19:32
これより会議を開きます。国際情勢に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、外務省大臣官房長清水文雄君、大臣官房国際文化交流審議官金井正明君、大臣官房審議官石月英雄君、大臣官房審議官岩本恵一君、大臣官房審議官池上正樹君、大臣官房審議官草壁英樹君、総合外交政策局長神戸康裕君、中東アフリカ局長長岡慎君、国際協力局長遠藤和也君、領事局長安藤俊秀君、大臣官房内閣審議官須藤昭雄君、内閣審議官真波真宗君、内閣参事官斉藤敦志君、農林水産省大臣官房生産振興審議官佐藤進君、経済産業省通商政策局通商機構部長柏原弘子君、貿易経済協力局貿易管理部長碇勝郎君、防衛省防衛政策局次長安藤篤志君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、意義ありませんか。ご意義なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
21:11
自民党の木川田人志です。自民党を代表し質問いたします。時間もないので、いろいろと持論も述べたいところでございますが、予定を端的に質問させていただきたいと思います。上川大臣は先週2日から5日にかけて、イスラエル、パレスチナ、ヨルダンを訪問しました。その後、帰国してすぐの7日から8日にかけては、G7外相会合の議長を務め、共同声明をまとめられました。この10日間、大変お疲れであったと思います。どうもお疲れ様でございました。中東の新たな危機に対して上川大臣の合同力に敬意を表します。そこで、上川大臣、今回の中東訪問とG7外相会合の成果について、ご説明いただきたいと思います。よろしくお願いします。
22:10
おはようございます。今般、イスラエル、パレスチナ及びヨルダンを訪問いたしました。各国のカウンターパート等に対しまして、日本の立場を直接伝えるとともに、新国家の一頭をたどっている、ガザ地区の人道状況の改善、事態の早期沈静化につきまして、直接働きかけを行いました。各会談におきましては、先方からそれぞれの立場に基づく発言があった上で、人道状況の改善の必要性、また事態の早期沈静化に向けて連携していくということを確認したところでございます。また、私の中東訪問の直後に行われましたG7外相会合におきましては、10月7日のハマス島によるテロ攻撃以降、初めてとなる対面によりましての会合でありまして、G7各外相による中東訪問等も踏まえ、まさに膝を突き合わせて突っ込んだ議論を行うことができました。その結果、G7としてハマス島のテロ攻撃を断固として非難した上で、ガザにおける人道危機に対応するための緊急の行動をとる必要があること、人道支援を促進するための人道的休止や人道回路を指示すること等を確認をいたしました。同時に、ガザの持続可能で長期的な解決に取り組むことや、二国家解決が公正で永続的で、また安全な平和への唯一の道であること等を確認したところでございます。これらの点を含めまして、G7として初めて今般の事態に関する一致したメッセージを文書の形でまとめることができたことは、国際社会においてG7が責任ある役割を果たすという観点からも、また本年のG7議長国としての務めを果たすという観点からも重要な成果となったと考えております。その後、G7各国はこの実現に向けて努力を継続しておりまして、イスラエル側において一定の動きがあると承知をしております。事態は予断を許しませんが、我が国としてはG7をはじめ各国、国際機関との 間で緊密に意識疎通を行い、人道状況の改善や事態の早期鎮静化等に向けて、外交努力を粘り強く続けてまいる所存でございます。
25:04
(菅田) 上川大臣の中東訪問をテコにしてG7が一致して共通のメッセージを 発出できたことは成果があったと思います特に人道的休止及び人道回路 これを指示したことは非常に素晴らしかったと思いますそして本日未明にはイスラエル軍が ガザー北部で住民避難のため1日4時間の戦闘休止時間を設けるとの 報道がされております今上川大臣がおっしゃったように この実行においてはより一層の努力が必要になってくると思いますこの戦闘休止が人道改善にとって 必要な期間が続くよう他の欧米諸国と異なった独自の立場を 取ってきた日本政府外務省にはイスラエルだけでなくハマスの方にも 戦闘を休止するようまたテロ行為攻撃をやめるようハマスに影響力のある中東諸国と 積極的に対話をお願いしたいと思いますそして上川大臣の中東訪問の際にイスラエルでハマスの攻撃で 被害を受けた方や人質になっている方のご家族さらにヨルダンではガザ地区出身の パルシナ人の中学生と実際に面会して話をされたと聞いております今後の中東問題について考える上でぜひとも参考にしたいので上川大臣が 現地の方々の言葉を直接聞いて何をお感じになられたか 教えていただきたいと思います
27:06
中東訪問中でありますが11月3日にイスラエルにおきましてハマス島により殺害また誘拐された方々の ご家族と面会をいたしましたある日突然大切な愛する家族を奪われたとこの心情に直接触れまして 心が震える思いでございましたお会いをしたのは3組のご家族でありましたけれどもこのお会いをすることができなかった さらに多くの方々がいらっしゃるということこの状況をつぶさに伺わせていただきまして何としても人道的なこと 今の状況に対して対応していく必要があるということを 忠誠に感じたところでありますまた日本のこの役割ということに対しましても 大変大きな期待もいただくことになりましたこのことをしっかりと心に刻んでそして今まさに動いているこの情勢の中で 日本としての役割また実勢分岐兆屈として まだ2ヶ月あるわけでありますのでその間の努力は最善に尽くしてまいりたい というふうに思っておりますまた11月の4日でありますが ヨルダンにおきましてパレスナ難民救済事務事業機関であります ウンルワの方の本部に訪問をさせていただきましたその中で3人の中学生 子どもたちと面談をいたしました子どもたちはちょうどこのガザーの事態が発生する前に 日本を訪問されてきた3人でありまして最終 結局のときにこの事態が起きたということでガザーの中の家族と まだ一度も会っている状況でございませんそういう子どもたちの話の中からも 笑顔で接しているところではありましたけれどもその心の中を触れる それはガザーの状況について状況を家族や友人から報告をし 大変厳しい状況にあるということこれについても言葉にしていただきましたそうした意味でこの3人の子どもたちを含む ガザーの子どもたちこれは未来のある子どもたちでありますので その命を本当に大事にしなければいけないという思いを忠誠に感じたところであります何とか再開ができるような環境を整えていく これも大事な務めでありますのでこれにつきましても最大の努力を重ねてまいりたいこのことも皆さんにお伝えをしたところであります
30:04
ありがとうございます大臣の体験されたことをこれをしっかりと受けとめて我 々もパレスチナまたイスラエル そしてハマスの問題に取り組んでまいりたいと思いますG7外相会合では中国についても話し合われました共同声明では中国による一方的な現状変更の試みに対する強い反対や東シナ海と南シナ海の状況について深刻な懸念が示されましたその中国問題で我が国が直面している懸案の一つに尖閣諸島周辺の我が国が主張するEZ内に中国が一方的に設置した部位の問題がございます亀川大臣は参議院予算委員会におきまして日本が実力でこの部位を撤去することに関して国連海洋法条約には明文規定がない個別具体的な状況に応じた検討が必要で可否を一概に答えるのは困難であるとして外交ルートを通じた中国への撤去要請を続けると答弁されておりますしかし中国が撤去に応じなければどうするのでしょうか部位を放っておくのでしょうかこの中国の一方的な行為を放置すれば中国の回帰主張の黙認とみなされる恐れがあります私は日本政府が国連海洋法条約をかなり慎重に固く解釈していると感じております日本は法の支配を国際的に強く訴える立場から国際社会の規範となろうという姿勢については理解しておりますしかしこの部位のような構造物の撤去に関して国連海洋法条約に明文化されていない行為についても柔軟に解釈し実行に移してもよいのではないでしょうか書いていないことをやってはいけないということでもないのですからグレーゾーンですが黒ではないと考えます外務省いかがでしょうか
32:20
ただいま委員御指摘のとおりこの部位の問題に関連しまして国連海洋法条約上部位の撤去等についてはこれを許容する規定もそして禁止する規定も