23:35
これより会議を開きます。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題といたします。この際、お諮りいたします。
23:53
3案審査のため、本日、政府参考人として、子ども家庭庁長官官房長 小宮 佳行君、子ども家庭庁長官官房総務課支援金制度等準備室長 熊木 正人君、デジタル庁統括官 富安 太一郎君、総務省大臣官房総括審議官 湯本 博信君、総務省自治行政局選挙部長 笠木 隆典君、
24:22
法務省刑事局長 松下 博子君、公安調査庁次長 平光 信鷹君、国税庁次長 星谷 和彦君、国土交通省住宅局長 石坂 佐俊君、国土交通省物流自動車局長 鶴田 弘久君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、
24:47
ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。本日は、政治資金問題等についての集中審議を行います。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。小倉正信君。
25:05
自由民主党の小倉正信です。本日はお時間をいただきましてありがとうございます。早速、政治資金問題等に関する質疑に移りたいと思います。本年は世界で二十億人の人が国政選挙の有権者になる年と言われております。
25:23
昨年は台湾の総統選挙がございました。秋にはアメリカの大統領選挙も控えております。本年は我が国をめぐる国際情勢が大きく変化をしうる年だというふうにも言えると思います。年初には野田半島で地震が発生をいたしました。
25:41
今も早い復旧復興に向けて引き続き全力で取り組まなければなりません。そしてまた国内問題に目を転じれば、三十年ぶりのデフレ脱却、これを何としてもやり遂げねばなりませんし、静かなる我が国の有事であります少子化対策、これもまわり強く続けなければなりません。
26:01
今年ほど国内における政治の安定力、政治推進力、これが求められている年はないというふうに思います。ただし政治は信頼は絶たずであります。政策の推進力を失わないためにも一刻も早く我が党に対する国民の信頼を回復するこの取組を進めていかなければならないと思います。
26:28
こうした危機的な状況を総理も認識をされているからこそ、一月の十日に政治撮影本部の本部長として自らが本部を立ち上げられ、そして国会の開会に間に合うように二週間余りで中間取りまとめをおまとめになったんだと思います。私もその本部の事務局長として全ての会議に参加をさせていただきました。
26:51
述べ150人近い我が党の議員がそれぞれ意見を述べておりました。どの意見も我が党の国民の皆さんからの信頼が著しく既存している。何とかしなければいけない。そういう意見であったと思います。
27:07
もう何時間もお座りになられ、全ての議員の意見一人一人に丁寧に耳を傾けていらっしゃいました。総理も今の政治資金問題に関する危機的な状況、そして何としてもやらなければいけないという覚悟を深められておられると思います。
27:27
今回の中間取りまとめ、例えば民間企業であるならば何をやらなければいけないのか。民間で不祥事が起きた場合にやらなければいけないのは起きた事案の原因、これを徹底的に解明をし特定をし、今後二度とこういう事象が発生をしないように再発防止策を丁寧に講じていくことであります。
27:49
今専門の弁護士が百名近い議員のヒアリングを重ねて、第三者の立場から報告書をまとめておられるところだと思います。その報告書に基づいてもさらに我が党としては取り込まなければいけない点が出てくるとは思いますけれども、政治差信本部としても外部有識者の方の意見にも耳を傾けながら我々なりにしっかりと原因を解明をし、
28:17
これに対するそれぞれの再発防止策、これを中間取りまとめでまとめたものだとこのように思っております。国民の皆さんもテレビで見ていらっしゃいますので、分かりやすくパネルで整理をさせていただきました。
28:31
全ての事案、全ての部隊は政策集団、中津政策集団による政治資金パーティーであります。だからこそその大元を立つた めにまずは政策集団による政治資金パーティー、これを全面禁止をさせていただきました。
28:50
そして②に書いてありますように、政治差信本部でも多くの方から出た意見というのは法令の不備や献血ではなくて、そもそも既存の法令を守ることができない、そういう議員や団体が出てきてしまったということであります。
29:07
まさに法令遵守の徹底、コンプライアンスの徹底こそが求められているということであります。それに対する対応策といたしましては、研修の強化、これはもちろんのことでありますけれども、何かこのような事案が起きたときに党としても厳しく処分をしていく、対応していく、こういったことをすることを中間取りまとめで決めさせていただきました。
29:31
説明の中には、秘書や事務所、会計責任者任せにしてしまった、議員本人は知らなかった、このような説明が国民の皆さんの更なる怒りを呼んでいるのも事実であります。
29:45
中間取りまとめでは、このような弁護命が今後行われないように、国会議員の研修を強化するだけではなくて、きちんと報告書の作成の経緯をまとめて、そして保存をしていく、こういったことも決めさせていただきましたし、党として議員本人だけではなくて、会計責任者が何か問題を起こしたときにも、その議員に対する責任を問えるような、そういう党のルールにすることも決めさせていただきました。
30:13
国会でも議論がありますように、当然、政治資金規正法を改正をして、そして議員本人の責任をより厳格化していく、こういった議論にも我が党として真摯に応じることを中間取りまとめでも記させていただいております。
30:30
次に、今回の問題、政策集団の支出の不規裁が原因の一つであります。だからこそ、我が党として中間取りまとめで、政策集団に対しても党による外部監査、これを率先して行うことを決めさせていただきました。
30:47
私はもう一つ踏み込んでもらいたいと思います。なぜならば、政治資金規正法上、この政策集団たる政策研究団体というのは、仮に国会議員が代表者で あっても、国会議員関係政治団体とは見なされません。
31:04
そして、政策研究団体というのは、これまで法律上外部監査が義務づけられておりませんでした。私は、実はこの政策研究団体というのは、我が党だけではなくて、政策研究団体と見なされる団体は多党にも存在します。
31:21
だからこそ、今後国会の場で、この政策研究団体も政治資金規正法上、外部監査を義務づける、この法改正を我が党として率先してリードすべきだというふうに思いますけれども、総理のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
31:41
政治資金規正法上の政治資金監査制度ですが、これ外部性を有する第三者が国会議員関係政治団体のすべての資質をチェックすることで、政治団体内部のみで処理されることによって生じ得る誤りを防ぐことなどを目的としていると承知をしております。
32:04
そしてその国会議員関係政治団体の範囲については、平成19年の法改正に向けた6党間の協議の中で実務者協議において議論が重ねられ、その結果、御指摘のようにいわゆる政策研究団体、自民党でいうと派閥でありますが、これは国会議員関係政治団体の範囲には含まれない、このようになったと承知をしております。
32:34
他方で、この適正な会計処理、報告を通じて政治資金の運用に対する国民の信頼を高めること、これは言うまでもなく重要なことであり、委員も御指摘になられたように、自民党としての中間取りまとめの中でも、自民党独自の運用として政策集団、すなわち政策研究団体の収支報告書の提出に当たり、外部監査を義務づける、これを先行して、国会議員関係政治団体の範囲については、御指摘のようにいわゆる政策研究団体、自民党でいうと派閥であります。これを先行して確認をしたところであります。ですから、委員がおっしゃる政策研究団体を国会議員関係政治団体に含まれるということにする、すなわち外部監査を各政治団体共通のルールとして法定化する、こういったことについては、これは国民の信頼性を高めるという観点からは、これは意味があることであると認識をいたします。その上で、この点について、自民党としてもしっかり考え方をまとめて、各党とも真摯に協議を行いたいと思っています。
33:51
前向きな御答弁ありがとうございました。すでに我が党では政治差信本部の下で、政治資金規正法等に関する見直し、法整備の検討ワーキンググループが立ち上がって議論を進めております。ぜひ、この点におきましても、総理総裁のリーダーシップを発揮をしていただきたいというふうに思います。続きまして、このパネルの4番をご覧いただきたいと思います。先ほど、今回の問題のもとは、政策集団の支出の不規剤ということを申し上げました。他方で、それを受け取る側の国会議員団体における収入の不規剤も発生をしてしまいました。だからこそ、現金による不明朗なやりとりをなくすべく、中間取りまとめにおきましては、議員側の収入に関しましても、原則として銀行振込を行うことを決めさせていただきました。ただ、私はこの収入の面でも、先ほど申し上げたように、外部監査、これをやることによって、議員本人がコンプライアンスを徹底するだけではなくて、第三者によるチェック、これを行うことによってより再発防止につながるというふうに考えております。当然、党として自主的に外部監査をすべきという意見もあるかもしれませんけれども、ただ、政治資金規正法上、現行は収入の監査というのは行われておりません。2000年代前半に政治資金規正法の改正の議論になったときに、想定になったのは事務所費ですとか高熱費、こういった支出面での問題でありました。だからこそ、一円単位の領収書の保存をはじめ、外部監査をはじめ、支出面には相当な規制が政治資金規正法の改正によって課された。一方で、収入面に関しては、宿題となっているわけであります。だから、我が党として率先をして外部監査に委託しようとしても、委託をされる弁護士や会計士、税理士にとってみれば、政治団体の収入面、例えば中長もございますけれども、どういった材料に基づいてどのように監査をすれば、ルールが決まっていない、そういうルールが決まっていないというのが現状であります。だからこそ、これを機に政治資金規正法の改正の議論、これは立民の岡田さんもおっしゃっていたかもしれませんけれども、収入面での監査も政治資金規正法上、義務づける。義務づける中で、他党や専門家とも協議を重ねて、どのように収入面で監査をしていくか、こういうルールも詰めていく必要があろうかと思います。この点について、どのようにお考えになっているか、総理のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
36:33
先ほども少し言いましたが、国会議員関係政治団体に関する監査のあり方については、平成19年の法改正に向けた6党間の協議において、現在のような形、すなわち支出のみを監査する形になっているものと承知をしています。その上で、御指摘のとおり、適正な会計処理報告を通じて、政治資金に対する国民の信頼を高めること、これは重要であり、不断の努力を行っていくことが必要であると考えます。そして、その検討に当たっては、現実問題、これ業務量がどれぐらい増加するのか、監査人等が現実問題に対応できるのか、これは団体の数はかなりの数に上ることになります。その現実において業務量が対応できるかなど、現場の事業者団体等の意見もよく聞いた上で、現実的な対応を考えていくことが重要であると認識をいたします。
37:39
総理御指摘のとおり、やはり専門家がどのように対応できるかというのが非常に重要な点でありますので、ぜひ各党の皆さんにも御協力をいただきながら、丁寧にどのように実現をすべきか、これから議論する必要があるのではないかと思います。パネルの5番目であります。左側をご覧いただければわかりますように、今回の原因の1つは、政策集団という非常に大きな力を持つ団体であるにもかかわらず、我が党にとって中間組織であって、党として十分に政策集団内で起きていることに対して把握をし、そして必要であれば改善を促すことができなかったという点にあります。したがいまして今回の中間取りまとめにおきましては、問題が発生をしたときに、政策集団に対して党として説明を求め、そして解散も含む厳しい処分を下せるということを決めさせていただきました。今までこのパネルの赤字で書いてあるところでありますけれども、今まで申し上げた点、我が党だけで法改正を待たずにできる点もたくさんあると思います。ただ、我が党も単に総裁がやるというふうに宣言をするだけではなくて、公党でありますのでルール化しなければなりません。党則や党起立規約、あるいはガバナンスコード、こういったものをきちんと改正をして、党として決して後戻りをしない、こうした姿勢を示すことが重要ではないかと思います。党則の改正という意味では、来月の17日に党大会が迫っております。まさに1ヶ月ぐらいしかないわけですけれども、しかし国民の信頼を一刻も早く回復するためにこそ、3月17日の党大会に間に合うように、今申し上げた点、党則を含めてしっかりルール化すべきだと思いますけれども、この点について総理のお考えを聞かせていただきたいと思います。併せて、丸五でありますけれども、新たな提案として、内部通報窓口を設けてはどうかということであります。もちろん不正を発生させないということは重要でありますけれども、仮に不正の目が内部に生じたとして も、それを早期に探知をして是正を促す、こういったことが非常に重要であります。民間企業であれば、内部通報窓口を設けて、そして通報者に対して、その聞く側が守秘義務を課されるとともに、その通報者に対して不礼器取扱いをしないことを約束をして、安心をして内部で通報してもらえるような取組をしております。我が党としても、おそらく政党として初めてになるとは思いますけれども、この内部通報窓口、これをしっかり設けるべきだというふうに思いますけれども、この点について総理のお考えをお聞かせ願いたいと思います。
40:30
まず、1点目の、党則やガバナンス行動の改定についてでありますが、党の政治刷新本部の中間取りまとめにおいては、政治資金規正法違反が問題とされた党所属議員や政策集団につき、党として速やかな説明責任を尽くし、必要な政治責任を果たすことを求 めるといった、党規約及びガバナンス行動にこれらを明記するということ、そして会計責任者が逮捕起訴等の事態に至った場合、その団体の代表を務める議員も、事案の内容に応じて、党規約等において処分できるようにするための党則改正を行う、こうした再発防止のための取組を党則等で具体的にルール化していく、こういった方針明記をしています。そしてそれを具体化するためのワーキングチームもスタートいたしました。ぜひ3月の党大会で、こうした党則等を改正するべく議論を加速させたいと考えます。そしてもう一点の内部通報の方の質問についてですが、今回の一連の問題のそもそもの原因は、現行の法律ですら重視が徹底されていなかったということ、このコンプライアンスの欠如が大きな原因であると考えます。コンプライアンスの強化について、自民党独自でも多様可能なものとして、速やかに先ほど中間取組でまとめたことも踏むえて、実行に移していかなければならないと思いますが、その中でいわゆる内部通報ということについ ては、組織が事情作用を発揮し、法令遵守を徹底する上でも意義あるものとして、民間でも必要な体制の整備が進められてきたところであると承知しております。コンプライアンスの徹底を図り、党のガバナンスを強化するという観点から、こうした内部通報ということも一つの参考になると考えます。
42:50
ありがとうございます。ぜひこの中間取りまとめで様々定義されている点、総裁としてリードワシップを発揮していただいて、実現をしていただきたいと思いますし、この中間取りまとめであります。総理も政治改革に終わりはないということを兼ねてよりおっしゃっておいでです。この国民の信頼を回復するために、これ以外の政治改革、政治資金の様々な論点、あるいは国会改革、あるいは選挙制度改革、あるいは政党間との関係、政党民 との関係、こういった点についても、ぜひ普段の令和の改革努力、これを進めていただきたいというふうに思います。国民の信頼を回復するためには、この政治資金の問題、一刻も早く正していかなければいけないと同時に、政策をしっかり実現をしていくということも重要であります。冒頭申し上げたように、一元の少子化対策、これも貫徹をしなければなりません。着々と政府の取組は進んでございます。昨年の年末には、子ども未来戦略方針が出され、そして3年間で3.6兆円、子ども政策、少子化対策を充実をする。この具体的なパッケージが取りまとめられ、そして今国会にもそれを実施をするための法案が提出をされる予定と聞いております。この議論を聞いて、私も前大臣としていろんなところに講演に行くと、少子化というのは婚姻数の減少と、結婚しているカップルの子どもを持つ数の減少、この2つであって、むしろ結婚支援が重要なんだという点であります。パネルに書いてありますように、婚姻数の減少、これは何が原因かというと明らか であります。左側に年収ごとの未婚率並べてございますけれども、特に男性のところ、年収が増えれば増えるほど未婚率は減少しております。若い人の立場に立って考えたときに、自らの生活が安定しないのに、結婚したり子どもを持ったりして、新たな責任を持つということは到底考えられないというのは当たり前だと思います。だからこそ、子ども未来戦略の基本理念の3つあると言いますけれども、その第一に若い世代の所得を向上させる、増やすというふうに書いてあるんですけれども、なかなかこの経済対策について、まだまだ国民の皆さん方の認知度が高まっていないのかなという気がいたしております。そこで加藤大臣に、この若い世代の所得を増やし、そして結婚や子どもを持つことに対して後押しをしていく、こういったことに向けて、どのように具体的に進めていくか、お考えをお聞かせ願いたいと思います。
45:38
お答え申し上げます。少子化対策の当面の集中的な取り組みである加速化プランにおきましては、若い世代が希望通り結婚し、子どもを持ち、安心して子育てできる社会を目指し、全ての子ども子育て世帯を切れ目なく支援することに加え、若い世代の所得を増やし、学びや就職、結婚、出産、子育てなど、さまざまなライフ弁当が重なる時期において、現在の所得や将来の見通しを持てるようにすること、といった理念の実現を図ることとしております。具体的には、若い世代の所得の向上に向けては、構造的な賃上げ、三民一体の労働市場改革、個人の主体的なリスキリングへの直接支援などに取り組んでまいります。
46:26
ありがとうございます。このパネルの右側に示しておりますように、まず我が国の場合、非正規の方の未婚率は正規の3倍にも上ります。正規化も進めなければなりません。それと同時に、正規で雇用されている方々の所得を見ても、ドイツやイギリスと違って、我が国の場合は、15年から20年以上働き続けないと、給料は目に見えてアップをしないということであります。やはり重要なのは、働き方改革をする、そしてリスキリングをしていく、そして生産性に見合った評価がなされ、そしてそれに見合った給料が払われるような、そういうことをしていって、20代、30代であっても、きちんとスキルがあれば、それに見合った所得を得られるような、そういう経済対策をしていくということが、私は重要だというふうに思います。総理は、何が次元の異なる少子化対策かと聞かれたときに、常々、今回の少子化対策は、子育て支援策にとどまらず、広く経済社会対策政策の一環としてこれを行うということを何度もおっしゃっておいでです。経済対策も今申し上げたようにやらねばなりません。もう一つが、次のパネルをお願いいたします。もう一つ、このパネルの左側をもう一度ご覧いただきたいと思います。これ、未婚率ですけれども、男性は 所得が増えるほど未婚率は下がりますけれども、女性は所得が上がっても未婚率が下がらないということなんです。これは何を意味しているかというと、女性が働けば働くほど、仕事と育児の両立ができないからこそ、子どもを持つ希望を持っている人も、子どもを持つことができないということであります。我が国は、女性が男性の5.5倍、育児家事負担を負っています。ですから、キャリアを持つ女性が育児をしながら、男性社員と同じぐらい会社でパフォーマンスを上げるのは、至難の業であります。だから女性が安心をして、男性もそうでありますけれども、育児とそして仕事、両立する環境を整える、そういう社会構造改革を行うことこそが、少子化対策につながると、私は考えますけれども、これを具体的にどう実現をしていくか、加藤大臣にお伺いしたいと思います。
48:47
お答え申し上げます。加速化プランにおきましては、全ての子ども子育て世帯を切れ目なく支援することに加え、社会全体の構造や意識を変え、夫婦が相互に協力をしながら子育てをし、それを職場が応援し、地域社会全体で支援する社会をつくること、といった理念の実現をも図ることとしております。また、具体的には、バタラキスとも育ての実現に向けましては、両親がともに育休を取得した場合の最大28日間の育児休業給付の手取り10割相当への引上げ、育休を支える体制整備を行う企業への助成措置の大幅強化などに取り組んでまいります。
49:31
加藤大臣は男女共同参画担当大臣でもあられます。ジェンダー平等をなくして少子化対策はありません。ジェンダー平等が少子化対策のためにあるわけではありませんけれども、少子化対策のためにはジェンダー平等を実現することは不可欠であります。ぜひ加藤大臣にはその音頭を取っていただきたいと思います。先ほど経済対策あるいは結婚支援の方が子育て支援よりも重要だという、そういう意見があるということをご紹介をいただきました。では、子育て支援が重要でないかというと、そうではございません。このパネルをご覧ください。完結出生時数というデータがございます。結婚して15年以上経つカップルの子供の数であります。これは高度成長期でガクッと下がって2.2ぐらいになりました。この2.2という数字が2002年ぐらいまで30年間変わってきませんでしたけれども、この20年間で実は、この完結出生時数も減少しております。右に書いてありますように、多子世帯の数が減っているからであります。だからこそ、子育て、既に子どもがいる世帯への支援も引き続きやっていかなければいけないということで、子ども未来戦略方針におきましては、妊娠から出産、就学前の支援から就学後の支援、大学の教育の負担軽減まで、まさに切れ目のないライフステージに応じた、それぞれの支援策を拡充していく。だからこそ3.6兆円かかるわけであります。何がいい人間かというと、この3年間で3.6兆円をやるという規模とスピード感だと思っておりますが、ただこの3.6兆円でおしまいではないということが子ども未来戦略方針にも書いてあります。2030年代初頭までにこの子ども予算というのをさらに倍増させていくとなると、今から3年後さらに数兆円を増やす、何をどう増やすかという議論も始めなければなりません。時間がないので手短に紹介をさせていただきたいと思いますが、大学の無償化、これも2,600億円ぐらいの予算をかけて大学の授業料無償化を決めました。このパネルの上に書いてありますように、この無償化というのはかなり思い切ったもので、現行制度に比べるとこの赤枠でありますけれども、かなり授業料無償化の範囲が広がってございます。他方であまり評価がかんばしくないのは、この多子世帯のカウントの仕方でありまして、国会でも議論がありますけれども、上の子が社会人になると、下の子が授業料が無償化でなくなってしまうということであります。これは親の目線から見ると、同時に子どもが大学に在籍をしているとき の授業料の負担が一番重いわけですから、極論大学1年から4年まで、年後で、全員大学生であっても全員の授業料が無償化をされるということですから、親の目線からすると、これはすごくありがたい制度だと思いますが、他方で子どもの目線からすると、上の子が進学をするか就職するかで、自分の授業料が変わってしまう、無償化でなくなってしまう、若干違和感のある制度となっております。先ほど申し上げたように、これからもさらに少子化対策、子ども政策の充実の議論を進めてまいります。子ども家庭庁として、大きな方向性としては、多子世帯であれ一子二子世帯であれ、あるいは所得の多化にかかわらず、子どもが子どもである以上、しっかり等しく支援をしていく、こういう方向性で子ども家庭庁のもとで議論を進めているというふうに思っておりますけれども、その点について最後、加藤大臣にお伺いしたいと思います。
53:11
お答えを申し上げます。子ども対抗におきましては、子ども若者の今とこれからの最善の利益を図ること、良好な生育環境を確保し、貧困と格差の解消を図り、全ての子ども、若者が幸せな状態で成長できるようにすることなどを、子ども政策に関する基本的な方針として掲げてございます。また、家族化プランを含む具体的政策のPDCAにつきましても、子ども対抗のもとで進めていくこととしており、今後、家族化プランの効果の検証を行いながら、政策、内容、予算をさらに検討し、子ども家庭帳予算で見て、2030年代初頭までに、国の予算、または子ども一人当たりで見た国の予算の倍増を目指してまいります。
54:00
この際、 上野健一郎君から、関連質疑の申出があります。小倉君の持ち時間の範囲内で、これを許します。
54:13
自由民主党無所属の会の上野健一郎でございます。質問の機会を与えていただきまして、今日はありがとうございます。今般の政治資金パーティーをめぐる不透明な資金問題、言うまでもなく、国民の皆さんの信頼を大きく損ね、厳しい批判にさらされております。選挙区を回っておりましても、政治と金の問題についての厳しい御意見、たくさん頂戴いたします。とりわけ、確定申告を目前に控えた中小企業や小企業事業者の方から、大変厳しい御意見をいただいているところであります。改めて、自民党の一員として、お詫びを申し上げたいと思います。本委員会におきましても、再発防止に向けた政治資金規正法の改正、政策活動費に関する疑念、そもそも実態解明が不十分ではないかなどの、様々な厳しい御意見や御指摘を頂戴しております 。政治と金の問題につきましては、直近の世論調査でも、自民党の中間報告、「これでは自民党は信頼回復できない」との声が9割に上るなど、自民党は自助能力を発揮できないと国民から見られております。体感としては、政権から陥落をしました2009年の状況に近づいているのではないかと思います。まず求められるべきは、今回の不祥事の真相解明です。現在、党幹部によるヒアリング結果を踏まえた取りまとめが行われております。収支報告書に未記載であった資金については、当然その使い道について、議員本人に説明責任があります。仮に個人的に使われていたような場合、あるいは支出の事実が確認されないような場合、それは個人の所得として課税をされるべきものであります。ヒアリング結果によって個人所得と見出される場合には、我が党としても早急な修正申告を指示し、納税をさせるなどの対応が必要だと考えます。並行して、今回の不正事案のようなことが今後決して生じないように、政治資金規正法などの制度改正をどのように進めていくか、これが非常に大切になります。政治資金規正法は、昭和20年代、戦後初めての総選挙が終わった後に、あまりにも多くの政治不愛案件が起きました。それをきっかけに制定をされたものであります。法律名称の規制、これは物事を制限する規制ではなくて、正しいという字を用いて、悪い点を正し、改めるという意味であります。国民の不断の監視と批判、国民の疑惑を招くことのないように、などの国民の視点に立った、この法律の第一条や第二条の理念規定、目的規定、これが整備をされましたのは、昭和49年の参議院選挙の後であります。大量の選挙違反で検挙された方が千人を超えました。いわゆる金券選挙、これへの大きな批判が生じたことをきっかけに、国民の視点に立った大きな改正が行われております。以後、ロッキード事件やリクルート事件など、数々の不祥事と、その都度の批判、反省を経て、現在の形となっております。民主政治の基盤を支える重要な法律であります。国民の間には、お金の問題をきれいにできない現実、昭和の時代のような可憐にまつわるような政治風土、そして自民党への深い憤り、これがあります。事情能力を発揮をし、あくまで法の理念や目的に規定をされている国民の視点に立った政治改革を実行していくためには、総理の強いリーダーシップが不可欠だと思います。先ほどの納税の問題なども含め、これまでの国会の議論を踏まえた政治改革への決意、これを改めて総理からお伺いをしたいと思います。
58:37
まず政治資金というものは、民主主義にとって大変重要な構成要素です。この政治資金の運用に疑義が生じ、国民の信頼が失われるということになれば、民主主義の基盤が揺らぐということになります。このことを深刻に受け止めて、今回の事案の発生については、自民党として謙虚に反省し、そして国民の皆さんに大詫びを申し上げなければならないと思います。そして、真、亡くば、立たずと言いますが、国民の信頼なくして政治の安定はないし、政治の安定なくして政策の推進もない。このことを肝に銘じて、我が党は解体的な出直しを図り、信頼回復に努めなければならないと強く感じています。さっきの国会の会期末に、私自身、国民の信頼回復のために火の玉となって、先頭に立って取り組んでいくと申し上げましたが、その強い思い、これはいささかも変わりがないと思っております。そして、そうした思いで委員が御指摘になられ たように、まずは実態把握、しっかり努めなければならない。本人の説明責任、これは大事でありますが、党としても聞き取り調査と実態把握に努め、そして政治責任についても考えていかなければならない、対応を考えていかなければならないわけですし、そして、こうした政治資金をめぐる様々なルールや制度についても、先の中間取りまとめにおいて、まず自民党として、自らできることについては、いわゆる派閥の政治資金パーティーの禁止をはじめ、様々な取組を行う。そして、制度面、御指摘の政治資金規正法をはじめとする法改正を伴う制度面についても、自民党として政治資金の透明性、あるいは公開性の向上、そして責任体制の厳格化、こういった点を通じて、このルールづくりにしっかりと貢献していく、こういったことを確認いたしました。これをまず実行する、何よりも実行することが、この政治の信頼回復に向けての第一歩だと肝に銘じて、先頭に立って実行に努めてまいりたいと考えます。
1:01:24
今、各党が制度改正に関して様々な意見を表明しておられます。自民党の中間報告を踏まえますと、現段階では、監査制度の強化などによる透明性の確保、政治家の責任の明確化、この2点につきましては、概ね方向性が一致しているのではないかと考えます。このうち、政治家の責任に関する連座性の強化につきましては、有党の公明党からも強い要請があります。現在は、選挙批判に関して、運動の責任者等が買収などの罪を犯した場合に、議員本人も失職をするというものでありますが、これを政治資金に関しても拡大すべきだと考えます。不祥事があっても、政治家が一切責任を問われないという点について、強い批判があります。「職を失うかもしれない」という強いプレッシャーを政治家にかけなければ、今回のような問題は一向に解決をされない恐れがございます。連座性を規定する場合、法制的には紛れがないように対象を明確化する必要があるのはもちろんではありますが、少なくとも、いわゆる派閥であったり、国会議員関係、政治団体などは、国会議員自らが責任を取るべきだという大きな方針を、これは掲げて臨むべきだというふうに考えますが、総理の見解をお伺いしたいと思います。
1:02:45
政治資金が政治資金規正法に則って適正に扱われる、これは当然のことであり、違反した場合に厳正な対応を行うことを可能とし、違反の抑止力を高める、こういった問題意識は私も強く感じています。そして、自民党としても独自の運用として会計責任者が逮捕起訴等の事態になった場合、この団体の代表を務める議員も、事案の内容に応じて、当規約等において処分できる、拒束改正を行うこととしていますが、これを各政治団体共通のルールとして、法律において共通のルールとして、この在り方を議論する、このことは大きな意義があると思っています。この点についても、先ほどの中間取りまとめにおいて、より厳正な責任体制の確立・厳正化を含めて協議を行っていく方針、これを確認をしているところであります。そして、この厳正な責任体制を確立するための方策として、御指摘のように連座性の議論等があるわけでありますが、この連座性の中身について、足りに公職選挙法でいう連座性、あれと同様な制度ということになった場合に、対象とする政治団体の範囲ですとか、対象とする違反の種類ですとか、それから公職選挙法の連座性は、すなわち法律違反に直接関わっていない場合でも失職するという法の立て付けになっているわけですが、この法律違反に直接何ら関わっていない場合にあっても失職するな どの制裁を課す理由において、政治資金規正法においてどう定義するかとか、それから囮などによる制度の悪用防止、こういった点においての議論が必要であるということは認識をしております。いずれにせよ、この政治資金規正法改正に向けて、党として考え方をまとめた上で、この議論を行ってまいりたいと考えます。
1:05:18
総理は、先週、自民党の政治差し法のもとに設置しました三つの作業部会の座長に具体的な検討を指示したというふうにお伺いしておりますので、そこでその問題も含め、具体的な検討を早期にスタートさせていただきたいと思います。やはり第一党である自民党が具体的な政治資金規正法等の改正案を出さなければ、国会での議論は進みません。いつまでに自民党としての案を取りまとめるお考えか、一定のめどを示すべきではないでしょうか。その上で、いつごろめどに格闘競技に入るのか、今国会中の法律の改正の実現は、二重点の決意で行うのか、なども含めまして、今後のスケジュールについて、総理にお伺いをいたします。
1:06:02
党としては、先ほどの中間取りまとめにおいて、より厳格な責任体制の確立、厳格化など、真摯な協議を行っていく方針を確認し、そして、御指摘のように、先週、ワーキングチームを立ち上げたということですが、ぜひ、党としての考え方を、できるだけ早く取りまとめた上で、今国会での法改正を目指して、この議論を進めていきたいと考えております。
1:06:38
ありがとうございます。委員会におきましても、各党から様々な資料が提出されておりまして、収集報告書を一枚一枚見ながら、集計を行っていただいています。私どもは同様に、紙をめくりながら、その数字が合っているかというのをチェックをしております。国会審議のみならず、マスコミの皆さんが報道される場合や、あるいは研究者が分析する場合、あるいは国民の皆さんが関心を持って、政治資金について調べようとする場合に、紙ベースの集計では大きな困難が生じますので、デジタル化を進めれば、こうした課題は一気に解決をすると思います。国民の不断の監視ということが、標榜されているこの政治資金報告書でありますので、デジタル化を早急に進める必要があることを申し上げさせていただきたいと思います。次に、支援金制度につきましても、国会で大きな議論があります。政府は、歳出改革と賃上げによって、社会保険の負担軽減を行い、その隙間で支援金制度をつくるので、実質的な負担が生じないという説明をしておりますが、正直、分かりにくいと思います。令和10年度の支援金の加入者1人当たりの居室額は、平均で月500円弱との答弁がありました。これらはどういう関係にあるのでしょうか。実質的な負担が生じないということにつきまして、分かりやすい説明を総理からお願いをしたいと思います。
1:07:57
まず、私自身、かねてより新しい政策を掲げて、そのための歳出を増やす場合、まずは既存の歳出の改革が重要であるということを申し上げてきました。歳出改革とは、既存の歳出を削る一方で、削減した歳出の範囲内で新たな政策の支出を図る。こういった考え方、すなわち国民の新たな負担を求めないという考え方、こういった考え方は重要だということを申し上げてきました。そして、今回の子ども子育て予算の財源確保、これはまさに今申し上げました歳出改革の基本的な考え方に基づいた取組であり、この歳出改革によって、保険料負担の軽減効果を生じさせ、その範囲内で子ども子育てに要する支出の財源をいただく、こういった基本的な考え方に立っています。重要なのは、社会保障負担率ということを、再三申し上げています。社会保障負担率、分母は保険料負担であります。そして分子が保険料負担であります。そして分母が国民の所得ということになります。そして分子の保険料負担については、今申し上げましたように、歳出改革等を通じて、社会保険の負担の軽減措置を生じさせて、その範囲で新しい支援金を構築するということを申し上げているわけですから、分子の部分は全体として増えるものではありません。そして分母の賃上げについて、今まさに政府を挙げて、雇用者報酬の伸びを高める努力をしています。このように分子分母両面で確実に社会保障負担率を軽減していく、こういった取り組みを進めていくことによって、実績な負担は生じない、こういったことを申し上げています。500円弱との関係についてどうかというご質問がありましたが、今言った考え方に、具体的に実際の数字を当てはめてみますと、令和5年、そして令和6年度、5年6年の予算編成では、歳出改革によって、医療介護の保険料で合計3300億円の軽減効果を生じています。これは加入者1人当たりで月額約150円の軽減効果を生じたということになるわけですが、これを令和10年度まで継続すると、保険料負担で約1.0兆円の軽減、加入者1人当たり月500円弱の軽減効果が生じる、こういった計算になります。ですから、この範囲内、すなわち、加入者1人当たり月500円弱の支援金の拠出に留めていただくならば、加入者1人当たりの平均で見て、支援金制度の導入によって差し引きで負担が生じることにはならない。全体としても、支援金制度の導入のために、保険、社会保障、負担率が上昇することにはならない。こういったことをご説明しているところであります。そして今後、 賃上げについては、これをますます伸ばしていかなければならないということですから、分母の方は、これからさらに伸ばしていくということによって、実質的な負担は生じないということを、より確実なものにしていく。こうした努力をしていきたいということを申し上げさせていただいております。こういった歳出改革を進めることによって、削減した歳出の範囲内で、新しい政策に対する教室も考えるという考え方。もしこの考え方を取らないとしたならば、増税をするか、あるいは国債に頼るか、ということになってしまうと考えますが、選択肢として、岸田政権としては、増税や国債発行ではなくして、今言った歳出改革の考え方に基づいて、子ども支援金を考えていきたい。こういったことを説明させていただいている次第であります。
1:13:23
はい、ありがとうございました。加藤大臣、一問だけお願いしたいと思います。民間の研究者の方が、一人当たり支援金額を試算されておりますが、政府の試算、次 、500円弱よりも相当高い数字が出ております。これは、事業主負担が入っていない、あるいは、こういう負担は考慮されていない、のと、があるのではないかと思いますが、それについて簡潔にご説明をお願いしたいと思います。
1:13:57
お答え申し上げます。子ども子育て政策の抜本的強化を支える安定財源の一つとして、増入をされる支援金制度は、児童手当の抜本的拡充など、加速化プランで新設、拡充する施策にあて、切れ目のない支援を実現していくためのものであります。現在、今、通常国会への法案提出に向けた最終調整を行っているところであり、お尋ねの拠出についてもイメージとしてお示しすることになりますが、医療保険の加入者1人当たりで月平均500円弱というのは、支援金の総額を1兆円程度と想定する2028年度の拠出額の見込みでございます。また、支援金は2026年度から段階的に構築することとしておりまして、総額が6000億円程度である2026年度は300円弱、8000億円程度である2027年度は400円弱という荒い試算をしてございます。その上で、医療保険制度ごとに支援金を算出するためには、費用者保険については事業主負担を見込んで労使接班とすることや、国民健康保険や高級高齢者医療制度については、一定の公費負担を組み込んで、低所得者軽減等を図ることも考慮に入れることが必要でございまして、そうした点が影響した結果、一部報道で言及されている金額等々の差が生じているものと考えております。引き続き、こうしたことを踏まえて、一人当たりの居室額についてどのようなお示しの仕方ができるか、精査を進めてまいります。
1:15:29
はい、様々な試算が出ておりますが、数字については国民の皆様の関心を持たれておりますので、また今後とも、分かりやすく、また丁寧な説明、具体的な説明をお願いしたいと思います。時間の関係がございます。ドラッグロスについて1 点だけお伺いをいたします。この問題、厚労省もあるいは約画官房も積極的に取り組んでいただいておりまして感謝を申し上げたいと思いますが、将来的なことはともかく、もちろん大事ではありますが、それと同時に、今直面しているドラッグロス、先日もALS患者の皆さんと一緒に新薬、トベルセンの早期承認の要望を行いましたが、今直面をしているドラッグロスの問題、あるいは近い将来必ず直面をするドラッグロスの問題にどのように対応するのか、厚労大臣の所見をお伺いしたいと思います。
1:16:16
世界で開発されている新薬300品目の中で、日本で薬事申請がしてられていないのは、そのうちの7割近くを占めるというのが、いわゆるドラッグロスであって、この状況が続くと日本が先進国としての臨床レベルからもう確実に後退するという非常に深刻な事態にあると思います。その中の1例だと思いますが、従って昨年6月に、厚生労働省としては報告書を取りまとめました。その政策に基づきまして、委員御指摘の医薬品のアクセス改善がありまして、例えば、小児がん治療薬の未承認薬について、国立がんセンターが実施するAメド研究事業において患者申し入れ療養などを活用し、その安全性や有効性を評価しながら使用する臨床研究を本年1月から開始いたしました。また、委員御指摘のALSの治療薬トフェルセンにつきましては、昨年4月に米国で迅速承認されたと承知しており、現在、国内企業が日本での薬事申請に向けて、このPMDAと相談を行っていると承知をしております。トフェルセンについては、企業から承認申請がなされた場合には、PMDAにおいて迅速に審査を進め、有効性・安全性が確認されれば、速やかに承認してまいりたいと思います。このドラッグロスの解消のためには、我が国独自の医薬品の開発も極めて重要でございますので、ベンチャー、アカデミア、製薬企業などが相互に協力して創薬に取り組むエコシステムを構築して、創薬基盤を再構築することで、ドラッグロスの解消に組み分けて取り組んでまいる所存でございます。
1:17:50
委員長、ありがとうございます。ぜひお願いをしたいと思います。最後に、国交大臣、わざわざおいでいただきましてありがとうございます。2024年問題、もう4月から現実的な課題となります。様々な政策を取り組んでいただいておりまして、感謝を申し上げたいと思いますが、この4月から、その政策の効果をしっかり見極めてもらうことと、そして流通の実態がどうなっているか、これについてもしっかり見ていただく必要があると思いますので、その点だけお答えをお願いしたいと思います。
1:18:17
2024年問題を解決して、ドライバーの賃上げを図る。そのためには、荷主企業の方に協力していただければ、問題は解決しないということでございます。今回、法律を国会に提出いたしました。この状況を4月からどのように見ていくかということでございますが、これまで様々な取り組みをやっておりますが、その取り組みをしっかり国交省としても見て、この法律の効果も見ながら、全力を挙げて取り組んでいきたいと思っております。
1:18:52
はい、ありがとうございました。終わります。これにて小倉君、上野君の質疑は終了いたしました。
1:19:06
おはようございます。公明党の国重徹です。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる、収支報告書不記載、裏金問題。総理、これは法律がなかったから起きた問題じゃありません。法律があったのに、それを守らなかった。ここが今回の問題の核心です。政治資金の収支を報告書にきちんと記載をして明らかにする。これは我々政治家にとっていろはの意、基本中の基本です。しかも政治資金規正法は議員立法で制定をされて、その改正も基本的には議員立法です。つまり、我々政治家が自らの手で作り上げてきた法律、それが政治資金規正法です。にもかかわらず、この法律を守らなかった、破った、それはなぜなのか。今回の問題の本質的な要因、これをどのように考えているのか、自民党のトップである総理にお伺いいたします。
1:20:30
委員御指摘のように、今回の事件については、様々な問題はあるとは思いますが、やはり最も重要な、そして大きな原因、これは現行の法律すら遵守が徹底されていなかった、すなわちコンプライアンスの欠如である、これが最も大きな問題であると認識をいたします。そのために、法律そのものについて議論すること、当然必要なことではありますが、これに違反した場合の対応を厳格化するなど、抑止力を強めるなど、このコンプライアンスの強化をしていく、こうしたことが重要であると思います。自民党としても、今回の事案を受けて、会計責任者の逮捕、非相当の事態になった場合に、その団体の代表を務める議員も、事案の内容に応じて、登記役等において処分できるようにする、こうしたコンプライアンスの強化を定めて、これを実行してまいりますが、法改正の議論においても、そういった点が重要なポイントになると認識をいたします。
1:21:59
順法意識の低さ、要は、法律を、そして国民を舐めていた、甘さやおごり、これが本質的な要因じゃないかと、私はそう思います。ここと真正面から向き合わない限り、いくら制度を改正したとしても、政治と金の問題、これはまた繰り返されると思います。今回の問題、政治資金規正法に抵触をする問題ですけれども、そもそも政治資金規正法という法律、これは国家権力が一律に、政治資金の使い道のよしやしの基準をつくって、その基準に違反した政治家を処罰する、こういった法律ではありません。政治資金の収支をそのまま報告させる、そしてそれを国民の前に明らかにして、国民の監視と批判を仰ぐ、そういうスキームでつくられた法律です。だからこそ、政治資金収支報告書への不記載や虚偽記載、これらには重い刑罰が定められています。その上で、国民から疑念を持たれた場合には、しっかりと説明責任を果たす、国民の納得が得られないものについては、自らが是正していく、こういった国民との対話やりとりを通じた見直しをしていくことによって、健全な民主政治を実現する、そのための法律が政治資金規正法です。つまり、説明責任を果たす、これが一番重要になるわけです。そしてその説明する相手というのは、税務署でもなく、捜査機関でもなく、本来国民じゃなきゃいけないんです。だけど、現在示されているものだけでは、これ全くほとんど、具体的な使い道等は明らかになっておりません。もっと踏み込んだ説明をしないと、国民の疑念は到底払拭できません。そこで岸田総理、自民党の総裁として、疑念を持たれている議員に対して、真摯に、より踏み込んだ説明を尽くすよう、強く指示をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
1:24:44
まず、説明責任を尽くさなければならないという点、これは御指摘のとおりだと認識をいたします。今、今回の事件等を通じて、関係者による政治資金収支報告書の訂正が順次行われているわけですが、これに対して、まずは、この事情をもっとよく知る関係者、本人が、説明責任を尽くすことが重要であるということを申し上げ、党としても説明責任を尽くすよう促しておりますし、これからも促していかなければならないと思います。そして、説明責任ということについては、こうした関係者の説明責任の状況をしっかりと把握しながら、自民党等としても実態把握に努めなければならないということで、聞き取り等を行ってきたところであります。こうしたことを踏まえて、党としての説明責任も果たしていきたいと考えております。
1:25:55
まずは、今回の問題に関する説明責任をしっかりと果たす、まずはこれが何よりも大事であります。その上で、覚悟を持って制度改革も進めていかないといけません。我が党は本年を令和の政治改革元年と定めまして、他党に先駆けて1月18日、公明党政治改革ビジョンを発表いたしました。柱は大きく2つ。1つは政治資金の良い党での透明性の強化。もう1つが不正の抑止力を高める議員本人に対する罰則の強化です。この具体的な内容につきましては、これまでの予算委員会でも強く訴えてきました。総理も、今国会で政治資金規正法をはじめとする法改正を実現していくとおっしゃっております。ただ、回帰末から逆算しますと、非常に幅広い議論が必要になりますので、そんなに時間があるわけではありません。総理、自民党の制度改革の具体案、ここまでやるという内容をできるだけ速やかに明確に示す。そして、与野党協議の場を早期に設置をする。自民党総裁として党内に強く支持していただきたいと思いますが、総理いかがでしょうか。
1:27:25
自民党としても、政治差し引き本部の中間取りまとめとして、政治資金規正法改正などの制度面について、政治資金の透明化、公開性の向上、より厳格な責任体制の確立、厳格化等について、党として協議を行っていく方針を確認しており、その上でワーキングチーム、政治資金に関する法整備の在り方に関するワーキングチームを含めて立ち上げて、議論を進めているところです。そして、この議論の場の進め方等については、これは当然国会の場でお決めいただくことではありますが、自民党としても、今国会での法改正を目指して党としての考え方、可能な限り早急に取りまとめてまいりたいと考えています。
1:28:30
国民の皆様の信頼を回復する、そのために議員の緊張感を生み出す制度改革を必ず今国会で成し遂げないといけません。その上で罰則を強化しないと法律を守れないというのでは、これは法律をつくる国会議員としてあまりに情けないと思います。政治家としてのこの教授を持たないといけない。法律を守る、これは当たり前の大選定であって、政治と金の問題を今議論しておりますけれども、これによって国民生活がよくなるわけではありません。こういったことに時間を費やさないといけないことになっていること自体、本来はすべきことです。週末、地域を一件一件回りながら、厳しい御意見とともに、他にも大事な問題があるんやから、そうした議論もきちんとやってほしい。責任感を持って自分たちの前に見せてほしい、こういったお声もたくさんいただきました。日本の本質的な課題、これは少子化、それに伴う人口減少です。少子化の影響は全世代に波及をします。持続可能な社会をつくれるかどうか、日本全体の未来に関わる課題です。そして少子化の根本的な要因が未婚化、晩婚化にあることはデータ上明らかです。それぞれの価値観は尊重した上で、結婚したいと思う人たちが結婚しやすい環境をつくっていかないといけません。未婚化の要因、これは複合的ですが、とりわけ男性の場合、一定の所得ラインで結婚割合が大きく変わっています。非正規だけが未婚率が高いわけじゃなくて、正社員の低所得の人も未婚率が高いんです。これを踏まえて、とりわけ未婚の若者の所得向上に向けた取り組みが重要になります。政府はリスクリーニング、職務給、労働移動などに力を入れようとしています。大事なことだとは思いますけれども、これまでの施策の延長のように感じます。児童手当の拡充などの子育て支援策と比べて、具体策への踏み込みが今一歩足りません。今、政府が取り組もうとしている施策、賃上げ、こういったこととともに、若い世代、とりわけ未婚の若者への住宅支援など、思い切った若者のニーズに沿ったより強力な支援策を検討していただきたいと思います。総理いかがですか。
1:31:31
若者の未婚化が進む背景、これは様々な要因が複雑に絡み合っていると感じておりますが、ただ、その中にあっても若い世代の所得向上、これは大変重要なポイントであると認識をいたします。そういったことから、この若い世代の所得向上について、最重要課題である賃上げ、社会全体の賃上げに取り組むとともに、三民一体の労働市場改革を進め、また、正社員への転換に取り組む事業主への支援、あるいはハローワークにおけるきめ細かな就職支援、こういったことに取り組んでいるわけですが、それと併せて御指摘がありました住居の支援、これについてですが、若い世代への住居支援として、若年夫婦や子育て世代を対象に、全期間固定金利の住宅ローンの金利の引下げなどの措置、また、賃貸住宅に関しても、公営住宅において入居条件を緩和するなどの見直しを行う、また、新婚世代への住宅費用の支援、出会いの支援や場の提供、こうした地方公共団体の取組を支援していく、こうしたことも政府として実施をしているところです。ぜひ、こうした支援に加えて、引き続き子ども、若者、世代のニーズ、あるいは意見、こうしたものを反映しながら、子ども、若者の視点に立った支援、政府としても拡充していきたいと考えております。
1:33:25
今の答弁を聞いてましても、結婚した後の子育て世代に対する支援はあるんですけれども、未婚の若者への支援がやはり弱いと思います。引き続きと今言われましたけれども、私は引き続きというよりも、2030年までがラストチャンスと言っているわけですから、やはりこれはより一層の支援をやっていくべきだと思います。収入をふやして、必要経費を減らす、両側面から政策を考える必要があります。さらに、この時代の流れとともに、お見合い結婚や職場結婚がふえる一方で、出会いの場も少ない、これもさまざまな調査で明らかになっているとおり、多くの若者の声です。こうしたことも踏まえ、また若者の声を、意見をさらに丁寧に聞きながら、私もいろんなことを聞いた上で、きょうの質問をしています。その丁寧に聞きながら、若者の皆さんが、こういう政策だったら希望を持てると、このような支援策を、総理、ぜひよろしくお願いいたします。若い女性の皆さんとお話をしますと、勤務先の子育て中の女性が、仕事や家事、育児、両立に苦労している姿を見て、結婚に躊躇してしまう、こういった声もよく聞きます。このような中で、政府は、共働き、共育に向けて、男性育休の取得率を拡充していく方針です。現在の男性育休の取得率は、約17%。この取得率が低い大きな要因は、育休制度を利用しづらい職場環境、職場の雰囲気にあります。これは経営者が悪いとか、職場の周囲の人たちが必ずしも悪いということではなくて、育休で人が欠けることによって、その分の仕事の仕合寄せが、他の従業員に行ってしまう。そういったことへの負担感、またそれが適正に評価されないことへの不満、このようなことが背景にあると考えられます。人手不足で悩んでいる経営者は多くいらっしゃいますし、会社の規模が小さいほど、他の従業員への負担もより大きくなって、代替要因も見つからず、大変だという話もよく聞きます。だからこそ、企業や周りの従業員に対する支援が重要になります。人手不足に拍車がかかる中で、どのように企業や周囲の従業員を支援をして、男性一休の理解を広げて、その取得を促進していくのか、武見厚労大臣に伺います。
1:36:13
御指摘のとおり、男性の休業取得を促進していくために、育児休業中の業務を代替する体制整備への支援が非常に重要な課題だということは、認識を十分にしております。このため、令和6年1月から、両立支援等助成金に育休中等業務代替支援コースを新設いたしまして、育児休業中の労働者の業務を代替する周囲の労働者に対して、事業主が手当を支給する場合などの助成措置を大幅に強化いたしました。また、中小企業におきましては、育休中の労働者の代替要因を確保することが難しい場合には、労務管理の専門家から周囲の労働者への業務の振り分け、外部課に関する個別の相談支援など、