1:34
次の会見をお送りいたします。大輔君が選任をされました。理 事の補欠選任についてお諮りをいたします。委員の異動に伴い、現在理事が1名決院となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。理事の選任につきましては、選例により委員長の指名にご一人願いたいと存じますが、ご意義ございませんか。(いない)ご意義ないと認めます。それでは理事に、若松兼重君を指名いたします。
2:04
政府参考人の出席要求に関する件について、お諮りをいたします。財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、金融庁総合政策局長、岐阜本幸君、他3名を、政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご意義ございませんか。(いない)はい、ご意義ないと認め、採用決定をいたします。参考人の出 席要求に関する件について、お諮りをいたします。財政及び金融等に関する調査のため、本日の委員会に、日本銀行総裁、上田和夫君、同副総裁、内田新一君、同理事、小口弘秀君、同理事、加藤武志君、同企画局長、正木和弘君、及び同決済機構局審議役、鈴木浩一郎君を参考人として、出席を求め、その意見を聴取することに、ご意義ございませんか。(いない)ご意義ないと認め、採用決定いたします。では、財政及び金融等に関する調査のうち、日本銀行法第54条第1項の規定に基づく、通貨及び金融の調節に関する、報告書に関する件を議題といたします。日本銀行から説明を聴取いたします。
3:32
日本銀行は、毎年6月と12月に、通貨及び金融の調節に関する報告書を、国会に提出しております。本日、最近の経済金融情勢と、日本銀行の金融政策運営について、詳しくご説明申し上げる機会をいただき、初恒例申し上げます。まず、最近の経済金融情勢について、ご説明いたします。我が国経済は、緩やかに回復しています。輸出や高工業生産は、供給制約の影響の緩和に支えられて、横ばい圏内の動きとなっています。企業収益は、全体として高水準で推移しており、業況感は、緩やかに改善しています。こうしたもとで、設備投資は緩やかに増加しています。雇用所得環境は、緩やかに改善しています。個人消費は、物価上昇の影響を受けつつも、緩やかなペースで着実に増加しています。先行きは、海外経済の回復ペース鈍化による下押し 圧力を受けるものの、ペンタップ需要の顕在化に加え、緩和的な金融環境や政府の経済対策の効果などにも支えられて、緩やかな回復を続けると見ています。物価面を見ると、生鮮食品を除いた消費者物価の前年比は、政府の経済対策によるエネルギー価格の押し下げ効果などによって、一頃に比べればプラス幅を縮小しているものの、既往の輸入物価の上昇を起点とする価格転嫁の影響から、足元は3%程度となっています。先行きについては、来年度にかけて2%を上回る水準で推移した後、2025年度にはプラス幅が縮小すると予想しています。この間、消費者物価の基調的な上昇率は、2025年度にかけて2%の物価安定の目標に向けて徐々に高まっていくと見ています。先行きのリスク要因を見ますと、海外の経済物価動向、資源価格の動向、企業の賃金価格設定構図など、各国経済物価をめぐる不確実性は極めて高い状況です。その下で、金融為替市場の動向や、その我が国経済物価への影響を十分注意する必要があると考えています。この間、我が国の金融システムは、全体として安定性を維持しています。先行き、グローバルな金融環境のタイト化の影響などには注意が必要ですが、内外の実体経済や国際金融市場が調整する状況を想定しても、我が国の金融機関が充実した資本基盤を備えていることなどを踏まえると、全体として相応の関係性を有しています。より長期的な金融面のリスクとしては、金融機関収益への下押しが長期化すると、金融仲介が停滞方向に向かう恐れがある一方、二回り追及行動などから金融システム面の脆弱性が高まる可能性もあります。現時点ではこれらのリスクが大きくないと判断していますが、先行きの動向を注意する必要があります。次に、金融政策運営についてご説明申し上げます。日本銀行としては、現時点では、物価安定の目標の持続的安定的な実現を十分な角度を持って見通せる状況にはなお至っておらず、今後、賃金と物価の好循環が強まっていくか注視していくことが重要と考えています。こうした中、超短期に理想さつき量質的金融緩和の下で粘り強く金融緩和を継続することで、経済活動を支え、賃金が上昇しやすい環境を整えていく方針で す。また、日本銀行は、10月に超短期に理想さの運用において柔軟性を高めておくことが適当であるとの判断に基づき、超期金利の上限の目処1.0%とし、大規模な国際会例と機動的なオペ運営を中心に金利相策を行うことを決定しました。日本銀行としては、賃金の上昇を伴う形で、2%の物価安定の目標を持続的安定的に実現することを目指して、金融政策を運営してまいります。ありがとうございました。以上で説明の聴取は終わりました。これより質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。勝部検事おはようございます。立憲民主社民の勝部検事です。今日は、上田総裁並びに副総裁にもお越しをいただきました。ありがとうございます。早速質問をさせていただきます。様々な意味合いで、長すぎた前任の黒田総裁を引き継いで、上田新総裁が就任されましたが、既に早くも9ヶ月が経過しております。概ねご覚悟を持って就任されたと思いますが、現状は非常に厳しい状況にあって、コロナが若干落ち着いて、これからというときに急激な物価高騰、あるいはマイナス成長、そしてロシアからウクライナに対する侵略に加えて中東情勢が激化している、国際交わし 市場なども変動して、大変厳しい環境にあると思います。上田総裁にとっては、一瞬たりとも気を緩めることもできない情勢ではないかと拝察をしますが、そういう最中にこのようにお時間をいただきましたので、この間、私も日銀の状況などは、報道で知るところが多く、具体的な中身まで十分に承知しているわけではございませんが、数点にわたって問題意識を持った点についてお聞きをしてまいりたいと思います。その前に、昨今、後を絶たない国内金融機関のシステム障害について若干お伺いしたいと思います。国内金融機関でのシステム障害が相次いでおりますが、10月には、全銀ネットでのシステム障害がありました。10個を超える金融機関で不具合が生じた、そして復旧まで2日間も要した利用者送金に255万件影響が出たということで、社会的に大変大きな事件となりました。金融当局もすぐさま対応されて、徹底した調査を命じ、11月30日にその報告書が提出されたと承知しておりますが、そこで金融庁にお伺いしますが、今般の全銀ネット障害の影響と、11月30日に出された報告書の概要について、ご説明いただきたいと思います。
11:33
お答え申し上げます。先般の全銀システムの障害の発生に伴い、影響を受けた金融機関での取引は、支向と非支向、両側を合わせますと566万件でございます。そのうち約102万件で、当日中の処理が完了しなかったものと承知しております。この障害に関しまして、全銀ネットとNTTデータからは、原因及び改善・再発防止策等について報告を受けております。内容でございますが、障害原因については、金融機関を識別するデータファイルの作成過程で、作業領域メモリーでございますけれども、これの設定に誤りがあった結果、データファイルの一部に破損が生じたということによって障害が起きたということを報告を受けておりまして、この背景といたしましては、システムの誤りの検出体制の不足、復旧対応の遅延、システム人材不足などの課題を認識をしているという報告を受けております。全銀ネット及びNTTデータのそれぞれにおいて、この点につきまして改善・再発防止策を行うと、こういった内容でございます。金融庁といたしましては、原因分析や再発防止策の策定実行をしっかりと進めることにより、こうした事案が繰り返されないことが重要と考えておりまして、そうした観点から、この提出された報告内容を精査するとともに、改善対応をしっかりと進めるよう、指示してまいりたいと考えております。
13:11
影響が出た件数は、私が承知している以上に多いということが今分かりましたけれど、その原因が、メモリー不足が原因だったということで、これもにわかに信じがたいというか、驚きを隠せないなと思っています。家にあるパソコンなどで、メモリー不足でフリーズをするというようなことはあるかなと思いますけれど、まさに国を代表する大企業のネットワークがこういうことで、障害が起きるというのはちょっと信じがたいなと。ですので、重ねてお伺いをしたいと思うんですけれども、この間、防衛力強化の議論などもここでも再三やってきたわけですけれど、その時には、これからの主戦場はサイバーと宇宙だという話を岸田総理も、あるいは政府からも何度もそういう説明を受けてきました。そういうこともあってか、やはりこういう大規模なシステム障害などが起きる と、これは何か海外からサイバー攻撃でもあるのではないかというようなことが不安になるということであります。そこで重ねてお伺いをしたいと思いますけれども、当局はこの度の全銀ネット障害はサイバー攻撃の可能性は全くないという判断でよろしいのか、またこれまでに金融機関に対するサイバー攻撃というのは把握をされているのかどうかお伺いをしたいと思います。
14:56
先般の全銀システムの障害につきましては、全銀ネット及びNTデータの報告を受けて先ほどご説明したとおりでございますけれども、この障害原因、これも先ほどご説明を申し上げましたとおり、開発時の設定の誤りによるものであるというふうに報告を受けておりまして、サイバー攻撃によるものではないと私どもも認識をしているところでございます。また金融庁は金融機関に対しまして、法令等に基づきシステム障害やサイバーセキュリティ事案の発生を認識次第、直ちにその事実を当局宛に報告することを求めておりまして、この報告を通じて 金融機関へのサイバー攻撃を把握しているところでございます。
15:41
サイバー攻撃を認識しているところでありますということですけれども、実際にはその実態というか、サイバー攻撃があったのかどうかということも併せてご説明をいただきたいと思います。
16:00
2022年度の金融機関へのサイバー攻撃件数でございますけれども、この障害の発生の中で外部からの不正アクセス、ドス攻撃などは、全体1900件の中の約5%というふうに把握しておりますので、詳細が不明なものも当然たくさんございまして、これがサイバー攻撃なのかどうかという判定は極めて難しいございますけれども、そうした数字を把握しているところでございます。
16:31
分かりました。サイバー攻撃は5%程度あるのではないかという認識でありますから、それが本当に例えば、大きな、例えば日銀などにそういう攻撃があったりすると、これは大変大きな影響になるのではないかというふうに思います。そこで、金融システム障害は繰り返し発生してきておりますけれども、当局はこの現状をどのように分析をされているのか、今、サイバー攻撃が5%と言いましたけれども、その他のところで一体何が起きてこういうことになっているのか、どのような対策を講じられているのか、その対応策、そして今後の方針を伺いたいと思います。
17:25
お答えいたします。金融庁では法令等に基づきまして、システム障害が発生した場合には金融機関に報告を求めておりますが、これらの報告等に基づきまして、一定の分析も行ってきております。そして、その分析結果や金融機関にとって参考となる事例などを取りまとめまして、2019年以降、毎年でございますけれども、金融機関のシステム障害に関する分析レポートとして公表を行ってきております。直近6月に公表しました2020年度版のレポートにおいては、例えば、金融機関は顧客への影響が大きい重要な業務につきまして、ベンダーなどの外部委託先の管理を適切に行うということを含めまして、まずは、システム障害の未然防止のために必要な対策をしっかり講じること。これが基本ではございますが、単にこればかりではなく、仮に障害が発生した場合にも顧客業務への被害を最小化し、可能な限り早期に業務復旧を行うことが重要である、そういう体制、あるいはBCPを行うことが大事であるといった指摘などを行っております。金融庁といたしました引き続き、検査やモニタリングによりまして、金融機関のシステムリスクの管理体制を検証していくことに加えまして、金融機関側の主体的な体制整備を促すべく、先ほど申し上げました分析レポートの公表などを行うこと、こうしたことを通じまして、金融業界全体の対応能力の向上を図ってまい りたいと考えております。先ほどちょっと触れましたけれど、日銀のシステムメンテナンスの堅牢性や安定性というのは、どのように評価をされているのでしょうか。維持管理業務の将来的な課題についても、併せて日銀にお伺いをしたいと思います。お答えいたします。日本銀行は今先生も御指摘いただきましたように、様々なシステムを運営しておりますけれども、その中でも特に円の資金と、あと国債の決済を処理する、日本の決済システム全体を支える重要な役割を持っている、日本銀行金融ネットワークシステムというのを運営しております。いわゆる日銀ネットと呼んでいるものでございます。これはこの日銀ネット、このように極めて重要な役割を守ることから、重要な機器、例えばメインのコンピューターなどは、二重化するという形で、その安全性を確保するような措置をとっております。そういうこともありまして、1988年からこちらは稼働を行っているんですけれども、障害発生というのは極めて少なくて、安定的な稼働を維持しているところでございます。特に将来的なことを考えると、やはりIT技術は急速に進歩しますので、こちらについてその動きをしっかりとアンテナを張りながら、随時新しい技術を入 れながら、システムのアップデートとか、今先生が言っていただきました維持管理業務などについても、それを技術を利用しながら、しっかりとこの先も安定稼働に万全を期していくことが大事だなというふうに考えているところでございます。勝部委員、非常に大事なところだと思いますけれども、ちなみに日銀に対するサイバー攻撃というのは過去にあったんでしょうか。それから今、サイバー攻撃に対する対応というんでしょうか、対策というんでしょうか。どんなふうに取られているのか教えていただければ。日本銀行、加藤理事。今申し上げました日銀ネットということについては、これまでサイバー攻撃によって被害を受けたということはございません。これは日銀ネットという仕組み自体がサイバー攻撃を受けにくいようなシステムの構成をしているということと、あとは不正な通信が来た場合にはそれを遮断すると、そういったようなことを講じていることの要因でサイバー対策というのはしっかりと講じているということが効果を発揮していると思っております。ただ、サイバー攻撃自体は常に巧妙化していま すし、特に世界経済が不安定化してきている時というのはこれは非常に発生しやすいと認識しております。その意味で最新の技術動向も入れながら、サイバー攻撃対策というのは常に進化させていかなければいけないというふうには考えております。
21:51
詳しくご説明いただきましてありがとうございます。それでは、上田日銀総裁にお伺いをしてまいりたいと思うんですけれども、上田総裁が2月に義運で行われた初心執議、私は義運に織り回すものですから、そのトップバッターを務めさせていただきまして、その時以来、非常に関心を持って注目をさせていただきました。いくつか話題がありましたものですから、その中で一つお聞きしたいなと思っていますのは、6月の末にですね、欧州中央銀行主催で行われた、首要中央銀行トップによる国際フォーラム討論会というのがありまして、そこで上田総裁は、パウェル議長やラガールド総裁、それからイングランド銀行のベイリー総裁らと、壇上に上がり、日銀の大規模緩和の正当性を真面目に説明をされたと。一方で、発言の要所で独特のジョークを連発して会場の爆笑を誘ったと、そういう報道がありました。それを見てですね、私は非常に真面目という言い方はあれかもしれませんけど、やっぱり総裁の仕事柄、極めて発言にはですね、慎重・安全運転が旨とされているのかなと思っていましたら、そういうコミュニケーション力が非常にお高いのだなということを感じてですね、ある意味ちょっと意外でもあり、しかしいいなというふうに実は思いました。海外の報道もですね、今までのこんな面白い日銀総裁は初めてという、そういう見出しがついてですね、報道されたということでありまして、円に対する信頼とか日銀に対する信用性というのか、それはもちろん高めなきゃいけませんけど、日銀総裁の果たす役割というのも、私は非常に大きいなと思ってですね、世界からそういう意味では信頼を得る、あるいは一緒に何か取り組もうという気持ちにさせるという意味ではですね、非常に効果的な発言だったのではないかなというふうに思うんですけれども、その時のことも含めてですね、この9ヶ月間どのように取り組んできて、どういう今感想と言いましょうか、思いを持っておられるのか、併せてですね、内外の関係者に対するコミュニケーションももちろんですけれども、やっぱり国民、国会に対してもしっかりとしたコミュニケーションを取っていくということは、極めて重要だと思っております。今日はお越しいただきまして、直にお話を聞けるので、ぜひその辺、コミュニケーションについてですね、日頃心がけておられるようなことがありましたら、ご協力をいただきたいというふうに思います。
24:54
2月の所信質疑においては、委員からご質問をいただきまして、その中で私は非常に難しい状況の中で仕事を引き受けるということは、それ自体非常にチャレンジングなことであるというふうに申し上げ、ある意味ちょっと生意気な、この年で生意気というのも変ですが、ことを申し上げてしまったわけですけれども、その後はやはりグローバルに、例えば3月に金融機関系問題が発生したり、ということに始まりまして、いろいろな不確実性が高い状況が続いてございます。思った以上にチャレンジングな状況かなと思いながら、日本日銀のほかのボードメンバー、あるいは執行部と議論をされる中で、できる限り適切な金融政策に努めてきたところでございます。コミュニケーションにつきましては、新トラでの会議のお話、触れていただいてありがとうございました。ただあれは、私としてはずっと真面目に話をしていたつもりだったんですが、あるところで会場が急に笑い出しまして、私もびっくりしたというところでございます。それを含めまして、週に以降、決定会合後の記者会見、インタビュー、あるいは国会での答弁など、様々な機会を通じまして、政策決 定の内容や背景の考え方について、広く国民に丁寧で分かりやすい説明を心がけてきたところでございます。今後とも丁寧な情報発信に努めていきたいと思っております。まさに自然発生的に笑いが起こるというのは、大変素晴らしいことで、笑いを取ろうとしてすべってしまうよりは、よっぽどいいのかなと思いますが、今おっしゃっておられましたけれども、国民の皆さんに対しても、コミュニケーション力をしっかり発揮しなければいけないという趣旨の、今ご発言がありましたのですが、そこでちょっとお聞きしたいのですけれども、日銀には国民の声ということで、声を届けるシステムがありまして、それに対して急激に声の数が増えたという報道もございました。前任の黒田総裁がお勤めになっていた3月は23件だったのですが、上田総裁が就任された4月には60件になり、5月は68件と、今は100件を超える国民の声が寄せられているということでございます。その中身と、どのような声が今のところ状況になっているのかということを、西銀にお聞きしたいと思います。日本銀行の政策 業務運営につきましては、日々国民の皆様から電話やメール等で様々なご意見が寄せられております。上田総裁が就任した4月以降について見ますと、金融政策の見直しや円安への対応を求めるご意見を中心に、毎月おおむね100件から200件程度で推移をしております。
28:34
私が認識している以上に、多分最近更に増えているんだというふうに思うんですね。今おっしゃられたように国民の皆さんからの声は、物価高円安に対するある意味批判と言いましょうか、悲鳴と言いましょうか、お願いというような、そういう声ではないかというふうに思うんですけれど、上田総裁ご自身はですね、この国民から寄せられた意見を直にご覧になっておられますかということと、併せてその数が増加していることについて、どのような認識、そして要因だというふうにお考えなのか、どのような要因があるというふうにお考えなのかお聞きしたいと思います。
29:16
私どもの広報活動に対する国民の皆様の関心、あるいはより直接的な政策に対する、今ご指摘いただいたような国民の皆様のご意見、これを月ごとにまとめて内部のレポートにしたものがございます。これを毎月私は読むようにしております。その中で、これもご指摘いただきましたように、6月以降特に批判的な意見も増えてきているなということ、またそのいくつかの内容についても目を通しております。これは今でもなく、日本銀行の政策業運営が国民生活に密接に関わっていることの大きな誤差だと思っていますし、直接的には先ほども出ましたように、インフレ率が上がってきた、思った以上に上がってきた、イラストが続いているということを反映した意見の増加かなと思っております。こうした点を踏まえまして、引き続き日本銀行の政策業運営について、分かりやすく丁寧に説明してまいりたいと思っております。菅質弁应今おっしゃられたように、国民の皆さんの生活が、日銀の政策で大きく変わるということ、以前はそんなふうに感じることがあまり多くはなかったんじゃないかと思うんですね。しかしながら今まさに、これからどういう判断をされていくのか、金利をどうしていくのか、出口はどうするのかといったことを、本当に国民の皆さんが注目をしている、それだけ生活が厳しいという照査だと思いますので、ぜひその辺を踏まえて、ここで、いつ金利を上げるんですか、みたいな話を聞いても、おそらくお答えをいただくことは難しいと思いますので、そういう趣旨の質問はしませんけれども、しかしながら、国民の皆さんには分かりやすい説明というのが非常に大事で、先ほど、消費の方も少し緩やかに 回復傾向にあるとおっしゃいましたけれども、実際は必ずしもそうではないなと私は実感しています。そして、マインドというのも大事なので、これからどうなっていくのかという不安が高ければ高いほど、マインドは下がるというか、消費は控えめになっていくことにつながると思いますので、ぜひその辺の説明は日常的に気をつけてしっかりやっていただけたらということを申し上げたいと思います。最後の質問になるんですけれども、日銀の政策決定会合をめぐる事前報道、リークについてお伺いしたいと思います。これに関連する記事が、私は2つほど目にしたんですけれども、1つは11月2日のブルームバーグオンライン誌に掲載された、日銀決定の直前報道情報漏れ対策法というコラムの記事がありました。それからもう1つは11月14日に東洋経済オンラインに掲載された、なぜ日銀の政策変更は事前に報道されるのか、似たような記事なんですけれども、こういう記事がありまして、そのブルームバーグの記事から少しお聞きをしたいと思っているんですけれども、この記事にはフォワー ドガイダンスの見直しやYCC修正再修正と、上田総裁から何らかの発表があった際、その情報が最初に示されたのは、いずれも公の場ではなく、日経新聞の紙面であったというふうに記事になっています。それから海外の主要中銀の場合でも、前ブレ記事などは出るんだけれども、日経の報道ほど具体的ではなく、しかも会合の開催中に記事が出るということは全くない。日銀と日経との関係は独特だという表現がされていました。もしこれが観測機器みたいなものではなくて、意図的にされているんだとしたら、これは日銀の側にセキュリティ上に大きな問題があるんじゃないかとまで書かれていたわけです。思い返せば2016年の1月に、金融政策決定会合では、当時の黒田総裁が直前まで否定していたマイナス金利の導入について、導入が迫っているという記事が日経に出て、この衝撃はあまりにも大きかったと。日銀も調査をしたということが記憶にあるわけですけれども、私は非常に問題意識を持っておりまして、この記事の最後には、ひょっとしたらこの 先の大きな金利を解除する公表のときに、公式発表ではなくて、メディアから情報を流れる形で出すことを、ひょっとしたら日銀は望んでいるのかみたいな、そういう批判的な記事なわけですね。ですから、こういうような事実があり、そしてこういう報道に対して、日銀の皆さん、特にプロパーのトップとして、長らく日銀業務総体に携わってこられた内田副総裁に、どのようにお考えなのかお聞きをしたいと思います。
35:30
お答え申し上げます。今日、御議論いただいておりますとおり、日本銀行の政策というものは、国民の皆様に大きな影響を及ぼすものと思っております。また、効果の波及という意味で申しましても、金融政策は、金融市場、あるいは金融機関行動などに働きかけることを通じまして、経済学部下に波及していくもの でございますので、日本銀行の考え方を分かりやすく伝えていくということは、極めて重要だと思っております。そういった観点から、総裁中心でございますが、総裁はじめとしまして、副総裁、その他のボードメンバーが全国各地にお邪魔しまして、丁寧な御説明に努めているところです。また、国民の皆様の多くは、当然そういう直接の機会というよりも、報道を通じて情報を取得されるというものでございますので、閉鎖から報道機関に対しては、説明を行っております。これはおもとにしつつ、各社がそれぞれの見方を報道しているものと認識しております。同時に、情報管理につきましては、厳格なルールを定めております。例えば、報道関係者と接触する場合には、必ず複数名で対応することといたしておりまして、一人で会うということはございません。また、金正柵決定会合の2日前から、会合後、総裁の記者会見が終わるまでの間ですが、国会で御議論いただく場合は別ですけれども、金融政策あるいは金融経済情勢について、外部には発言しないというルールとしております。引き続き、日本銀行の考え方が適切に、金融市場、それからもちろん国民の皆様に伝わるよう、努めてまいりたいというふうに思っております。はい、そういうことにぜひ心がけていただいてですね。やはり、間違った報道などが出ることが一番問題だというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。最後にですね、本当に先ほど総裁もおっしゃってましたけど、非常に厳しい状況の中で就任されたということで、家中の栗を拾う覚悟で総裁になられたというふうに受け止めております。厳しい状況ですけれども、ぜひ日本の経済、金融をですね、やっぱりしっかり支えた上で、上向いていけるようにですね、ご努力をいただけたらと思いますので、最後にですね、今後の取組について、ご所見がありましたら一言お伺いをして、時間が来ておりますので、質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。質問を。一言。では、日本銀行、ウェダーソンサイ、時間が来ておりますので、簡潔にお願いいたします。先ほど、最初に申し上げましたとおり、チャレンジングな状況が続いておりますが、年末から来年にかけて一段とチャレンジングになるというふうにも思っておりますので、委員御指摘の情報管理の問題もきちんと徹底しつつ、丁寧な説明、適切な政策に努めていきたいと思っております。
38:47
立憲民主社民の熊谷でございます。ウェダー総裁、初めて質問をしますので、どうぞよろしくお願いいたします。えーとですね、11月の28日の日に、中間報告がありました。23年度上半期の決算で、国債の時価評価の関係でですね、過去最大の10.5兆円評価存という報道がなされておりますし、発表されております。日銀の方は、この保有国債の評価を、消却減価法で行っているので、時価による評価存が財務面に影響を及ぼすものではないというふうにされておりますし、先日ウェダー総裁も、本委員会の浅田委員の答弁や、それから衆議院の委員会での答弁で、一般論として中央銀行には通貨発行益があり、長い時間をかけて収益を回復していることができることや、自ら支払い決算手段を提供していることから、一時的に財務が悪化しても、政策運営能力に支障が生じることはないというふうに答弁をされております。私も何とかこれを理解をさせていただいているんですけど、国民の皆さん、これを聞いて果たしてストンと理解ができるものなのかどうかなというふうに思っておりまして、そのように、総裁は答弁をされていますけれど、バランスシートに現れていないとはいえ、実質的には、今580兆円超の、確か国債、母貨であると思うんですけれど、その評価ゾーンが、だんだんと大きくなるのではないかという漠然とした不安があったり、国民の間に、そして投資家の間に出ると、日銀に対する信頼の低下につながる可能性は、僕は否定できないのではないかなというふうに思っておりまして、上田総裁の答弁の中にも、リスクは否定できないというような一言もございますけれど、今後の金融政策の運営にあたって、円安の対策のために、金利上昇も考えなければいけないというような状況の中で、金利がだんだんと上昇していく局面の中で、日銀の財務面への影響、ひいては日銀に対する国民や投資家の信頼、信任というところの維持を、どのように上田総裁はお考えなのか、日銀の財務状況は心配ないですと、胸がたたけるような状況なのかどうか、国民の皆さんが理解できる、平易な言葉でご説明いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
42:00
既に委員御指摘いただいたところですけれども、私どもが保有する国債の金利上昇による評価 損のまず問題ですけれども、これは評価方法として会計的に消脚減価法というやり方を採用していますので、直接決算上の期間損益には反映されません。その上で長期的には、これも委員御指摘いただいたとおりでございますが、通貨発行益がずっと発生していくということで、長い目で見てそれを回復するということが収益に反映されてなくても、損が減っていく、あるいは満期が来るところで、母貨でなくなっていくということで大丈夫なようになっておりますが、一般論として、中央銀行、自分で支払い決済手段を提供できるということで、何らかの理由で一時的に財務が悪化しても、政策運営能力に支障を生じることはないというふうに考えてございます。ただ、そうは申しましても、私どもの財務の問題に、財務リスクの問題に、何らかの理由で着目、注目が集まりまして、金融政策をめぐる、無用の混乱が生じるということは避けたいと思いますので、財務の健全性にも、常日頃から配慮した運営を行っているところでございます。こうした点を引き続き留意して努めていきたいと 思っております。
44:06
ありがとうございます。前の答弁よりかは少し分かりやすくなったのかなというふうに思いますけれど、国民の漠然とした不安、先ほど勝部委員の方からマインドという言葉がありましたけれど、そういったところにしっかりと説明をされて、本当に日銀信頼をしていただいて結構ですというような、信頼感を得られるような説明も心がけていただければありがたいなと思います。質問時間が短いので、次の質問に行きたいと思います。次は、円の実力が下がっているという報道もございました。今、さっき円例と調べさせていただきましたら、1ドル147円前後で今取引をされております。円の実力を示すとされている実質実行為替例等は、長期的にずっと低下が続いておりまして、今年の秋には1ドル360円時代の固定相場時代の水準と比べると、過去最低の価値ということを更新したという報道もございました。1995年の4月と比較すると、円の購買力はその時に比べて、今現在6割も下がったというふうに言われております。上戸総裁も、これも衆議院の議論の中で、実質実行為替例等について、日本の物価上昇率が貿易相手国よりも長期にわたって低いことが影響して低下をしている。そして、それに比べてこの2円ぐらいは、タイドルで名目カーセレートの低下が影響しているというふうに答弁をされていると承知をしておりますが、このような長期の円の実力低下に対して、金融政策だけで果たして対抗ができるのだろうかというふうに思っておりますし、この日本の経済の低迷状況、円の実力低下というところから脱出していくには、政府も含めて経済政策の在り方全体が問われているのかなというふうに思っております。これから過度な円安を是正していくには、カーセレートや物価のインフレ率格差などを是正をしていかなければいけないというふうに思っておりますけれど、この点直接総裁が述べるのはなかなか難しいと思いますけれど、我々も国会におきまして、しっかりと賃上げをしていくことに努力をしながら、この円の実力回復のために、物価の上昇率ももう少し、2%目標ですけれど、海外に比べるとまだまだ低い状況だと思っています。こういったところを是正をしながら、やっぱり 円の価値というものをもう少し高めていって、日本経済の低迷を脱するというところに、我々も寄与していきたいなというふうに思っておりますが、日本銀行として、上田総裁として、この経済の低迷状況を脱出していくために、どのようなことをお考えなのか、お知らせいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
47:36
川瀬相馬の水準やその評価については、私の立場で具体的にコメントはなかなかできませんけれども、委員おっしゃいましたように、例えば実質、川瀬冷凍の計算の際には、あるいは長期低落傾向の理由の一つとして、内外の物価上昇率格差というものが計算上はございます。私どもとしましては、現在、持続的な2%のインフレ率の目標を達成するということで、金融政策、粘りず良く緩和を続けているところでありまして、この話とも対応しているのかなというふうに思っております。
48:27
時間が来てしまいました。役ら副大臣、すみません。予定をしていた質問できませんでしたけれど、しっかりと通告した中でご対応いただければ幸いでございます。質問を終わります。ありがとうございます。
48:58
日本維新の会、浅田仁志です。私は今日、マイナス金利の解除についてお尋ねしようと思っていたんですけれども、先ほど、日銀総裁、上田総裁の御発言の中で、長短金利創札期量的出席金融緩和の下で、粘り強く金融緩和を継続するという御発言がありました。不適切な質問になってしまうのかなと思いますけれども、今、新聞等、ゼロ金利はいつ解除されるか、後期到来とか、今の日銀総裁の御発言にもかかわらず、メディアはそういう論調で取り扱っております。私自身も、マイナス金利ということに関して、マスコミにも誤解があるのではないかと思う不思議がありますので、この際、マイナス金利ということについて明らかにしておきたいと思いますので、そういう意味から、上田総裁の御答弁をお願いしたいと思っております。まず、申し上げましたように、マイナスの金利ですね。日銀の、そこに行く前に、先ほど、金融システムは安定しているという御発言がありました。私、日銀が10月に出した日銀金融シス テムレポートを読ませていただいて、何か違和感があったんですけれども、先ほどの総裁の御発言と不合しているので、一致しているので、日銀はこういう考え方なんだなということを改めて感じた次第でございますけれども、気になるところが何点かありましてね。金利リスクというところに、これからのシミュレーションをされているわけですね。イールドカーブコントロールのところで、スティップ化した場合と、それからパラレルシフトした場合、橋だけピッと上がるのか、いわゆる業界用語で立っているという状態にするのか、寝たままの状態ということなのかということなんですけれども、その前提として、翌日もの金利をマイナス0.1%で固定されております。ここのところだけ、翌日もの金利をマイナス0.1%で固定というところが気になりました。政策金利をマイナス0.1%でなく、翌日もの、いわゆるオーバーナイトものですよね、の金利をマイナス0.1%で固定しておりますけれども、これが果たして現実的な仮定なのかどうかというところに疑問を持ちますので、総裁の明快な御答弁をお願いしたいと思います。
52:32
委員御指摘のレポートでは、さまざまなスミレーションの結果を報告しておりますけれども、その中でやはり委員御指摘いただいたように、ヒールドカーブの形状変化について、おまかに2つのケースを取り上げています。1つでは短期金利はマイナス0.1%で固定されて長期だけが上がるというケースと、もう1つでは両方が1%上がるというケースを念頭に置いた計算をしております。これはそれぞれが非常に現実的と思えるからそのケースを取り上げたというよりは、おそらく現実は両方を何かの形で組み合わせたようなシナリオになるんだと思いますけれども、そのシナリオの下でどういうことが起こるかということを想像していただくに際して、この極端なケース2つを取り上げて結果を示しておくことが役に立つのではないかという趣旨の計算でございます。浅田委員 私がお尋ねしたかったのは、政策金利をマイナス0.1%に固定するのではなしに、翌日もの金利をマイナス0.1%と固定していると、ここを問題にしているんです。何で政策金利をマイナス0.1%に固定すると言うはずに、翌日もの金利をマイナス0.1%に固定するのかというところを問題視しているんです。日本技術庁上田総裁 次の御質問とも関係するのかもしれませんけれども、私分析を担当したもの、直接担当したものではないので、担当者の気持ちがからわしもあるんですけれども、そこは短期政策金利とおいても、翌日もの金利というふうにおいても、おそらく計算結果に大差はないという気持ちで計算されたんだというふうに想像しております。朝田委員 総裁はそういう御発言をされていますけれども、オーバーナイトモノ金利を毎日確認できます。日銀のホームページの一番下のところを見れば、毎日どういうものであるかというのが報告されています。さっきも確認したんですけれども、12月5日までしか載っていなかったんですけれども、12月5日のオーバーナイトモノ金利というのは、平均でマイナス0.011%、最高が0.001%、最低がマイナス0.087%です。だから、分析された方があまり大した違いないと思って、そういう前提を置かれたんだと思いますというふうな御発言だったと思うんですけれども、マイナス0.1%と、もう一個ゼロがつくわけですよね、0.011%。これはものすごく大きな違いが私があると思うんですね。マイナス0.1%ですと、100万円で1000円です。1億円で10万円です。それがマイナス0.01%になりますと、100万円で100円、1億円で1万円です。だから、ものすごく開きがあると思うんですね。そこで、今申し上げました短期政策金利のマイナス0.1%というのと、無担保コールオーバーナイトモノのレートの違いを御説明いただきたいと思います。どなたでも結構です 。
56:48
お答えします。私ども現在、短期政策金利にしておりますのは、マイナス0.1%でございますが、日本銀行の当座預金の一部、政策金利残高と呼んでおりますが、ここに預金していただいた部分について不利をしております。不利と言いながらマイナス0.1%はちょっと変ではありますけれども、この金利を政策金利というふうに呼んでおります。他方で、それとは別に、日々、銀行間の資金のやり取りをします。コール市場において実際に取引がなされております。これが例えば、翌日モノの取引であれば、翌日モノ、それに関わる金利が翌日モノ、オーバーナイトレートということでございます。こちらの方は日々動いておりまして、下はマイナス0.1から上はちょっとプラスの間で動いているということで、概念的にも違うものですし、片方はマイナス0.1のままですが、片方は日々動いております。
58:04
概念的には違うものであると、後で確認しようと思っているんですけれども、御発言をいただきました。それで、マイナス金利解除ということが、マスコミ等でいろいろ報道されています。具体的に、マイナス金利解除なら17年ぶりの利上げという報道があるんですけれども、これは正しいですか。
58:36
マイナス金利でなくなるのが17年ぶりという御質問でしょうか。
58:46
先ほどもお答えいただいているんですけれども、私の認識として、金利が上がるというのは、アメリカのFFレートを今5.何%ですか、それが上がるという意味と、マイナス金利を解除するというのは概念的に違うんですね。ところが、同じように扱っている報道機関が多数あるので、非常に混乱を生じてしまっているのではないかと、私は思っております。だから、マイナス金利が解除なら17年ぶりの利上げという報道は、間違っていると思うんですね。次元を変える話ですから、マイナス金利という次元から正常な次元に移行、異次元から正常次元に戻るというか、そういう次元の違い、次元を違えるという意味ですので、だから、利上げという意味では間違っていると思うんですけれども、いかがでしょうか。
59:49
マイナス金利そのもので申し上げれば、2016年に導入して以来でございます。ただ、私どもが今後、仮にマイナス金利の解除を含めまして利上げをしていく場合に、どの金利を政策金利として、外に対して公表していくかという問題、どの金利を政策金利にするかという問題がございます。その際に、例えば現在やっていますように、東西予金に不利しているところの金利を政策金利として、それを変えていくのか、政策金利として変えていくのか、あ るいは、オーバーナイトコール市場の翌日もの金利を昔のように政策金利としていた時期がございますが、そちらの方を政策金利として動かしていくのか、こうした様々なオプション、とりあえず2つですけれどもございます。この点について、現時点でまだ私どもどちらが適切かということの判断をしておりませんので、今後の金融経済情勢次第で決めて、また適宜発表してまいりたいというふうに思っております。朝田委員 今の御答弁から判断すると、ある新聞に記事になりました17年ぶりの利上げというのは間違いということですよね。何か誤解しているというふうに、私は今理解させていただきました。これも報道にあったんですけれども、マイナスの金利を解除するときは、その次の0.25%をいつ上げるとか、その次の利上げとか、そういうものもシミュレーションというか、視野に入ってきてマイナス金利を解除するというふうな御発言をされている日銀の幹部があるという表現、日銀の幹部でそういう発言をされている方がいるという報道があったんですけれども、上田総裁の頭の中も同じでしょうか。
1:02:09
私ども今申し上げていますのは、物価目標の達成ですね。これの見通しが立つようになれば、マイナス金利の解除、イールドカーブコントロールフレームワークの見直しということが視野に入ってくるということでございます。そのとき、仮にマイナス金利の解除をするとしまして、その後0に行くのか、0.1に行くのか、あるいはどれくらいのスピードで0.25、0.5上がっていくのか、そういうことについては当然のことでありますが、そのときの経済金融情勢次第ということに当然なると思いますので、現時点でこういう姿であるというふうに決め打ちしたものを心の中に持っているというわけでは全くございません。
1:03:05
ありがとうございます。たびたびその御発言の中にもあったんですけれども、マイナス金利政策の解除というのは、具体的にどういうオペレーションをされるんですか。
1:03:22
これは仮にでございますけれども、日銀東西預金につける金利、現在マイナス0.1でありますが、これを政策金利のまま引き続き使うという中でマイナス金利を解除するということになりますれば、そのマイナス0.1を例えば0とか0.1に引き上げるということになります。
1:03:52
今おっしゃるようなオペレーションをやってしまうと、資産のリザーブのところがすごく膨らんでしまうので、財務長官になるのではないかという懸念があるという指摘があるんです。いかがですか。
1:04:19
東西預金にプラスの金利を払い出しますと、それは日本銀行にとって費用になるということは正しいと思います。