19:34
これより会議を開きます。令和5年度一般会計補正予算第1号、令和5年度特別会計補正予算特第1号の両案を一括して議題といたします。この際、お諮りいたします。両案審査のため、本日、政府参考人として、内閣府地方創生推進室次長佐々木昭二郎君、総務省自治行政局選挙部長笠木貴則君、総務省情報流通行政局長小笠原陽一君、外務省大臣官房参事官高橋美咲子君、外務省欧州局長中込正志君、厚生労働省保健局長三原一人君、厚生労働省政策統括官金間人志君、林野町長官青山豊久君、経済産業省大臣官房、消務・サービス審議官模木忠志君、国土交通省水管理国土保全局長広瀬雅義君、国土交通省物流自動車局長鶴田裕久君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。(( なし ))御異議なしと認めます。よすて、そのように決しました。これより締めくくり質疑に入ります。質疑の申し出がありますので、順次 これを許します。
21:10
自由民主党の上野啓一郎でございます。本日は質疑の機会をお与えいただきまして、どうもありがとうございます。10分しかありませんので、早速質問に入らせていただきたいと思います。本年の経済状況ですが、総理がたびたび御説明されていらっしゃいますように、株価高、30年ぶりの賃上げ、GDPギャップの解消、また、それらに加えて、自動車などの供給制約の解消や、インバウンド消費の回復など、高材料が多く出ております。レフレ安全脱却の後期だと考えます。一方、先般公表されましたOECDレポートによっては、2024年、来年ですが、中国の過剰債務問題や、欧米での金融引き締め効果、世界情勢の緊迫化などで、相当程度の景気の経済の減速が懸念をされる状況でもあります。国内でも景気の押し上げ要因が減少することが想定されます。こうした観点からは、今年から来年にかけての中期的な観点に立っての切れ目のない経済政策が必要だと考えます。今回の経済対策では、低所得者層への速やかな給付、春冬等における賃上げ、来年6月の減税、段階を追って必要な対策を、過剰的に実証される方針でありますが、こうした経済状況も踏まえて、レフレ完全脱却の道筋を、ぜひわかりやすくもう一度御説明をお願いしたいと思います。もう一点でございますが、減税についてであります。昨年の税制改正で、総理のリーダーシップの下で、新費者制度の大幅な拡充が実現をします。年明けから新制度がスタートして、1人当たり1,800万円まで非課税となりますので、富裕層を除けば、ほぼ全ての世帯で、配当や上等役が非課税となります。分厚い中間層の形成を標榜する、新しい資本主義に沿ったものと言えると思いますが、今回の所得税減税も、こうした観点から、政権としての大きな減税第2弾と言えると思います。ただ残念ながら、国民の中には厳しい意見があるのも事実でありますので、過所分所得の引上げ、これを主なターゲットとされているということでありますが、その対策の効果をどの程度見込むのか、これも併せて御説明をお願いしたいと思います。
23:44
我が国経済、長年にわたって賃金が上がらない、物価が上がらない、あるいは投資が進まない、デフレの悪循環と言われる状況が続いてきたわけですが、委員御指摘のように、賃金を上げよう、または成長と分配の好循環を回していこう、こういった努力を続けてきた結果、ようやく明るい兆しが出てきた、こういった状況にあります。大事なのは、これを来年以降も続けることができるか、繋げることができるか、これであると思っています。現状は、外政的な物価上昇、これが急激に発生しています。物価上昇に賃金がなかなか追いつかない、こういった状況の中にあります。その中にあっても、来年に向けて、民間に協力をいただきながら、賃上げはしっかり盛り上げていかなければならないと思います。そして、それと合わせて、この政府間の覚悟として、所得税、減税等も用意をし、御指摘があった認差の改革なども用意し、民間の過所分所得、これをしっかり支えて、そして消費を腰折れさせることなく、今の流れを来年、そして再来年へと繋げていく、こうした取組が重要だと考えています。もちろん、目の前の物価高騰にも、最も苦しんでおられる低所得者の方々に寄り添った対応が必要です。よって、エネルギーにおける激減緩和措置は、引き続き継続をいたします。また、低所得者の方々には、まずスピード感を持って給付、これを実行いたします。こういった体制をもって、今の物価高を乗り越え、来年に向けてデフレ・脱却の流れを確実なものとし、日本の経済、新しいステージに持っていきたいと考えております。
25:55
ありがとうございます。賃上げ、また、貸し払いの所得、そうしたものを今年から来年にかけてしっかりと引き上げていく、今年から来年にしっかりとつなぐというお話がございました。我々としてもしっかり応援をしていきたいというふうに思いますが、賃上げは内閣の最優先課題だと、これまで度々表明をされております。大企業、そして中小企業に対しても、強力な対策の実施を明言されているわけでありますが、一方、その狭間で、労働需給が逼迫をしても 、なかなか賃金が上がりにくい分野があるのも事実であります。例えば、荷主との関係によって正当な収益の確保が難しいトラックの現場、あるいは、これは公明党理財委員からも御指摘がありましたが、公的な価格であるがゆえに賃上げの制約を受ける医療介護等の現場、こうした分野で頑張っていらっしゃる皆さんに対しても、やはり、貸払所得の引き上げというのをやっていく必要があるというふうに思っております。物価水準を上回る貸払所得の伸びを目指す、そうした観点からトラック業界や医療介護等の分野で、賃上げに向けた総理の骨太の決意、これをぜひお伺いしたいと思います。
27:10
先週15日に政労司の意見交換の場において、民間経済界の皆様方に来年に向けて賃上げ、今年以上の賃上げをお願いしたところですが、民間に任せるだけではなくて、緩も強い覚悟で、所得税、住民税、減税をはじめ、あらゆる政策を動員して、官民力を合わせて、このデフレ弾脚の流れを確実なものにしたいと申し上げているわけですが、そ の中にあっても、委員御指摘のようにトラック業界ですとか、あるいは医療、介護、この分野における賃上げ、これも重要な取組であります。分野によって、業界によって、事情は様々でありますが、その中にあっても、トラック業界、医療、介護の分野へのおける賃上げ、重要だという御指摘、委員会の中でも度々いただいてきたわけであります。トラック運送業については、標準的な運賃の引上げ、トラック寺面による悪質荷主の監視指導、あるいは賃上げ原資となる適正運賃の収受を図る措置の法制化、こうしたものを個別に用意をして、賃上げを盛り上げていきたいと思っております。また、医療や介護、この分野においても、これまでも公的価格の見直しを行ってきたわけですが、引き続き、今回の経済対策、また令和6年度の診療報酬、介護報酬等の同時改定など、こういった施策を通じて、職業改善に向けて取り組んでいきたいと思います。こうした具体的な個別の対策も併せて、全体として持続的で構造的な賃上げ、実現に向けて努力をしていきたいと考えております。
29:10
ありがとうございます。年末に向けて期待をしたいと思います。最後になりますが、日中関係についてでありますが、先般の日中指導会談において、総理からは、正当なビジネス活動を保障されるビジネス環境を確保した上で、日本経済交流の、日中経済交流の活性化を後押しをしたいと、そうした旨の発言があったと伺っておりますが、正当なビジネス活動を阻害をしている要因の一つに、法人、日本人の拘束の問題があります。中国においては、反スパイ防止法の制定後、2015年以降、17名の法人が拘束をされ、うち10名は有罪。現在でも5名が拘束中であります。この反スパイ防止法では、そもそも何がスパイ行為にあたるかが曖昧でありますし、裁判の過程もなかなか公表されない、公開されないという問題があります。政府として、法人の早期解放や、法律執行裁判の透明性の確保を中国政府に、引き続き厳しく施行すべきだと思いますし、我が国現地法人に対して、どのような支援を行っているのかも含め、お伺いをしたいと思います。
30:16
中国における法人拘束事案については、今回の1年ぶりの日中首脳会談においても、私から直接、この法人の早期解放、これを求めたところです。政府としては、これまでも様々なレベルを通じて、拘束された法人の早期解放、あるいは司法プロセスにおける透明性の確保、こうした働きかけを行ってきましたが、こうした働きかけを継続しなければなりません。外部省においては、海外安全ホームページ、あるいは各国の大使館、総領事館、こうしたものを通じて、失礼、各国ではなくて、在中国の大使館、総領事館を通じて、反スパイ法に関する注意喚起を呼びかけているわけですが、海外に渡航する、そして滞在する法人の保護、これは政府の最も重要な責務であり、情報発信、注意喚起を通じて、安全確保、法人の安全確保に努めていきたいと思います。そして、拘束された法人については、領事面会、関係者との連絡など、できるだけの支援を行っていかなければなりません。併せて、中国側に対して早期解放、そして司法プロセスにおける透明性の確保、こうしたものを強く働きかけてまいりたいと考えております。
32:00
はい、終わります。これにて、上野君の質疑は終了いたしました。
32:10
公明党の角田英男でございます。本日は、質問の機会をいただき、ありがとうございます。時間も限られておりますので、早速質問に入らせていただきたいと思います。まず、低額減税、低所得者支援のうち、住民税、非課税世帯への7万円の上乗せ支援について、デフレからの完全な脱却を図る中でも、ぶっかたかに、最も切実に苦しんでいる低所得者の不安に配慮して、寄り添った対応を図るためにも、迅速な支給が求められます。そのためにも、補正予算の早期の成立が不可欠というわけでございますけれども、実際に事務を担う市町村が、速やかに予算を組んで、対象となる方々に迅速に支給を行っていくためにも、基準日、事務費等を速やかに示す必要があります。また、給付の申請受付、審査、支給等の事務負担が軽減できる、経営公的給付の指定など、今後の具体的なスケジュールについて伺いたいと思います。あわせて、年末までに検討するとされている低額減税の恩恵を、十分受けられないと見込まれる所得水準の方々への重点支援地方交付金の支給の迅速化、自治体の事務負担軽減のためにも、ここはプッシュ型で行えるようにすべきであると考えますが、この点についても御答弁ください。
33:50
重点支援地方交付金を追加的に拡大して実施することとしております住民税非課税世帯一世帯あたり7万円の追加給付については、既に地方公共団体に対しまして必要な情報提供を行い、質問や相談にも丁寧に対応しているところです。地方公共団体において、年内の予算化がなされるよう、前倒しでお伝えできる情報、順次お伝えするなど、細かくサポートを行ってまいります。そして、御指摘があった特定公的給付制度ですが、迅速な給付に向けて特定公的給付制度を活用すること、これは重要な論点です。いちいち対象者の方からの申請を経ずに支給できるようにする、これは大変有効なことで あります。今般の7万円の追加給付においても、地方公共団体が特定公的給付制度を利用して、速やかに事業が開始できるよう措置をし、その活用について改めて周知、徹底したところであります。そして、御指摘の低額減税の恩恵を十分受けられないと見込まれる方々も含めて、低額減税と住民税非課税世帯への支援の間にある方々への支援についても、自治体の事務負担に入ることは重要であり、簡素かつ公的な給付事務を実現できるように、年末までに声援を得ていきたいと考えております。このように、提唱特者の方々に支援をお届けするために、地方自治体と緊密に連携し、政府一体となって取組を進めてまいります。今回、減税と給付で組み合わせて行うということですけれども、減税の方は要らないと思っている方にも一律にお戻しをする。減税してほしいかどうかは、いちいち聞かないわけですね。その一方でセットで行う給付の方は、要りますかと聞くのは、これは素朴に変だと思います。分かりにくい地方自治体の事務負担を極力軽減するためにも、簡素な仕組みをぜひ考えていただきたいと要望させていただきます。次に防災減災について、特に頻発する水害、地水対策について質問します。近年、自然災害が頻発、歴史印加する状況の中、私の地元千葉県では、令和元年の台風15号、それに続く集中豪雨で、かつてないほどの甚大な被害が発生をいたしました。今年も台風13号に伴う記録的な豪雨により、市宮川水系をはじめ、各地で河川の泳いし、内水氾濫が発生し、広い範囲で浸水などの被害が発生をいたしました。千葉県は地形的に、中小の二級河川が多数走っております。令和元年の水害を契機に、各領域で河川整備をはじめ、排水対策、雨水貯流など、総合的な流域治水対策を計画に進めている中で、今年の水害が発生をしたのですが、建設中ながらも、暫定的に供用していた調節地で水を受けられたなど、詳細な効果の検証はこれからとのことですが、被害の拡大を食い止めるという点で、一定の効果が見られました。住民が安心して暮らせる街づくりのためにも、早期の完成、そのための国の予算の確保が望まれますが、一方で、昨今の資材価格高騰や人件費の上昇などで、全国的に公共事業の進捗に影響が出ております。災害に備える事前防災の重要性に鑑み、計画の事業の進捗に支障を来すことのないよう、必要な予算の確保、とりわけ治水対策は幼児取得も伴うことから、年度当初でしっかりと予算を確していただきたいと思いますが、この点について御答弁いただきたいと思います。
38:20
委員御指摘の千葉県市宮川では、令和元年の水害を契機として、堤防、調節地、貯流施設の整備など、流域治水の取組を進めてまいりました。これによりまして、本年9月の台風第13号による大雨の際には、令和元年に比べて倍近い雨量があったわけですけれども、浸水個数が大幅に軽減さ れるなど、一定の効果が見られたものの、なお浸水被害が発生しており、対策を加速化する必要がございます。全国各地でこのような対策が必要な箇所が数多く残っており、令和5年度補正予算案においては、資材価格の近年見られないような口頭なども踏まえて、必要な治水予算を計上したところです。防災・減災、国土強靱化については、継続的安定的な取組が必要であり、令和6年度当初予算においても、引き続き必要な予算の確保に努めてまいりたいと思っております。
39:21
治水対策に関してもう一点質問したいと思います。今年の台風13号に伴う豪雨の被災地を訪れた際、上流からの大量の流木が川をせき止めて、そこから越流した現場を見ました。流域治水の効果を最大限発揮するためには、最上流部の森林管理と一体的に進める必要があるとの思いを強くいたしております。流木、土砂による下流域の災害を防止するために、干ばつ、草林、それとこれは特に令和元年の台風災害のときに痛感をしたことですが、長期にわたる広域停電の復旧が遅れた一因として、倒木によって山間部の現場までたどり着くのに時間を要したということがありました。重要インフラを災害から守るためにも、路網の整備も含めた効果的な対策を積極的に推進していただきたいと考えますが、この点について御答弁いただきたいと思います。
40:30
お答えをおいたします。御指摘のとおり、台風等に伴う土砂流出、流木、倒木による下流域の道路等の重要インフラ施設への被害を防止するためには、干ばつ等の森林整備を推進することが大変重要であると考えております。このため農林水産省としましては、国及び都道府県が進めております流域治水プロジェクトの一環として、氾濫リスクの大きい河川の上流域や重要インフラ施設周辺における干ばつ、再増林等の森林整備や災害時の代替炉となり得る強靭な林道の開設、改良等の取組を支援 しているところであります。今後とも防災の観点からも、森林整備を着実に実施してまいりたいと考えております。角田英男君。ありがとうございます。 限られた予算で最大限の効果を発揮するためにも、関係機関の連携強化をさらに進めていただきたいことを要望いたしまして、質問を終わります。ありがとうございました。これにて、角田君の質疑は終了いたしました。
41:43
立憲民主党の森山博之です。補正予算案の審議ということで、まずは全体の枠組みのお話からいきたいと思いますが、まずは時期が遅いという部分、これについては先ほどの期準備の話がありました。自治体には予算審議の前に12月1日を期準備として用意をするようにというような通達が総務省から言っています。中身決まっていないのに、これを通達をしなければいけない。また自治体の議会もこれを開かなければいけない話ですけれども、これも飛ばさなければいけないかもしれない。こんな日程間でやるということ自身については、大いに反省をしていただきたいと思います。この臨時国会を開いてから1ヶ月間も、この予算案が出るまでに時間がかかってしまいました。こういった部分については大いに反省をいただきたいという部分。そしてこの補正予算というのは財政法29条でありますけれども、金融性というのが大事だとされています。今、4月にはわからなかったものについて、プラスアルファでやらなきゃいけないという部分についてやるべきものであるにもかかわらず、1つは基金に積む、つまり年度を超えて使う基金に積む部分が13兆円の補正のうちの4.3兆円、しかもギガスクールそれから宇宙戦略基金という新しい基金をつくるというような部分にもお金をつけていくというようなことは、これは論理的に合わないという部分。これは大いに反省をしていただけなければならないと思いますし、特に私、災害この間担当していますけれども、流域治水やあるいは戦場降水帯の研究など、切れ目ない研究やあるいは工事やらなきゃいけない、これは理解をしています。そして政府でも国土強靱化については5カ年計画という形でやっているわけですね。5 カ年の計画がある。そして今年は4カ年目であるという状況であるにもかかわらず、この国土強靱化予算を補正予算に入れるというようなことというのは、これも論理が合わないというふうに感じております。補正予算のあり方について、総理いかがでしたか。お考えでしょうか。
44:17
はい。委員御指摘のように補正予算について、金融性が求められるという御指摘、これはそのとおりであります。そして例として挙げられた防災・減災国土強靱化5カ年加速化対策ですが、この対策においても、この関連予算、今後の災害の発生状況や事業の進捗状況、また経済情勢、財政事情等を踏まえて、機動的に、弾力的に対応する、このようにされております。今回の補正予算にあっても、この災害における頻発化、激甚化、こういったどんどんと、この気候変動を背景として変化する、この災害の状況、これに金融性の高い政策として、この国民の安全・安心の確保という観点から、項目を盛り込まれた次第であります。5カ年加速化対策関連予算としても、約1.5兆円計上したものであり、これをしっかり活用していかなければならないと考えております。
45:36
必要性を聞いているのではないですね。4月の段階でわからなかったけれども、それ以上に、じゃあ深刻化したのか、ということになると、そうではない。この間、5年間の計画通りにやっているじゃないですか。この4年目でありますから、やはり真面目に当初予算で盛り込みましょうよ。いかがですか。
46:02
当初予算、もちろん大事であります。しかし、先ほど申し上げたように、こうした災害の状況、防災の状況、これは大きく変化していますし、さま ざまな技術の進歩の中で、効果的な対策、これも次々と指摘をされています。そして、その結果も逐次出てきています。この変化もしっかり踏まえながら、国民の安心・安全、これは経済政策活動をはじめ、さまざまな活動の基盤であります。そういった観点から、今回の補正予算の5つの柱のうちの1つとして、国民の安心・安全という項目を立てました。その中で、内容を吟味した上で、補正予算、項目を盛り込んだ次第であります。
46:57
いや、流域治水や洗浄耕水帯の話なんていうのは、もっと前からありましたよ。見通しが悪いんじゃないかと思います。しっかりこれは取り組んでいただかないとならないと思います。さて、関西・大阪万博なんですけれども、この間、何でやるのかというところ、いわゆる1850億が2350億に予算が大きく上振れをするという中で、共同通信11月の世論調査では、68.6%がついに万博自体が不要だというような形で世論が高まってしまっています。今まであまりにもずさんな計画であったのだということであると思いますけれども、これ以上増えない、増やさないというようなご決意を、この予算委員会でも述べられていますけれども、総理、どうしてもやるというのであるならば、上振れをさらに精査をして、予算を抑えることが最低限必要なんじゃないでしょうか。さらに予算を削るんだ、そういう努力をするんだという決意ありますか。
48:16
万博の事業実施主体である博覧会協会の管理監督、これは協会を所管する経済産業大臣によって適切に行わなければならないと考えております。引き続き万博の開催、そして会場建設費等の費用の抑制、これに向けて政府として管理監督責任を果たしていきたいと思います。万全を期してまいります。
48:55
抑制という言葉が出ています。これをしっかりと抑えていかないことには、とても世論の理解を得ることはできないと感じておりますので、まずは数字の確認をします。来場者数2820万人、これは想定と書いていますけれども、これを目標にする、あるいは経済効果2兆円、この辺りはこの数字でよろしいですか。
49:32
想定の来場者数2820万人を見込んでおります。それから経済波及効果については、経済産業省におきまして2017年3月、この時点では会場建設費まだ1250億を前提にして試算を行って、産業連関票を基づいて試算を行った結果約2兆円というふうに見込んでおります。
50:06
まず、来場者数想定2820万人を見込んでいるということであります。それから経済効果は2017年の時点で、さまざまな建設費、あるいは消費支出などを見込んで産業連関票を用いて計算した結果、試算を行った結果、約2兆円の経済効果ということになります。これはあくまでも試算であります。
50:35
あくまでも試算で目標ではない、数千億使ってやる事業に対して目標値がないということでいいんですか。
50:49
2017年の時点でこのぐらいの経済効果はあるという試算をしているわけであります。
50:59
政府としてそれに向けて努力をする目標であるということではないのですね。
51:11
当然2820万人を見込んでおりますので、それをできれば上回るような人に来ていただきたいと思いますし、そうした魅力ある万博となるように全力を尽くしていく。もちろんコストを国民に無用な負担をかけないようにコスト削減には不断の努力を続けていくということであります。
51:34
海外からの来場者数1割ということですけれども、これも目標ですか。
51:45
過去のこうしたイベント万博などの数字を参考にしながら、外国人の来訪者は350万人というふうに見込んでおります。
51:58
見込んでいる見込んでいるということですけれども、これ数千億円もかけてやる事業ですよ。そしてどんどん予算が上振れをしている。これ以上上振れしないと言っても、前回も上振れしないと言ったのが、さらに2回目の上振れをしたわけです。今までの計画がずさんであったことは明らかで。それに対して目標値がないという状況でこのまま突き進んでいいですか。総理。
52:33
さまざまな今御指摘があった数値については経済産業大臣からお答えさせていただきましたように、その試算を行う時点での見込み、これを示させていただきました。その後の状況の変化もしっかり踏まえながら、より国民の皆さんにこの効果を実感してもらえるように努力を続けていくことが重要であると考えています。ぜひ、管理監督等を通じて、この万博自体の効果拡大に向けて努力を続けていきたいと考えます。
53:17
2017年時点ということです。では、現在の時点踏まえて、今後目標値を設定するということでいいですか。
53:31
2017年時点よりも、当然物価が 上昇して、その分を今回増額をやむを得ず認めたわけでありますけれども、建設費も上振れしていることなど、変化が生じておりますので、どういったことができるのかは考えたいと思いますが、いずれにしても、その時点で約2兆円。さらに、もう一言言えば、周辺の事業、地下鉄とか高速道路など、周辺のインフラも含めた試算も2018年に行っておりまして、これは約5.8兆円の経済効果があるということで試算を公表しているところであります。
54:15
しっかり目標を立てて説明をしないと、とても理解なんか得られないですよ。これはしっかりやっていてください。先日のこの委員会ですけれども、梅谷委員への質問に対して、これ西村大臣の回答ですけれども、執行済みの347億円について、富士からの、自治会からの発注したものということで、ここの数字は富士の方から出てきているということであります。という答弁があります。富士から出てきたのはそうですけれども、これ、協会からの発注部分、つまり富士だけの分じゃなくて全体ということでいいですね。
54:51
少し時間がなかったこともあって、簡潔にしゃべってしまったんですけれども、まず2350億円のうち、今年の9月までに契約済みとなっている1464億円についての問い合わせがありまして、これについては出来高払いですので、全体の執行額、本年9月までは出ておりません。他方、昨年度末の分は執行済みでありまして、合計65億円、これは国、富士、経済界で3分の1ずつ負担ということでありますが、富士に申請を行って、富士から金額としてあった金額を3倍した、その65億円を計上しているという趣旨で申し上げたわけでありまして、65億円というのが全体としての執行済み額であります。
55:43
はい、これ、誤解のないように、富士だけじゃなくて全体の分が昨年度末でということだということです。さて、万博会場、そもそもね、あの、夢島にしなければこんなに大きな金額かからなかったのではないかという思い、これは大阪の多くの人たちも思っているところだと思います。この経緯について、2014年、2015年に基礎調査というのがこれを大阪府が行っています。そこで、2014年の調査の結果では、夢島だけが×となって、他の候補地123456カ所、これが丸や三角になっている。そして、2015年、27年度の重ねての調査においては、夢島の調査自体が落ちています。×になっていましたから。で、2018年、16年ですね、その次の年、7月22日の万博基本構想検討会議。この第一回の整備部会議の辞儀条文において、夢島というのが何で出てきたんだという議論になっています。夢島は、要は知事の思案ということで、知事の思いということで、この場所でできないかということでお示しをした場所でございますという議論になっています。これ、何の根拠もなく知事が出したというようなことで、この経緯はいいですか。
57:18
2016年に設置されました大阪府市計算省経済団体、そして有識者により構成されます、2025年万博基本構想検討会議におき まして、夢島を含む7か所を候補市として議論が行われております。その検討会議においては、周辺地域にライフサイエンスの先進地域があるということとか、将来の街づくりとの関係とか、既存の都市機能を利用できる立地条件、あるいは海上アクセスなど、様々、総合的に考慮をし、最終的に夢島が選定されたというふうに承知をしております。
57:57
2014年、2015年の調査結果は大臣知っていましたか。ちゃんと答えてよ。
58:08
途中経過について様々な論点から議論がなされたことは承知をしておりますが、最終的に2016年7カ所を候補地として検討が開始されて、その結果、夢島になったものというふうに承知をしております。
58:26
2016年の議事記録であるように、最終的に総合的に知事の思いというようなことが議事録に残っております。監理監督責任を果たすんだということですけれども、これ監理監督責任果たしてましたか。
58:45
途中経過については、様々な議論があったと承知をしております。ただ、最終的に、最終的に、今申し上げたような周辺地域の関係を含めてですね、7カ所について検討がなされ、その中で夢島に決定されたと言われます。
59:06
あのね、会議の公開されてるんですよ。よく読んでください。で、客観的な、何ていうかな、調査をやった上で、それを無視して決めてるというようなことについては、監理監督責任の不足だと思いますよ。で、2024年、IRの開業が遅れた。2024年に開業するといったら、IRの開業が遅れた。これ、IRカジノについては私たち反対でありますけれども、少なくともIR業者がインフラ等を整備するんだ。全部建ててくれるんだ。だから、この万博というのは、そのインフラの上で成り立つのだということでスタートをしていたはずですけれども、逆にIRの事業者は、全部建ててくれたら来てやるよ、というようなことになった時点で、場所を変更するべきであったんじゃないですか。
1:00:00
まず、先ほどの経営についても、2016年に国が入った検討会議が設置をされ、そこで7カ所について様々な議論が行われたと。2014年、15年段階は、不死が様々な議論を行っておりますので、その意味では、我々は承知はしておりますが、具体的にどのような検討を行ったかという詳細については、承知をしていないということであります。その上で、これまでも政府から国会でも説明をしておりますとおり、この大阪万博とIRは全く別のプロジェクトということであります。2017年9月に、博覧会国際事務局BIEに提出をした万博立候補申請文書におきましても、本万博とIRは全く別のプロジェクトであり、この点は、両プロジェクトを推進する地元自治体も同様の認識であるというふうに記載をしております。このことに尽きるものというふうに認識しています。
1:00:55
はい。2016年以前のことは、知事が悪いということだということですけれども、じゃあ、日本建設業連合会、22年9月にパビリオン間に合わないという懸念を伝えたけれども、7月までの10ヶ月間放置というような報道がされています。放置していたんですか。
1:01:20
この間、協会において様々な努力がなされておりました。そして、年明け以降、特に入札の不楽、落札できない状態がいくつも続いてきましたので、年明け以降、何度か私も報告を受け、特に春以降、これは何とかしなければいけないということで、私自身も国交省と働きかけをし、状況を確認しながら、そして最終的に今のような状況になっているということであります。
1:01:57
2016年以前のことについては、国は、経産省は知らない。そして、この7月までの10ヶ月についての放置についても、十分な管理監督責任を負えていないということですけれども、これ、それ以前のことは知らないということでいいんですか。
1:02:21
繰り返しになりますけれども、様々な議論が行われていることは承知をしていました。ただ、不当、不当しで、いろんな議論を中でどういう具体的な議論をしていたのか、という内容については、詳細は承知をしておりません。森山…ということは、不当しでの責任だということですね。
1:02:43
2016年の段階で、国、経産省と、府市、そして経済界、有識者も入って検討会議が、そこで設置をされましたので、それ以降については、もちろん万博の責任は国にありますので、国として、しっかりと責任を持って、地元自治体と調整を、そこで行い始めたということであります。森山…万博は国の事業だと言いながら、最初からコミットしたわけではない。そして、これまでは、管理監督責任も不十分であった、ということが明らかになってきているわけなんですけれども、この夏から秋にかけて、経産省中心、中央官庁から万博協会に、応援の移動、慰霊の移動というような形で、随分人が入っていると思いますけれども、何人入っていますか。
1:03:33
いいや、いいや、いいや。よろしいですか。
1:03:39
ちょっと、人数については通告がありませんでしたので、ちょっと確認させていただきたいと思います。
1:03:46
はい。まあ、管理監督 責任を負うのだ、というようなことで、まあ2回目の上振れがあって、これは何とかしなきゃなと言って、ようやく本腰を入れているように見えます。で、皆さんは、政府は、これまで管理監督責任を果たしてきたんだけれども、もっとやらないとこれはまずいぞということで、体制を強化しているのか、今までどおりにやるのか、どっちですか。
1:04:16
2つ申し上げたいと思いますが、1つは、建設費がこの物価高等、人件費の高等によって上振れするということ、そうした状況。そしてそれも踏まえながら、不楽、なかなか建設業者が対応できないというような事情、まあそれは関連しています。さらに言うと、各国の対応がですね、ドバイでの万博が1年遅れたこともあって、少し悠長に構えている国よりもありましたので、そうした全体状況の中で、しっかりと万博を2025年に迎えるために、体制を強化しなきゃいけないという判断をしたところであります。
1:04:58
総理、今までの管理監督責任の在り方というのでは、これは国民等で納得できないし、信頼できないと思います。もっと強化しなきゃいけないと思いますけれども、ここを喫茶所に強化するんだ、ということでいいですか。
1:05:18
はい、国として管理監督責任、果たしていかなければなりません。そして、今日までも、今、御指摘がありましたように、博覧会協会の人用を拡充するなど、より管理監督の体制を強化したわけですが、今後とも、この状況をしっかり把握しながら、必要に応じて管理監督の強化を考えていく、こういった姿勢は重要であると考えます。
1:05:51
はい、管理監督を強化するということですから、年末年度末、喫茶所、喫茶所で、これだけ削減しましたよ、というような報告をいただきたい、期待をします。リングの問題、344億円という数字が出てきています。東京ドームの建設費が350億円。東京スカイツリーが400億円。総事業費は650億円、ビルを合わせるということになっていますけれども、そんな中で344億円の建物ということですけれども、これ日本の、世界最大の日置と言われていましたね。日本の伝統工房だと言われていますが、これ、釘は使っていないけど、ボルトやナットを使ったりしていますね。
1:06:43
経済産業省模擬商業サービス審議官、省務審議官。
1:06:50
日本の伝統的な抜き工房という方法を使いますが、これ一部釘も、それからボルト等も活用いたします。
1:07:01
はい、伝統工房を模したものという判断であります。鉄使ったりボルトやナットを使ったものは伝統工房と言いません。さて、20年12月に設計変更をしました。これが今回の上振れの大きな原因になっていますが、批判が高まると異性通というような話もされています。これ土台部分、海に競り出していますから、海底までの土台をドーンと入れなきゃいけない。かなりのお金がかかると思いますが、土台部分と上物、木の部分と、この予算の割合はどんなものですか。
1:07:46
リングの土台部分と構造物部分にかかる費用割合、これは共通的な経費も含まれているということで、正確な金額を示すことは難しいのですが、おおむね土台部分と構造物部分、2対8程度であると、博覧会協会から報告を受けております。土台が2ですか。
1:08:12
土台が2で構造物が8ということであります。
1:08:17
移設をするとなると、移設費というのがかかるわけですけれども、移設に関してはどのぐらいかかるというご迷惑はありますか。
1:08:30
移設をしたいという声がございますが、具体的にどのように進めていくのか、そもそも移設をするのかどうかも含めて、博覧会協会において検討がなされているところであります。
1:08:45
移設という話が出る、移設も検討しなければいけないなんていうことも答弁の中でもあったんじゃないですか。つまり中身も精査をしないままにそのようなことを言う。そしてやっぱりできなかったという話になる。空飛ぶ車もそう、リングもそう、全体の計画もそう。経済効果については6兆という数字が出たり2兆になったり。これでは信頼しろと言われる方が無理です。きちんと精査をし、そして予算を縮減した上で、これでどうですかというような案を年末、年度末、しっかりと精査をしていただきたいと思います。子ども子育て教育予算について、倍増するんだというのが総理の公約でした。2年経ちました。先日、赤瀬市の泉塚保前市長と対談する機会がございまして、5つの無料化というものを軸に、子どもに優しい街という発信をすることによって、9年連続人口が増加をしています。子ども医療費、第2子育児の保育料、ゼロ歳児見 守り訪問のおむつ電気便、中学校給食費、公共施設の入場料、それぞれがむちゃくちゃお金がかかる話ではありません。でも、子どものために一生懸命頑張るんだという意思が伝わって、子育て世代が集まってきている、あるいは子どもを産もうという気になる。これ、総理、やはり額を増やすのが大事です。その上で、どう伝えるかというのが大事だと思いますけれども、子ども子育て、そして教育も含めてですが、予算倍増についてどうしますか。
1:10:22
6月に取りまとめた子ども未来戦略方針において、3つの柱を掲げております。1つは、若い世代の所得を増やすこと、2つ目として、社会全体の構造意識を変えること、そして全ての子ども子育て世代を切れ目なく支援すること、この3点を柱に政策を進めてまいります。経済的支援につきましても、このOECD諸国の中 で、トップレベルの充実まで拡大していきたいと考えております。それと併せて社会の意識を変えていく。委員の方から地方自治体の例を挙げられましたが、その際に地域の事情、これは様々でありますので、そういった事情にも配慮しながら、今申し上げたこの3つの柱、経済的な支援だけではなくして、社会の意識を変えていく、なおかつ切れ目のない対策を講じていく。こうしたことで、結婚や子どもを産み、そして育てたい、こうした世代の希望の実現に向けて、障壁を一つ一つ取り除いていきたいと考えております。
1:11:48
財源についてもまだ十分な説明がなされていません。きちんと伝わるように、そして子育て世代が安心できるように、説明をしながら取り組んでいただきたいと思います。以上です。これにて森山君の質疑は終了いたしました。
1:12:10
立憲民主党の筒美奏です。悪質ホストクラブ被害について、通告どおり全て総理御答弁でよろしくお願いします。松村国家公安委員長は、11月9日の塩村彩香議員の質問に対して、返済困難な売りかけをさせることは、常識的に考えて問題ではないかと答弁をされました。多額の売りかけ金により風俗や売春を強いられているという悪質ホストクラブ被害について、岸田総理は問題とは思われませんでしょうか。
1:12:49
いわゆるホストクラブの利用客が、高額な利用料金の売りかけによる借金を背負い、