19:36
これより会議を開きます。国土交通行政の基本施策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りします。本件調査のため、本日、政府参考人として、国土交通省大臣官房公共交通物流政策審議官鶴田弘久君、都市局長天川裕文君、水管理国土保全局長岡村次郎君、住宅局長潮見秀行君、自動車局長堀内定太郎君、航空局長久保田雅春君、警察署長官官房審議官鎮下一人君、金融庁総合政策局審議官三好俊之君、総務省大臣官房審議官鈴木清君、消防庁審議官鈴木健一君、厚生労働省大臣官房審議官梶原照明君、及び資源エネルギー庁資源燃料部長佐田光雄君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
20:46
立憲民主党の小熊慎二です。質問に入る前に冒頭申し上げます。北朝鮮の許しがたい、このタビカスのミサイル実験、未明もありましたけれども、この対応のために自衛隊はもとより、大臣はじめ、海保の皆様方には、大 変国民の安全のために努力されていることを感謝申し上げ、また、今回の対応のためにも万全の体制をとっていただいたことに感謝申し上げ、質問に移ります。まずはじめに、給車減税ですけれども、先日の日曜日に私の地元の西藍住町という新潟の県境の山への素朴な町があるんですけれども、ここで、なつかしか賞というイベントがありました。毎年やっているんですけれども、クラシックカーを県内外からオーナーの方に協力して集めていただいて、大きなイベントがあります。この町は本当に小さな町なんですけれども、秋にはフォルクスワーゲンを対象としたまた車のイベントがあります。そこで私もオーナーとして参加したこともあるんですけれども、オーナーの方々と、日本全国のそうした給車のオーナーの方々とお話をしていて、やはり言われるのは、これはやはり自分の趣味の世界でもあるけれども、日本の大事な産業遺産でもあり、文化遺産でもあり、また技術の水を集めたものであって、日本の歴史の一部だと。これを守っていくんだという。そしてまた、排ガスの問題はありますけれども、一つのものを長く大事に使うという、それもエコじゃないかという意見も賜っていますが、一方で、ヨーロッパ、とりわけドイツなんかは環境に非常に厳しい国ですけれども、逆にこの給車を守っていく、という是正になっています。御承知のとおり、エッジナンバーというのを導入して、これを守っていこうと。一つの車種で言えば、ドイツの車が一番台数多く残っているというデータもありますし、またこの給車の優遇税数を入れたとしても、環境負荷にはさほど影響がないというデータもドイツは持っています。その意味で、これから2035年には新車販売も、EV車、もしくはハイブリッドしか売れなくなってくるわけではありますけれども、とりわけその前にここに来て、こうした給車というものをどう日本が位置づけて、今後残していくのかということを考えなければならないところにあると思います。それで大臣、鉄道マニアであります車も好きだというふうにお聞きしていますし、地元ではやはり地元を愛してマツダの車を乗っている。この懐かし化ショーでも、この西藍住町の懐かし化ショーでも、世界の名車でもある世界初のロータリーエンジンであるコスモスポーツが出ていました。これ維持するのも大変ですよ、オーナーの方も。私、ひたしくさせていただいていますけれども。こういうものを残していくためにも、給車減税、そしてまたこの給車の価値といったもの に対して、大臣はどのようにお考えかお聞きいたします。
24:14
給車は文化遺産だと思います。しっかりこれを守っていかなくてはならないというのが基本認識でございます。それで今、税制の話がございましたが、税制については後ほど経済産業省の方からお話があるかもしれませんが、国土交通省が給車と関係しているのは安全基準でございます。この自動車の安全環境基準につきましては、原則としてユーザーに過度な負担を課すことがないように、自動車の製作年に応じた基準を適用することとしているところです。例えば、数十年前に製作された自動車に対しては、製作当時の基準を適用し、最新の廃ガス規制のような新しい基準は適用されません。このため、いわゆる給車につきましても、適用される基準に適合する状態を維持するため、継続的に点検整備を行うなど、適切な維持管理を行っていただき、製作された時代を今に伝える存在として、歴史的な価値を発現するものと、このように考えております。小島君。大臣がいつかコスモスポーツに乗っている姿を見てみたいんですけれども。今、価値があるという大臣の見解でありましたが、これ税制に関しては、経産省の方にお伺いしますけれども、一方でこれ、脱、基準が今大臣に御説明があったとおり、当時の基準でいいんだと、今の基準は当てはめなくていいとなると、まさにこれ、脱炭素の部分、環境政策の部分とどうなるんだということがあるんですけれども、これを守っていかなければいけないと、大臣もおっしゃっていただいて、環境負荷に関しても、これ、優遇税制しているヨーロッパにおいてのいろいろなデータを見ると、自動車保有台数の何割も占めるわけではないんです、これ、いくら優遇税制しても。そうすると、環境負荷というのは、さほど考えなくていいというか、それは全く考えなくていいとは言いませんけれども、もっと脱炭素社会のためにはもっと太い部分をやらなきゃいけないというのがありますから、これやはりそこの部分で、この保護政策ですね、この守っていくという部分と、脱炭素社会というのは、対して矛盾はしないんだというふうに私は思うんですが、経産省の方からお願いします。