17:35
以上で終わります。何分でもお話しさせていただきます。 よろしくお願いします。
19:35
これより、予算委員会第7文化会を開会いたします。私が本文化会の司さを務めることになりました上野憲一郎です。よろしくお願いいたします。本文化会は、経済産業省所管について審査を行うことになっております。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算及び、令和6年度政府関係機関予算中、経済産業省所管について審査を進めます。政府から説明を聴取いたします。
20:12
令和6年度経済産業省関係予算案の概要を御説明申し上げます。はじめに、本年1月1日に発生しました令和6年の野党半島地震において、亡くなられた方々に心から御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。震災からの復旧・復興を進め、1日も早く元の平穏な生活を取り戻すことができるよう、関係省庁とも連携しながら、被災者の生活となりわいの再建支援に全力を尽くしてまいります。我が国経済は、国際経済通用の変化や、コロナからの最高といったマクロ環境の変化に加え、これまでの様々な施策の効果もあり、卓上円規模に達しつつある国内投資、3.5%を超える賃上げ、双方において実に30年ぶりの高水準を示しているところであり、成長と改革の方向に向かう「潮目の変化」とも言うべき兆しが生じています。こうした潮目の変化を踏まえ、従来の「出札からの脱却」、その先の「新時代の経済構造」への変革に向けた流れを確実なものとし、日本経済の持続的な成長を実現してまいります。そのため、令和6年度経済産業省関連予算案として、一般会計3,580億円、GX推進対策費6,429億円を含むエネルギー対策特別会計1兆3,971億円、特許特別会計1,521億円、合計1兆9,072億円を計上しました。また、復興庁計上の東日本大震災復興特別会計のうち、300億円が経済産業省関連予算案として計上されております。委員各位におかれましては、よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。なお、詳細の説明はお手元に配布しております資料のとおりですが、時間の関係もございますので、主査におかれましては、何卒会議録に掲載されますよう、ご配慮をお願い申し上げます。この際お諮りいたします。ただいま、齋藤経済産業大臣から申し上げましたとおり、経済産業省所管予算の概要につきましては、その詳細の説明を省略し、本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めますよとそのように決しました。以上をもしまして、経済産業省所管についての説明は終わりました。この際、文科委員各委員に申し上げます。質疑の持ち時間はこれを厳守され、議事進行にご協力を賜りますようお願い申し上げます。なお、政府当局におかれましても、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いをいたします。
23:16
これより質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。西野大輔君。
23:22
おはようございます。熊本肉鮮出自由民主党の西野大輔でございます。昨年に続きまして、経済産業省所管第7文科会での質問をさせていただきます。昨年はサーキュラーエコノミー1本に絞って質問をさせていただきましたけれども、今日はちょっと壮大なテーマになりますけれども、日本経済の最高という観点から質問をさせていただきたいと思います。相場の敵で議論が深まらないかもしれませんけれども、私の問題意識に沿ってできるだけ体系的に質問をさせていただきたいと思います。まず冒頭ですけれども、先日日本経済にとって大変ショッキングなニュースが飛び込んできました。昨年、2023年1年間のGDPがドイツに抜かれて4位に転落したというニュースです。私今45歳ですけれども、我々世代にとっては物心をついた頃から、日本はアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国だということで教わってきましたし、それがある種、主然なことだと。そしてまた、ある種の誇りというふうに思ってきました。それが2010年に中国に抜かれて、その後もインドみたいに人口が多くて、先進国の真似をする、キャッチアップをすることによって、日本がGDPを追い抜かれることはあるんだろうなというふうに覚悟しておりましたけれども、今回まさか日本よりも人口規模が少ないドイツに抜かれたということで、私はそれなりのショックを受けているところでございます。今回の4位転落については、さまざまな評価、さまざまな見方がありますので、一機一流せずにやるべきことを着実にやっていくということが重要なのかもしれませんが、私はあまり楽観視していないというところがあります。そういうのも、今回の4位転落について、最も大きいのはやっぱり物価と為替の影響だという見方が多いんだと思いますけれども、私はその2つも含めて、まさに日本経済の実力なんではないかというふうに思います。物価に関しても、例えばバブル崩壊後、当時の経営者たちがそれまでの経営の在り方を反省して、無駄を削ぎ落とす、コストカットを進めていく、当時としては正しかったのかもしれませんが、国面が変わった今でもその状況から脱し切れていない、まさに日本の実力だというふうに思います。そして為替に関しても、為替が落ち着けば、それはGDPまた復活していくんだとい う見方がありますが、為替も変えられないというのが私は今の日本の現状なんだと思います。例えば1つの方法として、為替介入がありますけれども、1995年、30年前は、日本経済の世界全体のGDPに占める割合が17.5%ありました。それに加えて、アメリカは25%程度ありましたから、協調介入すれば、世界全体の4割程度で為替介入できたわけです。かなりの迫力がありました。それに対して、2022年は、日本のGDP、世界全体に占める割合が4.2%、しかも単独介入ということで、はっきりしてしょぼいと言いますか、効果はかなり限定的だというふうに思います。それから、内外の金利格差が為替に影響を与えているという見方がありますけれども、確かにそうだと思いますが、だからといって金利を上げることができるような状況ではないと思います。金利を上げれば、またデフレに逆戻りしてしまうかもしれない。さらには、利払いができなくて、倒産する企業が独自としてしまうかもしれない。そういう状況の中にあって、なかなか金融政策の正常化というものも、今すぐにできる状況ではないと思いますので。私は、こういったことも含めて、日本経済の現状だと、実力だということを素直に認めて、現実を直視して、やはりやるべきことをしっかりやっていくということが重要なんだろうというふうに思っています。というのも、経済とい うのは、直接的には、確かに我々の生活の豊かさに結びつくものかもしれませんが、間接的には社会保障であったり、教育であったり、国土強靭化であったり、防衛力の強化であったり、影響するわけですから、我々の心の豊かさにも直結する問題だというふうに思います。私たちは、危機感を持って、国民の皆様方とその思いを共有して、経済の立て直しに取り組んでいくということが必要だというふうに考えています。その上で、斉藤大臣にお伺いしたいと思います。斉藤大臣は、私が大変尊敬する政治家でもありますし、また日本を代表する政治家だと思いますけれども、その斉藤大臣からして、今回の4位転落をどのように受け止めていらっしゃるのか、そしてまた、日本経済をどのように立て直していくお考えなのか、覚悟も含めてお考えをお聞かせいただければと思います。
27:39
まず、西野委員の問題意識、私も全く共有するところであります。今、お話の中で、1995年のお話がありまして、あの時、私、ちょうど日米交渉をやっている立場にありまして、アメリカ政府の口先介入によりまして、1ドル80円を切るというところまでですね、為替に対する口先介入と当時言ってましたけど、一気に円高が進みました。それが79円ですから、今の総額を考えると、いかに大きく世の中が変わっているのかということが、改めて実感したところであります。ご指摘のとおり、先般公表された2023年のGDPは、ドイツが日本を上回って、日本が4位になったわけでありますが、これはまず、為替率の大きく影響しているということでありますが、私は日本の成長力が低下をしているということも反映をしているのではないかと思っています。1990年代のバブル崩壊以降、長引くデフレの背景には、企業が足元の利益の確保のためにコストカットに注力をして、賃金や成長の原子栓である投資を抑制したことが、消費の停滞や物価の低迷、さらには経済成長の抑制につながったことにあると認識しています。日独の歩みを、この間分析をしまして、明らかにその傾向が見て取れるわけであります。こうしたデフレ心理とコストカットの縮み志向の経済から完全に脱却することは、私は日本経済にとっての最優先事項であろうと思っています。賃上げが家計の消費を押し上げて、その結果物価が適度に上昇する、そしてそれが新たな投資を呼び込み、企業の成長やさらなる賃金上昇につながる、こういった好循環を実現しなければならないと思います。現在の日本経済は 、国内外のマクロ環境の変化と社会課題解決を成長のエンジンとする積極的な産業政策により、潮目の変化を迎えていると思います。実際、100兆円規模に達しつつある国内投資、3.5%を超える賃上げ、双方において30年ぶりの高水準を示しており、着実な潮目の変化が見られます。私は、日本の経済政策の正念場を迎えているのではないかと思っています。足元の変化の兆しを確実なものとして、コストカット型経済から投資も賃金も物価も伸びる成長型経済へ転換できるように、この機を逃すことなく積極的に取り組んでいきたいと考えています。
30:23
大臣、ありがとうございます。大臣は、ここで退出していただいて結構でございます。閣論については、政務官、そして役所の皆さんと議論させていただきたいと思います。ありがとうございました。
30:32
では、斉藤大臣にお聞かれましては、ご退出をお願いいたします。西野君。
30:37
今、斉藤大臣から、デフレ脱却、日本経済にとっての最優先課題だというお話がありました。本当に私もその通りだと思いますが、一方でデフレ脱却というのは、私は日本経済立て直しの一律化に過ぎないと思っています。デフレを脱却して、資金の流れを力強いものにした上で、本来本当にやるべきことを構造改革であったり、成長戦略であったり、潜在的な成長力を向上させる取組をしっかり進めていく。いわば、人間の体でいえば、しっかり血の流れを確保した上で手術を断行するということが必要だと思っておりますので、これからデフレ脱却後の取組について、あるいはデフレ脱却とともに進めなくちゃいけない取組について見ていきたいと思います。経済というのは、皆様方ご案内のとおり、さまざまなファクターから成り立っておりますので、できるだけそのファクター一つ一つについて、体系的に議論していきたいと思います。まずは供給再度の話ですけれども、私の地元の支援者の皆さん方も今、動画、中継見ていただいていると思いますけれども、供給力というのは、例えばトマトを作っていらっしゃる方であれば、トマトを作る力だというふうに考えていただければと思います。海苔を作っている方であれば、海苔を生産する力だというふうに思っていただければと思います。その中で一番最初重要になるのが、労働力の拡充だというふうに思います。例えば、一人当たりのGDPがそんなに大きくないインドであっても中国であっても、人口が多いからこそGDP相対としては非常に力強いものがあるわけでございます。やはり、稼ぐ力である労働力人口をいかに増やしていくかということは、非常に重要なテーマだと思います。もちろんそのために岸田政権としては、一次元の少子化対策ということで、出生数を増やそうというふうに努力しています。しかし一方で、出生数というのは、今頑張ったり取り組んだとしても、20年後まではある程度労働力人口を想定されていますので、それは所有のものとして進めていかなくてはいけない。そうなると、女性の活躍であったり、高齢者の皆さん方にどれだけ現役として活躍してもらうのか、さらには外国人人材をどう活用していくのか、こういった議論を一つ一つについてもしっかり丁寧に進めていくんだと思います。もちろん国論を二分するようなテーマもございますので、そういったテーマについては、本当に政治を上げて、政治の熱意をかけて取り組んでいく、そういう局面が出てくることもあろうかと思いますけれども、いずれに しても一つ一つ丁寧に取り組んでいく必要があるというふうに思います。次に、伝統的な経済学では、資本と全要素生産性を分解して考えることが一般的であるというふうに承知をしておりますけれども、でも実はよくよく考えてみると、資本と全要素生産性、この限界というのは明確ではない部分がありますので、それを一体として考えて、労働生産性という議論が今は主流だというふうに聞いておりますので、それに沿って議論していきたいと思います。まず、生産性を向上させるために、いろんなテーマ、いろんな課題があると思いますけれども、私一つは、労働力の雇用の流動性、これを確保するということが一つ大きなテーマになるのではないかというふうに思います。例えば、経営者の観点から、より質の高い雇用、より質の高い労働者を確保する、そういった環境を整備することが重要ではないか。さらには、逆の観点、労働者の観点からは、より生産性が高い、そしてより高い賃金を支払ってくれる職場環境を求める環境整備することが重要ではないかというふうに考えます。前者の観点に関しては、やはり労働法制に関わる国民世論を鈍するような壮大なテーマでございますので、これは丁寧に議論していかなくちゃいけないのかもしれませんけれども、少なくとも現時点で政府として取り組んでいただいております、労働力の観点からより高い賃金を支払ってくれるような環境、職場を求められるような、そういう取り組みについて、経済産業省として、政府としてどのように取り組んでいらっしゃるのかを教えていただきたいと思います。
34:36
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、労働の円滑な移動というのは経済政策にとっても非常に重要と認識しております。とりわけデジタル化や脱炭素化の進展によりまして、急速に産業構造が転換していく中で、成長のエンジンとなる事業を大きく変化していくことが予想されております。そういった中で、これらを支える人材の育成、そして確保が必要と考えております。このため、新たなスキルの獲得を後押しするリスキリングの支援、そして成長産業への労働移動の円滑化を同時に進めながら、生産性の向上、さらにはそれによる構造的な賃金上げにつなげていくことが重要だと大きく考えております。経済産業省といたしましては、補正 予算で措置をいたしまして、在職者のキャリア相談からリスキリング、転職までを一体的に支援する事業などに取り組んでおりまして、企業間、産業間の労働移動の円滑化とリスキリングを一体的に推進しているところでございまして、今後ともしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
35:39
ありがとうございます。今、雇用の観点から、より高い分野、より生産性の高い分野にどうやって雇用を移動させていくかという観点からお答えいただきましたけれども、今度は、企業、どうやってより生産性の高い企業を生み出していくのか、そして企業のある意味での新陳対処を図っていくのかという観点から質問させていただきたいと思います。政府としては、将来のユニコーン企業、さらにはゼブラ企業、こういったものを生み育てるべく、生産性の高い新たな企業設立、いわゆるスタートアップ支援に取り組んでいるというふうに承知しております。そして、その取組は重要なことだというふうに思いますけれども、一方で労働力人口が減少する中にあって、生産性があんまり高くない企業に労働力が滞留しているというのも好ましくないのだというふうに思います。やはり、スタートアップ支援と企業の新陳対処というのは、表裏一体のものだというふうに思いますけれども、政府としては、その二つの両立、どういうふうに考え、どのような取組を進めていらっしゃるのか、お考えを聞かせていただきたいと思います。
36:46
お答え申し上げます。我が国の、委員御指摘のとおり、我が国の経済全体の生産性を高めるためには、新規参入や対策を適切に促し、取り分けイノベーションに担いでられるスタートアップなどに人材が集まっていくこと、とても重要だというふうに考えております。経済産業省としては、企業の新陳対処の促進に向けまして、成長のための人材確保や、そのための資金、ネットワーク形成等の課題を応有するスタートアップ支援を強力に推進するとともに、地域において、良質な雇用の提供者となり、国内投資も伸ばしている中堅企業のさらなる成長も後押しをするということで、労働移動も促していきたいと考えております。具体的には、スタートアップにつきましては、人 材確保や資金供給、オープンイノベーションの促進に向けストップオフション税制の拡充ですとか、官民ファンド等による資金供給の強化、オープンイノベーション税制を通じた事業会社との連携促進などに取り組んでいくというふうに考え方をしております。また、中堅企業につきましては、成長や賃上げに向けた複数の中小企業、M&Aするグループ化を後押しする税制措置ですとか、大規模な設備投資に対する新たな補助制度によりまして、これらの取組を促していきたいと考えているところでございます。
38:08
ありがとうございました。先ほどの雇用の流動性と合わせて、企業の新賃貸者というのは、ある意味で、場合によっては、血を流す大きな改革になるより壮大なテーマでございますので、こういったところはやはり政治の力でしっかり決断を下していかなくちゃいけないテーマなのかなというふうに思いますけれども、それでもスタートアップ支援などを通じて、ちゃんと緩やかにソフトランディングした形で、そういった企業の新賃貸者が図られるという取組は今していただいているということで、お答えをいただいたんだというふうに思います。次に、日本経済の重要な課題として、どうやってイノベーションを生み出していくのかという重要な課題があります。イノベーションというのは、新たな仕組みや習慣を取り入れて、革新的な価値を創造するというふうに定義されております。例えば、オープンイノベーションの普及活動を行うJOIC、オープンイノベーションベンチャー創造協議会とNEDが、2020年にオープンイノベーション白書というものを発表しておりますけれども、その中で日本企業の問題点がいくつか指摘されておりますけれども、私が注目したのが多様性ということです。動出性が高い組織では、当然新たな発想は生まれにくいというふうに思いますし、自分と同じということが当たり前であれば、自分と違う人、違う考え、違うアイデアに対して、非常に排他的になりやすい傾向があるのではないかというふうに思います。逆に、多様な人材が活躍する組織であれば、さまざまな角度からさまざまな発想が生まれてきますし、そもそも自分と違う人たちが周りにいるのが当たり前ということで、自分と違う人、自分と違う考えに対して寛容になる、そういう組織だと思います。そういう組織から私はイノベーションは起こるというふうに確信しております。経済産業省として、多様な企業人材の確保という観点からかもしれませんけれども、経済産業省としてこのイノベーションを起こすために、多様性を確保するためにどういう取組を行われているのかということについても聞かせていただければと思います。井上審判。お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、人材の多様性を高めることはイノベーションの観点からも非常に重要であると、私どもも認識しております。経済産業省としては、具体的に多様な人材にその能力を生かして活躍いただくダイバーシティ経営というのを取り組んでおります。具体的には、ダイバーシティ経営を企業に実践していただくために、必要なアクションを整理したガイドラインを作成しておりまして、そういったガイドラインの普及を通じまして、ダイバーシティ経営を企業に促しているというところでございます。そして、そういったダイバーシティ経営で成果を上げた企業の表彰なども行ってきておりまして、先進事例の発信等を行っているところでございます。引き続き、こうした企業のダイバーシティ経営を後押ししていきたいと考えております。さらに、ダイバーシティ経営確保の観点からは、女性の活躍も非常に重要でございまして、女性活躍推進に優れた企業を投資家に魅力ある企業だということで、なでしこ銘柄として紹介するという取組を行っておりまして、経産省としては、こうした取組を通じて企業のダイバーシティの確保等を推進していきたいと思っております。
41:30
ありがとうございました。今、生産性を高めるために、全企業、全産業に共通するような横串の議論について見させていただきました。その横串の議論の最後に少しだけお話をさせていただきますと、今、新たな価値観、そして政策課題というものが次から次に生まれています。例えば、デジタルトランスフォーメーション、グリーントランスフォーメーション、人工知能とかIT、こういったものを使って技術革新を生み出していく。さらには、環境に優しい技術革新を生み出していく。こういった価値観に基づいて産業を発展させるという切り口がありますけれども、この点について政府を挙げて最大限の支援をしているというふうに承知しております。ただ、私としては個別の産業についてもしっかりビッグピクチャーといいますか、想定を描きながら産 業政策というものを進めていく必要があるのではないかというふうに思っています。特に私は、21世紀の日本がどういった産業で食っていくのかということについてもしっかり考えていく必要があるというふうに思っておりますけれども、政府としてこの観点から日本の産業についてどのような将来像を描いていらっしゃるのか、今申し上げたようなDXとかGXとかそういった切り口も含めてお答えいただければというふうに思います。
42:53
お答え申し上げます。経済産業省としては、国内外の経済社会環境の変化を捉え、社会課題解決を成長のエンジンとするべく、市場だけでは進みにくい分野に対して重点的に官民が連携し、大規模、長期、計画的に投資を進める取組を経済産業政策の新規軸として推進しているところでございます。この中で委員がご指摘されたGX、DXなどにつきましては、日本の課題解決の必要性、世界での課題解決に向けた必要性、日本の貢献の可能性を踏まえまして、8つのミッションとして位置づけて政策を強化しているところでございます。例えばGXの実現につきましては、2050年カーボンニューザル等の我が国に掲げる排出削減目標と産業競争力、経済成長をともに実現していくような総合的な政策を進めているところでございます。こうした取組を着実に進めていくことで、足元で生じている変化の兆しを確実なものとし、コストカット型経済から投資も賃金も物価も伸びる成長型経済への転換を実現してまいりたいと考えております。
44:03
ありがとうございます。今審議官からお答えいただきましたけれども、DX、GX、そういった切り口で産業支援を行うということももちろん重要だと思いますし、ある意味そういった建前を通じていなければ個別の産業支援しにくいという面があるんだろうと思いますけれども、私、政治家の観点から申し上げますと、世界各国の大企業がいろんな分野で、自動車であっても半導体であっても、本当にしのぎを削っている。さらに重要な物資については、政府としてもあからさまに手こ入れをしている、支援している。そういう状況にあっては、日本でもある意味なりふり構わずに、個別の産 業であっても支援しなくてはいけないんじゃないかというふうにも考えているところでありますけれども、政府としてお答えできる範囲で、そういった考えについてお答えをいただければと思います。
44:57
お答え申し上げます。GXやDXなどによって産業競争力を強化する上では、個別産業ごとの特性も踏まえながら、委員御指摘のとおり、企業の投資を促進していくということが重要だと考えております。GX、DXなどの経営改革を促進するため、脱炭素化投資やデジタル化投資に対する税制措置等を講じるとしておりまして、その際、個別の事業分野ごとの特性を踏まえた要件を満たすことを求めているところでございます。来年度税制改正におきまして、戦略分野国内生産促進税制として、内外の市場を獲得すること等が特に求められる分野である、電気自動車やグリーンシチール、グリーンケミカル等の対象を特定化した上で、大規模長期的な措置を講じることとしたいと考えております。今後とも、個別産業分野ごとの実態を踏まえながら、その特性に応じた有効な措置を講じてまいりたい と考えております。
46:00
はい、ありがとうございます。時間もあと5分前ということで迫っておりますので、皆さん方、用意していただいたかもしれませんが、少し質問を飛ばさせていただきたいと思います。私、今申し上げているとおり、やはり21世紀の日本が何で食っていくのかということを、しっかり考えていかなくちゃいけないというふうに思っておりまして、例えば、自動車産業、これはもう長年にわたって日本経済を支えてきた機関産業でありますけれども、例えば、ケイスと呼ばれる変革の中にあって、特に脱炭素化をめぐって、諸外国から脱エンジンの流れを仕掛けられているというふうに認識しています。こうした状況の中にあって、自動車産業は、岐路に立たされている。そうであれば、もちろん自動車産業がしっかり生き残っていく、日本経済を牽引していく機関産業として発展していくということももちろん重要ですけれども、それ以外の産業、日本経済を支えていく産業についても、生み育てなくちゃ いけないだろうと。例えば、潜在能力があるものとして、個人的には半導体であったり、造船であったり、例えば空飛ぶ車であったり、そういったさまざまな製品、さまざまな産業について、しっかりと政府として手こ入れすることによって、日本経済を牽引していけるような、そういう産業に押し上げていくということも重要なのではないかというふうに考えているところでございます。その中で、今供給再度の話をずっとさせていただきましたけれども、需要再度についても一つ一つ丁寧に、消費の拡大、そして投資の拡大、そして輸出促進、こうした切り口で、皆さんと一緒にこれからも議論していきたいというふうに思います。最後になりますけれども、私の当選同期の石井政務官にお伺いしたいというふうに思いますけれども、今までの議論を踏まえた上で、冒頭申し上げたとおり、デフレ脱却も非常に重要なテーマだと思いますけれども、それはあくまで一律化に過ぎなくて、その例と同時に、様々な制限財政調力を押し上げるような取組をしていかなくてはいけないというふうに考えております。そうした点から、政務官として、政府として、どういうふうに取り組んでいくのか、意 気込みも含めて、考えをお聞かせいただければと思います。
48:06
西野委員の先生の取りにお答えしたいと思います。まず申し上げたいのは、私自身もこの日本の経済をしっかりと良くしたい。そして、それができる、今こそがチャンスであると私は思っております。この職に就いていて、そして今日の答弁、質問も含めて、しっかりと気合を入れさせていただいたつもりでおります。ありがとうございます。先ほどから大臣の答弁にもございました。今、足元で、しお目の変化が生じており、100兆円の規模に達する国内投資、そして3.5%を超える賃上げ、双方において30年ぶりの交通依順を示していると言われております。こうした変化の兆しをしっかりと捉えて、それが長らく停滞していた日本経済を反転させる、千載一遇のチャンスであると認識しております。デフレ弾脚にとどまらず、日本経済を持続 的な成長軌道に飛躍させていくための、経済構造の転換を進めていく必要があると認識をしております。具体的には国内投資については、GX、DXなどの戦略分野で、世界をリードするための成長投資や、人手不足に対応するための省力化投資を促進することであります。日本にはこれを実現する技術はあると思うんです。そして、投資と人材、これが叶えば、しっかりと成長していくと認識をしております。特にGXは、資源のないこの日本の中で、合成燃料、あるいはメタネーションなど、技術でエネルギーを作ることができる。もちろん、大量消費する日本でありますから、海外から作って持ってこなければなりません。しかし、その技術と、そして国内で作ることができる、これをしっかりと我々の時代で確立していきたいと思っております。同時に、スタートアップや中堅企業の成長を通じた、委員おっしゃられる新陳代謝、これも重要でありまして、必要な労働移動のためのレスキュリングなど、こういったことを一体として進めて経済構造を展開して、成長型経済を実現してまいりたいと思っております。
50:26
はい。ありがとうございました。質問を終わります。これにて、西野大輔君の質疑は終了いたしました。
51:00
日本維新の会の衆議院議員和田祐一郎でございます。この文化会では、できるだけ航空宇宙産業の進展ということを中心にお聞きしたいと思っております。今も先ほど西野先生が、これから月の時代どうやって日本は食っていくのかということを厚く語られましたが、やはりその中で一つの柱が航空宇宙産業だろうと、私はそのように思っております。その中で、まず先立って、このロケットがH3が成功いたしました。そのことを含めながら、国の開発というこ とについて、まずお聞きしていこうかと思っております。まず国の開発についてお聞きしていこうと思います。H3の成功があった、それからアスリムが、なんとか、今日もまたデータを伝送してくれ、伝送っていうことは今時代使えませんかね、データを送ってくれていると。そういうこともございます。今後、いろんなそれに向けて、幅広くやっていくためにはいろんな作業が要るだろうと、そういうことをお聞きしていきます。まずは、この間の一通り、私も見に行かせていただきました。非常に感動いたしました。この作業に携わった全ての皆さんに、私はお疲れ様でしたと、まずは言いたいと思うんです。普通、国の機関がこういう失敗があると、後は非常に時間をかけて、原因究明をしたり、審議会でいろんな議論をしたりということになるんですけれども、大きな打ち上げに再開を重視して、非常にエネルギーを削いだ。その中で、スピーディーに一念足らずでここまで来たと。これは非常に素晴らしいことだと私は思います。労をねぎらいたいと思います。それは、単に携わった方だけではなしに、実は地元の皆さんも、これを支えてくれた多くの国民の皆さんの力もあって、できたんだろうと私は思います。あのロケットの上に、実は多くの皆さんからいただいたメッセージを貼り付けてあるんですね、ロケットのフェアリングに。こういうものがなければ、技術者さんたちも心が折れてしまったと思います。そういう国民的な大きな動きの中で成功ができた。これは暗いニュースが続きました。正月から羽田の事故もあるし、当然、本島、石川県の地震もあるし、そんな中で明るい話題を提供できたし、こういうことはやっぱり国民の心を一つにして、前を向いていくような気運をつくることができると私はそう思いました。H3はですね、実はこれもう後がなかったんだと思うんです。私は前の失敗の時も実は見に行っています。その前に飛ばなかった時も見ています。非常に私、ロケット、宇宙開発に関心があって、ずっとウォッチをしてきたんですね。やっと上がったみたいな感じで、こういう言い方はよくないんですけれども、でもこれ正直言って今回なかなか厳しいものがあったら、国民的なコンセンサスというのを取りにくかったと思うんです。やはり本当に瀬戸際の中で職人肩着を発揮して、排水の陣の中で望んで成功ができたと。これ実は私、からくしのことをこれから言いますけれども、実はスリムも同じ状況だと思うんです。いや、今日今言いましたように、伝送写真を、伝送写真って古い言葉ですね。私も言うの、まだ若いつもりなんですけれども、データちゃんと送ってきてくれてますけど、これ、かろうじてあれ立っているんです。あのスリムというのは、これ奇跡的に踏みとどまって、で、たまたまこの太陽パネルが向いている方向が良かったから、電気をこれもうまい具合に起こして、動いてくれていると。これ、山川理事長は60%の成功だ、何とか合格点だ、確かにそうだと思います。これ角度変わっていたら、59%で合格点はもらえなかったと思います。神がかり的なもんです。神様が守ってくれたようなもんですよ、これ。私そう思います、本当に。こんなの奇跡なのみ、神風なのみではだめなわけでありまして、そういう中で、何でこうなったかというと、気の緩み を指摘する方もいらっしゃいます。効率化を追うばかりに、点検検査の技術に継承がうまくできていなかったんじゃないかとか、人材育成がうまくいっていなかったんじゃないかという声もあります。でもそういう中で、何とか踏みとどまったと。それもうちょっと続きますけど、おもてなしも、イプシロンも、H3も、スリプも、ちょっと前では論文の話も、ジャックさんに関しては極めていろんな議論が実はあります。そういうことを乗り越えて、これから宇宙開発をやっていかなきゃいけない。そんな中で、今回、何度も言いますけど、失敗はつきものなんです。ロケットは失敗つきものです。宇宙開発も失敗つきものです。新しい科学技術を作るためには失敗が必要です。それを積み重ねて成功していきます。ファルコンだって、アメリカの民間企業だって、みんな山の上にロケットを失敗しています。でもこれでもやり続けて技術を作っていかなきゃいけない。そういう中で、ようやくスタートラインに立てたと思うんですが、そこで国による開発について、今回のH3の成功や、いろんなことを含めて、どうお考えになっているのか、感じておられるのかお聞かせください。
56:43
和田委員にお答え申し上げます。まずは、この2月17日の成功に向けて、昨年の3月7日の失敗のところから、研究に関わった、そして打ち上げに向けての国民へのところに関しまして、大変に評価を、温かい言葉をいただきましたことに御礼を申し上げます。そして、H3ロケットについてでございますけれども、やはりまずは、この原因究明に向けて、失敗に係る調査要因や配合要因について、しっかり設定をしていくことが必要で、今後のロケットの信頼性向上に向けた取組として、電気系開発の強化のために、エンジニアを柔軟に確保するとともに、専門家の多面的な知見を活用する等の改善策を抽出したところでございます。スリミにつきましては、御案内のとおり、2期目のエンジンのうち1機が機能を喪失してしまったところでございますけれども、異常検知以降も、自律的に姿勢を制御し、ピンポイント着陸を実施したところでございます。現在JAXAでは、生じた事象について、詳細な原因調査に取り組んでおり、今後、具体的な原因や課題等を判明次第、必要な対策を講じていくこととしております。和田くん。意気込みも伺えたと思います。時間限られた中で質問をやっておりますので、これ以上聞きませんけれども、スリムも実はSリと一緒なんですよね。エンジンなんですよ。イプシロンもエンジンなんですよ。車上で爆発したもの。やっぱりそれ、H3並みに徹底的におそらく究明すると思いますし、やって次につなげていただきたいと思います。次にですね、国だけでは宇宙開発、航空宇宙産業はできません。民間の力が必要になってまいります。当然民間の力というと産業です、これは。食うための種です。そういう中でですね、稼ぐ力にこれから航空宇宙産業はなってもらう必要がある。なれるし、なるべきだし。宇宙先進国の一極であり続けなければなら ない。そのためには民間企業の存在感というのは欠かせません。科学技術の質素を広げるためには、大学や研究機関だけではなくて、企業も中学や高等学校の教育も国民の理解も全部必要です。限られた国の財源ではなくて、産学間の総力を結集して巻き込んで支えていく必要があります。アイスペースというのもちょっとうまくいきませんでした、こないだ。でもこういう果敢な挑戦を支えて応援していく必要もあると思います。こういう姿勢が日本の再生につながっていくんだと私は思います。そんな中でロケットを打ち上げるというのは、衛星関連産業の振興というものだけではなくて、周辺産業の振興というのも必要です。製造していく。これは単に打ち上げるだけではなしに、それを追尾する。あるいはもちろん衛星そのものを作る。そういったことも産業として成り立っていきます。そういった幅広い産業の育成とか、それを打っていくための営業力も必要です。そういったことも含めて、今後航空宇宙産業の民間の産業としての育成について、どうお考えになっているかお聞かせください。
1:00:15
我々のご質問に答えたいと思います。委員の御指摘のとおり、民間の力をしっかりと育てていかなければならないし、政府としてしっかりと支援をしなければならない。宇宙開発が、世界各国が宇宙機関をはじめとする艦の中心から民へ主導していくという意向をされる中で、我が国としても、ゲームチェンジを後期として捉えて、宇宙産業の成長につなげていく必要があると認識しております。御指摘のとおり、ロケットや人工衛星、それらのサプライチェーン、人工衛星を活用したサービスなど、宇宙産業の裾野は広く、最終的に価値を生むサービスまで含め、宇宙産業のバリューチェーン全体の進行を図っていくことが重要であります。こうした観点から、経済産業省では、これまでも、小型衛星やその部品・コンポーネントの開発支援や、民間ロケットを活用した宇宙空間での実証機械の提供、また衛星データを利用したアプリケーションの開発支援 など、取り組みを進めさせていただいております。こうした取り組みを加速して商業化につなげていくために、秋の臨時国会で弱差法を改正するとともに、総合経済対策において、10年間で1兆円の宇宙戦略基金の設置を決定したところであります。経済産業省では、本基金を続いて、民間の衛星やロケット産業の本格的な事業化に向けた支援を強化していく、そのように考えております。経済産業としては、こうした取り組みを通して、我が国の宇宙産業の成長促進及び市場拡大を強力に推進してまいります。
1:02:01
基金の話も出ました。力強い答弁だと思います。しっかりとやっていただきたいと思います。ちょっと言っても、私、さっき聞くのを忘れたというか、もう1点確認したいといけないと思ったことがありまして、これから日本も30本ぐらい、民間も含めて30本ぐらいロケットを撃つ。そういうこと、H3でいうと10本ぐらいなんですかね、目標は。撃つためにやはり車上の整備とか、環境整備というのがこれから必要だと思う。この体制ではなかなか厳しいものがあると思うんですけれども、そこら辺に向けて何かお考えというのはあるんでしょうか。
1:02:40
お答え申し上げます。まずは、商業受注の前に打ち上げ実績を着実に積み重ねることが重要であると考えております。その上で、政府としての商業受注に向けた取組について、内閣府などの関係府省と連携し、宇宙基本計画に記載のとおり、相手国の政府機関、企業との対話を通じた民間事業者の商業活動の後押しや、好頻度打ち上げ対応に向けた検討と取組などを進めてまいります。
1:03:13
種柏の車上の拡充とか、そこら辺はまだお答えないですかね。どうでしょう。
1:03:28
お答えいたします。文科省としては、並行して機関ロケットの好頻度打ち上げに向けた車上の整備などの取組を進めてまいります。例えば、機体製造能力の向上として衛生作業と同時に水深薬を処理できる施設の整備でありますとか、車上計設備の増強等を通じて、種柏と内外で共有している経路解析システム、これは種柏で専用で整備するとか、さらには衛生課での新設として、打ち上げ警戒区議会での衛生組み等の新規整備、こういった取組について取り組んでいるところでございます。エリゼルペンについては、内外からの非常に期待が寄せられてございまして、引き続き、公費のほかに向けても、できるだけ努力してまいりたいと思ってございます。
1:04:13
ご紹介しました。ぜひとも精一杯頑張っていただきたいと思います。あと、私の意見なんですけれども、これ広げていく中で、ウクライナを日本、今支援していますよね。ウクライナって実を言うと、非常にこういう技術に長けた国なんですね。もともと旧ソビエトの中のこういったことになっていた地域なんです。そういうところを支援するという意味でも、ウクライナと技術協力をするとか、我々だってまだまだ足りないものがいっぱいあるわけで、そういうものをウクライナを支援する意味で協力するということもあるのではないのかなと思いますので、一言私なりに意見を申し上げて、次に行きます。次はですね、MRJ、スペースジェットの話でございます。去年も確か私ここで聞いたような気もするんですけれども、いわゆるMRJと言いますけれども、三菱リージョナルジェット、あれも影も形もありません。完成した飛行機を分解して何にもありません。会社も解散してありません。一体何なんだと。私、あの飛行機が飛ぶのをずっと生中継で見てて涙が出たんです。日の丸のジェット機、商用ジェットが飛んでいくっていうのを見て。これから日本は明るいなと思ったら結局ダメだったと。で、検討会も立ち上げられ ました。結果的にやっぱり行き着く先は形式が取れなかったと、アメリカの。そこに手落ちがあったと、そういう方向に視野がなかなか向いてなかったというふうになりましたが、最近ですね、中国が旅客ジェットをシンガポールのエアショーで飛ばして売ってると。これ形式なのか持ってないです。アメリカなのか飛ばなくたっていくら持ってるんです、彼らは。それで売れたらもっと儲かると思ってるでしょ。あの中国のあのなんとかっていうリージョナルジェットは、中国の息のかかったところでアメリカの形式版が取らなくたって、おい買えよって言って飛ばせるぞって言って売ってるわけですよ。こういう日本がそういうことができると思うのはするべきではないけれども、そういう視点も世の中には世界にはあるということを、なぜ我々は持ってなかったのか。いや、持ってたのかもわからない。できなかっただけかもわかりません。で、これね、MRJスペースジェットが完成員で飛んだ後、なんでこれ形式が取れない、アメリカで売れない、買ってもらえない。だから、じゃあもう会社も辞め、全部終わりってしたのかと。これ完成品だけでも政府が買って、例えば政府専用機の代替品に使えばよかったんじゃないですか。あの私外務委員会にずっとおりましてね、前林大臣、今上川さんで すよ。林大臣が外遊するときのいろんな話を、あのまあ質疑をしたりするわけです。その中でね、皆さんご承知だと思いますけど、林さんがウクライナに行ったときに、ポーランドで一回向こうで紅葉をすましてからウクライナに入るというときに、飛行機が民間飛行機に乗るもんですから、遅れて間に合わなかった。大統領が何か首相との会談が飛んでしまった。で、挙句の果てに、マティドクラスターンテーブルからキャリーバッグ出てこなかったんですよ。外務大臣ですよ。これ機密、いやパンツが入ってたかなんか知りませんよ。だから良かったのか知らないけど、これなんか文書入ったらどうするんですかね、これ。ということは、今2機、まああの、生徒服で飛ばすわけですけど、あの政府専用機っていうのは、もう1機ぐらい閣僚の皆さんが何かの時のために使えるように、例えばMRJを買い取ると。自衛隊が買うとか、そういうことぐらいしても良かったと思うんです。で、今世の中の流れは、新世代の飛行機だということになってきてる。そういう中で、国も商品化を立ち上げて、完成機についてどうするかっていう話が出てきました。そこら辺で、1つは、これもう時間がかかってきちゃったからまとめて聞きますが、ポストMRJをどうするのか。それともう1つはMRJをもう1回アッセンブルしても部品置いてるそうですよ、どっかに。あれ、集めてきてアッセンブルして、買い取って、政府専用機にしたらどうでしょうか、ということをお聞きしたいんですが、いかがですか。
1:08:42
はい。私の質問にお答えしたいと思います。私も愛知県出身の、選出の国家議員でありまして、県下議員も勤めておりました。このMRJ、MSJについても、まだまだやらなきゃいけない、そういう思いは同じだと思っております。まず、今後どのような形で取り組むべきかということの政府の考え方は、今のところ三菱スペースジェットの開発中止に至った背景としては、もう一つ、認証取得プロセスへの経験の不足だけではなくて、コロナ禍の影響などによって、リージョナルジェット市場が当初の見通しから大幅に縮小するなどの先誘致の不透明な点があったことで止めたというところ。そして、エンジンなどの主要な装備品の海外サプライヤーに依存することでの交渉力の低下、そういったものが様々な原因があったと認識しておりまして、開発中止の欠点を踏まえて経済産業省では有識者で構成さ れる審議会で完成期事業の検証・総括を行うとともに、今後の航空機産業の政策の方向性について議論を行っている最中であります。そして、昨年8月に取りまとめた中間整理の中では、航空機産業の主体的かつ継続的な成長を実現するためには、完成期事業への参画が不可欠であって、これを目標として掲げるべきであること、そして三菱スペースジェットの経験も踏まえて、インテグレーション能力の獲得や海外メーカーとの国際連携による完成期事業への参画を可能とする体制を整える必要があるということ、その際に機体サイズや時期に応じて軽量化・効率化・ハイブリッド・電動化・水素利用など多面的なアプローチが必要であることなどが示されております。引き続き、作業構造審議会において議論を継続しているところでありまして、この春にも完成期事業への参画を目指した具体的なロードマップを含めた新たな航空機産業戦略を策定する予定となっております。引き続き、航空機産業の発展に向けて、しっかりと取り組んでまいりたいと思っております。よろしくお願いします。
1:11:08
委員からMRJを政府専用機として採用できないかといったようなご質問をいただきました。まず、現行の政府専用機の調達については、平成25年8月、政府の政府専用機検討委員会において、当時の政府専用機の後継機を調達することを決定し、平成26年8月の同委員会において、現行の政府専用機に機種を決定したところであります。機種の決定に際しましては、アメリカ東海岸への直行が可能な機種であること等の所要の条件のもと、自衛隊での活用も踏まえ、あらかじめ定められた評価基準に従い、企業からの提案書の内容を公正かつ厳正に評価した上で最も高い評価となった機種を選定したということであります。なお、旧MRJにつきましては、当時提案がなされていなかったということであります。その上で、現在の政府専用機に加え旧MRJを2機種目の政府専用機として保有すべきではないかということでありますけれども、この旧MRJという特定の機種を前頭としたお答えをすることは差し控えますが、一般論として申し上げれば、2機種目の保有については、政府専用機のあり方に関わる話でもあるため、その必要性等を踏まえて、慎重な検討を要するものと考えております。小田くん。慎重な検討と、こういうふうな表現でありますが、やっぱり前向きに積極的に検討すべきだと思います。今、これほど海外に閣僚の皆さんが行かれることが多い、国会 が足を止めているという議論があって、我々自身は、それじゃだめだと、国会の審議と別にちゃんと海外にどんどん行って会議に出るべきだという考え方を持っていて、そのためには、今の政府専用機のあり方では足りないと私は思いますので、積極的に議論していただきたいと思います。次に行きます。万博です。万博、いろいろな議論がありますけれども、来年万博がやってくるわけでありまして、これはもう成功させなきゃいけませんし、するだろうし、始まったら世の中はお祭り、騒ぎに私はなると思います。もう世界中から人が押し寄せて、万博万博、いやー面白いねってなると思います。ちなみに70年万博だって、私は子供の時に近所ですから、何回も見に行きました。開会式に、タイだかどっかから象がパレードをして、うちの下の道路を神戸港に上がった象がパレードして会場まで行って開会式をやったというのを、我々旗を振って象を向かえたという私は貴重な経験を持っております。それを要するに、今回の万博、いろんな国、地域、機関、企業が参加してくださいます。国の大小、機関の大小、企業の大きさ、関係なく、等しく、これはバックアップをして、それを目指して見に来た方々が満足していただけるように我々はフォローアップすべきだと思いますが、その点についていかがでありましょうか。
1:14:27
大阪関西万博は、いのち輝く未来社会のデザイン、これをテーマにかけて、世界の知恵を結集し、世界中から来訪する様々な人たちが刺激を受けて、次の挑戦に向けた気持ちを育んでいくような、参加、体験、行動できる万博にしていきたいと考えています。このような観点から御指摘のように、多様な国、地域、機関、企業などのできるだけ多くの関係者が、様々な形で万博に参加できるように、政府としても投資をしていきたいと考えています。
1:15:09
西次もあります。これ以上質問は致しませんけれども、お祭り広場でお祭りしたりとかあります。こういう中でも丁寧に扱っていただきたい。それははっきり申しますが、これはもう私の意見で述べる部分ですから答弁求めませんけれども、いろんな経緯があって、台湾はこの万博の世界の境界に入っていません。ですので、国家として参加はできません。いろいろな経緯をたどって、台湾の関係する企業がパビリオンを出し参加をしてくださいます。たくさんの方が期待をして台湾からも見に来られると思います。その方々が「ああ来てよかったね、日本はいい国だな」と思って帰ってもらえるようにしっかりとフォローをしていただきたい。このことを付け加えて最後の質問に進みます。最後のAIの関係、産業。AIがどうもクリエイターの皆さんとかそういう方々に悪影響を及ぼす部分があるのではないかという声があります。アニメであったり、ゲームであったり、こういうコンテンツ産業というのは日本にとってこれからの稼ぎ頭の一つです。大切なものです。これを育てるために、健全なAIの関係する産業の育成であったり、バランスの取れた保護というものがある意味では既成と言えるかもわかりません。必要かもわかりません。そういったことについてどのようにお考えかお伺いします。
1:16:50
生成AIは多くの産業と同様、コンテンツ産業においても単純作業の代替えや効率化だけではなくて、高品質なものを生み出したり、個人の発想を超えたアイデアの革新を促したりするなど、劇的な変化をもとらす可能性があると考えられております。他方で、委員の御指摘のとおり、クリエイターの方々を中心に、新たなクリエイターが育たなくなる、あるいは自分の仕事が奪われる、といった生成AIの広がりを不安視する声もあると認識しております。政府としては、こうした声を踏まえ、クリエイティブ分野と生成AIの在り方については、保護と利活用のバランスが重要との認識の下、議論を進めているところであります。具体的には、生成AIに関する著作権法などの知的財産関係法上の考え方について、各関係省庁で議論が行われている最中であります。経済産業省としては、こうした政府全体の議論を踏まえつつ、我が国の強みであるコンテンツ産業の振興の観点から、まずはコンテンツ産業における生成AIの望ましい利活用の在り方について、事業者やクリエイターとともに議論を深めていきたいと考えております。
1:18:17
よくわかりました。しっかりとバラン スをとって、やはり最初にご質問させていただいた航空中産業とコンテンツ産業というのは、これからの稼ぎ頭ですから、ぜひとも健全に育成していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。終わります。これにて和田雄一郎君の質疑は終了いたしました。
1:19:03
鈴木英恵です。今日は大変感慨深い思いであります。私は通産省に採用していただいた斉藤大臣に、この経済産業省の分野で質問をさせていただく機会が来たということで、大変感慨深く思いますので、一生懸命頑張ります。どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。まずは、大臣、被災地もノートハウントを何回か行っていただいておりますけれども、ぜひ、なるわりの再生に向けて、引き続き全力でご指導いただければと思います。それでは、今日はサイバーセキュリティと中小企業政策とエネルギーについて聞きたいと思います。まずはサイバーセキュリティについて。サイバー空間は常時有事であります。常時有事。そういう中で、またサイバー攻撃も高度化、多様化をしている。弱いところを必ず狙ってくる。ですので、全体としてこの強化をしていく必要があるということの中で、今日質問を進めていきたいと思いますが、先日、サイバーセキュリティの人材育成や研究をしているIPAに産業サイバーセキュリティセンターの視察に行ってまいりました。模擬プラントとかを使ってデモをされているのも見まして、大変リアリティの高い、いい取り組みをされているというふうに感じましたし、受講生の皆さんも大変レベルが高い、そういうふうに感じたところであります。他方で、業界によってサイバーセキュリティの対策に温度差があったり、あるいは人材が必要なんだけど、量的に不足をしている、そういうような声も聞いております。そこで、産業界のニーズに応えるためにも、IPAを中心とした人材育成、これをさらに強化していく必要があると思いますが、現在の取組と今後の方向性をお伺いしたいと思います。以上。
1:20:46
委員長経産省植村大臣官房サイバーセキュリティ情報科審議官。
1:20:52
お答えいたします。サイバー広域が高度化、多様化する中で、サイバーセキュリティ対策を担う人材の育成は極めて重要であります。一方、あの委員御指摘のとおり、我が国の企業などにおいて、サイバーセキュリティ人材を十分に確保できないといった声があることも承知をしております。このため、経済産業省では、IPAを通じまして、経済社会を支える需要インフラや産業基盤などのセキュリティ作りに対応する人材育成する中核人材育成プログラム、それから、若年層を対象に第一線の技術者からの高度な技術教育を提供するセキュリティキャンプ、また、サイバーセキュリティの国家資格であります情報処理安全確保支援姿勢度などの取組を進め、サイバーセキュリティ人材の育成確保に努めているところであります。今後とも、こういった施策の拡充をすることも含めまして、サイバーセキュリティ人材の育成確保の強化に向けた包括的な政策対応を検討し、具体的な施策を充実させまいりたいと考えております。
1:21:47
はい、ありがとうございます。ぜひ、加速度的に、人材の質の高い、質の高い人材と量が必要だと思いますので、ぜひ強化をしていただければと思います。続きまして、今、各省庁とかIPAが独自にガイドラインを作っていて、上位概念から具体的な対策まで体系化されていない、そういう状況だと思いますし、例えば、複数の業界に携わる下請企業とか、複数の取引先から、この水準の違うセキュリティを求められて、非常に困って、全体で見れば、社会的なコストが高まっているというようなことも聞いたりしています。そこで、IPAにおいて、アメリカの日統の参考にして、ぜひガイドラインの作成機能の管理一元化を行いながら、業種横断的なセキュリティ対策水準を定義して、それを可視化をする、そういうような取り組みが必要だと思いますし、そのためにIPAを強化をするということが必要だというふうに考えております。併せて、作ったガイドラインを政府の調達の要件化していく、そういうようなことも大事だと思います。このIPAの対策強化と政府の調達の要件化、この2つについて答弁願います。
1:23:06
あらゆるものがネットワークにつながって、サイバー攻撃が社会や産業に大きな影響を負う不足量になっている中で、サプライチェーン全体のセキュリティ向上の推進は必要不可欠だと認識をしております。経済産業省では、これまで産業界と協業しつつ、サイバーセキュリティ経営ガイドライン、それから産業分野別のガイドラインなどの整備を推進いたしまして、各企業などによる積極的な取り組みを促してきてまいりました。他方で、ガイドラインに基づいて、では具体的にどこまで対策を進めるべきなのかが、企業などに必ずしも分かりにくいということ、それから委員御指摘のように、取引先から様々な対策推進を要求されるといった課題もあることは承知をしております。このために、諸外国による取組も参考といたしまして、既存ガイドラインなどと整合性を図りつつ、各企業の業種、規模ごとに実施すべき対策推進の設定や、その対策状況を可視化する仕組みを構築すべく、今後検討を進めていきたいというふうに考えております。そして、こうした新たな取組については、これまでセキュリティ確保に向けた各種の取組を進め、十分な知見も有しておりますIPAを主体とすることが適切だと考えております。体制強化の必要性についても、しっかりと検討してまいります。また、関係省庁とも連携をしまして、政府機関、企業による活用を促す対応を進めることで、取組の実効性を強化をしていきたいというふうに考えております。以上。
1:24:29
はい、ありがとうございます。ぜひ、IPA体制強化について検討していただきたいと思います。次の質問に行きたいと思いますが、令和3年度に経産省が実施した調査におきましても、大企業、中堅企業の約5社に1社が取引先を経由したサイバー攻撃の被害の経験があるということでありますので、サプライチェーン全体のサイバーセキュリティをしっかり高めていくということが重要です。中小企業が被害を受けた場合、その影響は自社にとどまらず、先ほど言いましたように取引先を含めたサプライチェーン全体の事業活動に影響することが懸念されます。そのためには、サプライチェーン全体のセキュリティレベルを上げていくためには、セキュリティレベルがどれぐらいなのかというのを把握すること、それを評価すること、それによって全体を高めていくということが極めて重要だと思いますが、経済産業省の考え方を聞きたいと思います。
1:25:29
サイバーセキュリティ対策、企業の規模に関係なく大変重要であります。中小企業を含めまして、サプライチェーン全体でセキュリティレベルを上げていくことが必要となります。特に大企業と同じような対策を講じることが難しい中小企業に対してのきめ細やかな支援が必要不可欠だと考えています。中小企業においては、セキュリティ対策の実践に当たりまして、具体的な対策がわからないといった課題、あるいは必要な予算の確保が難しいといった課題があると認識をしております。このため、経済産業省ではIPAを通じまして、中小企業向けのセキュリティガイドラインの作成、それから異常監視やサイバー攻撃を受けた際の初動対応支援、保険など、中小企業に必要な対策を安価かつワンパッケージにまとめましたサイバーセキュリティお助け対サービスの普及、それから各種補助金の申請要件などにセキュリティ対策に取り組むことを中小企業の方々が自己宣言をいただく、いわゆるセキュリティアクションを位置づけて、こういった取組をこれまで一生懸命推進をしてきたところでありますが、引き続きこうした取組を継続しつつ、今後、中小企業の規模やIT技術の活用状況などに応じた、より効果的なセキュリティ対策を提示していくこと、 それから人材不足解消のために中小企業とセキュリティ専門家をマッチングさせる実証事業といったことも進めていきたいと考えています。今後とも産業界関係省庁とも連携をしながら、中小企業がセキュリティ対策を実践しやすい環境を整備することに向け、支援策の一層の強化を図ってまいりたいと考えております。
1:27:11
はい、ありがとうございます。中小企業といっても、中小企業の中のどういうところを強化すればいいのかっていうのを、やっぱりきめ細かくやる必要があると思うんです。災害対応で言えば、鳥肌地みたいな形でですね。ここは絶対に抜けたらあかんところは赤。ここはもうとにかく強化をする。それで黄色、青みたいな形でやっていって、リソース、お金や人材を投入するというような形で、中小企業はそのきめ細かくですね、しっかりやっていけるような支援を、ぜひ、それがサプライチェーン全体を守ることにつながりますので、ぜひお願いしたいと思います。続いて国際連携などについてもお聞きしたいと思います。ソフトウェアのセキュリティを確保するための管理手法の一つとして注目されるSボム。これ経済産業省において導入に向けた課題検証を実施していると聞いておりますけれども、今後ですね、そのSボムの活用がさらに産業界に浸透をしていくように、これも政府調達とかで要件化、こういうのを検討していくべきだというふうに考えておりますし、また、アメリカがつくりまして、我が国も共同署名をしましたセキュアバイデザインのガイダンスにつきましてもですね、その事業者に示してこれへの適合を促していくべきだというふうに考えておりますが、見解を伺いたいと思いますし、併せて令和6年度中に一部運用開始されるIoT適合性評価制度、あるいはその国際連携相互運用性、このことも含めてお聞きしたいと思います。
1:28:43
委員御指摘のとおり、サイバーセキュリティを確保するための制度構築にあたりましては、産業界と連携した普及促進をきちっと進めていくことが極めて大事かと思っておりますし、政府調達などを通じました活用の促進、また国際的な制度調和を促すことで 実効性を強化していくことが重要であります。ソフトウェアなどを製造する企業が設計段階から安全性を確保されている製品を責任を持って提供する、いわゆるセキュアバイデザイン、この概念が国際的に提唱されてきております。昨年10月に委員御指摘のとおり、我が国政府もそのガイダンスに共同署名をしております。こうした国際的な議論、また近年のサイバー交易の実態を踏まえまして、経済産業省ではソフトウェアの部品構成表であるいわゆるSボムの活用促進、それから一定のセキュリティ基準を満たすIoT製品にラベルを付与する、ラベリング制度の構築といった具体的な取組を進めてまいっております。その中でも関係省庁とも連携をしまして、政府機関、企業による活用を促す取組もしっかりと進めるとともに、国際的な制度調和のための海外当局との対話も進めてきております。セキュアバイデザインの概念で求められますソフトウェア開発者が行うべき取組についても、今後さらなる具体策の検討を進めながら、その概念に沿った我が国企業などの取組をきちっと促していきたいというふうに考えております。我が国企業は企業の規模にかかわらず、展開がグローバル化していますので、サイバーセキュリティについても国際連携、ハーモナイズしていくことが大事でありますから、ぜひ力を入れていただきたいと思います。ここまでのところは、私は当のサイバーセキュリティPTの事務局長もやらせていただいておりますから、ぜひ提言の中で後押しをしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。続いて内閣官房にお伺いをしたいと思います。国家安保戦略におきましては、サイバー安全保障の法制度を整備するというふうに書いてあるわけでありますけれども、具体的な整備がまだ行われないまま、1年以上が経過をしているという状況で、我々には少なくとも表向きには議論の進捗は顕在化していないという状況で、具体的な対応が遅れれば当然それに比例してリスクが高まる。そういうことであります。現在のサイバー安全保障分野に関する法整備、これ対応を加速させる必要があると考えておりますが、政府の検討状況を教えていただきたいと思います。併せて、ここは計算の分科会でありますので、特に国家安保戦略で示された3つの取組のうちの、ああいうのうちの、あ、1つ目ですね、民間事業者等がサイバー攻撃を受けた場合等の政府への情報共有や、政府から民間事業者等への対処調整、支援等の取組を強化するなどの取組についての検討状況も特にお聞きしたいと思います。
1:31:47
お答えいたします。我が国のサイバー対応能力を向上させること、これは現在の安全保障環境に鑑みるとますます急を寄せる、要する課題であると承知しておりまして、また、現在サイバー攻撃による重要インフラ機能の機能を停止と、これ現実性に起こっているということでございます。官民連携を通じて重要インフラ等のシステムをサイバー攻撃から守ること、これは極めて重要な課題というふうに承知をしております。こうした中で、先生ご指摘の、能動的サイバー防御の実現に向けたサイバー安全保障分野に係る法整備等でございますが、検討を加速化しております。検討を加速化しておりますが、現行法令との関係等を含めて、様々な角度から検討を要する事項が多岐にわたっているという状況にございます。さらに、官民連携につきましても同様に、官民の情報共有や政府からの民間事業者等への対処調整支援といった取組の強化を含めて、様々な要素についてテーブルに載せて検討をしておりますが、いずれにせよ、こうした中で、官民連携を含めて国家安全保障戦略に掲げたサイバー安全保障分野での対応能力を、欧米主要国と同等以上に向上させるという目標がございますので、現在最大限の努力はしておりますが、今後もしっかり対応を続けてまいりたいというふうに思っております。以上。
1:33:15
ありがとうございます。先日もイギリスのサイバーセキュリティの長官と朝食で話をしたときに、日本はテクノロジーは一流だと、でもサイバーセキュリティは遅れていると明確におっしゃっていました。これでは、この同志国同盟国との連携というのがままならない状況でありますから、非常にご苦労いただいているのも十分理解をしておりますけれども、我々も政治の側でしっかり後押しをしていきますので、法制部に向けて加速的な対応をぜひお願いをしたいと思います。それでは続いて中小企業政策に行きたいと思います。中小企業政策に入る前に、スタートアップについて、今回産業競争力強化法の改正案でもストックオプションのさらなる充実などを盛り込まれています。これまでのスタートアップ政策に対しまして、経産省の関係の皆さんのご尽力に心から感謝を申し上げ、さらにしっかりとした政策推進を行っていただ くことを期待したいと思います。それでは質問に入りたいと思います。大臣にお伺いをしたいと思います。そもそも論、中小企業政策の在り方、あるいはそもそも論をお伺いしたいと思います。去年で中小企業基本法が制定されて60年の節目を迎えました。中小企業基本法制定時は、この中小企業やそこで働く方々を社会的弱者と捉えて、中小企業と大企業との間の生産性や賃金などに存在する諸格差の是正、これを解消するということが政策理念でありました。その後、1999年、中小企業基本法が抜本改正され、今年で25年の節目を迎えます。当時、その国会は中小企業国会と言われ、西藤大臣は深谷経産大臣のですね、通産大臣の秘書官を務めておられ、その国会の回し含め、選挙に立ってやっていただいたと認識しております。その時の改正時には、多様で活力ある中小企業の成長発展という新たな政策理念が提示をされ、これまでの画一的な弱者という中小企業像を払拭し、独立した中小企業の自主的な努力を前提とし、様々な政策が展開されたと考えています。その後、今年で10年を迎える、小企業希望振興基本法というのも制定をされました。この25年の間、直近ではコロナ、あるいはブッカダカもありました、大規模災害もあります。こういう様々な緊急的な情勢変化もありましたが、人手不足、人口減少、こういうような構造的な変化もあります。私は今、改めて少し先祖返りではないですけれども、もちろん支援はしないといけないんだけれども、基本法制定当時のようなところの政策にちょっと偏っている部分があるんじゃないかなと、ちょっと私は心配をしていて、改めてここで局面転換を中小企業支援について、中小企業政策について図っていく必要がある。そして中小企業庁で働く職員のメンバーが、やっぱ中期庁で働くのおもろいなぁって思えるような、そんな政策づくりをしていかないといけないと考えておりますが、これまでの中小企業政策の総括と今後の課題、今後の政策の在り方、大臣からは答弁いただきたいと思います。
1:36:31
まず今日の質疑は私も感慨深いものがありまして、当時鈴木委員が東京大学の学生で、私が通商産業省の採用の責任者で、それでこの優秀な学生だなということで採用させていただきました。以来四半世紀が過ぎまして、今私が経済産業大臣として鈴木大技師の質問を受けるというのは当時夢にも思っておりませんでした。いつの日か鈴木大臣に対して私が質問できる機会が来ることを夢見ております。ご質問ですけど、中小企業は企業数全体の99.7%で、従業者数の7割、付加価値の5割を占めるなど、私は日本の産業を支える重要な存在だと思っております。そういう意味では中小企業庁で勤務されている皆さんは重要な任務を背負っているんだろうと思っています。当時私自身も大臣所管として携わった1999年の中小企業基本法改正は、政策の主軸を各社是正から成長発展の促進、こういったことで大転換を行ったものであります。その後2014年の小規模企業振興基本法制定では、成長発展のみならず、小規模事業者の持続的発展にも光を当てたという流れになっています。この間、中小企業はリーマンショック、東日本大震災、新型コロナ、オクライナ危機による物価高騰など激動にさらされておりまして、経済産業省としては時には事業者向け給付金や、実質無利子、無担保有志など臨時依頼の措置を講じて、中小企業の事業継続を全力で支えてきたところであります。引き続き、こうした危機対応には万全を期していくわけでありますが、人口減少、少子高齢化という避けがたいマクロトレンドの中で、良質な雇用と豊かな生活環境を地域で創出するためには、改めて中小企業自身の成長に向けた自己変革、この自己変革を後押しすることが重要な課題になっていると認識をしています。この観点から、新商品サービスの開発等の生産性の向上や賃上げの支援、価格転嫁取引適正化の推進、事業生計やM&Aの推進による経営の革新など、中小企業の成長に向けた政策を強化していきたいと考えています。以上です。大臣、ありがとうございました。当時は、前年に私が入賞した年でしたけれども、98年に貸ししぶり、貸し剥がし、こういうものすごい大変なことがあって、特別保証とかいろいろやったけれども、そういう危機対応に万全を期したけれども、成長発展でいくんだというですね、そういうこともやれたわけですので、まさに大臣がおっしゃっていただいたように、危機対応に引き続き万全を期しつつ、自己変革、これをしっかりそういう挑戦を応援していく、そういう中小企業政策の展開をぜひ期待したいと思いますし、私もその一翼を担っていきたいと思います。続きまして、そんな中、今回の産業競争力強化法の改正では、中堅企業を支援するというのが新たに出てきました。この狙い、教えてください。
1:39:53
委員、御指摘いただきました中堅企業でございます。10年前と比較をしますと、大企業が上回る事業員数の伸び率でありましたり、給与総額の伸び率でありましたり、そういった着実な成長を示しているところでございます。また、そういったことから地域における良質な雇用の提供者でもあるわけでございます。国内売上や、また国内投資の着実な拡大を通じまして、さらには経営資源の集約化等によりまして、前向きな新陳代謝の担いとしての役割を果たしている重要な企業群であろうと認識をしております。他方、中堅企業につきましては、大企業へ成長する企業の割合が、欧米など国際的に比較をしても低い状況になっているところ、また、先ほど委員からの御指摘があったような、人手不足等の課題に対応するような、成長投資、またM&Aなど、こういったところにまだ十分行えていないというような課題も中堅企業には存在しているというふうに認識しております。今回、この国会に提出していただいておりますが、産業競争強化法等の一部改正法案、ここによりまして中堅企業のうち、特に賃金水準や投資意欲が高い企業を対象いたしまして、複数の中小企業をM&Aした場合の税制措置、こういったところを講じまして、中堅企業のさらなる成長や中堅、中小企業によるグループ化、これを一体となった収益力の向上、これを促進をしていきたいというふうに思っております。先ほど大臣から答弁ございましたけれども、中小企業の成長や、また、主要希望事業者の持続的発展への投資など、中小企業政策の在り方、これをしっかりと踏まえつつ、今般構築しております中堅企業支援の枠組みを通じまして、成長意欲のある我が国企業が、中小企業から中堅企業、そしてその先への成長、こういったシームレスに成長を目指せる環境の整備にもつなげて、産業構造の改善をしっかりと進めてまいりたいと考えております。以上。
1:42:06
はい、ありがとうございます。ぜひ、中小企業政策のシームレスに、ぜひやっていけるようにお願いをしたいと思います。先ほど大臣がおっしゃっ ていただいた、自己変革挑戦ということとの観点で、今、中小企業庁で研究会をやっていただいている、地方で各となる一定規模の中小企業、例えば売上100億円程度の企業、こういうのをどんどん創出していこうという取組をしていただいていると思います。これについては、伊藤調査会長の下、私はそのプロジェクトチームの事務局長をやらせていただくことになっております。こういうですね、地方において、将来的に売上100億円などを目指していく、挑戦自己変革をする、そういう経営者や企業を応援していく、そういうことが重要だと思いますが、中小企業庁の見解をお願いします。
1:42:58
お答え申し上げます。委員ご指摘のように、100億円企業、100億企業は直接輸入額や、市入れ高が高く、賃金も高いなど、地域経済を牽引する重要な存在であると考えております。加えて、経済成長の実現、地域経済の発展のためには、特に地方において、地域において、100億企業を創出していくことが重要であると認識しております。人口減少やGX、DX等の経済社会構造の変化 を進み、中小企業も経営の転換を迫られる中で、それをむしろチャンスと捉え、変革に挑戦していく、こうした企業、経営者の方々を応援する必要があると強く認識しております。このため、私ども中小企業庁といたしましては、昨年、中小企業の成長に向けた研究会を実施しました。その中で、成長を志向する中小企業への伴走支援を通じた経営力の強化、また、事業承継やM&Aの推進による経営の革新、中小企業のグループ化による成長への支援、こういったことごとにより、新たな人材の中小企業経営への参入の後押しといった、中小企業の飛躍的成長に向けた今後の政策の方向性を提示したところであります。中小企業への支援と併せまして、引き継いこうした取組により、100億企業の創出を促進し、成長意欲のある中小企業が成長をシームレスに目指せる環境を整えてまいりたいと思っております。以上でございます。はい、ありがとうございます。はい、東からもしっかり後押ししたいと思います。続いて、原発を聞きたいと思います。先日浜岡行ってきました。知事時代も行きましたけれども、さらに安全対策が講じられ、多重防護も進んでいます。他方でですね、私いろんな現場、最近島根とかも東海大震災とかもいろいろ行ってきたんですけれども、安全対策が土木関係の投資に偏っ ている感じがやっぱりあって、そう考えると今後再稼働、リプレイス、次世代革新路、いろいろ行くときに、原子力発電産業のですね、技術と人材、サプライチェーンの維持、これが困難になってきていると、皆さんも危機感を持っていただいていると思っているんですが、今後電力の安定供給、エネルギー安全保障、脱炭素という形で、先ほど言いました再稼働、そしてリプレイス、次世代革新路、進んでくると思います。そのために人材、サプライチェーンの維持が大事だと思いますが、総理の見解をお伺いしたいと思います。
1:45:42
資源エネルギー庁、久米電力ガス事業部長。
1:45:47
お答え申し上げます。ご指摘のとおり、我が国では原子力について高いレベルの技術、人材、産業基盤を維持してまいりましたが、震災以降、長きにわたる建設機械の喪失で、その産業基盤が脅かされつつあるという認識でございます。従って、原子力技術、人材、サプライチェーンの維持強化が喫緊の課題だというふうに考えております。昨年3月には、関連する企業、団体からなる原子力サプライチェーンプラットフォームを立ち上げ、研究開発や技能実習、技術、技能の生計などをサポートする支援メニューを、中小、中堅企業を含む全国約400社の原子力関連企業に展開しております。加えて、今年度の原子力産業基盤支援に対する予算額は18億円であったところ、来年度予算案では58億円に増額して計上させていただいております。具体的な支援策としては、例えば、製造プロセスのデジタル化支援、大学構成サプライヤーと連携した講座開発や展開を通じたものづくり人材育成支援、海外の建設プロジェクトへの参画に向けた設備回収支援や海外企画の取得支援、などに取り組んでいるところであります。サプライチェーンの実態に即した支援の強化に引き続き、しっかりと取り組んでまいりたいと思います。以上。
1:47:11
ぜひよろしくお願いします。大変、この、賞味の急だと思いますので、注力していただきたいと思います。最後、ペルブス海盗です。太陽光発電とか風力発電、この製品の多くが海外から輸入、それそれに頼っているということで、やはり技術の国産化が急務だと思います。ペルブス海盗は、主な原料が要素でありますので、日本は地理に次ぐ世界2位の生産国で、原料を国内で調達できるという利点があります。令和4年にはですね、三重県のですね、あのうち山田高校出身の京都大学の若宮厚子先生たちがですね、世界最高値となる光電変換効率を達成をしたということで、あのこれトヨタとかも注目しているところであります。従来のシリコン型の太陽電池ではですね、コスト競争力に優れた中国企業に市場を奪われ、現在の太陽電池市場の日本のシェアは0.3%にとどまっています。そこで、この世界のトップ水準の取り組みを進める日本の産学への支援をさらに強化し、ペルブス海盗の産業化を着実に進める必要があると思いますが、今後の戦略をお願いします。
1:48:20
資源エネルギー庁山田長官官房資源エネルギー政策統括調整官
1:48:26
お答え申し上げます。ご指摘ございましたペルブス海盗、太陽電池、ヨーロッパや中国など国際的にも、研究開発競争が激化をしておりますが、耐久性を大型化の分野では日本企業にも強みがあるということでございます。今後、市場を獲得するべく量産技術の確立でありましたり、生産体制の整備、需要の創出、これを3密体で取り組んで、投資の規模とスピードの面でも競争してまいります。様々な予算的な対応といたしましても、この研究開発から社会実装までを切れ目なく支援していく、またサプライチェーンの構築を支援していくということで取り組んでまいりますけれども、さらに関係省庁と連携をしながら、公共施設、ビルなどの壁面、工場、倉庫、学校施設などの耐火重性の低い建築物の屋根や、鉄道の糊面などの公 共インフラといった様々な分野での導入を進めてまいります。今後、世界の市場を獲得していくために、投資の規模、スピードの面でも世界に挑んでまいりまして、諸外国に先駆けて社会実装できるように取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
1:49:38
今日は考え深い一日でありました。終わります。ありがとうございました。これにて、鈴木英恵君の質疑は終了いたしました。
1:50:05
はい。立憲民主党の櫻井秀です。今日は大臣、魂を込めて日本の発展のために質問させていただきますので、ご答弁よろしくお願いいたします。それでは早速質問に入らせていただきます。まず、化学技術、イノベーションの促進という観点で質問させていただきます。今回の税制改正、実は明日財務金融委員会でも質問させていただきますけれども、化学技術関連ではイノベーションボックス税制ということが入っております。この税制の目的は、「我が国のイノベーション拠点の立地競争力を強化する」と、このように承知をしております。目的は大変素晴らしい。ただ、問題は本当にこうした効果が上がるのかどうかということだと思います。今回の税制は7年間の期限付きということです。一方で、特許を取得するまで研究開発をやって、特許を取って製品化をしてということですから、5年とか7年とかかかってしまうわけです。そうするとちょうどこれ、ライセンス料が入ってくるようになったときには、この期限が切れてしまうということになってしまう。というふうに考えれば、このイノベーションボックス税制をあてにして、研究開発をするとか、いろんなことはなかなか想定しにくいのではないのか、インセンティブにならないのではないのか、こんなふうにも心配をするところです。まず大事にお尋ねしたいのは、このイノベーションボックス税制の効果として、民間による無形資産投資は、いくら増加すると見込んでいるのかということと、逆に今私が申し上げたような懸念がもしあるとするならば、このイノベーションボックス税制とは無関係に、結局、研究を開発した事業者が、ある種、棚からボタ持ち的に厳正なお受けを受けるということになるのではないか、それで終わってしまうのではないのか、こういうふうにも懸念をするのですが、この2つについて大臣の御見解をよろしくお願いいたします。
1:52:08
まず最初の額の技投資については、事前に私のところに質問が入っていなかったので、事務方から答えさせます 。促進効果についてですけれども、イノベーション拠点税制は、御指摘のように、イノベーションの国際競争が激化する中で、研究開発拠点としての立地競争力を強化して、民間による投資をしたいというものです。同様の制度を導入しているイギリスにおきましては、イノベーション拠点税制の効果として、税制の提起を受けた企業の有形無形資産への投資が、制度導入から5年間で10%増加したという調査を公表しておりまして、我が国におきましても、本制度によって国内に投資が促進されるものと考えています。我が国で本税制を導入するにあたりましては、こうした海外の事例も参考にしつつ、産業界へのヒアリングも行っておりまして、こうしたヒアリングを通じて、研究開発から知的財産権を取得するまでに、一定の期間が必要である実態も踏まえて、先生御指摘のように、制度を検討したところであります。この結果、租税特別措置において は、通常1年から3年程度の措置期間となっているわけですが、本制度においては7年間という長めの期間を設定したということであります。御指摘もわからないわけではありません。まずは本制度の着実な執行を進めていくことが重要だと認識しておりまして、その上で、他の税制もそうでありますけれども、制度の執行状況ですとか効果を検証した上で、本制度がより良い制度となるように、不断の見直しを行っていきたいと思っております。補足の答弁はありますか。はい。
1:54:02
お答え申し上げます。イノベーション拠点税制による緊急開発、あるいはそれに伴う投資の促進がどれくらいいくのか、こういうことでございますけれども、これは具体的な案件 、どういうものがあるかというのは、これから実際、企業はどういう投資をするのか、緊急開発するのか、こういうことになってまいりますので、その投資促進についての具体的な数値が、今、明確にあるわけではありません。他方で、同様の制度を導入しているイギリスでは、こうした累次の税制の効果として、税制の適用を受けた企業の有形無形の投資が、5年間で10%増加した、こういうデータがございまして、こういう緊急開発及びその後の投資の促進効果というのは、あると思っておりまして、こういうものを促す、そういう目的でこの税制を創設したところでございます。
1:55:06
今の御答弁ですと、イギリスで10%増えたということで、これが一つ目標といいますか、目安になるのかなと。日本で本当にそれだけの効果が上がるのかどうかということは、今後、しっかりEBPMということで検証していただくということで、よろしくお願いします。一方で、日本で特許室が長らく伸び悩んでいるということの背景として、特許を取得してもメリットが薄いからというのがあるのではないのかなと、いうふうにも思うところです。特許侵害の損害賠償訴訟を行ったとしても、まず、侵害の認定が諸外国に比べて結構辛いと、なかなか侵害として認定してくれないとか、侵害が認定されても損害賠償額が少ない、小さい。それだったら侵害された側は訴えてもしょうがないなと、裁判費用だって出ないかもしれないということを有料し、また侵害した側は、訴えられてから払えばいいというふうになってしまう。結局、特許権が軽んじられているのではないのか、これは現場の方々から聞いたお声でございます。そうした懸念は別に我が国だけではなくて、海外においてはどうしているかといえば、アメリカですとか台湾では3倍賠償制度をやっ ていますし、中国や韓国では中国5倍賠償制度、韓国も今年から5倍賠償にすると聞いております。こうやって特許権を重視する、保護していくというような方向でやっているし、ドイツでは利益吐き出し型賠償制度ということも導入しているわけなんです。やはり損害賠償制度をしっかり強化していく、少なくとも知財については諸外国でこういうことをやっているわけですから、法務大臣も務められた大臣、いかがですかね。
1:57:12
しっかり通告をしていただければ、しっかり答えられます。
1:57:19
ご答弁はいただけなかったということなんですが、一応そういう課題があるということを、ぜひ認識をいただきたいと思います。もう一つ、科学技術に関連しまして、先ほど鈴木議員からも質問がありました、ペロブス回答太陽電池についてございます。エネルギー庁のホームページに見ますと、日本初の有望技術として掲載されております。ただこれ、とても残念な事実として、発明者の宮坂先生、基本特許を国内では取得したものの、海外では出願していなかったと聞いております。海外出願すると、それぞれの国で出願するということになりますから、それぞれ、翻訳代とかいろいろなことを含めると、100万円単位でかかっていくということで、結局諦めたというお話もございました。中国は、宮坂先生の特許出願を見て、研究開発をして周辺の特許をたくさん取っているということもございます。やはり日本初の発明、しかも有望技術について、先ほど鈴木議員からも、これをしっかり応援していくべきだという話がございましたけれども、その大前提 として、まず出発点として、重要発明の基本特許については、海外出願を支援する仕組みをしっかりつくっていくべきではないかと、このように提案を申し上げるのですが、大臣の見解はいかがでしょうか。
1:58:53
私も問題指揮を共有していまして、重要な技術については、まずは日本だけでなくて、海外で、しっかりと特許を取得して、事業化をしていくということが必要だと思いますので、しかも御指摘のとおり、海外特許庁への出願費用が高いという声は、多数いただいていると思います。このため、特許庁では、スタートアップや大学就職業等に対しまして、海外で権利を取得するための出願手数料や代理人の費用や、翻訳費等の補助を行って、費用負担の軽減を図っているところであります。また、費用面の支援だけでなくて、ビジネスの専門家とともに、弁理士・弁護士等の知財の専門家からなるチームをスタートアップに派遣する、通称iPASSという事業ですとか、それからスタートアップ向けに知財に関する情報を発信するとともに、スタートアップ知財専門家支援関係者のネットワークを構築、この場を提供する通称IPベース事業にも取り組んでいます。これらを通じて、スタートアップによる海外への特許資格も含めた、知財戦略・経営戦略を支援しているところであります。こういった政策が広く行き渡っていくことが大事だと思っています。知財を活用しながらイノベーションを起こしていく、そういうスタートアップの海外転換を私は強力に支援していきたいと考えています。
2:00:22
いろいろ、宮坂先生のこと、今から15年ぐらい前ですけれども、そういったこともあって、こうした制度も整備していただいたのかなと思いますが、補助金だと、前額補助するというのはなかなか難しいかもしれませんけれども、逆に出資みたいな形で、それが大掛けして非常に大きなものになれば、その分はちゃんと10倍にして返してくださいよというような、そういう仕組みも含めて、もう少し柔軟な、そして、すべて、最初出願の時点でこれはすごいなと思っても、そうでもなかったということもあるかもしれないし、思っていた以上にすごかったということもあるかもしれませんので、そこは柔軟なリスクマネーを何らかの形で入れられるような、そういったこともぜひご検討いただければと思います。続きまして、原子力発電所の安全性についてお尋ねをいたします。まず、東京電力福島第一原発についてです。これは重大な事故が起きたということで、原子炉、畳に見ても原子炉の建屋が結構ボロボロになっていたり、中についてはもっとかなりひどい損傷を受けているということなんですが、これはもし地震が起きたときに、原子炉が倒壊してしまったり、倒れてしまうのではないのか、いろいろな心配をする わけなんですが、これについて特に少し細かく申し上げると、原子炉を支えるスタビライザーが破断してしまっているのではないか、次、地震が発生したら原子炉が倒壊してしまうのではないか、こんなふうにも心配するのですが、これ大丈夫なんでしょうか、いかがでしょうか。
2:02:06
お答え申し上げます。ご指摘になりました東京電力福島第一原子力発電所1号機のペデスタルの損傷を踏まえまして、原子力規制委員会といたしましては、昨年5月にペデスタルの支持機能を喪失した場合の圧力容器、格納容器への構造上の影響について評価・検討することを東京電力に指示したところでございます。その後、昨年10月に東京電力による評価の内容とその結果を原子力規制委員会として確認しましたが、格納容器内の放射線量が高く、スタビライザーの状態を含めて内部の詳細な調査を行うことは難しく、評価が過程に基づかないことからこの評価の妥当性を確認することは困難であるという判断をしてございます。この判断の一方で原子力規制庁として評価を行っております。その評価におきましては、ペデスタルの損傷により圧力容器等が一体となって転倒し、原子炉建屋へ衝突するという極端な過程の下でも原子炉建屋全体として構造健全性は十分に維持されているということを確認をしているというところでございます。
2:03:23
まず、中は放射線量が高くて調査できないと。スタビライザーは壊れているか壊れていないのかもわからない。私は多分壊れているんだろうと思うんです。相当な事故でしたので、その可能性は十分あると。また、コンクリートの建屋にしたって 放射線でずっとさらされているわけですからどれほど脆くなっているかどうかも本当のところはわからないのではないかと。万が一にでも倒壊するようなことがあっては大変なことでございますので補強をするなりということもぜひ考えていただきたいと思います。続きまして、このノトハント地震のときに私は1月1日に発災しましたノトハント地震でございますがこれに関連して、いくつか懸念事項があるのではないかと考えるところです。まず、スクラム制御についてです。運転中の原子炉は地震を感知すると緊急停止するという仕組みになっていることは承知しております。東日本大震災のときには開口型の地震だったということから震源地から原発までの距離があって、その時間差距離があったのでなんとか安全に停止することができたというふうにも承知をしております。一方でノトハントの地震、今回は直下型地震だったということでなかなか地震が起きてすぐ大きな揺れが来てしまうということからなかなか難しい制御、もし運転していれば安全に制御できたかどうか懸念をするところです。そこでお伺いしたいのは、この北陸電力四火原発、特に1号機なんですけれどもスクラム制御に要する時間、一体何秒かかるのかということをまずお尋ねします。結局、スクラム制御が完了する前に大きな揺れが来てしまったら安全に運転停止できないんじゃないのかというふうに心配するのですが、その点大丈夫なんでしょうか。
2:05:31
お答え申し上げます。規制基準におきましては、運転時にプラントの異常な状態を検知し原子炉を自動的に停止させる機能を有する系統を設けることを求めてございます。これを受けまして、適合性審査におきましては地震波については、P波であるかS波であるかに関わらず地震による一定の加速度を検知した場合には、制御棒を緊急挿入して原子炉を安全に停止すること、地震による揺れが発生しても、制御棒を挿入することができることを確認しているところでございます。なお、北陸電力四下原子力発電所の1号炉につきましては、申請書上の数値でございますけれども、約2秒で挿入、すみません、1号炉ですので、申請書上は、スクラムで制御棒が75%挿入までの時間が1.62秒以下という形で記載をされているというところでございます。実はこの北陸電力四下原発については、1999年に臨海事故を起こしています。その事故について報告書が出ています。この報告書の資料の、添付資料3-10号には、スクラム制御で臨海事故に至る時間軸で表になっております。これを見ますと、原子炉スクラムで緊急停止が発生してから、一部臨海事故の原因になった制御棒以外のところ、他のところは9秒から10秒後に制御棒が挿入されたと書いてあるんですね。これを見ると、9秒から10秒ぐらいかかっているんじゃないですか。今、1.62秒とおっしゃいましたけれども、もっともっと時間がかかるんじゃないのか。逆に、沸騰水型の原子炉では、下から制御棒を挿入するという構造になっていると聞いていますけれども、そんなに早く入れられないんじゃないのかな、と。これは原子力の専門家から聞いた話ですけれども、ちょっとにわかに1.62秒というのは信じがたいのですが、いかがでしょうか。
2:08:09
お答え申し上げます。先ほど申しました1.62秒というのは、異常検知をしてから制御棒を挿入するまでの時間でございます。これにつきましては、事業者の方で当然のことながら確認をしているというところでございます。その検知までの時間をどの程度かかるのかという事象によって、その前挿入までの時間が少し変わる、長くなってしまうということはあり得ると思ってございますけれども、先ほど申しましたように、例えば地震でありますと、地震を検知をしてからスクラムするまでというものは、1.62秒以下で挿入をするという形で申請をされているというところでございます。
2:08:57
あともう一つ、この四日原発については、2007年にも、これの野党半島で地震があって、震度6ぐらいの揺れを感知しているというふうに承知をしております。この時に、特に1号機は、スクラム制御するためには水圧制御ユニットで、水圧をかけて制御棒を挿入していく、下から押し上げていくというふうな構造になっているというふうに承知をしておるのですが、2007年の地震のときには、許容応力の範囲内、1号機の許容応力が25.2ニュートン/㎡ということになっておりますけれども、発生応力が19.3だったから、なんとか耐えたということなんですが、今回その倍近くの揺れが来ているわけですよね。2007年のときには226ガルだったのが、今回の、今年の野党半島地震では399ガル。そうすると、発生応力がざっくり1.78倍ということになりますと、この許容応力を超えてしまって、そもそも水圧制御ユニットが壊れてしまって、機能しないんじゃないか、こんなふうにも心配するわけなんです。これ大丈夫なんですかね。
2:10:26
お答え申し上げます。北陸電力の死火減少活燥一号論につきましては、現状におきましては、新規制基準に基づく 設置変更許可申請がなされておりませんので、具体的に過去の地震などについての評価というものは、仮に申請がなされた場合には事業者の方で確認をし、その結果について、妥当性については、原子力規制委員会で確認をすることを考えられますけれども、現状において申請がなされておりませんので、詳細なところにつきましてはお答えを控えさせていただきます。
2:11:06
あともう一つ、今回の野党半島地震でびっくりしたのは、半島で隆起していると。場所によっては4メートル隆起したという場所があるということなんですね。あと、津波が来るときって、引き潮で海水がずっと降下していくと、海水面が下がるということがあります。4メートル上がって海水面が数メートル下がっちゃうと、その足し算で結構な海水面の低下と、地質の低下というのが発生し得るということだと思います。原子力発電所の仕組みとして、海水を冷却用の水として取り込んで、それで原子炉を冷やして、安全性を維持しているというふうに象徴しているのですが、海水面が下がってしまって、海水を取り入れられなくなったら、原子炉を冷やせなくなって大変なことになってしまうのではないかと、こういうふうに心配するのですね。これ、隆起と引き潮で海水面が低下して、それで冷却水が取水できなくなるようなことはないのでしょうか、大丈夫なんでしょうか。それから、この四日原発については、取水用のためにトンネルで海から海水を引き込んでいるというふうな構造になっているというふうに図面で見たのですけれども、これトンネルが壊れちゃったら取水できなくなっちゃうんじゃないのか、そういうふうにも心配するのですが、大丈夫なんでしょうか。
2:12:32
お答え申し上げます。まず、原子爆前症につきましては、敷地及び敷地周辺の断層について、詳細な調査をもとに活断層を抽出し、地震動評価を行った上で、原子炉建屋等の重要な建物構造物の基礎地盤が、地震時にその建物構築物を支持できるものであること、また、地震に伴う地盤の変形により安全機能を損なわないことを確認しております。ですので、取水設備というものも耐震重要施設の一部になっておりますので、断層によってその機能が損なわれないようにということを確認しているというところでございます。また、取水につきましては、津波による水平動じの海水の取水性につきまして、基準津波というものを設定をしまして、その設定による波源において、地震による流気・沈降も考慮した上で、保守的な評価が行われているということを確認するということになってございます。さらに、原子力発電所には、季節の海水取水設備とは別に、海から水を供給するための過半型の設備を設けることを新規制基準で求めることになってございます。これによりまして、各プラントには大型ポンプ車やホースが配備され、仮に季節の海水取水設備が使えなくなった場合でも、原子炉の冷却などに必要な量の水を供給できる能力があることを確認しているというところでございます。なお、北陸電力の四日原子爆弾症二号炉につきましては、現在、新規制基準の適合性の審査をしているところでございますので、この審査においては、今回のノート地震の知見というものも追加的に考慮して、引き続き厳格な審査を行ってまいりたいと思ってございます。
2:14:29
大臣、今質疑をやりとり聞いていただいて、我が国のエネルギー政策という観点で、地震がほぼ発生する我が国の日本列島において原子力発電所をつくっていくということは非常に大変だということはご理解いただけたのではないかと思います。そうすると、仮に安全性を確保できたとしても、すごくコストがかかってしまうということを考えると、原子力発電に主要な電力を位置づけるというのは、もはや無理があるのではなかろうかというふうに私は考えるのです。そのことについて、やはり原発はやめていくという、今日全部即停止というわけにはいかないかもしれませんが、徐々に減らしていくというような方向性が必要なのではないかと考えますが、大臣の御見解をよろしくお願いいたします。
2:15:26
今、桜井委員とのやりとりの安全性について、私の立場でコメントするのはすべきではないと思いますが、東京電力福島第一原子力発電所事故を真摯に反省をして、安全審議まで二度と陥らないと の決意のもとに、高い独立性を有する原子力規制委員会というものが設置をされて、世界で最も厳しい水準となるよう、新規制基準を策定してきているということであります。その原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めない限り、原子力発電所の再稼働が認められることはないというのが政府の方針でありまして、この方針には変わりはありません。その上で、将来にわたってエネルギー安定供給の責任を果たしつつ、脱炭素社会を実現していくことは極めて重要な課題だと思っておりまして、原子力は再エネとともに脱炭素電源として重要な電源であり、安定供給の観点からも安全性の確保を大前提に活用を進めていく、そのように考えております。安全性を確保しようと思ったら、それだけコストがかかる。もはや再三、合っていないんじゃないのかなというふうにも考えますので、ぜひその点もお考えいただければと思います。続きまして、散歩通の大阪万博のことについて質問させていただきます。ちょっと残り時間も少ないので、一問飛ばしまして、運営費の赤字の場合の負担の取材についてお尋ねをします。議事録を資料としてお配りをお渡ししているかと思いますが、昨年12月、これは当時西村経済産業大臣のときですけれども、この入場料収入で賄うことになっている運営費について、赤字になった場合、誰が 負担するのか、こういう質問に対して西村前経済産業大臣は、国が負担することはないとこのように答弁をされております。その後、記者会見等で、ぶら下がりの記者会見で、大阪府の吉村知事は、大阪府は負担しないという趣旨の発言をしております。また、関係連の松本会長も、経済界はこれ以上負担はできないというふうに発言をしています。現状、誰も負担をしない、責任を取らない、こういう無責任状態にあるわけなんですが、まず運営費、1160億円、これは当初から大きく増えています。これ以上増加することはないのかということと、運営費が赤字になった場合、その赤字は一体誰が負担するのか、誰が処理をするのかということについて、ご答弁をお願いいたします。
2:18:12
今年2月に行われた博覧会協会の理事会におきまして、運営費について、収支ともに1160億円となる資金計画が承認されています。これについては、もちろん変更前提としてもありませんので、しっかり守っていくということになります。当該計画は、昨年11月より販 売が開始された入場券の売上げの状況ですとか、民間企業からの協賛金、ライセンス収入などの動向を踏まえつつ、収支総省となる範囲内で具体化されていくものであると考えておりまして、博覧会協会にて赤字にならないように取り組まれるというふうに承知をしています。経済産業省としても赤字にならないということは重要だと思っていますので、早期にその目を摘み取って対策をとっていくということが重要であると考えていますので、そのため万博の主要な費用の執行状況の適正性を確認すべく、有識者委員会を新たに設置して、先日第一回の会合も開催をしています。また、そうした事態を事前に目を摘んでいくことをやっていきますので、議員御指摘のような事態を想定しているわけではないのですが、マインが一にも赤字が見込められるような事態が生じるような場合には、あらかじめ赤字にならないようにどのような手をまた事前に打っていくかということを経済産業省としても、博覧会協会の関係者とともにしっかりと対応していきたいと考えています。
2:20:04
質問時間が来 ましたので、終わりにさせていただきますが、費用がどんどん増えていますし、特に運営費というのは人件費という部分も大きいかと思います。政府は今、賃上げと言ってやっているわけですから、そうすると更に増えていく可能性、賃上げが順調に進んでは、更に運営費も増えていくということもあり得ると思います。しかも、その時に人件費をカットするわけにはいかないと思いますので、そう考えたら赤字の場合にはどうなるのか、最悪のシナリオもちゃんと準備しておくべきではないのかということを、ご提案申し上げまして、質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。これにて、佐倉秀君の質疑は終了いたしました。(質疑は終了いたしました)
2:21:03
立憲民主党の上谷博史でございます。今日は文化会ということで、齋藤大臣、一日大変だと思いますけれども、ぜひまた今日の質問、よろしくお願い申し上げたいと、このように思います。さて、私からもいろんな質問をさせていた だきたいと思いますけれども、まず最初に、石川の震災の関連の質問をさせていただきたいと、このように思います。ご案内のとおり、もう漁協、漁村、大変な被害を受けております。ご案内のとおり、漁港の部分は農林水産省、水産庁が中心となって、頑張っていただくことになると思います。ただ、漁港、というか、漁業現場以外のところ、すなわちその後ろ側にある様々な企業、地元企業、加工屋さんもそうです、小売屋さんもそうです。要は漁業を支えるものは、結構、地元企業さんになるんですが、ここはどちらかというと水産庁さんというよりは、中小企業ということもありますので、経産省さんにしっかりと支えていただかなければならないんだろうと思っております。東日本大震災の時に、一時補正をやったんですけど、その時には水産庁の予算でおいては、もちろん水産の中心でございますが、漁業を中心に仕立てたわけですが、結果としてその後ろ側をしっかり手当てできてなかったなと、実は反省をしておりまして、そういう意味において水産庁と経産省がしっかり連携していただかなければ、なかなか地域としての復興はできないんだろうという、実は反省に立っております。そういったこともあって、まずこの経産省さんに、地域をしっかり支えていただくために、頑張っていただかなきゃいけないと思うんですけれども、この点について改めて大臣の所感を伺いたいと思います。
2:22:57
まず上谷委員が7年にわたって漁業水産業の振興のためにご尽力されていることについて改めて敬意を表したいなというふうに思っております。漁業に関連する地元の中小企業への支援策についてのご質問だと思いますけれども、地震発生直後、特別相談窓口の設置等のまずは緊急措置を行ったほか、官民・金融機関等に対し、事業者の実情を踏まえたきめ細かく、弾力的、迅速な対応をまず要請いたしました。また、経済産業省で被災中小企業、小規模事業者等支援本部を設置して開催して、自治体や商工団体などの関係者からの意見を踏まえて、被災者の生活と成り上げ支援のためのパッケージを具体化して情報提供を行ってきております。被災中小企業の皆様が事業に不可欠な施策設備の復旧にご活用いただける成り上げ補助金ですとか、コロナ有事の返済負担軽減策などの中小企業支援についても、皆様に速やかにお届けすべく、関係機関と連携しつつ情報周知に努めているところであります。私も農林水産大臣を経験しておりますので、 水産庁とは良い連携で万全を期していきたいと考えています。
2:24:25
今、大臣ご紹介いただいたとおり、大臣は農林水産大臣を経験され、また漁業法の改正のときにもかなりご尽力をいただいたという、私自身の記憶がございます。そういったときに様々な議論をさせていただきましたが、言っても大臣は非常にそういう漁業についての造形も深いというふうに思っておりますので、そこは実は心配はしていないんですけれども、自身の、いわば反省も含めて、やっぱりここの連携がしっかりしていないと、面的な復興がなかなか難しいと。漁業だけやればいいということではなくて、やっぱりその後ろ側はどれだけできるかということが、最終的には整備を分けるかなと思っていますので、浜の復興、これが大事だろうと思っているところでございますので、引き続きこれよろしくお願いをしたいと、このように思っております。また、今回港大変な大きな被害を受けております。復旧まで相当時間がかかるんじゃないかなというふうに考えているところでございます。その間、漁船等は他の港に避難する、あるいは営業を休業す る、そういうことになると思いますけれども、これら漁業を支える中小企業さん、そうなるとですね、一定期間、例えば収入が入らないとか、そういったことでかなり影響があるんじゃないかなと思っています。ある意味ですね、漁業が復活、というか戻ったときに、合わせてここの部分も戻っていないと、いわばシンクロというか同時に戻っていないと、どうしても機能ができない、あるいは漁村浜としての復活ができないと、このように思うわけでございます。ただ、見ているとですね、相当時間がかかるだろうということもあって、その間やっぱり中小企業を持つのかなというのが非常に心配なところでございます。どっちがかけても浜の復活は図れないことになりますので、この間いかにして支えていくのか、これがやっぱり非常に課題なんじゃないかなと個人的には思っています。中には1年、2年かかるような事例もあるかもしれません。そういったときにですね、これらの企業をしっかりと支えていただいて、浜をしっかりと復活させていただきたい、このように思うわけでございますけれども、これに対する所感を伺いたいと思います。いかがでしょう。
2:26:36
お答え申し上げます。委員御指摘の、野党半島地震で被災された漁業者の方、漁業に関する地元の中小企業への支援策、これについては、地震発生直後からですね、特別相談窓口を設置等の緊急措置や、官民、金融機関等に対するきめ細やかで、弾力的、迅速な対応を要請しているところでございます。またですね、成り割補助金をはじめとする中小企業支援策につきましても、迅速に公募等を開始すべく、現在、関係機関と連携しながら準備を進めているところであります。この成り割補助金につきましては、大規模な災害により被災した中小、小規模事業者の方が、地域用に不可欠な施設、設備の復旧を行う際に、その費用を援助するものであり、令和2年7月豪雨など、施設設備の損壊等の物理的な被害が広範囲かつ甚大な激甚災害を受ける、いわゆる本激、これが適用された災害におきましては、特別に阻止されているものであります。私どもとしましては、こうした支援策を活用しながら、引き続き、関係省庁、水産庁をはじめとする関係省庁、関係機関と一体となり、中小、小規模事業者の復旧・復興支援に努めてまいりたいと考えております。
2:28:06
迅速性も大事なんですけど、息の長い支援、これも今回の場合は大事なんじゃないかなと思っています。そういう意味において、すぐに手当てをしていただいたと、このことは評価をするんですが、この先の道行きを考えると、やっぱり結構どれくらいかかるのか、ここはやっぱり不安なところです。先ほど申し上げたように、片方かけてもいけないわけですから、迅速性プラス息の長い、しかもその間、ちょっと厳しい状況がないとも限らないので、ここをどうやってブリッジするか、支えていくか、ここが実はポイントなんじゃないかなと思うわけでございます。そういったところにもぜひご配慮いただきたいと思うんです。よく大臣、これらの辺り分かっていると思うので、もしコメントがあったらお願いします。
2:28:53
今回はですね、私の所感ではありませんけど、漁港が相当人材の被害を受けておりますので、おっしゃるように、漁業そのものの再建にも時間がかかる部分があるのではないかなと思っています。そうしますと、やはりその地域全体での復興をどうあるべきかということをセットで考えていかなくちゃいけない局面になると思いますので、単にその政策のパッチワークをやるのではなくて、その漁港をどうするかということも含めて、しっかりと時間もかけて対応していかなくちゃいけない、そういう今回の申請の特徴があるんじゃないかなというふうには思います。
2:29:32
重ねて申し上げませんが、どうかよろしくお願いしたいとこのように思います。次にラピュラスについて伺いたいと思います。先般は大臣、熊本のご主張お疲れ様でございました。北海道ラピュラス、これは本当に大事なプロジェクトだなと私自身も思っていますし、どうしてもやっぱり失敗させるわけにはいかないというのが率直なところでございます。現在北海道庁、北海道でも北海道半導体デジタル関連産業振興ビジョンの素案を策定し、パブコメとかいろいろやっているところでございますけれども、その中ではラピュラスの立場契機として半導体の製造、研究、人材育成などが一体となった複合拠点の実現が謳われておりま す。迅速にこれを実現するというふうにも言われているところでございますが、ラピュラスが成功するための複合拠点の実現と北海道経済、そして国内経済への波及効果をより大きなものとならしめるためにも、道内をはじめ国内先端企業との連携は非常に重要であるとこのように思っているところでございます。実際にでもそういった企業との連携が進んでいるのか、実は私ここが非常に不安に思っているところでございます。実際その素案を見ておりますと、様々な企業の名前は羅列されております。実際に上がっています。ただ実際にそういった企業さん、絶対声がかかるんじゃないかなと思っているような企業さんを聞いてみますと、なかなか実は声が実際聞いていないよ、みたいなことも聞いております。実際そういうような可能性がある企業を挙げていただいて、これからいろいろやるんだよということなのかもしれませんが、ただ実際に北海道でもそういう様々な企業、北海道だけじゃなくてもいいです。国内全体でも。そういった皆さん方がある中で、一緒になって成長していただくのが本来の在り方だろうと思うし、むしろこの国の実力をつけていくためには、そういった皆さん方の連携、これは絶対不可欠だと思うんです。これについて、ちょっといささか、私自身は不安な面を持 っているので、この点について大臣の所感を伺いたいと思います。
2:31:38
神谷委員が具体的にどういう声を聞いているか、ちょっと私は承知していないのであれなんですが、少なくともラピュタスプロジェクトの成功のためには、装置や素材産業など国内企業との連携が不可欠でありまして、そういうものを通じて国内経済に波及拡大をしていくということになるんだろうと思っています。個別企業の契約に係るので、具体的に企業の名前の言及は差し控えますが、ラピュタス社はすでに我が国の装置素材産業との共同開発を含めまして、多数の国内企業と連携を実施していると聞いていますので、冒頭申し上げたようにどのような声を聞いたか、ちょっとわからなくて、それ以上のコメントはできないんですが、いずれにしても、我が省としてはラピュタスプロジェクトを通じて国内経済の活性化ですとか、我が国企業の競争力強化にもつながるようにしていかなくちゃいけないと思っていますので、地元産業界や関係機関とも連携しながら、金融間の連携を促していきたいというふうに考え ています。
2:32:42
実際に私もそういう声を聞いておりますから、不安に思ったというところでございます。実際に、もし水面下であっても、つながっているのであれば、これは全然構わないと思うんですけれども、ただ、本当に実際にそういうような有機的な連携ができなければ、ラピュタスだけ前に出ても、というよりは、ラピュタスそのものも成功できるかどうかというところがやはり心配でございますので、その点ぜひご留意をいただいて見ていただけたらと思う、そういうようなことでございます。次なんですけれども、そもそも半導体製造技術において、2nmを回路幅とする次世代半導体の製造を目指していくんだというような、聞いております。技術の導入開発についての目処がどれだけ立っているのかな、実は気になるところでございまして、海外の企業、研究機関にとっても、連携していくということになっておりますけれども、こういった先端技術、なかなか移転してくれる のかなというところも気になりますし、さまざまな制約、仮に契約ができたとしてもさまざまな制約があったり、あるいは膨大な金銭が必要になるのではないのかなということが自然に思うところでございます。ただ、もう一方でいうと、やはり技術の開発や移転吸収がないと、次の展開を模索していくこともなかなかできないんじゃないかなと思うところでございます。特に先端技術の開発、移転の目処、これはどこまでついているのか、もちろん言えない範囲もあると思いますけれども、技術移転されるとすれば、海外の技術を持ってくるにしても、我が国に不利、あるいはラピュタスに不利に何のものになっていないのか、そういった契約、もちろん不利であれば契約なかなか結ばないとは思うんですけれども、ここはちゃんとできているのか、開示できる範囲あるかもしれませんが、これについてお伺いをしたいと思います。いかがでしょうか。
2:34:32
お答え申し上げます。ラピュタス社は、二ナノ世代のロジック半導体の要素技術を有する米国IBM社と連携し、同社のアルバニー研究所に約100名の技術者を派遣して、技術の教養を受けながら、量産化に向けた研究開発を進めているところと認識をしてございます。二ナノ世代のロジック半導体は、海外のトップメーカーを含めて、まだ量産化に至っていない難易度が高い技術ではありますが、現時点では、IBM社から積極的な協力もあり、当初のスケジュール同意に開発が進捗しているものと承知をしております。IBM社からの技術の雇用については、一定の費用が発生することは事実でありますが、ラピュタス社の量産に向けて特段の制約が課されてはいないものと認識をしてございます。ラピュタス社においては、知財の専門家も利点を示しながら、こうした点も含めて、IBMとしっかりと交渉を行っているものと聞いております。いずれにいたしましても、経済産業省としては、ラピュタス社の開発動向について、しっかりと丁寧に、幅広くフォローアップをし、適切に必要な対策を行ってまいりたいと考えております。
2:35:57
IBMさんにとってもいいところがあるから、そういうふうにしていただけるのかもしれませんが、ただやっぱり技術の移転、特に先端技術の移転というのは、なかなか簡単にいくような話ではないと思います。当然、開発された方にとってはそれだけの費用もかかっているし、それをまた簡単に移転してくれるとも思えない。そういった中で、今回は移転していただけるという考えのもとに進んでおられると思うんですけれども、そこはやっぱりもう1回とは言いませんが、もちろんラピュラスはそれで進めていこうと思うのでしょうけれども、経産省、国の立場としてはそういったところはしっかりと見ていただきたいと思いますし、仮に不利な条件、多少飲まなきゃいけないところもあるのかもしれませんが、そういったところはしっかりと見ていただきたいと思いますし、万が一問題があるようだったら、そこでやっぱり国として口を挟む、そういったことも時には必要なんじゃないかなと思った次第でございま す。また、今回2ナノのお話、今出ましたけれども、仮に獲得できたとして、獲得した後もですね、1回これを始めたら、当然その後も引き続きずっとやっていかなきゃいけないというふうに思うわけでございます。これでしっかりと研鑽を続けていかないと、あっという間にまた劣後するんじゃないかという、そういった懸念を持っているわけです。1回走り出したら止まるわけにはいきません。始めた以上、長期間にわたり研究や技術開発にも、国としても支援を行っていく必要が生じるんじゃないかなと思っておりますが、この辺、国として今後、引き続き支援を考えているのか、また規模はどの程度なのか、この辺について伺いたいのと、また併せてですね、研究の主体、LSTCとなるようですけれども、国内外の研究機関、企業との連携は必要でありますけれども、その成果、要は他のところで研究するところと、ラピュラスが持っていくところと、優位に使用できるのか、またこれと相反する話ではありますけれども、国が投資している以上、当然国民全体にも、あるいは国内の他の企業にも、いいところがなければいけないんだろうと思うわけでございます。そういったところをですね、しっかり担保できるのか、これを大臣の所感を伺いたいと思います。
2:38:12
ラビダス社が2020年代後半に量産化を目指す二ナノ世代の次世代半導体は、自動運転や生成AI、漁師、ライフサイエンスなどに不可欠なキーテクノロジーであります。我が国産業全体の将来の競争力にとって極めて重要であり、経済安全保障の観点からも重要な戦略物資だと考えています。そのため、ラビダス社の取り組みにつきましては、今後プロジェクトの進捗や必要となる資金については精査を行いつつ、世界的な開発競争に負けることのないよう、今後も必要な支援を行えるよう、経済産業省として最大限努力をしていきたいと思っています。一方、技術で世界をリードし続けていくためには、ラビダス社が開発に取り組んでいる2ナノ世代の半導体に加えて、さらにその先のビヨンド2ナノ世代に関する研究開発などに取り組んでいくことも重要だと思います。このため、経済産業省では、先日国内外のグローバルトップレベルの研究機関が連携しながら取り組む、LSTCによるビヨンド2ナノ世代の技術開発プロジェクトを支援する旨決定をしたところです。ご指摘のように、こうした研究開発の成果は、ラビダス社に加えて、装置・材料メーカーも含め、広く国内関連企業に還元されていくものだと認識しています。経済産業省としては、グローバルレベルでのビジネス・技術動向に関するアンテナを高く持ちつつ、技術で世界をリードし、それを国に根付かせていくための取り組みに対し、必要な支援を行っていきたいと考えています。今、ビヨンド2ナノのお話もいただきました。物は違うんですけれども、ビヨンド5Gの開発、あるいはその後の研究、各国見てもやはり超単位のお金がつぎ込まれています。ただ、もう一方でいうと、この国のお金はどれくらいつぎ込まれているかというと、もう全然桁が違います。そういった意味では、投資できる金額というか、こちらから出せる金額というのはかなり限られているのではないかと、そういう懸念を実は思っています。もちろんお金の多価で決まってくるわけではないと思いますが、ただ、もう一方でいうと、やはりそういった物量というのも大変大事な観点だろうと思います。もちろん、1、ラピュダスでできればいい話ではあるかもしれませんが、ちょっと今のラピュダスで、まだなかなか収益曲がっていない段階で、どれだけ開発費を出せるかというと、これは限定的なんだろうと。そうなると、勢い、国なり経産省に頼らなければいけない部分は、かなり多くなってくると思いますし、逆に言うと、 ここはもう国策の世界ですから、出していかなきゃいけないんだろうと思うんです。そういったときに思いっきり、ある意味思いっきりが結構大事だなと思っていて、やはりしっかり出すものを出していかないときついんだろうと思いますので、あえてここはこれで十分だろうという金額を超える金額を、ぜひ想定をいただきたいと、このように思うわけでございますので、ぜひ大臣にはその心づもりをお願いしたいと、このように思います。今お話にも出ましたけれども、NSTCやIMECとの連携の話は私も聞いております。ただ、ラピュタスばかりでなく、国内研究機関の関わり方、大学との連携のあり方、これについてどのように考え進められているのか、これについて伺いたいと思います。
2:41:50
お答え申し上げます。半導体は半導体チップの製造設計に加え、製造装置や部素材、原料も含め、そのサプライチェーンは幅広い産業技術領域から構成されております。このため、一カ国だけでサプライチェーン全体を賄うことは不可能であり、グローバルな連携が不可欠であります。また、かつて我が国半導体産業が省略した原因の一つとして、日の丸自前主義とも言うべき内向きな取組に終始し、有力な海外機関との国際連携を推進できなかったことが挙げられるものと認識をしております。この点については真摯に反省し、現在の半導体産業政策に生かしていくことが重要と考えております。このため、経産産業省としては、ラピュタスプロジェクト以外についても、国内のプレイヤーと海外の大学、研究機関、企業等との幅広い連携を重視しているところであります。例えば、二七世代のAI半導体設計技術開発プロジェクトにおいては、技術研究組合、先端半導体技術センターと、カナダのテンストレート社との連携事業を支援するなど、多くのプロジェクトで国内外の連携を支援しているところでございます。引き続き、国内のみならず、有志国地域と密接に連携し、我が国の半導体産業の復活に向けた取組を推進してまいりたいと考えております。
2:43:31
連携は非常に重要だと思うんです。ただ、本当に重要なんですけれども、私はすごく懸念をしているのは、多くの連携はするんだけれども、温度取りをちゃん とやってくださいねという話、あるいは管理をどういうふうにしていくのか。それともう一つやっぱり気になるのは、国内の大学研究機関はいずれもそうなんですけれども、先端技術というか有意な技術ほど隠れたがる、なかなか公開されない、横に連携されない、そういったことがあるのかなというふうに、これまで見てて思ったこともあります。それと同時に、そういった技術が開発されても、社会実装というか、実際に次の展開に行く、このコーディネート役が実はこれまでこの国にはあまりいなかった。それがあったために結果として前に進んでこなかったんじゃないかという、私自身はそういうような思いがあります。ですので、もちろん開発、連携、重要なんですけれども、それをまたうまくコーディネートするコーディネート役、そしてそれをさらにまた社会実装、しっかりやっていただく、このことが非常に重要なんだろうと思います。ですので、ただ単に連携すればいいという話ではなくて、連携の次の世界というか、その全体をコントロールする、この役目、この4役目をしっかりとやっていかなければならないんですけれども、ちなみにこの役目、一番この扇の要になるのはどこなのか、そして誰がそれを担当するのか、念のためこれを確認してもよろしいでしょうか。
2:44:55
お答え申し上げます。委員御指摘の点、非常に重要な観点だと思っております。一義的にはですね、企業としてしっかり取り組んでいただくということが重要だと思っておりますけれども、経済産業省としてもですね、今の点についてもしっかりと精査をして、必要な措置をですね、対策を取ってまいりたいと考えております。
2:45:19
かつていろんなプロジェクトあったんですけど、やっぱりそこが一番、国がやっても結局社会実装のところで問題があったり、やっぱり最後はコアなところで、本当に上手なコーディネート役がいないと社会実装もできないし、結局宝の持ち癖になってしまうと、そこをやっぱりよくよくぜひ考えていただきたいと思いますので、ぜひ大臣よろしくお願いをしたいと思います。次に人材確保について伺いたいと思います。今、北海道内の工業系大学、高専では、現在でも人材の供給をやっているんですけれども、道内のそういった人数すらまかなえていないというのが現状でございます。実は道内の大学に来られた方でも、ほとんど卒業した後半分以上というか、もっとが道外に出てしまうということで、実は理系工学系人材、かなり枯渇をしています。そうでなくても厳しい中において、今回ラピュタスが来ます。ラピュタスに人材を提供するのも非常に重要なんですけれども、どう全体でも不足している中で、どのようにしてこれをやっていくのか、この辺目配りが本当に必要なんだろうと思っています。素案では2030年度から、33倍の600人を道内半導体で、バニス関連企業への就職ということで、北海道そのものは考えているようでございますけれども、なかなかそもそも供給する人材も少ない、あるいは定着する人も少ない。そういう中で、きちんと定着できるのか、あるいは増やすことができるのか、実はそこが大変な課題なんだろうと思っているところでございます。ただ、もう一方で言えば、くまモトのように高い待遇というか、そういったものがあればまた人が寄ってくるのかもしれませんが、ただそれはラピュタス単体であって、その地域のさまざまなニーズにははまってこない可能性もあります。もちろん、相対として賃金が上がってくれば一番良いんですけれども、そういった意味で人材供給、あるいは人材をどのように確保していくか、これは非常に重要な課題だと思っているんですが、大臣の所感を伺いたいと思います。
2:47:25
御指摘のように、ラピュタスプロジェクトを成功させるためには、人材の確保というのは必要不可欠であります。一方で、ラピュタスによる地元人材の確保をすればするほど、地元企業の人材確保が難しくなるという懸念の声も存在しているわけであります。そのため、経済産業省としては、北海道大学や地都性科学技術大学、地元半導体企業等と三角間連携による協議会を設立して、半導体人材の育成確保に取り組んでいるところであります。また、次世代半導体の設計・製造を担う高度専門人材の育成にも取り組んでいるところであります。まず、これらを通じて、地元人材のパイ自体の拡大を図っていくことに力を尽くしていかなければいけないわけであります。ラピュタスに必要な人材の確保と、地元企業の人材の確保の両立、パイを拡大することによって図っていくことになろうかと思いますが、おっしゃるように、そう簡単な話ではないと思っていますので、しっかり取り組んでいきたいと思っています。
2:48:34
大学の人員定数だと増えているわけではありません。もちろん、道内の人ばかりではなくて、道外から連れてくればいいという話もあるんですけれども、なかなか現状では来てもらえていない。仮にラピュタスに集まっても他の企業に集まらない。これではまた、さまざまな課題・問題が出てくると思います。そういった意味において、今からやっておかなければきついだろうと思いますし、現実にそういった大学との連携、さまざまなことは模索をされ、そういった話し合いもされているとは思いますが、現に定数や人材の確保のさまざまな施策が進んでいるとは思えないというようなところでございます。動くなら、今のうちから動かなければいけないと思いますので、このような問題を質問させていただきました。よろしくお願いしたいと思います。今回のプロジェクトでは、多数の企業誘致や人材の確保を必要とするわけでございますけれども、今申し上げたように、さまざまなところで整備をしていかなければいけない中で、いろんな研究の機関や大学の施設を聞いていますと、そういった専門の人材を集めるには、例えば、住環境の整備であるとか、あるいは学校施設であるとか、あるいは商店・医療機関、そういった社会的なインフラが揃っていないところに、専門人材なかなか行きたがらないよというようなことは聞いているところでございます。特に今回は先端の人材、本当に優秀な方を集めなければいけないと思うんですけれども、そういう方に来ていただく環境づくり、これをしっかり作っていかなければいけないと思っております。また実際にワークするとなれば、さまざまなところ、例えば出荷についても、例えば今の千歳空港では手ざまになるんじゃないかとか、当然海を越えなきゃいけないわけですから、さまざまな課題が必要になってくると思うんですけれども、まずは専門人材を集めてくるためのこういった社会的な設備、インフラ、これについてしっかり整備をしていただきたいと思うんですけれども、これについての所感を伺いたいと思います。
2:50:43
お答え申し上げます。ラピュタスプロジェクトの成功や周辺地域への関連企業の立地、地元経済の発展に向けては、委員御指摘のような周辺インフラの整備が重要でございます。このため、令和5年度補正予算では、内閣府において、半導体等の戦略分野に関する国家プロジェクトの生産拠点の整備に対し、必要となる関連インフラの整備を支援するための交付金が創設されているところでございます。北海道には、ラピュタスプロジェクトの拠点整備に必要な下水道と道路のインフラに対して、最大約14億円の予算配分が決定されているものと承知をしております。また、それ以外にも、周辺の住環境の整備など、さまざまな取り組みが必要と考えております。これらについては、経済産業省としては、北海道庁や周辺の自治体、関係省庁とも連携して取り組んでまいりたいと考えております。
2:51:51
ありがとうございます。誰がリーダーシップを取るかで、このプロジェクト、整備がかかっていると思っておりますので、ぜひ、そういった意味で、大臣、リーダーシップよろしくお願いいたします。以上で質問を終わります。ありがとうございました。これにて上宮宏君の質疑は終了いたしました。
2:52:18
はい。ありがとうございます。衆議院議員の和田芳明でございます。本日は、齋藤大臣、そして経産省の皆様、質疑のお聞きをいただきましてありがとうございます。委員長、委員たちの皆様方にも熱く御礼を申し上げます。本日は、半導体、とりわけ私の地元、千歳市に誘致されましたラピダスについて質問をさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。このラピダスプロジェクトでありますが、IBMと東京エレクトロンとの基本構想から、日米政府の合意、そして今まで存在しなかったラピダスという会社が設立されるまで、3年たたずして実現されました。自民党の天井会長を筆頭とする半導体議連がこれを推進し、そして政府が決断を下した、本当にラピダスの名前の通り、非常にスピーディーに進められたプロジェクトでありまして、特に政府が国家プロジェクトとしてこれをやるんだという決断をされたことに、心から敬意を表する次第でございます。この半導体でございますけれども、言わずもがなではありますが、日本の産業優位性の要の戦略的物資でありますし、このところで勝てるかどうかというところが、ある意味、例えば中国との競争において、勝てるか負けるかというところに直結するんだと思います。極めて重要なアイテムでありまして、絶対に負けられないという思いを共有させていただきますし、また、この国家プロジェクトが私の地元地都政に誘致されましたことに、改めて御礼を申し上げます。2023年の9月に、ラピダスの地都政工場の着工が行われました。そして、2025年には、2ナノメーターの半導体の試作が開始され、そして、27年には量産が開始されるスケジュールと伺っております。工事も、雪の中でも順調に進んでおり、ある意味、半導体業界の中でも、これほどスムーズに工事が進んでいることに、大きな驚きと注目を集めているところでございます。2025年、ちょうど試作が始まる頃には、第2工場の建設も開始される、そして、2ナノの次の世代の半導体の生産を目論むといったことも伺っており、大きな期待が膨らんでいる次第でございます。政府、そしてラピダス、官民に合わせて、5兆円規模の投資が計画されているということでありまして、まさに本当に大規模な、今まで見たことのないような国家プロジェクトであります。そして、先ほど内閣府さんのお話もありました、内閣府の方からも、もちろん経産省からもそうなんですけれども、周辺のインフラ製品も含め、強力なご支援をいただいておりますこと、地元を代表しまして、これから御礼を申し上げます。一方で、ものづくりには、先行投資が不可欠であります。初期投資の回収まで、時間を要するのは当然でございます。加えまして、半導体産業というのは、研究開発費や設備投資な ど、巨額の投資を続けなければならないという、極めて高いハードル、ハードシップがございます。今年の1月に私も、このYBMと東京エレクトロンが共同で研究開発をやっているアメリカ・ニューヨーク州のアルバニー、ニューヨーククリエイツというところに行ってまいりました。数千平米のクリーンルームの中に、1つの機械が数百億円という、桁たらしい工作機械、製造装置が並んでおり、そこで世界トップクラスのエンジニアが日々研鑽を積んで研究を進めておりました。これだけのことに投資をしなければ、やはり半導体の世界で生き残っていけない、そして世界のトップランナーを走り続けることができない、ある意味、この金額の規模、そしてこの産業のスケールに大きく驚愕をした次第でございます。そういった中、最初の大臣にお話しすぎてございますけれども、このラピュタスの第一工場の完成というのは、決してこのラピュタスプロジェクトの完結ではなく、むしろあくまでスタートだというふうに思っております。これから第二工場、その先へと工場をつくり、そしてどんどんレベルの高い半導体をつくり続け、そして常に何年経っても、5年経っても、10年経っても、この産業優位性というものを最先端の半導体で守り続ける、そして未来を切り開き続ける、これがこの半導体ビジネスの要定だというふうに思っております。もちろん、自由経済の前提に基づいて、この企業が独自でちゃんと再産を取っていかなければいけないというところはあるものの、80年代、90年代、日本が半導体産業を世界でリードしていながら、敗れてしまったという苦い経験も踏まえて、やはり国家としてこの半導体をやるんだ、特にこのラピュタスプロジェクトを続けるんだという長期のコミットメントが必要だと思っております。齋藤大臣のこの長期コミットに対する意気込みをお聞かせいただければ幸いでございます。基本的な認識は、本当に和田委員と全く同じと申し上げたいと思います。ラピュタス社が2020年代後半に量産化を目指す2ナノ世代の次世代半導体は、生成AIや自動運転をはじめ、幅広い産業におけるデジタル化、高機能化と消費電力の抑制、これに不可欠なキーテクノロジーであります。我が国産業全体の将来の競争力にとっても極めて重要であると考えています。また、経産税保障の観点からも重要な戦略を導しています。一方で、ラピュタス社が取り組んでいる2ナノ世代の半導体は、世界でどの企業でも量産までこぎつけておらず、技術的な難易度も極めて高いものであります。経済産業省としては、技術開発の進捗や必要となる資金に関して、外部専門家の協力も得て精査を行いながら、今後も必要な支援を行えるように最大限努力をしていきたいと思っています。また、技術で世界をリードし続けていくためには、長期的な視野 に立った支援を行っていくことが重要であるということは、もう委員御指摘のとおりであります。このため、ラピュタス社が開発に取り組んでいる2ナノ世代の半導体に加え、さらにその先のビヨンド2ナノ世代の研究開発についても、先般経済産業省としての支援を決定いたしました。経済産業省としては、グローバルレベルでのビジネス、技術動向に関するアンテナを高く持ちつつ、技術で世界をリードし、それを国に根付かせていく、こういった取組に対して、必要な支援をしっかりと行ってまいりたいと考えています。先般、私が出張してまいりましたニューヨーク州のアルバニーのときでございますけれども、アルバニーにおいて、ニューヨーククリエイトの研究者の方々、また、IBMの役員の方、また、ニューヨーク州政府の関係者の方々、また、近隣の高科系の大学、ニューヨーク州立大学ですとか、レンセラー高科大学ですとか、そういった学校の幹部の方々と面談し、そして、どのようにこの半導体のエコシステムをニューヨーク州が築いてきたのか、それぞれどのような役割を果たしてきたのか、というところの調査をしてまいりました。大変まず驚いたのは、ニューヨーク州のイニシアチブでございます。ニューヨーク州は、この半導体やサイエネ等々に対する徹底投資というものを、約25年ぐらい続けているということでございました。この間に何人もニューヨーク州の知事は変わって、その間共和党、民主党の知事が生まれ、党派は違うわけでございますけれども、州政府としてこの半導体等々をニューヨーク州でやるのであるという信念、そして決意というのは一度も揺るがなかったということは、本当に素晴らしいことだと思っておりますし、ある意味、これは地域発展のために見習わなければならないことだというふうに通過をいたしました。そのニューヨーク州でございますけれども、何が大事かというふうなことを聞いたときに、忍耐が一番大事ですというふうに言われました。アメリカで根性論をいきなり言われるとは少々驚いたわけでございますけれども、忍耐とはどういうことかと言いますと、この約25年間、ニューヨーク州がこの取組をやってきた中で、約15年間というのはなかなかその結果が見えなかった。ある意味、企業の誘致ですとか、住宅地の増生ですとか、人口の増ですとか、そういったものというのがなかなか結果が見えなかった。ある意味、花が開いてきたのは、この一番最近の10年間であるということでございました。現在、このニューヨーク州のプロジェクトが始まってから、約6万人の優秀なエンジニアの方々、そしてそのご家族の方々がニューヨーク州に外から入ってきていただいて、そして、ある意味、非常にその大きな経済効果を生んでいるということでございました。地方自治体が頑張らなければいけないんですね、と思ったんですけれども、ニューヨーク州の年間の州政府予算というのは41兆円でございます。北海道の予算が大体4兆円を切るぐらいでありますので、桁が1個違うということで、やはりここは国の出番でなければ厳しいのかなと思っております。この半導体のエコシステムを作るというところでございますけれども、このニューヨーク州の州政府の人に言われた認体というところですね、やはり先行投資をして、そこに来るあてのない企業が決まっていなくても、やはり工業団地を作る、そして住宅地をある意味増生しておく、こういったことを準備しておくことが大事だと言われ、その理由と言いますと、特に工場のところは工場を建設するのに約18ヶ月かかる。企業の経営者としては、18ヶ月プラス何ヶ月企業のお金が出てしまうのか、そこを見るというようなことなんですね。やはりこの18ヶ月プラスアルファの数字をできるだけ少なくするというのが企業誘致の要でありますし、ラピュタスを筆頭に生産性を上げるためには、やはり近隣にちゃんとエコシステムがあって、物流コストをミニマイズする、人の移動をミニマイズする、そういったことをしなければ、トータルの意味での日本の半導体産業、そしてラピュタスプロジェクトの勝利というのはないと思っております。そこでお伺いしたいのですが、このエコシステムづくり、とりわけインフラの整備において、なかなかやはり来る宛のないところでもって、工業団地を作ったり、宅地増出をするというのは困難だと思います。しかし、やはり国家プロジェクトを成功させるために、国からの投資というのは必要だと思っております。このインフラ整備に対する意気込みについて、大臣のご決意、意気込みをお聞かせいただければと思います。
3:03:27
ラピュタスプロジェクトの成功のためには、関連するサプライチェーンの構築ですとか、当然周辺インフラの整備、これも必要な面にあります。経済産業省としても、本プロジェクトを核として北海道内に半導体デジタル関連産業の集積が進むように、もちろん地方自治体等と連携して積極的に取り組んでいくというのが基本的な考え方であります。インフラ整備に関しては、令和5年度補正予算で半導体等の戦略分野に関する国家プロジェクトの生産拠点の整備にあたり、必要となる関連インフラの整備、これを支援するための公金が内閣府に創設されたところです。北海道には、ラピュタスプロジェクトの拠点整備に必要な下水道と道路のインフラに対して、最大約14億円の予算配分が決定されていると承知しています。ニューヨーク州と比べると随分差があるのかもしれませんが、ただ、ラピュタスプロジェクト自身は、私どもにとって失敗に許されないプロジェクトでありますし、多額の財政資金も積み込むことになるわけでありますので、積み込む以上は、成功するために必要なものは投入していかなくてはいけないというのは基本的な考え方であります。今申し上げたもの以外にも、自由環境などの社会インフラの整備も重要と考えていますし、それから、必要に応じてもし、ランチの話などがあるようでありましたら、一つ一つ検討をしっかり加えていきたいと考えています。和田入国管理局(西日本大震災による)佐藤大臣、大変力強い言葉、誠にありがとうございました。まさに、産業の集積ということは、やはり生産性を極限まで高めるというところに直結いたします。失敗の許されないプロジェクトであるからこそ、しっかりとそこに向けて、引き続きお力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。続きまして、同じく半導体のエコシステムの範疇における話ですが、人材についてです。現在、ラピュタス社は、アルバニーのニューヨーククリエイツに100名の人員を送っておりまして、今、頑張って研鑽を積んでいるわけですが、ほどなく追加で約100人を送るという話も伺っております。そして、この約200名の人たちが、ラピュタスのプロジェクトが立ち上がる、この一番最初のステージになっていくわけです。大変期待が高いということで、彼らに会った時も激励を送ってまいりました。そして、一方で、この200名というのは、あくまでラピュタスの創世紀のプロジェクトを支える人員であって、それ以降の人材はどうなるのか、周辺産業の人材はどうなるのか、新たな研究機関をつくった際に、そこにどういう人たちを呼ぶのかという、この人の問題は、これから大きく力強く推進をしなければいけない課題だと思っております。ニューヨーク州に行きまして、レンセラー工科大学、そしてニューヨーク州立大学のキャンパスを見たり、また幹部の人の話を伺ってまいりました。まず、やはり国のサポート、そして産業界ですね、とりわけレンセラーの場合にはIBMだったんですけれども、これが極めて重要であるという話でございました。レンセラー工科大学におきましては、そこの大学を卒業したIBMの幹部の人が、IBMで必要とする人材を育てるための特別なコースをつくって、必要な古い工作機械なんかもそこに設置をして、そしてテーラーメイドで必要な人材をつくっているというような話でございました。まさに、いわゆる産学間連携という言葉はもう本当に使い古された言葉ではありますけれども、本当に目指すゴールというのを究極まで絞り込んだ産学間連携の姿であったということで大変感銘を受けました。また同時に、必ずしもトップのエンジニアだけを育てているのではなく、地域でお金を出し合って、例えば工業高校ですとか専門学校等々もつくって、そして工場を建てたり、家を建てたりするときに必要な、例えば電気工さん、こういった方々を教育したりですとか、家を建てる建設人材、こういった人たちも育てるといったこともやっておりまして、その地域全体で必要な人材というのをいろんなところから集めて、そして教育を施して、そしてその地域の中で経済活動を行っていただく、そうすることで人口も増え、その地域全体の経済が活性化されるというような話でございました。本当にこの人材育成のところというのは非常に核の部分だと思っております。お隣の韓国でございますけれども、近代中政権のときに、超副首長という方がおられまして、ニューヨーク州立大学の文工を韓国に誘致いたしました。ここで半導体技術等々も含めた学科をつくり、そしてアメリカから講師陣を呼び寄せ、そして韓国の半導体人材、これを力強く産業界と連携してつくっているというような話もございました。加えまして、日本はどうかというと、昨年の夏でございますけれども、経済省の方がインドの方に行かれて、IITですね、インド工科大学との半導体等々における連携協定というのも締結されたというふうに伺っております。外国の教育機関もしっかりと持ってくる、そして外国からの優秀な人材も招致する、北海道内だけでなく、いろんなところから優秀な人材を集めると、そして最先端の教育、地域で必要とされる教育を行うということがとても大事だと思っております。ここの人材育成 におきましても、学校誘致、人材の招致、こういったところについて大変なご苦労がかかるわけでございます。この人材育成にかける大臣の意気込みにつきましても、お聞かせいただければ幸いでございます。
3:09:31
ご指摘のとおり、ラピュタスプロジェクトの成功のためには、人材育成確保、これも必要不可欠であります。このため、経済産業省としては、北海道大学や千歳科学技術大学、地元半導体企業等と、産学官連携による協議会を設立して、半導体人材の育成確保に取り組んでいるところです。また、次世代半導体の設計・製造に直ぐ、高度専門人材の育成にも同時に取り組んでいるところです。これらを通じて、地元人材のパイの拡大を図っていくということが、ラピュタスに必要な人材の確保と、地元企業の人材の両立を図っていくということ、これが大事だと思っています。先般、土曜日ですけれども、TSMCの熊本の第一工場ができあがったということで、熊 本大学の視察をしてきたのですけれども、熊本大学では、同時に新しい学部みたいな学館を作って、新たに募集をしたら、定員をかなり上回る応募があったみたいなことで、要するにプロジェクトが進んでいくと、またいろいろなさまざまな動きが出てくると思いますので、そういうのをしっかりとらえて、人材確保に力を入れていきたいと思っています。大臣、ありがとうございました。改めまして、TSMCの工場の完成を心からお喜び申し上げます。そして、また、完成したことで、地元の教育界においても新たな動きが生まれ、そして人材育成に大きな一歩を踏み出されたことを本当にお喜び申し上げますし、また、それと同様の形で、北海道も頑張っていきたいと思っております。今、千歳市の方で、来たい企業はありますか、工場を作りたい人はいますか、約4,000社にアンケートを取ったということでございます。そうしましたら、工場は今のところは様子見です。やはり、2027年に量産が始まったところを見て経営判断をしますというところが対象でございました。2027年というと、あと3年ほどあるわけでございますけれども、ただ逆に言うと3年しかございません。その間に、やはりいろんなインフラを整えなければいけない。そしてまた、人材の育成についても少なくとも着手をして、中長期の目星をつけておかなければいけないということでありますので、引き続きの齋藤大臣、そして慶三市長さんのご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。そして、最後の質問、これは半導体全般のことについてお伺いしたいと思っております。半導体、もともと日本は大変この分野で強くございました。1981年の日本の半導体の世界シェアは70%あったというふうに伺っております。しかし、いろいろと不幸が重なり、残念ながら日本は半導体の表舞台から一旦姿を消すことになってしまいました。80年代、90年代に第一次、第二次日米半導体競技というものが行われ、そして厳しい価格の条件、ダンピングの条件が付けられて、アメリカ市場になかなか出にくいという環境が作られ、また、サイドレターで日本の国内においてもアメリカがとうとう海外の半導体を買わなければならないといったところも強いられ、本当に苦渋をなめたというようなこと だと思います。一方で、そういった状況下、日本もおそらく、例えば業界再編等々をして、やはり企業の数を減らしてでも、やはり日本の半導体産業を守り抜くといったことはできたのではないのかなというふうには思ったりもいたします。そして海外の政府や企業も巻き込んで、今回まさに日本がアメリカの政府を巻き込んでやったように、海外を巻き込んで、そして共通のゴールをセットして、そこに向かってやっていこうということもなかなかできなかった、非常に苦い失敗があり、そして今まさに学びが生かされているところだと思っております。こういった困難を経て、日米の半導体戦争を経て、蓋を開けてみて、今どうなったかというと、日米の半導体の世界のシェアというのは25%ぐらいしかございません。ある意味、この日米間の競争というのが、ある意味中国、台湾、韓国を離してしまった。そして日本もアメリカも結局得をしなかったというのが残念ながら今の現状だと思って、両国ともに大いに反省をするべきですし、その反省のもとに立って今回ラピュタスプロジェクトがこうやって立ち上がったのかなというふうに、大変大きな犠牲のもとに進んだ新たなプロジェクトだと思っております。そこで、このラピュタスプロジェクト、そして日本の半導体産業のこれからの意義なんですけれども、多くの国民の皆様もご認識のとおり、例えば中国に半導体を依存するということは決してあってはならないことであります。やはり日本として大きな脅威である以上、リスクである以上、やはり中国に対する戦略的不可欠性、戦略的自立性、これをしっかりと日本は持たなければならないと思っております。また、台湾、韓国の地政学的リスク、例えば台湾であれば中国からの侵攻のリスクはなくはありません。そして、韓国におきましても、昨今の北朝鮮の変容ぶりについては、これはやはりしっかりと注目をしていかなければならないと思います。まさに日本が日米同盟、そして大島を巻き込んだ先端技術の産業優位性、これのフラッグシップとして、基地としてやはり頑張らなければいけないタイミングに来ていると思うわけでございます。この日本の戦略的自立性と不可欠性を守ること、大前提に反動体が産業優位性の中核となる戦略物資である限り、日本はこの反動体にもともと投資をして、そして世界の先端を走り続けなければいけないというところでございますけれども、この反動体産業全般に対する斉藤大臣、そして政府のご決意、そして行為記をお聞かせいただければ幸いでございます。
3:15:53
我が国の反動体産業は、ご指摘のように、1980年代には世界一の売上高、これを誇っていたものの、その後シェアを大きく落としてしまっています。このような状況となった要因として、日米が正面から挑み合った結果としての日米反動体協定に代表される貿易摩擦や、日の丸自前主義とも言うべき、国内企業再編に注力し、有力な海外企業との国際連携を推進できなかったこと、台湾や韓国政府等が大規模な設備投資支援を行う中、バブル経済崩壊後の日本の反動体メーカーが思い切った投資ができず、政府としても大胆な投資支援に踏み切れなかったことなど、様々な要因があったと認識しています。こうした反省を踏まえて、経済産業省では、2021年以降、スピード感を持って法律改正や大規模な財政支援を講じて、熊本のTSMC、JASMの新工場建築をはじめとした複数の大規模国内投資を実現してきたところです。また、米国をはじめとする有識国地域との反動体分野における国際協力を進めて、次世代反動体の量産化に取り組むラピュタスプロジェクト、これは米国のIBMや欧州のIMECなど海外のトップ企業、研究開発機関等と密接に連携しながら進めてきています。我が国は反動体産業の最高に向けて、すでに大きな一歩を踏み出しました。今後も我が国が強みを有する製造装置、部素材等も含めて、反動体産業において日本が世界で大きな存在感を示せるよう、忍耐強く全力で取り組んでいきたいと思っています。私個人的な経験になるんですけれども、1980年代、90年代の頭に日米交渉通産省で経験しておりまして、装置、自動車、反動体、ガラス、フィルム、政府調達、公共事業、あらゆる分野においてアメリカが日本にプレッシャーをかけてくる中で、残念ながら反動体についても妥協を余儀なくされたところが正直ございます。そういうじくじたる思いが私にはあります。したがって今回、TSMC、ラピュタスをはじめとして、経産省をはじめ、政府が全力を挙げて、日本の反動体産業の復活にかけて取り組んでいるというところに大臣として就任ができたということは、私は妨害の喜び でありますので、強い思いを持って、日本の反動体復活に向けて全力で取り組んでいきたいと考えています。
3:18:44
はい、斉藤大臣、ありがとうございました。まさに以前、通産省で弁援を振るわれた斉藤大臣の強いご決意、そして情熱を拝聴することができまして、本当に嬉しくて震える思いでございます。誠にありがとうございました。反動体に対する基本的な考え方、コミットメント、大変力強く思いましたし、また、アメリカのほうで産業育成のためにやっております忍耐力、インフラ、人材育成に対する先行投資、こういったことも併せまして、私も、美力ではありますけれども、政府とともに、しっかりと反動体産業、そして、とりわけラピュタスプロジェクト、力強く前進させるために尽力してまいりますので、引き続きの御指導をご理解いただくよう、よろしくお願い申し上げます。以上で質疑は終わります。誠にありがとうございました。これにて和田 佳彦君の質疑は終了いたしました。午後1時から再開することとして、今度は休憩いたします。(効果音)ご視聴ありがとうございました
4:19:39
休憩前に引き続き会議を開きます 質疑を続行いたします
4:19:48
コメントの稲津久志でございます予算委員会第7文化会での質問を 齋藤経済産業大臣はじめ副大臣に質問させていただきたいと思いますまず大臣先日のTSMCの熊本工場の開所式 大変お疲れ様でした国内外から多くの来賓の皆様をお迎えになっての 素晴らしい式典でございましたその中で私も非常に感動したのはTSMC の森津チャン氏のご発言の中で今回のこの熊本工場の開設というのは世界の半導体の強靭化につながるという お話をされていましたそれから日本の半導体のルネッサンスの 先駆けになるというような趣旨の話をされていてその見識の高さというか私が考えていたようなこととはちょっと到底違うそういう素晴らしい世界的な次元で見ているな ということをつくずと感じました私はこれを齋藤大臣が 持ち上げるつもりはありませんけれども森津チャン氏の発言以上に 齋藤大臣のご発言というのは大変重みのある素晴らしい ご発言だったと思います私はあのときちょっとメモを取ってたんですけれども大臣は一つは地域経済への向上感を生み出す リーディングケースだとこういうふうにお話しされていましたそういう着眼点もこの森津チャン氏とは別な意味で 地域経済を牽引するということを本当に現場に近い目線でお話をされていると いうふうに受けていましたそれからもう一つはですねこれもまた非常に熊本県民の方々にとっては 胸に刺さったと思うんですけれども熊本の地震の復興 そしてそれと同時にですね九州全体にその影響力が広がるんだと お話をされていましたそしてこの次の言葉が私一番感動したんですけれども日本の半導体はまだ道半ばだとおっしゃいました過去の言葉反省すべくというのは 反省しながらもとおっしゃりながらこれからが要するに本部隊だとお話をされている私は本当にそう思っていますこのTSMC 熊本工場の建設 この第二工場もされるということで総理もビデオメッセージの中でも第二工場を含めて 一応2000億総額ですかね支援していきたいとお話をされておりましたもう一方で私の住んでおります北海道にも 国内のいろんな企業が出資してそして政府からも補助をいただいてですね ご支援いただいていよいよこの次世代半導体のラビダスの 建設工事が始まりました先日公表された北海道新産業創造機構の資産によればその経済波及効果というのは2023年から14年間で最大で見ると 大体18兆8千億くらいになるだろうとこういう話があ りましてこれで北海道のその動民の皆さんの期待というのは 大きく今広がっております私どもも実は公明党の中に昨年の3月に 半導体基盤強化プロジェクトチームを作りまして不詳私が座長を務めさせていただいておりますが関係各府省からもヒアリングをいただいたりそれから学識経験者の方からの説明も頂戴しさらに実際に半導体製造の現場にも 視察も行ってまいりましてこうしたことを踏まえて昨年6月に我が国における半導体の製造基盤強化安定供給確保等の実現に向けた緊急提言を取りまとめて官房長官に提出をさせていただいたところでございます我が党としても引き続き半導体また半導体関連産業これらの試練に努めていきたいそれは結果的に地域も潤うし我が国の産業構造根本から強化していくことに確実につながっていくとこのように私ども決意をしてこれからも取り組みを進めていきたいと思っていますそこでまず大臣にお伺いしたいと思いますけれども政府では令和5年度の経済対策において半導体関連に2兆円という大変大きな規模の予算を計上して支援をすることとしておりましてまた令和6年度の税制改正では半導体を含む戦略分野を対象として 税制措置を審査するということにしていますここで大きなポイントは生産量とか販売量に比例して税枠構造を行うというのが今回の趣旨でこれは国内では前例のないものであるというふうに認識をしておりますこの半導体に対して支援を講じることの意義についてそれから半導体などの戦略分野を対象とした税制措置を新たに創設する意義についてどのようなお考えに基づくものなのかこれをまず大臣にお伺いさせていただきたいと思います
4:26:24
まず稲津委員 始め込英党の皆さんが半導体産業の振興に大変力強くご支援いただいていることについて感謝を申し上げたいと思います半導体はデジタル化やダクタンソ化の実現に不可欠なキーテクノロジーですその上経済安全保障の観点からも重要であり日本の産業競争力全体を左右する戦略物質であります経済産業省ではこれまでもスピード感を持って法律改正や大規模な財政支援を熊本のTSMC JASMの工場建設をはじめとした複数の大規模国内投資を実現してきましたこのような措置を講じてきた結果九州では設備投資額の伸び率が前年の2倍以上と伸び率としては過去最高を記録するなど関連産業への大きな波及効果、好循環が生まれ始めていますこうした流れを継続、加速させていくことが重要でありますこのため今回の税制改正で半導体をはじめとした戦略物質につきましてはご指摘のように生産販売量に比例した税額工事を措置する戦略分野、国内生産促進税制を創設することとしていますこれは我が国において特に生産段階のコストが大きい等の理由から民間のみでは投資判断が難しい分野の国内投資を促進することを目指すものでありまして半導体につきましてはマイコンやアナログ半導体等の従来型半導体を対象とすることとしていますセンター半導体や従来型半導体などそれぞれの特性不満質、予算や税制などあらゆる適切な施策を総動員して半導体政策をしっかりと進めていきたいと考えています
4:28:25
ありがとうございました大臣最後のところでご答弁いただきましたけれどもこれは税制措置も講ずるということを考えていくと単に補助金を出して支援するだけの話じゃなくてある意味政策を総動員して応援していくんだとこれがやっぱり一番大事なポイントなのかなというふうに思っておりますぜひそうした観点に立って引き続きご支援いただきたいと思っております次は半導体の製造装置や部素材のさらなる成長に向けた支援についてということでお伺いしたいと思います今政府が半導体支援については大きく一歩踏み出して支援をしてくるということでありましてこれはTSMCの日本進出もそうですけれども世界の半導体関連企業がとても今日本に注目しているんだと思います実はこの外資系の半導体企業も利益場所として日本をやはり選び始めている可能性も出てきているというふうに思いますその一番大きな理由というのは私の見解ですけれども一つは大胆な政府の支援があるということもう一つは日本の半導体のサプライチェーンに厚みがあるということが私は理由として挙げられると思うんですつまりその日本が強みとする半導体の部素材を作るあるいは半導体の製造装置そのものここがやはり非常に厚みがあるということだと思いますこうしたことを考えていきますと今現在でもこの分野は日本の老い芸だと言っても過言ではないと思っておりますし中には日本企業でなければ作られないものもあるとこのように承知をしておりますもちろんそういったものがなければ世界 の最先端の半導体が作れるわけがありませんのでまさにこのサプライチェーンにおけるチョークポイントというんですかここを日本が握っているとこのように言っても私は過言でないと思っております公明党の半導体の基盤強化プロジェクトチームにおきましては先日半導体の路口装置の代表メーカーであるキャノンの宇都宮の事業所を訪問して関係者の方々と様々な意見交換をしてまいりましたその意見交換を通じて改めてこのサプライチェーンにおける製造装置の重要性について再認識しましたそうした半導体の製造装置あるいは部素材に関する産業をこれをさらに伸ばしていくことが経済安全保障の観点でも非常に重要であって政府はそのための支援を講ずるそのような必要があるとこのように断言させていただきたいと思います政府では経済安全保障推進法に基づきまして令和4年度5年度補正予算において半導体の国内生産能力の強化に向けた支援措置を講じていると認識しておりますが半導体そのものに限らない我が国の半導体製造装置や部素材産業のさらなる成長に向けた支援のあり方についてその考えをお伺いさせていただきたいと思います
4:32:17
お答え申し上げます委員御指摘のとおり半導体製造装置や部素材分野が半導体のグローバルサプライチェーンの中でですね我が国が強みを持っている分野でございましてその産業の厚みサポーティングインディストリーの厚みがあるからこそ日本に投資することにですねビジネス上ご理性があるという風な背景になっているということは御指摘のとおりだと思います生成AIの登場などによりAI関係を中心にですね今後半導体に対する世界需要の増大が見込まれておりますこれに合わせてですね日本の強みである部素材メーカー製造装置メーカーが世界需要に対応してですね供給能力を増やして いくと世界市場に対する供給責任を果たしていくということが強く期待されておりますそういう状況でございまして経済産業省としてはこれまでも我が国の半導体製造装置部素材メーカーに対する部素材メーカーが行う設備投資についてですね経済安保推進法で安定供給確保支援基金がございましてこれを通じて支援を行ってきたところでございます令和5年度補正予算におきましても半導体関連として4376億円積み増しておりますがその対象としては部素材メーカーや製造装置メーカーも支援対象になっているということでございます経済産業省としてはこうした支援を通じまして半導体の製造装置や部素材産業のさらなる発展や競争力の維持向上に後押ししてまいりたいと考えております
4:34:06
今お答えいただいたように私も先ほど質問の中でも趣旨も申し上げたようにこれは法律事項としてきちんと位置づけられているという認識に私も立っておりますので今いただいた御答弁を確実に遂行していただきたい先ほどの森士ちゃん氏の発言の中にあったように世界の半導体の強靭化につながるんだというのはまさに背景には当然熊本の第一工場のこともありますけれども日本のサプライチェーンの厚みが背景にあるから当然熊本に進出したんだろうしそうしたことを全部踏まえた上での発言かなと思っておりますのでぜひお願いしたいと思います次は人材確保に向けての対応策についてお伺いしたいと思います先ほど北海道の話でも申し上げましたけれども次世代半導体の量産基点ができるということで大変期待もあるんですが一方ではこうした大規模な企業進出に伴って地元の人材それは今でも確保が大変なのにその パイの取り合いなんじゃないかとそういった声もあります私これは根本的に違うと思っていますそれはいつどこでどういう状況であろうがそして今の時代の中で考えても確かに労働力の確保とかそういう観点では影響は多少あるかもしれませんがこの半導体の製造に関わる人材というのは私はジャンルが違うわけで同じことで議論したいと思っていますこの人材というのは例えば北海道の地都接種のラピュラスこれからどうするんだこれは北海道だけじゃそうじゃない国内かいやそうじゃない海外からも人材を呼び込むというそういう視点に立っていかなければいけないと思っていますだからそうしたいわゆる労働力確保のところだけの議論をしていると前に進まないということで私はそういう意見が来たら必ず反論していやいやそういうことじゃないんだよと説明しているんですけれどもしかし冷静になって考えてみたら先日 のこの熊本工場の開催式の中の挨拶の中でほとんどの方々が出てきている意見がやっぱり人材確保の話ですやっぱりここが最大の肝の一つなんだろうと思っています我がプロジェクトとしてもですねこうした懸念に対して多様策を示していくこれを政府に求めてきましたが改めてこの人材確保に向けての多様策についてお考えをお示しいただきたいと思います
4:37:07
お答え申し上げます委員御指摘のとおり半導体産業が我が役において産業基盤としてしっかり根付き成長していくためには研究開発投資や設備投資に対する支援を通じた技術革新や向上立地の促進などに加えまして人材の育成確保が大変重要な課題であると認識しております委員に聞いていただいています公明党のptからのご提言も人材育成が最重点だということでご提言をいただいてまさにそのとおりだと思いますこのため経済産業省といたしましては地域ごとに半導体産業側の人材育成のニーズをきめ細かく把握しそれを教育機関と共有しながら人材育成に関する具体的な取り組みにつなげていくそういった取り組みを進めておりまして地域の産学官関係機関をメンバーとする地域人材育成コンソーシアムを立ち上げているところでございます具体的には九州地域を先駆けといたしましてすでに全国6地域東北中国中部北海道関東全国6地域においてコンソーシアムが立ち上がっておりまして地域の大学構成における半導体の実践的なカリキュラムの展開企業による講師派遣の拡大それから海外の教育機関との連携も含めて具体的な取り組みが進んでいるところでございますこれらの取り組みを通じまして地域における人材のπの拡大を図るということで全体の人材をたくさん育成することでπを増やすことで人材の地域における人材確保人材のニーズとの両立というのを図っていくというふうな考え方で進めております加えて中小企業の人手不足の関係では中小企業の省力化投資の支援も進めております人手不足を含めた経営課題への相談対策を整えることなども通じまして総合的に取り組みを進めまして人手不足についての懸念に対する対応を進めてまいりたいと考えておりますいずれにしても現場のニーズに応じた半導体人材の育成を継続的に進めていくことで人材の質素のπの拡大を含むと委員御指摘のように高度人材の育成も重要でございますのでそこについても準備を進めているところでございます半導体産業のエコシステムの形成と地域経済の発展に貢献してまいりたいと考えております
4:39:46
そうそう高度人材なんですねそこのところはこれまではですねやはりどうしても大学構成の話が圧倒的に多かったんですけど今御答弁の中でも外国人材とはっきり触れていただきましたので視点もそういうふうに広げてやっていただきたいそれからこのTSMCの熊本工場ではだいたい1700人ぐらいの従業員を確保していきたいという話があったと思いますそうなると先ほどの私の話がちょっとまた視点がまた別な視点なんだけどいわゆる高度人材という以外の方々も含めて必要な人材どう確保していくのかこの課題もそれはそれであるわけですねそこでぜひですね海外の方も含めてある意味将来的に外国の方々との共生社会みたいなこともねどこか頭の隅に入れていかないといけないだろうなとこんなふうに感じています次はインフラ整備の重要性についてお伺いしたいと思います大規模な半導体工場を稼働するためにはやはりインフラの整備が必要です例えば半導体の生産過程では大量の水を消費するそのための工業用水の確保それから排水処理をするための施設それから工場で生産した半導体それから原材料これを円滑に輸送運ぶための手段周辺の道路整備も必要になってくるこうしたことっていうのは地元の自治体が自らの予算措置で行わなければならないということがかなり上と占めておりますので財政的に厳しい状況にある自治体であればその負担というのは大きくなってくるわけでございますそれで実際に私も北海道のいくつかの近隣自治体からもこうしたインフラ整備に向けての支援要請とかそうしたものも伺っております今回熊本に行って感じたことはやっぱり道路整備というか交通体系というのはまだまだちょっと未整備だなとそれから鉄路についてももうちょっと事前の準備ができなかったのかなというのは率直に感じましたこれは確かですね熊本県知事 もこれにリンクしたお話をしていたと思います従ってですねこうしたことを考えていたときにこの半導体の大型プロジェクト実現をするためにはどうしてもやはりインフラ整備が必要ですこのことについてのどのように進めていこうとしているのか政府の考えをお伺いしたいと思います
4:43:09
お答え申し上げます円夏議員御指摘のとおりいわば国家的プロジェクトであります半導体等の大規模な生産拠点の整備を進めていくためには工業要素の不足や工場排水の処理道路混雑といった課題に迅速かつ一体的に対応をしていくことが求められていると考えておりますこうした関連インフラ整備の重要性を踏まえ令和5年度補正予算において街頭インフラの整備を行う地方公共団体を積極的に支援するための新たな交付金を創設したところでございます交付金額は参考でありますが地域産業構造転換インフラ整備推進交付金令和5年度補正で66円でございますまた引き続き関係省庁と連携しつつ国内投資促進の動きに即応した関連インフラの整備にしっかりと取り組み地方再生へとつなげてまいります以上でございます
4:44:22
ありがとうございました思い出しましたかばしま知事はですねこんな話します道路鉄道それからあの情勢移動下水道この整備をこれからもしっかりやっていかなくてはいけないそうしたことがこうした大プロジェクトが実際に行われているその件当然これは地元の自治体のことも含めてお話がなったと思うんですけれどもとても大事なことなのでぜひ今のご発言いただき答弁いただいたように進めていただきたいと思います時間がかなりもありました最後の質問になりますけれどもあのこのラピー出す北海道の次世代半導体の実現も含めてですねや はりその半導体の政策を推進するためには必要な支援をしっかり講じることが不可欠ですそして先ほどこの質疑の中でも申し上げましたように政府は今回の経済体制において半導体化の継承しているとただこれが一時的であればですね私はなかなか今後のその進展しつつある次世代半導体プロジェクトなどについては十分な支援にならないとはないかなと思っております国内における投資を検討する半導体関連企業にとっては政府の支援の有無が投資判断の大きな要因となりますこのため政府としての経済的な支援が必要であり半導体支援策を今回の補正予算やそれから税制の特例措置だけで終わらせるのではなくてさっき冒頭大臣が政策創造委員となっておりましたがまさにそのとおりでこうしたことがぜひ行っていただきたいもう一つ思い出しましたかばしま知事がこんな発言をしましたねこれからも政府におかれては継続的安定的な支援を講じていただきたいとこう確かお話しされたこともとても印象に残りましたこれがやはり現 場を預かるものとしてはなるほどなということなんだなと思っておりますそうした意味でこのことをお伺いして質問を終わりたいと思います
4:46:51
経済産業省ではこれまでもスピード感をもって法律改正や大規模な財政支援を講じてまいりましたがワークリーン半導体産業の復活あるいは経済安全保障の観点からの国内生産基盤の構築これらはまだ道半ばだと認識をしています委員御指摘のとおり政府による継続的な支援これは重要だと考えていますこのため例えば今回の税制改正で措置する戦略分野国内生産促進税制は令和8年度までに認定した事業計画に基づいて認定から最大で10年の間税額向上が送られる設計となっています経済産業省としては引き続き半導体産業における積極的な国内投資を呼び込みさらなるサプライチェーンの強靭化を図るために必要な取組これを実施してまいりたいと考えています稲津県ありがとうございました大臣の近づいて御答弁いただいてこうした半導体の政策というのが大きく前進するんだろうというふうに改めて確信いたしておりますそして今日はの半導体特化した質問させていただきましたけどやはりこれが今最大の重要事項だという認識で今日は質問させてもらいましたまさにこの今政府におけるですねこうした半導体産業の支援森さん氏がおっしゃったようなまさに日本の半導体のルネサンスになることを期待して私の質問を終わりますありがとうございましたこれにて稲津貞子君の質疑は終了いたしました
4:48:53
自由民主党東海ブロック兵代表選出の山本左行でございます本日は質問の機会をいただきまして改めて国会に送り出していただきました国民の皆様はじめ議員の先輩方同僚そして斎藤大臣をはじめとする経済産業者の皆様に感謝を申し上げます平和6年の都半島地震によって亡くなられた方々への哀悼の誠を捧げ被災された皆様にお見舞いを申し上げますそして救助や復旧復興のためにご尽力くださっている全ての関係者の皆様に感謝を申し上げ質問に入らせていただきたいと思いますまずはカーボンニュートラルについての取組ですカーボンニュートラルは世界での大きな流れでありますが地球環境や生物多様性を含めた私たちの豊かで幸せな社会を実現することが一つ目的でありまして脱炭素というのはその手段というふうに私は捉えています昨年3月欧州委員会は水素生産を支援するEU域内外の水素バリューチェーンへの民間投資を呼び込むことを目的とした欧州水素銀行構想を発表し昨年末には競争入札も始まりました世界が水素等の脱炭素エネルギーへ注目し積極的な支援や投資を集める中我が国においても今国家においては水素社会推進法案が提出される予定と承知しています国が前面に立って低炭素水素等の供給利用を早期に促進するための基本方針や目標や支援措置などGXをグリーントランスフォーメーションを進めるための鍵となる重要な法案であり将来の日本のエネルギー安定供給そして経済成長につながるものと認識しておりますぜひ齋藤大臣の意気込みをお聞かせいただきたいと思います
4:50:44
このカーボンニュートラル実現のためには電化が困難で脱炭素化が難しい鉄工や化学などの産業部門運輸部門発電部門において水素等を利用していくことが不可欠でありますこのため欧米などにおいては低炭素水素の利活用を推進するための対策がすでに措置されておりまして世界では低炭素水素の確保に向けた権益格闘競争がすでに始まっていると認識していますこうした中我が国では本国会に提出した水素社会推進法案に基づいて措置する既存原燃料との価格差に着目した支援においてはエネルギー安全保障の観点から国内での低炭素水素等の製造や供給体制の構築を最大限支援しますが当面の間は国内製造のみでは需要量をまかないない見込みが高いことから国内よりも相対的に効率的かつ大量に製造が可能な低炭素水素等の輸入についても支援対象とすることとしておりまして15年間で3兆円規模の支援を見込んでおりますまた水素社会推進法案においてはこうした措置に加えて拠点整備支援や高圧ガス保安法等の規制の特例措置等を講じるとともに低炭素水素等の供給拡大に向けて水素等を供給する事業者が取り組むべき判断基準の策定等の措置を講じていくこととしておりますこうした制度整備を通じてグローバルな権益獲得競争の中においても競争力のある低炭素水素等のサプライチェーンの創出拡大これらを実現していきたいと考えております
4:52:39
大臣ありがとうございますまさに世界の競争の中で日本がしっかりと勝っていくための法案 であるということを改めて心強い御答弁ありがとうございました大臣はここで御対策いただいて結構でございますありがとうございましたはい 斎藤大臣におかれましては御対策をお願いいたします
4:52:57
続きまして水素というのは作る運ぶ使う3つのステージがあると思いますが使う運ぶにおいては日本の技術がリードしている一方作るの水電化装置などは遅れがあるという私も聞きますこのあたり経済産業省として御認識と取り組みについてはいかがでしょうか
4:53:18
資源エネルギー庁井上省エネルギー資源エネルギー部長
4:53:25
お答え申し上げます議員御指摘のとおり作る技術の代表である水電化装置につきましては欧州で先行して大規模な量産計画が発表されてきたと認識しております一方 例えば水素の製造効率を左右する重要な幕につきましては世界トップメーカーであるドイツの企業が日本の科学企業の独自の幕技術これを用いた電解装置の開発を検討するなど世界の企業からも日本の技術力は評価されていると考えております他にも日本の自動車メーカーは強みを有する燃料電池のノウハウを生かしまして水電化装置の開発を行っておりますが燃料電池と水電化装置の製造工程を90%以上共通化することでコストを抑え効率的に生産することが可能となる見込みとなっております今後我が国が持つ技術競争力を維持強化するためにはいかに量産化自動化を進めスピーディーに市場に製品サービスを投入できるかが鍵だと考えておりますこのため水電化装置も対象にしました5年間で4200億円超のGXサプライチェーン構築支援事業の中でしっかりと事業者の方々を後押ししていきたいとあのように考えてございます宮本君 ありがとうございます日本の技術で勝ってビジネスで負けるということはないようにしっかりとご支援を引き続きお願いしたいと思います続いて殺風や合成燃料についてお伺いしたいと思います2年前私はこの文化会にて合成燃料について質問させていただきました国際競争に打ち勝つためにスピード感を持った技術開発や生産拠点の整備への支援が必要だと質問したんですが当時の萩生田大臣からも早期に技術を確立する必要が重要であるそして自衛機器において技術開発を進め商用化などを取り組むとお答えをいただきましたその結果の一つとして昨年5月にはエネオス社の合成燃料デモンストレーション走行が富士スピードウェイで実施されまして私も合成燃料を入れた車を実際に試乗しましたこれまでガソリンが入っていた車に合成燃料をそのまま入れるまさにドロップインがそれが全く問題ないことそして高回転出力においてもその性能が存分に発揮されていることを元F1ドライバーとしても肌にもって体感させていただくわけでございますサフそして合成燃料について現状の取り組み状況はいかがでしょうかそれぞれ簡潔にお答えいただければと思います
4:56:03
はい ご対応申し上げますまずサフにつきましてはいわゆる国際民間航空機関以下におきまして従来のCO2排出削減目標に加えて2024年以降は2019年のCO2排出量の85%未満に排出を抑えるというより厳しい目標が採択されておりましてこのためにサフの導入拡大が不可欠でございます経産省といたしましては国際競争力のあるサフの製造供給に向けグリーノベーション基金などを活用し製造技術の開発実証に取り組む事業者への継続的な 支援を実施してございます現在欧米企業もアジア支持を狙ってサフ製造プロジェクトを進めている中我が国でもこうした支援を通じ早ければ2024年度下期から数万キロリットルのサフの供給が始まる見込みでございます昨年12月のGX実行会議におきましてはGX経済交際を活用した大規模なサフ製造設備への投資支援あるいは生産販売量に応じた税額向上の導入を決め現在関連する予算・税制改正を国会にお諮りしているところでございまして早期の製造供給対策の確立に向けて取り組んでいるところでございます続きまして合成燃料に関しましては前回委員にご質問いただいた以降ですね一昨年の9月に合成燃料の導入促進に向けた官民協議会が立ち上がりましたこの中でそれまでは合成燃料の所要化目標2040年としてございましたが協議会での議論を受けましてその導入の目標年上を前倒しをしまして現在は2030年代前半という新しい目標を掲げてございますこのため先ほどご指摘ありましたとおり2022年度からグリーンオベーション基金にお いて総額約550億円の予算により進めております合成燃料の大規模かつ高効率な製造プロセスの開発この事業をさらに加速させるための事業内容について現在事業者含む関係者と検討しているところでございます欧米では既に一部サーフの商用の出荷も始まっているところでございますけれども我が国としても自国政策さんも大事ですけれども併せて日本企業の海外プロジェクトへの参入を後押しすることも含めて早期のサーフのノウハウ獲得それから製造技術の確立に努めていきたいというふうに考えてございます
4:58:49
ありがとうございますサーフそして合成燃料ともにスピード感そして規模感をもって取り組んでいただいていることを感謝申し上げますそして合成燃料の原料ともなるCO2についてお伺いしますこの水素と炭素を掛け合わせて合成燃料を作られるわけなんですが例えば他国で作られた合成燃料を日本に持ってきて使用する場合CO2の排出カウントというのは生産国では製造時にマイナスカウントしかし使用した日本ではプラスとカウントされますそうすると脱炭素燃料を使うことのインセンティブが減ってしまうわけですがここ二国間協定での取り決め重要な点またそして必要になると思いますが取り組みはいかがでしょうか
4:59:32
お答え申し上げます御指摘のとおり海外で製造した合成燃料につきましてはこのCO2排出を生産国で計上するのかないしは車として使う使用国で排出を計上するのか現時点においては明確なルールが存在してございませんこのため合成燃料の利用を拡大のためにはどこの国でCO2排 出を計上するのかということの国際的な整理が必要であるというふうに認識でございます経産省といたしましてはまずこのG7内でもこうした共通認識が醸成されるように昨年のG7札幌気候エネルギー環境大臣会合の閣僚声明におきましてカーボンリサイクル燃料の異議を明記したところです加えて昨年9月のドイツで開催されましたEFLカンファレンスあるいは11月に開催したG7加盟国が参加するワークショップにおきまして我が国から合成燃料の熱狂に伴うCO2排出計上の整理の必要性について問題提起を行いまして合成燃料がカーボンニュートラルに沈む燃料として国際的にも取り扱われるよう意見交換を行っているところでございます山本君 ありがとうございますまさにこれからルールメイクをしっかり作っていくその作業にしっかりと関わっていただくことによって日本の競争力をさらに高めていただきたいというふうに改めて思います続きまして工場や発電所などで炭素回収技術というのは現在技 術開発で取り組んでおられるというふうに承知しておりますそしてきょうここでお示ししたいのは私がいるモータースポーツの世界では国内のスーパー耐久シリーズという耐久レースがありますがそこでトヨタ社が液体水素を使った水素エンジン車が参戦しています昨年11月に行われたレースにおいてはこの水素エンジン車において川崎重工が開発したCO2回収技術を搭載していることがありますエアクリーナー入り口にCO2を吸着する装置とその横のエンジンオイルの熱によってCO2を脱離する装置を設置し脱離したCO2は吸着溶液で満たされた小型タンクに回収されるという仕組みですさらに言えばこの内燃機関は空気を取り込んで走るものでありそして内燃機関から出る熱を利用してこのCO2の脱離ができるというところは非常にメリットが大きいわけですCO2を回収して走る自動車つまり走れば走るほどCO2を回収していくしかも水素エンジンであるならばカーボンマイナス自動車となるわけですこれを一般 化しましたら全国で今走っている内燃機関の自動車がCO2回収車となるわけですから自動車はNOXを含むCO2を排出しているものという認識から根本が変わり得るすごい取り組みだと私は感じていますしまさにこれはトランスフォーメーション変革であるとの実現と理解いただけると思いますこういった取り組みはモータースポーツが走る実験室と呼ばれるゆえんであります液体水素燃料エンジン技術やまたCO2回収技術などこうした新しい技術の挑戦をしているということをぜひ皆さんにも知っていただきたいですしさらに応援や後押しをしていただくことによってカーボンニュータル社会の次元にさらにドライブをかけていただきたいと思いますがいかがでしょうか
5:03:09
お答えいたしますカーボンニュートラルの実現に向けましては脱炭素がどうしても困難な分野からいわば残余排出というものを総裁していく必要がございますこのために待機中から直接二酸化炭素を回収する技術ダイレクトエアキャプチャー頭文字をとってダックと呼ばれておりますがこうしたネガティブエミッション技術と呼ばれるものが重要となりますそして世界中で開発競争が行われていると承知しておりますご指摘のトヨタの取り組みもまさにその一環で実証実験を行っている段階と認識しております来年期間が持つ吸気能力そして排熱を有効活用することで効果的に回収を実施するとまさにご指摘のとおり先進的な取り組みであると認識しております経済産業省ではネガティブエミッション技術それから関連産業の振興に向けまして研究会等を開催して国際動向や課題の整理カーボンクレジット化に向けた検討を行うとともにムーンショット型研究開発事業において高効率かつ省エネなダック技術の開発を支援しているところでございますまた海外ではダックの大規模実証が進んでおります今後の市場拡大が見込まれる中我が国の優れた技術の早期社会実装と市場獲得が実現いたしますよう必要な取り組みについて検討を進めてまいりたいと考えております
5:05:00
ダックとネガティブエミッション技術への支援をさらに進めていただければと思いますありがとうございます続いて不体識養生風力についてお伺いいたします国土の面積の約7割が森林であり平地面積が少ない我が国において太陽光パネルなど環境保全なども物理的な制約がありますペローボス灰と太陽電池など新しい太陽電池の技術支援も必要なんですがその一方で日本は排他的経済出入は世界の第6位と広大な面積を持っていますそこで不体識養生風力のポテンシャルは非常に大きいと考えます実証広報区域として4地区があると聞いていますこれまでの課題もあり困難もあると思いますけれどもそれらを乗り越えて不体識養生風力の普及を実現することにおいて日本は再生可能エネルギーの導入の安定供給につながると思いますが経済産業省の取組はいかがでしょうか
5:06:04
お答え申し上げます言語指摘の不体識養生風力発電でございますけれどもこれまでグリーンイノベーション基金を活用させていただきまして技術開発あるいは実証事業を取り組んできてございます別途排他で経済水域に向けて養生風力を広げていくあるいはそのときに地域あるいは先行利用者の方々と十分に調整を行いながら適切に風力発電を進めていくこういった法制度の検討も内閣府を中心に行っているわけでございますがこちらの技術開発につきましては議員御指摘のとおり2月9日に大規模実証を行うために4回帰を対象として事業者の公募を開始いたしました北海道2回行き秋田そして愛知県という4回行きでございまして今後有識者で構成される年度の第三者委員会で今週目取り2件程度採択する予定でございます不体識養生風力について諸外国ではそれほど大きくない規模のプロジェクトが進められていますけれどもさらなる普及にあたってはコストを下げたり大量生産に係る技術を確立していく必要がございましてこのため今般の実証事業では1機あたり諸外国よりちょっと大きいんですけれども10メガワット以上の大型風車を用いてまたコスト削減目標等を設定して実証に取り組んでみようということになっております目指すはその上でアジアなどの海外市場の展開も見据えていくということが関与だと思っております簡単ではない技術ですし課題はたくさんございますけれども今のような取組をしっかりと進めていきたいと考えてございます
5:07:53
ありがとうございますまさに今御答弁いただきましたように簡単ではない技術でありますがやはりここ海外市場展開も見据えた上で日本国内における不体識要条風力の実現さらに後押ししていただきたいと思います余談になりますけれども私は愛知県の豊橋市出身なわけですが今回1つの地域で愛知県となりますがこの地域は非常に風が強くて体感するその気温よりもいつも風が強いので寒い思いをしてきましたそういった地域においては不体識要条風力というのは可能性があるのだなというふうに改めて自分のこれまでの実体験から改めて感じました自動車政策についてお伺いしたいと思いますクリーンエネルギー自動車導入促進補助金についてお伺いしたいと思います日本企業のみならず国内で販売されるクリーンエネルギー自動車ベブバッテリーEVやPHEV自動車への補助というのは海外メーカーも対象になると理解していますがユーザーが安心し安全に乗り継げられるものではなければならないですしまたサイバーセキュリティなどリスクのある自動車への補助について私は制限をかけたりまた補助をするべきでないとまさに差別化を図るべきだと思いますがそのあたり取り組みはいかがでしょうか
5:09:24
お答え申し上げます自動車産業は国内のみならず海外に おいても幅広い市場があるグローバル産業でございますそのためご指摘のように国内の購入補助制度これにおきまして特定の国で生産されたEV車両に対して差別的な取扱いをすることはWTO違反で対抗措置を受けるおそれがございます本本庄事業の目的から重要なことは我が国において電動車が持続的に活用されていく環境を構築することでありその実現に向けて内外無差別に事業者の多様な取組を促すことが重要でございますこうした考え方のもと令和5年度補正予算の事業執行からは新たな補助額の算定方法を導入することとしております具体的には委員ご指摘がございましたけれども車両の性能だけではなくインフラ整備アフターサービス環境の構築災害時の地域との連携などメーカーの取り組むを総合的に評価してこれらの積極的に取り組むメーカーの車両を重点的に支援しいく方針でございます
5:10:26
ありがとうございます差別化というのはWTO違反のそれがあるのでなかなか難しいというところですがただ一方でインフラ整備や安全規範等でいったところにおいてはやはり日本人のユーザーがやはり安心安全に乗り続けられる環境を整えていくというのは非常に重要な視点だというふうに改めて思いますそしてアジアとりわけタイやインドネシアはこれまで日本の自動車企業が約9倍のシェアを占める非常に大きな資料なわけですがここ近年インドネシア等においてWEBにおける新車販売において中国のBRD韓国のヒョンデ自動車ベトナムのVINFASTなどアジアメーカーの進出が目立ってきていますさらに昨年12月にはインドネシアにおいて自動車メーカーがEVの現地生産計画を持つ場合は完成者の輸入関税の税率を引き下げたりまた購入時の税金を減免したりする優遇制度も導入されたと聞いていますインドネシアはニッケルなどの資源を生かしたいという思いがあるんだと思いますそしてEV関連産業を誘致しようとしているというのが私は考えるわけですが今日本の自動車メーカーがシェアを保っているもののこうしたWEBも含めた日本税の存在感が薄くなってはいけないというふうに思いますまさにここをしっかり取り組んでいただきたいと思うと同時に今私たちが取り組んでいるWEBが自動車の未来なのではなくWEBや脱炭素燃料のような脱炭素燃料を使ったハイブリッドシェアを含む多様な選択肢マルチパスウェイの重要性というものを今後アジアのほかの国々にも認識していただくことが重要かと考えますけれども経済産業省の取り組みはいかがでしょうか
5:12:32
お答え申し上げますアジア市場のうち例えば委員御指摘のインドネシアここにおける中国や韓国系の電気自動車の販売台数の伸びが一時許し状況でございます2023年は前年比50%増の約1万5千台に到達していると承知しておりますその一方で日系が強みを有するハイブリッド車これにつきましても2023年には前年比で5倍以上に相当する約5万4千台が販売されておりまして依然として約9割の販売シェアを日系保持するなど引き続き強い競争力を有していると認識しておりますアジアにおきましてはこの日本車のシェアを引き続き維持していくとこのためにはこれまで培った日本の強みと現地のサプライチェーンを生かす形で実情の異なる各国の市場に合わせたさまざまな選択肢これを用意していくことが重要だと考えております一方でインドネシアタイは市場としての重要性に加えまして自動車産業の集積地こうした形での存在感を持ちております各国政府もその産業競争力の維持強化に強い関心を持っておりますこうした中我が国の自動車産業がアジアのサプライチェーンとともに今後も発展していくためには脱炭素化の要請をはじめ今後の世界市場の変化を見据えた競争力の強化これをこれらの国々と議論して共通理解を醸成していくことが必要だと考えております政府としてはこうした考え方のもとで昨年12月の日野世安有効協力50周年特別会議におきまして次世代自動車産業競争イニシアティブこの創設に合意し次世代自動車産業戦略マスタープランの策定などを進めていくこととしておりますこれらの取組を通じてアジアにおける社会課題の解決と日本企業の市場獲得につなげてまいりたいと考えております
5:14:24
ありがとうございますまさに日野世安での取組を進めていただくことによって日本の自動車を販売するだけなく集積地としてのアジアとの連携そして日本の企業がますますそれぞれの市場に合わせた選択肢を提供していくことも可能になるということと理解させていただきました続いて昨年7月に欧州委員会が自動車の車両設計から生産廃車までの過程における循環性の向上に向けた自動車設計廃車管理における持続可能性要件に関する規則案を発表いたしました現行のELV エンドオブライフDクーズ 指令と自動車形式認証における3R 再使用再利用再生の可能性に関する指令を一つにまとめ規則化するものであります2035年までに1年あたり1230万トンのCO2削減の実現を目標としているものと聞いていますその規則案の中では新車生産のプラスチックの25%以上の再生プラスチックを利用することとありますこれは日本の自動車のみならずリサイクル業界にも影響が出ると承知しています実際に欧州リサイクル産業連盟は歓迎一方欧州自動車工業界は反対と欧州内での意見や評価も分かれているそうですプラスチックのリサイクル再利用は難しい一つの技術的課題があると承知していますがこれまで日本が取り組んできた実績やまた挑戦し成長し続けてきた日本自動車メーカーが会社や業界の垣根を超えて新たな価値を想像できるチャンスでもあり日本がサーキュラーエコノミーの先端を行く世界をリードするチャンスというふうに捉えることもできますが経済産業省の所感そしてこれについての対応今後の支援策についてはいかがでしょうか田中新幹お答え申します委員御指摘のとおり昨年7月欧州委員会よりEU域内で販売する自動車の部素材などに