22:24
これより会議を開きます。予算の実施状況に関する件について調査を進めます。この際、お諮りいたします。本日、本件調査のため、本日、政府参考人として、内閣官房・内閣審議官小杉隆一君、内閣官房・内閣審議官広瀬賢治君、内閣官房・ 新しい資本主義実現本部事務局次長坂本里馬君、厚生取引委員会事務総局経済取引局取引部長片桐一之君、警察庁・交通局長橘川浩一君、子ども家庭庁・生育局長藤原智子君、総務省・自治行政局長山野健君、総務省・総合通信基盤局長今川拓夫君、文部科学省・高等教育局長池田貴國君、文部科学省・科学技術学術政策局長柿田康義君、文部科学省・研究振興局長塩見瑞恵君、厚生労働省大臣官房・医薬産業振興医療情報審議官内山裕之君、厚生労働省・雇用環境均等局長堀井那須子君、厚生労働省・保健局長伊原和人君、厚生労働省・年金局長橋本康裕君、農林水産省畜産局長渡辺陽一君、経済産業省大臣官房・商務サービス審議官模木忠史君、経済産業省大臣官房審議官田中哲也君、経済産業省大臣官房審議官小林侑君、経済産業省通商政策局長松尾武彦君、国土交通省不動産建設経済局長塩見秀行君、国土交通省住宅局長石坂聡君、国土交通省物流自動車局長鶴田弘久君、防衛省人事教育局長三階聡君、防衛省備庁長官深澤正樹君の出席を求め説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと 認めます。よってそのように決しました。基本的質疑を行います。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
25:13
おはようございます。自由民主党政調会長の萩生田小市です。岸田政権が発足し2年が経ちました。この間総理は、創始化対策、防衛力の強化、原発再稼働をはじめとするエネルギー政策といった、まさに先送りできない難題に正面から取り組み、次々と結果を出してこられました。私は、岸田政権の最初の1年間、経産大臣として、コロナ禍に至ったサプライチェーンの国内回帰の必要性に直面したことから、国産半導体の復活戦略策定や蓄電池普及に向けた取り組み、ワクチン製造のデュアルユースなど、日本として必要かつ価値筋となる分野に的を絞り、政府として大胆な投資を行うことで、民間投資を呼び込む、まさに新しい資本主義の実現に力を注いできたつもりです。昨年からは 、政調会長を御指名いただき、より俯瞰した立場から、いわば閣僚時代に生んだ政策を大きな幹に育てるため、補正予算や本予算編成の過程で、しっかりとした道筋をつけてきたつもりです。世界的大競争が繰り広げられる中、こうした成長分野への投資は、途中でやめるわけにはいきません。政府がより一歩前に出る姿勢を明確にすることが、新しい資本主義の本質であり、今後ともこの方針に沿ってぶれずに進めていくことが重要です。党も全力でバックアップします。総理にはぶれずに思い切って政策を実行に移していただきたい。このことをまずお願い申し上げて質問に入ります。まずは経済対策の考え方についてです。日本経済は今、歴史的転換点を迎えています。この30年、コストカット型のデフレ型経済構造から、30年ぶりの高水準の賃上げ、名目100兆円の設備投資、GDPギャップの改善など、経済の変化の怠惰を見せ始めています。今こそ、経済構造を新たなステージに移行していく、潜在一遇のチャンスでもあります。このチャンスをとらえ、国内投資の拡大による供給力の拡大、構造的な賃上げなどの政策を集中的に強化することで、日本経済を成長軌道に乗せ、成長と分配の好循環を実現させる必要があります。しかし、足下では、物価高に多くの国民が苦しんでいます。消費者物価上昇率は、食料品等の上昇に伴い、本年も3%と高止まりしています。物価上昇率は経済の体温計であり、この上昇は経済が好循環の道をたどる一つの道筋ではありますが、電気、ガス、ガソリン、食料品等身近な品目の物価上昇が大きく、賃金は名目で上昇しているものの、実質賃金は足元はマイナス2.5%と減少しております。まだまだ回復が実感しにくい状況です。足元の物価高による生活圧迫は、消費を抑制し、景気を下振れさせるリスクになります。リスクが顕在化すれば、動き始めた経済の好循環が後戻りしかねません。まずは、上がり始めた物価が景気の腰折れにつながらないよう、そして次の経済の好循環に移行していけるよう、しっかりとした対策を講じていく必要があります。この際、重要なことは、地方自治体とも連携しながら、年末年度末に向けて迅速に実行し、国民の皆様に効果を実感していただくことであります。昨日、政府与党政策懇談会の場で、総理から所得税の減税を含む国民の皆様への還元策について、党内で具体的に検討するよう指示がありました。その考え方は、本格的な賃上げにつなげていくまでの間、近年の税収増等の過実をしっかりと国民の皆様、特に扶養親族にもめくばりして還元されるものと承知しており、加えて、所得税減税の恩恵が行き渡らない世帯には、追加給付を行うということですが、住民税非課税世帯の方々より少し上の所得の方々に対しても、今回はしっかりとめくばりをしていかなくてはなりません。制度設計は大変でありますが、党内では様々な意見を聞きながら、国民の暮らしや家計に配慮した還元策になるように、党内でしっかり議論をしてまいりたいと思いますし、税制調査会にも今日から議論を始めるよう指示をしたところです。こうした還元策を予定する一方で、防衛力強化のための財源確保策については、その開始時期、既に党として政府に対し、決算常用金の活用や税外収入の積み上げなどの様々な手段を講じ、来年度以降の然るべき時期に行うよう提言していますが、これから減税策を考えるというときに、来年から防衛増税というのは国民にとってはわかりづらいことです。当然のことながら、今回の還元策の指示は、来年は防衛増税はやらないという判断だと私は受け止めています。こうした還元措置は永続的にできることではありません。しっかりと物価高から国民生活を守りながら、同時に我が国の成長力を高める投資を進めることが本筋です。国民生活を徹底的に守り抜くためには、日本経済 の成長を引き上げる供給力強化や構造的な賃上げなど、予算・税・制度改革をパッケージで行う大胆な経済対策が不可欠です。今回の経済対策策定に向けた総理の基本認識と、なぜ減税に踏み切るのか、なぜ給付ではだめなのか、どうして所得税なのか、財政が心配だという人たちにどのように説明をするのか、改めて昨日の所得税・個人住民税減税の支持の狙い、そして考え方について、国民の皆様にわかりやすく説明していただきたいと思います。
31:08
経済対策についてポイントを随分たくさんご質問いただきました。少しお時間いただきますが、まず冒頭委員がおっしゃったように、日本の経済、長年にわたってデフレで苦しんでいきました。総監、リーマンショックをはじめ、さまざまな経済危機にも見舞われ、賃金が上がらない、物価が上がらない、投資が伸びない、こうしたデフレの悪循環に悩んできた、こうした日本経済でありました。だからこそ、このアベノミクスによってデフレ脱却を目指し、また、ここ2年間は官民の協力によって賃上げと、そして投資、この部分に力を入れてきた、こうした取組を続けてきました。そしておっしゃるように、ようやく明るい兆しが見えてきた。30年ぶりの賃上げの動き、30年ぶりの株価の水準、また、今年は民間で100兆円を超える、史上最高の投資の動きが示されている、こういった明るい兆しが出てきたわけです。しかし、大事なのは、これを来年以降にも続けられるか、一過性に終わらせてはならない、こういったことだと思っています。ですから、こうした明るい兆しを来年にもつなげていくために、改めて日本の経済の生産性を上げなければいけない、供給力の強化ということで、経済対策の中で重要な要素として取り上げなければいけないと思います。そして、来年につなげなければいけない大事なこの時に、世界的なエネルギー危機をはじめとする外政的な影響もあって、今、日本国民は物価高騰に悩んでいる、苦しんでいる、こういった状況にあります。賃金は引き続き上げていかなければならないわけですが、賃金を上げていくスピードが、まだ今現在では物価高騰に追いついていない現状でありますので、今、この大事な時は、やはり国が国民の生活を支えなければならない。ぜひ、このデフレに後戻りしないためにも、国民生活を支えなければいけない。これが国民への還元と申し上げている部分であります。幸い、この企業の賃上げ意欲、これは大変強いものがあると考えています。ここ2、3年が勝負だと思っています。しかし、この賃上げが物価高に追いついていない現状においては、政府が不退展の決意で後押しして、デフレ完全脱却、これを確実なものにする必要があります。こういった考え方によって、供給力の強化と、そして国民への還元、この2つを車の両輪として、経済政策をしっかり用意していきたい。これが私の基本的な認識であります。その上で、供給力の強化、国民への還元、これを両方揃えなければいけないわけですが、今、委員の質問の中で、何で減税なのか、そして給付ではないのか、さらには所得減税なのか、そういったご質問がありました。今、申し上げたように、経済のデフレからの脱却、潜在一偶のチャンスを今、ものにしなければならないということで、この国民生活をしっかり支えていこうとしているわけですが、それにあたって、ここ2年間、国民の皆さんの協力もあって、税収は伸びてきました。この税収の伸びの中で、個人の国民 の皆さんからいただいた所得税、住民税、この部分については、この2年間で3兆円を超える、こうした増収が示されています。この部分は、ぜひ国民の皆さんに、今、ぶっかだかの中で頑張っていただくために、わかりやすく所得税、住民税という形でお返しする。これが、この国民生活を支える上で重要だということを考えました。そして、ただ、これ所得税、住民税、支払っておられない方、より厳しい状況の中で苦しんでおられる方に対しては、これは、所得税でお返しするということができないわけですし、そして、より厳しいわけですから、スピード感をもって支援をしなければいけない。この部分については、給付という形で支援をさせていただく。こうした考え方に立って、この国民への還元、これを考えた次第であります。この給付の部分は、例えばコロナの時代において、大変緊急の、そして、国民生活が非常な状況にあるときには、広く給付を行うことを考えた。これは、あるべき姿だと思いますが、より平時に戻す際にあっては、より困っている方々に、的確に給付を支給する。こういった考え方も重要だと思います。こういった考え方も、合わせて、先ほど申し上げたように、所得税、住民税を基本としながら、その対象にならない方には、スピード感をもって給付を行う。こうした組み合わせで、国民生活を支えていく、国民への還元を考えていく。こうした考え方が重要だと思います。そして、財政に対する不安もあるではないか、こういった御指摘がありました。この部分については、まさに、これ、デフレから脱却することができたならば、これは国の債務の実質的な負担の軽減やら、増収やら、さまざまなことを考えても、デフレの脱却こそ、国の財政再建にとって最も重要なことであるということを、ぜひ説明しなければならないと思います。デフレからの脱却を確実なものにするためには、所得税減税という手段を使っても、何としても、このデフレからの脱却を完成させなければならない。こうしたことで、今回の措置をお願いしているということであります。デフレからの脱却が国の財政にとってもプラスになる。この点もしっかり説明しながら、経済政策を進めていくことが重要であると思っております。
38:45
最終目標は、デフレ脱却。そして賃金をしっかり上げていく、このモメンタムを底上げをしていく。そして、ご家庭の事情は様々ですから、今頑張って端力のある皆さんには、来年ご家族も含めた減税という形でお返しをする。しかし、経済的に困難にある皆さんに対しては、スピード感を持って給付をする。いくつかのメニューを、最終目標は一緒ですけれども、上り口をいろいろ変えて、きめ細かくやろうという。これが総理のお考えだというふうに受け止めさせていただきました。我々も今回、今までのような非課税世帯という簡単な線引きじゃなくて、またその上で少し頑張っているんだけど、なかなか払われる税は少ないために、減税ではなかなか受けられない。こういう人たちに対しても、その給付制度を広げていこうと思っていまして、きめの細かい制度設計をやって、総理の思いというものをしっかり受け止め、制度としてお返しをしていきたい。こんなふうに思っております。総理は就任当初から、新しい資本主義を経済再生の要に掲げ、政権運営を行っています。本年最初の施政方針においても、新しい資本主義は世界共通の問題意識に基づくもので、官民が連携し、社会課題を成長のエンジンとし、社会課題の解決と経済成長を同時に実現し、持続可能で豊節的な経済社会をつくり上げていくと述べ られております。私もこの考えに大いに賛同いたします。そして成功例も出てまいりました。その一つが反動体政策です。経産大臣時代に諸外国がしのぎを削り、大規模な支援を行っていることを踏まえ、5G促進法を改正して、大型の支援に取り組みました。また、文科大臣の経験も生かして、単なる企業支援に終わらせず、大学や高生も含めた3学科連携のコンソーシアムを地域ごとに立ち上げ、人材育成にも取り組んでまいりました。まさに地域全体での底上げ、そして中小企業も含む人材育成も巻き込んだ九州シリコンアイランドの復活を目指したわけですが、その結果、工場建設に伴う関連投資の拡大や新卒初任給も上層するなど、経済全体への波及効果は非常に大きく、地方創生の大きな推進力ともなっております。ある試算によりますと、JASM等による熊本九州への投資効果として、既に1兆円を超える投資が始まっていますが、2022年からの10年間の経済波及効果が約7兆円、雇用創出効果が約1万人と試算されています。また、実際、今年度の製造業の設備投資計画は、全国営金が昨年度より1.3倍増であるのに対して、九州7県では約2倍増となっております。こうした戦略的な投資は半導体に限りません。経済安全保障やGXの観点からも蓄電池、洋上風力発電、バイオなど、日本に産業としてしっかり残し、そして競争力を高めていく必要がある分野について、まず国が全面に出て大胆に投資することで、民間の長期の投資へとつなげていく。そして、物への投資だけではなく、人への投資にもつなげていく。これが重要だと思っています。大課題の解決が未来の成長の種になる時代です。総理が掲げる新しい資本主義を、我が国の新しい経済モデルとしていくためには、価値筋を見極め、官民一体で大規模長期継続的に投資していくことが重要です。半導体や蓄電池を含めた成長投資の継続支援について、総理の御見解をお伺いいたします。
42:20
委員も経済産業大臣として御努力をいただきました。また、この2年間、国も全面に出て様々な支援を行いました。その結果として、御指摘のように半導体、さらには蓄電池などの分野で国内投資の好事例が生まれつつある、こうした状況にあります。この流れをぜひしっかりつかみ取って、経済の新しいステージへと動かしていかなければならないと考えています。このためにも 、今の経済対策において、半導体や蓄電池をはじめとした戦略分野における大胆な投資支援を行っていきたいと考えています。具体的には、半導体、蓄電池等の大型投資や次世代半導体開発に対する支援を行う、あるいは戦略物資について、国が様々な支援を行うと考えてきたときに、やむをしますと初期投資だけ投資をして、後はお任せというケースも多かったわけですが、そうなりますと、予見可能性がなかなか確保できない、見通せない、こういった指摘もありました。よって、戦略物資については初期投資だけではなくして、投資全体の予見可能性を向上させる、要は初期投資以降も国としてしっかりと支援をしていく、こういった予見可能性を向上させる過去に例を見ない投資減税、こういった措置も講じていきたいと思っています。このように、予算、税制のみならず、規制などを含めて、あらゆる面で世界にごして競争できる投資支援パッケージ、これを年内にまとめたいと思っています。
44:30
私も5G法で、個社に多額のお金を出していいのかという随分批判もあったんです。しかし、私その時から申し上げていたのは、これ投資でありまして、そしてリターンがあるんだと。さっき申し上げたように、それはもう1兆円以上の投資が地域で始まっていまして、税収増が地方でも国でも目に見える形になってきました。総理の今の予見性という言葉を借りれば、既に回収する予見は可能になってきました。私はこの分野は、財政当局と話すると、要求した金額はちょっと無理なんだけど、この下のこのくらいでって、よくこういうやりとりがあるんですけどね。こうなるとゼロと同じなんですよ。やっぱり勝負するときは勝負しとかなきゃいけないんだと私は思いますので、今ご答弁いただいたような継続的な伴奏をこねた大胆な支援というものをお願いをしたいと思います。そして、さまざまな価格反応が出てまして、こういう企業が来ますとね、外国人技術者が家族を帯同して日本に行きたい。その場合ですね、英語で授業をやってくれるインターナショナルスクールが欲しいというんですね。私、文科大臣経験者として、学習修了指導要領にのっとっていない、このインターナショナルスクールを融資するというわけにはいきません。いろいろ考 えた結果ですね、熊本大学の付属小学校では、インターナショナルスクールというのを試験的にやることにしました。日本の学習指導要領ですべての授業をやってみる。これ、画期的な試みだと思います。この試みがうまくいけば、国内でグローバル人材を育てる日本の学生さん、児童さんにもぜひ来てもらいたいと思ってまして、こういったことも、この経済政策の中から新たに出てきた大きな政策の一つだと思ってまして、ぜひこれ、横展開をいろいろしていきたいなと思っております。AIについてお伺いしたいと思います。昨年末に登場したチャットGPTは、人間のように言葉を生成し、世界中に大きな衝撃を与え、さまざまな分野で活用が試されています。AIの技術革新は早く、従来のホワイトカラーの分野を中心に、さまざまな分野の業務をAIによって自動化できるとの見通しがあります。あらゆるデータを瞬時に読み込み、最適解を出していく。引き続き、最終的な判断は人がしなくてはなりませんが、人手不足の対応が求められている我が国においても、AIを恐れずに上手に活用していくべき時期が来ていると思います。AIが多くの産業で活用されるためには、我が国としてのAIモデルそのものの開発力を独自に持つこと、そしてその開発力を支える資産資源、計算資 源、いわゆるスパーコンなどのインフラをつくっていくことが重要です。今、AIの世界では、インターネット上のたくさんの文章を読み込むなどして、大規模言語モデル、LLMを開発する動きが盛んになっています。これには、同時平衡的な計算処理を必要とするための、大量のGPUといわれる半導体を活用した計算資源が必要になるとされております。非常に残念なことですが、日本が得意としてきた国立研究機関や大学が保有するスパーコンは、CPUと呼ばれる幅広い用途で計算速度が速い半導体を多く使っていますが、同時平衡的に処理する必要があるAIの計算処理には、現時点では実は有効活用ができていないのです。現時点で日本でAIのモデル開発をしようとすると、まずはアメリカの計算資源を借りて開発しなくてはならず、これを借りるのに多額のお金を払わなくてはなりません。長く日本の貿易赤字を占めてきたのは海外からのエネルギーの輸入でしたが、近年はこうした米国からのデジタル関係のサービスが多くを占めるようになってきています。ならば日本がAIのモデル開発でも自国の技術を磨いていくためには、国内の計算資源をまずしっかりと構築していくことが不可欠だと思います。さらに国立の研究機関や大学が保有する計算資源をAIにも有効活用できるようにすべきです。富額などの既に多くの計算資源があるわけですから、これをうまく生成AIの計算資源として使えるよう技術開発をしていく必要がございます。また計算資源の中核をなすのは半導体です。先ほど質問をしましたが、国家の産業基盤をなす半導体支援や、生成AIの計算資源の基盤は一時的な支援ではだめです。新たなAIモデルを国内の計算資源で開発していくことがまず最優先ですが、さらにその国内資源の基盤をなす半導体も国内でつくっていけるように将来的にはできるようにすべきだと思います。総理に伺います。新たな産業競争力を決める可能性のあるAIのイノベーションを進めていくために、計算資源の新たな確保や国内の既にある計算資源の有効活用、さらにはそれを支える国内半導体支援など、総合的な政策パッケージが不可欠ではないでしょうか。生成AI開発支援の総理の見解を聞かせていただきたいと思います。
49:18
まずご指摘のように、生成AIは我が国の経済成長ですとか、あるいは 社会課題の解決を担う可能性のある重要な技術であると認識をしています。様々な分野でイノベーションを加速させる可能性がある技術だと認識をしています。そして、この生成AIの国際競争力を考えた場合に大切なもの、もちろん人材育成とか、あるいはスタートアップの育成とか、環境整備が重要ですが、その中で特に大事なのは、まさに委員御指摘のように、一つは、この開発に不可欠な経産資源、これを確保すること。そしてもう一つは、半導体の安定的な確保、この二つが重要なポイントであると認識をしています。経産資源については、官民による新たな整備や、この富岳三相県のABCIといった既存の経産資源の有効活用に向けた能力増強ですとか、AI開発に適応するための必要なソフトウェアの開発、こういったものを進めていきますし、半導体についても国内で研究生産が安定的に行われるような大胆な投資支援、これを引き続き行ってまいります。そして、ご指摘のように、研究資源については、さまざまなさらなる工夫が必要だと思っています。この大学の研究者やスタートアップが共同で利用できるような取り組みですとか、さまざまな用途ごとに特化したAIを開発する際にも、共通的な基盤となるモデルを開発することで、多様なスタートアップ開発に挑戦しやすい環境をつくる、こういった ことも考えていかなければならない。総合的に、経産資源のバージョンアップを図っていくことは重要であると考えます。こうした取り組みを官民で、オールジャパンで盛り上げることによって、世界をリードできるようなAIの事業や研究を日本から輸出すべく、スピード感をもって取り組んでいきたいと考えます。私、詳しくなかったので、なぜ世界最速の計算速度のコンピューターが作れる国が、このAIに対応できないんだろうなというのは、素人流れに不思議だったんですけれども、その計算の仕方が違うんですね。松尾さんたちと話しますと、やはりこれは今あるものでも、外にソフトを組み込むことによって利活用も可能だということなんです。私、ここは日本がやはり技術で勝負できる分野だと思いますので、軒先をずっと借り続けてAI政策をやる、なんていうかっこ悪い話です。やはりメイドインジャパンも少しこだわってですね。国内のホストがどんどん知識を蓄えていけば、国内の課題解決にも使えると思いますので、ここはちょっと頑張ってやってみたいと思っているところでございます。年収の壁についてお伺いします。この問題は通常国会で質問させていただいて、そして先般政府から106万、130万の壁への対応策と して、キャリアアップ助成金の拡充など政策パッケージが年末を待たずに迅速に出されたこと、これ大いに評価したいと思います。本当に結果を出していただきました。一方でこれはあくまで暫定的な手当でございまして、支援パッケージは実際に就業調整を解消できるのか、どれだけ多くの国民事業者の皆様に支援を知っていただいて、使っていただけるかにかかっていると思います。そもそも年収の壁は制度自体が非常に複雑ですので、今般の支援強化パッケージも複雑な印象をどうしても受けます。壁を意識せず安心して働いてもらうため、支援の中身や活用方法、メリットなど、国民事業者に対してしっかりと周知するとともに、多くの中小企業にも支援を活用していただけるよう、計画策定などの事業者の事務負担や助成金の支給が毎年、半年ごとであるといったこの支援の使いづらさ、こういったものも対処すべきだと思います。さらに、今回の対策はあくまで一時的なものでありますので、この2年間に社会保障制度による制度的対応として、壁の解消に向けた抜本的な見直しをするべきだと思います。私、報道を聞いていましたらね、なんとなくその企業側のメリットばかりが主張されるんですけど、そうじゃなくて、働く人たちのメリット、過所分所得を増やすことができるわけです。そして、将来的に社会保険に入るってことが、何 かその罰かのように報道もされているんです。そうじゃなくて、ここが社会保険に入るメリットというものもこの機会にですね、私はしっかり政府が説明する必要があると思います。何より社会保険制度の加入をしていただくことで、年金自給、医療保険の給付の充実なども含めて、大きなメリットがあること、これをしっかりと周知をするべきではないかと思いますが、厚労大臣に答弁をお願いします。
54:32
年収の壁のパッケージと抜本的な見直しについて、まずご質問をいただきました。今般、当面の大策として年収の壁支援強化パッケージ、ご指摘のとおり取りまとめたところでございます。年収の壁に関する制度の見直しにつきましては、次期年金制度改正に向けて、社会保障審議会年金部会において、ちょうど議論を開始したところでございまして、今後ともこの関係者の意見を伺いながら、こうした制度の見直しについて丁寧にしっかりと議論をしていきたいと考えております。また、この本パッケージ、労働者が年収の壁を意識せずに働 ける環境づくりにするものとともに、労働者の所得増加を後押しするものであると、こうしたメリットについては、事業主の皆様の理解を得ながら、労働者の皆様へ周知をしっかりと行ってまいりたいというふうに考えております。そして、この年収の壁についての労働者が壁を意識せずに働くことが可能となるよう、これまでも短時間労働者への、費用者保険への適用拡大にはしっかりと取り組んでまいりました。この短時間労働者が費用者保険に加入した場合のメリットなんですけれども、これによって将来、基礎年金に加えて、厚生年金による報酬比例部分が上乗せされるわけですから、その分収入が増える形になります。それから、医療保険からは、出産手当金であるとか、小病手当金が支給されるという大きなメリットがございます。こうしたメリットをわかりやすく説明をして、理解を得ていくことが非常に重要であると、そう考えております。
56:28
冒頭の税の完付の議論でも申し上げましたけれども、今までの線引きのところじゃなくて、今お話したように、例えばパート、アルバイトなどで、一生懸命自立をしようとされている人たちには、なかなか今まで光が当たらなかった。完付策はやろうということです。まさに、この壁を乗り越えていくのも同じ政策だと思います。2年間で将来が見渡せるような制度設計にしっかりブラッシュアップしていただくことをお願いしたいと思います。次に外交防衛に移りたいと思います。日本はアジアで唯一のG7メンバーです。前回も申し上げましたが、よくこれ枕言葉で使いますけど、じゃあアジアの人たちが、日本は我々の代表でG7に行っているんだと言ってくれるかというと、なかなかそういう雰囲気でもない。アジアの皆さんが、自分たちの仲間である日本は、どちらかというと優等生で西側に渡ってしまって、自分たちは置いていかれてしまったのではないか、こういう心配をしているのではないかということを、通常国会でも指摘をさせていただきました。そして、今年はG7の議長国、G20、インド、そして年末の日夜政案に、これ一気通貫でこの思いをつないで、やっぱりアジアの中の日本だということをしっかり皆さんに知っていただく、再認識していただくことが大事だということを提案したつ もりでございます。おかげさまでG7、総理、本当に頑張っていただいて大きな成果を残したと思います。そしてそのレガシーをG20にしっかりつないでいただいたと思います。今度は日夜政案、年末だと思います。ぜひこの今年の外交戦略をしっかり優秀の美を飾っていただく、そんな日夜政案50周年を迎えていただきたいなと思っております。私自身もお許しいただいて、政案の国々を回って、直接要人の皆さんと様々なお話をしてまいりました。インド太平洋地域の平和と安定、発展と繁栄に向けたハイレベルな交流を積み重ねてきたつもりでございます。前回提案しましたけれども、ASEANの若い官僚の皆さん、そういった人たちをEXPO、まさに大阪万博、関西万博の組織委員会のスタッフとして受け入れて研修をしたらどうか、今その準備を年末に向けてしていただいていると聞いて大変うれしく思います。それは将来、ASEANの国々が同じような世界博覧会やスポーツイベントができるような国に共に成長してもらう、そのための日本としての大きな支援になると思っています。私この話を説明しますと、向こうの大臣たちがものすごく関心を持って、ベトナムなんかじゃ俺じゃだめなのかと言われて、そんな人は使いづらいからやめてください、もっと若い人にしてください とお断りをしたぐらいでございまして、もう皆さん人選をしてスタンバイしていると思います。ぜひ、2025年の万博は日本の万博、関西の万博であると同時にASEANの仲間とともに実現をする万博だ、こういう位置づけを持っていただいたら本当にありがたいなと思っているところでございます。そしてね、いろんな今予算のことで指摘されてますけれど、要は入場者多く来ていただいてしっかり回収することが大事だと思っています。黙っていても来てくれるASEANの仲間がいると思います。しかし、そういうスタッフが内側にいて、どうしたら自国から観光客をぜひ呼んでくれるかということを一緒に考えてもらえばいいと思うんです。そしてね、私はその人たち、研修生たちは週末はそれぞれの都道府県の観光協会お呼びがあれば行ってもらって、それぞれの地方のいい観光地をね、自分の足でちゃんと見てもらう。そして自国に対して日本の観光ルートを雑誌やテレビじゃなくて、自分たちの手で作り上げて日本に来るんだったらこうした方がいいよということを提案してもらうことで滞在人数を増やしたり、来日観光客を増やすことができるんじゃないかと思ってまして、こんな試みもぜひやってもらおうと思ってます。ラオス政府からはすでに熊本に飛行機を飛ばしたいという要請も来ておりまして、こういったものを一つ一つ積み上げていくことがまさにグローバルサウスアセアンの皆さんとの協調、大事なことだと思っております。グローバルサウスとの関与強化は三つの視点で重要です。まずグローバルサウスと言われる国々はGDPの成長率10%前後の国が多くあって、それらを合わせると2050年には中国を超える経済規模になります。こうした経済成長を我が国にもしっかりと取り込み、一緒になって成長していくことが重要です。また経済安全保障の観点からも重要鉱物の供給拠点として、一国に依存しない関係を構築していく必要があるということ、さらには自由民主主義人権法の支配といった基本的な価値を共有し、国際条理における影響力を増大することで国際秩序を形成する観点からも重要だと考えております。この1年様々な声をいただいてきましたが、皆さんがおっしゃるのは、1つは支援の継続を願っています。今までやってこなかったのかといえば、そうじゃなくて日本はそれぞれの国にいろいろな支援をODA演習役がやってきました。しかし一家制で忘れ去られてしまう足元の協力関係が多い方が現地では感謝されるのは当然ですので、昔の移動を起こった人のことをしっかりと覚えてもらうためにも継続的な支援が必要です。そして我が国としても目に見えるPRを行うことが大切だと思います。これはやはり日本の国がやっていますから、日本人の何て言いますか、何か恩喜せがましく、こんなふうにしたとか、うちがやったとかといつまでも言うという国民性じゃないものですから、そのときはすごく感謝されるんですけれども、そのあと忘れられちゃうんですね。したがって最近はですね、例えば日本が作ったODAの空港は、空港ゲートを出たところに記念碑をちゃんと作ってもらうようにしました。日の丸と相手国の国旗を飾って、この空港は日本のODA事業で作りましたというのは、ゲートから出ていたら必ず見えるようにする。あるいはカンボジア、ラオスはですね、お札に日本のODA事業の橋や道路をちゃんと作ってくれてますよ。次でに申し上げれば、このお札そのものを日本で吸ってあげたらいいんですよ。外国からの造兵局はですね、依頼があってそれをやっているんですけれども、日本の技術というのは、移造防止技術がものすごく高いので、高いんですよ、一枚一枚が。したがって言うならば、グローバルサウスの国で移造されないお札を作りたいと思って日本に相談しても、高くて結局諦めちゃうんです。私これもODAでいいんじゃないんですか。日本で作った移造されないお札をその国の国民が全員が使うって、こんないいODAないんじゃないかと思ってまして、今までとは違った視点で、このグローバルサウスの皆さんとしっかりお付 き合いをしたらどうかと思います。二つ目の声は、単なるインフラ支援やサプライチェーン協力の経済支援のみならず、日本とアセアン双方に真に利益となるGXの協力や、次世代自動車、航空機、宇宙など新たな新作業創出のプロジェクトを一緒になって進めたいというものでした。例えば、タイでは具体的な協力として、総理も御視察いただきましたが、日本の高等専門学校のシステムを輸出し、タイの高専を作りました。ものづくり人材だけではなくて、DX人材の育成も行っており、アジア全体の新たな産業基盤を支えるものづくりとDXを融合した人材育成が始まっています。もっとびっくりするのは、授業がタイ語、日本語、英語ですから、英語圏でも働ける、日本に来て働くこともできる、日本の現地法人でも働けるという、まさにそういったマルチ人材育成をやっております。当においても、日グローバルサウス連携本部を設置し、今後、アジアやグローバルサウスなど現地の課題解決を通じて、新たな産業をともに育成していきたいと考えています。そこで、総理にお伺いします。ASEANとは、これまでもASEC、アジアゼロエミッション共同体構想を進めてきましたが、これをさらに加速化させていく必要があります。12月に東京で開催される日ASEANサミットの場で、ASEANを含めたグローバルサウスの皆さんと 一緒になって、新たな未来産業を創出していくことを大きく発信をしていくべきではないでしょうか。また、それを進めるためには、ASEAN全体を巻き込んださまざまなプロジェクトを現地でつくっていく必要があります。そのためには、日本がこれまで主導的に育ててきた東南アジアにおけるシンクタンクであるエイリアンのさらなる強化を進めていくべきだと考えますが、この夏にはデジタルセンターも開設をさせてもらいました。昨年の補正予算を使って、インドネシアですけれども、このエイリアンのデジタルセンター、大変大きく広いものはできました。ここにアジア中の研究者が集まって、まさにスタートアップの拠点にもしていこうということを今考えておりますので、この点、経産大臣に改めてこの必要性についてお伺いしたいと思います。
1:05:22
お答えをいたします。まさに御指摘のように、日本とASEANともに未来を担う産業を育て、イノベーションを起こしていくと。そのために、御指摘のエリアン、これは日本とASEANが協力して、日本が主 導してASEANとつくった経済研究センターでありますが、このシンクタンクエリアンの役割、非常に大きいものがあるというふうに考えております。そうした中で、当然、今の喫緊の課題であるエネルギー分野の協力は当然なんですけれども、手短に3点、幅広い役割の中から申し上げたいと思います。1つは、様々な社会的課題を解決していく、そのためのイノベーションを起こしていくという中で、サーキュラーエコノミーであったり、ヘルスケア、こういったもののハブとなる取り組みを強化しております。そして、その際に、まさに今御指摘のあったデータを使っていこうということで、データセンターを設立しました。御指摘のとおりであります。このデータを共有し、連携をし、例えば、日安やアスリアンで様々な産業のサプライチェーンもあります。この中でデータを連携して、さらにそれを高度化していく、こうした取り組みを強化していきたいというふうに考えております。そして3点目に、まさに油田委員が取り組まれている人材育成、人的な基盤を強化していこうということで、公共政策に関する人材育成であったり、また、高科研大学との人的ネットワークの形成であったり、スタートアップを起こすような、そうした産学家の連携、そうした若い人材の育成、こうした機能を、まさにプラットフォームとしての機能を強化していきたいというふうに考えております。いずれにしても、日本とアスリアンで未来を担う、こうした産業、人材を育てていく、その中核的な機関としてエリアの役割を大いに期待をしたいと思いますし、しっかりと拡充し、役割を果たしてもらいたいというふうに考えております。
1:07:17
アスリアンとの関係ですが、委員にも御指摘されました、アジアゼロミッション構想ですが、これは、アスリアン各国の実情に応じた多様な道筋によって経済成長を損なうことなく、このエネルギー移行を目指す、要は一方的にこうしたエネルギー移行を押しつけるのではなくして、アジア各国それぞれ事情がある、それにしっかり寄り添えながら、このゼロエミッションを進めていく、こういった点で、高く評価されている構想だと受け止めています。こうしたASECにつきましても、この12月、日アセアン特別首脳会議、日本とアセアンとの関係50周年を記念して、12月に東京で開催することを予定していますが、これと合わせて、アジアゼロエミッション共同体首脳会合、これも開催し、そして、ご指摘の東アジアアセアン経済研究センターへ、アジアゼロエミッションセンターを設置していく、こうしたことを考えていきたいと思います。このセンターを、政策プラットフォームとして、アセアンとともに、ネットゼロに向けたビジョンをつくり、政策向上を進めていくことを考えているわけですが、今回の経済対策においても、こうしたアセアンとの協調プロジェクト、これを具体化し、ビジョンを実現していく、そのために必要な政策を盛り込んでいきたいと考えています。
1:09:10
今後のNTT法のあり方についてお尋ねをします。日本電信電話株式会社等に関する法律、いわゆるNTT法のあり方について、自民党成長会の中に、私自身が責任者となるプロジェクトチームを立ち上げて、今、精力的に検討しています。この議論のきっかけは、防衛費の財源の議論だったことから、防衛費のために国の貴重な資産を売るのか、といった大いなる誤解が生まれています。これは全く違います。我々が議論しているのは、通信をめぐる技術や、市場が大きく変わったにもかかわらず、旧大事前とした法体系が未だ温存されている、これをどうやって時代に追いつき、さらに先取りしていくかという観点に立って、世界に勝てる我が国の情報通信産業の育成、経済安全保障の確保、そして、生活公平な競争環境の確保、何よりも全国あまねく通信が転向されることなどを、さまざまな角度から検討しているところでございます。まず、1番目の財源については、政府が持っている株を突然市場に出したら、これは大混乱するに決まっているわけですから、仮に売却するとしても少しずつということになります。例えば、現在ものの持株を2,000億ずつ売却すると、25年時間をかけて売ることができます。それだったら市場に影響を与えることができません。外資に買われるんじゃないか。いやいや、国の株が直接NTTに売れば、外資が介入する余地はないわけですから、そういう心配は全くないと思っています。それより、この法律ができたのは昭和59年で、当時は独占状況だったわけですから、少し規制をかけて新しい競争を生むということは当然、国も考えたわけですから、あれから長い年月がたって、おかげさまで新しいキャリアも出てきました。こういう人たちと公平公正な競争環境をしっかり残しながら、NTTとして今不 具合があるとすれば、例えば、研究成果の公表普及。これは、今、IOWNなどのような新しい技術の研究を始めましたけど、出てきたものは全部公開しろと言ったら、これは何のために国為を投じて研究しているのかわからないじゃないですか。したがって、やっぱり時代に合っていないものについてはきちんと変えていこうというのが、今、我々のマインドであります。また、この売却益は、当社防衛費を前提に考えたんですけど、NTTの株ですからね、やっぱり我が国の情報通信の研究開発に使うべきだという部分も多分にあるべきだと思います。あるいは、今後議論になりますけど、ユニバーサルサービス、今のようなメタル電話をですね、国のどこまでも引くというのはもう限界があります。衛星を使ったり、さまざまなツールを使いながら、ユニバーサルは確保していかなきゃなりませんし、もっと言えばこれからはまさにブロードバンドの世界ですから、ブロードバンドのユニバーサルについては、これはきちんと担保していこうと思っていますので、心配されることはちゃんと手当てしながら議論をしているつもりでおります。売却益の一部は、例えばですね、後ほど触れたいと思うんですけど、デジタル社会のまさに革紙にいるのは子どもたちです。学校のタブレットを更新できるのかできないのか、不 安に思っている。こういうところにも使っていってもいいんじゃないかと思いますし、同じ防衛費でもサイバーセキュリティなどの研究にこの費用を使っていくことも私は可能ではないかと思っておりますので、ここは幅広に考えていきたいなと思っております。そして、間もなく党としても提言を取りまとめて、提言を踏まえてNTT法のあるべき姿について、政府内で議論を加速していただきたいと思っています。改めて、私どもが取り組みをしておりますこのNTT法の改正、見直し、総理のリーダーシップで世界に打ち勝つ情報通信産業として育成すること、そして防衛財源も含めた税外収入の確保という難しい2つの課題を達成していくべきだと思いますが、見解を伺いしたいと思います。
1:13:03
まず、急速な技術革新によって、情報通信の市場環境は大きく変化しており、NTTを含めた情報通信産業が一層発展するように、時代に即した規制を抜本的に見直す必要がある。この基本的な委員の認識に全く同感いたし ます。総務省の情報通信審議会においては、NTTが担う責務、株の政府保有義務の在り方、また外資規制の在り方など様々な問題を検討した上で、関係事業者、団体の意見を聞きつつ、多様な観点から議論が行われているところですが、ぜひ、党においても議論を集約して、提言を取りまとめていただきたいと思います。政府としてその提言を十分踏まえた上で、NTTの在り方に関する検討を加速させていきたいと考えます。
1:14:18
これ、待ったなしで頑張るべきだと思っております。ぜひ、近いうちに提言を出したいと思いますので、よろしくお願いします。ちょっと時間がなくなってきちゃいましたので、防衛作業の件についてお尋ねしたいと思います。ざっくりお話ししますけれども、43兆円、今まで持ったことがない予算を持って防衛省は今頑張っています。頑張っていますけれども、私、ずっと申し上げてきたのは、とにかく安全保障環境がこれまでなく厳しくなる中で、例えば無人機の活用、ハイブリッド船など新しい戦い方がどんどん生まれる時代に、サイバー、宇宙、AI、量子、半導体など民間の先端技術を積極的に取り組んでいくことが不可欠だということを申し上げてきました。そして、イノベーションを新たに生み出していくのはスタートアップです。自前主義じゃなくて、既に多くの予算が、実はやはり安心感からですかね、大手の国内企業や海外企業のみに流れているのではないかという指摘もあります。安定した大企業や実績のある海外企業から物を買うことは理解します。しかし、果たしてそれだけで新たな戦い方や装備品にイノベーションを起こせるのでしょうか。防衛産業に新たな国内のプレイヤーが参入して装備を国産化していくという視点も非常に重要ではないかと思います。3回目の提案になりますが、国防総省、米国がやっているDIU、スタートアップ専門の組織をつくって、スタートアップから民間技術を積極的に取り込もうとしています。日本は早期装備化にこだわるあまり、大企業や海外企業の調達を優先し、スタートアップからのイノベーションを取り組むことに躊躇 しているのではないかと思います。日本版DIUの必要性について、しつこいほど言ってきていますが、新大臣の下で決断をしていただきたいと思います。自衛隊装備や新たな戦い方にスタートアップの技術を取り組んでいくことは、装備の国産化の観点からも重要です。そこで、防衛省で思い切ってスタートアップを優遇する調達制度や、先端技術がどう活用できるか、スタートアップと伴奏して技術開発を支援する枠組みを設けてはどうでしょうか。また、そうした枠組みをスタートアップ支援のネットワークを持つ経産省をはじめ各省庁とも連携して、多くのスタートアップを巻き込んで実行に移すべきだと思いますが、防衛大臣の見解をお示しください。
1:16:44
委員から防衛省とスタートアップとの関わりについてご質問いただきました。防衛省ではスタートアップ企業等と連携し、企業が有する先端技術と装備品に積極的に取り組むことで、新しい戦い方に必要な装備品の取得を進めているところであります。その一環として防衛省は経済産業省と連携し、本年6月に防衛産業へのスタートアップ活用に向けた合同推進会を設置することにより、防衛省のニーズとスタートアップ企業等とのマッチングを図るとともに、企業が有する先端技術の活用育成について意見交換を行っています。今後、具体的なマッチングや支援策の取組の構築に取り組んでまいります。また、来年度に創設を予定しているいわゆる新たな研究機関においても、スタートアップ企業を含めた外部からのアイデアや、これまで装備品等として活用実績のない技術も積極的に取り入れていくことを検討しています。調達制度についても、技術力のあるスタートアップ企業を含む中小企業者等に対し、入札条件を一部緩和して参入促進に努めているところであり、今後も政府全体の取組の中で関係省庁と連携して積極的な取組を進めてまいります。先端技術を防衛目的で活用することが視覚的に重要になっていることを踏まえ、スタートアップ企業等の有する先端技術を積極的かつ迅速に活用していくため、御指摘のようにあらゆる取組を進めてまいります。萩生田光一君、 よろしくお願いします。日本の文化芸術コンテンツ分野は、アニメや実写などの映像コンテンツや漫画、ゲームをはじめとして海外で高い人気を誇っています。日本経済を牽引する一つの成長分野として期待をされています。一方、足元の状況を見ますと、世界市場で第3位における日本コンテンツの存在感は、その他の国々の成長に押されつつあります。特に近年、韓国コンテンツの成長は著しく、今年3月には「経営コンテンツ輸出活性化戦略」を公表し、2027年までに輸出額250億ドルを目指すという方針を聞いています。韓国は文化コンテンツ分野を基盤作業の一つとして位置づけ、約20年にわたって国家的支援を継続してきており、ワンクリとしてもこうした事例を参考に、世界から評価される質の高いコンテンツを持続的に生み出すとともに、高付加価値、高収益のビジネスモデルとして所得の維持、向上にもつなげるような戦略的な集中的支援、関係省庁を挙げての取り組みが必要だと思います。総理、韓国ドラマを見ますかね。出来がいいですよね。もちろん、脚本ももちろんなんですけど、非常に出来がいい。それはですね、なぜかというと、映像文化に対する国の姿勢が違うんですよ。例えば、日本のテレビ局や映画会社が空港で撮影をしたいと言って、空港会社に国交大臣申請をしますとね、国交省にお伺いを立てるんですよ。そしてそのうちね、脚本見せろと言われるわけですよ。恋愛モノで恋人が別れて涙ながらにゲートを過ぎていく、こういうシーンはすぐ許可が出るんです。だけど殺人事件やテロはお断りなんです。私ね、これ文化っていうのは、やっぱりその中身を精査するんじゃなくて、その映像を作るってことに応用してあげなきゃいけないと思うんです。すなわち、日本では空港のシーンは撮れないよねってみんな思ってるわけです。私、副長官で官邸にいたときに、ハリウッドの超有名な映画の第3作目の撮影の便宜共有依頼っていうのが来まして、関係省庁と話し合いしました。向こうからハリウッド側からの要請は、様々な税の優遇ですとか、退山期間中の便宜共有だったんです。ゼロ回答でお返ししましたよ。それはね、第3作目として、日本で撮るはずの脚本をタイに変えて、そして工業収益130億ドルみたいなですね、ものすごい収益を上げ、そしてその撮影場所に多くの人たちが観光地として出かけるようになってんです。あのときちょっとばかりの税金はうちはできないといったことだったために、大きなビジネスチャンスを失った収益を失ったと思ってまして、これ概念を変えていかなきゃいけないと思ってます。例えば韓国のドラマを見てますと、公的機関を貸すんですね、空いてるところは。申請はもちろんしてもらうそうなんですけれど、非常に短期間で貸すか貸さないかの判断をしてくれるんで、そうすると日本は同じシーンを撮りたかったらセット作らなきゃならない。なかなか役所の施設なんて貸してくれませんからね。そうすると費用がかかってしょぼい映像になって、なおかつ時間がかかるっていう、この状況から抜け出していかなきゃいけないと思います。本物を使わせることでリアリティも出るし、国が主導してこのような様々な壁を取り除いた結果、成功を手に入れているのが韓国ではないかと思います。有料なコンテンツはインバウンドによる地方誘客やソフトパワーによる外交の展開において強力な武器となります。日本への関心、日本文化への理解を醸成し、国家のイメージを形成している大きな力を有します。本年3月、岸田総理から新たな資本主義の下、広い意味での日本の誇るべきクリエイターへの支援を検討するということについて表明がされました。党 としても今般の経済対策の提言に、時代を担うクリエイターアーティストの育成や文化施設の次世代型機能強化、複数年にわたり基金で支援する仕組みなど、コンテンツ産業等の海外展開やロケ誘致の推進を盛り込ませてもらいました。コンテンツ産業の振興に向けた総理の決意をお伺いしたいと思います。
1:22:31
御指摘のようにコンテンツ産業、我が国の成長を牽引する存在であると思いますし、日本が誇るソフトパワーの海外への発信ですとか、インバウンド、さらには地方活性化などにもつながる重要政策であると認識をしています。そして委員御指摘のように自民党からも提言をいただいています。複数年にわたる支援、こうした点が重要であるという御指摘をしっかり受け止めて、クリエイター、アーティストの育成についても複数年、弾力的に支援できるよう、基金も含め支援制度を考えてまいりたいと思います。併せて文化施設の機能強化、文化芸術そしてコン テンツの海外展開支援、そして大型海外映像作品のロケ誘致、こうしたものについても政府を挙げて関係省庁を連携しながら取り組んでいきたいと考えます。
1:23:43
ありがとうございます。これやってみましょうよ、総理。できますよ、絶対に。最後時間がなくなっちゃったので言いっぱなしになるかもしれませんが、教育人材の確保でありまして、これは本当に今大きな現場で問題になっています。教員の成り手不足、こういったことも解消しなければなりません。私の下で特命会をつくって、小学校、高学年の教科、担任生の教科、それから教員業務支援員、これからスクールサポーターです。これを全国の小中学校に配置しよう。そして副校長、教頭の支援をつくろうということをお願いしています。充実に、令和6年度予算で措置をすべきだと思っていまして、この3点含め、特命会の提言を政府としてしっかり受け止め、実現をしていただきたいと思いますけど、総理最後に決意をお知らせください。
1:24:31
教師という存在、この学校教育の充実発展に向けて欠かせない存在である。一方で、この厳しい勤務実態の中にある環境は大変厳しい。こうした認識のもとに、様々な取組を進めていかなければならない。党としても様々なご提言いただいていることをしっかり受け止めながら、我が国の教育の質の向上という観点から、是非、予算、あるいは働き方改革、処遇の改善、また学校の指導運営体制の充実、さらには育成支援、様々な切り口から政府一体となって取り組んでいきたいと考えます。終わります。
1:25:28
この際、牧島可憐さんから関連質疑の申し出があります。萩生田君の持ち時間の範囲でこれを許します。牧島可憐さん。
1:25:38
自民党の牧島可憐です。質問の機会をいただきありがとう ございます。総理は、所信表明説におきまして、変化の流れをつかみ取るということをおっしゃいました。まさに今、人口減少局面に入っています。生産年齢人口も減っている。私たちの毎日の生活の中でも、人手不足だなぁと感じる場面が増えてきました。デジタル化、やらなければならない。デジタルのツール、使いこなしていただきたい。ただ、デジタル化をするだけではなくて、DX、デジタルトランスフォメーション、新たな価値を生み出していくということを意識しながら、デジタルに関連する質問から始めたいと思います。河野大臣は、防災担当大臣もなさっておりました。その時、私、内閣府大臣政務官として、熊本地震で、短期間ではありましたけれども、政府原子対策本部長も務めました。熊本地震といって思い出すのは、やはり本心だと思っていたものが余震だったというように揺れが長く続いたこと、そして高齢化率が高く避難所の運営、たくさんのボランティアの方に助けていただいたこと、車中泊が多かったこと、指定された避難所ではなく、自主的に避難された方も多かったので、全体の把握が難しかったことにありました。一方で、小さな村ながらデジタルのツールを活用して、罹災証明書をいち早く住民の皆さんに届けようとしたところもありましたし、タブレットを避難所に配った最初の大きな災害だったと記憶しています。これにより、それぞれの避難所のニーズをきめ細かに聞き取ることができました。完全形ではありませんでしたが、防災・減災・災害対応×デジタル、防災DXが重要であるということを私も痛感してきました。まさに実証実験から今、実装の段階に入ろうとしています。今週の月曜日、小田原で避難所の運営にどのようにデジタルが貢献できるかという実験が行われました。午前中は今までの通りのアナログのやり方で、午後はデジタルツールを活用する両方避難所運営をやってみて、どんな違いがあるのかというのも検証しています。避難所に入るときの入り口で今通常アナログで行われていますので、受付で紙とペンを渡されて住所や名前と電話番号連絡先を書くようにと言われることが多いです。お薬の名前を書いてくださいと言われますが、普段飲んでいるお薬の名前を覚えて書ける方はほとんどおられません。デジタルになるとどうなるのか。マイナンバーカードを持ってきていただいて、入り口でピッとかざすだけになります。普段からお財布にマイナンバーカードを入れておいていただければ、4桁の暗証番号で本人確認はいたしますけれども、1人当たり、この入所にかかった時間は25秒でした。紙、アナログを使っていた時の10分の1まで時間が圧縮されています。災害が起きた時被災された方は不安な気持ちで避難所に入られる。避難所運営に関わっておられる自治体の職員の方もまた被災者です。双方の負担を軽減するためにデジタル、テクノロジー、使いこなしていただくことが大事だ。そのように私自身は考えているのですが、まず河野大臣の御見解をお聞かせください。
1:29:13
ありがとうございます。熊本の地震の時には、幕島さんに現地対策本部長として行っていただいたり、いろいろありがとうございました。今回、小田原で神奈川県小田原市の協力をいただいて実験を行いました。マイナンバーカードを使うことで入所の登録も早くできますし、それと連携するアプリで、例えば様々なアレルギーであったり、薬を飲んでいる時にどういう薬を飲んでいるか、いち早く情報を収集することができます。また、それを災害対策本部その他と共有することができるということで、本当に発災直後、様々なものを速やかに対応しなければいけない時に、このデジタル技術を使うことで対応を早く、そ して情報を必要なところと共有することができる。そして、そういう医療情報をもとにお医者さんの診察を受けていただくことで、安心感を得ることができたという実験の参加者が非常に多くなっております。デジタル庁としては、今、多くの自治体が様々なデジタルのアプリを独自に開発をしていただいておりますけれども、それを取りまとめてカタログとして提示をして、発災の前から災害が起きた時、直後、復旧、復興の段階、それぞれ使えるデジタル技術アプリというものをカタログにして提示をして、自治体が抜けているところ、自分たちにとって必要なもの、これを選べるようにしていきたいと思っております。また、ゆくゆくはデジタルマーケットプレイスのように、入札をしなくても必要なものが自治体にとってすぐ手に入るような、そんなシステムの構築もしていきたいというふうに思っております。マイナンバーカードを常に持っていただくことで、常時自治体のいろんなサービス、国のサービスを受けられるだけでなく、災害が発生したというような緊急時にも非常に有効に使うことができる、そういうことが確認できた実験だというふうに思っております。(松島)ありがとうございます。デジタルマーケットプレイスというキーフレーズも出てきましたが、カタログがあることによってそこから自治体が必要なものを使えるようになっていく、その世界観をお示しできたのではないかと思います。また、データの移行というお話もありました。このシュミレーションでは、巨大地震の後に富士山が噴火するというシナリオがありまして、溶岩流が流れ着く可能性のある避難所というのが出てきます。この避難所に避難をされている住民の方は、他の避難所に移らなければならなくなるのですが、この被災された方の名簿もワンクリックで次の避難所に移行することができました。フェーズによって人は動いていきます。データも一緒に動かしていくということも大事になるということが確認されたと思います。また、医療のお話もありました。火山バイブを吸ってしまって、喉が痛くなってしまった患者さんがいるというシナリオに基づき、アプリで体調が悪いということを伝えていますので、ドクターが会診に来られます。そのドクターはまず、患者さんに「お具合どうですか」と聞かれた後、「マイナンバーカードお持ちですか」と尋ねています。ご本人の同意に基づいてではありますが、マイナポータルにアクセスをすることで、ご本人が持っている診療情報、薬剤履歴、特定検診のデータをドクターに見ていただくことができるようになります。これ、被災者であっても、避難所であっても可能。もちろん、有事だけではなく、平時であっても、患者さんが、国民の皆さ んが、自らの医療のデータをドクターや薬剤師といった医療従事者の方に見ていただくことができるようになったんだ、ということが大事だと思っておりますが、厚生労働省の取組を、竹見大臣からご答弁いただきたいと思います。
1:33:34
このマイナ保険証というのは、まさにアナログの社会からデジタルの社会に入る、まさにパスポートだろうというふうに考えております。このマイナンバーカードを活用したマイナ保険証は、実際に今、御指摘のとおりの質の高い持続可能な医療の実現に、これから間違いなく不可欠になってまいります。マイナ保険証は、御指摘の患者本人の薬剤情報や特定検診情報などをしっかりと活用して、他の医療機関や他の薬局でその情報をきちんと確認することによって、重複投与であるとか、あるいは併用禁忌といったようなものを確実に回避することができるようになります。また同時に、昨今は医療技術が非常に進歩してきて、特に抗がん剤治療などは外来で行われるようになりますと、その1回の外来ですでにその高額療養費を遥かに超えてしまいます。そういうときに、高額療養費に関わる限度額認定証をわざわざ持っていかなくても、マイナンバーカードがあれば、それで実際に支払い免除額が免除された金額だけを払えばよいというふうになりますので、極めて重要なメリットがそこに見出すことができると思います。こうしたメリットをより多く国民の皆様に実感をしていただいて、とにかくマイナ保険証を1回使ってみませんかというキャンペーンをやって、そして多くの医療関係団体の人たちにも、あるいは保険者の皆さんにもご協力をいただいて、そして幅広くまずは1回使ってみて実感を持っていただくということがとても必要だと。そのまず第一歩を我々としてはしっかりと踏み込んでいきたいと考えているところでございます。今、一度使ってみませんか、マイナ保険証というキャンペーン、厚生労働省の方で進めておられるとご説明ありました。使っていただけば、自分の医療の質を高めるために健康につながるんだという実感を持っていただけると思います。医療機関、診療所、クリニックなどでマイナンバーカードのカードリーダーがあるのにもかかわらず、受付で紙やプラスチックの保険証をお持ちですかと聞かれる場面があります。もったいない、そのように感じています。ぜひ引き続きのキャンペーン、多くの方にしていただきたいお願いを申し上げます。次の質問は 総理にお尋ねをいたします。いよいよデジタル行財政改革がスタートいたしました。デジタルで機動的な行政を行っていく財政改革にもつながるデジタル行財政改革ですが、新しいコンセプトなので、まだイメージがつかみにくいという方もいらっしゃるのではないかと思います。私自身は、このデジタル行財政改革の肝は、国と地方の関係が変わってくるということにあると思っています。もちろん、地方自治や地方創生はとても大事なことです。一方で、デジタルの文脈で申し上げれば、それぞれの地方自治体にデジタルの専門家、そんなにたくさんおられません。そういう中で調達を考える、契約をする、そして仕事書も書かなければならない、見直しをしなければならない、大変なご苦労が生じています。であるならば、1741の自治体がそれぞれゼロから作るのではなくて、いいものを、質の高いものをみんなで使っていく。それによって、住民の皆さんには、より早くサービスをお届けすることができる。そして、コストも下げることができる。ここが、デジタル行財政改革の中の目指す一つの柱になっていると思うのですが、総理のご見解をお聞かせください。
1:37:43
私も今年の夏、群馬県、それから福岡県、視察をさせていただき、車座対話をさせていただきました。その際に、高齢化や人手不足で悩む中にあっても、デジタルの力を使って行政サービスの質を高める取組。そして、その利用者の方々にも直接お話を聞かせてもらいました。教育や交通、さらには介護など、様々な分野でデジタルの力を活用し、利用者規定で行財政の在り方を見直す。これは、人口減少が進んでいると指摘をされている我が国にとって、子ども子育て政策と合わせて、こうしたデジタルを使って、こうした課題に取り組んでいく姿勢。これは何といっても大事な取組であると考えます。その際に、規制や制度の改革、あるいはこのEBPMを活用して予算事業の見える化等を考えていくわけですが、その中で大変重要なポイントとして、国と地方の役割分担ですとか、あるいはこの地方においても、共同調達ですとか、システムの共通化ですとか、やれる可能性のあること、たくさんあるんだということも痛感しています。ぜひ、令和版の新しい行財政改革ということで、デジタルを使って、スピード感を持って、こうした取組を進めていきたいと考えています。
1:39:35
ローカルルールというものがあることによって、事業者の方々が、それぞれの自治体に違うフォーマットで提出をしなければならない、書類をそれぞれの自治体に向けて作らなければならないといったような負担も生じていますので、それも前排する方向で御議論いただきたいというふうに思っています。カタログがあって、そのカタログから、それぞれの自治体の人口規模や住民のニーズによって一番いいサービスを、質の高いものを選ぶことができるという基盤が整いつつあります。すでにデジタル庁では、テクノロジーマップというものも作りました。アナログ規制をテクノロジーに置き換えていく法律も成立をしています。今までアナログの時代ですと、目視をしなければならない、常駐である必要がある、対面でなければならない、そうした規制があったわけですが、私たちの国、日本には色々な技術がある、テクノロジーがある、これを使えば置き換えることができます。目視点検は、AI、ドローン、カメラ、センサーに置き換えられる、この将来像を示すことによってスタートアップの支援にもつながっています。人口が減っていく中、人手不足に苦しんでおられる現場がある、その現場の負担の軽減にもつながる、これによって経済的な効果もプラス出てきていますし、さらにはGDPに対して市場拡大によってのプラスの効果もある、ダブルの経済効果が出てきているはずです。ここは河野大臣に、どれぐらいの金額で経済効果プラス出てきているのか、額でお示しをいただきたいと思います。
1:41:16
ありがとうございます。アナログ規制を見直すことで、コスト削減額およそ2兆9千億と推計されております。またGDPはこれによって3兆6千億増えるだろうという推計になっております。
1:41:32
立ち合わせれば6.5兆円くらいの規模の大きなインパクトがアナログからデジタルに、テクノロジーに置き換えることによって出てきたというふうに考えられています。デジタルを使えば便利になるということはわかったけれども、サイバー攻撃が心配だという不安の声も同時に上がってきています。だからこそサイバー空間のレジリエンス、強靭化というものが大事であるというふうに考えます。サイバーセキュリティで大事になってくるのは、私は3点あると思っています。平時と有事の境目がないということ、そして一つの国では守りくれませんので、国際連携が大事になってくるということ、民間の知見も取り入れていく、こうした3点を重視して日本でも取り組みを強化していただきたい。もちろんセキュリティクリアランスの法案の成立など、併せて行わなければならないことも付け加えておきたいと思います。アメリカでの事例を一つご紹介申し上げます。アメリカにはCEASAというサイバーセキュリティ社会基盤安全保障庁という組織があり、ここでサイバーセキュリティ全般を見ていますが、そこでJCDCというプログラムを持っています。ジョイントサイバーディフェンスコラボラティ、ジョイントで官民連携で力を合わせてサイバーセキュリティを考えていくというプログラムです。これアメリカのプログラムではありますが、日本の企業も参加をしています。本来はこれに倣って日本でもグローバル企業の知見を生かしていく、国際連携を強化していくということが重要だと思っていますが、河野大臣のご所見をお聞かせください。
1:43:15
JCDCの取り組みは非常に重要だと思います。日本でもサイバーセキュリティ基本法に基づきまして、2019年4月からサイバーセキュリティ協議会というものを立ち上げて、官民のインフラを守っていくため、官民の間での情報連携、情報の共有というのをやっております。この中でサイバー攻撃に関する情報をしっかりシェアをしたり、その防御に必要な情報の共有というのを図っているところでございます。また、ニスクの方では各国のサイバーセキュリティに関する関係 当局との国際的な連携を深めているところでございまして、ニスクの努力、それからサイバーセキュリティ協議会に、これはもう官民で情報を共有しながら、しっかりと日本の重要インフラの防御をやってまいりたいというふうに思っております。
1:44:14
ありがとうございます。今まさに拡大ニスクと言われているものの議論が進められているところだというふうに理解していますが、ニスクにはレガシーがあります。それは、官民の連携、プライベートセクター、民間セクターからの信頼も寄せられてきた組織であるということ、そして国際連携の歴史も持っているということ、このニスクのレガシーをぜひ生かしていただきたいということも併せてお願いを申し上げます。続いて官房長官にお尋ねをいたします。情報戦についてです。私たちは、この情報戦、認知領域というものに対しての備えを強化していかなければならない時代に入りました。ディスインフォメーション、意図的 に虚偽の情報を留守するようなものに対して対策を取らなければならない、警戒をしなければならない、国際的にもそのような体制を今作られているところになります。フェイクニュース対策やディスインフォメーション対策というのは官邸国際広報室が担っておられるというふうに理解しておりますが、どのような取組を進められているのか、対策についてお聞かせください。
1:45:30
牧島先生にお答えをさせていただきます。偽情報の拡散は、不変的価値に対する脅威であるのみならず、安全保障上も悪影響をもたらしているものと認識をしております。昨年12月に策定された国家安全保障戦略を踏まえ、4月に私から発表したとおり、外国による偽情報等の拡散への対処能力を強化するための体制を内閣官房に整備することとしました。この体制において、官邸国際広報室は、内閣広報官のもとで国家安全保障局、外務省、防衛省を含む関係省庁と連携して、内閣情報官のもとで収集、集約、分析される外国からの偽情報等に対する正確な情報発信等を実施します。内閣官房としては、官邸ホームページ、SNS等を通じた正確な情報発信に努めてきており、そうした取組を強化していく考えであります。今、官房長官から取組を強化していくという御答弁がありました。引き続き、さらなる対策を進めていただきたい。お願い申し上げます。次は加藤大臣にお尋ねをいたします、子ども家庭庁。次元の異なる子ども若者真ん中政策を進めていくということで、大きな期待が集まっています。今まさに子ども対抗の準備に入られているところだと思いますが、子どもたちの声、若者の思い、どのようにこの対抗に組み入れていくのか、施策をお話しいただきたいと思います。
1:47:25
お答え申し上げます。子ども対抗は、本年4月に施行された「子ども基本法」に基づく我が国初の対抗であり、岸田総理を長とする子ども政策推進会議で案を作成した上で、年内をめどに策定することとしております。現在、岸田総理からの諮問を受け、子ども家庭審議会で調査審議が進められており、9月末には答申の 中間整理が公表をされました。これをもとに、子ども、若者、子育て当事者の意見を聞く取組が行われております。具体的に申し上げますと、小学生から20代までの子ども、若者から政策に対する意見を聞く枠組みである「子ども若者意見プラス」、それを活用した対面オンラインチャットでの意見聴取や、障がい児支援施設、児童養護施設などに出向いての意見聴取、さらには、子ども、若者向け、子育て当事者向けの校長会、子ども、若者を対象としたパブリックコメント、子ども、若者団体からのヒアリング、16歳から49歳までの1万名以上を対象としたインターネットを通じたアンケート、これまでにない様々な方法で意見聴取が行われております。それらへの取組の中でいただいた御意見につきましては、子ども家庭審議会の答申に適切に反映するとともに、その内容を子ども、若者や子育て当事者の皆さんにフィードバックをすることとしております。子どもや若者、子育て当事者の目線に立った子ども対抗を子ども、若者、子育て当事者の皆さんとともに作ってまいりたいと思います。大きな期待が寄せられていると思います。いろいろなツールを使って対面だけではなく、オンラインでも子どもたち、若者の声を聞く、そして児童養護施設のようなところには赴いて丁寧に声を聞き取っていく。ぜひ、 一人一人の声が反映される子ども対抗になるように期待をしています。併せて、一人親家庭のお子さん、低所得世帯のお子さんの学びの継続ということもサポートする必要があると考えています。特に進学の環境を整えていくために、既に子ども家庭庁でも取組の議論が始められているというふうには報道も見ているところではありますが、加藤大臣の思いを込めて、この施策、どのような意義があるのか、改めてご説明をいただきたいと思います。
1:50:21
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、家庭の経済状況が理由で、学校生活が制約されたり進路が狭まったりすることなく、全ての子どもが夢や希望を持ち、挑戦できるような環境を整えていくことは大変重要だと考えております。このため、子ども家庭庁におきましても、子どもの生活学習支援事業の推進などに取り組んできたところでありまして、とりわけ貧困の連鎖を防止する観点からは、学習支援を行う中で、 進学を目指す子どもの挑戦をしっかり後押しすることが重要であると考えております。今回の経済対策に向けて、ただいまいただいたような御提言も踏まえまして、温等から学習等の支援強化についても御提言をいただいておりますので、これらを踏まえて、具体的な対応を引き続き検討してまいります。
1:51:18
どのような環境下にあっても、学びを止めない、進学をしたいという希望をかなえていく、夢を持つことができるように、引き続きの取り組みの強化、お願いをしたいと思います。最後の質問を総理にさせていただきます。女性活躍についてです。自民党の党改革実行本部においても、女性議員の育成・登用プロジェクトチームを立ち上げて、基本計画をつくることになりました。ジェンダーギャップ指数、なかなか日本が上がらない、その理由の一つは、政治の現場における女性の割合が低いことにある、自分たちごととして私たちも捉えています。私たちの現場も努力を いたします。既に女性版骨太方針も出されておりますので、総理の女性活躍に欠ける思いをお聞かせいただきたいと存じます。
1:52:11
女性の方々の活躍を通じて、多様性を確保し、またイノベーションを進めるなどを通じて、この豊節的な社会をつくっていく、さらには新しい資本主義経済も成長させていく、こうした取り組みは大変重要であると思っています。先ほどデジタルの部分で、車座の話をさせていただきましたが、それ以外にも製造業ですとか、落納、サーキュラーエコノミー、介護、物流、さらにはスーパーなど、様々なテーマを通じて、全国周り、車座対話等を行わせていただきましたが、どこへ行っても生き生きと働く女性の皆さんにお会いし、大変刺激を受けた、こういった経験をさせていただきました。そして委員御指摘のように、この女性版骨太の方針2023、これに基づいて、多様な働き方や、女性デジタル人材育成などのリスキリングの推進、また、この様々なニーズに即した形で所得向上、経済的自立に向けて取り組んでいく。また、10月からスタートした年収の壁、支援強化パッケージの着実な実施、また、プライム市場上場企業においては、ルール化された2030年までに女性役員比率を30%以上にする、この目標を実現に向けた取組のフォローアップをすることによって、女性徒用の加速化を進める。こういった取組、ぜひ政府一丸となって、経済成長の好循環も含めて、日本の活力を盛り上げるためにも、取組実現していきたいと考えております。牧島 可憐さん。 (牧島) 多くの場面で女性の皆様の声を、総理が聞かれてきたということがご紹介ありました。一人一人が持っている潜在力、能力が存分に発揮できる社会構築に向けて、引き続きよろしくお願いいたします。以上で終わります。
1:54:38
この際、小泉 新次郎君から、関連質疑の申し出があります。萩生田君の持ち時間の範囲で、これを許します。
1:54:46
小泉 新次郎君。 (小泉) 委員長。
1:54:50
(小泉) おはようございます。小泉 新次郎でございます。( 小泉) 今日はまず、通告は1点目はないんですけど、改革ということについて一言触れたいと思います。(小泉) 今回、代表質問を聞いてまして、立憲民主党の泉健太代表がですね、国会改革を進めましょうと、そういう提言をされました。(小泉) 総理は、変化の流れをつかみ取ると。この改革の種類の中にある野党の皆さんが言い出さなければ、大きな流れは生まれないのが国会改革です。(小泉) その中で、私は今国会で国会改革をぜひ前に進めていただくためにも、(小泉) これは総理の立場だと、なかなか国会との関係は難しいですけど、総裁の立場としてですね、幹事長、そして国会委員長、(小泉) 今回国会改革を、せっかく野党第一党の泉代表が言ってくれたわけですから、ぜひ進めていただけたらと思っています。(小泉) ちなみに、私は閉会中に野党の方の本を読みました。若手の議員の方々が書いた本。(小泉) あの、質問時間がですね、あなたはあと何分です、あと5分で終わります、この噛み出しの方々、前にいます。(小泉) こういうことも、やめたらいいんじゃないですか、ということが野党の方言ってました。確かにその通りですよね。(小泉) 私の前に2つ時計、あそこ、ここ、そしてこっち、委員長の前、即帰の方のところ、こんなに時計あるんですから、(小泉) 河野大臣が、デジタル改革、行財政改革、それで噛みですか。(河野) ちっちゃいわ。 (小泉) まあ、ちっちゃいことですけど、野党の方が言っているから。それも、1つのことだなあと思いますね。(小泉) そして、今日私この質問に立つ前に、パネルあなたは使いますか、ということをですね、(小泉) 国会、委員部、なんとうちの事務所に5回、確認の電話がありました。(小泉) こういう働き方を、強いているのが国会なんです。(小泉) 今日後ろに並んでいる国家公務員の皆さん、官僚の皆さん、とてつもない作業をして今日臨んでいます。(小泉) そういったことを含めたら、我々国会から見せてくるところがいっぱいあると思います。(小泉) 上川大臣、今日質問ゼロです。今のところ。(小泉) イスラエルの問題、ロシア、ウクライナの問題、グローバルサウス、先ほどNHKが流しましたけど、中国が、離国境全省がなくなられたと。(小泉) 今、いろんな国際情勢が本当に不透明な中で、9時から1時間半、ずっと座っている必要はあるんでしょうか。(小泉) そういったことも含めて、我々の中から見せていかなければ、国民の皆さんに、働き方改革、DX、そして、私は国会の車だって、近所しか行かないわけで すから、全部EVでいいじゃないですか。(小泉) 走行距離長くなくていいんですから。(小泉) そういったことを、野党の皆さん、国会改革を言っていただいているので、ぜひ、変化の流れをつかみ取っていただきたいと思います。(小泉) もし一言あれば、総理お願いします。
1:58:08
(石田) 変化ということについてのご指摘、また、共感を持ちながら話を聞かせていただきました。(石田) 本当に、世界も日本も大きな変化にありますが、考えてみると、私たちの身の回りにおいても、これは変化しなければならないと、誰が考えても思うことは、いっぱいあるんだなということだと思います。(石田) 野党の皆さんだけではなくして、与野党問わず、やはりそれぞれが思うことを、国会運営の中でも変化につなげていく、こういった姿勢は大事だと思います。(石田) ぜひ、そういった声をどうやって汲み取るのか。(石田) これは、みんな思っているけれど、なかなか汲み取ら れてこない、何十年も続いてきた観光地は、いっぱいあるわけです。(石田) ですから、そういった声をどう汲み取るのか、これを、義務なのか、どこなのか、やはりこういった具体的な仕掛けを考えていただくことも大事なのではないか、こんなことも感じながら聞いておりました。
1:59:18
(小泉) ありがとうございます。ぜひ、そんな仕掛けを、党の執行部の方にもお伝えいただけたらと思います。(小泉) 改革の一つで、今日まず取り上げたいのは、今、世の中の皆さん、移動に困っている。(小泉) タクシーが足りない、バスが厳便、もしくは大阪などでも、今年中に廃止、そういった地域がいっぱい出てきている中で、(小泉) まずは、タクシーに対する、この不足感を、いかに解消していくかということで、改革の一つを、今日の委員会の質疑の中でも、前に進められればと思います。(小泉) 今、総理はまだタクシー、もう乗られないと思いますけども、東京のタクシーをですね、実は、2種免許を持っているだけでは、ドライバーさんは営業運行できません。(小泉) 実は、地理試験という、あなたは地理に詳しいですか、紙の試験で、どこからどこに行くまでのルートはどうですか、この地理試験を合格80点以上取らなければ、東京のタクシー運転手としてドライバーは握れません。(小泉) そして大阪も同じです。そして、神奈川県の私の地元でいえば、横須賀、三浦、横浜、川崎、この4市、この地区は全国の中で、東京、大阪、神奈川、ここだけに地理試験という二重規制がかかっているんです。タクシーが足りないと言っているのに、しかもですよ、今の時代、我々タクシーを利用させていただく側が、運転手さんにスマホでここまで行ってくださいというふうに、我々が運転手さんをご案内するような機会が増えているにもかかわらず、地理試験、本当にこれからもやり続けるんでしょうか。そんな思いを持っているタクシーの業界の皆さんと、先日一緒に国交省に要望に行きました。タクシーのハイヤー連合会の会長、川辺会長とともにですね、斉藤国交大臣のところに、この地理試験の廃止を要望に行かせていただいたんです。私の地元ヨコスカでもタクシー会社に聞いたら、地理試験に受からずに、ドライバーになれないのが2人いると。全国でも1回目で受からない方は結構いるそうです。今すぐ廃止したらどうですか。そうしたら、明日から少なくとも2人は増えますよ。国交大臣、いかがですか。
2:01:47
昭和45年にできた法律に基づいて地理試験、全国で東京、大阪など13カ所で行っております。しかし現在地図アプリとかカーナビとか非常に発達した時代でございます。時代に合ったやり方を、地理試験のあり方について、限定せず、廃止も含めて早急に検討させていただきたいと思います。
2:02:19
廃止も含めてということで、大変前向きな御答弁をいただきました。松村国家公安院長にもあります。この地理試験の廃止にとどまらず、日種免許の改革も不可欠です。日種免許を取っている方、実は国会議員の中 でもいるんですね。それで日種免許の今の現状を聞いてみますと、8日間の講習が定められているんですけど、8日間どんな講習をやっているのかを見ると、8日間やることが目的化していて、短縮しようと思ったらできる中身になっているんですよ。にもかかわらず、タクシードライバーさんになるために、8日間を費やすという、この負担があります。この短縮化、そしてさらなる日種免許で、時代にあった、テクノロジーにあった形での合理化。これ、今すぐやれば、法改正も必要ないですから。地理試験の廃止と同じように、タクシーの供給力を迅速に増やすような改革につながりますが、これは警察が行わなければできません。国家公安院長、いかがですか。
2:03:31
お答えをいたします。指定の自動車教習所における、技能教習に係る1日の教習時間につきましては、教習生の疲労度や教習内容が定着しているかについて、アンケートを行うなど、実践教習を伴う調査研究を行った上で、定めているところでもあります。1日あたりの教習時間の拡大を検討することは、指定するものではありませんが、その場合は改めて、教習の効果への影響を把握するために必要な調査、分析を行った上で、判断することになると考えております。ただ、委員御指摘の部分というのは、検討の余地があると私も考えております。
2:04:16
国交大臣の答弁に比べると比較的慎重だなという感じはしましたけれども、これぜひ国家公安委員長、事務方だけではなく、実際に受けている方の話を聞いてください。1日にこれ以上ドライブをしたら疲れますから、講習はドライブをするのは3時間だけですとか、そういうようないろんなことを言っているんですけど、実際タクシーの運転手さんになったら3時間のところじゃないんですから。もう本当に非合理的な理屈がいっぱいありますよ。これ誰を守ろうとしているのか。私はこれよくしっかり話を聞いていただいて、認識免許の改革も前向きに次世代の人たちに向けて取り組んでいただきたいと思います。これ年内にすぐできると思います。よろしくお願いしたいと思います。このようにタクシーの過剰な規制を改革をすると同時に、今話題となっているライドシェア、これも今日総理のせっかく土俵にあげてくれた総理の決断によって挙がったわけですから、渡辺博史先生もいらっしゃることですし、タクシー議連の皆さん、そしてまたライドシェアを誤解をしている方々、そして白タクとライドシェアって何が違うのか。いろんなことを前向きに一致点が見つかるような時間にもなればなと思っているんです。それでまず総理に確認をしたいのは、総理が今回テレビ番組にも出られて、ライドシェアの議論を早急に進めてもらいたいというお話をされています。まず早急にということで、一つの中間報告なのか、出口なのか、このスケジュールはどのような感覚でいらっしゃいますでしょうか。もしこれが河野大臣だったら河野大臣でも結構ですけれども、スケジュール感を教えていただければと思います。内閣総理大臣、どちらですか。
2:06:22
ライドシェアの問題については、まず世界各国でライドシェアと称して様々な制度があります。ただその中にあって少なくとも我が国は各国と比較して、制度自体、先進的かと言われると、これはかなり限定された条件の中で、限定した地域において行っている、こうした状況にあるからして、今の様々なニーズを考えると、これを本格的に制度を考えなければいけないということで、改めてこの議論を支持したということです。まず私の方からこの議論を支持させていただき、今月11日にデジタル行政財政改革会議を立ち上げた際に、この議論を支持し、そして早速16日から議論がスタートしたという状況であります。これを河野大臣に頼んだということです。16日から始まって、ここから先については、担当大臣の方から付け加えてもらいたいと思います。
2:07:43
今、総理からお話がありましたように、16日から議論をスタートさせております。自動運転、タクシーの規制改革、ライドシェア、この3点で地域の足を確保していきたいと思っておりますので、まず年内にご報告できるところまで、何かしら取りまとめをしたいと思っております。
2:08:08
年内にご報告ということでした。まずこの年内に、やはり双方、慎重になっている立場の方も、推進すべきだという立場の、私もそうですけれども、やはり同じ共有する認識というのがまず必要だと思うんですね、土台が。ライドシェアってそもそも何なんだということで、
2:08:29
このライドシェアの定義なんですが、国交大臣。
2:08:32
実は、あ、ちょっと待ってください。すみません。国交大臣が4月に、これは国交委員会で、ライドシェアの定義についてこう述べています。いわゆるライドシェアにつきましては、運行管理や車両整備等について責任を負う主体を置かないままに、自家用車のドライバーのみが運送責任を負う形態を前提としている。つまりですね、今そんなライドシェアがないんですよ。ここがまず認識をすることなんです。この国交省が言っているライドシェアの定義、運行管理や車両整備等について責任を負う主体を置かないまま、自家用車のドライバーが運送責任を負っている形態のライドシェアは、いわゆる初期のライドシェアなんです。そして今海外で走っているライドシェアは、運行管理や車両整備等について責任を負う主体を置いて、自家用車のドライバーが走っている。そしてかつですね、これも私もいろんな方と議論をして思ったことは、国会と霞ヶ関の中でライドシェアを使ったことがある人が本当に少ないです。使ったことのある人と使ったことのない人で認識が全然違います。驚いたのは、ライドシェアはドライバーが誰かわからないと思い込んでいる方が結構多いところです。とんでもないですね。誰が運転しているか、何回運行しているか、それも全部わか ります。そしてライドシェアイコール安全じゃない、これも私は違うと思います。なぜならタクシーは酔っ払いとか暴行とか暴言を吐く人とか、嫌なお客さんがいたら拒否できますか。タクシーできませんよね。ライドシェアできますから。お客さんのことを強化できますから。そういったことも含めて、認識がずれているところをまず共有する土台をつくって、さあ制度設計をどうしようか、こういったことをやっていく、そのライドシェアの是非というところから岸田総理の発言によって、ライドシェアの安全な運行ができる形の日本のライドシェアをどういうふうに制度設計をするかということの早急な検討の指示が河野大臣におりたというのが今なんです。なのでこのライドシェアの定義、これは改めて国交大臣からもお願いしたいと思います。
2:11:02
全国会での私の発言は、あの発言の後に責任を持たない、そういうものをライドシェアというのであれば、安全安心上の課題があります。このように最後まで続いているわけでございます。ライドシェアの問題は、一点は自動車が安全であること、運転手が安全であること、事故が起きたときにちゃんと責任が取れること、この3点が非常に重要だとこのように思っております。ライドシェアの定義ですけれども、一般的にアプリ等で自家用車、ドライバーと利用者をマッチングさせ、輸送サービスを提供するものであると考えておりますが、決まった定義はなく海外では様々な形態で運営されているものと認識しております。この3点についての安心安全、これがポイントだと思います。
2:12:04
ありがとうございます。なので先ほどの私が紹介 した斉藤大臣の発言の後に、今こういう発言が、それがライドシェアならばということがあるんだという話でしたけど、つまり安全な運行管理責任を負わないままに、主体を置かないままに運行しているというのであれば、それはダメだけども、そうでなければそれはライドシェアと呼ぶかどうかは別として、前向きに責められるということだと思います。このライドシェアの議論で私が大事だと思っていることは、これは単純に世の中に出回っている公共交通などの数が足りないから、足りない部分をやるんだという発想ではないということが大事だと思います。私はオーストラリアでライドシェアを利用しました。その時に改めて車種も自分で選べること、評価もできること、評価もされること、いろいろ自分が使うと分かります。そしてせっかくですから乗った時にドライバーさんにいろいろお話を聞きました。一人の方は60代の男性の方で、6年間ライドシェアのドライバーをやっています。その前は何をやっていたのかと聞いたら、7つのレストランを経営していた。だけど全部そ れを売っ払って、引退生活に入って、もう悠々自敵だということを考えてその生活をしてみたら、こんなに人生がつまらないとは思わなかった。やることない。テレビを見ている。人とも話さない。それで自分が60歳を超えて何ができるのかなと思ってみたら、ライドシェアのドライバーだったらできる。それで始めてみたら、手取りは50%くらいだけども、ダイナミックプライシングですから、観光で人が来るシーズンは結構はせげるし、お客さんとも話せるし、これはいいなと思ってやっている。私はこの経験をしまして、日本にないのはこういう選択肢だなと思いました。つまり人生100年時代、もう例えば60代で勤めを終えて、日本でお勤めしている方が自分で稼げる選択肢、そして自分が空いている時間を自由に何時間やるかは自分が決めた上で働ける選択肢が、日本にはあまりにも少ないと私は思いました。それを導入する一つが、よく言われるシェアリングエコノミーがそうなんですけども、その新しい経済社会をつくるという一つの発想と 、今までのタクシー行政のように需要と供給を見極めて、タクシーの台数を入れる、入れないという発想ではなく、新たな需要を創出をするというその観点がなければ、私はなかなかこれは成功しないというふうに思います。なのでこういう認識をもとに、まさに岸田総理が言っている、新しい資本主義の一つの形、これがこの議論の大事なところなので、今日はこういうある意味基本的なところで、これからの具体的な制度設計、まさに保険をどうするのか、ドライブレコーダーの義務をどうするのか、そしてまた社権を、海外の来土者は社権を毎年やっています。同じようにやればいいと思います。そういう建設的にどういう形だったらいいのか、これを建設的な議論が進んでいくことを期待をして、今日は来土者についてはこれで置いておきたいと思います。次の質問に移ります。総理、きのうトヨタの、トヨタ企業会長とお会いされたと思います。ニュースを見まし たら、電気自動車についても、日本がどのように勝つかを考える、そういう話にも発展したという、トヨタ会長のコメントが報じられていました。私はそれを見てうれしかったです。そこまで前向きに、これから日本の自動車産業の電動化、構造改革、産業構造転換、これが進んでいく可能性が出てきたなと。ただ、そのためには、今続けているガソリン補助金、総理は春までというふうに言いましたが、私は明確に出口戦略を語ることが、結果として脱炭素に対する本気の投資を呼び込むと思いますし、企業の行動が加速度をもって進むためには、春までというのが当然の解釈なんですけれども、5月以降は同じ形では続けない。そういうことだと、改めて世の中に示した方がいいと思っています。いかがでしょうか。
2:16:53
まず、EV車、電気自動車ですが、これについての発言に、委員の方から触れていただきましたが、日本の自動車産業において、やはりあらゆる選択肢をしっかり確保した上で、自動車産業について考えていく。こういった基本的な姿勢は、私はG7のサミット等において、しっかり確認した上で、その中でこのEVについても、日本は決して負けない、そうした態勢を官民でつくっていこう、こうしたことを確認した次第です。そして、ガソリンのみならず、燃料油の激減緩和措置について、来年春まで続けるということについて、御指摘がありました。まずこれは、先ほど萩生田政調会長とのやりとりの中で申し上げましたが、これはこれから日本の社会を完全にデフレから脱却させて、好循環を実現していく中にあって、物価に負けない支援をしなければいけない、こういった取組の一つとして用意をしています。ですから、経済を新しいステージに押し上げるために、今、国民生活を守るための支援の一つとして用意しているわけです。ただ、それが、おっしゃるように、脱炭素等に影響する部分がある、こういった御指摘は従来から受けてきました。まずは、国民生活を物価高騰から守るために、要は物価高騰に負けない賃上げが実現するために、様々な手段を用意しなければいけない。その一つとして、これは大事だと思っておりますが、従来から脱炭素の関係の指摘はあります。ですから、この状況をしっかり見た上で、そして何よりも、寄り添う賃上げを実現することによって、こういった下支えの出口戦略をしっかり考えていかなければならないと思います。ぜひ、来年に向けて、賃上げや投資、こうしたものを一段と押し上げていく、好循環が実現する、そして新しいステージに日本の経済を押し上げることによって、御指摘の点についても、出口戦略を明らかにしたいと思っています。
2:19:35
今、イスラエルの問題もいろいろありますから、来年もしくは年内にもそうかもしれませんが、さらなる石油燃油市場の様々な変動という可能性は、決して否定できない状況にあると思います。なので、来年何が何でも絶対やめるんだということを必要とは私は言っていないんです。ただ、今のレベルのガソリンに対する支援というのは、同じ形でやる必要はないんじゃないですか。仮に来年の春のときに、いろいろな国際情勢のときに、何かが必要であれば、対象を絞った形で、新しい形でやることを考えるということも一つだと思うんです。要は、脱炭素に対する明確なコミットメントを早く示さないと、なかなか産業が動かないと思います。現実に、最近私は日本の中で、会社としてEVを最も多く保 有をしている会社の一つ、アストラゼネカに話を聞きました。今、1000台会社の車として保有しています。EVを。ハイブリッドをEVに変えたそうです。それで、燃料費がどれぐらい会社のコストとして下がったかと聞いたんです。1台あたり4,380円月あたり。1000台ですから、438万円月。年間約5,000万円コストが下がっています。そして日本の中で一番EVを保有している会社はどこかというふうに調べたら、日本優勢です。約1,600台。その次がNTTでだいたい1,200台ぐらい。そういう企業がですよ。そのような企業行動をとる、そのインセンティブの一つは、ガソリンが高いからです。日本はオイルショックのときもガソリンが高くなって、これだけ原油市場に左右されるような日本の経済構造を変えなければ、立ってられないということで、オイルショックから燃費のいい車を作って自動車産業を頑張りましたよね。だとしたら、世界の中でこれからガソリン車の需要は、今ほどはなくなるのは明確なんですから。産業構造の転換が、トヨタも日産もその他メーカーも含めて、日本の雇用を守るということに、シクハックしながらやっているのが苦しいとしたら、TSMCとラピュラスに合わせて1.5兆円投じているわけですから、ガソリン補助金に6兆円投じていることを考えたら、その3分の1でも自動車業界の構造転換に下障害となるようなことに当じた方が、私はよっぽど次の世代につながることだと思っていますので、ぜひですね、4月までで状況を見るという、そういうメッセージよりも、もう5月以降は新しい形で仮に続けるとしたらやるので、今のままは4月までだということを明確にした方が、世の中は動き出すというふうに思います。これは私の意見として申し上げておきます。もう時間も最後ですから、最後に、私は今、衆議院の安全保障委員会の筆頭理事をやってますので、