22:45
これより会議を開きます。令和5年度一杯会計補正予算第1号、令和5年度特別会計補正予算特第1号の両案を一括して議題とし、基本的質疑に入ります。
23:03
この際、お諮りいたします。両案審査のため、本日、政府参考人として、内閣官房、内閣審議官小杉雄一君、内閣官房国土強靭化推進室次長岡村次郎君、
23:21
内閣官房国際博覧会推進本部事務局次長井上学君、内閣府生活政策統括官高橋健二君、内閣府科学技術イノベーション推進事務局統括官渡辺昭治君、
23:42
金融庁金融市場局長伊藤英樹君、外務省大臣官房審議官岩本啓一君、外務省総合外交政策局長神戸康裕君、外務省欧洲局長中米雅史君、
24:03
外務省中東アフリカ局長長岡慎介君、文科庁次長小田哲夫君、農林水産省大臣官房総括審議官宮浦浩二君、農林水産省大臣官房技術総括審議官河合豊彦君、農林水産省大臣官房審議官関村志造君、
24:32
農林水産省輸出国際局長水野正義君、農林水産省経営局長村井正史家君、経済産業省大臣官房商務サービス審議官模木忠史君、
24:48
県エネルギー庁省エネルギー新エネルギー部長井上博雄君、中小企業庁事業環境部長山本一則君、中小企業庁経営支 援部長松浦哲也君、国土交通省都市局長天川博文君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、
25:12
誤認がありませんか。誤認なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので順次これを許します。若宮健史君。
25:27
おはようございます。自由民主党の若宮健史でございます。
25:32
自由民主党無所属の会を代表して経済対策をはじめ外交安全保障などを当面する政治課題について総理、そして関係閣僚の皆様方にお伺いをさせていただきます。まず総理に政治姿勢についてお伺いをさせていただきます。総理は常々経済対策、防衛力強化、子ども子育て政策など先送りできない課題に取り組んでいくという決意を示されておられますが、
25:59
重要な課題ほど国民の皆様方の理解と協力、そして何よりも信頼が必要だと考えております。しかしながらわず か数週間の間に副大臣や政務官が3人相次いで辞任をするという事態が発生しております。政府のみならず私たち与党の一員としても襟を立たせていかなければならないと考えているところでございますが、
26:22
総理ご自身がこのような状況をどのように認識され、また現在の傷ついた国民の皆様方からの信頼をどのように回復していこうとしておられるのか、お考えをお伺いできればと思います。
26:39
まずご指摘の辞任が続いていると政治に対する信頼が揺らいでいるという点については、まずは謙虚にこういったご指摘批判を受け止めなければならないと思います。任命責任者として重く受け止めているところです。
27:02
そしてその上で政府一丸となって信頼回復に努めなければならないわけですが、この政治の役割は、課せられた課題に対して国民 の皆さんの声を丁寧に聞きながらも、最後は自ら決断し、そして結果を出すことであると思います。
27:25
政治に課せられた課題、物価高騰をはじめ、国民生活に係る大きな課題が突きつけられています。
27:36
こうした先送りできない課題に対して、臆することなくしっかりと判断をし、そして結果を出していく、こうした姿勢をこれからも持ち続け、そして努力をしていくことを通じて国民の皆さんの信頼回復に努めていく、そうした強い覚悟を持って努力を続けていきたいと考えております。
28:08
それでは早速、経済対策についてお伺いをしてまいりたいと思います。 政府は今月二日にデフレ脱却のための総合経済対策を決定いたしました。約二十兆円という規模といい足元の物価高への対応、あるいは持続的賃上げに向けた環境整備をはじめ、成長力強化のための投資の促進、人口減少を乗り越え、変化を力にする社会改革、さらには国民の安心・安全などあらゆる分野に目配りした内容といい、非常にバランスの取れた対策だと考えておりますが、どうもマスコミ各社の世論調査を見てみますと、なかなかうまく国民の皆様方に理解をされているとは言い難い状況だと感じております。近年の経済対策は、いわゆるコロナからからの国民の命と健康を守り、暮らしと産業を支えるためのものという色彩が強かったかと思いますが、その意味で昨年までの経済対策と今回の対策とでは根本的に性格が異なるものだと考えております。まずは今回の対策の意義は何か、そしてこの対策によってどのような効果を狙っているのか、改めて総理にわかりやすく御説明いただければと思います。
29:29
今回の経済対策の目標は、その題名にも掲げておりますように、デフレからの脱却、これが大きな目的であります。私たちの経済は、この30年近くにわたってデフレに苦しんできました。賃金が上がらない、物価も上がらない、また投資も進まない、こうしたデフレの悪循環が続いてきたと言われてきました。その中にあって、このアベノミクス等を通じてデフレからの脱却を目指した。またこの2年間は新しい資本主義という経済対策で成長と分配の好循環を目指した。その結果として、今明るい兆しが出てまいりました。30年ぶりの3.58%の賃上げ、30年ぶりの株価水準、50兆円にも及んだGDPギャップの解消、また民間においては100兆円、過去最高の投資が見込まれている。こうした明るい兆しが出てきました。デフレの悪循環から脱却する明るい兆しが出てきましたが、大事なことはこれを持続させることができるかどうかということであり、今がその正念場であるという判断に至っています。ぜひこの明るい兆しを来年に引き継ぐために、今回の経済対策においては、まずは賃上げの原始となる企業の稼ぐ力を維持強化するために、供給力の強化の政策を用意いたしました。そして何よりも賃上げを再来年と続けていかなければいけないわけですが、来年のこの段階においては賃上げ道半ばでありますので、物価高騰との関係において十二分に上回ること、これというのはそう簡単なことではない。よって来年においては、こうした賃上げに加えて給付ですとか、あるいは減税ですとか、あらゆる政策を用意して、過処分所得、すなわち国民の皆さんの自由に使えるお金、これをできるだけ確保することによって消費を落ち込ませるということがないように配慮する必要があると考えた結果として、今申し上げました賃上げの原始となる企業の稼ぐ力を維持強化す るために、物価高騰となる関係において十二分に上回ること、これというのはそう簡単なことではない。今申し上げました賃上げの原始となる企業の稼ぐ力、供給力の強化と併せて、所得税、住民税の減税、給付をはじめとする過処分所得を下出せする政策、これを組み合わせることによって、明るい兆し、デフレ脱却の兆しを来年から再来年につなげていく、この経済政策を用意しなければならない。こういったことで、今回の経済政策を用意いたしました。ぜひ30年来、デフレから脱却しなければいけない、ずっと願い続けてきた、努力をしてきた、この成果を来年に向けてしっかりと引き継いでいくことができるために、今回の経済政策、しっかり国民の皆様方にも御理解いただき、そして活用していただき、日本の経済の新しいステージにつなげていただければと強く願っております。
33:24
今、総理が御答弁いただきました、この過小分所得、これを増やしていくことが何よりだというふうに私も思っております。そして、その過小分所得が増えたことによって、増えたお金の分を消費に回す。その消費に回った分がぐるぐるっと世の中回って、お金が回ることによってプラスのスパイラルが生まれるから、日本経済がデフレマインドから脱却できるのではないかな、私もそう感じております。強くその経済政策を進めていただければと思っております。もう一点お伺いいたしたいのが、この今、デフレ脱却のための様々な形の政策ですが、給付についてもお伺いをさせていただければと思っております。どうしてもこの減税と給付、セットで扱われておりますが、やはりここは切り離して考えていく必要もあろうかと思っています。デフレマインドを主食するには、国民全体の過小分所得を上げる。そしてそのために減税を実施するということは一つの方策でもありますが、何といっても来年の6月頃ということで少々時間がかかってまいります。そもそもこれまた非課税世帯の方々からすれば、その効果というのは及ばないことにもなります。そして何よりも非課税世帯の方々は、今回のまた特徴というのは失礼しました。非課税世帯よりも所得がちょっと高い方々にもしっかりと目を向けていくということも大きなポイントになってこようかと思います。この方々は納税額が少ないために比較的効果的な減税のメリットが少ないというふうにも思われております。さらにはこの非課 税世帯ではないために低所得者の支援、こういった対象からも外れてしまうということも考えられます。こういった部分についてはきめ細やかな対応が必要だと思っております。具体的な制度政権につきましては、年末までに成案を得るということになっておりますが、この減税や給付に見合った支援となることをお願いしたいと思っております。また経済対策といいますと、どうしても全体の予算額、あるいは事業規模ペースで何千億とか何兆円とか大きな数字をどうしても新聞の見出しが踊ることになります。そうしますと、特にこれは大きな金額をやったんだぞ、こんな形になるんですが、実はお一人お一人の国民の皆様方、あるいはお一つ一つの事業者の皆様方からしますと、これ雲を使うような話で、実際の手元に来るのは一体何が来るの、いくらが自分のところに来るの、こういった感覚からすると実感がわからないのが正直なところだと思います。例えば今回の対策でもリスキリングの支援、あるいは年収の壁への対応、あるいは家事支援サービスの活用、また中小企業への支援などきめ細かな施策も盛り込まれておりますが、そもそもこのどのような施策サービスがあるのか、あるいはどこに誰が行けば申し込めるのかについて、なかなか十分にお分かりいただけていない状況かと思います。どんなに盛りだくさんのメニ ューを作りましても、これ一般の国民の皆様方、事業者の皆様方が利用されない、これではやったことには全くなりませんし、やらないのと等しいということになってしまいます。まずは個人が受けられる施策や利用できるサービスにはどんなものがあるのか、あるいは事業者向けにはどんな施策があるのか、ラインナップをどのように国民の皆様方や事業者の皆様方に伝えてご利用していただくのか、対策の取りまとめにご尽力をされました、鎮藤経済財政担当大臣にお伺いしたいと思います。
36:59
今ご質問いただきましたように、これから経済を新しいステージに持ち上げていく。それは何よりも目の前で、この物価高に苦しむ、ここを支援をする。そして低所得者の所得層の、最も物価高の厳しい、そういう影響を受けている方々には素早く給付をする。それが3万円プラス7万円の10万円。それに加えて、この生活者支援のための重点支援、地方交付金、これを拡充いたします。さらには、これに子育て世代の皆さんにはもう少しご支援できるような、そういったことも考えています。総理が先ほどから再三申し上げておりますように、この貸分所得を向上するんだと。その上で、それは企業の業績拡大につなげていかなくてはなりません。ですから、そうした、まずは企業の業績を支援するための、この新しい精進化投資だとか、そういったものも今回入れております。さらには、新しい産業を牽引するフロンティア、そういったものも今回の対策に落ち込んでいると。ぜひ私たちが皆さんにお分かりいただきたいのは、たくさんの政策があって、それを総合的に組み合わせして、日本の経済は大きく強く、しかも新しい形になっていくんだと。それを丁寧に説明していかなければならないと、このように思っているわけであります。その中で、議員が御指摘いただきましたように、それをどうやって一人一人の自分の生活にどう影響されるかということ、これを分かっていただく必要があると思います。ですから、きめ細かな広報、これもきちんとやりたいと思いますし、家事支援サービスと言っていただきました。これ、新しい取組です。この中小企業が、福利構成の一環として、社員の皆さんが働く時間を確保するために、お掃除だとか洗濯だとか、そういう家事サービスをあえて業者さんに頼むと。その場合には、国がその業者さんに対して、そもそもの皆さんに補助金を出して、低い予算で安く、そういった家事サービスが受けられるような、こういったものも織り込ませていただいております。これ、しっかりとした、それぞれホームページだとかSNSでPRしながら、すぐにどこを聞けば分かるか、そういったことを分かりやすいPR、これ予算が成立した後に、素早く出せるようにしていきたい、このように考えています。
39:38
ありがとうございます。やはり、ご自身、私自身も有権者の方からもご相談いただいたり、あるいは知人からもご相談いただくんですが、実際にご自分が困っている方について、どこの窓口に相談したらいいのか。例えば、多分経済産業省にかけたらいいのかなと思って、代表番号にかけるんだけれども、そこの担当の部署までにつながるまでに、えらい時間がかかって、なかなかこっちじゃありません、あっちじゃありませんと言って、最終的にどこなんだろうかというところが、どうも分かりにくかったり、あるいはそこの電話が混んでかたりとか、さまざまな事態が実際に見受けられるのが現実であります。そのあたり、いろいろな各省庁を連携しながら、いい形でのお伝えの仕方を心がけていただければと思っております。続きまして、外交安全保障に論点を移させていただきたいと思います。昨年2月のロシア、ウクライナの侵攻以来、国際秩序、これは大きく由来でいます。なおかつ、国連の実績というのもうまく機能していないような状況も見受けられます。この大きな歴史の転換点にありまして、我が国は力による現状変更は一切許さないという強い決意を持って、G7をはじめといたしました、同じ価値観を有する国々と連携しながら、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守っていかなければならないと考えております。ウクライナにおけるロシアの侵攻、あるいはガザ地区での戦闘行為の継続など、世界が緊迫の度合いを高めている中、ソルにおかれては、先週サンフランシスコでのAPECに出席をされました。特に1年ぶりの中国との首脳会談、これは非常に国際的にも注目をされておりましたが、中国以外も含めまして、各国首脳の皆様方とどのような議論があったのか、そしてまた今後どのような展開になるのか、あるいは日本政府にとって実際的な外交的な成果、どんなものだったのか、お聞かせいただければと思います。
41:39
はい、ご指摘のAPEC首脳会議、APECはアジア太平洋地域の経済を中心に議論する会議体でありますが、そのAPECの会議体においては、このアジア太平洋地域の持続的な成長を目指すために、日本として積極的に貢献する姿勢、これを訴えながら、ルールに基づく多角的貿易体制の重要性や気候変動など、こうした地球規模の課題について、日本の考え方を示し、そして成果文書の中にそれを盛り込むことができた、こういった会議でありました。そして、いいご指摘のように、中国をはじめ、7つの国、地域のリーダーと意見交換をさせていただきました。その中にあって、まず中国との関係においては、1年ぶりの習近平国家主席との首脳会談でありました。その中にあって、やはりまずは、アルプス測水をはじめ、我が国の懸念事項について、率直に、はっきりと、先方に伝えた上で、一措通をはかり、結果として、この大きな方向性、建設的かつ安定的な日中関係を目指していこうと、そのために対話を積み重ねていこう、こうした大きな方向性を確認したことが、大きな成果であったと思います。その他、アメリカとの間においても、厳しい安全保障環境の中で、日米同盟の重要性、より一層高まっているということで、連携を確認するということも、大きな意味があったと思いますし、その他の国々との間においても、今、国際情勢が中東であったり、ウクライナであったり、大変大きく変化していく中にあって、やはり法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序、こうした国際法をはじめとする法の秩序は、弱い国の立場のためにこそあるものであるという考え方に基づいて、このルールや法の支配に基づいた秩序を考えていくことが重要だ、こういった基本的な考え方。さらには、人間の尊厳という考え方の重要性、こういったことを確認する場となりました。それぞれ、今の激動する国際秩序の中で意義ある会談であったと、振り返っております。
44:38
次に、総理は、今月8日にウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談をした際に、 強力なウクライナ支援に引き続き取り組むことや、あるいはウクライナとともにやるというメッセージをお伝えしたと承知をいたしております。また、来年早々には、日ウクライナ経済復興推進会議を開催することで合意もしております。今後どのような形で、このウクライナ支援に関して続けていくのか、総理にお伺いできればと思います。
45:12
日本はこれまで、ウクライナ支援に関しては、総額76億ドルの支援の協力を表明し、そして実施をしております。そして、ウクライナの支援に関しては、今後中長期的な復旧復興に向けて、我が国の経験を生かしつつ、地雷対策ですとか、瓦礫除去、あるいは電力等の基礎的なインフラ整備を含む生活再建など、日本ならではの細かい支援を実施していくことが重要であると考えております。そして、委員御指摘のように、来年2月19日に日ウクライナ経済復興推進会議、これを東京で開催することを予定しております。ウクライナの復興復旧には、政府もちろんでありますが、民間、あるいは企業関係 者、こういった関係者の関与も不可欠であるということで、官民一体でウクライナの復旧復興を進めていく姿勢を、この会議を通じてしっかり示していきたいと思っています。これに向けて、昨日20日の日には、辻外務副大臣と池田伊須や岩田経済産業副大臣、このウクライナに日本企業の参加も得て、経済ミッションとして訪問をさせていただいております。こうした復興復旧に向けて、育員交換を行ったところでありますが、こうした成果も踏まえながら、ウクライナの復興に向けて、政府一丸となって取り組んでいきたいと考えております。野上哉憲次君、ありがとうございました。また、このちょっと中東の方に目を転じてみたいと思います。この度のハマスのテロ行為により、イスラエルに大きな損害が生じています。イスラエル国民をはじめ、各国の市民を拉致し、そして人質とすること、こういったことは決して許されるものではなく、強く非難をし、ハマスは即刻人質を解放すべきであると考えております。一方で、イスラエルの攻撃によって、ガザチクの多くの一般市民にも犠牲者が出ています。現代の戦争はまさに情報線、SNS等を活用されていますが、お互い双方から自らを有利にするような発信が続けられて、また、関係周辺各国を含めた形での関係各国の事情、これもかなり重なり見られている中、日本政府とにおかれては、懸命な外交努力を続けておられます。各国の働きかけもあり、このガザチクでの支援物資の輸送、これは少しずつ行われているものの、エネルギー不足などによって新生児が亡くなるなど、連日痛ましい情報が世界に発信をされています。また、この週末には、イエメンの風水波によって貨物船の乗っ取り事案が発生をいたしました。この中東地域の安定というのは、まさに私たち日本のエネルギー事情と直結をいたすと思います。日本政府として今後イスラエルパレスナ情勢にどのように貢献をしていくのか、関与していくのか、日本だからこそできる支援、そしてまた、この混乱の中苦しんでいる方々に、適切な形でこの支援が届くようにかとしていかなければならないと考えておりますが、このガザチクへの人道支援のあり方について、総理にお伺いをさせていただければと思います。
48:54
中東の情勢、これは世界の国際秩序にも大きく関わる重大な状況になっていると考えています。日本外交としてもしっかりとその存在感を示し貢献していかなければならない。こうした問題意識を持ち、既に上川外務大臣に現地に行ってもらうなど取組を進めているところであります。私自身も電話会談等で各国の首脳とやりとりをしておりますが、この現地の状況も含めて、ご指摘の点について上川大臣から少し報告をさせていただきたいと思います。
49:47
ガザ地区及びこの周辺におきましては、今もなお多数の死傷者が発生しているところでありまして、今も現地の緊張度は刻一刻増している状況であります。情勢は全く余談を許さない状況にあると言っても過言ではないと思っております。我が国といたしましても深刻な懸念を持って中止しているという状況であり ます。我が国はこれまでハマス島によるテロ攻撃を断固として避難した上で、3つの方針、1つ目は人質の即時解放、そして一般市民の安全確保、そして2つ目として全ての当事者が国際法、国際人道を含めまして国際法に従って行動をするということ、そして3点目として時代の早期人選化、これを一貫して求めてきているところであります。まずは、このガザ地区の一般市民に必要な支援が行き届くよう、人道的救出及び人道支援活動が可能な環境の確保、これが必要でありまして、イスラエルに対しましては、私自身、先般のイスラエル訪問の機会を含めまして、この一般市民の保護の重要性、国際人道を含む国際法に従った対応等を直接要請してきているところであります。また、先般のG7外相会合におきましては、このガザ地区における人道危機、これに対処するための緊急行動をとる必要がある点を含めまして、今般の事態に関する一致したメッセージを文書の形でまとめ上げることができました。こうしたG7外相会合の成果につきましては、11月14日、出張先のアメリカ・サンフランシスコにおきまして、今般の事態への対 応におきまして、重要な役割を果たしているエジプト及びヨルダンの外相等、それぞれ電話会談を行いまして、G7外相会合での議論を紹介をしつつ、今後も連携して一致して取り組んでいくということといたしたところであります。また、現在の現地の人道状況の悪化を踏まえまして、ガザ地区の一般市民に1日も早く必要な支援を届けることが、もっかいの最優先海外であるとの考え方から、我が国は食料、水、医療等の分野で、1,000万ドルの緊急無償資金協力を決定したほか、パレスナに対し、今後総額約6,500万ドルの追加的な人道支援を行うべく取り組んでいるところでございます。引き続き、国一国と五区現地情勢を踏まえつつ、関係国、関係機関等々、支出を行い、早急に児童を含む人道状況のさらなる悪化を防ぐため、先般、我が国も賛成して採索されました安保理決議も踏まえた上で、この人道状況の改善及び、それに資する人道目的の先頭給仕、さらに事態の早期鎮静化に向けた外交努力を粘り強く、積極的に進めてまいりたいと考えております。
53:16
ありがとうございました。非常に微妙な、機微な問題を含む難しい外交の舵取りだと思いますが、引き続きの御尽力よろしくお願い申し上げたいと思います。APECでは、米中会談も行われました。来年はアメリカの大統領選挙、あるいは台湾の総統選挙の年でもあります。このインド太平洋地域、とりわけ東アジアの地域の均衡が崩れるような事態が起きますと、アメリカは三正面での対応を迫られることとなり、我が国にとっても、また中国の海洋進出、あるいは、今朝も報道されましたが、北朝鮮の衛星の打ち上げ等々ございます。国際社会にとってもこの東アジアの安定、極めて重要だと考えております。その中、実はこれは私が防衛副大臣に務めたときに実施されたTC-90という練習機がございますが、これをフィリピンへ譲渡させていただきました。また、同じ頃に始まりました、装備店で初の完成品となります警戒感染レーダーが、この10月にフィリピンに引渡されました。さらには、部隊間の協力を円滑にする協定の交渉入りも決定したところでもあるかと思います。また、OSA第1号の案件として沿岸監視レーダーを供与することを、岸田総理マルコス大統領立ち合いの下決定するなど、この日本とフィリピンとの防衛協力、様々なツールを使い進捗をしているものと認識をいたしております。フィリピンとこのように協力関係を進めていくこと、これは私ども日本の国益にとってどのような形でつながるのか、上川外務大臣にお答えいただければと思います。
54:59
フィリピンは我が国と同じ海洋国家であります。基本的な原則や価値を共有する戦略的パートナーでもあります。フィリピンとの間におきましては、先般の岸田総理のフィリピン訪問の成果も踏まえまして、OSAをはじめとする安全保障防衛協力分野における具体的な協力を着実に実施していく考えであります。私も先週、APEC閣僚会合等の機会にフィリピン外相と会談をいたしました。国際情勢がますます厳しく複雑化する中におきまして、こうした取組を通じ法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持、強化し、人間の尊厳が守られる世界、これを確保すべくフィリピンと緊密に連携してまいりたいと考えているところであります。OSAにつきましては、我が国にとりまして望ましい安全保障環境を創出するこの目的に考えまして、インド太平洋地域を主要な支援対象として対象国を拡大しつつ、海洋安全保障分野等におきまして、日本の安全保障、また地域の平和と安全の維持強化にとりまして、有意義な支援を行っていく考えであります。
56:25
(若宮健次) ありがとうございました。現在防衛装備移転の三原則と運用指針につきまして、実は予算委員長の小野寺先生が座長でもありますが、