19:35
これより、予算委員会第2分科会を開会いたします。令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算及び、令和5年度政府関係機関予算中、総務省所管について、昨日に引き続き質疑を行います。この際、分科委員各委員に申し上げます。質疑の持ち時間はこれを遵守され、厳守され、議事進行にご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。なお、政府当局におかれましては、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
20:23
おはようございます。住民誌の瀬戸貴一です。この度は質問の機会をいただき、誠にありがとうございます。関係者の皆様に感謝いたしま す。さて、新型コロナの3年間でデジタル化は大きく進展しました。また、環境問題も誰もが関わらざるを得ない、そういった状況になってきました。そのような環境変化の中で、都市と地方で経済的に明暗も分かれ、また新たな課題も出てきました。私の脅威、香川出身の大平本総理は、田園都市構想を通じまして、地方の活力の重要性を唱えられました。都市も地方もの発展、そういった観点から、今日質問させていただきたいと、そのように思っております。まず最初に、地方局の経営基盤強化についてです。テレビ番内の流れが大きく加速しています。若者でテレビを見ないという人が結構出てきている。YouTubeやNetflix等を見て時間を過ごすようであります。しかし動画配信サービス等を見ていますと、同じような内容のコンテンツばかりを見てみるようになってしまいがちです。つまりフィルターバブルという状態になってしまうということだと思います。そうすると偏った考えを持つようになってしまうことが起きてしまいます。これは民主主義の発展にとっても、私は非常に危険なことだというふうに考えております。民主主義の健全な発展のためにも、テレビがしっかり残っていくべきと考えておりまして、そういった観点から、地方の放送局の経営基盤強化についてお伺いします。地方の放送局は人口減少等を背景としまして、経営の揺らぎが従来から指摘されてきたところです。近年では新型コロナウイルスの影響により、さらなる広告収入の減少によりまして収益力は低下しています。経営上苦しい立場に置かれることとなっております。放送業界においては、かねてから在局5社と地方局との経営体力の差が指摘されてきました。放送業界全体の売上高における企業局の割合と、地方局の割合はどのようになっているかお尋ねします。同様に営業創益の割合についてもお尋ねします。
22:48
お答え申し上げます。令和3年度決算の数字でございますが、地上民放テレビ127社、全体の売上高は日帳579億円でありまして、そのうち在居企業5社の占める割合は53%、在販・在名・広域局8社が16%、その他ローカル局114社で31%となっています。また、地上民放テレビ社全体の営業創益につきましては1574億円でありまして、そのうち在居企業の占める割合は59%、在販・在名・広域局は17%、ローカル局は24%となっております。
23:35
聞いておりますと、売上だけの減少率は、企業局と変わらないようでありますけれども、しかし地方局において営業創益が大きく減少しておるということをお聞きしております。地方局の営業創益の減少には、送信設備の維持費が大きな影響を与えているとの指摘もありますが、実際何が最も大きな影響を与えているのでしょうか。
24:09
お答え申し上げます。インターネットメディアも広告費の大幅な進駐に伴い、放送メディアにおける広告収入は減少傾向となっておりまして、放送事業全体における売上規模は年々縮小してきているところでございます。加えまして、番組制作費、人件費、設備の維持費などのコスト削減が年々困難になっていることや、マスター設備更新等に伴い発生する減価消費額が営業利益の確保に大きな影響を与えているものと認識しております。
24:43
この地方局について、平時のニュース提供、そして災害時の正確な情報の伝達断としての重要なインフラの一部になっていると認識しておりまして、この地方の放送局の経営基盤を強化するための予算を確保し、具体的な支援策を展開する必要があると思いますが、総務省としての見解をお聞かせください。
25:11
文会員御指摘の課題、私どもも取り組んでまいらなければいかないと考えております。御案内のとおり、我が国の放送は、各地域において受信料収入を在限とする公共放送であるNHKと、主として広告料収入を在限とする民間放送とのいわゆる二元体制のもとで、切磋琢磨することで、国民生活や経済活動に欠かせない情報の基盤として機能を果たしてまいりました。ローカル局についても、この二元体制のもとで、地域情報や災害情報の発信などの社会に不可欠な情報を広く国民に伝えるという非常に重要な役割を担ってまいりました。一方、これも文会員御指摘のとおり、近年インターネット動画配信の普及や若者のテレビバランスなど、放送を取り巻く環境が大きく変化している中において、地域情報の発信の機能も含めて、放送の情報基盤としての機能が将来にわたっても十分に発揮され、国民に必要な情報がしっかり行き届くよう、ローカル局の経営基盤の強化が必要と考えております。こうした課題認識の下、総務省では有識者検討会を通じて、放送の将来像について検討を進めておりまして、昨年8月には、中経局の共同利用やマスター設備の効率化などの放送インフラに係るコスト負担軽減、放送コンテンツのインターネット配信の推進、資本規制の見直しなどの経営基盤強化を柱とする第一次取りまとめを公表いたしたところでございます。本取りまとめの内容を 踏まえた制度見直しを順次進めており、本国会では放送法及び電波法の改正案を提出いたしたいと考えております。引き続き放送事業者の経営基盤を強化する方策について検討してまいりたいと思っております。
26:57
ローカル局は本当に厳しくなってきております。ぜひ今度放送法を提出するということでございますけれども、また前に進めていっていただきたいと思います。民主主義の健全な発展という観点からも、極めて重要な社会インフラであります。そのコンテンツ政策にしっかりと注力できるようにすることが重要であります。コスト負担の軽減、インターネット配信等へのサポート、資本力の強化等について、引き続き支援をお願いしています。それでは大臣、ご退出いただいて結構でございます。はい、ありがとうございます。はい。
27:52
続きまして、自治体のDX推進についてお伺いいたします。現在、国と自治体が連携し、自治体DXを急速に推進しようとしているところです。しかし、特に地方ではデジタル人材の不足をありまして、なかなか効率的なDX推進ができない状態であると認識しております。私もよく地元でデジタル人材の紹介を頼まれるんですね、自治体からですね。全体のグランドデザインまで描いてほしいというですね、そういった要望もあったりしまして、ただこのような虎の子人材はですね、民間でも探すのが難しい、そういった状況でもあります。DXを円滑に推進するためのデジタル人材の確保育成が急務と考えております。総務省でも都道府県等による市町村支援のための財政措置等、いろいろと取り組んでいただいているところと存じます。そこで、CIO補佐官を置いている都道府県や市町村はどれぐらいあるのかお尋ねします。
28:56
お答えいたします。ご指摘のとおり、自治体DXを着実に推進するためには、CIOのマネジメント、専門的地点地から全般に補佐するCIO補佐官等の 確保が重要でございますが、特に内部に専門的な地権を有する人材が不足しがちな市町村において、外部課の任用等によりCIO補佐官等を確保する取組を、総務省として令和3年度から推進しております。令和4年9月1日時点では、CIO補佐官等として外部人材を活用している団体は、都道府県で17団体、市区町村で155団体でございまして、現在各団体において取組が進めているところでございます。
29:41
はい、ありがとうございます。17団体、都道府県で17団体ということです。また市町村でも155ということで、これからもまだまだ伸ばしていっていただきたいと思っておりますけれども、このCIO補佐官の任用と言いましても、高度デジタル人材は全国的にも限られておりまして、すべての基礎自治体に配置することはなかなか困難ではないかというふうには思います。そのような課題に対しまして、総務省として今後どのように取り組んでいくお考えでしょうか。
30:18
お答えをいたします。瀬戸分科員の御指摘のとおり、自治体DXの推進のためにはデジタル人材の確保が急務でございますけれども、我が国では官民を問わずデジタル人材の需給が逼迫しているものと認知をしております。そこで総務省では、地方公共団体におけるデジタル人材の確保育成を推進する取組を大幅に強化することといたしまして、昨年12月には松本総務大臣から全国の都道府県知事、副町村長に対しまして、デジタル人材の確保育成に向けた積極的な取組を要請する書顧を発出いたしました。その上で、具体的な取組としては、都道府県等における市町村支援のためのデジタル人材の確保に要する経費について、新たに特別公正措置を講ずることとしておりまして、公益的な人材の確保にも取り組むほか、地方公共団体におけるDXの取組を支援するための専門アドバイザーの派遣を新たな仕組みにより充実強化してまいります。また、中長期的な観点からは、地方公共団体におけるDXの取組の中核を担う職員の育成にも取り組むことが重要と考えておりまして、こうした職員の育成に要する経費について、新たに特別公正措置を講ずるとともに、関係機関における地方公務員向けの研修の充実などにも取り組みます。こうした取組によりまして、デジタル人材の確保、育成の取組が着実に進むよう、総務省としてしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
31:54
この人材確保の問題というのは、給与の問題も多分あるんだというふうに思っていまして、地方で、いわゆる公務員並みの給与でいくと、なかなかつまらないという問題もあるのかもしれませんが、ただ、もう一つ、地方自治体の勤務体制についても、検討する必要があるのではないかというふうに思っております。実際、リモートと現地勤務を組み合わせていいのであれば、地方に行って仕事をしてもいいというDX人材の方もいらっしゃいます。ただ、地方の自治体では、常駐で仕事をしてほしいという、そういった希望が多くて、なかなかマッチングが進まないというのが現状ではないかというふうに思っております。自治体がまた柔軟な勤務体 制をとることも必要かもしれないというふうに思っておりまして、地方に寄り添った細やかな対策をこれからもお願いいたします。続きまして、医療機関のサイバーセキュリティについてお尋ねしたいと思います。近年、病院を狙ったランサムウェア攻撃の被害が相次いで発生し、外来診療や一部の手術を一時的に停止さざるを得なくなるなどの被害が生じております。医療サービスはまさに国民の生命に直結するサービスでありまして、病院はいわゆる重要インフラ事業者に指定されている事業者であることから、抜本的な対策が急務であるというふうに考えております。厚生労働省においては、近年の病院におけるサイバー攻撃被害の発生を受けて、さまざまな対策を行われきたことと存じます。サイバーセキュリティ対策においては、事業者間の連携や担当者や一般職への訓練、教育といった形で、効果的な予防対策を進めていくことも重要であります。そこで、昨年10月末に、大阪救世機総合医療センターに対するサイバー攻撃がありましたが、その際の対応を通じて、どのような知見を得られたかお尋ねします。そして、今後その知見を踏まえつつ、どのように医療機関へのサイバーセキュリティインシデントへの対策を強化していくのか、お伺いします。
34:18
厚生労働省 上医薬産業振興 医療情報審議官
34:25
お答え申し上げます。厚生労働省では、医療情報システムの安全管理に関するガイドラインというものを設けておりますが、これを昨年3月に改定いたしまして、医療機関に対しまして、バックアップデータの保存、サイバー攻撃を想定した訓練の実施などの対策を強化するように求めているところでございます。これに対応を行うにあたりまして、医療機関に必要な人材を育成するために、医療機関の経営者や医療従事者向けのサイバーセキュリティ対策に関する研修、また研修資材の提供を行っております。また、診療報酬におきましても、令和4年度の改定におきまして、診療力体制加算の要件として、400床以上の医療機関において、医療情報システム安全管理責任者を配置し、職員に対する情報セキュリティに関する研修を行うこと、医療情報システムのバックアップ体制を確保することが望ましいこととして、医療機関の体制の評価を行っているほか、昨年9月にはさらなる強化策を取りまとめまして、医療機関では対応が困難な初動対応に直接支援をする仕組みを構築した ところでございます。昨年10月に発生しました大阪急性器総合医療センターへのサイバー攻撃事案に対しましては、この仕組みを活用いたしまして、速やかに専門家を派遣して、感染原因の特定対応の指示といった初動対応の支援を行ったところでございます。この事案を踏まえまして、昨年11月には全国の医療機関に対しまして、リスク低減のための措置、遺伝との早期検知、発生時の適切な対処、といったサイバーセキュリティ対策が適切に講じられているかどうかについての注意喚起を行っております。特に本事案では、委託先事業者を経由した攻撃であったことがございますので、これを含む関係事業者のセキュリティの管理体制を確認した上で、関係事業者とのネットワークの接続点、特にインターネットの接続点をすべて管理官において、脆弱性の対策を実施することを求めたところでございます。これらにつきましては、私の医療機関等情報支援システム、いわゆるG-MISを用いまして、対策強化の対応状況の調査を行っているところでございます。この結果を踏まえまして、さらに必要なセキュリティ対策について検討していきたいと思います。引き続き、サイバーセキュリティ対策が医療機関でしっかりとられるように、関係省庁との連絡として連携しながら必要な対策を行ってまいりたいと考えております。
36:41
はい、ありがとうございます。診療報酬も出るようになってきたということですし、またG-MISを使っての調査も行ってきているということでもあります。まず、病院の方はまだまだサイバーセキュリティについて観点が非常に薄いという病院が多いと思います。まずは、この医療機関の実態調査を行うところが大切だというふうに思っておりまして、しっかりとした調査を行っているということでありますけれども、実効性のある調査をお願いいたします。また、初動対応としまして、今回ソフトウェア協会の方に人員をすぐに送って病院の支援をしたということは、病院にとっても非常に心強かったのではないかというふうにも思っております。ずっとこれをこれから待っていくのかという問題はありますが、現段階では国の一歩前に出る姿勢も大切だというふうに思っているところであります。医療分野におけるサイバーセキュリティの確保は極めて重要な課題と考えておりますし、また初動対応の支援等も通じて得られた試験などを分野をまたいで共有することも国全体のサイバーセキュリティを考える上で重要と考えております。分野横断的な取組となりますと、厚生労働省だけではなかなか難しいところがあります。先ほどの初動対応の関係では支援をする段階で個人情報委員会や警察にも情報共有をしながら対応したというふうにも聞いております。そこでサイバーセキュリティについて重要インフラ間の分野をまたいだ連携も重要と考えますが、日古における分野横断的な取組についてお伺いします。
38:26
お答え申し上げます。我が国の経済社会は先生ご指摘のとおり、医療分野をはじめ電力、情報通信、金融等様々な重要インフラサービスの継続的な提供に臨んでおり、安心で安全な社会の実現には脅威が年々高まっているこれらの重要インフラのサイバーセキュリティを確保し、強靭性を高めることは不決さというふうに認識することとなります。このため、政府は、政府と重要インフラ事業者等とのサイバーセキュリティに係る共通の行動計画を策定し、重要インフラ14分野が各参加 する分野横断的演習の実施や、官民の情報共有体制の構築などの取組を進めているところでございます。分野横断的演習は、重要インフラ事業者の障害対応体制が有効に機能するかを確認し、改善につなげていくことを目的に、毎年度実施するものでございまして、今年度は重要インフラ全14分野から5,500名を超える者が参加するところでございます。また、重要インフラ事業者がサイバー攻撃を受けた際には、内閣サイバーセキュリティセンターでは、速やかに情報収集を行うともに、兵装を含め適切な防御策を講じられるよう、サービス障害や脅威・脆弱性などに関する情報を、重要インフラ事業者や関係省庁等と共有することとしているところでございます。政府といたしましては、引き続き重要インフラ事業者のサイバーセキュリティの確保のため、官民一体で取組を進めていただきたいと考えているところでございます。
39:52
ありがとうございます。分野横断的に演習を行っている、また情報提供もこれからもしていっているということであります。今ちょう どNISQの在り方について検討されておりますけれども、今後とも各省との連携というのを密にやっていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いしたいと思います。続きまして、光ファイバの整備についてお伺いします。
40:18
地方では今も光ファイバが未整備の地域が多く残っております。私の地元、三木町という町があるんですけれども、三幹部において未整備地域を抱えており、町長や住民の方々から整備の要望が寄せられております。しかし、地方では設備投資に対して十分な加入が見込めないという再三性の問題から、民間事業者によるブロードバンドの接続環境が整備されにくいという実情があります。総務省が策定したデジタル田園都市国家インフラ整備計画では、もともと2030年までに光ファイバのセターカバー率を99.9%を予定していたところ、前倒しで2027年度末までにこれを目指すということですけれども、現在どのような状況となっているかお伺いします。
41:11
お答えいたします。ご指摘の光ファイバのセターカバー率につきましては、2020年度末時点で99.3%となっており、2021年度末時点では99.7%となる見込みでございます。
41:32
はい、ありがとうございます。99.7%まで2021年度末でいっているということで、順調に進んでいるのではないかと思いますが、これから逆に言うと難しいところが残ってきているのかというふうにも思います。例えば私のこの地元、三木町の三貫部などの一部未整備地域について、こうした地域が残されないようにしていただきたいというふうに考えておりますけれども、国としてどのように支援して整備を進めていくのかお伺いします。
42:07
瀬戸先生御指摘のとおり、光ファイバ未整備地域の整備を推進することで、デジタル環境における地域間の格差をなくすことが重要であると考えております。総務省では昨年3月にデジタル田園都市国家インフラ整備計画を策定し、例えば光ファイバについては2027年度末までに世帯率99.9%などの整備目標を掲げるなど、デジタル基盤の整備の活用をおかねに取り組んでおります。特に三幹部での地域的に条件が不利益な地域での光ファイバの整備については、補助金による支援を行うとともに、自治体や通信事業者等で構成される地域協議会を開催し、個々の地域の実情を踏まえた整備を進めてまいります。引き続き、地域の声を丁寧にお伺いしながら、国民の誰もがデジタル化の恩恵を実感できる社会の実績に向け、全力で取り組んでまいります。
43:08
ありがとうございます。ぜひ推進力をもって進めていただきたいと思います。ただ、三幹部においては、ランニングコストが後々負担になるということで、なかなかどうしても整備が進まないというところもあるかもしれません。今後どのような対応を考えているか、お伺いします。
43:35
ご指摘のとおり、三幹部などの地域においては、光ファイバの整備後に予想されるランニングコストの負担が障害となって、整備がこれまで進みづらかったところでございます。このため、昨年の電気通信事業法の改正により、不採算地域における光ファイバ等のブロードバンドサービスのランニングコストに支援する新たなユニバーサルサービス制度を創設いたしました。これを受けて、総務省では現在、法律の施行に向けた省令などの具体的な制度整備に取り組んでおります。この制度整備に当たりましては、効率性の観点から、光ファイバ等の有線ブロードバンドに加えて、地域BWAやローカル5Gなどの無線を用いた固定ブロードバンドもユニバーサルサービスの範囲に含めていきたいと考えております。総務省としては、引き続き地域の声を丁寧にお伺いしながら、光ファイバ等の整備を促進してまいりたいと考えております。
44:36
ありがとうございます。いろいろな手段があると思います。そういった手段を、なるべくユニバーサルサービスも含めていって、地域の整備にご尽力いただきたいと思います。地域の実情に沿った、きめ細やかな支援をお願いいたします。最後に、データセンターの国内立地再エネ関係についてお伺いします。経済安全保障の観点からも、データセンターの国内立地化が進められているところでもあります。令和3年度には、総務省と経産省によるデータセンター、海底ゲーブル等の地方分散によるデジタルインフラ強靭化事業が開始されました。今後5年間で10カ所の地方データセンター拠点を整備することとされておりますけれども、どういうような支援策を考えているのか、また、この進捗状況についてお尋ねします。
45:35
ご指摘のとおり、総務省は岸田内閣が掲げるデジタル田園都市国家構想の実現に向けて、経済産業省と連携してデータセンターの分散立地を進めてございます。具体的には、令和4年3月に策定したデジタル田園都市国家インフラ整備計画の中で、10数カ所の地域の地方のデータセンターの拠点を整備を行うこととしてございます。その実現に向けて、令和3年度補正予算によりデジタルインフラ整備基金を設置しまして、令和4年6月に公募を通じ7カ所のデータセンター事業を採択したところでございます。総務省としては、引き続き関係省庁とも連携し、データセンターをはじめとするデジタルインフラの整備に取り組んでまいります。
46:29
データセンター、非常に初期投資が巨額であるため、補助制度を使って数十億円の支援がなされることは、国内立地下にも大きく貢献することと思いますので、しっかりと前に進めていただきますようにお願い申し上げます。また、2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略では、2040年までにデータセンターのカーボンニュートラル化を目指すとされております。データセンターは多くの電力を消費するため、再エネ化は非常に優先度の高い重要な政策であるとも考えております。その点、一部の事業者からは、再エネ依頼の電気調達の支援があるとありがたいという、そういった声も聞かれます。さらに、総務省と環境省が連携し、再エネ導入の設備の新設や改修等への補助事業も展開されるところと存じておりますけれども、こうした再エネ依頼の電気は、通常の電気よりもさらに高額になってしまうと。その差額分でも支援があれば、再エネ化推進に役立つというところかと思いますが、いかがでしょうか。
47:42
お答え申し上げます。2050年カーボンニュータル達成に向けては、今後予想されるデジタル化の進展に伴う電力消費量の増加に対応することが大変重要でございます。環境省では、再エネ調達に要する費用に対する直接の支援は行っていないものの、徹底した省エネを行いながら、地域再エネを最大限活用することで、ゼロエミッション化を目指すデータセンターのモデル創出を支援しております。具体的には、データセンターを新設する際の再エネ設備、省エネ設備、蓄電池等の導入支援を行っておりますし、また、既存のデータセンターにおいて再エネ設備を導入する際にも、当該再エネ設備の導入や省エネ設備の回収への支援を行っております。また、企業向けには、再エネ調達手法について解説したガイドを作成し、多様な調達方法を周知しております。再エネの大量導入に向けては、再エネの価格自体を低下させていくことが重要でございまして、こうした取組を通じて、脱炭素とデジタル化の両立を図ってまいります。
48:56
ありがとうございます。現段階のところは、なかなか設備に対する補助ということでありまして、なかなか電力自体に対するということはないようでありますけれども、また 再エネ由来の電気料金を下げること、そしてまた、その価格がどうしても埋まらない場合には、今後ともご検討いただければ幸いでございます。以上、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。これにて、瀬戸貴勝君の質疑は終了いたしました。
49:55
はい、おはようございます。森山博之理研務省でございます。予算委員会の総務費ということで、総務費の部分でいいますと、災害時のそれぞれの現場でのさらなる連携、あるいは整例指定都市へのさらなる権限移除、また郵便局ネットワークの有効活用やデジタルの進展に伴う個人情報保護の問題など、さまざまな問題お聞きしたいことがあるんですけれども、今日はまずは交付税の問題からさせていただきたいと思います。令和3年度会計検査員報告で指摘をされました特別交付税の重複算定について、この概要と対応についてまずお聞きをしたいと思います。
50:49
お答えいたします。委員からお話でございました会計検査員のご指摘は、特別交付税の算定に用いる基礎数値について、自治体からの報告に誤りがあり、特別交付税が課題に算定された事案だと承知しております。
51:12
はい。移住定住経費、それから地方創生推進交付金というようなものは重複で算定をされていたということなんですよね。交付税というのはそもそもどういう趣旨のものでしょうか。
51:33
お答えいたします。地方交付税は、地方交付税法第3条において、その使途を制限してはならないと規定されている一般財源でありまして、交付される地方交付税をどのように活用するかは、各地方自治体の判断に委ねられているところでございます。
51:52
はい。地方交付税は一般財源ということなんですね。交付税の94%、これについては普通交付税という形で、機械的に明確に割り振られるということになっておりますけれども、残りの6%が特別交付税というような形で、こんな形の計算式だということは毎年変わる。割りは特別な事情によって割り振っていくということになっております。でもね、これ特別な事情によって割り振る、でも使途は一般財源であるというようなところにグレーゾーンがあるわけでして、もし一般財源だということであるのであれば、使途をこの分この分というような形で足し算をするのではない形でやるということもあるでしょうし、今すぐできることとしては、まずどういう計算式であるのかというのが、横々担当担当によってきちんと共有をされていないのではないか。特に小さな市役所などとなってくると、今年は何と何を足せばいいのだろうかということで戸惑うという声も聞きます。これについてはどのように お考えでしょうか。
53:12
お答えいたします。今ご指摘ありました通り、普通交付税はすべて客観的な指標によって算定されることになっております。一方特別交付税は災害ですとか、除雪費ですとか、なかなか三式だけではなかなかすべて算定できない。こういうものもございまして、需要を積み上げるということもやっております。ただいずれにしましても、今おっしゃった通り、なるべく地方団体には、今年は例えばこういうのが対象になりますよとか、あるいはなるべく三式化してルール化するとか、こういった問い込みはこれまでもやっておりますし、今後とも続けてまいりたいと思っております。
53:48
これまでもやっているということなんですが、重複をして計算をされてしまった。そしてまた、庁内でそれを 気づくことができなかった。そして、総務省に上がってきたけれども、会計検査員の報告までは、総務省の方も気づくことができなかったということですけれども、これについてはどのようにお考えですか。
54:12
お答えいたします。今ご指摘になりました会計検査員からの指摘を受けまして、私ども今年度も自治体に対して基礎数値を紹介する際に、今ご指摘の特に誤りやすい項目、こうしたものについては、基礎数値法官にあたってちゃんとしっかり確認してください、通知を行いまして、またいろいろな説明会の場がございますので、今回例えば今定住の話とか、仮想の問題とか、これまで指摘されたり、重複が見られたものについては、しっかりとよくチェックしてくださいね。こういったことも注意喚起も行っております。今後とも自治体の皆様の協力をいただきながら、正確な算定に努めてまいりたいと存じます。
54:54
説明に努める、そして透明化をするということで、目の前できることはやっていただいているということなんですけれども、特別交付税の問題というのは、例えば総務省から副知事が、あるいは副市長が来ているから、あそこは多いんじゃないかとか、あるいはどこかの政治家がいるから、ここに引っ張ってきたんじゃないかとか、こういう不信感の源になっているという部分もあるかと思います。隣の町とうちが違うよ、なんでなんだ、とか、市役所なりの町内でも会話がされるというようなこともありまして、多くの人がわからない、特に関わっている人たちでさえわからないというような部分が不信感の源になっているのかと思います。どういう計算式でやるのかということをきちんと徹底をして、説明をしていただくとともに、基本的には計算できるものは補助金という形で、これに使ってくださいねというふうに振り分けていくという努力も必要かと思いますが、透明化、そして特別交付税というやり方自体の見直し、これも含めて大臣の御所見を伺います。
56:09
今、会見検査員の御指摘については、局長から申し上げたとおり、私どもとしても承知をいたしているところでございます。その上で今、特別交付税のお話もございましたが、やはり自治体が多様な、幅広い住民の皆様からの行政ニーズに応えていく。これを地方の行財政を所管する総務省としては、後押しをするという意味で、特別交付税の制度をもって、様々な形での自治体の財政需要にお応えをさせていただいている。その意味では、おっしゃったように、透明化であるとか、また様々な算定方式があるということについての御指摘かというふうに思いますが、行政ニーズが多様であるということから、それにしっかりと財政需要の面で支えていくという意味では、この制度そのものも必要なのではないかというふうに思っておるところでございます。その上で、これまでも算定ミスを防止するために、基礎数値の報告様式において、算定対象となる経費や計算方法について、明確にわかりやすくお示しするよう努めてきたところでございますが、会計検査員からの指摘を受けまして、加えて今年度、自治体に対して基礎数値を紹介する際に、特に誤りやすい項目などについて、基礎数値報告に当たって確認をいただくように、通知を行うとともに、説明会の場などを通じた注意喚起も行っておるところでございます。自治体の皆様の協力をいただきながら、今後とも一層特別交付税の正確な算定に努めてまいりたいと考えております。
58:01
これは、B2C、いわゆる国民の皆さんに物事をお願いをする、あるいは申請をしてもらうというときもそうなのですが、書類が多いということが間違いの原因にもなりますし、また制度が細かく重くあるということ自身が、お金は欲しいけれども、その対応が大変というようなことで、かえって自治体に負担をかけてしまうということがあってもなりません。こういったことを、できるだけシンプルに、また説明をつくようにというような形で、さらにご努力をいただきたいと思いますし、この特別交付税については、やはり間違いが多いという指摘になっているかと思います。間違いが多いと、会計検査員に指摘をされているということを前提としながら、制度の見直しにも着手をいただきたいというふうに思います。会計検査員の報告については受けとめて、制度についてもやはり見直すべきは見直すということでよろしいですか。
59:07
先ほども申しましたけれども、おっしゃったようにシンプルにということでありますけれども、多様な行政ニーズに応えようとされている自治体の皆様を行財政で後押しをするという意味では、その多様なニーズに特別交付税の面からも応えをしなければいけないという点があるということ。また、簡素な形での書類という話でしたけれども、やはり私どもがこのようにお届けをしているものも、国民の皆様の負担に基づく財政の資金でもありますので、やはり正確性も必要であるということで、その両者を今いただいたお話も含めて、しっかりと両立できるように、制度の運用を含めて努めてまいりたいと思っております。
59:57
はい、どうぞよろしくお願いします。さて、ふるさと納税の問題です。2月16日の読売新聞でありますけれども、ふるさと納 税の返礼品経費138市町村が基準を超過、寄付の5割以下守られずという記事があります。先日、予算委員会でも、ふるさと納税、これは上限を設けてやっているんだというようなお話があっての検証だと思いますけれども、これについてのご説明をお願いいたします。
1:00:35
お答えいたします。ふるさと納税については、令和元年度から対象地方団体を国が指定する制度が導入されまして、ご承知のとおり、返礼割合が3割以下、かつ地場産品とすることのほかにですね、指定対象機関における募集費用の総額を給付金受入額の5割以下とすることなどの基準が定められているところでございます。令和3年度の募集費用の割合が5割を超過した団体、マスコミの報道にもございましたが、136団体あると承知しております。昨年10月の指定に際しましては、超過した理由及び、時期指定対象機関に向けた改善策の提出を求めた上で、指定を行っているところでございます。
1:01:26
3割5割というのは、一つの目安でこのルールをつくっていただいたかと思うのですが、このルールをつくったところで、今までぐっとアフティクセルをふかしていたのを急に止めることができなかったというような部分もあるのかと思いますけれども、経費をどう使っているかというところの中で、ふるさと納税の広告のサイトへの支出というものも、かなり大きな額になっているかと思います。これは民間の会社からすると、ふるさと納税という税金を使ったシステムを紹介するというようなことによって、多額の利益を得ることができる。逆に国民の税金が使われているという部分については、これはちょっとそこで競争されても困るなという思いがあります。例えば、寄付のサイトを総務省直営にするとか、というような形でコストカットをしつつ、税金の使い方というような部分であるべき姿に戻していくべきかと思いますが、いかがですか。
1:02:44
お答えいたします。先ほどご紹介いたしました、募集経費5割以下という基準でございますけれども、この中には当然ポータルサイト事業者に対する手数料等も含まれております。ポータルサイト事業者において、ポータルはポータルサイト上での寄付金募集のほか、この手数料の中には、地方団体を紹介するページの作成運営でありますとか、寄付の受付決済、寄付金受領証明書の作成、寄付者からの問い合わせ対応、返礼品の管理発送など、さまざまな業務を担っていると承知しております。こうした事業者については、全国のふるさと納税先団体の情報を求める寄付者のニーズというのは当然あるわけでございますけれども、一方で、地方団体におきましても、職員が限られている中で、ふるさと納税の募集や受入れに関する業務を委託したいと、こういう地方団体のニーズに応える形で普及定着してきたものと承知しております。先ほど申し上げましたとおりに、事業者が担っている業務が、単にポータルサイト上の各地方団体に係る寄付の募集や返礼品等の紹介にとどまらず、多岐にわたっている、こういうことを考えますと、ポータルサイトの運営を総務省が直営で行うというのは、なかなか現実的には難しいのではないかなと考えてございます。その上でございますけれども、令和3年に、ふるさと納税の健全な発展を目的といたしまして、主要ポータルサイト事業者が入った一般社団法人ふるさと納税協会というものが設立されております。総務省といたしまして、この協会と定期的に意見交換を行いまして、ふるさと納税の制度・趣旨や法令に定める基準を十分に踏まえた、節度ある取り組みをしていただくよう、協力要請しているところでございます。今後とも指定制度の下で、このふるさと納税制度が本来の趣旨に沿って適正に運営されるよう、取り組んでまいりたいと考えております。
1:05:04
節度ある運営ってどこまででしょうね。テレビのCMやってるんですよ。ふるさと納税やってください。結構著名なタレントさん使ってますよね。こういうことを考えるとかなり高いんですよ。テレビのCMね。こういうようなことを考えると、節度をもってやってくださいねということで十分なのか、というような ことも含めてのことがあるかと思います。この部分、元が税金、先ほどのお話でもありました。元が税金ということできちんとやっていただきたいと思いますし、東京五輪のお職の問題でも、やはり広告とか、あるいはイベント管理とか、そういった部分については、建物を建てるのと違って積算が難しいんですね。積算が難しいというところに税金を使うという部分についての緊張感、どうチェックをするのかというようなところも含めて、ぜひ気をつけて運営をいただく。また、本当に直営できる部分ないのか、といったことも検討いただきたいと思います。さらに先ほどの、先日の予算委員会の方でも少し触れましたけれども、ふるさと納税のそもそものあり方というところを言いますと、政策経費をしっかりと取るために、わざわざ大都市部の人たちの税金を地方部に回すというような機能があるんだというのが実態かと思います。その分を削った分がきちんと政策に使える、地方の特産品をね。特産品を売るにしても、こっちの店の分がふるさと納税の返礼品になっている。同じ業種だけどこっちの店のが使われていない、とかいうようなことで揉め事になったりとかいうようなことも含めて、行政としてもなかなか苦労していろんなことをやられていると思います。返礼品というものについて、やはり本来は政策経費だというところに重点を置いた形での運営をしていただきたいと思いますが、このふるさと納税の 制度について大臣いかがでしょうか。
1:07:14
はい。ふるさと納税を地方団体の政策に活用すべきとの点は大切な指摘だというふうに思っております。募集費用5割以下基準と申しますのも、地域を応援したいという納税者の思いに応えるためには、寄附金のうち少なくとも半分以上が寄附先の地域のために活用されるべきという考え方に基づくものでございます。指定制度の導入前後で比較すると、寄附金受入額に占める募集費用の割合は1割程度減少しているところで、総務省としては地方団体に対し、指定制度におけるルールの遵守を徹底するとともに関係する事業者に対しても、制度の趣旨や法令に定める基準を十分に踏まえた切磋ある取組を求めていくことが重要であると考えており、引き続き制度の適正な運用に努めてまいる所存でございます。局長からも今御答弁申し上げたとおりでございます。なお、各地方団体においてはクラウドファンディング型のふるさと納税をはじめ寄附金の使い道をあらかじめ明示して募集を行う事例も増えておりまして、例えば子ども食堂等の子育て分野や遠距離通学支援等の教育分野などの取組が行われております。こうした取組や地域の課題解決や魅力発信にもつながっているものと考えております。総務省としてもこうした有料事例の標個展開に取り組んでまいりたいと思っております。返礼品についての調達についてはそれぞれの自治体でお考えになっていることですので、コメントは差し控えたいと思いますが、地域の特産品の紹介ということも含めて、地域の活性化の側面も有しているかというふうに思っておりまして、その活用の方法やそれについてもそれぞれ各自治体でお考えをいただいてご利用いただいているのではないかというふうに考えております。
1:09:00
はい、ありがとうございます。このフルタノノーゼスタートのときには寄附文化の醸成というような部分もあるというふうにおっしゃったかと思います。寄附文化の醸成というところで言いますと、災害であるとかあるいはNGOの活動といったところについても横並びになっていくわけで、ふるさと納税だけ返礼品があるという形になると、寄附文化 自体に関する、じゃあやはり単なるボランティアよりもこっちのほうがいいかなというようなことの選び方にならないようにということも含めての部分で、政策経費への後押しをぜひお願いしたいと思います。さて、私は民放テレビ局の出身でして、スポットCMの料金が下がる、またテレビのCMがどんどんインターネットに流れているというこの業界の状況については非常に心を痛めておる一人でございますけれども、デジタル時代における放送において、現在TVerなどの通信の網を使ってのテレビ番組の配信などということも始まっています。放送を、最初に法律ができたときには、電波は希少なものである。だから公的に管理をし、そして一部のテレビ局に免許を与え、そこで情報の共有をしていくのだということでスタートをしておりますけれども、この放送と通信の境目というのがどんどんどんどん低くなってきているという中において、放送において電波を使うことの根日的な意義というのはどういうところにあるでしょうか。
1:10:42
お答え申し上げます。放送は不特定多数のものに対して、放送事業者によって編集されたコンテンツを同時に提供することができるという特性を有しております。このような特性を有する放送においては、災害情報や地域情報を含めた国民生活や経済活動に不可欠な社会の基本情報を国民に届けるという公共的役割が求められております。こうした放送の役割を果たす上で、電波により情報の伝送を行うことは、一斉に大多数に対して容易に受信できる形で情報を届けることができる、そういう意味において現段階でもなお有効な伝送方法であると認識しております。なお、今ご指摘のとおり、こうした伝送技術の分野においては、技術の進展が非常に速いスピードで進んでいるところでございます。総務省といたしましては、こうした技術革新の動向も踏まえながら、放送における国民視聴者への情報伝達のあり方について適切に検討してまいりたいというふうに考えております。
1:11:45
ちょっと今の答弁では、今日的な意味になっていなくてですね。放送というメディアで、例えばCMを流すと、メディアとしての側面でいうと、それは双方向の方がいいわけで、お客さんを直接つかむことができます。あるいは、TiVa等の配信サービス、あるいはAmazonプライムやNetflix、こういったもので作品を見ることはできます。災害については、NHKは災害のときに義務として災害情報を発信することになっていますが、民放については努力義務という形になっています。こういう状況がどんどん変わってきている中で、それでも民放のある意義というのはどこにあるのかということも含めて、現在デジタル時代における放送制度のあり方に関する研究会、これが第一次でしょうか。取りまとめが令和4年の8月5日に出されております。NHKと含めまして、小規模中継局の共同利用型モデルなどというのも入っていますので、これにおいてどのようにお話がされているのか、また民放についての固有の価値点はどういうことか教えてください。
1:13:06
お答え申し上げます。ただいま御指摘のとおり、近年、若者を中心とするテレビ番内、あるいはインターネット動画配信サービスの普及など、放送を取り巻く環境は大きく変化をしております。このような環境を踏まえまして、今御指摘の有識者検討会を総務省では開催して、8月に第一に取りまとめを行うこととしました。取りまとめにおきましては、放送が引き続きその釈外的要項を果たすことができるという観点から、今御指摘の中継局の共同利用、あるいは放送設備の外部利用、こういった放送インフラの設備コストの抑制、あるいは放送コンテンツのインターネット配信の推進、あるいは放送事業者の資本規制にかかわるマスメディア集中排除原則の見直しなどの経営基盤強化、こういった放送事業者の経営の選択肢を増やすという観点から、具体的な提言が示されているところでございます。
1:14:02
これ大事なところなんですけれども、マスメディアの集中排除原則の見直しというような形で出ています。先ほど瀬戸さんの御質問でもありました。ローカル局と純金局、金局、体力が全然違います。集中排除原則、これを廃止をしてそのまま放っておくと、当然資本力の大きな金局が純金だ、あるいは地方局だ、これを飲み込んでいくという形、いわゆ る垂直的な統合というのが進んでいく。でもそれも進めたいと思っているわけではなく、今のTバード、金局だけでいいかなというような状況の中で、それでも地方局を救わなきゃいけないというような理由で、それを飲み込むというようなことが起こっていく可能性が一番高いと思います。それでいいのか。もしくは水平統合といいますか、同一地域内で各チャンネル、最高5波あるんですかね、というようなところで、横々で連携をし、統合をし、地域情報というところにしっかり重心を置いていくという形でのローカル局の将来の在り方というようなことも、選択肢ということではあり得るかと思いますけれども、そういった部分を含めて、こういうふうな未来像というのはありますか。
1:15:28
お答え申し上げます。今ご指摘のマスメディア集中排除原則でございましたが、放送の多元性、多様性、地域性、こういった確保するために設けられているものでございまして、先ほどの有識者検討会の取りまとめで見直しが提言されました。これについて、今文科院がご指摘をされました放送事業者の垂直統合、あるいは水平統合といった特定の方向に誘導しようとする趣旨ではないのではないかというふうに認識をしているところでございます。具体的には放送事業者さんからの要望も踏まえまして、認定放送持株会社が参加におくことができる機関放送事業者の地域数の制限の撤廃、あるいは隣接非隣接にかかわらず地上機関放送事業者の権威支配を可能とする制度の創設、この2点が見直すべき項目として示されたところであります。これを踏まえて、現在総務省におきまして、マスメディア集中排除原則のルールの見直しということを行っておりますが、引き続き放送事業者さんからの要望をお聞きしながら、マスメディア集中排除原則について必要な見直しを行っています。
1:16:34
はい、放送事業者さんに任せますよ、ほっときますよというふうに聞こえます。ローカル局、あるいは民放というようなものの、コアコンピュータンス、固有の領域という部分が掘りくずされているんですよ。新聞は、長有感しかないから、その間の速報性についてはテレビは強かった。でも、今やインターネットを使えば、新聞も速報性の高い報道ができていますし、動画もそこに上げることもできている。ですから、動画が瞬時に上げられるという、今までの放送のコアコンピュータンスというのは、崩れている上に、新聞には監督官庁がありません。監督官庁がない、自由な中でのジャーナリズムというのに対して、放送局については、政治的な中立を含めて放送法で定められ、そして総務省が管理をしているという状況にある。管理をしている総務省は、好きにしてくれというようなことで、これいいのかということがあるかと思います。これを解いていくのか、あるいはNHK公共放送との違いという部分。公共放送については、これは国民が放送用にお金を別に払っていますから、これと民放との違い。あるいは通信、あるいはコンテンツの授業、地域のケーブルテレビ、いろいろな形でコアの部分が掘りくずされているという認識をもって、民放のありかだというものをしっかり考えていただかないと、これ飲み込まれて消えてしまうだけだと思いますけれども、大臣の見解、中長期的な部分も含めた大臣の見解をお伺いします。
1:18:13
はい。もう委員はよくご案内のとおりかというふうに思いますが、我が国の放送は受信料収入を財源とする公共放送であるNHKと、主に広告料収入を財源とする民間放送が切磋琢磨することで、国民生活や経済活動に欠かせない情報の基盤としての機能を果たしてきております。このいわゆる二元体制というのは、自由で多様な社会、民主主義にも大きな役割を果たしているものと考えられ、この二元体制、各地域において引き続き確保されることが大事ではないかというふうに考えております。加えて、ローカル局、コンテンツを制作する能力を有しているかというふうに思いますが、地域情報や災害情報の発信など、社会に不可欠な情報を広く国民に伝えるという大変重要な役割も担ってきております。一方、お話のとおり、近年、インターネット動画配信の普及、若者のテレビ離れ、放送を取り巻く環境が大きく変化をしている中で、地域情報の発信の機能も含めて、放送の情報基盤としての機能が将来にわたって十分に発揮され、国民に必要な情報がしっかり行き届くよう、放送の将来像を描くことは大変重要だというふうに考えておりまして、こうした認識の下、先ほどもお話がありました総務省の有識者検討会を通じて、放送の将来像については随時検討を進めているところでございます。先ほどもお取り上げいただきました、取りまとめを、一時の取りまとめなどを踏まえて、議論の結果を踏まえた制度見直しとして、今国会で放送法、電波法の改正案を提出したいと考えているところでございますが、総務省としては、ローカル局が、自らの将来像を描くことができるよう引き続き、放送事業者や有識者の声に耳を傾け、有識者検討会の場などで検討を進めてまいりたいと思っております。電波をご利用いただくということで、放送に、の規制がかかっているということについてのご指摘もございましたけれども、私どもとしては、地方のローカル局の意義が、しっかり認識をした上で、この形について、しっかりと対応してまいりたいというふうに考えております。
1:20:31
はい、中長期的な広い視野で持って検討を続けていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。これにて、森山博之君の質疑は終了いたしました。
1:21:09
日本医師の会の山本剛生でございます。今日は、総務委員会所管の文化会ということで、いろいろお尋ねをしたいんですが、お伺いすることが多岐にわたりますので、いろんな省庁の方に来ていただきました。今日は本当にありがとうございます。まず、マイナンバーカードのことについてお尋ねをいたします。現状、マイナンバーカードを国民の皆さんに作ってくれ作ってくれと、いろんな手伝手伝といってはなんですが、いろんな手段を用いて作っていただくように、今行っていただいていると思いますが、これが在外法人、外国に住まわれている方について、やはり作っていただかなければいけないという、でもなかなかそれが、海外に住んでいる方に伺うと、なかなか行き届いていないような私は印象を受けております。実際、作るにあたって、作るのであればやはり日本に帰ってきてくださいみたいな話もあって、利便性が非常に悪いというような印象を受けております。せっかく便利になるためのマイナンバーカードであるならば、やはり取得に関しても、利便性が高くなければいけないのかなという思いもしておりますし、今現状、在外法人への発行についてどのようになっているのかということをまずご説明をいただきたいと思います。
1:22:36
お答えいたします。現在マイナンバーカードは住民票基礎として発行されており、国外に転出し住民票が消除された方はマイナンバーカードを取得することができなくなります。また国内でマイナンバーカードを取得している場合にも国外転出に伴い利用することができなくなります。このため、令和元年5月に成立いたしましたデジタル手続法によるマイナンバー法等の一部改正によりまして、市区町村の戸籍の付票を基礎とすることで、国外転出者についてもマイナンバーカードを取得利用できることとしたところでございます。これは令和6年5月30日までに施行することとされております。なお、この改正の施行後におきましても、マイナンバーカードの交付等の手続については、国外転出者はご指摘のとおり、一時帰国して本籍地市町村の窓口で行う必要がございます。
1:23:34
そうなんですよね。今までは認められていなかったものが認められるようになったということは非常に喜ばしいことでありますが、残念ながらやはりその周知がまだまだちょっと行き渡っていない印象がございまして、また国に帰って作ってくれというのはやはり遠方におられる方からすると非常に大きな負担になるわけでございますから、せっかくの制度でございますからですね、いかにしてマイナンバーカードを利用したらこれだけやはり利便性が上がるんだと、いうところをですね、やはり一つ一つ検証をしながらですね、できることをやっていただきたいなというふうに思いますし、マイナンバーカードを利便性が高いにもかかわらずその利便性が全く国民側が享受できないというのであれば、これは本末転倒だというふうに思いますので、ぜひお願いをしたいというふうに思います。例えば大使館や領事館というものもあって、そこで発行できるようにすることができるのかできないのか、もしやはりいろんな手続きを海外におられる方は大使館、領事館でやられるわけでございますが、そういった中でマイナンバーカードの発行もできるようにするべきなのではないかなというふうに思いますが、いかがでございましょうか。
1:24:58
お答えをさせていただきます。国外に転出した方もマイナンバーカードを引き続き利用できることとしたデジタル手続法の附帯決議におきましては、在外交換でカード交付等の事務を行うことについて検討を行い、関係府省が連携して体制の整備に取り組むこととされております。総務省におきましては、この附帯決議を踏まえ関係省庁と連携をしながら検討を進めてきたところでありまして、マイナンバーカードの海外継続利用の開始に合わせて在外交換におけるカード交付等を可能とする法改正を、今通常国会において提出予定のマイナンバー法等の一部を改正する法律案に盛り込めるよう作業を進めているところでございます。具体的には、国外転送者につきまして、一時帰国することなくカードの受取を希望する在外交換におきまして、必要な本人確認等を経てカードの交付等を受けられる仕組みを設けることを考えているところでございます。どうぞよろしくお願いいたします。
1:26:08
政務官ありがとうございます。今国会で出していただけるようにしっかりと取り組んでいただきたいと思いますし、在外法人の方も、相当日本に実は帰ってこられていないという方もいらっしゃって、大変な高齢の方もいらっしゃるわけでございまして、負担になるというところからやはり現地で取れるような、そういった状況を作っていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
1:26:41
マイナンバーカード、海外の方が取得をした後の話をさせていただきたいんですが、戸籍や申請書などの証明書を大使館や領事館で発行することができないのか。例えば、戸籍証本とか当本が必要なときに、大使館や領事館は今のところは取り合っては当然いただけないわけでございまして、日本にいる身内の方に認譲を送って、その身内の方が本籍地のある役所に行って、取ってまたそれを郵送して返すというようなことを、今やられていても非常に時間 がかかっているという現実がございます。また、申請書でいうと、死亡届、死亡したことを知った日から7日以内ということがありまして、届出を出すのがですね、これもしょっちゅう書くのではありませんから、なかなか手間もかかるのも事実でございます。そういった中で、申請書自体はダウンロードできるんですけども、それを郵送などして結局ですね、やらなければいけないというふうになると、やはり手間も時間もかかるということで、オンラインでですね、申請ができるようになれば、それは一つありなのかなという私は思いもいたしております。特に死亡届はですね、やはり人が亡くなれた後というのは様々なことがありまして、非常に煩雑な事務作業が多いわけでございますから、そういったことも考えますとですね、やはりマイナンバーカードがあるからこそできるというものをやっていただければなというふうに思うんですが、いかがでございましょうか。
1:28:22
お答えを申し上げます。まず戸籍討本等の交付の請求についてでございますが、この請求は本籍地の市区町村長に対して行うこととされており ます。在外交換については、外国にある日本人がその国に駐在する日本の大使、公使、または領事に戸籍の届出をすることができることとされておりますが、在外交換においては戸籍簿を管理していないことから、外国に駐在する日本の大使等に対して戸籍討本等の交付の請求をすることができないということとなってございます。もう一点、死亡届などのオンライン申請についてお話がございました。法務省といたしましては、オンラインによる戸籍の届出について、これまでに法令の整備や通達による標準使用書、オンラインシステム構築のための標準使用書の整備などを行っておりまして、平成16年4月から戸籍制度上は行うことが可能となってございます。もっとも戸籍事務は市区町村長が干渉するとされておりますので、オンラインシステムの導入は市区町村長において判断される事項でございまして、現在導入している市区町村はないというふうに承知をしております。いくつかの市区町村に戸籍の届出のオンライン化を導入しない理由を聞いたところ、オンラインによる届出と書面による届出が混在して処理が複雑になることや、届出人の電子署名が必要であり、利用が想定されないということが挙げられているという現状でございます。
1:29:51
一つは縦割りだなと思うことが一点と、どちらの都合で仕事をしているのかということですよね。オンラインと手書きのが並行してあるから、なんか煩雑になりますみたいな。それは役所の都合であって、利用者の都合ではないんですよね。だから、やはり利用者の利便性を高くするというのであれば、やはりそれをどういうふうにしたらできるのかということをやはり考えていただきたいなと思います。これは自治体に言わなければいけない話ですけれども、ぜひそういった指導をやはりしていただかないといけないなというふうに思います。申請書というか、戸籍当本とかの話でいうと、イメージしているのは、今コンビニで、私は居住地が福岡ですけれども、東京でもコンビニに行けばマイナンバーカードを取れるわけですよね。それをイメージしているわけですよ。実際そういったことができるのであれば、海外でもオンラインですね。今じゃあ地球の裏側の情報まで手に入れられるわけでありまして、コンビニのシステムと同じものでできるんじゃないのかなと単純に思うんですよ。だから先ほどの説明では、市区町村が出すことになっていますから、在外交換を窓口にということを言っているのであって、在外交換を外務省でそれを管理しろなん てことは一言も言っていないわけであってですね。窓口となって、例えばコンビニ側の機械を置いて取れる制度が、要するに東京と福岡で取れるわけですから、オンラインだったら別に国内じゃなければいけないということはないわけですから、ぜひですね、そのイメージして言っているんですけど、いかがでございましょうか。
1:31:41
お答え申し上げます。コンビニ広報の仕組みを用いることについては、令和元年に改正された戸籍法施行により、関係行政機関間で戸籍データが共有される戸籍情報連携システムが稼働することも踏まえ、関係省庁と緊密に連携しつつ、国民の利便性向上のためにどのような方策が可能か、引き続き検討してまいりたいと思っております。
1:32:07
そうなんですよね。取れる自治体と取れない自治体があるんですよね。そういったこともあるからというのもあるのかもしれませんが、やはりここは一つ本当に利便性というもの、海外に居住されているという、やはりそういった事情も考えていただいて、前向きに検討を進めていただきたいなというふうに思いますので、ぜひお願いをしたいというふうに思います。今後、マイナンバーカードを運用していって、さまざまなところで活用を進めていこうという中で、その在外におけるマイナンバーカードの利便性の向上についての今後の見通しとか所見というものをちょっとお尋ねをしたいというふうに思います。
1:33:01
マイナンバーカードは、対面に加えオンラインでも確実な本人確認ができる、安全安心なデジタル社会のパスポートであるというふうに言われておりますが、累計有効申請件数が8,700万枚を超えておりまして、日本国内において最も普及した本人確認のためのツールでもございます。カードの利便性の向上は大変重要であることから、これまで健康保険証としての利用、ワクチン接種アプリ、各種行政手続の本人確認など、カードの利活用支援を拡大してきたところでございます。デジタル化の進展によりまして、官民のオンライン手続が多様化している中、先ほど総務省からの答弁もございましたが、国外での継続利用の開始により、国外転出者についても、例えばマイナポータルの利用をはじめ、オンラインで確実な本人確認を行う際などに、マイナンバーカードを活用できるようになり、利便性が向上するものと考えております。まずは国外に転出しても引き続きマイナンバーカードが利用できるよう、マイナンバーカードの国外継続利用の令和6年度までの実現に向けて、関係省庁と連携していきたいというふうに考えております。
1:34:06
ありがとうございます。やはり具体的に利便性が向上するんだということが、見えてこないと、じゃあつくろうというような意欲にはつながらないと思うんですね。今の感じでいうと、何となくこういう方向性はありま すよというのはありますけれども、もうちょっと具体的に、今までこういったことができなかったけれどもできるようになりました。やはり皆さん思われるのは、オンライン化とかいわゆるデジタルの技術によって社会は大きく変わったなというのは多分多くの皆様が実感をされていることだと思います。実際、地球の裏側の話をしましたが、地球の裏側と瞬時にして取引ができるようになったのは、まさにこのインターネット社会のおかげでもありますし、どこにいても今、例えばスマートフォンであったりとかそういったもので、買い物だって何だってできる。要するに今までは、自分の身をどこかに持っていかなければいけないのをその場にいてできるというだけでも、非常に負担も減って、その分他のことに時間を使ったり、様々な生活の多様性が生まれてきたわけであります。これだけ大きく社会が変わったという実感のあるデジタル化に対して、マイナンバーカードもそれの一環だとするのであれば、やはりマイナンバーカードを持ってよかったな、これで社会が変わったことに対して、いろいろなことができるようになったなということが、やはり容易に想像できる状況をつくらない限りは、やはりこれ以上のマイナンバーカードの普及はなかなかもしかしたら難しいのかもしれません。これはやはり聞く話では、やはり個人情報の取扱いはどうなるのか。例えば、 新聞を見てみますと、電力会社がまた不正閲覧をやっていたとか、そういうことがデジタルの社会の中では簡単にできてしまうというところから、やはり身の足を踏まれている方もたくさんいらっしゃるわけでございまして、そういうことを考えると、私はやはりできること、できないことはしっかりと区別をしなければなりませんが、これだけ大きく変わった社会に対応できるマイナンバーカードの在り方、そしてそのプロテクトの在り方というものは、もっと大きく宣伝をしてアピールをして、皆さんにその実感をしていただくというのが、私は一番なのではないかなというふうに思っておりますので、ぜひ今の御答弁で構いませんので、それをより具体化して、より大きく広く、そして国民の皆さんにわかりやすくしていただくことを要望させていただきたいと思います。今日大臣がいらっしゃるので、せっかくですから要望を一つだけ、全く別の話だったんですけれども、先ほど森山議員がふるさと納税の話をされておられましたが、いわゆる自治体の経費50%以内という中に送料が入っているんですね。これ前の金子大臣のときにも実はちょっと要望させていただいたんですけれども、その送料を除外していただきたいんですよ。何かというと、やはり私九州でやはり東京に送ろうとすると、それだけ運賃が高くなります。離島の方はもっと運賃が高くなるわけで、その運賃が経費の中に入ってしまうと、やはり商品をどうしてももう少し縮めさざるを得ないという状況があります。ですから、これもうお答えはいりませんので、ぜひ送料の除外というものを、せっかく地方の創生と言っている中で、その地方の最もたる、例えば離島であったりそういったところが負担増になっているというのは、私はちょっと本末転倒だなという思いもしておりますので、ぜひ送料の除外というものを引き続き考えていただきたいなと、これは要望でございますので、ぜひよろしく松本大臣にお願いをしたいというふうに思っております。先ほど、マイナンバーカードで保険証で使えます、いろいろなことを言っていただきました。それでその保険証について、先日予算委員会でも話させていただいたんですけれども、ちょっと私の認識も甘かったところもありましたが、一方でちょっとどうなっているんだというところもあったので、そこをちょっと整理をさせていただきたいなと思うんですが、まずカードリーダーですね、私が質問したときに、本当にそんな答え求めていないよって聞いてもないことをせっせと答えてくれるわけでありますけれども、いわゆるカードリーダーの導入はもう90何%になりました。導入じゃない、申し込みが90何%になりました。申し込みが90何%あったところで導入されていなければ、その役にも立たないわけで、簡単に言うと、その申し込みが増えたことは喜ばしい、その象徴としては喜ばしいことかもしれませ んが、利用者からしたら、申し込みが増えたって、いつになったらそれが導入されるんだというところになるわけですよ。その導入の目途、どれぐらい、大体どれぐらいまでにそれが完了するのかというのをちょっと教えていただきたいと思います。
1:39:22
山本委員にお答え申し上げます。まず、この医療保険のオンライン資格確認につきましては、本年4月の原則義務化に向けて、現在保健医療機関薬局で導入を進めているところでございまして、2月12日現在、義務化対象施設の98%以上が申し込みを済ませておられます。また、オンライン資格確認の運用を実際に開始した施設は、義務化対象施設の5割を超えており、残りの施設についても、順次システム改修が行われ、稼働していくものと考えております。一方、やむを得ない事情でございますけれども、導入義務の経過措置を設けまして、導入支援のための財政措置の期限も延長させていただき、進めております。具体的に申しますと、システム整備が間に 合わない医療機関等については、遅くとも本年9月末までの経過措置を設けまして、そこまでに何とか義務化対象している施設への導入が十分可能としておりまして、9月末日までの経過措置を設けているところでございまして、厚生労働省としても引き続き、医療機関等及びシステム事業者に対して、丁寧かつ強力に導入を呼びかけてまいりたいと考えております。
1:40:47
本田政務官、いじめるわけではないんですけれども、今の前半の答弁いりますか。僕は、いわゆる申し込みが90何%って話しましたよね。その話意味がないという話をしているのに、その話いるんですか。そういう、申し訳ないけれども、そういう、なんか、なんかごまかしているように聞こえちゃうんですよ。90何%あるからいいだろって。この間の局長の答弁もそうでしたよ。聞いてもないことを答えるというのは、私は不誠実だと思いますよ。私は導入の目的はいつですかと聞いているんです。今の経過措置で、9月までにはいけるように努力します。強力に押し進めていきます。それは、いわゆる目標ですよね。いつまでに終わるんですかとは、またちょっと違う。まあでも、いつまでに終わると言えないのであれば、もう目標でも構わないけれども、少なくとも、その申し込み率が90何%とかっていうのは、98.6%と言いましたか。で、逆に導入は5割以上という言い方をしました。申し込みについては、まあ数字がバチッと出るからそういうふうになるのかもしれませんが、やっぱり5割ちょっとぐらいしかないんですよ。5割以上って言ったら、どれなのかって言ったら、多分5割ちょっと超えてるから5割以上って言い方をされてるんだと思います。私は、そういう国が強力に押し進めていこうというものに対して、そこに対して本当にやろうという気概は、やっぱり今の答弁だったら感じないんですよ。政務官が悪いわけじゃないけれども。やっぱりそういうごまかしの姿勢みたいなものが、僕は国民を欺いてるんじゃないかなというふうに厳しい言葉を言うと、そういうふうにも捉えてしまうんでですね。やはり聞いたことに対してきちっと答えていただきたいなというふうに思います。で、これも予算委員会でやりました。交付金の消化率がやっぱり悪い。で、当然交付金それを消化するのは導入してからそれが行きますのでというのは当然のことではあるんですけれども、私が聞きたいのはここでですね。交付金が消化率が悪いなってことは導入が進んでないなっていうのは当然見えるわけでございまして、そうしたらどうやったらこれが導入が進むかということをどれぐらい努力してやってきたんですか。実際グラフを見てみるとずーっと横ばいなんですよ。横ばい。で、交付金はもう今1200億ちょっと記憶で申し訳ないんですけれど間違っていたら全然指摘していただいて構わないんですが、1200億ぐらい交付金を出していて、480億とか半分も使ってないのが現状だったんですよね。これからどんどんもちろんそれは申し込みがあって導入が進めば使うんでしょうけれども、令和2年からですよ。もうだいぶ時間がたっている中でなかなか進まなかったらこれ進むようにやっていこうやっていこうとするのが私は民間企業とかだったら普通だと思うんです。民間と比べても仕方がないけれども、そういった努力を本当にしたのかというのはやはり数字を見るとどうしても疑問を感じざるを得ないんです。で、結局何が申し込み率が高くなったんですかと言ったら、義務化にしたからですよね。だから皆さん慌てて「うわ義務化になるんだったらやらなきゃ」と。で、申し込む人が増えました。でもそれは皆さん方の努力じゃない。義務化というものを設定したからであって、努力で生まれた結果でないということ。何をされていたのかということ、この消化が進まなかった、導入が進まなかった理由は何ですか。お答えください。
1:44:45
山本委員にお答え申し上げます。まず多くの施設に入れていただくことが大切だということでお願いをさせていただきまして、その中で、先ほどの私の答弁の内容が不足であったかもしれないんですけれども、申し込んでもなかなかシステム回収のベンダーさんが、人材不足等でシステム設備が間に合わないといったやむを得ない現状が、事情 があるところで、それがなかなか進まなかった経緯というのを聞いております。それで、遅くとも本年9月までの経過措置を設けるとして、現場の方からも非常に導入を進めたいけれどもなかなか進まないという、現場間の負担が非常に大きいので、経過措置を設けてほしいという現場からの要望もありまして、そうしたことでなかなか導入が少し遅れていたという経緯を申し上げさせていただきます。
1:45:45
いやいやいや、当初令和2年から始めて最初の頃はもう選び放題だったんですよ。仕様も、メーカーも。これも予算委員会で言いましたが、議事録を追ってますかね。要はメーカーさんだって注文が入らなかったら、LINEしかないんですよ。これイロハのいいですよ。要は注文があるから、今まで違うものを作っていたものをやっぱりこれをじゃあやりましょう。でもその要するに注文が入らないから、導入要するに申し込みがないから 、シフトできなかった。ベンダーさんのせいにしちゃダメなんですそれは。やっぱりちゃんと計画を持ってやってるのはベンダーさんだって計画をするし、そういった逃げの答弁はやっぱり良くないと思うし、実は私の妻は医療機関の人間というか、歯科医院を経営しています。カードリーダーも導入しています。うちの方に聞いても、全然その時はそんなことないよ。でもベンダーさんも困ってた。全然申し込みがないからという話なんですよ。現場の意見聞きましょうよ、やっぱりそこは。次に行きますが、導入をしてですね。導入しているところは今加算2点です。導入してマイナンバーカードを使ってやると、初診とかで2点加算。ないと普通の保険証でやると4点差がある。驚いたのは、導入をしていないところは0点だと言うんですよ。加算がない。医療機関にとっては収入がなくなるより、それを定数に加算されると患者の負担なんですよ。患者さんの。確かに少ない金額かもしれないけど、だったらマイナンバーカードなんかを持たないで、導入していない医療機関に行った方が窓口負担が少ないから、導入していないところに行こうとなっちゃうじゃないですか。精度がやはりおかしいですよ。おかしいと思いませんか。言っている意味わかります。要は導入しているところだと、要するにマイナンバーカードを使うと2点加算。2点分の窓口負担が増えます。導入しているところで普通の保険証でやると4点。そこはわかります。マイナンバーカードを持っているインセリブみたいなもんですよ。だけど導入をしていないところだと0点。つまり窓口の負担もその分ないというのは、何かおかしくない。マイナンバーカードを持っている方がおかしいじゃないか。高いのおかしいじゃないって。窓口で負担される人はそう思います。医療機関の人は導入したんだから点数をもらえるのは当たり前。それはそうでしょう。ここどこどこどう考えておられますか。
1:48:41
ご指摘の加算の部分につきましてでございますけれども、導入を進めているところにあって活用して診療を行うことで、算定できる加算でありまして、患者にとっては質の高い医療が受けられるということを評価しているものでありますので、それが点数があることで質の高い医療を受けているというところで整理ができるのではないかと考えます。
1:49:11
いや、あのですね。そんな実感を持っている人はいませんよ。それだったらもう全てがそろったときにそういうふうにすればいいだけの話ですよ。実際問題は誰の責任ですか。導入ができていないところというのは。患者さんの責任でも何でもないじゃないですか。今導入していないところの方が安いんだったら、みんな導入している質の高い医療とかいうよりも値段が安い方がいいってなりますよ、それは。ただ患者さんが知らないだけです、はっきり言って。その薬所がつくった答弁書をですね、今も差し込まれているけど、そんなのどうでもいいんですよ。政務官、あなた政治家でしょ。政治家としておかしいことはおかしいと言わなきゃ。誰が聞いても私これおかしいと思いますよ。確かにそういう理念のもとにやっているというのは教科書通りですよ。だけれども先にマイナンバーをつくった人が高い負担を強いられているのは事実じゃないですか。患者負担にしなくてもいいじゃないですか。質の高い医療を受けると、それはとりあえず経過措置の中で国で負担しましょうでもいいじゃないですか。なぜ患者さんの負担にするのかがよくわかりません。