19:34
これより予算委員会第一文化会を開会いたします。私が本文化会の主催を務めることになりました。よろしくお願いいたします。本文化会は、公室費、国会、裁判所、会計検査員、内閣、内閣府、デジタル庁、復興庁及び防衛省所管並びに、他の文化会の所管以外の実行についての審査を行うことになっております。令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算及び、令和5年度政府関係機関予算中、公室費について審査を進めます。
20:15
政府から説明を聴取いたします。池田九内町次長。
20:26
令和5年度における公室費の歳出予算について、その概要をご説明申し上げます。公室費の令和5年度における歳出予算要求額は、67億800万円余でありまして、これを前年度当初予算額73億800万円余と比較いたしますと、6 億円余の現額となっております。公室費の歳出予算に計上いたしましたものは、内定に必要な経費3億2400万円、休定に必要な経費61億2300万円余、後続に必要な経費2億6000万円余であります。次に、その概要をご説明いたします。内定に必要な経費は、公室経済法第4条第1項及び天皇の大位等に関する公室転搬特例法附則第4条第1項第2項並びに、同法附則第5条第2項の規定に基づき、公室経済法施行法第7条に規定する定額を計上することになっております。休定に必要な経費は、内定費以外の休定に必要な経費を計上したものであり、その内容としては、公室の公的ご活動に必要な経費9億6400万円余、公室用財産維持管理等に必要な経費51億5900万円余であり、前年度に比較して6億円余の現額となっております。後続に必要な経費は、公室経済法第6条第1項及び天皇の大位等に関する公室転搬特例法附則第6条第1項の規定に基づき、公室経済法施行法第8条に規定する定額によって計算した額を計上することになっております。以上で、令和5年度公室費の歳出予算要求額の説明を終わります。よろしくご審議くださいますようお願いいたします。以上で説明は終わりました。それでは、ご退席くださって結構です。次に、国会所管について審査を進めます。まず、衆議院関係予算の説明を聴取いたします。
22:53
令和5年度衆議院関係歳出予算についてご説明申し上げます。令和5年度国会所管衆議院関係の歳出予算要求額は、671億8200万円余でありまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、8億600万円余の増額となっております。これは、議案類印刷費等の減額がある一方、主要国会議長会議の開催に必要な経費、給与改定に伴う人件費等の増額によるものであります。その概要をご説明申し上げますと、国会の県能行使に必要な経費として、440億6500万円余、衆議院の運営に必要な経費として、208億2000万円余を計上いたしております。これらの経費は、議員関係の処刑費、事務局及び法制局の事務を処理するために必要な経費でございます。また、衆議院施設整備に必要な経費として、16億7200万円余、民間資金等を活用した衆議院施設整備に必要な経費として、6億1700万円余を計上いたしております。これらの経費は、議事堂本館等の施設整備費、赤坂議員宿舎の整備に係る不動産購入費でございます。このほか、国会予備金 に必要な経費として、700万円を計上いたしております。以上、令和5年度衆議院関係最質予算の概要をご説明申し上げました。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。次に、参議院関係予算の説明を聴取いたします。
24:34
令和5年度参議院関係最質予算について、ご説明申し上げます。令和5年度国会所管参議院関係の最質予算要求額は、409億1000万円余でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、1億1000万円余の原額となっております。これは主に、第26回参議院議員通常選挙の実施に伴う経費が原額となることによるものでございます。その概要をご説明申し上げます。まず、国会の県能行使に必要な経費として、244億3900万円余、参議院の運営に必要な経費として、153億4700万円余を計上いたしております。これらの経費は、議員活動に係る処刑費、並びに事務局及び法制局の所掌事務を処理するために必要な経費でございます。次に、参議院施設整備に必要な経 費として、11億1800万円余を計上いたしております。この経費は、議事堂本館等の施設整備に必要な経費でございます。最後に、国会予備金に必要な経費として、500万円を計上いたしております。以上、令和5年度参議院関係採出予算の概要をご説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。次に、国立国会図書館関係予算の説明を聴取いたします。
26:09
令和5年度国立国会図書館関係採出予算について、ご説明申し上げます。令和5年度国会書館国立国会図書館関係の採出予算要求額は、198億7400万円余でありまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、57億7000万円余の原額となっております。これは主に前年度補正予算第2号に計上されました所蔵資料のデジタルアーカイブ整備に関する経費の増額相当分が減少したことによるものでございます。その概要をご説明申し上げます。第一は、運営に必要な経費でありまして、人件費等99億1200万円余を計上いたしております。第二は、業務に必要な経費でありまして、国会サービス経費、情報システム経費等76億2900万円余を計上いたしております。第三は、科学技術関係資料の収集整備に必要な経費でありまして、10億9000万円余を計上いたしております。第四は、施設整備に必要な経費でありまして、12億4200万円余を計上いたしております。以上、令和5年度国立国会図書館関係歳出予算の概要をご説明申し上げました。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。次に、裁判官、弾劾裁判所関係予算の説明を聴取いたします。
27:54
令和5年度裁判官弾劾裁判所関係歳出予算についてご説明申し上げます。令和5年度国会図書館裁判官弾劾裁判所関係の歳出予算要求額は、1億1820万円余でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと、1,015万円余の増額となっております。この要求額は、裁判官弾劾裁判所における事務局職員の給与に関する経費、および事務処理費、並びに裁判官弾劾法に基づく裁判官の弾劾裁判に直接必要な旅費、および懲費でございます。以上、令和5年度裁判官弾劾裁判所関係歳出予算の概要をご説明申し上げました。よろしく御審議の程お願い申し上げます。
28:50
次に裁判官卒院会関係予算の説明を聴取いたします。
28:59
令和5年度裁判官卒院会関係歳出予算についてご説明申し上げます。令和5年度国会所管裁判官卒院会関係の歳出予算要求額は1億3,531万円余でございまして、これを前年度予算額と比較いたしますと1,082万円余の増額となっております。この要求額は裁判官卒院会における事務局職員の給与に関する経費、卒位事案の審査に要する旅費、およびその他の事務費でござ います。以上、令和5年度裁判官卒院会関係歳出予算の概要をご説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。次に裁判所の所管について審査を進めます。最高裁判所当局から説明を聴取いたします。
30:08
令和5年度裁判所所管歳出予算についてご説明申し上げます。令和5年度裁判所所管歳出予算の総額は3,222億1,700万円でありまして、これを前年度当初予算額3,228億1,400万円と比較いたしますと、差し引き5億9,700万円の減少となっております。次に令和5年度歳出予算のうち主な事項についてご説明申し上げます。まず、司法の体制の充実強化に必要な経費であります。一つ目に裁判事務処理体制の充実を図るため、183億5,600万円を計上しております。その内容について申し上げますと、第一に裁判手続等のデジタル化関係経費として55億6,900万円を計上しております。この中には、民事、刑事、火事の各デジタル化関連経費、情報基盤整備関連経費が含まれております。第二に民事事件関係経費として26億8,600万円を計上しております。この中には、民事調停院手当、専門院手当、労働審判院関連経費等が含まれております。第三に刑事事件関係経費として39億9,100万円を計上しております。この中には裁判員制度関連経費、心身喪失者等医療観察事件関連経費、法定通訳関連経費等が含まれております。第四に家庭事件関係経費として61億1,000万円を計上しております。この中には、火事調停院手当が含まれております。二つ目に、庁舎の耐震化等のための経費として146億3,100万円を計上しております。次は、定員関係であります。事件処理の支援のための体制強化及び国家公務員のワークライフバランス推進を図るため、事務官を39人増員することとしております。他方、政府の定員合理化計画への協力等として70人の減員をすることとしております。なお、この増員等の中には、即期間から事務官への振り返り5人が含まれております。また、近年の事件動向、反時報の重陰状況を踏まえ、反時報を15人減員することとしております。従いまして、裁判所全体で差し引き46人の準元となります。以上が、令和5年度裁判所所管最終予算の概要であります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。以上で説明は終わりました。それでは、ご退席くださって結構です。
33:07
次に、会計検査院所管について審査を進めます。会計検査院当局から説明を聴取いたします。
33:16
令和5年度会計検査院所管の最終予算について、御説明申し上げます。会計検査院の令和5年度予定経費要求額は、158億2400万円余でありまして、これを前年度予算額171億4700万円余と比較いたしますと、13億2200万円余の原額となっております。ただいま申し上げました要求額は、日本国憲法第90条及び会計検査院法の規定に基づく会計検査院の運営及び会 計検査業務に必要な経費であります。次に、その概要を御説明申し上げます。まず、会計検査院の運営に必要な経費として、145億8700万円余を計上いたしております。これは、会計検査に従事する職員等の人件費及び庁舎の維持管理等に必要な経費であります。次に、会計検査業務に必要な経費として、12億3600万円余を計上いたしております。これは、国内外における実地検査等のための旅費及び検査活動を行うためのシステムの開発運用等に必要な経費、並びに検査活動に資する研究及び検査能力向上のための研修に必要な経費であります。以上、会計検査院の令和5年度予定経費要求額の概要を御説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願いいたします。以上で説明は終わりました。それでは、ご体制下さって結構です。ご視聴ありがとうございました
35:34
次に、内閣及び内閣府所管について審査を進めます。
35:42
政府から説明を徴収いたします。松 尾内閣官房長官。
35:48
令和5年度の内閣及び内閣府関係予算について、その概要をご説明申し上げます。内閣所管の令和5年度における歳出予算要求額は1064億4300万円でありまして、これを前年度当初予算額1071億7200万円に比較しますと、7億2900万円の減額となっております。要求額の内訳といたしまして、内閣官房には内閣の重要政策に関する総合調整等のための経費として、967億3300万円、内閣法制局には法令審査等のための経費として10億3000万円、人事院には人事行政等のための経費として86億8000万円を計上しております。次に、内閣府所管の令和5年度における歳出予算要求額は5兆7403億7300万円でありまして、これを前年度当初予算額4兆7285億5200万円に比較しますと、1兆118億2000万円の増額となっております。要求額の内訳といたしまして、内閣府本部には各官の施策における総合的戦略的な企画立案及び施策の的確な推進のための経費として、5752億3400万円、区内庁にはその人件費事務処理のための経費として115億7700万円、厚生取引委員会には厳正かつ実効性のある独占禁止法の運用等のための経費として111億3200万円、警察庁には警察署その付属機関及び地方機関の経費並びに都道府県警察費補助等のための経費として2901億6900万円、個人情報保護委員会には個人情報の保護及び利活用の推進等を図るための経費として34億2500万円、家事の管理委員会には家事の施設の設置及び運営に関する秩序の維持及び安全の確保を図るための経費として36億2500万円、金融庁には金融庁一般行政金融政策推進等のための経費として231億9300万円、消費者庁には消費者の安全安心の確保地方消費者行政の推進等を図るための経費として115億9300万円、子ども家庭庁には子どもの視点に立った司令塔機能の発揮、子どもの健やかな成長の推進等のための経費として4兆8104億2500万円を計上いたしております。以上をもって令和5年度の内閣及び内閣府関係予算の概要の説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。以上で説明は終わりました。それでは御退席くださって結構です。次にデジタル庁所管について審査を進めます。
39:38
政府から説明を聴取いたします河野デジタル大臣。
39:41
おはようございます。令和5年度デジタル庁予算についてその概要を御説明申し上げます。デジタル庁におきましては、デジタル社会の実現に向けた重点計画等に沿ってデジタル化による新しい付加価値を生み出し、誰一人取り残されないデジタル社会の実現を目指すための予算として、デジタル庁所管の歳出予算要求額を総額4951億4700万円計上しております。前年度当初予算額より231億2200万円の増額となっております。以下要求額の内訳について御説明申し上げます。第一にマイナンバーの利活用や貢献受取口座の登録を促進するとともに、デジタル原則を踏まえたアナログ規制の横断的な見直しや、デジタル推進員等の取組を強力に進め、また社会全体のデジタル化の指令等となるデジタル庁の体制強化に必要な経費として、139億5900万円を計上しております。第二にデジタル庁における情報システムの整備運用や、各省庁のシステムを整備するため年間を通じた一元的なプロジェクト管理を実施し、デジタル庁で整備するシステムやネットワーク等の共通基盤の利活用を前提とした、システムの統合・共通化、情報連携を実現するために必要な経費として、4811億8800万円を計上しております。以上、令和5年度デジタル庁予算の概要についてご説明申し上げました。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。以上で説明は終わりました。 それでは御退席くださって結構です。次に復興庁所管について審査を進めます。
41:31
政府から説明を聴取いたします。渡辺復興大臣。
41:37
令和5年度復興庁予算についてご説明申し上げます。復興庁におきましては、第2期復興創生 期間において必要な取組を精力的に進めるため、地震・津波被災地域において被災者支援など、きめ細かい取組を着実に進めるとともに、原子力災害被災地域では、基幹・環境の整備、生活再建など本格的な復興再生に向けて取組、またこれらに加えて、福島はじめ東北地方が創造的復興を成し遂げるための取組を進めるための予算として、東日本大震災復興特別会計に総額5,523億円を計上しております。以下、その主要施策についてご説明申し上げます。第一に、被災者支援については、避難生活の長期化や高級住宅への移転に伴う被災者の心身の健康の維持、住宅や生活の再建に向けた相談支援、コミュニティの形成、生きがいづくり等の心の復興など、生活再建のステージに応じた切れ目のない支援等に必要な経費として、249億円を計上しております。第二に、住宅再建と復興町づくりについては、住まいと町の復興に向けて災害公営住宅に関する支援を継続するほか、住民の安全安心の確保等のために事業を進める必要があることから、災害復旧事業等について支援を継続するために必要な経費として、476億円を計上しております。第三に、産業なりわいの再生については、アル プス処理水の処分に伴う対策として、被災圏への水産に係る加工流通消費対策や、福島県農林水産業の再生、原子力災害被災12市町村における事業再開支援の実施に必要な経費のほか、避難指示解除区域等における工場等の新増設支援等の取組に必要な経費として、339億円を計上しております。第四に、原子力災害からの復興再生については、避難指示が解除された区域での生活再開に必要な基幹環境の整備や、基幹困難区域の特定復興再生拠点の整備、特定復興再生拠点区域外への基幹居住に向けた避難指示解除に向けた取組等を実施するとともに、中間貯蔵施設の整備及び管理運営等を着実に推進するほか、風評不織織及び放射線に関するリスクコミュニケーションの取組の強化に必要な経費として、4,170億円を計上しております。第5に、創造的復興については、単に震災前の状態に戻すのではなく、創造的復興を実現するため、以上の取組に加えて、福島国際研究教育機構の構築、福島イノベーションコース等構想の推進、交付加価値・産地の形成等に係る取組に必要な経費として、236億円を計上しております。なお、東日本大震災復興特別会見においては、復興庁予算に加え、震災復興特別交付税交付金など、1,778億円を計上しており、全体では7,301億円を計上しております。以上、令和5年度の復興庁予算の概要について、ご説明申し上げました。何卒よろしくお願いいたします。以上で説明は終わりました。それでは、ご退席くださって結構です。次に、防衛省所管について審査を進めます。政府から説明を聴取いたします。
46:33
令和5年度の防衛省関係予算について、その概要をご説明申し上げます。令和5年度予算においては、戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中、今後5年以内に、緊急的に防衛力を抜本的に強化するために必要な取組を積み上げ、防衛力抜本的強化元年予算として、新たな防衛力整備計画の初年度にふさわしい内容及び予算規模を確保することとしております。具体的には、将来の防衛力の中核となる分野について、スタンドオフ防衛能力、無人アセット防衛能力等について大幅に予算を増やすとともに、統合防空ミサイル防衛能力、宇宙サイバーを含む領域横断作戦能力、式統制情報関連機能、軌道展開能力、国民保護、持続性強靭性、防衛生産技術基盤等について必要な経費を確保しております。中でも、原油装備品の最大限の活用のため、稼働数や工場や弾薬確保、主要な防衛施設への強靭化への投資を加速するとともに、退院の生活勤務環境の改善もこれまで以上に推進すべく所要料を確保しております。防衛省所管の一般会計歳出予算額は、6兆7,879億円、億6,500万円となり、前年度の当初予算額に比べ1兆4,192億4,000万円の増となっております。継続費の総額は、護衛艦建造費1,184億2,900万円、潜水艦建造費814億1,800万円となっております。また、国家債務負担行為の限度額は、装備品等の購入、武器車両等整備、提供施設移設整備等で7兆8,621億2,700万円となっております。次に、特に重点をいたした施策について、ご説明申し上げます。第一に、我が国の防衛力の抜本的な強化です。隊員の安全を可能な限り確保する観点から、相手の脅威圏外からできる限り遠方において阻止する能力を高め、抑止力を強化するため、スタンドオフ防衛能力を強化します。また、多様化・複雑化する軽空脅威に適切に対処するため、統合防空ミサイル防衛能力を強化します。万が一、抑止が破れ、我が国への侵攻が生起した場合には、スタンドオフ防衛能力と統合防空ミサイル防衛能力に加え、有人アセット、さらに無人アセットを駆使するとともに、水中、海上、空中といった領域を横断して優越を獲得し、非対照的な優勢を確保します。このため、無人アセット防衛能力、領域横断作戦能力及び指揮統制、情報関連機能を強化します。さらに、迅速かつ粘り強く活動し続ける、相手方に侵攻意図を断念させる必要があります。このため、軌道展開能力、国民保護や弾薬、燃料の確保、稼働数の向上、施設の強靭化等の持続性強靭性を強化します。さらに、第2に、同盟国、同志国等との協力です。我が国の安全保障を確保する観点から、米国との同盟関係はその基軸であるとともに、一家国でも多くの国々との連携強化が極めて重要です。このため、日米同盟による共同抑止、対処を強化するとともに、自由で開かれたインド太平洋というビジョンを踏まえつつ、同志国等との連携を推進してまいります。第3に、いわば、我が国の防衛力そのものとしての防衛生産技術基盤です。力強く持続可能な防衛産業を構築するため、予算関連法案として、防衛省が調達する装備品等の開発及び生産のための基盤の強化に関する法律案を提出するほか、新たな利益率の算定方式の導入など、防衛産業を取り巻く様々なリスクへの対処や、防衛産業の販路の拡大等に向けた抜本的な強化策を推進します。また、将来の戦い方に直結し得る分野に集中的に投資するとともに、他国に先駆け、先進的な能力を実現するため、民生生産技術を幅広く取り組むことなどにより、早期の技術獲得・装備化を実現します。第4に、防衛力の中核である自衛隊員の能力を発揮するための基盤の強化です。自衛隊員について、事務官、議官等も含め、必要な人員を確保し、宿舎の建て替えを含め、すべての隊員がいかんなく能力を発揮できる環境を整備します。また、衛生機能について、有事において隊員の生命・身体を救う組織へと変革します。以上の防衛省所管予算のほかに、デジタル庁所管予算339億3300万円が、防衛省関係の一般会計採出予算額として計上されております。これをもちまして、令和5年度の防衛省関係予算の概要の説明を終わります。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。なお、時間の関係もございますので、主催におかれましては、お手元に配付してあります資料を、会議録に掲載されますようお願い申し上げます。この際お諮りいたします。ただいま濱田防衛大臣から申し出がありましたとおり、防衛省所管関係予算の概要につきましては、その詳細は説明を省略し、本日の会議録に掲載したいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。以上で説明終わりました。それでは御大成下さって結構です。(質問者) 質問があります。(質問者) もう一度。(質問者) もう一度。(質問者) もう一度。(質問者) もう一度。(質問者) もう一度。(質問者) もう一度。(質問者) もう一度。(質問者) もう一度。(質問者) もう少し。(質問者) もう少し。デジタル庁所管について審査を進めます。質疑の申し出がありますので順次これを許します。
53:33
自由民主党の斉藤博明です。質問の機会をいただきましてありがとうございます。貴重な時間でありますので早速質問させていただきます。デジタル庁関連でお伺いをいたします。昨年9月に河野デジタル大臣に対して陳情を行わせていただきました。内容は一般社団法人新潟県私立幼稚園認定子ども園協会と一緒に行ったもので、内容は幼児教育、特にその行政に提出する様々な書類の手続のデジタル化ができないかという要望でございました。幼児教育の現場ではですね、その様式がバラバラであったり、そもそも紙での提出を求められていたりですとか、これをですね、当然幼児教育の現場でも電子的にすでに情報はすべて整理しているんですが、わざわざ指定の様式に打ち直し、紙で提出をしているというような実態があります。こうした報告事務をですね、デジタル化してかつ合理化して いくことによって、現場の事務負担を軽減すべきと考えておりますが、河野デジタル大臣の所感をお尋ねいたします。
54:36
ありがとうございます。昨年の訪問、よく覚えております。申請や届出などにおける書面規制を一層していくことは、これは非常に重要だと認識をしております。行政のデジタル化やデジタル技術を用いた業務改善に向けた取組、これはしっかり推進をしているところでございます。これまで、保育所あるいは認定子ども園への入所申請の手続き、これは就労証明書が必要となりますが、昨年の12月2+1、岡田規制改革担当大臣と私で小倉少子化対策担当大臣と議論をさせていただきました。就労証明書の様式の統一化、オンライン化、これを進めていきたいということで、議論の結果、2024年度の入所申請分に間に合うように、内閣府において、この就労証明書の様式を統一化いたします。また、内閣府とデジタル庁が連携をして、企業が就労証明書マイナポータルを通じて、市区町村に直接オンラインで送ることができるように、システムの構築を行うことといたしました。また、昨年の10月閣議後の閣僚懇談会におきまして、各府省庁において企画提供するサービスについては、紙を開催せず、デジタル完結したものを実現し、国民の皆様にとって生活が便利になったと実感いただけるよう、拡大に要請をしたところでございます。幼児教育・子育て支援の分野で、書面での補助金申請報告書の提出などの課題があるのは、よく認識をしておりまして、まずは、この規制手続きを所管する各府省主体的に取り組んでいただきたいと思っておりますが、デジタル庁としても、そういうものを見つけ次第、各府省にしっかり対応するように申し入れをし、また必要な支援をしていきたいと思っております。
56:54
大臣、ありがとうございます。ぜひよろ しくお願いします。幼児教育の現場に行きますと、その円で一番能力のあるベテランの先生が、一生懸命パソコンに向かってバーッと打ち込みをやっているというような場面を多々見ます。それをわざわざ打ち込んで紙で提出して、提出を受けた行政機関はどうしているかというと、また打ち直しているというのが実態だと思います。大臣がおっしゃったとおり、各府省に主体的にやっていただかなければいけないテーマですし、これデジタル化だけで済む話ではないのですが、合理化をぜひ進めていただきたいと思います。ありがとうございます。次に関連してお伺いいたします。紙の提出を求められるという意味では、国の発注業務、受け負いを受託した場合に、事後に大量の紙の提出があるという実態がまだあります。こうした実態を調査して改善するお考えはないか、デジタル庁の所管をお伺いいたします。
57:48
お答えいたします。国の発注業務におきましては、成 果品を納品することが一般的でございまして、その際、使用者などの制約により紙での提出を求めていることがあることは承知してございます。我々デジタル庁におきましては、一般会計の国の情報システム予算につきまして、これをデジタル庁で一括計上をしております。そのデジタル庁での情報システムの調達におきましては、使用書の雛形を作っておりまして、この雛形におきまして、成果品を電子データで求めるようにしておるところでございます。これを原則としているところであります。紙での提出は、事業者への負荷にもつながることから、デジタル庁での取組等を各省へも共有いたしまして、情報システム調達におけるペーパーレス化を関係省庁とともに連携しながら推進してまいる省庁でございます。
58:49
ありがとうございます。提出物、成果物の提出はデジタルを原則としていただくというのを徹底していただきたいと思いますし、また関連して、例えば公共工事なんかで事後に大量の書類の提出が求められているという実態もあります。聞いてみると、既にそれは提出不要ということにはなっているんだけれども、念のため出してくれと。それがダンボール箱2箱分とかですね。そういう実態もあるようでございまして、ぜひ幅広い目線で調査をお願いしたいと思います。次に3点目お伺いをしたいと思います。デジタル化で行政手続きをどんどんスピード化していただきたいのですが、その上で障害になっていると思っている点があります。それは何かというとセキュリティのことなんですけれども、本人認証、これは絶対に必要です。ですけれども、本人認証を過度に求める。例えば、添付書類をいくつか出すようなオンラインの手続きのときに、書類を添付するたびにいちいちパスワードを入れるということが私は合理的なのかどうかというのはちょっと疑問があります。それでデジタル手続きを進めるにあたって、セキュリティと利便性のバランスというのは必要だと思うんですけれども、このあたりはどういうふうにお考えでしょうか。デジタル庁として見解をお示しいただく考えはないかお尋ねします。
1:00:00
お答えいたします。ご指摘のとおり、デジタル改革を進めるにあたっては、行政サービスにおきまして、国民目線に立った利便性の向上の徹底と、行政サービスを安定して安全に提供するといった観点を含めたセキュリティの確保の両立が不可欠でございます。デジタル庁におきましては、情報システムの整備及び管理の基本的な方針を策定しておりまして、これを国、地方、自治体、独法にお示ししているわけでありますけれども、その中に、誰一人取り残されない人に優しいデジタル化の実現のためには、国民目線に立った利便性向上の徹底と、サイバーセキュリティの確保の両立を政府情報システムにおいても実現することが必要と記載しているところでございます。具体的には、サイバーセキュリティを強化するため、システムの設計開発段階からサイバーセキュリティ対策の実装を求める、いわゆるセキュリティバイデザインのアプローチを進めております。この取組は、前提として、まずはリスク評価を実施いたしまして、このリスクに応じたセキュリティ対策を講じることとしています。リスクに応じたセキュリティ対策を講じることで、過度に利便性を低下させず、利便性とセキュリティのバランスを図るところでございます。また、行政手続におけるオンラインによる本人確認の手法に関するガイドライン、このガイドラインにおきましても、認証方式の強度とコスト及び利便性が一般的にはトレードオフの関係にあるため、むやみに上位レベルの対策基準を採用するのではなく、コストや利便性等の多様な観点による総合的な判断が求められるという旨を期待しております。今後とも、利用者視点の行政サービスの提供とセキュリティの確保の両立に努めてまいる所存でございます。
1:01:57
ぜひお願いします。かつて行政機関同士でメールで情報をやり取りするときにジップファイルを送って、別メールでパスワードを送るというのがあって、それも不合理ではないかという話がありましたけれども、ぜひ第三者的な目線で、そういったことについては、普段のチェックをお願いしたいと思います。デジタル庁関連は以上といたしまして、防衛省関連について何点かお尋ねをしたいと思います。まず、次期主力戦闘機の開発につきまして、英国、イタリアとの共同開発を行うというお話を伺いました。概要について簡単に教えていただけますでしょうか。
1:02:34
お答え申し上げます。昨年12月に公表いたしました、次期戦闘機の共同開発は、日本、イギリス、イタリアの3カ国の技術を結集し、コスト等を分担しつつ、将来の航空優勢を担保する優れた戦闘機を開発するものでございます。また、量産機数の増加や、国際的に活躍する次世代エンジニアの育成等を通じまして、我が国の防衛生産技術基盤を維持強化していきます。さらに基本的価値観を共有し、ともに米国の同盟国である日本、イギリス、イタリアの3カ国の協力は、今後何世代にもわたり、両国との幅広い協力の礎になるものと考えております。防衛省といたしましては、2035年度までの開発完了を目指し、3カ国の共同開発を着実に推進してまいりく所存でございます。ありがとうございます。お願いしたいことは全て触れていただきました。感謝申し上げます。我が国、国産も非常にいいのですが、国産でやると、今回の戦闘機で言えば、せいぜい80機とか100機のロットになると思います。それではコストが非常に高くつきますし、またエンジニアの育成ということも触れていただきましたが、国際的な技術の交流を行って、ガラパゴス化していかないということも非常に重要だと思います。ぜひ、この共同開発を実らせていただきたいと思います。2点目にお伺いいたします。航空機、艦船、車両等の調達もそうなのですが、特に維持管理が大きな問題になっています。ここで数字を突然することはいたしませんが、稼働率が低下しているのではないかという懸念も指摘をされています。かといって、正規の自衛官が自前で複雑化、高度化していく装備品の稼働率をキープしていくというのは非常に大変な部分もあると思いますし、部品の調達、半導体もそうですし、部品を普段から揃えておくというのも大変な負担であると思います。そこで、パフォーマンスベースドロジスティックス、PBLを積極的に活用していただきたいと思いますが、お考えをお尋ねいたします。
1:04:59
お答え申し上げます。防衛省におきましては、効率的な維持整備に資する取組として、取得した装備品に係る高い稼働確保のため、維持整備に係る成果の達成に応じて、対価を支払う契約方式、委員御指摘のPBLの拡大を図っているところでございます。平成24年度から航空機を対象としたPBL契約を締結しており、令和3年度から感染用ガスタービン機関のPBL契約を締結するなど、航空機以外にも対象範囲を拡大しているところでございます。今後とも効率的効果的な維持整備を実現するために、費用対効果を検証しつつ、委員御指摘の装備品の稼働向上につながるPBLの適応対象の拡大に取り組んでまいり所存でございます。
1:05:51
ぜひお願いします。米軍なんかではかなりPBLの活用範囲を拡大していると伺いますし、民間事業者に稼働率を向上することによってインセンティブも与え、民間事業者自身が消耗が激しい予備部品をあらたじめ用意していただくとか、そういったことをどんどんやっていただくことによって自衛隊が活動しやすくするのは非常に重要だと思いますし、稼働していないところから部品を取ってきて動かせるものを増やすという、いわゆるともぐい整備ですとか、そんなことが現場で行われないようにぜひお願いしたいと思います。続きまして防衛費の増についてお尋ねいたします。この使い道ですけれども、例えば給与や勤務環境の改善などの隊員の処遇改善ですとか、あるいは基地とか中途のハードの整備ですとか、あるいは被覆等の正面装備品以外の物品にもしっかり予算を投じていただきたいと考えておりますが、見解をお尋ねいたします。
1:07:05
お答えいたします。防衛力の中核は自衛隊員であることから、国家安全保障戦略をはじめとする3文書には人的基盤の強化の施策を盛り込んでおります。隊員の生活勤務環境の改善に 関して、令和5年度予算案においては、宿舎の改修・整備等に約943億円、隊舎・庁舎等の整備に約1,464億円、被覆等の整備に約203億円を計上しており、特に隊員の健康にも直接影響があり、部隊からのニーズも高い、空調に係る経費を大幅に増加させるなど、全体として前年度比2.7倍となる約2,693億円を計上しております。また、官邸やレーダーサイト等で厳しい任務に従事する隊員を含め、J艦の給与面の処遇の向上を図るべく、J艦の調査勤務の実態調査などを行い、適正に処遇していきます。防衛省自衛隊としては、今後すべての隊員が高い指揮と誇りを持ちながら、個々の能力を発揮できる環境を整備してまいります。
1:08:28
ぜひお願いします。他の国の先進国で、志願性をとっている国の現役の軍人の方々の処遇をよく調べていただいて、それに負けないような環境をぜひ実現していただきたいと思います。関連して、今、自衛艦広報制制度というものがあります。最初から二等陸指、空指、海指に認管するのではなくて、まず広報制として採用されて、検証を終えた後に認管するという制度ですけれども、これをやっていますと、自衛艦広報制の間、処遇が低いという問題があります。最初から二等陸指、空指、海指とすべきではないかと考えますが、見解をお尋ねいたします。
1:09:12
お答えいたします。人気聖師となる自衛艦広報制は、自衛艦に認管する前に、基礎的な教育訓練に専念させるため、自衛艦の身分を持たず、自衛艦としての任務を付与しておりません。他方で非人気聖師である一般総広報制は、入隊の時点で自衛艦に認管するため、入隊当初は教育訓練に専念しつつも、自衛艦としての任務が付与されます。人気聖師と非人気聖師は、このような身分の違いから処遇の差が生じております。少子化の進行により、自衛艦等の募集をめぐる環境は、ますます厳しくなることが予想され、特に人気聖師は近年採用計画数に達していない年が生じております。これらを踏まえ、防衛力整備計画において、人気聖自衛艦の魅力を向上する観点から、自衛艦候補制の在り方を見直すこととしております。
1:10:22
ありがとうございます。ぜひ見直して配信していただきたいと思います。自衛艦構成制度は昔からあったわけでもありませんし、また最初は教育訓練に専念するといっても、自衛艦になっていただくことを前提に採用されるわけですから、例えば、自衛艦で採用されてもいきなり戦力になるわけではありませんけれども、自衛艦候補制とは言わないのと同じで、構成制度はぜひ配信していただきたいと思います。リズム的に見ても、拘束で入って警察や消防士との処遇を比べれば、候補制として見ると低いんですよね、給与面でも。ですから、非常に現場で誤解を生じやすい制度となっていると思います。せっかく志をもって自衛隊に入っていただけるわけですから、最初からしかるべき処遇をすべきだということを重ねてお願い申し上げます。次に、今度は退職後のお話です。現役自衛官の方々、自己完結が原則の組織ということで、現役の自衛官が何でも内部業務をやるというのが原則になっておりますけれども、定年が早い自衛官のキャリアパスを安定させるという意味でも、また現役自衛官の力を本来の任務になるべく生かしていくという観点からも、部隊の内部業務、例えば経理ですとか、そういったことについては、退職直後の自衛官になっていただくことが最も合理的ではないかと思います が、この点についてお考えをお伺いいたします。
1:12:01
お答えいたします。少子高齢化の進行により、自衛官の採用環境がますます厳しくなる中、人材の有効活用を一層推進するため、高度な知識・技能・経験等を備えた定年退職自衛官の採任用を進めています。自衛隊の任務の性格上、組織を正常な状態に維持する必要があるため、自衛隊は若年定年制をとっていますが、体力への依存の度合いが比較的低いと考えられる会計業務、人事業務などで採任用を行っており、令和3年度末の時点で1,200名の採任用自衛官が在職しています。防衛力整備計画においては、採任用による退職自衛官の活用を強力に推進するとされているところであり、現在、船舶乗組の一部、航空機操縦業務の一部を採任用自衛官が従事できる業務とする方向で検討を進めています。今後とも、防衛省としては、採任用も含め、人材の有効活用に一層取り組んでまいります。
1:13:14
ありがとうございます。私の地元も中東の地もありますし、新潟県には三自衛隊全て拠点がありますので、OBの方々はたくさんいらっしゃいます。一般の職種においても、ものすごく活躍していただいていますし、援護協力会の方にも、OBの方をどんどん紹介してほしいという依頼があるようですけれども、やはりせっかくこの自衛隊の仕事ができて、なかなかアウトソーシングというわけにいかない仕事がたくさんあるというのは非常によくわかりますので、私はまずは退職直後の自衛官の方には、自衛隊の内部業務を含めて関連する仕事をやっていただくのが一番合理的だと思っています。それがキャリアパスを全部通したときの処遇が、より担っていただいた仕事の重さに見合ったものになっていくと思います。OBの方々は、やはり現場の知識がものすごくありますし、私の今地元でも災害がいっぱいあって、自衛隊の力をお借りする場面もあったのですけれども、災害出動が非常に増えていて、現役、特に若い方々が本来、就職に使いたいような時間も現場に借り出されることがあるというのが実態です。かといって、やはり現役でないと、若い方で ないとできないことがたくさんあるということも非常によくわかりますので、OBの方々の力を活用することで補えるところはどんどん補っていただきたいと思います。その後、一般社会でも活躍していただきたいのですが、それは健康寿命も延びた現在、第2、第3、第4の人生でも十分ですので、ぜひまずはこういう自衛隊の内部業務をどんどんOBの方に手伝っていただくようなことを進めていただきたいと思います。次に、ロシアによるウクライナ侵攻の教訓等に鑑みまして、お伺いしたいことがあります。まず第一点はドローンです。そのドローンが非常に現場で存在感を増しているということがあると思います。また、例えば今中国の気球が問題となっていますけれども、気球のような超高空を超低速で飛ぶ物体を、しかもミサイルは極めて高価なものでありますが、その高価なミサイルで相対的に安価な気球に対処してよいのかどうかということもあると思います。今一つの例ですけれども、要は陸海空それぞれにおいてドローンが活躍する場面が非常に増えてくるのではないかと思いますが、このドローンを増強していくべきではないかということが一点あります。またもう一つ、ウクライナ侵攻の教訓として、第一線、最新ではないとされている、これはウクライナの話なので兵器と申し上げますが、最新鋭ではないとされる兵器が活躍しているという状況があります。これですね、諸外国との連携におきましても、我が国も今中規模の別標で正面装備費の数量は厳格に管理していると思いますけれども、その別標の管理とは別に、旧式化したといっても、直ちに廃棄するのではなくて、一定期間保管すべきではないかと考えますが、この点について防衛省の見解をお尋ねいたします。
1:17:06
防衛省でございます。ご答弁申し上げます。まずはドローンの方から、今般のロシアによるウクライナ侵略等におきまして、無人機が効果的に使用されたことが指摘されております。近年、軍事務援におきます各国の無人アセットの活用が急速に拡大しておりまして、無人アセットを駆使した新たな戦い方への対応が急務となってございます。このため、防衛省自衛隊といたしましては、無人アセット防衛能力を強化することにより、隊員に対する危険や負担を克減しつつ、万一抑止が破られた場合に、非対照的な優勢の確保に資する能力を獲得する必要があると考えてございます。この観点から、今後5年間で約1兆円の経費を計上いたしまして、立海空自衛隊の各種無人アセットを早期に整備し、2027年度までに無人アセットの実践的な運用能力を強化することとしてございます。具体的には、陸上自衛隊におきましては、情報収集機能に加えまして、火力・電磁波による攻撃機能を保持した多様とのUAV、それから海上自衛隊におきましては、攻撃におきます、常時継続的な要場監視に資する対空型のUAV、航空自衛隊におきましては、相手の脅威圏内において目標情報を継続的に収集し得る偵察用のUAVといった無人アセットを整備していくこととしてございます。防衛省自衛隊といたしましては、隊員に対する危険や負担の極限と効果的な任務遂行を両立しつつ、既存の装備体系・人員配置の見直しも考慮しながら、最適な形で無人アセット防衛能力の強化を実現できるよう、火球的に速やかに必要な取組を進めてまいるつもりでございます。また、併せまして、装備品に関する御質問がございます。今般のロシアによりますウクライナ侵略におきまして、ウクライナがその友好国等より提供を受けました旧式の旧ソ連製の兵器などなどを用いまして、ロシアに対し粘り強く戦いを続けております。軽戦能力向上等の観点から、旧式装備品に一定の有用性を認める指摘があることは承知してございます。他方で旧式化した装備品を保管し続けることは、一般的に最新の装備品に比べ、性能が劣るにもかかわらず、稼働状態の維持にコストがかかるといったことから、効率的ではないのではないかという考えもございます。防衛省といたしましては、今般、新たに策定いたしました防衛力整備計画におきまして、軽戦能力の観点からは旧式装備品の保管ではなく、持続性強靭性の強化、これを重視しておりまして、稼働率高度や弾薬燃料確保、防衛施設の強靭化の加速、こういったことを今後5年間の最優先課題とし、計画整備等以外の装備品が最大限稼働する体制の確保、あるいは所要弾薬の早期確保等の取組を着実に進めることによって、これを実現してまいる所存でございます。以上でございます。
1:20:40
ありがとうございます。ドローンについてはぜひお願いします。旧式装備品は確かに他にコストもかかりますし、とはいえ、私は検討していただきたいと思っています。例えば、イスラエルは相当旧式な装備であったりとか、それから、楼閣した敵対勢力の兵器を有効活用して中東戦争を戦いました。そういったことも含めて、ぜひ研究をしていただきたいと思います。我が国は高温多湿なので、保存もコストかかりますから、アメリカみたいに砂漠に置いておくわけにはいかないと思いますので、とはいえ、研究はしていただきたいと思います。最後にお尋ねをいたします。防衛産業からの撤退が非常に大きな問題になっていて、我が国防衛産業の育成という話も出ていますが、私は全てを国産で叶うよりも、優位性を持つ分野では徹底的に純国産と海外輸出に力を入れつつ、そうでない分野、我が国は必ずしも優位性を有しない分野については、共同開発とか海外調達も入れて、ミックスでやっていくべきではないかと思いますが、見解をお尋ねいたします。
1:21:49
お答え申し上げます。委員御指摘の国産化等かどうかという点に関しましては、個別具体的に検討してまいりますが、一般論として申し上げれば、防衛装備品の取得に当たりましては、まずは必要な性能、コスト、スケジュール等の条件を満たした上で、有事の際の形成能力の維持や、閉鎖からの運用維持整備の観点から不可欠なもの、機密保持の観点から外国に依存すべきでないもの、などにつきましては、国内基盤を維持強化する観点を一層重視することは、重要だと思います。一方で、我が国にない高性能な装備品を早期に導入するために、米国からFMS調達等を行うほか、開発コストやリスクを分担しつつ、将来の防衛所要を満たすために、米国や同志国との共同開発を実施することも必要であると考えているところでございます。いずれにいたしましても、防衛産業は、いわば防衛力そのものであり、防衛省といたしましては、将来にわたって必要な装備品を適切に取得できるよう、国内の防衛生産技術基盤の抜本的強化に取り組んでまいり、所存でございます。
1:23:00
時間になりましたので、終了させていただきます。ありがとうございました。
1:23:04
これにて、佐藤博之君の質疑は終了いたしました。
1:23:18
おはようございます。愛媛医医医区の衆議院議員の塩崎昭久でございます。今日はまず、河野大臣にWEB3政策に関する政府の考えについ てお伺いしたいと思います。河野大臣といえば、もう長田町を切ってのインターネットツールでございまして、「初当選1996年」と伺っておりますけれども、確か、近所の方に「国会議員の出社時間は何時なんですか」と聞かれたことをきっかけに、国会議員の活動を分かりやすく説明しようと、メールマガを始められたと伺っております。私も学生時代の頃から、ごま目の剥ぎしり、楽しく読ませていただきました。国会議員がホームページを持つこと自体が珍しかった。あの当時をWEB1.0の時代だとすれば、2007年にAppleのスマートフォンが発売されて、スマートフォンが急激に広がったこの15年間、WEB2.0。そして、数年前からブロックチェーンを使った新しいトークンエコシステムが広がってきたこのWEB3の時代が、今、世界から大きな注目を集めております。自民党においても、昨年10月にデジタル社会推進本部のもとにWEB3PTを立ち上げまして、昨年の12月に中間提言を発表させていただきました。その中で我々が申し上げたことは、実は昨年の中頃にこのWEB3の熱狂と 言われる時代は、一つ転換期を迎えたのではないかということでございます。アメリカの利上げが進んだり、または世界の大手の暗号資産の取引所であるFTXが破綻する、こういったことによって仕様目が変わり、今、世界の暗号資産市場はクリプトウィンターと呼ばれる冬の時代を迎えていると言われております。ただ一方で、我々としては、この世界的な冬の時代というのは、日本にとっては、このWEB3の進化を問い直し、そして新たな革新の芽を育てていく後期ではないかと思っております。まさに疾風に傾走を知る、こういうタイミングではないかと思っております。特に今、FTXの破綻によりまして、各国は規制の強化に追われておりまして、イノベーションを後押しするような政策はなかなか打ち出せない、こういう状況にあります。そうした中で、日本は早くから顧客資産の分別管理を徹底してきた。そのことによって、FTXの日本のお客さんは、今年の2月からもう間もなく返金が受けられ始める、こういう状況にございます。
1:26:10
先日来日しましたアメリカの専門誌コインデスクのエミリー・パーカーさん。
1:26:17
こちらの方は、各国政府がこのクリプトウィンターで身をすくめる中で、日本だけはこのWEB3についてポジティブな姿勢を維持していると、驚きを持って世界に発信をいたしました。世界が今、冬眠をしている中で、世界中のWEB3関係の投資家、企業家の目がこの日本に集まっていると言っても過言ではないと思っております。日本がこの遅れだ分を取り戻すだけじゃなくて、今こそ世界に一歩先んじる、そうした光季がやってきているのではないかと思っております。そうした中で、デジタル庁においても、昨年12月27日にWEB3研究会報告書を発表されました。その中では、ブロックチェーンを用いた新たなテクノロジーがどのような発展を遂げていくか、これはまだ未知数です。こう言いつつも、これまでにない形態での競争が生まれることにより、コンテンツ産業や地域活性化につながっていくことが期待できる、こういうふうに述べておりまして、WEB3推進に向けた環境整備を進めていく、こういったことが謳われております。そこで河野大臣に伺いたいと思います。まさにその細かな政策以上に、政治の決意、政治のメッセージがとても大事な時期ではないかと思っております。今年4月にはG7でデジタル大臣会合を主催される河野大臣に、WEB3分野での今後の日本政府の取組についてお考えを伺いたいと思います。
1:27:50
おはようございます。ありがとうございます。デジタル庁が一応WEB3の政府の司令塔ということになっておりますので、昨年研究会を立ち上げまして、今後の基本的な方向性についての報告書を取りまとめ、また議論の中で出てまいりました、DAO、これもやってみようじゃないかということで、研究会を中心にDAOを組成をして、いろいろとまだそういう議論を続けているところでございます。デジタル庁として自治体あるいは事業者からの相談窓口とい うものをしっかりと作りながら、この世の中の動きを見ていきたいというふうに思っております。ただ、今年の1月にDABOS会議、それからその前後にG7各国に出張をいたしましたが、WEB3という言葉はほとんど出てきませんでした。AIとか量子コンピューターというのが盛んに議論になりました。今、委員からお話がありましたように、このWEB3の熱狂は過ぎ去って、ようやく落ち着いて何が傾向なのかというものがようやく見られることになったんだろうなというふうに思います。アイテムのような、やたらと金額が吊り上がった、陶器的なもの、あるいは詐欺的なもの、これが一層されて根付いていくものは根付いていくんだろうと思いますし、このブロックチェーンの技術を使って、おそらくいろんなトラストというものがこれから発展していくことになるんだろうというふうに思います。私は基本的にこういう新しい技術は、やっぱり民間のアイデアと努力、若干の運というものが物事を前に進めるんだと思っておりまして、政府としてはしっかりと必要な規制をやる、不必要な規制は取り除いていく。また、どっちへ転ぶか分からないものに ついては、どっちに転んでも公平になるようなレベルプレイングフィールドというものを作っていくというのが、政府の使命なんだろうと思っておりますので、今、残念ながらこのWEB3の関係のスタートアップ、日本からシンガポールへ随分移動されてしまったというところがございますが、この税制を改めていく、あるいは様々な規制を適合したものにしていくことによって、この日本の国の中で新しいWEB3のサービス、技術、こういうものがしっかりと根付いて、逆に日本から世界に向けて発展してもらえるように、そこはしっかりと目配りをしていかなければならないと思っております。このWEB3については、もう党が日本の国の中でも最先端の政策の議論をやって、委員にもその先頭に立っていただいておりますので、しっかりとその議論をこれからも注視しながら、電子法として、政府の司令塔として必要なことはしっかりやってまいりたいと思っております。
1:31:14
小野大臣、ありがとうございました。各国政府の中でも、政府の中で駄を作っている国というのはなかなかないんじゃないかと思います。これから税制の点も含めて、しっかりと環境整備を進めていっていただくという、今の小野大臣のお話があって、世界の中でも日本がいち早くクリプトウィンターから立春を迎える、そんな予感がしております。ありがとうございました。さて、WEB3に対するこの強い思いの裏側には、WEB2時代の苦い反省がございます。iPhoneが登場したのは2007年でございました。そこから15年近く経ちまして、今やスマートフォンの保有率は95.3%。私たちは今、1日平均2時間以上スマートフォンで過ごしている、こんな時代になっております。スマートフォン経由の市場規模も爆発的に拡大しておりまして、EC市場は国内で7兆円近く、オンラインゲームなどデジタルコンテンツも2.7兆円、さらにウェアラブル端末や音声スピーカー、どんどん拡大しているのがこのモバイルエコシステムでございます。この巨大なモバイルエコシステムのゲートウェイ、まさに玄関として機能しているのが、このスマートフォンを動かしているモバイルOSと、そしてその上のアプリストア、この2つになっています。ここを通らないとモバイルではビジネスができません。そしてこの玄関をがっちりと押さえているのが、AppleとGoogle、アメリカのIT2社でございます。AppleのiOS、国内では46%のマーケットシェア、GoogleのAndroidは53%、両方合わせれば99%でございます。ほぼ過剰状態となっております。日本の企業が一生懸命、スマートフォン用のアプリを開発して、これを販売しようとすると、App StoreかGoogle Play、ここを通じて販売しなくてはいけません。その場合には、15から30%の高い手数料を、この両者に払わなければいけない、こういう仕組みになっているわけでございます。アプリベンダーからすれば、AppleやGoogleに対して価格交渉力は全くない、こういう状況になっているに等しく、スマートフォンビジネスをしようと思ったら、モバイルOSメーカーのほぼいいねで取引をしなければなりません。こうした市場状況について、今年の2月、厚生取引委員会が、モバイルOS等に関する実態調査報告書を発表されました。この報告書は、大変私も注目しておりま す。そこで、まず、厚生取引委員会に、この競争法上、モバイルOSの過剰状況、どのような問題があるのか、説明をお願いしたいと思います。
1:34:09
厚生取引委員会事務省局 塚田官房審議官
1:34:13
お答え申し上げます。厚生取引委員会が先般公表いたしました実態調査報告書におきましては、ご指摘のモバイルOS市場及びアプリ流通サービス市場につきまして、現状、消費者によるスイッチングが起こりにくく、GoogleとAppleとの間の競争が限定的である点、また新規参入の余地も限定的である点なども踏まえ、Google、Appleがそれぞれ提供するモバイルOS及びアプリストアに対して、十分な競争圧力が働いていないと、このように評価しております。今、説明がありましたが、十分な競争圧力が働いていない状況が、今、日本のモバイルOS環境でも生じております。お手元に資料を配りしています。こちらが今回のモバイルOS等実態調査報告書のポイントですが、ここに示してありますように、モバイルOSというのは、この端末、iPhoneとかAndroid、この端末のレイヤー、その上にモバイルOSのレイヤー、そしてアプリストアのレイヤー、そしてアプリそのもののレイヤー、少なくとも4つの階層構造でできておりまして、GoogleとAppleの2社が、この下から3つの階層をほぼ占めている、こういう状況になっているわけでございます。こうした競争圧力が働いていない状況ということになりますと、まさにベンダーとしては非常に弱い競争環境に置かれるわけでございます。例えば、欧州では、欧州委員会が、Googleがこの自社の検索サービスを使う中で、このアプリを選ぶときに出てくるこの順番、自社サービスの方が優先的に出てくるようにしているのではないか、こうしたことで24億ユーロの制裁金を課す、こうした判断が出たりしております。今回、厚生取引委員会が行っていただいた事業者向けのアンケートの中でも、国内でも3割近いベンダーがアプリ ストアで表示をされる自分のアプリが、もともとのGoogleやAppleの純正のアプリの方が有利に優遇されて表示されているのではないか、こうした不満・不安を表明しているところでございます。また、例えば頻繁な仕様変更がなされれば、こうしたことについても、ベンダー側では非常に大きな負担が発生してくる。しかし、なかなか文句を言うというか、それに従わざるを得ない、こういう力関係になっているわけでございます。さらに言えば、手数料、これについても、ある日突然引き上げますと言われれば、それに従わざるを得ない、こういう力関係があるわけでございます。こうした行動が仮に日本でも行われているとした場合に、こうした行為については、現在のドッキン法上はどのような問題があると言えるのか、厚生取引委員会にお伺いしたいと思います。
1:37:28
お答え申し上げます。厚生取引委員会の実態調査報告書におきましては、GoogleやAppleが十分な競争圧力が働いていないモバイルOS市場やアプリ流通サービス市場における立場を利用して、自社のアプリなどを優遇する行為などについて、ドッキン法上の考え方を整理しております。報告書において挙げられているドッキン法上問題となる恐れのある具体的な行為としましては、先ほど御指摘のありましたとおり、例えば、GoogleやAppleが自らと競合するアプリ提供事業者からの高額の手数料を徴収することや、アプリストアのランキング表示などにおいて、自社のアプリを競合事業者が提供するアプリに比較して、消費者に訴求しやすい位置に表示すること、こういった行為などにより、競合するアプリ提供事業者の取引機会を減少させる場合、また、これらの事業者を排除する場合には、指摘独占や競争者に対する取引妨害などとして、ドッキン法上問題となる恐れがある旨、実態調査報告書において指摘しております。また、同じくご指摘ございましたけれども、GoogleやAppleが事故の取引上の地位が他のアプリ提供事業者に優越している場合に、モバイルOSの使 用変更を頻繁に、かつ十分な準備期間を与えることなく行うこと、また、一方的に著しく高額な手数料を決定することにより、他のアプリ提供事業者に対し、正常な召喚種に照らして不当に不利益を与える場合には、優越的な地位の乱用として、ドッキン法上問題となる恐れがあると、このように整理をしております。
1:39:05
ありがとうございました。まさに今、説明をいただきましたように、例えば、自社優遇を通じた競争者の排除をした場合、例えば、このアプリの優先的な表示をするとか、または、その競争者に不利なアップデートをして、何か競合するサービスを使わせないようにするとか、または、アプリのプリインストール、こういったところで優先的に自分のサービスを使わせる、ブラウザーはこれしかできません、こういった形をとるとか、または、他社のアプリから生成されたデータを自社が使って、自分のサービスを有利に使っていく、こういったことについては、ドッキン法上は、指摘独占、または取引妨害、こういった様々な問題が出てくる行為類型にあたるというふうに、今回の公取の調査報告書では示されております。なかなか、このモヤモヤとしていたモバイルOS市場の競争上の問題について、具体的に例示をして、また、その事業者の声をアンケートの形で拾いながら、今回の問題点を整理したという意味においては、これは大変意義のある調査報告書であるのではないかと思っております。さて、こうした取組について問題となっているのは、日本だけではありません。ご案内のとおり、このiOS、そしてAndroidの過線状況というのは、世界各国で今、課題となっております。先ほども申し上げましたように、EUにおいては、巨額の制裁金がこのベンダーに、メーカーに対して課せられたり、また、米国でも司法省による調査、こういったものが検討されているような報道も出ているところでございます。また、各国においては、この規制のあり方についても、いろいろな見直し、そして強化、こうした取組が行われているところでございまして、日本もそうした海外の取組に遅れないように、負けないように、随時、適時に、規制をアップデートしていく必要があるというふうに考えております。この問題については、内閣府のデジタル資料競争委員会の方でも検討をしていると理解しておりますが、総理、また内閣府の方で、海外のこうした取組について、どのような事例があるか、説明をしていただけますでしょうか。
1:41:51
お答え申し上げます。デジタルプラットフォームをめぐる競争政策上の課題につきましては、委員御指摘ありましたように、その対応につきまして、各国にも活発に検討が進められております。各国におきましては、これまでの競争法による対応ではなかなか限界があるのではないかと、こういった問題意識から一定の行為を義務付けたり、禁止をしたりといった、いわゆる事前規制を含むルール整備が行われ、あるいは検討がなされているところであります。いくつか事例を申し上げます。まず具体的にEUにおきましては、昨年11月にデジタル市場法と呼ばれる法律が発行しております。この法律におきましては、一定の要件を満たすゲートキーパーに指定される大規模なデジタルプラットフォーム事業者は、自社以 外のアプリストアを利用できるようにすることや、あるいはアプリ事業者に対して自社以外の決済課金システムを利用できるようにすること、こういったことなどが義務付けられることとなっております。また、韓国におきましても、2021年9月に自社以外の決済課金システムを利用できるようにすることを義務付ける法律が施行されております。この問題はグローバルに対応する必要があるものと認識しておりまして、各政府ともよく連携をしながら、我が国における対応につきまして検討してまいりたいと、このように考えております。
1:43:19
はい、ありがとうございました。今、EUの事例、そして韓国の事例の紹介がありました。デジタル市場法、ゲートキーパー機能を持つ会社に対してどういう課題、義務付けをしていくのか。また、韓国で行われましたように、決済を外部で行わせるような、そういった取り組みができないのか。やはり日本においても、海外との取り組み、こうしたものの標則を合わせながら、 またしっかりと日本の健全な競争環境を守っていく、そういった取り組みをしていかなければならないというふうに思っております。他方で、このAppleやGoogleが兼ねてより重視しております、セキュリティの問題、そして安全保障、こうした観点も決して我々としては忘れてはならないと思っております。いい加減なアプリや違法なプログラムがスマートフォンに入ってきて、セキュリティが侵されるということがあってはならない。そして、差別的な取扱いをしていない、自社ルールでそういったことをちゃんと守っています。こういった事業者側の良い部分、取り組み、こういったものについても、それなりに評価されることが大事ではないかと思っております。ただ、問題は、こうしたそれぞれのAppleまたはGoogle、そうしたモバイルOS提供者の社内での取り組みが十分に可視化されていない、ここにあるのではないかと思っております。また通常は、こういった場合、例えばアプリベンダーの方から苦情や不満、こういったものが出てくる、そうしたことを通じて取引実態における問題に気づく契機となるわけでございますけれども、少し話を聞きますと、やはりアプリを審査をして認めてもらえるか、これは多分にこのOSサプライヤーの2社の裁量が非常に大きいということで、アプリがこのApp Store とかでGoogle Playで売れなければ、ビジネス的に大変大きな影響を受けてしまう、まさに政策余奪の握られてしまっているアプリベンダーにとっては、なかなか怖くて声が上げられない、こんな声も聞いているところでございます。日本の若いやる気のある企業家の皆さんが、知恵を絞って、そして徹夜を重ねて素晴らしいアプリ製品を発売しても、大地主の機嫌を伺い、そして延々と高い地代を払い続けなければいけない、こんなことでは、次のGoogleやAppleが日本から生まれてくる、こういったことを望むことは難しいのではないか、こういうふうに思っております。やはりそれぞれの取引実態、ここは取引透明化法という新しい法律もありますので、Google、Apple、それぞれからしっかりと報告をしてもらい、透明化を図っていくことも大事ですが、それと同時に、健全な競争環境を取り戻すために、現行法が十分でないなら、これを明確にする新たな法制度も必要ではないかと思っております。公取の報告書の中でも、必要な範囲で法律による制度整備により、担保することが有効であるというふうに記載をされております。内閣府の方での検討の中で、まさにこうした健全な競争環境を取り戻していくための新たな法制度の整備にしっかり踏み込んでいくべきではないかと思いますが、お考えをお聞かせください。
1:47:11
お答え申し上げます。内閣官房においては、モバイルエコシステムにおける競争環境についての評価を現在進めてきておりまして、昨年4月に中間報告を取りまとめ、公表したところでございます。現在パブリックコメントで得られました御意見やヒアリング等を踏まえて、最終報告の取りまとめに向けて検討を行っているところでございます。ご指摘ございましたように、公正取引委員会の実態調査報告書におきましては、実効性を確保するため、必要な範囲で法律による制度整備により担保することが有効との指摘もなされているといったことも踏まえ、内閣官房における競争評価におきまして、競争上問題があるとされる場合には、現行の法的枠組みの制約にとらわれずに実効的に対応することができる方策を検討してまいりたいとこのように考えております。
1:48:04
ありがとうございます。現行法上で対応できない場合には、新しい制度づくりにも取り組むという踏み込んだ回答をいただきました。やはりこれだけ大事な問題でございますので、しっかりそうした形での実効性ある制度づくりが大切なのではないかというふうに思っております。まさに今日振り返りましたように、Web 1.0のこの最初の時代、やはりWindows 95が出てきて、このOSの部分をアメリカのマイクロソフトが握っていく、こういう時代でございました。Web 2.0になって何か局面が変わったかといえば、引き続きApple、そしてGoogle、このプラットフォームの部分が米国の巨大なIT企業によって握られる、そうした中で、その土俵の上で日本の企業はビジネスをせざるを得ない、こうした環境が続いてきたのではないかと思っております。であればこそ、またこの新しくゲームのルールが変わっていくWeb 3.0の時代には、今度こそ日本がそのプラットフォームの一角にしっかりと食い込んでいけるような政府としての取り組み、支援、こうしたものがとても大事ではないかと思っております。そうした部分で河野大臣のますますのリーダーシップに期待したいと思っておりますし、さらにその先、先ほどAIのお話もございましたが、自民党では今年1月にAIプロジェクトチーム、こちらも立ち上げておりまして、チャットGPTであるとか、お絵かきAI であるとか、まさに今この世間を賑わせている新しいAI、新時代といわれるこうした技術についても率先して競争観点から日本の世界に向けて、競争観点から日本の政策立案、こうしたものについて提案をしてまいりたいと思っております。引き続き、こうしたテクノロジーをしっかり日本の経済成長力につなげていけるように取り組んでまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。質問を終わります。ありがとうございました。これにて塩崎明久君の質疑は終了いたしました。質疑応答
1:50:37
次に、公出費について審査を進めます。質疑の申し出がありますので、これを許します。石橋凛太郎君。
1:50:49
おはようございます。自由民主党の石橋凛太郎でございます。本日は久しぶりなんでありますけれども、質問の機会をいただきまして、先輩また同僚の皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。また、日頃より私の活動を地元広島でお支えをいただいております後援会の皆様、支援者の皆様にも心から感謝を申し上げながら、質問に入らせていただきたいというふうに思います。当 局におかれましては、明確な御答弁を賜りますようよろしくお願いいたします。さて、上皇陛下の御上位に際しましては、天皇の大位等に関する公室転搬特例法が定められました。この法律には附帯決議がなされております。附帯決議には、政府は女性みやけの創設など安定的な行為継承のための諸課題について、口読減少の事情も踏まえて検討を行い、速やかに国会に報告するとあります。この附帯決議に関する有識者会議によりまして、令和3年12月に報告書が取りまとめられました。その報告書の中では、口読数の確保を図ることが喫緊の課題であるというふうに記されているところでもあります。現在の口読数の問題、口読数の減少の問題でありますけれども、そこにつきましては、私は大東亜戦争後の占領下における旧みやけの方々の功績離脱の影響が大きいというふうに考えているところであります。そこで本日は、この功績離脱の背景、また当時の事情等につき、事実関係を確認しながら質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。それではまずはじめにお伺いをしたいと思いますけれども、政府がこれまでこの11みやけの功績離脱につき、その事情や背景をどのように答弁をしてこられたのかをお伺いしたいと思います。
1:52:54
お答えいたします。昭和22年10月の功績離脱につきましては、その功績離脱を審議した同年10月13日の公室会議におきまして、議長でありました片山哲内閣総理大臣から、今時戦争が終結しました直後より、後続のうちから終戦後の国内国外の情勢に鑑み、功績を離脱し、一国民として国家の再建に努めたいという御意志を表明せられる向きがあり、国内省におきましても事情をやむを得ないところとしてその御意志の実現を図ることとなり、この後、途中省略いたしまして、これに必要な準備が整いましたので、本日公室会議の議に付することとなった次第でありますと説明されたと承知しておりまして、これまでも答弁を申し上げたところでございます。
1:53:58
御答弁ありがとうございます。今御答弁をいただきましたけれども、私も確認しましたところ、今の御答弁の とおりですね、これまで政府は、もっぱら後続型の御意志の実現によって、御意志の実現を図るという意味で功績離脱を進めてきたということであります。この発言、片山議長の発言の引用ですけれども、決してもちろん間違ってはいないんですけれども、確認をしましたところ、この続きもあるということでありますので、この続きの発言があるということで間違いないでしょうか。
1:54:35
先生、続きを御答弁お願いします。先ほどお伺いいたしました説明の続きとして、片山議長から功績離脱の御意志を有せられる後続は、この後途中省略いたしまして、これらの方々がこれまで喪失を助け、後続として国運の交流に寄与してまいりました実績は誠に大きいものでありましたが、戦後の国外国内の情勢、中んづく新憲法の精神、新憲法による公室財産の処理及びこれに関連する後続費等、諸般の事情からいたしまして、この際これらの方々の功績離脱の御意志を実現いたしますことが適当であるという状況にあると考えられるのであります。と説明されたと承知しております。
1:55:32
今御答弁いただきましたとおり、実は片山議長は功績離脱の理由として、先ほどの最初の答弁の後続型の御意志の実現に加えまして、今御答弁いただいたとおり、戦後の国内外の情勢にも言及をされ、そしてその中でも特に、中んづく新憲法の精神、新憲法による公室財産の処理及びこれに関連する後続費等諸般の事情を理由として挙げているわけであります。そこで次の質問でありますけれども、ここで理由として挙げられております、戦後の新憲法下における公室財産に対して取られた措置について御説明をお願いします。
1:56:22
お答えいたします。戦後、公室の財産に取られた措置、これを3つに分けて申し上げますと、まず1つ目に、公室から各都に増資されていた債費等をぶち切り、昭和22年5月の日本国憲法の施行後は、後続費は国庫から支出されることにしたこと。2つ目は、昭和22年3月末までに、課税対象となる公室財産の約89%に当たる約33億5千万円が財産税等として納付され、公室財産の廃止・縮小がされたこと。3つ目に、日本国憲法の施行により、若干のご私有財産を除く公室財産は国に遺憾され、また全ての公室の費用は予算に計上して国会の議決を経なければならないとされるなど、公室財産の国有化等がされたことがあると承知をしております。
1:57:31
御答弁ありがとうございました。確認ですけれども、各都の債費等の打ち切りがされたということ、また当時の公室財産の約89%に当たる3億9千5百万円余りが国庫に納付をされたということ等々を御答弁いただいたところであります。財産の約89%という非常に大きい金額でありまして、これが納められたということはもちろん、この後続方の生活に対しての影響は甚大であったというふうに容易に想像がつくわけであります。私が一点残念なと思うのが、今まで政府がそういった答弁をして、あまりしてきていらっしゃらないということは少し残念だなというふうに思うわけでありますけれども、今ありましたとおり非常に厳しい措置がとられたということを確認させていただきました。そこでもう一点御質問ですけれども、当時我が国は占領下にございました。GHQの占領下であったわけでありまして、こういう後続費等の処分をするにあたっては占領軍の意向というものがむしろできなかったのではないかな。もちろん占領軍の意向もあったのではないかなというふうに思うわけでありますけれども、そこでこうした措置をとるにつきGHQの方針を示す資料があったのかどうかお示しをいただきたいというふうに思います。
1:59:00
戦後の公室財産に関する連合国最高司令官総司令部GHQの主な覚書といたしまして、昭和20年11月の日本帝国政府は総司令部の事前の許可なく行われた公室財産を含む一切の取引を無効とするために必要な措置を直ちに講じることなどを内容とする公室財産に関する件、いわゆる公室財産凍結に関する司令や、昭和21年5月の公族に対して一切の金銭財物の資を貸し付けをしてはならないことなどを内容とす る公族に関する件、いわゆる公族の財産上その他の特権廃止に関する司令があるとご承知をしております。
1:59:51
今御答弁をいただきましたけれども、やはりGHQの方針もあったということでありますし、また先ほど公室財産凍結に関する司令のところでは、総司令部の事前の許可なく措置をしてはいけないというようなこともあったということであります。ですので、先ほども申し上げましたけれども、この公族離脱におきましては、もっぱら、これまでの政府答弁にはあるとおりの、もっぱら公族型のご意志の実現ということだけではなく、こうした財産の処分、そしてそれによる公族型の生活に対する影響というものも、やはり神をすべきではないかなというふうに私としては思うところでありますし、この試験がない状態において様々なことが、GHQの許可がなければ進められることができなかった当時の状況を思いますと、今を生きさせていただいている日本国民として当時の方々のご苦労に対して非常につらい、やるせない思いを持つような次第でもございます。重ねてでありますが、政府におかれましては、もし今後、またこうした公式離脱の理由や当時の背景等を尋ねられるようなことがありましたら、公族型のご意志の実現ということだけではなく、このGHQの許可を得た上ではありますが、その公族人の処分についてもぜひ言及をしていただいて、当時の情勢を、事情をしっかりと国民の皆様にお伝えをいただくようにお願いをしたいというふうに思うところであります。続けて次の質問させていただきますけれども、この旧十一宮家が公式離脱をされて、その決定間もなくでしょうか、昭和天皇と旧宮家の方々が、当時の週刊誌報道でいうところの、いわゆる最後の晩餐という食事会が開かれたというようなことが報道にあると承知をしております。その中で、その席で昭和天皇が旧宮家の方々に対してお言葉を賜られたというふうに聞いておるわけでありますけれども、そのお言葉がどういったものであったか教えていただければと思います。
2:02:05
昭和天皇実力によりますと、公式離脱した青年以上の元皇族等との昭和二十二年十月十八日の晩餐における昭和天皇のお言葉でございますが、皇族としての皆さんと食事をともにするのは困憂が最後であります。しかしながら、従来の縁庫というものは、今後においても何ら変わるところはないのであって、将来いよいよお互いに親しくご交際をいたしたいというのが私のお願いであります。皆さんもよく私の気持ちをご了解になって、機会あるごとに遠慮なく親しい気持ちでお話においていなさるように希望いたします。であったと承知をしております。
2:02:50
ご紹介いただきましてありがとうございます。昭和陛下から旧宮家旧皇族の皆様に対して食事をともにするのは困憂が今日が最後であるけれども、これからも親しい気持ちでお話においでをいただきたいというようなお言葉があったということを教えていただきました。先ほども申し上げましたけれども、非常にこの、資権が奪われている中でのこうした状況ということを思うと、切ない気持ちにもなりますし、今を生きる日本国民である日本国民の一人として、これからもしっかりとこうしてお支えしなければならないなということを改めて私自身は強く感じさせていただいたところでございます。続きの質問でありますけれども、冒頭申 し上げましたとおり、有識者会議報告でも、後続数の減少ということが喫緊の課題であるというふうに言われておりますので、ここで改めまして、この公積離脱が行われたその前と後、そして現在の公室の構成人数についてお示しをしていただきたいと思います。
2:03:57
お答えいたします。昭和22年10月14日に51方が公積を離脱されましたけれども、当時の公室の方々は離脱前におきましては67方、離脱後は16方でございました。また、現在の公室の方々は17方でございます。
2:04:23
すみません。ありがとうございました。公積離脱の前後で人数が減ってしまっているということでもありますし、また私が確認をした資料のことを申し上げたいと思うんですけれども、当時全体で11みやけ51方の方が公積を離脱をされたと承知をしております。そのうちに、11みやけ51方のうちの26方の方が高位継承資格者でいらっしゃったそうであります。26方は非常に大きい数字だというふうに私は感じたのでありますけれども、この公積離脱に占領軍の意向が、JHQの意向があったということを考えますと、あえてこうした方々を資格者から外したのではないかなというようなことも考えるところであります。有識者会議の報告書におきましては、喫緊の課題である、後続数の確保を図るため、3つの方策を示して、そのうちの2つの方策について、今後具体的な制度の検討を進めていくべきではないかというふうに報告書には記されております。その1つ目の方策は、内進の女王が婚姻後も後続の身分を保持することとすることとあります。そしてもう1つの方策は、後続には今現在認められておりません。養子縁組を可能として後頭に属する男系の男子を後続とすること。これが2つ目の方策として挙げられております。個人的な思いで、大変恐縮ではありますけれども、男系の男子で連綿とつないできた、紡いできた、歴史の重みを考えるときには、また先ほど来申し上げるとおり、我が国主権のない状態で行われた公積離脱等が非常に現在の後続数の減少という問題に大きな影響を与えていることを考えるとき、私としては、公社の養子縁組の案が今後議論の訴状にしっかりと上がっていったらいいなということを思っているところでございます。報告書には、会議のメンバーの皆様が議論に臨 むにあたりまして、歴史や伝統に対する謙虚な気持ちを抱きながら、真摯な慎重な姿勢で臨んだということが書いてありました。また、議論を行うにあたって、歴史や制度に対する正確な知識が必要不可欠だと改めて認識したということも記されておりました。どちらも非常に重要なことだと思うわけでありますけれども、しかしながらなかなか、私たち一般の国民が、正しい歴史の制度等を正確に学ぶ、体系的に学ぶというのは非常に難しいのかとも感じているところであります。それを学んでいこうという気持ちを持ってもらうためには、まずは、御口室に対して親しみを持っていただいたり、また関心を寄せていただくことが大切ではないかと思います。その観点から、現在、口室の広報についてどのような取組をされているのかお答えいただきたいと思います。
2:07:35
お答えいたします。天皇、皇后両陛下、はじめ、口室の方々には、公共における行事や都内や地方の行事にお出ましになりまして、社会の中で弱い立場に至り、苦労をされている人 々にお気持ちを寄せられ、また、社会のために力を尽くされている人々をお願いになるなど、国民に寄り添い、国民と暗くを共にしておられます。国内庁では、省庁でいらっしゃる天皇陛下と皇族方が、お務めを果たされているお姿や、ご活動についての国民の理解が深まることが重要であると考えており、国内庁ホームページの運用や、口室紹介ビデオの制作などの広報や、報道機関への取材機会の提供に取り組んでいるところでございます。今後も、社会の変化なども勘案しつつ、広報の充実に努めたいと考えておりまして、今年4月には広報室を設けることとしております。
2:08:50
ありがとうございます。現在の天皇陛下、また皇族の皆様が地方に行かれたり、公共でのお活動等々をしっかりと広報していただいていることは、本当にありがたいなと思うところでありますし、また、そうした活動の中で私たちに常に寄り添ってくださっている、そうしたお姿を示してくださっているということも非常に心強いなと思うところであるんですけれども、実は1点、お願いといいますか、要望といいますかがございます。申しますのは、今お答えいただいた広報活動に関しましては、主に現在の天皇陛下ご皇族の活動に対しての広報活動だというふうに承知をしておりますけれども、ご承知のとおり、天皇陛下は天照大神の直系の御子孫であります。そしてその起源を神話に求める天皇陛下のご存在というものが、国内庁のホームページ等々ではなかなか見受けられませんし、また残念ながら戦後の我が国の学校教育におきましても、そうした点は十分には子どもたちに伝えることができていないというふうに私は理解をしているところであります。国内庁のホームページでは天皇の経図や歴代天皇陵の案内、また皇室に伝わる文化の紹介等はありましたけれども、今申し上げた肝心の神話に連なるご存在であるという天皇陛下についての、天皇についての説明というものはないように私は見受けました。そこで現在の取り組みを続けていく中で、国民の間に天皇、皇室に対する親しみ、関心はしっかりと育まれていると思うんですけれども、そこにさらにもう一歩深く入っていくために、神話に連なるご存在としての天皇を知っていただくような広報活動、取り組みということもこれから重ねていただきたいということを、これは一点要望をさせていただきたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げたいと思います。次に、拉致問題について一点お伺いをさせていただきたいと思います。昨年、北朝鮮が多くのミサイルを発射したこともそうでありますし、本日ですかね、もうまたミサイルを発射したということがございます。大変、もちろん許すことのできない防空だと思いますし、日本国政府としてもしっかりと、きれんとした態度で対処をしていただきたいことは重ねて申し上げますけれども、この拉致問題というものは言うまでもなく、絶対に解決をしなければいけない、私たち日本人にとって絶対に解決をしなければいけない重要な問題であります。人権侵害であり、また我が国の主権を侵す行為でもありますし、そして何より現在進行形の犯罪だというふうに私は捉えております。強く解決を望むわけでありますけれども、実はこの昨年末に地元の広島で同志の地方議会の先生方、仲間とともに該当活動をさせていただきました。昨年に限らず、都度都度該当活動をさせてもらうわけでありますけれども、それをするたびに感じますのが、やはりこの拉致問題を絶対に風化させてはいけない、啓発がとても重要だということを、該当活動をするたびに強く感じてまいりました。この拉致問題を決して風化をさせることなく、国民一人一人に解決に向けた強い思いを抱いてもらうためには、政府による広報活動、啓発活動というものが必要不可欠であるというふうに考えております。今岸田政権においても最重要課題であるこの拉致問題でありますけれども、この拉致問題の解決に向けた啓発活動につき、現在の取組状 況をお示しいただきたいと思います。
2:12:56
お答え申し上げます。拉致問題の解決のためには、日本国民が心を一つにして、すべての拉致被害者の一日も早い帰国実現への強い意志を示すことが重要であります。国内における啓発については、例えば、毎年全国の教育委員会に対して、アニメ「めぐみ」の教育現場での活用をお願いしております。また、地方公共団体との協賽によりまして、拉致問題啓発舞台劇を開催しております。さらに、SNSを活用した発信の多様化に取り組んでおりまして、令和4年度においては、若年層向け動画広告を作成し、配信したところであります。また、これらの活動に加えまして、中高生を対象とした作文コンクールの実施や、初等・中等教育に携わる教員を目指す大学生を対象とした拉致現場の視察や模擬事業の実施、学校現場における拉致問題に関する理解促進を一層強化することを目的とした教育委員会の指導主事及び教員を対象とした拉致問題に関する研修の 実施等も行っているところであります。拉致問題の啓発については、引き続きどのような手段が有効かとの観点から、啓発活動に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
2:14:30
ご答弁ありがとうございました。様々な啓発活動をしてくださっていることを大変ありがたく心強く思うところであります。しかしながら、なかなか先ほど申し上げていただいた、例えば、めぐみの学校現場の上映等も、私も以前広島で確認をしましたところ、なかなか思うようには進んでいないかなというような感覚も持っているところであります。上映を実施したといっても、実は子どもたちではなく先生だけが見ていたということも、上映ということでカウントされていることも承知をしておりますので、ぜひ一人でも多くの子どもたち、そしてまた子どもたちを育てていく先生方に対してもしっかりとこの問題が重要な問題であるということをお伝えし続けていただきたいと思うところであります。質問は以上でありますけれども、最後に一点、所感を申し上げさ せていただきたいと思います。今日は、ご後続痛の減少の問題について取り上げさせていただきました。私は、日本の国というのは長い歴史伝統を持つ国だと思っておりますし、私はその我が国の歴史伝統の中心にいらっしゃるのが天皇陛下であるというふうに思っています。しかしながら戦後、戦了下以降、さまざまな教育現場等の規制といいますか、戦争政策の結果、子どもたちに我が国の歴史の中心である天皇陛下のことがきちんと教えられていない、伝えられていないということに対して非常に無塾自多な思いを持っている人であります。これからも我が国が綿々とした歴史を受け継ぎ、次の世代に豊かで強い、誇りある日本を伝え続けることができるように、ご後出の問題も大切でありますし、そのことをしっかりと広報していただく、国民の皆様にお伝えをいただくということも重要であるというふうに考えています。後遺傾向、後続数の減少の問題については、議論は国会に委ねられているというふうに理解をしておりますので、私も地元の皆様に送り出していただいた衆議院議員の一人として、これからもこの問題に真摯に取り組み、我が国がこれからも力強くあるように頑張っていきたいということを申し上げまして、私の質問とさせていただきたいと思います。御静聴のことにありがとうございました。これにて石橋委員の質疑は終了いたしました。次に、内閣府所管について審査を進めます。内閣府本部について質疑の申し出がありますので、順次これを許します。
2:17:13
ありがとうございます。自由民主党衆議院議員の坂井安志です。本日はこういった質問の機会をいただきましたこと、心から感謝を申し上げます。私の方から本日は子どもの居場所づくり、居場所について少し御質問をさせていただければなというふうに思います。この居場所についてなんですけれども、今各議員の先生方の地元で子ども食堂であったり、また学習支援を行う場所、こういった場所が非常に増えてきたな、そんなふうに思っているところだと思います。これは善意の広がりであって、ありがたいなという思う一方で、本当にこの社会では厳しい、生活が苦しい、そういった方々が増えてきたな、そんなことを地元で回っていると感じさせていただく次第です。まずこうした厳しい方々の支援をしっかりや らなければいけない、そのように思っておりますが、やはりこういった厳しい方が出ない、社会をつくったり経済をつくっていったり、そういったことがやはり国会議員としては大きな仕事だな、そんなふうに思っておりますが、当然これもやっていかなければいけない、そういったことを前提に踏まえつつ質問をさせていただければというふうに思います。まず子ども食堂、子どもの居場所、やはりこれをしっかり活用してもらえる仕組みを地域につくっていきたいなというふうに思っています。本当に善意での動きでありますから、マーケティングをしっかりやるだろう、また広報をしっかりやるだろう、こういったことまではやはりなかなか手が回らないということも聞いております。よく私にも、もっともっと、大阪くん、宣伝してよ、そのようなこともよく聞くところであります。善意の中でこういったマーケティング広報、本当に苦手という声を聞いておりますので、ぜひとも国の方もこういった支援をお願いしたいなというふうに思っております。備蓄前であったり、いろんな食材、こういったものは回るようになってきました。でもこれをいかに一人一人本当に必要な人に届けていくのか、そういったことがまず問題だというふうに思います。質問といたしますが、まずこの子ども食堂、子どもの居場所、こういった広報の部分、もっともっと国でご支援をいただきたいと思っておりますが、ご質問とさせていただきます。よろしくお願いします。
2:19:34
内閣官房、渡辺子ども家庭庁設立準備室長。
2:19:40
お答えいたします。今、先生から御指摘ありましたように、子ども食堂は子どもにとって単なる食事の場というだけではなくて、大切な居場所ということになっておりまして、その取組を国としても後押ししていくということが大変重要だと思っております。これまでも各府省でこの子ども食堂についてのさまざまな支援の仕組みがございます。まず内閣府におきましては、これは政府の事業としまして、地域子どもの未来応援交付金というものがございます。これを大幅に拡充をいたしまして、子ども食堂をはじめとする支援団体と関係行政機関との地域ネットワークの形成支援を強化しています。この中で先生御指摘のありました、子ども食堂を知っていただくというようなこともしっかりやっているところでございますし、また、個人や企業などの寄附を原始とした子どもの未来応援基金というものがございます。これによる支援等も行っているところでございます。また、併せまして厚生労働省におきましては、支援の必要な世帯の子どもたちを対象とした子ども食堂などへの支援を行います。一人親家庭等の子どもの食事等支援事業などを行っているということを承知しておりまして、こういった各府省のさまざまな支援施策の中で、子ども食堂ということの認知度を高めるといいますか、そういうこともしているところでございます。また、私ども子ども家庭庁準備室におきましては、子どもの居場所づくりというものを進めていこうということで、この4月の子ども家庭庁設立後に、子どもの居場所づくりに関する指針というものを策定することとしております。これに先立ちまして、令和4年度の補正予算におきまして、NPOなどと連携した子どもの居場所づくり支援モデル事業というものを計上しておりまして、各地域におけるモデル的な取組を支援することとしております。こうした取組も踏まえまして、全体の居場所づくりの中で、この子ども食堂ということについてもしっかりと支援をしていきたいと思っております。武坂君 ありがとうございます。さまざまな支援が充実してきたなというふうに、今感じさせていただきました。ぜひともこういった周知広報の部分でも力を入れていただければ大変ありがたいなというふうに思っています。こういった中で、やはり一義的には自治体がしっかりやっていかなければいけないところもあるのかなというふうに思っています。特にこの学校というところに着目したときに、やはり学校現場でどこにどんな子ども食堂があって、ここに行けばどういった支援を受けられるよ、こういったことを子どもたちにもしっかり伝えていくことが必要なんだというふうに思います。学校においては教員の皆様、そしてまたソーシャルワーカー、地域の方々、たくさんの方々が入っていますので、やはりこういった情報をみんなで共有をしながら、子どもたちへのアプローチをしていくことが必要だなというふうに思っています。そんな中で現場の方々と話をしていて、学校にPRをしていきたいんだ、そんな話を受けたときに、学校側ではやはりどんな子ども食堂なんだか、どんなパントリーなんだか、そういったところがわからないと。少し言い方が悪いですけれども、どんな人がやっているのかわからないような不安も感じている、そんな声も聞 かせていただきました。なので、もちろん皆さんしっかりやっている子ども食堂、パントリーなんでしょうけれども、やはり頑張っているところには認定制度までは行きませんけれども、しっかりと自治体なり行政が後押しをする、そういったある意味勲章のようなものをつけながら、ここは大丈夫ですよということを、やはり全体で、社会全体でやっていかなければいけないのかな、そんなふうにも思っております。こういった子ども食堂、まだまだ悩みがあるというふうに聞いているんですけれども、これが食材の置き場であったり、また場所であったり、やりたくても借りるお金がない、このような声もたくさん聞いております。自治体から見れば空き家対策にもつながっていくでしょうし、もちろん子どもに対する直接的な支援、これにもつながっていくので、私はこういった場所の支援もしっかりと自治体なり国なりがやっていくべきではないか、そのように考えております。貧困対策も含め、子どもの居場所として大変役立っておりますが、こういった運営面への支援、ちょっと重なる質問かもしれませんが、もっともっとしていただきたいと思います。質問とさせていただきます。よろしくお願いします。
2:24:26
先ほどもご答弁申し上げましたとおり、現行でも様々な支援の仕組みがございますが、私ども子ども食堂も含めました、子どもの居場所への支援の在り方ということを、今、調査研究事業も行っておりまして、実際、こういう居場所づくりを継続的に進めていくために、先生がご指摘のありましたまさに物理的な場所ですとか、あるいは、様々な支援をコーディネートする人材の確保の必要性とか、どういった形で子ども食堂も含めた居場所を継続的に実施できるのかということを、様々な課題の今、洗い出しといいますか、そこをやっておるところでございます。年度内にも報告をまとめることにしておりまして、これをもとに、来年度以降、先ほど申し上げました居場所づくりの指針も作っていきますので、そうした中で、こういった活動が継続的に進めていけるために、どういった形で支援をしていくのか、どこに支援をしていくのがいいのかということも含めて、し っかりと検討していきたいと思っております。
2:25:34
はい、すみません。ありがとうございます。いろんな支援があって、それを来年まとめられるということですので、そういったものができあがったら、私もそれをもって、いろんなところに広報していきたいというふうに思いますし、本当に善意で頑張っているのに、やはり運営が苦しい、続けられないというところが出ないように、しっかりと後押しをしていければというふうに思います。続きまして、子どもの居場所で、放課後子ども教室、これも重要な子どもの居場所だなというふうに思っています。今は、とも働きが当たり前の社会になってきています。ですので、預けられる場所、これがまた放課後の校舎というものもしっかり活用していくべきだろうというふうに思っています。学童保育というものもありますけれども、私の地元の学童保育も入りきらなくて、新しい建物がいくつも建っているような状況で、何でそんなに必要なのかなというのを感じさせていただいています。先生の方に質問をしに行ったら、言われたのは、学童というのはちょっと管理が違うからわからないという先生もいたんですよね。学童に誰が入っているのかということも知らない、こういったケースがよくありました。新しい校舎をわざわざ建てるんだったらば、現在ある空いている教室、放課後なんて人がいないんですから、それをもっともっと活用すべきじゃないか、そういうふうに思っている中で、やはりもうこの管理者が違う。そしてまたアウトソーシングをしているから、業者さんがやっているからわからないという、そんなような状況になってしまっている。そういったところでご質問なんですけれども、学校の管理者、あと学童保育の管理者、これを分けなければいけないものなのか、そしてまた学童保育の受入れの際、学校の校舎、校庭を使ってはいけない、こういった決まりがあるのかどうか、現状を教えていただければと思います。
2:27:33
お答えいたします。まずお尋ねの学校の校舎や校庭を放課後児童クラブ、学童保育でございますが、活用することでございますが、こちらは可能となっております。平成30年に文部科学省と厚生労働省として作成いたしました新放課後子ども総合プランでは、安全安心な居場所を確保するため、余裕教室等の学校施設を活用した放課後児童クラブ、いわゆる学童保育の実施に取り組むということにしておりまして、令和4年5月現在で53.1%が学校の余裕教室や校庭などの学校室内で実施をされているところでございます。またお尋ねの2点目の、学校と放課後児童クラブの管理運営上の責任という点でございますけれども、放課後児童クラブが学校施設を活用する場合には、学校と放課後児童クラブとの間で、管理運営上の責任の所在を明確にするということで、現場の実態に応じた円滑かつ柔軟な対応が可能になってまいります。そこで、文部科学省では、厚生労働省との連盟で、令和元年に関係部署間での取り組みが行われやすくするように、協定書の雛形を示しておりまして、全国の地方公共団体に通知をしているところでございます。文部科学省といたしましては、関係省庁と連携いたしまして、各自治体や学校現場において 、教育関係者と福祉関係者の協議を促すということによりまして、学校施設の活用を一生推進をしてまいります。小坂誠一君 ありがとうございます。ぜひとも連携は非常に重要だと思いますので、多分国の方が通達を一生懸命やられていると思いますが、なかなか現場がついていっていない部分もございます。ぜひとも後押しをしていただければと思います。一つ事例なんですけれども、私の地元、埼玉県は新座市で、ここをフレンド事業というものをやっています。全小学校でやっているんですけれども、子どもの居場所をつくっているこういった取り組みなんですが、放課後のこの空いたところを利用して、子どもたちが自由に遊んでいます。自由といっても、地域のおじさんおばさんたちが入ってきて、時には宿題を教えていったり、時には外で思いっきりかけて遊んだり、そのようなことをしています。地元のお母さん方に聞くと、こういった事業があって本当に助かると。このここフレというのは、1年中開いていて、1年間で何回でも使っていいものになっています。経験交流活動、こういった機会もたくさんありますし、地域社会の中で豊かな経験がある人たちもいっぱい集まってきておりますし、毎日毎日50人から100人ぐらい、いつもこのここフレを利用している状況になっています。こ れ1個です。1個でも50人、100人がいつも遊んでいるような状況になります。また金額を見ても、年間で1000円、そしてそのうち800円が保険料でありますから、非常にリーズナブルでお母さんたちも安心して預けられる。安全面も1人で帰っては駄目で、やはり集団で帰らせる、また親御さんに迎えに来てもらう、こういった安全面での配慮もされているところであります。非常に地元でも評判が良く、こういった取組、ぜひとも全国的に展開をしていった方がいいのではないかと、ちょっとおこがましいんですけれども、そのことについても、ご意見がありましたらよろしくお願いいたします。
2:31:27
ただいまご紹介いただきました、新居佐市のココフレンド事業では、ICTを活用した読聞活性、地域の歴史学習など、地域の方々の参画による様々な教育活動が行われるとしていると承知をしておりまして、こうした取組は、子どもたちが安全・安心に集える居場所となるとともに、地域の皆さんが集う交流の場としても、極めて意義のある取組だと考えております。このため、文部科学省では、地域学校共同活動推進に係る文部科学大臣表彰におきまして、令和元年度に大和田小学校の大和田ココフレンドの活動を表彰させていただきましたとともに、全国の有料事例につきまして、ホームページで掲載するなどして周知等を行っているところでございます。また、こうした地域学校共同活動の取組を行う自治体に対しまして、必要な経費を支援しているところでございまして、令和元年度予算案には、前年度費約2億円増の約71億円に拡充して計上をさせていただいているところでございます。文部科学省といたしましては、こうした素晴らしい取組が全国つつ裏裏で行われるように、引き続き取組を進めてまいります。
2:32:50
ありがとうございます。このココフレンドの前提に、コミュニティスクールが新潟市も早々に始めています。やはり学校というのは先生方だけでやるのではなく、地域の人たちを多く巻き込んでやっていこうという、そういった取組の土台の 上に、こういったココフレンド授業が成り立っているということがあります。かねてから私もずっとコミュニティスクールは推進をしていった立場なんですけれども、そのときにやはり思ったのは、町づくりなんだというふうに思います。学校をつくることは町づくりであって、今まではみんなで学校をよくしようという感覚が、学校を使ってこの町をもっともっと活性化しよう、こういった考え方に変えていくのが私はコミュニティスクールであるというふうに思っています。地域の高齢者の皆様もそこでまた活躍する場というものもできますし、またそういった人との触れ合いが、今までにない触れ合いが子どもたちをより心豊かな大人にしていくんだろう、そのように思っておりますので、ぜひともこういった事業をどんどん後押しをしていただければ大変ありがたい、そのように思っております。続いての質問に入ります。子どもの居場所でプレイパークの推進について少しご質問させていただければと思います。小倉大臣になられまして、プレイパーク、今回非常に力を入れていただいて大変感謝をしているところであります。小倉大臣もかねてより外遊びの重要性を非常に推進をされていて、私も勉強会に何回か参加をさせていただきました。空間、仲間、そして時間、この3つの間が不足していることであったり、また外遊びが 基礎体力の向上であったり、また視力の向上であったり、こういったものにもつながって、またコミュニケーションの向上にも非常に役立っているということ、こんなことも学ばさせていただきました。今、世の中を見ると本当に子どもの居場所というものがなくなってきているなというのを非常に感じています。昔はマンションの下で広場で遊べたところが、もう張り紙が張ってあって、もうここでは遊んではだめ、当然ボールを使ってはだめ、中には声を出して遊ぶなという、そんな張り紙まで出るような、どんどんどんどん子どもの居場所がなくなって、遊び場所がなくなって、そしてまた子どもも遊び方がわからなくなっている、そんな私も危機感を少し感じているところであります。そうした中で、このプレイパークというものは、自然の中で、自然のさまざまなものを遊び道具に変えていくという、そういった取り組みであります。また自然の中で子どもたちの自由な遊び、自由に遊んでいるんですけれども、実は裏には大人のしっかりとした見守りがあって、指図するわけでもなく子どもたちが実際に遊べるような、遊び方を探れるような、そんな温かい後押しがある中でこのプレイパークが行われているということ、これは私は実際に現場を見てわかったところであります。この今言ったプレイパークの中で、そういった見守る大人、プレイリーダーになりますけれども、私はこのプレイリーダーの役割 というのは本当に重要だなというふうに思っています。子どもに対しても当然、いろいろやっていかなければいけませんし、周りに来ている大人に対しても、このプレイパークというものはこういうものなんだということをしっかりと周知させていく役割もあると思いますし、また地域のつながりということも意識しながら、このプレイリーダーは役割を担っていかなければいけない、そんな重要なポジションにあるのがプレイリーダーだというふうに思っています。私が懸念をしているのは、こういったどの分野でもこういったキーマンはいると思います。プレイパークのキーマンは間違いなくプレイリーダーでありますけれども、やっぱりこの自分のキャリアプランが描けないとやっぱりやめていってしまうんだなというふうに感じさせていただきました。いくつかのプレイパークに行って、いろいろインタビューをさせていただいたんですけれども、やはり一番困っているのは人が育っていかない、なかなか定着をしてくれないんだ、やはり好きだけじゃ続かないということをよく聞かせていただいております。例えば学校のスクールソーシャルワーカー、これも私非常に重要な役割だと思いますけれども、これもやはりなかなか育っていかない、やめてしまうということも聞かせていただいております。やはりこういったプレイパーク等を進める、子どもの居場所を進める にあたって、このキーマンであるプレイリーダーがやっぱりしっかりとキャリアが描ける、そんなことをぜひとも後押しをしていただきたいと思いますが、現在のところを考えているものをお聞かせいただければと思います。
2:37:59
お答えいたします。先生、今ご指摘のありましたプレイパーク、様々な定義があろうかと思いますが、例えば全国冒険遊び場協会というところのホームページを拝見しておりますと、全国で345件、こういったプレイパークがあるということも承知しております。その中で、ご指摘のございました、自由に外遊びの機会を提供する上で、それを継続的に行っていくためには、ご指摘のプレイリーダーといいますか、人材の育成というのは非常に重要なことだと思っております。先ほども申し上げましたが、現在こういったプレイパークも含めまして、子どもの居場所、様々な居場所がございます。こういった居場所について、これを広げていくための、どういった指針をつくっていくかというのを今検討しておりまして、その調査研究の中でも、ご指摘のありました人材確保、人材育成の重要性ということについては議論されているところでございます。ただ、こういった、ある意味かなり自由な中で、またしっかりと見守っていくという、ある意味非常に難しい人材育成でございまして、あまりカチッとした四角みたいなものをつくってしまうと、逆にこれがまた狭めてしまうというところもありまして、こういったあたり、具体的にどういうふうに進めていったらいいのかということについては、実際の現場をやはりよく見ることが必要だろうということで、先ほども申し上げましたが、今年度の補正予算事業で、居場所づくりの支援のモデル事業ということを行うこととしております。こういう中で、ご指摘のようなプレイパークなども含めまして、具体的に現場でどういった方々がどういう関わりをしているのかというあたりの実態もしっかり把握しながら、先ほど申し上げました4月以降の子ども居場所づくり指針の中で、人材育成についての基本的な考え方というものを示していきたいというふうに思っております。大阪くん。ありがとうございます。しっかり考えていただけるということで、本当に嬉しく思います。やはり見ていると、本当に好きなんですよね。子どもが好きだし、そういったところで遊んでもらうことがすごい好きな人たちが集まっていると思います。そんな方々が、この仕事でいいんだというふうに思えるような、そんなプラ ンをぜひ描いていただければ大変ありがたいなというふうに思います。これからプレーパーク、私は非常に重要な地域のインフラになってくるなというふうに思います。イビスのプレーパークも行きました。また、川崎のプレーパークも見させていただきました。本当に子どもたちが生き生きと遊んでいる姿、本当に嬉しく誇りましく思っていた次第です。また、そこで本当に頑張っている人たち、この方たちが本当に美しいなというふうに思いました。ぜひ最後になりますが、小倉大臣からプレーパークの今後の展望と、またそこで頑張る皆様に、特に私の地元の旭市、和光市、新座市、今全ての市でプレーパークが始まりましたから、ぜひともそういった方々に応援のメッセージをいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
2:41:14
ありがとうございます。プレイパークはプレイリーダーの下で誰でも自由に遊ぶことのできる場として、公園などを活用し、主に自然の中での外遊びの機会などを提供されていると承知しております。全国でプレイパークを運営されている穂坂議員のご地元の関係者、はじめ全国の関係者の皆様方に敬意を表し申し上げたいと思います。例えば、ご地元の旭市においては、屋外での自由な遊びを通して得られる様々な体験や交流によって、子どもたちに自主性や主体性、社会性やコミュニケーション能力を育んでもらえるようなプレイパークを実施していると伺っております。こうした取組は、まさに子どもたちの外遊びの機会が、議員ご指摘のとおり減少する中で、強く健康な体の育成や健全な心の育成といった子どもたちの健全な成長に極めて重要な役割を担うと同時に、社会で活躍するのに今後ますます必要となる能力の育成にも大きく寄与するものではないかと考えております。先ほど来議論にありましたように、子どもたちの居場所づくりの指針というのは、再開結を遂行する子ども家庭長にとって極めて重要な事業の一つだと思っております。子ども家庭長の役割は、子ども施策に関して、省庁に尊する縦割りを配して横串を刺して子どもたちのために、施策を実現する新たな組織でありますが、まさに子どもたちの居場所、学堂もありますれば児童館もございます。公園もありますれば子ども食堂もありますし、多岐にまたがっております。省庁が異なるものもあれば、そもそも所管自体はっきりしない居場所もございます。そういったものを横串を刺して、子どもごとに様々な状況にあると思いますが、それぞれの子どもにとって最善な居場所を提供するということにもなろうかと思いますし、重要なのはやはり居場所というのは、大人が押し付けた子どもの居場所であってはならないということであります。子どもにとって、それが自分たちにとって居心地といいと思ってもらえるような、そのような居場所でなければいけないと思っておりますが、そういう意味でも、再来月発足をする子ども家庭庁は、子どもや若者の意見をしっかり受け止めた上で、大人目線ではなく、政策を実現する組織でありますので、そういった意味では、子どもたちが自発的に居心地がいいと思っていてくれるような、そういう居場所をしっかりとつくってまいりたいというふうに思っております。そうした中、昨年末に閣議決定をした基本方針におきましては、今後の子ども政策の基本理念として、全ての子どもが安全で安心して過ごせる多くの居場所を持ちながら、さまざまな学びや多様な体験活動、そして外遊びの機会に接することができることが重要とされているところでありまして、子ども家庭庁におきましては、その意味でフレーパークも含めた子どもの居場所づくりにしっかりと私の下で取り組んでまいりたいというふうに考えております。
2:44:23
はい、すみません。ありがとうございました。ぜひともよろしくお願いいたします。最後になりますけれども、やはり次元の異なる少子化対策と子どもの政策、これから走っていくというふうに思います。私もずっと取り組んでいるのは、やはり高等教育に関する子どもたちの無償化、これも図っていきたいなというふうに思っています。これにはお金がかかることだというふうに思いますが、どのデータを見てもやはり子どもに対するお金というのは、後でのリターン、これも非常に大きく返ってくるというふうに言われています。ぜひとも様々な課題があるかと思いますが、思い切ってこれは投資だということで、ぜひとも走っていただきたい、そのように思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。これにて穂坂康史君の質疑は終了いたしました。
2:45:37
ありがとうございます。自民党の安岡寛武でございます。本日は大倉大臣、そして尾崎政務官、そして政府参考人の皆様方には、お時間を割いて答弁をいただきますことをまず心から御礼申し上げます。そして第一文化委員の先生方におかれましても、このような機会をいただきまして本当にありがとうございます。では早速質問に入る前に、昨日から続いております北朝鮮のミサイル発射について、強く抗議とまた遺憾を申し上げたいというふうに思います。このようにしか今申し上げられないということ自体が非常に悔しいところではございますが、国民の皆さんの思いも代弁をして一言まずは申し上げたいというふうに思います。それでは本日の質問に入りたいと思います。まずは一つ目は少子化対策、子育て支援についてでございます。先ほどのミサイル発射のように、内憂外患を抱えている日本でございますけれども、内憂の最たるものは一つは急速に進む人口減少社会だというふうに考えております。岸田総理が施政方針演説で、少子化対策を児童手当などの経済支援の拡大、子育てサービスの充実、働き方改革の三本柱で進めるというふうに御発言をされております。一つ目の経済的支援というのは、出産育児を支援する各種給付金制度の拡充というふうに理解をしておりますが、このたび出産一時金に関しては来年度から42万円が50万円に増額をするなど、早速の手当というか方針通りの行動をお示しいただきました。私も4人の子供を持つ親として子育て世帯として非常に強く心を動かされている人でございます。そのほか、児童手当の所得制限の廃止であったり、これから議論が進む分野もございますが、特に地方自治体が先行している経済的支援というのも多くあることは御承知のとおりかというふうに思います。例えば、子供医療費の無償化、給食費の無償化、保育・幼児教育の無償化、私立高校の無償化、婦人治療の女性のプラスアルファの分であったり、さまざまな地方自治体が先行をして取り組んでいる経済的な支援というのがございます。今後、現状、全国の知事会や市長会、並びに議長会からも、このような地方で先行している例を国としてできるところは取り組んでもらいたいという要望が上がっているかのように伺っておりますが、