5:00
ただいまから災害対策特別委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに、青島健太君、藤井和弘君及び仁比聡平君が委員を辞任され、その補欠として、門田裕彦君、松沢重文君及び井上聡君が占任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
5:28
災害対策受立に関する調査のため、本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房国土強靱化推進室次長、村山和弘君、ほか11名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
5:53
災害対策受立に関する調査のため、本日の委員会に、独立行政法人国際協力機構理事小野寺誠一君を参考人として出席を求めることに、ご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用を決定いたします。災害対策受立に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次ご発言願います。
6:23
自由民主党の足立俊彦でございます。本日は質問の機会をいただきまして、三浦委員長をはじめ、理事、委員の皆さんに心から感謝を申し上げたいと思います。私は長年、建設省国土交通省で勤務をいたしまして、道路整備や地水対策などのインフラ整備、防災災害対応に取り組んでまいりました。本日はそうした経験を踏まえまして、質問をさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。先月、台風2号が発生し、大きな勢力を維持したまま沖縄に接近し、その後、梅雨前線を刺激して、6月の上旬に大雨を降らせました。今回の大雨では、線上降水帯が6件で発生をいたしまして、6月6日8時時点で、沖縄県、和歌山県、愛知県、静岡県、神奈川県で死者や行方不明者、
7:17
安否不明者が8名出るなどの広範囲な被害が出ています。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に遭われた皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。今回の大雨では、資料をお配りしております。資料1、和歌山の被害ですが、実は私が通っていた和歌山市の中学校の小屋内の川で、
7:45
平成24年の出水と比較しますと、6時間後、24時間後とも雨量が大きかった。左の方を見ていただけばわかりますが、それにもかかわらず、24年当時は、床上浸水が35個、床下浸水が81個あった浸水被害が解消され、ゼロになっています。大きな被害軽減効果があったということだと思います。
8:11
前回出水を踏まえて、県がこれまで実施してきました浴衣浸水対策緊急事業に続いて、3か年の緊急対策、5か年の加速化対策など、防災・減災・国土強靱化対策として実施した様々な施策が大きな効果を発揮したものと考えています。そうしたことも踏まえまして、今回の大雨による被害の状況と、今後に向けた課題について、
8:38
どのように考えておられるのか、内閣府防災の坂木政策統括官に伺いたいと思います。
8:47
お答え申し上げます。今月1日から3日午前中にかけて、西日本から東日本の太平洋側を中心に、広い範囲で大雨となりました。6つの県で線上降水帯が発生し、多いところでは1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降り、
9:05
23の地点 で24時間雨量の観測史上1位を更新するなど、記録的な大雨となりました。こうした大雨等により、各地で河川の氾濫や土砂災害が発生し、これまでに死者5名、調査中死者1名、行方不明者1名、安否が不明の方1名などの人的被害が報告されております。
9:26
また、重火の被害として、全海12頭、半海28頭、一部破損51頭、床上浸水2,378頭、床下浸水6,119頭が報告されております。政府におきましては、先週2日、金曜日に関係省庁災害対策会議を開催するなど、人命第一の災害応急対策、ライフラインやインフラの早期復旧に取り組んできたところであります。
9:53
近年、こうした豪雨災害が全国各地で毎年のように発生している中、今後、気候変動の影響により豪雨災害のさらなる激甚化、頻発化が懸念されます。災害による犠牲者を1人でも少なくするためには、河川堤防の整備や稼働の掘削といったハード対策はもちろん大切ですが、国民1人1人が常日頃から防災の備えをしっかりと行い、自らの命は自らが守る意識を持って、適切な避難行動をとっていただく ことが重要です。内閣府としては、関係省庁や自治体等と連携し、ハードソフトの両面から防災への備えをしっかりと進めてまいりたいと存じます。足立豊樹君、ありがとうございました。今、佐伯政策統括官からお話ありましたけれども、地球温暖化の進展によりまして、気温が上昇するだけではなくて、これまで経験したことのないような気象現象が生じたり、毎年のように豪雨災害が発生する。そのような気候の変動が見込まれています。お手元に資料2を準備させていただきましたけれども、これによりまして、3時間あたり130ミリ以上の豪雨を観測した地点数、これが45年間で2.2倍になっております。
11:12
こうしたことに対応するために、主要2対策を中心とする地球温暖化対策、緩和策だけではなくて、実際に生じている現象に対応する適応策が必要だと考えています。特に災害が頻発している状況を考えますと、事前防災を中心とした適応策にしっかり取り組む必要があると考えています。ところで、地球温暖化に伴う気候変動の影響につきましては、国土交通省水管理国土保全局において検討いただいておりますが、実は私が河川計画課長のときに着手した検討でございました。お手元に資料の3を配布してございますけれども、これを見ていただければわかるとおり、地球温暖化によりまして、気温が2度上昇すると、豪雨量が北海道や九州で15%増加する、他の地域でも10%増加する、そんなふうに見込まれています。さらに、もっと厳しい状況になりまして、気温が4度上昇すると、北海道や九州、北西部では降水量が40%、その他の地域でも20%増加するというふうに見込まれています。非常に深刻な状況だというふうに言わざるを得ないと思います。このように、地球温暖化の延長に対して事前の防災対策を行うことが非常に重要と考えますけれども、国土交通省では最近、領域治水を提唱し、総合的な取組を進めていくこととしております。今後どのように取組を進めていくのか伺いたいと思います。また、合わせまして、その一環で、広島の大田川で新規ダムの検討を始めた後の新聞本土資料4でございますけれども、こういったものもございますけれども、この辺の検討状況につきましても、合わせて、岡村水管理国土全体局長からお答えいただきたいと思います。
13:11
お答え申し上げます。気候変動の影響により豪雨量が増大しておりまして、近年、過去の観測値を超えるような豪雨が各地で発生しているところでございます。先生ご指摘のとおり、こうした中で、国民の命と暮らしを守るために、あらゆる関係者が共同して行う領域治水を進めているところでございます。このうち、根幹的な事前防災対策となります河川整備につきましては、稼働屈削や堤防、有水地の整備に加えまして、季節ダムの有効活用や新規ダムの整備など、あらゆる選択肢を排除せず検討を行っていく必要があると考えております。ご指摘の広島県を流れます大田川水系につきましても、下流の広島市内の市街地での大規模な河川の拡幅などが困難である中、複数の大概案を立案して、これまで慎重に検討を行ってまいりました。その結果、5月31日に開催した学識懇談会におきまして、季節ダムの有効活用と大田川本線上流部における新規ダムの整備、これを組み合わせた案が他の案と比較して妥当であるということをご確認いただき、現在はその案につきましてパブリックコメントを実施しているところでございます。このような計画段階評価の手続きを現在進めているところでございます。大田川水系も含めまして、全国の河川において流域治水を推進するとともに、治水対策の効果を早期に発現するためにも河川整備の加速化を図ってまいります。
14:54
ありがとうございます。実は平成17年だったと思うんですけれども、広島県北部で豪雨災害があったときに、当時中国地方整備局にダムの検討をしてくださいというふうにお願いしたことがあるんですけれども、結果的には当時の状況から断念をせざるを得なかったんですけれども、私自身は責任も感じておりますし、残念にも思っているところがあります。今回はぜひしっかりご検討いただければありがたいというふうに思っています。次にですね、のど半島の地震についてお聞きしたいと思います。最近全国的に地震が頻発している、皆さんそう感じていらっしゃるのではないかと思います。首都圏では、5月11日だったんですかね、早朝に緊急地震速報が発令され、千葉県の岸原津市で震度5強の地震に見舞われました。またその後の26日、千葉県や茨城県の東部で震度5弱の地震がございました。一方、石川県ののど半島、のど地方では5月5日、子供の日ですけれども、涼市で震度6強の地震に見舞われています。お亡くなりになられた方をはじめ、被害に遭われた皆様にお 見舞いを申し上げたいと思います。まずは、のど半島の地震の活動状況について伺いたいと思います。のど半島の地震については、流体の移動が関与している可能性があるとの報道もありました。私も長年、地震対応だとか、携わってまいりましたけれども、あまり聞いたことのない説であったと思います。RECの際にいただいた資料を、資料の5としてお配りしてございます。「のど半島を震源とする地震と地下構造」というペーパーですが、あまりはっきりこれを見てもよくわからないところがあったんですが、赤いところが電気電動度の高いところと言っておりまして、流体と見込まれる領域だというふうに聞きます。そのエリアで地震が発生している傾向があるんだというようなことでありますけれども、今回ののど半島の地震の活動状況について伺いますとともに、流体の移動という点も含め、今後の見通しについて気象庁長官の方から分かりやすくご説明いただければというふうに思います。
17:26
お答え申し上げます。石川県の都地方では2年以上活発な地震活動が続いており、このような中、本年5月5日には最大震度6強を観測する地震と最大震度5強 を観測する地震が相次いで発生いたしました。一連の活動について、政府の地震調査委員会において、地殻変動域の変化、地震活動の線部への移動、そして委員にお示しいただきました電気電動度の分布などから、一つの解釈として流体の移動が関与している可能性があるとの評価が出されております。また、同委員会において、これまでの地震活動及び地殻変動の状況を踏まえると、一連の地震活動は当分続くと考えられると評価されており、引き続き強い揺れを伴う地震や、海底で規模の大きな地震が発生した場合の津波に対して注意が必要です。気象庁といたしましては、引き続き地震活動を注意深く監視するとともに、適時適切な情報発信、自治体支援を行ってまいります。
18:38
ありがとうございました。なかなか理解が難しい説明でもございますけれども、できるだけ気象庁の方で、広く一般の方々にご理解いただけるような丁寧な説明をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。さて、本半島の地震を受けまして、政府では谷大臣自ら5月10日に被災地である涼市を訪れられました。それを受けて、5月23日には早速、涼市の激甚指定も発表されています。被災地からの皆さんの安心につながったのではないかと高く評価したいと思います。内閣府防災の迅速な対応に感謝を申し上げたいと思います。ところで、私も5月9日に地元の建設業協会、平桜会長だとか、鈴市の中市副会長、鈴建設業協会の明浄会長さんなどにご案内いただきまして、鈴市の被災地を見させていただきました。お手元資料6がその時の写真でございますけれども、現地では家屋の全壊とか半壊とか深刻な被害が発生していました。ただ印象としては非常に局所的な被害になっているのかなというふうに思いました。消音地区とか放脱地区とかいう特定のところで大きな被害が出ていました。ただ現在も危険と判定されている家屋に住み続けておられる方もたくさんおられると報道でもありましたけれども、心配されます。なお水道電気などのライフラインの復帰は早かったですし、道路等のインフラの被害も限定的だったというふうに言えると思います。一方、現地の応急対応につきましては、国土交通省北陸地方整備局からテックホースやリエーゾンが直ちにたくさんの数派遣されておりまして、被災状況の調査だとか建物の応急危険度判定などを実施されていました。国交省の迅速な対応にも心から感謝を申し上げたいと思います。なお現地では、鈴市の泉谷市長さんから家屋被害への対応について、前回と反回では国の支援の度合いが大きく異なっていると。反回といっても実際には解体して再建することになるので、反回でも国の支援をしっかりしてほしいというご要望を伺いました。また、地元の方々からは、民地からの落石で家屋被害が出ているケースがあると。さっきの写真で言いますと、これらは軽相動をとっているところでありまして、非常に脆い地盤なんですけれども、実現も民地だというふうに伺いましたけれども、そういうケースだと公的な支援はなかなか難しいんだということも現地で伺いましたけれども、そういったことも含めまして、今回の地震について政府として今後どのように対応していくのか、ご地元の要望も谷大臣は現地で受けたまっておられましたけれども、その辺も含めまして大臣にお聞きしたいと思います。
21:58
今回の地震につきましては、政府として発災症候から被災状況の把握や災害応急対策に全力を挙げて取り組んできたところであります。今委員御指摘のように、私も旅立院の翌日、御総会には参りまして、泉谷、涼市長をはじめ、野党長長、あるいは長谷、石川県知事とも意見交換を行い、様々なご要望をいただいたところであります。今日、正式に涼市を極撃として指定する政令を閣議決定いたしました。また、石川県においては、これまで3つ、涼市を含む3市町に災害救助法を適用したほか、涼市においては被災者生活再建支援法を適用しているところであります。撤去を受けた数市においては、反壊であったとしても、どうしても撤去をせざるを得ないような場合は、解体費は被災者生活再建支援法で持って手当てすることとしているところであります。また、委員御指摘の資料にございますような、崖崩れ、落石等の対応につきましても、できる限り国の制度に乗るよう、林野町、あるいは国土交通省も今、汗をかいていただいているところでございまして、我々もしっかりと、この財政的な力も強いところではございませんし、高齢化も大変進んでいる数市でございますので、早期復興を可能な限り支援をしてまいりたいと 考えているところであります。引き続き、被災の現状や地域の雇用をしっかり受け止め、また、このエリアは2年前から地震が続いて、なおその活動もやんでいないところでございますので、現場の状況もしっかり注視しながら、関係省庁と連携を深め、被災地に寄り添って、1日でも早い復旧・復興に引き続き取り組んでまいりたいと思います。
24:37
ありがとうございます。被災地に寄り添ってというお話でしたので、ぜひともそういう姿勢でよろしくお願いしたいと思います。ところで、道路等のインフラの被害は限定的だったと申し上げましたけれども、実は海岸沿いの国道249号、関西なんですけれども、斜面の上部から直径1メーターを超える落石があって、私が行ったときは一部通行止めになってございました。そんな中で、野東半島を従官している鈴道路、資料の7に図を示しておりますけれども、半島の中央を走ってきている鈴道路という道路は、県の管理している道路にしては比較的規格の高い道路の構造で整備されておりました。今回の地震でも大きな被害が出ず、鈴市が孤立するというようなこともなかったというふうに見ておりまして、あらかじめああいうしっかりとした道路整備をしておくことが大事だなというふうに思いました。資料7に保管類似の例を示しましたけれども、考えたら静岡の伊豆従官自動車道、中部地方整備局長として担当してございましたけれども、これも大事だなというふうに思いますし、昨年、水害・土砂災害で大きな被害が出ました下北半島でも、国道279号という道路は海岸沿いを走っておりますけれども、寸断されましたけれども、こういったもののバイパスをちゃんと整備しておくとか、あるいは手前側の下北中間道路だとか、こういったものをしっかりと準備しておくことが地域の孤立だとかですね、そういったことを呼ばない、そんなふうに考えておりまして、災害に強い国道づくりという観点から半島部などでは、こうした確実な通行の確保をできる、規格の高いしっかりとした道路の整備を進めていくことが大事だと思いますけれども、道路局長の見解をお願いしたいと思います。
26:33
お答え申し上げます。災害の多い我が国では、迅速な救援活動や復旧活動を支えることに加えまして、災害による社会経済活動への影響を最小化するため、半島部も含め災害に強い道路ネットワークの機能強化を図ることが重要であるというふうに考えております。このため、国土交通省では、防災・減災・国土強靱化のための5か年加速化対策の予算も活用いたしまして、高規格道路のミシングリンク解消、また、高規格道路と直轄国道のダブルネットワーク化など機能強化を進めているところでございます。委員御指摘の伊豆重巻自動車道につきましては、災害時の緊急走路としての活用も期待されておりまして、今年3月に川津七谷から川津笹川間の約3キロが開通いたしまして、また、月傘から茅野間の約5.7キロ、これを新規事業化するなど、1日も早い完成に向けて整備を進めているところでございます。また、下北半島地域を通ります唯一の幹線道路であります国道279号、これの代替ルートとしての役割が期待されております。国道279号の青森県大間町から三菱間の山側のバイパスについては、現在青森県においてルート構造などの検討が行われていると聞いております。国土交通省といたしましては、青森県の検討状況、また、ご要望を踏まえながら適 切に支援を行ってまいりたいと考えております。引き続き、国土交通省といたしましては、半島分を含め災害に強いドローネットワークの機能強化を着実に進めてまいりたいと考えております。
28:31
すみません。災害廃棄物の件を質問しようと思っておりましたけれども、時間が足りなくて、環境省の土井局長には申し訳ありませんが、これを割愛させていただきます。最後の質問になります。防災・減災、国土強靱化について伺いたいと思います。資料の9、お手元に公共事業予算の推移をお示ししてございますけれども、右側の方にありますところの紫色が防災・減災、国土強靱化3か年緊急対策、それからオレンジ色が5か年加速化対策というふうになっております。これらの予算がないと大変なことになるというのは、皆さんも見ていただければわかることだと思います。したがいまして、防災・減災、国土強靱化の取組を引き続き着実に進めていくということが大事でありますが、5か年加速化対策については、もう3年度目で既に70%の予算をほぼ消化していると言われておりまして、これ らの予算の継続が必要です。その点につきまして、必要な予算をしっかり確保するという観点で、谷大臣の御決意をお願いしたいと思います。
29:46
防災・減災、国土強靱化のために、継続して熱心に取り組んでおられます足立委員に敬意を表したいと思います。政府においても、5か年加速化対策を着実に推進する、これが当面何よりも大事なことでございまして、併せて、いわゆるポスト5か年につきましても、今年の夏を目途に、新たな国土強靱化基本計画を策定することとしております。一方、今国会においては、議員立法において、国土強靱化実施中期計画を法定計画とすることなどを内容とする国土強靱化基本法の改正について審議されているところと承知してございます。委員御指摘のとおり、この5か年加速化対策後も、中長期的かつ明確な見通しの下に、継続的安定的にこの強靱化への取り組みを進めていくことが大変重要なことであると思っております。気候変動が激しい昨今であれば余計にそう感じるところでございます。政府といたしましては、様々な動向も注視しながら、国土強靱化の着実な推進に向けて、引き続き強力に取り組みを進めてまいりたいと思います。佐々木敏夫君。ありがとうございました。まさに大臣からお話のありました国土強靱化基本法の一部改正案、この後、議員立法の審議になります。皆様方のご支援もよろしくお願いしたいと思います。以上で終わります。ありがとうございました。
32:10
立憲民主社民の野田国佳です。どうぞよろしくお願いいたします。私は国土強靱化基本法の改正案を出されているところでございますが、このことについて少し質問させていただきたいと思います。この話は自民党の方からぜひともお願いをしたいということで、非常に重要なので今も話があったところでございますが、国土強靱化は基本的には本当に我が国にとって重要な施策であるということで、やりましょうというようなことで進んでおったわけでありますけれども、しかしながら、会計検査院の調査報告が出されたということでございます。すでに私も今、決算委員会の理事をやっておりまして、決算委員会 の中でも少し立たさせていただいたところでございます。非常に無駄遣いというか、ちょっと雑なですね、やり方をされているというようなところが非常に見受けられたということでございまして、これちょっと無理かなということで、実に言いますと、党内の方でも話しておりましたけれども、市長会とか知事会とかそういった行政関係者の方々がぜひともお願いをしたいというようなことでございましたので、それを受け入れまして、修正も含めてですね、協議を重ね、今日に至ったということで、共同提案になったと、織池民主党もですね。そういうことで、ちょっとその肝と申しますが、そのあたりのところを質問をさせていただきたいと思います。それで国土強靱化を唱えてですね、防災減災にすると打たれば、今申し上げましたように、いかなる事業においても、予算の追加あるいは増額配分が必要ではないかとの嫌いがある中で、財政状況等を踏まえる旨明記されたようでございますけれども、今回のですね、法案内容でも、そもそも予算の無駄をなくすという大命題は守れるのでしょうかということなんですが、財政状況等を踏まえるという文言が入ったようでございますけれども、このあたりですね、どうでしょうか。で、御案内のとおり、日本はですね、どんどんどんどん1200兆も超えると、借金もなってきているという中でですね、しっかりここのところを抑えておきませんと、コロナ 禍でですね、世界の財政を見てみますと、どこも増えました。いろいろですね、借金が増えた。しかしながら、相変わらず、それを、借金を続けているのが日本ということでございまして、世界を見ても非常に今、日本の財政はですね、異常であるということでございますので、このあたりも含めてですね、御答弁をお願いしたいと思います。
35:35
お答えさせていただきます。今審議されております、議員立法による国土強靱化基本法の改正案において、国土強靱化実施中期計画の策定について、施策の進捗状況、財政状況等を踏まえ、必要となる施策の内容及びその事業の規模が定められると規定されていると承知しているところであります。その中で、財政状況を踏まえということの意味するところは、文字通り政府の財政状況、大変厳しい状況であるということも十分踏まえて、必要性の乏しい事業に予算が使われることのないよう、適切な計画を策定するべきとの意味を含むものと理解しております。御指摘の会計経済委員の指摘を我々も重く受け止めなければならないというふうに思っております。したがって、今後、法律が成立した後、政府において実施中期計画を策定する際には、しっかりと施策の内容や効果について精査を行うとともに、計画の実施に当たっても真に必要な予算に限り措置した上で予算の執行管理を適切に行い、委員御指摘の予算の無駄が生じないよう、また、誤解を、あるいは懸念を与えることがないよう、政府としてしっかりと取り組んでいくべきものであると理解しているところでございます。
37:32
しっかり国家財政があっての話でございますので、当然それで緊急事というのもあります。コロナ禍などですね、また地震、あるいは豪雨とか、いろいろあるわけでありますが、そこを備えるためにもしっかりとした財政の確立ということが必要だと思いますので、よろしくお願いをしたいと思っております。それから、昨日ですね、実を言いますと、ちょうど私たちの明日の内閣の会議でですね、国家財政におけるPDCAサイクル確立のための、現立法の登録がありまして、これをですね、後日出させていただくようにしているところでございますけれども、まさしくですね、事業を下 なら下で、そのPDCAサイクル、これもうずいぶん前からですね、私も地方行政で言われて、またそれを実践してきたつもりでございますけれども、国としてもこのPDCAサイクルをですね、しっかりとやっていくということが必要なことじゃないのかなと思っております。必要性、効率性との観点からですね、適切な評価を行うことが重要であると。で、またご承知のとおり、公共工事においては、BIC、標材効果などの効果指標も含まれているわけでございますので、やっぱりやりっぱなしということじゃなくて、ちゃんとどういう効果が出たのかということもですね、この災害、この国土強靱化の計画等にもですね、応用すべきだと思いますので、この辺りのところをお聞きしたいと思います。
39:28
お答えします。各省において実施されている施策につきましては、行政機関が行う政策の評価に関する法律等に基づきまして評価が行われております。従いまして、国土強靱化関連の施策として実施する施策につきましても、同様に評価を実施が行われております。具体の政策評価の実施にあたりましては、事前評価の手法として、公共事業につきましては、公家の過平換算が可能なものにつきまして、費用便益分析、いわゆるB/C分析を行っておりまして、国土強靱化関連の施策につきましても、同様に過平換算が可能なものにつきまして、B/C分析を行っているところでございます。従いまして、国土強靱化関連の施策に関して、因果指摘の必要性・効率性の観点から適切な評価を行うということの意味合いには、B/Cの評価を用いて適切に評価をする。これがまた、PDCAサイクルのチェックのところでございますけれども、そういった意味合いを含んでいるというふうに理解をしているところでございます。
40:37
このB/C、私、ちょうど決算委員会でも言ったんですが、例えば決まってからそのB/Cをやるとかですね、そういう状況なんで、これもっと早く、例えば道路を作るんだったら、その前の段階でこのB/Cをやって本当に必要かどうかというものをですね、検証した中でその事業に進むというような転換を図らなくちゃいけないということを提言しているところでございますので、そのことについてもですね、併せてご検討をよろしくお願いをしたいと思っております。それから足立議員からも話ありましたが、令和5年の梅雨前線による大雨及び台風第2号に係る被害状況についてということで、まずですね、全体的などういう被害であったのかということ、それからまず1点目がですね、今もお話ありましたが、線上降水帯の発生状況ですよね、これがもう盛んに今回のこの台風第2号ですか、非常にニュースの中にもですね、その点検法の中にも線上降水帯、線上降水帯というようなことで、何度もこの文言が出てきたということでございまして、いろいろとですね、これあの状況を見てみますと、努力もされているようでございます。気象衛星観測の強化とか、洋上観測の強化とかですね、局地的大雨の監視の強化とか、いろいろな努力しながら、今なるべく早く地域住民にこのことを知らせようと、そして警戒をして、そしてまた避難につなげようというような取り組みが行われているようでございますけれども、この線上降水帯の発生状況についてお聞きしたいと思います。
42:43
お答え申し上げます。線上降水帯は、次々と発生する赤な雲により、線上の強い降水気がほぼ同じ場所に数時間にわたり停滞する現象です。この線上降水帯による大雨によって、毎年のように甚大な被害が発生しております。線上降水帯の発生を事前に場所や時間を絞り込んで予測することや、発生した線上降水帯がどのくらいの時間継続するのかを正確に予測することは、現在の技術では困難であることから、気象庁では予測技術の高度化を進めるとともに、線上降水帯に関する情報について、段階的な改善に努めております。この中で、気象庁では、迫りくる危険から直ちに避難を促すため、令和3年に線上降水帯が発生していることをお伝えする「顕著な大雨に関する気象情報」の提供を開始しました。この情報については、本年5月25日からは、線上降水帯による大雨の危機感を少しでも早くお伝えするため、予測技術を活用し、最大30分程度前倒しして発表することとしました。今回の大雨では、この運用を変更後の初めての発表となりましたが、実際に前倒しで情報を発表できており、災害発生の危険度が急激に高まっている状況を少しでも早くお知らせすることができたものと考えています。気象庁としては、線上降水帯による災害を防止・軽減するため、予測技術の高度化を進め、線上降水帯に関する情報について段階的に改 善するなど、住民の避難等の防災行動に結びつくよう、適時適格な防災気象情報の提供に努めてまいります。ありがとうございます。高度な技術というか、そういうものを用いて、なるべく早く地域住民に知らせると、国民に知らせるというような努力をされているということでございますので、引き続きまして、しっかりやっていただきたいと思います。私、ただ考えるのは、いわゆるこれを知って、じゃあどういう行動をしていいのかと、確かに垂直避難ですか、高いところに行くとか、そういうことはよく言われるわけでありますけれども、もっとどういう避難をしたがいいか。JR跡あたりの時もそうですよね、しかしどういう避難の仕方があるのかと、逃げ口があるのかと、いうようなことが非常に問題になっているところでございますので、そういうこともですね、避難をどういうふうにしたらいいという適切なアドバイスと申しますか、そういうところもよろしく発信をしていただきたいと思います。それからですね、次に、流域治水対策についてお聞きしたいと思います。この流域治水の法律はですね、令和3年の5月ですかね、公布され、その後施行されて、今後も見据え、さらに優先してですね、克服すべき課題は何なのかなと、そして加えてこの度の災害で、この点での災害状況は確認されたのか。この流域治水関連法が通って、いろいろな取組が、その流域での取組がですね、おそらく国 土交通省を中心になされたんだと思いますけれども、そういった効果がですね、今回の台風2号であったのか、具体的にですね、そういうところをお聞きしたいと思います。
46:44
お答え申し上げます。先生ご指摘のとおり、気候変動の影響により河川整備だけでは浸水被害を防ぐことが困難になっていると、こういう現状を踏まえまして、流域治水の取組を進めているところでございます。ご質問でございます。流域治水関連法の施行に係る課題でございますけれども、流域における雨水の貯留ですとか、あるいは開発の規制、居住誘導などの取組、こういった取組につきましては、より多くの関係者にご理解いただくこと、あるいは参画していただくこと、こういったことが課題となってございます。このために国土交通省では、水害リスクの理解促進のためのハザードマップの周知、あるいは流域治水の計画的な推進のための競技、情報共有を行う流域治水協議会の設置、関係者の役割等を開設した施策集の作成周知など、流域治水への参画を促すための啓発活動を行っているところでございます。また、この度の大雨でございますけれども、全国で43の河川の氾濫、そして8000口を超える下浮浸水が発生してございます。この中でも、例えば、流域治水でこれまで取り組んでまいりました大和川水系ですとか、巴川水系においては、自治体や地域が連携して流域での雨水貯流を進めたという効果がございまして、過去の同程度の降雨水量であっても被害を大幅に軽減したということも確認をしているところでございます。引き続き、流域治水の取組をしっかりと進めてまいりたいと考えております。
48:33
非常に私は、おそらく皆さんもお考えだと思いますが、非常に良い考え方というか、流域全体で考えるというのが大切なことだと思いますので、しっかりとその効果が、またこれも検証しながら、また進化しながら、効果が上がるように努力を重ねていただきたいと、このことを要望したいと思います。そこでですね、ちょっと話が変わるんですが、ウクライナの方でダムが決壊されたということ、ずっとですね、今ニュースで流れております。このこと、ウクライナ、ロシアの侵略によって、この原発、いわゆる原子力発電所の問題がクローズアップされたわ けでありますけれども、と同時に、今回ですね、発生をしたこのダムもですね、そういう有事になったときには、狙われる可能性もあるということが言えるのかなと思いますが、私、この間ちょうど1年前ぐらいだった、1年前、もっと前か、この原発のことでも聞いたんですね、いわゆる安全委員会ですか、どうされてるのか、それから、その戦争のことっていうか、そのことは考えていないと、原発は、そういう答弁でありました。しかし、そういう論議もあったんで、おそらく今、いろいろな、その原発に対しての、その有事の際のですね、取り組みとか、そういうことをですね、考えておられるんじゃないのかなと思うんですね、当然。そうなりますと、このダムの問題もね、以前から言われて、それでこれもどっちがした、どっちがしたって言って、まあロシアが以前からですね、ここに何か仕掛けしてたんじゃないのかなというようなことも言われておりまして、ちょっと通告はないわけでありますけれども、ちょっとこのことでどなたか、大臣でも構いませんけれども、一言をいただければありがたいと思いますが。
50:47
なかなか有事における対処の問 題であろうかと思いますが、それはダムだけではなくて、電力でもそうですし、ガスでもそうですし、インフラなどを、仮に我が国への攻撃で破壊された、あるいは破壊される恐れがある場合、どういう対処をするかということは、現時点では十分にそれができているとは、まだまだ言えないのではないかと思いますが、しっかりと政府全体として、それらも含めて、今後検討していくべき課題ではあると思っております。
51:44
すみません、突然に。私も当然今、防衛費の論議もあるところでございますけれども、我が国もしっかり守っていくためには、そういうことも、このダムが標的にされるということも十分考えられるし、ダムが破壊されると、今ニュースで流れておりますように、そこの地域住民の生活は本当に大変なことになっているということでありますし、また農業を営んでいる人たちもできなくなるし、また生態系自体が壊されるというような重要なインフラだと思いますので、このことについても、ぜひとも今、参考にしながら、いろいろなことを備えていくということは大切なことだと思いますので、よろしくお願いをしたいと思うところで ございます。それからもう一点、この台風の時ですね、もう一つ非常に目に留まったのが、尾野理事も新幹線、列車ホテルですか、宿泊されたということをですね、ちょっと雑談の中で話しておりましたら、聞いたところでございます。私どものですね、関係者も本当に大変な目に遭ったということだったんですね。それで、今回の東海道新幹線、そして運転見合わせというようなことで、これだけ止まる、非常にJR各社も大変だったと思いますよ。そのどうですね、判断したらいいのかということを、しかしながら、やっぱりそれがあるわけですよね、この大雨によって止められないことがですね、止めなくちゃいけないことが。それで、列車ホテルで宿泊された方、ちょっとテレビなんかでもやっておりましたけれども、あれが停電まで重なっちゃったら、もうトイレも使えないというようなことでして、冷房も暖房も使えないみたいなことになって、本当に大変な缶詰状態になるということでございますので、このこともですね、今回のこの台風2号が教えてくれた教訓だと思いますので、この辺りのところ、ちょっと対策としてどのように考えておられるのかお聞きしたいと思います。
54:26
はい、お答えをいたします。今回の東海道新幹線の運転見合わせでございますが、まず今ご指摘ございましたように、6月2日に大雨によって午後2時46分ぐらいから一部運転見合わせが始まりましたけれども、事前に例えば計画運休みたいなことができたかという意味においてはですね、やはりあの線上降水帯の降雨量の予測というのはかなり難しいところがありまして、予測値で行きますと、まあ規制値には達しないので運行を止めるというところまではいかなかったというのが実態でございまして、今先生からご指摘がありましたように、結果としてその後大雨が規制値を超えて、次の日までですね、こう止まるという事態になってございます。実際に止まって、ご指摘のように列車ホテルということにもなりまして、いわゆる新幹線の車両につきましては、在来線ですとおっしゃるとおり停電してクーラーも止まるという可能性は非常に高くなるんですが、新幹線の場合はそれ用の電源というのを一応列車の中に持った車両というのを最近増備しておりまして、比較的そういう場合に耐えられるような車両というのを増やしてきているというのはございます。全部ではないのでおっしゃるようなケースというのは起こり得るわけですけれども 、そういったことでJRさん、特に新幹線を持っている各社さんは、そういった場合に備えた増強というのを順次しているような状況でございまして、なるべくそういった事態にも対処できるようにしていっているということでございます。
56:15
しっかり対応策を考えていただきたいと思います。それからちょっと話を変えまして、先日から下野議員も理事も一緒だったんですけれども、赤谷川の権限代行工事及び直轄作房事業完成式ですか、こちらの方に参加をさせていただいたところでございまして、もう6年ですかね。私もちょっと思い出ありまして、どんどん雨がどんどん豪雲になって、その夜は6日ですか、7月29年の7月5日ですね。5日は東京にいたんですよね。そうすると、もうこれ大変な被害が出ているというので、慌ててというか、飛行機に一備に乗ってですね、福岡に帰った思い出があるわけでありますが、当時はですね、もう自衛隊が出動していただいてて、ヘリコプターでいわゆる救助をしているわけですよね。夜、災害が起こっているもんだから、どこに孤立した人がいるのかという、その状況も全くわからない ような状況で、ヘリコプターで救助されているというのがニュースで流れるというようなことで、私も現地にすぐ駆けつけて、いろいろ状況を視察させていただいたところでございますが、それでこの事業はですね、どんなことをまずおやりになったのかということでお聞きしたいと思います。
57:51
お答え申し上げます。筑後川水系の赤谷川流域では、先生ご指摘のとおり、平成29年の九州北部豪雨におきまして、山腹崩壊が同時多発的に発生し、流出した大量の土砂と流木の氾濫により、田口屋のうちに甚大な被害が発生をいたしました。この赤谷川等の復旧にあたりましては、治水対策と流出土砂・流木対策を一体的に検討・整備するための高度な技術力を要したことから、福岡県知事から国土交通大臣への要請を踏まえまして、全国で初めての河川法に基づく権限代行工事と直轄砂防事業を国が実施してまいりました。これにより、赤谷川、大山川、おといし川におきまして、約14キロ区間における稼働拡幅等の整備、30基の砂防塩底等の整備を行い、完成後、本来の管理者でございます福岡県知事へと引渡しを行ったところでございます。
59:00
ありがとうございます。ここ一番の赤谷川をはじめ、もちろん橋もやられましたけれども、そしてまたその後は、また有明海が問題になったということで、この流木の問題がですね、特にここは顕著だったんじゃないかなと、非常に山林も多くて、そしてマサドだったと、まあいうようなことで、この流木の問題で今おっしゃったように、ワイヤーのね、あれなんかも、おやりになっているということでございますが、だから、これもまたその有数市ですか、そういうようなところも設けながらとか、行く他にもその対策を講じていただいたということでございまして、今後ともですね、そういうことをですね、しっかり教訓にしていただいてですね、非常にそういった講じ面もですね、進化できるように、しっかり取り組んでいただきたいと思っているところでございます。それでちょっともう時間もございませんので、一言だけ、その出席者のですね、地元の住民の方の話の中で、まだ帰還してないというか、自宅の方にですね、帰ってない人がいるというようなお話があったので、ちょっと気になったところでございます。私自身もですね、途中で、ちょっと要望を受けまして、いわゆるこれ復興住宅としても仮設住宅ですね、期限がありますんで、いつまでになったら撤去するとか、出ていかなくちゃいけないとか、これが非常に問題になっておると、東日本大震災のときもなってたと思いますが、ここの朝倉の方でもですね、問題になって地域住民の方に呼ばれてですね、何とかならないだろうかと。当時、いろいろ話しさせていただきましたけども、なかなか難しい問題だったと思いますが、今、この仮設住宅にお住まいだった方が、すべて家あるいは小屋住宅等に帰還されているのか、このことをちょっと確かめたいと思います。
1:01:21
お答えを申し上げます。仮設住宅でございますが、ピーク時には415個の応急仮設住宅が提供されておりますが、令和2年3月末には被災者の退去は完了したと承知しております。ご地元の方では、必要個数を把握された上で、令和元年7月に災害公営住宅が福岡県の朝倉市におきまして、60個完成をしているとの報告をいただいております。ただ 、委員からご指摘のありました、仮住まいの方で帰還できておられない方の数というのは、ちょっと把握しておりません。野田国余史君、時間が来ておりますので、おまとめください。そういうことで、非常にこれは、この朝倉だけの問題じゃなくて、全国的にどうしてもその問題になってしまうということでございますので、しっかりまた柔軟な対応ができるような形での改善をお願いをいたしまして、質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
1:03:02
公明党の下野六太でございます。本日は質問の機会を与えていただきまして感謝申し上げます。ありがとうございます。まず冒頭ですけれども、今般の台風2号及びそれに伴う前線の活発化におきまして、大雨によって尊い命が犠牲となりました。中心よりお悔やみを申し上げます。また、負傷された方や被害に遭われました方々に対しまして心よりお見舞いを申し上げます。またさらに行方不明の方がまだおられるとしております。一日も早く救助されることを心より願っております。まず災害時において自力で避難できる方、そして自力で避難が厳しい方、例えば高齢者の方、障害者の方等がおられますけれども、まずは医療的ケア者の支援計画についてですね。医療的ケア実施者に対して災害時におきましてはどのように支援をするように位置づけられているかということをまず問いたいと思います。
1:04:20
お答えを申し上げます。災害時に自ら避難することが困難であり、その円滑かつ迅速な避難の確保を図るため特に支援を要する避難行動要支援者につきましては、ご指摘のありました医療的ケア実施者も含め災害対策基本法におきまして、避難の支援や安否の確認など、避難行動要支援者の生命または身体を災害から保護するために必要な措置を実施するための基礎とする名簿、避難行動要支援者名簿と呼んでおりますが、これを作成することがまず義務づけられております。また、それぞれの避難行動要支援者につきまして、避難先や避難にあたっての支援者等について記載する個別避難計画を作成することが市町村の努力義務とされているところです。