21:24
JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車ご視聴ありがとうございました。これより、会議を開きます。この際、ご紹介申し上げます。ただいま、兄・ジャヌバール・フランス共和国国民議会議員団団長5一行が、外交官傍聴席にお見えになっておりますので、諸君とともに、心から歓迎申し上げたいと思います。
22:49
これより、国務大臣の演説に対する質疑に入ります。
23:35
厳税の言葉をもてあそび、何をしたいのか見えない総理。
23:41
物価対策、経済対策が、こんなにも遅れた総理。
23:49
最初に掲げた政策は、どこかに行ってしまった総理。
23:56
総理の言葉あそびには、国民は、失望の色を濃くしているのではないでしょうか。
24:07
私は、会派を代表し、物価高にあえぐ国民、事業者を支える立場から質問いたします。総理、私の質問をはぐらかさずに、国民に向けて誠実な答弁をお願いいたします。
24:23
まず、経済対策について問います。総理、経済対策の策定を指示したのは、9月26日。これ、あまりに遅すぎませんか。
24:36
なぜ、7月、8月ではなく、この時期まで遅れたのでしょうか。お答えいただきたいと思います。
24:44
また、総理は、自民公明両党に、所得税減税の検討を指示しながら、所信票面接では、所得税減税を入れなかった。なぜですか。(そうです)結局、所得税減税は、行うのか、行わないのか、明確にお答えください。(はい)そして、行うならば、それは1年のみなのか、高級なのか、富裕層も減税対象なのかも、お答えください。(はい)なければ、国民はわかりません。経済対策を行う上で、必要なのは、正しい現状分析です。物価上昇局面において、過度の財政出動を行うと、一層のインフレを招き、さらに物価が上がり、実質賃金が低下をし、個人消費が落ち込む。今は、そのような局面ではないでしょうか。総理の見解をお聞かせいただきたいと思います。私たち立憲民主党は、今回、あえて、規模を求めません。内閣府の、今年四六のGDPギャップは、プラスとなりました。コロナ禍で、私たち政治家が口にしていた、受給ギャップ分の経済対策を、という環境では、もはやありません。骨太方針2023でも、歳出構造を平時に戻す、緊急時の財政支出を必要以上に、長期化、向上化させないと記されており、今はもう規模ありきや、20兆などのような経済対策ではなく、真に必要な方々への対策の重点化を図るべきです。総理いかがでしょうか。こうした認識のもと、立憲民主党は、物価を上回る年収アップを目指し、7.6兆規模の緊急経済対策を発表しました。ここでも留意をしたのは、受給ギャップが解消したこと、さらなるインフレを極力招かないこと、ばらまきではなく重点配分することです。総理は「経済、経済、経済」と言いましたけれども、結局国民に何を届けるのか、いまだわかりません。まず総理、経済経済経済と言うだけではなく、国民が望むのは、今年中のインフレ手当の給付、給付、給付じゃないですか。これを実行するべきだと思います。我が党は、緊急経済対策として、中間層の現役世代を含めた、全体の6割の世代に3万円のインフレ手当の給付を求めます。総理にはぜひ実現をしていただきたい。これであれば、今年中に給付が可能です。ところが、自民党幹部は、所得税減税を念頭に、来年夏のボーナスぐらいに間に合うようにと発言しています。これはあまりに遅すぎませんか。あまりに遅すぎる。今回は今年中の給付を急ぐべきです。我々は、物価上昇に見合った分の給付、これを行うつもりをしております。いかがでしょうか。そして、経済でいうともう一つ、ガソリン減税。これこそ、ガソリン減税、ガソリン減税、ガソリン減税と繰り返すべきではないでしょうか。
28:18
地方の生活者ほど、苦しいガソリンの値上げにあえいでおります。トリガー条項を凍結解除をすれば、リッターあたり25円確実に下がります。今回の補欠選挙の徳島、高知、長崎でも、この声が非常に多く届きました。我が党はすでにトリガー条項の発動法案を提出しています。総理、改めてトリガー条項を発動させるべきだと考えます。回答を求めます。
28:52
もう一つ、車に関してはですね、以前一度話題になりました、走行距離課税。これはしないということで良いかどうか、改めて確認をしたいと思います。続いて、今回の経済対策で重視するべきは、一つ目のポイント、人への支援です。生け身児童は、介護、保育、障害者福祉職員の処遇改善を求めます。こうした職種は、全産業平均よりも月額7万円以上も給与が低く、処遇改善が急務です。厚生労働省は月6千円の処遇改善を考えているようですが、これは低すぎます。低い。最低でも、最低でも月1万、その処遇改善を求めます。お答えください。
29:41
バス、タクシーの運転手不足も深刻です。我が党の対策には、運転手確保のための地域公共交通支援の予算増も盛り込んでいます。総理、これもぜひ実現をしてください。物流の2024年問題も解決を急がねばなりません。先日も、地元の運送会社から、10月末で廃業するという連絡を受けました。ドライバーや従業員が確保できない、価格交渉も無理だったと。労働時間の上限規制の導入まで、5年の猶予があったのに、関係閣僚会議が開かれたのは、今年3月です。先日のインボイス閣僚会議の初外交もそうでした。経済対策もそうです。総理は対策が遅すぎるんです。物流2024年問題への対策は、来年4月までに間に合うのでしょうか。お答えください。さて、インボイスです。総理、54万筆のインボイス反対署名を受け取りましたね。ご覧になりましたか。どう受け止めたのかをお答えください。経営規模が小さいほど、影響は甚大です。立憲民主党はインボイス制度廃止法案を提出しています。免税事業者の取引排除対策は十分でしょうか。そして、個人事業主は事務負担に耐えられるのでしょうか。お答えください。コロナ禍で増えたゼロゼロ融資、これは来年度初頭までが返済開始時期のピークであり、企業の倒産開戸は経済と生活に大きく影響を及ぼします。一定の要件による債務減免と金融機関の損失への国の補填、また末置き期間の延長、新型コロナ特色に倣った経営責任の回避を求めます。総理お答えください。そして、賃上げ、賃上げ、賃上げ。この持続的な賃上げも不可欠です。そのためにはですね、適正な価格転嫁が必要ですが、政府の体制が不十分です。価格転嫁を調べる下請g面、これは今約300名体制ですね。中小企業は全国357万社ですから、あまりにg面が少なすぎる。少なくとも1000人以上にまずはしないといけません。体制強化を求めます。お答えください。そして一時産業支援、農家や漁業者の燃料、肥料、飼料代の高等対策、自治体に自由度の高い交付金を拡充し、一時産業対策に充てるべきです。そしてクマ被害も今相次いでいます。長寿対策の人材育成の強化が必要です。総理いかがでしょうか。私たちはまずこうした賃上げ、生活支援、人手不足など、人に着目した対策を盛り込んでいます。そしてもう一つのポイントは、未来への投資です。立憲民主党はあらゆる産業の脱炭素化を支援するとともに、製品の国産化を進めます。しかし例えば、今、日本の製造業の省エネ改善、これが2011年からの10年でたった5.6%、これは欧米各国から大きく遅れている数字です。省エネや再エネの思い切った投資が必要です。スタートアップや空飛ぶ車も良いですが、総理、地に足をつけて、日本中の建物の省エネ化、再エネ化、省エネ住宅の普及を徹底的に進める。特に建物の断熱化、古い冷蔵庫や暖房器具のエコ家電への買い替え補助、また工場の配管の断熱性向上も非常に効果的です。総理、これら3つの予算を大幅に増やすべきです。お答えください。建物のこうした省エネ化は、電気代、ガス代、投油代の支出を減らし、CO2排出も減ります。地域の公務店、電気店の仕事も増えます。これこそ地域に根差したカーボンニュートラルへの投資、未来への投資ではないでしょうか。
34:05
こうした立憲民主党の緊急経済対策を是非実現をしていただきたい。総理には中身のある対策の実現を求めます。さて、経済対策以外にも非常に多くの問題があります。まずマイナ保険証問題です。総理、マイナ保険証に不安を感じる国民はたくさんいますよね。総理は変化の流れをつかむと言いましたが、是非、世論の変化の流れをつかん でください。
34:37
現在の利用率、マイナ保険証たった4.7%。しかもこの数ヶ月は利用率が下がっています。データや取扱いのトラブルが相次いで、世論調査でも現行の健康保険証廃止に延期撤回を求める声が7割を超えています。果たしてそれで来年秋までにマイナ保険証に無理やり移行させるんでしょうか。総理、聞く力は残っているんでしょうか。お答えください。(そうだよ!)希望者にはマイナ保険証、しかし今の健康保険証は一定の条件が整うまで廃止しない。これが正しい判断ではないでしょうか。(そうだよ!)過ちては改めるにはばかることなかれ。来秋の来週の廃止は強引で、それこそ第二のデジタル廃止になりかねません。総理は8月の記者会見でも状況によっては見直すと言っていますから。もうその状況が来ています。是非今の保険証の廃止は延期をしてください。いかがでしょうか。(そうだよ!)そして最低賃金、イギリスもフランスもオーストラリアも既に時給1500円以上です。このままだと暮らしは厳しく、人材は他国に流れていってしまいます。総理、この状況で日本は時給1500円に到達させるのに、あと10年もかけるのでしょうか。(そうだよ!)最賃1500円達成の前倒しの実現を目指すと、そう表明すべきではないでしょうか。(そうだよ!)お答えいただきたいと思います。続いて消費税。これは低所得者ほど家計における負担割合が高くなる税です。これを解消するために立憲民主党は中間層から低所得層までの消費税負担の一部を完付する消費税完付法案を出しました。(日本だ!)総理、逆進性解消のための消費税完付をぜひ採用していただきたい。採用できないのであればその理由をお答えください。(はい!)そして実は日本が先進国でトップという数字があります。これが貧困率です。最新の2021年の数値でアメリカよりも韓国よりも貧困率の数値が高く15.4%。これが現実なんです。(総理、言い直せ!)ただ実はこの貧困率を出している国民生活基礎調査でこの国全体の貧困率が出るのは3年に1度。一方で先進各国は毎年この数字を出しています。総理は演説にEBPM、Evidence Based Policy Makingの言葉を入れましたが、これ貧困率についてはぜひ毎年の調査にして日本の貧困率を改善させるべきだと思います。いかがでしょうか。
37:38
私は先日ベトナムを訪問いたしました。日本での就労の人気は下がっています。理由は一つは円安、一つは賃金水準の低さ、そして一つは技能実習制度です。外国人の安遣い、便利遣いはもうこれでは人手不足を補えないという状況です。このままでは日本自身が外国から選ばれなくなります。立憲民主党は日本で働く以上、国内の労働者と同等の権利を保障する、こうした法案を提出いたします。またすでに日本で暮らす外国人が日本語や文化を学び、地域社会で共生するための多文化共生社会基本法案を提出しています。総理ぜひこうした法整備を進めるべきではないでしょうか。見解を伺います。
38:32
農業について伺います。先日中山間地域の農家の皆様と懇談をしました。集落の若手は60歳代、若手が60歳代。そして工作放棄地の再生も担い手の高齢化で草刈りすらままならないという声でした。総理、我が国の農業の中心は家族経営や小規模経営です。こうした皆様を支え、条件不立地でも生産環境を確保すべきです。新たな食糧農業農村基本法では、家族経営や小規模経営をどのように位置づけるのかお聞かせください。農村振興では現在の競争力強化や規模拡大・返調を改め、コミュニティ作りや環境負荷を考慮した農業を推進すべきです。基本法では農村機能の確保や発展をどう考えているのかお答えください。そして立憲民主党は食糧自給率の50%を目指します。新たな基本法の下、政府は果たして何%を目標にするのかお答えください。次に財政に関する質問です。国の基金はコロナ対策などで年4兆円という異常なペースで増えてきました。今や残高はなんと16兆円以上。行財政改革が必要です。河野大臣は秋にも使用見込みのない資金は速やかに国庫へ返納するよう指導したいと述べましたが、その本気度が問われます。果たして5兆なのか1兆なのか、それとも100億なのか、どの程度の額の国庫返納を見込んでいるのか、ぜひお答えいただきたいと思います。先日も我が党の木井隆議員が使う予定のない基金が1046億円放置されていることを突き止めました。総理この1046億円は速刻国庫に返納するべきと考えますがいかがでしょうか。続いて防衛増税です。改めて増税は撤回すべきじゃないでしょうか。立憲民主党は対話外交とともに安全保障を重視しており防衛費の増額は必要だと考えています。しかし行き過ぎはダメです。5年で43兆円はあまりに急激で巨額です。そして例えば5兆円を継ぎ込んで国内で同時に6種類ものスタンドオフミサイルを開発するなど、現在の計画は戦略性、そして実現可能性が怪しく議論も不十分ではないでしょうか。総理防衛増税の具体的な時期や内容は明らかにすべきです。極めて不誠実です。9月25日の会見でも柔軟に判断 していきたいとごまかしていた。実態がわからない増税が背後にあるのは国民に不安を与えるんじゃないでしょうか。減税で煙まこうとしていますが、はぐらかしはいい加減にしていただきたい。増税をするなら、いつからなのかはっきりとお答えください。続いて異次元の少子化対策です。3兆円半ばの財源は結局どこから確保するのでしょうか。6月の骨太で先送り、決定は年末、であればもうそろそろS型が見えているはずです。防衛三文書やGX同様にまた国会閉会中に発表するんでしょうか。それこそ不誠実です。ぜひはっきりとお答えいただきたいと思います。医療の保険料に定額を上乗せするのか。果たしてしかしこれでは低所得者ほど負担感が高く、当事者の子育て世代、勤労世代に負担は集中します。おかしくないでしょうか。総理この手法を採用する可能性はあるのかお答えください。外交問題。ガザ地区とイスラエル国内で多くの市民が死傷をしています。ウクライナでも依然として激しい戦闘が行われています。トルコやシリア、アフガニス タンでは地震で多くの命が失われています。日本は平和国家、人道国家としての役割が求められています。ハマスなどのテロ行為は決して許されず、人質は即時に解放されるべきです。そしてイスラエルの自衛措置は行き過ぎてはなりません。国際人道砲塔に沿ったものでもあるべきです。そして今ガザ地区では人道支援が急務です。総理、改めてイスラエルに対して空爆、地上侵攻の停止、ライフラインの提供、人道回路の確保を強く働きかけるべきではないでしょうか。どのような努力をするつもりかお聞かせください。
43:29
ウクライナ支援をはじめ、日本から海外への武器移転が噂をされています。日本は世界から平和国家として評価を受けてきました。あくまで、救難、輸送、警戒、監視及び総会に係る5類型を基本として、殺傷能力のある武器の輸出については極めて慎重であるべきです。総理、日本は被害を防ぎ、人命を救い、生活と復興支援の分野で中心的な役割を発揮すべきです。共同開発は別にしても殺傷能力のある武器は基本的に輸出すべきではない。我々はそう考えますが、総理の答弁を求めます。
44:10
続いて、旧統一協会問題です。旧統一協会への解散命令請求が行われました。多くの被害者の悲願がまた一つ実現をしましたが、決してこれではありません。被害回復と再発防止に向けた長く苦しい道のりは続きます。まずは、被害救済に必要な財産が参一しないよう、旧統一協会の財産保全をする手立てが不可欠です。しかし、与党内からは、それぞれの被害者が裁判してやればよい、法整備は不要との冷たい声が出ていませんか。総理はそのように考えているのでしょうか。お答えください。個別で民事裁判をする場合、請求額の1,3割の負担が必要となり、高額寄付で資産が少なくなった被害者にとっては、裁判の負担は大変厳しいものになります。それを訴えればいいというのは、あまりに冷たい仕打ちではないでしょうか。一見民主党は、今国会の初日、旧統一協会財産保全特措法を提出いたしました。個別訴訟以外の手段で財産保全を行う議員立法を、超党派で議論し成立させようではありませんか。総理の決意をお答えください。細田前議長の行動については、はなはな疑問です。旧統一協会との関係の説明は不十分。総理、これまでは衆院議長だからと説明を回避をしてきた細田議長が、一議員の立場になりました。自民党総裁として説明責任を果たせと指導をするべきではないですか。お答えください。立憲民主党は、国会改革、政治改革も進めてまいります。総理に約束をしていただきたいことがあります。もうそろそろいい加減、この国会で党首討論をやりませんか。受けて立つような表情ですね。ぜひ、やる気があると皆しますけれども、やる気があるかお答えをいただきたいと思います。ただ総理ですね、やるときにぜひ国会にも言っていただきたいんですが、あるいは、議員でも様々な調整が必要ですが、時間が短すぎます。全体の時間は、なんとたった45分なんです。野党がいくつあろうとも、全体が45分なんです。これではですね、各党党首が複数いると、一党数分というような党首討論になってしまう。不完全燃焼で終わってしまいます。ぜひとも、この45分という時間を 長くしていきたい。ぜひとも、このことについても、総理にお答えをいただきたいと思います。自民党は、科学の企業団体献金を集めています。
47:07
生徒助成金を受け取りながら、企業団体献金を集める政治を、そろそろ、全党共通でやめにしませんか、皆さん。
47:18
立憲民主党は、政党本部支部への企業団体献金を全面禁止する法案を提出しました。総理、賛成か反対かお答えください。次、現在の岸田内閣、総理を含め、施衆大臣が8名おります。個々の能力云々の前に、普通の国民にとって、施衆はやはり閉鎖的であります。そして競争するにも大きな差を感じられません。そこで、施衆優遇のルールを減らすということを求めたいと思います。その一つは、その一つは、橋本さん、気持ちはわかりますが、はい。その一つは、国会議員関係政治団体の多額の資金が、子供や親族に無税で引き継がれ、その潤沢な資金で政治活動が可能になっているという点なんです。総理も賛成ですから、わかるはずじゃないでしょうか。例えば、総理が代表を務める関係団体、新政治経済研究会、令和3年の分では、パーティー収入などが約1億2千7百万円、日本維新連盟から1千150万円、日本岸海連盟から1千万円など、寄付だけで合計2千6百7十万円、年間合計1億5千4百万円以上の収入があって、翌年への繰り越しも1億5千万円以上あります。要は、こういう状態の団体を、無税でご子息などに引き継げてしまうということなんです。こうした事実上の接種優遇をやめて、一般国民が挑戦できる環境を作るべきだと、立憲民主党は考えます。国会議員関係団体の親族引き継ぎ禁止、禁止。これについて賛成か反対かお答えください。総理が度々に言わせる解散についても伺います。そもそも解散をもてあそぶことは、謙識ある指導者のすることではありません。かつて与野党を越えて名議長と呼ばれた堀茂第59代衆院議長は、解散についてこう述べております。公館衆議院の解散問題が論ぜられるのは、全く理解に苦しむ。主権者である国民の直接選挙で選ばれ、国民の厳粛な信託のもとに、国政審議を行う責任と義務を負っている衆議院に対して、特別の理由もないのに、行政府が一 方的に解散しようということであれば、それは憲法上の権利の乱用ということになる。まさに、まっとうな見解ではないですか。特別な理由とは何か。堀議長は、7条解散には69条解散と同様の精神が必要とし、予算案や内閣の公約である重要案件が否決、審議未了になったりしたときとか、審議が長期間ストップして国会の機能が麻痺したときと述べています。総理堀議長のこの見識に同意いたしますでしょうか。お答えください。立憲民主党は、大義なき解散を抑制する、衆議院解散決定手続法案を提出します。主な内容は、解散は憲法69条の規定に準ずる程度に、国政に混乱が生じている場合など一定の場合に限るという基本的な考え方を明示し、内閣は国会に10日前までに解散の予定日、理由を通知し、国会審議を通じてその理由を明らかにするという内容です。国民に選ばれた議員の皆様、改めて議会制民主主義を守るために、この法案を議論しようじゃありませんか。そして総理、総理も解散の場合は国会で説明し、数日の国会審議に応じてはいかがでしょうか。お答えください。以上、我が党の考え方を示し、総理に見解を伺いました。この30年間、冷穏経済をつくり、コストカット経済 を進めてきたのは、自民党そのものではないでしょうか。格差や貧困対策を放置、新上げを怠り、人材育成を怠り、国民の所得を抑えてきたのは自民党じゃないですか。経済経済経済と言いながら、今年中の給付も未だ実現せず、人への投資、未来への投資も不十分な岸田政権。減税の掛け声の後ろに、増税が待ち構えている岸田政権ではないですか。それに対して、立憲民主党は、今年中のインフレ手当の実現、増税ではなくガソリン減税。そして、人への投資、未来への投資を訴え、クリーンで、まっとうな政治への改革を目指します。国民の皆様、どうか力を与えてください。おとといの国政補選では、野党各党が連携をし、また力を合わせ、徳島高知で勝利をし、そして長崎で与党候補に肉迫をいたしました。宮城県議会では、立憲民主党候補は全員当選を果たし、議席数を二桁に伸ばしました。成果した目線で、特権政治を変え、行財政改革を進め、政策を動かし、論戦できる国会にするため、私は戦います。皆様、どうか力をお貸しください。単なる自己責任社会ではなく、日本に暮らす我々が、互いに認め合い、支え合って成長していく。皆、日本にすべく、人へ、未来へ、まっとう な政治へを掲げ、立憲民主党はさらに働きます。御清聴ありがとうございました。
54:08
泉健太議員の御質問にお答えいたします。経済対策の策定指示の時期と、所得税減税についてお尋ねがありました。経済対策の策定は、9月26日、指示いたしましたが、それ以前から、立体175円をガソリン価格の実質的な上限とするための補助の拡大など、国民生活を守るための機動的な対策、これをルール講じてまいりました。国民への還元の具体化に向けた、正式かつ具体的な指示は、明後日26日の政府与党政策懇談会で行う予定です。与党で正式な議論も開始されていない段階で、具体化の方向性について、所信表明演説で政府の考えとして述べることは、控えなければならないと考えた次第ですが、いずれにせよ、御指摘のあった制度設計に係る論点も含め、国民への還元につい ては、所得税減税を含め、早急に検討を進めてまいります。経済対策がインフレをもたらすのではないか、というお尋ねがありました。足下の我が国の経済状況については、需要面では賃金上昇が物価に追いついておらず、消費など民間需要は依然力強さを欠くこと、供給面では潜在成長率が30年来のコストカット型経済のもとでの低成長の結果、0%台半ばの低い水準にとどまること、これらに留意する必要があります。その上で、今回の総合経済対策においては、物価高による国民の負担への一時的な緩和措置を含む国民への還元と同時に、供給力強化のための政策を車の両輪として行うこととしており、インフレが加速することがないよう、適切に対応してまいります。供給力の強化によって行われる各種の投資増については、来年以降に発言するものも含まれ、直ちに足元の物価高局面における需要増加につながるとは考えておりません。人手不足や資源高への対応を加速することで、中期的にインフレ圧力に強い経済を構築してまいりたいと考えています。経済対策の重点化についてお尋 ねがありました。経済対策は規模ありきではなく、中身がまず重要です。需給ギャップを単に埋め合わせる対策ではなく、日本経済の供給力を強化し、中期的なインフレ圧力に強い経済体質をつくるとともに、将来の成長に資する分野を厳選して対応してまいります。その上で、我が国経済は30年来続いてきたデフレを脱却できる潜在一群のチャンスを迎えているといえ、現時点では賃金上昇がぶっかたかに追いついておらず、放置すれば再びデフレに戻りかねません。デフレ脱却のための一時的な措置として、国民の過所分所得を直接的に下支えし、ぶっかたかによる国民のご負担を緩和することも必要であると考えています。規模はこうした政策の積み上げの結果であり、国民生活に高い効果のある具体的な政策を積み上げてまいります。インフレ手当を早急に給付するべきではないかとのお尋ねがありました。ぶっかたかに最も切実に苦しんでおられるのは、低所得者の方々であり、この方々にはスピード感をもって対応する必要があります。多くの自治体では、この夏以降、低所得者世帯に対して、一世帯あたり3万円を目安に支援を開始してきました。このぶっかたか対策のための重点支援地方交付金の低所得者世帯支援枠を追加的に拡大することとし、これを経済対策に盛り込んでもあります。他方、賃金上昇がぶっかたかに追いついていない現状を踏まえると、これを放置すれば、再びデフレに戻りかねません。デフレ奪却を確実にするためには、賃上げがぶっかたかに追いつくまで、政府が支えることも重要だと考えます。こうした観点からの国民への還元について、その実施時期も含め、早急に具体化してまいります。トリガー情報についてお尋ねがありました。ガソリン価格については、これまで燃料油の激減緩和事業によって、原油価格高騰による国民生活や経済活動への影響を緩和してきており、今般策定する経済対策において、この措置を来年春まで継続することとしております。トリガー情報の凍結解除については、冬季の暖房に不可欠な豆油や中小企業や農業業業に広く使われる重油などが支援の対象外となっているほか、ガソリンの買い控えやその反動による流通の混乱を生じる可能性がある等の課題があるということを承知しております。なお足下では、激減緩和措置による価格抑制は約35円となっており、トリガー税制を通じた減税額である約25円を上回る価格抑制を実現している次第であります。そして、走行距離課税についてお尋ねがありました。いわゆる走行距離課税について、政府として具体的に検討しているわけではありませんが、中長期的な自動車関係所税のあり方については、与党税制改正大綱において引き続き検討課題とされているものであると承知をしています。政府としては、与党での議論を踏まえ、対応を検討してまいりたいと考えます。介護・保育・障害福祉分野の職員の処遇改善についてお尋ねがありました。昨今の高水準となる賃上げの動向や、人手不足の状況を踏まえれば、介護・保育・障害福祉分野における賃上げをはじめとする人材確保への対応は重要な課題であり、岸田政権は、公定価格の見直しを掲げ、これまで累次の処遇改善を講じています。引き続き、ICT機器の活用による生産性向上の取組や経営の共同化等を通じた職場環境改善に加え、令和6年度の介護・障害福祉サービス等の報酬改定に向けても必要な処遇改善の水準の検討と併せて、高齢化等による事業者の収益の増加等が処遇改善に構造的につながる仕組み、これを構築してまいります。バス・タクシーの運転者確保及び物流2024年問題への対応についてお尋ねがありました。バス・タクシーの運転者確保については、これまで二週免許取得費用に係る支援や、働きやすい職場環境の整備促進等を行っており、更なる取組を図るため、運転者確保のための措置を経済対策に盛り込むこととしております。また、物流2024年問題への対応については、本年6月に物流革新に向けた政策パッケージを取りまとめ、このうち、緊急的に取り組むべき対策を経済対策に盛り込み、速やかに実行してまいります。これらの取組を政府全体で、産業界とも連携しながら、積極的に進め、対応に万全を期してまいります。インボイス制度についてお尋ねがありました。インボイス制度の延期中止を求める署名と緊急提言については報告を受けており、これらは制度に対して中小小規模事業者の 方が抱えているご不安や懸念の表れと受け止めています。免税事業者の不当な取引排除や価格引下げに対しては、税制上の特例措置を設けるとともに、厚生取引委員会をはじめ、政府を挙げて取引環境の整備に取り組んでおり、引き続き、こうした対応を的確かつ厳正に実施してまいります。また、個人事業者の事務負担については、簡易課税制度や、新たに課税事業者になった方向けの特例措置を設けることで、大きく軽減されると考えております。加えて、IT導入補助金によって、経理事務等のデジタル化支援も行っているところです。引き続き、政府一丸となって、制度の成功状況等をフォローアップするとともに、事業者の立場に立って柔軟かつ丁寧に対応してまいります。00UCの返済負担軽減についてお尋ねがありました。00UCの返済本格化を踏まえ、金融機関等に対し、現場の状況をしっかり踏まえて、末置き期間延長等の申出に柔軟に対応するよう、政府より要請し、横断率は約99%となっています。また、中小企業活性化協議会や、中小企業の事業再生等に関するガイドラインにより、金融機関の同意の下で、個別事案に応じて、細部減免を含む再生支 援を実施しています。その際、事業者の経営責任を常に求めることはせず、金融機関が個別に判断しているものと承知をしています。今後もこうした取組を着実に実施し、中小企業の経営改善、再生支援を進めてまいります。価格転嫁実現に向けた体制強化についてお尋ねがありました。価格転嫁の実現に向けては、下請事務を2021年に120名であったところ、今年から全国300人体制に増強し、年間約1.2万件のヒアリングを行うほか、合成取引委員会の大幅な増員を行うなど、体制を強化してきました。また、年に2回の価格交渉促進月間において、年間延べ約3万社の中小企業からのアンケート回答に基づく、発注企業の価格交渉、価格転嫁の状況についての公表や、関係大臣名での指導助言等を実施しています。さらに、政権発足以降、パートナーシップ構築宣言を積極的に推進をしてきた結果、宣言を行った企業が約1,700社から約3.6万社に増加するなど、価格転嫁に向けた機運醸成にも取り組んでいます。今後ともこうした取り組み、総合的に講じることで、価格転嫁対策、強力に推し進めてまいります。一時産業の物価高騰対策と長寿被害対策についてお尋ねがありました。物価高騰対策に関する自治体向けの交付金としては、これまで口頭する配合資料の使用量を低減する取り組みへの支援や、土地改良区の水利施設の電気料金口頭への支援など、地域の実情に応じて一時産業支援が行える臨時交付金を措置しており、今般の経済対策においても、こうした措置を通じて農林漁業者の負担軽減を図ってまいります。また、長寿被害対策については、長寿被害防止総合対策交付金を活用して、漁獣の射撃訓練を含む現場での実践的な訓練や、長寿の捕獲に興味を持つ若者等を対象とした現地見学会の開催など、対象者に応じたきめ細かな支援を行い、対策を行う人材の育成、これを進めてまいります。省エネ取組についてお尋ねがありました。省エネはエネルギーコストの上昇に強い経済構造への転換に資するほか、カーボンニュートラルの実現に資することから重要性が高まっています。家庭向けには断熱窓への改修等の住宅の省エネ化支援措置をしており、自治体においては地方交付金を活用した省エネ家電への開会支援が実施されています。また、工場も含めた企業向けに省エネ設備への更新や、専門家による省エネ診断を支援し、断熱性を含めた熱効率の向上を促進しています。引き続き、こうした省エネ推進を図っていくこととしており、今後取りまとめる経済対策で必要な施策を盛り込んでまいります。マイナー保険証についてお尋ねがありました。マイナー保険証には患者本人の健康医療に関するデータに基づいた、より良い医療の提供が可能となるなどの多くのメリットがあり、我が国の医療DXを進める上で基盤となる仕組みです。このため、国民の皆様の不安払拭のための措置を着実に進めるとともに、マイナー保険証のメリットを実感いただけるよう、利用促進に向けた取組を積極的に行ってまいります。その上で、現行の健康保険証の廃止は、国民の不安払拭のための措置が完了することが大前提との方針に則り、紐付けの送点検とその後の修正作業の状況も見定めた上で、さらなる期間が必要と判断された場合には必要な対応、これを行ってまいります。最低賃金についてお尋ねがありました。最低賃金については着実に引き上げを行っていくため、引き続き厚労司三者構成の最低賃金審議会で、毎年の賃上げ額についてしっかりと議論をいただき、その積み重ねによって、2030年代半ばまでに、全国過重平均が1500円になること、これを目指してまいります。消費税の逆姿勢についてお尋ねがありました。消費税率引上げに伴う低所得者への配慮として導入された、軽減税率制度には、日々の生活において幅広い消費者が、利活用している商品の消費税負担を直接軽減することによって、消費税の逆姿勢を緩和しつつ、買い物の都度通税間の緩和を実感できる利点があります。他方、温等が提案されている給付付き税額控除は、消費税そのものの負担が直接軽減されるものではなく、消費者にとって通税間の緩和の実感にはつながらない、このように考えております。貧困率の毎年調査と貧困対策の策定についてお尋ねがありました。貧困率については、国民生活の旧基礎調査の3年中期で実施する大規模調査をもとに算出し、結果を公表しています。大規模調査の毎年の実施は、調査対象となる世帯の方々や、調査の実務を担う地方公共団体等の負担に配慮し、慎重な検討が必要であると考えています。その上で、生活困窮は様々な生活上の課題が複合的に絡み合っていることから、貧困率を含め所得や雇用などに関する様々なデータを組み合わせながら、きめ細かく政策を展開することが重要であると考えています。具体的には、こうした様々なデータを活用しながら、生活困窮者自立支援制度における相談体制や住まいの支援と、一人親家庭に対する支援、最低賃金の引上げ、非正規雇用労働者の処遇改善や正規化の支援、社会保険制度における低所得者への配慮措置など、総合的な対策を講じてまいります。外国人材の活用及び外国人との共生に係る法整備についてお尋ねがありました。現在、外国人材の受入れ共生に関する関係閣僚会議の下に設置した有識者会議において、技能実習制度及び特定技能制度の在り方について議論が行われているところです。政府としては、今後有識者会議から提出される最終報告書も踏まえつつ、人材確保と人材育成を目的とした新たな制 度の創設等に向けて、政府全体で取り組んでまいります。また、我が国が多様性に富んだ活力ある社会をつくり上げていくためにも、外国人との共生社会の実現、これは重要です。政府としては、昨年6月に決定した外国人との共生社会の実現に向けた労働マップ等に基づく取り組み、これを着実に進めてまいります。食料農業農村基本法の見直し等についてお尋ねがありました。農業従事者が減少する中でも、将来にわたって食料を安定供給できる農業を確立する必要があります。このため、基本法の見直しに当たっても、引き続き、規模の大小や経営形態にかかわらず、付加価値向上を目指す担い手を育成確保していくことが重要であると考えています。あわせて、我が国農村地域が将来にわたって維持発展していけるようにしなければなりません。このため、6次産業化、農博による仕事づくり等を通じて、移住者や関係人口の増大を図りつつ、環境に優しい農業等の取り組みを促進し、農村のポテンシャルを引き出していくことが重要であると考えています。また、食料自給率については、新たな基本法の下、国内生産や国内消費の動向を踏まえつつ、食料の安定供給に係る適切な目標の設定に向け、議論を行ってまいります。基金の国庫返納についてお尋ねがありました。基金については、行政事業レビューの枠組みの下で、各府省が執行状況を継続的に把握をし、適正化に取り組んでおり、令和5年度においては、基金から3105億円の国庫返納を見込んでいます。ご指摘の1046億円は、基金残高とそれまでの実績を反映した今後の仕様見込みとの差額を指していますが、国庫返納に当たっては、社会経済情勢の変化や緊急事態の備えとして、残地すべき部分について精査が必要です。今後とも、行政改革推進会議の下、基金について厳しく点検し、不断の適正化を取り組んでまいります。防衛力強化のための税制措置についてお尋ねがありました。国民の命と我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜くため、5年間で43兆円の防衛力整備の水準を確保し、防衛力の抜本的強化を速やかに実現いたします。そのための財源確保に当たっては、行財政改革の努力を最大限行った上で、それでも足りない約4分の1については、今を生きる我々の将来世代への責任として、税制措置への協力をお願いすることとしています。その実施時期については、昨年末閣議決定した令和9年度に向けて、複数年かけて段階的に実施するとの枠組みの下、行財政改革を含めた財源調達の見通し、景気や賃上げの動向、及びこれらに対する政府の対応、これを踏まえて判断をいたします。少子化対策の財源についてお尋ねがありました。少子化対策の財源については、6月の子ども未来戦略方針において、まずは徹底した歳出改革等を行い、その効果を活用しながら、国民に実質的な追加負担を生じさせない、これを目指すという財源の基本骨格、これは既に明らかにしています。先ほど無料したとの指摘は当たりません。その際、構築する支援金制度は、企業を含め、社会経済の参加者全員が連帯し公平な立場で広く負担していく新たな枠組みです。低所得者に対する配慮措置など、制度設計、速やかに具体化してまいります。現下のイスラエル・パレスナ情勢における我が国からの働きかけのあり方についてお尋ねがありました。我が国はハマス等のテロ攻撃を断固として避難した上で、一つ、一、人質の即時解放、一般市民の安全確保、二、全ての当事者が国際法を踏まえて行動すること、三、時代の早期沈静化、これらを一貫して求めてきています。私自身、周辺各国や、欧州首脳との電話会談等において、このような日本の立場を説明するとともに、ガザ地区の人道状況改善や、時代沈静化に向けた協力を確認してきており、先般開催されたカイロ平和サミットにおいては、出席した上川外務大臣からも、我が国の立場を発信しました。また、本日、ガザ地区の人道支援のため、日本政府として、1000万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決定しました。イスラエルに対しては、上川外務大臣から、後編イスラエル外相に対し、時代の沈静化を働きかけたほか、辻外務副大臣から、中日イスラエル大使に対して、一般市民の保護の重要性、国 際人道法に則した対応、人道支援活動を可能とする環境の確保等について、要請をいたしました。日本としては、引き続き、国国と動く現地情勢を踏まえつつ、イスラエルを含む関係国との間で一措置を行い、在留法人の安全確保に万全を期しながら、時代の早期沈静化、人道状況の改善に向けた外交努力、積極的に続けてまいります。防衛装備品の海外への移転についてお尋ねがありました。防衛装備品の海外への移転は、国家安全保障戦略に記載しているとおり、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出や、国際法に違反する侵略を受けている国への支援などのための、重要な政策的な手段となるものです。こうした観点から、今後どのような形で防衛装備移転三原則や、運用指針をはじめとする制度の見直しを行っていくかについて、国際情勢の変化も見据えながら、与党における検討も踏まえ、適切に判断していく考えです。旧統一協会による被害の救済等についてお尋ねがありました。被害者救済について、ホテラスにおける電話相談からの弁護団への紹介や、民事保全申立に際しての援助など、被害者に寄り添って適切に対応するとともに、海外への送金については、外団兵法の規制の履行状況等について、情報収集分析に努めます。このように政府としては、旧統一協会の試算状況を注視しつつ、速やかに被害者の救済が図られるよう、現行法上のあらゆる制度を活用し、被害者救済のために最大限取り組んでまいります。また、温党の議員立法の法案を含め、各党において様々な動きがあると承知をしており、こうした動きも注視してまいります。細田前議長と旧統一協会との関係についてお尋ねがありました。細田前議長については、ご自身と旧統一協会との関係について、これまでに諸元による説明を公表されるなどしてきたと承知をしております。その上で、政治家と旧統一協会との関係については、それぞれの政治家が必要に応じて、説明責任を果たしていくべきであると考えております。いずれにせよ、自民党においては、既に旧統一協会及びその関連団体とは関係を持たないという方針を徹底しており、引き続き未来に 向かって関係を立つということを徹底してまいります。党首討論についてお尋ねがありました。党首討論のあり方については、国会でお決めいただくことであり、各党各派においてご議論いただくべきことであると考えておりますが、他方で、党首討論に限らず、具体的な政策の違いを国民の皆様の前で明らかにしながら、正々堂々と議論を行っていくことは大変重要であると考えており、私自身もそのような覚悟で国会での議論に臨んでいるところであります。そして、企業団体研究についてお尋ねがありました。企業団体研究については、長年の議論を経て、現在は政党や政治資金団体に対するもののみが認められており、政党等がその受取りを行うこと自体が不適切なものであるとは考えておりません。企業団体研究について様々な意見があることは承知しておりますが、この問題は民主主義の費用をどのように国民が負担していくかという観点から、各党各会派において十分議論をいただくべきものであると考えております。ご指摘の法案については、議員立法でありますので、まずは 国会においてご議論いただくべきものであると考えております。国会議員の接種制限についてお尋ねがありました。ご指摘の国会議員に係る政治資金の接種制限については、議員の政治活動の在り方と密接に関わる問題であり、また、御党から関係する議員立法が提出されていることから、まずは国会においてご議論いただくべきものであると考えております。いずれにせよ国会議員の接種に関する問題については、基本的には政治家として有能かつふさわしい人を国民が広く選べるような仕組み、これをどのように作るかという問題であり、自民党においても公募予備選挙等、積極的な活用を通じて、有意な人材を広く募集・発掘に努めているところであります。そして衆議院の解散手続きについてお尋ねがありました。衆議院の解散は、憲法7条の規定によって、天皇の告示に関する行為とされておりますが、実質的に衆議院の解散を決定する権限を有するのは、天皇の告示に関する行為について、助言と承認を行う職務を有する内閣であり、いかなる場合に衆議院を解散するかについては、 憲法上、これを制約すべき規定はなく、内閣がその政治的責任で決すべきものであると考えております。お尋ねの法案については、議員立法としての提出が予定されているものであり、まずはその動向を注視したいと考えております。
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自由民主党の稲田智一です。私は、会派を代表して岸田総理の所信表明演説に対して質問いたします。岸田政権が誕生して2年が経ちました。四半世紀以上、日本経済をすっぽりと包んでいたデフレという分厚い暗雲から、ようやく明るい日差しが見え始めてきました。この中で50兆円あったGDPギャップはほぼ解消し、賃金の伸び率も投資も30年ぶりの高水準です。二度とデフレに戻してはなりません。一方で急激な深中は国民生活を直撃しています。この対策には最優先で取り組まなければなりません。国民の生 活を守り、物価上昇を上回る賃上げを実現し、再び強い経済をつくるために、総理がどのような大胆な対策と改革を行おうとしているのか、国民のみんなが知りたいと思っています。総理は、利く力を発揮されると同時に、歴史的な決断も行われました。昨年の暮れの防衛三分所の策定と反撃能力、そしてGDP比2%の防衛比の財源の見通しを立て、戦後の防衛政策の大転換について正しい方向を打ち出されました。我が国が生き延びていくための強い外交防衛を実現しなければなりません。そして、強い地方です。地方の発展なくして、我が国の繁栄はありえません。ふるさとの水田や山林、海や川が国の基本です。農林水産業を守り、災害に強い地方をつくることが、日本の強さにつながります。強い経済、強い外交防衛、強い地方で日本を強くすると同時に、全ての人が社会から取り残されずに大切にされる優しい国であってほしいと願います。昨日よりも今日、今日よりも明日きっとよくなる、そんな国を目指す岸田総理のその道筋を伺ってまいります。はじめに強い経済です。そもそも良い経済とは、単にGDPが高いということではありません。究極の目標は国民の幸福です。世代を越えて一人一人の健康や安心感、社会とのつながりを高めていくことによって、幸福度が高まる経済こそが良い経済だと考えます。国民の幸福感を実現できるように、日本経済を強くするための新たな対策でなければなりません。まず、物価高対策はしっかりやる必要があります。円安に加えて現有高もしばらく続く可能性があり、国民の生活を守るため、その具体策を総理に伺います。一方で、受給ギャップはプラスに転じています。今後は赤字国債で足りない需要を埋めるという発想からは、脱しなければなりません。さらに言えば、現下のインフレ局面において過度の景気刺激策を講じることは、さらなるインフレを招く可能性があります。むしろ、今起きていること、そしてこれから乗り越えなければならないことは、人手不足であり、少子高齢化です。物価高を乗り越えるための賃金と所得の上昇、巨額の内部流報を抱える企業の投資促進、イノベーションの促進とスタートアップ、デジタルも使った人手不足対策、成長分野への労働移動を促進するためのリスキリング、資源価格が上昇する中での非公変動対策、今後の政策はこうした課題に対する知恵を絞っていくものでなければなりません。また、この6月の骨太の方針では、歳出構造を平時に戻していくことが明記されました。先日の会議で総理からも御指示がありましたが、今までの経済対策のような巨額長期間の基金は見直しの時期に来ています。日本経済が歴史的な転換期にある今、日本の強い経済を実現するため、我が国が取り得る新たなインパクトある対策は何なのか、総理のお考えをお尋ねします。総理は「税収増を国民に適切に還元すべき」と述べておられます。そもそも経済対策そのものが税収増を適切に国民に還元するものです。ここ2年、補正予算によって合計約60兆円の追加歳出を行っていることも忘れてはなりません。減税、さらなる給付を議論する場合には、現価の食料品などの物価高に苦しむ世帯の日々の消費、生活を守ることに重点を置くべきです。税収増の還元というのは新しいメッセージです。広く国民の理解を得て効果的な政策となるよう、総理から丁寧な説明が必要だと思いますが、お考えをお聞かせください。経済財政運営の基 本的な考え方について申し上げます。10年前、日本が地震を失いかけていた中で、政権を取り戻した安倍晋三総理は、日本の企業や日本人一人一人の意識を切り替え、地震と主体性を取り戻すことを呼びかけました。女性や高齢者の労働参加が進み、雇用者数は400万人以上増えました。GDPは史上最高水準、コロナの前はプライマリーバランスの赤字もかつてなく縮小しました。私は積極財政と財政健全化は対立するものではなく、両立すると考えています。インフラ投資をはじめ、経済成長のために真に必要な政策、感染症や災害などには積極的に財政支出を行うべきです。その中で、一千兆を超える巨額の債務残高を有する我が国は、災害や感染症など様々な危機の際にも対応できる余力をつくっておく必要があります。すなわち、国家のリスクマネジメントからも財政を考えていくべきです。円安・貿易赤字が続く中で、国家の信任と通貨の価値を保ち、国民の安全と安心を守り抜くためには足元を見られず、隙を見せない経済財政運営を行うべきです。総理はアベノミクスをどのように評価しておられるのか、さらにリスクマネジメントの観点から経済財政運営はどのようにあるべきかお尋ねします。次に財源問題です。安倍政権で消費税を二度引き上げ、その財源で社会保障の充実や幼児教育の無償化を実現しました。岸田政権では消費化対策の予算の増額をはじめ、歴史的な政策決定を行い、その財源確保にも取り組んでいます。この中で消費化対策の財源については実質的に追加負担を生じさせず、社会保障改革により保険料を抑制していく方針が明確に示されました。つまり消費化対策のために新たな支援金を入れるが、一方で医療や介護などの保険料を改革によって抑制することで負担増はなくなるという理解でよろしいのでしょうか。支援金などの消費化対策の財源について、この年末には具体案を決定する必要があると思いますが、総理に伺います。アベノミクスの大きな柱は女性活躍でした。女性が自信を持ち、社会の中でさらに主体性を持って活躍することは人々の幸福感を上げ、成長戦略の重要な柱です。多様なバックグラウンドや能力、経験を持った人々が集まり、課題の解決を目指すことで新たな知恵が生まれ、価値が創造されます。また、静かなる有事と言われる消費化を防ぐためにも格差問題は重要な課題です。正規非正規の格差は障害年収の格差となり、結婚の格差となっています。30代前半の男性の非正規労働者の結婚者の割合は2割、正規労働者の結婚者の割合は6割です。格差解消のために、同一労働同一賃金ガイドラインの見直し、非正規労働者の正規化の支援に取り組むべきです。政府は新しい資本主義の実現を目指す中で、女性の活躍をさらに促し、正規非正規の格差を解消するために、どのような方策をとるのか、総理のお考えをお聞かせください。女性活躍に関連して、夫婦の有事について申し上げます。海外で活躍する女性や、父親の経営を引き継ぐ女性も増えています。夫婦同有事の民法の原則は維持しつつも、つまりファミリーネームは残しつつも、婚姻前の有事、すなわち旧姓を社会的故障として通称ではなく、法律上の根拠をもって使える制度、婚前有事俗称制度を民法を改正して作るべきだと私は考えます。新しいことに挑戦する、何かを変える、ゼロから一に踏み出すことには大きな抵抗もあります。しかし、現状維持からは何も生まれません。良いものを守るためにも常に改革をする、日本の良き伝統を守るために、創造を恐れてはなりません。次に、総理が提唱されているデジタル行財政改革についてです。私は元行政改革担当大臣として、その趣旨に強く賛同いたしますが、ここでまず乗り越えるべきは、マイナンバーカードをめぐる問題です。保健所との統合は重複投薬の改善など、医療全体のサービスを抜本的に向上させるものです。さらに、銀行口座と紐づけることなどで、例えば、養育費の支払いを確保したり、感染症、災害などの危機が発生した場合に、本当に必要な人に手厚く、迅速かつ効率的に支援を行うことも可能になります。マイナンバーカードについては、紐づけ誤りの総点検をしっかり行い、利用者の気持ちに寄り添って、メリットを丁寧に国民に説明していくべきです。さらに、今後マイナンバーを活用して、所得や資産に応じて、真に必要な人に支援を行っていくべきではないでしょうか。総理のお考えを伺います。橋本龍太郎総理は、行政・財政・社会保障・経済・金融システム・教育の6つの改革を掲げ、その中心となった行政改革では、21世紀にふさわしいこの国の形の再構築を図りました。デジタル行財政改革で、総理が目指すものは何でしょうか。デジタル廃線という危機的な現状認識があるならば、かなりの抜本的な改革を進めていく必要があります。今こそ、戦後の行財政改革の流れを総括し、将来社会の中核を担う若者たちの声も生かしながら、令和のこの国の形を総理が先頭に立ってお示しになるべきです。岸田政権のデジタル行財政改革は何を改革し何を目指すのか、総理から国民が自分ごとと感じられるわかりやすい御説明をお願いします。政治は制度をつくるだけでなく、それが現場でどう動いているか目配りし、普段に改善していくことも重要です。我が国の国際化が進展する中で、これまで日本人を前提とした昭和の時代からの制度が、