、お願いします。さて大臣、実はこの大切な水の源 、大臣もおっしゃった森林ですけれども、最近外国人や外国人に関係する企業が買っている。これは取りも直さず将来的に水不足になるというときに、場合によったら私たち日本人あるいは企業が外国人から水を買わなければいけないようなことになるかもしれないということで、まさにこれは安全保障、あるいは最近の経済安全保障的な観点から言いましても重要なことだと思いますけれども、その辺の認識、そしてこれは通告しておりましたが、防衛施設等々ですね、そういった周辺の土地に関する売買に関する法律もありますが、こういった水源あるいは農地、そういったものに対する規制もある程度必要だと考えます。大臣その辺に対する御見解をお願いしたいと思います。
1:00:56
森林の取得につきましては、森林法におきまして外国人や外資の割合等に対する規制は設けておりません。しかし、外国人等が森林を取得した場合も含めて、市町村への届出制度によりまして取引状況を把握するとともに、保安林や林地開発許可制度等によりまして、森林の有する多面的機能の確保を図るこ ととしております。農林水産省といたしましては、今後とも森林法の適切な運用により森林の保全管理に努めてまいります。なお、御指摘の外資規制の導入につきましては、制限目的の正当性、それから制限手段の必要性、合理性の観点から慎重な検討が必要というふうに考えます。ただし、外国法人あるいは外国人と思われるものによる森林の取得の事例というのは、これはしっかりと把握しているところでございます。
1:02:05
(( 英木博君 )) 大臣、私が今日この水に関して質問したのには理由がありまして、世界最大の農業生産国アメリカ、そして主たる農業の生産地帯であります、グレートプレーンズ、これロッキンサービスの東側でございますけれども、主に地下水を利活用して農業を行っているというようなことがありますが、その地下水が枯渇してくるというようなことも情報が入っておりまして、おそらく5年以内ぐらいにこの水不足というものが世界的な問題になってくると思います。と 言いますのも、アメリカは世界最大の農業生産国でありながら、同時に世界最大の農業輸出国でもあります。そういうことで言いますと、日本のこの水、農業に欠かせない水、これが非常に重要だということでございまして、私はそういう形で聞いております。今大臣がそういうふうな形で外国企業、外国人が水源たる林や山を購入しているというふうなことに関しまして、規制のことも踏まえまして御答弁いただきましたが、これ実態をどのように国として把握されているか、これは通告しておりましたので、よろしくお願いします。
1:03:26
お答えいたします。外国資源によります森林取得に対する懸念の高まりを受けまして、居住地が海外にある外国法人または外国人と思われる者による森林取得について調査を行っております。平成18年から令和4年までの累計で320件2732ヘクタールの森林取得が確認されております。また国内の外資系企業と思われる者による森林取得事例としまして、同じく累計で302件6734 ヘクタールを確認しております。先ほど大臣の方から御答弁申し上げておりますけれども、森林法では外国資源であるかに関わらず、新たに森林を出宅した場合は、所有者に市町村に届け出るということを課しておりますし、所有者が取得した林地につきましては、一定希望以上を開発する場合は知事の許可とするほか、保安林を開発する場合は大臣による保安林指定の解除を要する等の措置を講じておりまして、森林の無知するような開発等を防止しているところでございます。なお、外国資源が取得した森林につきましては、取得後も市町村に通じて継続的に状況確認を行っておりますが、これまで地下水の取水や違法な開発等が行われた事例は、報告されていないところでございます。
1:04:49
御答弁いただきましたが、改めて大臣も合理性、そして正当性という言葉をおっしゃいましたが、これ時系列では私は今把握していませんが、今後増えてくる可能性もあります。外国人のいわゆる農地のみならず、今回は山の取得でございますけれど も、これ、もしかしたら潜在的に数字に上がっていない形で、例えば、本来は外国人のいうような形の経営がなされる、運営がなされる会社だけれども、同期上、そういうふうな外国人の、そういう形になっていないというふうな会社なり団体があるかもしれません。そういうことを踏まえまして、大臣、改めてですね、これ私は冒頭、水の重要性に関しまして、そのことを共有したつもりでございます。これ、外国人のですね、そういった水源、私たちに欠かせない水のことに関して、この売買に関する制限、これはある程度必要だと思いますが、安倍大臣、問いただしたいと思いますが、正当性、合理性、もっと戦略的な形でのご答弁をお願いしたいと思います。
1:06:17
農地や森林につきましては、外国資本が取得するか否か、以前の問題といたしまして、農地は農地、それから森林は森林として保全管理していくことが重要であります。農林省といたしましては、農地保護及び森林保護の適切な運用により、農林地の保全管理に努めてまいりますが、これをまた開発しようとすれば、開発のときの規制がかかりますので、この辺はしっかりと守ってまいりたいというふうに思っております。
1:06:50
もう少し踏み込んだ形のご答弁もお願いしたいと思いましたが、まさに最近、極端な水不足とか農業にも影響するほどの水問題というのは、ここ10年ぐらい発生していないかもしれませんが、やはりもっと前に遡りますと、衛生でも隣の香川県でも水不足があったというふうに記憶しております。そういう意味で、やはり山の役割、水を汎用する山の役割というのは非常に大きいと思っておりますので、改めて大臣にお願いしたいと思います。さて、もう一問でございますが、最近私も徳島県の場合に、民有林が多いと申し上げましたが、所有者のはっきりしないような山があると思います。この山の測量、境界の問題も含めて、今の現状についてどのようになっているのか、長官、ご答弁いただきたいと思います。
1:07:58
お答えいたします。林地における地赤調査の実施率というのは約46%でございまして、林野町では地赤調査が行われていない森林において、森林協会の明確化を推進しているところでございます。林業、木材産業循環成長対策を吹き抜き、森林整備地域活動支援対策や森林環境需要税の活用など独自な境界の明確化によりまして、令和4年度は合計で1.9万ヘクタールの境界を明確化したところでございます。
1:08:39
そうなんですね。やはり様々な施策を実施しようにも、そこが公有輪でない、あるいは民有輪である場合、やはり個人の財産のところにそういった施策が及ぶわけでございますので、やはりそういった地赤ということをおっしゃいましたけれども、それはまだ50%を超えていないということでございます。これはかなり急がれ てやっていただきたい。例えばドローンを使ったり、あるいはGPSを使ったり、様々な今のイノベーションのことを利活用されて進めていっていただきたいと思います。このことに関して、次の質問にも該当する森林環境税及び常用税のことを長官もおっしゃいましたが、このことについて少し質問をしたいと思います。森林環境税の目的を私たちは共有しました。森林環境税に関しまして、これは多く、例えばこの4月から1000円支払うわけですけれども、そういった支払う人が多い都会というか山のない地域にいる方にとってみれば、本当に私たちが支払った税金がうまく使われているのか、これまさに上数というか、そういったものが担保されているのかということは大きな問題だと思います。そういう意味で、これ様々な数値、いわゆるパラメーターを設定して、森林環境常用税の効果、SDGsに寄与するとか、あるいは森林整備を行って林業の効率化に寄与するとか、そういったことを示すこともやはり納税に関しまして納得というふうなことにもたらされるわけで大切なことだと思いますが、これ長官、何か私もレクのときにパラメーターがないということを聞きましたので、何かこの常用税が本格的に、これ4月から始まりますので、自民党の税庁の中でも、この常用税の50%だったいわゆる林野面積、そして20%の林業従事者、そして受ける自治体の人口30%という比率を、この公 合性するこの林野面積の50%を55%にしました。そして受ける自治体の人口をその結果として5%を減らし25%にしました。つまりこれはそういった山の機能をわかった上での変更なわけですね。ですからそういうふうなことで言いますと、この人口の割合が減るということは、これ人口が多いところの自治体にとっては減収というかにつながりますよね。そのへんも踏まえて、長官、私が申し上げているパラメータ作り、納税者にも理解していただけるような形、これはですね、場合によっては今1000円ですけれども、そういったことが達成できるのであるならば、納得がいくのであるならば、これが1000円が1500円とか、そういうふうに上げることも可能かもしれません。そういう意味でちょっとその答弁をお願いしたいと思います。
1:12:00
お答えいたします。森林環境常用税はですね、森林整備のために使うわけでございますけれども、目的としては森林の様子で多面的機能をいかに維持させていくかということでございます。森林の様子、多面的機能に関する目標につきましては、森林林業基本計画で定めておりまして、森林環境 常用税の活用を含めた適切な森林の整備、保全の取組等を通じまして、これを達成していくということになっておりますので、常用税のみの成果目標を設定するというのはなかなか難しいかなと思っております。先ほど委員が御指摘いただきましたように、森林環境税では6年から広く均等に御負担いただいて、森林環境常用税として地方公共団体において活用していただく財源となりますことから、国民の皆様に森林環境常用税の取組の成果を御理解いただくことは極めて重要だと考えております。このため、林野町では、森林の維持・管理を含む常用税の活用事例や、常用税による森林整備面積、林道の整備延長等の実績をホームページに公表するとともに、これらの成果につきましてパンフレットを作成して配布をしたり、広報室における関連記事の掲載などを行っておりまして、引き続き広く周知に取り組んでまいりたいと考えております。西川委員長 西川広君 縄手にお話ししますが、森林のみならず環境という言葉がありますので、やはりSDGs的な考え方も大切です。長官、森林の整備とおっしゃいましたけれども、結果的にそのことが、より二酸化炭素を吸収・固定する、いわゆるグリーンカーボンの整備につながるというふうに、私は考えるわけでございまして、そういったことにおける、例えば、森林環境常用税のみでないと、山に対しての施策とは、もちろんです。そういう意味で、他のことも加味しながら、森林行政、林野町の行政において、何か例えば、そういった施策を講じて、ビフォーアフターではないですけれども、経時的に、例えば、成長の早いグリーンカーボンとして、より効果的な、植生のある森林、あるいはそういった木が増えたとか、そしてよく環境省のデータでもCO2の排出量とか、そういうのが内閣府でも上がってくると思いますし、それがどのように減ったとか、そういう変遷が数字的にわかることがあれば、私は、先ほど申し上げたように、都会の方の、主に山がない地域の方で、納税者の国民にわかっていただけると思いますので、今、パラメーターを創設するかどうかということに関しましては、明確な御答弁をいただけませんでしたが、改めてお考えいただきたいと思いますが、それに関していかがでしょうか。((( 英語通訳 )))マクロで見ますと、目標としては大きな目標がございまして、森林を整備するとか、林道をどのぐらい整備するとかございますけれども、委員がおっしゃったような視点、カーボンニュータルでございますとか、生物多様性も含めまして、農林省では、緑の食糧システム戦略というのを作っておりまして、その中では、エリートツリー、早く育つ苗木、成長の早い苗木をしっかりと作っていくという短期的な目標を作っております。こうしたことを含めまして、しっかりと森林整備、多面的機能の実現というのを達成していきたいというふうに思っております。