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衆議院 本会議

2023年10月24日(火)

2h47m

【公式サイト】

https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=54720

【発言者】

額賀福志郎(衆議院議長)

泉健太(立憲民主党・無所属)

稲田朋美(自由民主党・無所属の会)

海江田万里(衆議院副議長)

吉田はるみ(立憲民主党・無所属)

20:05

拝啓!

21:24

JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車JR東日本E233系電車ご視聴ありがとうございました。これより、会議を開きます。この際、ご紹介申し上げます。ただいま、兄・ジャヌバール・フランス共和国国民議会議員団団長5一行が、外交官傍聴席にお見えになっておりますので、諸君とともに、心から歓迎申し上げたいと思います。

22:49

これより、国務大臣の演説に対する質疑に入ります。

22:54

泉健太君。

23:30

立憲民主党代表の泉健太です。

23:35

厳税の言葉をもてあそび、何をしたいのか見えない総理。

23:41

物価対策、経済対策が、こんなにも遅れた総理。

23:49

最初に掲げた政策は、どこかに行ってしまった総理。

23:56

総理の言葉あそびには、国民は、失望の色を濃くしているのではないでしょうか。

24:07

私は、会派を代表し、物価高にあえぐ国民、事業者を支える立場から質問いたします。総理、私の質問をはぐらかさずに、国民に向けて誠実な答弁をお願いいたします。

24:23

まず、経済対策について問います。総理、経済対策の策定を指示したのは、9月26日。これ、あまりに遅すぎませんか。

24:36

なぜ、7月、8月ではなく、この時期まで遅れたのでしょうか。お答えいただきたいと思います。

24:44

また、総理は、自民公明両党に、所得税減税の検討を指示しながら、所信票面接では、所得税減税を入れなかった。なぜですか。(そうです)結局、所得税減税は、行うのか、行わないのか、明確にお答えください。(はい)そして、行うならば、それは1年のみなのか、高級なのか、富裕層も減税対象なのかも、お答えください。(はい)なければ、国民はわかりません。経済対策を行う上で、必要なのは、正しい現状分析です。物価上昇局面において、過度の財政出動を行うと、一層のインフレを招き、さらに物価が上がり、実質賃金が低下をし、個人消費が落ち込む。今は、そのような局面ではないでしょうか。総理の見解をお聞かせいただきたいと思います。私たち立憲民主党は、今回、あえて、規模を求めません。内閣府の、今年四六のGDPギャップは、プラスとなりました。コロナ禍で、私たち政治家が口にしていた、受給ギャップ分の経済対策を、という環境では、もはやありません。骨太方針2023でも、歳出構造を平時に戻す、緊急時の財政支出を必要以上に、長期化、向上化させないと記されており、今はもう規模ありきや、20兆などのような経済対策ではなく、真に必要な方々への対策の重点化を図るべきです。総理いかがでしょうか。こうした認識のもと、立憲民主党は、物価を上回る年収アップを目指し、7.6兆規模の緊急経済対策を発表しました。ここでも留意をしたのは、受給ギャップが解消したこと、さらなるインフレを極力招かないこと、ばらまきではなく重点配分することです。総理は「経済、経済、経済」と言いましたけれども、結局国民に何を届けるのか、いまだわかりません。まず総理、経済経済経済と言うだけではなく、国民が望むのは、今年中のインフレ手当の給付、給付、給付じゃないですか。これを実行するべきだと思います。我が党は、緊急経済対策として、中間層の現役世代を含めた、全体の6割の世代に3万円のインフレ手当の給付を求めます。総理にはぜひ実現をしていただきたい。これであれば、今年中に給付が可能です。ところが、自民党幹部は、所得税減税を念頭に、来年夏のボーナスぐらいに間に合うようにと発言しています。これはあまりに遅すぎませんか。あまりに遅すぎる。今回は今年中の給付を急ぐべきです。我々は、物価上昇に見合った分の給付、これを行うつもりをしております。いかがでしょうか。そして、経済でいうともう一つ、ガソリン減税。これこそ、ガソリン減税、ガソリン減税、ガソリン減税と繰り返すべきではないでしょうか。

28:18

地方の生活者ほど、苦しいガソリンの値上げにあえいでおります。トリガー条項を凍結解除をすれば、リッターあたり25円確実に下がります。今回の補欠選挙の徳島、高知、長崎でも、この声が非常に多く届きました。我が党はすでにトリガー条項の発動法案を提出しています。総理、改めてトリガー条項を発動させるべきだと考えます。回答を求めます。

28:52

もう一つ、車に関してはですね、以前一度話題になりました、走行距離課税。これはしないということで良いかどうか、改めて確認をしたいと思います。続いて、今回の経済対策で重視するべきは、一つ目のポイント、人への支援です。生け身児童は、介護、保育、障害者福祉職員の処遇改善を求めます。こうした職種は、全産業平均よりも月額7万円以上も給与が低く、処遇改善が急務です。厚生労働省は月6千円の処遇改善を考えているようですが、これは低すぎます。低い。最低でも、最低でも月1万、その処遇改善を求めます。お答えください。

29:41

バス、タクシーの運転手不足も深刻です。我が党の対策には、運転手確保のための地域公共交通支援の予算増も盛り込んでいます。総理、これもぜひ実現をしてください。物流の2024年問題も解決を急がねばなりません。先日も、地元の運送会社から、10月末で廃業するという連絡を受けました。ドライバーや従業員が確保できない、価格交渉も無理だったと。労働時間の上限規制の導入まで、5年の猶予があったのに、関係閣僚会議が開かれたのは、今年3月です。先日のインボイス閣僚会議の初外交もそうでした。経済対策もそうです。総理は対策が遅すぎるんです。物流2024年問題への対策は、来年4月までに間に合うのでしょうか。お答えください。さて、インボイスです。総理、54万筆のインボイス反対署名を受け取りましたね。ご覧になりましたか。どう受け止めたのかをお答えください。経営規模が小さいほど、影響は甚大です。立憲民主党はインボイス制度廃止法案を提出しています。免税事業者の取引排除対策は十分でしょうか。そして、個人事業主は事務負担に耐えられるのでしょうか。お答えください。コロナ禍で増えたゼロゼロ融資、これは来年度初頭までが返済開始時期のピークであり、企業の倒産開戸は経済と生活に大きく影響を及ぼします。一定の要件による債務減免と金融機関の損失への国の補填、また末置き期間の延長、新型コロナ特色に倣った経営責任の回避を求めます。総理お答えください。そして、賃上げ、賃上げ、賃上げ。この持続的な賃上げも不可欠です。そのためにはですね、適正な価格転嫁が必要ですが、政府の体制が不十分です。価格転嫁を調べる下請g面、これは今約300名体制ですね。中小企業は全国357万社ですから、あまりにg面が少なすぎる。少なくとも1000人以上にまずはしないといけません。体制強化を求めます。お答えください。そして一時産業支援、農家や漁業者の燃料、肥料、飼料代の高等対策、自治体に自由度の高い交付金を拡充し、一時産業対策に充てるべきです。そしてクマ被害も今相次いでいます。長寿対策の人材育成の強化が必要です。総理いかがでしょうか。私たちはまずこうした賃上げ、生活支援、人手不足など、人に着目した対策を盛り込んでいます。そしてもう一つのポイントは、未来への投資です。立憲民主党はあらゆる産業の脱炭素化を支援するとともに、製品の国産化を進めます。しかし例えば、今、日本の製造業の省エネ改善、これが2011年からの10年でたった5.6%、これは欧米各国から大きく遅れている数字です。省エネや再エネの思い切った投資が必要です。スタートアップや空飛ぶ車も良いですが、総理、地に足をつけて、日本中の建物の省エネ化、再エネ化、省エネ住宅の普及を徹底的に進める。特に建物の断熱化、古い冷蔵庫や暖房器具のエコ家電への買い替え補助、また工場の配管の断熱性向上も非常に効果的です。総理、これら3つの予算を大幅に増やすべきです。お答えください。建物のこうした省エネ化は、電気代、ガス代、投油代の支出を減らし、CO2排出も減ります。地域の公務店、電気店の仕事も増えます。これこそ地域に根差したカーボンニュートラルへの投資、未来への投資ではないでしょうか。

34:05

こうした立憲民主党の緊急経済対策を是非実現をしていただきたい。総理には中身のある対策の実現を求めます。さて、経済対策以外にも非常に多くの問題があります。まずマイナ保険証問題です。総理、マイナ保険証に不安を感じる国民はたくさんいますよね。総理は変化の流れをつかむと言いましたが、是非、世論の変化の流れをつかんでください。

34:37

現在の利用率、マイナ保険証たった4.7%。しかもこの数ヶ月は利用率が下がっています。データや取扱いのトラブルが相次いで、世論調査でも現行の健康保険証廃止に延期撤回を求める声が7割を超えています。果たしてそれで来年秋までにマイナ保険証に無理やり移行させるんでしょうか。総理、聞く力は残っているんでしょうか。お答えください。(そうだよ!)希望者にはマイナ保険証、しかし今の健康保険証は一定の条件が整うまで廃止しない。これが正しい判断ではないでしょうか。(そうだよ!)過ちては改めるにはばかることなかれ。来秋の来週の廃止は強引で、それこそ第二のデジタル廃止になりかねません。総理は8月の記者会見でも状況によっては見直すと言っていますから。もうその状況が来ています。是非今の保険証の廃止は延期をしてください。いかがでしょうか。(そうだよ!)そして最低賃金、イギリスもフランスもオーストラリアも既に時給1500円以上です。このままだと暮らしは厳しく、人材は他国に流れていってしまいます。総理、この状況で日本は時給1500円に到達させるのに、あと10年もかけるのでしょうか。(そうだよ!)最賃1500円達成の前倒しの実現を目指すと、そう表明すべきではないでしょうか。(そうだよ!)お答えいただきたいと思います。続いて消費税。これは低所得者ほど家計における負担割合が高くなる税です。これを解消するために立憲民主党は中間層から低所得層までの消費税負担の一部を完付する消費税完付法案を出しました。(日本だ!)総理、逆進性解消のための消費税完付をぜひ採用していただきたい。採用できないのであればその理由をお答えください。(はい!)そして実は日本が先進国でトップという数字があります。これが貧困率です。最新の2021年の数値でアメリカよりも韓国よりも貧困率の数値が高く15.4%。これが現実なんです。(総理、言い直せ!)ただ実はこの貧困率を出している国民生活基礎調査でこの国全体の貧困率が出るのは3年に1度。一方で先進各国は毎年この数字を出しています。総理は演説にEBPM、Evidence Based Policy Makingの言葉を入れましたが、これ貧困率についてはぜひ毎年の調査にして日本の貧困率を改善させるべきだと思います。いかがでしょうか。

37:38

私は先日ベトナムを訪問いたしました。日本での就労の人気は下がっています。理由は一つは円安、一つは賃金水準の低さ、そして一つは技能実習制度です。外国人の安遣い、便利遣いはもうこれでは人手不足を補えないという状況です。このままでは日本自身が外国から選ばれなくなります。立憲民主党は日本で働く以上、国内の労働者と同等の権利を保障する、こうした法案を提出いたします。またすでに日本で暮らす外国人が日本語や文化を学び、地域社会で共生するための多文化共生社会基本法案を提出しています。総理ぜひこうした法整備を進めるべきではないでしょうか。見解を伺います。

38:32

農業について伺います。先日中山間地域の農家の皆様と懇談をしました。集落の若手は60歳代、若手が60歳代。そして工作放棄地の再生も担い手の高齢化で草刈りすらままならないという声でした。総理、我が国の農業の中心は家族経営や小規模経営です。こうした皆様を支え、条件不立地でも生産環境を確保すべきです。新たな食糧農業農村基本法では、家族経営や小規模経営をどのように位置づけるのかお聞かせください。農村振興では現在の競争力強化や規模拡大・返調を改め、コミュニティ作りや環境負荷を考慮した農業を推進すべきです。基本法では農村機能の確保や発展をどう考えているのかお答えください。そして立憲民主党は食糧自給率の50%を目指します。新たな基本法の下、政府は果たして何%を目標にするのかお答えください。次に財政に関する質問です。国の基金はコロナ対策などで年4兆円という異常なペースで増えてきました。今や残高はなんと16兆円以上。行財政改革が必要です。河野大臣は秋にも使用見込みのない資金は速やかに国庫へ返納するよう指導したいと述べましたが、その本気度が問われます。果たして5兆なのか1兆なのか、それとも100億なのか、どの程度の額の国庫返納を見込んでいるのか、ぜひお答えいただきたいと思います。先日も我が党の木井隆議員が使う予定のない基金が1046億円放置されていることを突き止めました。総理この1046億円は速刻国庫に返納するべきと考えますがいかがでしょうか。続いて防衛増税です。改めて増税は撤回すべきじゃないでしょうか。立憲民主党は対話外交とともに安全保障を重視しており防衛費の増額は必要だと考えています。しかし行き過ぎはダメです。5年で43兆円はあまりに急激で巨額です。そして例えば5兆円を継ぎ込んで国内で同時に6種類ものスタンドオフミサイルを開発するなど、現在の計画は戦略性、そして実現可能性が怪しく議論も不十分ではないでしょうか。総理防衛増税の具体的な時期や内容は明らかにすべきです。極めて不誠実です。9月25日の会見でも柔軟に判断していきたいとごまかしていた。実態がわからない増税が背後にあるのは国民に不安を与えるんじゃないでしょうか。減税で煙まこうとしていますが、はぐらかしはいい加減にしていただきたい。増税をするなら、いつからなのかはっきりとお答えください。続いて異次元の少子化対策です。3兆円半ばの財源は結局どこから確保するのでしょうか。6月の骨太で先送り、決定は年末、であればもうそろそろS型が見えているはずです。防衛三文書やGX同様にまた国会閉会中に発表するんでしょうか。それこそ不誠実です。ぜひはっきりとお答えいただきたいと思います。医療の保険料に定額を上乗せするのか。果たしてしかしこれでは低所得者ほど負担感が高く、当事者の子育て世代、勤労世代に負担は集中します。おかしくないでしょうか。総理この手法を採用する可能性はあるのかお答えください。外交問題。ガザ地区とイスラエル国内で多くの市民が死傷をしています。ウクライナでも依然として激しい戦闘が行われています。トルコやシリア、アフガニスタンでは地震で多くの命が失われています。日本は平和国家、人道国家としての役割が求められています。ハマスなどのテロ行為は決して許されず、人質は即時に解放されるべきです。そしてイスラエルの自衛措置は行き過ぎてはなりません。国際人道砲塔に沿ったものでもあるべきです。そして今ガザ地区では人道支援が急務です。総理、改めてイスラエルに対して空爆、地上侵攻の停止、ライフラインの提供、人道回路の確保を強く働きかけるべきではないでしょうか。どのような努力をするつもりかお聞かせください。

43:29

ウクライナ支援をはじめ、日本から海外への武器移転が噂をされています。日本は世界から平和国家として評価を受けてきました。あくまで、救難、輸送、警戒、監視及び総会に係る5類型を基本として、殺傷能力のある武器の輸出については極めて慎重であるべきです。総理、日本は被害を防ぎ、人命を救い、生活と復興支援の分野で中心的な役割を発揮すべきです。共同開発は別にしても殺傷能力のある武器は基本的に輸出すべきではない。我々はそう考えますが、総理の答弁を求めます。

44:10

続いて、旧統一協会問題です。旧統一協会への解散命令請求が行われました。多くの被害者の悲願がまた一つ実現をしましたが、決してこれではありません。被害回復と再発防止に向けた長く苦しい道のりは続きます。まずは、被害救済に必要な財産が参一しないよう、旧統一協会の財産保全をする手立てが不可欠です。しかし、与党内からは、それぞれの被害者が裁判してやればよい、法整備は不要との冷たい声が出ていませんか。総理はそのように考えているのでしょうか。お答えください。個別で民事裁判をする場合、請求額の1,3割の負担が必要となり、高額寄付で資産が少なくなった被害者にとっては、裁判の負担は大変厳しいものになります。それを訴えればいいというのは、あまりに冷たい仕打ちではないでしょうか。一見民主党は、今国会の初日、旧統一協会財産保全特措法を提出いたしました。個別訴訟以外の手段で財産保全を行う議員立法を、超党派で議論し成立させようではありませんか。総理の決意をお答えください。細田前議長の行動については、はなはな疑問です。旧統一協会との関係の説明は不十分。総理、これまでは衆院議長だからと説明を回避をしてきた細田議長が、一議員の立場になりました。自民党総裁として説明責任を果たせと指導をするべきではないですか。お答えください。立憲民主党は、国会改革、政治改革も進めてまいります。総理に約束をしていただきたいことがあります。もうそろそろいい加減、この国会で党首討論をやりませんか。受けて立つような表情ですね。ぜひ、やる気があると皆しますけれども、やる気があるかお答えをいただきたいと思います。ただ総理ですね、やるときにぜひ国会にも言っていただきたいんですが、あるいは、議員でも様々な調整が必要ですが、時間が短すぎます。全体の時間は、なんとたった45分なんです。野党がいくつあろうとも、全体が45分なんです。これではですね、各党党首が複数いると、一党数分というような党首討論になってしまう。不完全燃焼で終わってしまいます。ぜひとも、この45分という時間を長くしていきたい。ぜひとも、このことについても、総理にお答えをいただきたいと思います。自民党は、科学の企業団体献金を集めています。

47:07

生徒助成金を受け取りながら、企業団体献金を集める政治を、そろそろ、全党共通でやめにしませんか、皆さん。

47:18

立憲民主党は、政党本部支部への企業団体献金を全面禁止する法案を提出しました。総理、賛成か反対かお答えください。次、現在の岸田内閣、総理を含め、施衆大臣が8名おります。個々の能力云々の前に、普通の国民にとって、施衆はやはり閉鎖的であります。そして競争するにも大きな差を感じられません。そこで、施衆優遇のルールを減らすということを求めたいと思います。その一つは、その一つは、橋本さん、気持ちはわかりますが、はい。その一つは、国会議員関係政治団体の多額の資金が、子供や親族に無税で引き継がれ、その潤沢な資金で政治活動が可能になっているという点なんです。総理も賛成ですから、わかるはずじゃないでしょうか。例えば、総理が代表を務める関係団体、新政治経済研究会、令和3年の分では、パーティー収入などが約1億2千7百万円、日本維新連盟から1千150万円、日本岸海連盟から1千万円など、寄付だけで合計2千6百7十万円、年間合計1億5千4百万円以上の収入があって、翌年への繰り越しも1億5千万円以上あります。要は、こういう状態の団体を、無税でご子息などに引き継げてしまうということなんです。こうした事実上の接種優遇をやめて、一般国民が挑戦できる環境を作るべきだと、立憲民主党は考えます。国会議員関係団体の親族引き継ぎ禁止、禁止。これについて賛成か反対かお答えください。総理が度々に言わせる解散についても伺います。そもそも解散をもてあそぶことは、謙識ある指導者のすることではありません。かつて与野党を越えて名議長と呼ばれた堀茂第59代衆院議長は、解散についてこう述べております。公館衆議院の解散問題が論ぜられるのは、全く理解に苦しむ。主権者である国民の直接選挙で選ばれ、国民の厳粛な信託のもとに、国政審議を行う責任と義務を負っている衆議院に対して、特別の理由もないのに、行政府が一方的に解散しようということであれば、それは憲法上の権利の乱用ということになる。まさに、まっとうな見解ではないですか。特別な理由とは何か。堀議長は、7条解散には69条解散と同様の精神が必要とし、予算案や内閣の公約である重要案件が否決、審議未了になったりしたときとか、審議が長期間ストップして国会の機能が麻痺したときと述べています。総理堀議長のこの見識に同意いたしますでしょうか。お答えください。立憲民主党は、大義なき解散を抑制する、衆議院解散決定手続法案を提出します。主な内容は、解散は憲法69条の規定に準ずる程度に、国政に混乱が生じている場合など一定の場合に限るという基本的な考え方を明示し、内閣は国会に10日前までに解散の予定日、理由を通知し、国会審議を通じてその理由を明らかにするという内容です。国民に選ばれた議員の皆様、改めて議会制民主主義を守るために、この法案を議論しようじゃありませんか。そして総理、総理も解散の場合は国会で説明し、数日の国会審議に応じてはいかがでしょうか。お答えください。以上、我が党の考え方を示し、総理に見解を伺いました。この30年間、冷穏経済をつくり、コストカット経済を進めてきたのは、自民党そのものではないでしょうか。格差や貧困対策を放置、新上げを怠り、人材育成を怠り、国民の所得を抑えてきたのは自民党じゃないですか。経済経済経済と言いながら、今年中の給付も未だ実現せず、人への投資、未来への投資も不十分な岸田政権。減税の掛け声の後ろに、増税が待ち構えている岸田政権ではないですか。それに対して、立憲民主党は、今年中のインフレ手当の実現、増税ではなくガソリン減税。そして、人への投資、未来への投資を訴え、クリーンで、まっとうな政治への改革を目指します。国民の皆様、どうか力を与えてください。おとといの国政補選では、野党各党が連携をし、また力を合わせ、徳島高知で勝利をし、そして長崎で与党候補に肉迫をいたしました。宮城県議会では、立憲民主党候補は全員当選を果たし、議席数を二桁に伸ばしました。成果した目線で、特権政治を変え、行財政改革を進め、政策を動かし、論戦できる国会にするため、私は戦います。皆様、どうか力をお貸しください。単なる自己責任社会ではなく、日本に暮らす我々が、互いに認め合い、支え合って成長していく。皆、日本にすべく、人へ、未来へ、まっとうな政治へを掲げ、立憲民主党はさらに働きます。御清聴ありがとうございました。

53:54

内閣総理大臣 吉田 美男君

54:08

泉健太議員の御質問にお答えいたします。経済対策の策定指示の時期と、所得税減税についてお尋ねがありました。経済対策の策定は、9月26日、指示いたしましたが、それ以前から、立体175円をガソリン価格の実質的な上限とするための補助の拡大など、国民生活を守るための機動的な対策、これをルール講じてまいりました。国民への還元の具体化に向けた、正式かつ具体的な指示は、明後日26日の政府与党政策懇談会で行う予定です。与党で正式な議論も開始されていない段階で、具体化の方向性について、所信表明演説で政府の考えとして述べることは、控えなければならないと考えた次第ですが、いずれにせよ、御指摘のあった制度設計に係る論点も含め、国民への還元については、所得税減税を含め、早急に検討を進めてまいります。経済対策がインフレをもたらすのではないか、というお尋ねがありました。足下の我が国の経済状況については、需要面では賃金上昇が物価に追いついておらず、消費など民間需要は依然力強さを欠くこと、供給面では潜在成長率が30年来のコストカット型経済のもとでの低成長の結果、0%台半ばの低い水準にとどまること、これらに留意する必要があります。その上で、今回の総合経済対策においては、物価高による国民の負担への一時的な緩和措置を含む国民への還元と同時に、供給力強化のための政策を車の両輪として行うこととしており、インフレが加速することがないよう、適切に対応してまいります。供給力の強化によって行われる各種の投資増については、来年以降に発言するものも含まれ、直ちに足元の物価高局面における需要増加につながるとは考えておりません。人手不足や資源高への対応を加速することで、中期的にインフレ圧力に強い経済を構築してまいりたいと考えています。経済対策の重点化についてお尋ねがありました。経済対策は規模ありきではなく、中身がまず重要です。需給ギャップを単に埋め合わせる対策ではなく、日本経済の供給力を強化し、中期的なインフレ圧力に強い経済体質をつくるとともに、将来の成長に資する分野を厳選して対応してまいります。その上で、我が国経済は30年来続いてきたデフレを脱却できる潜在一群のチャンスを迎えているといえ、現時点では賃金上昇がぶっかたかに追いついておらず、放置すれば再びデフレに戻りかねません。デフレ脱却のための一時的な措置として、国民の過所分所得を直接的に下支えし、ぶっかたかによる国民のご負担を緩和することも必要であると考えています。規模はこうした政策の積み上げの結果であり、国民生活に高い効果のある具体的な政策を積み上げてまいります。インフレ手当を早急に給付するべきではないかとのお尋ねがありました。ぶっかたかに最も切実に苦しんでおられるのは、低所得者の方々であり、この方々にはスピード感をもって対応する必要があります。多くの自治体では、この夏以降、低所得者世帯に対して、一世帯あたり3万円を目安に支援を開始してきました。このぶっかたか対策のための重点支援地方交付金の低所得者世帯支援枠を追加的に拡大することとし、これを経済対策に盛り込んでもあります。他方、賃金上昇がぶっかたかに追いついていない現状を踏まえると、これを放置すれば、再びデフレに戻りかねません。デフレ奪却を確実にするためには、賃上げがぶっかたかに追いつくまで、政府が支えることも重要だと考えます。こうした観点からの国民への還元について、その実施時期も含め、早急に具体化してまいります。トリガー情報についてお尋ねがありました。ガソリン価格については、これまで燃料油の激減緩和事業によって、原油価格高騰による国民生活や経済活動への影響を緩和してきており、今般策定する経済対策において、この措置を来年春まで継続することとしております。トリガー情報の凍結解除については、冬季の暖房に不可欠な豆油や中小企業や農業業業に広く使われる重油などが支援の対象外となっているほか、ガソリンの買い控えやその反動による流通の混乱を生じる可能性がある等の課題があるということを承知しております。なお足下では、激減緩和措置による価格抑制は約35円となっており、トリガー税制を通じた減税額である約25円を上回る価格抑制を実現している次第であります。そして、走行距離課税についてお尋ねがありました。いわゆる走行距離課税について、政府として具体的に検討しているわけではありませんが、中長期的な自動車関係所税のあり方については、与党税制改正大綱において引き続き検討課題とされているものであると承知をしています。政府としては、与党での議論を踏まえ、対応を検討してまいりたいと考えます。介護・保育・障害福祉分野の職員の処遇改善についてお尋ねがありました。昨今の高水準となる賃上げの動向や、人手不足の状況を踏まえれば、介護・保育・障害福祉分野における賃上げをはじめとする人材確保への対応は重要な課題であり、岸田政権は、公定価格の見直しを掲げ、これまで累次の処遇改善を講じています。引き続き、ICT機器の活用による生産性向上の取組や経営の共同化等を通じた職場環境改善に加え、令和6年度の介護・障害福祉サービス等の報酬改定に向けても必要な処遇改善の水準の検討と併せて、高齢化等による事業者の収益の増加等が処遇改善に構造的につながる仕組み、これを構築してまいります。バス・タクシーの運転者確保及び物流2024年問題への対応についてお尋ねがありました。バス・タクシーの運転者確保については、これまで二週免許取得費用に係る支援や、働きやすい職場環境の整備促進等を行っており、更なる取組を図るため、運転者確保のための措置を経済対策に盛り込むこととしております。また、物流2024年問題への対応については、本年6月に物流革新に向けた政策パッケージを取りまとめ、このうち、緊急的に取り組むべき対策を経済対策に盛り込み、速やかに実行してまいります。これらの取組を政府全体で、産業界とも連携しながら、積極的に進め、対応に万全を期してまいります。インボイス制度についてお尋ねがありました。インボイス制度の延期中止を求める署名と緊急提言については報告を受けており、これらは制度に対して中小小規模事業者の方が抱えているご不安や懸念の表れと受け止めています。免税事業者の不当な取引排除や価格引下げに対しては、税制上の特例措置を設けるとともに、厚生取引委員会をはじめ、政府を挙げて取引環境の整備に取り組んでおり、引き続き、こうした対応を的確かつ厳正に実施してまいります。また、個人事業者の事務負担については、簡易課税制度や、新たに課税事業者になった方向けの特例措置を設けることで、大きく軽減されると考えております。加えて、IT導入補助金によって、経理事務等のデジタル化支援も行っているところです。引き続き、政府一丸となって、制度の成功状況等をフォローアップするとともに、事業者の立場に立って柔軟かつ丁寧に対応してまいります。00UCの返済負担軽減についてお尋ねがありました。00UCの返済本格化を踏まえ、金融機関等に対し、現場の状況をしっかり踏まえて、末置き期間延長等の申出に柔軟に対応するよう、政府より要請し、横断率は約99%となっています。また、中小企業活性化協議会や、中小企業の事業再生等に関するガイドラインにより、金融機関の同意の下で、個別事案に応じて、細部減免を含む再生支援を実施しています。その際、事業者の経営責任を常に求めることはせず、金融機関が個別に判断しているものと承知をしています。今後もこうした取組を着実に実施し、中小企業の経営改善、再生支援を進めてまいります。価格転嫁実現に向けた体制強化についてお尋ねがありました。価格転嫁の実現に向けては、下請事務を2021年に120名であったところ、今年から全国300人体制に増強し、年間約1.2万件のヒアリングを行うほか、合成取引委員会の大幅な増員を行うなど、体制を強化してきました。また、年に2回の価格交渉促進月間において、年間延べ約3万社の中小企業からのアンケート回答に基づく、発注企業の価格交渉、価格転嫁の状況についての公表や、関係大臣名での指導助言等を実施しています。さらに、政権発足以降、パートナーシップ構築宣言を積極的に推進をしてきた結果、宣言を行った企業が約1,700社から約3.6万社に増加するなど、価格転嫁に向けた機運醸成にも取り組んでいます。今後ともこうした取り組み、総合的に講じることで、価格転嫁対策、強力に推し進めてまいります。一時産業の物価高騰対策と長寿被害対策についてお尋ねがありました。物価高騰対策に関する自治体向けの交付金としては、これまで口頭する配合資料の使用量を低減する取り組みへの支援や、土地改良区の水利施設の電気料金口頭への支援など、地域の実情に応じて一時産業支援が行える臨時交付金を措置しており、今般の経済対策においても、こうした措置を通じて農林漁業者の負担軽減を図ってまいります。また、長寿被害対策については、長寿被害防止総合対策交付金を活用して、漁獣の射撃訓練を含む現場での実践的な訓練や、長寿の捕獲に興味を持つ若者等を対象とした現地見学会の開催など、対象者に応じたきめ細かな支援を行い、対策を行う人材の育成、これを進めてまいります。省エネ取組についてお尋ねがありました。省エネはエネルギーコストの上昇に強い経済構造への転換に資するほか、カーボンニュートラルの実現に資することから重要性が高まっています。家庭向けには断熱窓への改修等の住宅の省エネ化支援措置をしており、自治体においては地方交付金を活用した省エネ家電への開会支援が実施されています。また、工場も含めた企業向けに省エネ設備への更新や、専門家による省エネ診断を支援し、断熱性を含めた熱効率の向上を促進しています。引き続き、こうした省エネ推進を図っていくこととしており、今後取りまとめる経済対策で必要な施策を盛り込んでまいります。マイナー保険証についてお尋ねがありました。マイナー保険証には患者本人の健康医療に関するデータに基づいた、より良い医療の提供が可能となるなどの多くのメリットがあり、我が国の医療DXを進める上で基盤となる仕組みです。このため、国民の皆様の不安払拭のための措置を着実に進めるとともに、マイナー保険証のメリットを実感いただけるよう、利用促進に向けた取組を積極的に行ってまいります。その上で、現行の健康保険証の廃止は、国民の不安払拭のための措置が完了することが大前提との方針に則り、紐付けの送点検とその後の修正作業の状況も見定めた上で、さらなる期間が必要と判断された場合には必要な対応、これを行ってまいります。最低賃金についてお尋ねがありました。最低賃金については着実に引き上げを行っていくため、引き続き厚労司三者構成の最低賃金審議会で、毎年の賃上げ額についてしっかりと議論をいただき、その積み重ねによって、2030年代半ばまでに、全国過重平均が1500円になること、これを目指してまいります。消費税の逆姿勢についてお尋ねがありました。消費税率引上げに伴う低所得者への配慮として導入された、軽減税率制度には、日々の生活において幅広い消費者が、利活用している商品の消費税負担を直接軽減することによって、消費税の逆姿勢を緩和しつつ、買い物の都度通税間の緩和を実感できる利点があります。他方、温等が提案されている給付付き税額控除は、消費税そのものの負担が直接軽減されるものではなく、消費者にとって通税間の緩和の実感にはつながらない、このように考えております。貧困率の毎年調査と貧困対策の策定についてお尋ねがありました。貧困率については、国民生活の旧基礎調査の3年中期で実施する大規模調査をもとに算出し、結果を公表しています。大規模調査の毎年の実施は、調査対象となる世帯の方々や、調査の実務を担う地方公共団体等の負担に配慮し、慎重な検討が必要であると考えています。その上で、生活困窮は様々な生活上の課題が複合的に絡み合っていることから、貧困率を含め所得や雇用などに関する様々なデータを組み合わせながら、きめ細かく政策を展開することが重要であると考えています。具体的には、こうした様々なデータを活用しながら、生活困窮者自立支援制度における相談体制や住まいの支援と、一人親家庭に対する支援、最低賃金の引上げ、非正規雇用労働者の処遇改善や正規化の支援、社会保険制度における低所得者への配慮措置など、総合的な対策を講じてまいります。外国人材の活用及び外国人との共生に係る法整備についてお尋ねがありました。現在、外国人材の受入れ共生に関する関係閣僚会議の下に設置した有識者会議において、技能実習制度及び特定技能制度の在り方について議論が行われているところです。政府としては、今後有識者会議から提出される最終報告書も踏まえつつ、人材確保と人材育成を目的とした新たな制度の創設等に向けて、政府全体で取り組んでまいります。また、我が国が多様性に富んだ活力ある社会をつくり上げていくためにも、外国人との共生社会の実現、これは重要です。政府としては、昨年6月に決定した外国人との共生社会の実現に向けた労働マップ等に基づく取り組み、これを着実に進めてまいります。食料農業農村基本法の見直し等についてお尋ねがありました。農業従事者が減少する中でも、将来にわたって食料を安定供給できる農業を確立する必要があります。このため、基本法の見直しに当たっても、引き続き、規模の大小や経営形態にかかわらず、付加価値向上を目指す担い手を育成確保していくことが重要であると考えています。あわせて、我が国農村地域が将来にわたって維持発展していけるようにしなければなりません。このため、6次産業化、農博による仕事づくり等を通じて、移住者や関係人口の増大を図りつつ、環境に優しい農業等の取り組みを促進し、農村のポテンシャルを引き出していくことが重要であると考えています。また、食料自給率については、新たな基本法の下、国内生産や国内消費の動向を踏まえつつ、食料の安定供給に係る適切な目標の設定に向け、議論を行ってまいります。基金の国庫返納についてお尋ねがありました。基金については、行政事業レビューの枠組みの下で、各府省が執行状況を継続的に把握をし、適正化に取り組んでおり、令和5年度においては、基金から3105億円の国庫返納を見込んでいます。ご指摘の1046億円は、基金残高とそれまでの実績を反映した今後の仕様見込みとの差額を指していますが、国庫返納に当たっては、社会経済情勢の変化や緊急事態の備えとして、残地すべき部分について精査が必要です。今後とも、行政改革推進会議の下、基金について厳しく点検し、不断の適正化を取り組んでまいります。防衛力強化のための税制措置についてお尋ねがありました。国民の命と我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜くため、5年間で43兆円の防衛力整備の水準を確保し、防衛力の抜本的強化を速やかに実現いたします。そのための財源確保に当たっては、行財政改革の努力を最大限行った上で、それでも足りない約4分の1については、今を生きる我々の将来世代への責任として、税制措置への協力をお願いすることとしています。その実施時期については、昨年末閣議決定した令和9年度に向けて、複数年かけて段階的に実施するとの枠組みの下、行財政改革を含めた財源調達の見通し、景気や賃上げの動向、及びこれらに対する政府の対応、これを踏まえて判断をいたします。少子化対策の財源についてお尋ねがありました。少子化対策の財源については、6月の子ども未来戦略方針において、まずは徹底した歳出改革等を行い、その効果を活用しながら、国民に実質的な追加負担を生じさせない、これを目指すという財源の基本骨格、これは既に明らかにしています。先ほど無料したとの指摘は当たりません。その際、構築する支援金制度は、企業を含め、社会経済の参加者全員が連帯し公平な立場で広く負担していく新たな枠組みです。低所得者に対する配慮措置など、制度設計、速やかに具体化してまいります。現下のイスラエル・パレスナ情勢における我が国からの働きかけのあり方についてお尋ねがありました。我が国はハマス等のテロ攻撃を断固として避難した上で、一つ、一、人質の即時解放、一般市民の安全確保、二、全ての当事者が国際法を踏まえて行動すること、三、時代の早期沈静化、これらを一貫して求めてきています。私自身、周辺各国や、欧州首脳との電話会談等において、このような日本の立場を説明するとともに、ガザ地区の人道状況改善や、時代沈静化に向けた協力を確認してきており、先般開催されたカイロ平和サミットにおいては、出席した上川外務大臣からも、我が国の立場を発信しました。また、本日、ガザ地区の人道支援のため、日本政府として、1000万ドルの緊急無償資金協力を実施することを決定しました。イスラエルに対しては、上川外務大臣から、後編イスラエル外相に対し、時代の沈静化を働きかけたほか、辻外務副大臣から、中日イスラエル大使に対して、一般市民の保護の重要性、国際人道法に則した対応、人道支援活動を可能とする環境の確保等について、要請をいたしました。日本としては、引き続き、国国と動く現地情勢を踏まえつつ、イスラエルを含む関係国との間で一措置を行い、在留法人の安全確保に万全を期しながら、時代の早期沈静化、人道状況の改善に向けた外交努力、積極的に続けてまいります。防衛装備品の海外への移転についてお尋ねがありました。防衛装備品の海外への移転は、国家安全保障戦略に記載しているとおり、我が国にとって望ましい安全保障環境の創出や、国際法に違反する侵略を受けている国への支援などのための、重要な政策的な手段となるものです。こうした観点から、今後どのような形で防衛装備移転三原則や、運用指針をはじめとする制度の見直しを行っていくかについて、国際情勢の変化も見据えながら、与党における検討も踏まえ、適切に判断していく考えです。旧統一協会による被害の救済等についてお尋ねがありました。被害者救済について、ホテラスにおける電話相談からの弁護団への紹介や、民事保全申立に際しての援助など、被害者に寄り添って適切に対応するとともに、海外への送金については、外団兵法の規制の履行状況等について、情報収集分析に努めます。このように政府としては、旧統一協会の試算状況を注視しつつ、速やかに被害者の救済が図られるよう、現行法上のあらゆる制度を活用し、被害者救済のために最大限取り組んでまいります。また、温党の議員立法の法案を含め、各党において様々な動きがあると承知をしており、こうした動きも注視してまいります。細田前議長と旧統一協会との関係についてお尋ねがありました。細田前議長については、ご自身と旧統一協会との関係について、これまでに諸元による説明を公表されるなどしてきたと承知をしております。その上で、政治家と旧統一協会との関係については、それぞれの政治家が必要に応じて、説明責任を果たしていくべきであると考えております。いずれにせよ、自民党においては、既に旧統一協会及びその関連団体とは関係を持たないという方針を徹底しており、引き続き未来に向かって関係を立つということを徹底してまいります。党首討論についてお尋ねがありました。党首討論のあり方については、国会でお決めいただくことであり、各党各派においてご議論いただくべきことであると考えておりますが、他方で、党首討論に限らず、具体的な政策の違いを国民の皆様の前で明らかにしながら、正々堂々と議論を行っていくことは大変重要であると考えており、私自身もそのような覚悟で国会での議論に臨んでいるところであります。そして、企業団体研究についてお尋ねがありました。企業団体研究については、長年の議論を経て、現在は政党や政治資金団体に対するもののみが認められており、政党等がその受取りを行うこと自体が不適切なものであるとは考えておりません。企業団体研究について様々な意見があることは承知しておりますが、この問題は民主主義の費用をどのように国民が負担していくかという観点から、各党各会派において十分議論をいただくべきものであると考えております。ご指摘の法案については、議員立法でありますので、まずは国会においてご議論いただくべきものであると考えております。国会議員の接種制限についてお尋ねがありました。ご指摘の国会議員に係る政治資金の接種制限については、議員の政治活動の在り方と密接に関わる問題であり、また、御党から関係する議員立法が提出されていることから、まずは国会においてご議論いただくべきものであると考えております。いずれにせよ国会議員の接種に関する問題については、基本的には政治家として有能かつふさわしい人を国民が広く選べるような仕組み、これをどのように作るかという問題であり、自民党においても公募予備選挙等、積極的な活用を通じて、有意な人材を広く募集・発掘に努めているところであります。そして衆議院の解散手続きについてお尋ねがありました。衆議院の解散は、憲法7条の規定によって、天皇の告示に関する行為とされておりますが、実質的に衆議院の解散を決定する権限を有するのは、天皇の告示に関する行為について、助言と承認を行う職務を有する内閣であり、いかなる場合に衆議院を解散するかについては、憲法上、これを制約すべき規定はなく、内閣がその政治的責任で決すべきものであると考えております。お尋ねの法案については、議員立法としての提出が予定されているものであり、まずはその動向を注視したいと考えております。

1:25:55

稲田智一君

1:26:36

自由民主党の稲田智一です。私は、会派を代表して岸田総理の所信表明演説に対して質問いたします。岸田政権が誕生して2年が経ちました。四半世紀以上、日本経済をすっぽりと包んでいたデフレという分厚い暗雲から、ようやく明るい日差しが見え始めてきました。この中で50兆円あったGDPギャップはほぼ解消し、賃金の伸び率も投資も30年ぶりの高水準です。二度とデフレに戻してはなりません。一方で急激な深中は国民生活を直撃しています。この対策には最優先で取り組まなければなりません。国民の生活を守り、物価上昇を上回る賃上げを実現し、再び強い経済をつくるために、総理がどのような大胆な対策と改革を行おうとしているのか、国民のみんなが知りたいと思っています。総理は、利く力を発揮されると同時に、歴史的な決断も行われました。昨年の暮れの防衛三分所の策定と反撃能力、そしてGDP比2%の防衛比の財源の見通しを立て、戦後の防衛政策の大転換について正しい方向を打ち出されました。我が国が生き延びていくための強い外交防衛を実現しなければなりません。そして、強い地方です。地方の発展なくして、我が国の繁栄はありえません。ふるさとの水田や山林、海や川が国の基本です。農林水産業を守り、災害に強い地方をつくることが、日本の強さにつながります。強い経済、強い外交防衛、強い地方で日本を強くすると同時に、全ての人が社会から取り残されずに大切にされる優しい国であってほしいと願います。昨日よりも今日、今日よりも明日きっとよくなる、そんな国を目指す岸田総理のその道筋を伺ってまいります。はじめに強い経済です。そもそも良い経済とは、単にGDPが高いということではありません。究極の目標は国民の幸福です。世代を越えて一人一人の健康や安心感、社会とのつながりを高めていくことによって、幸福度が高まる経済こそが良い経済だと考えます。国民の幸福感を実現できるように、日本経済を強くするための新たな対策でなければなりません。まず、物価高対策はしっかりやる必要があります。円安に加えて現有高もしばらく続く可能性があり、国民の生活を守るため、その具体策を総理に伺います。一方で、受給ギャップはプラスに転じています。今後は赤字国債で足りない需要を埋めるという発想からは、脱しなければなりません。さらに言えば、現下のインフレ局面において過度の景気刺激策を講じることは、さらなるインフレを招く可能性があります。むしろ、今起きていること、そしてこれから乗り越えなければならないことは、人手不足であり、少子高齢化です。物価高を乗り越えるための賃金と所得の上昇、巨額の内部流報を抱える企業の投資促進、イノベーションの促進とスタートアップ、デジタルも使った人手不足対策、成長分野への労働移動を促進するためのリスキリング、資源価格が上昇する中での非公変動対策、今後の政策はこうした課題に対する知恵を絞っていくものでなければなりません。また、この6月の骨太の方針では、歳出構造を平時に戻していくことが明記されました。先日の会議で総理からも御指示がありましたが、今までの経済対策のような巨額長期間の基金は見直しの時期に来ています。日本経済が歴史的な転換期にある今、日本の強い経済を実現するため、我が国が取り得る新たなインパクトある対策は何なのか、総理のお考えをお尋ねします。総理は「税収増を国民に適切に還元すべき」と述べておられます。そもそも経済対策そのものが税収増を適切に国民に還元するものです。ここ2年、補正予算によって合計約60兆円の追加歳出を行っていることも忘れてはなりません。減税、さらなる給付を議論する場合には、現価の食料品などの物価高に苦しむ世帯の日々の消費、生活を守ることに重点を置くべきです。税収増の還元というのは新しいメッセージです。広く国民の理解を得て効果的な政策となるよう、総理から丁寧な説明が必要だと思いますが、お考えをお聞かせください。経済財政運営の基本的な考え方について申し上げます。10年前、日本が地震を失いかけていた中で、政権を取り戻した安倍晋三総理は、日本の企業や日本人一人一人の意識を切り替え、地震と主体性を取り戻すことを呼びかけました。女性や高齢者の労働参加が進み、雇用者数は400万人以上増えました。GDPは史上最高水準、コロナの前はプライマリーバランスの赤字もかつてなく縮小しました。私は積極財政と財政健全化は対立するものではなく、両立すると考えています。インフラ投資をはじめ、経済成長のために真に必要な政策、感染症や災害などには積極的に財政支出を行うべきです。その中で、一千兆を超える巨額の債務残高を有する我が国は、災害や感染症など様々な危機の際にも対応できる余力をつくっておく必要があります。すなわち、国家のリスクマネジメントからも財政を考えていくべきです。円安・貿易赤字が続く中で、国家の信任と通貨の価値を保ち、国民の安全と安心を守り抜くためには足元を見られず、隙を見せない経済財政運営を行うべきです。総理はアベノミクスをどのように評価しておられるのか、さらにリスクマネジメントの観点から経済財政運営はどのようにあるべきかお尋ねします。次に財源問題です。安倍政権で消費税を二度引き上げ、その財源で社会保障の充実や幼児教育の無償化を実現しました。岸田政権では消費化対策の予算の増額をはじめ、歴史的な政策決定を行い、その財源確保にも取り組んでいます。この中で消費化対策の財源については実質的に追加負担を生じさせず、社会保障改革により保険料を抑制していく方針が明確に示されました。つまり消費化対策のために新たな支援金を入れるが、一方で医療や介護などの保険料を改革によって抑制することで負担増はなくなるという理解でよろしいのでしょうか。支援金などの消費化対策の財源について、この年末には具体案を決定する必要があると思いますが、総理に伺います。アベノミクスの大きな柱は女性活躍でした。女性が自信を持ち、社会の中でさらに主体性を持って活躍することは人々の幸福感を上げ、成長戦略の重要な柱です。多様なバックグラウンドや能力、経験を持った人々が集まり、課題の解決を目指すことで新たな知恵が生まれ、価値が創造されます。また、静かなる有事と言われる消費化を防ぐためにも格差問題は重要な課題です。正規非正規の格差は障害年収の格差となり、結婚の格差となっています。30代前半の男性の非正規労働者の結婚者の割合は2割、正規労働者の結婚者の割合は6割です。格差解消のために、同一労働同一賃金ガイドラインの見直し、非正規労働者の正規化の支援に取り組むべきです。政府は新しい資本主義の実現を目指す中で、女性の活躍をさらに促し、正規非正規の格差を解消するために、どのような方策をとるのか、総理のお考えをお聞かせください。女性活躍に関連して、夫婦の有事について申し上げます。海外で活躍する女性や、父親の経営を引き継ぐ女性も増えています。夫婦同有事の民法の原則は維持しつつも、つまりファミリーネームは残しつつも、婚姻前の有事、すなわち旧姓を社会的故障として通称ではなく、法律上の根拠をもって使える制度、婚前有事俗称制度を民法を改正して作るべきだと私は考えます。新しいことに挑戦する、何かを変える、ゼロから一に踏み出すことには大きな抵抗もあります。しかし、現状維持からは何も生まれません。良いものを守るためにも常に改革をする、日本の良き伝統を守るために、創造を恐れてはなりません。次に、総理が提唱されているデジタル行財政改革についてです。私は元行政改革担当大臣として、その趣旨に強く賛同いたしますが、ここでまず乗り越えるべきは、マイナンバーカードをめぐる問題です。保健所との統合は重複投薬の改善など、医療全体のサービスを抜本的に向上させるものです。さらに、銀行口座と紐づけることなどで、例えば、養育費の支払いを確保したり、感染症、災害などの危機が発生した場合に、本当に必要な人に手厚く、迅速かつ効率的に支援を行うことも可能になります。マイナンバーカードについては、紐づけ誤りの総点検をしっかり行い、利用者の気持ちに寄り添って、メリットを丁寧に国民に説明していくべきです。さらに、今後マイナンバーを活用して、所得や資産に応じて、真に必要な人に支援を行っていくべきではないでしょうか。総理のお考えを伺います。橋本龍太郎総理は、行政・財政・社会保障・経済・金融システム・教育の6つの改革を掲げ、その中心となった行政改革では、21世紀にふさわしいこの国の形の再構築を図りました。デジタル行財政改革で、総理が目指すものは何でしょうか。デジタル廃線という危機的な現状認識があるならば、かなりの抜本的な改革を進めていく必要があります。今こそ、戦後の行財政改革の流れを総括し、将来社会の中核を担う若者たちの声も生かしながら、令和のこの国の形を総理が先頭に立ってお示しになるべきです。岸田政権のデジタル行財政改革は何を改革し何を目指すのか、総理から国民が自分ごとと感じられるわかりやすい御説明をお願いします。政治は制度をつくるだけでなく、それが現場でどう動いているか目配りし、普段に改善していくことも重要です。我が国の国際化が進展する中で、これまで日本人を前提とした昭和の時代からの制度が、外国人に適用される際に、弊害が顕在化する場合があります。その例として、年金の脱退一時金制度があります。日本人は年金制度から脱退することはできません。ところが、外国人が帰国する場合には、年金制度から脱退し、一時金を受給できます。永住者資格がある外国人が年金脱退一時金を受給して帰国し、その後再入国して収入が少ないという理由で生活保護を受給することも、現在の制度運営上可能となっています。脱退一時金制度をはじめ、在留資格制度や社会保障制度の運用の狭間で生じている課題について、実態把握を進め、国民が納得できる制度に向けて改善を図るべきと考えますが、厚労大臣の御見解をお伺いします。次に、強い外交防衛です。ロシアがウクライナを侵略し、中東ではハマスによる残虐なテロ行為が発生するなど、暴力により国際社会の秩序が壊される事態が相次いでいます。自らの主張の実現のために暴力を使ってはならないという国際社会の基本原則が大きく揺らいでいます。来年、大統領選を控えるアメリカは、今後、内向きな姿勢を強めるかもしれません。グローバルサウスと呼ばれる国々も発言力を強めています。国際社会の分断が深まる中、日本は積極的な外交を展開しなければ取り残されてしまいます。国連・安保里の常任理事国であるロシアは、隣国への核兵器の使用をちらつかせ、中国は台湾の武力統一の選択肢を放棄しないと明言しています。このような大国の無責任な姿勢が際立つ中で、安保里はもはや頼りにはなりません。今後、日本はいかなるグローバルガバナンスを目指すべきでしょうか。その実現のためにどのように対応すべきと、総理はお考えになりますか。防衛に目を転じると、我が国は戦後、最も厳しい安全保障環境にあります。中国は空母などの軍事力を南西諸島を超えて太平洋に進出させています。尖閣諸島周辺では海警局の船が領海侵入を繰り返しています。北朝鮮は昨年以降だけでもICBM級を含む80発以上の弾道ミサイルを日本海に発射しました。ロシアは中国との軍事連携を強化し、我が国周辺での艦艇の共同航行、爆撃機の共同飛行などを行っています。力による一方的な現状変更を厭わない国々に囲まれており、我が国自身の防衛力を強化していかなければなりません。総理の英談で既に舵は大きく切られています。力強い外交、防衛力の抜本的強化、そして総合的な国力の向上と活用により、領土、領海、領空と国民の生命、財産を守り抜く、総理の御決意をお示しください。ウクライナ侵略に関し、ロシアはザボリージョ原子力発電所を攻撃・占拠しました。日本海に北朝鮮から多数の弾道ミサイルが発射される中、現在稼働中の原発の多くは日本海側にあります。原発に対するミサイル攻撃への対応は万全でしょうか。自衛隊の警護出動の対象への原発の追加、立地地域への防空システムの配備は不可欠と思いますが、防衛大臣にお伺いします。さて、文化芸術の振興は我が国経済の活性化のみならず、外交安全保障のツールでもあります。例えば、農やバレーは国境を越えて、誰もがその素晴らしさを共有できる総合舞台芸術です。このような普遍的な芸術分野への支援は、我が国の価値を引き上げ、日本の不安を増やし、文化を通じた安全保障につながるのです。歴史認識など難しい課題のある韓国のユン大統領は、バレーを通じた日韓交流に強い関心と共感を示しました。これが契機となり、来年度は新国立劇場と韓国とのバレー交流が予定されています。外交安全保障のツールとしても、文化芸術を支援していくべきと考えますが、総理の見解を伺います。次に、強い地方です。まず、コロナから復活しつつある観光については、人手不足が最大の課題です。デジタル技術を使って人手不足に対応している事業者に対して支援が必要です。インフラ対策については国土強靱化基本法が改正され、豪雪対策についても財政措置の義務化などを盛り込んだ60年ぶりの法改正が実現しました。人々の移動を活発化させるため、新幹線をはじめとする高速鉄道、高速道路、港湾、空港等が有機的に連結したネットワーク形成が必要です。さらに、成長戦略の観点から世界一の鉄道技術などのインフラ移出を進めていくことも重要です。強い地方をつくるためには、何より日本の農林水産業が元気にならなければなりません。農業は国のもといであり、我が国の農業を維持発展させることは、食料安全保障の観点からも極めて重要です。過度な輸入依存、高齢化などの課題を抱える中で、二十歳化を通じた小麦や野菜などの生産拡大、スマート農業の促進が必要です。我が国の農業を守りつつ、強い農業をつくっていく農林水産大臣の御決意を伺います。憲法改正は立法以来の我が党の党勢です。自衛隊名記、緊急事態条項、豪雨解消と一票の格差、教育無償化の四項目の叩き台を提案しています。特に自衛隊の名記については、現在の厳しい安全保障環境と防衛力の抜本的強化の必要性に鑑みて、各党との協議を加速化して、速やかな実現を図った上で、さらに踏み込んで検討をしていく必要があります。憲法全文の「平和を愛する諸国民の公正と真偽に信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した」という部分は、国際社会の現実、特に最近の日本を取り巻く安全保障環境とは、全く相入れないと言わざるを得ません。日本の利益を侵害しようとする外国の行為に対して、まずは自らの手で自らを守る姿勢を憲法上明らかにしなければなりません。また、一票の格差についても人口比例を厳格に考える再開催判例の積み重ねの中で、課題の多い地方の国会議員が減らされる一方、都市部でも選挙の度に選挙区が変わるといった弊害が出てきています。選挙民との絆を背景にして、その声を国勢につなげるのが、代表性民主主義における国会議員の役割ではないでしょうか。9条及び1票の格差についての総理の御所見と、憲法改正実現に向けての御決意をお示しください。さて、このように日本を強くすると同時に、すべての人が社会から取り残されずに大切にされる寛容で温かい優しい国を目指すべきです。我が国のシングルマザー家庭の貧困率はOECD諸国で最低レベル、先進国としてはずべきことです。子どもの貧困を解消し、貧困の連鎖を断ち切ることで、すべての子どもの可能性が十分に発揮される環境をつくっていくべきです。これは少子化対策の土台にもなるはずです。我が国では、子ども食堂や子ども宅食、フードバンクなどの取り組みが、主に貧困対策の観点から全国で広がりつつあります。一方、米国や欧州では、環境面を含め、総合的な観点から食品ロスを削減するために、食品寄付に起因した法的責任を問わない、「良きサマリア人の法」や「税制優遇措置」などを導入しています。食品ロスの削減の推進に関する法律制定から今年で5年、我が国も法的措置を含め、戦略的に食品寄付を促進していく必要があります。児童虐待についても、直近の相談対応件数は20万件を超えるなど、年々厳しさを増しています。児童虐待により子どもが命を落とすことは、絶対にあってはなりません。食品ロスへの積極的な取り組みの方向性及び年末の子ども対抗でも大きな論点となる、一人親家庭の自立支援、児童虐待の根絶に向けて、どのような方針で臨まれるか、総理の見解をお伺いいたします。2023年の日本のジェンダーギャップ指数は、146カ国中125位と過去最低でした。中でも、政治分野における女性参画は先進国で最低です。国民の過半数が女性である我が国において、社会の代表であるべき衆議院の女性比率がわずか10%、これでは正しく民意を反映できていない、つまり民主主義が歪んでいると言っても過言ではありません。政治分野における女性の割合は、社会の多様性の表れでもあります。多様性を許容する社会をつくることが、日本の閉塞感を打破し活性化させ、人々の幸福感を増し、世界における日本の価値を高めることにつながるのです。政治分野における女性の参画についての意義、その推進の方策について、総理の御見解を伺います。旧統一協会について、政府が解散命令を東京地裁に請求したことで、損害の申出が増加する可能性があります。救済を実行あるものにするためには、損害賠償請求を容易にするなど、被害者に寄り添うことが重要だと考えますが、どのように対応されますか。また、共団がその財産を海外に持ち出すのではないかとの懸念も示されており、議員立法の動きがあります。政府として、こうした懸念にどのように対応されるのか、総理にお伺いいたします。強い日本を取り戻し、すべての人が社会から大切にされ、多くの選択肢が与えられる国をつくることが、真の豊かさを実現することであり、世界から尊敬される国になることです。我が真の保守は、復古主義でも、這いた主義でも、現状維持でもありません。我が自由民主党は、立党以来、日本を代表する保守政党であり、野党時代には進行量を策定し、常に進歩を目指す保守政党であると宣言しました。今、この国の保守が揺らいでいるのではないでしょうか。保守とは、寛容で人に優しく、多様性を認め、自分は間違うかもしれないとの謙虚さを持ち、だからこそ先人が積み上げたものに敬意を払いつつも、より良い未来に向けて断固改革を進めていくことだと確信します。岸田総理には、日本の保守のあるべき姿を示し、これからも毅然と決めるべきことを決め、国家、国民のために邁進されますことを切にお願いし、私の質問を終わります。

1:55:51

内閣総理大臣 岸田 明君

1:56:16

稲田智美議員の御質問にお答えいたします。経済対策についてお尋ねがありました。我が国経済は、コロナ禍から経済社会活動の正常化が進む中で、改善が続いているものの、ぶっかだかが続く中、国民の消費や投資動向は力強さに欠ける、こうした状況にあります。エネルギー価格の上昇については、9月には年内の緊急措置として、立体175円のガソリン価格の実質的な上限とするため、補助を拡大しました。この措置を、電気都市ガス料金の激減緩和措置と合わせて、来年春まで継続をいたします。また、ぶっかだかに最も切実に苦しんでおられる、低所得者の方々の不安に配慮し、寄り添った対応を図るとともに、自治体が地域の実情に応じて、きめ細かく生活者や事業者を支援できるよう、ぶっかだか対策のための重点支援地方交付金を追加いたします。このような不安定な足元を固め、ぶっかだかを乗り越えるための施策を総合経済対策に盛り込み、実行してまいります。そして、強い経済を実現するためのインパクトある対策についてお尋ねがありました。我が国経済は、30年来続いてきた低物価、低賃金、低成長のコストカット型経済から、持続的な賃上げや活発な投資が牽引する成長型経済への変革を果たす、またとないチャンスを迎えています。このため、コストカット型経済からの完全脱却に向けて、思い切った供給力の強化を3年程度の変革期間を視野に入れて集中的に講じていきます。具体的には、半導体や脱炭素のように、安全保障に関係する大型投資をはじめ、特に2年から3年以内に供給力強化に資する施策に支援措置を集中させ、変革期間の予備水といたします。さらに、賃上げ税制を強化するための減税措置や、戦略物資について初期投資だけでなく、投資全体の予見可能性を向上させる過去に例のない投資減税、特許などの所得に関する新たな減税制度、人手不足に苦しむ中堅中小企業の省力化投資に対する補助制度をはじめ、抜本的な供給力強化のための措置を講じてまいります。税収増の還元についてお尋ねがありました。我が国経済は、30年代続いてきたデフレを脱却できる潜在一遇のチャンスを迎えています。しかし、現時点では賃金上昇がぶっかたかに追いついておらず、放置すれば再びデフレに戻りかねません。このような認識のもと、デフレ脱却のための一時的な措置として、国民の過所分所得を直接的に下支えし、ぶっかたかによる国民の負担を緩和したいと考えております。その際、過去2年のコロナ禍における税収の増収分の一部を、わかりやすく国民に還元できればと考えております。国民への還元の具体化に向けては、近く政府与党政策懇談会を開催し、与党の税制調査会における早急な検討を指示いたします。アベノミクスの評価と経済財政運営の考え方についてお尋ねがありました。アベノミクスは、デフレでない状況を作り出し、GDPを高め、雇用を拡大しました。岸田政権では、アベノミクスの成果の上に、持続的な賃上げや活発な投資が牽引する成長型経済への変革を果たすため、思い切った取組を講じてまいります。また、有事に十分耐えられる財政基盤を平時より備えることは不可欠です。だからこそ、財政運営に対する市場の信任が将来にわたって失われないよう、経済再生と財政健全化の両立に取り組んでまいります。消費者対策の財源についてお尋ねがありました。当面の集中的な取組の財源については、徹底した歳出改革等を行い、その効果を活用する中で、新たな支援金制度を構築し、国民に実質的な追加負担を生じさせないことを目指すこととしています。法制化が必要なものは、次期通常国会への法案提出に向けて準備をし、制度設計を踏め、速やかに具体化してまいります。女性開発活躍の推進等、正規・非正規雇用労働者の格差解消に向けた取組についてお尋ねがありました。女性活躍は、我が国の経済社会の持続的発展において不可欠であり、新しい資本主義の中核にも女性活躍と所得向上を位置づけています。非正規雇用労働者に女性が多いこと等も踏まえ、非正規のさらなる処遇改善に向けて、正社員化に取り組む事業主への支援を講じるとともに、同一労働、同一信任の遵守徹底を引き続き図ってまいります。こうした取組を含め、女性版骨太の方針2023に基づき、女性の所得向上、経済的自立に向けた取組を一層強化してまいります。マイナンバーカード及びマイナンバー制度についてお尋ねがありました。マイナンバー情報総点検については、個別データの点検を行っており、原則本年11月末までを目途に終えるよう、点検実施機関を支援し、政府を挙げて対応してまいります。マイナンバーカードの活用にあたっては、国民の皆様のご理解が最も重要であり、データに基づいたより良い医療の提供が可能となるなどのメリットについて、積極的な周知広報に取り組んでまいります。また、マイナンバーを利用し、行政機関間で情報連携することで、正確な所得情報等に基づいた迅速かつきめ細かい給付が可能となります。マイナンバー制度は、公平公正な社会を実現するデジタル社会の基盤であり、国民の信頼を得つつしっかりと推進してまいります。デジタル行財政改革についてお尋ねがありました。今月初め、先進的なICT教育に取り組む方々との対話という形で、教育現場でのデジタル利用の課題や、政府に期待される役割についてお話を伺いました。多様なニーズに寄り添い、質の高い教育と現場負担の軽減を両立するためには、デジタル技術の力も借りて改革を進めていく必要があります。このように、人口減少が進む中、教育のみならず、交通、介護など、様々な分野においてデジタルを活用し、利用者規定で行財政の在り方を見直すことで、公共サービスの維持・強化を図ることが求められています。規制や制度の徹底した改革、EBPMを活用した予算事業の見える化にも取り組み、社会変革の実現、それを支える電話番の新たな行財政の構築、これを目指してまいります。日本が目指すべきグローバルガバナンスの在り方、及びその実現に向けた対応についてお尋ねがありました。国際社会が複合的な危機に直面する今、世界を分断対立ではなく協調に導くため、人間の命尊厳が最も重要であるという、誰もが疑いようのない人類共通の原点に立ち返り、人間の尊厳を中心に据えた外交を推進してまいります。まず、法の支配に基づく自由で開かれた国際通常を維持強化すべく、G7が日米合意といった同盟国、同志国との連携を推進しつつ、いわゆるグローバルサウスと呼ばれる国々を含む国際社会の幅広い支持と関与を得るため、多様性や包摂性を重視するきめ細かな外交を通じて、経済活動の進化を含む多角的な外交を推進してまいります。また、強く実効的な多国間主義を推し進めるとともに、アンポリ改革を含む国連機能の強化に取り組み、協調のための国連を実現してまいります。また、グローバルな危機により人体の影響を受けている脆弱な国・人々に寄り添ったきめ細かい協力を行うため、人間の安全保障の理念に基づき、人間中心の国際協力を着実に進めていきたいと考えます。我が国の安全保障環境及び安全保障政策についてお尋ねがありました。御指摘のとおり、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中で、国民の命や暮らし、そして我が国の領土、領海、領空を断固として守り抜くこと、これは政府の最も重要な責務です。このために、まずは首脳レベルを含め多層的に積極的な外交を展開することによって、我が国にとって望ましい安全保障環境を実現していきます。同時に外交には裏付けとなる防衛力が必要です。仮に我が国への攻撃が行われたとしても、我が国が主たる責任を持って対処できるよう、2027年度までに防衛力の抜本的な強化を進めてまいります。外交力、防衛力を含む総合的な国力を最大限活用し、三文書で示した政策に早急に取り組んでまいります。外交安全保障と文化芸術についてお尋ねがありました。文化芸術は、我が国、国民が公益的に受け入れられる国際環境の情勢のためにも大変重要であると考えています。このため、我が国の文化芸術団体やクリエイター等による国際発信、東アジア文化都市を通じた日中間の交流、G20をはじめとした文化大臣会合への参画など、様々な取り組みを進めているところです。私自身、G7広島サミットにおいては、いけばなや食など日本文化の魅力を伝える行事を主催し、各国首脳を含め参加者から歓迎を受けました。今後とも、我が国の平和や安全保障への寄与も目指し、文化芸術への支援を図ってまいります。憲法9条や1票の格差をめぐる憲法改正への決意についてお尋ねがありました。憲法は、あるべき国の形を示す国家の基本法であり、ご指摘のように、我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増し、あるいは人口減少や東京への一極集中が進むなど、社会が大きく変化する中で、憲法憲法が今の時代にふさわしいものであり続けているかどうかを考えることは、大変重要であると考えます。憲法改正は、最終的には国民の皆様によるご判断が必要です。国会の法次に向けた手続きを進めるためにも、国会においてこれまで以上に積極的な議論が行われることを期待いたします。また、自民党総裁としてあえて申し上げれば、党内の議論を加速させるなど、憲法改正の課題に責任を持って取り組む決意です。食品ロス削減及び一人親家庭の自立支援、児童虐待の根絶についてお尋ねがありました。2030年度までに、2000年度比で食品ロス量を半減させる政府目標達成に向け、関連する施策パッケージを年末までに作成することとしており、ご指摘の食品の寄付を促進させるための法的措置をはじめ、政府全体で検討を加速化させてまいります。また、一人親家庭への支援や児童虐待防止については、就業支援や子育て生活支援などによる、一人親家庭の貧困の解消・連鎖の防止や児童虐待への相談支援体制の強化などにより、どのような困難があっても、子どもへの虐待につながらないようにしていくことが必要であり、こうした方針を子ども対抗に盛り込みたいと考えています。政治分野の女性参画についてお尋ねがありました。政治分野における男女共同参画の推進は、政治に民意をより一層反映させる観点からも大変重要です。政府としては、政治分野における男女共同参画の推進に関する法律の趣旨も踏まえ、女性候補者の割合が高まるよう、各政党に対する自主的な取組の要請、国や地方議会における女性議員の数の見える化や、女性議員の比率向上の好事例の広報などを着実に進めてまいります。旧統一協会による被害の救済等においてお尋ねがありました。被害者救済について、ホーテラスにおける電話相談からの弁護団への紹介や、民事保全申立に際しての援助など、被害者に寄り添って適切に対応するとともに、海外への送金については、外貯め法の規制の履行状況等について、情報収集分析に努めてまいります。このように政府としては、旧統一協会の試算状況を注視しつつ、速やかに被害者の救済が図られるよう、現行法上のあらゆる制度を活用し、被害者救済のために最大限取り組んでまいります。また、自民党においても、被害者救済の実効性確保について、ご検討いただいていると承知をしており、この経過も注視してまいりたいと思います。残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。

2:12:49

厚生労働大臣 武見恵三君

2:13:01

(よっ)(よっ)(元気?)(よっ)(元気?)稲田智美議員のご質問にお答えをいたします。年金の脱退一時金についてお尋ねがありました。ご指摘の制度の運用の狭間で生じる課題について、関係省庁とも連携しつつ、実態把握等を進めて必要な改善を図ることは重要と考えております。脱退一時金は、外国の方々に特有の事情を踏まえて、例外的に設けられている制度でございます。厚生労働省としては、必要な実態把握を行いながら、政府内における在留資格に関する議論の状況等も踏まえ、次期年金制度改革改正に向けて、必要な検討を行ってまいります。

2:14:18

防衛大臣 木原 実くん

2:14:29

稲野 智美議員にお答えいたします。原子力発電所の防護についてお尋ねがありました。弾道ミサイル攻撃に対しては、自衛隊はイージス艦によって我が国全域を防護し、状況に応じてパック3を原発禁防に機動的に展開することが考えられます。ウクラナ侵略における教訓も踏まえ、ミサイルの迎撃能力を高める不断の努力や、兵曹からの共同訓練による警察との連携強化等を継続していくほか、昨年11月に福井県の大井原発禁防地において実施したようなパック3の機動展開訓練を行うことが重要だと考えています。警護出動の対象への追加、原発禁防への部隊配備については、様々な観点から検討する必要がありますが、防衛省自衛隊としていかなる事態にも適切に対処できるよう取り組んでまいります。

2:15:49

農林水産大臣 宮下一朗君

2:16:05

稲田智美議員のご質問にお答えをいたします。強い農業をつくっていくための取り組みについてのお尋ねがございました。我が国の農業は、食品産業等の関連産業とともに、国民に食料を安定的に供給する役割を果たしながら、地域の経済を支えています。しかしながら、昨今では、世界の人口増加や気候変動等の食料安全保障を取り巻く環境の変化、環境等の持続可能性の取り組みへの関心の高まり、国内の人口減少に伴う食料供給を支える力への懸念など、農業・食品産業を取り巻く情勢は大きく変化しています。こうした背景を踏まえ、本年6月に政府で決定した食料・農業・農村政策の新たな展開方向において、平時からの国民一人一人の食料安全保障の確立、環境等に配慮した持続可能な農業・食品産業への転換、人口減少下でも持続可能で強固な食料安定供給基盤の確立という新たな政策の方向性を整理し、食料・農業・農村基本法の見直しを行うこととしております。具体的には、海外依存度の高い品目の生産拡大やスマート農業の推進に加え、肥料・飼料等の生産資材の確保や農産物・食品の輸出の促進、緑の食料システム戦略による環境負荷軽減に向けた取組の強化、農村コミュニティの維持や農村インフラの機能確保等により、我が国の農業を維持・発展させつつ、強い農業をつくってまいります。

2:18:02

【不穏な音声】

2:18:17

議長が交代しました。吉田春美君。

2:18:43

立憲民主党、無所属の吉田春美です。会派を代表して質問させていただきます。吉田総理は先日、都内のスーパーを 施設されたと伺いました。ちょっと違和感がありました。野菜や肉、確かに高くなっている。思い切った対策を実行するとコメントされましたが、今回の経済性対策で、その解決策は残念ながら見当たりません。いつまで続くかわからない物価高に加え、増えない収入の中、限られた家計でやりくりして、いかに安く食事を作るか、頭を悩ませている、私たちの声は届いたのでしょうか。私が生活にこだわるには、訳があります。私の実家は八百屋。私は八百屋の出身です。父は、七人兄弟の長男として、家族を養うため、高校進学をあきらめ、中学を卒業してすぐ15歳で、おじいちゃんが始めた八百屋を継ぎました。私も小学校の頃から小さな八百屋の店に出て、家族総出で働きました。一円を稼ぐのに汗と涙を流し、一年中朝から晩まで必死に働く父母の背中を見て育ちました。今日は、一円の重みをかみしめている八百屋の娘として、生活の現場の声を代弁し、岸田総理に質問します。大阪万博の建設費が当初の1.9倍、1100億円の予算超過となり、総額2350億円に膨らむことが明らかになりました。見起きる改革どころではありません。このまま全金投入が続けば、天井知らずの無駄遣いになります。東京オリンピック、大阪万博招致を見送った、サッポロオリンピックなど高度成長期の夢をもう一度という願いかもしれませんが、今、日本が置かれている現実は、当時とは全然違います。少子高齢化で世界で極めて深刻な人手不足問題を抱えています。この現実から目を逸らし、かつての古き良き時代で思考が止まっていませんか。要するに、政治の貧困さが、この万博予算倍増の問題に現れています。そもそも、運営費については、国庫による負担や女性は行わないとの政府の閣議了解がありましたが、200億円の警備費が、さらに国の負担として追加されました。私たちは今年1月の時点で、これ以上建設費が増えないと聞いていましたので了としましたが、当初予算の1.9倍、ほぼ倍になる万博予算は異常です。岸田総理、この予算倍増を、政府はそのまま認めるのですか。お答えください。また、国民の負担が増える以上、これ以上の増額は、一円たりとも認めないことを、この場でお約束すべきではないですか。岸田総理、お答えください。今回の所得減税については、期限付きであるため、偽装減税との批判も出ています。つまり、減税、法人税、所得税、タバコ税の増税によって、財源を確保する予定の防衛増税は、この先ずっと続く、高級的な国民負担となる。その一方で、今回、所得税の一時的な減税を検定しています。防衛増税には、所得税、増税も含まれています。全くちぐはぐです。岸田政権の私立が低いのは、このように、岸田総理が何をやりたいのかわからず、10年後の暮らし、10年後の日本の未来が見えない。子どもたち、孫たちはどうなってしまうのかと、国民が怒っているからではないでしょうか。政府が検討し、年末に結論を出す可能性がある、高校生子育て世帯の扶養控除の廃止は、子育て家庭への事実上の増税になります。ついては、この扶養控除の廃止と、高校3年生までの児童手当の延長をセットで実施した場合、トータルのプラスマイナス差引をして、負担増になるのは、どのような対象で、何割ぐらいの高校生子育て世帯でしょうか。岸田総理お答えください。また、政府は支援金制度と名付け、社会保険料の引上げを検討しています。つまり、少子化対策の財源確保のために、子育て家庭を含む幅広い対象への負担増、事実上の増税を検討しています。まだあります。75歳以上の高期高齢者が支払う医療費窓口負担を2割へ引き上げ、開放保険サービス利用料の自己負担2割の対象差を拡大するなど、高齢者の自己負担増を政府は年末に決める可能性があります。私の地元、杉並区の国政報告会では、ご高齢の方から、これ以上の負担はやめてほしいという声をいただいています。年末にこのような介護保険や高期高齢者医療の自己負担アップを決定するのですか。岸田総理お答えください。次に、自民党が提出した埼玉県の児童虐待防止条例の一部を改正する条例案についてお伺いします。自民党県議団は、子どもを家などに残したまま、保護者などが外出するといった放置は虐待にあたる。具体的には、子どもたちだけでの自宅での留守番、子どもだけ家に残してゴミ捨てに行く行為、子どもたちだけで公園などで遊ぶこと、子どもたちだけでの陶芸校などが該当するとしていました。この基準では、私は何度娘を虐待したことになるのでしょうか。娘が小さい頃、一人で育児を担うという、いわゆる万惑育児をしながら働いており、また当時、母は50歳を過ぎて、脳梗塞で倒れ、障害が残り、父もその母の介護のために動けず、私は誰も頼れませんでした。育児も家事も自分一人でやるしかなく、買い物に行くとき娘を一人家に残したことは一度だけではありません。後ろ髪吹かれる思いで、早く帰らなければと募る心配、子どもの顔を見たときの安心と「ごめんね」という罪悪感と、そんな母親の気持ちや子育ての現場の現実がわかりますか。この現実離れした子どもだけでの留守番を児童虐待として禁止するこの条例を、埼玉県議会の自民党は提出し、委員会で賛成しました。国民党もこれに賛成しました。残念です。与党は時代に背を向けているのではないですか。今の時代は子どもを家族とともに社会全体で支える時代です。私たちは10年以上も前からチルドレンファーストを掲げてきました。やっと最近、自民党も私たちのチルドレンファーストの考えに近づいてきたのかなと思っていましたが、今回の件を見るとやはり自民党は変われないのですね。現場という言葉も総理所信演説の中で多様されましたが、子育て現場の実態や当事者の苦労を全くわかっていません。埼玉県の虐待禁止条例改正案は撤回されましたが、議員団長は会見でゼロベースと語り、再度提出する可能性を残しています。この条例案は自民党の子育てに対する考え方ですか。岸田総理もこの埼玉県議案と同じ考えですか。お答えください。岸田総理、一人親家庭の苦労、子供の貧困の実態をご存知でしょうか。私は地元で子供食堂を手伝っております。そこにはシングルマザーの方々も大勢いらっしゃいます。コロナ禍で子供食堂はその場で食事をするスタイルから食材配布に切り替えました。しかしコロナ禍が明けても食事をするスタイルではなく、食材配布を続けてほしいというご要望が多いのです。なぜだかわかりますか。それは食事はその場で一回だけ、つまり一食限りですが、食材をもらえば数日間の食料になり、何食分も助かるからです。自転車の前後に、そしてハンドルにたくさんの食料を積んでいかれるお母さんたち、子供だけで食材を取りに来る子もいます。私たちは子供の貧困対策の切り札として、昨日、子供一人当たり月1万円増額する児童扶養手当増額法案を国会に提出しました。この実現には国費で年520億円、自治体負担を加えると、公費で1500億円かかります。政府は年末に決定する少子化対策財源のうちの5000億円の中で、子供の貧困対策予算を手当てするとしています。そのうちの1500億円を、この児童扶養手当増額にあて、低所得の一人岩家庭、貧困に苦しむ子供たちをしっかり支えていただけませんか。岸田総理の見解を伺います。私たちは先週、経済対策を発表しました。立憲民主党の経済対策は、児童手当月1万5000円を高校生に、今月10月から支給を前倒し実施する、また、低所得子育て家庭の子供1人当たり5万円の子育て世帯生活支援特別金を再給付する、さらに小学校の給食も10月から無償化する、介護職員、障害福祉職員、保育士などの月給も1万円引き上げる、これらを10月から遡り、高級政策として実施します。また、さらに10月から小学金の返済利子をゼロにし、加えて小学金の返済額を所得向上の対象とします。このような政策こそが、ばらまきではなく、限られた予算を有効に使い、必要な方に届ける経済政策です。立憲民主党は、公立中学校の給食の無償化を進めるべきと訴え、3月27日に議員立法「学校給食無償化法案」を国会に提出しました。現在では、国の約3割の自治体で給食の無償化が行われていますが、今のままでは、生まれる地域、育つ地域、そして経済的な格差で子どもに不利益が生じます。小中学校の給食の無償化は、国の責任で実現すべきと考えます。岸田総理のお考えを伺います。また、政府案では、事業料後払い制度の創設、年収600万円までの多種世帯や理工学部、農学部系の学生への事業料減免等の拡大にとどまり、対象者が少なく不十分で、安心して学べる環境には到底つながりません。立憲民主党が提案する高校事業料無償化の所得制限撤廃、国公立大学の事業料無償化を実現すべきです。この2点について、岸田総理の見解をいただきます。私たちは、本年6月に給特報廃止、給食員の働き方改革促進法案を衆院に提出しました。現在、学校現場では、給食員の過労死ラインを超えた長時間労働や膨大な業務量が常態化し、給食者の増加や給食員希望者の減少などによって、深刻な教員不足に陥っています。ついては、事実上残業代がほとんど払われず、長時間労働の原因となっている給特報を廃止して、教員の業務量削減や給食員の確保すべきです。岸田総理、この法案を、よやっと協力して成立させようではありませんか。

2:32:16

私は、2週間に一度国政報告を行っておりますが、毎回ご参加者に伺います。異次元の少子化対策、何がありますか、と聞くと、会場は、しんと静まり返ってしまいます。そう、国民にはピンと来ていないのです。結婚を望む人が、結婚を決める際の重要な要素の一つは収入ですが、岸田総理には賃金アップの決定だがありません。年収400万円以下が労働者の約半数を占め、10月には4000品目以上の食品の値上げが行われ、生活が苦しいのです。目指すべきは、徹底的な中小企業支援と、そして労働者の賃上げ、賃上げ、賃上げです。岸田総理、思い切った賃金引上げを講じるべきと考えます。見解をお聞かせください。また、非正規と正規雇用の賃金格差が結婚することを困難にし、少子化に拍車をかけている実態を政府は直視すべきです。立憲民主党の経済政策の中で、正規・非正規・男女間賃金格差の是正として、同一価値労働・同一賃金の推進と、非正規雇用の入口規制導入など、前台視プランを提案しています。非正規雇用の賃金引上げや、希望する非正規雇用の方が正規雇用になる方策について、岸田総理の見解をお伺いします。10月17日、東大宮市の市長が次のような発言をされました。「不登校になる大半の責任は親にある」この発言は、不登校に悩む子どもたち、そして保護者の方々を大変傷つける発言です。岸田総理、不登校は親の責任ですか。お答えください。

2:34:24

今回の第2次岸田改造内閣の目玉は、5名の女性大臣です。ご期待申し上げます。しかし一方で残念だったのが、副大臣、政務官に女性はゼロでした。結果、内閣府、副校長、外務省以外の国の行政機関では、大臣、副大臣、政務官が全て男性ということになります。総理は「適材適所」と説明されましたが、改めてお伺いします。自民党、公明党の女性議員には、副大臣、政務官を務められる人材がいないということでしょうか。それはあまりにも失礼な話ではないでしょうか。岸田総理の見解をお伺いします。報道され、目立つところには女性を投与し、男女共同参画を進めるっているように見せて、一方で見えないところでは、相変わらず男性主導の派閥政治が続いている。昨日の総理の演説30分の中で、女性という言葉はたった1回でした。実は何も新しいことはない。変われない自民党の体質。総理、所信演説で述べられた「変化の流れを絶対に逃さない。つかみ取る」というご決意が、急遽に響きます。外だけよく見せるメッキのようです。いずれ剥がれてしまうのではないでしょうか。日本のジェンダーギャップは、今年146カ国中125位となり、去年の116位から後退しました。自民党や岸田政権のジェンダー平等は、世界基準から大きく立ち遅れています。母として、妻として、娘として、子育てや介護、家事を担い、そして働く人として生活を支え、たくさんの役割を担いながら、この時代を歯を食いしばって生きている、一生懸命に生きている女性たちの声が届いていますか。男性優位の時代を生きた世代が主導する、男性に都合の良い女性活躍では、社会は何も変わらないのです。私は当選一期ですが、こうして一刻の総理大臣に直接質問する機会をいただきました。また、立憲民主党は今週から始まる予算委員会でクォータ制を導入し、質問者の半数は女性議員です。私たちはすでに2020年6月、選択的夫婦別姓制度を導入する民法改正案を提出しています。岸田総理も選択的夫婦別姓を推進する議員連盟の顧問を務めていらっしゃいます。早期の実現を求めます。総理の見解をお聞かせください。また、同性婚を認めない現行制度について、違憲または違憲状態とした主催判決が相次いでいます。同性婚を法制化する婚姻平等法案を今年3月6日に提出していますが、その早期成立がぜひ必要です。見解を求めます。細田前議長は先日の会見で、セクハラの被害者が名乗り出ていないからセクハラはなかったと発言されました。これは、被害女性が名乗り出ることが困難である根本的なセクハラ問題を理解していない発言であり、受け入れることができません。優越的地位にある男性からセクハラを受けた被害女性が簡単に名乗り出ることができません。この細田前議長の発言に象徴されるように、自民党や岸田政権の考え方は時代遅れで世界では通用しないのではないですか。岸田総理に伺います。名乗り出ていないからセクハラはなかったとの細田前議長の発言は問題ではないでしょうか。岸田総理の自民党総裁としての見解をお伺いします。また、このように岸田政権には女性だけでなく子どもの人権も軽んじていませんか。本日、ジャニーズ性被害者の方々が傍聴にいらっしゃっています。誹謗中傷を受けながらも勇気を出して発言してくださった被害者の方々のおかげで、今回の深刻な問題が明らかになり、芸能界のみならず子どもへの性加害再発防止の大きなきっかけとなりつつあります。この問題に関しては、芸妓のタレント、アイドルを夢見る若者、そしてファンの方々も悩み苦しんでおられます。ジャニーズ性加害問題はすでに325人が被害を申請し、これは世界最大規模の子どもへの性加害事件です。国連の人権理事会の2人の専門家が来日し、被害者7人にヒアリング調査を行い、8月4日の記者会見で「政府が被害者救済の責任を負うべき」と指摘しましたが、岸田総理や政府は今日に至るまでジャニーズ性被害の問題についてコメントせず、一般論をおっしゃるのみです。私たちは5月17日以降8回国体ヒアリングという形で、被害者7人からヒアリングをさせていただき、再発防止策を考えました。そのヒアリングの中で、私の胸に残った言葉があります。今後、子どもたちが僕のような性被害に遭わないようにするための法律を、ぜひ国会で作ってください。守られていると安心できる法律を作ってほしい。この思いに応えたいです。私たちは警察への通報義務について、保護者以外の地位を利用した第三者による子どもへの性的虐待などについても対象とする議員立法児童虐待防止法改正法案を本年6月国会に提出し、与党に協議を申し入れましたが、まだ実現していません。そこで岸田総理にお伺いします。有効な再発防止策を講じるためには、岸田総理や加藤子ども政策担当大臣がジャニーズ性被害の被害者に会っていただき、ヒアリングすべきではないでしょうか。また、一般論の子どもへの性暴力は許されないという従来のコメントではなく、個別のジャニーズ性加害問題についてコメントすべきではないでしょうか。さらに、被害者からの要望を受け、私たちが国会に提出した児童虐待防止法改正法案について、与野党協議に応じていただき、成立させましょう。以上3点お伺いいたします。実際、子どもに接する仕事に就く人に性犯罪歴がないことを確認する制度、DBSを導入する日本版DBS法案が来年以降に先送りされてしまいました。性犯罪の善化が2つ以上あるもののうち、子どもに対する性犯罪を繰り返す率は85%と非常に高く、1人の人が何人もの子どもへ猥褻行為を繰り返している実態があります。性被害はその人を一生傷つける魂の殺人です。この法案提出が見送られたと報道された先月以降も、猥褻行為や盗撮で逮捕者が出ており、子どもの性被害が後を絶ちません。性犯罪は起きてからでは遅いのです。ついでは、日本版DBS法案について来年の通常国会に必ず提出すると、記者総理、この場でお約束ください。自民党の杉田美雄議員が2016年にSNSに投稿した書き込みについて、札幌法務局は9月7日に「愛の民族への人権侵犯があった」と認定。大阪法務局も今月18日には「在日コリアンに関する投稿について人権侵犯を認定しました」。次いでは、自民党総裁として岸田総理が杉田議員に対して記者会見などをするよう働きかけることや、一定期間は党の役職に就かないというような何らかの対応をするお考えはありませんか。秋元正敏議員は国会で質疑し、養生風力発電業者に弁議を図った見返りとして、風力発電会社の元社長から6000万円余りに上る借入や資金提供を受けた疑いがあるとして、住宅周囲の疑いで先月逮捕されました。国会の権威を失意させる前代未聞の事件です。自民党を利倒したとはいえ、環境副大臣や外務政務官を務められた政府の中にいらっしゃった方です。自民党が事態の真相を究明すべきではないでしょうか。岸田総理の見解を伺います。政府は9月に働き存を解消する106万円の壁対象として、従業員1人当たり最大50万を事業主に助成することを決定しました。また、130万円の壁対策としては、連続2回までは扶養内にとどまれるようにするとのことです。しかしこれらの措置は、2025年の年金制度改正までのつなぎの措置であり、多くの国民は2年後はどうなるのかと不安になっています。理系民主党は、費用要件を撤廃し、130万円の壁をなくすことを提案しています。岸田総理、結局130万円の壁はなくすのですか、なくさないのですか、いつそれを行うのですか。お答えください。次にオイル分譲マンションの問題です。日本の地区30年以上の分譲マンションは、製薬物件の約40%を占めます。どのマンションも修繕費積立がありますが、大半の物件は入居直後は修繕積立金が安く、年ごとに負担額を引き上げる段階増額積立方式を採用してきました。ところが建物の老朽化と住民の低所得化が重なり、全国でこんなに払えないと積立金不足が発生しております。回収不能になる事態も起こっています。国交省はようやく毎年同じ額を積立てる均等積立を推奨を始めましたが、時すでに遅し危険な老朽化マンションが増えています。これは安全の問題でもあります。総理、管理組合の自立支援など補助やインセンチブを与えることも検討すべきではありませんか。見解を伺います。立憲民主党は今年に入って33本の議員立法を提出しており、今日だけでも泉代表と私を含め21本の議員立法に触れながら多くの具体的な提案をしました。私たち国会議員は国民への奉仕者です。互いの違いを力に変え、建設的で全うな国会議論をしましょう。国民生活を支え、誰も取り残さない国民一人一人が大切にされる日本を未来につなぐ責任があります。今の政府では日本の10年先30年先の未来を描けず希望を持てない、目先の選挙や政局に右往左往しその場しのぎのバーカリ的で継ぎはぎだらけの岸田政権の政策では根本的な少子高齢化や日本経済の失われた30年は解決できません。女性や子ども、ご高齢者、働く人、そして生活の現場をたろんじ、増税や負担増が待ち構える岸田増税政権の奉仕定案を強く求め、質問を終わります。ご静聴ありがとうございました。

2:48:16

内閣総理大臣岸田文雄君。

2:48:30

はい、吉田春美議員のご質問にお答えいたします。大阪関西万博の良さについてお尋ねがありました。ポストコロナの中で開かれる大阪関西万博については、国、大阪府、大阪市、そして経済界、この3社でオールジャパンデスを準備に取り組んでいます。そして、会場建設費については、10月20日に西村経産大臣とジミー万博担当大臣が、大阪府知事、大阪市長、経済界代表とともに、博覧会協会から、必要額について説明を聴取したところであると承知をしています。そして現在、両大臣を中心に、その内容について適切なものとなっているか、また更なるコスト増の可能性にも十分対応できるものとなっているか等も含め、必要な精査を行っているところであり、しっかり確認した上で、大阪府、市、そして経済界とも対応協議していたいと考えております。そして、高校生のいる子育て世帯の扶養控除のあり方についてお尋ねがありました。子ども未来戦略方針においては、児童手当の支給期間の高校生年代までの延長に際して、中学生までの取扱いとのバランス等を踏まえ、高校生の扶養控除との関係をどう考えるか整理する、このようにしております。今後、整理を進める必要があるとしても、高校生の扶養控除の廃止を前提とした議論・検討をしている事実はありません。そして、介護保険の利用者負担等についてお尋ねがありました。政府として、前世代型社会保障構築の観点からの改革を進め、年末に改定工程を策定しますが、現時点でその方向性、定まっている事実はありません。このうち、介護保険における利用者負担のあり方については、骨太の方針2023において、年末までに結論を得ることとされており、様々な意見を丁寧にお聞きしながら、検討を進めてまいります。そして、埼玉県の虐待禁止条例改正案についてお尋ねがありました。地方議会における条例案について、政府としてコメントすることは控えますが、その上で申し上げれば、子育ての現場の実態を十分に踏まえた上で、子育て家庭が孤立することがないように、仕事との両立や子育てにおける負担や困難、これを社会全体で支えていくことが重要だと考えます。こうした考え方に基づいて、本年6月にまとめた子ども未来戦略方針について、スピード感ある事項を図ってまいります。児童扶養手当の増額についてお尋ねがありました。まず、議員立法の取扱いについては、国会でお決めいただくものと承知をしておりますが、その上で、本年6月に閣議決定した子ども未来戦略方針においては、一人親家庭への支援を含め、今後子ども対抗の中で具体化する貧困に関する支援策について、今後の予算編成過程で施策の拡充、これを検討することとしています。現在、子ども家庭審議会等において、児童扶養手当をはじめとする経済的支援や就労支援の在り方など多岐にわたる項目について御議論いただいているところであり、引き続き子ども対抗策定に向けて、この支援策の具体化を進めてまいります。そして、学校給食費の無償化についてお尋ねがありました。学校給食費の無償化の検討に当たっては、一部の自治体や学校において、学校給食が実施されていない状況もあるため、児童政党間の公平性等の観点から実態を把握した上で課題を整理する必要があります。このため、本年6月に決定した子ども未来戦略方針では、全国ベースでの学校給食の実態調査を速やかに行い、1年以内にその結果を公表する、このようにしております。その上で、小中学校の給食実施状況の違いや法制面等も含めて、課題の整理を行ってまいりたいと思います。給食費の負担軽減についてお尋ねがありました。少子化対策の教育の機会均等の観点から、教育費の負担軽減は重要であり、幼児期から高等教育段階まで切れ目のない負担軽減策を行ってきたところです。その上で、高校の授業料等については、限られた財源を有効活用する観点から、これまでに所得制限を設けることで年出した財源により、低所得世帯への支援を拡充するなど、より教育の機会均等に資する制度となっており、高等教育段階については、給付型奨学金等の中間層への拡大、収支段階における授業料後払い制度の創設等に取り組むこととしております。これに加えて、他支世帯の学生等に対する授業料等の減免について、執行状況や財源等を踏まえつつ、対象年収の拡大も含め、さらなる支援拡充を検討し、年末までに具体化、進めてまいります。そして、教職員の働き方改革や教師の処遇改善等についてお尋ねがありました。教師は学校教育の充実発展に欠かせない存在であり、教師の厳しい勤務自体がある中、教師を取り巻く環境の整備、これが重要です。このため、これまで教職員定数の改善、教師を支援するスタッフの配置の充実、ICTを活用した業務効率化等に取り組んでまいりました。給特法のあり方については、今後、具体的に検討していくべき課題と認識しており、現在、中央教育審議会において、総合的に議論が進められているものと承知をしております。ご指摘の議員立法による提案については、まずは、国会において議論いただくべきものであると考えております。政府としては、教育の質の向上に向け、働き方改革、処遇の改善、学校の指導運営体制の充実、育成支援、こうした取組を一体的に進めてまいります。そして、賃上げや中小企業支援についてお尋ねがありました。賃上げは、言うまでもなく岸田政権の最重要課題であり、成長と分配の好循環が回っていく、物価上昇を上回る、持続的で構造的な賃上げが行われる、こうした経済を目指してまいります。そのためには、賃金や投資までカットしてきたコストカット型経済から、完全脱却を実現することが必要であり、思い切った供給力の強化、これを集中的に講じてまいります。賃上げ税制の強化などの措置を講ずるとともに、三民一体の労働市場改革、中小企業の省力化投資など、生産性を引き上げる構造的な改革や、賃上げ費用の価格転嫁対策、これらを進めてまいります。それとともに、急激な物価高に賃金上昇が十分追いついていない現状を踏まえ、成長による税収の増収分の一部を国民に還元し、国民の生活を守るための物価高対策、これ万全を期してまいります。そして、非正規雇用労働者の賃上げ、そして正社員化についてお尋ねがありました。非正規雇用労働者の賃上げについて、最低賃金の引上げや賃上げしやすい環境整備に取り組むことに加え、同一労働同一賃金の遵守徹底、これを引き続き図ってまいります。また、希望する方が正社員として就労することができるよう、正社員化に取り組む事業主への支援を講ずるとともに、ハローワークにおける担当者性によるきめ細かな就労支援、これを実施してまいります。こうした施策を通じて、非正規雇用労働者の賃上げと正社員化を実現してまいります。そして、不登校についてお尋ねがありました。不登校の要因や背景については、本人、家族、学校に関わる様々な要因が複雑に関わっている場合が多いと認識をしており、学びの場の確保や児童生徒の困難の早期発見支援、こうした取り組みが重要であると認識をしています。先日公表した調査結果では、小中学校の不登校児童生徒数が過去最多になるなど、極めて有料すべき状況です。このため、今月開催された不登校対策等に関する合同会議の場において、緊急的に対応すべきものについて経済対策にも盛り込むなど、私から文部科学大臣に指示を出したところです。政府としては不登校に関する対策を強化し、子どもの安全安心確保に万全を期してまいります。そして、副大臣、大臣政務官の人事についてお尋ねがありました。人事は本人の人格識別を踏まえ、適材適所の考えで行っており、閣僚、副大臣、大臣政務官、総理補佐官など全体として適材適所を徹底して行った結果として、このような老、僧、性、そして男女等のバランスになったところであります。当然のことながら、政府の外においても、国会や党内における政策の立案議論や国会運営において、幅広く活躍いただきたいと考えております。いずれにせよ、女性活躍は岸田内閣において重要な課題であり、女性版骨太の方針2023に基づき、全ての方が個性と能力を発揮できる社会の実現に向けて全力で取り組んでまいります。そして、選択的夫婦別受制度及び同性婚制度についてお尋ねがありました。選択的夫婦別受制度の導入については、現在でも国民の間に様々な意見があることから、しっかりと議論をし、幅広い国民の理解を得る必要があると考えております。また、同性婚制度の導入については、国民一人一人の家族間とも密接に関わるものであり、国民各層の意見、国会における議論の状況、同性婚に関する訴訟の状況、そして地方自治体におけるパートナーシップ制度の導入状況等を注視していく必要があると考えています。いずれにせよ、政府としては多様性が尊重され、すべての人々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を享受できる社会の実現に向けて、引き続き様々な国民の声、これを受け止めて取り組んでまいります。そして、細田前議長の発言についてお尋ねがありました。お尋ねの発言は、当時衆議院議長として発言されたものであり、内閣総理大臣の立場から見解を申し上げることは差し控えますが、一般論として申し上げれば、名乗り出る人がいなければ、石油を払わないという考え方は適切ではないと考えています。そして、旧ジャニーズ事務所の生化害問題などについてお尋ねがありました。子ども若者への性暴力は、真摯に深刻な影響を及ぼす極めて悪質な行為であり、許されるものではありません。ましてや、それが長期間、後半に繰り返されたとされる御指摘の事案、これは決してあってはならないことであります。御指摘の事案に限らず、弱い立場に置かれた子ども、若者が被害に遭う事案が後を絶たない事件上を踏まえれば、全ての子ども、若者が性被害に遭うことなく、安心して過ごすことができる社会の実現に取り組むこと、これが重要です。その際に、被害当事者等の声を聞きすることを通じて、被害状態の、実態の把握に努めることは大切なことだと認識をいたします。これまでも、関係府省において、被害当事者や支援者等から直接お話を伺い、子どもの性被害の特徴などを十分に踏まえた上で、緊急対策を立案し実施してきたと承知をしております。まずはこの対策、実行を加速して参りたいと考えています。なお、御指摘の児童虐待防止法改正法案については、議員立法として提出されたものであることから、その取扱い等は今後、国会において御議論いただくものであると承知をしております。そして、いわゆるDVDS法案についてお尋ねがありました。性犯罪、性暴力は重大な人権侵害であり、あってはならないことです。政府として、子ども、若者の性被害防止のための緊急対策パッケージに基づく対策を加速化してまいります。その上で、子どもの性被害を防止する法制度については、与党とも緊密に連携しつつ、子どもの被害防止のため、より実効的な制度となるよう検討を深めている段階であり、通常国会以降、できるだけ早い時期に法案を提出できるよう努めてまいります。そして、杉田議員のSNSの投稿についてお尋ねがありました。個々の議員の記者会見の用費については、各議員が適切に判断すべきものであると考えておりますが、杉田議員については、私の内閣の総務大臣政務官を務めていた当時に、御指摘の投稿について傷つかれた方々に謝罪をした上で、その表現を取り消したものであると承知をしております。いずれにしても、政治家として必要に応じ説明責任を果たしていくこと、これは重要であると考えております。秋元議員の住宅収賄事件についてお尋ねがありました。御指摘の事件については、この検察当局が今、決起訴しているところであり、今後、後半の過程で真相が明らかになるものであると承知をしております。そして、130万円の壁についてお尋ねがありました。130万円の壁については、労働者が壁を意識せずに働くことが可能となるよう、短時間労働者への費用者保険の適用拡大、これまで取り組んできたところであります。そして今般、若い世代の所得向上や人手不足の解消の観点から、当面の対応策として、年収の壁支援強化パッケージを取りまとめたところであり、まずはこの本パッケージを着実に実行してまいります。そしてその上で、費用者保険の更なる適用拡大などの制度の見直しに取り組むこととしており、次期年金制度改正に向けて、社会保障審議会年金部会において議論を開始しており、今後も関係者の意見を伺いながら、丁寧に議論を進めてまいります。そして老朽化マンションへの対応についてお尋ねがありました。マンションと居住者の両方における高齢化が進行している中、マンションの管理の適正化は喫緊の課題であると考えます。このため、地方公共団体による専門家の管理組合への派遣等に対する予算支援のほか、適切に管理されているマンションを認定し支援する制度、また管理組合に大規模修繕工事を促す税制上の優遇措置の活用促進、これらの取組を進めており、引き続きこの取組を推進してまいりたいと考えております。

3:07:21

議長

3:07:26

(おめでとう)

3:07:28

井野俊郎君

3:07:30

国務大臣の遠征に対する在留の質疑は延期し、明日25日午後2時から本会議を開き、これを継続することとし、本日はこれにて散会されることを望みまーす。(おめでとう)井野俊郎君の動議にご異議ありませんか。(ありません)ご異議なしと認めます。よって、動議のとおり決まりました。から本日はこれにて散会いたします

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