1:43
皆さん、おはようございます。自由民主党の山下雄平です。本日の審議は、食糧農業農村基本法の見直しに関しての一般質疑ということですけれども、先の通常国会で、衆議院の方は、この基本法の見直しについての審議をできたんですけれども、参議院の方は、どうしても日程的に難しくて、徳永前筆頭、道高前筆頭をはじめ、理事会メンバーの中で、臨時国会には、という話で、私、当時委員長だったんで、そういう話をしておったところ、私が委員長としてはできませんでしたけれども、この国会で、こうして審議を、理事として設定できたことに、本当に良かったなというふうに思っております。そういう経緯もあって、今日は私が質疑に立たせていただきました。現行の基本法においても、国の基本計画で、農は国のもといとの認識を国民全体で共有し、食糧自給率の向上と食糧安全保障の確率を図っていくと記されております。農林水産省は、これまでも食糧の安定供給に向けた施策に取り組んでこられましたけれども、食糧自給率はカロリーベースで、2030年度に45%という目標を立てていらっしゃるけれども、現在は38%と非常に低い状況であります。政府は、基本法の見直しに向けて、6月に展開方向を策定し、食糧安全保障強化の工程表を年度台を目途に作成する予定です。工程表の中では、基本法とそれ以外の施策が同時、平行的に進むことになっていて、何がどう関連して、どこにポイントがあるのか、分かりにくい印象もあります。食糧安全保障の強化に向けて、基本法の改正と工程表に含まれる、それ以外の施策の関係を分かりやすく説明していただければと思います。
3:54
食糧農業の基本法は、農政の基本的な方針ということで、将来にわたって引き継がれていくものでありますので、多くの国民の皆様のご理解をいただけるものにしていかなければいけないという立場で、検討を進めております。今回の基本法の見直しにおきましては、前回の現行法の制定後の、来年でちょうど四半世紀になりますが、四半世紀における情勢の変化、また今後見据えた長期的な課題を踏まえて、検討を進めているところであります。それが、先ほどお話がありました展開方向でありまして、その中に多くの具体的な施策が書かれています。多く見れば、食料の安全保障の強化とか、農林水産物食品の輸出促進であるとか、農林水産業のグリーン化であるとか、スマート農業であるとかということですが、それぞれ数項目について、しっかりいつまでにどうするというのを定めるという方向性が打ち出されています。そのということで、その工程表の項目は、新たな基本法の具体策のブレイクダウンといってもいいものだと思いますが、その中で、ただ目標を定めただけでは実現が難しい、そしてまったなしの課題であって、法制化をすべきものとして、今現在として世界的な食料供給が不安定する中で不足の事態の発生に備えて、政府一体で対策を講ずるための体制制度の構築をするという点。もう一つは、少ない人数でも食料供給を可能とするためのスマート技術の導入等による生産性向上。こういったことについては、工程表にもちろん書きますが、それを促進するための制度として、基本法の見直しと同時に、関連法の検討が必要だというのが考え方であります。このような考え方のもとで、来年の通常国会へ基本法改正提出に向けた作業を行うとともに、基本法に関連する施策については、年度内を目途に工程表の取りまとめを行うことから、中でも特殊特打として必要なものについては、法制度の見直しも速やかに検討する、こういう関係にございます。
6:43
食料安全保障の強化の観点で、最近問題になっておりますのは、中国での花椒病の発生で、梨、リンゴなどの果樹生産に使う輸入花粉がストップしております。私の地元佐賀県においても、梨農家の方から 緊急的な対策を求められております。今回の来週にも提出される補正予算において、果樹産地における花粉確保対策5億円ほどが計上されておりますけれども、これだけで対応が十分なのかという不安の声も上がっております。飼料、肥料、種子、種苗、機械など、生産に必要な資材の確保、安定供給、生産性、品質の向上を図るための対策の強化が必要だというふうに思っております。基本法に理念を盛り込んだ上で、安全で安心な食料を持続的に安定供給するための具体策が求められていると思いますけれども、これらの具体策について、現時点での農林水産省の考えをお聞かせください。
7:55
お答えいたします。現在、食料農業農村基本法の見直しや、それに伴う施策の見直しを検討しているところでございますけれども、10月13日に策定いたしました食料安定供給農林水産業基盤強化に向けた緊急対応パッケージにおきまして、早急に取り組むべき施策を取りまとめたところでございます。本パッケージに基づき、小麦や大豆、加工業務用野菜など海外依存の高い品目の国内生産の拡大、対比下水溶性資源等の国内資源の利用拡大、スマート農林水産業技術の開発、実用化の加速化等による生産性の高い農林水産業の実現、拡大する海外市場の需要を取り組んだエスス拡大、環境に優しい農業など環境と調和の取れた産業への転換による付加価値の向上などの施策をまず進めることとしているところでございます。今後の検討を踏まえ、生産現場の実態を一層踏まえた施策の従事に努めてまいりたいと考えております。
8:53
過小病の対応についても、ぜひとも今後ちゃんと今の予算だけでワークしていくのかどうかというのを緊密に連携を取りながら対応していただければと思います。また、食料安保構造転換予算においては、今回の補正予算においては、令和4年度補正予算よりも500億多く計上されておりますけれども、今回の補正はどういうことを意図した予算なのでしょうか。お聞かせください。
9:26
お答えいたします。令和5年度補正予算における食料安全保障構造転換対策につきましては、本年6月に策定いたしました新たな展開方向を踏まえ、昨年度から措置した過度な輸入依存からの脱却に向けた構造転換に、20日への思い切った予算の措置や輸出産地の形成などを踏まえて拡充するとともに、スマート技術実装、省力化に向けた基盤整備など、生産者の減少に備えた生産基盤の構造転換、あと輸入安定、適正な価格形成に向けた調査、食品アクセスの確保などの国民一人一人の食料安全保障の確立に向けた食料システムの構造転換などの項目を新しく追加して、それに必要な予算額を措置したものでございます。これらの予算により、あらゆる内外環境に適応できる強靭なサポラー一円の構築を図ることで食料安全保障を強化してまいります。
10:22
現在、肥料、飼料、燃油など生産資材が上昇する中にあっ て、農産物価格の生産費の上昇を吸収するほどの価格転換ができておりません。消費者の理解を得て、日本の実態に即した価格形成の仕組みを進めていく必要があると思います。農水省は8月から消費生産の各団体の方が集まって、適正な価格形成の協議会を開催しております。ただ、私は生産者と消費者は分断されるものではなく、また生産者も消費者の一人だというふうに思っております。一人一人が消費者として適正な価格を作れるような消費をしているのか、また国内で再生産できるような消費をしているのかということを考えるべきだと思います。鈴木範一副大臣の持論をお聞かせいただければと思います。
11:27
ご質問ありがとうございます。まず農林水産省では食料の安全保障を確保するためには、何よりも生産者をしっかりと消費者が一緒になって支えていくということが大切であると思っております。そういう中で、消費者と生産者が一体となって自分たちの課題と捉えて、行動変容につながるよう、食から日本を 考える日本フードシフトをスローガンとする国民運動を展開しているところであります。その上で先生からご指摘の、私自身いつも申し上げていることをここで申し上げさせていただきますが、例えばお米一つ取ってみても、私の地元米どころでお米の生産者の皆さんからは、貴重者がちゃんと米を食べてほしいということを言われるわけでありますが、しかしながら、私も生産者の皆さんに申し上げるのは、うちの地元は山形県はラーメン王国でもありまして、何かみんなで食べに行こうというと、じゃあラーメン行くか、今船山先生すごくうなずいておりますけれども、地元がそういう状況なわけです。ラーメン消費量日本一であったり、私の住んでいる山形県南陽市はラーメン化というのまで設置をしているわけです。なので、実際生産者の皆さんも国産食べてよねってお願いをしながらも、実際はやっぱり食べているものは、さまざまなおいしいものを食べたいというのが本音なんだろうというふうに思うわけです。そこを前提としますと、まず私が申し上げているのは、まず一点目は、やっぱりまずは貝より始めようだというふうに思うということです。生産者自らが、やっぱりなるべく国産のものをちゃんと食べようよねという問題意識を持って、一消費者としても行動していくということが、説得力に つながるというふうに思いますし、同時にやらなければいけないことは、外国産の原料の加工食品ですね。これをいかにおいしいものとして国産原料で置き換えていけるのかということをやっぱり考えるべきなのかなというふうに思います。例えば、すみません、ちょっと長くなって恐縮ですが、今までカップヌードルですね。カップヌードルありましたけど、今度カップ飯という国産の米を使った新しい商品なんかも出てきておりますし、米粉を使っておいしい麺もできるようになってきております。こうしたことも必要ですし、また食料安保という意味で言えば、広い意味でやはり輸出余力を我々持っておく、要するに輸出をしっかりとやっておくということも大切かなというふうに思います。戦略的に何しろ消費者の理解を得ていくということが大切であるというふうに思います。
14:06
私、実は実家は海産物屋で、実家で干物を作っていたりするんですけれども、農家の方とお話ししたりすると、米の値段が安い、肉が安い、野菜が安いと言われるんですけれども、何で山下君の実家の海産物が高いんだと怒られたりすることもあります。やはり皆が、自分の作っているものだけではなくて他のものも含めて、価格形成について意識を持った、そして国内で再生産できるような消費活動をしていく必要があるというふうに思うんですけれども、価格転嫁の仕組みづくりについては、フランスのえがりむ法などの先行事例が注目を集まっていますけれども、先行実施するような品目を特定した上で具体的な議論を進めて、法制度の早期実現を図ることが必要だというふうに考えますけれども、価格転嫁対策に向けた取組と今後の見通しについてお伺いできればと思います。
15:04
お答えいたします。御指摘のありましたとおり農林水産省では8月から生産から消費までの各段階の関係者が一同に集まりました適正な価格形成に関する協議会を開催いたしております。これまでの議論を踏 まえますと、まずは流通経路が簡素で、コストの把握も比較的容易、生産性等の持続性を確保すべき品目といたしまして、飲用牛乳と豆腐納豆を対象にワーキンググループを設置いたしまして具体的な議論を進めることとしております。またその他の品目につきましても、コストデータの把握収集ですとか、価格や契約においてどのような課題があるかなどについて協議会において調査検証するということといたしております。現時点では飲用牛乳と豆腐納豆について具体的な議論に着手したところでありまして、議論の今後の具体的な推移に予断を持つということは難しいところでありますが、まずは関係者間で議論を尽くすということに注力をいたしまして、消費者の理解を前提として、我が国の実態に即した価格形成の仕組みづくりを進めてまいりたいと考えております。
16:18
非常に期待の多い、期待の強いテーマでありますので、さらに努力をしていただければというふうに思っております。農地の 減少に合わせて農業従事者の高齢化が進展しております。どういった担い手、そして農業人材で農地を守っていって生産基盤を維持していくのかというのは非常に重要なテーマであります。中小、家族経営やサービス事業体など地域を支える多様な農業人材を基本法でどのように位置づけるおつもりでしょうか。お聞かせください。
16:56
お答え申し上げます。地域で持続的に農業生産が行われるためには、担い手のほか、多様な農業人材の役割が重要と認識しております。本年6月の食料安定供給農林水産業基盤強化本部において取りまとめられた食料農業農村政策の新たな展開方向においても、担い手とともに生産基盤の維持・強化が図られるよう一定の政策を講ずる旨に記載されているところでございます。これを踏まえまして、今般の補正予算案において地域内の作業を受け負うことで、技術面をサポートするサービス事業体による新規事業の立ち上げや農業機械の導入等の取組への支援、それから多様な農業人材が連携して地域農業の持続可能性を確保するために、新たな担い手の育成を図る取組などを盛り込んだところでございます。これに加えまして、多面的機能支払い、中産管直接支払いなどにより、多様な農業人材による運営をしっかり支えてまいりたいと考えております。ご指摘の基本法の見直しにおける多様な農業人材の位置づけにつきましては、新たな展開方向に沿って具体的な規定分類を検討してまいりたいと考えております。
18:21
食料自給率、自給力の関連で、今、水田活用の直接支払い交付金の見直しが進められていて、これについては、私の地元にも非常に不満の声も聞こえている中で、悩みながらも二十歳に踏み切るという判断をされた方もいらっしゃいます。予算が足りないということで、またそれに対しても非常に問題になった中で、今回補正予算で大きく予算が積まれ るというふうなことになったわけですけれども、今回の補正予算の二十歳促進事業で、今年度保留になっている方については、いつごろ交付決定が通知され、いつ支給される見通しなのでしょうか。お聞かせください。
19:10
お答えいたします。補正予算に係る二十歳促進事業の支払いにつきましては、補正予算が成立すれば、速やかに配分通知を発出することとしております。その後、各地域再生協議会と連携して、円滑に手続や確認が進めば、配分通知後1ヶ月程度で、再託者への支払いが開始できると考えております。
19:33
併せて関心が高いのは、施設整備などについてですけれども、物価上昇、人口減 少下での強い農業づくり交付金や、産地パワーアップ事業など、農業施設整備支援について、どのようにお考えなのでしょうか。さらなる予算の確保が必要だと思いますけれども、来年の予算でどのように対応されていくおつもりでしょうか。お聞かせください。
19:59
ご指摘の事業につきましては、まず1つは、中身として新設だけでなく、内部の設備の増強ですとか、施設の性能向上を伴う場合には、建屋の改修も対象にしたり、近年の資材価格の高騰を踏まえ、上限需要費を引き上げるといった改正を行いながら、産地パワーアップ事業につきましては、今回の補正案において310億円を計上しているところでございますし、また、強い農業づくり支援交付金につきましても、6年度の投資予算で必要な予算の確保に努めてまいりたいというふうに考えております。
20:34
食料安全保障においては、農業だけでなく、水産業も大変重要であります。ただ、三馬や酒の不良は続いておりますし、長崎の橘湾での赤潮で養殖に非常に大きな影響が出ました。私の地元有明海でも、糊が不作が続きましたけれども、こうした不作が、海の環境改善を図っていかなければなりませんけれども、それとともに、農業者の経営の長期的な経営安定について、どのように取り組むおつもりでしょうか。最後にお聞かせください。
21:12
お答えいたします。我が国周辺水域におきましては、御指摘のとおり、不良でございますとか、赤潮の発生、一方で、貧栄養化などが発生しておりまして、原因や各種漁業に合わせた具体策を講じていく必要があるところでございます。これらへの対応としましては、教材積みプラなどの経営安定対策に加えまして、例えば、瀬戸内海では、貧栄養対策として、栄養塩類の管理制度が設けられまして、また、漁場改善のための海底交運なども支援をしております。また、有明海におきましては、利漁場の環境改善のために、二万以外の増殖、あるいは作霊等への支援を行っているところでございます。他方で、近年、周辺海域全般で海洋環境の変化が生じておりますが、これへの対応につきましては、本年6月に有識者の検討会で取りまとめにおきまして、漁法や漁獲対象漁種の複合化転換、一方、河口流通でも漁種の変更への対応等の対応を進めていく必要があるという指摘をいただいているところでございます。農水省といたしましては、漁業圏の長期持続的な発展を図っていく上では、こうしたいわば緩和と適応の両面での対応が必要と考えておりまして、こうした海洋環境の変化に対応できる持続的な形態の育成構築を 創始できるよう取り組んでまいります。
22:53
おはようございます。田中雅代です。よろしくお願いいたします。まず、大臣、こないだ所信をお聞かせをいただきました。特に大臣がですね、ご関心をお持ちで、自分で手を入れられたようなところがあったら教えていただきたいのと、これまでですね、まあ、自民党政権の中では、規制改革推進会議や構造改革特区などの提言をもとに、様々な制度改正や法改正も行われてきました。これまでのそういった農政について、大臣はどのようにお考えかお聞かせください。
23:33
大臣所信に関わせていただいたときはですね、やはり今、農業、林業、漁業、それぞれ転換期にある、そういう危機感も持ちつつ、そういう現状をしっかり、頭の整理といいますか、皆様にお訴えをしたい。その中でも、それぞれに道はある。や はりこれをピンチをチャンスに変えるべく、しっかり取り組んでいきたいという思いが、しっかり前に出るようにですね、一言一句、おろそかにしないようにチェックをさせていただいたということであります。このお話のように、これまでのですね、成長産業化規制改革路線というご指摘もありましたけれども、私はこれまでもそういったいろんな課題は累次あって、そしてそれに各政権がそれぞれ真摯に取り組んできていると思います。さあさりながら、ここ数年の急速な変化はですね、それを乗り越える。もっと抜本的に考え方も取り組みも加速化していかなきゃいけない、そういう位置に今あるんだと思います。これからも農業は成長産業化していかなきゃいけませんし、ある意味いろんな制度も変えていかなきゃいけない面もあるというふうに思います。これまでの土台をしっかり継承しつつもですね、転換すべきは大きく転換すべき、そういう思いで取り組んでいきたいと考えています。
25:31
真摯なご答弁ありがとうございました。私たちもしっかりと現場の声を大事にしながらですね、この場で議論を進めていきたいというふうに思います。先ほど山下委員の方からも、価格転換の話ありました。これは質問ではないですが、大事なことだと思うんですね。再生産可能な農業を育てていくということは。ただ一方で、今のこの国の現状を見ればですね、現政権下で実質賃金も上げられない物価だけ上がって、生活が苦しくなっているというこの状況そのものをやっぱり変えていかないとですね、逆に消費者の皆さんと一緒になってというのはその通りだと思うんです。だから消費者の皆さんの理解を得ながら、そして共に成長させていく土台をやっぱりしっかり作っていくことも大事かなというふうに思います。それでですね、水活の水張りのことについて、私今日は岩手からのご要望をちょっとお借りをして、その現場の声を届けさせていただきたいと思うんですが、ルールの見直しによってですね、これ取り組みたいけれども、なかなか取り組めない状況もあるということで、これですね、連鎖障害による収量低下が発生していないことを確認する方法が明確に示されていないということなんです。誰がどのように確認すればいいのかという現場からの声があるので、ちょっとこれを教えてください。
27:09
水田活用直接支払い法規における水張りにつきましては、再度になりますけれども、水道策付けにより確認することを基本としながら、淡水期間を1ヶ月以上行い、さらに連鎖障害による収量低下が発生しないことが確認されれば、引き続き交付対象水田というふうにさせていただくところでございます。これは同一農地において3年以上同じ作物を作り続けると収量低下が起きやすくなり、5年後には相当程度の収量低下が見られる一方、水田の隣鎖、ブロックローテーションや一定期間の淡水によって病害中が軽減されるということを踏まえて設定したものでございます。委員お尋ねの連鎖障害による収量低下の確認方法なんですけれども、地域ごと作物ごとに発生状況が異なることから、地域や作物の状況を伺いながら、これを具体化していきたいというふうに考えております。
28:08
これからその具体的なことを示していただくということなんでしょうか。
28:15
これ5年に1遍ということになっておりますので、今年その確認が実際できなくてもいいということで、実は今各地からいろいろ現場の声を伺っておりまして、作物ごとにやはり相当違っておりまして、その話を聞きながらこの確認方法を考えたいというふうに考えています。
28:34
わかりました。現場の声を聞いていただくことはいいことなので、聞いていただきながら、Q&Aを見てもわからないというような声もありますので、しっかりと疑問に答えていただきたいというふうに思います。それとですね、降水温が原因とみられるホタ テの違いなどの閉鎖が青森県でも相当深刻な状況なんですね。青森県では年に2回、養殖ホタテの生育状況を確認する調査というのを行っています。この秋の調査が11月6日から10日に実施をされたわけですけれども、初日の調査結果が報道されていまして、地域によって若干ばらつきはあるんですけれど、例えば、平成漁協などでは、違いの6割から7割が閉鎖をしているという声もありますし、被害がもっと大きかった漁協では、9割が死んでしまって、ほぼ全滅というような地域もあるんですね。他にも場所ごとに差はあるものの、もちろんこの中国による輸入停止の措置の影響などもあって、この対応も急がれるんですが、降水温被害もすごく深刻な状況なんです。青森県では7月から、降水温対策として、水温の低い河層への養殖施設を鎮めるという指導をしていたんだけれども、それでも被害があるということで、中には水深の浅い場所の漁業者は、鎮めたくても鎮められないというような問題もあるようなんです。漁業者の声として、2010年の降水温被害よりも今年の方が広いということで、県も12月までにはその調査結果を取りまとめるということなんですが、年有高騰も相まって、相当現場は不安を持っています。ぜひ、農水省でも実態を調査をしていただいて、供水もそうですし、金融対策などを急いでいただきたいというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
30:39
お答えいたします。むつ湾のホタテガイ養殖につきましては、委員御指摘のとおり、青森県の方からは、この夏よりホタテ地害の平死を回避するための対応の発信などを行ってきたわけでございますけれども、広域的に現在平死が生じているという状況にあるという承知しているところでございます。被害状況につきましては、地域によりまして違いがあるというふうにも伺っておりますが、現在青森県が各漁協と連携して調査を行っているという状況でございます。こうした被害に対しましては、漁業協債積み立てプラスにより減収が補填される、また長期定理の運転資金でありますセーフティーネット資金などが措置があるということでございますけれども、今後さらに、地害の確保ですとか漁場関係のモニタリングの強化等が課題になってくるというふうに考えております。まずは青森県が行っている調査の結果や関係者からの声なども踏まえまして、県とともに必要な対応を検討してまいりたいと考えております。
31:45
ぜひ急いでいただきたいと思いますし、特に資金繰りもはじめとして早い対応をお願いしたいと思います。これ、高水温以外の別の要因があるのかないのか分かりませんけれど、閉市率を下げるためのさらなる研究であるとか、養殖技術の改善であるとか品種改良みたいなことも、ぜひ継続的にこの地域でこの産業が育っていくように取り組んでいただきたいというふうに思います。こういうふうに地球環境が大きく変化をして、さまざまなリスクが高まる中で、この調査や研究、技術開発ということは非常に重要になってくると思うんです。これ食料安全保障の問題でもあると思うんですが、ただ一方で国の研究機関、例えば水産研究教育機構などでは年々運営交付金が減少していて、研究に支障が生じている。大臣、こういった声を聞いたことがありますか。
32:49
まずは現状のご報告をさせていただきたいと思います。ご指摘の国立研究開発法人水産研究教育機構は、水産資源の適切な管理を実現するための資源調査ですとか、生産技術の研究開発などの調査研究等を行っているところでございます。現在、令和4年度決算ベースでは、国からの運営交付金173億円に、委託費などの収入を含め約247億円の規模でこの調査研究を行っているということでございます。ご指摘の運営交付金につきましては、ここ数年、大体この170億円程度で推移をしているという状況でございます。加えて、令和5年度補正予算におきましても、新たな政策課題対応ということで必要な予算も計上しておりますし、今後とも必要な予算の確保には努めてまいりたいと考えております。
33:53
このですね、調査線の更新に影響が出ているだとか、年有高騰で調査規模を維持することにも苦慮していると、資源評価対象種の増加など、これ新規業務も増加する中での人員不足、加えて電気代も高騰してますからね、夏も冬も空調などの使用もままならないよう な職場環境であるということなんです。これ、他のドッポンも同じような問題を抱えていて、森林研究所、農研機構、国際農研、家畜改良センターもファミコンも全部です。国にとってこれ非常に重要な研究なども行っているわけで、こういう職場環境では優秀な人材が育たなくなっていくのではないかというふうに思うんですね。そのことそのものが国の損失になるというふうに考えます。例えば植物貿易、また動物貿易などでも国際線や国際便、またクルーズ船の増加でですね、ここも人手が不足しています。土日の勤務などもあるので、育児や介護との両立にも問題がある。漁業調査事務所では外国漁船などの取り締まりの業務も増加して、早朝深夜の対応もあって、まさに法廷職員が一定数乗船していなければ船舶の運航もできない。こういう中でですね、ぜひ今も努力していただくということですけど、必要な予算と人員の確保をしっかりやっていただきたいと思います。これはちょっと大臣当番お願いしたいんですけど。
35:28
はい、先生ご指摘のような個別の課題も含めてですね、今まさに食料安全保障の強化をやらなきゃいけない、環境対応もしなきゃいけないし、人口減少対応もしなきゃいけないという、これまでにない多くの課題に直面をしておりますので、それを推進するための予算、それから定員の確保も委員ご指摘のように本当に重要だというふうに思っています。このためですね、農林水産関係予算については、投資予算と補正予算を一体化して、農林水、それぞれですけど、農については食料の安定、供給の確保、農業の持続的な発展、農村の振興、環境負荷低減に向けた取組強化、多面的機能の発揮などをしっかり農業分野でやる。林業としては、森林林業、木材産業の成長化、また花粉症対策もしっかりやる。水産の分野では適切な資源管理、水産業の成長産業化のための取組をやる。こういうことで、それぞれ予算確保の必要性をしっかり訴えていきたいと思っていますし、組織定員要件につきましては、政府全体のルールがありますが、その中で最大限の要求を行っています。引き続き、査定当局に対しても、その必要性をしっかり説明をして、定員の確保にも努めていきたいと思っています。
37:04
今、大臣がおっしゃっていただいたような、重要な政策を進めるために、やっぱり人がいないということです。研究はとても大事ですから、ぜひそれは努力をしていただきたいと思います。今の政権、私は必要な防衛費の増額というのは、それは大事だと思っているんです。ただ、国を守るということが、それだけで守れるかといったら、私はやっぱり食料安全保障は、それにもまして重要な問題だと思っているので、ぜひ必要な予算は、この場にいる皆さんは同じように声を上げられると思いますから、もっともっとやっぱり努力をして、図書予算で、農水省の予算をもっと積みまして、本当に必要な食料安全保障、大事だよね、ということを、皆さんと声を合わせて訴えていきたいと、そのように思います。これ、安全保障の問題というと、大和体で、北朝鮮及び中国漁船による違法操業が激減しているということで、これ専門家の方は、中国当局による違法漁船の監視強化であるとか、ロシアによる日本海での軍事展開の影響などが、背景にあるのではないかというような分析をしているようです。もしかしたら、イカが取れないということも、影響しているかもしれません。前回、横山委員、ねむろの海峡の話、いらっしゃらないですね。されてましたけれども、おほうつくかいの違法カニ、イカゴも増加をしていて、皆さんお手元の資料、写真を見ていただきたいのですが、沖合速攻引き網漁船に絡みついて、甲板で作業する船員も危険な状況にさらされているということで、漁業の減少やまた漁村の疲弊は結果として、我が国のEZ内の圏域を守る、その監視を規削化させて、違法操業を横行させることになる。まさにこれ安全保障の問題で、厳格に取り締まるためにも必要な、これまた予算の確保と体制強化に努めていただきたいと思いますが、一言お願いします。
39:13
はい、あの、ご指摘ありがとうございます。まさにおほうつくかい、今先生ご指摘のように、かなり厳しい状況にあるというふうに思っております。特に我が国配他的経済水域内に違法に設置された漁具によって、我が国漁船のですね、操業に悪影響を及ぼしているといった問題が県庁に発生をしています。どうか合気にですね、漁業取締船を派遣をして、しっかりとこの監視取締活動を行うとともに、違法に設置された漁具を応集しておりますが、令和4年にですね、4月から新たに漁業取締船1隻をですね、強化をしております。で、まだ まだ、あの、さらにしっかりとやっていかなければいけないというふうに思いますので、あの、よく肝に銘じて対応させていただきたいと思います。
40:03
あの、水産庁だけではなくてですね、え、海上保安庁との連携等も含めて、しっかり対応していただきたいというふうに思います。そして、次はこれですね、日本の食文化世界遺産登録、この間横山委員に取り上げていただいたことに触発されまして、もうぜひこれは私もやりたいと思って質問に出させていただきました。
40:26
あの、前回の横山委員のお話はもうごもっともで、え、ま、大臣もその工芸品とのね、話、大臣も感銘を受けたっておっしゃってたんですが、そもそもですね、大臣。
40:38
これはもともと、日本の食、全国の素晴らしい郷土料理どこにでもあるよね。実はこれ東日本大震災の後、あの、 はじめはですね、郷料理を世界遺産登録っていう話があったんですが、被災地を元気にしていきたいと。そしてもう一回たくさんの皆さんに日本を訪れていただきたい。ま、こういう意味が込められてたんです。で、この食文化から器もそうですし、技術もそうですし、出汁の文化もそうですし、地域の伝統文化もそうだし、いろんなところにつながっていくね、というのがこの食文化で。これですね、たぶん、あの、登録するときの提案書なんかにも、町土品や和食に用いられる特別な食器を作る工芸製作家も、この要素の担い手であるというふうに考えられてきたんです。で、あの、ぜひそこは大臣も、この間感銘を受けていただいたので、そういうこととセットで、一緒になってやっぱり取り組みを進めていただきたいということなんですね。ただ、いろいろ見ていくと、全国のこれ、あの、共同料理、あ、国民の食生活における和食文化の実態調査のアンケートっていうのがあったんですが、自分の生まれ育った、資料の2枚目です。自分の生まれ育った地域の共同料理を知らないという人が、なんと7割もいるということに、ちょっと驚いちゃったんですよね。いや、そういうもんかなと思って、なんか地域のこう、お祭りなんかでは、あ、私の地元だとですね、せんべ汁っていうのは当たり前に出てくるんですね。舟山先生は、まあそれこそ、鈴木副大臣のところだったら芋煮?が当たり前に出てくる。そういうもんかなと思ったんですけど、いや、なかなか本当知らないのかなと思ってですね。ぜひ、とても大事なことなので、学校給食で共同料理を提供していただくだとか、まさに子どもたち調理実習でですね、共同料理を作るだとか、積極的にこれ農水所主導でやっていただきたいんです。文化省と連携しながら。地域の食材をもっともっと活用して、旬のものを旬に味わうっていうことを、まさに農産漁村の体験も含めて、その子どもたちにもしっかりと自分のふるさとでどういうものが、おいしいものがとれて、いつの時期にとれて、どういう郷土料理があって、わざわざ人材なんか育成しなくても、そうやって誰もが郷土料理を伝えていく担い手になれるわけですから、ぜひこういうことに力を入れてやっていただきたいと思うんですが、お願いします。
43:23
お答え申し上げます。田中先生、今ご指摘の食文化の継承、大変重要だというふうに認識しております。