1:10
ただいまから、消費者問題に関する特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに、広瀬恵美君が委員を辞任され、その補欠として宮本修司君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。消費者問題に関しての総合的な対策自律に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、特定複合観光施設区域整備推進本部事務局三次官、戸人明君、ほか12名を政府参考人として出席を求め、その説明を長出することに御異議ございませんか。異議なしと認め、裁を決定します。消費者問題に関しての総合的な対策自律に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次、御発言願います。
2:09
自由民主党の中田博史でございます。消費者問題について、ということになると、本当に幅広いわけでありまして、私も聞きたいことがいっぱいあるんですけど、15分しかないんで、さっさといきたいと思いま すが、幅が広いということにおいては、もう、自民大臣、ぜひ、これから先、聞いていただきたいと思います。これから先、御検討をお願いを申し上げたいというふうに思います。さて、早速質問に入りますけれども、今年5月に国民生活センターが、18歳、19歳の消費者トラブルの状況についてまとめたものが公表をされました。これは、御案内のとおりで、成人年齢が昨年、令和4年の4月1日から18歳に引き下げられたという、そのことがあって、親の同意がなくても契約を結べるようになったということが前提にあっての調査ということになります。これによれば、令和4年度に全国の消費生活センターに寄せられた18歳、19歳からの相談は、9907件、すなわち1万件近くに上っているわけであります。ベスト3、見ていただくと、お手元の資料1でありますけれども、ここには20まで書いてありますけれども、ベスト3は、商品一般、それから出会い系サイト、アプリ。これは前年同様なんですけれども、前年の10位から一気に1位になっているのは、脱毛エステなんですね。これ、女性だけではなく男性からも相当、今は増えているということであります。件数は、1222件に上って、令和3年度の203件から約6倍に増えています。これは大手脱毛サービス事業者の破綻があったと聞いていますけれども、前年も10位以内に入ってい ますから、常にあるということだと思います。また商品、駅務別で7位の医療サービスという中にも、実は240件の約半数は、医療脱毛に関するものということなんですね。そういう意味では、脱毛というのはトラブルが多いということになるわけですが、格安キャンペーンなどを利用するつもりが、高額の契約を迫られたというようなケースが目立っていると聞いています。そこで、エステティックや美容医療に関するトラブルが、こうして急増している中において、この状況をどのように受け止めて、今後対応していくのかということについてお伺いをしたいと思います。
4:42
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、エステや美容医療に係る消費生活相談の件数が増加しております。その中には、「しつこくされて契約してしまった」、「契約したサロンが倒産したが請求が続いている」といった様々なものが含まれていると認識しております。脱毛エステや美容医療 サービスのトラブルにつきましては、国民生活センターからも低価格の広告を鵜呑みにしない、モニター契約などを進められてもその場で契約しないといった注意喚起を行っているところであります。さらに消費者庁としましては、法律に違反する事実がある場合には、法律に基づき厳正に対処し、消費者被害の防止に努めてまいります。
5:29
健康とか美容に関するケアというのは、現代人にとっては非常に関心の高いですし、重要な生活要素の一つというふうにもなっています。当然ですけれども、そのサービスに対するニーズはかなりあるということになるわけで、健康美容サービス産業も多様な形で発展をし続けています。ところがその一方では、健康美容サービス産業は人手不足、長時間労働、こうした問題もありますし、施術ミスやコンプライアンス上の問題、こうした指摘も多くあります。関連事業者や従業者にとって適切な環境を整備していくということもこれから先重要だと思います。もちろんそれぞれの各社の取り組みということ、これが大事になるわけでありますけれども、一方でこの業界の健全な発展のためにも、消費者に安心してサービスを利用してもらうために、消費者保護の観点からしっかり対応をしていかなければいけないというふうに思いますが、この点については大臣の御見解をお伺いしたいと思います。
6:39
お答えいたします。健康や美容について消費者のニーズが高まる一方で、美容医療に関する相談も増加傾向にございます。委員もおっしゃってくださいましたように、業界の健全な発達のためには、消費者保護の観点からの取り組みも非常に重要だと考えてございます。消費者庁といたしましては、美容医療のサービスのトラブルについて、これだけ増加をしておりますので、注意喚起を行うとともに、所管法律に違反する事実がある場合には、法律に基づきまして厳正に対処してまいりたいと考えてご ざいます。今後も関係省庁と連携しつつ、消費者が安心してサービスを利用いただける環境整備にしっかりと委員の問題意識を受けて取り組んでまいりたいと思います。
7:30
まさにそれぞれの業界、ある意味関係省庁とというふうに大臣おっしゃったように、消費者庁から関係省庁に対してしっかりと対応を求めていくということが必要になる場面もあると思いますので、それを他の分野にも言いますけれども、よろしくお願いします。次に食品ロスについてお伺いをしていきたいと思います。今年3月の本委員会で、この食品ロスについては私も既に取り上げて議論をしたところでありますけれども、その後、本年6月の骨太の方針で記されました。食品の寄付などを促進するための法的措置やフードバンク団体の体制強化、賞味期限のあり方の検討を含む食品ロス削減目標達成に向けた施策パッケージを年末までに策定するというふうに盛り込まれたわけであります。現在その後のこの取り組み状況をお聞きをしたいと思います。
8:35
お答え申し上げます。ただいま委員御指摘の施策パッケージにつきましては、政府検討の場として、こちらの消費者担当大臣が会長を務めます食品ロス削減推進会議の枠組みを活用してございます。本年7月には、同会議の閣僚委員として、民事基本法制を所管する法務大臣や子ども政策担当大臣を総理から追加指名いただきまして、食品関連事業者、フードバンクなど各方面の有識者の意見をお聞きしながら検討を進めているところでございます。先月開催しました同会議におきまして、この施策パッケージの検討案の中間報告を行うともに、食品寄付や食べ残しの持ち帰りに係る法的責任のあり方について、論点を提示し確認をいただいたところでございます。食品寄付の議論だけちょっとご紹介いたしますと、食品 寄付の促進につきましては、アメリカのように、全員の食品提供について、一律に民事刑事上の法的責任を問わないという制度、こちらを日本にいきなり導入すると、関係事業者による食品管理等に係るモラルハードが否定され、結果として寄付が進まない可能性もあるのではないか。むしろ関係する事業者同士の信頼関係や、最終受益者からの信頼性を高める枠組みを考える必要があるのではないか、こういった議論がされたところでございます。いずれにしましても、この場で確認された論点等を踏まえまして、年末までに施策パッケージとして取りまとめるべく、関係省庁全体で検討を深めてまいりたいと存じます。
10:00
フードロスは、これは役所がとにかく直接的に減らせる問題ではありませんから、どうやって国民あるいは事業者をしっかりとこの意識、そして行動へと結びつけていくかということになるわけでありますが、そもそも はといえば、令和元年5月に制定された食品ロスの削減の推進に関する法律、これに基づいて食品ロスの削減に取り組んでいるわけですよね。その目標というものを見てみたいと思うんですけれども、平成12年度の食品ロス量が980万トン、これに対して令和12年度までに489万トンに半減させるということを目指していまして、中間の一昨年の令和3年度は523万トンと大きく減少しています。ただこれはですね、コロナというのがあったわけです。ですから外食の機会なども減ったという、こういう時期にあたっているので、それを考慮するとですね、目標達成にはなお100万トンを超える削減が必要というふうに考えられます。10月13日、先月ですけれども、清水花子消費者担当大臣を会長としまして、農林水産大臣や環境大臣らがメンバーの食品ロス削減推進会議が開かれたわけですよね。ここで食品の寄付や食べ残しの持ち帰りに係る法的責任のあり方について、今少し御説明もありましたけれども、特に検討を進めるべき論点というのが出されています。例えばですね、外食産業なんですけれども、ちょっと資料2をご覧いただければと思いますけれども、令和6年度の目標に向けて、上 から見てみると食品製造業、それから食品産業全体、食品卸売業とか、こういうふうにあるわけですね。その下には食品小売業あるんですけれども、95%、75%、60%とかなりの達成になってきているんですけど、外食が一番下のグラフなんですよね。すなわち外食産業が一番この取り組み、これから重視をしていかないと、フードロスの問題というのはやはり前に進んでいかないと、こういうふうに言えると思います。外食産業の方々の声を聞くとですね、持ち帰りについては責任を問われると困るということになるわけですね。一方でですね、お店からすれば、でも本音は持って帰ってもらった方がいいわけです。それだけ廃棄物が減るわけでありまして、そういう意味では持って帰ってもらいたいという、そうした歓迎の本音も一方にはある。そういう意味ではですね、ここは責任の所在ということをぜひはっきりさせてですね、お客さんの方は当然持ち帰りたいというお客さん持ち帰りたいからそう言っているわけであって、お店の方の本音も先ほど申し上げた通りなわけであって、それをぜひですね、可能にしていくということが、これは我々政府が、日本国がしっかりとそれを前に進めていくためのやはり政策を作っていくべきだというふうに思いますね。そういう意味でこれから先、政府がしっかり主導して、その上で事業者や国民の協力を得られるようにしていくということが必要になるわけでありまして、ぜひですね、政府としてそれを可能にするための策を講じる。できない理由じゃなくてですね、できる理由を打ち出してもらいたいと思うわけでありまして、この点いかがかお伺いをしたいと思います。
13:37
お答えいたします。委員御指摘の外食時の食べ残しの持ち帰り促進は、政府の食品ロックス削減目標の達成に向けて非常に重要な項目として考えておりまして、年末までに策定予定の施策パッケージに盛り込むこととしております。現在の私が会長を務めさせていただいております食品ロス削減推進会議において検討を行っているところでございます。