1:05
おはようございます。ただいまから財政機運委員会を開会いたします。委員の異論について、御報告いたします。昨日までに、藤井和弘君、岩渕智君、三浦泰志君及び佐藤信明君が委員を辞任され、その補欠として小池晃君、岡田尚樹君、鎮棟金彦君及び浅井健太郎君が選任をされました。また、去る4月28日、1名決院となっておりました、本委員会の委員として白坂昭君が選任をされました。理事の補欠選任についてお諮りいたします。委員の異論に伴い、現在、理事が1名決院となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。理 事の選任につきましては、選例により委員長の指名に御一致に願いたいと存じますが、御異議ございませんか。御異議ないと認めます。それでは、理事に植田勲君を指名をいたします。政府参考人の出席要求に関する件についてお分かりをいたします。我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、財務省主経営局次長前田勲君ほか14名を、政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、採用決定をいたします。参考人の出席要求に関する件についてお分かりをいたします。我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案の審査のため、本日の委員会に、日本銀行総裁上田和夫君、同理事海塚正明君、同理事清水誠一君、及び同業務局長上口博君を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。御異議ないと認め、採用決定をいたします。我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案を議題といたします。まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。
3:22
おはようございます。ただいま議題となりました、我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案につきまして、提案の理由及びその内容を御説明申し上げます。令和5年度以降における我が国の防衛力の抜本的な強化及び抜本的に強化された防衛力の安定的な維持に要する費用の財源に充てるため、財政投融士特別会計、財政融資資金勧助及び外国為替資金特別会計からの繰入金、独立行政法人国立病院機構及び独立行政法人地域医療機能推進機構の国庫納付金、並びに国有財産の処分による収入、その他の租税収入以外の収入を確保するとともに、これらの税外収入を活用した防衛力強化資金を設置することとしたところであります。本法律案は、このための法律上の手当について措置するものであります。以下、その対応を申し上げます。第一に、令和5年度において、財政投融士特別会計、財政融資資金勧助から2000億円を限り、一般会計に繰り入れることができることとしております。第二に、令和5年度において、特別会計に関する法律第8条第2項の規定による、外国為替資金特別会計からの一般会計への繰り入れをするほか、同特別会計から約1兆2000億円を限り、一般会計に繰り入れることができることとしております。第三に、独立行政法人国立病院機構は、令和5事業年度において、積立金のうち422億円を、国庫に納付しなければならないこととしております。第四に、独立行政法人地域医療機能推進機構は、令和5事業年度において、積立金のうち324億円を、国庫に納付しなければならないこととしております。第五に、防衛力の抜本的な強化及び抜本的に強化された防衛力の安定的な維持のために確保する財源を、防衛力の整備に計画的かつ安定的に充てることを目的として、当分の間、一般会計に防衛力強化資金を設置することとしております。この資金は、防衛力整備計画対象経費の財源に充てる場合に限り、予算の定めるところにより使用することができることとしております。以上が、我が国の防衛力の抜本的な強化等のために、必要な財源の確保に関する特別措置法案の提案の理由及びその内容であります。何卒御審議の上、速やかに御賛同賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。以上で趣旨説明の聴取は終わりました。これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
6:54
自民党の西田昌司でございます。それでは、財源確保法についての質問をさせていただきますが、我が党のホームページには、政府与党は我が国の防衛力を抜本的に強化するため、今後5年間で43兆円程度の防衛予算を確保する方針であり、強化される防衛力を安定的に支えるため、毎年4兆円の財源が必要です。そのうちの4分の3は、歳出改革や税外収入等によって確保します。不安定な国際情勢の中で、平和国家として日本の平和と独立を守るため、我が党は防衛力の強化に全力を尽くしますと書いてありま す。我々も防衛力強化については大いに賛成であるわけでありますが、他方、総理が歳出改革や税外収入等で毎年3兆円を確保し、足らずの1兆円は増税の馬鹿などという趣旨の発言をされておられるわけであります。突然こういう発言になったので、昨年の自民党の税庁の中でもいろいろ異論が紛失したわけでありますが、そもそも税については、まだ党内の税庁の議論がこれから必須でありますし、具体的にはまだ何も決まっていないのが現実であると思います。そこで、党内で新たに防衛関係費の財源検討に関する特命委員会が設置されまして、今年になってから既に7回にわたって議論がされております。こうした議論を踏まえて、今日は説明をさせていただきたいと思います。そこで、今、財務大臣から「エクラー道理」で出ていくという細かい話は趣旨説明でもありましたので、それを飛ばしまして、そもそもこの法律は、外貯特価の条約金を一般会計に区切ることを主な目的としていると思いますが、令和5年度の外貯特価の条約金は来年度予算において、一般会計に区切ることができると思うわけです。そ うすると、なぜこの法律によって外貯特価からの区切りを定める必要があるのか、まず、素朴な質問についてお答えいただきたいと思います。秋野財務副大臣、
9:23
お答え申し上げます。今般の防衛力強化の財源の確保に当たりましては、国民のご負担をできる限り抑えるべく、歳出改革、決算条約金の活用、税外収入の確保など、あらゆる工夫を行っているところでございます。その際、防衛財源の安定的な確保に向けた道筋を示すためには、現時点で確実に確保できる財源につきまして、先送りすることなく、現時点でしっかりと確保することが必要であると考えてございます。こうした考え方に基づきまして、今後5年間の防衛力強化に要する経費に充てられます税外収入の確保の一環といたしまして、外貯特価への令和5年度の常用金見込額のうち、為替金利の動向等を踏まえまして、現時点で確実に発生が見込まれます1.2兆円につきまして、これは決算を待たずに、本法案による特別の措置として、前倒しで一般会見に繰り入れることとしたものでございます。西田昌司君。財源確保の意気込みを示したということだと思うんですけれどもね。それから、まだ大手町プレイス、国有財産の売却で4,000億円程度を見込んでられますが、そもそも、この他に財源確保するために売却できるような資産があるのかと、こういうことも我が党の特命委員会の中でも議論をしてまいりました。そうした結果、資産は見当たらなかったということだと思うんですけれども、改めて、売却可能な資産があるのか、そこもお尋ねしたいと思います。
11:01
お答えを申し上げます。国有財産でございますけれども、私ども財務省が管理をしております国有財産大調ベースで、全体で約126兆円ございます。大きく分けますと、国有地、不動産の類と、それから政府保有株式主資財産というふうに分けられるわけでございます。まず、不動産の方でございますけれども、この中には国の長者など、そもそも法律上売却することができないようなものというものも含まれております。売却候補という意味で申しますと、いわゆる未利用国有地ということになってまいりますが、私どもで把握しております一般会計の未利用国有地のストック、令和3年度末時点で4841億円ございます。ただ、この未利用国有地のかなりの部分は、地方公共団体等が公共施設等の用地として利用する予定であったり、あるいは協会確定等が必要といった特殊事情があるなど、早期に売却を行うことが困難な財産でございます。それらを除きまして、一般競争入札で売却を予定しているものとなりますと、290億円ということで、金額的にはかなり限られているという状況でございます。それから、政府保有株式の方でございますけれども、こちらは当該法人を通じて政策目的を達成するために、首務省の判断 に基づいて国が保有をしているものでございます。したがいまして、政府保有株式の売却につきましては、首務省において法令の規定の趣旨等を踏まえた政策判断が必要と考えております。現状におきましては、私ども東京メトロの株式につきまして、売却の検討を進めておりますけれども、こちらの方は東日本大震災からの復興財源として活用するということが、法律で定められており、それを除きますと、現時点で売却可能な政府保有株式があるとは承知をしていないところでございます。
13:00
ないということなんですね。それで、そもそもですね、そういう形で、さまざまな常用金やそういうものをかき集めてくると、売れる国有財産があったら、それを売却しますと、たらずまいは増税だというような形なんですけれども、まだその法案も通っていませんしね、そもそもですね、そういう常用金とかを集めてきて、財源が確保できなければですね、じゃあこれ防衛費増額していると言うんだけど、その防衛費は予算計上できないということになるんですか。
13:37
お答え申し上げます。新たな防衛力整備計画では、防衛力整備の水準といたしまして、43兆円程度と定めてございますが、これは防衛力の抜本的強化を達成でき、防衛省、自衛隊として役割をしっかり果たすために、必要なものと承知をしてございます。そのため、令和5年度以降の5年間で、着実に予算を計上し、執行していくことが重要であるというふうに考えてございます。その上で、防衛関係費の増額分への対応といたしまして、歳出改革、決算条件の活用、税外収入の確保、税制措置によりまして、その財源を確保していくこととしておりますが、政府としては、こうした様々な取組により、しっかりとした財源を確保してまいりたいと考えてございます。
14:19
結局、この法律というのは、政府の防衛力確保の意気込みを示しているに過ぎないわけでして、もう片方で防衛力増強については、これは閣議決定しているわけですから、当然その分は予算計上していくわけですね。ですから、それが足らなくなったらどうするかというと、当然それは国際発行でやる以外ないわけだと私は思うんですよね。また、そもそも重要金の確保と言っていますけれども、外貨未特価やはじめ、そういう重要金というのは、そもそも国際発行してドルを買ったりした、その運用の残りですからね 。そもそもが国際発行で調達しているお金なんですよね。そういうことを考えると、実際には国際発行でやっているということなんですけれども、この法律案は結局ですね、国際発行でやればいいものを、新規の国際発行をできるだけ少なく見せたいと、そういう財務省の意向が非常に色濃く現れていると思うんですよ。そういう意味で言うと、これは財務省の財務省による財務省のための法律、そしてこれは要するに国際発行額をいかに少なく見せるかということが目的で、私は防衛力増強のための財源確保というのはちょっと違うんじゃないかなと思うんですが、財務大臣の見解を問います。
15:56
今般5年間をかけて抜本的に強化する防衛力は、将来にわたって維持強化しなければならず、そのための裏付けとなる財源につきましては、岸田総理が示されたとおり、将 来世代に先送りすることなく、今を生きる我々が将来世代への責任として対応すべきという考え方、という方針のもと、国際発行額を増加させないよう、しっかりとした財源確保することとしているところでございます。防衛力の抜本的強化は、我が国を取り巻く安全保障環境が急速に厳しさを増す中で、喫緊の課題であります。この法案による対応を含めた財源確保の取組によりまして、安定的に支えていきたいと考えているところでございます。財務省のための法案とは、我々は考えていないところであります。西田昌司君。そういうふうに財務大臣はおこたんになるんですが、ところが財務省が国際発行額を本当に極端に抑えたいという意図は、あらゆるところで出ているわけですよ。そして現実に財務省の今のホームページ、これを見ましても財務省のホームページにはこう書いてあるんですね。これまで歳出は一貫して伸び続ける一方で、税収はバブル経済が崩壊した1990年度を境に伸び悩み、その差はワニの口のように開いてしまいました。またその差は借金である交際の発行で穴あめをされてきました。足下では新型コロナウイルス感染症への対応のため、歳出が拡大しています。財政に 対する危機感を煽っているわけですね。よく言うワニの口、これも実は我々の匿名委員会の中で、このことについての質疑が繰り返し行われてきました。その中でワニの口が開いているという状況は、一般会計の歳出の推移、それと一般会計の税収の推移を並べて合わせているんですね。一般会計の歳出は、この中には、いわゆる60年償還ルールというのがありますから、国債が残高があったら、その60分の1は毎年返すことにしてますよという形の仕組みになっているので、毎年その償還額が一応その歳出の中に入るわけです。ところが毎年の税収の方は、一般会計の税収は税収以外にも当然あるわけですけれども、税収だけを比べて出していくと、税収を並べないのに歳出ばかりが伸びていくじゃないかということで、ワニの口が開いているように見えるんですけれども、実際の歳入と歳出、要するに税外収入も入れて、そして実際に支払った金額との対比でやると、開かないんです。それは当たり前ですよ。歳入歳出は均衡した金額。その中身は国債発行というのもありますけれども、当然均衡するんですから、ワニの口は開かないんですよね。ということで、実際の財政状況ではワニの口など存在しないということが、要するに今言ったようなことを正せばなるじゃないかということが、我々の特命委員会でも財務省が認めているんですけれどもね。改めて聞きますが、要するにこのワニの口が開いているという状況は、税収の推移と一般会計の歳出の推進をしているからであって、歳入には税外収入もあると。ですから歳出と歳入の推移を示せば、ワニの口はないということになりますが、財務省の見解を聞きます。
20:03
お答え申し上げます。今先生の方からご紹介がございました、いわゆるワニの口でございますけれども、これはご紹介ございました通り、一般会計の歳出と税収の推移を比較した結果の形状、形につきましての比喩でございます。仮に一般会計の歳出から財務省関費を除外いたしまして、歳入に税外収入を加えました場合、その形状、形が変わってくるというのは、もう一に先生のご指摘の通り でございます。他方、一般会計におきまして、歳出と税収及び税外収入の差額として、毎年多額の交渉を発行しているということも事実でございまして、また仮に歳出から財務省関費を除外したとしても、当該金額と税収及び税外収入等の差額でございます、財政赤字29兆円が変わるわけでもございませんので、また、仮開催を含む国債発行総額も約206兆円と極めて高い水準にございますことから、どのような形でお示しするかということにつきまして、さまざまなご意見はあろうかと存じますけれども、我が国の財政事情は他の先進国と比較して厳しい状況にあるというふうに認識をしてございます。
21:10
ワニの口はないんですよ。というかね、初めからワニなど存在してないんですよ。それをワニが存在するように、要するに税収伸びないように歳出ばっかり増えてますということで煽っている、そして歳出が伸びている原因が国債の召還費がどんどん伸びているからなんだと、そういう説明なんですよ、このワニの口の話はね。ところがこれはですね、 そもそもですね国債発行して予算委員会執行します。それはバブル以降ですね、税収不足その分の足らない分を国債、赤字国債でやっているわけですけれども、この国債を発行して予算執行するとですね、政府の負債は増えてますよ。政府の負債は増えてますけれども、国民の借金が増えてるわけじゃないんですよ。そもそも政府が国債発行して予算執行すれば、国民側の、民間側のですね、預貯金を増やすことになると。これはもうISバランスを見てもね、明らかな話なんですけども、自立として国債発行で予算執行すれば、民間の国民の預貯金が増えることになると思いますが、いかがですか。
22:25
お答え申し上げます。国債を発行いたしました場合、仮にその国債を銀行が引き受けまして、政府がその国債発行により得た資金によりまして、国内の企業あるいは家計に対して財政支出を行った場合、その取引だけを見れば、財政支出の金額だけ、民間預金、マネーストックが増加することになるのは、これ先生ご指摘のとおりでございます。ただし、これは民間預金には銀行の日銀当財預金が含まれないためでございまして、例えば銀行以外の企業や家計など が国債を引き受ける場合には、財政支出に伴う民間預金の増加と打ち消し合うということも起こるところでございます。その上で、個別の取引のみに着目した仕分けにつきましては、ただいま申し上げたとおりでございますが、民間預金全体の状況につきましては、銀行による貸し出しの状況を含めまして、経済、金融情勢に左右され、あるいは国債の償還につきましても、金利や市場の状況に左右されることには留意が必要であると考えてございます。
23:21
また最後にそういう理屈をつけるんですがね。だから事実として、今まで国債がですよ、この数年間で何百兆円も増えてきてますよ。その増えてきた分、民間の助賃残高が増えてきたんじゃないですか。事実だけ答えてください。
23:41
冒頭申し上げましたとおり、財政支出の金額だけ民間預金が増加するという状況が起きている というような事実であろうと思ってございます。
23:51
事実としてそういうことなんですね。国債を発行して予算執行すれば民間側の預貯金が増える。これは当たり前なんですよ。そして、この国債の償還、これはどうやっているかというと、税金でやっているんじゃないんですね。国債の償還は借り返済という国債を新たに発行して行っているわけなんです。したがいまして、税金で万国の大にこの国債を償還しなきゃならないから、次の世代の財政の予算の額が制限されてしまう。そういうことで万国の大の借金を増やしたらいけない。こういう脅しを言うんですが、現実問題ですよ。現実問題は国債を新たに発行して行っているということだと思います。そうじゃないですか。前大臣、どっちですか。
24:48
国債の償還につきまして、3月8日、この委員会で西田先生と質疑をさせていただいたところでございますが、その際にも申し上げましたが、国債の償還に当たりましては、60年償還ルールに基づき、税収等を財源とする一般会計から債務、償還、費を繰り入れているほかは、御指摘のとおり、主に借り返済を発行して国債を償還するというものです。その意味では、現在国債の償還のために多額の借り返済を発行していること、これはそのとおりでございます。一方で、令和5年度におきましても、債務償還費として16兆円を繰り入れることとしておりますが、仮に一般会計からの繰り入れをやめた場合、債務残高が一方的に増えることとなり、財政の持続可能性に対する信任、これは失われかねないと、そのように考えているところであります。
25:56
60年償還ルールの話を最後にちょっと説明されたんだと思うんですけれどもね。要するに、そういうふうに債務償還費を上げなかったら、債務残高がどんどん増えていくので、財政の信任が云々と財政を押しちゃいましたけれどもね。自立ですよ。今、前半言われたように、仮開催で償還しているということは、どうい うことかというと、国債残高は減らないということなんですよ。一旦発行した国債は、仮開催で償還します。ですから、その国債の償還規定も新しい国債発行しますから、その分減らない。そして、さらに追加の財政需要のために国債発行しますから、また増えるんですよ。それが今回ね、ずっと言われて、これ自立なんですよ。そして、その結果、何が起こったかというと、民間側にお金がどんどん回ってたまっていると。まあ、こういうことでね。そもそも、そもそもがですよ、今おっしゃっていることは、国債残高を減らせばいいという話じゃないでしょ。減らしてしまうとなると、民間に渡ったお金を回収するということですからね。ですから、事実として今やっているのはですよ、今やっている政府がやっているやり方というのは、税金で国債の償還をしていませんから、国民負担になっていない。まあ、これは事実だと思いますが、いかがですか。
27:20
お答え申し上げます。国債の償還につきましては、ただいま大臣からご答弁ございましたとおり、主に仮開債に加えまして、一般会計から税収等を財源といたします債務償還費によって行っているところでございます。他方、この一般会計におきまして、債務償還費を上回る新発債を発行しておりますことから、仮に債務償還費の全額が国債で賄われているとみなせば、元本にかかる国債残高は増加をしないということは先生のご指摘のとおりでございます。他方、金利上昇局面においては、仮に伴いまして、将来の利払費が上昇するといった点や、将来、仮に政府の債務管理について市場からの資金調達が困難となりますれば、経済社会や国民生活に甚大な影響を及ぼすということになり得る点につきましては、留意が必要だと考えてございまして、将来、いずれかの時点では国債の償還を行う際に、国民の皆様に対して税金等で負担をいただくことも必要になるというふうに考えてございます。
28:20
まだ質問する前に懸念事項を先に答えたんですけどね。私の質問があってからその質問を答えます。その質問を言いますとね、要するに、自立としてね、債務残高が増えても、国債の償還のための、国債の償還は仮開債でやっています。ですから、国民の負担が増えるわけでもないわけです。そういう状況の中だったら、何で財務省が国民負担が増えるわけでもないのに、何で警戒しなければならんのと、こういう話なんですよね。その話が今、質問をしようと思ったら先に答えられて、確かにそうだけれども、要するに将来、金利上昇等、市場の信任が失わればなるとか、こういう話を言われた、こういうことですよね。これはね、よく財務省がまた市場の信任ということと言うんですよ。これマジックボックスの中に入っている、何が起こるか分かりませんと、こう言うんですね。それを聞くとみんなが、そうかそうかとね、てへんだてへんだとなるんですが、これがそうじゃないということをね、この10年間立証したんですよ。それが何かというとアベノミクスですよ。まさに中央銀行、日銀と、そして政府との間で政策協定をしてですね、そしてその目的はデフレを脱却させると、そのために大胆な金融緩和をすると、政府と日銀は2%の物価上昇を目指してね、頑張ると、こういう話ですよ。だからその政策協定をしている限りですね、この金利は上がらないんですよ。上がらないんです。これが事実じゃないですか。そもそも。今現在そうなっているんですよ。どうなんですか。
30:18
ちょっとお答えをさせていただきます。国債の発行を実際にやっている立場から少しご説明とお答えをさせていただければと存じます。我が国の財政状況、ここまで大量の国債発行が円滑に消化されてきている。これは政策をおっしゃるとおり事実だと思います。その結果として非常に巨額の債務残高が積み上がってきている。これも事実だと思います。その上で金利の上昇でございますけれども、これもちろん金融政策が変更されれば上がり得るということもございますけれども、それ以外にもマクロ的な経済状況によって金利が上がるということも当然ございます。先生よくご存じだと思いますけれども、名目金利分解すれば実質金利プラス期待インフレ予想でございますので、物価が上がるだろうという見込みが出てくれば金利が上がってくるということも当然起こり得ます。金利が上がってきた場合、日本の財政、利払い費が増えていく。しかもその債務残高が諸外国に比べて大きいということは、利払い費の増え方が大きい。増える利払い費が財政を圧迫していくことになりかねない。そういう意味で私ども懸念を持っているというところをご理解いただければと思います。西田昌司君。またこれもそういう答弁されるんですが、じゃあ問いますが、その利払い費、確かに1%増えれば1センチ円だったら10兆円増えるわけですよね。大きな利払い費が増えるのは事実です。ところが今現在その国債誰が持っているのという話ですよ。これ半分以上日銀が持っているんですよね。これも前に財務大臣にも尋ねましたけれどもね。結局利払い費が例えば10兆円増える、20兆円増えるとしたら、その半分は日銀に行くわけですよ。日銀に行ったお金はどうなるのかというと、日銀の収入になりますが、日銀法によって経費を除いて、あとは国庫納付しなさいとなっているわけで、結局は利払い費で上がった分は半分が少なくとも国庫に戻るというのが事実じゃないですか。
32:29
金融政策の変更がないという前提で議論をする。金融政策の変更がない中で金利だけがマクロ経済環境等によって上がるというケースを想定すると、西田先生おっしゃったようなことになるんだろうと思います。他方で、物価が上がり、政府日銀共通の目標としてまさに2%の物価上昇を目指しているわけでございますから、これを達成できるのが望ましいわけでございますし、達成された場合には金融政策の変更が起こり得る。その場合には日本銀行、東西武器に対して不利をしていくことになりますので、日本銀行の支出が増えてまいります。そうすると、私どもから日本銀行に対して、保有国債に対する利払いをしても、それが日本銀行から9副という形で最終的にどれくらい戻ってきうるのかというのは、わからない部分がございます。実際、海外において、利上げを進めてきた中央銀行においては、預金に対する不利の関係で中央銀行の収支のバランスが悪化をし、利益が減ると。そういったケースもありますので、そういう意味では将来どうなるのかというところについては、注意をする必要があると、どうであらゆるかと思っております。
33:49
少なくとも、今の状況で利上げという話は、上田日銀総裁も全く言われていないわけで、様々なケース、当然ありますが、要するに今の金利を低く抑えているのは、デフレ脱却する目的ですからね。デフレ脱却したということは、物価が上昇して、アメリカやヨーロッパのような要するにコストプッシュインフレですよ。これ困っちゃうんですけれどもね。ただし、経済成長が行った上での物価上昇ということになると、当然、加熱を抑えるためも含めて金利は上げるべきだと思いますよ。しかしその時は、当然経済が良くなっているんですよ。名目の物価がどんどん上がっていくということは、名目の売上、利益も増えるから、税収は当然増えるんですよ。日本の税収はどんどん増えていっている状況 なんです。その状況で利上げをしていって、その日銀の納付金が減るかもしれないという話されてますけどね。日銀の納付金が減るかどうかよりも、そもそも税収が莫大に増えるんですよ。それが事実ですよ。そして、そのことをまた証明したのが今度は、アブノミクスじゃなくて、キシダのミクスですね。キシダ総理になって、この中でですよ、莫大な財政指導をしてるんですよ。した結果何が起こったかと。先ほど私はバブルの時が税収のピークだ、その後下がってきたという話しましたけれどもね。実はそれを超える税収が増えた。今バブル以降最大の税収になっているのが事実じゃないですか。これは誰が答えるのかな。質問には書いてないけど事実でしょ。
35:35
お答え申し上げます。この間、令和2年度と3年度と税収が非常に高調 を続けてきているということは、ご指摘のとおりでございます。コロナ禍にもかかわらず、どうしてそういった税収の高調が続いているのかということについては、さらに分析が必要かと思いますが、一つ言われている要因といたしましては、やはりコロナ禍にもかかわらず、輸出企業を中心にですね、海外経済の向上に支えられて、利益が順調に伸びてきているという面があったということもあろうかと思いますので、必ずしも我が国における財政指導の効果だけをもってですね、税収が伸びたというふうには断定はできないと思いますけれども、税収が伸びているということは事実でございます。
36:18
財務省が今まで言っていた理屈をね、直ちに否定できないんだけど、事実は物勝手っているということを付け加えておきます。それで、私がね、問題にしたいのはね、要するに財務省は、政府財務残高がどんどん増えてきている、これに対する危機感をね、ずっと言ってきているわけですよ。で、しかしそれは先ほど言ったようにね、危機感を煽るような もんじゃないと、財政に対して全く問題を起こしていないんだと、ここをまず分かっていただいた上で、その上で私が言いたいのは、日本の最大の問題はですよ、政府の財務残高が増えてきている一方で、民間の財務残高、負債額が増えてないんですよ。実はこれはですね、民間企業でですね、貯蓄超過になっているわけですね、これ。要するに、預貯金と借入金を相殺すると、預貯金の方が大きいと、こういう状態が、もう20数年これ続いていると思いますよ。これが実は最大の問題です。つまり、企業はですよ、借入をして、投資をして、どんどんお金を投資して、経済が回ると。企業がどんどん投資するということは、企業の負債段高、財務段高がどんどん増えていっているわけですね。そうすると、投資をして、そして税収も増える。税収も増えるから、政府の方は赤字国債を出す必要がないわけです。だから政府の負債は増えないんですよ。ところが、民間が投資していかなかったから、その分経済が伸びず、たらず前の税収不足を、いわゆる赤字国債で埋められるのが得なかったと、こういうことだと思うんですね。だからこれが日本の一番の最大の問題はここなんですよ。改めて聞きますが、民間企業がこういう財務超過、貯蓄超過になっている国という のは、私は先進国では日本以外ないんじゃないかと思うんですけれども、日銀にこのことを聞きたいと思います。はい、日本銀行貝塚理事。お答え申し上げます。民間部門、我々の言葉では民間非金融法人企業と呼んでいますけれども、それの貯蓄超過の状況ということでありますが、アメリカ、ユーロ圏、それから日本を比較した場合ですね、コロナで足元の状況は若干特殊な状況でございまして、どの国もお忍べて貯蓄超過になっております。これはなかなか投資が出ないだとか、その半関比が削られたとか、いろいろなようなことがありますが、ただ日本の場合ですね、それ以前、1998年度以降、一貫してご指摘あったように、民間企業部門が資金余剰主体、つまり貯蓄超過の状態であったと。それに対してアメリカ、欧州圏はですね、時には貯蓄超過、時には投資超過ということで、景気の変動に合わせて変わっているということがだいぶ違うということは申し上げないです。以上でございます。
39:16
大事な事実を西銀の方から述べていただきました。まさに1998年とおっしゃったかな、ぐらいからずっとなっているわけですが、これはいわゆるバブルが崩壊してですね、不良再建処理とか、いろんなことが、いろんなこの金融の事件が起きましたね。私は、これ、その原因、様々な原因があるんですけれどもね、一番大きな問題と考えているのは、確か1993年にですね、律数規制が変えられたわけですね。要するに、総資本に対する自己資本率を倍増しろという形になったと思います。その結果、律数規制が適用されてですね、1997年には北海道卓商銀行や山下商圏が倒産する事態になると。そこから急激に銀行の貸し出し額が一気に150兆円減少したということが事実だと思います。私は、律数規制の変更とですね、民間企業の貯蓄超過とは密接にですね、関係があるのではないかと思うんですけれども、この点、金融庁いかがですか。
40:30
お答え申し上げます。銀行の貸し出しにつきましては、その時々の経済環境ですとか金融政策の状況、あるいは企業や家計の資金需要、銀行貸し出し以外の資金調達手段の状況など、様々な要因の影響を受けるということでございまして、律数規制の導入と銀行貸し出しとの関係について、一概に何か法則的なものを申し上げることは難しいというふうに考えております。この点につきまして、例えば1999年度の年次経済報告におきましては、当時の状況について、バブル崩壊後の企業業績の悪化や資産価格の下落等によって不良債券が増大し、金融機関の自己資本が減少したことが金融機関の貸し出し態度の新調化の要因になっているというふうに整理されているというふうに承知しております。
41:22
もっと実態を金融庁も見るべき ですよ。だから不良債券で担保がなくなったから、それで貸し出し額を回収しないといけないと、こういう話は言われるんですね。そういう一面ももちろんあったと思いますよ。あったけれども、もっとひどかったのは、物資規制の私は影響だと思うんですよ。具体的に言うと、これ私京都でずっと長く税理士やってますけれどもね、まだ国会議員になる前でしたけれども、私の顧問先じゃないけれども、友達の建設会社、京都でもなかなかの老舗の大きな会社ですよ。もちろん利益出てるわけですね。その会社が何件も潰されました。何で潰れたのかと言うと、要するに当時の銀行からの融資というのは、少々借入れじゃなくて手形借入れというのが主流でやっていたわけですよ。要するに1億円でも2億円でもですね、会社の信用での応じて、じゃあ貸しましょうと。1年間貸しましょうと。ですからこれ短期借入金なんですね。短期借入金なんだけれども、その償還時期になると、もう一度またね、じゃあ借り替えやりましょうと手形を書き換えるわけですね。まさに借り替え祭ですよ。借り替え祭と同じようにね、ずっと手形を入れ替えることによって、長期的にお金を自分のところに運用することができるんです。だから金利だけ払っていたら、いくらでもそのお金が調達できて、そしてそれで次々投資をしていった。これがまさに日本のね、経済が成長してきた一番の原因なんですよ。そういう企業がたくさんあったんだけれども、ビス規制で、要するに総資本額と事後資本の銀行の比率が倍増しなきゃならないということになると、総資産の貸付金の額を減らさなきゃならなくなったわけですよ。で、何をしたかというと、全く問題ないのに、全く問題ない会社を、もうその分を、手形借りを今度返済してくださいにするんですよ。確かに、確かに手形期日は何年何月何日って書いてあるから、返す義務がありますよ。しかし今までは、それを借り替えさせてくれたんですよ。だから市店長呼べと、こうなるわけ。ところが市店長は変えられてるわけですよ。市店長は新しい市店長が来て、今までだったら市店長さんが、社長どうぞとね、応接前に入れてくれたのが、目を合わせてもくれないと。話も聞いてくれない。もうとにかく、いやもう返済期日きてますからというので取り上げたんですよ。それでものすごいお金を回収しました。で、それは銀行も、美資規制でやらざるを得なかったのかもしれませんよ。これで一挙にね、私は企業が潰れていったし、さらに二度ともう銀行からは金なんか借りるかと。もうみんなそう思ってるわけですよ。こういうことをやったためにね、実は日本の経済が悪くなったんですが、これは銀行もやりたくてやったんじゃないんですよ。美資規制を入れられたから、銀行が生き残るために、自分のお客さんを潰してでも生き残りたいと、こういうことになったんですね。そうすると、これずっと考えていくとですよ、ちょっと待てと。昔日本はですよ、高度経済成長の時は、民間がどんどんどんどんお金を借りて、そしてお金を借りてくれたおかげで、高度経済成長したと。だからお金をどんどん借りたということは、銀行の成績もいい、銀行の預金残高もむちゃくちゃ大きかったわけですね。世界のトップセールブの銀行を数えたら、大半が日本の銀行だった時代はそれなんです。つまり、銀行がお金を貸し、もっと言えば民間企業がお金をどんどん借りてくれた、民間銀行がどんどんお金を貸してくれた。それは手形貸し出しも含めね、どんどんやってたんですよ。そしてそれがジャパンアズナンバーワンと言われた時代ですよ。昭和の終わりから平成にかけての時代。ところがそれを、突然日本がなんで奈落の底に落ちたかと。バブルの崩壊もありますが、それと合わせて美術規制を変えられてしまった。要するに結果的に日本潰しにね、あってるんじゃないですか。私はね、そういうね、これ、要するに原因と結果、後で結果から原因を考えていくとね、そういう考え方も必要だと思いますが、財務大臣いかがですか。
45:56
お答え申し上げます。まさにご指摘の当時とおり、当時銀行による貸ししぶり、貸し剥がしが相当ひどかったということはまさに事実だったと思います。その要因について考えるときに、美術規制というものが導入されたのが、その直前、数年前であったということはそうでございますけれども、やはり合わせてその当時景気が悪化していたと。さらに金融機関にとっては不動産価格の下落などによって不良債権が増大していたと。そういう意味で銀行のレプテーションが非常に下がっていて、あまり北海道卓色銀行とかみたいに、その場合によっては破綻の生き目を見てしまうということを恐れて、金融機関が貸し出しに極めて慎重になったというような状況であったというふうに承知しております。
46:50
もう少し、だから実体経済をしっかり見て金融政策はやっていかないと、財政政策もいけないと思いますよ。ぜひ大臣も今言ったことを、後でもう一度事実関係を検証していただきたいとこれを要望しておきます。それでその上でもう一つ大きな問題があるのは、このジャパンアーズナンバーワンと言われた昭和の終わりから平成の頭にかけての時代ね。この時代は実は消費税がなかったんですよ。消費税がなくて法人税の実行税率も住民税と合わせると50%を超える非常に高い税率がかけられていました。そして所得税も累進課税が非常に高くてですね、もう3000万4000万の給料を取るともう半分以上税金が累進課税にかかってくるというような時代でした。だから松下康之さんも4000万5000万以上取らないんですよ。税金取られちゃうから。それよりも従業員の給料を増やしてあげたんですよ。そういう形で、薬品報酬よりも従業員の分配を増やしていった。また高い所得税があるとですよ。高い所得税があると、法人税があるとかなりの税金払わなきゃならない。私も税理士やってますからね。要するに例えば10億円の利益が出たら5億円払わなきゃならないわけですよ。これはなかなか大きい金額ですよね。そうすると税理士さんに相談するわけです。先生なんとかなりませんかと。もちろん脱税はしてあげませんからね。じゃあどうするのかというと、投資を先前倒しにしますかと。特にいろんな特別消却が可能な機械とか装置とかありますよね。リースとかそういうヘリコプター、そんなんどうでもいいんですけどね。本当に必要な分に出していくわけですね。そしてそのための資金は借り入れをしてやっていくと。結局税金は減りますけれども、実際に物を買ったりしますからね。流出が増えますから、内部流布は全く増えていかずに借り入れをして、投資をどんどん増やしていくというこういう好循環があったわけですよ。ところがこの平成になってから、この税制 の仕組みが変えられたわけですね。当時は法人税も高かったし、累進税率もかなり高かったのも事実ですけれども、これをもうちょっとフラットにしようということで、消費税が入った。代わりに法人税と所得税を下げてきて、累次に渡って消費税を上げる。累次に渡って法人税も所得税も減額してきたわけですよね。その結果何が起こったかというと、所得格差が拡大してですよ。そして法人の投資も伸びない。というのは節税目的で投資する必要ないわけですよ。始めから例えば今3割以下ですからね。10億円利益出ても3億円も払わなくていいぐらいなんですね。ですからかつてのように5億円も払わなきゃいけないというのと全然違いますから、税率さんに相談してどうしましょうかというのはないです。もうみんな払っておきますで終わりですよ。その結果どんどん内部料本も増えてくる。その結果ですね、法人の投資が増えないから経済は停滞し、税収不足になり、結果的に政府の方が赤字国債を発行しなきゃならんということになったんですね。つま り政府の債務段高が増加していったのは、この民間の貯蓄超過で、民間がこの投資をしてくれなかったからだということと密接に関係していると思うんですけれども、財務大臣の見解をお願いしたいと思います。
50:34
今ですね、法人税が今までどんどんどんどん下げられてきた。それによって大変いろいろな影響が出たのではないかということが、ご指摘があったところでございます。法人税が下がってきたということが、例えば先ほどその前に民間部門の貯蓄超過の話がございましたが、それにどれくらいの影響をしたかという定量的データ、これは把握をしておりませんけれども、企業の内部流報の増加が当面、使う当てのない原預金として保有されているのではなくて、設備投資や賃上げに向かうこと、それから賃上げで過所分所得が 引き上がることによって、それが消費に回り、次の成長につながっていくこと、という経済の好循環、これの実現は重要なことであると、そのように思っているところでございます。西田先生からは、この法人税の在り方について、ご提言があったわけでありますが、今後の法人税制の在り方につきましては、これまでの改正の効果を見極めるとともに、経済社会情勢の変化も踏まえながら、税制全体の中でよく考えてまいりたいと、そのように思っております。
52:04
ぜひ検討していただきたい。今日、党の税庁会長の宮田先生もおられますが、宮田先生は私の意見に大体賛成でありますので、ぜひ付託していただければ、党内で検討します。それで、先日我々が財政政策検討本部というので党内をやっていますが 、それとは別に積極財政の議員連盟の勉強会に、ノーベル賞を受賞されたノーベル経済学省のステギリッツ教授、コロンビア大学のこの方が来られて、この経済をよく進める、どうしたらいいのかという講演があったんですね。そのときにステギリッツ教授は、先進国はこの需要不足でレフレの危機にあると、日本だけじゃなくて先進国は皆そうなってきていると今ね。それで、それを避けるためにはどうすればいいかというと、法人税を上げるべきだと。法人税を上げて、同時にGXとかDXとか、これから社会に必要な投資については、特別消費額などの投資減税をミックスすれば、必ず民間は投資を拡大する、景気が回復すると、こういうことをおっしゃったんです。まさにこれ、私はですね、先ほど言った、ジャパンアーズナンバーワンのときの、日本の税制そのものなんですよ。私がそのことを言うと、ステギリッツ教授は、日本のその税の歴史知ら ないけれども、まさにそれが正解だと、こういう趣旨の発言をされましたが、財務大臣いかがですか。
53:36
今までですね、西田先生からもご指摘ございましたけれども、平成27年度、平成28年度税制改正におきまして、成長志向の法人税改革として、租税特別措置の縮減等によりまして、課税ベースの拡大により、財源を確保しながら、法人税の引下げを行ってきたという、そういう経過がございます。そういう経過を踏まえながらですね、やはり今後の法人税制の在り方については、経済、社会情勢の変化もよく踏まえつつ、下げたことによってどういう影響が出たのか、そういうことも検証しながらですね、税制全体の中でよく考えていかなければならない事項ではないかと、そう思います。西田総理。それともう一つね、最後に消費税の問題について指摘しておきます。これも党の税庁の中で私が指摘したんですけれどもね、今、国税を全体を100としたら、法人税が20、そして消費税が30、所得税が30、これで全体の8割なんですよね。そうなんですが、日本の消費税は100%、これ外税、課税でやってますよね。転嫁を完全に外税でやっているのが現実です。ということは、消費税は払っているの、負担しているのは誰かというと、転嫁ができない最終消費者、その個人なんですよ。個人が税の負担をしているんですよ。そう考えると、要するに消費税と所得税合わせた6割が個人負担で、法人が負担しているのは2割しかないんですよ、全国税の中で。これはものすごく議論でまして、まさにこれが内部流布が大きくて、投資が少ない、そもそもの原因を、実はこの消費税の仕組みが作り出しているんですよ。ですからこの消費税の仕組みは、考え直さなければならないと思いますが、このことを大事に聞きますと、同時に最後にちょっとこれ要望しておきます。それは先日、私のところにある税理士さんが来られたんですよ。その方が紙見してもらって、こんなことをされているんです。これは何かというと、ある企業が、今度消費税が導入されますと、インボイスが完全実施されると、インボイスがなければ仕入れ税額控除できませんと。だから仕入れ税額控除を我々主体から、皆さん方、要するに課税事業者になってくださいというのを送っているんですよ。それなかったら取引やめますという話ですよ。これまさにそういうことをさせたら邪魔じゃないですか。取引を排除させたら駄目で、それでそういうことにならないように免税事業者であっても、当面3年の間は8割引けるという仕組みにしているんですが、そういうことがあるので、これはちゃんと指導しなければならないと思います。これは司令局、それと大臣、このそれぞれのお答えをいただきたいと思います。
56:42
先ほども先生から御指摘がありましたのは、所得税と消費税を合わせますと、個人の負担が大層であって、法人が負担するものは少ないと。このアンバランスをどう考えたらいいかということでありますが、これは税制全体の中で、法人税を考える場合の一つの論点であると、そのように受け止めさせていただきました。
57:11
公談についてお答え申し上げます。インフルエンザの導入に伴いまして、免税事業者である取引の相手方に対して、課税転換を一方的に強要するでありますとか、あるいは課税転換をしなければ取引を打ち切るということを一方的に通告するでありますとか、あるいは課税転換に応じてきた場合に、明示的に価格交渉を行わないといった行為は、独占禁止法等に違反する可能性がある行為であるということを、厚生取引委員会、中小企業庁等で、Q&Aとしてまとめまして公表しておりまして、先般もそうした事例について、公取から注意喚起を行ったということでございますが、引き続き、御指摘のありました8割特例の存在ということについても周知するとともに、そういった取引環境の整備の面でも、厚生取引委員会等と協力しながら、力を入れて取り組んでまいりたいと考えております。終わります。
58:36
立憲民主社民の柴です。柴信一です。よろしくお願いいたします。いよいよ本法案の参議院での審議が始まりました。衆議院においても様々な視点、角度からの論議、審議がされたというふうに認識しています。本委員会での審議も、衆議院での審議を踏まえつつ、さらに深掘りする、相当大きな、多くの論点が出尽くしている感もあるんですが、さらに深掘りするということ、また新たな切り口での議論を行いたいと、参議院らしい議論をしていきたいというふうに思っています。冒頭、インボイスについて、西田先生から心強い御発言がありましたので、ぜひこのことについても、引き続き取り組んでいきたいなというふうに思います。それでは質問に入ります。趣旨説明をいただきましたが、私は本法案の必要性が理解ができないということです。国の予算は、それぞれ重要な目的を持っています。なぜ防衛費のみを正規化し、資金まで作って確保する必要があるのか、お聞かせいただきたいと思います。
59:48
今、我が国を取り巻く安全保障環境、これはかつてなく厳しく、複雑なものであると思っています。こうした状況に鑑みて、防衛力を強化するということ、このことについては、多くの国民の皆さま方の御理解も得ているのではないかと、そのように思っております。そして、そのことを実現するためには、やはり予算、そして財源が必要であるわけでございます。本法案を提出した意義ということで申し上げますと、新たな防衛力整備計画に基づく防衛力整備を確実に進めていくためには、防衛財源の安定的な確保に向けた道筋を、で き得る限り早く示すことが重要であると、そのように考えております。そのために、現時点で確実に確保できる財源につきましては、先送りすることなくしっかりと確保する観点から、閣議決定を踏まえた予算上の対応のうち、法律上の手当が必要なものにつきまして、今回、財源確保法案による特別措置を講ずることといたしているところでございます。具体的には、令和5年度予算における特別会計からの繰り入れや、独立行政法人からの国庫納付による追加的な税外収入、1.5兆円の確保と確保した税外収入をプールして、令和6年度以降に活用できるようにするための防衛力強化式の設置を行うこととしたところでございます。政府といたしましては、最大限の財源確保の努力を行っているという姿勢を示す上で、本法案が必要であると考えているところであります。最大限の努力をしている姿勢を示すんだということですが、私はこの法案、口が悪くて申し訳ないのですが、100回あって一理なし、言い過ぎたら10回ぐらいにしておこうと思いますが、多くの問題がある一方、本法案が成立しなくても、本年度の予算執行には影響がないと思うのですが、この点について、政府の見解はいかがでしょうか。お答えを申し上げます。本法案が成立しない場合の影響ということでございますが、仮に本法案が成立しない場合には、先ほど申し上げましたとおり、税外収入の1.5兆円、これが令和5年度予算において確保できなくなると、ともに防衛力強化資金が設置できないこととなるために、令和5年度予算において防衛力強化のために確保いたしました税外収入、これは法律の手当が必要なもの、あるいは法律の手当が必要がないもの、両者ございますが、この税外収入のうち、令和5年度に必要な歳出が超える部分につきまして、資金に積み立てることができず、令和6年度以降の防衛財源として活用できないということになるということは、成立の場合の問題点であろうと思ってございます。
1:03:07
この在宅法以外の税外収入は、令和4年度の買い溜め特価を繰り入れたりとか、大手マチプレイスの売却収入を含めて、3.1兆円は繰り入れるということになっているんですよね。ですから、令和6年度以降の防衛費については、今言われたとおりです。また、来年の予算でもう1回議論すればいいんじゃないかということを含めていけば、この法律が成立しなくても、予算執行に穴が開くということはないんだというふうに認識しています。この本法案は、5年間で総額43兆円。そして、その43兆円で終わりじゃなくて、その後も負担が続くという巨額の防衛費について、今言われたとおり、政府が様々な工夫、最大限の工夫、それが怪しいというふうに思っていますが、そして、3/4は確保するんだと。1/4を税制措置として、それも増税も個人の負担が極力増加しないような対応をしていますよということで、あたかも大きな負担がないかのように見せかけて、真に必要な身の丈にあった防衛力って何なんだという議論への問題意識を失わせようという、そんな法案じゃないかという ふうに思っています。また、防衛費に赤字国債は当てないとしていますが、予備費の決算常用金を防衛力評価資金に繰り入れるということを含めていくと、在限のマネーロンダリングとも言えるものだという指摘もあります。このことに対する政府の見解をお聞かせください。
1:04:48
お答えを申し上げます。今、先生ご指摘のありました決算常用金につきましては、これは決算の段階におきます税収の上振れといったものが当然その要素の中に含まれてございますので、税外収入、失礼しました、決算常用金が直ちに国債由来であるということではないというふうに考えてございます。また、今回の防衛在限の確保につきましては、新たに増える部分については国債発行の増加をしないということを大きな方針として在限の確保というものを考えております。もともとの根っこに当たる部分、増加に当たる前の部分につきま しては、これは従来から一般会計で多額の国債発行している現状を鑑みれば、一定程度の赤字国債が当たっているということは事実だろうというふうに思ってございます。
1:05:38
お金に色はついていないんですよねと。防衛費はこうしていると言いつつも、巨額の防衛費を確保することで必ず他の予算に影響が出るんだということでいけば、赤字国債は当てないんだということではないと申し上げたいと思います。税制措置も含めた全体パッケージを示してほしいとずっと言っているんです。本法案は、必要な在限の確保に関する特別措置法という名前なんですが、震災の復興在限確保のスキームと同様に、税制措置も含めた全体パッケージを示さない理由についてお聞かせください。
1:06:34
防衛力強化のための在限確保策につきましては、昨年末に閣議決定されました防衛力整備計画におきまして、その全体の方針を明確にお示ししているところであります。その上で、税制措置でご協力をお願いする前提として、国民の負担をできる限り抑えるべく、現時点で確保できる税制措置以外の在限を先送りすることなく確保し、防衛在限の安定的な確保に向けた道筋を早期に、かつ明確にお示しすることが重要であると、政府としてそのように考えております。こうした観点から、今後5年間の防衛力強化のための在限として、現時点で見込まれる税外収入を最大限、4.6兆円でありますが、令和5年度予算に計上することとしたところですが、その際、法律上の手当が必要となる措置があることから、それらに限り、今回の在限確保法案に盛り込んだところです。柴先生から、全体のパッケージとして示すべきではないかというお話がありました。先生の御指摘のとおり、本法案は全体パッケージとしてのものではなく、歳出改革、決算常用金の活用、税制措置について盛り込まれておりませんが、政府としては、昨年末に閣議決定された防衛力整備計画など、3文書に示された方針に沿って防衛力の整備に取り組んでいく考えであり、在限確保についてもしっかりと取組を進めて、防衛力の強化維持を安定的に支えていきたいと考えているところです。安定的にと言いつつも、この法案は令和9年度までのことしか言っていないことを含めて、法案名が確保に関する特別訴訟と言っているのですが、防衛力の強化に必要な在限の一部を確保する法律案でしかないなと思っていて、名前を変えろと言っているわけではないです。全体パッケージ、令和10年度以降もどうしていくかということを含めて、全体パッケージを示すのが責任ある態度ではないかと思っています。復興在限の確保であるとか、コロナ対策とか、一定の終わりが見込める単発の施策であれば、国有財産の処分や様々な埋蔵金と言われるものを使うというのはあるの ではないかと思いますが、防衛関係費はそういう性格のものではないとしたときに、税制措置の実施時期も明確にしていないことを含めて、このような形で在限を確保することについて、政府の見解をお聞かせいただきたいと思います。
1:09:46
今、先生、お答え申し上げます。今、先生、御指摘のありました、例えば、税外収入や決算上余金について、令和9年度以降も含めて、安定的に見込めないのではないかという御指摘だろうと存じます。税外収入や決算上余金の活用については、御指摘のとおり、いずれも年度によって変動が生じ得るもので、単年度で見れば、毎年安定的に収入が見込めるかというわけではありません。他方、令和5年度における税外収入の確保の実績、これは今回の法案で確保したものも 含めて、4兆円を超える4.6兆円を確保したわけでございますが、この実績、あるいは決算上余金であれば、過去10年間における実績というものを踏まえれば、複数年度を通してみれば、しっかりと財源を確保できるというふうに考えてございます。その上で、今回の法案で設置をお願いしております防衛力強化資金を活用することによりまして、令和9年度以降も含めまして、防衛力の整備に計画的、安定的に当てることができるのではないかというふうに考えてございます。
1:10:48
改めて、ただ全体パッケージとして再提案するべきだということを改めて求めたいというふうに思います。政府は、戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面しているとして、今回の防衛力の抜本的な強化と、そのための財源確保が必要というふうにしていますが、我が国が直面している課題というのは、少子化や社会保障制度の持続性、またエネルギー環境問題、また政府債務など、西田先生は心配ないと言っていますが、政府債務などどれをとっても厳しく複雑な状況にあるというふうに思いますが、このことについての政府の見解をお聞かせください。
1:11:33
あの、柴田先生ご指摘のとおりに、我が国はこの防衛力の整備だけではなくて、少子化、それからグリーンなど、様々な課題に直面をしております。こうした現下の政策課題に対しては、必要な予算をつけてしっかり対応していく必要があると、そのように考えております。従来、予算編成にあたりましては、骨太の方針などに基づきまして、財政規律の観点から真に必要な財政需要に対応するために、高級的な歳出を大規模に増加させる場合には、これに対応した安定的 な財源を個別に確保することで、対応してきたところでありまして、例えば、防衛力強化のほかにも、GXでありますとか、国際観光政策についても、そのような考え方で対応をしてきたところでございます。こうした中にありまして、今般の防衛力強化の財源確保におきましては、税制措置ありきではなくて、行財政改革の努力を最大限に行うことによって、国民の負担をできるだけ抑えることとしております。また、子ども予算につきましては、具体的な内容は議論をしている最中でありますので、その財源確保にあたっては、前世代型社会保障を構築する観点から、歳出改革の取組を徹底するほか、規定予算の最大限の活用を行うことと、まだ議論の最中でありますけれども、そのようなことをする中におきまして、国民の自主的な負担を最大限抑制していくという、そういう方向性が総理から示されているところでございます。いずれにいたしまして も、防衛力整備のみならず、我が国を抱える諸課題については、バランスよく財政的にも対応していく必要があると、そのように考えております。バランスよくというふうにいただいたのですが、先ほど申し上げたとおり、我が国を取り巻く環境の変化に対応した防衛力を整備すること自体は否定するものではありませんが、あまりにも防衛費に偏ってはいないのかと、こんな規模が本当に妥当なのかという問題意識です。少子化も我が国が直面する最も厳しい課題です。限られた予算、財源の中で、それらの問題に優先順位をつけて予算を配分していく、今、大臣からもありましたが、その議論をしていくのが国会での審議だというふうに思っています。社会保障の国民負担率の高さについて、「五公、五民」ということがトレンドワード化したのが、ちょっと前にありましたが、これ以上の負担増は国民生活に耐えられないのだと、思っていますが、政府の認識はいかがでしょうか。前田大臣、どうぞ。お答え申し上げます。今、先生から国民負担の御指摘がございました。その御指摘は、国民の負担面に目を向けたものであると理解しましたが、国民負担の問題を考えるに際しましては、当然のことながら、負担面のみならず、受益とのバランスを考慮することが重要であろうかと考えています。現在、先生もお話ししました少子化対策を含めまして、社会保障制度改革などにつきましても、このような点をしっかり踏まえながら、受益とのバランスを考えながら議論していくことが重要であろうと考えています。
1:15:20
おっしゃるとおりだと思いますが、一方で、受益の感覚が低いからこういう指摘になっているのではないかということを、改めて申し上げたいと 思います。鈴木大臣からも子ども子育て予算について触れていただきましたが、そのような措置が検討されているということが、新聞報道されていますが、社会保険料は税金ではなくても負担増には変わりません。また、社会保障関係費の削減は、それを必要としている人たちの生活を直入することになります。今回の防衛財源を確保したこの43兆円というか、その総額、もう一度真に必要な装備、額を精査し、見直しができるとすれば、その一部を子ども予算を始めとする、直面する他の課題の財源とするべきではありませんか。認識をお聞かせください。まず、子ども子育て予算でありますけれども、3月に叩き代が出されまして、今、総理が本部長を務める会議代の下で、6月の骨太の方針に向けて、この強化すべき政策、その予算、その財源、この3つがお示しできますように、今、議論をしている最中でありますので、いろいろ新聞報道はございますけれども、今時点、具体的にコメントができる段階ではないということ、それはぜひご理解をいただきた いと、そういうふうに思うところでございます。先ほど、主計局次長からお話がございましたけれども、負担をお願いするということの限りにおいて、やはり国民の皆様方に、これだけの悲鳴があるということを、しっかりと感じていただかなければならないことでありますので、十分な子ども子育て予算につきましても、政策につきましても、そうした観点がしっかりと実現できますように、最後の爪でありますが、しっかりと理論しなければいけないと考えております。
1:17:39
ありがとうございます。防衛関係費は、その構造、特徴から、購入費を上回る維持費が必要になるというふうに思っていますが、高年度負担が大きいんだということであることから、安定的な財源が必要だというふうに思います。今回示されている財源確保の中で、安定財源と言えるのかどうか、もう1回認識をお聞かせください。
1:18:14
防衛力強化のための財源につきましては、削減の負担をできるだけ抑えるということを考え、税制措置のほかに、歳出改革、決算庁預金の活用、税外収入の確保といった、業財制改革の努力を最大限行うことにより、確保していくという方針であります。柴田先生の指摘の、高級財源あるいは安定財源の一般的な定義について明確に定められているわけではありませんけれども、防衛財源の確保にあたっての、いわゆる安定財源とは、防衛力の強化・維持を安定的に支えるためのしっかりとした財源のことであると考えておりまして、今般の防衛力強化のための財源確保策について、こうした考え方に沿ったものであると、そのように今考えているところでございます。必要があれば、ちょっと長くなりますけれども、具体的なことにも触れたいと思いますが、一応基本的な考えです。本法案で示されている特別会計からの繰り入れなどは、どれも安定財源とは言えないものだということでいけば、将来の維持費等を考えると、結果として将来的な国民負担を求めることになるということは目に見えていると思います。このことについて改めて指摘をしたいと思います。続いて、税制措置、法案とは直接関係は入っていませんが、税制措置についてお聞かせください。本法案と関連する税制措置について、増税する税目を所得税、法人税、タバコ税とした理由についてお聞かせいただきたいと思います。税制措置の内容につきましては、与党税制調査会において、国民各層の負担能力や現下の経済情勢にも配慮しつつ、幅広い税目について議論が行われたと承知をしております。その結果、防衛力の強化は国民の命、暮らし、事業を守るためのものであり、法人や個人に広く悲劇するものであることを踏まえ、法人税、そして所得税が対象とされ、また、特殊な私工品であり、一定の税収が確保できる物資としてのタバコの正確に着目して、タバコ税が対象とされたものであると、そのように承知をいたしております。法人税の引上げについては、今後、税制全体の在り方を検討していく中で、必要な見直しは行うべきだと、私自身も思っています。しかし、それを防衛費増額に紐付けされることについては、大きな問題だと思います。タバコ税ですが、自分自身は喫煙者ではありませんが、特殊性やタバコの性格として取るんだと、取りやすいところを、反対しづらい人たちに負担を求めることはするべきではないと思います。そして、これは愛縁家だけではなくて、タバコ産業に携わる人たちにどのような影響が出ると考えているのか、見解をお聞かせください。今回の税制措置をお願いするにあたりましては、様々な工夫をして、国民の皆さんの負担をできる限り少なくするということを 考えているところであります。例えば、法人税につきましては、法人の収入年2,400万円というところで線を引きまして、それ以下の法人には負担を求めないということで、全体の94%は負担をお願いしない、残りの6%の法人に限って負担をお願いする。そして、4から4.5%の付加税をお願いするわけでありますが、これを法人税に引き戻しますと、大体1%の負担になるということで、対象もそれから程度も抑えたものとしているところであります。そして、お尋ねのタバコ税でありますが、これも段階的に引き上げるということで、将来の予見性を関係者にもしっかりと持っていただくということで、その影響がなるべく緩和されるような考えを持っているところです。所得税額に対して、当分の間、税率1%の新たな付加税を課すんだということ、そして、現貨の課金を取り巻く状況に配慮して、復興特別所得税の1%引き下げて課税期間を延長するという、今回の措置があります。なぜ、復興特別所得税の枠組みを利用、私は流用だと 思っていますが、そういうことにすることにしたのか、お聞かせいただきたいと思います。先ほど申し上げましたように、税制措置を行う場合、所得税、法人税、タバコ税の3税目について、税制措置をお願いしたいと考えておりますが、そのうち、所得税につきましては、復興特別所得税の税率を引き下げるとともに、税率1%の新たな付加税を課すこととしたところであります。これは、現下の課税の負担増にならないように配慮する観点から、新たな付加税と復興特別所得税を合わせた付加税率が、現在と変わらないようにするために行ったものであります。また、復興特別所得税については、税率引き下げとともに課税期間を延長することとしており、復興財源の総額を確実に確保することの考え方によるものであります。こうした取組につきまして、国民の皆さま、取り分け被災地の皆さま、そして、2038年以降も負担が続くということについて、若い世代の皆さまに対する丁寧な説明を行っていきたいと、行わなければならないと考えております。
1:25:30
このことは増税ですということで認識してよろしいでしょうか。
1:25:48
所得税について、税率1%の新たな付加税を課すということで、国民の皆さまにご負担をお願いするという観点で申し上げれば、今回の税制措置は増税ではないのかという、そのご指摘、これを否定するものではございません。そのことは衆議院の委員会でも申し述べたところであります。
1:26:17
はい、ありがとうございます。率直に言っていただきました。これまでの説明は、次々の負担は変わらないんだというような言い方だったんですけど、それは、次々の負担は変わらないけど期間が延びるというのが、リボ払いというんだというふうに思ってまして、将来負担が増えるじゃないかと延びればと、将来は賃上げでなりするので、経済成長するので負担感がなくなるというのは、それはカード会社がよく言うセリフですから、そういう説明はなさらない方がいいということは申し上げておきたいというふうに思います。復興財源の確保について、影響がないということについては理解をしています。一方で、被災地、被災者の皆様の心情を思うと、丁寧な対応が必要だというふうに考えています。岸田総理も今年の3月10日の政府与党の連絡会議で、被災者の声をしっかりと受け止め、東北の復興をなくして日本の再生なしとの強い決意の下で、政府与党一丸で復興に取り組むというふうにおっしゃっています。また、被災者の心のケアなどの課題が残るともおっし ゃっています。鈴木大臣も被災地の出身であり、本法案の審議に当たり、被災地、被災者の声を聞く公聴会の必要性について認識をお聞かせください。
1:27:43
地方庁会の開催についてでありますが、これは行政府の立場から言いますと、立法府、まさに委員会でお決めをいただくことであると、そういうふうに思っております。
1:28:00
本件について、委員長の特段の取扱いをお願い申し上げます。
1:28:10
続いて、総合的な安全保障を構成する要素についてお聞きいたします。国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議の議論では、昨日の本会議では大塚先生から、財源論にまで言及するような問題があるというようなご指摘もありましたが、いいことも言っているのではないかというふうに私は思っています。資源等に乏しく海外依存度の高い我が国においては、軍事攻撃を受ける前段階から物資不足、物価上昇、経済悪化のリスクに直面する中、民間の社会、経済活動を維持しつつ、進行に対して国家として立ち向かうため、平素から財政与力が不可欠ではないかという指摘もあります。身の丈に合わない過大な防衛費の形状は、財政与力を失わせ、国力としての防衛力を結果として失わせることにならないか、見解をお聞かせください。前田社長、お答え申し上げます。ご指摘の43兆円程度でございますけれども、これは我が国の安全保障環境が一層厳しさを増す中で、新たな防衛力整備計画におきまして、防衛力の抜本的強化が達成でき、防衛省自衛隊としてしっかりと役割を果たせる内容と金額の積み上げとして決定されたものでございまして、過大な水準であるとは考えてございません。その上で、今先生のお話のございました、国力としての防衛力を総合的に考える有識者会議におきましては、有事における我が国経済の安定を維持できる経済力と財政与力がなければ、国力としての防衛力が削がれかねない点にも留意が必要といった指摘を受けてございます。政府といたしましたこうした指摘も重く受け止めておりまして、先ほど申し上げました必要な防衛力整備の水準、それと有事における財政与力の確保、この2つを両立させていくことが大変重要であると考えてございます。そのため、今般防衛力を抜本的に強化をし、将来にわたって維持強化していくために必要な財源につきましては、将来世代に先送りをせずにきちんと確保するということで、今回の法案もお願いをしているところでございますし、厳しさを待つ中にありましても、日本の財政が市場や国際社会からの信用を失い、市場からの資金調査所に支障をきたすようなことにならないよう、引き続き、歳入歳出改革の取組を続けてまいりたいというふうに考えてございます。柴信一君。答弁いただきましたが、そういうような安定的な財源が 確保されているとはとても言えない状況だというふうに改めて指摘させていただきたいと思います。その有識者会議の議論の中では、軍事的な緊張が高まった際に想定される現象の例として、外貨の確保が急務だというふうにしています。外貨特改の規模の確保が必要ではないかというふうに思いますが、政府の見解をお聞かせください。
1:31:19
お答えを申し上げます。外貨特別会議、外貨特改が保有する外貨資産につきましては、外国為替相場の安定を目的といたしまして、将来の為替介入等に備えて保有をしているものでございます。市場に急激かつ過度な変動が生じた場合には、自国通貨を買い支えるために十分な額の外貨資産を保有していくことが重要であるということは、先生、今ご指摘をいただいたとおりであろうかと考えてございます。その上で、外貨目特改から一般会計、今回、助業金の繰り入れを行うわけでございますけれども、これは円で行う必要があることから、政府短期証券を発行して、未来の円化を調達した上で実施をしてございます。このため、一般会計の繰り入れに伴いまして、直ちに外貨立ての外貨準備の規模が縮小するという事態は生じておらないというふうに認識をしてございます。
1:32:12
外貨を繰り入れられないので、それに見合いの政府短期証券を発行して、借金をして円を繰り入れると、今回の措置というのはそういうことだということは理解しているんです。これも問題だというふうに思います。有事の際に為替がどう動くのか、どう変動するのか、上がるのか下がるのか、またしないのかもわからないですね、いろんな状況を見たときに。ただ、どういう状況にも対応するために、やはり備えをしておくことが必要だということでいけば、外貨特価の助業金を繰り入れていくということ自体が問題があるんじゃないかということを指摘をしておきたいというふうに思います。続いて、真に必要な防衛力についてお聞きをしたいと思います。我が国を取り巻く国々の動向の変化、技術の進歩などにより、そのことに対応した防衛力の整備が必要なことは、多くの人たちに共通認識が持てるものだ というふうに思います。
1:33:17
立憲民主党は、党として外交安全保障戦略の方向性を取りまとめています木村大臣政務官。
1:33:29
来ていただいていますが、読んでいただいているでしょうか。
1:33:36
お答えいたします。委員お尋ねの外交安全保障戦略の方向性、事務方の方から受け取りまして、ざっと目を通させていただいておりました。
1:33:59
個人的な意見として、できますればもうちょっと肉厚なものをいただければ、しかももっと早い対応をいただければ、もっと与党政府とも議論を交わせたのではないかというふうな思いもいたしております。
1:34:16
防衛三文書ほどは厚くはないんですが、党として様々な議論をして考え方をまとめさせていただいています。その中でも様々な懸念があることから、政府の反撃能力には賛同できないとしつつも、我が国を取り巻く安全保障環境への認識を踏まえて防衛力を強化すること、宇宙やサイバーなどの新領域への考え方も示しております。野党第一党が環境変化に対応した防衛力の強化、防衛力を強化する必要性というのは認識しているということを示しているんです。真に必要な防衛力ってどういうものなんだという議論をする土台はできていて、望む覚悟もあるということです。額ありきの防衛力の強化ではなく、今一度与野党での丁寧な、そして真に必要な防衛力とはどういうものなのかという議論を行うべきだと考えますが、いかがでしょうか。
1:35:20
今般の3文書につきましては、昨年12月の策定に向けて、国家安全保障会議、四段人員会合や有識者会議、与党ワーキングチームなどで活発な議論を積み重ねてきました。その主催性として政府としての方針を3文書の閣議決定という形でお示ししたところです。このようにまずは政府与党において1年以上にわたる丁寧なプロセスを経て方針を決定しお示ししたところですが、その過程においても国会での質疑にお答えする過程で随時説明を行ってきたところであります。ご指摘の力民主党の考え方については、政府が3文書を閣議決定した後に公表されたものと承知しており、これを踏まえて議論することは困難であったと考えますが、いずれにせよ政府としては、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中で、国民の命と暮らしを守り抜くために必要となる防衛力の抜本的強化を具体化したものと考えており、この 内容について国会での質疑をはじめ引き続き説明に努めてまいりたいと考えております。具体的な質問をさせていただきたいと思います。今回の防衛力の抜本的な見直しという中でいけば、反撃能力についてがあると思います。反撃能力を行使する状況とはどういう事態であるのか、そして行使した後の状況がどのようなものになると想定しているのか、わかりやすくお示しいただけますか。
1:36:58
ウェダ・サイバーセキュリティ情報課審議官
1:37:02
お答え申し上げます。国家安全保障戦略及び国家防衛戦略でも示しておりますとおり、近年我が国周辺ではミサイル関連技術と運用能力が飛躍的に向上し、質量ともにミサイル戦略が著しく増強されてございます。このため、既存のミサイル防衛網だけでは、完全に対応することは難しくなりそうである。この点につきましては、先ほど委員から御指摘ありました、立憲民主党で示されております方向性の中でも、ミサイル防衛の能力の強化については触れられておられるかと思います。それに対しまして、政府といたしましては、我が国として、この反撃能力を保有し、国民の命、暮らしを自らの力で守り抜く努力が必要だというふうに考えました。このため、日米同盟の抑止力、対処力を一層向上させ、我が国に対する弾道ミサイル攻撃等に対応していくことが不可欠な状況、この中で反撃能力を保有するというような判断をいたしたところでございます。そしてその運用につきましてでございます。武力の行使の三要件、憲法で認められております自衛権の行使にあたるこの武力の行使の三要件に基づきまして、弾道ミサイル等による攻撃を防ぐために、他に手段がなく、やむを得ない必要最小限度の措置としていかなる措置をとるかという観点から、実際に発生した状況に即して、個別具体的な判断をしていくこととしております。私ましても、反撃能力の保有の目的、これは相手に攻撃を思い留まらせる抑止力でございます。武力攻撃の発生、あるいは我が国に対する侵略、そういったことを抑止力を持って武力攻撃そのものの可能性を低下させる、こういった目的を有しております。どういう状況で行使するのか、そして行使した後の状況をどうなると想定しているのか、もう一度、分かりやすく具体的に答えていただきたいと思います。先ほど申し上げましたとおり、実際にどのような個別具体的な状況において行使するかということについては、都度個別具体的に判断いたしますが、いずれにいたしましても、武力行使の三要件、これは憲法で認められました自衛権の発動が可能な三要件に基づいて判断するということになると思います。
1:39:26
具体的に答えていただきたいのですが、いただけませんでした。国家安全保障戦略などでは、中国、北朝鮮、ロシアといった我が国周辺の軍事動向や将来の技術水準の動向などを踏まえつつ、様々なシュリメーションを行った分析をしてきましたというふうにしています。そしてその国々はいずれも核保有国なんです。核保有国の領土に反撃能力を行使するということの意味について、そのリスクについてどんなふうにお考えでしょうか。
1:40:09
はい、お答え申し上げます。まず反撃能力につきましては、先ほど申しましたように、相手に攻撃を思いとだまらせる抑止力として発揮させたいというふうに考えてございますので、こういった反撃能力を持つことによりまして、現状にして、相手の戦略的、戦術的な計算を複雑化させ、日本にミサイルを撃ち込もうとしている相手に目的を達成させることは容易ではない、攻撃をやめたほうがよいと思わせる、そういった抑止効果を得られることを中心的な目的といたしております。こういったことによりまして、まさに今御指摘のような大量破壊能力を有する弾頭もミサイルの中にはございます。こういったものを飛来するミサイルを防ぐということに主眼を置いてございます。
1:41:00
はい、ちゃんと答えていただきたいんですが、これまでの様々な委員会の審議の中でも、抑止力としての効果もあるんだと。それはあります。ただもう一度、一撃を受けた後に、二撃を受けないように敵の基地に撃つんだということも言われているんですよね。だから反撃するんですと。抑止力も含めて、それを被害を抑えるために敵基地に二発目に撃たれないようにするんだということも言われているとすれば、そういう核保有国との関係で、それが行使できるのかどうかということをどう判断しているのかということをお聞きしているんですが 、いかがでしょうか。
1:41:40
はい、お答え申し上げます。先ほど来、申し上げておりますとおり、こういった反撃能力を保有すること、これによりまして、そもそも相手方の侵略あるいは攻撃、それ自体が目的を達成することができない、攻撃をやめた方が良いと思わせる、そういったところに主眼がございますので、まさに抑止効果でございます。そういった攻撃を発生さないところに主眼がございます。こういった抑止効果を得るとともに、また我々防空ミサイルの、失礼しました、弾道ミサイル防空能力、あるいは東軍防空ミサイル防衛能力を整備いたしますので、こういったミサイルの防空能力と相まって、我が国に対する攻撃を迎撃するとともに、攻撃そのものを良くしていく、こういった考え方でございます。
1:42:28
はい、なかなかお答えいただけないです。ウクライナでの戦況を見ても、ミサイルでの反撃、ロシアの領土にミサイルを撃ち込むということはしてないんですよね、と言ったときに、そういうことを防衛省はどう見ているのかということを、また聞いていきたいと思います。国民保護の措置等についてお聞きしたいと思います。防衛力の整備というのは、国土を守り、国民の生命財産を守るためのものだというふうに思います。そうであるならば、まずは、有事の際の避難民の保護や、対比の体制整備、シェルターの設置、また原発などの防御強化に取り組むべきだというふうに思いますが、今般の防衛力強化の中にはどのように措置されているでしょうか、お聞かせください。
1:43:23
お答えいたします。国民保護や避難施設の確保につきましては、国家安全保障戦略において 、国民保護のための体制を強化すると明記しており、政府全体として、円滑な避難に関する計画の速やかな策定、官民の輸送手段の確保、空港、港湾等の公共インフラの整備と利用調整、様々な種類の避難施設の確保等を行っていくこととされています。防衛省自衛隊としては、こうした政府全体の取組にしっかりと協力しつつ、民間の船舶、航空機に加え、自衛隊の各種輸送アセットも利用した国民保護措置を計画的に行えるよう調整、協力するなど、関係機関と連携して国民保護の体制強化を図ってまいります。また、シェルターの整備につきましては、政府として緊急一時避難施設の指定推進など、様々な取組を行っていると承知しておりますが、防衛省としても、こうした政府全体の取組と相まって、様々な種類の避難施設の確保を行ってまいる考えです。政府は極めて現実的なシミュレーションで様々な装備を積み上げたと言っていますが、今回の抜本的に強化される防衛力において、国民の被害をどれだけ減らすことができるのか、どんな想定をされているのか、お聞かせいただきたいと思います。ただいま、政務官からお答えがありましたとおり、国民保護、あるいはシェルターを含めました国民の避難の施設、こういったことも政府全体として取り組んでいるところでございます。一つ一つの被害状況につきましては、関係省庁と連携しつつ、被害状況の確認、人命救助、住民避難等の支援等をしっかりと実施していくと考えてございますが、例えば自衛隊におきましては、沖縄にございます15旅団を強化し、南西方面の防衛体制を強化し、国民保護の実効性向上を図ることとしております。また民間船舶、航空機の利用や自衛隊の各種輸送アセットの利用、予備自衛艦の活用等についても検討しているところでございます。こういった国民保護の実効性を高めますとともに、全国的にシェルターの整備につきましても、地下施設など、緊急一時避難施設の指定推進などの取り組みを政府として行っておるところでございます。
1:46:00
例えば台湾有事なりを含めて、沖縄や南西諸島で事態が生じた際に、どのような国民に被害が起こるのか、想定シミュレーションとはされているのでしょうか。この度の抜本的な防衛力整備の強化に当たりまして、まさに自衛隊の能力評価、そしてどのような事態を想定するかといったシミュレーションを行ってございます。こういったシミュレーションの積み上げの中で、今回ご認めていただきました防衛力の能力を抜本的な強化する防衛力整備を行っていただいているわけでございます。こういった積み上げたシミュレーションの詳細そのものにつきましては、自衛隊の具体的な防衛能力、あるいはどのようなオペレーションを行っていくかということについて、詳細を明らかにすることとなりますので、お答えは差し控えさせていただきたいと思いますが、まさに先ほど反撃能力のところで申し上げました通り、我が国に対する攻撃、こういったものを抑止し、こういった防衛能力強化によりまして、抑止いたしまして、そういった被害が誇らないように努力をしていきたいというふうに考えてございます。これまでの他の委員会の議論の中で、自衛隊の隊員の被害というのは想定しているけど、国民がどれだけの被害があるのかというシミュレーションはしていないという回答、答弁があるんですが、それと違うんですか。しているんですか。しているなら示していただきたいと思います。
1:47:46
先ほど申しましたように、防衛力の整備、能力の強化のためのシミュレーションでございます。そして、このによりまして抑止力を高める、そういった被害が発生しないように、そういった目的のためのシミュレーションを行ったということでございます。ですので、国民の直接の被害についてのシミュレーションはないということだというふうに思います。私その話を聞いたときに、太平洋戦争での沖縄戦のことが頭に浮かんでしまいました。自衛隊、兵隊のことは考えているけど、島民のことは考えていないんじゃないかというふうに思いました。そういう状況を生じさせないこと、有事の際に国民、これは日本人だけではなくて、日本に暮らす人たちの命を守ることが政治の責任じゃないかというふうに思います。本当に今これまでの質疑の中で感じたのは、本当に有事を想定しているのか、はなはだ疑問だということです。本当に有事を想定している なら、真の防衛力を高めるため、防衛力だけではなくて、総合的な国力、財政要力や外科準備や食料の確保も必要になります。国民、これは日本人だけでも、先ほど申し上げたように、日本に暮らす人たちの命をどうやって守るのか、その準備も重要です。防衛力の強化には、この法案にはそんな覚悟が感じられず、アメリカから武器を爆害するためのものとしか思えません。今一度、必要な防衛力の議論から始めて、本法案を仕切り直して提案されるべきであることを申し上げて、質問を終わります。ありがとうございました。
1:49:51
立憲民主社民の勝部憲次でございます。会派に与えられました時間内で質疑をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。財閣法の審議でありますけれども、その質疑にあたって、冒頭、申し上げたいと思うんですけれども、防衛三文書の改定による新たな防衛戦略は、極めて重大な国勢、あるいは方針、政策の転換であります。その検討にあたっては、慎重の上にも慎重を期すべきだと考えます。ですから、その審議にあたって、今、芝居院からもありましたけれども、真に必要な防衛力というのは、一体何なのかということを、しっかり見極めることが必要であり、国民的な議論も必要だと考えます。その上で、必要な予算、その規模が考えられ、そして、その財源をどうやって確保するのかということが検討されるわけですけれども、当然ながら、これは一体的に議論をされることが必要であり、そして、財源の確保についても、やはりトータルで、先ほどパッケージをしっかり示せというような指摘もありましたけれども、やはり穴抜けというか、当面はこうだけども、その先のことはあくまでも予定というような、しかも法案の中にはそれが位置づけられていないという形での議論では、私は本当に深まりを欠くものであり、不十分な法案だということをまずは申し上げさせていただきたいと思います。しかしながら、こういう形で議論をされています。衆議院でも37時間かけて質疑が行われてきました。明らかになった点もありますが、依然として説明がまだまだ不十分ということもありますし、また、かえって分かりづらくなったとか、あるいは何かごまかしているのではないかとかですね、そういうことも少しずつ見えてきています。これから行われる参議院のこの委員会での質疑にあたって、そういったことをしっかり炙り出していけるように、私たちも全力を尽くしていきたいと思っていますし、これまた先ほど芝居委員からもご指摘がありましたけれども、現状、この法律がなくても国民生活や国家安全保障にすぐさま直結する影響が生じるわけではないというのも私の理解でありまして、だとすれば、やはり時間をかけてじっくり議論をすべきということだというふうに思っています。そんな意味で、ぜひ大臣はじめ政府の皆さんには明快なご説明、ご答弁をいただきたいということをまず冒頭申し上げておきたいと思います。そこで、再三ですね、戦後最も厳しい環境ということをおっしゃられるんですけれども、それが本当にこの戦後最も厳しい状況なのかということについて、やはりここも掘り下げて議論すべきだと思っています。そのことはこの場ではいたしませんけれども、そういう状況の中でですね、防衛力の評価ということについては国民的には一定の理解があるということなんです。だけれども、私は後先になりました、そういった本当に厳しい国際環境というかですね、防衛環境、安全保障環境というものを、もっともっと国民にも分かりやすく議論をしていくことによってですね、我が国として何を成すべきなのかということが見えてくると思うんですね。だからそこのところをなんとなくロシアの位な侵略、あるいは北朝鮮のミサイルの発射、中国での有事があるのではないか、そういうことになんとなく煽られて、だから我々の攻撃力も必要なんだというところに議論が、何て言うんでしょうか、押し込められてしまっているような気がして、そのために防衛力の強化が必要だという、一方向からの議論になっているのではないかなというふうに思えていらないんですね。ですからそういったことも、この後しっかり私ども洗い出していきたいというふうに思っているところなんですけれども、いずれにしてもですね、この状況は大臣としてですね、国民の皆さんに十分に理解されている状況であるのかどうかということをちょっとお聞きしたいと思います。先ほど言いましたように防衛力の強化という点ではですね、世論調査などを見ますと、ある一定の数必要だというお答えのようなんですけれども、一方でですね、43兆円とかあるいは防衛増税とかですね、復興特別所得税の流用ということになればですね、7割から8割は反対という世論調査の結果となっています。私はそういう意味では極めて説明不足、先ほど申し上げた安全保障状況の環境のことも含めてですね、まだまだ国民の理解が不十分なのではないかというふうに思いますが、鈴木大臣のそのあたりの見解をですね、お聞かせください。
1:56:11
今、勝部先生からそもそも43兆円というこの新たな防衛力強化のこの額について、防衛力整備の水準でありますが、そういうものについて国民の皆さんの理解が進んでいるのかどうか、政府としてそれにきちっと説明ができているのかどうかという、そういうご指摘をいただいたところでございます。この43兆円という防衛力整備の水準につきましては、国家安全保障会議4大臣会合でありますとか、与党ワーキングチームなどで1年以上にわたる活発な議論の積み重ねを経まして、昨年12月に結果として43兆円程度という規模が導き出されたものでございます。しかし、これが国民の皆様方のこれまでの経緯を含め理 解を得ているかということにつきましては、やはり安全保障環境という防衛力の抜本強化ということでございますので、多くの国民の皆様の理解をいただけなければならない、そういうふうに思っているところでございます。防衛力強化について、勝部先生ご指摘のとおりに、世論調査などを私も拝見しておりますと、様々なご意見があるということ、これは承知をいたしております。従いまして、今までの議論の過程や内容など、まだ政府の説明が十分でなくて、国民のご理解がいただけていない面があること、これも否定できないことであると考えておりますので、より一層丁寧な説明に努めて国民の皆さんのご理解をいただけるように努力をしていかなければいけないと、改めてそう思っているところであります。
1:58:15
そのとおりだと思いますので、私どもも最大限の努力をして、国民の皆さんに十分、この法案の問題や、あるいはこれからの防衛力の強化というのはどうあるべきかということを、国民の皆さんと一緒に議論できるような、そういう役割をしっかり果たしたいというふうに思います。その中で財務大臣、財務省ですから、やはり予算の査定というのが、私は非常に重要な役割を担われているというふうに思います。これまで、岸田総理は、防衛力は将来にわたって維持強化が必要で、安定財源が不可欠であり、将来世代に先送りすることなく、今を生きる我々の将来世代への責任として対応すべき課題であると発言されています。これはまさに国債に頼らないということであり、将来世代への負担の先送りとなる国債については、防衛力を安定的に支えるための財源と位置づけることは困難などと、御答弁をされています。しかし、防衛予算のみは、赤字国債を回避したとしても、防衛予算以外の予算が結局、しわ寄せを食うわけでありまして、その予算増額した分は、結果的に別のところで赤字国債に頼って予算を組まなければならない。そういうことになるわけです。ですから、このことについては、先ほどロンダリングという話もありましたけれども、いく動員に、これは衆議院の議論でも指摘がなされてきたところであります。このことについては、いまだに明快な御答弁がないというふうに思うんですけれども、このことについて、ぜひもう一度大臣からお答えをいただきたい。つまり、防衛予算をいくら赤字国債を使わないといっても、他の予算で赤字の国債を発行することになるのではないか。そうなると、結局それは全体、防衛予算も赤字国債で賄ったと同じ ことになるのではないかという指摘ですね。そのことについてお答えをいただきたいと思います。
2:00:58
今までコロナの状況もございまして、多くの予備費を使いました。これはこれで、やはり予備費でないと対応できない、未知の状況でございましたので、これは誤りのないことであったとそういうふうに思いますが、結果として予備費の使い残しが出たということで、それのもともとの財源の対象は国債ではないかという、そういうご意見の中で、いわゆるマネーロンダリングではないかという、こういうようなお話があるわけでございます。しかし、我々としてはマネーロンダリングとは考えていないわけでございまして、つまりは、予備費と決算常用金というものは、これは1対1で対応するものではなくて、予備費に不要が出た場合も、これは財政法の決めによりまして、できる限り国債の発行をそれによって抑制をするということでありますので、予備費の他かと、残りの他かと、この決算常用金というものは1対1で対応しないということでございます。私どもとして、これからもこうした予備費の使い残しが出た場合は、これを徹底して赤字国債の抑制に努めるということで対応していきたいと、基本的にそう考えておりまして、いわゆる赤字国債ロンダリングとは考えていないところであります。赤字国債をできるだけ発行しないように努めるというのは、その政府の姿勢は決して否定しませんし、そうあるべきだと思っています。けれども、今回の財源確保のために、様々なところから予算をかき集めて、増金を絞っても1滴も出ないぐらい頑張ったというふうに大臣はおっしゃったわけですね。そうすると、これから例えば子ども、子育て予算をしっかり確保しなければいけないといったときに、そのお金はどこから確保するのかということになるわけで、その検討が今、政府でなされているというのは十分承知をしておりますけれども、結果的にそういう事態になったときには、赤字国債を発行しなければいけないんじゃないかという指摘があるということは、実質そうなり得ることでありますので、その点はしっかり受け止めていただきたいと思います。その上で、合わせて43兆円の額について、とにかくこの額ありきだったのではないか、CDP費2%したがって43兆円ぐらいと言われていますし、報道によれば、事前に財務省は、例えば、43兆円の防衛費について、財務省として防衛装備品などの単価から査定あるいは算出みたいなことを、財務省としてしっかりされたのかどうか、それを積み上げて、結局43兆円になったとおっしゃっているのですけれども、本当にそうなのかということが、どうも疑義として、衆議院の議論を聞いていても、残されていると私自身は思っています。大臣は、財務省も防衛省から提示された防衛力整備計画の内容規模について精査しており、私自身も納得した上で、最終的に防衛力整備計画の閣議決定を行ったと答弁されていますし、岸田総理も、かねがね防衛省において、精緻なシミュレーションを繰り返した数字だと、この43兆円はそういうふうにおっしゃっているのです。これがあるならば、全て国民の前に明らかにするということが、仮にできなくても、そのような評価を、実際に財務省としてはどのように行っているのか、必要な装備品の検討とか、あるいは過去でも構いません。結果として、どのような費用対効果という言い方がいいかどうか分かりませんけれども、財務省はよくそういうふうに言われますので、私も教育予算をいろいろ増額してという話をすると、財務省の方々は、それに対する効果はどうなんだ、みたいなことをよくおっしゃられるのです。ただ、この防衛費の部分で、その費用対効果という言い方がいいかどうか分かりませんけれども、要は財務省として精査をしっかりしてきているのか、あるいは今回の43兆円に当たっても、そういう事前の検討が行われたのかということについて、具体的にお答えをいただきたいと。
2:06:45
お答えを申し上げます。今、先生のお尋ねの防衛装備品の評価につきましては、我々としては具体的な事態を想定いたしまして、我が国を防衛する上で、より効果が高い装備品、あるいは効率的な取得方法はないかといった観点から所管しております防衛省からヒアリングをいたしまして、最適と考えられるものを計上しているところでございます。例えばということで、具体的な例を申し上げますと、新たな防衛力整備計画における重点分野の一つでございますスタンドオフミサイルにつきましては、まず具体的な運用コースを踏まえました上で、効果の観点からは、これは国産開発、あるいは海外製品との飛翔距離ですとか速度等の性能について、あるいは費用の観点からは、取得までの期間ですとか取得経費そのものですね、などを防衛省から確認をいたしまして、総合的に調整をした上で必要な事業にかかる予算を計上したところでございます。また先生もご指摘ございましたが、単なる評価にも留まらず、例えば護衛官に搭載する垂直発射装置を取得するにあたりまして、まとめ買いをするということで取得コストを削減するといったような調整も行っているところでございます。
2:08:04
今回ですね、この43兆円と3文書の閣議決定にあたって、先ほど私も引用しました財務大臣が納得した上でというふうなお話がありましたんですけれども、今回のこの43兆円のですね、その内容について、どの点が納得できるものだったのか、トマホーク400発というのは、これはアメリカからの情報で今明らかになっていますが、それ以外のものはですね、ほとんど私たちは知らないわけなんです。国民の皆さんもわかりません。ですから、そのことについてですね、納得できる状況だったということをですね、できれば具体的にお 示しをいただけたらと思いますが、ぜひお願いします。
2:08:56
全て細かく、私も防衛省の方とこの話をさせているわけではございませんので、一部になるわけでありますけれども、これまでの中規模では、装備品の取得を重視するということで、そちらの方に中心がまいりまして、例えば、装備品の維持整備でありますとか、弾薬の取得、こういうことに向けては十分な予算が配分されていなかったという、そういう指摘があるところでございます。今回ですね、そうしたような指摘も私も受けまして、装備品の維持整備、何か飛行機を整備するのに部品が足りなくて、いわゆるともぐいという言葉を使っているようですけれども、そういうことで部品をやっと調達するとか、そもそも弾薬の数が足りないと、こういうことも言われておりましたので、今回これに係る経費も、大幅 に増加をしているところでありまして、私もこういうことで私自身、この点については納得をいく点であったと、そういうふうに思っております。
2:10:23
今日は財務大臣、財務省の皆さんとの議論でありますので、防衛装備品の具体的な必要性なりについては、改めて連合審査などでお聞きをしたいと思います。ぜひ委員長にも、先ほど柴井委員からもありましたけれども、連合審査をぜひやっていただきたい。そのことを理事会でぜひ諮っていただきたいと思います。よろしくお願いします。それで、その上で、先ほどちょっと言いかけたのですけれども、43兆円については、報道によれば最終的には政治決着だったという話があって、財務省からは当初30兆円前半とか、あるいは38兆円という提示をしたというようなことも、一部の報道ですけれども出ています。やはり我々の中にも、国民の皆さんの中にも、最初に額があって、そのように積み上げていこうみたいなことなんじゃないのか。その背景にはGDP2%、それはアメリカから要求されたんじゃないかというようなことを言われていて、そこがやはり不信感のもとに、私はなっていると思います。ですので改めてお伺いをしたいというふうに思いますけれども、財政のプロであります財務省として、やはり今必要な提示が防衛省からされれば、それと全体の日本の財政状況から見れば、やはり相場感というのは出てくると思うんですね。ですのでそういう意味で財務省として、そういった相場感を全く示すことがなかったのかどうなのか、財務大臣は財務省の側から具体的な金額を提示した事実はないというふうに答弁をされていますけれども、そのとおりなんでしょうか。お伺いしたいと思います。
2:12:40
一般論として申し上げますと、予算編成におきましては、所管省庁から要求を受けた上で財務省において内容を精査をし、必要な調整を行った上で具体的な内容と金額をまとめていくものであります。防衛力整備計画の総額につきまして、財務省から具体的な金額を提示した事実はございませんが、財務省として防衛力の抜本的強化に向け、必要となる国民負担はできる限り小さくすべきといった観点から、それぞれの事業の内容や金額について、実効性、効率性、実現可能性などの観点から精査を行い、所管である防衛省と必要な調整を行ってまいりました。従いまして、財務省として何か要求勘定である防衛省の言い根で予算を措置したということはありません。しっかりとした査定を行わせていただいたということであります。
2:13:53
厚生労働省厚生労働省の厚生労働省の安倍晋三君。