1:05
ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。委員の移動について御報告いたします。昨日までに三浦信弘君及び有村春子君が委員を辞任され、その補欠として山口夏男君及び松下新平君が占任されました。また、本日、山口夏男君が委員を辞任され、その補欠として塩田裕明君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、人事院事務局、給与局次長、薬田平君ほか13名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、採用を決定いたします。防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。本案の質疑説明はすでに聴取しておりますので、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
2:23
皆様、おはようございます。自由民主党、静岡選出の若林陽平でございます。北村委員長はじめ、理事の皆様、委員の皆様、貴重な質問の機会をいただき誠にありがとうございます。また、木原大臣、政府参考人の皆様、御答弁のほどよろしくお願いいたします。外交防衛委員会での質問は初めてとなりますので、何卒よろしくお 願いいたします。先生、私は我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を重視し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳相を養い、人格を尊重し、真心を鍛え技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感を持って先進職務の遂行にあたり、ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完成に努め、もって国民の負託に応えることを誓います。この先生は言うまでもなく、自衛隊員の副部の先生であり、私は三湖中屯地を有する小天橋で、首相を約十三年勤めた中で、毎年各中屯地で行われます新入隊員の入隊式にて、この先生を拝聴し、胸が熱くなる思いをしておりました。そして、危険を伴う勤務内容もさることながら、非常に過酷な職であることも目の当たりにしてまいりました。毎年、板島中屯地で行われます巡植隊員追悼式に、今年も参列をさせていただき、追悼の字も述べさせていただきました。静岡県出身及び由来のある巡植隊員だけでも、百十の御霊が追悼され、全国では二千八十柱にも及ぶ御霊が追悼されております。実際にそれだけ過酷であり、危険を伴う職であるということであります。改めて、志半ばでお亡くなりになりました二千八十柱の御霊に、自信で哀悼の誠を捧げるとともに、御霊の安らかならんことを心よりお祈り申し上げます。私は、司長を務めさせていただいているとき、ずっと思っておりました。国民の皆様の負託に応えるための、崇高な宣誓を行い、日々の過酷な訓練により連動を高める自衛官の姿を見て、隊員の処遇改善は、ぜがひでも行ってもらいたい、行うべきだ。そして、何より士気を維持し高めるためにも、高い評価と対価が必要である、そのように思っておりました。だからこそ、この度の改正案につきましては、非常に意義深い一歩であると、そのように思っております。特に、初任給や若年層に重点を置いた改正案であるということで、非常に大きな改正になるかと、私は思っております。そこで、今回の改正案につきまして、人材不足解消への期待等も含めて、木原防衛大臣のお考えを聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
5:32
おはようございます。若林委員にお答えをいたします。正しく防衛力の中核は、自衛隊員であります。防衛力を発揮するにあたっては、必要な人材を確保することが不 可欠であります。戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境の中で、防衛省自衛隊の任務は拡大しており、また国家防衛戦略等において防衛力の抜本的強化が求められていることから、これまで以上に隊員に対する処遇の重要性が高まってきているところです。したがって、今回の人事院勧告による給与引上げを着実に行うとともに、隊員の任務の特殊性を踏まえた処遇の改善策を検討するため、現在、自衛官の勤務実態調査や、また諸外国の軍人の給与制度等の調査を進めているところでもあります。また特に官邸等で厳しい任務に従事する隊員については、その任務や勤務環境の特殊性を踏まえまして、今後しっかりと検討してまいります。以上です。
6:39
心のこもった丁寧な御回答、ありがとうございました。このたびの改正案の金額等の算定につきましては、どのような基準を用いたのか、政府官参公認の方にお聞きいたします。
6:57
お答え申し上げます。自衛官の放棄票は、従来より職務が比較的リードする警察官などに適応される公安職放棄票などをベースにしつつ、それに聴覚勤務手当相当分、約21.5時間相当分でございますけれども、これを上成しするなどの所要の調整を行って作成をさせていただいております。これは自衛官が常時勤務体制のもとにあり、通常の勤務時間のほか、訓練や演習等のために勤務を命ずられた場合には、いつでも勤務に従事することとされております。こうした勤務の特殊性から、自衛、事務官等と同様に、その都度聴覚勤務を命ずると速報性に欠けるところがございますので、聴覚勤務手当を支給せず、その代わりに、放棄の約1割分を聴覚勤務手当相当分として、あらかじめ放棄に送り入れておるところでございます。
7:55
ご答弁ありがとうございました。次に、安全保障の中におきまして、今後ますますサイバーセキュリティというものが重要になるかと思いますが、関わる人材の必要性と重要性につきまして、木原大臣のお考えをお聞きさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。
8:16
ご指摘のように自衛隊の様々な活動がサイバー空間に依存していく中で、サイバーセキュリティの確保は極めて重要であり、サイバー防衛能力の強化は喫緊の課題でもあります。そこで防衛省においては、防衛力整備計画のもと、サイバー専門部隊の約4000人体制の拡充や、サイバー人材の確保育成などに取り組んでいるところです。このような体制拡充の取り組みは、リスク管理枠組の導入、情報システムの防護体制の強化などの他の取り組みと合わせてサイバー防衛能力の強化の一部をなすものであり、非常に重要と考えています。防衛省としては、陸海空自衛隊の学校における課程の教育、部外の教育官の活用、そして外部人材の活用など、取り得る手段を全て取ることによってサイバー専門部隊の拡充など必要な体制の強化を実現してまいります。
9:21
ご丁寧な答弁をありがとうございます。ご答弁ありがとうございます。今の大臣の方から若干数字も出ましたけれども、実際にサイバーへ対応の現状の隊員また事務官について、どれぐらいの人数を有し、また将来的な目標数値があるならばお聞かせ願いたいと思います。政府参考人の方よろしくお願いいたします。
9:44
防衛省大臣官房中西サイバーセキュリティ情報課審議員官
9:51
お答え申し上げます。防衛力整備計画の下、サイバー防衛能力の向上を図るため、サイバー専門部隊を令和4年度末時点、こちらの約890人から令和9年度を目途に約4,000人の体制に拡充することとしております。そこで令和6年度外産要求ではサイバー専門部隊を4,000人の半数以上に当たる約2,410人まで増員することとしておりまして、令和7年度以降も段階的に体制の拡充 を図ってまいる所存でございます。
10:27
ご答弁ありがとうございました。増員に際しては今いる隊員を教育するのか、または新しい人材を採用するのか、また既に能力を有する方を採用するにあたっては、その評価に対する給与を決めるのにどのような方法が考えられるのかお聞かせいただきたいと思います。政府参考人の方よろしくお願いいたします。
10:52
防衛省といたしましては、陸海空自衛隊の学校における家庭教育や部外の教育機関の活用といった部内での育成を主としつつ、外部人材の活用などをともに推し進めることにより、サイバー専門部隊の拡充などの体制強化を図ることとしております。隊員の内部育成に関し、防衛省自衛隊は、隊員のレベルと役割に応じ、基礎的なものから高度なものまで、様々な教育を行うことができる基盤を有していることが強みであります。今後は専門教育等 の要請者数や内容をさらに拡充することとしております。また、専門的知見を持つ外部の人材の活用促進すべく、身体検査や体力測定の基準の緩和や高度人材にふさわしい処遇を確保することも視野に、アダプタな自衛官の人事制度を検討してまいります。防衛省自衛隊としては、既存の手法にとらわれることなく、取り得る手段をすべて取ることにより、令和9年度を目途に約4,000人の体制を実現してまいる考えでございます。
11:56
ご丁寧な答弁ありがとうございました。次に、自衛官の処遇改善というのは、今は、官舎や大舎の建て替え、これが予定されております。また、今回、給与面ということで、ただ、それだけではなく、生活をしていく上での不安を解消していくことも重要かと思います。私が市長時代のときに、中屯地を抱える自治体ができることとして、市内3個中屯地や富士中屯地と、留守家族支援、これは災害時、緊急時等、長期にわたる任務に対して、主には児童を預かるというものでありましたが、実際に東日本大 震災や熊本地震のときには、隊員の皆様には大変感謝されたことを覚えております。本来は、国がやるべきことでありますので、各自治体が無理をすることではありませんが、時間も経ったということで、防衛省としまして、現状このような支援を行っておるのか、また、こういった自治体が全国にあるならば、教えていただきたいと思います。政府参考人の方、お願いいたします。
13:05
お答え申し上げます。今、先生の方から御指摘いただきましたとおり、隊員が子どもの保育などに不安を抱くことなく、任務に専念できる環境づくりは、自衛隊が常時、測法体制を維持する上で重要でございまして、保育の場を確保することは重要な課題であるというふうに認識しております。防衛省自衛隊といたしましては、仕事と生活の両立支援に係る施策の一つといたしまして、これまで全国8カ所に町内宅自施設を整備するとともに、全国193の中屯地等において、佐賀県等の緊急当庁の時に、隊員の子どもを 自衛隊の施設一時的に預かる体制を整備してきております。また、令和6年度概算要求では、臨時宅児事業といたしまして、シッターサービスの導入を志向的に行うための経費を計上するなど、新たな施策の検討を進めておるところでございます。高い能力と意欲を有する隊員が、育児等の事情のために勤務の継続を断念することは、ご本人のみならず防衛省自衛隊としても大きな損失でございます。今後とも、隊員が子どもを持ちながら任務に精力できるよう、町内宅自施設等を含む各種環境整備に努めてまいります。
14:18
非常に本当に内容のある答弁をありがとうございました。こういうこともやっているということを皆さんにも知っていただくということは、本当に大事なことかなと思いまして、対応本当にありがとうございます。次に地域手当や管理地手当等を見直すお考えがあるのか、見直すお考 えはあるのかお聞きしたいと思います。例えば、富士のふもとにあります富士学校、富士中途市などは、特に日によっては氷点下重度を下回る日もある中で、管理地手当もなく、また富士中途市に限らず、降雪の多い地域に転勤となった隊員及び事務次官は、スタッドレスタイヤ等、必要なかったものを購入せざるを得ず、新たな負担が生まれる状況もありますが、どうお考えかお聞かせ願いたいと思います。政府参考人の方、お願いいたします。
15:10
お答え申し上げます。現在、防御力整備計画に基づきまして、隊員の任務の特殊性を踏まえた処遇の改善策を検討しているところでございますが、関連な地域を含め、全国各地で厳しい任務に従事する隊員について、その任務や勤務環境の特殊性を踏まえ、しっかりと検討してまいりたいと考えております。まず、令和6年度外産容器におきまして、自衛隊施設の整備を進めている「まげ島」で勤務する隊員の特殊勤務手当、いわゆる「撤去手当」でございますが、この京浜や、八王子島や、南鳥島といった小笠原諸島で勤務する隊員に、次元的に支給される「小笠原手当」、手当でございますけれども、この支給期間延長に関する経費を要求しているところでございます。また、本年の人事院勧告に合わせ、人事院の方から令和6年に向けて、地域に着目した手当の見直しを表明しておりますが、自衛隊においても同じ課題を抱えておりますので、引き続き人事院と連携して、検討を進めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、自衛隊の任務や勤務環境の特殊性を踏まえた処遇の改善策をしっかりと検討してまいります。
16:20
富士山6地域も思ったより寒いので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。ご答弁ありがとうございました。最後に、以前、佐藤正久さん、筆頭理事も質問されていたかと思いますけれども、支給品の中でも手袋や靴下など、その品質や数など改善をされたのか、いずれにしても、任務を遂行する上で、隊員の皆さんが自己負担するようなことがあってはならないと考えますが、言及を教えていただきたいと思います。
16:51
お答え申し上げます。隊員が日常的に使用する被服等につきましては、先般に佐藤議員からも、品質の改善や、必要な数量を見直すよう、ご指摘をいただいているところでございます。これを受けまして、長袖シャツ、半袖シャツ、及び空地の下衣に係る費用を、令和6年度外産要求に計上してございます。また、委員御指摘の自己負担につきましては、屈した等で街頭事例があると承知しており、この点も含めまして、被服の使用状況について、アンケート調査を実施いたしました。現在その結果を踏まえまして、品質や必要な数量の見直しに向けた検討を行っております。委員御指摘のとおり、隊員が日常的に使用する被服につきましては、隊員が必要とする品質、数量を確保すること、極めて重要と考えておりまして、これらの改善に取り組み、引き続き隊員の生活、義務環境の改善に努めてまいる所存でございます。
17:40
いや、本当にありがとうございました。非常に希少なご答弁をいただきまして、ありがとうございました。大臣も、丁寧なご答弁を、本当にありがとうございました。時間が余りましたので、終わりにさせていただきます。ありがとうございました。
18:18
おはようございます。立憲民主の福山でございます。まず、大臣、御就任おめでとうございます。今日、上川大臣いらっしゃいませんが、まずは、しくいを表したいと思います。イスラエルとハマスの戦闘が、大変な状況を迎えております。芝病院の攻防が激しさを増しておりますが、冒頭、私も先般の審査委員のご発言と同様、10月7日のハマスのイスラエルへのテロ攻撃に関しては、断固として抗議をしたいと思います。一方で、イスラエルの自衛権をどこまで評価するというのは、非常に難しい問題だと考えますが、少なくとも、新生児や子ども、一般の市民が命を絶たれていることは、事実でございまして、そのことについては、強い懸念を表明したいと思います。一旦、攻撃を止め、人道的に救済をすること、物質の補給、エネルギーの補給等をすること、医療行為を再開できるような状況をつくることについて、日本政府にも、ご努力をいただきたいと考えております。戦闘行為を提出するのが、一番望ましいと思いますが、今、国際社会は、いろいろな意見が出ております。千葉病院の攻 防についても、例えば、今日、ドイツのニュースは、軍事拠点として、ハマスが人間の盾に使用していると、そして捜索をしたと、ハマスの司令部を探索したと、そして、イスラエル軍は、一旦、そこの病院からは出たという話があって、証拠をイスラエル側は提示をするということを、ドイツのニュースは報道していました。フランスは武器を発見をしたと、病院の敷地内に侵入をして、一旦は、今、撤退をしていると、標的は非常に絞った形の標的にしたということ、加えて、イスラエルが、医薬品、食料、水等の供給を行ったという報道があります。一方で、カタアルのアルジャジーラは、イスラエル軍が突入したということに加え、別の病院でも空爆を行ったと、避難民のキャンプでも空爆をしていると、医薬品の倉庫を爆撃したと、そして、さらに言えば、電気、水の供給を遮断をしていると、医療サービスが不可能になっていると、未熟児が危機的な状況だと、厳しい状況で死の匂いが漂っていると、食べ物、水、薬は、もちろん、全くないと、イスラエルが医療支援をしているというのは、全くの嘘だということをアルジャジーラは報道しています。これ、今朝のニュースですけれども、要は、国際社会が完全に分断をされる、本当に厳しい状況だと思っておりまして、そんな中で、上川大臣が、イスラエル側の外相とも、パレスチナ側の外相とも会談ができる。これはやはり、日本のこれまでの中東との関係、イスラエルとの長い歴史の中での評価だと思いますし、そこについては、私は率直に評価したいと思います。G7のまとめることについても、非常に難しい中でまとめていただいた。今朝の報道でいうと、初めて国連のアンポリで、人道的な一時停 止を求める決意が採択された。初めてだということだと聞いております。いわゆる拒否権をアメリカもロシアも、こうしなかった。そのぐらい人道的なものに対しては、国連の場でも、当初はイスラエルに対するいろんなハマスの攻撃がひどいということが、非常に大きく取り上げられましたが、その後のイスラエルの自衛権の骨子と言っていいか、どうか微妙ですけれども、そのことについての人道的な問題について、国際社会はかなり共有した懸念は出てきたので、このアンポリの初めての採択ということになったというふうに思っております。私は結論を今何か言うつもりはありませんが、この紛争が長期になることを非常に懸念しておりまして、イラン、そしてヒズボラ等が、どういう形でここに介入してくるかによって、中東全体に紛争が拡大する可能性があると。油の90%以上を中東に依存している日本にとっ ては、油だけではなくて、中東の状況というのは注視していかなければいけないし、紛争が拡大すれば、アラブの参与国が新イスラエルの国に対する原油の輸出を制限するような事態も起きるかもしれない。いろんな先々の紛争が広がる、拡大することに対して、日本は先ほど申し上げたように、いずれのところともコミュニケーションができるポジションを、これまで築いてきたので、そこについては、ぜひ御奮闘いただきたいと思います。私は上川大臣や木原大臣の就任を、別に否定をしているわけではありません。しかし、個人的に残念に思っているのは、G7の議長国であり、国連の非常任理事国のこの2年間、600数十日、外務大臣として、各国との関係をつくってこられた林大臣が、国連総会の前に、外務大臣が、みんな一同に会する国連総会の前に、このガザの問題が起きるというのは想定できていないけれども 、しかしその時に、あれだけ海外に出て、関係をつくってこられた林外務大臣を変えられた、天田大臣を変えられたということについては、私は時代の転換期だとか、厳しい安全保障だとか、口では言うけれども、本当にこのG7の議長国として、アンポリの非常任事国としての機関、日本は存在感を示す、今も示そうと頑張っておられるのはわかります。しかしこの林大臣の600何日のストック、人間関係、これは本当に日本にとっての、僕は貴重な財産だったと思っているので、そこについてはお二人に対して私は、何も否定をしたりするつもりはありませんが、その判断をした岸田総理に対しては、残念だから、非常に不可解であるし、言っていることとやっていることが、まったく厳しい安全保障環境だと思っているのかな、というのが私の本音のところでございます。その中で、国連の職員が101人、もう犠牲になっています。国連創設以来最大の損失だと。101人の被害は、2011年のナイ ジェリアの国連ビルの爆破テロで、46人の国連職員が犠牲になって以来だったということです。今日委員の皆さんにお配りをしています。1枚目が、いわゆるパレスチアの支援をずっとやってきた、アンルワのセーター保健局長のインタビューです。今年の6月、アンルワの支援70周年にあたってのインタビューだったので、まさか10月にこんなことが起こるとは夢にも思われないときに、こういうインタビューをしていただいています。私、セーター先生とは、政府のときにかなり一緒にいろんなことをやらせていただきました。東日本大震災のときには、岩手の釜石とガザで、ガザの子どもたちが日本の長年の支援に感謝して、東日本大震災の被災地に激励の意味と追悼の意味を、慰霊の意味を込めて、たこあげをしてくれて、岩手でも同時にたこあげをして、それが報道されるというようなこともさせていただいて、セーター先生には大変ご指導いただいていたので、今回セーター先生と直接私、連絡をさせていただきました。忙しい、まさに身の危険がある 中かもしれなかったんですが、お話をしたら、今ガザの南部に9つのクリニックが動いていると、20にあるけれども9しかクリニックが動かせないと、南部には80万人のパレスタネ人が避難をしていると、シェルターが150だと、先ほどの101の国連職員ですが、ほとんどアンロアの国連職員だということです。どこでどういう風になくなっているかというと、自宅とか避難先とか、外出中に空爆にあってなくなっているのが圧倒的に多いと言うんですね。これは空爆しているのは当然イスラエルなので、私は冒頭申し上げたように、ハマスの残虐な最初のテロ行為については、僕は本当にひどいと思っていますし抗議するけれども、しかし空爆で国連の職員が101になくなっているということも異常事態です。これは瀬田先生が教えてくれました。この世の地獄だと瀬田先生は言われました。瀬田先生が私に言われたのは、食料、燃料、医薬品、クリニックは開けているけれども、もう稼働できないんだと。燃料がないから、電力の供給ができないから、もう医療行為ができないんだと。だから食料、燃料、医薬品、それからノンフードアイテム、衛生の問題ですね。フードだけじゃないです。衛生管理のものも医療行為として欲しいんだと。ということを瀬田先生は、ぜひ国会で訴えてくれと。そして日本政府にこれまで以上の支援を求めると、時間がないとおっしゃっていました。ハマスの支持はパレスチナ人の中では、ガザの中ではどうだと聞いたら、そりゃハマスのシンパはこれだけ人が殺されれば出てくるけれども、本音のところは、パレスチナ人、ガザにいる人たちは早くやめてくれと。とにかく早くやめてくれというのが、みんなの気持ちだと。一方で、西エルサルメに行ったら、イスラエルは人質の写真が街にあって、そこにロウソクが立てられて、殺された人質の写真も全部外に出ているんだと。それで、とにかく恨みの連鎖は止まらないんだと、聖田先生おっしゃっていました。こういう状況で今あるということを、私は今日結論を何か言いたいわけではないし、質問しても何か出てくるわけではないと思うけれども、ぜひそこのところは、日本のこれまでやってきた、パレスチナイスラエル両方に貢献をしてきたというか、関係をつくってきたものとして、国として、役割を果たしていただきたいと思います。外務副大臣、何か感想があれば。
30:40
まず10月7日に起きました、ハマスのテロ行為、これは日本政府としても断固抗議いたします。そして、その後に今起きている状況というのは、特に今懸念されますのは、委員も御指摘のとおり、ガザーチックにおける大変な人道的な厳しい状況でございます。