1:21:39
(挙手)政党環境委員長 長引き開会が遅れました。失礼いたしました。これより会議を開きます。令和6年度一般会計予算、令和6年度特別会計予算、令和6年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題とし、基本的質疑に入ります。この際、お諮りいたします。3案審査のため、本日政府参考人として、内閣官房・内閣審議官平井康生君、内閣官房・内閣審議官内田芳成君、内閣官房政策統括官林智子君、内閣府政策統括官高橋健二君、警察庁長官官房審議官佐野智彦君、総務省大臣官房総括審議官湯本弘信君、総務省自治財政局長大沢博史君、総務省総合通信基盤局長今川卓夫君、法務省刑事局長松下博子君、外務省大臣官房参事官 藤本健太郎君、国税庁次長保史屋和彦君、厚生労働省大臣官房高齢障害者雇用開発審議官田中幸子君、厚生労働省健康生活衛生局長大坪裕子君、厚生労働省労働基準局長鈴木秀次郎君、経済産業省大臣官房審議官橋本慎吾君、中小企業長経営支援部長松浦哲也君、国土交通省大臣官房技術審議官林正道君、国土交通省不動産建設経済局長塩見秀彦君、国土交通省道路局長庭勝彦君、国土交通省住宅局長石坂智君、国土交通省鉄道局長村田茂君、国土交通省物流自動車局長鶴田裕久君、国土交通省港湾局長稲田正宏君、観光庁次長加藤進君、防衛省防衛政策局長加野浩二君、防衛装備庁長官深澤正彦君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、ご異議ございますか。 (ない)ご異議なしと認めます。 そしてそのように決しました。
1:24:14
質疑の申し出がありますので、順次これを許します。加藤勝信君。加藤君。
1:24:23
自由民主党の加藤勝信でございます。いよいよ予算委員会の基本的質疑がスタートいたします。トップバッターとして、総理はじめ各大臣に質問させていただきたいというふうに思います。まずは、今年の1月1日、猪瀧半島を襲った地震によって、本当に多くの皆さん方がとうとう命を亡くされました。心からご冥福、お悔やみを申し上げますとともに、そして今なお厳しい環境の中で被災をされ、そして避難生活を送っている皆さんに心からお見舞いを申し上げたいというふうに思います。また、被災直後から、自分自らも被災されているにもかかわらず、地域のために本当に尽力されている消防団をはじめとした多くの地域の皆さん方、そしてさらには、その支援に向かって入っていただいている警察、消防、自衛隊、さらにはDマットをはじめ医療関係者などなど、本当に多くの皆さん方が、まだ地震が続く我が身の危険も振り返らず、またなかなか水道等も電気も通っていない厳しい環境の中で、本当にご尽力をいただいていることに心から感謝を申し上げたいというふうに思います。政府においても、1月25日に被災者の生活等なりわい支援のためのパッケージ等も出されておられます。そしてその中には、今後とも 必要な措置は、5年、6年度の予備費を活用して、復旧復興の段階に合わせて数字にわたり、機動的、弾力的に手当てをするとされているわけであります。こういった姿勢で、ぜひ取り組んでいただきたいというふうに思いますが、今、例えばインフラの復旧に向けて、本当に多くの皆さん方が注意を明かさず努力をしておりますが、なかなか道路、あるいは水道、この復旧には時間がかかると言われております。そしてすでに避難所で生活をされている方々の期間も1ヶ月を超える、本当に避難所の生活というのは、プライバシーも、だんだん今、ダンボールベッド等入ってきて改善されているんだと思いますけれども、トイレに行く等々、本当に厳しい状況だというふうに思うところであります。長期化する避難生活の中で災害関連、これは絶対防がなきゃなりません。そうした意味でも生活環境の向上を図っていく必要があるというふうに思いますけれども、現地、高齢化が進む等様々な事情もございますが、それらを踏まえ、今後どう対応していくのか、まず防災大臣からお話を聞きたいと思います。
1:27:10
お答え申し上げます。今般の地震につきましては、委員御指摘のとおり、厳しい冬の寒さの中、高齢者の方も多く、地理的制約もある半島地域で発生をいたしました。また、大規模な土砂崩れや道路の寸断、水道などの復旧にも一定の時間を要する状況がございます。これらの点に留意をいたしまして、何としても災害関連死を防ぐためにあらゆる手立てを講じることが重要であると、こういう思いから対応してきたところでございます。このため、これまでにも、ダンボールベッド、仮設トイレ、暖房器具、マスク、消毒液や車中泊も予想されましたので、男性ストッキングなど、避難所の良好な生活環境の確保と、避難者の健康を守るための機材、物資等をプッシュ型で支援をしてきたところでございます。また、災害関連の医療チームDマットや健康危機管理支援チームのDヒート、保健師の皆さん方、また現地に派遣されている専門家、また薬剤師会にも大変なご協力をいただきましたが、モバイルファーマシー、医薬品の供給車両、こういった協力を得まして、避難所の衛生管理や健康管理にも現在取り組んでいるところでございます。さらには、被災者の方々の命と健康を守るために、地域外の環境の整った旅館やホテルへの二次避難の取組も進めておりまして、現在約5,000名を超 えたところでもございます。これから避難生活も1ヶ月が過ぎ、さらに細かいニーズを捉えまして、しっかりと対応してまいりたいと考えております。
1:29:06
ぜひ、ステージがどんどん変わってまいります。また、その状況によって被災者の方々の思いも変わってくると思います。そうしたものもしっかり踏まえながら、的確に対応していただくことをお願いしたいと思います。その上で、私も厚労大臣を3回務めさせていただきました。当該地域、医療資源がこれまでの話も十分とは言えない地域でもあります。そして、高齢化が進んでいるという実情もございます。そうした中で、例えば医療施設、あるいは介護施設に入所している、あるいは通っておられる方、一部の方は今、防災担当大臣からお話があったように、二次避難先等に移行されている方もいらっしゃると思いますが、まだ現地、被災地において残っておられる方も多くおられると聞きをしております。厚労大臣にぜひ教えていただきたいのは、そうした被災地における医療介護施設の機能、今申し上げたもともと十分ではない中、被災をされ、またそこで働く方々も被災を受けて、なかなか仕事を続けるのも難しいという状況などもあると思いますが、その機能をどう維持をしていくのか。また、施設には入っていないけれども、在宅等で過ごされている、介護などが必要な方々も多くいらっしゃるというふうに思います。そうした方に対する見守り支援など、しっかり強化していく必要があると思いますが、この点について具体的にどのようにお考えになっているのか、お願いいたします。
1:30:46
避難生活が中引くことが見込まれている中で、被災者の命と健康を守り、災害関連死を防ぐことは、とにかく最も重要な課題であるという認識であります。このため、1.5次避難所、ここにも簡易の診療所を設けさせていただいて、診療活動の拠点を確保し、医療や福祉機能を強化するとともに、高齢者などの要配慮者に県内外の高齢者施設へ避難していただく2次避難の取組を確実に今実施しているところであります。また、被災地の医療施設の機能維持のため、DMAT などの医療事務を派遣して、病院などでの治療や搬送等の支援を行っているほか、被災地の高齢者施設について、介護職員などの応援派遣によって、その体制の強化も同時に行っております。最後に残ってまいりますのは、在宅で避難されておられる方々、特にそうした高齢者の場合にどのような対応をするかというのが、その次の大きな課題になってまいります。在宅などで避難生活を送る高齢者等については、現在、保健師などにより健康管理に努めております。今後は、被災高齢者など把握事業などを活用いたしまして、関係団体との連携の下、ケアマネジャーなどの派遣を順次進めていくことによって、在宅で避難している方々の健康管理を充実強化させていく、こういう体制を整えていこうとしております。引き続き、こうした状況の変化が様々、将来も起きますので、県や関係団体と緊密に連携をして、被災者の命と健康を守るために、現場のニーズに即して丁寧に対応していきたいと思います。
1:32:44
ぜひ、そうした被災者、特に高齢の方、医療介護必要な方に対する対応をよろ しくお願いしたいと思います。今、被災をされている皆さん方、避難所、あるいはそれぞれのご自宅、中には一部壊れている中でもお過ごしをされている方もいらっしゃると思います。この生活がどうなっていくのか、特にどうこれから再建を図っていくのか、やはりこれを道筋をつけるということが非常に大事だと思います。そうした中で、現在、被災者生活支援制度というのがございます。住宅の被害の程度、再建の方に応じて最大300万円が支給されるという制度であります。これに対して、立憲民主党日本維新の会、国民民主党3党からは、再当額を600万円に引き上げ、世帯対象を半壊などに広げる法案が国会に提出されているところでございます。ただ、この制度そのものは、やはり長年の議論、また実際の被災者対応に積み重ねてきた制度であります。また、未埋金的な性格があるとも言われております。そして何と言っても、このお金は半分は全国知事会、まさに各都道府県の知事が負担をするという構図になっているわけでありますから、そうした知事会を始めて、そうした皆さんとしっかりと議論を重ねずに進めていけるものでは私はないというふうに思っております。そういった中で、総理は2月1日の令和6年の野党反党自身復旧復興本部において、新たな交付金制度として、高齢者のいる世帯の家財等住宅再建に対する支援のための給付を創設することを表明をされました。こうした取り組み、まさにこれから地域コミュニティが本当に再生できるのか、また高齢化が進む中で、なかなかこれからローンを借りてまで返せないという方が大変多い、こういった事情を踏まえ、これまでにない支援策であると高く評価をするところであります。ただ少し懸念がございます。この中身を見せさせていただきますと、この中にこれは厚労省のペーパーだと思いますが、高齢者等のいる世帯を対象とする、こういうふうな記述になっておりますので、対象がまさに高齢者のいる世帯に限定されているかのようにも見えるところであります。例えば、若い皆さん方もなかなか視力が十分ではない、あるいは住宅ローンも借りられない、こうした子育て世帯や若者世帯も当然おられるわけであります。支援が必要にもかかわらず、同じ被災をされている方々が、私は取り残されるようなことがあってはならないというふうに思っております。そこで、ぜひこの中身について、もう少し言及し、今申し上げた点を確認したいと思いますが、その点を総理にお伺いするとともに、またこれから復旧・復興には息の長い取組が、状況の変化に応じて行っていく必要がございます。それに対する総理の意見を併せて、ご提示いただきたいと思います。
1:35:57
今晩、高齢化が一時流逝しすみ、そして、半島という地理的制約から、コミュニティの再生が乗り越えるべき課題となる、農等地域6市町を中心に、新たな交付金制度を設けることといたしました。具体的には、住宅が半壊以上の被災した高齢者等のいる世帯を対象として、家財等の再建支援に最大100万円、住宅の再建支援に最大200万円、合計最大300万円を目安に地域の実情に応じた支援が可能となるよう、制度設計を進めてまいります。他方、新たな交付金制度の対象とならない世帯についても、若者、子育て世帯を含め、過疎地が多いのと半島からの人口流出を防ぐ観点から、被災地に住み続けていただくことは重要であり、損失のない対応が必要であると考えます。このため、足元の物価・金利情勢を踏まえた住宅融資の金利負担助成など、地域の実情を踏まえたきめ細かい事業を行うことが可能となるよう、意思疑わ限等調整を進めます。これらを組み合わせることによって、この支援を必要とする住宅に被害をこむった世帯の中で取り残される世帯がないよう、調整を進めてまいります。なお、この新たな交付金制度については、ご指摘のよ うな資金の借り入れや返済が容易でないと見込まれる高齢者等のいない世帯についても、高齢者等のいる世帯と同様に当該交付金制度の対象としていきたいと考えております。
1:38:00
多分、今総理がおっしゃったのは、要するに高齢者等と書いているのは、高齢者はやはりローンの返済期間、自分で返済できる期間は決して長くはない。したがって、なかなかローンを受けられない。まさにローンが受けにくいということに着目してこの制度が行われている。例えば、それは高齢か、高齢ということだけではなくて、若い、あるいは所得が低い、様々な理由がある。そういった点も踏めて、これから具体的な制度設計をされるというふうに受け止めさせていただきました。やはり大事なことは、支援の手を求めている被災者の皆さん方が、せっかくいい制度を入れても、この人たちだけは受けられるけれど、自分たちは受けられない。こういう状況を作るのは、私は得策ではないと思っております。被災者の皆さん方が、それぞれ納得できる形で具体的な設計を進めていただきますことをお願い したいと思います。その上で、今回の地震で多くの家屋が倒壊をし、そのによって亡くなった方も多くおられる。こうした分析も出てきているところであります。特に高齢者から見ると、今さら家を耐震化しなくても、また自分の家に他人が入ってきて、いろいろなおされるのも、いろんな懸念があって、特に高齢者の世帯においては耐震化が進んでいないと指摘をされていました。しかし、今回の経験、あるいはこれまでの経験を踏まえても、やはりしっかり耐震化を進めていくということが、自分たち、そして家族の命を守ることにもつながると思います。政府として、また国交省として、しっかり進めていくよう努力をお願いしたいと思いますが、これに対する斉藤国交大臣のお考えをお示しいただきたいと思います。
1:39:53
今回の地震では、多くの方が建物の倒壊でお亡くなりになりました。耐震化を進めていくというのは、非常に大事な、積極的に進めていかなければならないと思っております。国土交通省では、これまで令和12年までに、耐震性が不十分な住宅を概ね解消するということを目標に頑張っております。2030年のデータですが、全国で約87%の建物が耐震性を持っているというところまでまいりました。今回の震源に近い地域では、国の補助制度に地方公共団体が上乗せして、耐震回収を支援する補助制度がありました。ほとんど住民の負担なしに耐震回収ができるという制度があったんですけれども、どんどん住民の皆さんに、あまりこの制度が活用されてこなかったと認識しております。今後は、今回の被災建築物の詳細な分析を進めるとともに、特に高齢者が居住する老朽住宅の耐震化に向けて課題を整理するなど、さらに、周知徹底など、制度があるんですよという周知徹底など、実効性の高い施策の推進に、しっかり頑張っていきたいと思っております。
1:41:11
高齢者を含めて国民の命を守るために、 しっかりと取り組んでいただきたいと思います。その上で、今回の半島地震、半島という地形ということもあったと思いますけれども、道路が寸断をされて、なかなかアクセスしづらい。そういった中で、確か自衛隊の艦船を使って、海上からもアクセスをしていたという報道にも触れたところであります。これをはじめとして、船舶を活用した海からの支援で、より多くの命を救っていくということも可能だと考えております。調等波により、2021年6月に災害時船舶活用医療整備推進法というものが成立をして、今年の6月から施行されることになっております。この施行に向けて、今どのような取り組みを、そして今回のこうした経験も踏まえて、対応されようとしているのか、御答弁をお願いします。
1:42:09
今後、高い確率で発生するとされております南海トラフ地震などの災害に備えまして、発災時に1人でも多くの命を救うため、加藤委員御指摘の法律の施行の準備を今、進めているところでございます。円滑な施行のために、これまでに船舶の確保の在り方、発災時の医療資器材の調達方法について調査・検討を行ってきたところでもございます。その上で、民間事業者や自衛隊の船舶を実際に活用いたしまして、医療資器材の搭載であるとか、運営、患者の搬送、船上での看護や治療などの実動訓練を重ね、その課題の検証などを行ってきたところでございます。法の施行後におきましては、総理を本部長といたしまして、全閣僚を構成員とする船舶活用医療推進本部が設置をされまして、整備推進計画を作成することとなり、本取組を総合的かつ集中的に推進する体制が整うこととなります。今般のノート・半島地震におきましても、船舶による海からの被災者支援のアプローチが大変効果的であったことなども踏まえまして、発災時の具体的なマニュアルの策定を進めるなど、関係府省や有識者等と 連携し、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
1:43:48
今、大変力強い御答弁をいただきました。ただ、これは政府全体で取り組んでいただく必要があります。総理がリーダーシップを発揮していただきますことをお願いしたいと思います。また、私自身厚労大臣としても、また党にもとっても、医療DXを推進させていただいておりますけれども、今回の震災で被災された多くの方々が避難先の医療機関を受診した際に、オンライン死角確認システムで、デセプト情報に基づく薬剤情報や心動情報等の確認をされた、2万件を超える確認があったと聞いております。今後、電子処方箋に加えて、電子カルテの情報が全国の医療機関で共有され、平時はもとより今回のような時点においても活用され、より安全で質の高い医療が共有できるようにし ていくことが求められております。これを進めていくため、電子カルテなど情報共有や復旧などを進めていくためには、医療機関におけるイニシャルコスト、あるいはランニングコストの負担をどうするかという問題もございます。それに対する支援が不可欠と考えておりますが、政府においてもそうした点での対応を含め、医療DXをより積極的に推進すること、これは強く要請をさせていただきたいと思います。続いて、政治資金の問題について、ご質問させていただきたいと思います。私ども自由民主党の派閥のパーティーに関する会計処理が不適切ということで、今、自民党に対する大変な信頼が由来でいるところでございます。この事態、私も大変深刻な事態として受け止めているところでございます。党内においても、総理も出席をされておりましたけれども、全議員がそれぞれ出席をしながら、これからのあるべき姿、間間隔隔議論をして、先般、中間取りまとめが行われました。これに従いながら対応していくことは当然でありますが、その後、派閥の 政治資金パーティーに関連して、80名を超える自民党の現職議員などに関する政治資金報告書の訂正届が行われたところでございます。今日の理事会でそれに関しても提出をさせていただきました。しかし、こうした問題が指摘される中で、なぜこれほど広範に不適切な会計処置が行われているのか、あるいは、このお金は一体どこに使われていっているのか。一般的な国民であれば、通常、税金等払うわけでありますが、政治資金は非課税ということにもなるわけであります。こうしたことを明らかにしていくことが、私たちの責任だと思います。まず一義的には、もちろん当事者が説明をしていく必要がありますけれども、しかし派閥等、別とは言っても、やはりほとんどの国会議員は自民党所属でもございます。自民党として責任を持って対応していくことが必要であり、そのことはこれまでも総理がお指摘をされてきたところであります。そして今回、具体的に自民党幹部に調査を指示をし、その中で既にヒアリングが行われ、またこれからアンケート調査も 実施されるというふうにお聞きをしておりますが、具体的にどのような、例えばヒアリング項目についてお聞きになるのか、あるいはアンケート調査ではどういうことを確認をしていくのか、そしてそれをどういうスケジュール感で取りまとめていかれるのか、この点について具体的に総理の御答弁をお願いしたいと思います。
1:47:18
まず、現在関係者において、政治資金収支報告書の訂正作業が順次行われているところではありますが、党としてもこれらの状況を把握するとともに、先週金曜日から、外部の弁護士も交え、順次、党幹部による関係者への聞き取り、これを開始いたしました。現在、不記載に至った経緯や、死等について確認を行っており、可能な限り今週中をめどに聞き取り作業を終え、その後、外部の第三者による取りまとめを予定しております。また、所属全議員を対象として、この政策集団の政治資金パーティに関連した収支報告書の不記載がないかどうかに関するアンケート調査も、今週中に行い、来週早々には取りまとめをすることを予定しております。聞き取りの進捗状況等を踏まえながら、党としても必要な説明責任を果たしていきたいと考えております。
1:48:40
まさに今お話しいただいたように、ヒアリング調査、そしてアンケート調査、これをしっかり実施し、もちろん私たちもしっかり協力をさせていただいて、できるだけ早期に取りまとめて、そして国民の皆さんに説明をしていただくこと、これを強く総理に要請をしたいというふうに思います。その上で、目指すべき日本経済の姿について質問させていただきたいと思います。今までもちょっと質疑させていただきましたが、ちょっと私も久しぶりにこの質問席に立って質問させていただいておりました。やや違和感があ りますが、引き続き、違和感を感じながらやらせていただいておりますが、総理の政法支援説で、日本経済の最大の戦略課題は、デフレ完全脱却だという認識を示し出されました。ただ一方で、いろいろな地元の皆さんと話をしていると、デフレと言われても、今私たちが困っているのは物価調査長なんだと。なんかそこに、また違和感という言葉を使いますが、違和感を感じざるを得ない。改めてデフレ完全脱却とはないなのか、またそれを通じて総理はどのような経済の姿を目指しているのかについて、少し議論させていただきたいと思います。政府がデフレ宣言したのは2001年春でありますから、それからもう24半世紀経過をしているところであります。物価も賃金も伸びがマイナスあるいはゼロ金房でありました。しかしそれは平均がゼロということだけではなくて、ほとんどの価格がほぼゼロで据え置かれていた。まさに価格機能がフリーズしていた状態だと言えると思います。企業にとっては価格を上げにくい。上げにくいということになるので、さまざまなコストが上がると、企業はいわゆるコストカット、あるいは賃金を抑制をしていく。そして投資までカットする。総理がおっしゃるコストカット経済に陥っていたというふうに思って、それが日本経済の活力を失っていった背景にあります。ですからデフレ企業の第一、意義の第一は日本経済の活力を取り戻すことだということであります。そのためにも価格が柔軟に設定できれば企業はいいものを安くではなくて、いいものはそれにふさわしい価格で売れるんだと。まさに価格戦略を工夫することもできます。またそうなれば新しい商品開発、あるいはR&Dに取り組むインセンティブも出てきます。また賃金も一緒だと思います。賃金が全体として伸びがゼロということであれば、誰かに多く払おうとすれば、誰かの賃金を減らさざるを得ないということになります。それは必ずしもできる話ではありません。したがって全体の賃金を上げる中でメリハリをつける。そしてメリハリをつけることがまた、それぞれの皆さんの労働意欲を高めていく。従業員の頑張り、あるいは高い技能をつけていく。こういうインセンティブにもなろうと思っております。まさに価格も賃金も動くようになれば、市場経済で本来動くべき価格メカニズムがまさにきちんと機能し、賃金価格がシグナルになって経済の構造がより進化していくということが期待をされるわけであります。所得が毎年上がり、賃上げもできるという本来の市場経済になれば、経済全体の潜在成長率の高まりも期待をされるわけであります。デフレ脱却で価格メカニズムが働く市場経済、本来の仕事姿を取り戻すことで企業の新賃対象が進み、ダイナミズムと活力が十分発揮される経済を実現していかなければならないと私は考えているところでございます。それからもう一つデフレ脱却の意義の2番目は、海外への所得の流出を止めるということであります。この間、原油価格が高騰して輸出金額が高度もある。他方それに対して輸出がなかなか増えない。あるいは輸出価格が国内がデフレでありますからなかなか上がらない。その結果、貿易によって本来利益を得るべきところがどんどん我が国の富が所得が流出をし、その結果として私は実質賃金の低下も招いているのではないかと認識をしております。したがって国内の価格を適度に上げていくということは、今申し上げたメカニズムの上でも必要だというふうに思っておりますが、今ちょうどそれが動き出すチャンスであります。デフレから完全脱却し、総理は熱量をあふれる新たな成長型経済という言葉も政府方針演説でお使いになっておりましたけれども、どういう経済の姿を目指すのか、それに向けてどういう具体的な対応を考えていくのか、その決意をぜひお示しいただきたいと思います。
1:53:42
まず、1990年代のバブル、経済崩壊後、長引くデフレを背景に企業としては、足元の収益を確保するために賃金ですとか、成長の源泉である投資を抑制し、結果として消費の停滞、あるいは経済の多用といえるような物価の低迷、そしてさらには成長の抑制をもたらす、こうした悪循環が続きました。こうしたデフレ心理とコストカットの縮み思考経済から完全に脱却し、賃上げが消費を後押しし、その結果によって物価が適度に上昇する。そして、それが新たな投資を呼び込み、企業の成長やさらなる賃金上昇にもつながる。こうした好循環を実現することで、明日は今日よりよくなると実感できる経済、これを目指してい きたいということを申し上げています。その際の鍵となるのが、物価高に負けない賃上げであり、そのために公的な賃上げを政府が率先して動かしていく。例えば、賃上げ税制の拡大強化、また、政労使の意見交換でも、昨年を上回る賃上げを呼びかける。そして、今は、世界的なエネルギー危機をはじめとする外政的な物価高等で国民が苦しんでいる最中でありますので、今年は6月から、所得税、住民税、減税等で、過所分所得を下支えして、官民が連携して賃金が上がり、過所分所得が増えるという状況、これを確実なものにする。こういったことで、先ほど申し上げました好循環を確実なものにしていきたいと思っています。そして、これを来年に続けていかなければならないということでありますので、持続的な賃上げを可能とするための人への投資、そして、賃上げを生み出す企業の稼ぐ力、こうした強化にも取り組んでいる。これが現在の取り組みであります。今、申し上げたように、こうした構造的な賃上げを来年につなげていかなければならないわけでありますので、価格や賃上げが動き出すことで、市場メカニズムがしっかりと動いていく。そのことによって、委員が御指摘のように、企業の経営資源や労働力のより適切な配分が行われる。こういったことにもつながると考えますし、海外への様々な資金の流出、こうした流れにも歯止めがかかる。こうしたことにつながると考えております。こういったことを、この熱量あふれる新たな成長型経済という言葉で表し、ぜひこれを実現したい、今年が正念場であるということを申し上げている次第であります。
1:57:13
まさに今、私も潜在一軍のチャンスだと思います。ちなげりの話をもう少しさせていただきますが、併せて今、総理がおっしゃった、よくお使いになっている供給力を強化していくのか、特に人手不足の時代でもあります。それに向かって、やはりこの間失われた経済の中で、やはり投資が国内ではなくて海外に向けられていた。やはり国内でしっかり投資をしてもらっていく。そしてこれからの時代に対応するDX、GXなども先取りをしていただく。そのための予算、また税制の措置も今回盛り込まれておりますので、ぜひそれらを駆使して、今申し上げたこの潜在一軍のチャンスをしっかりとものにしていただきたいというふうに思います。その上で賃上げの関係でありますけれども、昨年の春党でも名目賃金がこれまでなく上がりましたけれども、実質賃金のマイナスは20ヶ月連続で残念ながら続いております。よく「賃上げ」といった言葉の中に、実は定償分とベア、要するにベースアップ分、両方含まれて議論されているわけであります。ちょっとここ、これ経団連の資料なんですけれども、いわゆる定償というのは、確かにすでに企業で働いている個々の人の給料は1年長く働くことにて上がります。確かにそういうメリットはあります。しかし、企業全体で見ると退職された方がいて、新しく入る方がいらっしゃいます。したがって全体で見ると、人件費の総額というのは、もちろん人口制にもよりますけれども、変わらないということになります。したがって、残念ながら今回の賃上げが、例えば昨年11月の実質賃金も前年同月3%の減となっている。そこにはまさに定償分が基本的に反映されていないということであります。また、今、三民一体の労働市場改革を進める中で、職務給の導入というのも強く主張されています。職務給を導入するということになると、定償で一律的に賃金を上げるのではなくて、リスキリングなどによる能力向上で職務を上げて賃上げを図るという方向に移行するわけでありますから、だんだん定償のウェイトというのは低くなっていくのではないかというふうに私は推測をしております。さらにメリハリのある賃金を行うためにも、ベースアップが必要だと先ほど申し上げていました。私はやはり、春冬の賃上げそのものもありますけれども、ベースアップ、これをしっかり上げてくれという強いメッセージを出していくことが必要だというふうに思っております。もちろん賃上げ交渉は労使間で行われるものであります。しかし今年の春冬、昨年と比べると、私は上げやすい環境が揃っている。一つは企業の収益が昨年以上に良いという見通しが出ております。そして人手不足も進んでいるわけであります。そして賃上げ交渉においては、生活を守る、働く人の生活を守るという観点から、物価がどうなっているかというのも見られるわけでありますが、今年の春冬で見ている23年の消費者物価は、去年見ていた22年よりも上がっているわけでありますから、そういったことも含めて、私は賃上げやすい環境になっているというふうに思います。先ほどベースアップの話もさせていただきましたが、その点も含めて改めて、賃上げに向けての総理の御決意をお示しいただきたいと思います。
2:00:49
今後の日本経済を考えた場合に、何よりも大切なのは、こうした賃上げが一時的なものではなくして、これ息の長い持続的な賃上げであるということだと思います。その意味で、ベースアップの役割は、今後一層重要性を増していくと考えます。こうしたベースアップの重要性も鑑みて、公的分野である医療・介護・障害福祉現 場では、物価に負けない賃上げを実現するために、昨年末、加算措置も含めて必要な水準の報酬の改定率を決定し、その中で具体的なベースアップ分の水準をお示しするなどの取組を行った、こういったことでありました。他方で、賃上げそのものは、老死の間で個別に交渉し合意した上で決定されるものであり、そして、これ、現下、先ほども触れましたが、輸入物価上昇を起点とする外政的な物価上昇の状況、この物価高騰の状況を考えますと、まずは今年ベースアップのみならず、全体として、昨年を埋まる水準の賃上げを実現することを目指すことが重要であると思いますし、さらに言うと、先ほども触れました所得減税等で、過所分所得をしっかり下支えすることによって、物価高に負けない所得を実現する、こうした取組も重要であると思います。そのために、先ほども触れました様々な政策、総動員にして、こうした流れを維持し、来年につなげるべく、全力で取り組んでいきたいと強く考えております。
2:02:54
もちろん全体として水準が上がれば、その分だけベースアップ部分も拡大するということになるんだろうというふうには思います。ぜひ、それぞれの今回の春党において、やはり実質賃金が上がっていくということが総理の御指摘のように大変大事であり、それにつながるのはやはりベースアップ部分でありますから、そのことにもしっかり注目して対応することをお願いしたいと思います。その上で、やはり日本で雇用者の約4割が非正規で働いている方々でもあります。そうした方々の賃金には最低賃金の引上げが大変大事となってまいります。非正規で働く人の賃上げ引いては、雇用者全体の賃上げにも最賃の引上げはつながるわけであります。実際最低賃金を上げると、ギリギリの方だけではなくて、相当な範囲まで引上げ効果があるという分析もなされているわけであります。また、非正規雇用と正規雇用の賃金格差の是正ということにもつながるわけであります。ただ、多方で多くの雇用を、そうした雇用をされている小規模零細企業の皆さんは、減料費や人件費の高騰に苦しんでいるのも事実であります。したがって最低賃金を引き上げる、これ今年もしっかり私は取り組むべきだと思いますが、そのためにも、そうした中小零細企業を中心にしっかりと支援を行っていくことが必要だと思っておりますが、そういうふうにお考えをお示しいただきたいと思います。
2:04:34
委員御指摘のように、最低賃金の引上げは、非正規雇用労働者を含め、働く方の処遇改善に重要な役割を果たしていると認識をします。非正規雇用労働者の処遇改善のためにも引き続き、厚労士、三者構成の最低賃金審議会で毎年の賃上げ額についてしっかり御議論いただき、その積み重ねにより、2030年代半ばまでに全国過重平均が1500円となることを目指したいと考えております。そして、御指摘のように、そのためにも中小企業、小規模事業者の賃上げ実現に向けて支援をしていかなければなりません。労務費転嫁の指針の活用を含めて、価格転嫁を産業界に働きかける、また、賃上げ促進税制を拡充させる、あるいは省力化投資など、この生産性向上支援を強力に進めていく、こうした形で中小企業、小規模事業者をしっかりと支えていきたいと考えております。
2:05:57
ぜひそうした支援を行っていただいて、最低賃金がより多く引き上げられる環境をぜひ作っていただきたいと思います。総理は、施設方針演説で賃上げをするときに、やはり政府も自ら対応しなければいけないという立場で、公的賃上げにも言及をされました。関連して3問お聞きをしたいと思います。まずは、来年度、医療を含めた3報酬の改定が行われます。この改定により、約雇用者の14%の方が働いておられるという医療福祉分野における賃上げがどのくらい期待されるのか、また、それに向けて賃上げが確実に実施されるよう、どのような措置を講じようと考えているのか、厚労大臣からお話をいただきたいと思います。
2:06:54
令和6年度の診療報酬、介護報酬、障害福祉サービスなど報酬の同時改定に向けまして、これらの分野における賃上げを後押しすべく賃上げに必要な改定率として、医療ではプラス0.88%、介護ではプラス1.59%、障害福祉ではプラス1.12%を確保しております。これを踏まえて、医療機関や介護事業所等におきましては、過去の賃上げ実績をベースとしつつ、今般の報酬改定による加算措置などの活用や賃上げ促進税制を組み合わせることにより、令和6年度にプラス2.5%、令和7年度にプラス2.0%のベースアップの実現を図っていただきたいと考えております。こうした賃上げ対応につきましては、実効性を確保する観点から、加算措置部分の報告を含めてフォローアップの仕組みをしっかり整備をしていくことにより、この賃上げをより確実なものにしていきたいと、このように考えております。今回の改定による賃上げの状況等の実態、適切に把握していきたいと考えているところであります。
2:08:10
特に福祉分野、介護分野で働く方の数が、一昨年の統計でしたが、減少するということでもありました。これからそうしたニーズが増える中で、医療福祉分野で働く人を確保していくためにも、少なくとも他の民間分野に負けない賃金推進が必要と求められているというふうに思います。これからこの春党もございます。やはりその春党の数字もよく見極めながら、例えば医療の診療保証会で2年で1回だということにこだわることなく、必要があれば、賃上げがそれぞれの分野で図れるような対応も考えていくべきでありますし、またそのためにも、刻々と変わる状況をリアルタイムで把握する、こういう努力も併せてお願いをしたいというふうに思います。また、飼料や肥料価格の高騰、需要の低迷、さらには気候変動など、我が国の農林水産業は大変厳しい状況にあります。私の地元でも、それぞれ畜産をされている方々、あるいは農業を営んでいる方々、あるいは水産業を営んでいる方々から、本当にその厳しさを切々と訴えられるところであります。また、食料安全保障という見地もあります。また、今申し上げた農林水産業というのは、本当に地域を支える産業であることも、言うまでもないところであります。こうした農林水産業で従事されている皆さん方の所得、これをしっかり上げていく必要があるというふうに思いますが、それに向けてどのような取組を考えておられるのか、農水大臣の御見解をお示しいただきたいと思います。
2:09:47
世界人口の増大や気候変動などで、世界の食料需給が変動いたしております。輸入食料や飼料肥料などの価格は、長期的に上昇をしております。この中で、後継者を育成しつつ農林水産業が持続的に営まれるためには、農林水産業者の所得を向上させることが、まず勧誘であるということは、委員御指摘のとおりで ございます。このため、需要に応じた生産を推進し、まず農業経営の経営管理能力を向上させること、それから農林水産物のブランド化によりまして、付加価値を向上させ、また、拡大する海外市場の需要を取り込んだ輸出の取組による販路拡大を通じて収入の拡大をさせる。その一方で、農地の収積集約化やスマート技術の開発実用化の加速化等によりまして、生産性の向上を通じてコストの削減等を図ってまいる。これらによりまして、農林水産業者の所得の向上を図ってまいりたいというふうに思っております。
2:11:05
高齢の皆さん方がだんだん農林水産業から引退される中で、若い皆さん方等々が志をもって取り組んでいただいているわけであります。そういった皆さんが、これから将来に向けて展望を持てる農林水産業生をぜひ推進をしていただきたいと思います。また、我が国の社会経済活動を支える運輸・検察分野でも、燃料費や資材の高騰、人手不足、さら には、本年4月から時間外労働の上限規制が適用されるなど、なかなか難しい状況にあります。また、働く人方も、なかなか賃金が上がらなくて大変苦しいという声も聞くところでもございます。これらの分野では、雇用者全体の1割以上が従事所されており、また、処遇の改善も強く求められております。こうした分野で働く人々の賃上げなど処遇改善に向けて、どのような方策をお考えになっているのか、ここ大臣お願いいたします。
2:12:11
運輸業、それから建設業の方々は、2024年問題も踏まえて、処遇改善による担い手確保、喫緊の課題です。まず、トラック運送業につきましては、標準的運賃の引上げやトラック地面による是正指導の強化に取り組むとともに、元受け事業者に対して多重下請構造の是正に向けた取組を義務づけるなど、適正な運賃導入を進める法律案を今国会に提出し、ドライバーの賃上げを実現してまいりたいと思います。次に、乗合バス事業及びタクシー事業につきまして は、多くの事業者において運賃改定が進んでおり、また、貸切バス事業については、新運賃制度が昨年10月から適用開始されたところです。今後も運賃改定を原始としたバス、タクシードライバーの早期の賃上げを実現してまいりたいと思っております。建設業につきましては、建設業法等を改正する法律案を今国会に提出いたしまして、国が適正な労務費の基準をあらかじめ示した上で、個々の工事において、これを著しく下回る積算見積もりや、受け負い契約を、下請取引も含めて禁止する、新たなルールを導入することによりまして、賃金・現資の確保を図ってまいり、この法律案を国会に提出いたします。全力を挙げて、運輸業、建設業、賃上げが実現するように頑張っていきたいと思います。
2:13:42
ぜひ、よろしくお願いしたいと思います。続いて、年金の話を少しさせていただきたいと思います。今年は、5年に1回の公的年金の財政検証の年であります。そして、その財政検証を踏まえて、年金制度改 正が行われることになります。例えば、費用者保険の適用拡大、あるいは年収の加盟に対する制度の対応などもありますが、私は国民にとって最も大切な基礎年金の給付水準の低下への対応、これはマクロ経済スライドの調整期間の一致と言っておりますが、私はこれが大事だというふうに思っております。ちょっと見ていただきますと、2004年、このとき本当に大きな改革をして、将来にわたる持続可能な仕組みをいたしました。そのときの数字が、ここに書いてある数字がありますけれども、その後、デフレ等が起きることによって、1回の基礎年金と、2回の報酬比例部分である公正年金、この調整期間がだんだんずれていたと。前回の検証のときにおきますと、なんと公正年金は6年間、その時点からでありますが、調整が終わらないに対して、基礎年金は27年間と長期にわたる。マクロ経済スライドの調整が長期にわたればなるほど、年金の水準は相対的に下がってまいりました。したがって、当初28.4であったものが、26.5ということになります。この28.5というのは、いわゆるそこでわたる現役の男性の平均手取り収入に対する夫婦二人基礎年金と夫の公正年金を割った、いわゆる所得代替率というものさしで見た数字を申し上げているわけであります。このズレを申し上げると時間がかかりますが、まさにデフレ化で進んできた。これはもう、これ以上は拡大しないという措置はとりました。しかし、この格差は残されたままであります。そして特に基礎年金は、やはり基礎年金だけでお過ごしの方もおられます。あるいは公正年金を持っておられるけれども、所得の年金が少ない方においても大変この基礎年金重要であります。そして何といっても、これは定額でありますから、所得再配分という意味においても大変重要な機能を持っているというふうに思うわけであります。これを見てお分かりのように、2019年で6年終わるということは、2025年に上の2回は終わってしまう。これを考えると、今回の制度改正というものがこの調整する、私は最後のチャンスだというふうに思っております。この問題は、実は前回、令和2年度年金制度改正の中、私は厚労大臣だったんですけれども、そのときには与野党からもこの問題が指摘をされて、改正法の不足に検討規定が設けられ、衆議院参議院では不対決議も付されたということがありますから、これ問題意識は党派を超えて私は共有されているというふうに思うところでございます。ぜひこれを進めることによって、特にこうして一致を図ることに、何が起きるかといえば、1回の部分が大きく水準が改正をされるということになります。約この数字を見ていただきますと、2割程度規則で機嫌改善するということになります。これは今年の財政検証を待たなければ、具体的な数字は分かりません。そしてこれをやった結果としても、厚生年金をもらっている方もほとんどが、全体としての年金水準は上がるということになります。しかし問題は、これをしようとすると、結果的に基礎年金というのは半分が国庫負担になりますから、基礎年金水準が上がるということは国庫負担が増える。この財源をどうするかという問題、これはもちろんございます。すぐにその問題が生じるわけではなくて、2030年の多分前半頃からこうしたものが現れてくるのではないかと思います。しかし、だからといって避ける話ではないと思います。まさに国民の理解を得ながら、政治的に私は判断していく必要があると思っております。ぜひ今回の財財検証、そしてそれを受けて行う次の制度改正について、この問題についてどう考えていかれるのか、総理の御見解をお示しいただきたいと思います。
2:18:23
マクロ経済スライドの調整期間ですが、これの経緯についてはまさに委員から御説明がありました。2004年に導入した当初、これは基礎年金部分と構成年金部分、ともに2023年度に同時に終了する見通しであったわけですが、その後デフレ経済の長期化、さらには女性や高齢者の労働参加といった社会経済の変化によって、2019年財政検証では、基礎年金の調整期間が、この構成年金の調整期間より長期化し、基礎年金の将来の給付水準の低下が見込まれる。こうしたことでありますが、これにつきまして、マクロ経済スライドの調整期間を含む、次期年金制度改正における対応については、今年行われる財政検証も踏まえつつ、厚生労働省の審議会において、関係者とも十分議論しながら検討を進めていくこととなります。そして、その際に、委員から御指摘がありましたように、このマクロ経済スライドの調整期間、これを一致させた場合、基礎年金の給付水準、これは現行の見通しより改善します。厚生年金の受給者についても、一部を除き、年金額は上昇することになります。その一方で、国庫負担が増加す るという課題がある。この中で、今申し上げました議論を進めていくことになると認識をしております。
2:20:10
ぜひ、先ほど申し上げたこの課題に真正面から取り組むこと。これがやはり国民の信頼得えでも極めて重要だというふうに思っておりますので、積極的な対応をお願いしたいと思います。あと、小育て等、少し質問したかったんですが、時間がなくなりました。まず、拉致問題のこと。私も何度も拉致問題担当大臣をさせていただきました。昨年2月、横田先栄さん、恵美さんのお母さん、自宅で倒れられた時に、神様どうかお願いします。もう2年だけでも頑張る力をくださいと思わず声が出たという、そうした報道もありました。この話を聞かせていただいて、私もこれまで担当にありながら、拉致問題の解消を意思疎通に進まなかった。本当にそのじくじたる思いをさらに深めさせていただきました。もう一刻もない、猶予もない状況であります。今回の野田担当自身の被害を受けて、金正恩総書記 から岸田総理宛てに未満の電報が送られたと、朝鮮労働等機関紙で発表されました。災害においても、こうした対応は初めてと聞きました。これに対して、林官房長官から感謝の意が記者会見で表されたとも聞きますが、総理は金正恩委員長との首脳会談の実現について、直轄のハイレベルでの協議を進めるとされていますが、やはり相手側の真意、これは慎重に分析しなければなりませんが、事態の展開の兆し、これは見過ごすことがなく、的確に対応することが求められると思います。もう本当に時間がないという言葉は、使い尽くされてきた感じもするぐらい時間がありません。大臣問題の解決に向けた総理の御熱意をお示しいただきたいと思います。
2:21:54
私自身、北朝鮮との間の処刑案の解決に向け、金正恩委員長との首脳会談、これを実現するべく、私直轄のハイレベルでの協議を進めていく、こうした考えを 申し上げ、取組を進めているところでありますが、もちろん、今、委員の方から御指摘がありましたように、相手側の対応を分析しつつ、的確な対応を行っていく必要がある。そのとおりであると考えております。このメッセージに対してどう考えるかということについても、この的確な対応が求められる。こういったことであると認識をいたします。そして、この問題について時間がないという御指摘、全くそのとおりであります。私自身、横田昭恵さんをはじめとする御家族から、何としても憎しんと対面したい、こうした切々とした思いを何度となくお聞かせいただきました。本当に胸に噛み締め、この差し迫った思いを強く感じているところであります。ぜひ、この思いを受け、時間がない中、1日も早い、この全ての拉致被害者の御帰国に向けて、総理として全身全霊を傾けて取り組まなければならない、強い覚悟を決めているところであり、その思いを胸に全力を尽くしたいと強く感じております。
2:23:37
ぜひ、覚悟をもっていただきたいと思います。それでは、時間がなくなりました。最後に、やはり憲法改正について一言お願いをしたいと思います。これだけ国際情勢が変わり、今年アメリカの選挙もあると言われております。その中で外交をどうするかということもありますが、やはり我が国の憲法をどうするのか、総理さんざん触れておられますけれども、その憲法改正に対する思いを、ぜひお示しをいただきたいと思います。
2:24:06
もちろん、内閣総理大臣の立場から、憲法改正に向けて、具体的な日程ですとか、具体的な内容について、直接触れることは控えなければならないと承知はしておりますが、その上で、ご質問ですので、私の思いを申し上げ させていただきたいと思います。憲法というもの、あるべき国の姿を示す国の基本法であり、社会が大きく変化する中にあって、この現行憲法が今の時代にふさわしいかどうか、こういったことを絶えず考えていく、このことは重要であると思っています。例えば、災害の時代と言われる中にあって、緊急事態の発生時、混乱の中にあっても、国会の健能を維持することができるだろうか、ということを考えるですとか、少子化、あるいは東京への一極集中、さらには人口減少、こうした社会現象が進む中にあって、地域の民意の適切な反映と、そして投票価値の平等、この調和を図るということ、これについて基本法である憲法の観点からも考えるということは、意義があることではないか、このように考えております。憲法というのは、日本の法典の中で唯一、国民投票が定められている法典であります。最後は、国民の皆様に判断をしていただかなければならないものであります。よって、そのためにも、条文の具体化に向けて、努力することは重要なことでは ないかという思いを申し上げさせていただいています。昨年12月に、国民に幅広く理解をいただける改正項目、党派を超えた連携を目指す改正項目について、我が党としての考え方を取りまとめるということを、私も総裁として支持をさせていただきました。ぜひ、こうした憲法について、国民の皆様にご判断いただくために、努力をしていくことは大事だと考えておりますが、いずれにせよ、これは国会において、ぜひ十分な議論をしていただくことが重要であり、そのことを強く期待するところであります。
2:26:56
ありがとうございました。私も、憲法審査会における議論を深めながら、国民の皆様の理解を得られるように、努力をしていきたいと思っております。ありがとうございました。
2:27:07
この際、長島昭久君から、関連質疑の申し出があります。加藤君の持ち時間の範囲内で、これを許します。
2:27:26
おはようございます。自由民主党の長島昭久です。質問の控えをいただきまして、委員長、なるべく与野党理事の皆様方には、これより感謝を申し上げます。まず冒頭、元反倒地震で亡くなられた皆様方に、これより御冥福をお祈り申し上げます。同時に被災された全ての皆様方に、御見舞いを申し上げたいというふうに思います。そして、まさにその被災地に救援に向かおうとした海上班長の航空機と、日光機の衝突事故がございました。遵守を許された海上保安官の皆様方の御冥福を、これより御祈り申し上げ、また御遺族の皆様方にお悔やみを申し上げたいと思います。また今、なお被災地で懸命の復旧作業に当たっている自衛官、自衛隊の皆さん、警察、消防、はじめ自治体関係者の皆様方に、これより敬意を表し感謝を申し上げたいと、このように思います。私は外交安全保障の課題にしぼって、質問をさせていただきたいというふうに思いますが、本題に入る前に、政治と金の問題について、一点、総理にお伺いをしたいと思います。もちろん自由民主党の現職議員による不祥事ですから、深く反省をし、回答的出直しを図っていかなければならないと、このように考えております。その中でも、いわゆる政策活動費、この問題、最近非常にクローズアップされておるわけでありますが、この政策活動費につきましては、党によって、組織活動費、あるいは業務委託費など、さまざま呼ばれておりますけれども、政策活動費は、政党などの政治活動のために、自民党だけではなくて、立憲民主党、社会民主党、国民民主党、及び日本維新の会の国会議員団などで支出をされていると承知をしております。そうした中で、現在、政治資金の透明化をめぐって、国民の皆さんから厳しい目が向けられている。この政策活動費につきましても 、首都を公開すべきではないか、こういう議論がなされておりますが、改めて、総理に、政策活動費についての御見解を、受け止まりたいと思います。
2:29:48
政策活動費については、まさに、委員から御指摘がありましたように、各党によってその交渉、様々でありますが、これ、政党などの政治活動のために用いられているものであると承知をしており、その在り方、これは政治活動の自由等を密接に関わる問題であると申し上げております。したがって、その廃止、あるいは首都の公開、これを行う場合には、各党各派の真摯な議論を経て、各政治団体共通のルールに基づいて行うべきものであると考えます。我が党としても、そうした議論に真摯に対応したいと考えます。
2:30:34
その上で、政策活動費の支出の現状について、改めて確認しておかなければなりません。つまり、政策活動費というのが、何を原資に支出されているのか、またその支出先の範囲はどこなのか、こういうことは、改革論議の前に、少なくとも与党野党の間で確認をしていく必要があると思います。その点、自由民主党におきましては、国民の税金が原資となっている、政党助成金から政策活動費は支出しておらず、その原資は、政党独自の努力によって、 増税を集めて、それを原資に当てているということでございます。また、政策活動費の支出範囲につきましても、限られた党役職者に対して、その職責に応じて支出しているものであります。他方、政党によっては、政党助成金を原資として、政策活動費を支出しているところもあるようであります。したがいまして、政策活動費の廃止や、首都の公開などを議論するのであれば、そもそも国民の税金を原資とする、政党助成金の使い方についても、何が適切なのか、あるべき姿についての議論も、併せて行うべきではないかと、このように考えます。いずれにいたしましても、政治と金をめぐる国民の皆さんの不信感を払拭するためには、各党各会派の皆さんと、真摯に議論を行ってまいりたい、このように思っております。(( 質疑されていない人は、お願いいたします ))それでは、質疑に入りたいと、本題に入りたいと思いますけれども、(( お願いいたします ))さて、年明けですね、党の国際局の派遣で、国際局長と一緒にワシントンに行ってまいりました。政府交換、あるいは上下両院、党派の議員、あるいはシンクタンクの研究員など、意見交換を重ねてまいりましたが、そこでですね、安全保障に対して、日本に対する期待値の高まりというのを、ひしひしと感じました。私も90年代の後半に、ワシントンにおりましたが、その時はほとんどそういう、安全保障で日本に期待するなんて声は、ほとんどなかったしですね、10年ほど前に、外交安全保障担当の総理補佐官を務めていた、2010年代の諸党に加わられてもですね、劇的な変化だということが言えるのではないかと、このように思います。これはですね、紛れもなく2013年から始まりました。安倍政権、菅政権、岸田政権と引き継がれてきた、安全保障政策の、いわば、構造改革の成果であるというふうに私は考えます。それによって、今日、我が国の安全保障政策は、ようやくですね、国際標準に達しつつあると。そしてそれを背景にして、積極的な外交が展開できるようになり、そのことがですね、アメリカをはじめ、同盟国、あるいは同志国の期待値を高める結果になっていると、このように考えています。とりわけ、2014年の政府解釈の変更によって容認された、集団的自衛権の行使、これは、安倍総理による戦後政治の総決算とも言うべき、大きな決断だというふうに思います。また、岸田総理がご決断された防衛費の倍増ですね。これも、非常にワシントンからの評価は高かった。特に、一昨年の夏にですね、策定された国家安全保障戦略の内容、これは、私も1980年代から、この安全保障問題に関心を持ってきたわけですけれども、覚醒の感があるというふうに思います。中でも、反撃能力の保有というのは、これは画期的な決断だというふうに思っています。その意味で、木原防衛大臣の巡航ミサイルトマフォーク購入の前倒しの決断、これは私、本当に見事だったというふうに思います。国産の開発をベースにしながらも、この同盟の力を活用して、抑止力のギャップを埋めていくという、この決断をしていただいた木原大臣、非常に本当に頼もしいと感じました。ただし、残念ながら停滞している分野もございます。大きく3つです。1つはセキュリティクリアランスの導入、セキュリティクリアランス制度の導入。もう1点は防衛装備品の海外移転をめぐる規制緩和。そしてさらには3点目、能動的サイバー防御、アクティブサイバーリフェンスを実施するための法整備と体制の整備。私は最低この3つ、総理、この3つくらいは実現をして初めて、真の意味である国が、同盟国や同志国との連携の中でリーダーシップを発揮する国になれるんだと、このように思っています。その中で、ようやく第一の課題であるセキュリティクリアランス法案が、今国会に提出されることになりました。これは高井大臣の本当に大きなご功績だというふうに思います。昨年の9月の就任以来、本当に粘り強くこの問 題に取り組んでこられました。当初は身構えていた経済界も、今や歓迎に転じるまでになりました。そしてこの国会に法案を提出する、そこまでこびつけられたご努力に敬意を表したいと、このように思います。しかし、あとの2つは決定的に遅れています、総理。まず防衛装備品の海外移転について伺いたいと思います。この密作連から、まさに小野寺委員長が与党協議の先頭に立って尽力していただいて、いくつかのブレークスルーがありました。例えばライセンスバックといって、ライセンス生産した装備品をライセンスモトル国に売り戻す、こういうことができるようになりました。売り返すことができるようになった。最近もこれによって、プトリオット防空システムの台北輸出が決まりました。そしてもう1つは、従来からこれは海外移転が可能とされていた5分野。これは救難、輸送、警戒、監視、そして総会、この5分野の装備品なんですけれども、これまではですね、輸送官から自分たちを防護するための20ミリ機関砲まで下ろしてですね、それで輸出しられるのを得なかったわけですが、これもしなくてよくなった。これはある意味で1つ大きな前進だと思います。しかし、最も重要で喫緊の課題が残されることになりました。それは国際共同開発生産をした完成品を我が国から第3国へ直接移転する問題であります。具体的に申しますと、2035年にですね、台焼けが見込まれるF2戦闘機の後継機となる直戦闘機、これをですね、アメリカでもない、自主開発でもない、イギリスとイタリアとの共同開発をすることを選択したわけです。我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しくなる中で、この直戦闘機が我が国にとって代替手段のない極めて重要な装備品であることは言うまでもありません。この共同開発を通じて、我が国の防衛上必要な性能を満たす戦闘機を開発できるか否かは、これはまさしく我が国の国益の根幹にかかわる問題です。そして製品というものは何でもそうですけれども、研究して開発して、そして生産して終わりではありません。その後広く製品が売れなければ意味がない。スケールメリットを念頭において当然のことながら、イギリスもイタリアも調達価格を低減するために、完成品の輸出が必要だとこういうふうに考えているわけですね。したがって、完成品の第三国への移転は、この三カ国共同プログラムの製品を握る革新だと言っても過言ではないと思います。こうした中で、我が国だけが完成品の第三国への移転を拒めばどうなるか。この場合は日本がこの共同プロジェクトにおける主導権を失うばかりでなく、パートナー国に対しても制約を課すことになり、プログラムそのものが台無しになる。しかもこのプログラムは国際的にしやめて注目をされております。したがって、我が国の対応次第では国際的な信用を失い、ひいては国際共同開発生産という世界的な潮流から外れてしまう、孤立してしまう恐れがあると私は考えています。つまり、この次期戦闘機をめげる国際共同開発プログラムの革新である完成品の第三国移転について、その必要性について総理のお考えを伺いたい。これが一点。そしてもう一つ大事なことは、この三カ国共同プログラムというのは、3月にも作業分担の協議が日本、イギリス、イタリアとの間で本格化するんですね。そういう早急な対応が必要なんです。必要性と同時に、この今後の議論の進め方、スケジュール化についても総理の方針を伺いたいと思います。
2:39:51
わざわざ昨年末の装備品移転に係る精度の見直しについて、与党内で精力的に御議論いただきましたこと、このことについては感謝を申し上げます。その上で、この防衛装備品が高性能化する、あるいは高額化する中にあって、防衛上必要な優れた装備品を効率的に取得するためには、この技術や資金、これをパートナー国と分担し合う、国際共同開発、そして生産、これに参画することが極めて有効であるという考え方に基づいて、具体的な取組が進められています。特に航空機などの分野においては、まさにこういった考え方が主流になっているというのが現状であります。一般的に国際共同生産の規模が大きくなるほど調達価格の低下につながるため、この自国やパートナー国での感染品の調達に加えて、第三国移転を推進することが、共同開発を主導し、円滑かつ効率的に進めていく上で重要であると考えております。政府としては、先ほども御指摘がありました、国家安全保障戦略に示した装備移転の意義、すなわち力による一方的な現状変更は許さない、また望ましい安全保障環境の創出等のために重要な装備品移転が重要な政策手段になるという意義に照らして、この感染品の第三国移転を含め、国際共同開発生産に幅広く円滑に取り組むことが国益にかなうと考えております。その上で、最後、今後のスケジュール感ということでありますが、現在、具体的な共同開発案件として、日A、日Eで共同開発しているG-CAPがありますが、これについては、3月以降、開発企業間で作業分担に係る協議の本格化が見込まれます。このため、2月末を本件に係る与党間の結論を得る時期として、収めしをしているところであり、政府としても、これまで同様、与党の合意を得るべく、丁寧な説明を尽くしていかなければならないと考えております。
2:42:40
2月末までにしっかりやっていただきたいと思います。他方で、これは戦後初となる戦闘機の海外移転ということになりますから、国民の一部に懸念があることも事実なんです。特に我が国の平和国家の基本理念や、戦後の歩みに反するのではないかという、慎重論があることも事実であります。総理、こうした懸念、我が国が、今、総理が必要性について説明していただきました。我が国が参画する国際共同プロジェクトで生産される、戦闘機の海外移転、これは大事であるということ、我が国の安全保障にとって大事であるということ、それと、我が国の平和国家としての基本理念との整合性について、総理から国民に分かりやすくご説明いただきたいと思います。
2:43:33
我が国は、この平和憲法の精神に則った、選手防衛の方針の下、自衛隊発足以来70年にわたり、戦闘機を整備し、そして運用してまいりました。戦闘機の下ある任務ですが、これは進行してくる航空機やミサイルを迎撃し、両空侵犯を防ぐことにあり、侵略を抑止し、我が国を守る重要な防衛装備であると考えています。こうした戦闘機の有する抑止力、これは移転三原則に示された、地域における抑止力の向上に資するものであると考えます。その上で、移転についてでありますが、移転に当たっては、個別の案件ごとに移転先を厳格に審査し、かつ移転後の適正管理も確保することとしており、平和国家としての基本理念に反するものではないと考えます。いずれにせよ、国際共同開発生産の製品の第三国移転については、先ほども申し上げましたように、両党との合意を得て進めていきたいと考えております。ご協力をお願いいたします。
2:44:59
大事な点なのであえて申し上げますけれども、先週金曜日に自民党で部会がありまして、報道によると、与党協議のカウンターパートである公明党への批判が続出したと、こういう報道がありますけれども、私もその場におりましたが、正確に申し上げますと、部会での結論というのは、総理自らが有党である公明党、しっかり皆さんと直接話し合って 、説得説明をしていただきたい、こういうことでありました。勘違いをしてはいけないのは、公明党さんの背後にも国民がおられるわけです。そして、野党の皆さんの背後にも多くの国民がいらっしゃるわけです。そういう方々の不安や疑問にもきちっと向き合って、そして政府は説明責任を果たしていく必要があると、こういうふうに思っています。私自身は、平和国家の基本理念、これは大事だと思います。しかし、50年前の時と国際環境が大きく変わっているということは、念頭に置く必要があるんだろうと思います。例えば、戦前、戦中の反省に基づいて、日本が何にもしなければ、日本がじっとしていれば国際平和が保たれるといった、そんな考え方があった時代の平和国家という言い方と、日本が積極的に、例えばウクライナ戦争のしっかりですけれども、日本が積極的に行動しなければ国際平和が維持できないという、そういう厳しい今時代に置かれている、そういう中で日本がどうしていくかということが問われていくんだろうと思っています。そういう意味で、安倍政権時代に積極的平和主義、これは自分さえよければいいという一国平和主義ではなくて、積極的に行動することによって国際平和に貢献していく日本にしようということで、積極的平和主義というものを打ち出したわけです。おそらく総理もそれが継承されているというふうに思います。ぜひ積極的平和主義の理念に基づいて、国民あるいは有党の説明に全力を尽くしていただきたいと、このように思います。さてもう一つ、これも総理のリーダーシップが最も踊られているんですが、アクティブサイバーディフェンス、「農道的サイバー防御のための法整備」。皆さんのお手元に新聞記事を一部加えらせていただきました。実は今朝も読売新聞で、外務省もやられているという報道がございました。この「農道的サイバー防御・給務」、「通常国会法案提出見送り」、「政府与党の対応後手」、「経済損失拡大 の恐れ」、こういう今見出しだけを読ませていただきましたが、総理、本国会法案見送り、もう諦めてしまったんですか。
2:47:37
我が国のサイバー対応能力を向上させること、これは現在の安全保障環境を考えますと、ますます急ご有する課題であります。この問題につきましては、お尋ねのような先送りではなくして、可能な限り早期に法案をお示しできるよう、検討を加速しているところであります。令和4年12月に閣議決定した国家安全保障戦略に掲げたサイバー安全保障分野での対応能力を欧米主要国と同等以上に向上させる、こうした目標に向けて努力をしてまいります。
2:48:25
このパネルをぜひ見ていただきたいと思うんですけれども、先月の20日にJAXA、月短冊衛星が月面着陸に成功して、大きな話題になりました。世界で4番目となる海峡、我が国の技術力の高さを世界に証明したということなんですが、このJAXAが、この高い技術を狙って、このJAXAの技術を狙って、昨年の夏頃からサイバー攻撃が行われ、ネットワーク機器の脆弱性が悪用され、内部情報の漏洩が確認された。また7月には、これ2行目ですけれども、日本第4位の取扱い高を誇る、名古屋港コンテナターミナルのシステムに、これをランサムウェアのサイバー攻撃が発生をして、システム障害が起こって、コンテナの積み下ろしが2日間にわたり停止をし、1万5千のコンテナの搬 出により影響が出て、物流に大きな混乱が生じた。これは記憶に新しいと思います。8月には、サイバーセキュリティを司るニスクでも、そして気象庁でも、電子メールシステムの機器の脆弱性を悪用したサイバー攻撃が行われ、情報漏洩が発生していると。こういうことであります。さらに防衛省も、それから外務省も、こういう報道がなされているわけです。河野ニスク担当、サイバーセキュリティ担当大臣にお伺いしたいのですが、このような先端技術を有する独立行政法人、あるいは民間企業へのサイバー攻撃について、昨年何件あったか。それから、名古屋港のような重要インフラや、政府機関へのサイバー攻撃は、それぞれ何件認知しているのでしょうか。
2:50:12
政府機 関及び独立行政法人は、時速において不審な通信を検知すると、その機関に対して通報をいたします。その件数で申し上げると、昨年の4月から9月までの半年間、政府機関は125件、独立行政法人は132件、そうした不審な通信の検知がございました。また、重要インフラにつきましては、それぞれ行動計画に基づいて、インシデントを検知したときに、所管官庁を経由して、ニスクに報告がございます。これは昨年1年間で合計して134件を検知したことになります。
2:51:00
これは国家公安委員長でしょうか。これはそれぞれの攻撃に対する、サイバー攻撃に対する攻撃者の特定、これはアトリビューションと呼んでいますけれども、これはできているんでしょうか。
2:51:20
警察におきましては、サイバー攻撃を受けましたコンピューター、また、攻撃に使用された不正プログラムを解析をいたしまして、その結果や犯罪捜査の過程で得た情報などを総合的に分析、そのことによって攻撃者及び手口に関する実態解明や特定を進めているところでございます。具体的には、例えば、令和5年9月に、我が国や米国などの政府機関、通信業界等から秘密情報を盗み出していた、中国を背景とするブラックテックと呼ばれるグループを特定をいたしまして、警察庁、日西区及び米国の関係機関と合同で、注意喚起を行ったところでもございます。引き続き、関係機関と連携をいたしまして、被害拡大の防止や未然防止を図るよう、警察を指導してまいりたいと考えております。
2:52:13
努力されているのはわかるんですけれども、先ほど河野大臣が言われたように、125件、132件、これ全てについて、きちっと攻撃者は特定できているのでしょうか。
2:52:27
全てについては把握ができておりませんが、その捜査は進めておるところでもございます。
2:52:41
本当に心もたない答弁なんですけれども、攻撃者の特定ができなければ、これ、脅威を除去することはできないですね。能動的サイバー防御というのは、国際法上の対抗措 置を根拠として行われるわけです。そのためには、攻撃が国家に帰属していることをきちっと示した上で行わなければならないんです。したがってアトリビューションができないと、対抗措置が取れない、やられっぱなしになるということなんですね。サイバー攻撃に対処するには一般論として、2つのことがどうしても必要になります。1つは、閉鎖から攻撃に関する通信を監視しておかなければならないということなんですね。そうでなければ攻撃を正しいに把握して、そして攻撃に関する通信データの蓄積がなければ、アトリビューション、攻撃者の特定はできません。これが1点。もう1つは、サイバー攻撃の脅威を除去するためには、特定された攻撃者のサーバーや発信元までアクセスできなければならないんですね。河野大臣、このようなことは現行法では難しい。つまりは、アトリビューションについては、電気通信事業法で通信の秘密の保障の壁に阻まれて難しい。そして発信元までアクセスすることは、不正アクセス禁止法でできない。こういう現行法の壁がある。このように理解してよろしいですか。
2:54:19
検閲及び通信の秘密を守るということは、これはもう憲法にも規定をされていることでございます。そういう中で、いかにアクティブサイバーディフェンスを行っていくか、これは憲法上のあるいは法律上の問題点をしっかりクリアしてやっていかなければならないと思っております。
2:54:42
まさにそのとおりで、ちょっと憲法論をここでやりたいと思います。パネルをお願いします。ここが法改正、この能動的サイバー防御を可能にする法改正の肝の肝です。今河野大臣がまさに言われたように、これは憲法21条通信の秘密の保障があるから、能動的サイバー防御の法制化、つまりは電気通信事業法や不正アクセス禁止法の改正はなかなか難しいんだと。こういう声が政府内からも実は聞こえてくるんですね。じゃあここでそもそも通信の秘密の保障とは何ぞやということで、内閣法制局長官に今日は来ていただいていると思いますので、答弁をお願いしたいと思いますが、私から一応、憲法学会多数説じゃなくて通説をご紹介申し上げますが、21条の1項はもちろん表現の自由ですけど、2項ですね。検閲はこれをしてはならない。通信の秘密はこれを犯してはならない。非常に端的な文章でありますけれども、検閲はこれをしてはならないというのは、これは絶対的禁止。どんな理由があろうとも検閲はだめだ。しかし通信の秘密につきましては、憲法12条13条に明記された、公共の福祉による必要最小限度の制約を受ける。この解釈でよろしいですか。
2:56:22
今お尋ねは、憲法第21条2項に規定する通信の秘密ということが中心かと思いますけれども、通信の秘密は、いわゆる自由権的、自然的権利に属するものであるということから、最大限に尊重されなければならないものであるということでございますけれども、それで通信の秘密につきましても、憲法第12条第13条の規定からして、公共の福祉の観点から必要やむを得ない限度において、一定の制約にすべき場合があるというふうに考えております。
2:57:00
これは非常に大事な答弁だというふうに思います。通信の秘密は絶対無制限のものではない。したがって、憲法に規定された公共の福祉による必要最小限度の制約を受けるということであります。実際これはまさに常識でありまして、他の先進国、先進立憲民主主義国家でも、成分憲法があるなしにかかわらず、我が国と同様、通信の秘密あるいはプライバシーというのは、憲法で保障されているわけです。それでも他の国は、国家の安全と重要インフラを守るという公益の観点から、パブリックインターレストの観点から、つまり公共の福祉の観点から、一定の制約を認めて、アクティブサイバーディフェンス、能動的サイバー防御が行われていると。こういうことなんですね。特に、私今日21条を見せましたけれども、この21条は特に日本に特有の条文でも何でもないんですね。日本国憲法の中で、比較憲法学上特別な条文があるとしたら、憲法92項ぐらいですよ。しかし憲法92項でも、陸海空軍その他の戦力はこれを保持しないと書いてありながら、陸海空自衛隊の存在を合憲としているわけですね。したがって、解釈の余地はあるということなんです。もっと柔軟に解釈してほしいというのが、私の要望です。つまりは、これ現実の要請 によって、そういう柔軟な解釈を施しているわけです。したがって、手紙から始まって、電話、そして今のインターネットを中心とする、この通信手段が飛躍的に進化して複雑化する、現代高度情報社会の現実に照らして、私は21条の解釈も柔軟であってしかるべきだ、ぜひ長官よろしくお願いいたします。そうでなかったら、国家の安全や重要なインフラを、そして国民の命や平和の暮らしを守ることができない、ということであります。ここから先はですね、立法技術論になるんです。現代の高度情報社会にあって、通信の秘密という基本的人権と公共の福祉、公益、パブリックインターレストとのバランスをきっかり考えて、この立法府の中できちっと法制化すればいい、こういうことになるわけです。ここで政府の公約をおさらいしたいんですけれども、これこのままでいいです。皆さんのお手元にですね、国家安全保障戦略、能動的サイバー防御のところを抜粋してあります。大事なところをちょっと読みますけれども、サイバー安全保障分野での対応能力を、欧米主要国と同等以上に向上させる、その意気や良しですね。そして最後の2つの、星を見ていただきたいんですが、国内の、これ結構具体的に書かれています。国内の通信事業者が、益務提供する通信に係る情報を活用し、攻撃者による悪用が疑われるサイバー等を検知するために、所要の取組を進める。そして最後、国、重要インフラ等に対する安全保障上の懸念を生じさせる、重大なサイバー攻撃について、可能な限り未然に攻撃者のサーバー等への侵入、無害化ができるように、政府に対し必要な権限が雇用されるようにすると。ここに書かれていることを総理、全部法制化していただきたいんです。一刻も猶予もありません。先ほど表でお見せいたしました。我が国の現状というのは、攻撃する側に圧倒的に有利なんですね。考えていただきたいのは、残念ながらサイバー攻撃の意図を持った国が存在するということなんです。それからもう一つは、AIなどの発達によって、サイバー技術というのは飛躍的にアップして、もう日進月歩だということなんですね。総理、我が国の安全と重要インフラを守るために、全国的サイバー防御を可 能にする法改正案を今国会に提出していただきたいと思います。国民の命と大事さ、平和な暮らしを守るために、総理の明確な御答弁を、御決意を受けたまいたいと思います。
3:01:39
委員の御指摘のとおり、サイバー対応能力を向上させること、現代の安全保障環境を考えますと、これはますます急応用する課題である、強く感じております。この課題について、可能な限り早期に法案を提出できるよう、検討を加速しているところであります。先ほど国家安全保障戦略の引用もされましたが、そこで謳っている取組を実現するべく検討を加速してまいります。
3:02:30
総理、もう一言いただきたいんです。今、可能な限り早期に法案をお示しできるよう、とおっしゃったのは、これ本会議でも、総理、こういう御答弁だったんです。今、私は、このルル、緊迫した情勢について、できる限りわかりやすく、エビデンスに基づいて、お話をさせて、御説明をさせていただきましたので、加速という意味は、今国会中、何が何でもやる、と。ぜひ、お答えいただきたいと思います。というのは、これは、法案が提出されて、法整備ができても、それから体制を整備して、そして権限と体制がそろって初めて、能動的サイバー防御ができるようになるんですね。今、この瞬間でも、我々はサイバー攻撃を受けているかもしれない。そういう切迫感を持って、総理には御答弁いただきたいと思います。よろしくお願いします。
3:03:31
能動的サイバー防御の重要性、先ほど申し上げたとおりであります。その取組として、サイバーセキュリティセンターの大幅な増員、あるいは予算の増額などを行っていきたいと考えているところですが、その中で、乗り越えなければならない、整理しなければならない課題があると承知をしております。現状においては、可能な限り早期に本案を示すことができるよう、検討を加速してまいりますということを申し上げさせていただいております。
3:04:18
今、総理様々な課題とおっしゃった。その一番の中核的な課題は、憲法21条、通信の秘密の保障だと思います。でも、先ほど法制局長官がおっしゃったように、これは公共の福祉、公益、パブリックインターレスト、これは国の安全 、重要インフラの防護というのは、これはもう、正真正銘最大の公共の福祉といって過言ではないと思うんですね。そのことによって、制約を受ける可能性があるんだということをはっきり、先ほど法制局長官がおっしゃっていただきました。したがって、これは通信の秘密は正義ではありません。これをしっかり乗り越える法案提出を、本国会に行っていただくことを求めて、強く求めて質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
3:05:06
この際、佐々木はじめ君から、関連質疑の申し出があります。加藤君の持ち時間の範囲内で、これを許します。
3:05:20
自由民主党の佐々木はじめです。被災県選出議員として、のと半島自治についてお伺いいたします。8歳から5週間がたしました。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げ、被災された皆様にお見舞いを申し上げます。また、人命救助、インフラ復旧、被災者支援にご尽力をいただいている全ての皆様に感謝申し上げます。同時に、台湾から25億円超の義援金をいただくなど、世界からのご支援にも御礼を申し上げたいと思います。未曽の第三次となりました。総理はじめ閣僚の皆様も現地を視察され、被災地の惨状を目の当たりにされ、直接被災者の声を聞いていただきました。私も先週2日に被災地を訪れ、見聞きしてまいりました。その時に、ぜひ政府に届けてほしいと言われた内容について、本日は質問させていただきたいと思います。被災者の皆様に聞いております前向きな答弁をお願いいたします。総理は、施政方針演説の中で、今回の震災では厳しい状況がいくいにも重なりましたと述べられ、震災と表現されました。大地震、大津波、大規模火災、液状化、そして半島特有の地理的犯例、コロナ禍、物価高、人手不足、高齢化過疎など、社会的事情なども相まって、いくいにも重なって、これまでいない第三次となっております。支援活動も困難を極めています。和島の市街地では、発災から1ヶ月経っても、時間が止まったかのように、いまだ手付かずの状況でした。総理がおっしゃるように、できることは全てやる。過去の例にとらわれない支援が必要です。ぜひ、野党反党大震災と命名して、さらなる支援や今後の教訓にするなど、復興に向けた総理の決意をお聞かせいただきたいと思います。
3:07:18
今回の野党反党地震ですが、反党特有の地理的な制約ですとか、高い高齢化率等の社会的背景も相まって、厳しい状況がいくいにも重なり、甚大な被害が生じました。いちいちも早い復興復旧に向けて、既に支援パッケージを決定したところですし、またそれに加えて、今後息の長い取り組みになること、これも踏まえて、今回新たに、野党反党地震復旧復興支援本部を創設したところであります。申し上げるように、できることは全てやる。その思いで、被災者の機関と被災地の再生まで責任を持って取り組んでまいります。その上で、名称について御指摘がありました。大震災という名称については、法令に大震災という用語が使われているのは、東日本と阪神淡路、この2つであると承知しています。死者、行方不明者が複数件に及び被害規模が特に大きい等の理由から、大震災と位置づけられた、こうした過去の例を参考にする必要があると思いますが、いずれでしょう、今回の被害規模については、まだ公共土木等の被害規模、これは査定が終わっておりません。まずは、この震災の実態に最大限取り組みながら、この被害規模等の査定をしっかり進めていきたいと考えております。
3:09:13
ありがとうございます。全体の被害はこれからということですけれども、1人の方がおった被害というのは、これはどの地震も被災害も変わらないわけでございますので、ぜひ最大限のご支援をいただければと思います。少し質疑の順番を入れ替えさせていただきまして、4番、5番、6番、12番、13番を先に質問させていただきたいと思います。政府は被災者の生活と生業支援のためのパッケージを発表していただきまして、1553億円の予備費の拠出を速やかに決めていただきました。復興への光が見えてきたかなと思います。先の見通しをつけるということが大事なわけでございまして、支援パッケージの中身についてお伺いします。まずは、農業業業の再開についてお伺いしたいと思います。野党は世界農業遺産に認定をされておりますが、今回の地震でその基盤である農地等が甚大な被害が出ております。漁業も同様に悲惨な状況になっております。坂本大臣は昨日、和島を視察されました。和島は石川県一の漁獲高があり、若い後継者が育つなど持続可能な漁業、儲かる漁業を実現してきた地域です。麻酸も200人ほどいます。早く漁に出たいんだけれども、地盤の隆起や護岸の損傷がそれを阻んでいます。今日お手元にも資料を配布してございますけれども、パッと見ると普通の状況なんですよ。普通に漁船も並んでいて普通なんだけれども、よく見ると海底が隆起をしていて、船の船底がすっているんですね。だから出れないんです。また岸壁も上がっていますから、荷物の上げ下ろしもできない。給油する施設も破損しているので、給油もできない。だから出たくても出れないというのがそういうことなんですね。ぜひこういったことも含めて、今後農業漁業の再開にどのように支援をしていくのか、坂本農水大臣にお伺いします。
3:11:26
私も1月21日、ヘリで空からですけれども、農地、海岸線、それから山林、それぞれ視察をいたしました。昨日は陸路が開通しましたので、行けるようになりましたので、金沢から和島の方に向かって、アナウンスも含めて、和島漁港、あるいはJAの島、宇宙羅、そういった漁業関係者、そして農業関係者の皆様方と意見交換をしてまいりました。委員言われましたように、やはり海岸の流域、これは大変な状況でございます。漁港も流域と干没が一緒になって、1.5メートルから2メートルの段差ができる、そういう状況でございました。農地の方も、世界農業遺産の野都の里山、里海、これが大きく崩壊しているという状況でございました。こういうものに対応するためには、委員今おっしゃいましたように、先月の25日に政府として策定いたしました被災者の生活と生業支援のためのパッケージ、これに基づいて、様々な対策を実行していきたいと思います。まずは農地、用水、用排水施設、それから林地、林道、漁港などの生産インフラ、これをまず復旧、そして復興させなければなりません。その次に、それと同時に、農業機械、それから蓄車、それから漁船等、個人の所有物であるものに対しても支援をしていかなければなりません。再建のための準備をいたします。そしてさらに、金融支援や農業共済の早期支払い、こういった金融面での、あるいは共済面での支援活動もやっていく。そういう重層的な支援によって、一日も早い、成り上がりの再生というものを果たしてまいりたいというふうに思います。石川県の長谷知事からは、農林水産業の復旧をなくし て、のとの創造的復興はなしというふうに言われております。この考え方をしっかり受けとめて、そして早期の成り上げの再生、それに全力を尽くしてまいりたいと思っております。
3:13:46
ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。続きまして、災害廃棄物の処理についてお伺いします。鈴市の津波の状況の写真もつけておりますけれども、大変な量の災害廃棄物、多くの倒壊が発生しております。鈴市町は、瓦礫処理に12年ほどかかる量だということもおっしゃっているわけでございまして、被災自治体の財政負担をいかに減らしていくかということが大変大事だと思います。支援パッケージでは、自治体の負担割合を2.5%にまで軽減していただいているわけでありますけれども、この負担割合も数%であっても、小さな自治体にとっては大変大きな財政負担になるわけでございます。さらなる負担軽減 が必要だと思いますが、伊藤環境大臣の見解をお願いいたします。
3:14:44
お答え申し上げます。被災者が1日も早く安心できる暮らし、それを取り戻すためには、災害によって生じた大量の災害廃棄物の処理を迅速に行う必要があると思います。今回の地震による災害が特定非常災害に指定されたことを踏まえ、被災・被災町村の災害廃棄物処理を支援する災害等廃棄物処理事業補助金について、地方財政措置と併せて国の負担率を97.5%としたところでございます。私も、県の災害対策本部に出たときに、鶴野市長から直接要請を受けました。このように被災・被災町村に対してしっかり財政支援を行っているところでございますけれども、鶴野市のように、その2.5%も現状ではなかなか負担できないという市町村がたくさんあると思います。各市町村の具体的な費用状況を踏まえて、それぞれの財政力に鑑み、追加的な支援が必要となる自治体に対しては、さらなる負担軽減を行うところで検討しているところでございます。環境省としては、今般取り組まれた被災者の支援となりがいの支援のためのパッケージに基づき、被災地における当該家屋の解体撤去や災害廃棄物の迅速な修理に対して支援を加速化してまいります。
3:16:24
ありがとうございます。さらなる負担軽減策を検討していただけるということで大変心強い会議でございます。よろしくお願いいたします。続きまして、復興基金の創設についてお伺いします。石川県は創造的復興を掲げて、先般復旧復興本部会議を立ち上げました。政府と連携して復興を推進していくとしております。可能な限り各省庁の補助メニューを使って復旧復興を進めていきますけれども、どうしても国庫負担の対象外となる自治体の単独事業も存在いたします。復興には相当の時間を要する、期間を要するため、国として長期の支援を行う観点から熊本自治の時のような地方自治体の判断で活用できる復興基金を創設すべきと考えますが、松本総務大臣の見解をお願いいたしま す。
3:17:17
今、佐々木委員からもお話がございましたように、復興基金は大変災害が極めて大きくて、復興に相当の期間を要する場合に、毎年度の措置で対応が難しい場合、例外的な措置として実施されたと承知をしておりますし、これもお話がありましたとおり、この基金は個別の国庫補助を補って国の制度の隙間の事業について対応するものでございます。この度の地震による復興基金につきましては、被害の状況や今後実施される各府省庁による支援の全体像を把握した上で、被災者のきめ細かなニーズに対応しつつ、これも今、大触れになったかと思いますが、石川県から示されるビジョンに沿った復旧・復興に取り組めるよう、その必要性を含め適切に判断をしてまいりたいと考えております。
3:18:14
ぜひお願いをしたいと思います。もう今でも相当な自治体負担が生じております。もう一つ申し上げると、いわゆる被災地と言われている六地町、奥のとの地域以外にも、私の選挙区である小松屋、香川も被災者を受け入れている。被災地ではないんだけれども、多くの被災者を受け入れて、そのために多くの支出もあるわけでございまして、そういったところに対するめくばりもしていただく必要性もありますものですから、ぜひこの復興基金創設をいただきたいと思います。次、和島塗りの復興についてお伺いします。世界唯一の湿芸専門美術館というのが和島にございます。石川県和島湿芸美術館を先日訪問いたしました。和島塗りの地球儀が無傷で残っておりました。和島塗りの技術の粋を集めた大変素晴らしい作品でした。和島塗りは間違いなく世界一の工芸品です。近年は若手職人も育ってきておりまして、途絶えさせてはならないと力強い声も聞こえております。経済産業省としてどのように和島塗りを復興支援していくのか、お考え をお聞かせください。
3:19:37
先月私自身も七尾市や和島市等を訪問して、今回の地震による被害の甚大さを改めて認識いたしました。現地では和島塗りをはじめ、石川県内の伝統産業に携わる職人の皆様から直接お話を伺いまして、伝統工芸を途絶えさせることなく、未来につなげていく、そういう強い思いに触れました。経済産業省として、こうした現場で頑張っている事業を守っていくという使命、これを改めて自覚をいたしました。この方々をしっかり支えていかなければならない、そういう気持ちを新たにいたしました。復旧、復興に向けましては、先月26日に閣議決定した予備費等を活用して、建物や設備を復旧するための成りわい補助金や、事業再開に必要となる道具ですとか、原材料ですとか、そういったものの確保を支援する、伝統的工芸品産業支援補助金、こういったものに加えまして、