1:05
ただいまから、環境委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに関口雅一君が委員を辞任され、その補欠として、内俊幸君が選任されました。理事の補欠選任についてお分かりいたします。委員の異動に伴い、現在、理事が2名決院となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。理事の選任につきましては、選例により、委員長の指名にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。それでは、理事に中田博史君及び串田誠一君を指名いたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。環境及び公害問題に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、警察庁長官官房審議官和田香織君、ほか12名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。環境及び公害問題に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
2:21
おはようございます。自由民主党の足立政史です。本日は質問の機会をいただきありがとうございます。当委員会が扱う環境に関わる問題は、国や地域を超えた問題が多く、国際的な動向や国際的連携が極めて重要な分野です。世界的課題への対応とともに、国の国際競争力にも影響を及ぼす難しさを有しています。今月末には、国連気候変動枠組み条約COP28が開催されますが、2025年までに2035年NDCの表明が求められる中で、すでに各国が活発な動きを展開しています。国際派の伊藤大臣のご活躍に大いに期待するところです。よろしくお願いいたします。早速質問に入ります。先週末から、太平洋当初国フォーラムPIF総会において、日本のアルプス処理水放出に対し、複数の国から懸念が表されたという記事が流れています。太平洋当初国に対し、処理水放出について、具体的にどのような説明を行ってきたのか、個々の交渉内容ではなく、日本政府としてアル プス処理水放出の安全性について、どういうポイントを説明してきたのか、外務省からご説明ください。
3:48
外務省総合外交政策局北川軍宿部核産科学部長。
3:57
お答え申し上げます。日本政府はこれまで、太平洋当初国に対しましても、ハイレベルの対話や専門家間の対話を通じて、アルプス処理水の安全性や人及び環境への影響は無視できる程度であることについて説明を行ってまいりました。また、海洋放出開始後もモニタリング結果を提示しつつ、丁寧な説明を行うことで、不安の払拭に努めてまいりました。委員御指摘の先日の太平洋諸島フォーラム総会につきましても、同会合に先立ち、堀井外務副大臣がソロモン諸島を訪問し、科学的根拠を示しつつ、アルプス処理水の安全性を丁寧に説明してまいっております。このPIF総会で発出されたコミュニティにおきましては、日本との間のこれまでの集中的な対話やIAEAの包括報告書について認識した上で、今後はIAEAの安全基準やモニタリングを踏まえて安全を確認していくための対話を日本との間で行いたいとの将来志向の考えが、指導レベルで示されていると承知しております。日本政府といたしましては、引き続き丁寧な説明を継続し、理解が深まるように努めてまいる所存です。
5:03
今の北川部長がご説明されたとおり、本年2月にPIF代表団が訪日した際に、アルプス処理水の海洋放出に関する集中的な対話の重要性に合意し、そして4月に経産省・外務省等でのPIF事務局専門家とアルプス処理水の海洋放出についての議論が行われております。しかし、9月15日のPIFでも、一部の国から引き続き懸念が示されました。この地域は、かつて米国・英国・フランスの核実験が合計350回以上実施された2回経験を持つ地域だけに、放射性物質の放出には極めて敏感です。この状況について、9月末に米国のシンクタンク・ランドコーポレーションが指摘し、この11月の総会までにさらに説得に努めることが必要であり、中国との関係でも、戦略的に重要なこの地域で日本が評判を落とさないようにすることが大事だという指摘をしております。今回、新たな懸念が表明されたわけではなく、少しずつ理解は深まっているように思いますが、残念ながらまだ十分とは言えない状況です。