19:24
これより会議を開きます。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題とし、一般的質疑を行います。この際お別れします。3案審査のため、本日 政府参考人として、内閣官房・内閣審議官林学君、内閣官房・内閣審議官門前浩二君、内閣府大臣官房審議官畠山貴輝君、内閣府政策統括官高橋健二君、警察庁刑事局長渡辺邦吉君、総務省自治行政局公務員部長小池伸彦君、総務省自治行政局選挙部長笠木貴則君、法務省刑事局長松下裕子君、国税庁次長保史屋和彦君、文部科学省総合教育政策局長餅月忠志君、文部科学省初等中等教育局長矢野和彦君、厚生労働省職業安定局長山田雅彦君、厚生労働省社会援護局長浅川智明君、厚生労働省社会援護局障害保険福祉部長辺美聡志君、厚生労働省老健局長狭間雄一郎君、経済産業省大臣官房、商務・サービス審議官模木忠志君、中小企業庁経営支援部長松浦哲也君、国土交通省国土政策局長黒田正義君、国土交通省不動産建設経済局長塩見秀幸君、国土交通省道路局長庭勝彦君、国土交通省航空局長平岡重則君、防衛省防衛政策局長加野浩二君、防衛省整備計画局長青柳はじめ君、防衛省統合枠量幹部総括官田中俊則君の出席を求め説明を聴取したいと存じますが、ご異議ございませんか。(( 答弁を得ていない ))ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
21:42
自民主党の中曽根康貴でございます。本日は貴重な質疑の時間をいただきまして、ありがとうございます。25分しかありませんが、ちょっと欲張って多くの大臣にご臨席賜りましたので、早速もう質疑に入りたいというふうに思います。まず、新野大臣にお伺いをしたいと思います。今、まさに国民を苦しめているこのぶっからか、パンデミックや戦争など、外移的な影響で物の値段が上がっている。そしてインフレが起きて国民生活を直撃をしているわけであります。一方で、この1年半、3割のものは価格が動いていません。これなぜかと。コストが上がっても、やはり価格転換ができない、この日本経済の悪しき慣習がまだ残っている。または、安ければよいという、この長期のこのデフレで染みついた消費者のマインド、こういったものが理由であると思います。要するに、ぶっからかとは言いながらも、慢性的なデフレはまだ進行中でありまして、この今の日本というのは、この急性のインフレと、そして慢性のデフレ、この2つが同時にある意味起きている状態だとも言えるというふうに思います。そこで大臣にお伺いします。この慢性デフレを直せないうちに、海外から急性のインフレがやってきました。この2つの病気を同時に直すのは当然大変なわけであります。目の前のこのぶっからかをしっかりと抑えた上で、このデフレを脱却していく。この大臣の具体的な解決策をお聞かせいただきたいと思います。
23:06
今、最もこの国にとって重要な質問だと、このように思います。そして何よりもですね、私たちは大前提として、もう30年ぶりのこの国の経済を転換できる最大のチャンスを迎えていると。賃金が上がり、そして投資水準が100兆円に達する、そして株価も上がっている。しかし一方で今委員が御指摘のように、このぶっかが上がって、それを上回る賃金水準になっていない。従って、過食所得がずっと下がる。ここのところをですね、改善する。これが重要なことはみんながわかっているわけです。ですからどうやって、このぶっかが安定的に上昇するという経済が伸びていく状況の中で、それを上回る給与水準を作っていくか。それは給与を上げるということは、支払う側からすれば企業が業績が拡大しなければ、これは給料を上げられないわけです。いくらぶっかが上がっても、自分の会社の事業がですね、拡大していなければ、その余力がなくなります。だから私たちは、この賃上げをするとともに、やはり企業の稼ぐ力を高めなければならない。そのためには今、人手不足と言われている企業ほど、この省力化投資が遅れている。こういう実情もあります。だからカタログ式の新しいIOTだとかを使ったですね、ロボットだとか、そういう施設を入れたときには、簡単に補助金ができるカタログ式補助金というのを作りました。そしてその上で、大事なことはですね、給料は一律上がる 。まずは水準を上げていくことですけど、加えて働き方によって、そして自分の能力によって給料が上がっていく。だからジョブ型、働き方改革も一緒に進めていこうと。そして企業がさらにですね、業績を高めるためには、大規模な投資が必要です。その投資を相まして、それぞれをですね、政策連携させながら、日本の国を新しい次の経済のステージに上げていきたいと。それができれば、デフレからの脱却というよりも、デフレの真理をですね、ここを脱却して、そしてみんなが国がうまく回っていく、そういう循環を作りたいと、このように思っているわけであります。
25:23
ありがとうございます。あの物価も賃金も動かない。まさにこの収益経済が30年続いている。こういう状況の中では当然、イノベーションも生まれないですし、成長もなかなかないわけであります。ただ、昨今政府、そして大臣のリーダーシップもあり、また産業界の理解もあって、賃金も上がってくる、給与が高まった、価格転換もできそうになってきた。まさに大臣おっしゃった、このピンチをチャンスに変えていくためにもですね、しっかりと政府として引き続きバックアップをしていただきたいというふうに思います。今の関連で、今度ちょっと再度大臣にお伺いをしたいと思います。ここで忘れてはいけないのが、やはり大企業と中小小規模事業者では全然状況が違うということでございます。体力のある大企業は、意思決断さえすればですね、賃金の上昇、賃金を上げることができるかもしれませんけれども、地方の中小小規模事業者はそういうわけにはいきません。今年4月からですね、賃上げを実施する方針の中小企業は全体の6割強と言われておりますけれども、まさに今、新野大臣のお話でもありましたが、実はその賃上げすると言っている企業の6割は業績の改善を伴っていない状態であります。要するに労働力の確保のためにはですね、望まない賃上げをせざるを得ない状況に追い込まれているという事実が出てきます。こういうがんじがらみの状況で頑張っている企業、中小企業たくさんあるということをまず認識をしていただいた上でですね、大臣にお伺いしますけれども、この地方の中小小規模事業者の皆さんに向けて、現状を政府としてどのように捉えているか、そして具体的かつ前向きな対策をですね、メッセ ージをぜひとも出していただきたいというふうに思います。
26:59
中小企業の業況判断DIはですね、全産業で約30年ぶりの高水準、これを記録しているなどですね、経済の状況は全体としては改善しているんですが、各地域の中小企業は深刻な人手不足、これに直面をしています。人材確保のために賃上げを責められる一方で、中小企業においては特に労務費について十分に確定化できていない。委員御指摘のとおりの状況になります。そのための価格転換の促進に向けまして、毎年3月と9月の価格交渉促進月間に基づいて、発注企業ごとの価格交渉転換の状況を公表しておりまして、今年の1月にも220社の社名を公表したほか、状況のかみましくない約20社の発注企業の経営トップへの指導助言も実施をしています。さらに昨年11月に内閣官房と厚生取引委員会が公表した労務費の指針が遵守されるよう、公表の翌日に経済産業省が所管する約900の業界団体に周知し、自主行動計画への反映についても各団体に要請をしています。また、中小企業向 けの賃上げ促進税制については、前例のない長期となる5年間の繰り越し措置の創設によりまして、赤字でも人材確保のために賃上げに挑戦する中小企業の後押しとなるように抜本強化をするということも行います。加えて中小企業は構造的な人手不足を乗り越え、生産性を向上し収益売上を拡大するため、新党大臣からもお話ありましたが、カタログから選ぶような簡易で速攻性のある省力化投資や新商品サービスの開発に向けた設備投資等を支援することにしています。これらの取組によりまして、引き続き、地方を含めた中小企業の賃上げをしっかりと後押しをしていきたいと考えています。
28:50
ありがとうございます。政府は地方創生と謳っておりますけれども、やはり地方の中小企業の活力なくして地方創生ありえないと思いますので、ぜひとも力を入れていただきたいと思います。どうしてもサプライチェーンの中の力関係で価格転換したくてもできない中小企業というのはたくさんあるというふうに思いますので、政府として彼らがしっかりと稼げる状況をつくっていく。しっかりと価格転換できる、特になかなか進まない労務費の転換を強く押しつめていただいて、賃金を上げられる環境整備を尽力していただきたいというふうに思います。そしてこれは質問ではないんですけれども、私は強く思うのは、やはり今の状況、安い国日本を脱却しなければいけないというふうに思っております。やはり良いものが高い国、日本にならなくてはいけない。現状は値段が安い、しかもこの為替も相まって外国人からすれば日本は大バーゲンセール中であります。これからさらにインバウンドが増えてくる中で、やはり日本の価値あるものが必要以上に安く買われない状況、やはりこれは非常に悔しい状況ですので何とかしたいと思います。高いけど質が良いから買うと、さすが日本は物やサービスがいいなと言われるような、そういう国になるためには、まずはやはり国内のデフレ、脱却全力を注いで、賃金と物価の好循環を生み出していただきたいなというふうに思います。それでは新郎大臣、斉藤大臣、お忙しい中、ありがとうございました。それでは新郎大臣、斉藤大臣はご退出いただいて結構です。これまで議論してきた、あ、委員長すみません、どうぞ続けてください。これまで議論してきた、この企業による経済活動だったり、または国民の生活、こういったものは平和が大前提となっております。しかし今その当たり前の前提、平和が脅かされていては、国は直面しているこの3章目、これは大変厳しい情勢にあるというふうに思っております。長く続いたこの基盤的防衛力構想、いわゆるこの受け身の状態からやっと脱却をしてきて、主体性のある動的防衛力を持つ、自分の国を自分で守るということの当たり前のことが、予約できつつある今の日本において、この安全保障的な事実というのは極めて重要。これができて初めて同盟国、同志国と、タイトな立場で連携も取れるというふうに考えております。私自身防衛大臣政務官を務めさせていただいた中で、多くの喫緊の課題を痛感いたしましたけれども、本日は国民保護、そしてそれを行うための鍵となる武力攻撃予測事態についてお伺いをしたいというふうに思います。国民の命を守るときに最も具体的な、また必須となる行動が国民保護であります。ご案内のとおり2004年に国民保護法が成立したわけでありますけれども、いざというときの国民の避難は、この武力攻撃事態等の認定を前提としておりまして、この武力攻撃予測 事態の段階で、この避難は完了していることが想定をされております。ここで木原大臣にお伺いをしたいというふうに思います。まだ実際に我が国に脅かす武力攻撃が起きていない、しかしいよいよ迫ってきている。このある意味グレーな主観によって判断が変わってくる難しい状況において、この予測事態認定のタイミングというのが極めて重要になってくるというふうに思います。そしてこの予測事態認定がない限り、自衛隊も動けないし、国民の避難も実行には移せません。我が国のインテリジェンス能力を最大限、フル活用するのは当然のこととした上で、ここはまさに政府の覚悟と決断が問われる場面であるというふうに思います。この緊迫したギリギリの状況において、防衛大臣として、この予測事態認定のタイミングをどのようにお考えかお聞かせいただきたいというふうに思います。防衛大臣 木原 実くん防衛政務官を経験された中曽根委員からは、事態認定のタイミングという非常に重要なテーマのご質問をいただきました。武力攻撃予測事態などの一連の事態認定を過段に行うというこ とは、我が国の安全を確保し、国民の生命身体を守り抜くための、政府としての最大の責務の遂行であるというふうに考えております。取り分け事態が緊迫し、時間的な制約がある状況において、我が国として法律に定められた手続きに従いつつ、必要な措置を的確に実施するためには、事態対処方針が適用される武力攻撃予測事態を、極力早期に認定することが特に重要であるというふうに認識をしております。武力攻撃予測事態の認定は、我が国として抑止のための体制を構築し、もって武力攻撃の発生という最悪の事態を抑止しようという意思決定にほかならず、実際に発生した事態の個別具体的な状況に即して、政府としてその用いる全ての情報を総合し、躊躇なく認定すべきものであるというふうに考えております。政府としては、平素から武力攻撃事態等を含む様々な事態への対応を想定し、各種の検討訓練等を行っているところであり、今後とも普段にそういった検討訓練等を行い、対処に万全を期してまいります。
34:05
平田大臣、大変誓いづらい言葉ありがとうございました。これ、いざそういう状況になると、これものすごく痺れる状況だというふうに思います。だからこそ、日頃からの情報収集や心構え、諸々の準備というものが大事になってくるというふうに思います。この予測事態の認定というのは、あくまでもこの国内の管轄事項でありますので、国民の命を守るために必要だと考えればですね、他国の思惑等は気にせずに断行していただきたいというふうに思いますし、これタイミングを一致すれば、戦わずして負けるようなことにもなりかねませんので、ぜひとも、総理はもちろんのこと、大臣にもこの必要なときには、永断を下していただきたいというふうに考えております。また、この際の輸送にはですね、自衛隊のみな らず、当然民間の力も必要になってきますので、日頃からこの官民共同の仕組みを計画して、実効性を高めておくということも、ぜひともよろしくお願いをいたします。続いて、関連して、林官房長官にシェルターについてお伺いをしたいというふうに思います。有事の際に、まさに今の話、いざ国民を避難させるとなると、国民をどこに、どれだけ避難させるのか、ということが重要となります。そこで一つのポイントとなるのが、シェルターであるというふうに考えております。先日、小池東京都知事がですね、麻布十番駅にシェルター設置の調査を行う方針を表明をいたしました。我が国のシェルター設置率は、極めて低い。一説によると0.02%などとも言われておりますけれども、やはり日本は島国であって、陸路でどこか、横の国に逃げることもできないといった中で、シェルター整備は必須だというふうに思っております。昨年1月に、まさにシェルター普及率87%のですね、フィンランドに視察に行ってまいりました。そこで公共シェルターを視察した際に、その良い周到さ、そして優位置を見据えたこの設備、これに驚きました。例えば6,000人が同時に入って眠れる三段ベッドがしっかり用意してあるとか、また電源を供給する巨大なディーゼルエンジンがちゃんとある。または衝撃波に耐えられるように設計された配電板とか、ものすごい分厚いドアが二重になってあるとか、または放射能を浴びた体を洗い流すシャワー施設がちゃんと完備しているとか。しかもこの地下空間というのはですね、日頃は子供たちがバスケットボールとかする、遊ぶ空間にもなっていて、また大人が汗を流すジムにもなっているわけです。この市民の日常生活の中にシェルターがもう組み込まれていることで、有事の際にいつでもかくこめるような状態となっています。さらにその一定以上の床面積の建物を建てるときにはですね、法律によってシェルターの設置が義務付けられているということ もある。ここで林官房長官にお伺いをしたいというふうに思います。今の例のようにですね、シェルターといってもただ地下に穴を掘るだけじゃダメで、やっぱり有事を想定した極めてプラグマティックな施設があって、初めて国民の命を救えるものというふうに言えると思います。我が国のこのシェルター整備をまずどのようにお考えか。そして、あずは十番のこの調査費用というのは東京都の予算でありますけれども、今後必要に応じて全国各地にですね、シェルターを設置すると仮定すると、これ自治体任せではなく、政府が責任を持って整備するべきだと私は考えますけれども、いかがお考えかお願いいたします。
37:26
武力攻撃を想定した避難施設でございますが、政府として緊急一時避難施設について、地下施設をはじめとした既存施設の指定促進などに取り組んでおります。今、中曽根委員から御指摘がありました、いわゆるシェルター、一定期間滞在可能で堅牢な避難施設につきましては、今、フィンランドのお話も聞かせていただきましたが、諸外国の調査も行うなどして検討を進めてきております。昨年11月には、整備に向けた設計の支援等に必要な予算、これは国費として、令和5年度の補正予算で確保いたしました。今後、今年3月末を目途に、シェルターを整備する地域等に係る基本的な考え方、これを取りまとめまして、シェルターが備えるべき構造設備等に係る設計ガイドライン、これを策定する予定であります。引き続き関係省庁が連携しながら、シェルター整備に向けた取組につきまして、責任を持って進めてまいりたいと考えております。
38:30
ありがとうございます。在留生命はもちろんのことですね、設置場所とか設置の在り方など、やはり国が主体となって責任を持って整備をするべきだというふうに思います。自治体と連携して、これ有事は本当にいつ起こるかわかりませんので、とにかく国家事業としてスピード感を持って進めていただきたいと思いますし、また当たり前のことですけれども、施設をつくって終わりでは意味がありませんので、有事の際に国民の避難がスムーズに行えるよう、日頃から自治体との共同訓練なども含めて、徹底していただきたいというふうに思います。それでは木原大臣、そして林官房長官、お忙しいな、お時間ありがとうございました。それでは林官房長官、木原大臣、ご退出いただいて結構です。
39:12
続いて、教育、子育て支援政策について、加藤大臣にお伺いをしたいというふうに思います。私自身、子供というのはすごくいいもんだなというふうに思っています。やはり親を幸せにしてくれるし、親の人生を豊かにしてくれる。そういう存在だというふうに思っています。だからこそ、もちろん子を持つ持たないは個人の自由でありますけれども、持ちたいと望む方が皆持てる環境整備というのは、政府としてやはり責任を持ってやっていくべきだというふうに考えております。そしてそのためには、やはり社会全体でこの子育てを支えていくんだという国民の意識、そしてそのしっかりとした仕組み制度がなくてはいけないというふうに思います。そういった意味で今回、新たに創設されるこの支援金制度、これは国民から広く財源を集める仕組みとなりますけれども、