19:40
これより会議を開きます。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題とし、基本的質疑を行います。この際、お諮りいたします。3案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房・内閣審議官中見曽和孝君、内閣官房・デジタル田園都市国家構想実現会議事務局審議官大森和明君、内閣府政策統括官高橋健二君、内閣府男女共同参画局長岡田恵子君、警察庁刑事局長渡辺邦義君、子ども家庭庁長官官房長小宮義之君、子ども家庭庁支援局長吉住清作君、総務省自治行政局長山野健君、法務省民事局長竹内つとむ君、法務省刑事局長松下裕子君、国税庁次長押屋和彦君、文部科学省初等中等教育局長矢野和彦君、文部省高等教育局長池田貴國君、文科庁次長郷田哲夫君、経済産業省大臣官房サイバーセキュリティ情報科審議官植村政宏君、国土交通省水管理国土保全局長広瀬正義君、防衛省統合爆料幹部総括官田中俊則君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、ご異議がありますか。 (な)ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。次にお諮りいたします。最高裁判所事務総局家庭局長毛泰直文君からの出席説明の要求がありますので、これを承認するのにご異議ございませんか。 (な)ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
21:55
はい。おはようございます。自由民主党茨城七区の長岡慶子でございます。本日は質問の機会をいただきまして誠にありがとうございます。それではよろしくお願い申し上げます。まず冒頭、野党反党自身で亡くなった皆様方にお悔やみを申し上げまして、そして被災をされた全ての方にお見舞いを申し上げます。昨年5月のG7の富山金沢教育大臣会合では、富山県の日田知事、そして石川県の長生知事に大変私もお世話になりまして心を痛めております。被災地のために全力を尽くしたいと、そういう私の思いがございますので、よろしくお願い申し上げます。さて私はお母さんの底力をモットーに政治活動に取り組んでまいりました。子どもたちのために何ができるかを常々考えてまいりました。今回の質疑では、そんな困難な状況にあります子 どもたち、子育て世帯について質問をしてまいりたいと思っております。まず今、野党半島地震の被災地の子どもたちは大変困難な状況に置かれております。私の地元の話になりますけれども、茨城県西部地区は9年前の関東東北豪雨にて被害を受けました。決壊をした木の川の濁流が足元に迫る中、ヘリコプターで救出をされた方も多くいらっしゃいました。あの災害の際、被害を受けた学校、縁の再開には時間がかかりました。地元の城州市では、小中学校すべての再開には2週間14日ほどかかりました。そして、被害の大きかった小学校では、他の学校に曲がりをして再開をしたというのが現状でございました。久しぶりに登校して、友達に、そして学校の先生に会った子どもたちというのには笑顔がありました。一方、今回の地震におきましては、集団避難のほか、順次登校を開始していらっしゃいます。昨日、和島市の小中学校7校が和島高校をお借りして、新たに登校を開始したと伺っております。子どもたちの学びを止めないために、全力を尽くしている関係者の皆様に心より敬意を表します。特にご自身自身も被災されていながら、子どもたちのために尽力されている現地の学校関係者の皆様、本当にありがたいと思いま す。まだ完全な授業再開とはいかないまでも、子どもたちにとってクラスメイトと会うこと、また先生と話ができることというのは、非日常であります災害から日常の生活に戻るための大事なステップだと考えます。それではお伺いいたします。被災地の学校、幼稚園、保育園の現状、課題、子どもの居場所も含めまして、精神的ケアも大事でございます。政府の取組はどのように進んでいらっしゃいますでしょうか。森山大臣、加藤大臣、それぞれお答えをお願いいたします。
25:34
はい、全文部科学大臣としていろいろご配慮いただいていることにまず心から感謝申し上げます。今般の野田半島地震によりまして、現時点で石川県内の公立学校施設のうち約300校から被害報告を受けております。現在これらの学校も含め、石川県内のすべての学校で一定の教育活動を再開しているものの、短縮授業やオンライン学習の実施にとどまるなど、本格的な再開に至っていない学校も未だございます。文部科学省で は、これらの学校の本格的な再開に向けて、学校施設の早期復旧を図りつつ、子どもの環境に応じた学びの継続を図るため、心のケアなどに必要なスクールカウンセラーの追加派遣のほか、学習指導や生活指導等に必要な教職員の派遣支援や、一人一台端末等の無償対応や、教科書の無償給与への支援、スクールバスによる通学支援、二次避難を検討される保護者への情報提供など、様々な支援を行っているところでございます。先ほど議員からも御指摘がありましたように、私も先日、博山市の博麗中学校というところへ伺ってまいりましたが、そこへ集団的に連れて来られている和島中学校の校長先生から、和島にいるときには、にこりともしなかった子どもたちが、こちらに来ると笑顔が出るようになって大変ありがたいと、そういうふうにおっしゃっておられました。やはりお子さんにとっても大変厳しい環境なんだろうと思います。そういった言葉を含めて、被災自治体の声を聞きながら、こうした支援に取り組むとともに、子どもたちの学習機会の提供支援に向けた取り組みなども含め、それぞれの環境に応じたきめ細やかな支援を行い、被災地の子どもたちを全力で支えてまいりたいと考えております。
27:51
お答え申し上げます。まず、保育所認定子ども園についてでございます。奥の島地の保育所認定子ども園につきましては、現在、いずれの島地でも一部施設が開園し、子どもの受入れが少しずつ開始されてきている状況です。これまで、子ども家庭庁におきましては、奥の島地域に残る方への対応として、救援中の保育所等への財政支援を行うとともに、避難する方への対応として、避難先で転園手続きなく利用できることを保護者向けに、パンフレットで周知するほか、他の自治体の保育所等への被災した子どもたちの受入れ要請や、受け入れた保育所等への財政支援等の取組を進めてきたところでございます。さらに、現在は、石川県庁と子ども家庭庁共同で、被災した子どもの受入れ状況等について、実態調査を行っており、この調査の状況も踏まえて必要な対応を検討してまいります。続きまして、居場所づくりや心のケアについてお答えいたします。議員ご指摘の居場所づくりや心のケアも重要と考えております。このため、居場所づくりの既存事業を活用して、被災した子どもの居場所づくりに当たっておられる民間団体に対する支援を行うほか、心のケアにつきましては、被災時の子どもの心のケアに関する察しの周知を、関係自治体や関係団体向けに行うとともに、市町村、保育所、学校等と連携しつつ、児童相談所の児童心理士等による子どもの心のケアのための専門的な相談支援なども実施しているところでございます。引き続き、被災された子どもや支援を必要とされる子育て家庭が、少しでも不安のない生活を送ることができるよう、被災自治体関係省庁等と連携して、必要な対応に努めてまいります。
29:53
ありがとうございます。学校は保育の場ではないものの、やはり子どもたちを昼間見てくれるところがあれば、親たちは復旧復興のための作業ですとか、仕事に専念できます。ぜひ早期に進めていただければと思います。特に一人親ですとか、障害を抱える親御さん、あるいはお子さんなどの場合は、子どものケアに時間が取られてしまうと、復旧復興のための作業の面では、やはり不利になります。こちらのご配慮というのも、ぜひよろしくお願い申し上げます。続きまして、学校の校舎についてお聞きいたします。災害の被害を受けた被災地は、やはり学校の修復が遅れることがあるという話を聞いております。現場の皆さん方は、目の前の課題として被災者への対応ですとか、子どもたちの登校再開に注力することで、復旧等に必要な計画の策定には、なかなか時間が割けないのだと思っております。今回も、地域の自治体は、様々な対応に応策されております。学校の修復再建に向けた政府の支援状況は、どうなっていらっしゃいますでしょうか。森山大臣にお聞きいたします。
31:29
今般の地震による被害を受けた学校施設の災害復旧につきましては、先月25日に被災地を訪問した際、派生知事をはじめ、被災自治 体の皆様の切実な声を直接お伺いしております。野党半島地震につきましては、先月11日付で激震災害に指定し、復旧に係る補助率のかさ上げを可能としているところですが、併せて自治体の負担軽減を図るため、事業申請に係る手続きを簡素化するなど、通常より手厚い支援を行っていくこととしております。また、技術的な支援を行うため、これまで応急危険度判定士の派遣や、市町とのホットライン窓口の開設等を実施してきたところですが、これらに加えて、今後、学校施設の建て替えの要否を判断する被災度区分判定を行う専門家の派遣等を実施する予定としております。今後とも、学校施設の早期復旧を実現するため、自治体の求めに応じた制度説明会・相談会の開催など、被災地に寄り添った支援を行ってまいります。
32:45
ありがとうございます。自治体からの連絡を待つのではなく、一緒になって取り組んでいるとのことでございます。他の施設を間上りするということは、やはり緊急的な対応としていいと思いますけれども、自分の母校、その思いというのも子どもたちにはあるかと思います。通学のしやすさなどもあると思います。子どもたちの学びが正常に戻ることができますように、引き続きまして、被災地の子どもたちに寄り添った対応をお願いしたいと思っております。次の質問に移ります。前回、私の国会での質問というのは、一昨年の4月になります内閣委員会での質問でございました。子ども家庭庁設置法案の質疑であったと思っております。自民党の母子家府議連、略称一人親家庭議連の会長を務めていることもありまして、やはり私は困難な状況にある子どもたちへの支援、すなわち支援部門を中心に当時の野田大臣に質疑をさせていただいております。今、無事に子ども家庭庁が発足いたしまして、子ども子育て関係政策がどんどんと前へ進んでいる状況がございます。ただ、そういった中だからこそ、特に困難な状況にある子ども、子育て世帯にきちんと支援策を届けなくてはいけないと思います。支援策が適切にご家庭に届いているのかという問題意識を強く持っております。例えば、一人親世帯は仕事をしなければいけない、育児もしなければいけない、家事にもしっかりやらなければいけない、という本当に多忙であります。情報への自らのアクセスという、そういう時間がもう時間的にないし、また疲れ果ててそういう情報にアクセスする記録 もなかなかないということもあります。そういったご家庭が、子どもが高校に入るから、さまざまなお金が必要だけれども、お金の養駄手ができない、何とかしなきゃと考えるものでございます。時間ばかり過ぎまして、簡単に利用できるものの利息の高い消費者金融ですね、キャッシングですとかカードローンを活用するなどのケースもあると伺っております。私の大臣、在任中も、高等教育の就学支援の多種世帯等への拡充などに取り組んでまいりましたけれども、文科省ではこれまで教育費の負担軽減をきれいめなく実施をし、充実を図ってまいりました。こちらのさらなる拡充と合わせまして、支援を必要とする方に情報を確実に届けることが重要と考えております。高校はもとより、子どもの進路選択が始まります中学校の段階におきまして、給付型奨学金などの経済支援策について、教職員などがしっかり認識する機会が担保されている必要があると思っております。そこでお伺いいたします、生活保護世帯など経済的な困難を抱える子ども、その保護者、学校の先生などに対しまして、進学のための経済支援策について周知するべきと考えますが、森山大臣のお考えをお願い申し上げます。
36:29
平成より議員におかれては、いろいろと困難な家庭の子さん方に対してご配慮いただいていることに心から感謝申し上げます。前大臣としてご案内のとおりかと思いますが、文部科学省では、義務教育段階終了後も、家庭の経済状況にかかわらず、安心して教育を受けることができるよう、高校段階やその後の高等教育段階の教育負担の軽減のための取組を実施しております。これらの支援策を十分認識した上で、生徒等が経済的な理由により進学を断念することなく、希望する進路・選択ができるよう、高校段階や高等教育段階の就学支援制度について、教育委員会等の関係者に対して周知・広報用の資料を提供しつつ、義務教育段階から丁寧な周知を行うことや、保護者や生徒等と関わることの多い教職員に対しても十分に周知を行い、経済的な支援を必要とする生徒等に助言できる体制を構築することなど、きめ細やかな情報提供に努めていただくよう依頼しているところでございます。しかしながら、十分にそういった情報が伝わっていないというご指摘がございます。我々もそれに対しまして、十分に対応すべく、引き続き支援を必要とする方に情報が届くよう、積極的な情報発信に努めてまいる所存です。
38:11
ありがとうございます。文部科学省、そして各自治体で努力をされているということでございますので、引き続きまして支援が必要な方に届くよう、しっかりと取組を続けていただければと思っております。今は進学のための支援策の話でございましたけれども、我が国の政策の中で、特に子ども政策、子育て政策では、支援策を必要できるかどうかというのが、やはりその後の子どもたちの人生に大きな影響を与えると思います。そういった重要な転換点が、親、保護者が、その情報を知っているかどうかに委ねられてしまうことに、私は大変な危機感を感じております。デジタル庁から業務を移管されまして、子ども家庭庁では、プッシュ型で支援を届けるための実証事業を実施をされていると聞いております。妊婦検診や学校検診、出席状況など、さまざまなデータを連携させまして、この子はどういった支援が必要だとか、この家庭はこういった支援が必要なのではないかとなれば、プッシュ型で支援を届けるということになっております。その経験を踏まえて、ガイドラインを作成し、そして将来に横展開をしていくと伺っております。