19:35
お願いいたします。これより、会議を開きます。内閣提出「中小企業信用保険法及び株式会社商工組合中央金庫法」の一部を改正する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審査のため、本日参考人として、株式会社商工組合中央金庫代表取締役社長関根正宏君の出席を求め、意見を聴取することとし、また、政府参考人として、金融庁総合政策局参事官尾崎優君、金融庁総合政策局参事官柴田達文君、消費者庁審議官植田弘信君、財務省主計局次長寺岡光寛君、国税庁長官官房審議官植松敏夫君、経済産業省大臣官房スタートアップ創出推進政策統括調整官阿吾信平君、経済産業省大臣官房審議官門 松孝君、資源エネルギー庁長官官房資源エネルギー政策統括調整官南亮君、中小企業庁長官門之成夫君、及び中小企業庁事業環境部長小林浩二君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
21:00
山岡達丸です。本日も質疑の時間をいただきました。委員長、理事、そして委員の皆様に感謝を申し上げながら、本日は、いわゆる信用保険法、そして地方支給法の改正案ということでございますので、金融のお話を中心に伺っていきたいと思っておりますが、その前にですね、北海道で半導体の動きがありましたので、そのことについてまず西村大臣にお伺いしたいと思います。先週の月曜日、5月22日になりますけれども、北海道地層接種という、この次世代半導体メーカーラピタスがですね、進出を決めている場所がありますが、そこで次世代半導体プロジェクトということで、その説明会が開催されるということがありました。地元はもちろんでありますけれども、国、北海道、トマコマイ含み、近隣自治体、一般参加者含めてですね、1400人という方が、短い周知期間だったのにもかかわらず、お集まりになるということで、大変高い関心がですね、寄せられているということが伺いました。私も、なかなか地元でプロジェクトの説明を聞くという機会がなかなかないということもありましてですね、私も参加をさせていただいて、そのお話を伺うというところでございました。その中で小池社長がですね、大変、プレゼンテーションはですね、独自性にあふれて、熱意を感じるですね、ここの地域、地域へ進出していくという、ここの理解への増進に、非常に効果的だなあということも思いながらですね、説明を明快なお話をいただいたわけでありますけれども、私も本会議を含めてですね、西村大臣には、この北海道半導体のこと、特にラピュタスのことは伺っておりまして、3月9日にはですね、まさに人材確保のことについて、理系人材というのが、北海道にも各種、大学、専門学校を含めてですね、工業高校もそうですけれども、様々あるということの中で、この地域からどうやって人材を確保していくのかというお話につきましてはですね、コンソーシマを形成して、その北海道でしっかり取り組みをやっていくというお話もいただきまして、間もなくそのことも実現、具体的に動き出すというお話も伺っているところでありますけれども、北海道もですね、北海道だけの事情で言えば、この道内の理系の大学、あるいは専門学校等を卒業した後に、なかなか就職の受入先が簡単にあるわけではないので、本州に移動してしまうということでありますから、地元に就職していただくというのは大変ありがたいわけであります。もちろんその日本全体で言えば、理系人材全体が不足していくということでありますから、これは全国での課題でもある中ではありますが、その一方でですね、このラピュタスというのは次世代半導体ということでありまして、最先端のいわゆる高度な、世界中で競えるような人材も集めてこなきゃいけない、その課題もあろうかと思います。この大臣にはですね、地域の人材をしっかりとコンソーシアムの中で集めていくんだという、この意欲を示していただいていることは大変心強く思いますが、併せてですね、世界と戦う人材を世界も含めて、もちろん日本もそうですし、北海道の中で優秀な方がいればですね、そうした方も当然そこに参画していただきたいと思うわけでありますけれども、その高度人材というのを どのように確保していくということが今描かれているか、そのことについてご見解をまず伺いたいと思います。
24:34
もうご指摘の次世代の半導体はですね、今後AIであったり自動運転などまさに新しい時代のデジタル技術を支えるキーテクノロジーであります。日米、欧で連携をしながら、2020年代後半の製造基盤確立に向けて取り組みを今進めているところであります。先月、ラピュタスの今年度の計画を承認しまして、2600億円の追加支援を決定したところであります。ご指摘のように小池社長は、レジェンドと言われているお一人でもありまして、非常に情熱的な方でありますし、国際的な知名度もある中でですね、このラピュタスの取り組みによって北海道に、おそらく多くの半導体関連の企業、これ国内外の企業がさらに投資をする可能性も出てきている中で、ぜひ我々、まさに人材をですね、しっかりと確保していきたい、育っていきたいという思いであります。ご指摘のように、千歳市でパイロットラインの構築に向けた工事も開始されていくということで、22日に道庁千歳市ラピュタスの共催で取り組みに関して説明会が開かれたということで承知をしております。経産省としても、ぜひ多くの方々にこの意義を理解していただくよう、引き続き丁寧に説明をしていきたいというふうに思っております。そうした中で、先般もご議論ありました人材の確保育成でありますが、6月2日に三学官が連携した人材育成コンソーシアムを北海道で立ち上げるということで予定されております。さらに、一世代を担う研究開発・人材育成を進める主体として、LSTC技術研究組合最先端半導体技術センターを発足させておりまして、このLSTCにおきまして、国内外の半導体関連トップ企業と研究機関が連携したトップ人材の育成プログラムを作成すべく検討中であります。また、5月26日、アメリカにおきまして、日米商務産業パートナーシップ閣僚会合を開きまして、レモンド商務長官との間で、このLSTCとアメリカの国家半導体技術センター、NSTCとで研究開発だけではなくて、人材育成についてもより一層連携することで合意をしたところであります。北海道がこの高度人材にとって魅力的な場所となるよう、ラビダスのプロジェクトの推進と人材育成確保を車の両輪としながら、地元の皆さんのいろいろなご意見を伺いながら、スピード感を持って、ぜひ大きな大きな成果を上がるプロジェクトとして成功させていきたいと考えております。
27:22
ありがとうございます。大臣から国家プロジェクトとしての意欲として、今も本当に迅速に動いていただいているというお話もいただきましたが、最後に北海道の魅力ある地域にというお話もありましたが、これはまた北海道も努力していかなければならないと思っております。世界から集まる方々が、これは医療・教育・交通もそうかもしれませんし、レジャーもそうかもしれませんが、住んで、やはりここはいいところだねと思っていただけるような場所づくりということも非常に重要だと思っておりますし、もともとイメージとしてのアドバンテージはあるかと思っておりますけれども、こうした方がとどまっていただけるような環境づくりというのが、一つ大きな目標として北海道全体で描いていかなければいけないと思っておりますので、またさまざま経済産業省の知見からもいろいろアドバイス、あるいは後押しもいただきたいということも申し上げさせていただきたいと思います。この間、私も質疑を大臣にさせていただく中で、北海道は再生可能エネルギー、洋上風力もそうですが、陸地のエネルギーもそうですけれども、さまざまエネルギーが生まれる中で、電力需要を地域で生んでいってほしい、その政策もぜひ進めていくべきだというお話をさせていただいた中でも、大臣は非常に前向きな御答弁をいただいて、心強く思っていたところでありますが、そのことを具現化するように、今回西村大臣の下でまとめられました半導体デジタル産業戦略の中で、北海道、九州に対して、データセンター、大量の電気が一般には必要だと言われています。この設立支援するという方向性も明示いただきまして、北海道でいえばラピュタスでありますし、九州でいえば熊本TSMCの日本法人の進出という動きの中で、一貫した分かりやすい姿勢を示していただいているというのが、私たち地域にとっても非常に重要なことだと思っておりまして、この方向でとにかく産業分野を突き進んでいくぞということを、私たちも受け止めさせていただきたいと思っておりますが、このデジタル社会ということが、これは経済産業省資源エネルギー省に確認したいと思いますが、非常に電力も必要になる社会じゃないかということも一般的に言われています。経済産業省資源エネルギー省は、エネルギー基本計画をまとめているわけでありますけれども、令和3年に第6次の基本法計画でまとめられたわけでありますけれども、その後に起こるこの劇的なデジタル展望の変化というような、この展望ですね、将来像の変化というのが、このエネルギー基本計画に反映しているという状況とは言いがたいなと、私はそのように思っております。このデジタル化の電力需要というのは、相当増加という視点もある一方で、一方で、このラピュタスの2nanoという新しい分野の半導体は、高性能はもちろんでありますけれども、低電力を目指すということもございまして、非常に測りにくいところではあ るかと思うんですけれども、しかし基本計画にきちんと電力のこと、先ほどは人材のことを伺いました。人材と電力というのが、非常にこの半導体を支える、あるいはデジタル社会を支える上で重要だと思うときに、このデジタル社会のエネルギー基本計画への反映というのをどのように考えているか。そして、私は令和3年、定期的に見直しがありますけれども、速やかに改定をして見直しをしていただきたいと、そのことも申し上げさせていただきたいんですが、答弁をお願いいたします。
31:04
資源エネルギー庁、南長官官房、資源エネルギー政策統括調整官。
31:09
お答え申し上げます。先生のご指摘の点でございますが、今後AIですとか自動運転など、DXの進展によりまして、データ収容の増大、したがいまして半導体やデータセンター等の電力消費量は、今後一層増加すると見込まれていると考えております。第6次エネルギー基本計画で示しましたエネルギーミックスでは、徹底した消費エネルギーを行うことを前提に、経済成長や電化率、主要産業の活動量など、そうしたものを考慮して電力需要を想定しておりますが、今後は半導体やデータセンターの電力需要についても、より一層精緻に見込んでいくことが重要であると考えているところです。エネルギー基本計画の改定につきましては、少なくとも3年ごとに我が国を取り巻くエネルギー情勢の変化や、国際的なエネルギー政策の動向などを踏まえ、見直しの要否について検討を行うものでありまして、今後半導体やデータセンター等の電力需要の見通しを含みまして、しっかりと検討してまいりたいと思っております。
32:19
今、精緻なことをおっしゃっていただきました。省エネというのも極めて重要でして、2030年には省エネ等が進むから、消費量が減るのではないかという見立てもありますが、この電力という基盤の一つ、人材電力、その他様々あると思いますけれども、そのことが整っていないばかりに、この政策が進んでいかないというようなことは、ぜひ避けなきゃいけないということを思っておりますので、引き続き、私も関心を持って、議会でも取り上げてまいりたいと思いますので、また進捗があっていきたいと思います。今日は、いわゆる商工中金、そして信用保険の法律の改正でありますので、この後は、金融政策の方の質問に入らせていただきたいと思います。大臣に伺いたいと思いますけれども、直近で、私たち日本として、大きな金融の有難味でもあり、非常に政策的にも大きなインパクトがありましたのは、いわゆる2020年から新型コロナが大変大きく広がる中で、ゼロゼロ融資という言葉もありましたけれども、多くの事業者の皆様が、この部分に頼って、そして何とか乗り越えてきた、この現実がございます。北海道 は、3月に全国に先駆けて、緊急事態宣言が発せられて、全国でのその後、広がって人流が停滞すると、宿泊、飲食、観光等、これはもう、委員の皆様も十分ご承知のとおりでありますけれども、非常に経済的な打撃が出て、そしてその影響は今も残るという中で、今は物価高等、他の課題も含めて、多くの状況が生まれているわけでありますけれども、この当時の状況を言えば、本当にお困りの方が金融のゼロゼロ融資を借りて、とにかくしのいだというのも事実であり、その一方で、当時先行き見えない状況であったという中で、政府がそういう制度融資を設けてくれる以上、借りれるうちに借りといた方がいいという中で、この融資を受けたという事業者の方も一定数いたというのは、私も現場を歩いていて感じましたし、おそらく多くの皆様、そういう方もいたのも事実だということは、ご存じのことだと思います。借りていても、金利も自立上つかないということであれば、しかも借りやすいということであれば、借りとくわけでありますけれども、しかしそれは、やはり借金でありますから、ご自身の事業がそんなに問題なければ、もうほとんどお返しをされているというような状況にもなっています。そうしますと、この返済状況の波というのが、もうだいぶこの00融資の部分は返済が相当進んでいるというような説明もありましたけれども、その一点をもって、いわゆる本当に厳しい方々が融資を受けたこの問題が解決しているということを受けとめてはいけないのは、当然皆さんも感じておられるところだと思っております。またこの後、制度の切れ目があるときに、またもう一度融資の返済のピークがもう一度来るかもしれませんが、しかしやはり本格的に私たちが真剣に考えてはいけないのは、その先でもまだ多額の借金を抱えながら、しかしコロナが日常に戻ったとしても、今度は返済負担があると、この状況をどう受けとめていくかという状況を考えていかなければならないと思っております。この提案については我々も様々知っているところでありますが、大臣にコロナの状況のまず現状認識を伺えればと思います。御答弁をお願いいたします。
36:21
まさにコロナ担当大臣をしておりまして、あの時期に経済を止めることで感染を防ごうということで、緊急事態宣言など発出をさせていただいて、その間経済を止めるわけですから、事業、雇用を守っていくということで、民間の00融資を含めて、様々な仕組みを構築し、守ってきたところであります。そのコロナ融資が、官民、金融機関によるコロナ融資が、本年3月末時点で約6割の事業者が返済を開始しているということですが、今後返済本格化を迎えることになります。民間00融資といえば、本年7月に約5万件、日本高校のコロナ融資で、本年6月に約3万件の融資の返済が開始される見込みであります。このため、資金繰り支援は引き続き重要な課題であると認識しております。民間の00融資につきましては、返済期間を長期化しつつ、その間に収益力改善を支援するコロナ借り替え補償制 度を、本年1月から開始しております。すでにこれまでに約3万8千件、1兆円の借り替え申し込みを承諾しているところでありまして、また、日本高校の融資の借り替えを支援するために、本年3月にコロナ資金繰り支援継続プログラムを公表しまして、スーパーテイル融資や資本性の劣化論の申請期限を、本年9月末まで延長しているところであります。こうした支援を実施してもなお増大する債務に苦しむ中小企業に対しましては、個別の事案に対して、それぞれの事情に応じて債務圧縮や減免などを含む事業者の再生支援が重要となってまいります。ご案内のとおり、47都道府県に設置されております中小企業活性化協議会が、この再生計画の策定を支援し、これまで支援した再生計画のうち、16%は債務圧縮や減免を実現しております。こうした再生支援につきまして、官民の金融機関、支援機関が総力を挙げて取り組むため、本年4月から金融庁とともに全国説明会を開始し、連携強化をして取り組んでいるところであります。引き続き、こうした取り組みを通じて、コロナの影響がまだ残る、