22:24
これより会議を開きます。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題といたします。この差異を測り出します。3案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房内閣審議官小杉雄一君、内閣官房内閣審議官門前浩二君、内閣府サイバー安全保障体制整備準備室長小柳誠治君、内閣府大臣官房政府広報室長広瀬賢治君、内閣府政策統合官高橋賢治君、厚生取引委員会事務総局経済取引局長岩成博君、厚生取引委員会事務総局経済取引局取引部長片桐梨和之君、警察庁 刑事局長渡辺邦雄君、警察庁警備局長佐古田裕二君、子ども家庭庁長官官房総務課支援金制度等準備室長熊木雅人君、総務省自治行政局選挙部長笠木貴則君、七入国管理庁次長丸山秀春君、外務省北米局長有馬豊君、財務省主計局長青木貴則君、国税庁次長保志谷和彦君、厚生労働省保険局長伊原和彦君、厚生労働省政策統合官神馬人志君、農林水産省農産局長平方雄作君、農林水産省畜産局長渡辺耀一君、資源エネルギー長資源燃料部長貞光雄貴君、中小企業庁次長飯田健太君、国土交通省鉄道局長村田茂木君、観光庁次長加藤進君、防衛省大臣官房長中島浩一郎君、防衛省防衛政策局長加野浩二君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。本日は、野党反党自身、子育て支援、政治資金等国政全般についての集中審議を行います。
24:50
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。石破茂君。
24:59
おはようございます。総理、今日は2月26日ですね。昭和11年、88年前、226事件。いわゆる行動派という陸軍商工が、1,483名、華士官、兵士を率いて、高橋小暦夫、大倉大臣、あるいは齋藤真子と内大臣、殺害をし、霞が関長田町一帯を占拠した、226事件から88年、この国会議事堂も占拠された。国会議事堂ができたのは、昭和11年の11月ですが、2月26日にはこの国会議事堂、外政、ほとんどできていたそうです。この国会議事堂も占拠された。今、我々がいるこの場所は、まさしく226事件の現場の一つであったということであります。私は、2月26日が来るたびに、文明統制とは何なのだということを毎年考えます。文明統制とは何か。それはいかにして空手打を防ぐかということも大きな目的の一つだ。もちろん、我が自衛隊は、そのようなことを考えている者は一人もいない。それは私は確信をしております。しかしながら、文明統制という言葉があるのは、やはり民主主義というものは、その国における比類ない実力を持った集団である。普通で言えば軍隊、我が軍で言えば自衛隊になりますから、そのもとには民主主義というのは無力なものなんだ。したがって、司法、立法、行政、この厳格な統制が必要であるということだと思っています。226は、当時昭和天皇様は34歳で争いだ。大元帥としての昭和天皇は、この226に激怒された。自分がこの矢志団を率いて、これを鎮圧する。そうまで横線になって、2月29日。その年はウルード氏だったのでね。2月29日ってなったんだそうですよ。2月29日に事態は収束をするのであります。大元帥であり、ただ一人の主権者であらせられた天皇陛下の決断。昭和天皇が大きな決断をされ、実行に移されたのは、この226を鎮圧する時と、昭和20年8月15日、玉雲放送の時、この2回であったと言われております。今の憲法下において、陛下にそのような権限はもちろん与えられていない。お持ちではない。さらばこそ、226の時に、行政も立法も司法も全く無力であったということであります。今、我々はもう一度、文明統制とは何か。それは必要。軍とは何なのだ。警察とは何なのだ。自衛隊とは何なのだ。ということをきちんと考える。そういうことが重要であると思っております。憲法改正が総理の大きな決意であるということは、よく承知をいたしております。そこにおいて、やはり軍とは何か。自衛隊とは何か。ということをきちんと議論することは、私は必要なことだと思っております。これは私は閣僚として何度も答弁をしたことですが、自衛隊は戦力ではない。戦力ではないから軍隊ではない。なぜ戦力ではないかというと、持っている装備も、与えられている権限も、必要最小限度であるからして戦力ではない。こういうロジックを使ってきましたし、今も基本的には維持をされているのだと思っています。しかし、必要というのは質的概念であり、最小限というのは量的概念だ。その質的概念と量的概念を混同するような、そういうような趣向はもう一度考え直してみる必要があるのではないかと思っております。226の今日、改めてそのように思っている次第であります。これはご答弁は要しません。今日は避難所の在り方、シェルターの在り方、食料安全保障の在り方、この3つについて総理のお考えを受けたまりたいと思っております。総理、避難所のご訪問、誠にご苦労様でありました。総理が現場をご覧になったとおり、今なお多くの方々が避難所で生活をしておられます。大変なことだと思っております。去年は関東大震災から100年でありました。避難所の在り方というのは、もちろんいろいろな改善はなされているけれど、あの体育館に、言葉を選ばざえて言えば雑魚寝の状態であるということが、基本的に100年前と変わっていないのではないかということであります。スフィアハンドブックというのがありまして、これはNGOとか国際石十字とか、節月神社とか、そういうものが作った避難所の在り方等々のガイドライトのようなものであります。このものすごい大分なものであって、私はまだ全部全く読めていないのだけれども、これに何て書いてあるんだろうかと。そこにおいて、健康で良好な環境を得ると。これは避難所に暮らす人たちの権利なのであるというふうに書かれている。そこにおいて、1人当たり確保されるスペースとか、トイレの数とか、壇上別にきちんと分けられることとか、そういうようなことがこと細かに書いてあって、これを求めるのは、避難所に暮らす人たちの権利である。そしてまた、権利があるからには、誰かがそれに応える義務が必要ですよね。第一義的に、それは国家の義務であるというふうに、ここの人道憲章には書かれております。災害対策基本法によって、避難所の設置、運営は自治体の自治義務、市町村の自治義務というふうに定められておりますね。もちろん政府も、このスフィアハンドブックというのは承知をしていて、いろんなガイドライン等々に言及もあります。総理がご覧になったとおり、そういうようなあるべき姿というものが実現されている避難所は、そんなに多いとは思わない。ここをどう考えるかです。我々はいつかは首都直下型地震に見舞われるだろう。そしてまた南海トラフに見舞われるだろうと言われています。それまでにできる限り、避難所の在り方、そういうものを整備していかねばなりません。イタリアも地震国ですよね。イタリアで地震が起こると、じゃあ何が行われるか。早ければ即日、48時間以内にコンテナトイレがやってくる。そしてテントがやってくる。キッチンカーがやってくる。ベッドがやってくるということなんだそうであります。そして避難所にはキッチンカーがやってきて、事前に登録したボランティアのシェフの方々がやってきて、イタリア料理のフルコースが出るそうで、ワインも出るそうで、なんて贅沢なっていうふうに考えるかもしれないけれど、家族も犠牲になった。家も壊れてしまった。仕事もどうなるかわからない。ある意味、絶望の淵にある人たちを励ましていくために、そういうものは必要なんだという考え方であります。キッチンカーがいくら、テントがいくら、ダンボールベッドで1つ1万円ぐらいのものなんだそうですね。そういうものをイタリアにおいては、全人口の0.5%、地震の改善性が高い七重町には、そこの地域の人口の3%分の備蓄という ものが行われているんだそうであります。だからそういうことが可能になるということだと思います。私はこういうことの整備というのは、やっていくことが必要ではないかと思っていますが、そういうものを一体どこの予算でやるんだということになる。大災害があるたびに、予備費であり補正予算であり、あるいは特別措置法であり、これが今の日本の政府のやり方であるし、私もそのようにやってきた。しかしながら、これから先の地震というものを100%を防ぐなんてことはできるはずがなくて、そういう場合にどういうふうにやっていくかということを整備するということは必要なことだと思っています。総理の御所見を聞けば賜りて御存じます。
35:05
まず、避難所の環境整備を進めることによって、自分らしい、そして人間らしい生活を確保する。こうした取り組みが重要である。これは言うまでもありません。そして御指摘のスフィア基準でありますが、これについても、この内閣府における避難所運営ガイドラインの中にあっても、参考にすべき国際的な基準であるという形で紹介をし、自治体の取り組みを促している。こうした形でスフィア基準についても、我が国として大いに参考にしている。こういった現状であります。そして委員御指摘のように、被災した際に、まずは住民の方々に最も身近な立場にある自治体が避難所を運営するわけでありますが、その避難所を国としてどれだけ支援をすることができるのか、こういった体制で被災した際への取り組みを進めていく。これが現状であります。今回も、物資的あるいは財政的な支援と併せて、各自治体間で応援要員を動員する、誘逐する、こういったことについても国としてしっかり取り組みを進めていく。こういったことを行った次第ですが、おっ しゃるように、こういった体制ですとか状況については、普段の見直しが必要である。これは御指摘のとおりだと思います。今後とも、スピア基準をはじめ、国際的な取り組みも参考にしながら、我が国の体制についても、普段の見直しを行っていきたいと考えます。
37:03
ぜひよろしくお願いいたします。こういうことはきちんとしたスケジュールに則ってやっていかないと、間に合わないということが起こりかねません。例えば、アレルギーを持った人がいる。アレルギーを持った人に、それにふさわしい食事を提供することも大事なことだと思う。女性のプライバシーをきちんと確保することも大事なことだと思う。それを求めるのは避難者の権利である。それに一義的に応えるのは国家の責任であるということを、私は改めて思うものであります。整備が遅れていることの一つに、シェルターがありますよね。この予算委員会の議論の中でも、麻布十番の小池知事によって、シェルター化が行われるということが議論になりました。地下鉄の駅はそのままシェルターになるわけではない。そこに水があり、トイレがあり、発電機があり、ベッドがあり、そしてまた換気装置のコントローラーがあって、それで初めて避難所を建てるものであります。1940年、ロンドンはナチスドイツの空襲を受けた、ザブリッツと言われるものですね。そこにおいて大勢の人が地下鉄に逃げ込んで、いろんな身体の不調をきたしたということであります。イギリス政府はこれはいかないということで、20万人分の鍵ベッドを急遽整備をした。それはロンドンの博物館に行くと展示があります。じゃあ日本においてはどうであったか。昭和20年3月10日、東京大空襲、一夜にして10万人が死んだ。終戦後、アメリカは戦略爆撃砲というものを出して、なんでこんなに大勢の人が死んだのかということを調査している。この紙で家ができているから、焼夷弾を撒いたらあんなに死んだんだろうか。それだけではない。日本の国には昭和12年制定、その後累次改定はなされていますが、防空砲、空襲を防ぐという法律があった。そこに何て書かれてあるか。空襲が来たら、市民は逃げてはならない。バケツリレーで火を消せ。地下鉄に逃れている者は、地下鉄から出て消火活動に当たれ。こういうふうに書いてあるんですね。アメリカの戦略爆撃広告には、この防空砲があったので、大勢の人が命を落としたというふうに書かれてあります。今、我が国のシェルターの整備率は、数え方によりますが、0.02%。ほとんどゼロです。実際にいろんなものを備えたシェルターとして機能するのは、ほとんどゼロです。私は、シェルターの整備というのは、国民保護というのは、抑止力の大きな要素だと思っている。核ミサイルに対する抑止力というのは、一つはアメリカの拡大抑止がありますね。一 つはミサイル防衛がありますね。どれもこれも完璧なものではない。しかし、撃てるものなら撃ってみようと。日本国民は一人も死なないのだ、ということを示すことも、大きな抑止力になるはずであります。このシェルターの整備が、イスラエル100%、スイス100%。ソウルに行ってみるとわかりますね。地下鉄の入り口には、みんなシェルターって書いてある。ソウルのシェルターの整備300%。ソウル市民の3倍が避難できると言われております。なぜ日本のシェルター整備は、こんなに遅れているのだろうか。もちろん我が国は、敗戦後、民主国家として、平和国家として発展をしてきた。それは素晴らしいことだ。しかしながら、国民一人一人の命を守るのだという、具体的な方策については、なおなお改善を要する点が、多々あるのではないかと、私は思っています。シェルターでは、どこの省庁が主体となって、それを整備していくんだろうか。どこ がそれを要求するんだろうか。国土交通省か、防衛省か、厚生労働省か、それも決まっていない。私は防災省というものに、こだわるつもりはないのだけれども、地方創生大臣在任中に、次に質問される伊藤議員と一緒に、アメリカのフィーマ、危機管理庁というものを訪れたことがあります。長官と長い時間議論をしました。このフィーマの役割というのは、強大な権限を振るうことではない。全米どこにあっても、同じような体制が取れる。一番必要なのは教育というふうに言っておられました。国民保護するための専門のセクション、内閣防災担当がものすごく一生懸命やっていること、百も万も象徴しています。しかしそこは各省庁から職員がやってくる。2年か3年たつと帰っていく。そこにおいて、経験と知識の蓄積には、どうしても限界があるのだと思っています。私は防災省にこだわるものでもないけれども、国民保護を実現するための避難 所にしてもそうです。シェルターにしてもそうです。そういうのは部局というものを創設する。副校長は次元官庁ですが、それを基本にさらに発展させていくような考え方もあって然るべきだと思っておりますが、総理の御所見を受け止めます。
42:54
まずシェルターについて御質問いただきました。我が国をめぐる安全保障環境、戦後最も厳しいと言われている、こうした厳しい安全保障環境の中で、弾道ミサイル等の爆風の直接被害を軽減するという観点から避難所を設置する、国民の命や暮らしを守るという意味からも大変重要な課題であると認識をしています。それに対して、地下鉄、あるいは地下街等の緊急一時避難施設の指定、これは進めてきたわけですが、御指摘のいわゆるシェルター、一定期間滞在が可能で堅牢な避難施設、これについては、昨年11月補正予算で設計の支援等に必要な予算を確保した、これが現状であります。今年3月末をめどに、シェルターに関しての地域等に係る基本的な考え方、あるいは設計構造に対するガイドライン、これを設定する予定ですが、その中で、委員の方から担当官庁、これが整理されていないのではないか、こういった御指摘があります。それは問題意識を共有いたします。担当省庁の役割分担等も含めて、今いった取組を進めるにあたってどうあるべきなのか、これは考えなければならないと思いますし、そして、さらに最後、防災も含めて、このフィーマについて御指摘がありましたが、防災も含めて、こうした体制を整備することの重要性が御指摘がありました。経験や知識を蓄積することはもちろん重要であります。そして、今の政府においては、内閣府の防災担当を中心に、発災した際に、それぞれの政府全体の専門家をどう集約するのか、こういった機動的な体制をとっているわけでありますが、高級的な省庁をつくるかどうかという議論は、委員中心に従来から議論が行われてきた、これは十分承知しています。こういった議論も、引き続きどうあるべきかという議論の中で、続けることは大事だと思います。
45:38
これを早急に実現するということが必要だと私は思っています。最後に食料安全保障について受け止めます。フードセキュリティという言葉がありますよね。その時に常に持久率という話が出てきますよね。だけど持久率というからには、何かが分母で何かが分子ですよね。分母というのは、その国で提供される食物のカロリー量、提供される、これが分母。分子は、その国で生産されるものが分子になる。ということは、分母が供給される熱量であるからして、供給ですからね、食べ残し、捨ててしまうもの、そして放食の時代と言われるが、食べ過ぎ、人のことは言えないが、食べ過ぎになってしまうようなもの。これが分母になっているわけですよ。だけど安全保障というからには、分母は生存に必要なカロリー量が分母であるべきじゃないかと、私はずっと考えているんです。敗戦直後、ガッシャも出ましたよね。でも世界から食料を輸入できる状況じゃなかったから。あの時の食料自給率100%のはずなんですよ。北朝鮮とかアフリカとか、ガッシャが多く出ている国、輸入できないんだから、自給率というのはこの計算でいくと高まるはずなんですね。それ幸せだとは誰も思わない。フードセキュリティというからには、その分母は生存に必要な熱量というものであるべきじゃないか。そうすると食料自給率46%ぐらいに上がるんですって。私自民党ラーメン議連の会長やってるんだけど、ラーメンの自給率14%ね、天ぷらそば20%ね、カレーライス40%ね、これで本当にいいですかということなんです。食料が途絶した時にどうするか。途絶すれば石油も入ってきませんからね。肥料も入ってきませんからね。その時に必要になるのは、いかに農地を確保するかということのはずなんです。日本はどんどん農地を減らしてきた。これでいいのか。水田を最大限に活用し、人口は減る、高齢化していくわけだから、米の消費量が増えるとは残念ながら思えない。そうすると、米を世界に売るということを考えていかねばならんのではないか。世界の米は8割が長粒子、2割が短粒子であることはよく象徴していますが、今、パリにおいてもニューヨークにおいても、おにぎりがむちゃくちゃ売れているのですよね。日本の米を輸出していくためには、生産コストを下げていかねばならないでしょう。短週も上げていかねばならないでしょう。米の値段が下がっていくとすれば、私業農家に対する保証を考えていく。そういう新たな米政策を考えていくことも、今後重要ではない かと思っておりますが、御所見を受けたまいります。
48:48
御指摘の米については、国内需要が減少する中にあって、国際市場の方は拡大しているわけでありますから、輸出の拡大を図っていく。これは重要な課題であると認識をいたします。そして、こうした認識に先立って、昨年12月には、米の品目別輸出促進団体、こうした認定が行われて、海外における日本食レストランですとか、おにぎり店をはじめとする、需要の拡大に取り組んでいる。こうしたことであります。結果として、昨年は2019年の米の輸出の2倍となる105億円、こういった数字が記されています。そして、こうした取組の先を考えた際に、国際競争力を高めていくために、農地の収穫集約ですとか、スマート農業の進展ですとか、米の生産性を何よりも高めていくことが重要であるということで、取組を進めていく。この御指摘の国際競争力を高めるという点においては、こういった取組を進めていくのが、政府として重要であると認識をいたします。
50:23
ありがとうございました。これを一つ一つきちんと出していくことが必要なことだと思っています。総理の連日の御声で、頃から経由表して質問をあります。
50:34
この際、伊藤達也君から、関連質疑の申し出があります。石破君の持ち時間の範囲内で、これを許します。
50:46
おはようございます。自民党の伊藤達也でございます。私からも、今回の震災で亡くなられた方々に対して、哀悼の誠を捧げるとともに、被災をされている皆様方に対して、心よりお見舞いを申し上げます。そして、復旧復興のために御尽力をいただいている、全ての関係者の方々に、心より感謝を申し上げる次第でございます。総理も一昨日、現場に入られたわけでありますが、生活やなり合いの再建のために、私自身も与党の一員として、引き続き全力で取り組んでまいりたいと思います。まず、この震災と、そして地域医療の強靭化について、国民大臣に質問をさせていただきたいと思います。今回の震災の中で、ほとんどの病院がその機能を停止をする、そういう状況にありながら、和倉温泉の近くの七尾市にあります、慶珠総合病院は、災害にありながらも医療を止めない、民間病院でありながら、災害拠点の光敵病院の1.5倍の入院患者を受け入れて、医療を続けてまいりました。このことは、のとの奇跡と言われて、国内外から大変注目をされているわけであります。その背景には、医療を止めないという強い覚悟と準備、そして、そういう工夫をして、努力をして、そして、友人に対しての備えを重ねてこられた、こうした素晴らしい取り組みの中に、これからの医療の強靭化、あるいは病院の強靭化に向けて、政府はいろいろなことを学ばないといけないと思います。竹見大臣、どういうことを学び、そしてその教訓をこれからどう生かしていこうと考えておられるのか。また、病院の関係者はみんな被災しているんですね。その中で、ワンチームでこの取り組みをされてきた。その努力に対して、どう応えていこうとされているのか。大臣のお考えをまずお伺いしたいと思います。
53:13
慶 次総合病院の官能病院長におかれましても、この震災発生直後にも私もご連絡を取らせていただいて、当時の状況と対応を伺いました。実際に災害拠点病院でない民間病院においても、こうした災害時の事前の準備を周到にしておくことがいかに大切かという一つのモデルになっておられるとその時から思いました。このための備え、まずは病院などがハードソフト両面の整備に平時から取り組むことがまず第一。今回の野党半島地震で、慶次総合病院では平時から建物の面進化、それから院内システムを活用した情報共有などを進めておられました。速やかな診療機能の回復につながったものと承知しております。特に透析患者などもたくさん受け入れておられましたから、一時は水不足で実際に金沢市の方に移っていただいたということもありましたけれども、水の確保ができると同時にまた、こうした透析患者の対応も元に戻すということを迅速にやってくださっておられました。また、今回の地震でオンラインの資格確認システムというものの活用されまして、本人の服役履歴などの確認が行われるなど、医療DXの災害対応にも大変に役立ったものと認識をしております。このように、今回の地震の教訓や経験を生かして、災害への備えを行うことが重要であり、厚生労働省におきましては、災害拠点病院以外の病院も含めて、今年4月から始まる第8次医療計画の策定指針において、事業継続計画BCPの策定や耐震化自家発電機等の整備などを求めておりまして、必要な財政支援を講じていく予定でございます。引き続き、このもっかの震災対応に全力で尽くして対応していくとともに、今後発生し得る大規模災害に向けて、災害時に必要な医療の提供体制の強化に向けて、平時からしっかりと取り組んでいきたいと思います。
55:36
今、大臣からお答えのあった平時の矯準化に向けての備えというのは、民間病院の場合、その原始は診療方針しかないんですよね。一方で、激緊災害で被災をした病院は、公的な補助で回収が行えるわけであります。自助努力というものを大切にしながら備えをして、そして災害のときに医療を止めない、そうした病院を増やしていくことが非常に重要で、その病院を増やしていくための仕組みであるとか、あるいはインセンティブというものを考えていかなければいけないと思います。のとのように、人口減少が加速していく地域は、日本全国にたくさんあるわけでありますので、そうした中で、ハードソフト、両面で、これは選択と集中という視点も必要だと思いますが、矯準化を進めていく政策パッケージ、これをぜひ実現をしていくために、総理並びに厚労大臣の取組をお願いをしたいというふうに思います。それでは次の質問をさせていただきたいと思います。不幸を支えていくためにも、経済の力を維持していかなければなりません。今、日本経済にとって最大の課題は構造的な賃上げであり、これを実現していくためには、雇用の7割を占める中小企業の賃上げが極めて重要でありますし、その鍵を握るのは、やはり価格転嫁対策だと思います。党からも提言をさせていただいて、政府は労務費の指針の策定、公表など、今までにない取組を進めてこられました。このことについては高く評価をしたいと思います。しかし、現実にはまだまだ道半ばでありまして、価格転嫁率もまだ50%に至っていない。これはつまり、中小企業は50%以上負担を続けている。コスト上昇部の半分以上の負担を続けている。大変厳しい状況にあります。最近の調査では、約2割の人たちが、まだまだ価格が捨て置かれている。こういう状況にあるわけで、これは推計で30万社にも上るわけであります。この背景には、やはり下請企業にはコストカットの努力をしていけ。そういう古い意識、根強い慣習というのがまだまだある。それをやはり打破していくには、さらに乗り越える一手が必要ではないかと思います。そこで、総理、パネル1の資料を見ていただきたいんですが、これは下請貸金法であります。通常、支払い対価と比べて、著しく低い代金を不当に定めることを、これを禁止をしているわけでありますが、これまさにデフレ化の文章ではありませんか。20年間、法律を改正をしていないわけであります。私は、もう制度改革の必要性を議論していくタイミングだというふうに思います。その時に、総理、もう下請けという言葉をやめませんか。中小企業を下に見るような、こういう表現に対する抵抗は非常に強い。中小企業、小規模事業者は、日本経済を支えている大切なパートナーです。そのことをしっかり示していくような、そういう改正をぜひしていただきたいと思います。厳格な法執行、そして迅速な運営指針の改正はもちろんでありますけれども、やはり、法律の改正の必要性というのを、今まさに検討していくべきだと思いますけれども、総理のお考えをお伺いしたいと思います。
59:50
まず、冒頭委員から御指摘がありましたように、賃上げを実現するために、中小企業の価格転嫁、これが可能となるような環境を整備する、これは極めて重要な視点でありま す。そのために、厚生取引委員会としても、独占禁止法と、そして御指摘の下請け法、この2つの法律を駆使して、厳正な対処を行っている、こういった次第であり、優越的地位の乱用、あるいは買い叩き、こうしたことに対する周知、啓発に努めるとともに、多数の取引先に対して、協議することなく価格を据え置いた13社の企業名を公表するなど、具体的な取組を進めているところでありますし、また、昨年11月に、発注者、受注者、双方の立場からの行動指針を定める。また、先月1月22日には、政労司の意見交換会で、行動の徹底、産業界に強く要請した、こうした取組を進めているところであります。委員御指摘のように、まだまだ道中ばだだという御指摘、これもしっかりと受け止めながら、こうした取組をさらに拡充していきたいと思います。そしてもう一つの、この下請け法のありよう、名称も含めたありようについての議論。これは、まさに発注者と受注者との関係、発注者が有益的地位にあるものとして、外形的確実的に取り扱って、保護される受注者の側を下請け事業者と称してきた。こうした下請け法の基本的な哲学そのものに対する問題意識だと受け止めています。そして、党においても、この問題について議論を開始したと承知しております。政府においても、取引勧告の実態ですとか、あるいは、先ほどの価格転嫁の実情、こういったことも検証しながら、御指摘の下請け法改正の要否も含めて幅広く検討を行ってまいりたいと考えます。
1:02:20
総理から今、踏み込んだ答弁をしていただきまして、本当にありがとうございます。私は、さらに総理のメッセージって極めて重要だと思うんですね。来月13日春党については、大企業が集中会とします。その後、中小企業の労使交渉がスタートするわけでありまして、このタイミングで政労使の階段を開いて、そして名刺の名称の変更も含めて、制度改革の方向性を力強く政治のメッセージとして出していくことは、中小企業の賃上げにとって極めて大きいと思います。総理の考え方をさらにお伺いしたいと思います。
1:03:05
御指摘の法改正の議論についての考え方は、先ほど申し上げたとおりですが、政府としても、これまでも賃上げ、あるいは価格転嫁等について、経済界、さらには労働界とコミュニケーションを図りながら、この取組を進めてきたところでありますが、特に中小企業の賃上げ等に向けては、車座対話を行う、あるいは政労使の意見交換の場を設ける、こういったことで働きかけを強め、機運の醸成を強力に行ってきたところであります。そして、この3月の中旬、政労使の意見交換の場等を通じての働きかけを行う、これも大変重要な観点だと思います。然るべきタイミングで、経済界、労働界に対しても、直接働きかけを行いたいと考えます。
1:04:07
総理もお触れをいただいたように、私たち自民党では、関係の調査会を開いて、制度改正についての議論を重ねております。来月の上旬には、中間的な論点整理をさせていただきたいと思いますので、ぜひ、そうしたことも参考にしていただきながら、中小企業の賃上げ、後押しをしていただきたいと思います。次に、ゼブラ企業について質問をさせていただきたいと思います。総理、ゼブラ企業はご存知だと思うんですが、自己総額を重視するユニコーンと対比をする概念として、社会的課題の解決と経済成長、これを両立する企業、これを白黒の島に例えた概念でありまして、今、世界から大変注目をされております。まさに新しい主義を担う主体だと私は思います。私は、ゼブラ企業に出会いましたのは、石破大臣の下で地方創生を担当させていただいているときに、地方の現場で地域や社会の課題を解決するために、補助金に依存するのではなくて、自分たちの事業モデルを磨いて解決しようと、そういうチャレンジをする人たちにたくさん出会いました。ノトにもそういう方々がおられます。こうしたゼブラ企業を育成していくエコシステムを形成して、そして日本がゼブラ企業の世界最大の大国を目指すということは、極めて重要だと思いますけれども、総理のお考えをお伺いしたいと思います。
1:05:46
御指摘のゼブラ企業、経済の成長と社会課題の解決、この両立を図るゼブラ企業というものを、御指摘のように、新しい資本主義という考え方、まさに社会課題の解決を成長のエンジンに転換するという考え方に基づいて、経済政策を進めているわけでありますから、こうした考え方に一致するものである、御指摘のとおりだと思います。