1:15
ただいまから、環境委員会を開会いたします。記事に先立ち、一言御挨拶を申し上げます。去る10月20日の本会議におきまして、環境委員長に占任されました三原潤子でございます。公正かつ円満な委員会運営に努めてまいりたいと存じますので、委員の皆様方のご指導、ご協力を賜りますよう、どうぞよろしく申し上げます。
1:47
委員の異動についてご報告いたします。昨日までに、鎮棟兼彦君、渡辺武之君、野村哲郎君、宮崎雅留君、青島健太君、青木愛君、新泉秀樹君、松山雅治君及び丸川珠代君が委員を辞任され、
2:07
本日として片山さつき君、佐藤信明君、谷合正明君、串田誠一君、川田隆平君、武谷俊子君、中田博志君、足立雅志君及び山田太郎君が占任されました。理事の補欠占任についてお諮りいたします。委員の異動に伴い、現在、理事が4名決議となっておりますので、その補欠占任を行いたいと存じます。
2:34
理事の選任につきましては、選例により委員長の指名に御一人願いたいと存じますが、御異議ございませんか。御異議ないと認めます。それでは、理事に足立雅治君、片山さつき君、中田博志君及び串田誠一君を 指名いたします。国勢調査に関する件についてお諮りいたします。
2:56
本委員会は、今期国会におきましても、環境及び公害問題に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。御異議ないと認め、裁を決定いたします。この際、伊藤国務大臣、八木環境副大臣、滝沢環境副大臣、朝日環境大臣政務官及び国定環境大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。
3:27
環境大臣及び原子力防災を担当する内閣府特命担当大臣の伊藤慎太郎でございます。第212回国会における参議院環境委員会の御審議に先立ち、環境政策及び原子力防災に関する私の考えを申し述べ、委員閣員の御理解と御協力をお願いいたします。
3:55
まず、東日本大震災原発事故からの復興再生の推進につい て申し上げます。私はこれまでも東日本大震災復興特別委員長等の立場で被災地を何度も訪問してまいりました。
4:12
そして、環境大臣に就任後に最優先で福島県及び各町村を訪問し、内堀知事や各町村長の皆様と面会しました。福島県の現状や復興に向けた課題を直接お伺いし、環境大臣として福島の復興再生に全力で取り組んでいく決意を新たにしました。
4:41
本年は富岡町、奈美江町、飯舘村の特定復興再生所展の区域において、避難指示が解除され、福島の復興に向けてまた一歩前進した年となりました。
5:00
環境省として「ふるさとに戻りたい」というご意向のある住民の方々の帰還に向けて、先の国会で成立した「改正福島特措法」に基づき、特定基幹居住区域における除染や家屋等の解体を着実に実施してまいります。
5:25
また、国としての約束かつ責務である福島県内除去土壌等の県 外最終処分についても、技術的な検討や全国での理解情勢等の取組を着実に進めてまいります。
5:46
さらに、住民の不安解消や風評払拭を図るため、放射線管理・健康管理やアルプス処理水に係る海域環境モニタリング等を実施するとともに、
6:03
福島の産業・街・暮らしの創生に向けた「福島再生未来志向プロジェクト」により、脱酸素を起軸とした事業創出等を推進してまいります。次に、ネイチャーポジティブの達成に向けた取組について申し上げます。
6:26
生物多様性を基礎として成り立つ自然資本は、水や食料をはじめとする資源の供給源であり、
6:37
2030年までに生物多様性の損失を止め、回復軌道に乗せるというネイチャーポジティブ・自然再興の達成は、我が国の経済・社会の基盤となる最も重要な課題の一つです。
6:57
環境省は、生物多様性・国家戦略に基づき、2030年までに、陸・海の30%以上を保全する目標、いわゆる「30 by 30」目標の実現を目指し、
7:17
国立国庭公園の新規指定等の推進とともに、民間の自主的な取組によって生物多様性が保全されている場所を、自然共生サイトに認定する取組を推進します。
7:36
先月には、森林や里地・里山、都市の緑地・沿岸域など、122ヵ所を自然共生サイトに認定することを決定し、今年中に100ヵ所認定という目標も早々に達成いたしました。
8:01
非常に多くの企業等から強い関心が示されており、このようなネイチャー・ポジティブ元年ともいえる状況も追い風にして、民間活動を促進する法制度の検討、ネイチャー・ポジティブを実現する経済に移行するための戦略策定等を進めてまいります。
8:28
また、国立公園における滞在体験の魅力向上の取組などを進めることにより、地域が活性化され、自然環境の保全へ再投資される保護と利用の好循環を実現します。ネットゼロの実現に向けた取組について申し上げます。
8:56
我が国は、2050年、温室効果ガス排出実質ゼロ、いわゆるネットゼロに向け、2030年度46%削減、さらに50%の高みに向けた挑戦の継続を表明しています。
9:19
この目標の実現に向け、環境省は、地域・暮らしの脱炭素化を実現するべく、地域と共生する再生可能エネルギーの普及を加速するとともに、
9:37
地域の脱炭素先行地域や、脱炭素の基盤となる重点対策の全国実施を通じて、地域課題の解決に貢献します。
9:51
加えて、株式会社脱炭素化支援機構による資金供給を通じた民間投資の拡大等によるGX社会実装を後押ししてまいります。
10:09
また、新たな国民運動「デコカツ」を通じた行動変容、ライフスタイル転換の促進により、脱炭素型の製品等の需要を喚起するとともに、
10:26
設置・税務課の支援や窓の断熱回収等による住宅建築物の脱炭素化の推進、商用者の電動化等により、豊かな暮らしづくりを強力に進めてまいります。サーキュラーエコノミーへの意向に向けた取組について申し上げます。
10:54
資源循環と成長の好循環を目指す循環経済、いわゆるサーキュラーエコノミーへの意向は、資源の採掘から加工・廃棄に至るライフサイクル全体の脱炭素化にもつながるものであり、
11:17
ネットゼロの実現においても要となるとともに、産業競争力の強化や経済安全保障にも資するものです。現在検討を進めている次期循環型社会形成推進基本計画においては、
11:38
地方創生の観点も踏まえ、サーキュラーエコノミー政策を中長期的に重要な柱として位置づけてまいります。
11:50
また、製造業などの動脈産業と廃棄物処理などの縄脈産業の連携による資源循環市場の創出を支援する制度を検討してまいります。
12:09
さらに、プラスチックや金属の資源循環の推進等により、サーキュラーエコノミー関連ビジネスの市場規模、現在の約50兆円から2030年までに80兆円以上に拡大することを目指します。
12:33
加えて、新たな国民運動「デコカツ」とも連携しながら、食品ロス減やサステナブルファッションの推進、紙を打つの再生利用等の普及を促進するとともに、太陽光パネルの廃棄物、廃棄増加に備えた対応の検討を進めます。
13:01
併せて、持続可能で強靭な廃棄物処理体制を構築すべく、災害廃棄物対策の体制整備、一般廃棄物処理施設や浄化層の整備等を進めてまいります。環境外交について申し上げます。
13:28
今年4月に開催されたG7札幌気候エネルギー環境大臣会合においては、2040年までに水化的なプラスチック汚染をゼロにする野心や、G7ネイチャーポジティブ経済アライアンスの立ち上げ、循環経済及び資源効率性の原則等が合意されるなど、多くの成果が得られました。私はこの歴史を受け継ぐとともに、外務副大臣としての経験や、これまで培った人脈も生かしながら、今月末から開催される国連気候変動枠組条約のCOP28や、プラスチック汚染に関する条約交渉等において、
14:25
指導的な役割を果たしてまいります。世界全体のネットゼロにも大きく貢献してまいります。二国間クレジット制度、いわゆるJCMについては、2030年度までの累積1億トン程度の国際的な排出削減・吸収量の確保を目指し、実施体制を強化します。
14:54
合わせて、本年4月に立ち上げたパリ協定6条実施パートナーシップセンターを通じ、市場メカニズムに関する各国の体制整備や知見の共有等を支援することで、質の高い炭素市場の構築に貢献してまいります。
15:18
特に、地球規模でのネットゼロの鍵を握るのがアジア諸国です。アジアゼロエミッション共同体構想のもと、多様なニーズを踏まえた実効的な協力を推進します。次に、環境省の原点である人の命と健康を守る基盤的な取り組みについて申し上げます。
15:47
「新たなビデオ」をはじめとする公害健康被害対策や、石綿健康被害者の救済、子どもの健康に影響を与える環境要因を解明するエコチル調査に引き続き真摯に取り組みます。
16:05
また、さきの通常国会で改正された気候変動適応法に基づく熱中症対策や、関係閣僚会議のもとで、政府が一体となって取り組む花粉症対策、
16:22
河川や地下水から検出され、関係自治体や地元住民から不安の声が上がっている有機物素化合物、いわゆるPFAS対策を推進するほか、
16:38
来年度から環境省に移管される水道の水質衛生の管理に取り組むことで、国民の安全・安心を確保してまいります。
16:53
加えて、ヒアリ等の外来種対策や長寿保護管理の着実な実施、気象主保全や動物愛護管理等にも取り組んでまいります。
17:10
以上申し述べました我が国が直面する数々の社会課題に対しては、課題ごとの個別対応ではなく、
17:23
政府の多様な政策と環境政策の統合や、ネイチャーポジティブ・ネットゼロ・サーキュラーエコノミーという環境政策間の統合による統合的アプローチが有効です。
17:43
この考え方のもと、地域循環共生圏の構築やデコカツを通じ、社会の仕組みやライフスタイルの変革を目指すとともに、
18:00
今後の政府全体の環境政策に関するグランドデザインを示すものとなる新たな環境基本計画の策定に取り組みます。原子力防災等について申し上げます。万が一の原子力発電所の事故に対応するための備えに終わりや完璧はありません。
18:29
東京電力、福島第一原子力発電所事故の教訓をしっかり胸に刻み、今後も安全神話にとらわれることなく、東京電力、福島第一原子力発電所事故の教訓をしっかり胸に刻み、今後も安全神話にとらわれることなく、東京電力、福島第一原子力発電所事故の教訓をしっかり胸に刻み、今後も安全神話にとらわれることなく、東京電力、福島第一原子力発電所事故の教訓をしっかり胸に刻み、今後も安全神話にとらわれることなく、環境問題は、個人・地域・国・地球が同支援の問題であり、個人の行動変容の集積が、地球全体 の未来につながるものだと考えています。国民一人ひとりのよりよい暮らしの実現、地域の活性化、そして地球全体の未来を守ること、これらの同時達成に全力を挙げて取り組んでまいります。以上、環境大臣及び原子力防災担当の内閣府特命大臣として当面の取組の一端を申し上げました。三原委員長をはじめ、理事・委員の各位におかれましては、今後とも環境行政及び原子力防災の一層の推進のため、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。5ページ目の挨拶の部分で、環境と申し上げるところ、健康と申し上げましたので、訂正させていただきます。申し上げます。
21:12
環境副大臣を就任いたしました八木哲也でございます。主に気候変動、地域脱炭素及び自然環境を担当いたします。特に新たな国民運動、デコカツの推進や地域と共生する再生可能エネルギーの復旧をはじめとした地域脱炭素の推進、ネイチャーポジティブにつながる民間活動の促進に向けた取組に力を入れてまいります。伊藤大臣 の下、全力で取り組む所存でございます。三原委員長をはじめ、理事、委員、各位のご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
22:00
環境副大臣及び原子力防災を担当する内閣府副大臣に就任いたしました滝沢求めでございます。特に被災地の環境再生に向けた取組、人の命と環境を守る基盤的取組、循環経済への移行の加速化に向けた取組に力を入れてまいりたいと考えております。伊藤大臣の下、全力で取り組む所存でございます。三原委員長をはじめ、理事、閣議の皆様方のご指導、ご協力をどうぞよろしくお願いをいたします。この度、環境大臣政務官に就任をいたしました朝日健太郎でございます。主に気候変動、地域脱炭素及び自然環境を担当いたします。八木副大臣とともに伊藤大臣をしっかりと支えてまいります。三原委員長をはじめ、理事、委員、各委員のご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
23:14
この度、環境大臣政務官及び原子力防災を担当いたします内閣府大臣政務官に就任をいたしました国定里でございます。主に震災復興、環境保健、水滞機環境、資源循環及び原子力防災を担当させていただきます。八木副大臣とともに伊藤大臣をしっかりと支えてまいります。三原委員長をはじめ、理事、委員、各委員のご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げます。本日はこれにて散会いたします。ありがとうございますありがとうございました。