21:35
(会議を開催中)これより会議を開きます。
21:53
お諮りいたします。裁判官卒位委員石田正俊君及び中川雅春君から、卒位委員を辞職いたしたいとの申し出があります。民意申し出を許可するに合意ありませんか。(合意!)合意なしと認めます。よって許可することに決まりました。つきましては、裁判官卒位委員の選挙を行います。
22:20
議長!(おぞいます!)井野俊郎君。裁判官卒位委員の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されることを望みます。(おぞいます!)井野俊郎君の同意に合意ありませんか。(合意!)
22:49
同意を認めます。よって同意のとおり決まりました。議長は裁判官卒位委員に田村紀一君及び吉川晃君を指名いたします。ただいまの選挙の結果、裁判官卒位委員の予備員吉川晃君が裁判官卒位委員に選任され、同予備員が一名決院となりました。
23:16
この際、裁判官卒位委員の予備員の選挙を行います。議長!(おぞいます!)
23:31
裁判官卒位委員の予備員の選挙は、その手続を省略して、議長において指名され、その職務を行う順序については議長において定められることを望みます。(おぞいます!)井野俊郎君の同意に合意ありませんか。(合意!)合意なしと認めます。よって同意のとおり決まりました。
23:57
議長は裁判官卒位委員の予備員に青柳陽一郎君を指名いたします。なお、その職務を行う順序は第3十員といたします。この際、内閣提出所得税法等の一部を改正する法律案について、趣旨の説明を求めます。
24:30
ただいま議題となりました所得税法等の一部を改正する法律案の趣旨をご説明申し上げます。本法律案は、物価高を上回る持続的な賃金の上昇が行われる経済の実現、
24:49
生産性の向上等による供給力の強化等の観点から、国税に関し所要の改正を行うものであります。以下、その対応を申し上げます。第一に、賃金の上昇が物価高に追いついていない国民の負担を緩和し、物価の上昇を上回る持続的な賃金の上昇が行われる経済の実現を目指す観点から、
25:17
所得税の低額減税の実施及び賃上げ促進税制の強化等を行うこととしております。第二に、資本の蓄積の推進及び生産性の向上による供給力の強化のため、戦略分野国内生産促進税制及びイノベーションボックス税制の創設を行うこととしております。
25:43
第三に、スタートアップエコシ ステムを抜本的に強化するため、ストックオプション税制の適用要件の見直し等を行うこととしております。第四に、経済のグローバル化を踏まえたプラットフォーム課税の導入等を行うこととしております。このほか、住宅用家屋の所有権の保存登記等に対する登録免許税の特例等について、その適用期限の延長や整理合理化等を行うこととしております。以上、この法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げた次第であります。
26:39
ただいまの趣旨の説明に対しまして、質疑の通告があります。順次、これを許します。
27:09
自由民主党無所属の会及び公明党を代表して、ただいま議題となりました所得税法等改正法案について質問いたします。まず冒頭、野党反党自身の被災者の皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げます。災害対応に昼夜を問わず、当たっておられる全ての方々に感謝を申し上げ、立法府の一員として復旧復興に全力を尽くしてまいります。
27:37
今回の地震により、野党反党をはじめ、北陸地方の広い範囲で住宅を中心に大きな被害が発生しております。そこでまず、災害に対する税制上の対応についてお伺いいたします。生活再建支援法での支援額の上限が300万円となっているところ、政府は野党地域六市町を中心に、高齢者や障害者のいる世帯を対象に、新たに最大300万円を目安とした給付を行う方針を決めました。しかし、野党反党地域以外の石川県や富山県や新潟県でも、住宅に大きな被害が生じており、また、高齢者や障害者のいる世帯が特に困難であることは間違いありませんが、どのような被災世帯であっても困難に直面していることでは同じです 。
28:30
また、新潟市などでは住居用賃貸アパートにも液状化により被害が生じておりますところ、なりわい再建支援事業は、住居用賃貸アパートマンションの被害は対象とならないのが現状です。しかし、他の私有財産と異なり、住居用アパート等は、居室そのものが私有財産でありながら、同時に事業所を欠かすことができない設備でもあるという特殊性があります。さらに、高齢者や低所得者の田中の方々は、居住しているアパート等が被災していても、他のアパート等に容易に引っ越すことができず、なるべく修繕の上で住み続けたい方が多くいらっしゃいます。300万円から600万円への生活再建支援法での支援額の上限の引上げや対象地域の拡大、住居用賃貸アパート等の被害への成り場い再建支援事業の適用などの対応は、引き続き与党内で求めてまいりますが、この場では、こうした被害に対して、税制上の対応ができないか伺います。また、併せて今回措置しようとしている災害による損失を令和5年所得に適用する特例を設けることの意義と、政府の準備状況を財務大臣にお伺いいたします。
29:50
次に、社会構造の変化を踏まえた税制改正についてお伺いします。賃金や社会保障の格差拡大、正規労働者と非正規労働者の固定化、派遣労働の行き過ぎた拡大などにつながらないよう留意すべきですが、その上で日本社会は個人の価値観、目標、ライフステージに合わせて、多様な働き方を選択する社会に大きく変化していることは、事実として認識すべきと考えます。
30:20
働き方の多様化により、今後、給与所得者の在り方もますます多様化していきます。今後の税制を考えるにあたり、働き方に左右されない人々の選択に中立的な控除の在り方が必要になるのではないでしょうか。すなわち、サラリーマンにのみ適用される給与所得控除から、人的事情に左右されない基礎控除に負担調整の比重を移していくべきと考えますが、財務大臣の見解をお聞かせください。最後に、人口減少・少子化への対応について質問いたします。子育て支援税制が盛り込まれていることは高く評価します。子育て世代等に対する住宅ローン控除及び住宅リフォーム税制の拡充は、妊娠・出産を機に住宅の公認を検討される方が多いことを考えると、子育て支援として適切と考えます。また、住宅の購入と同様に、自分に万が一のことがあったときの子どもの将来を思い、生命保険への加入を検討されることも多くいらっしゃいます。そこで、子育て世代に対する生命保険料控除の拡充は非常に重要と考えます。また、他種世代の大学無償化が今回大幅に拡充されることは喜ばしいことですが、特定の時期の教育支出額のみに着目して、上の子が卒業して扶養から抜けた場合、下の子が対象から外れるとの運用については、実際には、対応型奨学金や教育資金の積み立てや教育ローンなどにより、多くの学生や家庭がストック的に教育支出を拒出していること、また、同じ子どもの数で同額の教育支出であったとしても、年齢構成により無償化の対象・非対象が分かれることとなることから、適切ではないと考えます。以上のことから、子育て世代に対する生命保険料控除の拡充に向けた検討状況、及び高等教育の無償化のさらなる対象拡大について、財務大臣にお伺いします。最後に一言、税の基本もまた、公正と信頼です。今、自由民主党に対する信頼が、本邸から由来でいます。党内から、政治資金とガバナンスの問題を正し、自由民主党の信頼回復の長い道のりに挑む決意を申し上げ、私の質問を終わります。御静聴ありがとうございました。
33:21
斉藤博明議員の御質問にお答えいたします。まず、野党反党自身への、税制上の対応等についてお尋ねがありました。自身等により、個人が保有する賃貸アパート等が被害を受けた場合、その損失額を令和6年分の必要経費に算入し、所得税の負担を抑えることができます。令和6年分で引き切れない場合、今回のような大規模な災害であれば、被害の状況に応じて、5年間の繰り越しが可能です。また、先般、こうした損失を含め、今回の地震で生じた住宅等の損失額を、前年の令和5年分の所得から控除することを認める特別措置等を講ずる方針を閣議決定いたしました。現在、法案提出に向け、準備を急ぐとともに、手続等の周知広報を行っております。こうした措置により、被災者の皆様の負担軽減や生活再建に向けた資金繰りの円滑化を図ってまいります。次に、所得税の人的控除についてお尋ねがありました。働き方に中立的な税制を実現していく観点から、平成30年度税制改正において、給与収入や年金収入にのみ適用される給与所得控除、公的年金等控除から、どのような所得にも適用される基礎控除に負担調整の比重を移すための見直しを行いました。今後、この改正の影響等も踏まえ、引き続き、個人所得課税の各種控除の在り方等について検討を深めてまいります。最後に、生命保険料控除の拡充と、高等教育の無償化の拡大についてお尋ねがありました。生命保険料控除の拡充については、令和6年度与党税制改正大綱において、子育て支援税制の一環として、子育て世帯に対して控除額の上乗せ措置を講ずる方向性で検討し、令和7年度税制改正において、結論を得ることとされております。また、令和7年度以降の多子世帯における大学等の授業料等の無償化は、扶養する子どもが3人以上いる間が対象になりますが、これは3人の子どもを持つ家庭にとって、最も経済的に厳しい状況にあるのが、3人同時に扶養している期間であることを考慮し、財源が限られている中で設定したものであります。子ども未来戦略の加速化プランに基づくこれらの施策については、その実施状況や効果等を検証しつつ、高等教育費の負担軽減を中心に、適切な見直しを行うこととしております。
36:47
(応援)立憲民主党の無所属、ババ・ユウキです。私は会派を代表し、ただいま議題となりました、所得税法等の一部を改正する法律案について質問いたします。島田にあふれる声があります。国民は増税、自民は脱税。誠に申し訳にくいことではございますが、今回のテーマは税です。裏金と脱税の話に決着をつけずに、税の話はできません。
37:53
新たな政治と金に関する問題が発覚いたしました。今度は政府の官房機密費の問題です。これだけ裏金問題が大きくなっていたにもかかわらず、あろうことか疑惑の下中にいた松野裕和前官房長官が公鉄職前の12月、4,660万円の機密費を自らに支出していたことが明らかになりました。政治と金をめぐる問題は、今や自民党だけではなく、政府にも雪だるま式に広がっています。このことを伝えた報道によると、松野前官房長官は在任中約2年間で26億円以上ものお金を自分自身に支出しており、そのすべてが使い道明らかになっていません。この事態を放置することは、ますます国民に政治への不信を煽ると思います。私たちは松野前官房長官を含めた裏金議員に対し、政治倫理審査官への出席を求めています。
39:03
100名近い議員の名が挙がった一連の行動は、自民党派閥裏金事件です。これから確定申告が本格化する今、私たちは1円も大切に納税しているのに、なぜ政治家は許されるのか。インボイスまで導入して、政治家は脱税か。国民の当然の怒りに、鈴木財務大臣はどう答えられるのでしょうか。国民と政治家の間にある大きなギャップ。国民は奨学でも税務調査の対象、一方政治家はおめこぼし。こんな不公平なことを国として許されるはずがありません。この国の税を司る財務大臣、国税庁は脱税の疑いのある裏金議員へ税務調査に入るべきと考えますが、いかがでしょうか。自民が脱税をする一方、国民は増税。これから強いられる3つの大きな増税があります。国民は増税その1、防衛増税です。昨年の通常国会は増税国会、岸田増税でした。少なくとも年間1兆円、防衛増税が必要。これがあの時の政府の決断でした。この規模の増税をいつから行うのか。2023年度与党税制改正大綱には、27年度に向けて複数年とかけてされています。複数年度となると、遅くとも26年度には増税は開始です。周知期間を考えると、遅くとも25年。来年の今頃には増税法案を出さないと間に合いません。来年には増税法案を出すのか出さないのか、来年にも出さない可能性があるということなのか、今明確にお答えください。税外収入が防衛財源というのは乱暴極まります。例えば働く方を守る、雇用を守るために用意した労働保険特別会計。防衛とは全く関係ない大切な目的を持つお金が1964億円防衛財源となります。雇用のためのお金が防衛財源となる仕組みはおかしいと思いますが、財務大臣のご見解を伺います。国民は増税その2、子育て支援金。平均すると負担は月500円弱という岸田総理の答弁もありましたが、加入している保険によって負担額はさらに増える場合があります。負担増は最大いくらになるのかお答えください。国民は増税その3、高校生年代の扶養控除の縮小。児童手当の増額が十分でないまま扶養控除を縮小することは子育て支援に逆行します。認められません。これら増税トリプルパンチが国民生活を襲います。少子化対策、政府は言いますが、若者を助けようとする政策で、かえって若者が苦しむ姿を私は見たくありません。所得減税について伺います。昨年からぶっかざかに答えるには、所得減税ではなく速攻性のある給付だと、私たち立憲民主党は政府に一貫して提案し続けてまいりました。給付であれば事務負担も軽減、今頃はお金も届き切っていたでしょう。結局は岸田増税、増税というイメージを打ち消したい。選挙目当てではないでしょうか。なぜか、事務コストが莫大です。減税だけでは戻し切れない場合、給付と組み合わせて損をしないように補填しますが、減税と給付を同時に行い、かつ税も所 得税と住民税と2つに分かれる複雑怪奇な仕組みとなっています。現場で対応する市役所職員、また各企業の会計担当者の指名は計り知れません。この政策だけで仕事がどれほど増えることになるのか、財務大臣は確認をした上で制度設計をしたのでしょうか。そして、遅い。政府は今年の6月を強調して効果の説明をなされますが、フリーランスや個人事業主の方の場合、高収入で予定納税をしている方以外は、減税の時期は、なんと来年の確定申告のときになります。目的が昨年来の物価高対策であるにもかかわらず、遅すぎるのではないでしょうか。しかもこの対象となる方は、昨年の確定申告ベース、推測すれば、およそ1000万人にもなります。物価高の影響をもろに受けているのは、まさにこの層の方であるはずなのに、支援が届くのが1年以上先となるのは、あまりにも遅すぎます。加えて、この減税は今年だけでしょうか。2回目があると期待してもいいのでしょうか。高級的に行うのでしょうか。仮に減税が今回の一度きりの場合、これほどの矛盾がある中で、なぜ給付にしなかったのか、明確にお答えください。事務コストやスピードといった政策効果ではなく、政局で判断する岸田総理に振り回されているのは、財政当局の皆様ではないでしょうか。続いて、賃上げ促進税制について伺います。この目標は、物価高に負けない賃上げとされていますが、それは賃上げ率が物価上昇率を上回ることなのか、それとも追いつくことなのか、説明がコロコロ変わってわかりません。6日、厚生労働省が毎月勤労統計調査を発表し、2023年の実質賃金は前年比マイナス2.5%、名目賃金こそ1.2%のプラスですが、それ以上に消費者物価指数が3.8%上昇しました。確認します。政府は来年、この数字、つまり毎勤統計の実質賃金をプラスにする。こ れが目標と捉えていいでしょうか。そもそもこの間を見ると、賃上げ促進税制があるから賃上げができるというよりも、もともと賃上げができる大企業が賃上げをして減税の恩恵を受けているだけではないでしょうか。中小企業は未だ苦しくついていけていません。賃上げ税制は2013年から導入され、10年も経ちますが、効果も不透明です。にもかかわらず、なぜ賃上げ税制を拡大するのでしょうか。同じ予算があるならば、中小企業への賃上げ対策を強化すべきではないでしょうか。賃上げ、つまり企業の固定費は人件費になります。だから、賃上げするのが難しいわけです。今回の税法改正で赤字の年に法人税を減税できなかった分、最大5年間繰り越せるようになるのは使いやすくなり、一定の評価をいたします。しかし、法人税は企業にとっては変動費になります。固定費である給与を引き上げるインセンティブとしては弱いのではないでしょうか。給与という固定費を引き上げるには 、同じ固定費である社会保険料の事業主負担を引き下げる方が妥当ではないでしょうか。私たちは、正社員を雇った中小企業は社会保険料の負担分を補助しましょうという法案を提出しています。この法案に対する財務大臣の御見解を伺います。戦略分野国内生産促進税制について伺います。EV半導体など5つの分野の重要性は年々高まっています。しかし、中小企業への対策が強化されるべきという流れがある中で、さらに10年間で合計2兆円という大規模な減税を大企業中心に実施することが税の資源配分機能として適切なのか財務大臣に御見解を伺います。考えたくはありませんが、特定の業界に絞って大企業に大幅減税し、その分自民党のパーティー権や企業権起に回る自民党官僚財界の癒着といった昭和の仕組みとならないようにしなくてはなりません。時代に決着をつける時です。つけなくてはなりません。本日 私は平成生まれとして初めてこの本会議場の質疑に立っております。これからたくさんの平成生まれがこの場に立つでしょう。だからこそ、昭和の悪しき風習をここで止めたいんです。国民は増税、自民は脱税。必死に働いても実質賃金は上がらず暮らしも苦しい状況なのに防衛増税、子育て支援金、扶養控除の縮小と負担増税ばかりを強いられることに国民とりわけ将来を担う若者たちは怒っています。そんな怒りを横目に自民党の政治家は脱税。偉くなるには就勤力、大臣並みの金を集めてやろう。先日起訴された谷川家一前議員の言葉です。裏金脱税のリスクを犯してまで派閥の評価を上げ派閥準送りで大臣を目指す。そんな昭和の自民党政治が今も続いていることに国民若者の怒りは頂点に達しているのではないでしょうか。若者は投票率が低いからけしからん。大人はよく言いますが、脱税裏金、悪いことをした人たちが悪いと認識も持てない世界にどうして若者が安心して参加できるでしょうか。政治家自身が若者を遠ざけている事実に私たちは真正面から向き合わなくてはなりません。社会に危機感を抱き、挑戦心を持って行動する若者はたくさんいます。私たちに求められているのは自らの襟を正し、若者と同じ目線に立ち国を背負う覚悟で将来に向けて都合の悪いことも含めてお伝えしお互いの知恵を出し合い一緒になって前に歩みを進めていくことではないでしょうか。隠すのではなく、正々堂々とです。自民党の昭和な悪しき風習との決別新たな政治を切り開く。与党も野党もなく、ここに集う志ある私たち一人一人がです。たとえどんな矢を受けたとしても確かな未来をつくる一番の先頭に私も立憲民主党も立つ必ず時代の切り開く覚悟を申し上げまた、この歴史ある国会で裏金を話題とする平成生まれの議員が私 で最初で最後であることを願い質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
52:13
馬場裕貴議員のご質問にお答えいたします。まず、納税に関する国民の声などについてお尋ねがありました。今般の政治資金をめぐる問題に関連して国民の皆様から厳しいご指摘があることは承知をしております。税制は国民の理解と信頼の上に成り立っており国税当局において今後とも適正な申告納税を行った国民の皆様が不公平感を抱くことがないよう取り組んでいくことが重要と考えております。なお、国税の個別案件については税務行政の中立性を確保する観点等を踏まえ財務大臣として国税庁に指示等を行うことは控えており歴代の大臣も控えておられたと承知をしております。次に、防衛力強化に係る財源の確保のための税制措置についてお尋ねがありました。防衛力の抜本的な強化については将来にわたって維持・強化していく必要があるものでありこれを安定的に支える財源の確保は避けることのできない重要な課題です。そのための税制措置については令和9年度に向けて複数年かけて段階的に実施するとした令和5年度及び令和6年度税制改正大綱に基づき所要の検討を加えその結果に基づいて適当な時期に必要な法制上の措置を講ずることとしております。今後、実施時期を含めて与党税制調査会において議論されるものと承知しており法案の提出時期について現時点で予断をもってお答えすることは控えたいと思います。次に、防衛力強化のための財源についてお尋ねがありました。ご指摘の令和6年度予算における労働保険特別会計からの受入金については雇用調整助成金等におけるコロナ特例措置の財源に充てるために一般会計から繰り入れていたもののうち令和5年3月末に特例措置が終了したことで生じた0.2兆円の常用金について一般会計に返還することとなったものです。この返還金について今回防衛力強化のための財源として活用することとしておりますがこれは防衛力の抜本強化に係る国民の負担をできるだけ抑えるべくあらゆる工夫を検討する中で令和5年度予算と同様コロナ対策予算の不要分の変納について活用することとしたものです。こうした考え方について国民の皆様にご理解をいただけるよう丁寧な説明を行ってまいります。次に子ども子育て政策の抜本的強化を支えるための財源として導入される支援金制度についてお尋ねがありました。ご指摘の支援金制度の一人当たりの拠出額については国会審議の中で総理から現時点で正確にお示しすることが困難であることを前提に新井氏さんについてお伝えしたものと承知をしております。本制度については現在子ども家庭庁において法案提出に向けた最終調整を行っていると承知しておりその拠出額などの詳細についてお答えすることは困難です。次に定額減税及び給付金に係る業務負担等についてお尋ねがありました。今般の定額減税及び給付金については企業が減税開始後に雇用した方について全職での減税についての確認を不要としまた定額減税しきれないと見込まれる方への給付を1万円単位で支給するなど各企業や自治体の事務負担にも配慮した制度設計としております。その上で企業や自治体が早期に準備に着手できるようパンフレットやQ&A等を策定公表してきたところですが引き続き企業や自治体が事務を円滑に実施できるよう丁寧な対応を行ってまいります。今般の定額減税についてはコロナ禍や物価高騰という苦しい中において納税していただいた方々に所得の上昇をより強く実感していただくことが重要と考え減税という分かりやすい方法が望ましいと判断したものです。また今般の定額減税はデフレ完全落脚のための一時的な措置として実施するものであり複数年度にわたって実施することは想定しておりません。次に賃上げの目標や賃上げ促進税制等についてお尋ねがありました。具体的な賃上げ率の水準については労使の間で個別に議論して決定していただくべきものですが政府としては賃上げ促進税制の拡充等により賃上げを強力に後押ししつつ定額減税等を組み合わせることで今年物価高を上回る所得の実現を図ることとしています。その上で今年の賃上げや所得増を来年以降にもつなげるため人への投資や企業の稼ぐ力を強化し物価上昇を上回る持続的で構造的な賃上げが行われる経済を目指すこととしています。また賃上げ促進税制についてはこれまでも幅広く活用されてきており令和4年度に抜本的に強化された本税制は30年ぶりとなる昨年の高い賃上げにも一定程度 寄与したものと考えております。その上で賃上げの進みを広げつつ中小企業も含め賃上げへのインセンティビを高めるため今般本税制をさらに強化することとしております。このほか労務費の価格転嫁に関する指針の周知徹底や小6化投資の支援等も講じることにより中小企業の賃上げを力強く後押ししてまいります。次に社会保険料の事業主負担の引き下げについてお尋ねがありました。社会保険料の事業主負担については医療や年金の給付を保証することで働く人が安心して就労できる基盤を整備することが事業主の責任でありまた働く人の健康の保持や労働生産性の増進を通じ事業主の利益にも資することから求められているものでありその減免を行うことには慎重な検討が必要と考えています。政府としては昨年12月に閣議決定した全世代型社会保障に係る改革工程に従い医療・介護制度等の改革を中心として着実に取り組みを進め社会保険料負担抑制の効果を積み上げていくとともに賃上げ促進税制の強化や中小企業等への生産性向上のための支援など賃上げしやすい環境づくりのための施策を引き続き推進してまいります。最後に戦略分野国内生産促進税制についてお尋ねがありました。本税制はGXDX経済安全保障の戦略分野について国として特段に戦略的な成長投資が不可欠となる国内投資を後押しするものです。こうした投資によるサプライチェーン全体への波及効果を通じ中小企業を含め我が国経済が幅広く活性化することが期待されていると考えており財政の資源配分機能のあり方として適切なものであると考えております。なお今回の税制改正においては赤字企業も含めた中小企業に賃上げの進みを拡大する観点から賃上げ促進税制において5年間の繰り越し控除制度を創設することとしておりこうした措置も含め引き続き中小企業への支援強化を図ってまいります。
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日本維新の会教育無償化を実現する会の伊藤信久です。冒頭に野党反党自身でお亡くなりになられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに今なお非常に寒い中で避難生活をされている被災者の皆様にお見舞いを申し上げます。会派を代表して所属税法等の一部を解説する法律案について質問いたします。税制の基本は言うまでもなく公平中立簡素であります。一方で国民から不当特権隠蔽等を見られているのが政治資金の税制です。自民党によるパーティー権収入の裏金かに国民からの疑惑の目が向けられている中パーティー権収入が非課税であること自体が民間感覚からは特権的に見えるのではないでしょうか。政治資金パーティーを含む収益需要で挙げた収益は国税庁がチェックし納税を通じて透明性を確保すべきと考えますが財務大臣の考えを伺います。また物販は課税、出版は非課税など複雑化している政治活動の課税のルールを整理し政治家の納税意識を是正する必要があると指導しますが併せて所見を伺います。引退する政治家がその地盤を政治団体ごと身内に継承させるいわゆる摂取の事例も毎挙にいとまがありません。当然日報する権利は憲法の保障するところではありますが政治団体の資金は非課税で後継者に承継でき民間感覚では著しく不公平と思われかねません。裏を返せば相続税を逃れる手法としても悪意を示します。新属感の政治団体やその資金の承継については規制もしくは課 税するべきではないでしょうか。総務大臣及び財務大臣の考えを伺います。今般の税制改正大綱2は不授税と個別措置について真に必要なものに限定することが極めて重要との記載があります。我が党も税制を複雑化する外国の整備には賛同するところです。一方で今般の改正で廃止した外国の件数新設された件数は何件であり総額でいくらの外国を廃止しまた新設したのでしょうか。具体的にご回答を願います。日本維新の会は規制改革の観点で新しい規制を一つ作る場合には既存ルールを二つ以上撤廃する2対1ルール法案をすでに国会に提出しています。年を重ねるごとに複雑化する祖国についても同様のお考えをルール化して適用すべきと考えますが財務大臣の見解を伺います。また同様に祖国の効果検証を行い効果をあまり発揮していない祖国は逐次中止し祖国の総量を規制していくという考えについて財務大臣の 見解を伺います。イノベーションボックス税制は研究開発のアウトプットたる資材による所得への税制優遇である新たなイノベーションを促進する税制として注目されています。その一方でイノベーション投資のインプットたる研究開発税制はメリハリ付けと称して研究開発費が減少している場合の向上率を引き下げるとしています。しかしながら過去3年の平均の研究開発費と比較して当年度投資額の減少割合が3割未満であれば向上が叶うとなります。これがメリハリ付けでしょうか。我が国の研究開発投資は停滞し米国から大きく水をあけられる一方韓国にも毛釣りを受けています。その米国や韓国では過去10年で経済産業とある成長産業とある情報通信業やコンピューター等のハイテク製造業への研究開発投資が大幅に伸びる一方日本では業種にかかわらず停滞しています。かれこれの差はどこにあるとお考えでしょうか。財務大臣にお伺いします。研究開発投資を促進するためには研究開発費が減少する場合の向上率を一層厳しくしまた増加する場合には向上率をさらに上げるとより一層踏み込んだメール貼り付けが必要との考えもありますが財務大臣の見解を伺います。今年は物価と賃金の好循環の実現に向け要の年となります。岸田総理は1月31日の衆議院本会議で実質所得を医療従事者などの公的賃上げ企業に対する賃上げ促進税制そして定額減税などで増加させると述べました。これは補助金や税制上の優遇措置等既得権の撲出に急遽としてきた過去30年の自民党の手法と同じであり期待感が持てない国民は多いと思います。財務大臣の考えを伺います。また物価と賃金の好循環の先に実質賃金の増加がなければ国民生活は豊かにならず賃上げが一時的なトレンドに終わりかねません。一部の企業では人手不足という供給制約によって設備不足という供給制約の改善が困難となる状況が起きているとの声もあります。財政失踪による需要の拡大に頼りきり生産性の向上を伴わない賃上げは設備投資額の上振れや研究開発費用の減少を通じて将来的な生産力の足枷となり来年以降の賃上げを停滞させる要因となるとも考えられますが財務大臣の考えを伺います。政府が拡充を予定する賃上げ促進税制は令和4年度には既に適用件数で約21万5千件適用額で5150億円に上る巨額の減収を引き起こしています。一方でその適用事例を見ると賃上げ促進税制で定めた要件とは無関係に賃上げしている動きが見られるとの報道もあります。加えて減税の要件である給与総額に商用が含まれるという大きな抜け穴がありこれは拡充後も同様です。本改正案では一致を得る給与額の減税が見込まれるものの企業がより踏み込んだベースアップに挑戦するインセンティブにはならずあくまで僕方がと人材市場の受給の引き締まりに起因する賃上げしか起こらないと考えますが財務大臣の考えを伺います。菱田総理の述べられた公的賃上げによる実質所得増加はあり得に言えば世の中に受け入れられやすい言い訳づくりではないかと思われます。これは子ども子育て支援金制度の導入に際して医療従事者等の賃上げ負担を国民に転嫁するための二式の見方と思案しますが厚生労働大臣のお考えを伺います。菱田総理は先の臨時国会で子ども子育て支援金制度について全体として実質的な追加負担を生じさせないと強弁してきましたが閉会後に途中として医療従事者の賃上げ分は負担に含まないとの新たな解釈を示しました。賃上げによる保険料増加分を負担するのは医療従事者だけではありません。また100%全ての業種で安定的に賃上げが達成できることはありません。支援金制度に上乗せして公的賃上げを遂行することで負担増になる現役世代が一定数発生するのではないでしょうか。厚生労働大臣の見解を伺います。また医療従事者への賃上げのためであれば手取りが減少する現役世代が発生することはやむを得ないとお考えですが併せて伺います。賃上げ負担を克固なり医療従事者以外の国民なり特定のセクターに求めることによる賃上げは持続可能性がありません。企業の生産性向上に加えて国民負担率を抑制するこの両輪でこそ実質的な賃上げが持続可能なものとなると考えますが財務大臣の見解を伺います。ルールを述べてきたとおり物価を及ばる賃金上昇を実現するには企業の生産性向上が必要です。そのためには転職者に不利 な雇用制度に大なたを振り主体的なケリア選択を尊重するとともに比較的賃金の高い成長産業へと労働移動を促すべきです。労働市場の流動化を推進するために就寝雇用や年効賃金といった日本型雇用慣行を改革しジョブ型雇用や同一価値労働同一賃金への転換を進め企業間の自由な労働移動の活性化に政府が手を尽くすべきと考えますが厚生労働大臣の考えを伺います。また、実情に合わせた開戸の金銭保証など新しい労使間のルール構築に取り組むべきとも考えますが見解をお尋ねします。こういうような流動化とセーフティーネットの強化の組み合わせでありディズニーマーク等で効果を発揮したとされるフレッキシキュリティの我が国での実現についても合わせて厚生労働大臣の考えを伺います。今般の税制改正では児童手当の対象拡大とバーダーで扶養控除の引き下げを今後検討することとしています。政府は児童手当の増額分が負担額を下回ることはないとしていますがアクセルを踏みながらブレーキをかける政策は少子化対策の義務である国民へのメッセージ性を現示します。金額の高ではなく政府が本気で少子化対策に取り組む姿勢を国民に見せ現役世代への行動変容を喚起するべきではないでしょうか。扶養控除の引き下げは少子化対策全体の効果を現示するため中止すべきと考えますが財務大臣の考えを伺います。また出生率向上のためにはフランスで導入され実践に成果を出したとされる子どもの数が多いほど税負担が軽減される世代単位課税いわゆるN分N乗方式を検討し導入するべきと考えますが財務大臣の見解を伺います。結婚や出産に躊躇する現役世代の背中を押すには生活保護の補足率が2割程度にとどまるとされる我が国の政府的ネットの既着性解消も重要です。(( 税制 ))税着性解消も重要です。(( 税制 ))ありがとう。我々はマインナンバーに資産情報をひも付け収入と資産を適切に把握し機械学習等を活用しながら個々人に必要な学校を算定しプッシュ型で公正公平に寄付するデジタル参院庁の設置を検討しています。セーフティーネットもマインナンバーやAI等新技術の活用を前提に改革し全国民に安心を提供する最低生活保障を確立すべきではないですか。デジタル参院庁構想に対する見解と併せてお答えください。現役世代の背中を押すためには手紙収入の予件可能性を高めることも不可欠です。シンプルで公正な制度設計は政治や行政の恣意的な運用を封じ税の不透明感を解消します。また納税手続を簡素化することで経済活動を活性化すると考えます。税制全体の構造をフラットタックスに近づける必要性について財務大臣の見解をお伺いします。一方で所得のうち金融所得の存在感は目に見えて増しています。本年初に開始した新認差は同制度対象の国土交通株式投資新宅への資金流入額が先月の合計で約1兆3700億円に上るなど投資への意識拡大を後押ししています。この動きを考慮すれば損益通算範囲を拡大して所得税の総合課税化を行うことで税負担を公平化すべきと考えますが財務大臣の見解をお尋ねします。日本維新の会は財産経済の停滞を打破するため不労からストックへのかけ声に税制を抜本的に変革すべきと考えています。資金の流れに関わる税制は軽くして過疎分所得を増やし消費を喚起する。資産部分に関わる税制は適正化し流動化を促し合わせて景気を刺激する。不労とストックの両輪で経済成長を支えるという考え方です。租税特別措置で微修正を重ねるのではなくこの発想をもとに税制を根本的に再検討しませんか。財務大臣の思いを伺います。日本維新の会は日本経済の成長のために税・社会保障制度・成長戦略を三民一体とした抜本的な改革を提唱しています。実現に向け我々は政府と真正面から向き合い国会で真摯な議論を行っていくことをお約束して私の質問とします。御清聴誠にありがとうございます。
1:17:44
伊藤信久議員の御質問にお答えいたします。まず政治資金パーティー等に係る課税関係についてお尋ねがありました。政治団体は法人税法上公益法人等または人格のない社団等に該当し収益事業から生じる所得について法人税を課すこととされています。この収益事業については営利企業の経済活動や公益法人等 が行う事業内容の変化などによりこれまで必要に応じて見直しを行ってきたところですが政治団体が政治資金を集めることを目的としたパーティーを開催し会費を受け取る行為は法令に規定された収益事業のいずれにも該当せず課税関係は生じないと解釈されております。今後とも収益事業の在り方については時代の変化を見据えつつ必要に応じて検討していくとともに政治資金に係る課税関係も含め国税庁において引き続き税制度について丁寧な説明を行うことで納税意識の向上を図ってまいります。次に親族間の政治団体等の授刑に対する相続税についてお尋ねがありました。ある政治団体の代表者が死亡した後その親族が代表者になり政治団体を引き継いだとしてもその政治団体が保有する財産は代表者個人が取得したものではないことから相続税の課税関係は生じないものと承知しています。この代表者の地位の授刑に対して相続税を課税することについては相続税は財産を取得した個人に対して課されることが原則であることに加え政治団体以外の団体における代表者の地位の授刑とのバランスなどを踏まえれば慎重な検討が必要であると考えております。次に、訴税特別措置についてお尋ねがありました。令和6年度税制改正により廃止する訴税特別措置は4件でありこれに伴う増収見込額は僅少。新設する措置は6件でありこれに伴う減収見込額は2兆3,250億円程度と見込んでおります。訴税特別措置については税制の公平中立簡素の基本原則に鑑み真に必要なものに限定しひたずらに全体の項目数を増加させないことは極めて重要ですがその見直しにあたっては機械的なルールの当てはめではなくその必要性や政策効果をよく見極めた上で普段の見直しを行うことが重要と考えております。次に、研究開発投資についてお尋ねがありました。我が国の研究開発投資額は対GDP比で見て諸外国と比べても遜色のない水準でありますが他方で、米、韓と比較してコンピューター及び情報通信産業の比率が低くなっている背景には経済状況や企業業績、産業構造、政府による政策内容の違いなど様々な要素があると考えております。また、研究開発税制については従前より試験研究費割合が減少した場合でも研究開発投資を継続するインセンティブとなるよう一定の割合までは税額向上を認めてきたところですが