19:34
これより会議を開きます。財政及び金融に関する件について調査を進めます。この際お諮りいたします。要件調査のため、本日参考人として、日本銀行総裁上田和夫君、調査統計局長大谷昭君の出席を求め意見を聴取することとし、また政府参考人として、内閣府給民預金等活用担当室室長小川康則君、厚生取引委員会事務総局経済取引局取引部長品川武志君、金融庁監督局長伊藤豊君、総務省情報通信行政局郵政行政部長藤野正瑠君、法務省大臣官房審議官松井信一君、財務省大臣官房長青木貴則君、市計局次長中村英政君、市経支税局長墨澤人志君、理財局長斉藤充夫君、財務総合政策研究所長江島和彦君、国税庁次長保史也和彦君、文部科学省大臣官房文部科学戦略官鈴木俊幸君、厚生労働省大臣官房生活衛生食品安全審議官佐々木政宏君、大臣官房審議官山本文君、環境省大臣官房審議官張田昭君、大臣官房環境保健部長上野田雅宏君、防衛省大臣官房審議官北尾雅也君の出席を求め説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。(( はい ))御異議なしと認めますよとそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
21:48
理系未精の杖松芳典でございます。今日はですね、ちょっと私の地元というか、東京の多摩のですね、まあ、小平市とか国分市とか、国立市が私の選挙区なんですけども、それを含めたですね、多摩の地域がですね、今、PFASという問題、有機物素加合物、これでに汚染されてきているという、非常に深刻な問題がございまして、今日のNHKのニュースでもやっておりましたし、4月10日のクローズアップ現代、NHKですね、でもやっておりました。この問題からですね、始めさせていただきたいと思います。もともと多摩の地域というのはですね、この地下水がおいしいということで、本当にそこは目立たれてきたわけですけども、それがPFASのですね、風評被害というのも含めてですね、本当にこれは緩和できないと、大きな問題になってまいりました。このPFAS、有機物素加合物、これでですね、まず厚労省の方にですね、これ人体への影響というのは、どういうふうな影響があるのか、まずお聞きしたいと思います。特にですね、この非常にこの、なかなか対外に出なくてですね、3、4年で半減するというように、そういうふうに言われておりますけど、いかがでしょう。
23:22
お答え申し上げます。PFASは先生が御指摘のとおり、有機物素加合物の相性でございまして、その全てで毒性等が明らかになっているわけではございませんが、例えばPFASのうち代表的な物質でございますPFOSにつきましては、免疫系や肝臓等への有害な影響の原因となり得ることが指摘されております。
23:50
まだその影響はですね、具体的にはですね、免疫系に対する障害と言われましたけれども、PFASとか、総称なんでPFORとか、PFOSか、いろいろとあるんですけど、そこは学会の方でも明らかにはなっていないんですか。
24:16
PFASが非常に大きな物質の集団でございまして、その中でPFOSというのが代表的でございまして、かなり科学的知見が集まっている。一方で、なかなかデータがない物質もございます。そういう意味で、現在PFOS、科学的知見がかなり溜まっているPFOSについて、免疫系や肝臓等への有害な影響の原因となり得る、そういうところまで評価されております。
24:58
このPFASというのは、4000種類ぐらいあってですね、これは大変な話だという話になるわけですけれども、多摩の地域でですね、そういった、要するに多摩の地域の方もですね、これは大変だと、アメリカでも大変な状況になっているというのがあってですね、それで自ら市民がお金を出して血液検査をやったんですね。そしたらその結果でですね、全国平均の2倍ぐらいの何かPFASの濃度があったということで、これは大変だなということなんですけれども、こういうのはですね、国で早速ですね、しっかりとこの国が調査をしていく、こうあるべきじゃないでしょうか。
25:52
お答えいたします。現時点ではPFASについては、血中濃度と健康影響との関係を評価するための科学的知見は十分ではないと承知をしております。環境省ではPFASに対する総合戦略検討専門家会議におきまして、様々な科学的知見を踏まえて現在検討をいただいております。専門家による御議論を踏まえ、国民の安全安心のための取組を進めてまいりたいと存じます。
26:26
何かですね、パイロット調査ということでですね、全国で80人とか90人ぐらい調べたという話があるんですけど、それではですね、全く足りないんですね。ですからですね、これ全国規模のモニタリング調査委員会という形でですね、やってると思うんですけど、そういったこの比較分析ができるようなですね、そのくらいのですね、ことをやらないと、これからはちょっと、何かもうほとんどその数十人レベルだったら意味がないと思うんで、これ加盟がかかるかもしれませんけど、そこはですね、後で財務大臣の方に私からもお願いするんですけども、そこは代々的にやっていただけませんか。
27:14
お答えいたします。環境省では今、ご指摘のとおり、一般的な国民の化学物質への曝露量を把握するためのパイロット調査として、化学物質の人への曝露量モニタリング調査を実施しております。この調査の今後の調査規模や期間等につきましては、これまで環境省で行ってきたパイロット調査の結果も踏まえまして、曝露量モニタリングに関する検討会におきまして、有識者の助言を得ながら検討してまいりたいと存じます。
27:48
ぜひよろしく頼みますね、そこは。今、全国で300カ所ぐらい地下水の調査をやられていて、東京で言ってもそのうち80カ所ぐらいやられている。そして多摩地域はどのくらいやられているのかという質問レクチャーで、私も聞いたんですけれども、そこをお答えいただきたいのと、それから地下水の調査だけじゃなくて、土壌の採取とかそういうことについても、本当に総合的に調査していただきたいんですが、いかがですか。
28:31
お答えいたします。多摩地域の地下水につきましては、環境省が東京都から報告を受けている令和3年度の調査結果によれば、29市町村の計46地点で測定が実施され、そのうち11市の17地点で残鉄信市の50ナノグラムパーリットルを超えるP4が検出されております。土壌につきましては、現時点で十分な精度を持った統一的な測定方法が確立していないため、環境省としては、本年度の早い時期に自治体に対して具体的な測定方法をお示しできるよう、作業を進めているところでございます。
29:13
そこもしっかりスピードアップでやっていただきたいと思います。この原因といいますか、汚染源についてなんですけれども、多摩地域で一般に言われておりますのが、横にあります横田基地、特に阿波消火剤というんですかね、あれが大きな汚染源になっているのではないかと。だから基地に入って調査をやるべきじゃないか、こういうことが大々的に言われ始めているわけでございますけれども、その横田基地について、これは防衛省こういった知見を持っていますか。
30:02
お答えいたします。日本国内におきまして、P4ストアはこれまでも様々な用途に使用されてきたと承知していることから、現時点でP4ストアの検出と在日米軍との因果関係について、確たることを申し上げることは困難でございます。防衛省としては引き続き事実関係の把握に努めるとともに、関係省庁及び関係自治体において調査を行う際には、防衛省としても協力してまいります。
30:37
アメリカでP4ストアはすごい大きな関心を呼んでいるがために、特にアメリカにおける米軍と付近の住民との関係が非常に奸役になって、いろいろな交渉が重ねられたというのもあるんですよ。だから在日米軍もそ の辺については、例えば阿波消火薬剤とか、そういう点について、ある程度そこは自分たちも規制をし始めているという話も聞いていますけれども、そこはいかがですか。
31:22
お答えいたします。ご指摘のような取組が米国内に行われているということはお聞きしておりますが、最新の情報について必要な情報提供を要請して受けているところでございます。また国内におきまして、関係省庁においてPFASに関する対応のあり方について検討されていると承知しておりまして、このような動向も踏まえつつ、引き続き米側と議論してまいります。
31:56
もうちょっと情報を委員会に伝えてくださいよ。今私の聞いている範囲では、お宅の防衛省からも聞いているんですけれども、要するにこの泡消化薬剤の切り替えというんですか、PFASを使っていないような、そういうことをかなり交換し始めたと。今これ国内の消防庁なんかでもやっているわけですよ。そういうことも言ってもらわないと、多摩の地域の人がですね、やっぱり横田基地の在日米軍は何か隠しているんじゃないか、そういうことの懸念が生じるわけですよ。そういうことを取り除いていくような、そういう情報を提供しないとだめですよ。
32:45
お答えいたします。交換等の対応でございますが、米側からは原料にPFOSやPFORを含まない、より環境に優しい代替の泡消化薬剤、塩で交換している、順次交換しているところでございまして、2024年9月までに横田飛行場を含む他のすべての施設における、泡消化薬剤の交換作業を完了する計画であるとの説明を受けてございます。防衛省としては引き続き、この交換プロセスを加速するよう求めてまいります。
33:26
そういう情報はですね、本当にみんな神経質になっているので、逐次情報を提供していったり、泡消化薬剤だけじゃなくて、いろんなものですね、このテフロン加工の鉄板なんかもですね、いろいろとそういうことが言われているわけですから、本当にこまめにですね、情報を提供していってください。それが安心を呼ぶんですよ。次に行きますけども、こういった汚染源というふうに明らかになった地域、この今の基地とかですね、基地はまた輪郭半径や、最終的にはわかってないけども、事業所とかですね、そういったことについては、そういう汚染を 止める知事というのはやられているんですか。どのような答弁は。速記を止めてください。速記を起こしてください。
34:44
お答えいたします。水環境におけるPFの暫定基準についてお答えいたしますけれども、今本年1月から専門家会議を設置し、水環境の暫定目標値について、その数値や位置づけについて検討を進めております。国際動向、いろいろ各国でも今いろいろな検討が進められておりまして、国際動向も踏まえて進める必要がありまして、現段階で取りまとめる時期につきましては未定ですけれども、検討結果を踏まえて、国民の安全のために取り組みを進めていきたいと思っております。
35:23
私がお聞きしたのは、いろいろな事業所とか使っている、今、生産も停止をされているんでしょう。そういった原因を除去するような措置をしっかりとやってきているのか、と聞いているわけですけれども、とにかく今、そういった国際会議もあると思うんですけれども、あれはそこでなかったら、日本も積極的に国際会議、提唱するか参加して、そういった知見のシェアというか、そういうことで各国、PFAS問題について、より行政として対応できるようにしておいてくださいね。あとそれから時間がないので、またさらに聞きますけれども、このPFASですか、あるいはPFOS、PFOR、いろいろとありますけれども、この汚染除去とか土壌の回収とか、特に汚染地下水の浄化、汚染物質の除去ですね、あるいは水道水からのPFOS、PFORを取り除くような技術開発というのは、今現状どうなっているんでしょうか。
36:39
お答えいたします。取り除く技術でございますけれども、これ実はいくつかございます。例えば活性炭処理、あとマクロ化、イオン交換樹脂処理といったものがございまして、我が国だとこのうち活性炭処理が実際に使用されています。実際この水道が蛇口ひねたときのことを考えますと、現実的にはその取水、水を取り込むところに一定濃度以上入ってしまうと、この場合はその取水を停止いたしまして、その上で他の水源で取水量調整を行うといったことで、汚染物質の濃度の低減をさせているところです。最後には厚生労働省技術への支援でございますけれども、水道事業者等において、凝集、固めて沈殿、沈めさせているほかといった通常の浄水処理では除去することができないPFOSやPFORに対しては、今年度、 令和5年度から補助金等の制度を拡充いたしました。具体的には粒状、流状化性炭処理施設等の高度浄水処理施設の導入や、大体水源施設の整備を行う場合の費用を新たに補助の対象としたところでございます。こうした形で技術の開発、それの応用、補助といったことを行っているところでございます。
37:51
それでは、今、アメリカなんかは、まさしく国の安全基準というのを、最近、米国の環境保護庁等が、このPFOSについて、国家統一基準案を発表しているわけですよ。今、暫定案が、暫定の基準値を発表されていると思うんですけれども、これ、基本的な統一安全基準を、早急に設けるべきじゃないですか。どなたが答弁されますか。
38:35
お答えいたします。先ほど、環境省の審議官からもお話がありましたけれども、今、国内でどういう検討を行っているかと申しますと、今年の1月に、環境省と厚生労働省で、水回りの関係の基準の議論を始めたところです。また、そもそも、これがどれぐらいのリスクがあるのか、一番最初の冒頭の委員の御質問ですけれども、これは、食品安全委員会がワーキンググループを作って、その検討を行っていると。つまり、リスク評価を行って、それの規制値を今、環境省と厚生労働省で議論している。そのために、EPAだとか、欧州のデータを使おうとしている、そういう状況でございます。
39:12
残念じゃない。国の統一基準をしっかり、早急に設定してください。いよいよ大臣について、申し上げたいんですけれども、今、お話があったとおりですね、やはり調査にしても何にしてもお金が要るんですよ。それで、アメリカなんかは、これも報道されていますけれども、PFAS問題で、1兆4千億円使っているわけですね。これはもう公表されているわけですよ。だから、日本の場合は、ほとんどそこは、きちんとした対応も取られていないがゆえに、予算も少ないんですけど、ぜひそこは、大臣、このPFAS問題をご存知だったと思うんですけど、そして、その予算のときは、しっかりとこれは、まさしく地域の方への健康を害する話なんで、ぜひ対策をとっていただきたい。その決意をお願いしたいと思います。
40:14
PFASにつきましては、今まで新聞の見出しを見る程度の知識しかありませんでしたけれども、今、政松先生と関係省庁とのや りとりを聞きまして、新たな問題意識を持ったところでございます。このやりとりの中でも、関係省庁におきまして、各種調査、あるいは専門家会合による検討が行われているということを承知をいたしました。今後、それらの調査、検討の結果を踏まえて、予算要求がなされるものと考えますが、予算要求があれば、要求内容を踏まえ、来年度予算を編成する過程で、関係省庁としっかりと議論をして対応していきたいと思っております。
41:05
よろしくそこはお願い申し上げます。次に、私がずっと反対をしているインボイス問題についてお話をさせていただきます。消費税の円滑かつ適正な点価の確保のための消費税の点価を阻害する行為の是正等に関する特別措置法。これはちょっと舌を噛みそうな法律ですけれども、これが執行しているんですね。この法律で何かというと、弱い方々が価格点価を消費税を上げていった、あるいは今回免税業者が課税業者にさせられ るという話。それが、例えばみんなで話し合いながら、この課税になるところの負担をみんなで話し合って値段を上げていこうという話をしたときに、これは何だと、独近法違反だと、価格かるてるじゃないかということをやった場合であっても、その違法性を阻却していくという極めて有効な法律が、今は過去2度ほどそれが法案で通っていたわけですけれども、今回はその措置がやられていないんですね。だから、本当に免税業者が、みんなで課税業者になるための価格点価をしようとした場合、これは後で聞きますけれども、こう取りから独近法違反だというふうに言われると。そうしたら、過去そういう救済措置をやってきたのに、今回はその法律を通していなくて、救済措置にならない。ですから、これは何とかそういった方々でも、免税業者が課税業者になるようなときでも、しっかりとそこは救済措置をするべきじゃなかったんでしょうか。大臣、よろしくお願いします。
43:07
消費税点価対策特別措置法、これは先般の消費税引上げ時におきまして、2段階にわたって税率が引上げられた、5から8、8から10という2段階にわたって税率が引上げられた際に制定されたものでありますけれども、当時は、すべての事業者に税率の引上げ分に応じて、一律の価格転嫁の必要性が生ずることから、消費税の円滑かつ適正な転嫁に支障が生じないようにするための特別な措置として、国会に提出されたものであります。そして、当時はそうであったわけでありますが、今般のインボイス制度への移行におきましては、制度移行後も免税事業者であり続ける事業者と課税事業者が混在している場合も多いことが想定される上に、個々の免税事業者によって、課税事業者になった際に必要な転嫁の程度も異なるなど、その影響は個々の事業者によってまちまち、様々であると考えられておりまして、当時のように一律の対応までは必要ないと判断したところでございます。
44:34
これは同僚の桜井議員に対する大臣の答弁だったんですよ。その答弁じゃ不十分なんです。なぜか。要するに混在していると。程度 もそれぞれ違うと。でも私が聞いているのは、それでも救済できない方々をどうやって救済するんだと。価格を変わるという、その汚名を着せられずに、しっかりと救済しなきゃいけない。それはどうやるんだというのが私の質問なんですよ。
45:03
先ほど政府の立場をお話ししたところでありますが、当時は一律の対応をいたしましたが、今回のインボイス移行においておきましては、先ほど先生もお話になりましたとおり、影響、そういうものも事業者によってまちまちでありますので、個別に対応をしようというのが我々の考えでございます。そして、そのためには、困った事業者への支援というものが必要であるわけでありまして、インボイス制度への移行に伴って、課税事業者になった場合に、価格転換ができなければ廃業のリスクがあるのではないかといった、中小、小規模事業者の方々のご心配の声があるということは承知をしておりまして、こうしたご懸念を踏まえまして、中小、小規模事業者の取引について、独近法、下請法等の取扱いの明確化、各事業者団体等への法令遵守要請、書面調査や下請辞免といった取組を通じまして、取引環境の整備に政府を挙げて取組。さらに、令和5年度税制改正において、納税額を売上税額の2割に軽減する3年間の負担軽減措置などを講じることとしております。価格転換ができなくて困るといったご懸念に対しましては、今後とも適切に対応してまいりたいと思っております。
46:40
ちょっともう時間がないんで、一言で口頭に聞きたいんですけど、やっぱりそういう価格を変わるというみたいにやったら、これ土器本位がなりますよね。口頭に一つ答えてください。
46:57
一般論としてのお答えでございますけれども、事業者が共同して取り加工を引き上げるということであれば 、独占禁止法上の不法な取引制限として問題となる可能性があると考えております。
47:08
大臣、だからそういったように、高取りは原則的に立場を崩せないんですよ。独占法の適用がうまく柔軟に、今大臣の言い方ですると、そういった救済措置もできるんだみたいに言っているけれども、個々の事業者から見たら、そうやると高取りから独占法に上げられるんですよ。ぜひ、本来はきちんと抜かれなく、さっきの特別措置法を法律として上げていくべきだったんですよ。それをやらなくて、なめた対応をしたんじゃないかと私は思っているんですね。だから、今からでも遅くないですから、とにかくそういった独占法の違法性を阻却するような、この特別の立法を、ぜひそこはお願いしたいということを改めて申し上げまして、私の時間が終わりましたので、この辺で終わらせていただきます。どうかよろしくお願い申し上げます。
48:26
おはようございます。立憲民主党の野田佳彦でございます。まずは初めて、上田日記総裁に質問をさせていただきたいと思います。質問に入る前に、どなたがやっても困難で大変な仕事を、お引き受けになられたことに、私は心から敬意を表したいと思います。これからの仕事ぶりというものを中止をしていきたいと思います。まずですけれども、今日銀の保有している総資産は約740兆円。4月末現在でありますけれども、GDPの1.3倍であります。とてもこれは正常な中央銀行の姿とは私には思えません。GDPの1.3倍。これだけ大量のETFであるとか国債をため込んでしまった。それをどのように処理していくかというのは、私は大問題だというふうに認識しているんですけれども。3月15日にこの財務金融委員会で、前任の黒田総裁に質問をさせていただきました。質問の直前の記者会見か何かでですね、黒田総裁は日銀による国債やETFの大量購入について何の反省もない。負の遺産だとも思っていないと語られましたので、もうちょっとものの意義をがあるんじゃないかと。特に後を継ぐ人たちの苦しい立場を考えると、この発言は私は撤回すべきではないかということを申し上げたんですけれども。堅く何かえませんでしたね。この発言について、上田総裁はどのようにお感じになれますか。
50:30
お答えいたします。失礼。私から黒田前総裁の発言について直接コメントをさせていただくのは差し控えさせていただければと思います。ただその上で申し上げれば、前総裁は2012年から13年にかけてのデフレリスクが非常に高いような厳しい局面において、こうした国債やETFの大量購入のような、場合によっては副作用があるというような政策についても、デフレ国福という期待さ れる政策効果と比較して、強い決断、意思で決断されたものだと思っております。私としましても政策の効果と副作用、両面をきちんと配りしてバランスのいい政策運営に努めたいと考えてございます。
51:34
さすがに前任者の発言を、とにかくは言えない立場というのはよくわかりますし、よくおもんばかったご発言だと思いますが、別の国会答弁でですね、国債は定量的な大きさの問題という表現をされています。そのとおりだと思います。ETFは、持つ度がいいのかどうかという質的な問題だとおっしゃっています。量と質の問題として捉えていらっしゃると思いますね。私は今日はだから、具体的なあまり言及はなかったんですが、やっぱりその後始末は大変だというご認識を持っていらっしゃるというふうに受け止めさせていただきたいと思います。特にですね、量的な問題としては、早い段階から上田総裁は指摘されていますよね。日経ベリタスという集団員で発行する雑誌があるじゃないですか。そこで、違憲・拓憲というコラムを、総裁はずっと長い間連載をされていました。私はそれを読ましていただいて、その拓憲にいつも関心をし、勉強させていただいていたんですけれども、その違憲・拓憲の中でですね、早い段階と申し上げたのはですね、2015年の8月の段階で、日銀が金利上昇時に抱える福岬村を試算をして、国際買入の限界を意識する必要があるということを、この時点で指摘をされておりました。私はそれから8年たって、あまりにもまさに膨らみすぎてしまったということですので、後始末は本当に大変だというふうに思いますが、タイミングをよく見ながらの金融政策の正常化に、私は期待をしていきたいというふうに思います。金融政策の正常化というのは、やるかやらないかじゃなくて、総裁の任期中、いつ、どの段階でまさにスタートするのかということだと思いますが、それを判断する際には、やはり物価の動向のまさに冷静な見極めというのが大前提になるだろうというふうに思うんです。そこで、ちょっと気になっているのは、今日銀は物価上昇率について年度半ばにかけて高い確率で低下すると、2%を切るというような見通しを持っていらっしゃるんですけれども、本当にそうなのかなと、私 はまだ心にストンと落ちないんですよ。本当かなと、違和感に信じがたいんですね。これはやはり、冷静にこの物価動向の基調を見極めていただきたいと、要請をさせていただきたいと思いますけれども、改めてこの年度半ばに高い確率で低下するという理由をご説明をいただきたいと思いますし、私は上振れする可能性があるのではないかということを懸念を持っていますが、いかがでしょうか。
54:40
昨年来の、まずでございますが、昨年来の物価上昇の背景として一番大きいポイントとしましては、輸入物価が上昇し、それが国内物価に波及してきたという動きがございます。ただ、輸入物価の前年比は、足元ではマイナスに転じているということがございまして、この辺を主なポイントとしまして、例えば4月の私どもの展望レポートでは、中心的な見通しとして、消費者物価の前年比は、今年度半ばにかけてプラス幅を縮小していくというふうに予想してございます。ただし、本田先生が御指摘のように、さまざまな不確定性がございます。特に重要なものとしては、企業の価格設定行動にやや上振れ方向での変化が、物価が上振れするという方向での変化が見えつつある。あるいは、今年の春冬が高い賃金引上げ率で欠出しそうであるというような動きがございます。したがいまして、これらを総合しますと、本年度の物価見通しがどうなるかということについて、例えば先ほど申し上げました展望レポートでも、上振れリスクの方が大きいということを4月に示してございます。その上で、次回のレポートは7月に出すことになりますので、そこに向けて、さまざまなデータや情報を、単年に精査してまいりたいというふうに考えてございます。(( 内容新聞局 )) 単年の精査、お願いしたいと思いますけれども、黒田総裁とは、私もこの財金で随分といろいろなテーマをたくさんやってきたんですが、一言で言うと、その印象というのは、対応が固くなで硬直的だったと思うんです。私は、上田総裁に求めたいのは、柔軟性です。柔軟にしっかりと固定したものの見方ではなくて、臨機応変に対応していただきたいということをお願いしたいと思います。物価動向の見極めと同時に、今後日銀の金融政策を占う上で、重要な動向というのは、やはりアメリカ経済がどうなるかということだと思うんですね。FRBが景気と物価安定の両立で、今まさに苦闘をしていると思いますけれども、景気交代リスクとインフレ残存リスク、両方ある中で、大変難しい舵取りをしていると思うんですが、仮にFRBが金融引き締めから緩和へと移行するような事態になると、私は日銀の金融政策の正常化のタイミングというのを失するようなことになりかねないのではないかと。タイミングの問題を強く意識しながら対応しなければいけないと思うんですが、この点についての総裁のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
57:59
FRBの政策へと、私どもの政策への影響というご質問だと思いますが、仮にFRBが引き締めから緩和へと転じた場合ということでございますけれども、その場合は様々な可能性があるかと思います。例えば、これまでにFRBが行ってきた金融引き締め政策の影響が徐々にうまく出て、アメリカのインフレ率が徐々に望ましい水準に向けて低下していく。その中でインフレ率が低下し、十分したのでそろそろ金利を下げてもいいであろうという動きの可能性もございます。その場合にはアメリカ経済は好調に推移する可能性もかなりあるというふうに思っております。これに対して、何らかの理由でアメリカ経済が不況に陥る、予想以上の厳しい状況になる。そこでFRBが利下げに転じてしまう、利下げに転じることを強い場合によっては強いられるというケースも考えられます。この場合はそういう状況ですので、アメリカ経済は厳しい状況を劣勢しますし、そういうことが世界経済に影響するということかと思います。そうした可能性を含めまして、海外の経済金融情勢が様々な可能性がございます。ですので、それらを総合的に見極めながら、我が国の政策の適切な判断を行ってまいりたいと思っております。
59:49
様々なケースを想定をされていらっしゃるということがよくわかりましたけれども、少なくとも米国が次は利上げするかしないのか、正観をする可能性があって、その次またどうするかよくわかりませんけれども、いずれの時かに利下げが始まったときに、日本はそのときにはやはり金利は引き上げにくい状況になるということは間違いないと思うし、アメリカの金融政策の変更があって、それに欧州が後を追いかける形になって、その状況を見ながら日本の対応が遅れるということが過去にも何回かあったかのように思います。そういうことのないように中止をしながら、対応するときには果敢な対応が必要だと思いますので、そのことを申し上げさせていただきたいと思いますし、これもさっき取り上げたニッケイベリタス意見、宅検の中で、総裁がおっしゃっているんですけれども、2018年の2月、日本の正常化が遅れるといずれ、単独利上げの恐怖に直面しか出ないという表現をされていました。そういう恐怖に直面しないように期待をしたいと思います。最後の総裁に対する質問なんですけれども、今、物価動向と米国経済の動向のお話をしましたが、もう一つ、ある意味日銀の出口戦略の重要な鍵を握っている、というか、現時点では大きなハードルになっているというのは、私は政府の財政運営だというふうに思っているんです。事実上の日銀の財政ファイナンスに依存した政府の財政運営が続く限り は、私は日銀の金融政策の正常化に踏み切るということが、なかなかできにくくなってしまう。低金利断の上の財政運営から脱却しようとする姿勢を政府が持ち始めたときに、要は金融の出口と財政健全化の入り口がセットで一体的に進んでいかないと、その正常化というのは難しいというふうに私は受け止めているんですけれども、この点について財政を直接語りにくいかもしれませんけれども、総裁の御見解をお伺いしたいと思います。
1:02:28
まず私ども、金融政策については、あくまで2%の物価安定の目標を実現し、これを安定的に持続するという観点から行ってまいりたいと思っております。このため、金融緩和政策からの出口の局面において、財政運営の配慮から必要な政策の遂行が妨げられるということはないというふうに考えてございます。一 方で財政運営は政府、国会の責任において行われるものですので、具体的に私からコメントすることは差し控えたいと思いますが、一般論としては、中長期的な財政健全化について、市場の信任をしっかりと確保していただくということは重要であるというふうに考えてございます。その上でさらに申し上げれば、財政政策はどういう姿であるかということを前提に、私ども金融政策を調整してまいりますし、また金融政策の基本的な私どもの考え方も、政府においては、私どもとの間での密接な意思疎通の中で十分了解されているというふうに認識してございます。
1:03:52
一般論からお話しされたところに、私は本質的な問題があるというふうに思っておりますし、意思疎通の問題だけではなく、私は本来もう一回、共同声明というものを練り直した方がいいという立場でありますけれども、改めてこれらのことについては、後日お 伺いをしたいと思います。今日はどうもありがとうございました。ご退出いただいて結構でございます。上田日本銀行総裁、ご退出いただいて結構です。
1:04:25
次に、次元の異なる少子化対策についての質問をしていきたいと思いますが、主に財務大臣に質問しようと思っていたんです。一問だけ、厚労副大臣に質問しようと思ったんですが、これ項目の一番最後においているのでね、せっかく来ていただいて質問しなかったというのは非礼だと思うので、順番を変えて副大臣にお話を聞きたいと思うんですよね。今回はいわゆる子ども未来戦略方針という素案が出てきて、そして骨太の方針の原案にもこれらの記載が出てきているんですけれども、どうやら3.5兆円の財源確保のお話が、税負担はお願いはしない、社 会保険料を上乗せをするのかと思っていたら、そうでもない。これはよくわからない制度設計なんです。そうすると、歳出改革を主として行っていくということが、大きな柱になると思うんですけれども、歳出改革といっても、非社会保障分野の歳出改革は防衛財源に充てることになっていますので、社会保障分野における歳出改革という、子育て支援のための財源を、少子化対策のために財源を確保するということは、自ずと医療や介護に歳出改革の、これを、メスを入れるというかね、これだけの大きな額だと、ナタを入れなきゃいけないんだと思うんです。果たしてそれでできるのかなというのは、私の率直な感想でしたね。65歳以上の高齢者というのは、まだ増えますね。ピークを迎える20年後ぐらいですから、医療介護需要というのは、これからも伸びていくということ。この分野の、例えば看護とか介護の人材確保って、極めて重要じゃないですか。来年度に診療報酬と介護報酬の改定がありますけれども、これを厳しい対応をすると、人材が小だくなるということに、拍手もかかる。などなどね、私は医療介護分野に大ナタを振るうなんてことが、本当にできるのかどうかということに、強い疑問を持っています。これについての、副大臣の御見解をお伺いしたいと思います。
1:06:55
子ども子育て予算の安定財源の確保につきましては、委員もおっしゃっていただいたとおり、まずは徹底した歳出改革等を先行させて、それによる公費の節減等の効果、また社会保険負担軽減効果を活用しながら、実質的に追加負担を生じさせないことを目指すということになっております。また同時に合わせて、経済活性化、経済成長への取組を先行させて、そして経済社会の基盤強化を行う。さらにこれらの取組を行う中で、新たな枠組みを構築する。この方針を示されているところでございますが、歳出改革の具体的な内容につきましては、現段階において決まっているものはないというふうに認識をしております。厚労省としてはこれまでも社会保障改革に取り組んでまいりました。全ての世代で能力に応じて負担し支え合うことによって、必要な社会保障サービスが必要な方々に適切に提供されるように引き続き、給付と負担の見直しに取り組んでいくという考えであります。なお今ご指摘していただきました、医療と介護の人材の確保につきましては、その重要性が増しているところであります。これまで講じてきた各種施策をより一層推進するとともに、適切に対応してまいりたいというふうに思っております。
1:08:10
小泉政権のときに、社会保障費を2,200億5年間続けて削減をするということをやったときに、医療崩壊という言葉が出てきたように、2,200億を削ることによっても大きな混乱がありましたよね。それ以上の社会保障分野における、まさに歳出改革になるわけでしょ。それは相当の確保を持っていなければいけないのに、まだあまり具体的なイメージを持っていないというようなお話でしたけど、果たしてそれでいいのかどうかね。私は、全世代型の社会保障という考え方は賛成です。人生後半の社会保障だけではなくて、人生前半の社会保障も大事だという認識が大事だと私は思っていますよ。それを実現するには、私は基本的には、ベーシックサービス、社会保障全部ほとんどをベーシックサービスとして位置づけて、そして消費税を当てていくということが基本です。だと思います。財源の手当を明確にするということ。それがなかったら、全世代に対するばらまきになると思うんです。全世代のばらまきをしないならば、社会保障分野の中で自撒かないをするということでしょう。それは、これまで世代間で公平から見ると、受益と負担で、受益の方の恩恵が多かった世代に泣いてもらって、もう残り5分になっちゃったんですけど、泣いてもらって、これからの世代に対して、そのサービスを充実していこうという方針にならざるを得ないんですね。今回は、それを選択したんだろうと思いますよ。それはものすごい大変なことだと思います。政治的に。イメージがないというのは、ちょっと心配になりました。心配になったということだけ申し上げて、退出して結構でございます。
1:10:03
では、石田 石田厚生労働副大臣、ご退出いただいて結構です。野田佳彦君。
1:10:08
(野田) 次、大臣に。もう残り5分になっちゃったんで。すいません。十分質問尽くせないかもしれませんけど、今回、子ども金庫というのを作るらしいんですね。名前は可愛らしいじゃないですか。子ども金庫。要は特別会計ですよ。私、これを作るということの意味が、よくわからないんです。特別会計改革をずっと進めてまいりました。ピーク時には30以上あったのを、今3まで絞ったんですね。倒廃後を進めてきて。一番新しい特別会計というのは、東日本大震災のときの復興特改で、これは私のときに作っていますけれども、このときには、所得税、法人税の増税、あるいは日本郵政株の売却など、細かく定めて財源を確保して、30兆円を作っていくという特別会計であって、フルカバー、フルスペックで対応したと思うんですが、今回の子ども金庫というのは、詳細は、これを所管するはずの子ども家庭庁に聞かなきゃいけないんでしょうけど、いわゆる財政運営の責任者としてお聞きしますが、特別会計を作るということで本当にいいのかどうかね。入口の財源の話は、さっき言ったようにもやっとしていて決まっていないし、出口の方も3兆円から3.5兆円と急に増えて、いずるを据えしていない、いるを図っていない、いるを図らず、いずるを据えさずという、私はむちゃくちゃなやり方になってきていると思うんです。私は特 会を作るとするならば、本来はコロナ特会だったらわかるんですよ、コロナ特会。今回骨太の方針で平時に戻すというような表現だけど、ワニの口どこじゃなくて、ワニの上顎がひっくり返っちゃったような状況を戻していくのは大変なんで、ああいう大きな震災なんかがあったときはやっぱり特別会計だと思うんです。あるいはコロナのようなパンデミックが起こったときは、私は特別会計でいいと思うんですが、静かなる有事である少子化対策は、まさにコツコツ一般会計で対応してくるべき問題だったと思うんですが、その辺の財政運営を責任を持つ立場としてのご感想をお伺いしたいと思います。
1:12:28
子ども金庫という特別会計を創設しようということでありますが、その一つのキーワードといいますか、目指すことの一つは、やはり国民の皆さんに子ども子育て政策の全体像、それと費用負担の見える化を進めるという ことが、一つの目的であるわけでございます。ご指摘のとおり、子ども子育て支援のための新たな特別会計をやる子ども資金を創設するということ、これを子ども未来戦略方針の素案において書かせていただいているところでございますが、具体的に申し上げますと、年金特別会計の子ども子育て支援勧奨で実施されている児童手当等の全事業、それから労働保険特別会計雇用勧奨で実施されている事業のうち、育児休業給付、こういう別々に今まで分かれていたものを統合する、それによって先ほど申し上げた見える化を進めることができると考えております。国民の皆さんに対して給付と負担の全体像をわかりやすくするよう見える化を進めるという趣旨を踏まえまして、国家プランで強化する事業が複数の特別会計にまたがる現状を改めまして、これらを統合し新たに1つの特別会計を創設する方が、これら事業を一般会計で経理するよりも望ましいのではないかと、そのように考えているところであります。そしてまた、実際の中身で1つにして何か効果があるのかということでございますが、特別会計につきましては、財政法上、特定の歳入により特定の歳出をまかない、一般の歳入歳出と区分して経理する必要がある場合に限り設置するものとされておりまして、その新設は業格推進法において、事務、事業の合理化、効率化、または財政の健全化に資する場合を除き、行わないものとするとされているところでございます。子ども子育て支援のための新たな特別会計を創設した場合、子ども子育て政策に係る給付と負担の全体像をわかりやすいよう見える化が進めば、子ども家庭庁の下、事務、事業の合理化、効率化や財政資源の有効活用にも資すると考えられることから、子ども均衡の創設が業格推進法の趣旨に沿うものであると考えております。今後、具体的な制度設計に当たりましては、こうした点を十分に意識しながら検討が進められるものと承知しております。
1:15:35
さっきちょ こっと触れましたけれども、財源手当を十分に考えていない、要はイルを図っていない、いずれは3兆円から3.5兆円と制していないというように、私は極めて無責任な枠組みで議論が進んでいるし、結局つなぎ国債を発行するという話ですね。国債は国債ですから、将来世代につけまわしだと私は思いますので、これは厳しくチェックしていかなきゃいけないし、本当は扶養公庁の問題と児童手当の拡充についてちょっと突っ込んだ話をしたかったんですが、時間がなくなりましたので終わります。ありがとうございました。
1:16:44
立憲民主党の福田昭雄でございます。今日はですね、元国税調査官、国税局で10年間、主に法人税担当で調査官として勤務していた大村大次郎氏の著書、消費税という巨大権益についてですね、この中身が本当なのかどうかね、ちょっと確認をしていきたいと思っています。ただし、質問たくさんありますので、まとめて質問しますので、ぜひ政府参考人は簡潔にお答えください。最後に鈴木大臣にはお聞きしますので、ぜひやりとりを聞いていただければありがたいと思っております。まずですね、先ほど申し上げた資料の表紙だけね、皆さんにお配りしてありますけれども、その本はこういう本であります。私もですね、野田委員が言ったようにですね、政府と日元が連携して日本の経済財政をですね、しっかりしていかなくちゃならない、9点は同じでありますけれども、しかし、長所は、目指すべき長所は同じであっても、私と野田委員とは、目指すべき、その、作るべき財源は全く別であります。それをしっかり申し上げたいと思います。まずですね、消費税は公平な税金だという大きな嘘は本当かということでありますが、1つ目は消費税を増税したがる人々がいるって言うんですね。それは財務省や財界、大手新聞社など、消費税を導入したい人々によって、これを下駄玉しく謙虚されてきたと。消費税は国民全体で負担するから公平だと。日本は関節税の割合が低すぎるから、増税するならば消費税というような宣伝を、献伝をしてきたと。こんなことでですね、日本国民の多くの人がね、消費税は必要な税金なのかなと思わされてきたと。こういうことでありますが、消費税を増税したがる人々についてですね、財務省も指摘されているんですが、いかがですか。
1:18:49
お答え申し上げます。消費税につきましては、創設以来、国民が広く受益する社会保障の費用を、あらゆる世代が広く公平に分かち合うという観点から、税率の引上げ等が行われてきたところでございます。消費税の創設やその税率の引上げに際しましては、政府や与党の税制調査会等で議論が行われ、国会でも御審議をいただいて可決していただいたものであり、御指摘は当たらないと考えております。
1:19:25
はい、委員長。局長、そんな長い答弁いりません。そうは思っていませんと答えるとそれでいいですよ。次ですね、二つ目でありますが、これまとめて三点伺います。物品税を廃止して消費税をつくるために言われた嘘は本当かどうかということであります。資料の2をご覧いただきたい と思っていますが、まず第一点、物品税はなぜ廃止されたのか。物品税は宝石やブランド品、自動車などの贅沢品に課税する税金で、消費税に比べれば格段に効率的に公平な税金だったと。なぜ廃止されたのかということでありますが、税務署の職員でさえ、なんでこんなにいい税金廃止してしまうんだということで大変騒いだそうであります。そして二つ目、社会保障のため消費税は不可欠という嘘であります。資料の2をご覧いただきたいと思います。消費税の首都の概念図であります。これ財務省が指導して作っている概念図でありますが、消費税は現在年金医療介護、少子化対策の4経費に令和5年度予算では国分では18兆8千億円兆当てられているというふうに載っております。まだまだ13兆8千億兆足りないとこういうふうに書いてありますけれども、しかしお金に色はついていないのですよ。なんでこれ消費税が社会福祉税にこの4経費に当てられるって証明できるんですか。証明できるかできないか、それだけ答えてください。その次ですね、第3点。社会保障費が財政を圧迫しているという嘘についてであります。日本の財政はですね、1990年代初頭までは非常に安定をしておりました。その当時はまだですね、財政赤字は100兆円を下回っておりました。ところがバブル崩壊以降ですね、90年代に至って公共事業のですね、630兆円ですね、それを投資をしたことによってそのまま赤字財政に転落してですね、どんどんどんどん財政を圧迫してきたのが歴史であります。最近ではね、もちろんコロナとか高齢化も進んで増えてきておりますが、もともとはですね、この公共事業が630兆円、これが実はね、実は日本の財政を圧迫してきたというですね、もともとの理由でありますが、この3点について簡潔に答えてください。
1:21:54
1点目についてお答え申し上げます。消費税が創設する以前の物品税についてでございますが、当時、物品の間での課税の不均衡や不公平の問題が指摘をされておりました。具体的には、物品税は個別に列挙された物品にだけ課税するという仕組みでございましたので、ブラウン管テレビには課税されるけれども、気象テレビには課税されない等々の不均衡が生じており、こういった問題に対応する観点から、消費一般に、広く公平に負担を求める税として消費税が創設されるに至ったものでございます。
1:22:38
2点目、3点目、社会保障関係についてお答えいたします。まず第一点でございますけれども、社会保障と消費税の関係でございますが、消費税法第一条第二項におきまして、消費税の収入は社会保障4経費に充てるということが明記されております。どうやって証明するの、することに。加えまして、予算創造にも同じようなことが書いております。それで、どうやって証明するの。消費税収が社会保障4経費に充てられることを国民の皆様にきちんと実感して説明してもらえることは非常に重要だと思っておりまして、こうした説明をきちんと尽くしていきたいというふうに考えております。第二点でございます。社会保障費が財政を圧迫しているという点でございますけれども、委員御指摘のとおり、1990年代、これは公共事業費が関係費が最初の主な増加要因だったことは事実でございます。他方で、その後ですね、90年度以降から足元までの累計で見ますと、社会保障関係費は最初の主な増加要因でございましたということでございます。以上でございます。
1:23:46
あのね、証明しようがないじゃないですか、お金に色がついてないの。そういう嘘をついちゃ駄目ですよ。で、第四点と五点まとめて伺います。日本の金持ちの税金は欧米より高いという嘘です。これ資料の3をご覧ください。それから、五点。日本の法人税は世界的に高いという嘘であります。資料の4をご覧ください。これまさにですね、消費税を作ってからどんどんですね、まさに所得税が下がっていった経緯が表されております。それから、資料の4はですね、まさに消費税を作ってから法人税がどんどんどんどん下がっていたことが明確に一目瞭然となっております。このことについてですね、こういうふうに下げていったということが、やっぱりですね、日本の財政を悪化させたという認識はありま すか。
1:24:42
お答え申し上げます。まあ、諸外国と比べて、まあ、所得税及び法人税の負担が低いのか高いのかということでございますけれども、まず所得税について申し上げますと、年収が5000万円を超えるような高所得者で比較してみますと、我が国の個人所得課税の実効税率は、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツといった国々よりも高い水準となっているのが実態でございます。また法人税につきましては、成長志向の法人税改革ということで、課税ベースの拡大を行いながら税率を引き下げてまいりましたが、現在主要先進国の中ではドイツと並んで、主要諸国の中では比較的高い部類に入っているということで、ギリギリこの個債的に遜色ない水準になっているというふうに認識をいたしております。
1:25:35
それはあくまでも表面税率じゃないですか。大村君が言っておりますよ。この所得税についても、個人所得税の実質負担率は、日本はなんと7.2%、アメリカは12.2%、イギリスは13.5%、ドイツは12.6%、フランスは10.2%と主要国の中で断トツだと指摘していますよ。それから法人税も、日本の法人税は名目上23.2%でありますが、表面税率ですね。しかし実質上は17%程度だとこう言っております。ですからまさに表面税率だけを比較をして、全く世界的に比べて高いとか、そういうことは理由にならないと思っています。ですから現在、令和3年度の決算では、法人所得は、実は租税特別措置とか、あるいは子会社の域金の不算入とか、そういうことを除けば、なんと法人の所得は全体として99兆円もある。これからマイナス24兆円を引いた、その所得に対して課税をしているんですよ。ですから高いなんていうのは全く嘘です。それではその次に行きます。3つ目でありますが、3つ目は多額の輸出免税完付金はなぜ公表されないのか。資料の5をご覧いただきたいと思います。これですね、令和5年度の予算額を見ていただきますと、国と地方の消費税の収納見込み額はですね、なんと40兆6703億円であります。完付見込み額は10兆6981億円であります。実にですね、先に触れたように、戻し税ですね、完付金は26.3%に上ります。これは誰にとっても嬉しいことなのか、悲しいことなのかですね、皆さんよく判断してみてください。財務省はこれを世界標準だとばかり答えてですね、実は総額さえですね、平成元年分から公表しておりません。何かやましいことがあるんではないかと疑わざるを得ません。大村氏によればですね、輸出大企業はですね、司令税額を実際にはですね、司令先に支払ってないではないのかと、こう言っております。輸出免税完付金を、それで支払ってないのに実は受け取っていると指摘しておりますが、これが本当ならこれ犯罪ですよ。これ大村君が言っております。まさにですね、こういうことはないんですか。
1:28:21
お答え申し上げます。消費税の輸出完付でございますが、消費税の仕組みは売上に係る消費税額から、仕入れに係る消費税額を引くということでございまして、仕入れの税額が超過する場合に完付が起こるわけでございますが、その原因が輸出取引なのか、あるいは単にこの設備投資を行って国内で販売を行った結果、完付が生じたのかということは区分して経理を行うような制度になってございませんので、公表していないということでございます。
1:28:55
局長言っているでしょう。こういうふうに輸出大企業が仕入れるときに消費税をちゃんと払っているか払っていないか、払っていなければ払っていない、あるいは払っていれば払っていると言ってくれればいいんですよ。それだけの話ですよ。何でそんな難しいことを言うんですか。それでは次に四つ目でありますが、四つ目は消費税が日本を衰退させているということであります。これも第一点、第三点までまとめて伺いますけれども、①消費税を増税すれば必ず景気が冷え込む。資料の六でごらんください。これは日銀単管と新金中央金庫の景気を調査を重ね合わせたものです。これを見れば、実は世界経済が激しく動く中で消費税の新設が、あるいは増税が日本の景気をいかに冷え込ませてきたか一目瞭然であります。消費税は一回の支払いでは大した影響はありませんけれども、長期間で見れば確実に家計に影響を与えるものであります。消費税を上げれば消費が冷え込む。実際に今までもそうなってきました。消費が冷え込めば景気が落ち込む。消費税の導入以来ずっと悪循環の繰り返しであります。消費税は確実に国民の懐を痛め経済力を衰退させてきました。第2点、消費税が各社社会をつくるであります。消費税の最大の欠陥の一つは大村君が指摘しておりますが、貧しい人ほど収入における負担率が高くなるという逆進性がある。貯金という逃げ道のない人を狙ってかける税金、それが消費税である。もし消費税が税収の柱になってしまえば、もうなっておりますけれども、今のところもう既になっておりますが、金持ちはどんどん金持ちになって、貧乏人はどんどん貧乏になる。各社社会という言葉が使われ始めたのは消費税が導入されてからである。消費税が導入される前は日本は1億総中流社会と言われていた。各社社会にはいろいろな要因があるが、消費税が一つの大きな要因であることは間違いないと言っております。第3点、消費税は少子高齢化の一因にもなっている。消費税は消費が多い世帯ほど収入における負担割合が大きくなる。それは子育てをしている世帯と言える。子育て世代は児童手当を支給されているけれども、児童手当を受けている子どもは税金の扶養控除が受けられないので差し引きマイナスになってしまう。こんな指摘をしておりますが、これは本当かどうか答えてください。公益財団法人のワンモアベビー応援団の既婚男女3000名に対する2018年のアンケート調査では、子どもが2人以上欲しいと答えた人は全体の約7割に達している。しかしながら74.3%の人が経済的な理由などで2人目の壁があって存在していて産むことができない。さらにサラリーマンの給料はこの20年で20ポイント以上下がっているのに、消費増税や社会保険料の負担増が続いている。少子化のこれが原因になっている。また非正規雇用の男性の既婚者は1割しか、結婚している人は1割しかいない。