19:35
これより、会議を開きます。国土交通行政の基本政策に関する件について調査を進めます。この際、お分かりいたします。本件調査のため、本日政府参考人として、国土交通省大臣官房長寺田義満君、大臣官房土地政策審議官中田博人君、総合政策局長長橋和久君、国土政策局長黒田正義君、不動産建設経済局長塩見秀行君、水管理国土保全局長広瀬正義君、道路局長三和克彦君、住宅局長石坂聡君、物流自動車局長鶴田弘久君、海事局長茅野敦志君、航空局長平岡茂則君、国土地理院長大木昭一君、官公庁次長加藤進君、気象庁長官大林雅則君、海上保安庁長官石井昭平君、財務省大臣官房審議官小宮敦志君、大臣官房審議官山崎佑君、及び資源エネルギー長資源燃料部長佐田光雄貴君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申し入れがありますので、順次これを許します。
21:27
おはようございます。自由民主党の西田昌司でございます。本日は質問の機会をいただき、誠にありがとうございます。私も9月まで、齋藤大臣の下、古川委員とともに政務官を務めさせていただきました。本当に、その在任期間中、様々なことを学ばさせていただきました。特に本当に国土交通省の6万人の職員の皆様方には、国民の安心・安全、命や暮らしを守るために、本当に献身的にご尽力していただくその姿を見ることができ、非常に価値のあるこの期間であったと思っております。改めて国土交通省の関係の皆様方に感謝恩恵を申し上げるところでございます。今日は限られた時間でありますので、それでは早速質問に入らせていただきます。私は国家議 員の前には地方議員として活動させていただいたときから、国土交通省に何度も地元の様々な課題要請に要望活動をさせていただいていたわけでございます。また、現在も地元の海岸、河川、そしてまた道路の整備関係についても要望活動をさせていただいております。本日も地元の首長や議長、そしてまた経済関係の皆様方と本当に高速道路の整備促進について、地元の根髄や必要性についてお答えをさせていただく予定でございます。本当に私も政務官のときには、全国各地からたくさんの要望を受けさせていただきました。地域の実情をお伺いをさせていただいたり、本当に地域にとってこの道路は、その河川の改修はなくてはならないものだということも実感をさせていただいたわけでございます。しかし、現在公共工事を含む多くの現場で大きな課題となっているのが、人材と資材の安定的な確保でございます。人材の確保については、労働賃金の見直しや環境整備の中で多くの課題があることも承知をしております。また、物価が高騰している中で資材や燃料などの確保、多くの課題を乗り越えながら、引き続き国土強靭化、防災減災対策など国民の安全安心を確保するには、継続的な対策を講じることが大変重要でありますので、改めて大臣には見解をお伺いさせていただきたいと思いま す。西田委員には約400日間、国土交通省の課題に対して一緒に働かさせていただきました。ありがとうございました。中でも強靭化に対してのご要望は全国から本当にたくさんありまして、西田政務官と一緒に手分けをして、その要望を聞かさせていただいたところでございます。国民の安全安心を将来にわたって確保していくには、社会資本の整備の担い手、地域の守り手である建設業が持続可能でなければならないということを、そのご要望を聞きながら一緒に痛感したところです。そのためには将来の担い手確保が喫緊の課題であり、処遇改善や働き方改革に取り組む必要があります。具体的には、これまで11年連続で公共工事設計労務単価を引き上げてきたことに加え、今後さらに賃金原資を確保し、これが技能者に賃金を支払う専門工事業者まで行き渡るよう、制度的対応を検討したいと思っております。また、週休2日工事を拡大し、他の産業より長い労働時間を短縮するなど、魅力ある就労環境づくりを進めてまいります。また、近年の資材口頭を踏まえると、口頭文を適切に添加することが重要になってまいります。そのため、実成価格に基づく契約の締結や、契約後の資材口頭に対応した代金変更ルールの明確化などをしっかり行っていきたいと思います。これからも持続可能な若い人 たちが集う建設業の実現に向けて、着実に一緒に頑張っていきたいと思っております。
25:58
ご答弁ありがとうございます。国土交通省として力強く事業推進のほどよろしくお願い申し上げます。次に、観光関連について質問させていただきたいと思います。日本のみならず、世界においても、新型コロナは、ウィズノコロナからアフターコロナへと変化をし、社会経済活動も復活し、それに伴い人々の旅行への動きが活発化しております。それに加えて、日本においては、園圧環境、観光地や地域の文化を見分け上げる事業の推進により、日本全国で国内外問わず観光客が増加し、観光産業の復活が伝えられておりますが、実際にはコロナ前の水準には戻っていないということも聞いております。また、観光業に携わる方々から、コロナ前の水準に戻すには、現在の人手不足の状態では、観光客の受け入れに限界があり、人材の確保が非常に大きな課題となっていると伺っているところでございます。観光バスやタクシーの運転手、ホテル等で働く両人を含む従業員、観光施設で働く人々や案内人などの不足は、今後の観光産業の復活と発展にとって非常に重要な課題であると思っております。補正予算にも示されておりますが、地域一体となった稼ぐ力の回復と強化を実現させるためには、このような課題を解決し、さらなる発展を遂げるためにどのような策を講じていくのか、政府の見解を伺いたいと思います。
27:47
お答え申し上げます。観光産業につきましては、例えば9月の日銀単価における雇用人員判断DIにおきまして宿泊飲食業がマイナス72となるなど、需要回復に伴い人手不足が深刻化していると認識しております。また、コロナ禍により極めて大きな影響を受けた観光地観光産業の稼ぐ力の回復強化を実現するためには、観光地観光産業の面的な再生、さらには交付化価値化、これを強力に推進することが重要と考えております。このため、国土交通省といたしましては、外国人材の活用も含めた人材の採用活動の支援、あるいは業務の効率化、省力化に資する設備投資の支援などの総合的な人手不足対策、さらに観光地観光産業の再生、交付化価値化事業、あるいは各地域における特別なコンテンツの創出、こうしたことなどに取り 組むこととしており、これらの対策に必要となる予算を、令和5年度補正予算に計上したところでございます。これらの対策により人手不足の解消、さらには観光地観光産業の稼ぐ力の回復強化を図り、収益力を高めることで従業員の待遇改善等を図る好循環を生み出していく、こうしたことなどを通じて観光産業が持続可能で稼ぎる産業となっていくことを目指してまいります。
29:07
観光業は本当に裾の広いところでありますし、地域と直結する活力ある産業でありますので、これからも力強いご支援のほどよろしくお願い申し上げます。次に海岸保全について伺いたいと思います。全国には、恒星に残すべき魅力ある自然を活用した観光資源がたくさんあります。私の地元には、日本で唯一車で走れる「千里山渚ドライブウェイ」という全長8kmの観光名所を備えた「千里山ドライブウェイ」があります。千里山海岸は、一粒一粒がきめ細かな砂が海水を含み、固く引き締まることから、自動車はもちろん、バスやバイク、自転車でも砂浜を走行することができます。潮風を受けながら海岸線をドライブできる砂浜は、日本で唯一の場所であることから、一年を通して多くの観光客が県内外問わず立ち寄っていただいております。まさに、野東半島の中でも人気の高い観光スポットであり、恒星に残すべき貴重な観光資源でございます。しかし、近年、砂浜の浸食が激しく、この20年間は毎年、砂浜が1mずつ消失するという危機に直面をしております。石川県や地元自治体では、さまざまな対策を講じてきておりますが、ただ、現在のような地球規模での気候変動などに対応しつつ、自然を活用した観光資源を守るためには、都道府県や地元自治体だけの力では限界があります。散りばま海岸をはじめ、全国各地で起きている海岸の浸食問題に対し、どのように対策を講じていくのか、政府の見解を伺いたいと思います。
31:07
お答え申し上げます。近年、陸域から海域への土砂供給の減少や、沿岸の土砂の流れの変化などにより、全国各地で砂浜の浸食が課題となっており、