1:15
ただいまから、厚生労働委員会を開会いたします。政府参考人の出席に関する件についてお諮りいたします。社会保障及び労働問題等に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、厚生労働委政局長浅沼和成君ほか13名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないものと認め、採用を決定いたします。社会保障及び労働問題等に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言をお願いします。
2:02
おはようございます。自由民主党国民の声の山田博史でございます。竹見大臣、御就任おめでとうございます。これまでの御見識を生かしていただいて、しっかりと医療、福祉、介護、国民の重要なサービスが安定的に提供できるように、御助力をお願いしたいと考えております。今日は、そういった視点で何点かお聞きしておきたいと思います。まず、冒頭、マイナ保険証についてお聞きしたいと思います。来年の秋から紙の保険証が配置される方針ですが、いまだに医療の現場でも、いろいろと混乱・トラブルが続いている、また、不安不満の声が多く聞かれております。これは、歯科診療所の中の話ですが、カードリーダーを申し込んでいるのにまだ届かないとか、または、大雨の時使用できなくて大変困ったとか、様々な面で不安の声が届いているのですが、厚生労働省として、医療現場の声をどのように把握されているかお聞きしておきたいと思います。マイナ保険証については、患者ご本人の健康医療情報に基づくより良い医療を受けることができるといったメリットがございまして、今後展開が進め られる電子処方箋の推進などにおきましても、我が国の医療DXを進める上で基盤となる仕組みでございます。一方、この春以降、登録データの紐付けの誤り、あるいは先ほど先生から御指摘がございました、医療現場で資格確認する際のトラブルが発生しているという様々なご心配をおかけする事象が起きておりまして、現在、その解決に向けた取組を進めているところでございます。具体的にちょっと申し上げますと、紐付けの誤りにつきましては、全保健所による実施点検、これはほぼ完了いたしました。さらに入念な取組としまして、システムに登録されているデータ全体につきまして、住民基本台帳の情報等、全て照合するという作業を進めております。また、データ未登録になっている方につきましては、ご本人に順次、未登録である旨をお知らせし、マイナンバーの提出をお願いして、11月末まで、今月末までを目途に登録をするよう作業を進めているところでございます。一方、医療現場の対応でございますけれども、各コールセンターに寄せられたいろんなトラブルについて分析を行い、逐次対応を行っております。特に、医療現場からご指摘があります、顔認証付きカードリーダーのトラブル、これにつきましては、各メーカーに強く改善を要請いたしまして、相当改善が図られて、エラー率も下が ってきているというふうに承知しております。こうした課題を一つ一つ解決しまして、メリットを丁寧にお伝えすることを通じまして、国民の皆様が安心してマイナ保険証をご利用いただける環境を実現してまいりたいと、このように考えてございます。
5:13
医療DXの基本として、マイナ保険証というのが非常に重要で、これをしっかり推進していこうという立場から、応援をしているわけでありますけれども、やはりまだまだ高齢者も含めて、また医療現場も、非常に不満が多いということを私は理解しております。このときにバシッと紙の保険証を切るというのではなくて、やはりETCだって現金の場合とカードの場合、ずっと続いたわけですから、やはり少し経過処置が要るんじゃないかなと考えております。来年秋に紙の保険証を全部廃止して、マイナカードを持っていない人は資格証明書だと、こういうふうにバシッとやるんじゃなくて、1,2年は基本的にはマイナス保険証をしっかり使ってもらう、ちゃんと出してもらう。でも何かの電源のトラブルとか使えなかった場合、従来の保険証を1年か2年は使えるというような形で、少しずつやはり転換をしていった方が混乱が少ないんじゃないかと、こういうふうに考えておりますけれども、大臣の御所見を伺いたいと思います。来年秋の保険証廃止に向けて、1人でも多くの国民の皆様にマイナ保険証をご利用いただく取組を進めることは、私どもとしては、これが喫緊の課題だというふうに思っております。マイナ保険証への移行期に際しましては、来年秋以降も最大1年間、現行の保険証が使用可能であるほか、マイナ保険証を保有しない方には、申請によらず資格確認書を発行するなど、全ての方に安心して確実に保険診療を受けていただけるよう、必要な措置を講じているところでございます。引き続き、課題を一つ一つ解決いたしまして、マイナ保険証のメリットを実感いただけるよう、利用促進に向けた取組を、私自身も先頭に立ってやっていこうと考えております。確認ですけれども、現在の保険証、来年の秋も1年間は使用可能と考えてよろしいでしょうか。1年間は延長されることになります。それでは、今日は、社会保障分野における供給力の強化という視点で、ご質問をさせていただきたいと思います。総理の施政方針演説の中では、最大の力を注い でいるのが供給力の強化だということで、GDPギャップが緩衝に向かう中、供給力の強化のために対策を、軸意志を移しますということで、総理は供給力の強化を進めている。これは、一般の民間の中で賃金を上げて、また、物価高を超えた賃金を上げていくという方針でやっておられるわけだけれども、高低価格である社会保障分野については、世の中の物価高や賃上げに追いついていないという中で、医療や介護や福祉の分野のサービスから人材が流出しているというような状況になって、今後、医療・介護・福祉の分野からのサービスが大きく低下するのではないかと、こういったことが予想されています。この分野においても、物価高を上回るような賃上げをしていかないとならないと考えておりまして、これはまさに政府の政策なんですけれども、大臣の現状認識をお伺いしたいと思います。
9:09
昨今の高水準になってきております全産業における賃金の引上げ率、そして物価が高騰している、しかも外的要因からの物価の同行等が現実には極めて大きな課題にもなってきている。こういった状況の中 で、医療・介護分野におけるサービスの提供や人材の確保というのが、現実に大変深刻な影響を受けているということは、共通認識として私は持っております。こうした中におきまして、医療・介護・サービスを安定的に確保していく必要性は当然あるわけでありまして、これが高低価格でございますから、その高低価格となっている医療・介護分野における賃上げや物価高騰への対応というのは、極めて重要な課題だと認識しております。それでは、具体的に現状をお聞きしておきたいと思いますが、今、医療・介護分野から人材流出が続いているという状況の中で、医療・介護分野での人材確保の現状というのはどうなっているかお伺いしたいと思います。長官の質疑をお聞きいたします。お答えいたします。厚生労働省の雇用同好調査の入職超過率というもので見てみたいと思います。この入職超過率は、その産業に入職した人の割合から離職した方の割合を引いたものですので、プラスであれば働く人が増えた、マイナスであれば減った、こういうものを示すものであります。この2022年の入職超過率は、全産業平均で0.2%に対しまして、医療・福祉分野全体で申し上げますと、マイナス0.9%、特にそのうち介護等分野はマイナス1.6%となっております。2021年までがプラスであったことを考えますと厳しい状況であるというふうに考えています。特に大きな離職超過が生じております介護等分野においては、介護等の分野から製造業、卸・小売、飲食、宿泊、サービス業などに人材の輸出が見られるという状況でございます。
11:28
全産業的には入ってくる人は増えているのですが、医療、とりわけ介護の分野には出ていっている人が多いという状況です。これを何とかしていかなければいけないわけですが、特に介護や看護の分野での有効求人倍率はどうなっているかわかっていれば教えてください。
11:53
2022年の有効求人倍率につきましては、職業安定業務統計によりますと、全職種平均が1.16倍、看護師及び準看護師が2.17倍、介護関係職種が3.71倍となっているところでございます。つまり有効求人、まず働きたいという人にどれぐらい求人があるかということなんですけれども、一般は1なんですけれども、介護・看護においては介護は3.71だから、働きたいという人がいても3.7の求人がある。つまり足らない、職場が引き手余った、こういう状況になっております。看護についても2.17ということで、1人 の求職者に対して欲しいというところが2件以上あるという状況であります。そういった中で病院や診療所または介護施設、経営状況は最高、どうなっているかわかっていれば教えてください。
13:10
診療報酬や介護報酬などの改定にあたりましては、医療経済実態調査などの調査を国で実施しております。そこで医療機関等の損益の状況、職種別の給与の状況などを把握し、これらの結果、そして社会情勢を踏まえながら、中央医療機関あるいはその他の審議会で議論を行い、改定作業を行っております。昨今の医療施設や介護施設の経営状況につきましては、病院団体など施設の経営状況に関する独自調査、そうした結果が今、逐次取りまとめられておりまして、また、それらの団体等からいろいろご要望をいただいております。なかなか厳しい、物価高等、人材確保、賃上げの関係で厳しいという声をいただいております。厚生労働省におきましても、現在、令和5年度の医療経済実態調査や介護の現場の実態調査を進めているところでございまして、来年の同時改定に向けて、こうした調査結果などを踏まえながら検討していきたいと考えております。今日、皆さん方にお配りをしている最初の診療報酬と、これ、歯科の医療機関を見ているわけです。歯科の無償診療所は、2016年から2022年に向けて増えているんです。ブルーのラインですね。一方、歯科はどんどん減っているという状況で、歯科が増えているのは、高齢者が増えておりますから、診療所が増えていくわけでありますけれども、歯科はそれにも増しても、さらにどんどん診療所が閉鎖されているという状況であります。歯科の状況を一つ申し上げておけば、以下と違って、材料費の部分が非常に多い。だから、物価高の影響を相当強く受けるということや、メデカルの話をすれば、いつも出てこないんだけれども、歯科衛生士の給与は、うーんと低いんですね。なので、この分野が上がらないというような状況などもあって、なかなか今、歯科診療所を経営していくのが厳しくなっているという現状を、ご理解いただきたいと考えております。そういった中で、本来は賃上げをして、医療や介護の分野の人材確保をしていかなければいけないんだけれども、どうも賃上げができていない。春冬では3.58%の、30年ぶりの賃上げ上昇幅なんですね。ところが、こういう医療・介護の分野はどうなっているのかということで、それが分かる範囲でいいんですけれども、賃上げ状況についてお伺いしたいと思います。
15:44
お答えいたします。まず、医療従事者の給与月額のことをお話しさせていただきたいのですが、2022年度の賃金構造基本統計調査によりますと、医師は97.1万円に対しまして、歯科医師は61.3万円となっております。看護は40.7万円、介護職員は29.3万円となっておりまして、これらの2023年度の数値につきましては、今後明らかになってくると思われます。また、2023年度の医療介護分野の賃上げ状況につきましては、業間団体によるアンケート調査によりますと、医療機関における歯科医師を含む医師の平均賃上げ率は1.8%、看護職員の平均賃上げ率は2.0%であり、看護業界11団体による独自調査によりますと、介護事業者の所の平均賃上げ率は1.42%であるといったデータが示されており、今年の春冬で3.58%の賃上げとなった状況から見ると、低い値となっております。
16:52
そうですよね。財政審では、医療機関は非常に儲かっているじゃないかと言っているんだけど、儲かっていれば給料は上がるはずなんだけど、上がっていないわけですよね。世の中3.58%上がっているのに、今のお答えによりますと、医師は1.8、介護においては1.42という、約半分。こういった状況で、もし儲かっているんだったら、人が足りないんだから、給料を上げていかなきゃいけないんだけれども、それが上げられないという、そういう現状ですよね。なので、この分野を何とかしていかないと、医療介護分野から人材流出が進んでいって、このサービスが低下していく。こういう恐れがあると考えております。この医療介護分野の供給力の強化が、こういった分野でも急務だと考えております。そこで、総合経済対策の中で、医療介護サービスの供給力を強化するために、補正予算が今後含まれていくと思うんですけれども、この医療介護分野での供給力の強化のために、今度出される補正の中でどういう対応をされているのか、今のところ把握できているものをお聞きしたいと思います。今般の経済対策においても、医療介護分野等について、喫緊の課題に対応するために、人材確保に向けて、賃上げに必要な財政措置を講ずるということとされております。具体的な対応策の内容については、現在まさに最終的な調整を行っているところでございまして、これを速やかに対応していきたいと思います。その上で、令和6年度の同時改定において、経済対策における様々な対応を踏まえつつ、政府として産業全体の賃上げを考えていく中で、医療介護分野での賃上げの在り方について考えていく所存でございます。一般の労働者の今年の賃上げ上昇分は3.58%、来年春冬で目標されているのは4%以上ということになって、これが達成されていきますと、ますますこのままでいけば、医療介護分野の給与の上昇率と、いわば民間の上昇率との格差が広がって、人材流出がもっとひどくなってくる。こういった、いわば医療介護の供給力の危機にもつながっていく、こういった状態になっているわけであります。骨太方針でも、今回の大臣の所信においても、しっかり対応するということで、今も御答弁ありましたけれども、診療報酬改定は2年に1度なので、今回ちゃんとやらないと、2年間こういった状況が続くということを想定されますと、やはり今年度の民間の企業の3.58分、それから来年4%以上になった場合も考えて、今回の改定率は大幅なプラス改定をしていかないと、とてもとても医療機関対応できない、こう考えております。そういった中で財政審では、財政制度審議会の方では、11月上旬の会議の中で、要はひどいことを言っ ているんですね。病院は儲かっているじゃないか、医療機関は儲かっているじゃないかと、利益も相当たまっているじゃないかと、こういうような認識があるんだけど、大臣は同じような認識ですかね。私はとんでもないところで、そうだったら上がっているんです、給料は。もうシックハック今している。だから今回は供給力の強化と岸田総理がおっしゃるのであれば、この医療介護分野においても供給力を強化するために、しっかりと肯定価格の方で見ていく必要があると、こう考えております。そういった点を踏まえながら、大臣の御所見を、今度の診療報酬改定に向かう力強い御決意をよろしくお願いしたいと思います。今、委員が御指摘になった、例えば、診療所の経営状況が良好だというような御指摘が確かにありましたけれども、新型コロナの感染リスクのある中で、医療関係者の方々には献身的に御対応いただき、国としても緊急対応の補助金や診療報酬の加算措置を行ったことがあります。そして、その結 果として収益が増えたことの評価については、こうした経緯を踏まえる必要性があると思います。一方で、既に新型コロナも五類となり、補助金や診療報酬の加算措置も大きく見直す中で、来年度からも引き続き、有事に備えた感染症対策に取り組んでいただく必要があること、また、11月6日には、医療関係者の方々とともに、ポストコロナ宣言をまとめさせていただいたところです。この医療関係者の方々には、次の感染症有事にもしっかりと取り組んでいただく必要があります。こうしたことを踏まえる必要性があるわけでありますから、その上で、年末の改定に向けて、しっかりと関係者と議論を進めていきたいと思っております。強い決意と申し上げたので、もう一度お聞きしたいと思うので、ちょっとお待ちいただきたいと思いますが、財政審の議論はマイナス改定だと、こういう意見も出ているわけですね。こんなことをしたら、もう完全に医療介護のサービスが途絶えてしまうと、こう思います。今回は、やはりこれに賃上げを進めるにあたって、また、物価高に対応するにあたって、十分なプラス改定を我々は要求をしているという状態であります。そういう中で、やはり今、財政審の意見を聞いておりますと、この2年、医療機関は非常に収入が増えたじゃないかと、これはコロナ対策でそれに関わったわけですからね、当然臨時的なものなわけですね。また、今でもその対策を続けているわけです。今後、コロナ対策はなくなります。そういった中で、必死で取り組んでいるということが前提であります。さらに財務省というか財政審の側の話を聞くと、何ていうか、最近の物価高とか賃金上昇に対応している部分をどう考えているのかとか、そういった部分が抜け落ちている。この間の総理の施政送信演説の中でも、高齢化に伴う収益があるだろう、それを吐き出しなさい、こういったことでありますけれども、高齢化になれば高齢化になっただけ、それだけの資質が出ていくわけですね。だから、やっぱりもう収益のことばっ かりを焦点を当てて、どれぐらい今、資質が伸びているのか、また賃上げで伸ばさなきゃいけないのか、こういった視点が全く欠けている。これでは、医療介護の供給力の強化にはつながらないと、こう思っています。我々の頼りは、竹見大臣なの。もうしっかりと厚労省が、この財務省に負けない、きちっとした理論を構築して、事実に基づいた理論を構築して、今度の新量報酬改定は、やっぱり一つの大きな節目であります。世の中がデフレから、しっかりと成長基調に塗れるかどうか、こういった高低化化の分野でも、しっかりと見ていくという必要があると考えております。また、この賃上げ上昇の状況を見ますと、私としては、新量報酬のプラス改定の幅を、最低でも4%以上確保してもらいたいと考えておりまして、その辺、大臣のコメントがあれば、コメントいただきたいと思います。
25:29
現状における、賃金の全産業における引上げであるとか、あるいは物価の高騰状況、こうした中で、高低化学で決められる医療・介護のサービスというものが、実際に大きな支障をこむるようなことが、現場で起きるということは、あってはならないことであります。しかも、コロナ期における、こうしたコロナ患者等に対応して、大変大きく貢献をしていただいた医療機関、たくさんあるわけでありまして、こうした医療機関に対する評価というものに対しても、これはきちんとしておくべきだと思います。その上で、実際に、この物価高騰、賃金上昇、経営状況、支えてが減少する中での人材確保の必要性というのは、本当に重要な課題になってくるわけでありますから、そのために、実際に患者・利用者負担への影響は考えなければなりませんが、その上で、患者・利用者が必要なサービスを確実に受けられるように、これからの検討を進めたいと思っております。
26:55
「最低4%以上」と言ったら「もっとだ」という声もありましたけれども、我々はしっかり大臣に後押ししますから、ここは何としても、医療介護を持続的にきちっと経営ができるように、しっかりした対応をよろしくお願いしたいと思います。それでは次に、いわゆる国民会社化研修についてお伺いしたいと思います。皆さま方にお配りしている資料の最終ページに、この2017年から今年2023年までの骨太の方針の中で、航空の健康に関わる部分の抜粋をさせていただいております。2017年一番下から2023年一番上にまで、航空の健康に関わる分野の文字数が増えております。ボリュームが増えているという状況であります。これに対して中心的な文言は、航空の健康は全身の健康につながることから、生涯ついた市化研修の充実をしていこうということが、毎年枕言葉としてついておりまして、昨年には生涯ついた市化研修の中に、いわゆる国民会社化研修の具体的な 検討をやるということで、初めて、いわゆる国民会社化研修士に向けての推進事業の予算が、5億4千万円についたということであります。こういった中で、いわゆる国民会社化研修士、生涯ついた市化研修士の重要性をずっと指摘してきたのは、一体なぜなのかということを、まず大臣のお言葉でお聞かせいただきたいと思います。私もかねてから、市化工区の健康管理が、身体全体の健康管理と深く結びついてきている、また、それに関わるさまざまな医学的なエビデンスが、確実に蓄積されてきていると認識しております。したがって、そうした観点に基づいて、生涯を通じて、こうした市化工区の研修を行うことによって、特に国民の健康寿命の延伸に大きく貢献すると、こうした考え方は、私自身の持っている考え方として、あえて申し上げておきたいと思います。
29:28
これから、やはり疾病予防に力を入れていかないと 、病気になって難保という、保険制度だけではとてもじゃないけれども、高齢者が増えていく中で、私は限界があると思うんです。私は、1999年、平成11年に東京都の杉並区町に就任をしたときの、最大の課題は財政再建でありました。その中の赤字の一部を占めていたのが、当時、杉並区が保険者を務めておりました国民健康保険組合でありました。この赤字を何とかしようということで、議論をしたわけであります。当然出てくる結論は、健康政策だよね、疾病予防だよねということで、じゃあどういう疾病予防、どういうふうにすれば健康になるんだということを調べていくと、タバコ、酒、睡眠、そして食事、運動、こういうものプラス航空の健康、こういうのが分かってきたわけであります。でも最初の5つはですね、これ個人の思考に関わる話であります。私も杉並区の区議会の各会派を回って、健康政策の1つとしてタバコ酒、これに対しては、今毎日20本以上のタバコを吸っている人、また毎日3合以上の酒を飲んでいる人、来年も同じ生活していれ ば保険料は引き上げますよと言ったんですよ。ああ、これはいい政策だと自分で思ったんだけれども、もうそうすか。あんただけには言われたくないと。こんな調子で、なかなか個人の思考、健康には難しいんです、これ。政府がまた行政が立ち会うことは。でもですよ、口の中の健康というものは、これは制度上なじむわけであります。だっていろんなところで検診やっているわけですから。私はそれに気づいたのは香川県国交連合会の資料でありまして、年1回でも試過検診を受けている人が、医療費が他の人と比べて10万円安いということで、なんで試過検診を受けると安いんだということから、口の中の健康、特に刺繍病と糖尿病、刺繍病と脳血管や心臓血管障害やガンや、または僧山やシザンや、または最近アルツハイマードもくっついている、いうようなことがだんだんわかってきて、それはみんな生活習慣病じゃないかということで、これからの病気の主流は生活習慣病だ。そういった意味では口の中の健康から健康を維持していく。この方法しかないじゃないかと気づいたんです ね。国もこれから2025年問題と高齢者が増えていく中で、医療費が加算でいきます。この持続的な国民皆保健制度をきちっと維持していくためには、まずはやはり健康づくりといった点で、それもタバコ酒を規制するのは難しいわけですから、やはり航空の健康を維持するために、国民全員が年1回は検診をして、なるべく早く口の中の健康を維持していくということが大事だと考えております。時間となりましたので、以上で質問を終えたいと思います。ありがとうございました。
32:53
自由民主党の神山幸です。本日は質問の機会をいただき誠にありがとうございます。まずは、武井功郎大臣にお伺いいたします。大臣は、前回の厚生労働委員会において、まず取り組むべき課題と前置きをした上で、感染症対策を一番最初に取り上げ、続いて医療DXの推進について触れておられます 。私は、全国医療情報プラットフォームを創設することは、今後の新たな感染症発生時に必要な情報を迅速確実に取得する仕組みとして有用と考えています。そこで今後、どのような思いを持って、感染症対策も含めた医療DXの推進に取り組んでいかれるのか、大臣のお考えをお聞かせください。委員御指摘のとおりですね、やはりコロナ禍において、我が国におけるまさにデジタル廃線と呼ばれるような状況が現実に露呈をしてしまいました。これは我々は非常に深く反省すべきであって、今まさにその課題をしっかりと解決するために、この医療DXというものを戦略的に進めることが最も重要な課題になってきているという認識があります。そのために、医療DXについては、医療分野でデジタルトランスフォーメーションを通じて、きれめなく質の高い医療を効率的に受けることが可能となるなど、我が国の医療の将来を大きく切り開いていきます。今年6月に工程表を策定し、全国医療情報プラットフォームの構築を進めることとしております。次の感染症危機に向けたDXの推進の取組として、具体的には、まず、医療機関にお いて感染症が発生した際に届出る発生届の情報を入力するシステムの活用を推進してまいります。それから、匿名化した発生届等の情報をレセプト情報等と連結分析をして、第三者提供を可能とする仕組みを構築することで、感染症の研究等の促進を図ってまいります。こうしたことを通じて、具体的に医療DXを着実に進めていきたいと考えております。ありがとうございます。ぜひ着実に進めていただきたいと思います。また、その工程表の中には、電子カルテンの標準化が組み込まれています。それとともに、ぜひ調査医療機関の標準化にも取り組んでいただきたいと思います。感染症が有効時に、薬局は治療薬の患者宅への配送や服薬指導、無料検査事業などで一定の役割を果たしました。それぞれの情報が共有化できることは、今後の感染症対策に有効と考えます。庁材録の標準化も含めて、医療提供全体の中でも取りこぼしのない、切れ目のない医療DXの推進を期待しております。続いて、本年より運用が開始されている電子保護線の普及促進と将来的な活用方法について伺います。直近の調査では、オンライン資格確認システム導入施設のうち、稼働している施設割合は約4%と聞いています。普及の進行が遅いとも言える状況ですが、実際に運用している現場の反応は好評であると感じています。モデル事業地域を訪ねたところ、保健薬局から提供される庁材情報は、処方医とは異なる視点での患者の情報背景が得られること、また何よりも、薬学的知見に基づいた薬物療法の評価を次の診療前に事前に確認できることが処方の際に非常に有効であり、医療機関から「いい」という声がありました。これらを踏まえて、今後どのように普及促進を図っていくのか、また、電子保護線の将来的な活用方法を厚生労働省に伺います。本年1月から運用を開始しております電子保護線でございますが、直近の報告であります10月29日の時点で8,151施設が運用を開始しているところでございます。現在、私どもも医療機関や薬局における電子保護線の導入に向けて普及拡大に努めているところでございまして、先行して実施しております施設の取組でありますとか、各種好事例、成功事例の発信、それから国民向けの周知の強化、そして公的病院を中心とした導入推進の強化、こういったことに取り組んでいるところでございます。さらなる今後の機能開発でございますが、例えばリフィル処方箋でありますとか、マイナンバーカードを活用した電子署名、そして、庁材 済み処方箋の預かりサービスといった機能の実装や院内処方への拡充の検討に取り組んでいるところでございます。また今後は、医療DXの一環といたしまして、薬局規定のトレーシングレポート、服薬情報提供書等についても検討をしてまいりたいと考えております。引き続き電子補正の普及拡大に努めるともに、新たな機能の実装等による利便性の向上に取り組んでまいりたいと考えております。
37:51
はい、ありがとうございます。先ほど院内処方という話がありましたが、退院時症後の共有やトレーシングレポートでの活用は、薬物治療の支出と業務効率などの向上、また副作用対策でも非常に有効だと考えますので、ぜひこちらも積極的に進めていただきたいと思います。次に、医療DXによる創薬のための医療情報等のいじり活用について伺います。岸田総理大臣の今臨時国会での演説では、新しい日常治療薬の開発に触れており、資源に乏しい日本において、創薬という知識集約型産業は重要な分野であると考えます。しかし、薬荷の問題や研究開発を取り巻く環境の変化もあり、立ち遅れているのが現状であります。今般の医療DXはその対策の一つとなり、中でも医療情報等のいじり活用の円滑化については、研究開発側からも臨む声があります。厚生労働省としては、今後どのように進めていくのか、お考えを伺います。
38:45
お答えいたします。医療DXの推進にあたって、総理を本部長とする医療DX推進本部において、本年6月に公定票を作成するとともに、国民の皆様や医療機関等の皆様へ、分かりやすい医療DXのメリットをお示ししているところでございます。その中では、医療DXの取組により、医療機関間で共有される電子カルテの情報等を、本人が特定されないような措置を講じた上で、二次利用を行うことにより、例えば、これまで治療薬や治療法がなかった疾病に対して、革新的薬品や新たな治療法の研究開発が促進される、民間のヘルスケア産業の振興や行政の保健医療施策にも反映され、次の感染症危機への対応力強化につながることなどが期待されるものと考えております。医療等情報の二次利用については、NDBと公的データベース、次世代法に基づくデータベースとの連結解析や、死亡情報との連結を順次進めていくこととしておりますが、加えて、データの標準化や信頼性の確保、データの連結方法、個人情報保護法などを含めた法制上あり得る課題、そして情報連携の基盤の構築等の論点について、この秋に設置した医療等情報の二次利用に関するワーキンググループ等で検討を進めてまいりたいというふうに考えております。ワーキンググループ等で検討していくということでありますので、しっかりと前向きに議論を進めていただきたいと思います。今後、治療の個別化が進んでいく中で、各種データベースと連結することは、研究と開発、いずれにおいても意義があると考えます。2年後の個人情報保護法の改正というタイミングもありますので、ぜひここは瀧美大臣に力強く進めていただきますよう、エールを送らせていただきます。ついで、医薬品の安定供給について伺います。今般の医薬品供給問題は、様々な課題を浮き彫りにしました。医薬品産業の構造上の問題、薬価の在り方、また、需給バランスが崩れた際にどう解決していくのかなど、多義にわたり、いずれも根深い問題があると承知をしております。しかしながら、現実問題として、一向に回復しない現状に現場は冷えしきっています。特にインフルエンザが流行している中において、巨炭薬や石止め薬などが入荷しない状況に対して、薬局では日々、患者の理解を得て処方医と処方内容について調整をするための連絡をとり、薬品卸しに供給状況を確認することが毎日毎日続いています。感染症シーズンである冬を目前に、一刻の猶予もない状況に対して、大臣所信にある総合的な対策により安定供給を図るとはどのようなことか、具体的に教えてください。
41:44
お答えいたします。現下の感染症等の拡大により需要が増加しています石止めの薬、それから炭を切る薬などにつきましては、主要なメーカーに対して他の医薬品の生産ラインからの緊急融通やメーカー在庫の放出など、供給増加に向けたあらゆる手段による対応を要請したところでございます。その結果、これらの社による年内の供給量は、9月末の時点よりも、さらに1割以上増える見通しとなってございます。さらに一昨日、これらの感染症の対処療法薬を製造する企業に対しまして、改めて厚生労働大臣から直接さらなる供給増加について呼びかけたところでございます。また、今般の経済対策におきましては、医薬品の安定供給の確保に向けて、インフルエンザ等の感染症の拡大に伴って供給不足が生じている咳止め等の薬の増産要請に応じていただいた企業に対しまして、さらなる増産に向けた投資を行っていただくための支援を盛り込みまして、補正予算においても所要の措置を講ずることとしてございます。また、高発医薬品産業については、少量多品目生産といった構造的な課題があるというふうに考えてございまして、こうした中で非効率な製造が行われているという課題があると考えてございます。このため、高発品薬品のメーカーの法違反を契機とした供給量の低下、それから感染症の拡大等による需要の増加も相まちまして、医薬品の供給不足の事態が生じているというふうに認識をしてございます。こうした高発品の産業構造上の課題の解決につきましては、厚労省の検討会におきまして、品質の確保された高発品を安定供給ができる企業が市場で選ばれるような仕組みの検討など、有識者のご意見を伺いながら議論を行っているところでございまして、こうした取組を今後着実に進めてまいりたいというふうに考えてございます。
44:01
当初のための支援をするということでありますが、生産側は人手の確保や、また設備対応など増産体制の整備に大変な苦労をしています。政府としてもしっかりと支援をお願いするとともに、今後の対応が御手に回らないように取組をお願いしたいと思います。また、今回の医薬品供給問題で一番に考えなければならないのは、薬をもらえないことによる患者さんの不利益であります。既に3年以上続いている玄関の状況は非常事態であり、その影響が既に様々な現場で出ています。ある薬局は土日も営業しているところ、患者さんが来て、もうこれで薬局に来るのは5件目なんだという話をしていたそうです。しかもその内容は、後発品の、医薬品のドライシロップは在庫がなかったが、先発品であれば在庫あって渡せるはずが、処方元への確認が取れずに薬が渡せなくて大変もどかしい思いをしたという話を聞きました。例えば、後発品が処方箋に記載されている場合であっても、処方箋を応じた薬局の備蓄状況に応じて、同一成分の後発品から先発品への変更を可能にするなどの取扱いを検討することも一つの方法であると考えられるのではないでしょうか。非常事態下での現場からの切なる声としてご検討をお願いしたいと思います。ここで通告と順番を入れ替えて、一般医療機器のオーバードズ対策について伺い ます。今国会では、タイマ等について、性容剤を適用するなどの関係法案が提出されており、薬物乱用対策に対しても取り組んでいると認識をしております。昨今、その薬物乱用で大きな問題になっているのが、若年層の一般医療機器のオーバードズです。特に、コロナ禍で急増したことをふえて、背景には社会的効率があると言われています。そのための乱用が疑われる場合は、地域のNPOなどへの適切なサポートにつないでいくことが必要であり、販売時にはゲートキーバーの役割が必要不可欠と考えます。学校薬剤師などがこれまで薬物乱用に取り組んできたということもありますが、その必要性と今後のオーバードズ対策について伺います。青少年による一般医療薬品の過剰接種の問題が顕在化しておりまして、喫緊の課題となっているという認識をしております。このため、厚生労働省におきましては、乱用等の恐れのある医薬品の販売時に購入しようとする方が若年者である場合には、氏名や年齢等を確認することを義務としたほか、薬と健康のキャンペーンや政府広報、さまざまな機会を通じまして、国民に対する医薬品の適正使用に向けた周知、また、乱用防止に関するポスターを作成し、一般医薬品を販売する薬局店舗での購入者に向けた啓発等を促す、との対策を講じてきたところで ございます。ご指摘のように、学校薬剤師が青少年に対して過剰接種の危険性などの啓発を行うことは非常に重要と私どもも考えてございます。ですので、さらなる取り組みといたしまして、学校薬剤師等の協力を得まして、青少年に対する乱用防止の啓発活動の実施等を行うことを検討しているところでございます。引き続き、関係機関とも連携しつつ、一般医薬品の乱用対策を実施してまいりたいと考えております。神山聖之君 ありがとうございます。学校薬剤師は長年、薬物乱用防止教育に関わってきました。ぜひその実績も踏まえて有効に活用できるように、政府としても支援をお願いいたします。最後に賃金上昇と人材確保に対応した時期診療報酬・庁財報酬改定について伺います。先ほど述べた、医薬品供給問題は薬局の運営にも影響を与えています。頻繁に供給停止や出荷調整がかかるため、同じ成分で違う会社の個発医薬品がデッドストップとして数多く発生することで、廃棄や動かない資産となっています。重ねて医薬品の入荷未到しが立たないため、通常よりも多めの在庫を確保することで支払いだけが増えて、キャッシュフローが悪化している現状があります。そして、在庫が資金繰りに与える影響は非常に大きく、保険薬局で医薬品等が費用で占める割合は平均で63.6%であります。にもかかわらず、毎年の薬価改定によって、損失単は1薬局あたり、毎年毎年平均50万円目引きしていくという状況です。そこに、電気料金、ガス、水道代の高騰の影響で、毎月しかる固定費が上がっている現金が出ていく状況であります。しかしながら、庁財報酬は固定価格であり、価格転嫁はできない。そのため、関係団体の調査によれば、現状赤字経営の薬局の割合は40%にも及んでいると言われています。また、財政制度分科会においては、消防線集中率が高い薬局の庁財基本料1の適用範囲を見直す、はっきりと申し上げると報酬を下げるという意見が出ています。例えば、地方で医療資源に乏しく、周辺には医療機関と薬局が1軒ずつしかないような環境で人口も少ない、そういった地域では結果として消防線集中率が高くなる、そういった現場を私はたくさん見てきました。お忍びで、そういった地域は地域住民としっかりとした信頼環境をつくっています。そのような地域を支えている薬局が、消防線の集中率だけで評価をされて経営ができなくなるようなことがあっては、医薬品提供体制に大きな影響が出てきます。そのことも踏まえて、政府の方針である賃上げに対応していくには、やはり今回の診療報酬、庁財報酬 で対応するべきと考えますが、大臣より御答弁をお願いいたします。何度も申し上げておりますように、昨今の高水準となっております賃上げの動向を踏まえますれば、高低価格となっている医療機関、そしてまた薬局における賃上げへの対応というのは、極めて重要な課題であるということを認識させていただいております。今年の春冬などを通じて各産業における賃上げが行われている中で、医療分野では賃上げが他の産業に追いついていかない状況にあります。また、リハビリテーションなどを担う医療関係職種の賃金は、全産業平均を下回る水準で推移しております。さらに、医療分野における人材確保の状況は、有効求人倍率が全職種平均の2倍程度の水準で高止まっております。このような認識を踏まえて、令和6年度、診療報酬改定において、物価高騰、賃金上昇、経営の状況、支え手が減少する中での人材確保の必要性、そして、患者や保険料負担への影響を踏まえながら、患者が必要なサービスが受けられるように、必要な対応をしっかりと行ってまいりたいと思っております。しっかりと行っていく。ぜひその言葉を実行していただきたいと思います。薬局においては、薬剤師はもとより事務員も含めて、薬品提供サービスにしっかりと取り組んでいます。在宅療養をこれから進めていくにあたって、薬局から地域に出ていく、そのためには薬剤師、そして事務員等と薬品提供を対応していく、また、薬が患者さんに飲みやすいような形で副薬に対する工夫をしていく、そういったことに取り組んでいかなければなりません。賃上げによる人材確保は先を確認できない、今は取り組まなければならない問題です。薬品提供体制が崩れた地方で本当に地域包括ケアシステムが実現できるのか、この先に控えている超高齢社会の実現に向けて、地域包括ケアシステムが円に描いた餅にならないように、しっかりとしたご対応をお願いして、私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
52:01
一見民主、社民の内越さくらです。竹見大臣、まずは御就任おめでとうございます。垣沢前法務副大臣が、先日の党員予算委員会で、「全会派合意」の上にも関わらず、出席を怠ったことは、前代未聞の傍聴です。高等区町線での公 選法違反の有料ネット広告を、法務副大臣が提案していたという事件は、この捜査は、区議会の買収容疑にまで広がりを見せています。この事件に対する大臣の御所見を伺います。事実関係について、まだ詳細をしっかりと承知しているわけではございませんので、コメントは控えさせていただきたいと思います。この前代未聞のとんでもないことに対して、そのような御所見を述べていただけないということは、はなはだ心もとないところでございます。柿沢議員が高等区議に提供した現金は、1万円から20万円とみられています。人中未満との名目ということです。竹見大臣は、2019年の統一地方選挙において、自民党東京都参議院選挙区第三支部から、自民党所属の169人の地方議員に、寄付、交付金、人中未満の名目で、実に1544万円ものお金を配っていらっしゃる。内訳は柿沢議員と全く同じ、1万円から20万円です。これらは衆議院予算委員会で、後藤祐一議員の質問で、大臣ご自身が認められているところでございます。広島のあの事件と、全く同じ口説あるとの指摘もなされています。改めて伺いますが、これらの金は、地方議員選挙のためのものであったのでしょうか。なぜ伺うのかと申しますと、翌2020年、翌々2021年は、地方議員への支出が極端に減るんですね。2019年は、大臣ご自身の選挙があった年であり、この年にだけ地方議員への支出が集中するのは不自然ではないでしょうか。
54:46
皆様も御存じで、同じような立場におられると思いますけれども、やはり衆参両院の国政という立場にいる私どもと、都道府県の各議会にいらっしゃる方々、また、さらには市町村議会の各議員、そして同じ政党に属している場合に、この各議会の議員がしっかりと連携をして、政党としてのしっかりとした活動を行うというのは、私は一つの民主主義化における政党活動のまず基本形だろうと思います。その中で、政治活動として私は、各支部へのご支援をさせていただいたわけであって、それはすべて政治資金法に基づいて、適正に収支報告書にも すべて記載をしております。そして、これらはいずれも収支報告に記載するだけではなくて、領収書もございます。したがって、その点は、極めて透明性の高い形でこうしたことを行っているということを申し上げておきたいと思います。
56:09
しっかりと連携とおっしゃいましたけれども、それが結局は、ご自身の選挙への応援、見返りを求めてのことではないかと、全く疑わざるを得ません。2019年と他の年を比べてみましたが、必ずしも地方選挙が行われる自治体と一致してはいないのではないでしょうか。東京のすべての地方選挙が2019年にあったわけではなく、その後も選挙がある自治体と支出が一致しているわけではありません。このことから、2019年における地方議員への支出は、竹見大臣の参議院選挙での票の取りまとめの依頼や、選挙運動に対する報酬であったのではないですか。
57:00
何度も繰り返しになりますけれども、これはそれぞれの支部における政治活動に対する支援でございまして、それ以外の何者でもございません。
57:19
こんな不自然なことはあり得ないです。昨年2月28日の参議院予算委員会において、政治団体を受領先にした場合も、買収罪が成り立ち得るとの趣旨の答弁を総務省が行っています。すなわち、公職選挙法第221条1項2号に特殊の直接利害関係を利用して誘導したときに当たる場合があるということです。大臣、当たらないということを立証できますか。
58:00
委員長、私は極めて適正に法に基づいて、こうした政治活動を支援するものであって、なおかつそれについてはきちんと報告をして、その透明性及び説明責任は私は果たしていると思います。ただいまの答弁を伺っても、自分の漠然とした心構え、そのことだけをおっしゃっていることに違和感があります。これは更なる問題としては、選挙直前の支出なんですね。公職選挙法第199条の5は、後援団体に関する寄付等の禁止を規定していますが、その3項で、一定期間、候補者等に係る後援団体に対し、寄付をしてはならないとしています。さらに、4項2号において、その一定期間とは、参議院議員の通常選挙にあっては、参議院議員の任期満了の日前90日にあたる日から、当該通常選挙の期日までの間とされています。2019年4月に出された事務連絡、後援団体等に関する寄付等の禁止において、参議院議員の任期満了の日前90日にあたる日は、4月29日とされています。ですが、この日以降も寄付等が行われています。5月11日に8件、計33万円、5月15日に1件、計1万円、5月17日に12件、計30万円、6月20日に2件、計20万円が支出されています。これは、後援団体等に関する寄付等の禁止に該当するものではないですか。
1:00:05
よくご覧になっていただくとわかりますけれども、この政党支部は後援団体には該当いたしません。そして公職選挙法に違反するものでもないと、私は理解をしております。
1:00:22
今のご説明に納得する国民はいませんよ。例えば、6月20日の2件20万円は、どちらも練り巻く第11支部へのものです。これは東京都議の支部であり、人中未満とは到底言えません。やはり武美大臣ご自身への選挙支援を期待したものだと、それに他なりませんね。
1:00:54
政党その他の政治団体、またはその支部に対する寄付をする場合は、この限りではないということが、実際に法律の中で明記されていると理解をしております。
1:01:12
政党の支部であっても、実質的にはそのような解釈ができないということは、はっきり答弁もされていると思いますが、しかし先に進めさせていただきますが、武美大臣、大臣就任後の9月25日に政治資金パーティーを行っておられます。趣旨については、今後明らかにされると思いますが、医療関係者・医療関係団体からのパーティー権購入は多額に上ると思われます。衆議院予算委員会では、就任する前から既に予定されていたものと答弁なさっていますが、そもそもこれは、国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範に反するということでよろしいですね。原則的には反しないと思っております。これは、御指摘のとおり、大臣就任前に準備をしておいたものでありまして、実際、パーティー権購入をされた方々は例年の参加者中心でありました。そしてまた、現在、政治資金収支報告書の作成に向けて整理をしている段階でもございまして、いずれにしても法に則って、私は適切に、きちんと報告をするつもりでおります。
1:02:49
規範には、もともと予定されているものは構わない、開催してよいということはどこにも書かれていないんですよ。規範には、資金の調達を目的とするパーティーで、国民の疑惑を招かねないような大規模なものの開催は自粛するとされているんですよ。9月25日のパーティーは大規模なものだということで間違いないですね。参加人数とパーティー券収入、そのうち医療関係団体からの収入額について明らかにしてください。規模については、全く例年並みでございました。そして、この政治資金収支報告書の作成について、まさに整理をしている段階でございまして、いずれにせよ法に則って、これらはすべて適切に報告をいたします。一般の議員と同じような提出を粛々としますということでは、到底納得できないです。委員会に、今申し上げた関係書類についての提出を求めます。
1:04:10
検討させていただきます。結局、例年と同じということであれば、国民の疑惑を招く大規模なパーティーであると、それは今、大臣お認めになったということに等しいです。大臣は、このパーティー権の収入について、衆議院予算委員会で大切に使わせていただくと答弁なさっていました。いや、使っちゃいけないんですよ。大臣は、国民全体の奉仕者として、公共の利益のためにその職務を行い、公私婚婚を絶ち、職務に関して連結性を保持することが求められているんです。医療関係団体等からの収入を是とすることは、公私婚婚にほかなりません。大臣のお父様は日本医師会長、そして日本医師会の組織内議員でした。医師会そのものが厚生労働省に乗り込んできたとも言われている竹見大臣です。最も心配しているのは厚生労働省でしょう。だからこそ、大臣の忠実性、連結性が問われているのです。毅然たる姿勢を示さない限り、国民から信頼される大臣には到底なり得ません。医療関係団体の代弁者ではないというのであれば、少なくともですよ。少なくとも大臣に在任期間中は、医療関係団体からの政治資金は全て辞退すべきではないでしょうか。また、既に事業を したものは返すべきではないでしょうか。大切に使わせていただくなどという答弁では、国民は到底納得しません。いかがでしょうか。
1:06:05
やはり私は、民主主義化において、正となる形で所得をなされた市民お一人お一人が、その所得の中から自分の政治的意思に基づいて、自由に政治活動に貢献されるということは、これは民主主義における基本原則だと思います。それに基づいて、実際、私が長年、保健・医療・介護・福祉の仕事に従事してきている過程で、それを賛同し、支持してくださってきている方々が、こうした普段、私の介護をするときに、実際に協力をしてくださっているという経緯でございます。したがって、そうしたしっかりとした民主主義の原理原則に基づいて、私はこうした活動をさせていただいているわけでありまして、しかも、それは通常の規模のものであり、かつ、また同時にこれら を実際に実行していく上で、私は法に基づいて、すべて適切にこれを処理をし、報告をさせていただき、その透明性と説明責任を、私は明確に果たさせていただいておることを申し上げたいと思います。
1:07:43
今の御答弁は、大臣規範というものの存在意義を全く無視していらっしゃる。そして、これを全くの空文化すると。こんなことを知るかと、そのような御答弁ということで、全く大臣として、どのように公正な行政を担っていくかということについて、責任感が全くないと言わざるを得ません。まだまだこの点ですね、伺わなければいけないことがありますが、疑惑が多すぎるので、次の疑惑について伺います。竹見大臣、後援会である経営人会の2021年の収支報告書には、都内のホテルで開かれた経営人会勉強会3回、竹見セミナー1回、計4回で、5738万7000円が、単に事業収入と してのみ記載されています。これらは、孫を育てなき政治資金パーティーではないでしょうか。なぜ単なる事業収入として記載しているのでしょうか。この2021年におきましては、オンライン等による動画配信事業で開催したものであることから、政治資金収支報告書には、その他の事業として収入及び支出について、法に従い適切に報告しているものと承知しております。
1:09:24
それは悪用としか言いようがありません。大臣は、2021年以前は政治資金パーティーを開催しておられます。2019年には、10月24日竹見セミナーとして2214万円、2020年には9月29日に経人会勉強会として2279万円、12月7日に竹見セミナーとして2167万円で、合計4455万円の収入が終わりです。これについては、収益が1000万円を超える特定パーティーとして、20万円以上の支払いを行った者が、収支報告書に記載され ています。これらは、日本医師連盟、東京都医師政治連盟、製薬産業政治連盟や各県市における医師会の政治団体です。ところが、2021年の収支報告書では、単に事業収入としてのみ記載し、政治資金パーティーの対価に係る収入の内訳が記載されていません。4回開催された経人会勉強会竹見セミナーにおいて、日本医師連盟、東京都医師政治連盟、製薬産業政治連盟など、これまでのパーティー収入の常連団体からの対価の支払いもちろんありましたね。この点に関しましては、私の事務所の方でも、コロナ感染防止の観点から動画配信事業を開催する前に、総務省とも相談した上で開催をさせていただいております。私は、やはり、こうしたコロナ禍であったとしても、政治活動というものはきちんと活動を継続するべきだと考えました。その中で、感染を回避しながら、いかに政治活動を継続するかという観点で、このオンライン開催という形になってきたわけでございます。それについては、総務省とも相談をした上で行っております。2021年は、感染状況からオンライン等による動画配 信事業での開催としたことは事実でございますし、このため、政治資金収支報告書には、その他の事業として収入及び支出について記載をしております。政治資金規正法に従い、適切に収支報告はしております。
1:12:13
4つのパーティー事業への支出を、日本維新連盟などは収支報告書に記載しています。日本維新連盟は200万円、東京都維新政治連盟は450万円、この2社は、開費として製薬案業政治連盟からパーティー券購入費として110万円ということです。お金を白払った側は、明確に政治資金パーティーの対価として支払っています。日本維新政治連盟などは、開費名目だからパーティー券代ではないという言い逃れもできません。日本維新連盟と東京都維新政治連盟は、毎年開費としてパーティー券購入費を計上しています。それを、経営人会も2020年まで政治資金パーティーの対価に係る収入の内訳において、パーティー収入として記載しているのです。政治資金パーティーということでよろしいですね。これはあくまでもその他事業となっております。私も委員御指摘のような様々なことを考えました。そして、総務省とも相談をいたしました。その結果として、コロナ禍でオンラインに関わる活動をした場合には、これはその他事業に相当する。したがって、その他事業に関わるルールに基づいて報告をしなさい。こういうことになったわけでございます。
1:13:51
2021年の4回の事業とも収入は1,000万円を超えています。外形的にはどう見ても特定パーティーです。政治資金パーティーとして記載せず、当日のDVD配布で収益率も上がるということでは、ぬれては泡ではないでしょうか。収入の内訳も明らかにしない。利益も増える。これは政治資金の透明化に真っ向から反します。オンライン開催の悪用事例です。あまりにも不誠実ではないでしょうか。ホテルグランドパレスで2回、都市センターホテルで2回、これどちらも政治資金パーティーが行われる会場です。単に事業収入として報告書に記載するだけではなく、パーティー収入としてその内訳も記載し、収支報告書を訂正すべきだと考えま すが、いかがでしょうか。
1:14:43
2021年もやはりコロナの感染の状況が厳しくて、コロナについても二類相当で実際に政策的に感染防止の組み立てができていたわけであります。したがって、この感染状況から事前に会場参加の中止の連絡を行った上で、オンライン等による動画配信事業での開催といたしました。会場参加の中止の連絡を行った上で、オンライン等による動画配信事業で開催したものでございますから、政治資金収支報告書においては、その他事業として収入及び支出について記載をしておりまして、これは政治資金規正法に従い適切に収支報告をしておりまして、私は隠すつもりは全くございません。
1:15:50
週刊誌によれば、これらの事業は対面とオンラインとのハイブリッド型、直接会場に招かれた参加者もいたということです。この点省略しますけれども、オンラインパーティーが政治資金パーティーに当たらないとされていることは大問題であって、今後叱るべき議論がなされるべきと考えます。現時点で、竹見大臣が見習うべき事例を紹介します。2021年9月24日、資水会、すなわち2会派がニューオータに行ったパーティーについて承知しておられるでしょうか。このパーティーは報道によるとオンライン形式で行われたものであり、その収入は2億7800万円を超え、対価の支払いをした人は1万1121人にも上ります。その是非は別の機会で問題にすべきと思いますが、資水会はこのパーティーを政治資金パーティー、それも特定パーティーとして収支報告書に記載しているのです。竹見大臣、もはや言い逃れはできないのではないでしょうか。
1:17:00
会場参加で政治資金パーティーを行い、参加できない者に動画配信を行う場合は政治資金パーティーだと受けたまっております。他方で、オンライン等で動画配信事業を行う場合は、機関紙の発行をその他事業としております。それを記載することとなると承知しております。私の場 合にも、この感染状況から事前に会場参加の中止の連絡を行った上での、オンライン等による動画配信事業の開催でございました。したがって、その他事業として報告をさせていただいております。申し上げたとおり、2回派は、終止報告書を報告しているんですよ。政治に対する不信をこれ以上招かないでいただきたい。このように言い直るということであれば、国民は厚生労働行政について不信感を抱かざるを得ない。そのことを申し上げまして、質問を終わります。
1:18:20
the 会議を終了します。立憲民主社民の高木真理です。通告に従って、大臣所信に対する質疑をさせていただきます。まずはじめに、医療DXの推進におけるマイナ保険証の問題について伺います。大臣所信には、デジタル社会のパスポートであるマイナンバーカードを活用したマイナ保険証は、デジタル社会における質の高い持続可能な医療の実現に必要不可欠であり、とあって、医療DXを進めたい旨、お話がありました。最初に私の立場を申し上げておきますと、我が党は、今の保険証の来年秋の廃止を延期すべしと言っておりますし、現在のマイナ保険証は、仕組みやカード化しない人への対応が複雑となっていること、あるいは保険者の事務も煩雑になっていること、そのほかにも様々に問題があると思っておりますけれども、医療DXは大いに賛成の立場であります。大臣は、マイナ保険証なくして医療DXなしとも言える発言となっておりますけれども、私は、カード自体の問題があって進まない部分があっても、医療DXは進めなければならないと考えております。マイナ保険証の利用率は5%を切っている現状でありますけれども、大臣、どうして利用率は低迷しているとお考えですか。端的にお答えください。
1:20:20
マイナ保険証の利用率が減少している原因としては、ひも付け誤り等により国民の皆様が不安を感じられたこと、これは大変残念なことであったと思います。それから、薬剤情報等のデータを活用したより良い医療を受けることができることや、特に外来の抗がん剤治療等、あるいは放射線治療等を行われている患者様というのは、1回の外来で、実は高額療養費になります。それが、このマイナンバーカードを持っていれば、立替え払いをすることなく、その負担を軽減することができるようになっておりまして、これらは、がんの患者様と非常に負担の多い日常生活を送られる方々にとっては、極めて大きな効果を持つものだと思います。こうしたことについてのメリットが、まだ国民の皆様方に十分浸透していないことがあると思います。マイナン保険証は、電子地方線の推進など、我が国の医療DXを進める上での基盤となる仕組みであることは明白であります。このために、ひもつけの送店券などの国民の皆様の不安払拭のための措置を着実に進めるとともに、国民の皆様が、医療現場でマイナン保険証を一度実際に使っていただくことが非常に重要になります。私自身もそのために先頭に立って、医療機関や保険者と連携をして、利用促進に向けた取組を積極的に行っていきたいと思っております。
1:22:16
今、メリットが浸透していないというご答えがありましたが、私は今使ってみても、メリ ットを感じないから使ってみた人もやめてきてしまったという現状があると思います。過去の投薬歴が見られるという話は、このメリットの中で出てきますが、レシプト情報に基づくので、遅いと1か月半ぐらい前のデータしか見られません。お薬手帳のような飲み合わせの判断にも使えません。投薬情報がリアルタイムで見られる電子処方箋の普及率、これ今、先ほどのご質問にもありましたけれども、4%ぐらいだということで、これが普及して使えるようになるまでどのくらいかかるのでしょうか。見通しについて伺います。電子処方箋につきましては、ご指摘ありましたように、現在、直近の報告で10月29日時点で8,151施設ということでして、4%程度という状況になっております。導入に向けた課題といたしましては、医療機関や薬局の関係者からは、導入しても問題なく使えるかどうか、不安ということとか、患者からの要請がなく、ニーズを感じないといった声、それから周辺の医療機関、もしくは逆に医療機関からは、周辺の薬局が導入していないといったこと、こういったことがあると伺っているところでございます。これらに対応していくために、私ども先行している施設の取組、整工事例の発信とか周知、それから公的病院を中心とした導入推進の強化等に取り組んでいるところでございます。私どもとしては、目標といたしましては、来年度末に、オンライン資格確認が導入されている医療機関ほぼ全てにということを目指して、今取り組んでおりますが、まだ今のところ普及状況としては、そういった状況で低いところになってございます。
1:24:23
診療データも、電子カルテ情報として自分で持ち歩けるようになると、私ども便利だと思います。本人の同意がある場合に限りますけれども、別の医療機関や救急で診療記録を医師に参照してもらえたら、より良い治療に役立つということもわかります。電子カルテは、各医療機関にあまりに別々なシステムのものがすでに導入されているので、統一規格とすることは絶望的とも聞いたことがありますが、相互参照というのはできる日が来るのでしょうか。検査データも医療機関ごとに検査することなく、共通でデータを見られたら、医療費削減にもなり効果的だと思いますので、併せてお答えください。診療情報のうち、受診歴、診療実績、診療行為等のレシプト情報については、現在、オンライン資格確認等システムへの登録により、現在すでに現時点におきまして、医療機関相互で利用できるようになっています。このほか、ご指摘の検査データを含みます電子カルテ情報の診療情報につきましては、電子カルテ情報共有サービスを令和6年度中に、先行的な医療機関から順次運用を開始することとして、これにより、医療機関相互に活用することが可能となるというふうに考えてございます。なお、電子カルテは大病院では90%以上普及してございますけれども、ご指摘のとおり、今、バラバラになってございますし、中小病院やクリニックでは50%程度の普及でございます。こうした中で、標準型電子カルテの普及など、それからまた大病院の中では電子カルテの更新時などを捉えまして、令和12年度までには、おおむね全ての医療機関で、この電子カルテを導入していただくこととしてございます。
1:26:24
これも先が長そうなんですけど、進めていただかないと、利便性としては高まらないというふうに思います。医療費について、街の薬局で買うOCTの薬も含めて、確定申告に入力不要で使えるデータが連携していたら、どちらも便利と感じると思いますが、いかがでしょうか。
1:26:51
ご指摘のお部は、OTC医薬品を購入した際の医療費向上の特例措置についてのことだと思いますけれども、今、セルフメディケーションの推進の観点から、OTC医薬品の購入額が高額となった際には、一定の条件のもと所得控除が受けられるようになってございます。ご指摘のとおり、この制度、平成29年の制度創設時におきましては、確定申告時に、こうした医薬品の購入時の領収書を購入額の証明のために、添付文書として提出する必要がございました。しかし、令和4年、2022年の制度見直しにおきまして、購入額等の証明の必要性にも配慮しながら、領収等を添付することも必要とせず、5年間保管をすればよいといった手続きの簡素化を今、行っているところでございます。こうした特別措置の活用の観点から、簡素化した制度について、ドラッグストアや薬局などの関係者のご協力を踏めながら、周知をして、このOTC薬の購入した際の控除を使っていただければと思ってございます。
1:28:13
個人の特定につながらない慎重な取扱いのもと、一人一人の治療履歴のデータの積み重ねが、全体の治療法や創薬の向上につながるような伝達連携、これも医療治療の向上につながると思うのですが、これはどのくらい可能になっているでしょうか。今後の見通しも含め、大臣に伺います。
1:28:43
この診療情報等の医療情報について、本人 が特定されないような措置を講じた上で、二次利活用するということは、創薬であるとか、新たな臨床研究を進めて、治療方法を改善していく、こういったことに間違いなくつながってくることが明らかでありまして、そこは私も大変期待すると同時に重要だと考えております。現時点では、我が国が保有するNDBでは、医療保険で主催されたレシプト情報等を本人が特定されないような措置を講じた上で、こうした疾病の原因、診断・治療方法に関する研究などを行う者に対して、既に一定の情報を提供しておりまして、患者について、経時的な分析も現実に、今現在で一定程度ではありますけれども可能であります。その上で、今後については、NDBと公的データベース、次世代のデータベースとの連結解析や死亡情報との連結を順次進めていくとするほか、また、医療DXの取組として、電子カルテ情報などの共有を進める中で、検査結果の情報等を活用することとしております。このようなデータ連携や医療情報等の二次利活用を適切に進めていくことで、治療法の確立や創薬力の向上につながるよう、私どもも引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
1:30:37
ぜひ進めていただきたいと思いますが、今のご答弁を伺っていても、すでにできることがあって、あまりマイナ保険証にしなければいけないこととは関係がないというのも分かったところなんですが、こうしたことを全部とは言いませんけれども、今、答弁していただいて、まだこれから道が長いことも含めて、こういうことがある程度実感できるようになってからの導入であれば、マイナ保険証にすることでのメリットというのを感じられたかと思うんですが、今現在はそうじゃないというのが現状ではないかと思います。入り口で全体の設計がきちんとできない、メリットも感じにくい間に強引に保険証廃止という無知のような形で国民をデジタル化に追い込もうとした、これがかえって不信感を招き、逆効果になっていたのではと感じます。しっかり本来の医療DX、これ進む方向に大臣には進めていただくよう期待したいと思います。次に移ります。医師不足対策について伺います。大臣所信に人口構造の変化を見据えつつ、地域医療構想、医療従事者の働き方改革、医師偏在対策を一体的に進めますとありました。私は一体的と書いてあったので、これらのことが相互に連携しあって、機動的に医師偏在の解消で、埼玉県医師不足地域が解消していくということかなと思ったのですが、そうではないということでありました。それぞれに3つとも同時に進めるという意味だということを、昨日質問のレクの過程で伺いました。人口あたりの医師数が全国で最低、医師不足に悩み続けている埼玉県選出の私は、やはりここで気になっていくのは偏在解消ということであります。資料1をご覧いただきたいと思いますが、人口10万人あたりにして埼玉県は最低でありますが、最高の都道府県と倍ほどの開きがあるという状況です。資料2から4は専門医の分布になっておりますが、今埼玉市内ではおかげさまで子どもが大変増えていて、小学校がパンパンになるといったようなことが出てきますが、そうするとその地域では小児科の予約が取れなくて、医者に見てもらえないという事態も生じたりしてきているところであります。その前に、グラフの右半分、西側の都道府県ではのき並み平均を超えている。こういう状況で偏在解消で医師不足が解決するというお立場を大臣が取られるのだとすると、大いちいきでは医師が過剰だというご認識なのか伺います。医師の偏在につきましては、医師の多化を客観的に評価するために、都道府県及び二次医療研ごとに人口10万人当たり医師数をより整地化した医師偏在指数を算出しているところでございます。これは、医師の絶対的な重則状況を示すものではなく、あくまで相対的な偏在の状況を表すものでございます。都道府県におきましては、医師偏在指数を活用しつつ、医師確保計画を策定し、地域の実用に応じた取組を進めております。具体的には、特定の地域や診療課での勤務を条件とする地域枠を医学部定員に設定することに加え、医師が不足する医療機関に医師を派遣できるよう、大学病院等への寄附口座の設置等の取組を地域医療・介護総合確保基金で支援しているところでございます。引き続き、医師偏在指数を絶対的な基準として機械的な運用を行うことのないように周知しつつも、都道府県とともに地域で必要な医師確保対策や医師偏在対策を進めてまいりたいと考えているところでございます。
1:35:04
医師偏在指数を使うけれども、過剰ということでは、意味では捉えていないということだったかと思いますけれども、大変お医者さんが多い東京であっても、医師が余っていて、暇とか仕事がないとかそういうことでは全くないわけで、そこで必要としているわけですよ。ですから 、やっぱり少ないところでどんなに来てほしいと思っても、そこで必要とされているお医者さんがいるわけですから、来てくれないというのが現状です。次の質問としては、もう少ない医師しかいないということなら、これは腹を決めてできるあらゆる手立てを講じるしかないのかなという気もいたしまして、そこで例えばAIなんですけれども、AIは医師の仕事を変わることはできません。画像診断の補助ができたり、紋身のデータ入力を工夫すれば、それらをもとに診断名の候補医師に提案したり、そういうことで医師の診療時間を短縮する、こういったことはできるかなというふうに考えたりもいたします。その結果、1人の医師がより多くの患者を見るという工夫ができるかもしれません。また、遠隔診療も診断できる病気が限られるというふうに思いますけれども、慎重にしながら入れられるところに入れていく。これ既に始まっている部分もあろうかと思いますが、医師不足を補完するという意味で、あらゆる検討をしていく必要があるかと思いますが、大臣にご見解を伺います。AIにつきましては、例えば、内視鏡画像の学習を行い、診断の補助を行う医療機器など、AIを活用した診断治療が結果として、医師の業務効率化、 また質の向上になるものと考えております。このほか、音声入力が可能な電子カルテを導入することで、さらに業務負担も軽減されていった事例がすでにあると承知しております。また、医療資源が少ない壁地などにおいて、医療へのアクセスを確保するために、遠隔医療の活用が有効であると考えておりまして、来年度から始まる第8次医療計画に向けた国の方針の中で、遠隔医療を活用した支援の重要性を新たに盛り込むとともに、遠隔医療が幅広く適正に推進されるよう、遠隔医療を導入の好事例の収集・周知などを行っているところでございます。医師の業務の効率化が図られれば、医師不足の改善に寄与する方からも、こういったAIや遠隔医療等の技術の進歩にも、しっかりと注視をしてまいりたいと思います。なお、埼玉県の大野知事とも、実は埼玉県の中で、実際に東京から離れていけば行くほど、医師の数が少なくなっていて、これにどう対処するのかという点で、実は御議論もさせていただきました。改めて、こうした国の施策と各都道府県知事と緊密に連携を取りながら、こ うした地域の実情に合わせて、こうしたシステムを作り上げていくことが必要だと考えております。大野知事とも議論していただいているということで、実際にあらゆる手立てを使いながら、今、お医者さんを増やしていただいている、陽性者数は増やしていただいていますけれども、それでもこの足りない現状があるということ、先ほどの最初の医師不足の御答弁の中でも、地域枠の話が出ていて、厚労省としてはいろんなことをやっていますということがあったのですけれども、困っている都道府県は、言ってみれば東側は本当に特に足りておりませんから、困っている都道府県はみんな必死に対策しているわけです。医学部地域枠制度、寄附講座の設定、研修医として、なるべく来てもらって、その後定着を図っていこうとして、魅力ある研修病院のメニュー作りなど、本当に真剣に取り組んでいます。臨床研修制度が導入されて約20年、あらゆることを頑張ってきても、実は差が縮まっていないというのも現状なのです。こういうことを踏まえると、新たに抜本的なシステムを導入していく必要があるのではないかと考え ますが、大臣のご見解を伺います。医師の変材、地域変材は全国的に是正を図るべき課題というのは、議員の御指摘のとおりだと思っております。医師要請過程を通じた医師変材対策といたしましては、臨床研修における都道府県ごとの定員設定、それと専門研修における都道府県別診療科別の採用数の上限、シーリングの設定などの取組を進めているところでございます。こうした結果、例えば医療施設に従事する人口10万人あたりの指数が、2020年時点で全国最下位と御指摘のありました埼玉県におきましても、臨床研修医及び専門研修における専攻医の採用数が全国の伸びと比較して増加しております。若手の医師数が増加しているところでございます。こうした対策の効果は、今後年数の経過とともに、さらに広がっていくものと考えております。このほかにも、医師の派遣について、地域の自治体と医療関係者が協議する仕組みや、医師少数区域等での勤務実績を認定する制度を設け、地域の実情に応じた取組に対する支援も行ってきたところでございます。今後も、自治体等からの御 意見を丁寧に伺いながら、医師の地域偏在の是正に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。
1:41:04
今お答えいただいたようなものは、私、質問の中で、そういうこといろいろやってきているけれども、差が縮まっていかない、伸びているのは知っていますけれども、飛びぐらいでは追いつかない差があって、本当に高齢化進んでいく中で困っているということを質問したわけで、今、政府参考人の方からお答えいただきましたけれども、大臣、新たに抜本的なシステムを導入していくお考えはないか、改めて伺います。
1:41:37
こうした各地域医療の実情というのは、先ほども埼玉県の例も出させていただきましたけれども、各都道府県地域によって相当異なります。医師不足のあり方についても、それぞれかなり特色がございます。したがって、これらについて、国と各都道府県が緊密に連携をとって、そして、それぞれの地域に合わせた形で、こうした医師不足、偏在に対応していくという形が、私は最も適切に対応できると思います。そのための具体策が、今、一つ一つ組み立てられているところでございます。また、議員の御指摘のとおり、これからさらに必要な措置が実際に考えられるようになってまいりましたら、着実に進めていきたいと思います。まだ質問項目はいっぱい用意してあったんですけれども、時間が来てしまったので終わりたいと思いますけれども、医師不足対策、都道府県ごとにいろいろな事情が違う、それに合わせていかなければいけないというのは、本当にその通りなんでありますけれども、都道府県内の対策だけでどうにかなるものでもない、それをいろいろ、寄附講座とかいろんなことでやってきたということはわかるんですけれども、それでやはり追いついていないという部分について、ぜひ注目して目を向けていただければと思います。質問を終わります。
1:43:38
はい、立憲民主社民の石橋みちひろです。今日は竹見大臣所信質疑ということで、今日は論戦を楽しみにしてまいりました。ぜひ今日は、事前に昨日のレクのときにも、あんまり答弁書を書くなとお願いをしてあります。大臣ご自身の問題認識、課題認識、これから大臣として何を具体的にやる決意でおられるのか、その辺大臣のお言葉で可能な限り聞きたいということで、今日はやりとりをさせていただきたいと思いますので、ぜひよろしく冒頭お願いをしておきたいと思います。ただ、ちょっと質問に入ります前に、先ほどの内越理事とのやりとりで、ちょっと気になるところがあったので、大臣確 認します。大臣、先ほど大臣規範、これちゃんと従って大臣職責を担うんだ、果たすんだとおっしゃったのでしょうか。大臣規範関係ないというような答弁に聞こえたのですが、そんなことないですよね。ちょっと大臣答弁修正されるか、改めて国民の皆さんに、大臣規範はもちろん尊重して、大臣の職責を果たすということだと思いますが、それでよろしいんでしょうね。
1:44:51
過去現在未来において、こうした大臣規範というものを犯すようなことをするつもりは全くございません。きっちりそれをちゃんと守りながら、私は適切なこうした政治活動を続けていきたいと考えております。であれば、内越理事がこれまで大臣、医療関係を含めて、代わりのあるところから の献金とか、そういった関係とか、それはやっぱり大臣規範に従ってしっかりとやりますね、ということに対して大臣はっきり御答弁にならなかったので、そこが国民の皆さんの疑念疑惑、大臣に対する信頼を失うのではないかという指摘だったわけですから、もし今のおっしゃるとおりであれば、明確にそういうところはここで答弁されるべきだったのではないか、というふうに思いますが大臣からですか。
1:45:51
私のしたたらずであったのかもしれませんが、私の基本的な考え方、それは今申し上げたとおり、大臣規範をきちんと遵守して、その政治活動を行っていくと、これが私の基本的な立場であることは、全く変わりがございません。
1:46:13
今の御答弁に従った、私の正しい今後の大臣としての行動なり、言動なり、我々しっかりと国民の皆様の代表として見させていただきますので、大臣そのことは重ねてお願いをしておきたいと思います。その上で、通告をさせていただいておりました内容について、順次議論させていただければと思います。まず、大臣実は歴代大臣が変われるたびに、この質疑はさせていただいておりますので、竹目大臣にもこれから入らせていただきたいと思うのですが、我が国の現在の労働者を取り巻く、働く者、全ての働く者を取り巻く、労働雇用問題についての大臣の御認識、御見解を、まずただしたいと思います。大臣、厚生行政は本当に御専門であられますので、この辺は、いろいろイニシアチブをとってやって いただけるものと思いますが、労働雇用問題については、まだまだいろいろこれからじっくりしっかりやっていただかなければならないのではないかと思っておりますが、大臣所信で、とりわけ働き方改革ですとか、労働市場改革という言葉について触れられる様々項目を挙げられましたが、大臣まず、今現下の全ての働く者といったときに、最も大臣として重大だと思っておられる労働雇用問題とは何でしょう。委員御指摘くださったとおり、雇用労働政策というものについて、従来から関心はありましたけれども、委員のような深い見識がまだまだできているわけではありません。したがって、鋭意毎日勉強をしているところでございます。その中で、昨今の雇用、さらには労働政策の中で重要なのは、やはり我が国の経済というものをしっかりと立て直していく上で、個々の労働者の賃金の引上げという問題、さらには外的な要因が非常に不確実でありますけれども、それらによる物価高騰に、それぞれ、我が国の産業、当然、医療・介護・福祉も含めて、どのように対応するのか、これを常に私は考えなければならないと考えております。岸田内閣の中でも、そうした考え方の中で、経済対策の柱の一つに、この賃金の引上げ、そして物価対策というのが入っており、そして、医療・介護・福祉の分野もその例外ではないということであります。したがって、その考え方に基づいて、私は、こうした雇用労働政策に取り組んでまいりたいと思っております。
1:49:14
若干、相場な的な御答弁だったなと思いますが、今、賃上げということについて触れられました。大臣、端的に、なぜ我が国は1997年以降、実質賃金が下落の一途をたどっているのか、なぜ先進国の中で日本だけが、実質賃金がマイナスなのか、この18ヶ月連続して、なぜ実質賃金の下落が一貫して続 いているのか、大臣、なぜ、こういう状況が日本が続いているとお考えですか。
1:49:49
これは非常に根深い問題が背景にあると思います。我が国経済は、1990年のバブル崩壊以降、長引くデフレなどを背景にして、ほとんどコストカット型の経済が続いてまいりました。この間、アジアの通貨危機が起きたり、不良再建問題が起きたり、ITバブルが崩壊したり、リーマンショックが起きたり、さまざまな外政的な危機や困難に見舞われ、それが国内の経済に直撃をいたしました。こうした中で、企業は足元の収益の確保のために、賃金や成長の源泉である投資を抑制せざるを得ず、結果として、消費の停滞や物価の低迷、さらには成長の抑制さえをもたらしてしまったと認識しております。このように、低物価・低賃金・低成長の悪循環に、我が国は陥っていたと考えます。加えて、パートタイム労働者の中心として、相対的に賃金水準の低い非正規雇用労働者が増加して、賃金の平均値を押し下げてきている。こういった背景の中には、女性や高齢者の就労参加の増加もあると考えております。そして、直近で18ヶ月連続して実質賃金が下落している理由についてですが、最近の動向として、企業間の取引における価格転嫁が進み、賃上げのきっかけとなってくるなど、価格や賃金設定行動に変化が生じていることも私は事実だと思います。経済状況が改善する中で、長年のデフレや低インフレの下で定着をしてしまった物価や賃金は上がらないという国民や事業者の意識は、今、徐々に変化を始めてきていると思います。これは極めて好ましい課題であります。国際的な原材料価格の上昇や円安が相まった輸入物価の上昇など、外政的な要因による物価高が続いており、結果として実質賃金は18ヶ月マイナスになっているものと認識をしております。
1:52:14
大臣、できるだけ答弁書を云々じゃなくて、政治家同士の云々って冒頭申し上げたとおりなので、ぜひお願いします。大臣、総理も言われるんだけど、コストカット型の経済って、それ招いたのは誰ですか。勝手に企業がやったんですか。政治の責任がある。1990年代以降の政治が、そのコストカット型経済を招く要因を政策の転換で作ったという反省はおありですか。
1:52:50
やはりこれは、マクロに見て政府の一定の責任というものはやはりあったろうと 思いますが、我が国、自由主義経済の中においては、各企業の行動というものは極めて自由にその幅が確保されておりますから、その中で実際に企業の行動の中で内部流報が蓄積をされ、それがまた賃金や投資につながらなかったということも、その大きな原因であるというふうに考えております。
1:53:28
大臣は何のために労働者保護法制があるとお考えですか。
1:53:35
労働は我が国の経済を支える大変大きな柱であります。したがってその労働力というものを健全に守り育てるということは、国民一人一人の生活を守るという立場とともに、我が国の経済全体を安定した形で成長させていく上で、必須の課題と認識をしております。
1:54:01
だんだん不安になってきましたけれども、ちょっとここで歴史遡って、使用者と労働者との力関係云々、その辺を論じるつもりはありませんが、大臣、今一度労働者保護法制、労働法制、なぜ労働者三権というものがあり、憲法でも労働者の権利が認められているのか、認めなければならないのか、その必要性があるのか、なぜILOが1919年に作られて、労働者の権利を国際的に守っていこうという、そこまでぜひ改めて遡って学ばれて、先ほど学んでおられると言われましたので、学んでいただいて、なぜ1990年以降、我が国で非正規雇用が拡大したのか、それ勝手になったわけではありません。労働者保護法制の規制緩和が行われた、会社法をはじめ、さまざまなそういった国の制度が、まさにコストガッド型経済が可能な、そういった制度にしてしまった。大臣、その反省はされた方がいいと思います。そうしなければ、今何をやらなければならないのか、これから何をすべきなのかということが見えませんので、だからあえて大臣、ここでそれを申し上げているわけであります。大臣、今申し上げた非正規雇用の拡大、これはまさに1997年が、我が国の正社員の数のピークでありまして、以来正社員の数は減少の一等をたどり、非正規雇用が拡大を招いてきた。その間にさまざまな労働法制をはじめ、法制度の転換があったわけです。非正規雇用の拡大、蔓延、固定化が、我が国の今残念ながら、これだけ労働者が厳しい状況にある、そういった状況を招いてきた。そのことは大臣、認識は合いますかね。
1:55:51
御認識のとおり、非正規雇用労働者数、年々増加しているものと承知しておりますけれども、こうした非正規雇用労働者の増加の背景としては、先ほど申し上げましたとおり、実は女性の労働への参加、さらには健康な高齢者の参加といったようなものがあって、就労参加が進む中で、労働者のニーズより増加してきた面もあると考えます。一方で、これまで非正規雇用労働者の正社員化の支援に取り組んできておりまして、不本意に非正規雇用労働者の割合は減少してきていると考えます。厚生労働省といたしましては、この非正規雇用労働者のさらなる処遇改善に向けて、最低賃金の引上げや賃上げしやすい環境整備を取り組むことに加えて、同一労働・同一賃金の遵守徹底を引き続き図ってまいります。また、希望する方が正社員として就労することができるよう、正社員化に取り組む事業主への支援を行うとともに、ハローワークにおいて担当者性を決める、細かに就職支援を実施していくというふうに考えております。さらに、今般取りまとめられた総合経済対策においても、同一労働・同一賃金のさらなる遵守徹底の取組や、キャリアアップ助成金の支給額増額や、加算措置の拡充、在職中の非正規雇用労働者のリスキリング支援等を盛り込んだところでありまして、こうした施策を確実に続けていくということを通じて、我が国のこの経済の再構築を図っていく。そして、御指摘の委員が…御指摘申し上げます答弁は、質疑者の質問の趣旨を踏まえて、簡潔に明瞭にお願いいたします。失礼をいたしました。まさに過去における様々なマクロなベースでの政策の課題というものが、残念ながら市場経済と相まって、この我が国の現状を作り出してきたということが認識をしております。
1:58:12
大臣、答弁書読まれるから、僕の質問とのやりとりが噛み合わなくなっちゃうんですよ。端的に質問のやりとりでぜひ議論させてください。大臣、じゃあ、女性の労働参加があったから非正規が増えた、じゃあ女性は非正規でいいって言ってるんですか。そういうことですか。それは違うでしょう。大臣、先ほどの答弁ちょっと修正された方がいいですよ。今、全国の女性たちが、じゃあ女性の労働が増えて、じゃあ我々は非正規でいいと、大臣がそういう意見なのかって、そういう風に受け止められますよ。
1:58:44
あの、これはもう、改めて、新たに労働に参加されてきた女性の皆様方の、それぞれのニーズに基づいて増えてきているところがあると思います。ただし、先ほども申し上げた通り、実際に、この年収の壁のような問題があることは事実であります。したがって、こうした問題に関しては、新たなパッケージを作って、これをしっかりと克服できる、そうした仕組みも作っているところです。したがって、女性の労働参加というものが、当初、このような形で、非正規雇用の中で吸収されていた。しかし、それを改めて、こういった非正規雇用から正規雇用に、移していくための政策的な支援が必要になってきていると、こう申し上げているわけであります。
1:59:37
大臣、ちょっとそのご認識は改めて、変えられた方がいいですよ。そんなご認識されていたら、今の現状の多くの女性の労働者が、希望しても、なかなか希望する職に就けない、希望する働き方ができない、目の前にそれしかなかったから、やむを得ず、そうせざるを得なかった方々が、この30年、本当に多く苦労されてきたわけじゃないですか。そういう女性の方々が、今、労働を迎えられる、でも社会保険にも入れていない、年金も国民年金でも万額も払えていないから、低年金に苦しんでおられる、労働不安で、そのことを大臣、もう一回ちゃんと考えられたらどうですか。それを理解しないと、重ねてさっき申し上げた、今何をやるべきかが見えないと、申し上げているんですよ。企業に女性金やって、企業の女性金でって、そんなこと言っているから、間違った政策しかできず、それじゃ変わらないですよ。我々は、大臣、本当にこの30年の政策の失敗、つまり、政治が政策の転換によって、非正規の拡大、まん延、固定化を 許してきてしまった、という反省認識に立つのであれば、
2:00:57
政策を変えて、もう原則、非正規公用的な働きで許さないと、入口規制を設ける、「同一労働、同一賃金」っておっしゃるけど、それではだめで、「同一価値労働、同一賃金」、ILO105条約に則った、きちんと制度設計を日本国内でもやらなきゃだめで、そういった御認識を大臣、ぜひ持っていただけないですかね。
2:01:23
石橋委員からの極めて誠実な御議論というものは、確かに受けたまわりました。これから確実にこうした労働政策について、そういったILOを含めて、国際的な見地からも、私自身の見識をきちんと深めていきたいと思います。そして、その中で、我が国が現実に抱えている、非正規雇用の課題について、確実に一つ一つ解決をしていく、そういった政策を私自身が打ち出していくのが責務と思っております。
2:02:02
これから今、そうおっしゃっていただくのであれば、具体的な様々な提案させていただきますので、大臣、ぜひ建設的な、我が国労働者、とりわけ女性の方々、御高齢の方々、みんな一生懸命、懸命に働いておられます。そういった方々が、本当に安心して働いて、安心して暮らしていける、そういった労働雇用政策をつくるということでは協力しますよ。であれば大臣、しっかりとそれを 受け止めて、具体的な認識をとっていただきたい。その上で、閣論いくつかお話しさせていただきますが、ちょっと一点ですね、先ほど、自民党の山田理事が、あんまり山田さんと政策合わないと思うのですが、この点はもうもろに、先ほど言っていただいた、介護福祉労働者の賃上げ、これもう必須だということは、まったく同じ思いでありまして、今日資料で一位お配りをしておりますが、ちょっと大臣、僕びっくりしたんですね。今、介護職員の賃上げ、話出ていますが、なんか大臣、今、月額6,000円でいいと、これは妥当だと。大臣、なんか現場の視察に行ったときに、報道陣にそういった見解を言われて、現場の皆さんが驚いて、何だこりゃと。絶望されておるという声は、これ大臣に届いているんですかね。大臣、これ本当にこんなことを おっしゃったんですか。6,000円で妥当だと。
2:03:30
私が言いたかったことは、別にその数字ではなくて、むしろこうした賃金格差というものが、現実に全労働者の賃金上昇率と、それからこの医療介護福祉における、労働者の賃金引上げ率というものとの間の格差というものがあって、それを確実に克服していくことが必要だということを、私はこのときにも申し上げて、なおかつ、まだこれは最終的に決まっているわけではないんですよ、ということを申し上げたのでありますけれども、こうした数字が一人歩きしてしまったということは、私にとっては説明の仕方が大変悪かったなと、その反省をして、そしてその後、きちんと訂正をさせていただいているところでございます。
2:04:31
これは10月19日の発言だったんですね。したがって、10月19日の発言は、今年度の春冬における全産業平均の賃上げ率が3%台である一方、医療介護分野の賃上げ率は1%台にとどまっていることを踏まえ、これ以上給与の格差を広げてはならないという考え方のもとに、改善を図ることが妥当だという趣旨で申し上げたものです。こういう形で整理をさせていただきました。
2:05:09
先ほど山田理事からも質問がありました。大臣、所信でも明確におっしゃっていますね。物価上昇に負けない賃上げを実現するのであると、全ての労働者にということだと思いますが、ということであれば、介護職員はじめ、高低価格の方々も含めてですけれども、物価上昇に負けない賃上げを必ず実現するという決意でよろしいですね。
2:05:40
私自身、医療介護分野における喫緊の課題として、人材確保に向けての賃金の引上げというものが、非常に重要な財政措置となると認識しております。具体的な対応策は、今、本当に最終調整の段階にございますので、そのを受けた形で、実際にまずは、今回補正予算を通じて、経済対策を中で、この問題にまずしっかり取り組んで、ただ、これは今年度の話になります。それと、それから年末におけるトリプル改定というものと組み合わせて、この分野における労働者の賃金の引上げというものを、しっかりと進めていかなければならないと、こう考えているところであります。
2:06:36
はっきりおっしゃって、決意もおっしゃっていただけないので、これ、現実で蓋を開けてみたら、本当に全く物価上昇に追いつかない、そんなレベルの話だったら、この厚生労働委員会も持たないのではないかと、極めて懸念しますが、大臣も物価上昇に負けない賃上げを、しかも全ての働く者ということで、初心でおっしゃったわけですから、その決意で何としてもそれを達成してほしいということ、これはぜひ今後の大臣の頑張り奮闘を見ていきたいと思います。その上で、今日全ての働く者という観点でいうと、この間ずっとこの場でも偽装受け負い、偽装個人事業主の話をしてきました。これまで政府厚労省も多様な働き方、多様な働き方と言いながら、結局本来労働者でありながら、労働法制に守られない、つまり使用者が、使用者責任を逃れるために、偽装的に個人事業主フリーランスを使って、そうして様々なビジネスをやってきた、それを許してきた政府厚生労働省の責任は極めて重いと思いますが、先日、これは僕すごく評価をしておりますが、老期省が大手アマゾンの下請けの企業に対する労災認定を行いました。労働者であるということで、労災認定をした極めて画期的な判断だというふうに思います。であれば、資料の3に詳細を付けしておりますので、ご覧をいただければと思いますが、であれば大臣、もうこれ老期省が、こういった働き方は、これはもう労働者であると、使用者従属性が認められると言われたわけですから、これはもう明確に、こういった働き方をしている全ての方々は、労働者である、労災だけではない、労働基準法を含めた労働者保護法制の適用があるべきであるというご判断を、大臣、大臣の政治決断も含めて、明確にされて、全国に通知をされ、そして法改正に向けた認識を取れるべきだと思いますが、いかがですか。
2:08:57
あの、この点については、ちょっと石橋委員と異なる認識があります。やはりフリーランスの中にはですね、実際にそうした個人事業主として、フリーランスの形を自ら好む方々もいるわけです。したがって、全労働者に同じ考え方で、これを適用するというわけにはいきません。私はね、むしろこの仕組みというものが悪用されて、そして実際に健全な労働環境が整備されていなかったとしたら、それは極めて深刻な問題だというふうに考えております。したがって、その時にですね、実態として労働者に該当する方であるのか、労働基準関係法令による保護を適切に受けられるようにすること、これが重要であるというふうに考えております。同様の形態へ、働く方への周知を図るなど、必要な対応をきちんと検討していきですね、こうした仕組みというものが、先ほど委員申し上げられたような形で、悪用されることがないように、その取り締まりの仕組みをしっかりと強化していくことが、私は必要だと思っております。
2:10:20
決して全てのフリーランスにということは全然言っていませんので、今回でいけば、アマゾンの配達員、下請け、こういう働き方をされている方々はたくさんおられるので、少なくともまずこういった働き方をされている方々については、もう明確化すべきではないかということを申し上げているわけです。大臣、じゃあ悪用されないように、まさにこれは悪用されているわけです、残念ながら。悪用されないように取り締まり、取り組み、では具体的に何をされるんですか。具体的にどうされるのか、それはちょっとここで大臣の決意をお願いします。
2:10:56
今申し上げたとおりですね、この労働者に該当された方々が実際に存在して、実際に事業主の方で起こした違反が認められる場合には、厳正な監督指導が行われるように徹底させるのが私の役割であります。したがって、令和4年12月に取りまとめられました全世代型の社会保障構築会議の報告書 を踏まえて、労働基準監督署において労働者であると判断した事案については、日本年金機構や都道府県労働局に情報提供することとなっております。この仕組みを活用して、社会保険、労働保険の適用促進も図っていく。そして、フリーランスなどの労働関係法令の適用対象を該当される働き方をする方の就業者保護の在り方については、本年4月に成立をいたしました特定受諾事業者に関わる取引の適正化等に関する法律の附帯決議において、本法の施行状況等を踏まえ検討をして、必要な措置を講ずるということになっておりますので、この趣旨に沿ってその役割を果たしていきたいと思っております。
2:12:13
だからその趣旨に沿って、もう今回はこういうアマゾンの配達員に対する労基所の判断が出たわけですから、同様の累次の方々が