21:45
これより会議を開きます。内閣総理大臣から、資政方針に関する演説、外務大臣から、外交に関する演説、財務大臣から、財政に関する演説、新党国務大臣から、経済に関する演説のため、発言を求められております。順次、これを許します。
22:36
元日発生した令和6年の土半島地震、震災によって亡くなられた全ての方々のお冥福を心からお祈り申し上げます。また、被害に見舞われ、厳しい生活を送っておられる被災者の方々に、改めてお見舞いを申し上げます。
23:02
今回の震災では、厳しい状況が幾重にも重なりました。
23:10
半島特急の道路事情による交通網の寸断、海底流気や津波被害による海上輸送の途絶、水道、電気、通信などライフラインの甚大な損傷、地震に弱い木造家屋が散在する小さな集落の孤立、
23:36
高齢者比率5割を超える地域社会への直撃、悪天候と度重なる余震の中で、
23:47
地元自治体、自衛隊、全国からの警察消防の派遣部隊や自治体の応援職員、医療、福祉や道路電力等の緊急対応チームはじめ、多くの皆さんが不眠不休で、また、東海の危険の中で救命救助活動やインフラ不 休に当たっていただいています。
24:15
心から感謝いたします。こうした厳しい状況の中でも、何よりも素晴らしいのは、被災者の皆さん、また支援に携わる皆さんの整然とした行動と絆の力です。
24:36
被災直後の大混乱した状況は、皆さんの忍耐強い協力によって、だんだんと落ち着きを取り戻しています。野党は「優しや土までも」と言われる、外に優しく内に強靭な野党の皆さんの底力に深く敬意を表します。
25:02
政府・地元が一体となって被災者に寄り添い、生活と生業をしっかり支えていく息の長い取り組みを続けてまいります。また、被災者の皆様の命と健康を守るためにも、先行きの不安や懸念を解消しつつ、二次避難を広げていきます。
25:30
慰霊の措置でもためらわずに実行していきます。例えば、 昨年末に決めたばかりの令和6年度予算案の変更を決断し、一般予備費を1兆円に倍増しました。予算の制約により、震災対応を躊躇することはあってはならないという決意です。
25:59
今後、支援のフェーズは段階的に変わっていきますが、政府としては切れ目なく、できることは全てやるという考え方で全力で取り組んでまいります。
26:19
私が私をトップとした令和6年 農登半島地震復旧復興支援本部を新たに設置することとしました。被災者の生活と成り合い支援のためのパッケージを着実に実行し、被災者の帰還と農登を含めた被災地の再生まで責任をもって取り組む決意です。
26:47
先日、被災地を訪問し、輪島と須州の避難所に伺いました。大変なご苦労の中、様々な不安を抱えておられるとの声をお聞きしました。また、被災者支援や復興に向けて貴重なお話を伺いました。
27:12
一方、過去の災害対応に比べて新しい取り組みがいくつも生まれており、強く印象付けられました。道路が寸断され、空港も使えない中で、新たな官民連携による一気通貫の物流システムが動き出していました。
27:35
携帯ヘリが都市部や会場からの空輸を担い、民間物流業者が荷捌き倉庫での管理や小口のトラック配送をきめ細かく行い、その先の交通拠絶した避難拠点には、自衛隊員が40キロの支援物資を担いで配送するという組み合わせが短期間に動いています。
28:03
断水していても使える温水シャワーが避難者の疲れを癒し、活躍しています。生活用水を循環・ろ過し、再利用する技術を持つスタートアップ企業が持ち込んでくれました。アフリカや中東で展開している事業の逆輸入です。
28:29
停電・断水でも使用可能なトイレトレーラーも全国から届けられました。