1:10
ただいまから、東日本大震災復興特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。宮沢陽一君が委員を辞任され、その保潔士として上谷正幸君が占任をされました。政府参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。東日本大震災復興の総合的対策に関する調査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続きにつきましては、これを委員長にご一任いただきたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用を取り図りあげます。参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。東日本大震災復興の総合的対策に関する調査のため、本日の委員会に東京電力ホールディングス株式会社代表執行役員副社長坂井大輔君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、採用決定をさせていただきます。東日本大震災復興の総合的対策に関する調査をお議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言をお願いいたします。
2:39
自衛民主党の和田雅宗でございます。東日本大震災から間もなく12年と9ヶ月ということになります。私は当時NHKのアナウンサーとして仙台放送局に勤務をしておりましたけれども、この東日本大震災の復興を何としても成し遂げなくてはならない、そういう思いで職を受して参議院議員に立候補をして現在2期目ということになっておりますが、この期間中も被災地に足を運び、また復興の様子というものをつぶさにお話を聞きながら、政策立案、また復興の状況の改善に努めてまいりました。復興大臣におかれましても被災地を頻繁に訪れて現地の状況を視察をして様々な方からお話を聞いていらっしゃいます。私も同行を何度も何度もさせていただいております。そうしたことを受けて土屋大臣にお聞きいたしますけれども、大臣は今復興の課題についてどのように考えているでしょうか。
3:58
和田委員からの今のお話を聞きまして、本当にその和田議員の思いを心に受け止めた次第でございます。私も復興大臣になってちょうど3ヶ月になろうとしているところでございますが、廃命した翌日から被災地に入らせていただいて、できる限りお邪魔をしていろんな方のお話を伺ってまいりましたが、まだまだ足りないと思っております。今まで言った中での感想といたしましては、ある程度インフラ整備は完成してきているのかなと思いますが、一方でハード面が完了しても、依然として被災者支援のソフト面がこれからだなという思いがございます。心のケアとか、それから生活の生業とか、そしてまた生活するにあたっての環境整備ですね、地元で買い物をするところがないとか、そういう問題がありますし、特に医療問題、お医者さんがすぐに行ける医療関係がないので心配という方が多いかなと思っています。その中で原子力災害被災地については、避難指示を解除できた時期の違いによって、各自治体の復興状況、さまざまだなということを実感しております。特に基幹困難区域に残る自治体などは、依然として、よく発災直後の姿のままというんですが、直後のままだとすれば、農地なんかはわかるんですけど、今行くと農地がどこにあったか全くわからない状況でありますから、これは本当に心が痛むなという状況でございます。引き続き、基幹困難区域の環境整備、生活再建や創造的復興に向けた取り組みなど、中長期的な復興が必要であると認識しております。引き続き、私もさらなる現場主義に徹して頑張っていきたいと思っております。
6:18
大臣、ありがとうございます。ハードの面というのは、復興の面というのは、今回津波でありましたので、過去の災害と比べても非常に甚大なものであったということがございますし、また福島の状況というのは、これは原発に派生するものということで、これまでになかったことであるというふうに思います。心のケアなんですけれ ども、これは実は東日本大震災の時に、失礼しました、阪神淡路大震災の事故に起きたような動揺のことというのが起きていますので、これはそういうことを起こさないというようなこともそうなんですけれども、起きてしまった場合には、そういった洗礼というものも参考になりますので、そういったものも、復興庁の職員の皆さん優秀だと思いますので、そういった蓄積についても、大臣お聞きいただければ知見を得られるというふうに思いますので、そういったことで、大臣また復興庁の皆さんとも、私も地元の議員として一体的にやっていければというふうに思いますので、何卒よろしくお願いをいたします。それでこれ大臣にお願いなんですが、中国島による科学的根拠に基づかない不当な輸入規制によりまして、浜と言われる漁業現場では、価格下落の影響を受けているところが極めて多くなっています。私は8月と9月で宮城県漁協の全ての首相、宮城県内に訪問いたしましたけれども、現場の声というのは極めて切実です。大臣にもぜひこの浜の現場にどんどん足を運んで、声を聞いていただければと思いますが、お願いできますでしょうか。
8:12
まさに今おっしゃったことは、私の次のテーマでございまして、福島県の漁業共同組合連合会野崎会長とは意見交換をさせていただいたんですが、その後私もぜひ宮城も岩手も浜の方へ行きたいと思っていましたが、なかなか先方とのスケジュール調整とかもありまして、行けない状況で、何とか12月に行こうと思っていたんですが、そこもかなり厳しい状況なんですが、必ずお邪魔していろいろお話を伺いたいと思っております。その中で風評対策もそうですけれども、それ以外にやっぱり漁種が変わってきている。その問題が大変重いということも知事から伺っておりまして、そういう対策もしっかりしていかなきゃならないと思っております。
9:05
まさに大臣おっしゃるとおりでありまして、今まで捕れていた漁種が捕れなくなったというようなところもあったりですとか、漁業現場に行っていただくと、本当にこの12年間、頑張ってきた漁業者、そういった方々が、アルプス処理水の放出によって、非常にこの風評というものが生じるのではないか。私はそういったものは絶対に生じさせてはならないという立場でありますけれども、そういう不安に思う声を、実際に私もいくつもいくつも聞いてきましたので、これはやはりそれを起こさないために、政府として取り組んでいただく観点からも、ぜひ浜の現場に行っていただければというふうに思います。そして経産省にも聞きます。経産大臣にも繰り返し、浜の現場に行ってほしいということでお願いをしておりますが、これも経産省として行くということを言ってくださらないでしょうか。
10:04
経産省大臣官房、河合福島復興推進政策統括調整官
10:12
お答え申し上げます。令和3年の4月の基本方針決定以降、私どもは漁業者を始めつつる地元の皆様等に向けて、1500回以上の説明を行ってまいりました。西村大臣も漁業者の皆様に対して、車座を含めて約20回説明や意見交換を行ってまいりました。現地においては、福島県に7回、宮城県に3回、茨城県に2回、大臣が訪問し、漁業者の皆様に対して直接説明や意見交換を行ってまいりました。宮城県においては、大臣自身が本年6月、7月、10月に訪問し、各地域の代表者の方々もご参加いただいた場において、漁業者の皆様の意見を直接聞き、要望にお答えさせていただくべく取組を進めてまいりました。また、事務方も、気仙沼や石巻、塩釜、小永和といった宮城県内の沿岸地域に直接お伺いをし、水産事業者に対して説明や意見交換を行ってまいりました。今後も各地域の水産業に従事する皆様の抱える課題に適切に対応できるよう、引き続き政務、事務方一体となって地元に通い、関係省庁とも連携しながら、個別の事情に寄り添った支援に取り組んでまいりたいと思いました。
11:46
すいません。ちょっと与党の議員ですが、厳しいこと言います。大臣に浜の現場、漁港に足を何か所か運んでほしいんですね。それに対して今、お答えが明瞭ではなかったので言いますが、大臣来ていただいて、いろいろその漁協の幹部の皆さんをはじめとして、意見交換をしていただいているんですが、宮城県漁協の前支所、前浜というか、回りましたけれども、なんで経産大臣は現場に来ないんだ、という声を聞くわけですよ。私は与党の議員として経産省に伝えます。経産省の幹部に伝えます。場合によっては大臣に伝えます、ということで。これはアルプス処理水の海洋放出をはじめとして、種々の支援策も含めて、現場に来て見てほしい、話を聞いてほしい、そういう切実な漁業者の声なんですね。ですので、これをしっかり受け止めていただいて、復興大臣は行くというふうに、明言されているわけですから、経産大臣も足を運んでいただいて、それで状況を感じ取っていただいて、そうすれば大臣も、さらにさらにこの被災地を見て得た知見から、いろんなことを進めていただけるというふうに思いますので、これはちょっとお願いの念押しになりますが、ぜひ、ぜひというか必ず足を運んでいただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いをしたいというふうに思います。それでは東京電力さんにお話を聞いていきたいというふうに思いますが、質問をしていきたいというふうに思いますが、価格が下落したホタテの賠償について、宮城県漁協をはじめとする各漁協との交渉状況は、どうなっているかお聞かせください。
13:49
東京電力ホールディングスの堺でございます。申し訳ございません。当社福島第一原子力発電所の事故によりまして、今なお地域の皆様をはじめ、広く社会の皆様に多大なるご心配をとご負担をおかけしていることにつきまして、心より深くご詫び申し上げます。アルプス処理水放出に伴う輸入停止措置によりまして、ホタテの価格が下落しているとのお申し出をいただいてございます。その関係から、宮城県漁協様を含みます各漁協様と真摯に協議を進めさせていただいている状況でございます。当社といたしましては、外国政府から輸入停止措置等により、国内の事業者様に輸出に係る被害が発生した場合、適切に賠償させていただきたいと考えておりまして、漁協様との個別のご事情をよくお伺いしながら、丁寧に対応してまいりたいと思います。
14:50
丁寧な対応ということがございました。アルプス処理水の海洋放出というのは、このままの状況であれば、これ先もずっと続いていくことになるわけでありますけれども、現在、漁協さんと種々の交渉をする中で、漁協さんは根拠を持った数字を示している、というふうに私は認識をしています。これ、しっかりと漁業者の代表である漁協さんの話を聞いていただいて、その部分をお認めいただかないと、これ初めに掛け違えたボタンというのは、そのまんまずっと、いや当然は漁業者の方を向いていない、というようなことで、初めの掛け違いがずっとこの先にもなりますんで、一番初めのところで、漁協は根拠を持って示しているわけですから、その数字をしっかりとやはり実現をしていくということが、私は重要であるというふうに思いますので、東電さんにおかれては、そこはしっかりやっていただきたいというふうに思います。そして、保屋でございます。これ宮城県産のものでございますが、宮城県産の保屋の賠償交渉はどうなっているでしょうか。
16:04
お答え申し上げます。保屋につきましては、震災以降、宮城県漁協様や、生産者様との協議の上、これまで賠償をさせてきていただいているというのが実情でございます。一方で今後の賠償の取扱いにつきましても、宮城県漁協様や生産者様からのご意見ご事情、先ほどお話しいただいたようなご意見ご事情というのをお伺いしながら、丁寧に対応してまいりたいと、このように考えてございます。
16:36
交渉ごとなので、細かいことは言えないんだと思いますが、丁寧に対応するというふうに、国会でご答弁なさいましたので、それをしっかりと本当に丁寧にやってくださいね。よろしくお願いいたします。これにも関連しますけれども、生鯉などについても価格下落被害が出ております。様々な水産物の賠償の基準価格の決定、これいつになるのか、またその基準額、これは漁業者の声というものを尊重すべきだというふうに思いますが、この2点いかがでしょうか。
17:08
はい、お答え申し上げます。生子等につきましては、各漁業様ごとに個別のご事情がございますので、個別のご事情をお伺いしながら、漁器などを踏まえた協議をさせていただいております。そして、先ほどもございました基準価格、これもご事情によりまして、この基準価格の決定というところもそれぞれ違うと思いますので、この決定に向けて協議をさせていただいているというところでございます。漁業者の皆様、はじめ各事業者様の声をしっかりとお伺いし、きめ細やかに対応するとともに、被害を受けられた事業者様に、ご迷惑をおかけしないよう対応してまいりたいと考えてございます。
17:56
いろいろな交渉の事情、これは漁協側、また東電側、あると思いますけれども、先ほどから言っている浜の漁業者の声はですね、早く決めてほしいと。そうじゃないと計画は立てられない。こういう切実な声でありますので、これもですね、しっかりと詰めてですね、早くですね、決めていただきたいというふうに思いますし、繰り返しになりますが、しっかりと漁業者が納得するその基準というものを示していただきたいというふうに思っております。次にですね、アルプス処理水の海洋放出に伴う需要対策でありますとか、アルプス処理水の関連緊急新規需要開拓等の事業についてお聞きをしたいというふうに思っています。これは事業完了後に金額を申請して、それから交付をするという形だというふうに思いますが、宮城県漁協などに聞きますと、40億ぐらいの資金を漁協の方で、まず回していかないといけないというようなことで、これ、金額が大きくなってきたときに、大丈夫なのかというような不安をですね、抱えていらっしゃる。大丈夫なようにはするということではあるんですけれども、そういうようなことがありまして、こういうものに対するサポートというのがどうなのかということと、あと、こうした事業でですね、売れ残った場合どうするのかとか、この事業で買い上げたものの販路支援、これは漁協さんも頑張るんですけれども、販路を頑張るんですけれども、国としてどうするのかというところをお聞かせいただければと思います。
19:34
300億円基金及び予備費で措置しました、緊急新規事業開拓等事業での水産物の一時買取、保管への支援につきましては、加工料、運送費等を含む保管にかかる費用に加え、買取保管にかかる借入金利、新規需要先の開拓のための費用を支援しております。これらの費用の補助につきましては、事業の完了前であっても必要があると認められる場合には、実績に応じた概算払いを行うことにより、事業実施主体の資金繰りに問題を生じさせないよう、丁寧に対応してまいりたいと考えております。また、売先支援につきましては、事業者の個別の事情をお伺いしながら、一線車を超える企業等に参加いただいている、魅力発見・三陸常盤モノネットワークの枠組みを活用するなどして、販路開 拓に向けた支援を行ってまいりたいと考えております。
20:39
これは政府全体でフルでやってほしいんですね。経産省、復興庁、水産庁はじめとして、やっていただかなくてはならないと思っています。こういった話をすると、皆さんびっくりするかもしれないですけれども、私はこのアルプス処理水の放出決定にあたって、政府の取組というものが、1段も2段もフルで上がっていないという状況の中で、この直近での処理水を放出は反対するということを、記者にもSNSなどでも、公言をさせていただいております。ただ、これ放出自体の私は、反対ということではないんですけれども、この直近のところの取組というものが、どうなのかということで、その後いろいろ予算措置はつけていただきましたけれども、これはやはりフルで、もっともっとやっていかなければ、漁業者の納得は得られないというふうに思っています。いまだにやはり皆さん反対ですから、これは我々がフルでフルでやることによって、理解を求めていくということが重要であるわけであります。今、経産省からお答えありましたので、水産庁にお聞きをいたしますけれども、この産陸常盤もののキャンペーンでありますとか、海外への販路の新規開拓支援、こういった取組の状況と今後についてお聞かせください。
22:03
はい、お答え申し上げます。農林水産省においては、関係省庁とも連携しながら、これまでも宮城県や福島県等の被災地の水産物や水産加工品の安全性や魅 力を発信する取組を支援してきております。具体的には、復興予算において、産陸常盤エリアの水産加工品情報を作り手の思いとともに発信する取組や、外食店を活用したフェアの開催、量販店やECサイト等を通じた被災地水産加工品の販売の取組、あるいは海外バイヤーを招聘した産地ツアーの実施等の取組に支援を行うなど、国内外の販路開拓に向けた幅広い支援策を講じているところです。農林水産省としても、被災地の水産業の復興に向け、引き続き関係省庁と連携して、被災地の国産水産物の魅力発信や消費拡大に取り組んでまいりたいと考えてございます。和田入国管理局(外務省)経産省、水産庁、復興庁のみならず、例えば国土交通省の観光庁であるとか、それ以外の省庁も含めて、外務省もそうだと思いますし、本当にフルでやってほしいんですね。いろいろなアイデアをさらにさらに練っていただきたいと思っておりますのは、例えば、ちょうど東京オリンピックが開催されている時期に、JRの東京の主要な駅で、福島の農業高校の生徒たちが、確かあれ、リンゴなどの果実だったと思いますけれども、それを持って、本当にいいポスター、福島のものをしっかり安全だから食べましょうというようなことが、ポスター、パネルであって、これは復興庁にお願いをして、そうしたところ復興庁がお願いをしたというのは、オリンピックの選手村で、被災地の食べ物というものを、安全ですということで、お食べ選手たちにいただいていたので、このポスター本当にいいから、オリパラの選手村の食堂のところに置いてよということを言って、復興庁がオリパラの方に話をして、事務局にですね、一旦は跳ね返してこられましたけれども、一緒になって復興庁と頑張ってお願いしたら、そうなったんですよね。だからそういうようなアイデアも含めて、本当に日本全国で、しっかりとこの地域の農産物、水産物、安全だというようなことを、フルでフルでやっていただかないと、繰り返しになりますけれども、現場の方たちのそういう思いとは離れてしまう。我々がしっかりとそれをフルでやることによって、理解を求めていくということが、極めて重要であるというふうに思っています。そして漁業者の不安の中で、この1000億円強の政策パッケージを出していただいたわけでありますけれども、この支援予算が尽きた場合に、どうなるんですかという声があります。これは安定的に支援や漁業基盤を強化するために、単件単位で数千億円規模の基金を求める声というものが、極めて強いですけれども、こうしたことについてはどう考えるんでしょうか。
25:36
答え申し上げま す。これまで総額1,700億円からなります水産業を守る政策パッケージをまとめますとともに、今般の補正予算におきましても、特定国地域依存を分散させるための緊急支援事業として、89億円を追加で措置したところでございます。また8月のアルプス処理水の処分に関する基本方針の着実な実行に向けた関係閣僚等会議におきまして、アルプス処理水の処分に伴う風評影響やなりわい継続に対する不安に対処すべく、今後これらの対応に政府としてアルプス処理水の処分が完了するまで、全責任をもって取り組むとしております。今後はこれらを踏まえまして、必要に応じて機動的に予算の確保を行い、我が国の水産業の支援に万全を期してまいりたいと存じます。
26:32
すいません、今 の答弁、分かりやすくお答えを求めたいんですが、これ支援をしている今のパッケージがなくなったときには、さらに追加の措置、予算の獲得をするということでよろしいんですね。
26:46
もし今の支援の予算がなくなったときには、機動的に追加の予算要求をして、確保を図ってまいるということでございます。
26:57
しっかりとこれは予算獲得サポートしますので、みんなで頑張ってまいりましょう。私の質問は以上でございます。ありがとうございました。
27:54
自民党の森雅子です。原発事故のあった福島県を地元としております。土屋大臣におかれましては、就任直後から福島県をはじめとする被災地に頻繁にお越しいただきまして、大変感謝をしております。3月12日に、2011年、最初の原発事故がありました。私は夫の運転する車で、原発事故現場まで、入れるギリギリまで、自民党本部に寄せられました全員の水・食料品を積んで向かいました。逃げられないで留まっている住民の皆様、または逃げずに留まっている住民の皆様方にお配りをしているまさにその時に、2回目の爆発がすぐ近くでありました。それが3月14日のことです。本当に、その時に私がホームビデオカメラで映していた映像が、もうマスコミもいませんでしたので、最初に全国ニュースで、テレビで、全ての局で流された原発事故周辺の様子です。
29:12
小さく森まさこ撮影というふうに載っておりましたけれども、今でもYouTubeでご覧いただけます。はじめに、第2期復興創生期間後の復興の取組について伺います。現在のところ、第2期後の復興の方針は定まっておらず、本年6月、福島県は国に対し、第2期後も切れ目なく安心感を持って中長期的に復興を進めることができるよう、
29:40
大きな財源と枠組み、復興を支える制度をしっかりと確保することを要望しました。土屋復興大臣は、本年11月17日の衆議院復興特別委員会及び大臣記者会見において、第2期後の復興の在り方については、令和7年度中にその段階での復興の状況を踏まえて必要な検討を行っていく旨、説明なさいました。
30:04
お聞かせながら、私は、はっきり言って、令和7年度中というのは遅いと考えております。被災地の現場で復興の実務を行う県や市町村の自治体の側から見ますと、国が示す復興事業の方向性や事業規模が見えてこなければ、自治体においてこうした施策に関する計画を立てることは困難です。
30:31
令和8年度以降の国の方針が、令和7年度前年度に示されるということであれば、時間はなく、自治体が必要な準備や対応を円滑に進めていく上で支障となります。例えば、福島県は、山林の除染に取り組む必要があることから、国から交付された補助金を活用し、福島森林再生事業を実施しています。
30:56
国の有する広域的機能を保つため、間伐等の森林整備と放射性物質を含む土壌流出防止等の対策は必要不可欠な事業です。この福島森林再生事業は、ぜひ継続していただきたいのですが、令和8年度以降も継続されるかは不透明であり、森林区名など事業者は大変不安に思っています。
31:23
また、飯舘村では、除染土壌の搬出が遅れており、農地の集積ができない地区もあり、令和7年度終了見込みの農地集積集約化対策事業における気候集積協力金交付事業の延長を要望しております。
31:40
このように、震災から12年8ヶ月余がたち、各地の復興の状況に差が生じ、処理水の放出などの新たな問題もある中で、ハード面に加え心の復興などソフト面の必要性も叫ばれています。
31:57
被災地の複雑、多様化する復興ニーズに対応し、皆様に早く安心していただくためにも、第2期後の復興の在り方については、第3期復興創生期間の設定も含め、令和7年度ではなく、令和6年度中に復興事業の方向性や事業規模を示すべきと考えますが、いかがでしょうか。土屋大臣の見解を伺います。
32:25
森先生には大変な地元においての経験をされたということで、今お話を聞いて、辞任と来たところでございます。
32:38
森先生も地元で各首長さんとしょっちゅうお話をしていらっしゃると思いますが、私自身もお邪魔した中で首長さんから、森委員がお話したような要望等は伺っているところでございます。
33:00
現在、私どもとしては、今の第2期復興創生期間において、今の計画を着実に進めてマットすることが一番の大きな課題でございまして、これを しっかりやっていくことが重要と考えております。
33:21
それから、原子力災害被災地については、委員も御存じのように、令和3年度から当面10年間、本格的な復興再生に向けた取組を行うということになっておりまして、同期間の5年目にあたる令和7年度に復興事業全体の在り方について見直しを行うこととされています。
33:46
今、森林再生事業なども含め、第2期復興創生期間の後の復興の在り方については、これらの方針に沿いながら、令和7年度中にその段階での復興の状況を踏まえて、事業規模を示すことも含め、必要な対応を行っていくこととしたいと思っていますが、
34:07
今後、復興事業の進捗状況や残された課題を踏まえながら、第2期復興創生期間の後の復興の在り方についても、意見交換を今の2期復興創生期間の中で伺っていきながら進めていきたいと思っています。
34:32
原発被災地域について、大臣か ら今ご説明があり、令和3年から当面10年の令和13年まで、しかし、大臣、この原発被災地域というのが一体どこなのか、示されていないのです。
34:48
徳間町と二葉町だけなのか、それとも二葉郡だけなのか、それとも浜通りだけなのか、中通りも合図も入るのか、福島県の皆様は大変不安に思っています。
35:05
この森林事業を行っているのも、白川を中心とした新陸民の皆様が要望に来ましたけど、白川一帯、原発被災地域に入って令和13年までに組み込まれるのか、それとも令和7年で終わる第2期復興創成期でしょうか。
35:24
私は、このようなことを考えておりません。少なくとも、原発被災地域を抱える福島県全体は、第2期後も国の支援が必要であることは、誰も反対しないと思います。全体の公平平等に気を取られて、一番弱い人を切り捨てることにならないように、お願いいたします。少なくとも福島県は、第3期をスタートすると早めに発表していただきたいと思います。
35:51
総長は、これは言わないと思います。ここから先は政治判断です。土屋大臣の御見解を伺います。
36:00
いずれにしても、今、どこが原発の被災地かどうか、はっきりした切り分けができていないというお話でございましたけれども、
36:15
そういうことを総合的に考えまして、今の2期、一層生期間までの間に、いろいろな意見を聞きながら、そして我々も調査をしながら考えていきたいと思っております。
36:39
今月に本委員会が行った福島特措法改正案に対する附帯決議にも、第2期後の復興政策の在り方を視野に入れつつ検証することを求めております。国会の附帯決議ですから、ぜひ、尊重をしていただき、前広の対応をお願いしたいと思います。最近こういうことがありました。大熊町から石川県に避難している方です。
37:05
避難した時は娘さんが5歳、12年たって今年17歳、高校生になったので、国が進めるジュニア認査の口座を作ろうと地方銀行、証券会社に行きましたが、3カ所とも住民票が大熊町ですか、石川県じゃなきゃだめですよと言われてしまいました。避難者であるんですと説明し、財務局に問い合わせてもだめでした。
37:32
あそこで私、金融庁を呼んだんです。金融庁は森先生、住民票をどうしても移すことができない、特別の事情がある場合は認められることもありますという説明でした。しかし、これでは原則と例外が逆ではないでしょうか。
37:51
2010年前、原発事故で福島県内の多くの人が県内外への避難を心ならずも強いられました。避難者は避難先の自治体から基本的な行政サービスさえ受けることが困難でした。
38:10
そのため、自由民主党東日本大震災復興加速課本部で私と吉野正義衆議院議員、当時自民党の国会議員は2人だけでした。震災当時から今までいる国会議員はこの2人だけです。
38:27
この2人が中心になって発案したことがきっかけの一つとなり、原発避難者特例法の制定につながりました。この法律により、避難者は住民票を移さなくても避難先の自治体から様々な行政サービスを受けられることが保障されています。このような状況が今も続いていることについて、金融副大臣の御見解をお伺いします。
39:02
お答え申し上げます。森先生から御指摘を受けまして、確認を再度こちらでもさ せていただきました。
39:10
住民票記載住所と現住所が異なる場合であっても、法に基づく避難証明書も税法上本人確認書類として有効でありまして、これにより本人確認が可能であれば認査口座の開設は可能でございます。今回御指摘のような事案が生じたことは、金融機関を監督する金融庁として大変申し訳なく思ってございます。
39:33
全国の金融機関に対しまして、認査口座の開設に必要な本人確認手続手段につきまして、正確な理解を図る周知を実施してまいりたいというふうに考えてございます。今後とも様々な場面において、被災者に寄り添った行政運営を、そして金融サービスの提供がなされるよう、しっかり取り組んでまいりたいと思っております。
39:55
福岡大臣、国は全員機関を目標に掲げています。金融庁以外の事例においても、このような事例が散見 されると思います。復興庁には各省庁の縦割りを配し、政治の責任とリーダーシップの下で、東日本大震災からの復興を成し遂げるよう、司令塔や総合調整の機能があります。今一度、手綱を引き締め直すことが必要だと考えますが、いかがでしょうか。
40:26
今の認証についても非常に重要な問題だと思います。これからも、この件に限らず、様々な問題を少しアンテナ高くして、いろいろ情報収集をいたしまして、問題があったときには各省庁と連携しながら、復興に向けて頑張っていきたいと思います。
40:53
次の質問に移ります。土地改良区の問題です。国営総合農地開発事業の償還金の支払いは、農家に大変な負担となっており、農水省が支援策を講じていますが、福島県においては、さらに、原発事故の影響がいまだに農業者に深刻にのしかかり、風 評被害に始まり、昨今では処理水放出問題が加わって、農家の負担は重くなる一方です。
41:22
この点、震災発生直後に浜通地域だけに、離子除静等の措置が創設されておりましたが、その対象は地震津波地域のみであり、中通や合図を含む原発風評被害地域は対象外でした。
41:41
今後、改めて、福島県全域における農家の支援策として、土地改良区の償還金の免除、あるいは償還の繰述等の措置を取るべきではないか、農林水産省の見解を伺います。
41:59
福島県内で実施された国営農地開発事業の償還金については、農家負担金の償還期間の延長、償還利息相当額への助成、そしてまた、農家負担金への無利子融資など各種の軽減策を講じることにより、これまでも負担軽減を図ってきたところです。
42:20
さらに、農家が負担金を支払いやすい環境づくりとして、これまで地元で補助なしで行っていた施設の整備補修に、新たに補助事業の活用など、改良区や農家の負担を抑える一方で、農地の条件整備や農支援を行い、収益性の高い作物の導入を促すなど、農家所得の向上を図ることに取り組んでおります。
42:42
各局ごとに当然課題が違うと思いますので、これからも県、市町村及び改良区と連携して、しっかりきめ細やかに対応してまいりたいと思います。時間がないので次の質問に移りますが、副校長も農水省と連携して、この問題の取組をお願いします。
43:02
福島県におけるインバウンドの振興について質問します。お配りされている資料の1、一般社団法人日本旅館協会の資料によれば、福島県のインバウンド実績は東北6県中5番目です。そして、資料2によれば、中国からの観光客は震災後に比べれば増えているものの、コロナ前と比べると減っており、韓国からの観光客は極端に少ない状況です。