22:34
令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算、令和5年度政府関係機関予算、以上3案を一括して議題といたします。この際、お分かりいたします。3案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房内閣審議官 加野浩二君、内閣官房国家安全保障局審議官 高村康夫君、内閣官房デジタル田園都市国家構想実現会議事務局審議官 内田幸男君、内閣大臣官房審議官 吉岡秀也君、厚生取引委員会事務総局経済取引局長 藤本哲也君、被害務所総合外交政策局長 市川圭一君、文部科学省研究開発局長 千原義行君、厚生労働省職業安定局長 田中誠司君、農林水産省大臣官房総括審議官 高橋孝夫君、農林水産省畜産局長 渡辺耀一君、経済産業省第一官大臣官房審議官 竜崎孝次君、経済産業省産業技術環境局長 畠山陽次郎君、経済産業電力ガス取引官 首都委員会事務局長 新川達也君、資源エネルギー庁電力ガス事業部長 松山裕次郎君、国土交通省総合政策局長 田中誠司君、国土交通省不動産建設経済局長 長橋和久君、国土交通省自動車局長 織内定太郎君、観光庁次長 原井川直也君、原子力規制庁次長 金子周一君、防衛省防衛政策局長 松田和夫君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
24:41
御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。本日は、消費化対策及び金融政策など、内外の所蔵制についての集中審議を行います。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
25:00
おはようございます。自由民主党の森山正人です。まず、予算委員会で発言の機会を得ることができましたことに対し、理事の先生方を始めとする関係者の皆 様に御礼を申し上げます。早速ですが、岸田総理に質問をさせていただきます。失礼しました。さて、先日来、日本銀行総裁の人選に関連して、この10年間の我が国の経済と金融政策について、様々な評価がマスコミをにぎわせています。失われた10年と厳しい評価をされる方もいらっしゃいますが、私はそのようには思いません。パネル1を御覧ください。民主党への政権交代がなされた2009年7月の日経平均株価は約1万円でありましたが、第2次安倍政権発足直前の2012年10月には約9000円に下落しております。その後、いわゆるアベノミクスによって、新型コロナウイルス感染症が中国から世界に拡大し始めた2019年12月には、10年前の2倍以上の2万4000円まで上昇しております。新型コロナが我が国で深刻な影響を及ぼしたために、緊急事態宣言を発令した2020年4月には2万円に下落しましたが、先月には2万7000円と新型コロナ感染症発生時点よりも高い株価となっております。名目GDPについても、10年前には500兆円を割り込んでおりましたが、今では561.3兆円と新型コロナ感染症が拡大する前よりも高い数値となっております。ベイドル円の為替については、10年前には79.6円と行き過ぎた円高と言われておりましたが、第2次安倍政権の発足以降急速に是正されました。昨年2月のロシアによるウクライナ振興の結果、原油その他の資源価格が高騰し、円が売られて昨年10月には1時151円台になるほど円安が振興しましたが、先月には130.4円と落ち着きを見せております。また、パネルには記載しておりませんが、倒産件数は2012年の月1010件から2022年には月536件へと大幅に減少をしております。次にこのパネル2をご覧ください。名目雇用者報酬については、2009年7月から9月期に253兆円であったものが、2012年10月12月期には250.7兆円に低下しておりました。それが、新型コロナ前の2019年10月12月期には289.7兆円になり、直近の2022年の10月12月期には297.5兆円と上昇しております。雇用者数についてみると、2009年7月9月期に5512万人、2012年10月12月期には5551万人であったものが、新型コロナ前の2019年10月12月期には6068万人となり、新型コロナの影響によって減少しましたが、直近の2022年の10月12月期には6054万人にまで回復をしております。また、賃上げ率につきましても、直近では2.07%と処遇の改善がなされております。パネルには記載しておりませんが、完全失業率は2012年12月の4.3%から、2022年12月には2.5%に減少し、有効求人倍率は2012年12月の0.83倍から、2022年12月の1.35倍に上昇し、雇用環境が大幅に改善しております。この2つのパネルをご覧になると、デフレからの脱却、経済の回復、行き過ぎた円高の是正、株価の上昇、雇用環境の改善が達成されたことは、データ上明らかであります。そういう点で、経済、そして雇用環境は大きく改善したということでございます。次に、パネル3をご覧ください。この左側のGDPのグラフをご覧ください。先ほど、国内についてご説明をしました。国内だけを見ておりますと、経済は好調に見えます。しかしながら、今、野党の方からもご意見出ておりますが、国際比較をすると、主要欧米諸国に取り残されております。我が国は、いわゆるアベノミクスで成長軌道に乗ったというふうに感じられておりますが、欧米とは成長のスピードが違います。また、ここには記載しておりませんが、2010年には、中国が我が国を名目GDPで追い抜いて世界第2位の経済大国になり、我が国は世界第2位の座を43年ぶりに譲り渡して第3位に転落しているのが現状であります。そこで岸田総理にお尋ねをいたします。経済力がなければ、我が国の将来はありません。我が国を他のG7諸国と比べて見劣りがしないようにするためには、あら ゆる政策を総動員にする必要があると考えます。経済競争力のある、魅力のある国にするために、どのような取組をしようとされているのか、お伺いしたいと思います。
31:26
我が国、委員御指摘のとおり、この10年間における経済政策によって、デフレではない状況を作り出し、GDPを高め、そして雇用の拡大を実現しました。一方で、日本を新たな成長軌道に乗せていくためには、急速な少子高齢化による国内市場の縮小、そして労働市場と企業組織の硬直化、そして既存の市場におけるシェア重視の経営体質など、日本経済の様々な構造問題を背景とする設備投資や人への投資の遅れといった課題に、正面から取り組む必要があるとも認識をしております。こうした長年の構造問題を解決するため、新しい資本主義では、気候変動などの社会課題を成長のエンジンとし、民間だけに任せるのではなく、缶が呼び水となる投資を積極的に行うなど、新たな官民連携を進める、また、これにより成長分野における設 備投資や人への投資を促し、成長と分配の好循環を実現していく、こうした取組を進めなければならないと思っています。併せて、構造的賃上げに向けた取組を進めることで、消費を押し上げ、内需を拡大するとともに、国内での産業基盤の強化と相まって、優秀な人材が国内に残り、活躍していく日本経済、これを実現していくことも考えていかなければなりません。これらの政策を総動員する形で、日本を経済競争力のある魅力的な国としていきたいと考えます。
33:20
次に、雇用環境の改善について伺います。2018年6月には、働き方改革推進法が成立し、2019年4月から施行され、働き方改革が進められています。また、施工が猶予されていた建設、自動車運送等の分野についても、来年4月から適用されることになっております。高年齢者雇用安定法も改正されて、65歳までの高年齢者雇用確保措置の義務化、さらに70歳までの高年齢者就業確保措置が努力義務化されるようになり、日本の60から69歳の高齢者の就業率は、欧米に比べて高水準となっています。また、完全失業率も欧米に比べて日本は低水準となっています。しかし、このパネル3の右側の名目賃金のグラフをご覧ください。賃金の上昇は欧米に大きく差をつけられています。インフレ率が欧米に比べて低いとは言うものの、賃金が上がらないようであれば魅力のない国になり、世界から閉じ残されていきます。また、日本の優秀な人材は海外に流出していきます。総理にお尋ねをいたします。経済団体や労働組合と協議を重ねておられますが、諸外国に負けない労働市場を確立するために、我が国の雇用環境の改善に向けて、どのような取組をされているのかお伺いいたします。
34:54
この10年間の取組の結果、生産年齢人口は大きく減少する中でも、女性や高齢者等の多様な労働参加が進み、雇用者数全体が約500万人増加するなど、雇用においての成果があったと考えています。他方、賃金については、諸外国と比べ上昇が緩やかであり、また同じ職務であるにもかかわらず、日本企業と海外企業との間に差が存在しており、賃上げはまったなしの課題であると認識をいたします。政権交代以降、着実に積み上げてきた土台の上に、持続的に賃金が上がる構造を作り上げるために、5年1兆円の政策パッケージを活用した意欲ある個人に対するリスキリングによる能力向上支援、また、職務に応じてスキルが適正に評価され、賃上げに反映される職務級の確立、そして、成長分野への円滑な労働移動を進める、こうした三民一体の労働市場改革に、官民連携で着実に取り組んでいくことを考えています。本年6月までに労働市場改革の指針を取りまとめ、これに基づく施策を着実に実行していくことで、意欲ある個人の能力、これを最大限生かしながら企業の生産性を向上させ、さらなる賃上げにつなげる構造的賃上げ、これを実現していきたいと考えています。
36:44
次に、安全保障・外交についてお尋ねをします。2009年7月の普天間基地の移設を最低でも県外の方向で行動するとの発言で、日米関係が悪化し、2010年9月の中国漁船の海上保安庁船舶への衝突事件及び、2012年9月の尖閣諸島の呼吸管によって日中関係が悪化し、2012年8月には、インビョンバク韓国大統領による竹島上陸によって日韓関係が悪化いたしました。日本外交は停滞し、東アジアの緊張感は高まっておりましたが、第2次安倍政権の発足以降、地球儀を俯瞰する外交で各国との関係改善が図られました。2013年12月には、国家安全保障会議が内閣に設置され、首相官房長官外務大臣防衛大臣の4大臣会合等が積極的に開催されるようになりました。また同月に特定秘密保護法が制定され、行政機関における特定秘密の漏洩を防止する措置が取られました。さらに同月、新防衛計画の対抗が策定され、緊張する東アジア情勢を踏まえて、諸外国との連携、協調をより一層推進することとなりました。2015年4月には、日米防衛協力のための指針、いわゆるガイドライン、これを再改定し、同年9月に平和安全法制関連2法を成立させ、日米を中心とする西側諸国との連携の強化が図られました。2016年8月には、TICAD6で「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)を提唱して、各国の賛同へ世界の平和、発展を日本が主導するように存在感を増してまいりました。2017年に米国が離脱したTPPは、日本が主導的な役割を果たして、CPTPPとして合意を実現し、2018年に発行し、関税の撤廃や紛争解決等の自由貿易の推進に貢献しています。2019年には、G20を初めて日本で開催し、大阪宣言を採択しております。昨年2022年2月24日には、ロシアによるウクライナ侵攻が開始されました。ゼレンスキーウクライナ大統領から「日本が中心となって、ウクライナの自由と平和を守る国際的な枠組みを構築してほしい」との叫びを受け、「我が国は、自由、民主主義、法の支配、人権を守ることが重要である」と、あらゆる機会に世界に向けて発信を続けています。2022年5月には、経済安全保障推進法を成立させ、同月には日米合印首脳のクワッドで、力による一方的な現状変更を許すことはできない。新型コロナ、気候変動、インフラといった様々な喫緊の課題についての協力の推進と、安全保障だけではない、経済も含めたフォイップの理念を推進することが再確認されました。2022年12月には、国家安全保障戦略等のいわゆる戦略三文書を策定し、「我が国を守るのはまず我々である」と 国民の皆様に、安全保障についての認識を高めていただき、防衛費の増額とそのための増税を含む負担について盛り込んだ来年度予算案をまとめ、現在国会で審議がなされているところです。本年は我が国がG7の議長国であることから、岸田総理は1月9日からフランス、イタリア、イギリス、カナダ、アメリカ等各国首脳を歴報され、5月に開催される広島でのG7サミットに向けて準備を進めておられます。また、先週末には、ミュウヘン安全保障会議に林外務大臣が出席され、ミュウヘンで林外務大臣所在のG7外相会議が開催され、ウクライナを含む国際情勢と安全保障について議論がなされたところです。さらに、ぎくしゃくしている日韓関係の改善に向けて、大詰めの折衝をされております。第二次安倍政権の発足以降、着実に一歩一歩、様々な課題に取り組み、検討を進めてきたからこそ、我が国の存在感が世界の中で高まり、他の諸国から政治的に安定した日本の考え方を聞きたいというふうに変わってきております。また、岸田総理は一時期を除いて、外務大臣、自民党政務調査会長と、この10年間ずっと政権を支えてこられるお立場におられたからでしょうが、日本の置かれている状況を的確に判断され、これまでの政権ではなかなか進展させることができなかった大きな懸案について、この1年半という短期間で成果を挙げてこられた。このことについては、公正評価を受けることになるのではないかと存じます。総理にお尋ねをいたします。戦争を絶対反対とおっしゃる方や、安全保障強化は賛成であるが、増税は反対とおっしゃる方が少なからずおられます。広く国民の皆様に、我が国が置かれている世界の現状や、自由・民主主義・法の支配・人権を守る必要性について、御理解を深めていただかなければならないと存じますが、総理の危機意識を共有していただけるように、どのように取り組まれるのかお伺いをします。また、さらにもう一問、平和と安全を守る国際的な枠組みの構築に向けて、どのように取り組まれるのかお伺いをしたいと考えます。
43:00
パワーバランスの歴史的変化、そして知性学的競争の激化、こうしたものに伴って国際秩序は重大な挑戦にさらされています。我が国は、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しています。そのような中、御指摘のように、自由、民主主義、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化する ことの重要性がより高まっていると考えます。関わる情勢認識の下、我が国としては、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、インド太平洋地域における平和・安定・繁栄を確保していく。このため、日米同盟を築くとしつつ、アセアンや欧州を含む同志国とも連携し、日米合因の取組等も活用しながら、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた取組、これを戦略的に推進していかなければなりません。そして、こうした外交を進めるためにも、我が国自身の防衛力・安全保障環境の整備、こうしたものは外交の裏付けとなるものであり、こうした外交安全保障を一体的に進め、総合的な安全保障を考えていく、こうした取組は重要であると認識をいたします。その際に、国民の皆さんの理解、そして後押しのある外交安全保障ほど強いものはありません。先日、先に述べたような、この情勢認識、あるいは必要となる安全保障政策の在り方について、国民の皆さんに丁寧に説明を行い、できるだけ多くの方々の理解を得るための努力を尽くし、国民とともにある外交、そして安全保障、これを進めていくことが重要であると認識をしております。
45:17
ありがとうございました。今お尋ねをしました経済の回復と安全保障、外交だけではなく、2019年には2050年のカーボンニュートラル目標を決定して、グリーントランスフォーメーションを進められていること、新型コロナウイルス対策についても、欧米に比べ着実に対策が講じられていることなど、この10年間で日本の経済は拡大し、世界における存在感が高まっていることは明らかであり、失われた10年との批判は当たらないと申し上げたいと思います。次に、少子化対策についてお伺いをします。パネル4をご覧ください。我が国の人口は2008年に1億2,800万のピークを打ちまして、人口減少の局面に転換しています。2018年の死亡者数136万人ほどから、出生者数92万人ほどを引いた自然減は44万4,000人ほどです。人口の自然減は初めて40万人を超えました。2019年の出生数は86万5,000人ほど、死亡者数は138万人ほど、自然減は51万6,000人ほどで、自然減が初めて50万人台に上りました。50万人ということは、西冷地帯都市が1つ消滅するという規模になります。最新の国勢調査である2020年には、日本の人口は1億2,615万となり、2008年に比べ193万人、つまり200万人近い人口が減少しております。2021年の出生数は81万2,000人ほどで、6年 連続で過去最少を更新し、自然減は62万8,000人ほどと60万人台に上っております。2022年、昨年の出生数は80万人台を割り込むと予想されているところです。第一次ベビーブームの1949年の出生数は296万7,000人ほど、約270万でありました。現在ではその3分の1以下となっているわけです。また、国立社会保障人口問題研究所の推計では、2045年に人口は1億とび、642万人に、約2020年から比べると2,000万人減少するということです。高齢化率は28.6%から36.8%に上昇し、3分の1以上の国民が高齢者となる、そういう状況になってきます。2008年から2020年までの人口減少が約200万人、ところが2020年から今後2045年までの減少が約2,000万人に上ります。これまでの10倍の人口が減少いたします。つまり、日本の置かれている状況が大きく変わるということです。また、人口動態で言いますと、15歳から64歳までのいわゆる生産年齢人口が、7,500万人から5,600万人ほどに、約2,000万人減少します。65歳以上の高齢者率は、3,600万人から逆に3,900万人に増加をいたします。総人口だけではない、この人口動態の変化というものに着目する必要があります。生産年齢人口が2,000万人減少することで、例えば社会保障制度の課題など、より 一層深刻になるということです。一方、世界に目を向けますと、1950年以降、日本の人口は10倍以内でありましたが、2020年にメキシコに抜かれて、世界で11番目となっております。2022年11月に世界人口が80億人に達しまして、2080年代に約104億人のピークを打つと国連が発表しております。2022年末には中国の人口が約61年ぶりに減少して14億1,100万人ほどとなり、インドが14億2,200万人で世界一となっております。日本では2013年4月には保育の受け皿が約240万人、申込者数は約230万人で、待機児童数は約2万2,700人でありました。25歳から44歳の女性就業率は67.7%でしたが、その後の保育所の整備等により、2022年4月には受け皿が約4割拡大して320万人となり、申込者数は約280万、待機児童数は逆に約3,000人に減少し、女性就業率は78.6%と大幅に改善しております。パネル5をご覧ください。2020年の全国平均の合計特殊出生率は1.33で、人口問題研究所の推計の前提は2045年に1.44に回復するというものです。しかしながらこれでも人口を維持する2.08よりも低く、2020年以降の新型コロナの影響を考慮すると、今後の人口はこの予測よりももっと下振れするのではないかと思います。先ほど述べましたように、我が国では保育所等の子育て環境を改善してま いりました。このようにハードな施設整備等を進めることは必要ですが、私はソフトの維新改革を進めることが重要であると考えております。出生数が減少したフランスでは、非着出死への差別をなくすことを含めて、様々な支援策が講じられた結果、出生数が回復いたしました。公務員に4週6休制を導入したのが1988年4月、金融機関が完全就休2日制に転換したのが1989年2月、公務員が完全就休2日制に移行したのは1992年5月でした。私は1981年にパリの経済協力開発機構OECDに出向し、夕方6時にぴたりと終わり、夫婦のどちらかが保育所に子供を迎えに行って家族で夕食をすることが当たり前の生活であるという現実に直面してびっくりいたしました。接待等の会食は昼が基本で、夜はプライベートの時間でした。赴任する前の私は駆け出しでしたが、上司が帰るまで役所が遅くまで残るのが当たり前で、どういぶん半額といって出勤しており、日が暮れるまでに役所を出ることができればラッキーという感じでした。多分岸田総理も就職された頃には、私同様に平日は残業、土曜も出勤されていたのではないかと思います。そのような状況でしたので、OECDに赴任したときにはあまりの違いに驚きました。2年後に帰国するときには同僚から、OECDに残ればよいではないか。