19:34
おはようございます。これより予算委員会第6文化会を開会いたします。私が本文化会の主査を務めることになりまして、伊藤でございます。よろしくお願いいたします。本文化会は農林水産省及び環境省所管について審査を行うことになっております。なお、各省所管事項の説明は各省審査の冒頭に聴取いたします。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算及び令和6年度政府関係機関予算中、農林水産省所管について政府から説明を聴取いたします。
20:26
はじめに、予算の基礎となっている農林水産施策の基本方針についてご説明を申し上げます。農林水産省の最も重要な使命は、国民に食料を安定的に供給する食料安全保障の確保です。しかしながら、昨今の食料や生産資材価格の高騰は言うまでもなく、気候変動による食料生産の不安定化、世界的な人口増加等に伴う食料争奪の激化、国際情勢の不安定化などにより、いつでも安価に食料を輸入できるわけではないことが明白となるなど、近年の世界及び我が国の食をめぐる情勢は大きく変化しています。一方、国内に目を向ければ、国内の人口全体が減少局面に転じ、生産者の減少・高齢化も進んでおり、将来にわたって持続可能で強固な食料供給基盤を構築することが急務となっています。本年は、農政の憲法とも言われる食料農業農村基本法が制定から、市販政府という節目の年となる中で、このような情勢の変化を踏まえ、基本法が時代にふさわしいものとなるよう、以下の観点から見直しを行い、今国会に基本法の改正案を提出いたします。第一に、食料安全保障の抜本的な強化として、食料安全保障を基本法の柱として位置づけ、国内農業生産の増大を基本とする食料安定供給の基本的な考え方を堅持した上で、輸出の促進、輸入の安定確保、生産から加工・流通・消費までの食料システムの関係者の連携、適正な価格形成を促す視点等を位置づけます。第二に、食料供給が環境に負荷を与えている側面にも着目し、環境と調和をのとれた食料システムの確立を柱として位置づけます。第三に、人口減少下にある農業生産の維持・発展と地域コミュニティの維持に向けた政策を位置づけます。具体的には、農業生産の維持・発展として、引き続き担い手の育成・確保を図るほか、新たに担い手と多様な農業人材による農地の確保、農業法人の経営基盤の強化、農業の生産性向上、付加価値向上等を位置づけます。次に、人口減少下における地域コミュニティの維持として、新たに農村関係人口の増加等に資する産業の振興や地域社会の維持等を位置づけます。農業政策が大きな転換点に至っているとの自覚を持ち、食料安全保障改革元年として、基本法の改正と関連施策の実現に全力を尽くしてまいります。次に、令和6年度農林水産予算の概要をご説明します。一般会計の農林水産予算の総額は2兆2686億円であり、その内訳は公共事業費が6,986億円、非公共事業費が1兆5,700億円となっています。以下 、農林水産予算の重点事項については、委員閣議のお許しをいただき、ご説明を省略させていただきます。よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。この際お諮りいたします。ただいま坂本農林水産大臣から申出がありました農林水産省関係予算の重点事項の説明につきましては、これを省略して本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。以上をもちまして農林水産省所管についての説明は終わりました。質疑に入るに先立ちまして、文科委員各位に申し上げます。質疑の持ち時間はこれを厳守され、議事進行にご協力をお願いいたします。また政府統計局におかれましても、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。これより質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
25:21
自由民主党長崎四区の金子陽蔵です。この度は質問の機会をいただき誠にありがとうございます。まずは冒頭、この度の令和6年、ノード半島地震におきましてお亡くなりになられました方々、被災された方々、未だ避難所等での生活を余儀なくされている方々、そして震災支援のために公務出動中に犠牲となった海上保安庁の隊員の方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。それでは質問に入ります。日本の農林水産業の従事者は減少と高齢化が進み、現在新規従事者の年齢も高くなっております。今後、日本の農林水産業を守り、強くしていくためには、若者の育成はもとより、若者の新規従事者を増やしていくことが必要であり重要だと考えております。政府として農林水産業の魅力や重要性をどのように若者に伝え、人材を確保していくための対策を講じていくのか、政府の見解をお尋ねします。
26:32
委員御指摘のとおり、若い方に農業の魅力を知っていただくこと、これは非常に重要であると感じており、これまで農林水産省におきましては、 実際に農業現場で活躍する若手農業者が農業の魅力を語るイベントを開催する等の情報発信の取組を進めているところであります。私も先日、オーガニックビレッジ全国集会に出席しましたところ、区議長の皆様から、若者の取組は積極的で刺激を受けることが多いとおっしゃっておられました。私自身も若者の新たな発想、こういったものを非常に大事にしなければいけないというふうに思っているところでございます。また、農業政策は大きな転換点に立っているとの認識のもと、食糧農業農村基本法の改正を目指しているところです。今後とも、基本法の趣旨を踏まえ、日本の農業が魅力的な職業となりよう、様々な手段を導入しながら、農業人材の呼び込みと定着を一層推進してまいります。とりわけ、やはり女性の収納が大事だというふうに思っております。女性が収納できるような農業環境をつくること、こういったことにも力を入れてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。
27:58
ありがとうございます。ぜひとも引き続き、情報発信の強化、それから農業は儲かるものであると、そして女性が働きやすい環境をつくっていただくような施策を講じていただければというふうに思います。続きまして、水産業における人材不足について質問いたします。政府がこれまで人材確保について様々な対策を講じてきたことは、私も承知しております。私の地元、長崎県やお隣の県、佐賀県唐津市や福岡県福岡市では、特に水産業の人手不足が大きな問題となっており、その中でも産地市場、魚市場での人手不足は深刻な状況です。九州北西部に位置するこれらの魚市場は、津島日本海及び九州西部海区の好漁場に面しており、一般に青物、青魚といわれるアジ、サバ、イワシなど多角性魚種の供給基地として重要な役割を果たしております。水揚げをする魚種が日本一といわれる長崎県の産地魚市場の中で、取扱料の過半数を占める巻網漁業は、終漁島を使用した夜間のともし日操業が標準的であり、その漁法特性から魚格物は複数魚種の根格である上、サイズ構成も様々となります。これら魚格物を取扱う産地魚市場では、生鮮、加工、養殖飼料などの多様な用途に対応するため、魚種別、サイズ別に選別・仕分けを行うことで、付加価値化と価格形成機能を担っております。一方で、それら機能を維持するためには、一定の労働力が必要となるものの、地方における労働人口 の減少と高齢化は社会問題化しており、魚市場においても例外ではありません。労働力確保のため、これまで様々な取組を実施してまいりましたが、漁模様による就業日時の変動や深夜労働であることなどの特殊な労働環境が軽減され、実態は年を追うごとに厳しく、このままでは魚市場の処理能力低下はもちろんのこと、将来的には市場運営そのものが維持できなくなることを危惧しております。こうした状況下にあって、魚市場の処理能力を超える一定の漁獲があった場合、スムースな水揚げはたちまち困難となり、運搬船の置き待ち、水揚げの翌日回し、他市場への開港などが生じるほか、漁獲物の鮮度劣化を誘発し、漁業経営にも影響を与えることになります。現状、魚市場での選別作業員の半数以上は、70歳以上の方で構成されております。今後、人手不足が解消されなければ、魚市場の取扱量減少は避けられず、その影響は卸売業者のみならず、中卸業者、加工業者、運送業者、荷役業者などの関連分野や、漁業経営体も含めた地域の幅広い分野へ拡大すると同時に、消費者に魚が行き渡らなくなることが懸念されます。このような現場では、外国人の労働力を強く求める声を多く聞きますが、現在の制度では魚市場における作業は単純労務とされているため、外国人の労働力に耐えることはできません。日本の誇る水産業を守り、持続的なものとするためには、魚市場による業 務を単純作業とせず、制度の在り方について見直し、今後改正していくべきものであると考えますが、政府の見解をお尋ねいたします。
32:00
お答えいたします。魚市場における業務の一部については、すでに現行の特定技能制度の魚業区分における関連業務として、魚格物の選別仕分けに、飲食料品製造業分野における関連業務として、原料の調達・受入れに不随的に従事することは可能ということになっております。一方で魚市場における業務それ自体を特定技能の受入れ対象にするにあたりましては、当該業務が特定技能の対象となり得る相当程度の知識又は経験を必要とする技能を要するものであるのか、技能試験を含めて業界において適正な管理運営が可能なのか等、整理すべき事項や課題があると考えているところでございます。このように業界としての議論がなお必要な状況ということと認識しておりますけれども、農林水産省といたしましても、引き続きこの産地市場の在り方、これにも精進化等による効率的運営等も含まれるというふうに考えておりますけれども、市場関係者などの声を聞きながら、現場での情報収集を把握に努めてまいりたいと考えております。
33:13
ありがとうございます。特に西日本地域におきましては、専別島と、西日本島、東日本島では仕事のやり方が違うというふうなこともありますけれども、特にこの西日本におきましては、業種が多く、そして高齢者による働き手が多いというふうなこともあります。先ほど、知識技能、いろいろな整理をする課題が多いというふうな話もございましたけれども、是非とも特定技能の分野といたしまして、この魚市場の業務を加えていただく、あるいは既存の特定技能として認められている漁業の中に、弾力的に運用できるような、そういったことをちょっと検討をしていただきたいというふうに考えております。それにつきまして、もう一度お考えをお伺いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
34:18
はい、お答え申し上げます。先ほどもお答えいたしましたとおり、既にの魚市場におけます業務の一部については、現行の特定技能制度の漁業区分、あるいは飲食料品製造業分野における関連業務ということで、不随的に充実することは可能ということでございますので、こういったものの活用も現場では検討をお願いいたしたいというふうに考える次第でございます。ただ、例えば特定技能という形で、今、西日本、東日本の漁業、あるいは魚市場の仕事の違いという話もございましたが、他方で、こうした特定技能は入国管理という観点で制度があるわけでございますし、また移動の自由というところもありますので、なかなか全国的な観点から、この特定技能がどの程度の知識経験を必要とするものなのか等々、やはり整理をした上で、検討していく必要があるというふうに考えております。
35:20
ありがとうございます。ぜひとも、引き続き、情報収集等々、一緒にやっていただければというふうに思いますけれども、この点につきまして、特定技能に含めていくというふうなことも含めまして、検討していくというふうなことでよろしいか、もう一度よろしいでしょうか。
35:44
はい。恩恵につきましては、まずはどのような仕事が専門的な技能として整理できるのか等々、まずは業界の関係者の方で、よく議論整理をまずしていただくということが必要だというふうに考えております。
36:07
ありがとうございます。では引き続きよろしくお願いいたします。続きまして、漁業における資源管理について質問をいたします。漁業における資源管理につきましては、重要なことであり、現在も厳しく管理されております。特に黒マグ ロは、2010年頃に資源量が歴史的最低水準になったことから、WCPFCにおいて国際的に厳格な管理が行われた結果、資源も回復していると認識しています。一方で、実際の現場では異なる状況が生じております。現場の漁業者としては、十分にマグロの資源管理は進んでおり、過剰な管理がなされているのではないかという認識です。低地雨に一度入ってきたマグロを再び海に返しても、雨に当たったマグロは傷がつき、離れた後に死んでしまうことも起こっています。これではマグロの商品価値が下がり、輸出利益につながりかねません。マグロの資源管理の重要性も承知した上で、制度の在り方等も踏まえた政府の見解をお尋ねいたします。
37:22
お答えいたします。黒マグロにつきましては、魚価格の配分というものを行っておるわけでございますが、この際にも沿岸漁業者に配慮した配分というのを行っております。限られた枠を遵守するために、低地雨漁業等において黒マグロを放流せざるを得ない状況が発生しているということも、私どもとして認識をしているところでございます。しかし、このようなことは、まさに関係者の皆様が厳しい資源管理に取り組んだ結果、資源が回復傾向になっていることの表れでもあるというふうに考えている次第でございます。漁業現場においては、枠の遵守のための放流などが必要な場合もあるということも踏まえまして、国としてもこの放流の取組に対する1人1日当たり、3,000円の支援でございますとか、根格回避のための危機導入に対する支援等、一定の支援を行っているところでございます。引き続き、資源管理に取り組むとともに、現場の状況を踏まえて放流などの取組に対する支援を行うなどを適切に対応していきたいと考えております。
38:26
ありがとうございます。放流の取組支援等々、非常にありがたい対応を取っていただいていることは理解しております。一方で、マグロの漁獲枠はWCPFCにおいて定められていることも承知しておりますけれども、日本のこれらの厳しい現 状も踏まえたWCPFCへの漁獲枠増大を含めた働きかけをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。政府の見解をお尋ねいたします。
39:03
お答えいたします。太平洋黒マグロにつきましては、厳格な資源管理に取り組んできた結果、資源は順調に回復しているところでございます。こうした状況を踏まえて、我が国漁業関係者を含め、増握に対する強い要望があるというふうに承知をしているところでございます。このため、我が国としては、この太平洋黒マグロについて各種の調査を積極的に実施をしておりまして、その結果をWCPFCが行う資源評価に提供しているところでございます。このWPFCにおける資源評価につきましては、本年、新たな資源評価が行われる予定でございますので、最新の資源状況に基づいて、適切に漁獲額の見直しが行われるよう努力してまいります。
39:49
ありがとうございます。ぜひとも力強くWCPFCの方と交渉をしていただければというふうに思っております。よろしくお願いします。次に、年有価格高騰対策、漁業、漁場整備について質問をいたします。漁業に携わる人の数が全国的に減少していることは承知しておりますが、海に囲まれた我が国において、漁業の重要性は変わることはありません。日本の歴史とともに育まれてきた漁職の文化を持続的に守り、後世まで受け継いでいくには、今後も漁業を守り、時代に沿った発展を目指す必要があります。そのためには、漁業従事者に直接影響を与える年有価格の高騰対策が引き続き必要です。また、私の地元長崎県をはじめ、老朽化の進む漁港がたくさんあります。老朽化により危険が生じている漁港の早期修復はもちろん、持続的に安心して使用ができる漁港の整備も重要です。そして、安心して漁業ができる漁場の整備が不可欠と考えます。年有価格高騰対策と漁港、漁場の整備に関し、政府の見解と対策について質問いたします。
41:11
お答えいたします。まず、年有価格対策ということでございます。漁船の燃料対策は大変重要と考えております。このため、漁業者と国で基金を設け、年有価格高騰による経営の影響を緩和するための補填金の交付を行っているところでございます。具体的には、現下の年有価格高騰を受けまして、12市販期連続で補填金が発動されているところでございますが、引き続き漁業者の方々が安心して漁業を継続できるよう、令和5年度補正予算で366億円を積みますとともに、令和6年度当初予算でも18億円を計上しているところでございます。今後とも、年有価格の動向を注視しながら、漁業経営が安定して継続できるよう、対応してまいりたいと思います。また、御指摘の漁港漁場の整備という点につきましては、まさに近年、いろいろな災害が頻発する中で、災害に強い漁港の整備の推進が重要であるというふうに認識をしておりますし、また、我が国の水産資源を十分に活用して、食料・水産物供給を行っていくという観点から、漁場の整備についても大変重要だというふうに考えてお ります。こうした観点から、私どもとしては、漁港漁場整備長期計画に基づいて、しっかりと漁港漁場整備に取り組んでいるところでございます。また、引き続き推進をしてまいりたいと考えております。
42:50
ありがとうございます。今後とも、燃油価格の高騰は持続してしまう可能性もありますので、これらの引き続きの対策、あるいは拡充というものをお願いするとともに、漁港につきましても災害が激甚化している中ですので、スピーディーな対応をお願いできればというふうに思います。よろしくお願いいたします。続きまして、食料実給率について質問をいたします。本年、先ほど大臣からも御答弁ございましたとおり、食料農業農村基本法及びそれに関連する法案の制定改正を行い、カロリーベースで現状38%の実給率を2030年までに45%に引き上げることを目標とされております。そのために、農地の確保を前提とし、小麦、大豆等の輸入依存度の高い農作物の国産化 や農業所得の向上に資する旗作等への転換等の施策が講じられるものと認識しております。私の地元、長崎県においては、中山間地域が多く、農地集約が非常に難しいところでもあります。このような地域におきまして、旗作への転換を進めるにあたり、具体的にどのような支援を予定されているのか、政府の御見解を質問いたします。
44:25
お答えいたします。出食用米の需要が減少する中で、我が国の食料安全保障を強化するには、輸入存度の高い麦、大豆、それから加工業務用野菜などへの転換を推進していくことが重要と考えております。現在、各産地において、水田機能を維持しながら、稲、麦、大豆等の輪作を行うのか、あるいは水田を旗地化して産地化するか、検討していただいているところでございます。委員御指摘の、旗地化を進めるにあたりましては、麦、大豆、野菜等の産地化を図っていただくために、一つは、旗作物の生産が定着するまでの継続的な支援、これとともに旗地化のための基盤整備、さらに栽培技術や機械施設の導入等への支援も併せて行うこととしております。農林水産省といたしましては、旗地化後の産地化を図るため、これらの支援を一体的に推進していく考えでございます。金子 代表 金子 代表 ありがとうございます。お金を給付するとか、機械を導入するというふうな、そういったものに加えまして、より綿密な旗地化の営農者への手厚い支援というものをお願いできればというふうに思っております。続きまして、畜産関連について質問をいたします。私の地元、長崎県には、長崎和牛という全国でも評価の高い和牛がございます。しかしながら、昨今の飼料高騰の影響を大きく受ける中、肉用工種価格の下落という厳しい状況を受けております。昨年は、一頭当たり平均価格50万円を割る月もあり、今年に入りまして50万円半ばと若干回復しておりますが、このような厳しい状況において、現状、肉用工種生産者補給金制度に加え、60万円臨時対策により工種価格の下落分を補っていただいています。一方で、今後も円安水準は高止まりすることも予想され、飼料高騰に対しての補填措置は引き続き重要であります。飼料高騰に対する引き続きの対策、そして適正価格への転換に対して、政府として今後どのような実効性のある対策を講じていくのか、政 府の見解と対策について質問いたします。
46:51
黒毛和種の子節の全国平均価格については、委員御指摘のとおり、昨年10月に50万円まで下落をしたものの、本年2月は全国平均で57万円と上向いてきているところであります。これまで現在、肉用工種生産者補給金に加えて、ブロック別平均価格が60万円を下回った場合の、差額の4分の3を支援する臨時対策を措置しておりますけれども、まず来年度からは、肉用工種生産者補給金については、この補償基準価格を黒毛和種について8000円を引き上げて56万4000円とするとともに、ブロック別平均価格が60万円を下回った場合には、使用管理工場を図る取組に対し、定額の奨励金を交付する事業を措置することとしております。さらには、令和5年度の補正予算において、高齢の繁殖メスウシから若い繁殖メスウシへの更新を支援し、成長がよく肉質に優れた工種の生産を推進することとしております。また、大切なことは、和牛肉の底がたい需要が、肥育経営、さら には繁殖経営を支えるということでありますから、引き続き輸出促進や国内においても消費拡大、そしてインバウンド需要の換気を図ることが重要であるというふうに思っております。生産者への対策と需要側への対策と合わせて、しっかりと肉用牛の生産基盤の維持を図ってまいりたいと思いますし、また同時に餌の対策についても、配合飼料価格安定制度、これまでも累次にわたって、胃腸保健基金の積み増しなどを行ってまいりましたけれども、昨年、秋の経済対策においては、餌の国産化、輸出の取組の強化等の支援策も盛り込み、実施してきたところであります。トウモロコシの国際相場は今下がっておりますけれども、アメリカの豊作等によって下がっているところですが、ただ円安であることは変わりはありませんので、引き続き状況を注視して、しっかり総合的に生産者が安心して経営できるように対策を講じてまいりたいと思います。
49:02
ありがとうございます。時間が来てまいりましたので、最後に飼料口頭対策の重要性は、先ほども述べてまいりましたけれども、飼料価 格の口頭と同様に大きな影響を受けているのが、資材価格の口頭でございます。ダンボールや発泡スチロール、そういったものの価格の口頭も農林水産業に大きな影響を与えておりますので、年収対策や飼料価格口頭対策に加えまして、この資材の口頭に対する対策も講じていく必要があると思いますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。これをもちまして質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。これにて金子郎君の質疑は終了いたしました。
50:11
公明党の庄司でございます。どうぞよろしくお願いいたします。はじめに、元日に発生をいたしました、のど半島地震災害に対する農林水産業の対応方について、何点かお尋ねをさせていただきたいというふうに思っております。私もこの間、宇和島、鈴、七尾、花水の都庁等々を回ってまいりまして、今週週末にもまたお邪魔をする予定でございます。特に、被害が甚大でございました、鈴市。先週も行ってきたんですけれども、 この鈴市で農業法人を営んでおられる代表の方、11人従業員を抱えてですね、あの地域は高齢化が進んでおりますので、暖房を手放した方々の水田を自宅し、何とか豪作放棄地を防ぐという努力をずっと取られてきた方でございます。その方のお話では、農地に大きなひび割れ、あるいは液状化、そして水路が地震災害によって寸断をされていると、こういう状況でございまして、この春、仮にその手前まで水が来たとしても、田んぼに水を張ることは難しいのではないかというふうにおっしゃっておられて、こうした方はおそらく、のっとう半島だけでも相当数に上るんじゃないのかなというふうに思います。これを機に農家の方であれば離農する、漁業者であれば置かれ上がるといったような人たちが増えてしまうのではないかということも懸念をしておられました。そこでまず大臣にお尋ねをさせていただきたいと思いますが、震災から間もなく2ヶ月を経過する現状、今わかっている農地、農業用施設の被害状況、および漁港、漁船の被害について、概要をお示しいただきたいと思います。
52:33
私自身1月21日と2月4日の2回被災地を視察をいたしましたが、のっとう半島では今般の地震によりまして、地域の方々の誇りであります世界農業遺産ののっとうの里山、里海等も含め、農林水産業に甚大な被害が発生したことを目の当たりにしてまいりました。農林水産環境の被害状況につきましては、現時点で調査中ですが、2月の26日14時現在の状況として、石川県、他、徒山、新潟、福井、長野、岐阜、この6県から被害の報告がありました。農地や水路、溜池などの農業用施設で4050ヵ所以上、畜産農家での施設損壊が46件以上、山地災害や林道施設、木材加工流通施設等で390ヵ所以上、漁船の転覆、沈没、座礁259隻以上、さらには漁港で73漁港以上、水産業共同利用施設で69ヵ所以上などの被害の報告を受けております。引き続き関係自治体とも連携をして、被害状況の速やかな把握と復旧に努めてまいります。
54:07
(庄司検知) 今の数字を伺っているだけ でも、半島における災害の爪痕の大きさということが容易に想像できるわけであります。しかし今大臣にお答えいただいた現状の数字は、全体の一体どの程度なのかということについては、なかなか分かりにくいし、まだ今途中の段階だと思うのですが、今後のとおりに行ってみて思うのは、私も東日本大震災を経験しているので、何となくイメージができるのですが、一軒一軒のお家の再建をどうするかということはもとより、この地域全体の復興を待ちづくりをどうするかというフェーズに移っていかなければいけないわけですね。そうしたときに復興待ちづくりをつくると、それに合わせて、いわゆる農業や漁業の再開をどうするか、規模をどうしていくのか、どこを復旧復興させていくのかということは、待ちづくり計画とリンクをしながら進めていかなければなりません。被災地で今非常に困っていらっしゃるのは、被災者の方々が、ご自分で市外や県外に独自で避難をされていらっしゃる方がかなり多くおられるので、いわゆる移行調査をかけたくとも、復興待ちづくりのためのデータとなる移行調査がなかなかできないという状況にもございまして、これは第一次産業の従事者の皆様も全く一緒かと思います。農業や漁業、あるいは林業を再生したいのか、現地に戻りたいのかどうなのか、こうした把握がなかなか困難という中で、しかしやはり復興待ちづくり計画と折合を合わせながら、第一次産業の復旧復興をどう進めていくのかということを考える意味でも、被害の全容把握、これが欠かせないというふうに思っております。これを農林水産業でいうと、どのぐらいの時期に、どんな日程間でその全容を掌握していくお考えがあるのか、お尋ねをさせていただきます。
56:41
被害の調査、非常にやはり難しいものがあります。農林署といたしましては、不殺党として延べ5400人を超える職員を被災地へ派遣をしているところでございます。とりわけ奥の土地方を中心に、院が行かれました鈴を中心でありますけれども、農家の方が被災されていることなどによりまして、被害の確認が非常に難しい現場もあるというふうに聞いております。本年産の米の作付け時期なども見据えて、被災自治体と連携して、被害状況の把握と復旧に努めてまいりたいというふうに思っておりますけれども、まずは市町村と連携をして、復旧復興カルテを作成したいというふうに思っております。復旧復興カルテの作成と並行して、県においては水産業の復旧復興の方針を作成したいというふうに思います。また、ここにはこういった復旧復興カルテ、あるいは県の方針を踏まえまして、県・市町村は今後の漁業者の漁業継続や住民の居住の意向を確認しながら、復旧復興カルテを見直しながら、地域の将来像について合意形成を図ってまいりたいというふうに思います。私も熊本地震を経験いたしまして、8年が経過をいたしています。主なインフラは、大体復旧復興、これは国土交通大臣のおかげもありまして復興をいたしました。創造的な復興でございます。ただ、被害が多かった、一番ひどかった上増し区の増し木町などは、まだ町の区画整理も含めた復旧と復興が終わっておりません。熊本の場合にはこのような状況でございますので、野党の場合、またケースが違いますけれども、全力でとりわけ農林水産業の復旧復興に努めてまいりたいというふうに思っております 。
58:50
ありがとうございます。ぜひ大臣のリーダーシップで、この地域の大地産業の再生につきましてリードしていただければというふうに思っております。大臣はここまでで結構でございます。ありがとうございました。
59:06
農業に絞って3点目をお尋ねさせていただきますが、営農再開に向けて、今後例えば農地や水路の復旧、あるいは施設復旧のための資金調達制度、さらには機械の再取得、あるいは修繕への支援等々ですね、非常に数多いメニューがあるというふうに思います。こうした生産者にとって営農再開に向けた重要な情報、これを生産者にいち早くどのように伝えていくかということが非常に重要です。農林水産省の対応の仕方、お尋ねさせていただきます。
59:53
松尾大臣官房危機管理政策立案総括審議官。
1:00:01
お答えいたします。農林水産省では、先月25日の支援パッケージ決定後、直ちに多様な支援策につきまして、生産現場での周知活動に加え政府広報を活用して新聞で広報するとともに、事業の申請受付も開始したところでございます。また、国と県で合同チームをつくりまして、2月19日から石川県内の合計22カ所の会場で説明会を開催するなど、市町村や生産現場の末端までの周知活動を行っております。さらに、JAの本店等を含む、石川県内、特にJAのところをお借りしまして、6カ所で県やJAと連携して農林水産省の職員も常駐した相談窓口を設置しております。また、フリーダイヤルも開設し、農林漁業者の個別の相談も受けつつ、事業申請手続の伴走支援を行っているところでございます。今後とも引き続き、被災された農林漁業者に寄り添って、丁寧な情報提供や相談への対応を行ってまいりたいと考えております。以上。
1:01:15
説明会を開いていただいて、20数回以上。ただ、御参加いただいた方は、たぶん全体の生産者の本当にわずかだと思います。その会場に来れないでいらっしゃる方々、会場で説明会があることすら伝わっていない可能性のある生産者、こうした方々にも、ぜひ情報が伝わるような工夫を今後検討をいただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。次に、スマート農業についてお尋ねをしてまいります。今国会にスマート農業の技術活用促進法案が提案をされる予定というふうに伺っております。これまで農研機構などを中心として、令和元年から217地区でスマート農業の実証プロジェクトが行われてまいりました。このプロジェクトで得られましたスマート 農業におけます課題についてお示しをいただきたいと思います。
1:02:29
お答えいたします。スマート農業技術は、人口減少化においても生産水準を維持できる、生産性の高い食料供給体制を確立するために重要であります。これまでに全国217地区でスマート農業実証プロジェクトを推進してまいりました。その結果、作業の省力化や負担の軽減などの一定の効果がある一方で、果樹や野菜の収穫など人手に頼っている作物で、スマート農業技術の開発が不十分な領域にありまして、開発の促進を図る必要がある。2点目としまして、スマート農機の導入コストが非常に高くて、またそれを扱える人材が不足している。3点目としまして、従来の栽培方式にスマート農業技術をそのまま導入しても、その効果が十分に発揮されない、などの課題が明らかとなっております。
1:03:18
(氷氏) ありがとうございます。農業法人協会さんの資料を拝見をさせていただきました。この資料によりますと、スマート農業の導入割合、農業法人の協会、官名の方々ですから規模が大きいので、導入実績が高いわけですけれども、72.4%でございますが、一方で収穫期、あるいは出荷管理システム、こうした導入事例というのはまだ少ないということでございますし、業種別で見ると稲作は82%と高いんですけれども、今おっしゃっていただいたように果樹、これは54%ということで、農業法人さんですらこういう状況だということでございます。今後は本格的にスマート農業技術の普及をしていくわけですが、現状はこのプロジェクトを通じて使いやすいものをやりやすいところから入っていっているのではないのかなというふうに思っていて、先ほどのお話のように導入コストや人材といったこと、あるいは生産方式がまだ追いついていない分野、こういうところではかなりばらつきがあるんじゃないかなというふうに思っております。今後、このスマート農業技術の導入によって、作業時間が短縮されたと明確に、省力化が具現化したと、また価格を抑えることができたと、こういう目に見える成果を出していかなければいけないというふうに思っておりますが、お考えを伺います。
1:05:08
お答えいたします。昨年度に農林水産省が日本農業法人協会を含めまして、農業者などを対象に行ったスマート農業技術の開発・改良に関するアンケート調査では、野菜や果樹につきまして、自動収穫ロボットや広範囲の農薬散布が可能なドローンなど、省力化に直結する機械のニーズが高く、このようなスマート農業技術が生産性の向上に貢献する分野につきまして、重点的に開発を進める必要があると考えております。このため、令和5年12月に開催されました食料安定供給農林水産業基盤強化本部で決定されました「食料農業農村政策の新たな展開方向に基づく具体的な施策の内容」に基づきまして、国が主導で実装まで想定した重点開発目標を明確にした上で、これに沿って研究開発などに取り組むスタートアップなどの事業者に対する農研機構の施設供用などを通じた三角間連携の強化による研究開発などを促進するとともに、スマート農業技術の活用を支援するサービス事業体などと連携しながら、スマート農業技術に適合した栽培体系への見直しなどの生産方式の転換を促すこととし、これらを税制金融などにより一体的に支援できるよう、今国会へ関連法案を提出すべく、決断を進めてまいります。
1:06:27
さて、全国で今地域計画づくりが進められているわけであります。この地域計画の中で、協議の場におけるいくつかの協議事項、例えば集積集約方針、あるいは中間管理機構の活用方針などがございますけれども、スマート農業技術の活用についてはあくまで任意事項という扱いになっています。しかしながら、今後の生産性向上のためには、この地域計画づくり、目標地図の作成の中において、スマート農業技術の導入という観点が積極的に協議されるべきテーマではないかと、こう考えますが、いかがでしょうか。
1:07:32
お答えいたします。農業経営基盤強化促進法に基づく地域計画は、市町村が中心となって、地域の農業関係者の話し合いにより、将来の地域農業の在り方や農地利用の姿を明確化する設計図として、現場の移行を起点に策定していただくものということになっております。今後、農業者が大きく減少する恐れがある中で、少ない労働力で食料生産を担うことを想定しておかなければならないと考えており、委員御指摘のとおり、スマート農業の活用が極めて重要になると認識をしておるところでございます。そのため、現在、全国各地の現場で取り組んでいただいている地域計画におきまして、農地の集積主役化を進めながら、スマート農業の活用を農業関係者に積極的に協議していただけるよう、現場の方々への働きかけ、心がけてまいりたいと考えております。
1:08:36
まだ実際には、この協議の場の設置ができている市町村は1,493あるわけですけれども、地域計画の策定広告に至っているのは、昨年11月末時点で239ですので、これから1,600を超え る市町村において、策定広告に向けて作業を加速しなければなりませんので、今おっしゃっていただいたような観点を、ぜひその作業の中で、もちろん生産者の方々もそうですが、市町村の担当職員さん、JA関係者、あるいは中間管理機構の皆さん、その協議のプレイヤーの皆さんが、この技術の導入ということについて積極的に議論ができますように、ご指導をお願い申し上げたいと、そのように思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。このスマート農業技術が重要だというのは、つまりこれは農水省の発表ですけれども、今後20年間の間に、機関的農業従事者、現在116万人いるとされておりますが、この20年間で30万人に減るだろう、つまり4分の1に減少するということが見込まれております。そうすると、今までの生産方式で農業を行っていても持続可能にはならない。加えて、食料の安定供給という大事な使命を果たすことができないということが明らかになっているので、省力化する、時間を短縮する、こうしたスマート農業技術の導入が急がれる。こういうわけでございます。ただ一方で、先ほどもお話に出ておりましたが、導入においてはやはりコストの面、機械の導入に対する補助、あるいは人材の育成、スマート農業の導入に対する財政的な国の担保というものが絶対的に必要だと思いますが、この点についてお考えを伺います。
1:10:58
では、川合農林水産技術会議事務局長。
1:11:02
ご対応いたします。農林水産省では、令和5年度補正予算及び令和6年度予算概算決定におきまして、先ほど申し上げました新たな展開方向で目指すこととしておりますスマート農業技術の活用の促進を図るため、スマート農業技術の開発実用化や農研機構の機能強化、スタートアップ支援、2点目としましてスマート農業技術の適した品種の開発、3点目としましてスマート農業機械の導入、4点目としましてサービス事業体の育成、5点目としまして通信環境を含めた基盤整備、6点目としまして人材育成の強化などに必要な予算を計上したところでございます。今後ともスマート農業技術の活用の推進必要となる予算の確認をしっかり努めてまいりたいと考えております。法案が提出されましたら、またしっかり議論を進めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。次に米の輸出についてです。議論してまいりましたように、生産人口が極端に減る一方で胃袋も減っていくわけですね。人口が相対的に減少しますので。作り手が減ると同時に食べる側も減っていく。そういった中でどうやって需要を掘り起こしていくかということを考えると、輸出をどう広げていくかということが一層重要なテーマになってくる。これは間違いないと思います。米の輸出施策については、現在米の輸出量の9割を占めておりますモデル産地を中心といたしまして、一層の農地収益化を進めてスマート農業の推進に取り組んでコストを下げていくこと。それによって、他国産の米との価格競争力を高めていくということが非常に重要だと思っております。そうした取組への国の支援を引き続き行っていただくことはもちろんですけれども、例えば、現在のモデル産地をさらに拡大していくこと。あるいは輸出先国を拡大していくこと。こうしたことに具体的に取り組んでいただけないかなと思っておりますが、いかがでしょうか。
1:13:41
お答えいたします。輸出拡大実法戦略では、米では輸出先国への継続的な供給の観点などから、1000トン超の輸出を目標とする産地をモデル産地として30から40産地育成することとしておりまして、現在、33地がこれに取り組んでおられるところでございます。米の輸出拡大を図っていくためには、コスト低減への取組を後押しするなど、モデル産地のさらなる強化とともに、輸出品目団体を中心としたオールジャパンでのプロモーション、輸出支援プラットフォームとの連携等によりますマーケット委員の発想に基づく市場開拓を行っていきたいと思っております。さらに、委員御指摘の輸出産地の拡大につきましては、関係者が連携した説明会の開催によります新たな産地の掘り起こしとともに、県域での教育会の設置など、広域モデル産地の形成に向けた情報の提供ですとか、輸出事業者とのマッチング等にも努めていく考えでございます。非常に重要なお答えをいただいたと思っております。例えば、1000トンまでいかないんだけれども、500から700トンぐらいの供給能力がある複数の生産地を少し広域でつなげてあげると、例えば、消費者や自衛の全能の皆さんから見ても、おろっとがそろう広域的な産地だというふうになっていくわけで、地域を回っていると、我々も輸 出にぜひ参画をしたいんだという声を、少なからず伺ってまいりますので、ぜひモデル産地の多様化といいますか広域化といったことについても、お取組をお願い申し上げたいと思っております。最後に鳥インフルエンザのことについて2点伺ってまいります。鳥インフルエンザによる殺処分についてでありますが、令和4年度、そして令和5年度の今現在までの発生件数、殺処分数、および手当金の給付額についてお尋ねをいたします。
1:16:07
お答えいたします。高病原性の鳥インフルエンザについては、令和4年度シーズンは84事例が発生して、1771万場の殺処分ということになったところでございます。これに対して、今シーズン、令和5年度のシーズンでございますが、本日時点で合計9事例が発生して、殺処分数が約71万場となっているところでございます。またお尋ねの発生農場への手当金についてでございますけれども、令和4年度の支払対象は77の経済でございました。これまでのところ43の経済に約77億円の交付決定をしたところでございます 。
1:16:48
どうもこの鳥インフルエンザの発生状況というのは、少し先が読みにくいところがあって、今のお答えのように令和4年度の数字と令和5年度の今までの数字にものすごい違い開きがあって、少ないのはもちろんありがたいことなんですけれども、じゃあ来年度引き続きトレンドが低い状況で行ってくれるかというとその星は全くなくて、急に跳ね上がるという年が交互に起きたりしています。なので気を許さずに対応に当たっていただきたいというふうに思います。特に少なかったからこそ、しっかり農水省から人や車の出入りの際の消毒の徹底だとか、野鳥、小動物を近づけないような対策という、当たり前にやらなきゃいけないことなんだけれども、緊張感が和らいでしまったりすると、それがおざなりになったりする可能性もありますので、ぜひ緊張感を持った発生予防、まん延防止に努めていただきたいというふうに思います。この手当金についてなんですが、給付までに相当な時間を要しているという声があります。半年から1年近くかかっているよという声がある中で、こ の手当金の支給、もう少しスピードアップができないかというお声と、それから例えば、外産金払いのような制度の創設を求めたいという声があります。この点について私からも求めてまいりたいと思いますが、いかがでしょうか。
1:18:30
お尋ねの発生農場に対する手当金の交付申請でございます。交付申請に当たっては、都道府県による家畜の評価額の算定などが行われた上で、家畜の所有者から農水省の方に交付申請していただくという仕組みになってございます。農水省としては、申請されたものから順次手当金の交付手続きを進めておりまして、申請をいただければおおむね1ヶ月で交付をしているところでございます。では、どこで時間を要しているかと申し上げますと、実態に応じてこれは手当金を給付するという仕組みになっているものでございますので、農場や都道府県の段階で実際に課金の生産に要した費用の算出に時間がかかっているのが実情でございます。こうした状況でございますので、手当金については各農場の実態に おいて評価額は相当異なります。さらには、使用衛生管理の状況に応じて減額をするといった仕組みもございますので、慎重に審査をする必要がございますので、残念ながら現状では外産払いは行っていないところでございます。ただ、先生がおっしゃるとおりに、迅速に手当金を交付するというのは非常に重要でございます。聞いているところでは、令和4年度の残りの申請についても評価額の算定が進んでいるところでございますけれども、農水省としても評価に当たって必要な書類を示すだとか、評価額の算定方法について助言をするなどして、速やかな算定ができるような支援を行っているところでございますので、都道府県と協力して迅速に手当金を交付できるよう、引き続き対応してまいりたいと考えております。(小池) 少次建築の質疑は終了いたしました。
1:20:30
(ババアユウキ) おはようございます。ババアユウキでございます。坂本大臣、そして農水省の皆様とは初めての国会論戦 の機会をいただきました。どうぞよろしくお願い申し上げます。普段農林水産業を営む皆様や、将来に思いを馳せながら、本日ご質問させていただきたいと思っております。まず、地域計画です。とにかく何とかしてくれというふうにお話を、どの場所にいても、より当事者になられている皆様方からお話を強くいただいているわけでございますが、この地域計画とは、先ほど省事院の話もありましたけれども、農地の集約化を進めるために、地域で話し合い、そして目指すべき将来の農地利用の姿を地図に示す、など、そういったものが挙げられているわけですが、一見聞こえはいいですし、方向性はこの通りだと思っていますが、現場は混乱しているわけでございます。それを紐解かせていただきたいと思います。まず、定義についてです。こちらまず、農水省さんに伺いたいわけでございますが、地域計画が整うということの具体的なイメージをお伺いさせていただきたいと思います。各農家へアンケートを取り、それを単純にマップ化するということで、ワンセットで終わるということなのか、そこからこの言葉通り話し合いを行い、とりあえずは担い手を定めるというとこま でであるのか、あるいは、さらに具体的に、より現実的に、10年ということであれば厳しいサクつけになる場所もあると思いますから、そういったところまで本気で話し合って、具体的なスケジューリングまで定めていく、そういう具体的なイメージがどこまで持たれているのか、まず政府の見解をお伺いしたいと思います。
1:22:21
地域計画は、昨年4月に施行されました、海生農業経営基盤強化促進法や同法の基本要項に基づきまして、これまで平成24年に、ひと農地プランというのを作成をいたしました。それを基礎にして、市町村が農業者との協議の結果を踏まえ、将来の農業の在り方、さらには農地の効率的かつ総合的な利用に関する目標として、農業を担う者ごとに利用する農地を表示した地図等を明確に公表するものであります。これは今後の地域農業の設計図となるものであります。これを自治事務として現場起点、いわゆるボトムアップで策定をしていただくものでありますけれども、現場任せにしてはいけないということもありまして、農林水産省といたしましても、市町村が地域計画というものを着実に策定できるよう、専門家を活用するための支援を行います。それから農業委員会の皆様方、農業委員の皆様方の活動経費、これに対しての支援を行います。予算の確保をします。それから地域計画の策定方法などをまとめました手引きを作成をいたしております。そして選考事例の紹介や取組のキーパーソンとの意見交換を行います、全国会議の定期開催などの取組を進めているところでございます。非常に重要な設計図となるものでありますので、今後も市町村、それから全国農業会議所、さらには各自治体の農業委員会との関係機関と連携しながら、現場の取組を新味になって後押しをしてまいりたいというふうに思っております。坂本大臣ありがとうございます。現場のお話を伺う限りですね、とりあえずその担い手というものを決めればいいのか、あるいは本気で10年後を見据えて、しっかりとスケジューリング感をもって、本当に具体的にやっていくべきなのか、おそらくこの2つで大きく話が分かれています。大臣としてはどちらでお考えになられますか。
1:24:54
それぞれの地域によって非常に違うというふうに思います。中山間地で将来を見どせないところもあると思いますし、平地で担い手がしっかりしているところもあると思います。それぞれの地域の実情に応じて、できる限りできる範囲の下で10年後を見据えて、設計図をまず描いていただけること、それに対して国や県やそれぞれの行政関係がやはり協力をしていきたいというふうに思っております。
1:25:26
実情が、ぜひともお伝えさせていただきたいと思うんですが、国が地域に合わせてというお言 葉を使われるのはすごく理解はできるんですが、それによって地域がどっちを向いていいのかがよくわからなくなり、現場が混乱しているというのが今の実態ではないかなというふうに思います。例えば、地域計画の策定に向けた状況という資料を野井水曜さんが作られていると思うんですが、地区数というのもまた一つの基準になっているというふうに思います。令和6年度末までには23,326地区が予定されるというところでもあるんですけれども、市町村数はわかるんです。全体数1,718自治体ですから、それから1,636自治体までが完了予定なんだなということがわかるんですが、この地区数というのは、規模によって全く概念が変わっていく状況だというふうに思いますけれども、野井水曜さんとして、この地区というものをどのぐらいの規模で、どのぐらいの範囲で見られているのかお答えをお願いいたします。
1:26:29
お答え申し上げます。地域計画は将来の農地利用の姿を明確化するための農業を見直したごとに利用する農地を定め、地図に表示するものであり、その策定主体である市町村農業委員会の皆様方には負担がかかる作業に取り組んでいただいているところと認識をしております。各市町村では平成24年から人の地盤づくりに取り組んできていただいたところであります。今回の地域計画については、それを土台として作っていただくことが、業業を円滑に進め、充実したものになることが期待されるとともに、市町村農業委員会の事務負担の軽減にもつながると考えているところでございます。このため、農林水産省から各市町村農業委員会などに示している地域計画策定の手引きにおきましては、協議の場の区域について、これまでの人の地プランの範囲や地域の歴史的まとまりの経緯を参考に設定する旨、記載しているところでございます。具体的には、臨接した複数の集落、あるいは大和、旧小学校区など、地域の実情に応じて柔軟に設定していただくようにしております。今後、地域計画のフォローに当たりましては、それぞれ設定された区域の範囲を尊重した上で、各市町村農業委員会からのさまざまな御相談に対し、真になって対応してまいりたいと考えております。
1:28:11
局長、ありがとうございます。ただ、少しちょっと、あまり、なんか気になってしまったお言葉もあったんですけども、事務負担の軽減というところは、確かに言葉として使われるのは理解できるんですが、先ほど大臣はやはり危機感を持ってやっていきましょうということを言われています。事務負担だけを考えるのではなく、将来を見据えて何をやらなければいけないのかというところを、確実にここは農水省としてリードしていただきたいというふうに思うんですね。人のうちプランというのが確かにあったのは、歴史的経緯の中で私も従々承知していますけれども、例えば、今回その地域計画で動いているものを見ると、2000を超える経営体で一つのものを作っているところもあれば、20あるいはもっと小さい、一桁の経営体で一つの地域計画を作っているところもあるわけでございます。これでいいのかというところが、同じ地域計画として語れる範囲のものであるのかというところは、非常にここは疑問に残るわけでございます。20の経営体を、2000という形で言うならば、20の経営体の100個の経営プランも計画も作れるわけですよね。これどちらも同じ概念だというふうに農水省が考えているのか、ここだけは確認をとらせてください。
1:29:35
お答え申し上げます。先ほど坂本大臣から答弁をさせていただいたとおり、この地域計画につきましては、10年先を見据えて地域できちんと話し合いをしていただくということが、これがまず基本でございます。ただ、これまで人のうちプランを策定をしてきた系統も踏まえて、それぞれの地域において、やはり地域の中で具体的にどういった将来の姿を描くのかというところでの塾道と言いますか、差はあるというふうに考えております。そういった中で、地域の実情に応じて策定をしていただくということが非常に重要であるというふうに考えておりまして、やはりこれまで地域としてのまとまり、地域農業のエリアというのは、やはりそれぞれの地域ごとに異なってくるというところがございますので、そういったことを十分地域の実情を踏まえて、各市町村自治事務として取り組んでいただくことが重要であるというふうに考えております。ありがとうございます。もう一度伺いますけれども、2000以上の経営体で一つの地域計画をつくるのと、一桁の経営体でつくる一つの地域計画は同じであるというふうに感じていらっしゃるということでいいですか。
1:31:02
お答え申し上げます。それぞれの産地、地域によって、どういった数の経営体で地域農業を営んでいるかというのは、やはり地域によって相当差があるというのが現在 実情でございます。そういった中で、例えば1000を超えるような経営体で一つの産地等を形成しているところ、あるいは今おっしゃったように非常に少ない経営体で地域農業を営んでいるところ、それぞれございますので、一律に数で地域計画として適正かどうかということを、具体的な数で判断をするということは、我々としても控えたいというふうに考えております。
1:31:48
私、これは全く違うと思います。2000の経営体で一つの地域計画をつくるのと、一桁の経営体で地域計画をつくるのでは、前提となる、先ほど大臣がおっしゃってくださいました、専門家の派遣も行いますと、その専門家がどういうコーディネートをするかというのも、手法も何も全て全部、前提が異なってしまうわけですから、それは、地域で決めてくれと、農水省さんはおっしゃるかもしれませんけれども、実際の地域 で現場で行う方々にとってみれば、一体どの単位でやればいいのか、そしてどのくらいの規模を、どれくらい本気でやればいいのかというところを、分かりかねたときに、農水省さんに聞きたいと思っても、地域に任せますと。それじゃもともともないですし、どこに羅針盤があり、どういう方向性を導いていくのかというところに、私は大いなる疑問を抱きかねないものになっているのではないかなというふうに、形跡を習わさせていただきたいと思います。ぜひとも、ここに関しては、しっかりと、どのくらいの規模で、そしてどのくらいの本気度でやるべきなのかというところは、今後も大臣、改めて農水省の意見をまとめていただければというふうに思います。ぜひよろしくお願いします。
1:33:11
委員のご意見、しっかり受け止めたいと思います。ただ、同じか同じでないかということでいえば、私は同じであるというふうに思っております。やはり自分のところの地域をどうやって将来決めるかというようなことが全てでありますので、その地域でしっかり考えていただきたい。20経営体のところは、人口も1000人ぐらいでやりましょうし、2000経営体のところは人口も数万人いると思いますので、目指す先は一緒であるというふうに思っております。以上。
1:33:47
大臣、ありがとうございます。まさに地域計画という名のつくものは同じだと私も思いますが、そこにたどり着くためのやり方、手法、プログラム、プロジェクトそのものは大きく異なっていくと思いますので、ぜひその点を取りまとめていただければ幸いでございます。今回の予算案で ございますけれども、13億円、令和6年度の予算案の中で、地域計画策定推進緊急対策事業というものが組まれています。こちらについて、具体的にどこにお金を主に使っていくのかなというふうに思っていたんですけれども、大臣のお話の、先ほどのお話を伺う限りは、例えば専門家、コーディネーターに対する支援金とかなのかなというふうに思っていたんですが、その点を一度確認させてください。
1:34:39
お答え申し上げます。地域計画策定推進緊急対策事業では、地域計画の策定に向けた取組を支援しております。計画策定主体の市町村を支援する市町村推進事業、それから目標地図の素案を作成する農業委員会を支援する農業委員会推進事業、さらには市町村の取組をサポートする都道府県推進事業の3本で構成されております。具体的には、まず市町村と都道府県に対しましては、地域 での話し合いを円滑に進めるための専門家の活用、臨時職員の雇用、正規職員の聴覚勤務に対する実動に応じた退化、協議の応募や説明会に必要な事務等経費、これらを支援対象としております。また、農業委員会に対しましては、目標地図の素案作成に係る経費を支援対象としております。令和5年度では、予算額約8億円を措置し、地域計画を策定する全国の市町村の約3分の1の市町村が取り組んでいるところでございます。これを受けて、令和6年度では残りの3分の2の市町村が取り組むとして、前年度の約2倍の金額となる14億円を予算案に盛り込んだところでございます。以上です。ありがとうございます。私が先ほど地区にこだわったのは、実はこことつながる話でございまして、コーディネーターの数、人数というのも大きく予算に関わってくるものではないかなというのが、まさに局長の話からもよく読み取れました。例えばですけど、A市では1つの地区で1人のコーディネーターとすれば予算案としてはそれほどなものにはならないと思いますが、例えばB市で200地区あった場合、それぞれにコーディネーターをつけていった場合、予算の規模は膨れ上がります。例えばA市とB市で不公平な予算のあり方になりかねないです。そういったところも含めたバランスをとるためにも、地区という考え方を農水省さんには、ぜひとも一定程度の方向性を示していただきたいというのが前段の整理の話でしたので、その点をお汲み取りいただければ幸いでございます。今日はここは当然で大丈夫です。少し別な論点なんですけれども、地域計画にQ&A、各市町村がわかりやすく説明するために用意しているものもあるんですけれども、ちょっとある市役所さんが作られていたQ&Aに気になりまして、メリットを表示するところですけれども、一定の条件を満たした担い手、ここで担い手になった人ですよね。一定の条件を満たした担い手は補助金の拡充を得られると書いてあるわけでございます。しかしこれ地域計画で担い手となった者たち全員がこれからの補助金の拡充を得られるというわけではないと逆に読み取れてしまうわけなんですよね。農地利用効率化等支援交付金というのを用意されていらっしゃると思うんですが、ここには担い手と読み取れる分野とそうじゃない分野も予想されていまして、3つ書いてあるんです。1つ目はさっきの担い手です。2つ目が認定農業者、認定収納者ですね。人のうち プランで書かれているところに回答する方。そしてもう1つ、地域における継続的な農地利用を図る者として市町村が認める者。この3つが書かれているんです。だけどこれちょっと失礼な話じゃないかなと思いまして、そもそも担い手として手を挙げるということは10年後しっかりやりますというふうに手を挙げた方ですよね。だけど最後の地域における継続的な農地利用を図る者として市町村が認める者と改めてまた書かれるというところは少しやっぱり気になってしまうというか、そこは信じて現場と国の呼吸の中でやっていくべきものなんじゃないのかなというふうに思うわけでございます。しっかりとその点を記載のところも含めて担い手の方々に任せるんだという意思をどうか農水省の皆さん方からお言葉をいただきたいです。
1:38:47
お答えいたします。今委員からの御指摘がありました3つのカテゴリー、これは我々全て担い手ということで捉えて事業の対象としているところでございます。ありがとうございます。だとすると地域計画に関する例えばQA、各市町村が作られていると思うんですね。そのときに一定の条件を満たした担い手、わざわざこの枕言葉をつける必要がないと思うんです。それぐらい担い手という価値を農水省は重く見ているんだということをしっかり発信していただきたいですし、各市町村に対してQAをつくるときに担い手、一定の条件を満たした担い手となってしまうと、萎縮する部分もあるんじゃないかなと私は思います。ぜひその点は御検討いただきたいというふうに思います。信じます。ありがとうございます。そしてもう一つ、このQAのところでちょっと残念なところがあるんですけど、最後の部分とかによく書かれているんですが、これは国の制度であり随時制度内容の変更が予想されますと、書かれてしまう今の国の実態があるのだと思います。ちょっと悔しいというか情けないというか、大元の方針でございますので、しっかりこれでやるんだと。変更するときはこういう理由があるときに変更するということをしっかりと国が明言しないと現場がついてこないというふうに思いますので、大臣よかったらその一言、しっかりとこれをやっていくんだということをぜひメッセージいただけないでしょうか。
1:40:26
はい、しっかりやってまいります。地域計画はあくまでも将来を、自分たちの地域をしっかりと決める、そういう設計図でありますので、それに対して私たちも全力で支援をしてまいります。以上。ありがとうございます。ぜひ省内を取りまとめいただきたいというふうに思いますし、現場から何か不安の声があったときに、きょう大臣からそのお言葉をいただいたということをしっかり私も伝えて、地域計画が実りあるものになっていくために、私も歯車の一つになっていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。続いて有機農業に移りたいと思います。こちらも地元要望が強かった分野でございますけれども、農水省さんにまず伺いますが、緑の食糧システム戦略で描かれました、2050年の絵姿でございます。有機農業、取組面積100万ヘクタールのものでございます。2017年が2万ヘクタールぐらいのものですから、約50倍を目指すという値ですが、こちら政府はまず本気であるのかどうかということを、ここだけまず伺いたいです。
1:41:33
これは本気でやります。高地面積の25%に及びます100万ヘクタール、これを何としてでも実現したいというふうに思っております。世界の流れがそのようになっておりますし、そして除草ロボットとかいろいろなものをつけて支援をして、やはり有機農業は自分たちでもやれるんだというような意識をしっかり皆さんたちに持っていただくこと、そのことによって有機農業というものを普及をさせていきたい。最終的には2050年、200万ヘクタールを目指す、成し遂げる、そういう覚悟で立案をしたところでございます。
1:42:20
大臣、ありがとうございます。まさにこの大臣の今の覚悟と、そして現場の有機農業を営まれている皆様の現状が、大きな今ギャップの中にあるような気がしてなりません。そのギャ ップをどう埋めるのかというのが、今の農水省の皆様方に求められている使命だと思うわけでございますが、有機農業を営まれている皆様方のお声をいっぱいあるんですけれども、単に一つ挙げることができるとするならば、価格です。観光栽培で行うものと有機農業で行うもの、市場に出てくるときはほとんど同じ金額で出てきてしまいます。しかし、ハイリスク・ローリターンの状態でございまして、自然災害のリスクや、サクつけでしっかりと実りある量が取れるのかどうかという、そのリスクにも有機農業はありますし、また有機ジャス、それを取得するためのコストもかかっています。が、市場に出てくるときの価格は同じになってしまうということでございます。一番地元の方々からもよく言われていたのが、この価格差について、どうにかしなければ、今の既存の有機農業栽培者も継続することが難しい。この価格差を埋めていく方針、埋めていく覚悟、これ補助金とか支援金とかの話になるかもしれませんが、そのぐらいの覚悟が国にあるのかどうかというところ、ぜひともお答えいただけないでしょうか。
1:43:53
委員御指摘のとおり、有機栽培は、普通の観光栽培と比べまして、観光というのは普通の栽培ですね、と比べますと、やはり1.5倍から2倍程度高くなります。これは有機農業を評価する消費者のニーズがありますけれども、有機農業ではやはり除草などで労力がかかる、あるいは病害中の発生による収量が減少する、さまざまなリスクを抱えての栽培でございます。2050年の目標達成までには、私たちは、やはり有機農業に対するかかり増し経費とか、さまざまな観光農業とはまた別の観点で支援しなければならない部分とか、そういったものを支援しながら、有機農業の裾野を広げていきたい。一方の方で消費者の方の御理解も得たいというふうに思っております。
1:44:54
坂本大臣、ありがとうございます。ぜひ、ご期待申し上げますし、そのことも 含めて地元に帰ってしっかりとお伝えして、一致団結して臨めるように頑張りたいと思います。ありがとうございます。最後に林業の分野について伺いたいと思います。本日は経営管理制度に着目させていただきたいと思いますが、これは森林所有者が経営管理できない森林について、市町村が仲介役となり、森林所有者と林業経営者とをつなぐ制度のものになっております。こちらも方向性は正直これしかないというふうに思いますけれども、現実的な問題がたくさん多くございます。想定内の話でございますけれども、今行っている意向調査があると思うんですけれども、この意向調査に基づいて経営管理権の集積計画が出ますけれども、現在の事業体の整備可能量を大幅に超えてくる可能性は極めて高くあると思いますし、加えて職員の増員がなかなか見込めない中で、担当部署の業務対応可能量をこれまた大幅に超えてくる可能性が極めて多くあると思います。そこで、林野長に伺いたいんですけれども、ありがとうございます。意向調査を終えてやはり予算が足りなかったとか、やはり体制が整わなかったというのはこれは話にならないというふうに思いますけれども、この体制十分に整っているというふうに言っていただけないでしょうか。
1:46:28
お答えいたします。新任経営管理権制度につきまして、現在は意向調査も含めまして頑張っているところでございますけれども、まだまだ現場の状況というのが準備の残骸と言いますか、その時期調査も進んでおりませんので、まだまだこの制度をのっとってしっかりと経営管理権を設定して、新任整備に至る状況になっておりませんので、現在の予算で十分対応できているところでございます。今後とも新任整備予算、非常に頑張って確保していきたいと考えております。以上です。
1:47:08
今のお言葉ですと、ちょっとやや不安になると言いますか、現時点で、今の予算なら、というお言葉ですよね。将来はもう見据えるわけができる状態になってきてまして、意向調査がなければ見据えられないというわけではないと思います。現時点において意向調査が取られているところもすでにあるわけですし、もう結構な量増えてきているなというのは、実感として林野長も認識していることだというふうに思います。私は信じます。ですが、それを見据えた上で、今の本当に予算体制でいいのか、今の体制でいいのかは、正直これ、今の方が考えないと先送りされてしまうだけになってしまうので、その先送りしない状態を林野長さんにつくっていただきたい。その点の明言をいただけないでしょうか。
1:48:00
今後とも必要な森林整備事業等の予算も確保してまいりますし、森林環境常用税につきましては、令和6年度から常用額が500億円から600億円に増額されてまいります。必要となります人口林等についての整備予算、ここで賄っていくことができると考えております。以上。
1:48:24
その言葉を信じたいんですけれども、森林常用税の使われ方というのも、今までには教育プログラムとして使われていたような使われ方もありますよね。その森林を整備するだけじゃなくて、教育として森のことを知ろうということにも使われていたというふうに思います。でもここから必要なのは、まさにリアルに森をどうするか、山をどうするかというところに大きな予算が組まれていかなければいけない状態になっていくと思いますので、その部分の教育も重視しながら、ハード面の整備も意識したものに変えていかなくてはならないんだということをまずもって知っていらっしゃると思うんですけれども、その整備というもの、環境というものをぜひともつくっていただきたいと思います。最後に大臣に伺いたいと思いますけれども、何とか市場の原理をつくりたいんですけれども、市場の原理ではなかなか国産材を使われていない状況でございます。なので、例えば公共財の建て直しとか今始まっていきます。ビルとかもつくっていきます。小建てに関する国産材の利用というのは今結構ありますけれども、より大型化したものに関しても、木の利用、国産材を潤わせていくための市場をつくっていくための人推しを、メッセージを大臣からいただけないでしょうか。
1:49:37
最も森林林業を進行のために大事なところでありますので、私たちはこれまでも公共施設、木造で学校も含めてつくっていきましょうというようなことをやってまいりました。それからCLT等を開発をして、そして高層ビルも木造でやりましょうというようなこともやってまいりました。こういう中高層建築の住宅以外の建築物でも、やはり木造建築こういったものをしっかりと今後増やしてまいりたいというふうに思っております。木を切って植林して育っているこの巡回店、皆様と一緒につくりたいと思います。ありがとうございました。これにて、馬場雄貴君の質疑は終了いたしました。次に環境省所管について政府から説明を聴取いたします。伊藤環境大臣。まだか。環境省所管について政府から説明を聴取いたします。伊 藤環境大臣、よろしくお願いします。
1:50:56
令和6年度環境省所管一般会計予算及び特別会計予算について、その基礎となる環境政策の基本的な考え方を御説明申し上げます。まず、令和6年の都半島地震によりお亡くなりになられた皆様に心から御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に御見舞いを申し上げます。被災地域における早期の復旧・復興に向け、過去の災害対応の知見や経験も踏まえて、死牛・廃棄物の処理やペット関連の対応等、被災市町村のニーズに即した支援に全力で取り組んでまいります。東日本大震災・原発事故からの復興・再生の推進については、特定期間居住区域における除染や家屋等の解体を着実に実施してまいります。また、福島県内除去土壌等の県外採取処分についても、技術的な検討や全国での理解情勢等の取組について責任をもって進めてまいります。さらに、放射線健康管理やアルプス処理水に係る海域モニタリング「福島再生未来志向プロジェクト」を推進してまいります。ネイチャーポジティブについては、民間の自主的な取組によって生物多様性が保全されている場所である自然共生サイトの認定促進や、国立公園における滞在体験の魅力向上の取組等を進めてまいります。気候変動対策については、2050年、温室効果ガスのネットゼロに向けて地域・暮らしの脱炭素化を主導します。地域の観点では、地域と共生する再生可能エネルギーの導入拡大に加え、地域の脱炭素化と地域課題の同時解決に貢献する脱炭素先行地域の創出や、脱炭素の基盤となる重点対策を全国で実施し、地方・公共団体が主導する脱炭素化を加速します。暮らしの観点では、脱炭素につながる個人の取組を促す新たな国民運動「でこかつ」を通じ、脱炭素型の製品等の需要を喚起するとともに、住宅・建築物の脱炭素化の推進等を進めてまいります。また、船舶のゼロエミッション化・精神的なリサイクル設備への投資等をGX推進にも取り組んでまいります。サーキュラーエコノミーについては、プラスチックや金属等の資源循環を推進するとともに、新たな国民運動「でこかつ」とともにとも連携しながら、食品ロス削減やサスネダブルファッションの推進に取り組みます。あわせて、本般の乗った半島地震での対応等を踏まえた災害廃棄物対策の強化、一般廃棄物処理施設や浄化槽の整備等を進めてまいります。国際関係については、二国間クレジット制度、いわゆるJCMを推進し、アジアをはじめとする世界全体のネットゼロに大きく貢献してまいります。また、プラスチック汚染に関する条約交渉でも主導的な役割を果たしてまいります。加えて、公害健康被害対策、石綿健康被害者の救済、エコチル調査、熱中症対策、花粉症対策、有機物質を加合物、いわゆるPFAS対策、水道の水質衛生管理、海洋ごみ対策、ヒアリ等の外来種対策、昨年、人身被害が相次いだクマに関する対策を含めた長寿保護管理、希少種保全、動物愛護管理等の取組を進めてまいります。原子力規制委員会については、厳格な原子力規制活動を支える安全研究の推進及び放射線モニタリング体制の強化を図るとともに、原子力の安全確保に係る人材基盤の強化等に取り組みます。これらの施策を実行するための、令和6年度環境省所管の所管一般会計予算及び特別会計予算について申し上げます。一般会計予算では、総額3,207億円を計上しております。次に特別会計予算については、エネルギー対策特別会計に総額2,304億円を計上しております。東日本大震災復興特別会計に、復興庁所管予算として総額2,501億円を計上しております。なお、環境省所管一般会計予算及び特別会計予算の主要な施策については、説明を省略させていただき、委員のお手元に資料をお配りさせていただきました。詳細は、お手元の資料をご覧 いただきますようお願い申し上げます。よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。この際、お諮りいたします。ただいま、伊藤環境大臣から申出がありました環境省関係予算の主要施策の説明につきましては、これを省略して本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。以上をもちまして環境省所管についての説明は終わりました。質疑に入るに先立ちまして政府当局に申し上げます。質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。これより質疑に入ります。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
1:58:43
まず、適正処理困難物の指定についてお伺いをさせていただきます。遥か前にな りますけれども、平成3年10月の廃棄物処理法の改正によって、適正処理困難物の指定制度が導入されました。これは当時の厚生大臣が一般廃棄物の処理に関する設備及び技術に照らし、その適正な処理が全国各地で困難となっている。そう認められるものを指定するとともに、市町村は当該指定された一般廃棄物になる前の製品、容器等の製造、加工、販売等を行う事業者に対してその処理が適正に行われることを補完するために必要な協力を求めることができるというものでありますけれども、現在この規定に基づき指定されている品目及びその指定の背景についてお伺いします。
1:59:31
環境省環境再生資源循環局 隅倉一郎次長。
1:59:36
お答え申し上げます。現在、廃棄物処理法第6条の3第1項の規定に基づき指定されております一般廃棄物は、廃ゴムタイヤ、廃テレビ、受蔵器、廃電気冷蔵庫、廃スプリングマットレスの4品目でございます。これらの一般廃棄物は全国の市町村を対象に平成4年に実施いたしました廃棄物の適正処理困難性に関する調査の結果に加え、4つの要件、4つの基準、すなわち全国的に 処理している市町村の多いもの、処理が困難と回答のあった市町村の割合が高いもの、販売店等による引き取りのルートを整備することが適正な処理を確保する上で有効なもの、指定することにより引き取りルートの整備が促進されるものの4つの基準を踏まえ、指定されたものでございます。ご回答があったのですけれども、4品目の中で、これは廃金タイヤなんですけれども、これだけは自動車の部品なんですが、それが指定に至った経緯、そして地元の整備工場の現状を見ると、廃タイヤの処理も課題になっているのですが、廃タイヤはどのような処理がなされているのか、お答えをいただきたいと思います。
2:01:01
お答え申し上げます。平成4年に実施いたしました廃棄物の適正処理混乱性に関する調査において、廃ゴムタイヤにつきましては、廃棄物処理施設の設備の損傷などを理由に、処理を行っている市町村は全体の約3割にとどまり、また当時、燃やけや放透機による環境汚染が社会問題となっておりました。このため、廃ゴムタイヤの製造事業者等による処理体制を構築し、適正な処理体制を速やかに確立するため、廃棄物処理法に基づく適正処理混乱物への指定を行ったものでございます。タイヤ交換等に伴って一般家庭から排出される廃棄物は、一般廃棄物となりますが、廃棄物処理法等の規定に基づき、自動車整備工場等の協力を得ることにより、適正な処理を行うことが可能となっております。具体的には、自動車整備工場等に運び込まれました一般廃棄物の廃材屋は、自動車整備の過程で発生する産業廃棄物の廃材屋と合わせて、主にセメント工場において原燃料として利用されるなど、適正な処理が行われているものと承知しております。
2:02:17
廃材屋は適正に処理されている。これは理解をするのですが、4品目の中で自動車の部品と言われるものは、私は廃材屋だけだと思うのです。ところが、整備工場の現状を見てみると、ボンネットやミラーなど、かなりの整備をする。壊れた、破損したものは、廃棄物の処理料は整備工場は徴収できません。しかし、廃材屋の場合は処理料をもらうことができるのです。何を言いたいかというと、整備工場から出た部材は壊れた、ボンネットを買った、ミラーを買った、一般ユーザーに持って帰ってください。これは、今の制度設計では適正なのですが、日本型の商工衣ではそういうことにはならないのです。だけども、家で引き取らざるを得ない、処理料は整備工場が払っているという現状なのです。ということになると、整備工場は合理的でない支出を払っていることになると思うのです。しかし、廃棄物の場合は、処理料をもらうことができるのです。しかし、整備工場はもらえない。もらえないと、自分が泣いているわけです。ですから、私は、いろいろな制度設計があるけれども、タイヤと同じように、ボンネットやミラーなどの整備工場が、処理費を一般ユーザーから加算できるような仕組みは考えられないだろうか。そういうことなわけですが、自動車整備工場で適正な処理をなされるべきと考えるということに関してはどうでしょうか。
2:04:36
お答え申し上げます。まず、自動車整備の過程で発生いたしますボンネットやミラーにつきましては、事業活動の一環で発生するものでございますので、自動車整備工場におかれましては、排出事業者として産業廃棄物の処理業者と契約するなど、適正な処理を行っていただきたいと考えておりますので、こうした中で適正に対応していただければと考えてございます。
2:05:07
これはおっしゃった答弁は当たり前なことなんですよ。はっきり言ってボンネットを持ってってくださいということになると、これは家庭が処理する部分になるものだから、事業者の手から離れる。だけども、ボンネットもミラーもですね、これは回収したり直したりしたら、直してもですね、一般ユーザーの所有物なんですね、本来であるんだと。じゃあそれを家庭に、例えば持ってったとしたらですね、どういう処理をしなければならんのかといったら、これはもう家庭の中で何とか しないとダメなものなんです。事業者の中でこれ加算したら、これは処理業者じゃないものだから、自動車の整備工場というのは。処理業者じゃないものだから、これは処理費というのはもらえることはできない。もらったら違法ということになるんですから、かなりちょっと難しい問題があると思うんです。これからもですね、いろんな場面でこの問題を論議させていただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いを申し上げたいと思います。あと次ですね、熊による被害が多くなってきております。この林道、砂防ダム工事、測量工事、災害普及、送電船のパトロール、雨出すの機器の管理だとか、とにかく山に入る職業というのがですね、かなり多いわけなんです。その都度ですね、ハンターは、これは随行してですね、ちゃんと安全の確保をしていかなければならないんですが、ハンター不足、これはもう顕著になっております。新人ハンターの発掘と育成に努めてきてはいるものですけれども、現行の法律、これハンターの持っている銃なんですけれども、三弾銃を十年所持しなければライフ銃の所持はできない。それに対して、これ三弾銃の有効射手つまは50mから100m、熊を確実に射後できるグルーピングは30mから50mであるということ、それ以上の距離では、半夜になる可能性が多くて引き金を引くことはできないということ。ハーフライフル銃であれば、練習と経験によって150m程度までは熊を確実に射角できるわけなんですけれども、ハーフライフル銃は三弾銃と比べ特別威力が強いわけではないんですが、有効射程が長くて遠くの獲物を正確に狙えるということが利点なんです。正確性でも有効射程でもライフル銃に敵わないけれども、鹿対策や熊対策に当たる場合、距離をとって正確に命中させ捕獲することがハンターの身を守るために必要となるわけなんですが、熊と鹿の急速な増加、熊が鹿を常食とする状態も生んでおります。幸いなことに人身被害の報告はまだないんですが、銃や罠で捕獲した鹿を回収しようとするときには、熊に隠される、熊に鹿を横取りされるという報告が数年目立っております。私の地元のほとんどの10年未満のハンターがハーフライフルを使用しているんですけれども、そのためであり、ハーフライフル銃を使用している。鹿対策にも熊対策にも必要な道具がハーフライフル銃なんですけれども、指定管理鳥獣に指定されて、鳥獣捕獲等事業が実施されるようとしている中で、上記の課題は理解を深めていただくべきと思いますけれども、環境省としてどのような認識を持っておられるのかお伺いしたいと思います。
2:09:00
お答えいたします。環境省といたしましても、北海道のように、鳥獣を用いた鳥獣の捕獲において、産卵獣よりも長い射程距離を必要とする地域では、ハーフライフル銃の使用が重要であると認識をしております。また、北海道の関係者は、北海道での鳥獣の捕獲に頻繁に用いられているハーフライフル銃につきまして、新たに生じる場合の条件が厳しくなることによって、どうしかやヒグマの捕獲について、新たな担い手の確保に悪影響が生じることを懸念されていると承知しております。今般検討されております獣基制の強化によりまして、鹿やクマ等の捕獲に支障が生じることのないよう、警察庁、農林水産省、林野庁及び環境省の担当者間で検討を重ねているところでありまして、現場の状況を踏まえて、環境省としても必要な意見を述べてまいりたいと考えております。(質問者) 捕獲について、ハーフライフル銃を持たせるということなんですけれども、現在も捕獲目的の処置については、ライフル銃、10年規制はないんですが、今回の、このたびのこの法案の規制では、捕獲についてのハーフライフル銃の処置を認めようとする内容も含まれているというふうに聞いているんですが、ただ、有害鳥獣駆除は、居住する市町村で行うのが通例なんですが、野生鳥獣には市町村の協会は関係がないわけなんです。居住する市町村から近隣町村に逃げ込まれると、駆除員としては手出しはできないということになります。そのため、有害鳥獣駆除を熱心に行っても、近隣町村に逃げ込まれた、また夜間に侵入され、被害を受けるということが往々にしてあるわけなんです。例えば、策定している鹿管理計画、クマ管理計画など、自治体でやっているものがあるんですけれども、狩猟による鹿やクマのコントロールを目指しておりますが、現状はそれが達成できていないために、それを補完するために有害鳥獣駆除による個体数調整を狩猟に加えて行っているものです。それらの計画の中心はあくまでも狩猟であって、狩猟でハーフライフル獣を使えないことは、自治体の野生鳥獣の保護管理の推進にとって大きな板出になるわけなんです。現在も駆除目的であれば、ライフル獣について3弾10年の処置経験はなくても、処置が認められる旨の警察庁や、県の見解や国会答弁はあるんですが、実際に地元ではそれらに関する運用はほとんどされていない。運用されている場合でも各市町村1名あるいは2名程度であるということ。その程度では、鹿対策、クマ対策にあたる絶対人数が足りないわけなんです。そういったことか ら、若手の参入、ハンターへの参入が減ってきているということ、人口が減っているということになれば、特例処置の運用によって、鹿対策、クマ対策にあたることはかなり難しい現状になると思うんですが、令和2年にはクマの出没多発等を受けて、警察農水省、林野町及び環境省によるクマ被害対策に関する関係省庁連絡会議が設置されておりますけれども、そのような会議体で、上記の課題を論議することができないのか、またその会議体の役割、そういったこともお伺いしたいと思います。
2:12:51
御指摘のクマ被害対策等に関する関係省庁連絡会議につきましては、クマ類の地域個体群存続と人間との圧力軽減の両立を目指して、令和2年10月に設置されているというところでございます。議員御指摘のとおり、今般検討されている自由規制の強化により、鹿やクマ等の捕獲に支障が生じることのないよう、引き続き、関係省庁が連携して必要な対応を検討してまいります。
2:13:21
自由の使用等の許可等は、公安委員会であるということを承知しているのです。しかし、どうも縦割りというのが目立ちまして、自由の規制については公安委員会は一生懸命なのです。だけれども、そのベクトルでずっと進んでいくと、有害鳥獣の捕獲等に支障が大きな影響が出るということは、皆様方は御理解を得ていると思うのです。あとは、そういった関係省庁の連絡会議等々、これは私重要な役割だと思いますので、どうかよろしくお願いを申し上げたいと、このように思うばかりでございます。次に、カーボンニュートラルの実現に向け、徹底した省エネ、脱炭素電源の利用促進等を進めると同時に、脱炭素が難しい分野においても、GXを推進していくことが不可欠であると考えることから、CCSの導入を進めているとのことですが、これまでに行ってきた取組と今後の進め方についてお伺いします。
2:14:35
CCSは、2050年ネットゼロの実現に向けまして重要な技術の一つだと認識しております。これまで環境省では、CCSの早期の社会実装を進めるため、二酸化炭素の分離回収、輸送貯流及びモニタリングについて、コスト低減や環境保全を図るための検証等を進めてきたところでございます。また、海底下で実施するCCS事業については、海洋汚染等防止法に基づき、海洋環境への影響を審査してきたところで、本国会に提出している二酸化炭素の貯留事業に関する法律案においても、海洋環境の保全の観点から必要な対応は、引き続き環境省が担当するということとなっております。環境省といたしましては、CCSが環境保全と調和する形で適切かつ迅速に実施されるよう取組を進めていく所存でございます。貯留実績のあった地域があるというふうに踏まえておりますけれども、その課題とか問題点はなかったのかどうかお伺いします。
2:15:53
北海道、戸間古前市では、経済産業省の実証事業といたしまして、海底化CCS事業が実施されております。本事業は、海洋汚染等防止法に基づく環境大臣の許可を受けて実施され、既に計画通り約30万トンの二酸化炭素の圧入を達成しているところでございます。これまで海洋環境の保全の顕著から大きな問題が生じておらず、漁業関係者をはじめとしました地元のご理解を得て事業が進められているということから、事業全体としましては大きな問題がなかったというふうに認識しております。
2:16:31
日本列島の場合、先般のノート半島の大地震に象徴されておりますけれども、これは日本列島の中でかなりの不安定な地盤というものがあるわけなんです。地震列島と交渉されているとおりでございますけれども、四駆地貯流事業の許可制度、並びに貯流事業に関わる事業規制、保安規制の整備などは、制度設計として整えていると推察するわけなんですけれども、貯流地域の理解が重要だと思いますけれども、地元自治体の関係者への合意形成の考え方についてお伺いしたいと思います。
2:17:19
委員御指摘のとおり、トマコマエ実証事業の例から見ましても、自治体や関係者等の地元のご理解、これは重要だというふうに考えております。先月公表されました、今後の海底下へのCCSに係る海洋環境の保全の在り方に関する中央環境審議会の答申におきましても、事業の対象となる地域の状況に応じ、関係者との対話を通じ、信頼関係を構築していくことも重要だというふうにされております。また、海洋統計を規制いたします国際条約でありますロンドン議定書のガイドラインにおきまして、市民による審査及び参加のための機会が推奨されるとされていることを踏まえまして、現行の海洋戦防等防止法の許可制度におきましても、広く国民からの意見提出の機会を設けているところでございます。こうしたことも踏まえまして、国会で提出されております二酸化炭素貯留に関する法律案におきましても、利害関係者の意見提出や自治体への協議規定を設けることとしておりまして、引き続き自治体や関係者等の地元のご理解のもとで事業を進めることが重要だというふうに考えております。そういった地元合意形成のもとになるのは、科学的な知見だと私は思っているんですね。科学的な実証だとか、そういう根拠をもって合意形成の場に当た るということだと思うんですけれども、これ全国に存在する、例えば新地層研究施設など、そういった活用も考えられるのではないかと思いますけれども、見解をお伺いしたいと思います。
2:19:05
本国下に提出されている二酸化炭素の貯留事業に関する法律案では、海域で実施される貯留事業につきましては、事業予定地である特定区域を経産大臣が指定する際に、環境大臣の同意を得ることとされております。CCSが環境の保全と調和する形で適切かつ迅速に実施され、地元のご利可を得るためには、ご指摘ありましたとおり、CCS事業が実施される区域の地盤や地層についての科学的知見は非常に重要だというふうに考えております。お話ございました新地層研究施設が保有する情報を含めまして、必要な科学的情報を不断に収集し、活用してまいりたいというふうに考えております。
2:19:58
そういった施設をぜひ活用していただきたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。残余の質問はあるんですけれども、時間でございますので、これで終了させていただきます。ありがとうございました。
2:20:13
これにて、安妻邦吉君の質疑は終了いたしました。
2:20:28
公明党衆議院議員、比例投票ブロック選出の笠井剛一と申します。本日は、地元東京、特に23区にかかるビルピットでの収集運搬の課題について、糸大臣はじめ、環境省の皆様に質疑を賜りたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。まずは、早速お配りした資料をご用意いたしました。資料1にありますように、ビルピット、またそのお出とは何ぞやということなんですが、これはビルピット、建物の地下に設置をされた排水設備の一つであります。なぜこれが必要かということでありますけれども、これはビルのトイレ排水、あるいは厨房等の排水は、地面より高い地上階にあるものは下水道に流せるわけでありますけれども、地面より低い地下にあるトイレや厨房等の排水については、一度この地下のビルピットに貯留をいたしまして、そして水は排水ポンプで汲み上げて下水道、そしてその他の残砂物はこのビルピットに貯める必要がありまして、この残砂物をビルピット汚泥というふうに呼ぶわけでございます。このビルピット汚泥は、排気物全体の量からすればわずかであります。わずかでありますが、その収集運搬、これを怠れば、悪臭あるいは硫化水素によるコンクリートの腐食ということで、衛生面、安全面、また場合によっては防災減災の面からも、これ悪影響を及ぼすんだろうとこのように思っております。まず、基本的なことからお伺いをいたしますが、ちなみにこのトイレ排水はこの図にあるように、お水槽へ、そして厨房等の排水は雑排水槽へ別々に貯流をされて、当然そこに溜まるビルピット汚泥も、お水槽、雑排水槽、それぞれに貯流をされます。つまりこのビルピット汚泥の収集には、2つのマンホールを開ける必要があるわけでございます。その上で実はこのビル1棟に対しまして、出動する収集車、いわゆるバキュームカーでございます。このバキュームカーも、毎回の収集運搬ごとにこの荷台体制で出動する必要があるわけでありますが、まずこれはなぜなのかということを、御見解、参考にいただきたいと思っております。
2:22:40
委員長環境再生資源循環局次長 隅倉一郎君
2:22:46
(隅倉一郎)はい、お答え申し上げます。一般論として申し上げれば、廃棄物処理法上、トイレ排水に由来する汚泥は、死乳を含むため一般廃棄物に、厨房等に由来する汚泥は、産業廃棄物に該当いたします。一般廃棄物の収集運搬にあたりましては、一般廃棄物収集運搬業の許可が、産業廃棄物の収集運搬にあたりましては、 産業廃棄物収集運搬業の許可が、それぞれ必要となります。こうしたことから、ビルピット汚泥への改修にあたり、それぞれの許可のみを持つ処理業者の収集運搬車両が出動する場合には、荷台での対応が必要となるものと考えております。
2:23:32
(香川)ご説明ありがとうございます。まさにそのとおりでございまして、死乳を含むものは一般廃棄物、それ以外は産業廃棄物ということで、それぞれの許可を得た車両が出動する必要があります。しかも、一般廃棄物においては、基礎自治体において、これは様々許可を出しているわけでありますけれども、この東京23区、それぞれの一般廃棄物の取扱用法というものがございますが、ここには、この一般廃棄物の運搬車は、区長が許可する一般廃棄物収集運搬業の専用車両とすること、ということになっているわけでございます。従いまして、このビル1棟におけるこのビルピット汚泥収集も、1杯の収集車両とは別に3杯の収集車両を出動させて、そして荷台体制で、場合によってはコインパーキングとかも、都内土地が少ない、少ないので、なかなかもう1台を止めておくこともできないということで、その人員なんかも出動させながら、人でも2倍かかって、この処理場へ運搬をしているということでございます。その次の資料②をご覧になっていただきますと、実はこの1杯と3杯のビルピット汚泥は、いずれも混合処理が可能な民間処理場、これ23区内には2箇所ございますけれども、そこに持ち込まれまして、1杯、3杯共通の投入口に投じられまして、生物処理が行われます。すなわち、このビルピット汚泥、貯流、収集、運搬は、この1杯、3杯、2手に分かれるわけでありますけれども、処理から先は一色たになるわけでございます。しかも、このビルピット汚泥の処分にかかる料金、これは事業系ですので、1杯も処理料金がかかるんですが、1杯も3杯もいずれも同等の処理料金で行われているということでございます。したがって、これは衛生面、環境面、また廃棄物行政の実質的な支障、これはしっかりと気にしていかなければなりませんが、また当然、先ほど次長から御答弁いただいたとおり、事業者の方が1杯、3杯双方の許認可を得ていること、これが大前提になりますけれども、これを前提とするならば、整うならば、人手不足、また、昨今言われております労働生産性の向上、そしてまた、環境省の皆様が推進をされているCO2の削減、その観点から合理化・効率化を図って、一大体制にできないのかということが、実はこの23項について、ずっと業界内で議論をされてまいりました。こうした中で、環境省の方から、令和3年9月30日に、ちょっと少し長いんですが、御紹介させていただきますと、第12回再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォースを踏まえた 、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の適用に係る解釈の明確化について、という通知を出していただきました。これ以下の令和3年通知と、御紹介させていただきますが、まずちょっとこの内容について確認をしたいんですが、この当該通知においては、一般廃棄物と産業廃棄物を混採して運搬しても差し支えないと明確されておりますが、ただし、この混採するための条件がいくつか示されているわけでありますけれども、これについて御見解をいただきたいと思っております。
2:27:04
お答え申し上げます。環境省におきまして、令和3年に発出した通知におきましては、一般廃棄物と産業廃棄物を混採して運搬するために必要な条件といたしまして、一般廃棄物と産業廃棄物が同様の製状を有すること、当該一般廃棄物と産業廃棄物の両方の収集運搬業の許可を有する処理業者の運搬者で運搬すること、一般廃棄物と産業廃棄物のそれぞれの数量を適切に把握できること、この3点をお示ししているところでございます。
2:27:44
明快な御答弁をありがとうございます。実際に記載をされているものから、さらに抜き出して整理をしていただきました。今御答弁いただきましたように、この廃棄物が同様の製状であること、同じような状態、また性質の物質として、そして先ほどもこれは確認をいたしましたが、収集運搬事業者の皆様が、1杯と3杯、双方の許可を有すること、そしてこれが大事なんですが、数量を適切に把握できること、この3条件が整えば、混載して運搬しても差し支えない。それは当然、労働精査性の向上、また走る収集者の台数が減りますので、全部電気乗車になる時代はまだ先でございますので、CO2削減にもなるんだろう。こういう観点で配送してくださったと、そのように理解をさせていただいております。なお、今日取り上げておりますビルピットおでに関しましては、事業者の皆様から実際におでのそれぞれ、死尿まじりとそれ以外のもののサンプルの写真を、今日資料3としてお配りをさせていただきましたけれども、ここにあるように、トイレから出る死尿まじりのおでと、厨房等から出る、いわゆるそれ以外のおで、これは雑廃水槽の方にたまるものでありますけれども、これはいずれも流体物であります。つまりこの同様の性状であるというのは、この写真からも争いがないところというふうに承知をしております。都内でもここの部分はあまり争いがないわけであります。その上で、収集運搬事業者が1杯と3杯双方の許可を有すること、これは先ほど の条件の第2に掲げていただきました。先ほども申し上げましたように、東京23区においては、1杯は特別区から、そして3杯は法定自宅事務ということで、都の方から許可を得るということで、3杯の許可を得ますと、都内全域、多摩地域も含めて走れるようになるわけでございます。その上で、こういったことを踏まえながら、こういう議論をしていきますと、1杯と3杯の混在を仮に過渡した場合の懸念点として、おで収集を行うその地域において、3杯の許可しか持っていない事業者の方が、1杯である酒釀混じりのビルピットおでを不適切に購入させてしまうのではないか。例えば、東京ですと杉並区と武蔵野市というのは隣り合っておりますけれども、杉並区の1杯の許可しか持っていないように、武蔵野市で酒釀混じりのおでを入れてしまったら、これは許可を持っていないということになります。そういったことがあるのではないかという懸念が寄せられるわけでありますが、要するに所為上にそのまま運搬されてしまって、自治体行政の皆様が日々また月々年々に管理をされている、この廃棄物の数量の剥が正確にならないのではないかと、こういうご懸念があるわけでありますが、ただですね、ちょっと資料④を見ていただきますと、実はこれ単純に組み上げて運んでいるということではなくて、1杯と3杯それぞれ搬入電票、また管理票で管理をされておりますので、基本的には実務上、こうしたこの混入するという事態は、私は考えにくいというふうに思っているわけであります。その上で、実際に今申し上げたような不適切な混載、これが行われた場合、どのような罰則があるのか、これについても念のため、ご見解をいただきたいと思っております。
2:31:29
お答え申し上げます。仮に一般廃棄物 収集運搬業の許可を有しない産業廃棄物収集運搬業者が、一般廃棄物の収集運搬を行った場合、一般廃棄物収集運搬業を無許可で行ったものとして、廃棄物処理法第7条第5違反となります。この場合、廃棄物処理法第25条第1項第1号に基づき、5年以下の懲役、または1,000万円以下の罰金等の罰則も対象となります。
2:32:05
ご答弁ありがとうございます。まさにそういった罰則規定があり、そしてそういったことが起きないように、こういった搬入電表あるいは管理表、いわゆるマニフェストと言われますけれども、こういったもので日々収集運搬また処理が行われているということでございます。その上でちょっとここから細かいところに入っていきたいのですが、この搬入電表や管理表、ここは私も実際サンプルも拝見をいたしました。廃棄物の廃出者、ビルであればビルの管理者等になります。そして収集運搬事業者、これは運搬の受託者、そして廃棄物の受け入れ施設、先ほどの生物処理を行うところということでありますけれども、処分の受託者。あとは運搬や処理の日時、そして廃棄物の種類や数量を記載するような様式になっているわけであります。この数量について確認をしたいと思います。この廃棄物の数量について、これは電表によって単位が書いてあるもの、また書いてないもの、書いてあってもキログラムとリッター、両方書いてあったりするわけでありますけれども、これは質量、いわゆるキログラムですね、で把握すべきか、あるいは体積、いわゆるリットルですね、リッターで把握すべきか、これは国の法令等による縛りがあるのかないのか、これについてもご見解をいただきたいと思います。(速記を起こしてください)お答え申し上げます。廃棄物の数量につきましては、一般廃棄物については長期に、産業廃棄物については産業廃棄物管理電表にそれぞれ記載する必要がございますが、廃棄物処理法上は記載する数量の単位に関する定めはなく、それぞれの実際において適切に判断していくこととなっております。
2:33:54
ありがとうございます。特にそういった縛りはないということでございました。その上でですね、先ほどご紹介した環境省の令和3年通知、いわゆるですね、令和3年通知では、このように数量の適切な把握について書いてあります。ロードセル等の機器で搭載する廃棄物の数量を計測すること等により、それぞれの廃棄物、いわゆる1杯と3杯の数量を適切に把握することができること、これが条件の3番目として提示されているわけでありますが、このロードセル等で計測というふうに、具体の計測方法が表示されている。実はちょっとこれがですね、今現場でネックになっておりまして、これはロードセル等とありますけれども、ロードセル以外の機器や計測方法、これはどういったものを想定しているのか。またここでいう数量もですね、必要あるいは体積のいずれかに、これは限定されないということを確認させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
2:34:48
(住村) お答え申し上げます。数量を適切に把握する方法といたしましては、ロードセルに限定されるものではなく、例えばレベルゲージの目視によって、一般廃棄物と産業廃棄物のそれぞれの数量を適切に把握することができる場合も含まれると考えております。ご指摘の数量につきましては、重量、体積、個数など、それぞれの廃棄物を適切に把握できる単位であれば、いずれかに限定されるものではないと考えてございます。
2:35:27
(佐藤) ご答弁ありがとうございます。まさに限定されるものでもないし、ロードセルに限られるものでもないということでございました。普通に考えてですね、紙くずやプラスチックなどの固形物のゴミであれば、ゴミとゴミの間に空間ができますので、これは当然、質量、重量、キログラムで管理されるべき、これは当然のことなんだと思いますが、先ほどの写真で提示をしたように、汚泥であればこれは、同様な性状や比重を持つ、いわゆる流体物でございますので、これは一般論として、これは体積、いわゆるリットルで廃棄物を数量を把握しても、これ、再使えないと、私はこのように考えるわけでありますが、これもご見解をいただきたいと思っております。
2:36:11
(藤井) お答え申し上げます。一般論として申し上げれば、数量の把握方法につきましては、廃棄物処理法上明確な規定はなく、重量、体積、個数など、その単位は限定されておりません。従いまして、それぞれの廃棄物を適切に把握できる場合には、体積を用いることも可能であると考えてございます。
2:36:34
(笹井) ありがとうございます。ちなみに、この23区のビルピットオデイ、どのように数量を把握しているのかということで、資料の最後の丸具をご覧になっていただきたいと思っております。これは、現在23区のビルピットオデイの廃棄物が、どのように数量を把握しているのか、この写真、これは私はスマホで実際に一冊で撮ってきたものなんですけれども、このバキュームカーの後方に、いわゆるレベルゲージと呼ばれるメモリがございます。これをライトで照らして、どのあたりにメモリが挿しているのかという、その笹の部分を、すなわち体積リットルを計測をして、そしてこれを、1杯の搬入電気用や3杯の管理費用に、この排出者が明記をする、こういう仕組みになっております。そして、処理施設への収集運搬を事業者に委託をしているわけであります。このレベルゲージの目視による汚泥の計量方法、これは当該通知における令和3年通知における、適切な数量の把握との趣旨から、これは少なくとも除外されるものではないと、このように考えるわけでありますけれども、これも御見解をいただきたいと思っております。
2:37:50
(隼蔵次長) お答え申し上げます。環境省が令和3年に発出した通知におきましては、一般廃棄物と産業廃棄物を混載して運搬するために必要な条件として、それぞれの数量を適切に把握できることを求めております。令上の廃棄物に関する計測方法といたしましては、レベルゲージの目視によることが除外されるものではないと、このように考えてございます。
2:38:25
(塞川) ありがとうございます。何度も局次長の御答弁をいただいているように、適切に把握ができることが重要でありますけれども、その範疇においては、これはレベルゲージによる体積、リトル単位での把握も、これは除外されるものではないと、こういった御答弁を明解にいただきました。そこで、大臣お待たせいたしました大臣にお伺いしたいと思います。なんでこんな細かいことを聞いてきたのかということなんですが、このビルピトーデの収集運搬を行う業界、これいわゆる3Kの職場、大変失礼ながらいわゆる3Kの職場であります。運転免許の取得費用も、やはり最近は非常にコストとして意識をされております。また、これですね、ビルが稼働をしていない、土日祝日の仕事が多いわけであります。この実は、1冊、広篤役所に行ってまいりましたが、これも役所が実際稼働を動いていない、この祝日に、この収集が行われた。いわゆる、暦通りに休日が取れないことなどからですね、特に若者の方々がこのビルピトーデへの業界、軽減をされる。また、硫化水性はですね、酸欠による死亡や、この負傷、事前のガス検査等の回避は心がけるんですけども、業務災害のリスクも、これあり得るということで、作業難、また定着難、こういったことで今ずっと国の中でも大きな問題になっている。人材不足、これが深刻であります。都内業界団体のですね、23区ビルピトーデ、適正処理推進協議会、ちょっと長いんですけれども、この皆様47社ありますが、アンケート調査 によればですね、令和3年度末の現場従業員の平均年齢、49.1歳、50歳近くの方々がやられている。同時期のワークにですね、労働者全体の平均年齢43.4歳、建設業、また運輸業、まさに2024問題のまさに、この過中の業界でありますけれども、建設業は44.5歳、運輸業、郵便業は46.9歳ということで、これと比較してもですね、5歳から3歳ぐらい、この高齢化が進んでいるわけであります。そこで、この二大体制の収集運搬を、時代体制にして、労働センサー性を上げることが長年の課題でございました。一時期はですね、二層式のバケムカの開発なんかも検討したんですが、これコストとですね、地方公共団体って、ちょっとなかなか折り合いがつくはずに断念をしたということが、数年前にあって、その数年前のまさにそのときに、令和3年通信、いわば業界にとっては素晴らしい数値をですね、出していただいた、環境省から出していただいたわけであります。そこで大臣にお伺いをいたしたいんですが、この一杯と三杯、双方の許可を有する事業者ということが大前提になります。これは当然利害関係もございますので、その許可をきちっと守っていく。その上で、この一杯三杯、いずれも同様の正常であるビルピットでについて、適切な数量把握もですね、先ほどご答弁いただいたように、現在のレベルゲージによる目視が否定されるものではない。こういったことからですね、一杯と三杯を混在して、これからはビル一等に対して一大体制で、いわば新しい時代の、今の日本にあった収集運搬の形、こういった形に持っていくことは可能ではないかと、このように考えるわけでありますが、大臣のご答弁をいただきたいと思います。
2:41:42
お答えを申し上げたいと思います。ご指摘のように、環境省がこの令和3年に発出した通知においては、一般廃棄物と産業廃棄物等を混在して運搬するために、必要な条件をお示ししております。このご指摘のビルピットの例については、都道府県及び市町村が、一般廃棄物と産業廃棄物のビルピット、汚泥が、いずれも同様の製状であり、レベルゲージの目視等によって、それぞれの数量を適切に把握できると判断する場合においては、一般廃棄物と産業廃棄物双方の許可を有する収集運搬業者が、これらを混在して収集運搬することが可能でございます。
2:42:35
大臣、御答弁ありがとうございます。まさにそういった適切な数量の把握と判断できればということで、これからの今の大臣の御答弁を踏まえながら、追い風にさせていただいて、議論を前に、改革を前に進めさせていただきたいと、このように思っております。また、こういったことですね、今まさに廃棄物業者やはり自治体の皆 様が最前線でありますので、この自治体への周知が非常に大事だというふうに思っております。そのほうで、先ほどのロードセルという言葉が、若干一人歩きしている面もありまして、ここは局次長にお願い申し上げたいんですが、きょうの議論を踏まえまして、この環境省が出していただいた、令和3年通知の解釈についてなんですけれども、特に、適切な数量の把握の方法は、ロードセルに限定はされないんだと。また、単位もですね、重量あるいは体積、いずれかに縛られるものではないことなどについて、ぜひ自治体の皆様に対して、丁寧なご説明をですね、あらゆる機会をとらまいながら、頂戴をしたいと、このように思うわけでございますけれども、参考人のご答弁をお願いいたします。
2:43:44
お答え申し上げます。環境省が令和3年に発出した通知における、適切な数量の把握につきま しては、ご答弁、これまで申し上げてきました通り、具体的な方法や単位を環境省では限定しているものではございません。本日のご指摘も踏まえまして、今後、都道府県及び市町村に対しまして、廃棄物処理法や当該通知の趣旨について、改めて丁寧に周知してまいりたいと考えてございます。
2:44:20
前向きなご答弁、大変にありがとうございます。やはり自治体の皆様は、最前線で廃棄物の数量をしっかりと把握しなければいけないという、それはそれで責任感をもたられていますので、やはり大きな変化をもたらそうとすると、当然こういうことは大丈夫なのかなとか、いろいろご懸念が出てまいります。場合によっては、前例にとられてしまうこともあるわけでありますけれども、そういったことをやはり打開をしていくのが、我々政治の責務だと思っております。また、国の人等指揮のお 力をいただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。最後、5分となってまいりましたので、最後一点、大臣にお聞きをしたいと思っております。今までも、ルル申し上げてきたとおりなんでありますが、この23区においては、この混在化を実現するために、技術的な話になるわけでありますけれども、各区の一般廃棄物に係る取扱要項にありまして、先ほど申し上げたように、運搬車は、区長の許可する一般廃棄物収集・運搬業の専用車両になることということで、実際にこれを変えようとすると、この23区、各区の規定を一気に論をして、一斉に変えていかなければならないということで、今、特別区長会の方でも御議論をいただいております。そこで数年来、先ほど御紹介した、この都内の業界団体、23区ビルピットで適正処理推進協議会、これ、加入する47社の皆様は、いずれも、1杯3杯、双方の許可を持っております。むしろ、双方の許可を持っている事業者で、しっかりと適正に処理を推進していこうと、3杯だけで1杯を組み込むようなことがないようにという、非常に素晴らしい取組をしていただいている事業者の皆様なのです。ですので、真面目にやっているのであれば、改革を前に進めさせてほしいということで、この婚妻化実現に向けて、都や各区に働きかけを行いまして、また、東京においては、23区清掃一部事務組合、いわゆる一組というものがございますので、そことの調整を進めて、また特別区長会にも働きかけて、一定の御理解をいただいているのですが、まだ、婚妻化実現の見通しまでは、あと1本、2本ぐらいかなというところであります。ちなみに、ビルピット汚泥の、先ほどちょっとこだわっていただいた軽量でありますけれども、これは、一組さんの方は、汚泥の投入前後の車重差で、つまり重量で測ってくださいという、実はこういった取扱いを出しております。一方で、これは当時でありますが、東京都の清掃局からは、有料化をしたときに、平成10年から11年にかけて、累次にわたって、このレベルゲージの目視すなわち、体積リットルによる数量の把握も含めて、事業者に指導してきたということで、ととくとねじれが生じている。こういったことも解消していかなければならないんだろうと、このように思っているわけであります。その上でやはり、先ほど申し上げたように、人材不足解消、そしてCO2削減、事業の持続可能性を確保する上において、極めてこれは高い必要性があるというふうに思っております。にもかかわらず、この前例とか、既存の制度とか、あるいは規制概念が今、壁となって、混在化という、今の時代、改革が進まないかの現場の実態がございます。環境保全従事者で、エッセンシャルワーカーの皆様でございます。その切実な願いを、我々いただいているわけでありますけれども、ぜひ、伊藤大臣からも、この混在化実現という改革、後押しをいただきたいと、このように思っているわけでございますが、最後、御答弁をいただきたいと思っております。
2:47:47
データへのご質問、ありがとうございます。廃棄物の処理、これは国民生活にとって、本当に身近で、1日も欠かすことができない、非常に重 要なことだと思います。そしてまた、今御指摘がありましたように、この廃棄物の処理に関わる皆様の日々の業務、大変重要で、また大変重いものだと思っております。また環境省としても、この2050年ネットゼロに向けて、あらゆる分野での温室効果ガス排出削減が必要不可欠である。そしてまた、廃棄物分野においても、排出削減に向けた取組が重要だと考えております。このため、廃棄物処理業の持続性の確保、及び温室効果ガスの排出削減の観点から、今後も、きょうお聞きしたことも含めて、事業者の声を丁寧に伺ってまいりたいと思います。また、環境省が令和3年に発出した通知において、一般廃棄物と産業廃棄物の混採を可能する旨をお示ししており、その内容を踏まえた適切な運用がなされるように、必要な助言等をしっかり行ってまいりたいと考えます。ありがとうございます。
2:49:03
大臣、大変にありがとうございました。きょうの大臣の御答弁、また、環境省の皆様の御見解をいただいて、まさに環境保全に大切なエッセンシャルなワーカーの皆様の事業の持続可能性、これをしっかり確保できるように、私も東京の議員として努力してまいること、お誓いを申し上げました。きょうの質疑を終わらせていただきます。大変にありがとうございました。以上でございます。
2:49:24
これにて、笠井康一君の質疑は終了いたしました。
2:49:35
委員長の福島信一でございます。こんにちは。お疲れ様です。きょうは1月24日の予算委員会の閉会中審査で、野党半島地震時の原子力防災の対応について質疑をしたんですけれども、いただいた時間がわずか7分だったので、その続きの質疑をさせていただきたいと思っております。皆さんがご存じのように、被災地には、地下原発が立地しておりまして、災害の後、ネット上ではいろいろな情報が飛び交いました。なぜかこの予算委員会だと、ツイッターのやつを使わせてもらえないんですけれども、別にこれは事実であっても事実でなくても、例えば内田達瑠さんという方はですね、初動があれほど遅かったのも、議員の再地域自粛を申し合わせたり、ドローンを禁止したりしたのも、地下原発の被害状況がわからなかったということなら、すべて負に落ちますなんて書いて、その書き込みに対して笹山達雄さんという元衆議院議員、自民党にもいらっしゃった方ですけれども、この方は、ノトハンと非常に不謹慎な話になるけれども、放射能が漏れているかもしれないという仮説は、市民サイドとしては予備として立てておくには、こうしたことないとかですね。ラサール石井さん、タレントのですけれどね、地下原発の周辺15カ所で放射線量測定不能、嘘ではないのか、過去の隠蔽体質から思わずそう、かんぐってしまうとか、いろんな情報がこれに流れるんですね。やっぱり政府として正確な情報を流さないと、不安も広がるし、後の風評被害にもつながってですね、復興の足を引っ張るということにもなるんですが、この時も示したんですが、大臣、この1ページ目の、これが原子力規制委員会の1月13日のホームページなんですけれども、緊急情報に載っているのかと思って、緊急情報ホームページをクリックすると、現在緊急情報はありませんと言って、何の情報も出てこないんですよ。今、政府が欲しいのは、原発がどうなっているのか、安全なのか、そうしたことで安心できるのか、ということなんですけれども、もうちょっとこれ発信考えた方がいいんじゃないの、と言って、岸田首相に申し上げたところ、岸田首相からはですね、原子力規制委員会において審議をし、対応について見直しが行われることになる、という答弁をいただきました。その後、どのような対応をされたか、お答えをお願いいたします。
2:51:58
お答えいたします。2月7日の原子力規制委員会で、国立電力四日原子力発電所の現状及び今後の対応に関して、それまでに得られた情報を取りまとめました。この会話の中で、初動対応が終わった後も、引き続きわかりやすい情報を発信することの重要性について議論がございました。2月8日には、地震発生以来、ノートハント地震に関して発信してまいりました情報等を整理いたしましたページを、原子力規制委員会のホームページの中に作成をして公開したところでございます。今回の経験も踏まえまして、今後同様の対応が必要になった場合には、当初からまとめページを作成するようにするなど、わかりやすい情報発信につきまして、継続的な改善に取り組んでまいりたいと考えております。
2:53:05
はい、ありがとうございます。大臣、それで今の説明でできたページが次の資料2なんですよ。デザインがあまり変わってないんですけども、右側に平成6年ノートハント地震の影響対応っていうページがあって、そこをクリックするとちょっとすいません、資料が細かすぎて見えなくて虫眼鏡みたいに見えなくて恐縮なんですけども、このページが出てくるんですけども、要はですね、お役所のペーパーがここをクリックすると出てくるだけで、一般的にこんなホームページ国民が見たってですね、安心することないと思うんですね。国民が知りたいのは何かって言ったら、まず放射能は出てるんですか、出てないんですか、外に出てるんですか、ちゃんとサイトは冷却されて安定な状況に保たれてるんですか、いろんなトラブルが北陸電力などから報告されてるけども、それはリスクがあるんですかないんですかって端的なことなんですね。1月1日の後2日からは、変圧器から油漏れがして、火事が起きたとか起きないとか、いろいろ情報が2点3点しました。あるいは放水槽、冷却室の放水槽の水位が変わっちゃったとかですね、あるいは発電所の外の海には油の膜が浮いてたとか言うと、これはもしかしたらまずいんじゃないかってみんな思うわけですよ。そうした不安を持ってこのホームページをクリックしても、おそらく得たい情報は得られないと思うんですね。今、映像とか画像とかいろんな手段があるわけですから、委員長、まだ見直すということです けども、やっぱりこれセンスないと思うんですよ、さっき言って。顧客の観点に立ってないから、このデザインも含めてですね、もっと得やすい情報というのを発信すべきだと思いますけども、いかがでしょうか。
2:54:52
わかりやすい情報を発信につきましては、今後とも努力してまいりたいというふうに思っております。ホームページの改善についても、引き続き努力をしてまいります。
2:55:05
ありがとうございます。私はこのホームページを見て、ちょっと原子力規制委員会というのがこうした防災に対して、何か当事者性が見られないんですね。西村経済産業大臣も、御当人のキャラクターかもしれないけれども、北陸電力にちゃんと情報を発信しろと、上から言うんだけれども、やは り国民は北陸電力からの発信だけでは、私はなかなか信用できないと思うんですね。そこでちょっと時間をとって、初動がどういうものだったかというのを検証していきたいと思うんですけれども、私は1999年にJCOの事故が起きたときに、当時、経産省と原発の立地の仕事をしていたんですけれども、お前は茨城弁がわかるから、行ってこいと言われて、加義町に出港して、その後の原子力災害対策特別措置法というのを作りました。そのときに、それまで現地に国の人はいなかったんですね。ただ、それを後は原子力防災専門館、原子力運転検査館というのを置いて、当然、四日原発にも置いています。ホームページもあるんですけれども、この事故後、ホームページを見ても、何の情報も出てきません。本来であれば、現地に国の職員がいるんだから、ちゃんと見てきて、北陸電力が発表したことが事実かどうかを、検査官の観点から見た上で国民に伝えればいいと思うんです。それができていないんじゃないかというふうに思ったんです。まず第一点、今般の野田安藤の地震で、原子力防災対策指針上の警戒事態、震度6以上だと警戒事態にあたると思われます。そのときには、ERC、緊急事態予防センターに情報連絡室を設置したり、事故警戒本部を設置したり、宿職職員が様々な情報を発信したりというのがマニュアルに定められておりますけれども、まず職員が参集したのは、本部がいつ立ち上がり、職員 がいつ出てきて、委員長がいつ出てきて、そうした本部がどのような動きになって、情報は発災後16時10分に地震発生ですけれども、何分後に第一報が入ってきたのか、そのあたりの事実を教えてください。
2:57:15
原子力規制庁長官官房緊急事態対策官 小金谷俊一君。
2:57:23
お答えいたします。1月1日の16時10分に、野党半島の地震が発生しました。その後、我々の方では直後から職員が参集をしてまいりまして、16時19分に、いわゆる警戒本部というものでございますけれども、そういったものを設置しまして、都度情報収集に努めている。その前からも、祝日直の担当がいますので、そのものが情報収集に当たっていたというところでございます。じくじ、北陸電力から情報収集に努め、16時45分でございますけれども、この北陸電力から、四日原子力発電所の状況、電源の確保、あるいは使用済み燃料の冷却といった必要な機能が維持されているということが確認できましたので、その後、16時49分以降、関係部局等に情報を共有したというところでございます。なお、原子力規制委員長の参集は、17 時30分頃ということでございます。あと、すいません、現地の方でございますけれども。(それは次の質問で)はい。
2:58:38
ありがとうございます。もうちょっとはっきりおっしゃった方がよくて、これ起きたのは1月1日なんですよ。つまり、宿直している方は、大晦日から、これ2人か3人宿直されていたんですよね。2人、あ、4人。本部が2人、東京に4人。東京に4人。4人ね、この31日にちゃんと環境省の規制庁の職員が宿直して、15分に本部設置しているんですよ。私、これは本当に偉いと思います。もっとみんなに知ってもらっていいと思うんですね。そして、規制委員長もお正月にも関わらず、その17時30分、私は決して遅いと思いません。多分、おとそう気分も明けないうちにすぐ駆けつけたっていうのは、私はこれは評価されていいと思います。ただ、これ北陸電力から16時45分に来たんですけども、その国の現地にいる人たち、先ほど申し上げた現地の人たちの状況がどうなっていたのかということで、原子力緊急事態等現地対応標準マニュアルというのがありますけども、それによると、原子力防災官がオフサイトセンターに現地警戒本部をつけて、オフサイトセンターの立ち上げ要請を関係者にするなどということが確認されております。そして、情報収集は努めてですね、現場でやることとなってますけども、これ現地の対応の状況はどうだったんでしょうか。教えてください。
3:00:03
はい、お答えいたします。我々の、私家原子力規制事務所におきます対応でございますけれども、地震発生後速やかに、検査官がオフサイトセンターにまず参集をしております。これ16時20分頃、1名でございます。その後直後、16時26分に、先ほどの警戒本部の現地の本部というものを立ち上げておりまして、その後オフサイトセンターにおいて現場の情報収集を行ったというところでございます。実際、翌朝になりますけれども、原子力検査官が発電所の方に立ち入りを行いまして、現地の状況ですね、変圧器の油漏れ、あるいは塩積み燃料のプールから一水がございましたので、そういったトラブルの状況については直接確認を行ったというところでございます。なお、オフサイトセンターは今回、この対応と並行してですね、地域の住民の方、避難をしてまいりましたので、その方への対応というものも並行して行っておりました。
3:01:08
ありがとうございます。これ、現地の方もですね、おそらく現地に生まれ育った人じゃないと思います。東京から行っている方で、短週不妊などで行っている方と思いますけれども、その方もやっぱり大晦日から、宿職ではないにしてもすぐ参集できるところにお住まいになって、20分に、10分後に集まっているというのは、これを私は褒めていいことだと思うんです。ただね、1つ問題なのは、やっぱり先ほど16時45分に北陸電力からの情報が入ったと言っておりますけれども、マニュアルだとですね、情報収集は努めて現場での確認によるとされていて、行けたのは実際は浴場ですよね。で、今、あの、気政庁から説明があったのに、実際には地震があるとですね、当日停電している中で電気がついているのは非常用電源があるオフサイトセンターだけなんですよね。ですから、みんな地元の人が来てですね、その対応で現場確認どころじゃないんですね。やっぱりこのあたりのことも、これから、ま、後ほど最後議論しますけれども、複合災害におけるマニュアルっていうのを見直さなければならない、そうした1つの教訓になるんじゃないかなと思います。で、このマニュアルでは、現地のですね、警戒本部の広報担当本部がですね、発災後30分後にですね、現地の地方公共団体や報道機関に情報発信をするとされておりますけれども、これは実際できたのでしょうか。小金谷大作管。はい、お答えいたします。現地での情報発信というものにつきましては、今回先ほど申し上げましたように、避難住民への対応等ございましたので、残念ながらできておりません。
3:02:51
はい、そういうことなんですね。だからこのあたりもマニュアルを今後見直さなければならないことだと思います。で、その一番問題なのは原子力安全委員会、規制委員会からのですね、情報発信に当事者性がないことなんですね。当日1月1日の6時半に記者ブリーフィング、8時半に第2回記者ブリーフィングをやりましたけれども、記者ブリーフィングはそれだけです。で、私心配になって当日ちょっと老人ホームにいる父を連れて、立品高原に泊まってたんですけれども、何かあったらまずいんで、ずっと私はテレビをつけっぱなしにして見てました。私の妻はアナウンサーなんですけど、見てて喋る調子が他の気象庁やNHKのアナウンサーと違って、おどおどおどおどしてるから、これじゃ何か安心感を持ってもらえないよね、なんて話もしてたんですけれども、まあ、それはいいとしましょう。問題はその後で翌日の2日にですね、さっき言った、変圧器からの油漏れとか火災だったんじゃないかっていうのがあったり、塩積み燃料の貯蔵プールがスロッシングと地震で水があふれたりとか、あるいはさっき言った放水槽の気象の沈下とか、あるいは発電所の前の海面上の湯膜発生ってあるんですよ。こういうのがさっき言った、冒頭言ったですね、ネットで広がるネタになっていくんですね。で、そうやってみんな心配になったときに、北陸電力のホームページはいろいろ情報が出てくるんですけれども、規制委員会の姿は完全に消えちゃうんです。なぜこれ、委員長、1月1日以降、ブリーフィングをしなかったんですか。
3:04:29
お答えいたします。原子力規制委員会は1月1日、発電所の電源確保、使用済み電力の冷却等に問題がなく、モニタリングポストの値にも異常がないことを確認いたしました。そのことを報道に向けて2回ブリーフィングを行いました。その後は、発電所の止める、冷やす、閉じ込めるといった安全確保上の重要な機能に関しては、新たな問題が生じず、大きな状況変化もなかったことから、改めてのブリーフィングは行わずに、SNSなどによる情報発信を行ったものでございます。
3:05:21
これが、いわゆる原子力村といわれる、これ避難して言ってるわけじゃないですよ。技術者とか科学者が集まる組織の欠点だと私は思うんです。ずっと私も原子力要請をやっていて、国民の一般の安心というのは、安全の話は今おっしゃった通りなんです。安心というのはやっぱりちゃんと、しっかりと発信をしなきゃ国民に安心感を持っていただけないんですね。私はコロナの時に、尾身さんが常に記者会見の時に横に座って、技術的なことに記者からの質問に答えてらっしゃいましたよね。ああいうのが私は必要だと思ってまして、ブリーフィングを常に頻繁に行って、問題がなくても行って、でもその度ごとに様々な報道に対する質問が飛んでくるでしょう。そうしたことに、規制庁の広報官の人は、力強いの人であっても専門家ではありませんから、どうしても表情からその信頼感が見られないんです。ただ隣に例えば委員長なり、原子力規制委員会の委員の専門家の方が座っていらっしゃって、この事情についてはこういう風なリスクがあるから安心なんですとか、まだリスクはこうあるから警戒が必要ですとか、そういうことをおっしゃっ ていただければ、ネットで変な情報がお尻をついて流れることも少なくなるでありましょうし、国民の皆さんは安心すると思うんですね。リスクの評価を行うのが原子力規制委員会の役割なんですけれども、原子力規制委員会は1月10日まで開かれていないんです。先ほど言ったように2日とか3日とかいろんな事象が起きているにもかかわらず、1月10日まで開かれていません。なぜ原子力規制委員会は1月10日まで開かなかったんでしょうか。
3:07:09
お答えいたします。今回の地震により原子力発電所の安全確保に影響のある問題は生じていないことについては、地震発生直後から原子力規制委員会として速やかに確認をいたしまして、またそのことについても周知を行ってまいりました。その上で1月10日の原子力規制委員会では、この地震の影響とそれらへの対応に関して委員間で検討評価するために原子力規制庁に報告を行わせたものでございます。専門的技術的な観点から議論をするにしても、ある程度まとまった情報がなければできないことから、一定の情報整理が必要でございまして、1月10日のタイミングに原子力規制委員会を開催したことは適当であったというふうに考えております。
3:08:08
今みたいに私は全く適当だと思わないんです。私自身最初の原子力災害対策を作った立場として、安全上問題がないと言ってますけれども、委員長、それは直接委員長自ら国民に対して会見の場で語りかけましたか、1月1日の後どうですか。
3:08:32
お答えいたします。1月1日のブリーフィングは私自身は行っておりません。
3:08:39
そうなんですよ。専門家から何一つなくて、自分で勝手で安全だと思っているとしか国民から見られようがないんですよね。なぜこうなっているかと言ったら、様々な防災業務計画とかマニュアルが警戒事態とかその何とか事態の時の候補しか書いてないんですよ。その後のことは何も書いてないんです。どこで例えば原子力規制委員会がいつ出るってね。今10日後でも全然問題ないって。私こんな感覚でいる限り原子力規制委員会は国民に信頼されないと思います。私が難しいなと思って、参上委員会ってなかなか政治のリーダーシップが発揮できないんですよ。でもそれは個別の規制の案件についてはそれは介入してはいけません。でも全体の大枠の防災の枠組みっていうのは政府全体であることですね。ですから伊藤大臣は内閣府の特命担当大臣として原子力防災を担当されているんだと思います。今の答弁を見たとおり、原子力規制委員会にずっと任せていると、大人国民の感覚からかけ離れたことをやりがちになるからこそ、折に触れて政治のリーダーシップがなければならないと思います。私は基本は電力会社に情報を出させるだけじゃなくて、今現地に人がいるわけですから、何か電力会社が情報を発したら常に現地の原子力保安検査官とか防災 専門官が現地に赴いて、例えば写真に撮ったり動画に撮ったりして、それだけじゃだめです。やっぱり原子力規制委員会の専門家がリスク評価を行うんですよ。それはどのぐらいのリスクがあるのか。安全なのか。リスクが高いのか。それをちゃんと専門家が直接国民に語りかけるということをルーチンとして、何とか事態とか何とか宣言が解除された後もやることが必要だと思うんですけれども、大臣お考えいかがでしょうか。
3:10:25
御指摘のように今回のように大きな差があった場合は、原子力発電所の状況について国民の関心も大変高いし、また地元や国民の皆さんに不安を与えないように状況を正確に把握して、適時適切にそれを伝えることが必要だというふうに考えます。御指摘のように具体的な情報発信の方法や中身については独立した参上委員会である原子力維持省で判断をされることになっておりますけれども、今日の御指摘も踏まえてですね、情報発信がわかりやすく行われるように私自身もお努力をしてまいりたいと思います。
3:11:11
大臣ね、役所にいると必ず参上委員会ですから原子力安全委員会で規制委員会でやりますんです。昨日のレクの時も散々事務方はそれを言ってきたんです。それじゃ駄目なんです。原子力防災基本計画とか防災業務計画とか災害対応書道マニュアルってあるので、そこに記載しなきゃならないんです。役所ってマニュアルに書いてあれば、さっきの宿直のように理事記にやってくれますけども、それに書かないと書かないことは逆にやらないということになってしまうので、私はこの災害時の原子力規制委員会や政府の情報発信の仕方についてはもう一度この防災基本計画から見直さなきゃならない。これすごい記述が薄いんですよ。それをやるのは内閣府の原子力防災担当の役割だと思いますので、きちんとこれから計画マニュアルを見直すべきで、特に大臣のリーダーシップをもって見直しをさせるべきだと思うんですけども、大臣の思いを聞かせてください。
3:12:11
貴重な御指摘でございますが、それをしっかり受け止めて、今後検討したいと思います。
3:12:19
もうちょっと別の視点からなんですけど、今回は地震が起きた中での原子力の対応がどうだということになりました。当然今回は何もなかったけども、地震が起きたときに放射能が外に漏れる可能性もあると思って避難とかの準備も現時点でやらなければならないというふうに私は思います。そのことも踏まえて、現地の初動マニュアルでも災害が起きたときに住民の連絡の状況とか避難場所の準備状況とか、現場周辺の交通規制の状況などを情報収集すべき事項としてマニュアルには記載されております。今回万が一放射能が漏れたときに住民の避難が必要なわけです。でも今回道路が寸断されたり、 家がそもそも避難すべき、屋内避難しようにも屋内避難すべき家が潰れちゃったりとか、様々な情報がありますけども、現地では誰がどのような情報収集をして、その状況がどのように警戒本部に伝えられたんでしょうか。
3:13:25
お答えいたします。今回の自治に際しましては、内閣府と原子力育成委員会等で事故警戒本部を立ち上げて必要な情報収集を行っております。事後処方針につきましては、警戒自治体においてはプラントの情報収集が中心になりますけれども、一方で警戒本部では各石川県をはじめする各自治体と連絡体制を確立をした上で、一方で政府の官邸対策室に職員を派遣しまして、津波警報の状況でありますとか、道路の状況など、現地の被災状況等についての情報収集を行ったというところでございます。
3:14:00
私が聞きたいのはそのことじゃありません。一般的な災害の情報収集なんです。現地の原子力防災専門官とかがやらなければならないのは、原子力災害に備えた避難場所とか、それもう決めているわけですよね、お隣の場所とか。そういうのはちゃんと調べたんですかというのを聞いています。
3:14:25
お答えいたします。ただいま委員御指摘がありましたとおり、当然避難が必要となればですね、避難先、避難ルートの調整等必要になりますので、それに備えた助手をするわけでございますけれども、今回はかなり早い段階で原子力の安全に影響がないというようなことが出ていたということもありまして、警戒本部では特に自治体等に対して負担をかけるような要請等はせずに、加政府の対策もそうして、エラールを情報収集したということでございます。現時の防災専門官については、ちょっとその防災専門官から基本的なサイトの情報について、少なくも警戒本部では共有されなかったというのが実態 でございます。
3:15:06
最後のことなんです。今の最初の認識は全く甘いですよ。事故が起きて10分や20分で原子力のサイトが安全だなんて到底確認できないですよ。未知のものだってあるんだから。早いんですよ判断が。しかし、そういう時に備えて避難の準備を始めるというのを想定して、それが防災の考えです。あなたみたいな考えをやっている人が政府の防災対策をやることは、非常に私にとっては不安です。なぜこのことを言うかというと、私の地元も東海第二原発があって、今やっぱり大きな問題は複合災害です。30キロ圏内に100万人近くの人が住んでいて、地震や津波が起きた時に本当に避難できるか。地方自治体もそうした計画を作るのにもう本当に苦労しているわけです。防災計画の中で複合災害に対する対応の基準はごくわずかです。今の内閣府の答弁のような方が政府にいれば、もし地震や津波との複合災害にあったら、おそらく避難所もわからないし、事後的にもうダダダダダっ て後になってやるようになっちゃったら、もうこれドツボですよ。菅内閣よりひどい状況になってしまうと私は思います。だから私は地震や津波との複合災害に対する原子力災害対策指針とか、原子力防災計画とか、あるいは防災基本計画の中でもっと分厚く、特に原子力は。複合災害でも原子力と自然災害の複合災害って原子力災害を優先させるのか、津波を優先させるのかって、これものすごく大きな政治判断なんです。役人じゃできません、これ。政治家が価値判断をして何を優先させてやるのかというのを決めるのが計画であり、マニュアルなんですよ。これ本気になってやらなきゃ、岸田政権を再稼働進めて、伊藤大臣の地元も原発が宮城県にありますよね。これみんなどこの自治体もそれで苦労してると思いますので、複合災害に関する原子力と他の天災の複合災害に関する計画とかマニュアルをもっと根本的に充実させるように早急に取り掛かるべきだと思うんですけども、大臣のご見解はいかがでしょうか。
3:17:08
ご指摘のように複合災害、あり得ることです。地域の避難計画を含む緊急事態を取りまとめている地域において、地域の実情を踏まえ、既に大規模な自然災害と原子力災害との複合災害を想定しているところでございます。複合災害を想定した対応として、具体的には避難道を複数経路を設定するとともに、必要な代替経路を設けて陸路が制限される場合には、道路警戒をしつつ、回路避難、空路避難、または必要に応じて屋内退避をすることで、住民の安全に全力を尽くし、不足の事態が生じた場合には、国や関係自体からの要請により、警察、消防、自衛隊等の実動組織が住民避難の支援を実施することとしております。でもおっしゃるように、この原子力防災に終わりや完璧はございません。今回の対応の経験も踏まえながら、引き続き原子力防災体制の充実強化を図り、原子力災害対応の実効性の向上にしっかり取り組んでまいりたいと思います。
3:18:19
私は経産省で原子力立地の仕事をしていて、その時は原子力は外に放射能が漏れないから、災害対策の法律は必要ないと私は説明していたんです。JCO事故が起きたら全く何もできなかった。現地の消防隊員の人がつっこまず現れなかった。その後、原子力災害対策特別措置法というのを作って、東日本大震災が起きてみたら、やはりそれでも対応できなかったんです。時の首相はこんな法律を使えないと言ってましたが、そうじゃないんです。ちゃんと基本を備えたものをやってなかったし、10年たつうちに、のど元すぎればで忘れ去られて、生きたものになってなかったんですね。もう3度目は本当に嫌なんです。絶対起こしたくない。今の政府の感覚を見ている限り、複合災害でも私は対応できないと思いますよ。今回だってオフサイトセンターに避難者が押し寄せてきたら、原子力災害の対応ができないんですよ。どこかで原子力災害を優先するのか、避難者の救助を優先するのか、これどっちか選択しなきゃならない時だってあるんです。どっちを優先させるかってあらかじめ、計画とかマニュアルに決めなきゃならないけども、そうしたことは今の計画やマニュアルには何も書いておりません。繰り返しますけど、お役所は計画やマニュアルに書いてあれば、その通り忠実に、大晦日であっても宿直をして、災害があればちゃんと駆けつける優秀さと規律を持っているんですよ。ただ、それを作るのは政治家です。原子力規制委員会は絶対やりません。防災の専門家でもないんです。原子力の知見と防災の知見はまた別ですから、それを総合させてあらゆる可能性を想定して計画やマニュアルを作るという、その場を設定するのは政治家の役割ですから、ぜひ、伊藤大臣、環境大臣じゃなくて、原子力防災の大事な役割も担っていると思って、今回の震災をきっかけに、もう一度、特に複合災害の面も含めて、国民への広報の部分も重点的に計画やマニュアルを、ぜひ見直していただきます。リーダーシップを発揮していただきますことをお願い申し上げまして、私からの質問とさせていただきます。よろしくお願いします。ありがとうございます。
3:20:23
これにて、福島信彦君の質疑は終了いたしました。午後1時から再開することとし、この際休憩いたします。(ドアを閉める音)
4:19:34
休憩前に引き続き会議を開きます。質疑を続行いたします。
4:19:46
国民民主党の長友新治です。長大臣も午後もお指摘ありがとうございます。本日は熊本県の麻生地下水の問題について、質問をさせていただきたいと思います。2月の24日、熊本県気候庁で半導体の 受託生産を始めますTSMCの第一工場が開所しました。日本政府が最大4760億円を助成する国策としての事業になりまして、年内に出荷を始めると。そして年内に第二工場の着工も決まったと聞いています。経済安全保障として国内での半導体製造を重視することは大切なことであり、熊本は特殊に湧いています。一方で地下水を交流する熊本地域の11町村で、100万人が飲み水とする地下水の枯渇や汚染について心配が出ております。熊本都市圏の地下水が減少傾向にある中、大量取水する半導体工場の集積と両立できるのか、地下水を守る地域独自の対策が必要だと考えますが、