19:40
これより会議を開きます。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題とし、一般的質疑を行います。この際、お諮りいたしま す。3案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房、内閣審議官竹原敏君、内閣府政策統括官林幸寛君、内閣府政策統括官高橋健二君、警察庁長官官房長立川浩一君、警察庁長官官房審議官和田香織君、警察庁刑事局長渡辺邦義君、デジタル庁統括官富安太一郎君、総務省大臣官房地域力創造審議官山越信子君、総務省自治行政局公務員部長小池伸之君、総務省自治行政局選挙部長笠木貴則君、総務省総合通信基盤局電気通信事業部長木村紀美彦君、総務省統計局長岩田徹也君、法務省刑事局長松下裕子君、出入国管理長、次長丸山英治君、財務省主税局長青木貴則君、国税庁次長越谷和彦君、文部科学省所当中等教育局長矢野和彦君、厚生労働省一斉局長浅沼和成君、厚生労働省職業安定局長山田雅彦君、厚生労働省社会援護局長浅川智明君、厚生労働省社会援護局長外保険福祉部長辺美里君、厚生労働省労権局長狭間隆一郎君、農林水産省大臣官房総括審議官杉中敦君、農林水産省消費安全局長安岡住人君、農林水産省輸出国際局長水野正義君、農林水産省農産局長平方雄作君、農林水産省畜産局長渡辺陽一君、水産庁長官森武君、国土交通省道路局長岩竿彦君、国土交通省住宅局長石坂里志君、国土交通省鉄道局長村田茂君、環境省大臣官房審議官堀上正寿君、防衛省防衛政策局長加野浩二君、防衛省整備計画局長青柳一美君、防衛省地方協力局長大和太郎君の出席を求め、説明を聴取したいと思いますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを有します。
22:29
自由民主党の中川祐子です。今日は質問の機会をいただきまして、大変ありがとうございます。早速質問に入らせていただきたいというふうに思います。先日大変ショッキングな数字を目にいたしました。相続人がいないために、国庫に返納される金額が、2013年から2020年の9年間で336億円から768億円になったということです。これ過去最高だということでありますが、見寄りのないお一人様の増加や、不動産価格の上昇も背景に、行き場のない財産が、10年前の倍近くに増えたということになります。多様性を大切にする時代にあって、その一方で静かなる有事と表現されている日本の人口減少、少子高齢化、労働人口の減少が起きています。私たちが当たり前と思ってきた日常が、気づかないうちに、少しずつ崩壊していく現状を食い止めていくために、私たちが今、何をしなければならないのか、そして何を決断していかなければいけないのか、そのための少子化対策関連法案、閣議決定をされたところです。この予算委員会でも、多くの議員が質問されていたところでありますが、大きな成果が上がることを期待したいと思います。本日は、今国会に提出される予定の食糧農業農村規模法の一部を改正する法律案に沿って、この問題、この議論を進めさせていただければと思っています。1961年に農業基本法が制定されました。その最大の目的は、増加していく人口を背景に、高度経済成長とともに広がった農耕間の所得格差を是正することにあり、農業の構造改善事業や大型農業機械の導入により、日本の農業の近代化が進めてまいりました。時代は流れて、国民のライフスタイル、特に食生活が急速に多様化していく中にあって、米の消費量が減少し、食料地給 率が低下していきました。1999年に制定された食糧農業農村基本法は、人間の生命の維持に欠くことのできない食料の安定供給を目的に、農業の多面的機能や農村の振興に着目し、農業と農村の持続的な発展を目指すものであった。というふうに思います。坂本農林水産大臣にお尋ねします。今回の改正の背景と目的についてお聞かせください。
25:25
今、委員が言われたように、法律はまさに時代を表していると思います。食料増産から、そして、さらには一人一人への様々な食料供給というふうになってまいりました。そして、前の食料農業農村基本法から25年が経過をいたしました。そして、今起きていることは何かと言いますと 、気候変動によります食料生産の不安定化、さらには、世界的な人口増加に伴う食料争奪の激化、国際情勢の不安定化ということで、世界と我が国を取り巻く情勢が大きく変化をしております。この情勢の変化を踏まえて、基本法が時代にふさわしいようなものになるように改正をしてまいります。まず、食料安全保障の抜本的な強化に取り組みます。そして、不足の事態が起きることも考えられますので、不足の事態に対応できるよう、平時からの食料供給の確保に向けた対応を強化をいたします。以前は、食料が一定程度総量であればいいということでしたけれども、そうではなくて、やはりお年寄りの方も含めて、一人一人に届けなければいけないという食品アクセスの問題にも取り組んでまいります。そして何よりも、環境と調和の取れた産業へという風にしていかなければなりません。さらに、今言われました人口減少下における農業生産の維持・発展、農村の地域コミュニティの維持、これをどうしていくのか。そのためには、農地の集積・集約化、あるいはスマート技術の導入、そして生産性の向上によりまして、少ない人数でも食料が供給できるという生産基盤の体制をつくっていかなければいけないと考えております。農業政策が大きな転換点に立っているという自覚を持って、食料農業農村基本法の改正案の成立に向けて、全力を尽くしてまいりたいと考えております。
27:40
ありがとうございます。大臣おっしゃるとおり、農業を取り巻く環境は、ここ数年大きく変わりました。コロナ禍は、もとより国際情勢による飼料減材量価格の高騰、気候変動や大きな災害など、全国の 農業従事者には、大変厳しい数年間であったと思います。冒頭、相続人がいない方の「コッコ変農学」としてショッキングな数字を申し上げましたが、農業においても、生産基盤の弱体化が急激に進んでいると思います。現在、116万人いる機関的農業従事者が、20年後には、4分の1の30万人まで減少すると見込まれています。これは、私の地元北海道でも例外ではありません。農業の担い手は減少しています。国においては、今後もこれらの農業経営に及ぼす影響緩和のため、さまざまな施策を機動的に講じていただけるものと思いますが、将来にわたり、国民への食料安定供給を図るには、既存の担い手だけではなく、多様な担い手の確保も必要ではないかと考えています。また、そのためには、担い手が安定した所得を確保できることも不可欠です。今回の基本法の改正において、多様な担い手と所得の確保、どのように位置づけられているのか、農林水産大臣にお伺いをしたいと思います。
29:18
委員おっしゃいます。いわゆる担い手というのは、経営規模の大小や家族経営か法人経営かを問わず、経営意欲があり、農業所得で生計を立てる農業者のことを指しております。これまでもこうした担い手を幅広く育成・確保してきたところですけれども、今後の今回の基本法改正におきましても、この考え方に変わりはありません。また、農業者の所得を確保するためには、農業の生産性の向上と不可価値向上を図り、収益性の高い経営を実現する必要があるために、今こうした農業生産の目指す方向性について、基本法にしっかりと位置づけようと思っております。委員の御地元の北海道のように、大規模経営という方々に対しては、さらにこの基本法で明確に位置づけて、そして日本の食料の安定した供給のために、しっかりと役割を果たしていただきたいと思っているところであります。
30:31
ありがとうございました。先ほど大臣がおっしゃっていたとおり、今後の基本法の食料安定供給が、両としての確保であるとすると、新しい基本法では、食料の安全保障が柱であり、国民一人ひとりが食料を手に入れることができる、つまり、過疎地域にスーパーや食料品店などがなくなっていく中で、食料品があってもアクセスすることができない、買い物難民、子どもの貧困の問題などを解決していくことが重要であると、私も考えています。食料自給率にカウントされない、肥料等の生産資材の確保、特に外国からの輸出規制がありました。また、農業人口が減少していく中で、農地の収穫・収益化、それを前提としたスマート農業の推進による生産性の向上によって所得を向上させていくことが重要であると考えています。このためには、デジタル庁、子ども家庭庁、国土交通省、多省庁の連携が重要であると考えています。また、サプライチェーン側も変わっていくことが必要であると考えています。先日、大手通信事業者と大手コンビニチェーンによる鉄店舗とネット融合が報道されていました。その報道のときに、会社の経営者の皆さんが「将来を共有していくんだ」この表現が、私の心にとても響いたわけであります。これらの施策について、具体的にどのように進めていくのか、教えていただければありがたいと思います。
32:21
委員御指摘のように、高齢社会になりまして、買い物が困難な皆さん方が増えております。それから、経済的な理由によりまして、これは子どもさんたちも含めて、十分な食料が入手できないというような課題があります。いわゆる食品アクセスの問題が健在している中で、平時から国民一人ひとりが食料にアクセスでき、健康な食生活を享受できるようにすることが重要であると考えております。こうした食品アクセスの取組におきましては、委員御指摘のように、民間企業の力を借りなければなりません。また、他省庁との連携を図っていくことが重要であります。そのため、農林水産省といたしましては、民間企業と連携したラストワンマイル配送、それからフードバンクの活動を支援してまいります。また、地方公共団体を中心に、食品事業者、物流事業者の民間企業と、フードバンク等の地域の関係者が連携して、食品アクセスの確保を進めているところでございます。また、食品アクセスの取組にあたりましては、様々な省庁がデジタルを活用した買い物環境の整備や、子どもの居場所づくり、そして生活交通の確保などの観点から、関連予算を措置していかなければなりません。また、実際措置をしているところであります。これらの施策が各市で活用されるよう、委員御指摘のように、内閣官房、それから子ども家庭庁、そして経済産業省、さらには国土交通省等の関係省庁と連携しながら、食品アクセスの問題に取り組んでまいります。
34:28
大臣、ありがとうございました。刻一刻と変化していく国際情勢、地球規模課題のパンデミック、気候変動、私たちの食料を安定的に確保していくためには、課題が山積しているとこのように思います。基本法をもとに、5年ごとに作成をしていく基本計画の林水産省の皆様方に、期待が高まっているというふうに思います。政府全体でこのことに取り組んでいくことを心からお願いしたいと思います。次に、クマ類の指定管理長寿の追加についてお伺いしたいと思います。昨年、クマによる人身被害が全国で相次い で発生し、大きな社会問題となっています。全国の被害総数は、1月時点で218名、亡くなった方は6名です。北海道では9名が被害に遭われ、2名が亡くなっています。クマの被害状況を受けて、北海道東北の知事が、11月環境省に対しまして、捕獲や調査費などを国が支援する指定管理長寿に加えるように要望をいたしました。検討委員会では専門実態把握が必要ということで、適切なモニタリングの実施や、人の生活圏周辺における環状地帯の管理強化をすることになりました。北海道に生息するヒグマは、体重が最大で300キロにもなり、時速60キロで走るクマもいるということであります。北海道では、人的被害のほかに、JRの線路内に入り込むことで、列車が立ち往生することもありますし、災害復旧事業や犯罪捜査の際にも、ハンターに帯同してもらうなど、クマ対策を同時に行わなければなりません。北海道が、ハルクジョ対策を発表したところ、40を超える市町村が、三角に前向きな意向を示しているということであります。クマの指定管理長寿の追加について、伊藤環境大臣の御意見をお聞かせください。
36:51
クマによる被害は、大変深刻な状況だと思います。環境省では、専門家による検討会を設置しまして、科学的検知から検討を重ねた結果、2月8日に被害防止に向けた総合的な対策の方針をまとめたところです。この方針の中では、増妊管理、広域的な管理、充能的な管理、この3つの管理を推進しながら、クマ類の地域個体群の維持を前提としつつ、人の生活権の失踪防止によって、人とクマ類の空間的な住み分けを図ることとしました。また、絶滅の恐れのある四国の個体群を除いた上で、クマ類を指定管理長寿に指定するとの方向性を整理していただきました。環境省では、この方針を受けて、必要な関係省庁の書類の改正を行うために、パブリックコメントを2月13日から開始してございます。国民の皆様の御意見をしっかり伺った上で、4月中に指定の手続を完了したいと考えております。クマ類を指定管理長寿にすることで、クマ類の生態等の調査やモニタリング、人の生活権の失踪防止のための環境管理、そして必要な捕獲、人材育成等、都道府県の状況に応じた効果的な対策を講じることが可能となります。他方で、クマ類は、既に指定管理長寿に指定されている日本ジカ、イノシシとは、繁殖力、個体数の水準、被害の状況が異なりますので、捕獲に偏らない総合的な対策が必要とも指摘されているところでございます。環境省は、関係省庁や都道府県等とも連携して、科学的知見に基づくクマ類による被害防止施策を推進し、国民の皆様の安全・安心の確保に必要となる施策をしっかり進めてまいりたいと考えております。
39:18
大臣、大変ありがとうございました。そうした中、この度、重刀法の一部を改正する法律案が提出されるということです。北海道などで、有害鳥獣駆除や狩猟のために使用されているハーフライフルの規制強化も含まれているということであります。私は、現在、自由民主党の中で、内閣第一部会長代理を拝命しておりまして、この問題も担当させていただいています。年明けに、警察庁の方が法案の説明にお入れをいただいた際に、北海道の現状についてお話をさせていただきました。療養会、あるいは関係者の皆様方からも聞き取りをした上で、話を聞いていただきました。そして、その上で、北海道庁と環境省、農林水産省、警察庁の4社が東京に集まって、話をしていただいたということでありました。北海道の療養会の皆様方のところに、警察庁担当の方が札幌までわざわざ行って、お話を聞いていただいたということであり、有害鳥獣被害が多発している地域に関しては、都道府県警察と相談の上で、運用面での対応、つまり指定した有害鳥獣を捕獲する目的がある場合には、狩猟勉強を取った1年目からハ ーフライフルを所有していいという許可証をいただけるなどの案を示していただいたということであります。ただ、この件に関しては、自作の銃を使用した安倍元総理の襲撃事件、そして、昨年5月、長野県での獠獣使用の殺人事件を踏まえた悪用防止のための改正であり、犯罪を防ぐこと、本当に重要であると、私も考えています。しかしながら、昨今の気候変動や我々の人間の行動変容から、全国で有害鳥獣が人の生活圏に入り込んでいるということも事実であります。先ほどから農業の話もさせていただきましたけれども、屋外で仕事をされている農林水産業、そして、その他の屋外で仕事をされている皆様方にとっては、非常に深刻な問題であるというふうに思います。ハーフライフルの使用規制については、犯罪抑止を大前提に地域の実情に即した対応との声がたくさん、今も届いているところでございます。松村国家公安委員長のお考えを聞かせていただければと思います。
42:25
現在、警察庁におきましては、重法による最近の犯罪情勢に鑑みまして、重刀法の改正を検討させていただき、今国会に提出を検討させていただいているところでございます。その中でご指摘いただいた、ハーフライフル銃の所持許可基準の厳格化も検討しております。ただ、先生が今お話にありましたように、これによりまして、従来による被害の防止に支障が生じることがあってはならない。また、重刀法の改正ということで、関係者の皆様から不安の声、先生からも通してご意見をいただきました。これにつきましては、柔軟な運用でしっかりと対応させていただくと。また、現場の皆様方にも丁寧な説明をさせていただきまして、一定のご理解をいただいたところでございます。一方で、ハーフライフル銃を含む重法の悪用を防止していくことは、もとより重要な課題と認識をしておりまして、まず、人物審査を徹底するなど、重法の所持許可が適正になされるようにするとともに、所持許可後も、使用状況の確認を徹底するなど、重法の適正な管理がなされるよう、警察を指導してまいりたいと考えております。
43:52
大臣、ありがとうございます。犯罪防止は本当に大切なことだと思いますし、今回の法律案では、眠り中についての規制もするということであります。銃がたくさんある環境では、私たちが安心して暮らすことはできない。このことは本当に事実であります。しっかりと規制を強化するとともに、順番な対応というのは非常に重要だと思っているところでございます。私は本当に、いろいろな皆様方から北海道において話を聞かせていただいたところであります。ハーフライフルというのは、今現在半分は北海道で使用されているということであります。初めて狩猟免許を取った方たちが、ライフル銃というのは非常に危険であるということは、領有会の皆様方も認識をしているところであります。一方で、増え続けている農業などの野生鳥獣による被害、領有会鳥獣駆除に、領有会の皆様方、積極的に参加をしていただいています。今、領有会にいらっしゃる、免許を取っておられる皆様方、かつては2万人以上いらっしゃったということでありますが、全国で今5千人に減っているところであります。この5千人に減っている中で、先ほど申し上げさせていただいたとおり、犯罪捜査であるとか、災害の時の対応であるとか、領有会の皆様方にお願いをしていく場面がたくさんあります。しかしながら、この免許を持った皆さんが高齢化をしている中で、新しいハンターの皆様方が育成していくことは大変重要であります。最近、私の地域、また他の地域においても、様々な皆様方が、ハンターになってもいいなということで、免許の所得を考えているということであります。特に地域おこし協力隊などの皆さんが、地方に行って、ハンターになって困っておられる現状を何とかしたい。そのために、まず、三段柱であると50mぐらいしか飛距離がないということで、ハンヤになってしまう。致命傷を与えることができないと、先ほど環境大臣とも議論をさせていただいたクマでありますが、時速60km/hで走るクマがいる一方で、その中で大変厳しい状況の中で三段柱で構えるということは、なかなかボリティックではないと考えています。その一方で、ハーフライフル銃はライフル銃に比べて半分の飛距離があるということでありますので、ハーフライフルでまず慣れていただいて、そして10年後、もちろん適正もあると思いますので、適正のある方はクマなどの被害防止のために、ハンターとして活躍していただくということは、もちろん北海道だけではないと思いますが、重要なことではないかと思います。今回、警察庁の皆様方に丁寧に対応していただき、北海道までわざわざ行っていただいた中で、柔軟に対応していただけるということ、大臣からもお言葉をいただいて、大変ありがたいことだと思っていますが、まだまだ現場ではいろいろな思いがあると思います。これからもぜひ警察庁の皆様方も、関係者の皆さんと密に連携を取っていただくこと、もちろん都道府県の役割も重要であると考えていますが、ぜひ政府を挙げて、今回の法律改正案、規制の強化に関して、強化をするからには地域の実情に合った対策も考えていくということで、お願いをできればと思います。今日、本当にいろいろと質問をさせていただきました。農業を中心にこの話を進めさせていただきました地方の人口減少、非常に課題が三石をしていると思います。過疎化が進んでいく地方において、農林水産業は大変重要な産業であり、そしてそれを支える皆さんがいらっしゃること、重要だと考えています。サプライズ園に民間の皆さんの活力をという言葉は農林水産大臣から頂戴をして、そして各省庁とも連携をしていくというお話も、大変勇気の出るご回答をいただいたものというふうに思います。私も地域、そして皆さんの声 をしっかり聞かせていただいて、政府に届ける役割を果たしていきたいというふうに思います。非常に厳しい時代にあって、今回の予算が早く成立をすること、国民の皆さんが待ち望んでいる経済対策であると思っていますので、一番厳しい時代の予算編成、本当にこの予算編成があったからこそ厳しい時代を乗り越えて、ピンチをチャンスに変えていくことができた。そのように皆さんに思っていただけるように、どうかよろしくお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。委員長、大変どうもありがとうございました。これにて中川さんの質疑は終了いたしました。
50:01
おはようございます。立憲民主党の大西健介です。早速質問に入りたいと思いますけれども、私からは自民党の浦金議員の聞き取り調査報告書について、いくつか聞いていきたいというふうに思います。まず財務大臣、カンプ金という言葉は一般的にどういう意味で使われるものでしょうか。
50:33
先生が今お配りをいただきましたこのパネルのうちで、カンプ金について一旦納付した税金のうち、結果的に納め過ぎであった場合や、税の減免により納税者に返還される税額と、先生のこの資料でお答えをさせていただきました。
50:56
通告もしてあるんですけれども、一応国税通則法の中にもカンプ金という言葉が書かれておりますけれども、今大臣に読んでいただいたこのパネルの、これは公示円です。下に、ちなみにキックバックについても同じく公示円ですけれども、こちらは割戻しリベートと書かれています。自民党の報告書は、かたくなにキックバックという言葉を使わずに、このカンプ金という言葉を使っているんですけれども、今大臣に読んでいただいたように、これカンプ金というのは、税金を払いすぎたときに戻してもらうのがカンプ金なん です。今、脱税が問題になっているときに、このカンプ金という言葉を使うこと自体が、私はこれ不適切なんじゃないかなというふうに思うんですけれども、財務大臣にお伺いします。
51:47
自民党に提出されました聞き取り調査に関する報告書におきましては、派閥のパーティー券の販売代金に関しまして、派閥から金銭の完付を受けたものを完付金と称し、派閥に渡されず留保されていた金銭を留保金と称しているということ、それは承知をいたしておりますが、これは自民党のあくまでこの報告書であるわけでありまして、私がそうした報告書の中の言葉遣いについてコメントする立場にないということを御理解いただきたいと思います。
52:26
でも、工事園にはこう書いてあるわけです。そして、国税通促法の中にも出てくる言葉であって、今まさに確定申告で納税をされている皆さんからするとですね、ふざけんなよという話になりませんかね。やっぱり正確にね、これ財務省としては正確に言葉を使ってくださいというのが、私はこれ財務大臣の立場でないかと。そうでないと、これは納税者の気持ちを逆撫でするんじゃないかと思います。続けてですね、本委員会ではですね、これまでもこの裏金が今も言いましたけど、雑貯として課税対象になるのではないかという議論がされてきました。それで、そこでこれまでの議論をちょっと整理をしてみたいと思うんですが、保支屋国税庁次長の答弁をここに抜粋をしました。まずポイントになるのはですね、この政治資金が、これが政治家個人に帰属するのか、それとも政治団体に帰属するのか、これがポイントになると。そこは個々の事実関係を精査して、総合的に判断するということになっています。そしてその際には、実質的にその資金を誰が管理していたのか、どういう管理をしていたのかを実態に即して判断すると、こういうふうに保支屋さん言ってきている。そしてその上で、政治家個人に帰属する政治資金で、もし使われずに残額がある場合には、その分については雑所得として課税関係が生じるとはっきり言われています。こうい う理解でよろしいか、簡潔に保支屋次長お願いします。
54:02
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、政治資金につきましては、それが政治家の関連政治団体、または政治家個人のいずれに帰属するかによりまして、課税関係が異なるため、個々の事実関係を精査する必要がございます。政治家の関連政治団体に帰属するということであれば、法人性の課税関係は生じないと。他方、政治家個人が受領した政治資金につきましては、雑所得の収入として取り扱われ、1年間の総収入金額から、必要経費として政治活動のために出資した費用の総額を差し出した残額は課税対象となりまして、残額がない場合には課税関係は生じないということでございます。いずれにいたしましても、国税当局といたしましては、個々の事実関係に基づき、法令等に照らし、適正に取り扱うこととしております。
54:57
今のとおりなんですが、自民党の聞き取り調査によれば、報告書の抜粋をつけておきましたけれども、31名はキックバックを使用していなかったと回答しています。先ほどの説明に当てはめると、もしそれが政治家個人に帰属する政治資金で、そして使っていない、つまり使い残しがあれば、これは雑所得として課税されるということですから、焦点は、使用していないで保管してあった政治資金が、政治家個人に帰属するのか、それとも政治団体に帰属するのかになると思います。そして報告書では、議員本人が管理していたと回答していた人が12名、それから管理方法について厳禁と回答していたのが39名、そして具体的には、その管理方法ですけれども、具体的には事務所の金庫とか、鍵のかかった事務所の引き出し、専用の箱という回答がありました。いずれにしても、今の保支屋次長のご答弁によれば、実質的にその資金を誰がどう管理していたか、それを実態に即して個別に判断するということですから、それは税務調査をしないとわからないということでしょうか。
56:28
お答え申し上げます。個別にわたる事柄につきましては、お答えは差し控えさせていただきますが、一般論として申し上げますと、申告納税制度の下では、まずは納税者の方々において、ご自身の収入や必要経費を計算し、申告していただくこととなります。国税等局におきましては、様々な機会を捉えまして、課税上有効な各種資料情報の収集に努めまして、これらの資料情報等を提出された申告書等を分析し、課税上問題があると認められる場合には、税務調査を行うなどいたしまして、適正公平な課税の実現に努めることとしております。
57:06
もう一回簡潔にお答えいただきたいんですけれども、要はどういう管理をしているのか。議員が本人で個人として管理していたのかどうなのか、これを実態に即して見ないとわからないということですから、これは調査しないとわからないということでよろしいですか。
57:34
先ほど申し上げましたが、まずは申告納税制度の下では、納税者ご自身が計算し申告していただくということでございますが、課税上仮に問題がある場合には、税務調査をするなどして、適正公平な課税の実現に努めるということでございます。
57:51
国税庁のリーフレットには、こう書かれています。我が国は納税者自身による適正な申告と、今、次長の答弁にもありましたけれども、適正な申告と納付に支えられています。課税の公平を確保するために、故意に不正な手段で税金を免れた者の責任を厳しく追及しなければなりません。日夜こうした業務に当たっていただいている私は国税庁職員の皆様には、心から感謝と敬意を表したいと思います。今日は国税庁のポスターを持ってきました。これポスターをパネルに貼り付けたものですけれども、脱税は犯罪、脱税者は見つかる、差札官は見つける、こう書いてあるんです。国税庁は裏金議員の中の脱税者を見つけてください。そしてそのために調査に入ってください。国民は国税庁に期待していると思います。お願いいたします。国税庁に伺いましょう。
58:50
お答え申し上げます。一般論でございますが、国税当局にいたしましては、さまざまな機会をとらえまして、課税庁有効な資料の収集分析に努めてございます。仮に政治家個人に帰属する政治資金につきましても、適正な申告が行われていないということで、課税庁問題があると認められる場合には、税務調査をいたしまして、適正公平な課税の実現に努めることとしております。
59:24
まさに今、課税上問題があるんじゃないかということが国会で議論をされていますし、今後もしかすると、成林新党でもそういう話が出てくるかもしれないですね。鈴木大臣、このポスターがまさに今、確定申告で税務署に行くと、これ、貼ってあるわけですよ。まず調査してよ、じゃないと真面目に納税するのが馬鹿らしいよと思うのは、私、当然じゃないかと思いますけれども、大臣いかがでしょうか。
59:53
今、確定申告の時期でありまして、今回の政治と金の問題で国民の皆さんが大変怒って厳しい目を向けておられるということは、私もしっかりと感じているところであります。納税というものは、国民の皆さんの理解と協力があって初めて成り立つものでありますから、真面目に申告をし、納税をしている国民の方々が不公平感を持つということはあってはなら ないことでありまして、丁寧な対応を窓口でするなど、しっかりやってまいりたいと思います。また、その上で、先ほど来、国税庁の次長からお話がありますとおり、国税当局におきましては、さまざまな機会をとらえて、課税上有効な資料情報の収集分析を行う中で、課税上問題があると認められる場合には、税務調査を行うなど、適正な課税の実現に努めているものと承知をしております。この課税上問題があるかどうかを認める、どういうものを認めるかというのは、これは独立的に、この国税庁で判断されるべきものであると思っております。大西健介君。まさにここの国会でもいろいろな議論がなされていて、課税上問題があるんじゃないかということがですね、いろいろ出ているわけですから、私はこれ当然調査をしていただかなきゃいけないんじゃないかなというふうに思っています。で、まあ次にパネルをご覧いただきたいんですけれども、昨日も同僚議員が取り上げていましたけれども、安倍晃最高顧問の江藤静史郎議員、お座りになっておられますけれども、テレビのインタビューにこのようにお答えになっています。私は誰一人脱税していないと思う。個人個人がそれぞれ政治活動といいますか、そういったことに使っていると思う。思っているだけで領収書もないのにどうやって証明するのかなと思いますけれども、この点、自民党の報告書によると、キックバックの主な使徒とし てですね、これも資料につけておきましたけれども、報告書の11ページというところに、例えば会合費、懇親費用、事務費、書籍代、人権費、通信費、備品、証文品費、リース代、旅費、交通費などを挙げています。そこで国税庁に確認ですけれども、今申し上げたようなもの、こういう使徒は一般的に領収書があれば、これは政治活動のために支出した経費として認められる可能性が、私は十分あるものではないかと思いますけれども、そういう理解でよろしいでしょうか。
1:02:43
お答え申し上げます。委員御指摘の報告書の内容につきましては、国税特許としてはコメントは差し控えたいと思いますが、政治家個人の所得税の座所得の計算に当たりまして、ある支出が支障経費に該当するか否かにつきましては、個々の支出の事実関係を総合的に勘案して判断する必要がございます。一般論として申し上げますと、例えば、もっぱら政治活動のために使用した諸等の給与、もっぱら政治活動のために使用した通信費、旅費、事務所の備品代などは政治活動のために支出した費用として支障経費に当たるものと考え てございます。法務委員指定すべく。もちろん、会合費も通信費も全く政治活動と関係ないものじゃダメなんですけれども、領収書があってちゃんと政治活動に使っていればこれ、ちゃんと書いていれば済むものであって、そもそも私裏ごねにする必要がないんじゃないかと思いますね。したがって私はこの報告書にある政治活動費以外に用いたものはいなかったというこの調査結果そのものが怪しいと思っています。領収書が取れない、表に出せない、そういう使い方をしているから私は裏金になっているんじゃないかと思います。さらに言えばですね、この資料として付けた自民党の報告書を見ていただきたいんですけれども、その欄外のこの中の部分ですけれども、ここにこう書いてあります。意味軸もこう書いてあります。お金に色はないと認識していたために、今回の訂正にあたり使用していないと整理したといった実質的には使用の有無自体が不明な回答もあった。つまり使用していないと言って回答はしているんだけど、本当はよくわからない。わからないけどお金に色がついていないから、こういうふうに整理するしかなかったんだと。私これが実態じゃないかと思うんですよね。ですから一番すっきりするのは、もう私はキックバック分を雑所得として追加納税することだと思います。これを進んでやられるのが一番い いんじゃないかと。この点について自民党の森山総務会長は、中止報告書に記載せず、市と不明となっている多発可能のキックバック分について、追加で納税する案についてあり得ないと否定をされました。鈴木大臣にお聞きをしますけれども、政治資金として処理されているので、所得税の換金は発生しない。したがって追加納税案はあり得ないという、この森山総務会長と鈴木大臣の考え方は同じ考えですか。
1:05:18
森山自民党総務会長の御発言につきましては、新聞報道で知るのみでありまして、全体の流れも分かりません。従いまして、コメントは控えたいと思います。その上で、先ほど来お話がございますように、政治資金については、それが政治家の関連政治団体に帰属するのか、あるいは政治家個人に帰属するのかによって課税関係が異なります。関連政治団体に帰属する場合には、課税関係は生じない。また、政治家個人に帰属する場合も、必要経費の政治活動で使用した分を控除して、残額がな い場合には、課税関係が生じないという、これは今の取扱いの事実関係でございます。森山総務会長の御発言については、コメントはしませんけれども、こういうことを念頭に御発言をされたのかなと、推察をするところであります。
1:06:26
じゃあ、お聞きしますけれども、いわゆる追加納税の可能性は、全くあり得ない話なのか、それともあり得る話なのか。上野理事は、そういう方法もあるんじゃないかというふうに、この間質問されていましたし、自民党議員の中にも、一層のこと納税してしまいたいと、その方がはっきりするというふうに思っておられる方が、そういう発言もされている方もいらっしゃると思うんですけれども、追加納税というのは、これ選択肢としてあり得ないんですか。
1:07:00
自らが使い残しがある、雑貨局で、工場で引き切れない部分があるという判断の中で、納税をするという方が、これはもちろん可能性としてはあると思います。それは、義義がもたれた政治家が、政治責任を果たす、そういう観点から判断されるべきものであると思います。国税当局におきましては、先ほど申し上げましたとおり、国税当局において、義義がある場合については、適切な対応をとるという方針であります。
1:07:40
私は、まさに追加納税するという選択肢があると思うんですね。皆さんの中には、例えば51人とか80何人とか、こういう人たちがみんな追加納税するなんていうのは、それは無理だろうと思っている方がいらっしゃるかもしれませんけれども、そんなことはないんです。過去に黒い霧事件というのがありまして、そのときに現職181名、前議員22名、計203名がトータル2億1,800万円の申告漏れを修正申告、公正決定した事例がありますけれども、その経緯について財務省、財務大臣から御説明をいただきたいと思います。
1:08:28
60年前のお話でありまして、私個人は記憶といいますか、そういうものはないわけでありますが、聞いたところによりますと、約60年前の話でもあり、対応の経緯の詳細については必ずしも明らかではありませんが、御指摘のとおり、昭和40年代初頭、いわゆる黒い霧事件の中で、国会議員の申告漏れについても問題となり、国税当局において国会議員等に対する課税処理が行われたものと承知を聞いているところであります。
1:09:07
大西健介君、パネルを御覧ください。私が調べられるぐらいだから、もっとちゃんと調べられると思うんですけれども、これは1967年、昭和42年の「見出しは国会議員に甘い課税」こういう読売の記事ですけれども、参院の予算委員会で市川夫妻議員が佐藤派の派閥政治団体から、自民党の閣僚を含む議員に多額の政治資金が渡されていたことが、終始報告書に載っているのに議員の個人所得の申告が少ないと、食 い違いを指摘したことを受けて、社会党の西宮議員、ここに写真を載っている方ですけれども、衆院の大倉委員会で、前年の秋に国税庁が国会議員の所得申告につき調査しているとの報道があったが、その結果はどうなったのかとただしたのに対して、泉国税庁長官が203名の申告漏れがあり、修正申告構成決定が行われたことは明らかにしました。泉長官は、終始報告書、前年までは調査をしていなかったことを申し訳ない。当局として遺憾に存じますと答弁しているのです。これに対して西宮議員は、国民にはわずかな所得でも鵜呑め鷹の目で課税するのに、政治家にはなぜ甘いのかと述べています。60年近く前のことでありますけれども、今と変わらないじゃないですか。国民大臣、前例があるんですから、税務調査して、申告漏れ、修正申告構成決定をすべきじゃないですか。
1:10:37
国税当局におきましては、深刻納税制度の下で、税務行政を円滑に行うため、納税者との信頼関係を維持することが必要であると考えます。仮に国税当局が職務上知り得た秘密を漏らした場合、納税者との信頼関係が損なわれ、税務行政に重大な支障をきたす恐れがあることから、税務当局には国税通則法によって、一般の行政機関よりもさらに重い主比義務が課せられているところであります。大西先生の御指摘の件は、昭和42年5月23日の衆議院大倉委員会において、国税庁から国会議員の申告状況等を答弁したことを御指摘いただいたものでありますが、50年以上前でありまして、個人情報の取扱いに関する状況などが、現在とは大きく異なっていたことに留意する必要があるとこう思います。例えば、前は高額納税者などを一方的に発表していたわけですけれども、そういうものも個人情報の取扱いの観点から今はやっていないわけでありまして、時代とともにこうしたものが変わってくるんだと思います。国税当局としては、主比義務を踏まえまして、個別の納税者の申告状況等を明らかにすることは困難と承知をしているところであります。
1:12:15
まさにでも、このとき、個人情報の取扱いについて時代によって違うかもしれないけれども、まさに同じことですよ。このときも、税の公平性ということについて疑義が生じているんですよ。先ほども言いましたけれども、国民にはうのめたかのめで課税するのに、政治家だけには甘いのか。国会議員に甘い課税と書かれているじゃないですか。それが問題になったからこそ、まさに先陣はちゃんと調査をして、そして議員の人たちも修正申告、公正決定したわけですよ。だから今回も私は同じようにされるのが一番スッキリするし、そして税の公平性、そして納税者への信頼回復という意味においても、これこそがまさになすべきことではないかというふうに思います。先ほどのちょっと江藤先生のインタビューに戻りたいと思いますけれども、江藤先生は雑税はないんだ。全て政治活動に使っていると言いますが、先ほども言いましたけれども、領収書もありませんし、国税庁が調査してくれないと真実はわからないんですけれども、ただ反対に、やましいところがないんだったら、まさに江藤先生の言う、これも雑税なんかないんだと。こういうふうにやましいところがないんだら、これ正々堂々と成林審に出てきて、そして弁明をすべきじゃないですか。そこで江藤先生はですね、成林審への出席について、全員が応じて説明責任を尽くすべき。真相解明のいいチャンスだと述べられています。ところが出席以降の回答があったのは、衆議院では昨日時点ですけれども、5人だけであります。江藤先生はですね、こうも言っています。ある人はOK、ある人はNOというようなやり方は、その人のために良くない。かえって追い込まれていく。党執行部は51人に一括して成林審への出席を要請すべきだ。みんなOKだと言うだろうというふうに言われています。さすが衆議院党政院13回、さすがの御見識だと思います。鈴木大臣はですね、税を担当する大臣であると同時に、これまさに税の公正性に疑義が生じているわけです。そしてこの大事な予算案を所管する大臣ですから、だからこそこれ脱税かどうかという議論、この予算委員会の大事な時間をこれ以上使うんじゃなくて、これ成林審の場に移してやるべきだと、このように思いませんか。
1:14:34
成林審という国会の中の審議会、審議会といいんでしょうか、審査会ですね。審査会でどのような対応をされるかというのは、これは国会でお決めいただくことであると思っているところであります。
1:14:53
本当に残念ですね。さっきも言いましたように、60年前にはちゃんと追加納税をしたわけです。そして江藤先生が言われているように、やましいところがないんだったら、これ堂々と成林審に出ていってもらって、そしてやるのが予算を所管している大臣としても、これ大事な予算を一刻も早く成立をさせたいと思っているのであれば、私は成林審でやりましょうということだというふうに思います。そして今日は河野デジタル担当大臣にも来ていただいているんですが、自民党の報告書では、政治資金の適正なモニタリングとトレーサビリティの確保のためにデジタル化の推進が有効と書かれています。政治資金収集報告書がデジタル化されていないためにお金の流れが覆うのが難しくて、閲覧の不便さが不正の温床になっているのではないかという記述もあります。自民や民間にデジタル化の推進をお願いする以上、政治家自身がデジタル化というのを推進するのは私当然だ と思いますけれども、河野大臣こういう考え方でよろしいでしょうか。
1:16:00
デジタル化することで様々なデータの透明性が向上する。これはそのとおりでございまして、私も今回のこうしたことを受けて、政治資金のデジタル化に取り組みたいと思っておりますが、残念ながら今、総務省の解釈では政治資金規正法で政府に届出を出された以上のデジタル化をする権限がないということでございますので、各党各会派で御議論をいただいて、政治資金規正法を改正いただければ、デジタル庁としてもこの政治資金のデジタル化に向けて必要な対応を取ってまいりたいと思います。
1:16:40
これはデジタル化、自民党の報告書にも書いてあるぐらいですから、野党も反対しないと思いますので、ぜひ進めていただきたいと思うんですが、記事を配布をしましたけれども、 河野大臣11日に訪問先の高松市で裏金問題に関してルールを破ったことに対するけじめは一刻も早くやらなければいけないと、こういうふうに述べられています。私は河野大臣の認識は正しいと思います。我々はずっと言ってきたことですけれども、まず実態把握をして、民間であれば、不祥事が起きればまず実態把握して、そして責任者の処分をして、そして再発防止だと。だから報告書が出てきた以上はですね、これ処分を急ぐべきなんです。河野大臣は党政治改革刷新法のワーキングチームでの議論よりも処分を先行すべき、こういう考え方でよろしいんでしょうか。
1:17:35
申し上げているように、何らかのけじめは必要だと思いますが、その中身についてはこれは党で議論する話で、政府で議論するものではございません。
1:17:45
けじめが必要なのは当たり前ですけど、それを急ぐべきということもこれ発言されてますかは、そのとおりでしょうか。
1:17:59
先ほど来私言ってますけども、まず実態把握、そしてその後に処分、これをしっかりしてからの再発防止なんで、これは処分をまず早くやる、こういうことを発言されてますけど、それでよろしいですか。
1:18:23
河野大臣の答弁というのは、以前本庄さんが質問したときも、何回も何回も諸考えですというのを連発したこともありましたけれども、もう一つお聞きをしたいと思いますが、2011年の1月のブログ「ごまめの剥ぎしり」に、国会改革に関連して政治とお金にまつわる話などは、成立心を活用すべきと書いておられますけども、まさにそのとおりだと思いますが、河野大臣これ成立心を開催すべきというお考えですか。
1:18:55
成立心については国会でお決めになることだと思います。
1:19:00
でもその 国会改革に関して大臣は成立心を活用すべきとおっしゃっているわけですから、まさに今そういう状態になっているんじゃないでしょうか。成立心を開くべきだと、個人的なご見解でも結構ですので、お願いいたします。
1:19:15
成立心については国会でお決めになることだと思います。
1:19:21
本当にそのとおりですね、国会改革について発言をされているわけですから、まさに堂々とそのことをおっしゃっていただきたかったなと残念であります。河野大臣ここまでで結構でございます。次の質問に移りますけれども、私先日石川県の鹿町に行ってボランティア活動をしてきました。滝出しをやった避難所の近くで自衛隊の皆さんが入浴支援をやっていただいていました。本当に被災地で懸命に活動 しておられる自衛隊の皆さんには心から敬意と感謝を表したいというふうに思います。ところがその自衛隊の皆さんに支給されている標準装備を不十分なために、隊員が自腹で鋼鉄製のインストールやヘッドライトなど必要なものを購入しているという指摘がありました。この点については1月24日にも本委員会で取り上げられているんですけれども、私そのときの木原大臣の答弁を聞いてちょっとおやっと思ったんですよね。ちょっと資料としてそのときの答弁をつけておりますけれども、見ていただくと、大臣はですね、戦闘グッズは機能性防水性透出性能、踏み抜き対踏み抜き性能、あらゆる任務に対応できる指標になっている。必要十分な装備をしっかり支給させているとこれ胸を張っておられますけれども本当でしょうか。緩急品の戦闘グッズ2型という靴はですね、長時間歩く場合には疲れにくいこういう仕様にはなっているそうですけれども、踏み抜き防止性能は十分でない、そのために鋼鉄製のインストールを自前で買っているという話なんですね。それからゴアテックスが使われているので耐水性があるということなんですが、これも交換頻度が低いために防水性能が失われているというふうに指摘があります。また緩急品のL型ライトという懐中電灯みたいなのがあるんですけれども、これだと両手が使えませんので、ですからLEDのヘッドライト、ヘルメットにつけるやつをですね、これが必需品になります。木原大臣は背広組の説明を無のみにしているだけじゃないですか。実際にこれ被災地で活動してきたですね、隊員から直接話を聞いて、緩急品が本当に被災地での活動に適した装備になっているのか、自腹で必要なものを購入しているそういう実態がないのか、これを確認していただきたいと思いますけれども、お約束いただけませんか。
1:21:54
自衛隊の活動に対して評価をしていただいておりますことにまずは感謝を申し上げます。今回の災害派遣に際しまして、今御指摘のあったような靴だとか、ヘッドライトと、そういった隊員が活動時に身につける装備品については、緩急品として必要な数が支給されておりまして、性能面についてもあらゆ る任務に対応できる仕様となっております。また一部ですね、隊員の間で個人購入したものはですね、好んでそういったことを使用している例というのも実際にあるのを確かでありまして、同程度の性能であればそれも禁止しているわけではございません。そして、隊員によって交換頻度もですね、あるのに何かいつまでもこう使っているというそういうケースもあるので、なるべく早く交換するようにということを促してもいるところであります。またどんどんいい製品が出てくるので、現場のニーズに即して、逐次改善もこれまで行っているところですが、より品質が高くて、より使い勝手が良い装備品を部隊に配備していきたいというふうに思っています。先ほどの靴の話はですね、もちろん工事現場で使われるような靴ほどの踏み抜き性能というのはないんですけれども、しかし自衛隊は一方で走ったり、いろいろ動いたりしなきゃいけないので、さまざまな性能をやっぱり総合的に評価して、今の靴というふうになっております。ちなみに今回の災害派遣において、釘などを足の裏に突き刺してしまう踏み抜き事故というのは確認をされていないです。あと、L字ライトはですね、ちなみにこれは通信信号のときに使うものでありますので、またヘッドライトはもちろん夜間などで使うものというふうになっております。熊本地震を経験しまして、当時も私ずいぶん長くにわたって自衛隊の活動等を8年前も見てまいりました。現場もしっかりとそういった装備、装備品についてですね、最新のもの、そして使い勝手が良いもの、これもまたしっかりと確認させていただきたいと思っております。
1:23:53
ぜひ、実際に本当に自前で買っているみたいな話がどれだけあるのかというのはね、1回大臣もですね、被災地で活動された隊員に直接聞いていただきたいというふうに思います。先ほどの踏み抜き、対踏み抜き性能もですね、それは自衛隊の本部に関してはそういう選択肢でそういう仕様になっているのはそれは当然だと思いますけれども、ただ被災地では壊れた、倒壊した家とかですね、そういうところから人命を救出したりするわけですから、これ釘だとか踏む可能性というのは十分あると思います。今はなかったから良かったという話ではなくて、そういう十分な装備をですね、支給をしていただきたいということは改めてお願いをしておきたいと思います。私は米国からですね、高い装備を博買するということよりも、この隊員のためにですね、予算を使っていただきたいなと思っています。そこで次に装備品の価格の話をしたいと思いますけれども、防衛力整備計画の策定時の為替レートは1ドル108円、ところが令和4年度予算では1ドル137円となっています。この為替の影響についてもですね、本委員会でも質問がありました。これも先ほどの会議録に載せてありますけれども、総理は為替の影響についてですね、全体の1割から2割だと、一括調達や直契約など様々な合理化効率化の努力を図ることで、防衛力整備計画で示した規模と内容を維持すると答弁しましたけれども、これ私、この答弁もちょっとごまかしがあるんじゃないかと思っています。次のパネルをご覧いただきたいんですけれども、これはパネルはですね、装備品の価格上昇の例です。例えば陸上自衛隊の大型輸送ヘリコプター、CH-47JAは76億円が176億円ですよ。海上自衛隊のP-1障害機、224億円が325億円と、これ大幅に調達価格上昇しています。で、製造企業によればですね、これ部品のかなりの部分が海外製で、かつ認定された企業でしか作れない部品や材料が多くて、頼んで作ってもらっているという立場なので、いい値で買わざるを得ないために、為替の影響を大きく契約時の価格での調達は非常に難しいと言っています。またウクライナや中東でのこの情勢を受けてですね、装備品のこの需要も高まっていて、これなんか工夫すれば何とかなります、収まりますみたいな、私はそういう話じゃないんじゃないかと思うんですね。で、この点19日の防衛力の抜本的な強化に関する有識者会議でも、座長の坂木原経団連名誉会長が、昨今の物価や人件費の高騰、為替の変動を考えると、43兆円の枠の中で本当にできるのか、見直す必要がある、こういうふうに述べられています。で、私はこの防衛費の増額というのは、これは防衛増税にも影響する話ですから、増額の可能性があるのであれば、それは隠すのではなくて、正直に国民に話すべきだと思いますけれども、いかがですか。
1:26:49
先ほどのパネルにお示ししていただいた複数の装備品については、令和元年度から令和四年度までの予算の返金単価と比較して、令和六年度予算の単価が上昇していると、そういう報道に基づいたものだと承知していますが、CH47のJAであるとか、P1、SH60、大型潜水艦、16式機動戦闘車及び10式戦車について、これを単価を比較した場合、単価が上昇しているというのは、確かそのとおりでございます。一方で、前回、総理にも答弁をしていただいたとおり、この43兆円程度の規模というものは、防衛力整備計画に基づき閣議決定をしたもの であります。為替の影響というのも、これも承知しているところであり、確かにこの防衛費全体のうちの8割から9割は、人件費や国内生産調達基地対策費など、為替の影響は受けるものではないとはいえ、1割から2割というものはFMSだったり、あるいは一般輸入になりますから、一層の効率化・効率化を徹底しなきゃいけません。有識者会議で御指摘をいただきました。佐伯原座長は、まずその前提としておっしゃっていたのは、43兆円の検事を極限まで追求するという努力は当然ということを、まずは強調された上で、今御指摘があったような発言、有識者としての立場から御見識を賜ったものというふうに、受けたまっております。
1:28:37
まさに私たちもそれは検事をしてほしいし、でも膨らむんだったら、それがまた防衛増税の額にも影響してくるかもしれないので、膨らむんだったら正直に話すべきだということを申し上げているわけです。木原大臣ここまで結構です。木原大臣は御退出して結構です。野党反当の地震では、電柱についても1200本近くが傾斜したりとか、あるいは300本近くが折れるなど、被害が大きかったということが言われています。これに関連してですけれども、2020年頃から、経産省からの委託事業として、電柱の検査に係る実施権利を持ちかけて、金銭を要求する団体の被害が、全国各地から寄せられています。経産省もこれ、再三にわたり注意喚起を行っておられるというふうに思いますけれども、斉藤大臣から簡潔にこの注意喚起の内容と、それからどれぐらいの相談が今まで寄せられているのか、これをお答えいたします。
1:29:35
経済産業省から電柱の検査業務の委託を受けたと語って、その検査を行う権利を譲渡することを事業者に持ちかけ、その対価として金銭を要求する事案、こういうものが発生していることは承知していますが、まず電柱の検査は電磁法に基づき、一般、総配電事業者など電柱設置者が実施するものでありまして、国がその検査を委託することはありません。こうした事案が発生していることは、外部の方からの事実関係についての問い合わせ等により把握をしています。具体的には、こうした事案を引き起こしているとされる団体は、日本探査協会、日本非破壊電柱検査協会、全国非破壊検査協会連合会と名乗る3団体と認識をしています。経済産業省はこれらの団体とは一切関わりがありません。経済産業省としては、こうした事案について、お問い合わせに対して丁寧に御説明するとともに、ホームページ等で注意喚起を行い、不審な連絡があった場合には、警察署への情報提供をお願いしているところです。今後とも注意喚起を継続しながら、被害の拡大防止に努めていきたいと思っています。それで、被害の実態という御質問がありましたが、