1:10
おはようございます。ただいまから財政金融委員会を開会いたします。まず、委員の異動についてご報告をいたします。昨日までに下野六太君及び上谷正幸君が委員を辞任され、その補欠として八倉克夫君及び長井真南部君が選任をされました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。金融商品取引法等の一部を改正する法律案及び情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための謝罪株式等の振り替えに関する法律等の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、金融庁企画市場局長伊藤英樹君、ほか5名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、作用決定をいたします。金融商品取引法等の一部を改正する法律案及び情報通信技術の進展等の環境変化に対応するための謝罪株式等の振り替えに関する法律等の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。両案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
2:40
おはようございます。立憲民主社民の柴です。柴信一です。よろしくお願いいたします。法案の質疑に入る前に、まずインボイスについてお伺いしたいと思います。10月のインボイス制度導入から1ヶ月半が経ちました。政府は導入を中止、延期を求める私たちの声、また関係者の声に一切耳を貸さず、円滑な導入に向けて取り組むと答弁を繰り返してきました。そのような円滑な導入となっているのか、現在の政府の認識についてお聞かせください。
3:31
お答え申し上げます。インボイス制度につきましては、制度の円滑な開始と定着に向けまして、関係省庁に担当の相談窓口を設けて、相談をお受けしているところでございます。国勢当局におきましては、説明会や登録用意商談会等の個別相談において相談をお受けしているほか、インボイス制度の一般的なご質問にお答えするインボイスコールセンターを設置しておりまして、登録申請の方法やインボイスの記載事項の確認などの実務的な質問を含めまして、様々な問い合わせをお受けしているところでございます。制度施行後、このような実務的なご質問が多く寄せられておりまして、今後も引き続きこうしたご質問が寄せられるものと考えておりますため、これらの論点につきまして、事業者ご自身において簡便に疑問点を解決できるよう、今後国勢庁として制度実施後に多く寄せられたご質問とその回答を取りまとめ、公表したところでございます。今後も引き続き関係省庁と連携しまして施工状況をフォローアップし、課題が把握された場合は事業者の立場に立って一つ一つ適切に対応してまいりたいと考えております。
4:44
いろいろおっしゃっていただいたんですが、円滑な導入ができているという認識でいらっしゃいますか。
5:00
10月にインボス制度導入をされまして、私どもとしては大きな混乱は把握されていないものと承知しておりますが、一方で事務負担の発生でございますとか、取引先との関係などでお悩みの方がいらっしゃるということは報道等で承知しております。政府としては制度の成功にあたり、成功事後をしっかりフォローアップして、こうした対応を把握、共有し、必要な対応策を講じるために関係閣僚会議を設置して、しっかりフォローアップ、またそれに基づく対応策の確認、取りまとめ、実行といったことをしっかりやってまいりたいというふうに考えております。
5:39
大きな混乱は把握されていないということですけれども、アンテナが低すぎるのではないかというふうに思います。各種相談窓口で対応、今日の新聞にも広告を出ていました、電話してくださいとか書いてあったというふうに取り組みをいただいているということですが、各種相談窓口での対応状況、どのぐらいの電話がかかってきているのかということなのか、もしあればお聞かせいただきたいと思います。
6:15
インボイス、コールセンターに送るインボイスに関する相談件数でございますが、9月で約7万5千件、10月で約7万3千件でございます。
6:28
そんな状況だということだと思います。今、答弁でも関係閣僚会議のことが触れられました。一昨日のこの委員会で、同込委員がインボイス制度円滑実施推進に関する関係閣僚会議での議論の状況について質問を しています。もう一度その会議での議論の状況についてお聞かせいただけますか。
6:57
先週の6日閣僚会がございました。今般の総合経済対策などに基づいたインボイス制度の円滑な実施と定着に向けた支援策も併せて公表させていただいております。具体的に申しますと、事業者向けの相談体制の拡充でございますとか、免税事業者が不当な取扱いを受けないための取組の強化、またはインボイス対応に伴う小規模事業者向けのIT導入補助金などデジタル化の推進策、また各業界の特性を踏まえた事業基盤の強化策など、幅広い事業者の不安等に対応するための施策が盛り込まれてございます。今後も引き続き事業者の方々が抱える悩みや問題を解消することに重きを置き、政府一丸となって施工状況をフォローアップし、把握された課題に対し、事業者の立場に立って一つ一つ丁寧に対応してまいりたいと考えております。
8:01
今回の6日の閣僚会議につきましては、持ち回りで会議を開催させていただいております。
8:11
先ほどの答弁だったあたかも会議を開いて、協議をして、方向を確認したというふうに聞こえるんですよね。前回の同好民の質問にもそのようにお答えをいただいていると、持ち回りの会議全てが悪いというふうには言いませんが、導入後1ヶ月の状況を共有し、必要な対策を協議すべき、極めて重要な会議であったはずだと思います。持ち回り開催とした理由をお聞かせください。
8:48
持ち回り開催ということでございますが、中身につきましては各省庁でしっかり状況を把握して、この対策で取りまとめられました対応策をしっかりやっていこうということで取りまとめたものでございます。
9:07
岸田内閣の本件に関する問題意識があまりにも低いということじゃないかというふうに思います。先ほどのアンテナの低さも含めて、もうやってしまえば終わったことというふうに思っているのかと。インボイス導入で大変な苦労をしている人たちをどのように思っているのか。今会議でこんなことを決めましたという上っ面の言葉ではなく、全力で向き合わなきゃいけないというふうに思います。今後の関係閣僚会議の開催のあり方について、鈴木大臣の認識をお聞かせいただけますか。
9:50
まず一言ご説明をさせていただきます。この閣僚会議は、自治丸の間は関係省庁の連絡会議みたいな形でいろいろ関係省庁を挙げて取り組んできたところでございますが、実際のスタートの少し前にあたって、総理の方からしっかり閣僚級でフォローアップをして対応策をまとめるようにというご指示の下で開催しておりますので、政府としてしっかり対応してまいりたいと考えております。
10:26
今、事務局的な立場からのご説明をしたところでございます。従来ありました関係省庁での連絡会議、それを閣挙げをしたというような形での関係閣僚会議の設置でございますので、閣僚としての立場から、しっかりとそうしたいろいろな悩みでありますとか、いろいろな困難にある方のお声をしっかり受け止めながら、それに対応する対応をしっかりやってまいりたいと思っています。
11:02
事務方も含めてご努力いただいているというのはわかります。ただもう一方でいくと、岸田内閣でそういう円滑推進に向けて関係閣僚会議を設置して対応しているんですっていうことにだったとしたら、あまりにも対応が不足しているんじゃないかというふうに思います。もう少しお聞かせ聞いていきたいと思います。インボイス制度を考えるフリーランスの会が実施したオンラインによる緊急意識調査、これは実施後すぐ10月20日から31日のわずか11日間の募集期間で、免税事業者、課税事業者、会社員、これきっと経理担当の方だと思いますけど、また経営者の方などから集まった声は3000件に及んだということ。そしてそのアンケート、意識調査の中にも自由貴乳として制度開始で不安に感じていることなどのコメント欄、自由貴乳のコメント欄には2000件の声が寄せられています。それを一つ一つ見ると、本当に大変な苦しむ事情が、状況が本当に浮き彫りになってきています。フリーランスの会として、その声に基づき6つの問題点として整理した要請書、11月13日に財務省、国税庁、厚生取引委員会、中小 企業庁の担当者に私を指向しています。鈴木大臣、要請書はご覧いただいてますでしょうか。
12:45
要請書につきましては、緊急意識調査も含めて事務方から報告を受けております。
12:57
お忙しいのを見ていただいてありがとうございます。受け止めをお聞かせいただけますか。
13:05
要請書、緊急意識調査にもありますように、インボイス制度につきましては、中小小規模事業者の皆様方をはじめとして、依然として様々な不安、お悩みをお持ちの方がいらっ しゃるということが改めて認識をさせていただきました。そして、その報告書、緊急意識調査でございますが、中でも取引先などから不当な扱いを受けている、過度な事務負担が生じているといった指摘がなされていることを承知しました。これに対応しなければいけないわけでありますが、このうち取引先等から不当な扱いを受けているとのお悩みにつきましては、厚生取引委員会等において、優越的一意の乱用の未然防止のための調査や、インボイス導入に係る取引実態把握のための調査を行うとともに、フリーランスに係る取引適正化の観点も含め、取引環境整備に向けた周知広報を徹底してまいりたいと考えております。また、過度な事務負担が生じているとのお悩みにつきましては、免税事業者への影響や事務負担を軽減する観点から、税制上の措置を設けているほか、先日決定をいたしました令和5年度補正予算案では、経営利業務のデジタル化を支援する観点から、IT導入補助金につきまして、今後、インボイス対応を行う小規模事業者向けの補助率を、従来の4分の3から5分の4に引き上げていくこととしております。今後とも、こうした様々なお声をしっかりと把握しながら、インボイス制度の施行状況等をフォローアップして、事業者の立場に至って、一つ一つの課題に対応していきたいと考えております。
15:15
丁寧に対応いただきたいと思います。答弁いただきました。関係閣僚会議の資料に、これが11月6日の公表されている資料なんですが、その中には、インボイス制度に関連した事業者の不安解消に取り組むということが一番目に挙げられています。事業者の不安というレベルではない、実際に取引停止とか取引価格の引き下げということが実際に起こっていて、それによる廃業などの実害が出ているということを申し上げたいと思います。認識を変えていただきたいと思います。まずは、養成所に対する正ある対応をしていただきたいということ。そして、その養成所では6つの問題点を挙げているということですが、その6つの問題点を是正できない限り、インボイス制度の運用停止、中止、廃止を求めているんです。現状では、とてもその問題点を解決できる、是正できるとは私も思えないということもあると、制度を廃止すべきと考えますが、大臣いかがでしょうか 。
16:38
インボイス制度につきましては、インボイス制度を導入するということが決まってから、これまでも準備期間長くとってやってまいりましたし、この間に税制上のいろいろな対応、あるいは補助金におけます対応とさせていただいてきたところでございます。これまでも10月1日に急に導入ということではなしに、前広に様々な広報周知等も努めてきたわけでありますが、しかしながら、この開始に至った段階におきましても、未だに不安の声、それからお悩み、そういうのがあるということ、それはしっかり受け止めていかなければいけないと思っております。インボイス制度そのものは、複数税率のもとにおいて、適切な課税を行うために必要なものでありますし、海外でもこれは導入をされているものであります。これからもいろいろな声に、この真摯に向き合って対応をしていきたい。そして、安定的な定着 というものを目指していきたいと考えているところです。柴井フリーランスなどに対する不当な要求については、優越的な地位の乱用に当たるとして、小取りでちゃんと対応するんだということでいただいていますが、緊急意識調査では、機能しないセーフティーネットとして、一方的な取引停止や値下げが要請されているという声が寄せられています。免税事業者が守られていない実態が明らかになっているんです。厚生取引委員会として、インボイス制度導入に関わる免税事業者などからの相談、そして具体的な指導などの措置について、どのような状況となっているのか、ご回答ください。
18:49
お答えいたします。厚生取引委員会では、これまでインボイス制度の実施に関連しまして、改定の立場にある事業者が経過措置により、一定の範囲で仕入れ税額向上が認められているにもかかわらず、取引先の免税事業者に対しまして、インボイス制度の実施後も課税事業者に転換せずに、免税事業者を選択するという場合には、取引価格から消費税相当額を引き下げると文書により伝えるなど、基本的に通告する、そういう事例につきましては、本年10月末時点におきまして、40件の注意を行っているところでございます。今後とも、厚生取引委員会といたしましては、インボイス制度の実施に関連して、免税事業者の方が不当な不利益を受けることのないよう、引き続き、独占禁止法や下請け法違反行為の事前防止を図っていくとともに、違反行為に対しましては、厳正に対処してまいりたいと考えているところでございます。
19:54
今、40件と聞いたことがあるんですが、実際に注意したのが40件か、ということですけど、相談がどれだけあって、その中で40件を注意したということで、分母というか、どのぐらいの相談が来たということは、分かりますか。
20:27
お答えいたします。相談といいますか、実際に申告という形になるんですけれども、申告の件数、事件調査の端緒に関する情報でございますので、詳細にお答えすることはできないのですけれども、インボイス制度に限らず、厚生取引委員会に寄せられた独占禁止法に関する申告ということで、2991件ということで、3000件近くございます。ですからまだ1ヶ月ぐらいの状況で、3000件近い相談が寄せられているということだと思います。厚 生取引委員会は、一方的な価格引下げは優越的地位の乱用に当たるという見解を示しているんですけれども、一方的な判断ってやはり難しいですよね。協議をすれば問題がないとか個別の判断に状況を調査してせざるを得ないと、免税事業者が求める迅速な対応になっていないということだと思います。どの事業者と取引するかは自由なんですよね。業務委託を選定する場合、課税事業者となった業者と免税事業者がいたときに、どこと契約するかは取引自由だとすると、それを妨げられないということが実際に声が挙げられていると。委託元も商売ですから、経営が厳しいので、仕入れ全額控除できない分の値引きに応じなければ取引できないというのは、それはしょうがない事例なんじゃないかということでいくと、免税事業者は本当に守られていないということを加えて、先ほど経過措置についてもありましたが、6年間の経過措置がかえって経理事務の負担が複雑化するので、それを理由に免税事業者を排除するということもあるということでいくと、