1:10
おはようございます。ただいまから予算委員会を開会いたします。令和5年度一般会計補正予算第1号、令和5年度特別会計補正予算特第1号、以上2案を一括して議題とし、昨時事に引き続き、引き続きを行います。
1:36
おはようございます。公明党の上田勲でございます。今日は岸田総理はじめ、関係大臣の皆様、大変にご苦労様でございます。この令和5年度補正予算には、当面する最優先課題であります、物価高から国民生活を守ること、そして持続的な賃上げを達成するための中小企業、小規模事業者への支援、そしてまた日本経済の成長力強化のための国内投資の促進のほか、当面の重要政策課題を推進するに必要な経費が盛り込まれていると考えております。また、公明党から提出をいたしました総合経済対策についての提言の内容も、十分反映していただいたものと受け止めております。もう成立の見込みは立ってきているわけでありますけれども、これからはまた迅速な執行も必要だと考えておりますので、どうかよろしくお願いいたします。今日は最初に岸田総理の外交成果についてお伺いしたいというふうに思います。総理は今月15日から19日まで、サンフランシスコで開かれましたAPEC首脳会談に出席をされ、その間本当に多くの重要な国々と首脳会談を行いまして、精力的にトップ外交を推進をしたというふうに考えております。その中で、約1年ぶりに中国習近平国家出席との会談も行われました。総理は我が国の考え方を明確に伝えられ、両国間でいろんな懸案事項、溝が埋まらなかったテーマも多かったというふうには思いますけれども、その一方で幅広い分野で対話を進めていくということで合意をされました。この意義は大きいというふうに思います。そこで最初に今回の米国訪問、特に日中首脳会談の意義、そして成果についての総理のご所見を伺いたいというふうに思います。
3:49
まず今般のAPECの首脳会合においては、アジア対象地域の成長発展に関する我が国自身の積極的な姿勢を訴えながら、各国首脳の賛同も得ながら、ルールに基づく多角的貿易体制の 重要性、あるいは気候変動など地球規模の課題への対応などを成果文書としてまとめることができた。これは成果であったと思っています。その上でご指摘のように、中国、米国をはじめ7つの国地域の首脳と会談を行いました。その中で中国との首脳会談でありますが、1年ぶりの日中首脳会談でした。その際に、アルプス処理水をはじめ、日中の間に存在する具体的な懸念事項、課題について、具体的に中国のトップに対して示し、そしてその上で率直な意見交換を行いました。こうした懸念事項、あるいは課題について、具体的に意見を交わした上で、建設的かつ、そして安定的な日中関係の構築という大きな方向性に向けて、引き続きあらゆるレベルでの対話一つ、これを重ねていくことにおいて一致をしたという会談でした。日中関係の課題について率直な意見交換を行いながらも、今後未来に向けて対話一層を続けていくことを首脳間で確認したという意味で、意義のある会談であったと考えております。
6:17
ありがとうございます。懸案はたくさんあるので、すぐに解決できるものではありませんけれども、といっても、やっぱり日中関係はこれからも重要な関係でもありますので、引き続きそうした内閣としての対話を進めていただきたいというふうにお願いをいたします。また、APECの首脳会議におきましては、総理はこういうふうに述べられております。この地域における自由で開かれた経済支出をの構築に引き続き貢献する考えであり、不公正な貿易慣行や経済的威圧に対し、適切に対処すると。こういうふうに発言をされましています。日本にとって、これまでの国際社会の努力で築いてきた、自由で透明性の高い、ルールに基づく経済秩序、これを守っていく、発展させていくということは、我が国の利益につながるものだというふうに考えております。また、将来にわたる日本のみならず、国際経済の健全な発展の基盤であるとも考えています。総理の発言に対する参加国の理解は得られたのかどうか。そしてまた、近年は中国による経済力を背景とした威圧的な行為によって、日本も含めて、アジア太平洋地域の多くの国々が影響を受けていきました。それに対抗するためには、威圧行為を受けたその国だけが対処するのではなくて、やはり国際社会が一致して、結束をして、経済秩序、これまでの努力で築いてきたこうした経済秩序はしっかりと守っていくんだという姿勢を明確にしていく必要があるというふうに思います。そし てその中で、日本こそがやはりリーダーシップを発揮する使命を持っているんじゃないかというふうに考えておりますが、総理のお考えを伺いたいと思います。
8:18
まずは、冒頭ご指摘がありました、ルールに基づく自由で開かれた貿易体制、多角的な貿易体制の重要性、これについては各国の賛同を得て、先ほど申し上げましたが、成果文書に明記することができた、これは一つの成果であったと考えています。その上で、経済的威圧についてのご指摘でありますが、日本としても、本の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持強化する上で、特定の国による経済的威圧によって、国家の自主的な政策の意思決定、あるいは健全な経済発展、こうしたものが阻害されること、こんなことはあってはならないという思いを訴え続けております。我が国の経済安全保障の取組、これは特定の国の行為を念頭に置いておるものではありませんが、経済的威圧に対応するにあたっては、そこから、自立性の向上、優位性、不可欠性の確保、国際秩序のルールの維持、強化、産業界との連携、これが重要である と考えており、こうした観点を踏まえながら、同盟国、同志国とも連携して足並みを揃えながら、各種取組を進めてきているところです。G7の議長国としても、先のG7広島サミットにおいて、経済的威圧に向けても、G7の思いを集約し、文書としてまとめた、世界に発信をした、こういったことを行ったわけでありますが、引き続き、この経済的威圧、経済安全保障の観点からも、日本として国際社会をリードしていきたいと考えております。
10:26
ありがとうございます。こうした経済的威圧行為がやっぱり横行すると、これまで日本も含めて国際社会が相当な努力をして作ってきた今の経済秩序、これが破壊されかねないものでありますので、ここは絶対成功させてはならないということが重要だというふうに思います。強い決意で臨んでいただきたいと思いますので、どうかよろしくお願いをいたします。次に、総合経済対策及び補正予算につきまして、順次質問させていただきたいというふうに思います。もっかの最優先の課題は、物価高から国民生活を守ることであります。依然として高止まっている燃料油、電気、ガス料金については、激変緩和措置、来週まで延長するということが決定をしております。食料をはじめ生活関連物資全般の価格が上がっていて、国民生活を圧迫をしております。しかし、これら個別に助成措置を講じていくということは不可能でありますので、物価上昇に負けないような過所分所得を増やしていく、そういう施策が必要だとお伺いであります。総合経済対策の大きな柱であります、所得税、住民税の低額建税、及び所得の低い方や減税の恩恵を十分に受けられない方々に対する給付金、これを税収増の果実を直接還元するということとしております。賃金上昇が物価高に追いついていないのが現状であり、過所分所得を増やすことは必要であるというふうに考えます。一方で、2021年のときには、このコロナ禍で生活が非常に苦しくなってきている国民の所得を直接増やす方法として、公明党も提案させていただいたんですけれども、1人10万円の特別低額給付金を実施をいたしました。そういう経験があります。このように過所分所得を直接増やす施策としては、減税と給付という2つの方法があるんだろうというふうに思います。総理が目指す税収増の還元という趣旨からすれば、これは減税の方がかなっているというふうにも受け止められますし、分かりやすいのではないかというふうにも考えます。他方、地方自治体の事務領やスピード感といった面では、給付の方に分がある面も多いんじゃないかというふうに思います。総理はも当然、こうした様々な要素を熟慮されて考慮された上で減税を決断したものと考えておりますけれども、改めてその理由とこの減税措置の意義について、総理の所見を伺いたいと思います。
13:24
まず、御指摘の過所分所得を増やす方法としては、まず何よりも、物価上昇を上回る賃上げが重要であると考えています。このため、岸田政権として、物価上昇を上回る構造的な賃上げが実現する経済、こうした経済を目指して、正労使連携しての賃上げの協力のお願いですとか、賃上げ促進税制の強化、また価格転嫁対策、そして賃上げの原資となる企業の稼ぐ力、供給力の強化、こうした政策に総合的に、そして全力で取り組んでいるところです。そして、御指摘の今般の所得税、住民税の低額減税は、物価高を乗り越える途上にある来年の賃上げを見据えて、こうした努力に加えて、過所分所得の増加を官民連携によって確実に実現するべく、企業の賃上げを促しつつ、官も減税を行うという形で下支えするものです。来年に向けて、賃金と低額減税を含めた過所分所得が物価を超えて伸びていくように取り組むことで、それが消費の拡大につながり、そして次の成長にもつながる、こうした経済の好循環につながっていくものだと考えています。ご指摘のように、燃料油、電気、ガスをはじめとする激減緩和措置の延長に加えて、物価に最も苦しんでいる低所得者の方々へは、スピード感をもって給付金の支給を先行して行います。しかし、賃上げに向けて、この官の決意と覚悟を示すことで、官民連携で過所分所得の増加につなげ、国民の皆様にも賃上げとの相乗効果を実感していただく、このためには、この民間の皆さんに賃上げをお願いしている以上、従来の給付だけではなくして、賃上げとの相乗効果、効果的な組み合わせ、これをしっかり念頭に置きながら低額減税を実施する。この官の、この民間との協力の姿勢として、こうした低額減税が必要であると判断し、給付と合わせて低額減税、これも今度実施することを判断した。こういった次第であり ます。
16:38
この様々な要素を考慮されて、熟慮されて、総理が決断されたものだというふうに思っております。やっぱり過所分所得を増やしていくということは、本当に今、緊急な課題だというふうに思っております。令和3年度以降、この国民負担率、税と社会保障負担の国民所得に対する比率のことでありますけれども、分母に当たります国民所得が増加していることもありまして、わずかながらではありますが減少してきました。しかし、令和5年度では46.8%といわす一計でありまして、高止まっているというのが現状であります。重要なことは、過所分所得を増加させることでありますので、そのためには、社会保障負担を含めた国民負担率を極力増加させないことであるというふうに思っております。したがって、賃金と物価が好循環する、そうした経済が達成されるまで当分の間は、国民負担率が増加しないことを、経済財政運営の基本方針とするべきではないかというふうに考えますけれども、経済財政担当大臣、御見解を伺いたいと思います。
18:02
極めて重要な御指摘だと思います。ですから、この過所分所得をまず下支えするために、今回私たちは、給付金と減税、これをタイミングを見ながらやっていくということでございます。そして何よりも大事なことは、国民所得を増やしていく。そのためには、やはりこの物価高に負けない構造的賃上げという環境整備をしながら、企業の業績を増やしていく。そのための投資、さらにはフロンティアの開発、こういった将来の成長を促すものを今回ビルトインしながら、そして目の前の、まずは物価高から負けない暮らしを守る、そのための対策、これを織り交ぜながらやっているわけでございます。何よりも今回、この賃上げのモメンタムがですね、どれだけ上がっていくか。そして、この物価が上がっていると言いますけれども、実は生鮮食料品を除いた、この一般の食料品の物価高は一幅間が出てきております。ヨーロッパにおいてはすでにだいぶ賃制化してまいりました。私たちの年を計算では、来年度にはこの物価高を上回る、物価上昇率を上回る賃金上昇が達成できる、こういう目安も見えています。一方でそれが来年ではなく、再来年では、という民間エコノミストの予測もございます。本当に今微妙なところで、だからこそしっかりとですね、経済を支えながら、将来の新しい経済を作れるように、この補正予算、そして経済対策を役立てていきたいと、このように考えています。
19:40
この総合経済対策のもう一つの大きな柱が、先ほど総理からも御答弁がありましたように、持続的な賃上げの達成であります。大企業については、今年もかなり賃上げが広がっていることでありますけれども、中小企業、小規模事業者ではまだまだ途上であるというふうに受け止めています。昨年来、総理も繰り返し強調されているんですけれども、中小、小規模事業者が賃上げできる環境を整備していくことが、鍵であるということであります。全く私も同感であります。公明党では、総合経済対策についての提案に際して、特出しする形で中小企業等を賃上げトータルプランを策定いたしました。環境整備の柱は、第一には何といっても適正な価格転換がなされること、そして取引環境の改善。第二にはやはり中小、小規模事業者の生産性の改善にある。そして第三には、やはりまだまだ厳しい状況が続いている出勤繰りの支援であると。こうした私たち の提案も多くも、総合経済対策に盛り込んでいただいたというふうに考えております。そこで第一の価格転換について伺いたいと思います。中小企業庁の中小企業取引対策事業で、コスト上昇分のみならず、賃上げ原資の確保も含めた価格転換の実現を目指した調査を行っております。また、厚生取引委員会では、独占禁止法上の優越的地位の乱用に関する緊急調査、またその特別調査も行って、円滑に価格転換を行っているかどうか調査を実施をしております。こうした調査の結果、中小小規模事業者のコストや人件費の増加の価格転換は、どの程度進んでいるというふうに評価をされているのか。また、価格転換を促進するためにも、価格交渉に前向きに対応しない大企業等の事業者名を公表するということも有効だと考えられるけれども、どういうふうに考えられるか。また、地域で中小小規模事業者の声を聞くと、価格転換が円滑にいかないときには、どこに相談すればいいのかがよくわからないという声も聞きます。中小企業庁や厚生取引委員会では、相談に応じる体制は作っていただいているんですけれども、さらに特に小規模事業者への周知をお願いしたいというふうに思います。さらに、労務費の適切な転換のための価格交渉に関する指針を年内に策定することというふうになっておりますが、早期の対応をお願いしたいというふうに思います。いくつか点まとめてでありますけれども、経済産業大臣と厚生取引委員長に、それぞれご対応をお願いしたいと思います。
22:54
上田委員ご指摘のように、中小企業は今、人手不足で本当に厳しい環境にある中で、やはり人材を確保していく上でも賃上げ、非常に重要であります。そうした中で、価格転換がその賃上げを進めていく上でもっとも重要な事柄だというふうに我々でも認識しております。経産省では、だいたい4月と10月に調達価格の変更が親企業との間で行われますので、その前の月の3月と9月を価格交渉促進月間としております。つい先ほど、9月の価格交渉促進月間の結果を、ずっとアンケート調査をやっておりましたけれども、それを公表いたしました。この今年9月時点での価格交渉の状況は、発注側企業の方から交渉の申し入れがあり、交渉が行われたという割合が3月に比べて約2倍に増えてきております。そうした点からも、全体としては交渉できる雰囲気は徐々に醸成されて広がってきているものというふうに思います。一方、価格転嫁率は3月の時点から微減をしておりまして、45.7%ということであります。ただ、その中でも全く転嫁できなかったとか、減額されたという企業の割合は減少してきておりますので、価格転嫁できるストーンは徐々に広がってきているものと思います。ただ、いずれにしても転嫁率は45.7%と5割未満でありますので、しっかりと対応しなきゃいけないと思っております。ご指摘のように、10社以上の回答者から主要な取引先として挙げられた発注企業ごと、親企業ごとに交渉転嫁の状況について、来年1月には公表したいと思っておりますし、月内には公表されると聞いております。内閣官房公取による労務費の指針、これを経済界にしっかりと周知徹底していきたいと思いますし、さらにこうした状況を踏まえて、下請事業名も調査をヒアリングもしております。看譜しくない発注事業者の経営突破に対して、大臣名で直接指導助言も行っていきたいというふうに考えております。こうした取組を進める一方で、下請客事業所とか全国の世露津支援拠点に価格転嫁サポート窓口を設置をしておりますので、そうしたところに相談もしていただきながら、私ども価格転嫁を強力に推進していきたいというふうに考えております。
25:34
お答え申し上げます。厚生取引委員会では、適正な価格転嫁が可能となる取引関係を整備するということで、御指摘がありましたように、昨年の緊急調査に引き続きまして、本年も5月から、US的地位の乱用に関する特別調査を、これはコストに占める労務費の割合が高い業種に重点を置いて、11万社を超える事業者を対象に実施をしております。この特別調査におきましては、原材料価格やエネルギーコストに比べまして、労務費の転嫁が低調であることや、労務費の上昇分は生産性の向上などの企業努力で吸収すべきであるといった意識が発注者側に根強くありまして、また受注者側にもそうした意識が見受けられるといったようなことが確認をされております。現在、この調査結果を取りまとめる作業をしております。詳細な価格転嫁の実態を含め、年内を目途に公表して、注意喚起等必要な対応を行う予定でございます。特別調査の結果を踏まえた事業者名の公表につきましては、今月初めに厚生取引委員会として改めて方針を公表しておりますけれども、この方針に沿いまして、受注者側から指摘が多くあって、相当数の取引先について協議を駆ない取引額の末置きなどが確認された事業者がありましたら、その事業者名を公表をさせていただきたいと思っております。また、相談体制ですけれども、不当な手話寄せに関する下請け相談窓口というのを設置いたしまして、フリーダイヤル経由の電話相談を受け付けておりますほか、オンライン相談会といったものも実施をしております。発注者との取引関係に不利益を被るといったことを恐れられて、相談や情報提供に躊躇される中小事業者が多いという中で、特命での相談あるいは特命での情報提供フォームといったものも用意をしております。こうしたことを含めまして、引き続き相談窓口の周知徹底を図っていきたいと考えております。さらに、経産大臣からもお話がありましたけれども、冒頭に申し上げましたような、特別調査において把握しました業界ごとの労務費に係る実態を踏まえまして、内閣官房と連盟でできれば、明日労務費に関する価格交渉の指針というのを公表させていただく予定で、作業を進めております。私からは以上でございます。
28:21
それぞれ今まで、現在の取組ご説明をいただきまして、誠にありがとうございます。経済産業大臣から調査結果の報告、先ほど私も拝見させていただきましたけれども、これまでの取組の確実に成果は上がっているというものの依然として、まだまだ十分十分であるというのが、結果の内容じゃないかというふうに思っております。特に労務費とかエネルギー費の価格転換率が依然として低いというところが、大きな問題だというふうに思います。引き続き中小企業庁、そして厚生取引委員会、協力をしていただいて、中小小規模事業者の価格転換が円滑に進むように、努力をお願いしたいというふうに思います。二つ目の重要なテーマであります、生産性向上について伺いたいというふうに思います。ものづくり商業サービス補助金とか、IT導入補助金などの施策は、これは延長拡充していく必要があるというふうに考えております。また補正予算で新規に導入する中小企業省力化投資補助事業は、中小小規模事業者の多くが人手不足にも苦労している中で重要な事業であるというふうに思っております。特にいわゆるカタログ型というふうにおっしゃっておりますけれども、事業者がどういうところに投資をするかということを選べる、それのヒントになるものでないかというふうに思いますので、その点は非常に大きな意味があるというふうに思います。この事業の期待する効果について伺いたいというふうに思います。そして特にせっかくいい事業でも、小規模事業者にはなかなかおした事業についての情報が届きにくいという問題があります。周知に取り組んでいただきたいというふうに思いますが、その点のご所見も伺いたいと思います。
30:24
ご指摘のように、持続的な賃上げの実現、中小企業の賃上げ実現には、先ほどの価格転嫁と並んで、この生産性を上げていくための投資、特に人手不足を乗り越えるための省力化の投資、これは非常に支援していくことが重要だというふうに認識をしております。ご指摘のように引き続き、ものづくり補助金、IT導入補助金など、今回の補正予算で2000億円を追加で計上することとしておりますが、さらにこうしたことによって、革新的な製品サービスの開発に必要な設備投資、あるいはITツールの導入など、生産性の向上に向けた支援をしっかりときれいめなく行っていきたいというふうに思います。また、まさに人手不足を乗り越えて売上収益を上げていくために、省力化に向けた設備投資も支援をすることとしております。具体的にはセン サーとかロボットとか無人の決済システムなどですね、ハードソフト両面から事業のそれぞれの実情に合わせて取捨選択取り組みができるように、これも5000億円規模の予算支援策を講じていきたいというふうに考えております。そしてご指摘ありましたとおり、どこから手をつけていいかわからないというご指摘もありますので、カトラグ方式で選んでいただく、これハードソフト、いろんな業態に合わせてメニューを用意したいと思っておりますので、カトラグから簡易で速攻性のある、そうした支援を行っていきたいというふうに思います。その際に、商工会、商工会議所、中央会などの協力も得ながらですね、小規模の事業者にも幅広くこうした支援策が届いていくように取り組んでいきたいというふうに考えております。
32:06
よろしくお願いしたいと思います。3つ目の資金繰りについて伺いたいというふうに思います。コロナ禍を経て今なお多くの中小事業者は資金繰りに苦労して いるのが実情であります。いわゆるゼロドル融資等の返済が増加する中で、条件変更や借り替えについて柔軟かつ迅速に対応していただく必要があるというふうに思っております。また、民間企業機関に対しても、これはもう官民、金融機関に対して地域の中小、小規模事業者に寄り添った対応をするよう指導を徹底していただきたいというふうに考えておりますが、その点の大臣のご見解を伺いたいと思います。
32:55
官民、金融機関によります足元の条件変更の横断率は約99%ということで、すでに多くの事業者の申出に応じているところでありますけれども、昨日、私や鈴木大臣との連盟で、改めて迅速かつ柔軟な条件変更などへの対応を金融機関に要請をしたところであります。併せて、保証協会や民間金融機関による積極的な経営改善、事業再生支援などについても要請をしたところであります。加えて、この00UCが返済本格化を迎えてきますので、コロナ仮替保証制度を本年1月から開始をしておりますが、返済期間を伸ばすことによって収益力改 善と一体的に支援をしていくということであります。既に約11万件、約2.7兆円を承諾しておりますが、その返済猶予期間において、民間金融機関が早期の経営改善を図る計画の策定に積極的に関与していくことに対して、次元的な支援を行うこととしております。迅速な経営改善を後押ししていきたいと思っております。あわせて、日本高校におきましては、本年8月の「挑戦する中小企業応援パッケージ」の中で、定理融資や資本性劣化ローンの申し込む期限を来年3月まで延長し、コロナ融資の借り替えを支援しているところであります。あわせて、今般の経済対策の中では、黒字額が小さい回復途上にある事業者の金利負担を軽減するよう、資本性劣化ローンの運用を見直すこととしております。引き続き、事業者の人数に合わせた、きめ細かい支援を行っていきたいと考えております。
34:45
次に、国などの公共調達のあり方について伺いたいと思います。民間の取引に適正価格や円滑な価格転換を促す。これはもう重要なこ となんですけれども、まず国ができること、それは自ら対応できる公共調達の価格の適正な増額ではないかというふうに思います。公共工事のほかにも、このビルメンテナンスとか警備といったサービス部門について、公共部門の発注する契約については、人件費や資材価格、その上昇を適正に反映して金額とする、そうした見直しを行っていくべきだというふうに思います。特にサービス部門については、人件費が上昇しているにもかかわらず金額が十分に上がっていないと、そういうような声もよく聞くところでありますので、適切な対応を要望いたします。経済産業大臣、よろしくお願いいたします。
35:47
そのとおりという声が上がったところでありますが、まさにそのとおりでございます。政府では国や独立行政法人の勧告受につきまして、中小企業の受注機会を確保するために、勧告受法に基づいて、毎年度、国との契約の基本方針を作成しているところであります。この基本方針の中で、労務費、減材料費などの上昇や、最低賃金額の改定に関して必要な予算の確保、契約変更の検討などの措置事項が盛り込まれております。各省庁、各独立行政法人などに対して必要な措置を求めているところであります。また、地方自治体に対しましても、この基本方針に順次で取り組むよう、経産省と総務省から自治体宛に通知も行っております。ご指摘のように、様々な業態を含めて、引き続き、国、地方自治体などにおいて、人件費、そして資材価格の上昇を踏まえた適切な措置が取られるよう、しっかりと働きかけていきたいと思います。
36:48
今、大臣からご答弁あったんですけども、いろいろ事業者の方から聞くと、もうこの値段では最低賃金も払えないというような話をよく聞きます。ですから、そこはもう本当に、ぜひ、国も地方公共団体も適切に対応していただきたいというふうに思います。この公共調達についてですね、もう一点お伺いしますが、賃上げに取り組んでいる事業者に対するインセンティブが必要ではないかというふうに思います。令和3年には財務大臣から、総合評価方式における賃上げを実施する企業に対する加点措置についてという、こういう通知が出されておりまして、ただし中小企業においても、給与総額を1.5%以上上げるというような要件であるとか、その要件が達成できない場合のペナルティとか、いろんな課題も指摘もあるんですけれども、こうした、特に今まではこうした形のいろんな問題点の指摘もあったんですが、今やっぱりもう状況が変わったと思います。現在は物価高騰や人材不足のため、多くの中小企業は賃上げも上げておりますし、そうした努力に報えることも必要だろうというふうに思っております。いろいろあった問題点とかは、それから適用する契約の範囲、これも見直すことは重要でありますけれども、インセンティブを導入するべき、インセンティブを活用すべきだというふうに考えますけれども、いかがでしょうか。また、ここでは国の機関のみを対象としておりますけれども、適用できる独立行政法人なども、これはいろいろ性質によりますけれども、対象にすることも今後検討するべきではないかというふうに思いますが、その点のご見解もお考えればと思います。
38:39
国境調達の総合評価落札方式において、令和4年度から大企業は3%以上、中小企業は1.5%以上の賃上げを表明した企業に対し、入札における評価点を加点する制度を導入しているところであります。令和4年度におきましては、この総合評価落札方式による契約件数のうち、7割を超える契約において、賃上げを表明した者が落札しておりまして、制度の活用が進んでいるものと評価をしているところであります。他方、事業者からは、受注を目的に毎年継続的に賃上げすれば会社経営の影響が大きいといった声も寄せられているということも承知をしているところであります。従いまして、この制度につき引き続き、関係省庁とも連携をしながら、本制度の効果や課題等を把握をして、そしてまた必要な調整を行うなど、適切な制度運用に努めてまいりたいと考えております。
39:55
よろしくお願いしたいというふうに思います。最後になりますが、今、食料品価格がのきなみ高騰している一方で、実は農産物の価格はそれほど上がっていないというのは現状であります。生産者は燃料や生産 資材の価格が上がっていて、経費が極めて厳しくなっています。燃料や生産資材の価格高騰に対する支援を、これはもう今、大した加工をじられておりますので、それは引き続き強化してもらいたいというふうに思いますが、一方で、根本的にはやはり農産物の価格が生産や流通のコストを十分にカバーする、そういう適正な水準にしていくことが重要であるというふうに思っております。市場を通じた取引が中心の生産品もあれば、食品加工業者との取引される農産物もあって、流通チャンネルがいろいろ複雑でありますので、なかなか厳しい課題であるというふうには思いますけれども、継続的な適正な価格形成への取り組みが必要だというふうに考えておりますので、農林水産大臣、お考えを伺いたいと思います。
41:10
先生御指摘のとおり、農林水産省としましては、施設園芸等の燃料について価格の上昇に応じて補填金を交付する施設園芸等燃料加工等対策の万全な実施を図るために、今般令和5年度補正予算におきまして45億円を計上しております。また、飼料や肥料につきましても国際価格の影響を受けにくい体制への転換を進めるために、国産飼 料の生産利用拡大対策や国内資源の肥料利用拡大対策を令和5年度補正予算で措置しているところであります。そして、ご指摘の価格についてでありますが、食料システム全体の持続可能性を確保する観点から適正取引を推進するための仕組みを検討するため、8月から生産から商品までの各段階の関係者が一同に集まる適正な価格形成に関する協議会を開催しているところであります。これまでの議論を踏まえまして、まず流通経路が簡素でコストの把握も比較的容易であり、生産等の持続性を確保すべき品目として、飲用牛乳と豆腐など、この2つを対象として、ワーキンググループにおいて具体的な議論をすることとしておりますが、その他の品目についても、コストデータの把握・収集や、また価格交渉や契約においてどのような課題があるかなどを協議会において調査・検討して、継続的に取組を進めることとしております。適正な価格形成につきましては、生産者から消費者に至るまで非常に関心が高いテーマですので、関係者間で議論を尽くして、消費者の理解を前提として、生産から製造・流通・販売に至る食料システム全体が持続可能となる価格形成の仕組みづくりをしっかり進めてまいりたいと考えております。
43:20
以上で、上田勲君の質疑は終了いたしました。
43:30
次に、山本可奈江さんの質疑を行います。山本可奈江さん。
43:36
公明党の山本可奈江でございます。早速質問に入ります。まず、ぶっか高から国民生活を守る対策についてお伺いいたします。ぶっか高に最も苦しんでいる低所得者に対する支援は急がねばなりません。住民税非課税支世帯に対して、非世帯あたり7万円追加給付することとなっておりますが、速やかに給付するため、前回の3万円給付と同様の基準日で給付できるようにすべきと考えますが、いかがでしょうか。
44:11
お答えいたします。ぶっか高に最も切実に苦しんでおられるのは、低所得者の方々であり、スピード感のある対応が重要だと考え てございます。そのため、給付対象世帯の基準日につきましては、国として基準日の見やすをお示ししつつ、早期の給付を行う自治体においては、地域の実情に応じて自治体の判断で、前回同様の基準日で先行的に給付することもできるよう検討を進めているところであります。今後とも、基準日の取扱いも含めまして、自治体からの質問や相談に丁寧に対応し、可能な限り早いタイミングで給付をお届けできるよう、きめ細やかく自治体をしっかりとサポートしてまいりたいと思います。
44:57
住民税均等割のみ課税をされている世帯等に対する支援については、年末までに決定するということでございますが、決定次第、すぐに住民税非課税世帯等同額の給付が支給できるように工夫をしていただきたいと思います。併せまして、課税額が4万円に満たず、フルに4万円引き切れない方々につきましては、迅速性、事務負担の軽減、分かりやすさ、支援の実感といった観点から制度設計をしていただきたいと思いますが、新道大臣いかがでしょうか。
45:34
御指摘のとおり、様々な工夫をして、分かりやすく、そしてスピーディーで、そしてまた適切な公平な、そういう支給ができるようにしたいとこのように思っています。まず、均等割のみの課税世帯の方々、これは税にかかることですから、そうすると税額を確定してからということ、それはすなわち来年の6月というものも一つの考え方になりますが、もう少し私工夫できないかということで、もっと早められないか、今御指摘いただきました。ぜひこれを今、自治体の実態もですね、いろいろと今把握しているのでございますけれども、その中で検討させていただきたいと思います。それから、要するに減税4万円なんでございますが、納付額が4万円に満たない方々、この方々に対する支援は、この減税で効果を得てもらった足りない部分は、この交付金で出すということでですね、きちんとやりたいと思っているんですけど、支援金を出すと思っているんですけど、これについてもですね、簡潔で迅速、特にこのデジタルをですね、使いながら素早い支給ができるような、そういう工夫をしていきたいというふうに思っています。この税制改正対抗ができまして、それに合わせてですね、本年 末には、支援を得るということになっていますが、その支給をするということはもう既に発表しておりますから、様々な準備は前倒しでやっていきたい、このように考えています。山本可恵さん。 定額減税につきましても、年末までに具体策を取りまとめるということになっておりますが、その制度設計に当たって、いくつか確認をさせていただきたいと思います。まず、定額減税により収入が増えたことによって、社会保険料が上がることはない。また、住宅ローン減税やフルタツ納税などの利用者に影響を与えない。こうした方針で制度設計されるということでよろしいでしょうか。
47:39
今般の定額減税の社会保険料に対する影響でございますが、これは厚生労働省の所管でありますけれども、保険料が付加される標準報酬や所得金額は、減税によって変動するものではないわけでありまして、社会保険料には影響しないものと、そのように承知をいたしております。また、定額減税の具体的な仕組みにつきましては、今後、与党の税制調査会において検討されるわけでありますが、定額減税実施時の住宅ローン減税や、フルタツ納税の利用者への影響等についても、その検討の中で議論される論点であると考えております。議論の際には、今般の定額減税が、デフレ脱却を確実なものとするための一時的な措置として、賃金労働者をはじめとする国民のご負担を緩和するものである、という趣旨を踏まえた議論がなされるものと考えております。政府といたしまして、与党とよく連携をしていきたいと考えております。
48:53
損しないようにしていただきたいわけでございますが、年金受給者や個人事業主への対応はどう想定されておられますでしょうか。
49:06
先ほど申し上げましたとおり、具体的なことは、与党の税制調査会で議論されるわけでありますが、ご指摘の年金受給者、それから事業所得者に対する減税の開始時期についても、その中で議論をされるとこういうふうに思っております 。その上で、与党税制調査会での検討に当たりましては、給与所得者については6月から減税を実施するとしていること、物価高の影響を受けている点は、年金受給者も個人受給者の方々も給与所得者と同じであることなどを踏まえまして、給与収入以外の収入につきましても、執行上の制約なども踏まえつつも、過去の例などを参考として、できる限り迅速に減税をすることを目指すという考え方で議論がなされるものと考えているところであります。
50:10
しっかりと与党としても議論してまいりたいと思いますが、もう一つ、新道大臣に、低所得者の子育て世帯に対しては追加で給付を行うことになっておりますけれども、今回の対策全体として、子育て世帯に対してどういった配慮がなされているのでしょうか。
50:36
まず、今回、定額減 税は、納税者1人当たりではなくて、扶養家族も含めて、この4万円と、1人当たり4万円、ですから5人家族なら20万円の交換が出ると減税をすると、こういうのになっています。これは一義的に子育て世帯の皆さんにも大きな影響を与えてもらえるんじゃないかなと、このように思っています。それから、低所得者の子育て世帯に対しましては、住民税非課税世帯への7万円の支援、これに合わせて、現在でも地方自治体が地域の実情に合わせて、この重点支援交付金の推奨事業メニューの中で支援を行っています。これも継続していくことになります。それに加えまして、さらに今回、可能な限りの工夫をしながら、そこに上乗せをしていこうと、ですから10万円に対して、さらなる子育て世帯に対する上乗せをしようということを検討しております。これも税制改正の対抗に合わせて、これを決定し、そして発表したいと、このように考えています。
51:50
今回の対策を実施するにあたりまして、いろいろと今、ご答弁ございましたけれども、地方自治体における事務負担ってかなり大きいと 思うんです。また、事業主におきましても、システムの改修を行ったり等々ですね、いろんな事務負担が生じるんじゃないかということが懸念をされております。ぜひともですね、この制度設計にあたっては、可能な限り事務の負担の軽減、手続の緩速化っても当然図っていただきたいと思うわけでございますけれども、都道府県ですね、やっぱり実施体制に対しても特別な配慮をお願いしたいと思いますが、総理いかがでしょうか。
52:36
ご指摘のように、支援の実施、もちろんこれは大事要でありますが、自治体や企業の事務負担に対する配慮、これも重要だと認識をしています。今議論にありました、住民税非課税世帯に対するこの7万円の追加給付についても、自治体に対して既に必要な情報提供を行い、そして質問や相談にも丁寧に対応しているところですが、今後ともこの実施体制について最大限の配慮を国としても行っていきたいと考えています。そして、この定額減税の詳細な設計については、先ほど来答弁させていただいておりますように、与党税庁において検討していくことになるわけですが、今の議論の中で、特に狭間の方々への支援も含めて、所得税の減選徴収等を担う企業や自治体に過度な事務負担、これが生じないように留意しつつ、できる限り早期に必要な情報を提供する。こうした対応、適切に行いながら、企業や自治体に対する実質的な負担をできるだけ軽減していく配慮を国としても最大限行っていきたいと考えています。
54:21
じゃあ、新道大臣補足をお願いいたします。
54:26
すいません、これとてもいい指摘をいただいているので、これまでなかなか申し上げる機会がなかったですから、検討の状況をですね、少しお話しさせていただきたいと思っているんです。それはですね、まず、もう何度も自治体は給付してきているわけです。ですから、今の既存の給付の仕組みをできるだけ使ってスムースに進める。これが第一です。負担をかけないということであります。そのための事前の相談や情報提供はしています。これに加えてですね、やはりデジタルをどうやって使うか、これもですね、新しい仕組み、ファストパスを入れられないかということを検討中でございます。さらには自治体においてはですね、独自のオンラインのシステムをもう持っていて、申し込めば即日この給付が受けられる、こういう仕組みもポイントですけどもございます。ですから今回ですね、もう皆さんが本当にあの、いつになったら来るんだというご心配をですね、されると思うんですけども、下級的速やかな仕組みをきちっと作りたい。あの、総理からそういうご指示をいただいて、我々いろんなですね、検討して、