1:05
ただいまから総務委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに尾道真子さん及び竹内真理さんが委員を辞任され、その付欠として吉川沙織さん及び里見隆二さんが占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
1:32
国立研究開発法人情報通信研究機構法の一部を改正する等の法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房、内閣審議官、門松孝さん、ほか12名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。
2:01
参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。国立研究開発法人情報通信研究機構法の一 部を改正する等の法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、国立研究開発法人情報通信研究機構理事長徳田秀幸さん、ほか2名を参考人として出席を求めることにご異議ございませんか。
2:31
ご異議ないと認め、作用を決定いたします。国立研究開発法人情報通信研究機構法の一部を改正する等の法律案を議題といたします。本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次ご発言願います。
2:57
皆さん、おはようございます。自由民主党の松下新平です。早速質問をさせていただきます。先週、私はお隣の長谷川秀春委員とともに、東京小金井市にあるNICTの本部に参りました。
3:18
私自身は8年ぶり、3回目の訪問でしたが、最新の成果を目の当たりにして、頼もしく、またその重要性を再認識したものでありました。ご協力いただきました総務省、NICTの皆さん、ありがとうございました。
3:37
視察内容は、NICT法改正案におけるサイバーセキュリティに関する取組のほか、生成AI技術や多言語翻訳技術など、NICTが精力的に研究されている様々な技術を中心に体験を交えながら伺いました。本日は、これらも踏まえて質問させていただきます。まず、NICTのサイバーセキュリティ対策の取組について伺います。今回の改正案では、NICTの業務として、サイバーセキュリティ対策助言等業務を新設し、サイバー攻撃に悪用される恐れのあるIoT機器の調査対象を拡充することとされています。
4:23
視察では、NICTはサイバー攻撃をリアルタイムで観測・分析するNICTARの取組をはじめ、WARPドライブ、NIRVANA解などサイバー攻撃対策に向けた様々な取組の説明を受けました。日々進化するサイバ ー攻撃に対応するためには、こうした取組を進めるとともに、
4:50
そこで得られた新たな情報知見を基にアップデートしていくことが重要であると考えております。そこで、IoT機器の対策においても同様で、今後、IoT機器の調査・注意喚起の取組の対象をさらに広げていくといったことも考えていく必要があると思いますが、総務省の見解を伺います。
5:17
お答え申し上げます。NICTは、情報通信分野を専門とする我が国唯一の国立研究開発法人でございます。長年、サイバー攻撃に関する観測技術や対策技術の研究開発に取り組むなど、サイバーセキュリティ分野で国内でも有数の専門的知見を有していると考えております。このようなNICTが持つ知見を活用して、平成30年の改正NICT法に基づき、ID・パスワードの設定に不備があるIoT機器の調査を実施してまいりました。
5:46
こうした取り組みを通じて一定の成果が上がっておりますが、依然としてID・パスワードの設定に不備があるIoT機器を標的としたサイバー攻撃が発生しているほか、最近ではID・パスワード以外のソフトウェアなどの脆弱性を狙ったサイバー攻撃も増えているなど、IoT機器を悪用したサイバー攻撃のリスクは引き続き高い状況にあると考えております。こうした状況を踏まえて、今回の法案では、
6:10
ID・パスワードの設定に不備があるIoT機器の調査を来年度以降も継続して実施可能とし、ID・パスワード以外のソフトウェアなどの脆弱性を有するIoT機器にも調査対象を拡充することとしております。これにより、引き続きNICTの専門的な知見を活用しつつ取り組みを拡充し、年々巧妙化・多様化するサイバー攻撃に機動的に対応してまいりたいと考えております。
6:38
ありがとうございました。次に総務大臣に伺いたいと思うんですが、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃に対して、サイバーセキュリティ確保に向けた人材の育成・確保が大変重要だと考えております。総務省としても、令和5年度補正予算において12.5億円を計上するなど、積極的に取り組んでいるものと承知しております。
7:04
NICTのサイバーセキュリティ人材の育成の取り組みについても、視察時にご説明いただき、非常に実践的かつレベルや目的に応じた様々なプログラムが用意されていることに、大変心強く感覚いたしました。そこで、NICTの取り組み内容と実績、そしてサイバーセキュリティ人材の育成に向けた今後の方針について、総務大臣にお伺いします。
7:33
委員御指摘のとおり、サイバー攻撃が複雑化、公明化する中、サイバーセキュリティを確保するための基盤となるセキュリティ人材の育成は、極めて重要な課題と認識しておりまして、政府全体で戦略的に取り組みを進めております。その一環として、総務省では、NICTが有する豊富な技術的知見と演習基盤を活用した実践的なセキュリティ人材の育成を中心に取り組んでいるところでございます。平成29年度からNICTにおいて実施をしております
8:02
実践的サイバー防御演習(SAIDA)では、政府官や自治体等の職員を対象として、サイバー攻撃への一連の対処を体験いただくことで、事案対処能力の向上を図っておりまして、これまでに延べ1万9000人を超える方々に受講いただいております。このほか、総務省では、NICTと連携をしまして、産学官連携による実践的人材育成や、若手・ハイレベル層の
8:28
人材育成を推進しておりまして、引き続き、安全・安心なサイバー空間の確保に向けて、セキュリティ人材の育成に取り組んでおります。以上でございます。
8:38
よろしくお願いいたします。次に、NICTにおける生成AIの研究開発について質問いたします。NICTでは、生成AIの研究開発に精力的に取り組んでおられました。生成AIについては、昨年のチャットGPTの登場以降、その有効性に注目が集まっており、世界中で研究開発が進められています。NICTにおきましても、研究開発が行われており、今年の7月には400億パラメータ、9月には1790億パラメータの大規模言語モデルの開発に成功され、現在は3110億パラメータの開発が進められていると伺いま した。チャットGPTをはじめ、海外の生成AIは、英語を中心とした学習データを用いて開発されており、外国語に比べ日本語の精度は落ちることから、今後、日本社会で生成AIの技術を広く活用していくためにも、日本語を中心とした国産の生産AIの開発は非常に重要であると考えます。そこで、NICTと総務省にお伺いいたします。NICTが行っている大規模言語モデルの開発について、今後の目標をどのように考えているのか、お答えください。
10:12
総務省からまとめてお答えさせていただきます。委員御指摘のとおり、大規模言語モデルをはじめとする生成AIは、大きな社会変革をもたらす技術といたしまして、
10:23
世界中で開発競争やルール形成に向けた議論が活発化しているところでございます。我が国におきましても、AI戦略会議を中心に、様々な議論が行われているところでございます。AI開発力の強化につきましては、本年5月にAI戦略会議が取りまとめたAIに関する暫定的な論点整理において、計算機資源とデータの整備拡充が重要であるとの提言がなされているところでございます。
10:50
委員御指摘のとおり、NICT自身におきましても、これまでの研究開発で培った技術力を生かしまして、日本語に対応した大規模言語モデルについて、思考的な研究開発を行っているところでございます。これに加えまして、総務省NICTでは、大規模言語モデルの基盤的な開発力を国内に醸成するため、令和5年度補正予算を活用させていただきまして、
11:17
NICTが保有する日本語を中心とした学習用言語データの大幅な拡充を行い、民間企業やアカデミアなどに提供していく予定としております。総務省といたしましては、引き続きNICTと密に連携しながら、日本語を中心とする学習用言語データの整備拡充に取り組み、我が国の大規模言語モデルの開発力の強化に貢献してまいりたいと考えております。
11:46
はい、続きまして、NICTでは、その他にも多言語翻訳技術の開発に力を入れておられます。NICTが開発した多言語音声翻訳アプリ、Voicetra、私も愛用しておりますが、操作が簡単で、日本語の音声認識や翻訳精度が非常に優れています。
12:12
また、視察時に実際に体験させていただきました音声マルチスポット再生技術、これは、同じ空間にいながら、異なる言語を話す複数の発言者が同時に会話をすることができるなど、素晴らしい技術に大変驚かされました。こうした優れた技術の研究開発をさらに進めるとともに、
12:37
研究開発の成果を多くの国民に還元できるよう、さらに技術の実用化、普及にも力を入れていくべきだと考えます。そこで、総務省NICTとして、多言語翻訳技術の普及、実用化に向けて、これまでどのような取組を実施されてきたのか、また今後どのように展開していくのか伺いたします。
13:07
お答え申し上げます。社会全体が急速にグローバル化する中、多言語翻訳技術は、世界の言葉の壁をなくす技術として非常に重要であると考えておりまして、これまで、総務省及びNICTでは、多言語翻訳技術をより多くの方々に、より多くの場面でご活用いただけるよう、
13:28
研究開発を通じた翻訳制度の向上や、社会実装の推進などに取り組んできたところでございます。具体的には、無料で利用 可能なスマートフォンのアプリである「Voicetra」の提供、ライセンス契約を通じた民間企業への「Voicetra技術」の提供、3学館により構成されるグローバルコミュニケーション開発推進協議会を設立し、多言語翻訳技術に関する導入事例の共有などに取り組んできたところでございます。現在、2020年に策定いたしましたグローバルコミュニケーション計画2025に基づきまして、2025年を目標に、同時通訳を可能とする研究開発を行っているところでございます。総務省といたしましては、言葉の壁がない世界の実現に向けて、同時通訳の実現など多言語翻訳技術の高度化に引き続き取り組むとともに、
14:21
2025年の大阪・関西万博もショーケースの機会として活用するなどして、社会実装をさらに進めてまいりたいと考えております。
14:32
それでは最後になりますけれども、NICTが取 り組みを行っている宇宙天気予報について質問いたします。この宇宙天気予報は毎日発信されています。
14:50
現在、航空関係者などをはじめ、約7000名の受信があるとお聞きいたしました。私も早速登録いたしましたが、内容は専門用語もありますけれども、大変分かりやすく丁寧に説明されている印象でした。
15:13
この用途の説明では、宇宙に雨や雪、台風が発生するということはありませんが、実はそれに似た現象により、私たちの生活は様々な影響を受けているそうです。
15:29
特に宇宙天気と密接な関係のある太陽の活動は、その状態によって、通信・放送・人工衛星・航空機など電波を利用する社会インフラに深刻な影響をもたらす可能性があることから、
15:47
JCTにおいて、24時間365日の有人運用体制により、太陽の活動の異常現象の発生の把握・予測を行い、予報や警報を送信する宇宙天気 予報を実施していると伺いました。
16:08
これは、国境を超えた連携による情報収集・分析など、未知の宇宙システムへの壮大なアクセスであると感じました。
16:19
そこで、このようなNICTが行っている宇宙天気予報につきまして、予報制度の向上のための研究として、観測装置の開発やシミュレーション技術の開発を通じた観測・分析能力の充実・強化を図ることに加え、宇宙天気予報の利用拡大等を積極的に進めていく必要があると考えます。
16:48
さらに、宇宙天気予報に関する人材育成についても重要です。あわせて、総務省の見解を伺います。
17:04
委員御指摘のとおり、太陽フレア等の宇宙天気現象が、通信・放送・人工衛星・航空機など、電波を利用する社会インフラに深刻な影響をもたらす可能性があり、NICTにおいて宇宙天気予報を実施しているところでございます。近年、電波を利用する社会インフラの普及が進む中、この宇宙天気予報の役割も重要性が高まっているところでありまして、総務省といたしましても、宇宙天気予報に関する取り組みを強化する必要があると認識しております。具体的には、宇宙天気予報の高精度化を図るため、市町庁と連携して、令和11年度運用開始予定の「ひまわり10号」に、我が国上空の宇宙環境を常時観測するセンサを搭載することとしておりまして、現在、その開発を進めているところでございます。
17:51
また、宇宙天気予報の利用拡大に向けまして、より分かりやすい形での予報の発信や、宇宙天気ユーザー協議会を通じた宇宙天気情報のユーザーとの対話などに取り組んでいるところでございます。
18:10
また、2点、宇宙天気予報に関する専門家が少ない現状を踏まえまして、NICTでは国内外から インターンを受け入れ、宇宙天気予報の研修を行うなど、専門人材のその拡大にも取り組んでいるところでございます。総務省といたしましては、NICTと引き続き連携し、こうした宇宙天気予報に関する取り組みを精力的に進めてまいりたいと考えております。
18:32
はい、ありがとうございます。予定しておりました通告は終わりましたけれども、1問目に申し上げたサイバーセキュリティ、これちょうど東京2020、大変心配しておりました。世界各国からいろんな理由でアタックされてきたのに対してですね、大きな混乱もなく終了したということは高く評価されております。
19:00
引き続きですね、これから様々なことが想定されますけれども、皆さんの研究、そして向上にですね、しっかりサポートしてまいりたいと思います。本日はありがとうございました。
19:59
ちょっとお待ちくださいね。それでは、はい。
20:05
立憲民主社民の小沢正人でございます。まず、政治資金の問題ですね。これを問いたださなければなりません。国民の政治への信頼が由来でいる、党として強い危機感を持たなければならない、重い課題だと。これは昨日の岸田総理の言葉です。そして、パーティーのほか派閥の忘年会、新年会の自粛も申し合わせたと報じられました。支持はそこなんですかと。自粛をすれば、長期死になってしまうんじゃないかと。こんなことで国民は到底許さないと思います。自民党の最大派閥である安倍派では、ノロマを超えて、政治資金パーティー権を販売した収入の一部を議員に関流させ、いわゆるキックバックをして、これが政治資金として、終始報告書に記載されていない裏金となったのではないかという疑惑が 持ち上がっています。まず、この裏金疑惑を解明して、国民に説明責任を果たすことこそが、自民党総裁、岸田総裁に求められているということを強く指摘しておきたいと思います。そこで本日は政務参議院の皆さんにお越しいただきました。注目されている、いわゆるキックバックをもらったことがあるのか、そして政治資金規正法に基づいて、政治資金終始報告書に適正に記載をされているのかどうなのか、大臣、副大臣、政務官、それぞれお答えをください。
21:42
まずは、個々の政治団体に関するお尋ねでございますが、政府の立場としてはお答えすることは差し控えるべきだと思いますけれども、あえて私の所属する政話政策研究会に関してでありますので、今回の報道に関する主催に対して、塩田座長はこれから事実関係を精査するとコメントしていると承知しております。今後、事実関係の確認の上、適切に対応するものと認識しております。なお、私に関しましては、12月1日の閣議後会見でもキックバックを受け取ったことはないということかというご質問に対して、ありませんとお答えしたところでございますけれども、先ほど申し上げたとおり、派閥において事実確認の上、対応するものと認識させております。なお、政治資金につきましては、政治資金規正法に則り、適正に収支を行っております。以上です。
22:36
個々の政治団体に関するお尋ねにつきまして、政府にある立場としては、お答えすることは差し控えるべきだというふうに考えております。しかし、いずれに対しましても、現在、派閥におきまして、適切に対応するものというふうに認識しておりますので、いずれしっかりとした発表がなされるのではないかと思います。
23:05
それぞれ話がありましたように、個々の政治団 体に関するお尋ねにつきましては、政府にある立場としては、お答えすることは差し控えるべきと考えております。派閥において適切に、これは対応していくものだというふうに思います。ただ、その上であえて申し上げれば、公知政策研究会から給付をいただいておりますが、政治資金規正法に則り、適切に処理しております。
23:33
お答えいたします。個々の政治団体に関するお尋ねに関しましては、政府にある立場としてお答えすることを差し控えさせていただくべきと考えており、派閥において適切に対応するものと認識しております。その上であえて私自身に関して申し上げますと、市公会から給付をいただいておりますが、政治資金規正法に則り、適切に処理しております。
24:04
個々の政治団体に関するお尋ねにつきましては、政府にある立場としてお答えすることは差し控えるべきと考えております。その上で私に関して申し上げますと、私は派閥に所属しておりませんので、お答えし得る立場にはございません。
24:27
政府の立場から個々の政治団体に関するお尋ねについては、お答えは差し控えるべきだと考えておりますが、あえて政和政策研究会について申し上げますと、事実関係を精査し、今後慎重に事実確認の上、適切に対応するものと認識をしているところでございます。
24:51
今、それぞれ政務参議院からお答えいただいて、やはり違いがありますよね。やはり安倍派で所属の大臣の答弁 と、安倍派以外の、言いなれば岸田派の先生方では、ちゃんとやはりもらっているけれど、収支を報告しなきゃ、ちゃんと記載をしているという違いがやはりわかると思うんですね。それで、政治資金規正法を所管している大臣、鈴木大臣、まさしく安倍派に所属です。大臣自らが、やはりご自身が所属している安倍派に対して、この政治資金規正法に基づいて、しっかりと徹底解明を行って明らかにするべきだと、そういう立場にあるんじゃないですか。いかがですか。
25:34
まず、我々が調査権威を許すわけではありませんので、それについてはおくためをしますけれども、それについては私の方から特別なコメントすることはありません。
25:49
いずれにしましても、国会13日に閉じると思いますけれど、閉じた以降に、東京知見特措部がいろんな方から 聴取をされるということが報じられております。国民の皆さんが政治に対する強い不信感を抱いております。徹底解明を強く求めてまいりたいと思います。次の質問に入る前に、副大臣、政務官の皆さん、ご退席していただいて結構ですので、委員長お取り払いをお願いいたします。それでは、渡辺総務副大臣、馬場総務副大臣、船橋総務大臣、政務官、小森総務大臣、(あ、もう一度お願いします)それでは、訂正します。馬場総務副大臣、船橋総務大臣、政務官、長谷川総務大臣、政務官におかれましては、退席いただいても結構です。
26:41
次に、NHK取材メモ流出問題について、今日はお忙しいところ、稲葉会長お越しいただきましてありがとうございます。まず、再発防止策についてもう一度お尋ねをしたいと思いますが、取材にかかわる情報が外部に流出したことは、視聴者の皆様をはじめ、国民からの信頼を損なうことであり、絶対にあってはな らないことであると思います。派遣社員を含めた管理指導体制の強化による再発防止策を講じることが急務であると思いますが、現時点での対応と今後の対応を、それぞれお伺いをしたいと思います。
27:20
お答え申し上げます。今回の問題は、取材対象者との信頼関係を損なうだけでなく、NHKに対する視聴者の皆様からの信頼を損なう、あってはならないことで、深くお詫びを申し上げたいと思います。今回の事態を重く見まして、ニュースの取材・制作の専用端末へのアクセス権限付与、その在り方など管理体制を見直し、強化することといたしております。派遣スタッフが流出を認めました今月1日には、子会社で同じような業務に当たっている派遣スタッフなど約120名のアクセス権限をさらに限定いたしました。また、全国の職員とスタッフを対象に、業務内容に対して必要以上のアクセス権限を与え ていないかなどの緊急点検をしてございまして、年代をめどに、本的な見直しを実施し、今後このような事態が二度と起こらないように、再発防止を徹底していきたいというふうに考えてございます。
28:38
ぜひ再発防止策を徹底していただきたいと思います。その上で、流出した取材メモを19ページ、私も見させていただきました。その中身には、取材対象者とその取材メモに記載されているサイト、および誹謗中傷の対象となっていた団体名も出ておりました。こういった取材対象者、またはそういった誹謗中傷を受けていた団体への影響について、どのようにお受け止めをされているのか、また何らかの対応をされているのか、今後必要な対応があるのかどうなのか、お考えをお伺いしたいと思います。
29:26
現時点で、取材先の個人情報が特定される状況にはなっていないというふうに考えてございます。ただ、取材に協力していただいた方には、問題が発覚した直後、事情を説明し、ご心配とご迷惑をおかけしたことについてお詫びをいたしました。また、団体の代表者の方に対しても同様に事情を説明しております。今回の問題は、報道機関として最も大切にしなければならない取材先からの信頼を損なうものでございまして、私からも取材を受けていただいた方にお詫びを申し上げたいと思っております。今後の影響については、継続的に状況を把握して、誠実に対応してまいりたいと思っております。
30:21
ありがとうございます。取材メモを流出させた派遣社員は、興味本位であったというふうに答えたという話を聞いたわけでありますけれど、やはりちょっと到底納得できないですよね。取材メモの内容でそこに載っているサイトに対して取材メ モを渡しているわけでありますので、極めて意図的であったと言わざるを得ません。取材対象者が誹謗中傷に加担していたサイトにメモが渡されているわけなんですよね。この後どのような影響が出てくるかわかりませんけれど、NHKとしては、毅然とした対応をとっていただきたいと、報道機関として取材メモを流出させられた責任をしっかり求めていただきたいと思います。また、再発防止の観点から流出させた派遣社員に対する法的措置を含めて厳正に対処するべきだというふうに思いますので、いずれにしてもまたこの結果については、本総務委員会、そして視聴者、国民の皆さんにも説明責任を果たしていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。稲葉会長におかれましては、退席していただいて結構です。それでは稲葉会長におかれましては、退席されても結構です。
31:45
はい、それではちょっと質問を変えまして、私の出身である日本郵政グループについて3点ほどご質問をさせていただきたいというふうに思います。今年の10月1日で郵政民営化から17年目に入りました。この16年間、振り返ってみますと、今日は津江先生、長谷川先生も同じ郵政の出身で、日本からご指導いただいておりますが、本当に正直申し上げていいことがなかったですね、私にとりましても。郵政民営化2005年の郵政選挙で、当時は本当に郵政民営化をすればバラ色になるみたいなことをおっしゃった方が当時おりましたけれど、本当にこの16年間、社員の皆さんは様々な苦労をしながら歩んできたと言っても過言ではないと思いますし、自身の賃金を引き下げて会社を守ってきた経過にもあります。当時社の買収もありました。これには1兆円以上のお金がつき込まれましたが、赤字部門の整理ということで、わずか数億円程度で売却をされたという苦い経験もあるわけであります。まさしく経営責任が問われたというようなことを、社員の皆さんがしっかりと自分自身の賃金を犠牲にして会社を守ってきた経緯にもあるわけであります。そのような中で、今郵便部数の減少、郵便局の窓口の来客者数の減少ということで、自助努力が課せられているユニバーサルサービスのコスト負担が経営に重くのしかかってきております。そのような中で、今回は今年の3月の2、3春党ではベースアップを引き出すことができたわけでありますけれど、今もう人材が集まらないんで すね、郵便局の方で。新入社員を、正社員を募集しても、まあ、いわゆる定員割れ、そして期間雇用社員を募集しても応募が全くない。そして人員不足ということで、社員の残業に頼らざるを得ないような事業運営が今行われております。そんな中で、来年の春党に向けて、やはり人への投資ということを考えてやっていかないと、もう本当に働く社員が集まらない、事業が本当に維持できるのかという状況になってきております。令和5年4月26日に国立社会保障人口問題研究所から、日本の将来人口の推計が公表されております。総人口は50年後に現在の7割に減少すると、まさしくこれからどんどんどんどん人口が減少して、若年労働力の確保競争がもう既に始まっていると言っても過言ではないというふうに思っております。そのような中で、全国の郵便配達網、そして郵便窓口網も担っているわけでございます。そのうち働いている社員の3割が窓口では非正規社員という構成にもなっております。ぜひ人への投資ということをしっかりとやっていかなければならないということに、ぜひご理解をいただきたいというふうに思います。当然にして、春党ですから労使自治が原則でございますが、その上で、本年11月15日に経済界や労働団体の代表者と意見交換する政労使会議 を開いた場において、岸田総理がデフレ脱却のため、来年の2024春党労使交渉においても、23春党を上回る水準の賃上げを実現するよう要請したことを踏まえまして、この日本郵政グループを所管する総務大臣として、この日本郵政で働く社員の賃上げについてどのようなお考えを持っているのか、お受け止めをしたいと思います。
36:11
委員からこれまでに経緯をお話しいただきましたが、まさによく分かる話でありますが、賃金の上昇は極めて大事なことでありますので、しっかりと受け止めたいと思いますが、まず、日本郵便におかれましては、令和5年度につきまして、郵政民営化以降最大の賃上げとなります5.11%の賃金改善を実施されたと承知をいたしております。また、11月15日に開催されました政労主の意見交換におきましては、総理から経済課に対し、足元の物価動向を踏まえ、来年の春冬に向け、今年を上回る水準の賃上げの協力を要請したところであります。日本郵便におきまして、こうした総理の発言の御指示を踏まえた対応を期待しておりまして 、総務省としましても、日本郵便の対応状況につきまして注視をしてまいりたいと思います。日本放送協会山田専務理事におかれましては、退席いただいても結構です。
37:05
ありがとうございます。まず、しゅんとですね、その前にですね、郵便事業の収支状況は、郵便法第67条第7項の規定に基づき、毎年会社が公表することとなっております。2022年度は赤字という結果でございました。また、今年度の郵便物流事業の業績は赤字になるという予想が既に出されております。そのような中で、この日本郵便の令和5年事業年度において、令和4年事業年度の業務区別収支の状況も踏まえつつ、郵便料金の見直しについて検討を進めるということを事業計画の中に盛り込みました。まさしく、先ほどの1円の投資についても申し上げましたが、是非とも賃金を上げて人材を確保していかないと、もう事業が成り立ちません。そして、郵便局者設備投資もしっかりと行っていかなければなりません。