6:30
ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。本日、山口夏男君が委員を辞任され、その補欠として下野六太君が選任されました。理事の補欠選任についてお諮りいたします。委員の異動に伴い、現在、理事が1名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
6:55
理事の選任につきましては、選例により委員長の指名にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。それでは、理事に松川瑠衣君を指名いたします。この際、副大臣から発言を求められておりますので、これを許します。
7:15
外務副大臣を拝命しました辻清人でございます。
7:20
自民会を公務により欠席させていただいたため、本日ご挨拶を申し上げます。皆様のご理解に感謝申し上げます。我が国の平和と安全、繁栄、国益を守っていくため、外交分野において全力を尽くす所存です。北村委員長をはじめ、理事委員各員のご理解とご協力を心からお願い申し上げます。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
7:46
外交防衛等に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣国際平和協力本部事務局次長池松秀博君ほか22名を、政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め採用決定いたします。外交防衛等に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。
8:17
自民党の佐藤雅久です。まずは上川外 務大臣、木原防衛大臣ご就任おめでとうございます。そしてまた、G7外相会合、そして日英2+2、お疲れ様でございます。まず、イスラエル情勢についてお伺いいたします。私も2度中東で派遣隊長を経験し、外務副大臣として2年中東も担当した経験から、
8:43
私は中東におかれるバランス外交とは、関係国の顔色を伺って、非典型的な外交を言うのではなくて、自ら重心を決めてバランスを自ら作り出すということが肝心だと思います。その意味で、日本はハマスでもイスラエルでもなく、ガザ市民の命を救う、そういう人道支援に重心を置くこと、
9:08
またに、戦線を拡大させないことに重心を置いたバランス外交を行うべきで、これらは色がついていない、日本だからこそリードができる分野というふうにも考えます。まずは人道支援について伺います。外務大臣、湾岸戦争では日本はお金を出して人的貢献はしないということで批判をされました。
9:32
今回は人道的な戦闘救出は、これは手段であって、目的はガザ市民の命を救うことです。外務大臣、今回日本はお金だけ出して終わりとはしないということでよろしいでしょうか。自衛隊派遣を含めた人的貢献、これを行う考えはありますか。
9:56
私は11月上旬にイスラエル・パレシナ・ヨルダンを訪問いたしました。その際に、ハマス島によるテレ攻撃開始以降の被害状況について、イスラエル・パレシナ双方の関係者から直接話を聞く機会がございました。双方の被害が大変大きいということを改めて認識したところです。
10:21
ガザ地区の人道状況は深刻と増しとりまして、一般市民、とりわけ未来のある子どもたち、そして女性高齢者が被害に遭っていることに大変心を痛めております。まずは、同地区の一般市民に必要な支援が届くよう、人道目的の戦闘救出及び人道支援活動が可能な環境の確保を求めて、
10:49
粘り強く一層の外交努力を重ねてまいる所存でございます。我が国は、このガザ地区における人道状況の改善に向けまして、10月24日、食料・水・医療等の分野における1,000万ドルの緊急無償資金協力を決定いたしました。
11:12
また、パレスナの状況に対しまして、今後、6,500万ドルの追加的な人道支援を行うべく取り組んでいるところでございます。本9日、今日でありますが、フランスが主催するガザ市民のための人道支援に関する会合に、深澤政務官が出席し、我が国の支援や立場を発信する予定でございます。
11:39
このような支援に加え、現時のニーズ、また状況を踏まえまして、関係国、国際機関との間で、しっかりと意思疎通を図りながら、委員御指摘のような国際的な人道救援活動 も含めて、様々な可能性について検討してまいりたいというふうに考えております。
12:02
人道救援活動は今から提案する予定だったんですけれども、
12:06
そこで提案なんですけれども、今、アメリカ、カタール、エジプトがリードして、市内半島に限定的な医療施設の設置がなされていますが、それに加えて、日本やフランス、イタリア等がリードして、人道的な、市場ではなくて海上回路をガザ地区の沖合に作って、負傷者を病院船とか輸送艦で治療する、こういう枠組み、これは外務大臣、繰り返しになりますけれども、
12:35
こういうことも非常に日本ならできるという部分だと思いますが、いかがでしょうか。
12:41
関係国、また国際機関との間で支出を行い、この人道状況をいかに改善するかということについて、あらゆる手段、これについて、連携をし、検討してまいりたいというふうに思います。大事なことは、この状況を一日も早く改善するということ、
13:01
その目標に向かって全力で外交努力を積み重ねてまいります。
13:07
やはりお金だけ出して汗をかかないというのは、日本にとっても良くないと思います。そこで、今、イタリアの方は早速病院船を派遣するという考えも表明しているようです。工藤内閣副大臣にお伺いします。例えば、アンルワのような国際機関 から要請があれば、
13:26
医療支援として海上自衛隊の医療施設を有した輸送艦を派遣することは、PKOを5原則が満たせば法的に可能と考えますが、いかがでしょうか。
13:40
お答えいたします。ガザチクに含むイスラエル・パリスナー情勢については、我が国政府全体として深刻な懸念を持って注視しており、ガザチクの人道状況の改善及びそれに資する人道目的の先頭給仕、そして事態の早期沈静化に向けて取り組んでいるところであります。国際平和協力法においては、人道的な国際救援活動に関し、いわゆる三角五原則も踏まえつつ、
14:19
閣議決定に基づき、人的又は物的な協力を行うことが可能であります。国際平和協力法に基づく協力については、現時点で具体的に決まっている案件ではありませんが、状況を注視しつつ、ニーズを踏まえ、また関係省庁とも連携しながら、様々な可能性を検討してまいります。
14:48
あくまでも副大臣、人道救出はあくまでも手段であって、戦闘的な戦闘救出はあくまでも手段であって目的があります。いかにその命を救うか、具体的な行動が求められていて、それに今イタリア等はもう病院船を派遣するということも明示をしているということから、やはり何らかの動きということも私は大事で、まさにアンルワからの要請というものの一つのトリガーとなると思います。防衛大臣、部隊運用の関係もありますが、ガザ市民の命を救うことが今は急務です。国際機関の要請があれば、医療支援の輸送管や人道支援物資の航空機の派遣、こういうものを検討するお考えはありませんか。
15:31
ガザ地区を含みますイスラエルプレスナー情勢においては、防衛省自衛隊としても深刻な懸念を持って注視しているところでありますが、一般論として申し上げれば、人道支援の実施に当たっては、
15:45
国際平和協力法に基づく人道的な国際救援活動に対する協力が考えられ、最近の例としては、昨年ですが、国連難民高等弁務官事務所からの要請を受けまして、ウクライナ支援として自衛隊機によって人道救援物資の輸送を実施したところであります。政府としては、イスラエル及びプレスナーを含む関係国や関係者等との間で
16:12
一つずつ行い、人道状況の改善及びそれに資する人道目的の先頭給支、そして、事態の早期沈静化に向けた外交努力を続けているところであり、防衛省自衛隊としては、状況を常に注視しながら、関係省庁と緊密に連携しつつ、適切に対応してまいります。
16:34
外務大臣、陸上と違い、海の上であれば、かなりPKOを原則という部分を
16:41
適用しやすいという一般的な特性があります。ハマスは対艦ミサイルも持っておりませんから、海の上で海上を帰ろうとした一つの原弾船においては非常に有効な私たち手段の一つだと思っておりますし、自衛隊のその医療レベルというものも輸送管理上で一定程度レベル2クラスはありますから、ぜひご検討いただきたいというふうに思います。また、戦線を拡大させないための対イラン外交 も重要です。
17:08
アメリカは空母弾を派遣はできても、米国務長官をイランには派遣することができていません。しかし日本の外務大臣はイランとの関係上訪問もできると思います。私も外交防衛委員長当時イランを訪問し、ザリフ外務大臣等とも議論させていただきました。外務大臣、そこで米国に代わって上川外務大臣等が直接訪問して、
17:34
イランに戦線の拡大防止とか、あるいは人質の救出、これについて直接働きかけるお考えはございませんか。
17:44
我が国といたしましては、情勢の親切化を図り、今回の衝突が中東地域全域全体に波及するということを防ぐ上で、イランに対する働きかけ、この継続は大変重要であると認識をしております。
18:03
先般、私自身からも、アブドラヒアンイラン外相との電話会談におきまして、今般のハマス島によるテロ攻撃を断固として非難しつつ、人質の一刻も早い解放及び時短の知事性化が重要と述べ、ハマス島に対してイランからも働きかけをし、時短の知事性化に向けた役割を果たすよう求めたところでございます。
18:29
また、その後も様々なレベルで働きかけを行っております。刻一刻とごく現地情勢でございますので、そうした情勢を踏まえつつ、その時々において、イランを含む関係国や関係者等に対しまして、いかなる形で働きかけを行っていくことが適当か、このことにつきましては、
18:51
普段に検討しながら、SF関係者の派遣も含め、人道状況の改善及びそれに資する人道目的の先頭給仕、そして時短の早期知事性化に向けた外交努力を粘り強く続けてまいります。アメリカが行けないけど日本は行ける、これは非常に強みだと思います。イランも新自国ですので、是非上川大臣が行かれてお話をし、
19:18
逆に、情勢によっては、日本からこう言われたということを理由に、いろんな動きがしやすいというイランの口実にも使ってもらうこともできますので、普段に検討をお願いしたいと思います。ここで工藤副大臣の御退席はしていただいて結構です。工藤副大臣は御退席いただいて結構でございます。
19:40
次に、法の支配に基づく国際秩序の維持について質問いたします。
19:45
国連は、イスラエルは、ガザ地区で国際人道法の違反を行っており、直ちに停戦すべきとの立場をとっております。一方、イスラエルは国際法を守りながら軍事作戦を行っている立場です。外務大臣、日本は現在のイスラエルのガザでの軍事作戦を、どのように法的評価をしているのでしょうか。
20:13
今般のイスラエルの行動でありますが、ハマス島によるテロ攻撃に対するものでありまして、イスラエルは、こうしたテロ攻撃に対し、国際法に従って自国及び自国民を守る権利を有するものであります。同時に、すべての行動は国際人道法を含む国際法に従って行われるべきであり、
20:40
イスラエルに対しましても、一般市民の保護の重要性や、また国際人道法を含む国際法に従った対応等を要請してきているところでございます。こうした点に関しまして、我が国の立場は一貫しております。
20:57
国連法の明確に法的評価をしていない、人道法違反ということは言っていないということだと思います。ただ、国連はガザ地区はイスラエルの占領地と国連は評価しておりますけれども、日本政府はガザ地区の法的評価はしていないという説明を外務省から受けました。ただ、外務大臣、今回のイスラエルの軍事作戦の結果、仮に現在法要しているガザ北部を占領して、イスラエルを管理化、占領化に置くことは、これは力による現状変更であり、世界のいかなる場所でも力による現状変更は認めないとの日本の立場に反すると思いますが、いかがでしょうか。
21:36
このイスラエルと将来の独立したパレスチナ国家が平和かつ安全に共存する2国家解決、これを一貫して政府は主張してきているところでございます。こうした姿勢、こうした立場に基づいて、適切に判断し行動してまいりたいと思っております。
21:58
外務大臣は、ここはもっと踏み込むべきだと思いますよ。
22:03
やはり、法の視野に基づく国際秩序という部分、これは非常に大事で、実は日本は西岸地区でのイスラエルの側の暴力的な入食行動は批判をして、反対をしています。アメリカ自身もイスラエルのガザ占領には反対なんです。アメリカもガザ地区の占領に反対です。
22:25
日本政府もパレスチナ問題に二国家解決を求めるというのであれば、やはり日本も今からこのイスラエルの軍事行動に一定の理解を示しつつも、ガザ地区の占領には反対するという声を上げておかないと、やはり日本の今までの立場、ロシアとの関係を含めてこれは非常にぶれてしまいますので、占領は駄目だと、ここは発言すべきだと思いますが、いかがでしょうか。
22:58
我が国といたしましては、これまで入食活動に関しましては国際法違反であるということを申し上げ、そして二国家解決の実現を損なうという立場から、イスラエルに対しましては、こうした入食活動を完全に凍結する意を強く求めてきているところであります。
23:22
昨8日でありますが、発出したG7外相声明におきましても、パレスタに対する感激派の入食者による暴力の増加は受け入れることができないこと、また、成元の安全を損ない永続的な平和への見通しを脅かすものであるということにつきまして認識を一致したところであります。イスラエル、パレスタ双方への直接の働きかけなどによりまして、事態の沈静化、また人道起動性の改善に向けた外交努力を粘り強く進めてまいる所存でございます。
23:59
成元についてもわかりますけれども、ガザ地区の占領が今問題なんですよ。軍事作戦が進んだ後、ガザ地区の占領は、これは誰が考えても力による国土の現状変更、これは二国家改善にもしたないということは明白だと思います。アメリカも反対しているのに、なぜ日本はガザ地区の占領を反対というふうに言えないんでしょうか。
24:26
お答え申し上げます。今行われている紛争は、今後どのような形で集結するか、まだ予断をもって見ることはできませんけれども、イスラエル政府の関係者の中には、一度撤退したガザを自分たちは再占領することはないんだというふうに言っているものもおりまして、我々としてはそういうものというふうに今のところは受け止めております。
24:54
だから外務大臣、再占領は良くないという立場を示さなければ、やっぱりダブルスタンダードという批判も出てしまいますよ。あらゆるショックがしても、日本は国際法に基づいていろいろ国際秩序という観点では、力の現状変更は認めないと。イスラエルは2005年にガザ地区から撤退しているわけですから、再占領のようなことはこれはやっぱりダメだと、このぐらい、なぜ言えないんでしょうか。
25:28
我が国といたしましては、このイスラエルと将来独立したパレスティナ国家が、平和かつ安全に共存する二国家解決、これを一貫して支持をしてきたところでございます。今後もこのような立場に基づいて適切に対応してまいりたいと考えております。