19:10
これより、地域活性化・子ども政策・デジタル社会形成に関する特別委員会・厚生労働委員会連合審査会を開会いたします。先例によりまして、私が委員長の職務を行います。地域活性化・子ども政策・デジタル社会形成の総合的な対策に関する件、特にマイナンバー制度等について調査を進めます。質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
19:39
1件の質をお詫びしようとの岡本聡子でございます。本日は質問の機会をいただきありがとうございます。マイナンバーカードのトラブルが後を絶ちません。資料を配布させていただいております。資料1-1から③で、大変申し訳ありません。これ、資料1-③のページで訂正をさせていただければと思います。5月25日のマイナポイントの欄のところで、「大分市長はマイナポイントのご付与について」という書きぶりで書いておりますが、大変失礼いたしました。これ、公金口座のご登録についてということで、この欄ではなくて、1つ左の欄になりますことを訂正をさせていただければと思います。ご覧いただいた中でも、3ページにわたって新聞報道等を拾わせていた だきましたけれども、トラブルの報道が起きております。これ、5月29日までの分しか拾っておりませんので、そこから先も、もう連日連日起きている状況でございます。本日の午前中に、マイナンバー法の関連の法律が参議院で成立してしまいました。本来、やはりデジタルの基盤は、国民の信頼が大前提になければなりません。そして、衆議院のこの法案の審査のときは、ご交付ですとか、今申し上げたこの3ページにわたるような情報というのは、実は衆議院で審議をしていたときは、まだ表に出てきておりませんでした。あえて公表してこなかったのではないかと疑いたくなるような状況でもあります。本来、このマイナンバーおよびマイナンバーカードへの信頼を回復させることがまずありきで、そして、この制度の前提が崩れている状態では、今回、法律自体は成立してしまいましたけれども、本来であれば、やはりマイナン保険証については、1回立ち止まる。それから、全部のデータの点検を終わるまでは、これは進めていかない。そういう姿勢で臨んでいただきたいということを強く申し上げさせていただきます。そして、先にデジタル大臣に伺いますけれども、健康保険組合のミス、システムベンダーのミスと、今までそれから自治体職員の手続のミスという言葉で表現をして、また、住民からの問い合わせに対してもたらい回しという状況が続きました。大分市長は記者会見で、個別の案件で人的エラーなので、デジタル庁は自治体を公表しないと、当時デジタル庁に相談をしたときも、そういう答えを受けています。今回のマイナンバー、それからマイナンバーカード、そしてマイナン保険証、2万ポイントを付与、言い出したり、自治体に交付率の向上、これ、圧力と思われるような、私からすると圧力と思えるような動き、あるいは交付率を競わせたり、一方で健康保険証を廃止して、医療を受けられなくなるのではないかという不安を煽った結果ではないかと思います。併せて、その時期に申し込みが殺到して、人的ミスが起きたという部分も否めないと思います。カード交付には、想像以上の登録、発行作業を集中させた責任、これはやはり国にあるのではないでしょうか。デジタル大臣、お答えください。
23:48
いろいろとご迷惑をかけておりまして、申し訳なく思っております。4つの事案が大きく分けて起きておりますが、その中でコンビニのご交付、これはシステムのエラーで、ほぼ同時に自治体の中の2カ所のコンビニで同じ申請がなされた時に、片方が片方を上書きしてしまうというシステムのエラーでございます。これはマイナンバーカードの普及が進んでいる前は、確率的にほぼそういうことは起こらなかったわけでございますが、これだけ多くの方がマイナンバーカードを使ってコンビニ交付をやっていただけるようになったものですから、そうしたことが起きたということで、これはいわばシステムのエラーが、マイナンバーカードが増えたことによって顕在化したということは言えるんだろうと思います。反対にマイナンバーカードと保険証の紐付けの誤りは、これは保険者が代わるとき、あるいは保険者の中でもその資格が変わるときにデータ登録を誤ったものでございますので、これはマイナンバーカードの普及とは関係のない保険者での登録の度に起きる可能性があった、そういうことですから、マイナンバーカードの枚数とは、普及とはあまり関係がないと言っていいかと思います。それからマイナポイントのご付与、あるいは抗菌受取口座の紐付けの誤りに関して申し上げますと、これは確かに申請が12月末、あるいは今年に入ってのマイナポイントの付与期限の最後に申請数が一気に増えましたが、これは申し訳ないですが、Jリスでのマイナンバーカードの発行能力の上限があるものですから、これは申請数が増えても発行枚数は一定以上増やすことができませんので、申請数が増えた分発行が後ろ倒しに時期がずれるということになっておりまして、発行のところはほぼ一定数で推移をいたします。ですから、申請の集中というよりは、この2つのマイナポイントと抗菌受取口座に関しては、このログアウトをしないまま終わらせてしまったというエラーを防ぐことが、本来マイナポイントではシステムでできておりました。それを使いにくいということでシステムを外してしまった、そこに起因していると思っておりますので、マイナポイントについてはそのシステムを再導入いたしました。また、抗菌受取口座についても、同じようにログアウト忘れを防ぐためのシステム回収を今着手して、6月中にはそのシステムを導入できると思っておりますので、このヒューマンエラーを防ぐためのシステムを入れることができなかった、ここの責任を痛切に感じているところでございます。
27:23
理由は様々かもしれませんが、やはりこのシステムを導入する、それからデータを紐づける、それからシステム自体を直したからという答弁がありましたが、本来システムも自治体が発注をして、ベンダーさんからシステムができての完了確認、これも取った上でシステムを導入しているものですよね。ですので、システムの構築の在り方、これだけ殺到するということも、マイナンバーカードを全国に、それから国民多くに普及するんだという形で旗を振った原因があると思いますし、またデータを付き合わせるとき、私もデジタルに関連する企業に勤めていた経験もありますが、システム同士を付き合わせたりデータを付き合わせたときは、必ずミスというのは起き得ますし、あるいはそこで元々のデータが違っているということも起き得るんです。当然そこは想定をされていたんだと思うんですが、それでもなおこういうことが起きてしまったというところは、改めて責任を痛感していただきたいと思います。そしてデータの再点検を指示した、これ岸田総理が指示をしたという報道がありますけれども、具体的にどのような点検をいつまでに行うのか、それから併せて聞かせていただきます。私はこの際、消えた年期のようにマイナンバーカード、マイナ保険証特別便として登録された情報をご本人に通知をして、ご本人に確認を促してはどうかと思います。いくら行政が直したから大丈夫、直したから大丈夫、今まで対応しました、対応しましたと言った後に、これだけ出てきているということを考えると、行政のデジタル化に対する信頼の失墜を回復するには、そのぐらいのことなんだという扱いをするべきだと思いますが、この点お答えください。
29:37
まず前半の点、4つのカテゴリ、それぞれについてご報告申し上げます。まずコンビニ交付サービスにつきましては、総務省、富士通社、富士通ジャパン社と連携し、システムの提出を伴う一定先期の実施をしているのは、これまでご報告しているとおりでございます。対象自治体は123ございます。6月1日の段階で82団体につきまして、点検が終了いたしました。残り41団体でございますが、すべて停止を伴う一斉点検を受け入れていただいてございます。今の最終的な日程の調整をしてございますので、すべて確定して最後に終わる団体が明らかになったところで、然るべく公表をしっかりさせていただきたいと思います。いずれにせよ、そんな1ヶ月とか2ヶ月とかって伸びる話ではないと思ってございます。それから保険証につきましては、厚労省と連携いたしまして、全保険者の事務処理の点検を行うとともに、登録税化全体に余りがないかどうかの確認も実施してございます。これにつきましても進捗があれば、それに応じて引き続きお知らせをさせていただきたいというふうに思います。