1:10
ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日までに横山新一君、柴信一君及び梅村里志君が委員を辞任され、その補欠として福山哲郎君、新妻英樹君及び青島健太君が占任されました。
1:32
連合審査会に関する件についてお諮りいたします。我が国の防衛力の抜本的な強化等のために、必要な財源の確保に関する特別措置法案について、財政金融委員会に対し、連合審査会の開会を申し入れることにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。なお、連合審査会開会の日時につきましては、これを委員長にご一人願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。
2:00
ご異議ないと認め、裁を取り図らえます。政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。外交防衛等に関する調査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、法務省大臣官房審議官松井信一君、ほか15名を、政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、裁を決定いたします。
2:26
外交防衛等に関する調査を議題といたします。まず、G7広島サミット等に関する件について、政府から報告を聴取いたします。
2:36
岸田総理は、5月19日から21日まで、議長としてG7広島サミットを主催しました。その概要を報告いたします。
2:48
国際社会が歴史的な転換期にある中で開催された今般のG7広島サミットでは、G7の揺るぎない結束を改めて確認することができました。そして、G7として、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとの決意を、世界に向けて力強く示すことができました。
3:09
同時、広島で開催した今回のサミットでは、世界のリーダーたちに被曝の実装に触れていただくとともに、G7の首脳が核兵器のない世界の実現に向けた決意を改めて共有し、G7として初めて核軍縮に焦点を当てた独立首脳文書である「核軍縮に関するG7首脳広島ビジョン」を発出することができました。
3:32
ロシアのウクライナ侵略に関しては、ゼレンスキー大統領にも議論に参加いただき、G7とウクライナの揺るぎない連帯を示すとともに、G7として厳しい大陸制裁と強力なウクライナ支援を継続していくこと、ウクライナに平和をもたらすため、あらゆる努力を行うことを確認しました。アジアで唯一のG7メンバーである日本で行われた今回のサミットでは、インド太平洋についてもしっかり議論しました。
4:00
岸田総理からは、自由で開かれたインド太平洋のための新たなプランを説明し、引き続きG7としてホイップの実現のために協力していくことで一致しました。また、今回G7サミットでは初めて、経済的強靭性・経済安全保障を独立したセッションで扱い、この分野に関する首脳声明も発出することができました。
4:23
G7としてサプライチェーンや基幹インフラの強靭化、 また経済的圧に関するプラットフォームの立ち上げなどの取り組みを強化していきます。食料開発、保険、気候変動、エネルギーといった世界の諸課題の解決に向けた貢献は、常にG7の忠確的な使命であり続けてきました。
4:43
今回のサミットでは、G7として様々な課題に直面する国際的なパートナーの声を聞き、彼らと連携しつつ、そうした課題にきめ細やかに対応していくことを確認するとともに、今後我々が取るべき具体的な行動を含め、認識を共有することができました。
5:01
さらに、G7と諸大国の首脳に、ゼレンスキー大統領を加えて、世界の平和と安定に関する議論を行い、全ての国が主権領土一体性の尊重といった国連憲章の原則を守るべきこと、そうした原則や国際法に基づく公正かつ永続的な平和を支持すること等の点で認識の一致を得ることができました。
5:24
また、G7広島サミットの機会に岸田総理は、日米合意に首脳会合に出席し、4カ国の連帯と自由で開かれたインド太平洋という共通のビジョンへの強固なコミットメントを改めて確認したほか、G7や諸大国の首脳との首脳会談を行いました。
5:42
これまでのサミットの成果も踏まえ、引き続きG7議長国として国際社会の諸課題への対応を主導していきます。私自身外務大臣として、G7広島サミットの成果を着実にフォローアップしていきたいと考えています。皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
6:00
以上で報告の聴取は終わりました。これより質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。堀井和夫君。
6:10
おはようございます。自由民主党の堀井和夫です。G7広島サミット、大きな成果とともに無事終了いたしました。外務省関係省庁の皆さん、そして警備に当たられた警察、会場班長、全国の警察官の皆さん、会場関係者の皆さん、地域の皆さん、全ての皆様に心より敬意を表したいと存じます。
6:33
今回この広島サミットを実質的に取り仕切った外務省のトップとして、林外務大臣、どのように所見を持っていただけるかお伺いしたいと思います。
6:45
今次のサミットに際しまして、法の支配に基づく自由で開かれた国際市場を堅持していくという強いメッセージを示すこと、いわゆるグローバルサウスと呼ばれる国々との関与を深めること、この2点を重視していたわけでございますが、これらについては当初の狙い通りの成果を達成できたと考えております。
7:06
加えて、食糧エネルギー問題を含む世界経済はもちろん、さらには気候変動や開発、国際保険AIなど幅広いグローバルな課題についても議論を深め、今後の対応の方向性について確認をいたしました。
7:23
本次サミットを被爆地広島で開催することとした大きな目的、すなわち各国首脳に被爆の実装に触れていただき、それを世界の隅々に向けて発信していただくことについても大きな成果が得られたところでございます。これは各国首脳が今回平和記念資料館の訪問録に記載してくれたメッセージの内 容、これに端的に現れていると感じております。
7:48
それらも踏まえ、今回核軍縮に関する初めての独立首脳文書となる「G7首脳広島ビジョン」の発出を得て、引き続き広島アクションプランの下での取り組みを一つ一つ実行していくことで、核兵器のない世界に向けて現実的で実践的な取り組みを継続強化してまいります。
8:09
さらに、ゼレンスキー大統領自身に対面で出席をいただいて、招待国等の面々とも引き合わせたセッションを開催するとともに、まさにその場において法の支配に基づく自由で開かれた国際地上の堅持等について認識の一致を得ることができました。これは歴史的な大きな意義を持つものであったと確信をしております。
8:31
さらにも、日米合意や日米間の連携強化など、今回得られた成果をもとに、G7議長国として、そして日本の国益確保のために全力で外交課題に取り組んでまいりたいと考えております。今、御答弁いただいたように、本当に内容的には大きな成果があったと思います。同時に私、 もう一点指摘したいのは、路地が大変素晴らしかったと思います。いわゆる運営オペレーションですけれども、今回日米合意のクワッドの会合も突然、日本で行われることになりました。また、ゼレンスキー大統領も急遽本日されるということになったわけですけれども、私もかつて在外交換に少し席を置いたときに、大型路地の真っ端で少しその路地というものを体験しましたが、本当にこれは地道な作業ですけれども、大変重要な業務でありますけれども、ここを円滑にされたというのは、私は敬意を表したいと思いますけれども、外務大臣のこの路地についての所見いかがでしょうか。今回のサミットは、安心・安全かつ円滑な開催のみならず、様々な意味で歴史に残る重みのある機会になったと考えております。その準備運営にあたりまして、外務省自身500名を超える総力をかけて、また警察をはじめとする関係省庁の皆様と一丸となって取り組みました。また、広島県民介護をはじめとする地元自治体の皆様とも緊密に連携をいたしまして、企業や住民の皆様から多くのご理解、ご協力をいただいたところでございます。さらに、全国各地の民間の方々の力をお借りする場面も多くありました。サミットの成功、これはこうした関係者の全 ての努力がなければありえず、まさにオールジャパンで成し遂げた成功だったというふうに考えております。関係者の皆様にこの場を借りて、改めて深く感謝を申し上げる次第でございます。
10:30
まさに今のロジのお話は、日本の底力を一つ示すものだと改めて敬意を表します。内容について伺います。先ほど、外務大臣から、核軍縮に関するG7広島首脳ビジョン、初めてこれが首脳ビジョンとして示されたということであります。ウクライナ侵略を続ける中で、ロシアが核兵器の使用の威嚇を行っているわけであります。中国も透明性を欠いた形で核軍核を継続しているわけでありますけれども、今回こういった観点からもどのような成果があったかお聞かせいただきたいと思います。お答えいたします。本次サミットでは、核兵器のない世界に向けて、G7首脳の間で共金を開いた議論が行われ、その後発出されたG7首脳広島ビジョンでは、核兵器のない世界の実現に向け、責任ある行動や透明性向上に力点を置きつつ、中路に対しても具体的措置を取ることを呼びかけております。具体的には、ロシアにつきましては、G7首脳の総意として、ロシアによ る核兵器の使用の威嚇やベラルーチに核兵器を配備するとの意図表明は危険であり、受け入れられない旨のめた上で、新スタートの完全な利向に戻ることを可能とするよう求めているほか、核実験モラトリアムの重視を求めたところであります。また、中国につきましては、同国の透明性や有意義な対話を欠いた加速している核戦力の増強は、世界及び地域の安定にとっての懸念となっていると指摘したところであります。その上で、中路に対しまして、核軍縮の誠実交渉義務に関する第6条の規定を含むNPTの下での義務に沿い、関連する他国間及び二国間のフォーラムにおいて自主的に関与することを求めております。なお、このほか、中路を含む全ての核兵器国に対して、未実施である場合には、A、B、Fに並ぶ形での核戦力の客観的データの公表、NPT運用検討会議に提出する国別利向報告についての非核兵器国や市民社会との双方向の議論、ミンセオプルトニウムの対IAEA報告、FM生産モラトリアム宣言の実施を呼びかけているところであります。引き続き、同盟国である米国との信頼関係を基礎としつつ、また、AFとも連携し、同ビジョンを踏まえつつ、中路も巻き込む形で、各軍備管理、そして軍縮に係る取組を進めてまいる所存であります。
13:03
次に、今回のG7サミットでは初めて、経済的強靭性及び経済安全保障について独立者セッションが設けられ、G7としての首脳生命が発出されたと承知しておりますが、今、我々も重大な関心を持っている経済安全保障について、どのような成果があったのか、教えていただけますでしょうか。
13:32
お答え申し上げます。委員御指摘のとおり、国際情勢等の変化により、安全保障のそのが経済分野へ急速に拡大する中、経済安全保障上の新たな課題が顕在化しております。こうした背景の下、本年の広島サミットでは、G7として初めてサミットの議題として、経済安全保障を取り上げるとともに、経済的強靭性及び経済安全保障に関し、包括的かつ具体的なメッセージを初めて独立の首脳生命として発出いたしました。サミットでは、第一にサプライチェーンや基幹インフラの強靭化、第二に非非常的政策及び観光や経済的威圧への対応の強化、第三に重要振興技術の適切な管理等について議論し、G7の結束した対応を確認したところでございます。また、これらの課題につきまして、日本議長年だけで終わらせずに、毎年継続して成果を出すため、G7の枠組みを通じ、包括的な形で協力連携していくことを確認したところでございます。次に、クリーンエネルギー経済行動計画ということで、これも発表されたというふうに承知しております。サプライチェーンの多様化、強靭化等々についても、私も読ませていただきましたが、触れられていますけれども、この点について教えていただけますと思います。
14:59
お答えいたします。お尋ねのクリーンエネルギー経済行動計画におきまして、G7首脳は、重要鉱物資源、あるいは再生可能エネルギ ー機器等のサプライチェーンの多様化、強靭化に向けて、これらのサプライチェーンを構築する上で重要な役割を果たす低所得国との新しいパートナーシップを確立することにコミットするとともに、そのための各種取り組み、各種支援を行い活用するということが計画に盛り込まれております。例えば、今申し上げたサプライチェーンにおいて、低中所得国が鉱物資源の輸出にとどまらず、その精錬加工等、より大きな役割を果たせるよう、G7財務大臣中央銀行総裁会議で合意されました支援の枠組みである、強靭で豊節的なサプライチェーンの強化、ライズに向けたパートナーシップ、これを年内に立ち上げるよう、首脳としても要請しております。このライズに向けたパートナーシップは、G7が他の有志国、世銀、その他関係国際機関と協働いたしまして、低中所得国に対し、資金、知見及びパートナーシップを組み合わせた、互恵的な協力を行うものでございます。また、同行動計画では、コミュニティ、地元社会に比喩し、公正なエネルギー移行を促す、高い環境社会ガバナンス基準、ESG基準に沿ったサプライチェーンを重視するということを掲げておりまして、その地元のコミュニティに寄与するという意味において、パートナー国に寄り添った取組を推進していくこととしております。我が国としましては、これらの取組を含みます、クリーンエネルギー経済行動計画に基づき、G7、世界中のパートナー国、あるいは国際エネルギー機関、IEAをはじめとします関連国際機関と連携しながら、サプライチェーンの多様化強靱化に取り組んでまいります。次に、今回の広島サミットでは、ロシアによるウクライナ侵略による影響などを受けて、悪化する食料安全保障についても議論がなされ、そして強靱なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明が発出されたと承知しています。招待国には、大消費国、あるいは大生産国含まれて、なかなかこういう議論をするのはなかなか難しいところもあったと思いますけれども、声明が発表された経緯を表したいと思います。今回の異議について伺いたいと思います。
17:27
お答えいたします。ご指摘のとおり、気候変動、あるいは新型コロナウイルス紛争などの複合的要因に加えまして、ロシアのウクライナ侵略があったことによりまして、世界の食料安全保障への関心はこれまでになく高 まっております。こうした状況の下、広島サミットでは、招待国を交えてですね、食料安全保障の問題について率直な議論を行ったところでございます。G7では他国の発言は紹介しないことになってございますので、議論の詳細は差し控えさせていただきますが、我が国は議長国として各国の様々な立場を注意深く聞いた上で、粘り強く調整を行い、その結果ですね、G7と招待国と共同で、お尋ねにあった強靭なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明、これを発出するに至ったということでございます。同声明は、中長期的な取り組みである強靭で持続可能かつ豊節的な農業・食料システムの構築、これら双方につきまして、招待国と共に具体的方策を示すと、こういう点で有意義な成果であったというふうに評価しておるところでございます。我が国としましては、この行動声明をもとに、グローバルサウスの大生産国、大消費国を含みます幅広い各国と共に、引き続き世界の食料安全保障の強化に取り組んでいく所存でございます。まずは、官民の幅広い関係者を交えた輸出国・輸入国間の対話、参照対話を、ロンドン日本部がございます国際穀物理事会、IGCと共催で6月に開催いたしまして、食料危機の際に各国が取るべ き行動について議論する予定でございます。
19:01
最後に、グローバルサウスとの関係に関して2問続けてお伺いいたします。1つは、保健分野についても議論が行われたと承知をいたしております。また、インフラ投資に関して再度イベントが行われたと承知しております。このグローバルサウスとの関係、国々との関係を見据えて、保健分野あるいはインフラ投資について、どのような成果があったのか教えていただきたいと思います。
19:32
お答え申し上げます。G7広島サミットでは、新型コロナの経験を踏まえまして、次なる危機に備えるための取り組みが必要との認識の下、公衆衛生危機対応のためのグローバルヘルスアーキテクチャの構築強化、より強靭、より公平、より持続可能なユニバーサルヘルスカバレッジ達成への貢献、さらには様々な健康課題に対応するためのヘルスイノベーションの促進、こういった3本柱を中心にG7のメンバー、招待国、機関の間で率直な議論が行われました。グローバルヘルスアーキテクチャにつきましては、公衆衛生危機対応に際して首脳級が関与する仕組みに向けたコミットメントや、いわゆるパンデミック条約を含む国際規範形成への貢献などについて議論が行われました。ユニバーサルヘルスカバレッジにつきましては、新型コロナ対応により後退した従来からの保険課題への対応の推進を確認するとともに、G7として国際保険に貢献するため官民に合わせて、480億ドル以上の資金貢献を表明いたしました。ヘルスイノベーションにつきましては、薬剤体制への対応を含め、イノベーションを一層推進していくことを確認いたしました。また、ワクチン等の感染症危機対応医薬品等について、研究開発に加えて、特に、都城国での公平なアクセスを強化するための広島ビジョンを 発表し、デリバリーに関するパートナーシップを立ち上げたところでございます。インフラパートナーシップにつきましても、ご指摘ございました。22年6月のエルマサミットで立ち上げられた、G7が連携して質の高いインフラ投資を促進するためのイニシアティブでございます。この広島サミットの機会に関連のサイドイベントを開催いたしました。このイベントでは、G7に加えて、G7への招待国、それから民間セクター、世銀の参加を得ることで、G7が多様な主体と連携しながら、パートナー国のインフラへの投資において、民間資金の同意に取り組むことを、対外的に示すことができたと考えております。これまでのG7の取り組み、インフラ投資への取り組みのうち、象徴的な案件をまとめた、ファクトシートを発表いたしました。引き続き、債務持続可能性や開放性といった、G20で日本が主導した質の高いインフラ投資に関する原則に沿った形で、質の高いインフラ投資を進めてまいります。以上でございます。終わります。終わります。
22:34
おはようございます。県民事総合の福山です。よろしくお願いします。まずは、防衛大臣にお越しいただいたので、時間がなくなって防衛大臣に質問し損なうと失礼なので、最初に防衛大臣に質問させていただきます。宮古島周辺での陸自のヘリの事故の状況について、フライトレコーダー等が出てきて、内容等について若干報道はあるんですけれども、一部しか報道がないものですから、その後の状況、今の捜索の状況、まだ見つかっていない隊員もいらっしゃると思いますし、それから事故検証委員会が、その後どう動いているのか、そのことだけまずお答えいただけますでしょうか。
23:18
UH-60JAの事故について、回収したフライトレコーダーについては、現在データの抽出・解析といった一連の作業を進めております。データ解析の結果を含め、一連の事故調査の結果がまとまれば、私へも事故調査委員会から報告がなされます。一方、現在はこの解析を含め、事故調査を行っている最中であり、調査結果について、私として報告を受ける段階にはいたっておりません。このため、国民の皆様に調査結果をお示しできる段階にもないことを、ご理解いただきたいと思います。いずれにせよ、可能な限り早期に事故原因を究明することが重要であり、これに向け、事故調査を進めてまいりたいと考えております。今、御指摘のお話がありましたけれども、未だ行方不明のままの4名の方の捜索について、これも民間力を活用した水中捜索及び陸上による地上捜索により、引き続き捜索に取り組んでいるところであります。事故調査委員会についてもお尋ねがあったと思いますので、私の方から補足をさせていただきます。これまで事故調査委員会につきましては、第1回を事故発生当日の4月6日に、それから第2回を4月21日に実施をしております。また、現在、事故調査委員会の委員が、フライトデータレコーダーの解析作業に加えまして、回収した機体の破損状況の確認などを順次行っているところであります。今後、こうした調査の結果を踏まえつつ、委員会を開設してまいりますが、次回は、現時点で明日、5月26日の開催を予定しているところであります。まだ途中なので、ご報告する段階ではないという大臣の言葉は、よく理解しますが、一部は逆に報道に出てしまっていますので、そこはぜひ留意をいただきたいと思いますし、出せること、出せないことはあるかもしれませんが、なるべくこれは、隊員の命に関わったものですから、調査の結果が出れば、できるだけの情報を解除していただきたいと思います。それは、再発防止、それから捜索にご協力いただいている地元の皆さんや、いろんな方が、ここはご家族も含めて、いろんな思いで今の状況を見ておられると思いますので、そのことのところは、どうか大臣、よろしくお願いします。今、委員から御指摘のあったとおりだと思います。我々としては、今、解析を行った後に出てくるものに関しては、できるだけ提出をしていきたいと思いますし、今後とも、御指摘のように、民間の皆さん方に対しての思いを、しっかりと受け止めてやっていきたいと思います。大臣、もしあれなら、もう退席いただいても結構です。座っていなきゃいけないのだったら、あれですけど。座っていなきゃいけないの。そうなんだ。じゃあ、お願いします。すみません。じゃあ、サミットについて。外務大臣、本当にご苦労様でした。これは、法令委員と私は同じ思いでございまして、大変な御努力による成果があったのだというふうに思っております。外務省も大変だったと思いますし、各省庁もそれぞれのコミュニケの作成、さらには、先ほどお話がありました、老人、警察、国境団体、民間も含めて大変だったと思いますので、本当に心から敬意を申し上げたいと思います。私は、ムスコカサミットとドービルサミットに官房副長官として同行しまして、日本国内のマルチの会議でいうと、横浜のエイペックがありましたものですから、その3回を副長官として対応したので、どれほどの外務省や官邸や警察が動いていただいたかは、少なからず、自分の経験で理解をしているつもりなので、こういった状況のときに、野党だからといって一方的に批判するのが合理的なものだと私は思っていませんので、ここは本当にご苦労を皆さんがされたと思います。特に私の印象的に言えば、G7はこれまで中国がいないと意味がないんじゃないかという議論がこの10年ぐらいずっとあって、富裕国クラブだと言われ、影響力は落ちていると言われ、存在感がないと言われていました。当時、EUは中国に対する根拠のない楽観論が結構ありまして、なんで日本はそんなに中国のことを言うんだ、みたいなことをよく言われた記憶があります。しかし、今回のG7は、いくつかのポイ ントがあったと思いますが、やはりゼネンスキー大統領が対面で来日をされた。これはやはりウクライナの戦争の真っ最中だったということもあって、国際社会が注目をしていただいた。加えて、ロシアの核の、戦術核の使用の匂わすようなことが何度もあって、その核の脅威が世界にさらされている中で、広島で行われた。このサミットが岸田総理大臣の選挙区である広島で行われたということも、それは何かの歴史の因縁であり流れだと思っておりまして、その2つの面においても非常に意義があったと思います。もちろんコミュニケの中身で不満なところはあります。広島ビジョンに関しても不満なところはありますが、全体としては私は非常に日本の貢献は大きかったというふうに思います。またこれは私なりの思いですが、お答えいただければと思いますが、ゼレンスキー大統領が自ら日本に来たいということを要請をされた報道で知りました。ということは今回招待国の中のインドやブラジル等は、このロシアに対してのポジションはG7と全部一緒かというと違います。その中でゼレ ンスキー大統領と席を同じくして語り合うというのは、本当にインドやブラジルや招待国もそれなりの意思決定を各国がしていただいた結果だと思いますが、そのことは外務省がおそらくそーっと根回しをして、ゼレンスキー大統領が来るけど予定通り日本に来てもらえるかという話も含めて、実際にこのことが成立したんだというふうに思いますので、私のあくまでも想像ですけど、後ろでいかに外務省のメンバーや日本政府のスタッフが頑張ってくれたかということは容易に想像がつきます。またバイデン大統領の訪日についても、私はずっと実は邪推をしていまして、正しいかどうか分かりませんが、最後の問題もアメリカ大変だと思いますが、やっぱり広島で各国の首脳がバイデン大統領と資料館に入るというのは、アメリカの国内はいろんな声があって、私は叱るべきだと思います。そこでブレーキがかかっているのかなという邪推も私はしていた中で、バイデン大統領が広島に来られて、各国首脳と資料館に入って、あの状況を見ていただいたということも非常に、僕は核軍縮を目 指すということでいえばメッセージ性はあったと思います。ただ具体的なことはなかなか前に出にくかったこともあるし、それから、核金条約について何らかの言及ぐらいはしてほしかったなと思いますが、それがなかったことは残念ですし、広島の被爆者の方々に若干失望が広がったことも僕は理解をしていますが、そこは本当に政治的なギリギリのところだったのではないかなというふうに、私なりには想像しているところでございます。これから見ていただいたというのはすごくでかくて、やっぱりあの資料館に行けばみんな言葉を失います。それを各国の首脳が見ていただいた上で、やっぱりロシアに核兵器の使用をやめろという時政を働きかけるというのは、一定の僕は効果があったというふうに思っておりまして、そのことについても敬意を表したいと思います。これも穴がち、すみません私がこんな昔話をするといけないんですが、安倍総理の時にオバマ大統領が初めて広島に行っていただきました。あれもすごく歴史的だったんですが、実は我々の時に初めて中日のアメリカ大使が広島に行っていただきました。ルース大使にアメリカに行っていただけるように、実は交渉を私もさせていただきました。それがオバマ大統領につながり、そしてこのサミットにもバイデン大統領が来日していただけるということも含めて、広島に行っていただいた。やっぱり外交というのは一つの流れと、そしてやっぱりある意味でいうと、核や広島の皆さん、長崎の皆さんの声を届けるという、やっぱり日本の役割を果たしていくということがあるので、本当にちょっと話ばっかりで恐縮なんですが、本当に心から敬意を表したいと思います。ゼネスキ大統領が来る湖内のブラジルやインドの交渉も含めて、どんな状況があったのか、林大臣、言えないと思いますが、一応お伺いしておきます。
33:24
ありがとうございます。私から詳細になかなか申し上げにくいところを、委員から、この委員のご意見としておっしゃっていただいたと。委員も副長官として、いろんなこういうイベントに携わっておられたということから、深いご理解をいただいていると思っておりまして、感謝を申し上げるところでございます。このゼネスキ大統領については、まさに自国で戦争をやっている最中でございます。ウクライナ東部をはじめとして激しい戦闘が、今でも継続している中で、来られたということでございます。このG7広島サミットで、当然ウクライナ情勢主要議題の一つになりますので、3月に岸田総理がウクライナを訪問した際に、ゼネスキ大統領にG7サミットへのオンラインの参加を要請して、快諾を得たということでございました。その後、ゼネスキ大統領から、今次サミットへの対面参加に係る強い希望が表明されまして、日本政府としてサミット全体の議題にて、こういうものを慎重に検討した結果、ゼネスキ大統領が応日をされ、サミット最終日に対面で参加することになったわけでございます。G7諸国や招待国とは事前に調整を行ったということでございます。そういうことだと思います。ただ、本当に招待国が一緒にゼネスキ大統領と席を同じくしたということは、これはやっぱりロシア、中国に対しても一定の影響力が出てくると思いますので、そこは本当に良かったと思います。また、中国に対しても首脳コミュニケーションの中で具体的に言及をされました。これも私は良かったと思っていますし、もちろん法の支配はもちろんそうなんですが、やっぱり僕は大事だと思ったのは、中国に対して、ちゃんと中国の革新的な利益についてG7はある程度理解をしていると、一つの中国については理解をしているというメッセージを明確にされたということだと思います。その上で、力による現状変更は許さないというメッセージを強く出されたと。中国はすぐにこのことについてコミュニケーションに抗議をされましたけれども、それだけ僕は国際社会において効果があると思うから中国はすぐ反応したと思っておりまして、こういったことのやりとりの中で、次への一歩が行くだろうなと思っております。外務省に聞きたいんですが、この首脳コミュニケーションというのは、どういった政治的なステータスになるのかお答えいただけますか。
36:30
お答えいたします。G7首脳コミュニケーションと申しますのは、首脳レベルの政治的な意図表明文書でございまして、法的拘束力はございません。また何よりに言いますと、日本だけではなくてですね、G7各首脳の領城へて採択、発出されたものでございますので、G7メンバーの共通の立場、あるいは方針、意思、こういったものを示す文書を取り入れました。
36:55
法的拘束力は何にしても、G7全体として世界がこういう状況を望むんだということについてのメッセージだと思っております。だからなかなか、朝鮮もそれぞれの各国の事情があるので大変なのはわかるんですが、今までは評価していたんですが、残念だった部分で言えば、例えばやっぱり人権の問題、LGBTQの問題は明確に差別をしないとここには書かれていますが、日本は国内問題としてまだ法律もできていません。そしてこのコミュニティの中では、いわゆる性自認という言葉が使われているんですが、自民党の理解増進法では性自認を性同一に変えてきています。つまり政府が国際社会として約束というか、方向性として確認したことと、実は与党の自民党が理解増進で出てきた性同一というのは異なります。そして英語は多分同じ言葉なので、それを外務省は首相の方向性、岸田総理が議長の中では性自認ということを言われているのに、自民党はそこを修正をしてこの国会に法案を出してきています。こういった国内政治とのズレについては、それぞれ各国持っているとは言いながら、人権のことについて非常に残念 に思います。また難民の問題も難民の救済についてこのコミュニティは相当具体的に書かれているんですが、今の難民についても国内ではいろいろな意見があり、上嶋さんの死亡事案も含めて、ここについても若干国内政治とのズレがあることについても非常に遺憾に思っています。そんな中で少し言いにくいんですけれども、LGBTに対して何回かコメントを出されているエマニュエル駐日米国大使に、自民党の議員が何か日本に米国大使の立場を利用し作用させたいと思うのであれば、我々は即刻帰国させるための行動を取るみたいなものをSNS上で発信をしたり、前回は林大臣と国会の中で議論をされています。それも内政干渉という言葉で議論をされています。私はエマニュエル大使は人権という、ある意味でいうと、普遍的な価値について議論をされているというふうに思っているので、そこのところを、一議員、それも与党の議員が即刻帰国させるための行動を取るというのは、あまりにもちょっと言い過ぎじゃないかなと。ましてやこのサミットで、 バイデン大統領は先ほど私が申し上げましたけれども、いろんなことを乗り越えた上で来ておられるわけで、野党の議員が言うんなら分かるんですが、与党の議員がこういうことをSNSで発したり、国会の中で議論したりするのはいかがかと思っておりまして、これは林大臣やはり自民党内も含めて注意喚起をいただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
40:07
この5月22日の参議院決算委員会において、今御指摘の御議論がございました。私からは内政干渉という用語、これは必ずしも一義的ではなく、何が内政干渉にあたるか否かを一概に述べることは困難であるというふうに答えております。いずれにしても政府としては、多様性が尊重されて、全ての方々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を享受できる社会の実現に向けて、引き続き様々な声を受け止めまして、取り組んでまいりたいと思っております。外務大臣としては、今申し上げたような我が国の立場、これを米国を含む国の内外に対して、しっかり説明していきたいと考えております。
41:00
外務大臣の立場で言われていること、もしくはコミュニケに合意をして発表したことと、国内の与党の議論が明確に違うということについては、いかがなものかなと私は思っていますし、自民党の議員は明確にLGBTの方々に理解増進法の中では、義務や権利を付与するものではないということも言われています。コミュニケは明確に差別をするな、保護しろと言っているわけですから、そこもギャップがあるわけです。そして、この政治人性同一の問題についても、やはりすごくギャップがありまして、ここは国際社会にこういう方向だと、日本政府が、岸田総理が議長でやられたにもかかわらず、与党がこういった形で、ある意味で言うと、議論をしていることについて、私は非常に違和感があると言わざるを得ないので、ここで自民党内ですから、党内のことだと大臣言われるかもしれませんが、そこは自民党として、また官邸として、何らかの形のお力をいただければなというふうに思いますが、もし答弁あればお願いします。
42:20
先ほども申し上げましたが、我が国の立場、申し上げたとおりでございますので、米国を含む国のない外に対して、これをしっかりと説明してまいりたいと思っております。
42:35
先ほど申し上げましたように、難民の件も同様の問題意識がありますので、そこもお伝えしておきたいと思います。もう一点、いわゆる生成AIの問題について、チャットGPTの問題、いろんな議論が出ておりますが、今回のコミュニケにおいても、時代に先駆けてG7のコミュニケで、首脳コミュニケで、このことについて議論されたことは、私は非常に良かったと思っているのですが、具体的なことはまだ何もコミュニケの中には書かれていません。広島AIプロセスか何かを空き口に立ち上げてというような話が出ているわけですけれども、具体的なイメージ、どういう仕掛けでやろうと思われているのか、もし今の中で、副案というか、何らかの案があればお知らせいただければと思います。
43:30
このG7広島サミットにおいては、デジタル技術の急速な発展、これが経済、社会に大きな影響をもたらす中で、生成AIを含む振興技術に関して、G7の価値に沿ったガバナンスの必要性、これについて一致を見たところでございます。特に今、委員からお話がありましたように、生成AIについては、広島AIプロセスということで、担当閣僚の下で速やかに議論をさせて、本年中に結果を報告させる、こういうところになったところでございます。この広島AIプロセスにおける生成AIに関する議論が、このコミュニケによってはこう書かれていまして、ガバナンス著作権を含む知的財産権の保護、透明性の促進、偽情報を含む外国からの情報操作への対応、これら技術の責任ある活用といったテーマを含み得る、という旨明記をいたしました。この広島AIプロセスを通じて議論される具体的な内容については、首脳コミュニケで合意した内容を踏まえながら、AIを所管する関係省庁で協力して、G7各国との間で今後検討されることになります。議長国として、生成AIに関する議論を主導すべく取り組んでまいりたいと思っております。こういったことは、これから具体的なものが出てくると思いますが、ぜひこういったものは早く具体化するようにとお願いしたいと思います。もう時間に来たので終わりますが、首脳コミュニケの中には具体性があるもの、それからまだまだ具体性がなくて言いっぱなしのもの、濃淡いろいろあると思います。しかし、具体的なプロセスに入れるものについては、日本の主導でやっていただきた いと思いますし、申し上げなかったですけれども、石炭火力などについて言えば、明らかに日本が後退した議論を主導したようなこともありますので、そういったことも含めて、これからこの首脳コミュニケとサミットの結果を踏まえ、我々も国内政策の議論に寄与していきたいと思いますので、本当にご苦労様でした。ありがとうございます。
46:00
立憲民主社民の畑次郎です。まず、先ほど福山先生からも質問がございましたが、4月6日に宮古島沖で起きた陸地へり事故について、フライドレコーダーのデータ解析によって、事故原因が、これ先ほど福山先生はあえて触れなかったのだと思いますが、エンジントラブルである可能性が高まったという報道に接しました。今後、さらにデータ解析され、機体の調査もされるとのことですので、しっかりと原因究明をしていただいて、再発防 止策を講じていただきますよう、関係閣議にお願いを申し上げます。そして、未だ不明となっている4名の隊員が、1日も早くご家族のもとに帰れますことを願うと同時に、亡くなられた隊員のご冥福を改めてお祈りを申し上げます。それでは、質疑に入らせていただきます。先ほども福山先生からG7大正会合、そういう意味では、サミットも様々、官房副長官としてご経験をされたというお話がありましたが、私の父も外務大臣を務めさせていただいたことがありましたが、私自身はまだ新米の国会議員ですので、新米の国会議員が父に向かって質問するような内容になるかと思いますが、ぜひとも聞いていただければと思います。本当に林外務大臣におかれましては、カルイザーでのG7外省会合から広島サミットまで、外遊や国会対応をある中で本当にお疲れ様でございました。G7広島サミットが閉幕した翌日の、先ほども5月22日の決算委員会についてありましたが、各軍宿に関して広島の三上衛理議員からの質問に対して、