1:10
ただいまから、資源・エネルギー・持続可能社会に関する調査会を開会いたします。委員の異動について、ご報告いたします。昨日、高橋晴美君及び石田雅宏君が委員を辞任され、その補欠として加藤昭良君及び吉井昭良君が選任されました。原子力とエネルギー・資源・持続可能社会に関する調査を議題といたします。まず、原子力問題に関する件のうち、原子力規制委員会の活動状況について、原子力規制委員会委員長から説明を聴取いたします。
1:51
原子力規制委員会委員長の山中信介でございます。参議院資源・エネルギー・持続可能社会に関する調査会における、御審議に先立ち原子力規制委員会の業務について、御説明申し上げます。まず、本年1月1日に発生いたしました、令和6年野党反党地震後の原子力規制委員会の対応について申し上げます。原子力規制委員会は、地震発生後、直ちに警戒本部を設置し 、プラント状況の収集を行い、北陸電力、しか原子力発電所をはじめとする原子力発電所において、必要な安全機能が維持されていることを確認するとともに、記者会見やSNSを通じて情報発信を行いました。今回の地震により、北陸電力しか原子力発電所における一部、変圧器の故障、同原子力発電所周辺の一部モニタリングポストにおける欠塞等の影響が生じましたが、放射性物質の漏洩などはなく、発電所の安全確保に影響のある問題は生じませんでした。原子力規制委員会としては、今後、今回の地震から原子力発電所に影響する新たな知見が得られた場合には、規制への取り入れの要否について適切に判断してまいります。次に、原子力施設に関わる規制の厳正かつ適切な実施について申し上げます。東京電力福島第一原子力発電所の事故の教訓を踏まえて強化した規制基準への適合性審査については、これまでに申請がなされた27基の発電用原子炉のうち17基に対して設置変更許可を行いました。また、申請がなされた21基の核燃料施設等のうち、これまでに核燃料物質の加工施設、使用済み燃料の再処理施設等について11基の事業変更許可を、試験研究炉等について2基の設置変更承認及び7基の設置変更許可を行いました。発電用原子炉の運転期間延長については、これまでに申請がなされた8基のうち6基に対して認可を行いました。原子炉施設の排出措置計画については、 これまでに発電用原子炉に対して18基の認可を、核燃料施設等に対して9件の認可を行いました。昨年の通常国会で成立した原子炉等規制法の一部改正により創設された長期施設管理計画の認可制度については、昨年10月1日に本格施工に向けた手続きが開始され、申請を受けた審査を開始しております。引き続き同制度に基づく事業者からの認可申請に対する審査を厳選に進めてまいります。また、平成29年に改正された原子炉等規制法に基づき、令和2年4月から原子力検査制度の運用を開始し、事業者のあらゆる安全活動について監視を行っています。東京電力柏崎刈は原子力発電所におけるIDカード不正使用事案及び核物質防護設備の機能の一部創出事案については、核物質防護に取り組む意識の醸成や多様な検知方法による生態認証の導入など、東京電力による改善措置の実施状況やその効果等について確認してまいります。昨年12月、東京電力柏崎刈は原子力発電所の核物質防護の不具合が改善され、東京電力の事実的な改善が見込める状態であることが確認できたことから、原子力規制検査の対応区分を第4区分から第1区分に変更し、追加検査を終了しました。今後は、基本検査の中で、自律的な改善活動が緩みなく一過性のものにならずに行われているかを重点的に確認するなど、核物質防護への取組を監視指導してまいります。これ以外にも、原子力施設等で事故・トラブル が発生した場合は、速やかな現状確認を通じて、今後とも適切に対応してまいります。また、規制基準については、安全研究等により得られた最新の科学的技術的知見、新規制基準に関わる的合性審査の実績等を踏まえ、継続的に改善を図っております。以上のとおり、原子力施設に関する規制が適切に実施できるよう取り組んでおります。第三に、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けた取組の監視等について申し上げます。原子力規制委員会は、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉や汚染水対策の実施について、規制当局としての立場から、安全かつ着実に廃炉作業が進むよう、積極的な監視指導を行うとともに、関係省庁とも連携し、環境放射線モニタリングの実施とその結果の公表を行っております。令和3年4月13日に正方針が決定された多角種除去設備等処理水、いわゆるアルプス処理水の開用放出については、昨年8月から開用放出が開始され、これまでに3回の放出が行われましたが、原子力規制委員会は、この放出が検査を通じて認可された実施計画に沿って行われていることを確認しております。今後も、継続的に東京電力の活動を検査で確認するとともに、IAEAのレビューやモニタリングなどにより、透明性、信頼性の維持にも努めてまいります。東京電力福島第一原子力発電所の事故調査につきましては、放射性物質の移動 メカニズム、要油炉心の挙動等の調査分析に関する検討内容について、科学的技術的意見募集の結果も踏まえ、昨年3月に中間的な取りまとめを行いました。今後も調査分析を行い、それにより得られた知見を規制に活用することも含め、取り組んでまいります。第4に、原子力災害対策及び放射性モニタリングの充実並びに、保障措置について申し上げます。原子力規制委員会では、原子力災害対策指針を踏まえて、昨年5月31日に「工場線被爆線量モニタリング実施マニュアル」を制定し、立地道府県等による当該モニタリングの実施計画の策定を円滑かつ適切に進められるようにいたしました。また、昨年11月1日には、改正された原子力災害対策指針を告示し、沸騰水型計水路の特定重大事故等対処施設等を考慮した緊急時活動レベルへの見直しを行いました。引き続き、原子力災害対策の充実を図ってまいります。放射線モニタリングにつきましては、原子力規制事務所の体制整備及び関係道府県への技術的支援等により、緊急時モニタリング体制の充実を図ってきておりますが、のと半島地震を踏まえ、更なる信頼性の向上に取り組んでまいります。また、国際約束に基づく国内の原子力施設に対する厳格な保障措置の適用により、国内のすべての核物質が平和的活動にとどまっているとの評価を継続してIAEAより得ております。以上、原子力規制委員会の業務についてご説明いたしました。原子力規制委員会は、与えられた職責を踏まえ、原子力利用の安全が確実に担保されるよう、また、我が国の原子力規制に対する信頼が回復されるよう、今後とも努力を続けてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。以上で説明の聴取は終わりました。次に、原子力問題に関する件について質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。
11:52
自由民主党の上谷雅之です。本日は質問の機会をいただきありがとうございます。今日の原子力発電への道は、1942年に世界で初めて人工的に原子炉が臨界に達することが、エンリコフェルミンによって実現されたことが大きな一歩になっています。そこに至るまでを遡ると、1895年のビルヘルムレントゲンによるX線の発見が歴史の始まりにあります。現在も使われるレントゲンであることからお分かりいただけるように、医療と放射線技 術は密接な関係があります。特に現在では、がん治療において治療と診断を一体化した新しい医療技術であるセラノスティックスが、がんに苦しむ患者さんにとって福音となる可能性があり、期待を集めています。本日は、量子化学技術の未来への可能性も含めて質問させていただきます。まずは、高速実験炉常用の設置変更許可の経緯と現状について伺います。冒頭触れたセラノスティックスに使う医療用ラジオアイソトープの研究を進めるにあたり、試験研究炉の存在は大きな役割を果たすと考えます。先ほどご説明のあった原子力規制委員会の活動状況、こちらの3ページ目右から3、4行目を拝見すると、試験研究炉については7件の設置変更許可を行ったと記載がされています。そしてその中には、茨城県にある常用も含まれるとお聞きをしております。常用は現在運転を停止していると承知しておりますが、今回の設置変更許可に至るまでの経緯と現状について、原子力規制委員会からの説明をお願いいたします。
13:46
冒頭大変失礼したいとしました。先ほど今、委員からの御指摘もありましたように、原子力委員会の活動状況、山中委員長の方から報告させていただきまして、その中でも規制基準の審査の状況、許可の状況を説明させていただきました。御指摘の高速実験炉原子炉施設常用につきましては、新規制基準適合のための設置変更許可申請が平成29年3月30日になされまして、昨年ですけれども令和5年7月26日に設置変更を許可しました。また、本年2月7日にですね、先週になりますけれども、この常用については、放射性同位元素の生産、その他研究開発に使用するための設置変更許可申請を受理したところであります。
14:38
はい、ありがとうございます。平成29年3月29日、3月にされたというお話がありまして、これは東日本大震災を経て、新規制基準に対応するために進められたものだというふうに理解をしております。常用に関しては、先ほど、新しく放射性同位元素の話もありましたけれども、研究プラットフォームとしても非常に幅広い期待が寄せられておりまして、2050年にカーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略においても、こちらの施設での照射試験による検証が不可欠とされているというふうに聞いております。そのためには安全性が大前提でありますが、今回の許認可、そして今後の工事へと進む中で、次世代を担う原子力人材の育成にもつながっていくことを期待しております。続いて、公立研究開発法人日本原子力研究開発機構、通称JAによる常用でのラジオアイストープ生産のための原子炉設置変更許可申請についてお伺いします。先ほどもう少し触れていただきましたが、ただいまご説明いただいたとおり、申請等があったということで、センツメディア等でも常用の名前を明示したところであります。プレスリリースの内容を確認をしてみますと、令和6年2月7日にJAへより、がん治療への高い効果が期待をされている医療用ラジオアイストープの製造能力の実証に活用する目的で、常用での原子炉設置変更許可申請が原子力規制委員会に提出されたということでありました。先ほども触れていただいたところでありますが、改めてどのような内容か、今後の取扱いと見通しについて、原子力規制委員会より説明をお願いいたします。
16:24
委員のご質問にお答え申し上げます。原子力規制委員会は本年2月7日に常用の原子炉設置変更許可申請を受理しております。変更申請の内容でありますけれども、その使用目的について、従来は高速増殖炉の開発といったものだけでありましたけれども、それに一般研究、材料消耗、放射性同位元素の生産を加えて、実験設備としてRI生産用実験装置を加えるものになっております。なお、変更申請書には具体の記載はないのでありますけれども、JAの説明によればですね、ラジウム226をこのRI生産用実験装置に収めまして、常用の炉内で高速中性子束に照射しまして、核変換します。その結果、アクチニウム225の生産などの計画をしているということで、放射性同位元素の生産、その他研究開発に使用すると聞いております。審査においては、変更申請の内容が試験研究用等原子炉による災害の防止上支障がないものとして、原則規制委員会規則で定める基準に適合することを含む法令に定める許可の基準のすべてに適合することを厳選に審査してまいる所存であります。
17:52
はい、ご説明ありがとうございます。ただ今のご説明の中に出てきたアクチニウムでございますが、アクチニウム225は、骨栓移が全身に広がった、定位性の全立栓癌治療への高い効果が世界中で注目を集めています。2018年のクラットチビルらによる観察研究によれば、全身定位の全立栓癌患者40名に対して、アクチニウム225(PSMA617)を2ヶ月ごとに3回投与した結果として、全立栓癌の診断に使用するマーカーであるPSHが63%の患者において半分以下に低下を示したという報告があり、その効果が期待されているところであります。先ほども厳選な審査というお話がありました通り、安全性が大前提であるな、当然のことでありますので、そのことを踏まえながら、今後の動向をしっかりと注目、周知させていただきたいと思っております。続いて、常用でのアクチニウム225の生産に対する期待について伺います。先ほど例としてお話をしたアクチニウム225が走行した研究観察で行われるような治療法、 アルファ線内容療法と呼びます。詳しくご説明をいたしますと、一般的にも知られるように、がんの治療法の一つとして、体の外から放射線を照射する放射線治療があります。近年では、放射線を出す放射性同位元素を組み込んだ薬剤を体内に投与する方法も用いられています。このときに、薬を体の特定の部位、この場合はがん細胞になりますが、そこに送り届ける技術の総称をドラッグデリバリーシステムと言います。これを利用して、がん細胞に選択的に集まる薬剤と、がん細胞を破壊するアルファ線を放出する物質、これを組み合わせた治療薬を患者の体内に投与して、体内からがん細胞を攻撃する新しい治療法がアルファ線内容療法です。これは、体内に広く分散をしたがん細胞など、既存の薬物治療の方法では、治療が困難ながんにも効果があることが知られているため、アルファ線治療薬の早期実用化が期待されています。そのため、アクチニウム225は国際的な獲得競争を激化という状況があります。それも踏まえて、産業育成、新産業創出の面からも、国土が狭く、資源にも乏しい我が国において、知識集約型産業である医薬品開発で知財を確保していくことは重要と考えます。その観点から、常用を用いて医療用ラジオアイスストープ生産が可能になることによって、国際社会において我が国がどのように優位に立つことが期待できるのか、文部科学省にお尋ねします。
20:46
お答え申し上げます。高速実験路常用は、運転再開に向けた取組を進めており、昨年7月、原子力規制委員会において運転再開の前提となる設置変更許可が決定され、現在は令和8年度半ばの運転再開を目指し、安全対策工事等を進めているところです。ご指摘の点について、常用が運転を再開した場合、OECD諸国で運転を行う唯一の高速路となることから、アクチュニウム225を大量に製造できる利点を持つ高速路を活用した製造手法の研究開発を世界に先駆けて行うことができると考えております。文部科学省としては、常用のできる限り早期の運転再開に向けて、原子力機構が地元のご理解も得た上で、しっかりと対応するよう指導・監督を行 うとともに、アクチュニウム225の製造実証を含む常用を活用した研究開発に取り組んでいきたいと考えております。
21:50
ありがとうございます。丁寧な説明で、地元の理解もしっかりと得て進めていただきたいと思います。また今、世界に先駆けてというお話がありました。岸田総理大臣は、昨年の第211回通常国会、また第212回臨時国会、いずれの演説においても、日本初、世界初のイノベーションの事例として、薬品開発について触れています。常用を用いて、アクニチウム225が2026年度までに製造実証が可能となれば、OECD諸国の中でも高い注目を集めるとともに、医療用ラジオアイソトープの国産化、利用推進にも大きな弾みとなることが期待できると思います。それを踏まえて、次の質問に移ります。次に、医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランのフォローアップについて伺います。2023年6月に閣議決定をされた、いわゆる骨太の方針には、「医療用等ラジオアイソトープ製造・利用推進アクションプランに基づく利用を推進すること」が記載されています。このアクションプランでは、先ほど申し上げたアクチニウム225に関しては、2026年度までに製造実証、また、アスタチン211については、2028年度をめどに、薬品としての有用性を示すとの記載があります。先ほどの質問では、文科省よりご答弁をいただきましたが、原子力政策は内閣府が担当されております。また、医薬品としての研究開発段階では厚生労働省が関わってくるなど、関係省庁が非常に多岐にわたっていると思います。これを着実にしっかりと前に進めていくためには、きめ細やかな進捗の確保をしながら、必要な支援を行っていく必要があると考えますが、いかがでしょうか。政府参考人より答弁を求めます。医療用ラジオアイソトープの製造利用にあたっては、基礎研究から非臨床研究に至る様々なフェーズの研究に加え、製造供給も含めたサプライズ支援全体に関する多様なステークホルダーが関与しております。そのため、原子力政策の方向性を示す立場になる原子力委員会が、リーダーシップをもって諸課題の解決に向けた検討を進めていくことが必要であると認識しているところであります。これらを踏まえまして、原子力委員会では、令和4年5月に「医療用等ラジオアイソトープ製造利用促進アクションプラン」を決定しまして、今後10年間に実現すべき目標を定めた次第であります。本アクションプランのフォローアップについては、原子力委員会においても大変重要であると認識をしておりまして、毎年、関係省庁等の取組をフォローアップすることとしています。その際、進捗状況を確認するのみならず、随時必要な方策について検討をして、関係省庁等に示してまいりたく考えている次第です。
24:54
ありがとうございます。今、非常に多くのステークソルダーが関与しているというお話がありました。まさに、そういった様々な場所が関与しているからこそ、これはしっかりと同じ方向性を見て、適宜必要な課題に関しては解決をしていくことが必要だ と思います。そのためには、一つの方向性を向いていく。そのためには、やはり定期的にその内容を確認をして、かつ、この目的が国民にとってどういったメリットがあるのか、そのことを共有をして、確認をして、理解をして進めていくことが必要だと思いますので、フォローアップに関して重要で毎年確認をしていくことを考えているというお話でしたので、これはしっかりと毎年実施をしていただきたいと思います。これまで、アクチニウム225について触れてきましたが、アスタチン211も、工場洗害や悪性化粛細胞種の治療に大変期待が高い医療用ラジオアイストープであります。我が国の基礎研究の成果が世界をリードしているというふうにもお聞きをしております。アスタチンは様々な化合物や抗体への凝縮が可能であり、幅広いがん種の治療薬となることが期待されています。そのアスタチンに関する研究論文が今、世界中で増加している状況でありますが、日本からの論文が全世界の50%以上を占めているという現状があり、また世界で行われている4つの臨床研究のうち、2つが日本の大学で実施されていることなのが、この分野における日本のリーダーシップを強く示していると思います。これから更なる発展が期待されるラジオセラノスティックスの分野で、我が国がしっかりと存在感を示すこと、そして見つけにくく薬を届けにくいがんに苦しむ患者さんに一日も早く治療方法の選択肢が増えることを願い、私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
27:13
本日は原子力規制委員会の活動につき、ご協力いただきましてありがとうございました。私の質問は若干一般的なものが多いと思うんですが、よろしくお願いをいたします。エネルギーをめぐる世界の情勢を見ると、脱炭素化及び省エネ導入が加速しているものの、化石燃料の需要が高く、2030年においても世界全体のエネルギー供給の73%を占める見通しとのことです。これは日本でも同様であり、脱炭素化を早急に進めていかなければなりません。ただ、世界の情勢からすると、いつ何 時化石燃料や天然ガスなどの供給がストップするかわからない状況であることは、ロシアのウクライナ侵攻などからも明らかであり、今後の日本のエネルギー政策においては、安全保障に最も注力しなくてはならないこともまた事実だと思っております。国のエネルギー保障をコストをかけずに、大量の電気を確保するには、やはり原子力を利用する必要があると思っております。そして、私が配布した資料なんですが、これの1ページ目を見ていただければ、世界の国々においても同様の考え方のもと、原子力利用を将来的に増やす予定の国々の方が、はるかに多いことがわかります。将来的に利用を続けていく予定の国は44カ国でございます。また、2ページ目を見ていただければ、運転機関の延長や新規の建設によって、原子力活用の動きが加速化していることもわかります。ただ、原子力は安全性確保の上で大きな問題があることは、これもまた明らかでございますので、まずは安全性を確保しなければならない。そこで、改めて政府参考人にお聞きしますが、原子力利用において最も大きな危険、懸念、心配は何でしょうか。