28:55
これより会議を開きます。消費者の利益の擁護及び増進等に関する総合的な対策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、内閣府食品安全委員会事務局長 中博信君、内閣府消費者委員会事務局長 小林信一郎君、警察署長官官房審議官 大橋和夫君、警察署生活安全局長 日垣重富君、消費者庁政策立案総括審議官 藤本武志君、消費者庁審議官 真淵博志君、消費者庁審議官 上田博信君、消費者庁審議官 与田岳君、消費者庁消費者補正総括官 黒木理恵君、総務省総合通信基盤 局 電気通信事業部長 木村君彦君、文部科学省大臣官房審議官 里見智子君、厚生労働省大臣官房審議官 鳥井陽一君、厚生労働省大臣官房審議官 吉田康則君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、 ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。 よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、 順次これを許します。
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おはようございます。自民主党京都育成室の勝目康史でございます。自民大臣、この度は御就任誠におめでとうございます。消費者及び食品安全担当の大臣として、この消費者特有における質問トップバターと 出していただきまして、誠にありがとうございま す。大臣にはこれまで党の部会等で、 医療中心に御指導いただいてまいりましたけれども、この消費者行政の分野でも、どうぞよろしくお願いをいたします。それでは早速質問に入りたいと思います。大臣の初心挨拶を伺ってまして、 柱5つ立てておられました。中でも、5本目の柱として、消費者、 事業者が連携をして、豊かな消費社会を作り上げることも 重要な課題だと、こう述べておられます。私も大いに賛同するところであります。そして、そのためには、消費者自身が 果たすべき役割と責任、こういうのがあるということでありまして、本日はこのことを通想する問題意識として、何点かお伺いをしたいというふうに思います。まず、カスタマーハラスメント対策について お伺いをいたします。我が国の消費者法制というのは、伝統的に情報の量や質、あるいは資本力、 交渉力、こういった格差に、事業者と消費者の間の格差に着目をして、契約自由の原則の例外として、この 消費者保護を図ってきたんだと、 こう考えています。さらに、今年の7月に取りまとめられました、有識者懇談会における議論の整理においては、これだけではもう不十分なんだと、高齢者、あるいは若者といった、消費者の脆弱性そのものを正面から捉えて、消費者法制を抜本的に見直すべき、こういう問題意識が示されています。こういう消費者の脆弱性に付け込むような、事業者の営業姿勢というのは、これは我が国の健全な消費者市民社会の形成を阻害するものでありまして、許されないものだというふうに思います。この規制のあり方として、個別的具体的な規制にするのか、一般的包括的な規制にするのかというのは、これまでも論点になってきたところでありまして、ここは引き続き難しい課題だとは思いますけれども、この間の議論の積み重ねを踏まえて、制度の充実を望みたいというふうに思います。