19:29
これより会議を開きます。環境の基本政策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、消費者庁審議官 与田岳君、外務省総合外交政策局軍宿深くさん科学部長 北川克郎君、文部科学省大臣官房分教施設規格防災部技術参事官 森正幸君、蓮野町次長 小坂善太郎君、経済産業省大臣官房原子力事故災害対処審議官 湯本慶一君、資源エネルギー省エネルギー・新エネルギー部長 井上博君、観光庁観光地域振興部長 中村裕樹君、環境省大臣官房環境保健部長 上野田雅博君、環境省地球環境局長 畑康幸君、環境省水・大気環境局長 土井健太郎君、環境省自然環境局長 白石多孝君、環境省環境再生資源循環局長 前仏和英君、環境省環境再生資源循環局次長 隅倉一郎君、環境省総合環境政策統括官 矢水陽君、防衛省地方協力局次長 山野徹君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、御異議ありませんでしょうか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。
21:11
質疑の申出がありますので、順次これを許します。堀内紀子君。
21:19
自由民主党無所属の会の堀内紀子でございます。本日は環境委員会にて質問の機会をいただきまして、無田委員長をはじめ、議事の皆様方、委員の皆様方に厚く御礼申し上げます。先日、多岐にわたる抑的な伊藤大臣の所信表明を伺ったところではございますが、本日はその所信表明に対する質問をさせていただきたいと思っております。環境問題は、一つの国や地域だけでは解決しきれない問題が多くございますが、グローバルな御経験も豊富で、外務副大臣も歴任された伊藤大臣の御活躍を期待申し上げるところでもございます。冒頭に、東日本大震災と原発事故から12年目を迎えます。私も令和2年から令和3年にかけて、環境副大臣、内閣府副大臣として、現地の様子を拝見し、御地元の皆様方の御意見を伺いました。「故郷に戻りたい」という純粋な住民の皆様方の御意見を実現させるための 取組を、これからも着実に実施していただきたいということを冒頭申し上げまして、質問に入らせていただきたいと思います。「ネイチャーポジティブ」。自然再興への関心が国内外で高まっているところでもございます。2021年6月、G7サミットでは、2030年までに生物多様性の損失を食い止め、反転させるという世界的な使命を確認しております。「ネイチャーポジティブ」は、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーに続く世界の潮流となっております。環境省がリーダーシップを発揮して、国内外の取組を牽引していく必要があると思いますが、「ネイチャーポジティブ」や「30 by 30」といった生物多様性保全の目的達成にどのように取り組んでいくのか、伊藤大臣のご意見を伺いたいと思っております。
23:37
委員御指摘のように、国の内外において「ネイチャーポジティブ」への関心は大変高まっております。まさに「ネイチャーポジティブ」元年というべき状況と認識しているところでございます。この「ネイチャーポジティブ」の実現に向けた重要施策の一つとして、2030年までに、陸と海の30%以上保全する「30 by 30」目標の達成を目指すことで、国際的にも合意されているところでございます。先ほど申し上げたように、「30 by 30」目標の達成には、国立国定公園の新規指定などの推進に加えて、自然共生再度認定をはじめ、民間等の取り組む後押しすることも重要だと考えております。我が国の持続可能な社会や経済活動を支えるためにも、このような生物多様性や自然資本の保全に向けた取り組みが重要であり、環境省としても一層推進してまいりたいと考えております。
25:03
生物多様性を基礎として成り立つ自然資本は、水や食料をはじめとする資源の供給源であり、一度失われたら反転させるのは、大変強力な取り組みが必要となってまいります。今、伊藤大臣から力強い御答弁をいただきました。美しい日本の自然、環境自身をもって後世につなぐことは、私たちに課せられた重要な使命である、そのように思っております。
25:33
また、ネイチャーポジティブとも関連してくると思うのですが、長年にわたり、多くの生き物が互いに影響し合いながら共生してきた自然体系が今崩壊しつつあり、猿、クマ、イノシシなどの分布が拡大しているところでもあります。昨今、クマによる人身被害が相次いでいることもその一端だと思います。我々は、野生動物との共生の道を丁寧に保っていく必要があると思いますが、長寿被害に対して今後どのように対応していくのか、八木副大臣に伺いたいと思います。ただいまご質問がありました、クマ、シカ、イノシシ等による被害、八木の方から答えさせていただきます。長寿による人身や生活環境、そして国立公園の自然生態系への被害が深刻な状況であることは言うまでもありません。これらの解消を喫緊の課題として認識しておるわけであります。クマ類への対策といたしましては、大量出没を受け、関係省庁連絡会議を開催して、都道府県への対策の徹底と注意喚起に関する通知を発出したところであります。