19:24
これより予算委員会第4文化会を開会いたします。私が本文化会の示唆を進めることになりました。三谷秀博です。よろしくお願いいたします。本文化会は文部科学省所管について審査を行うことになっております。令和5年度一般会計予算、令和5年度特別会計予算及び令和5年度政府関係機関予算中、文部科学省所管について審査を進めます。
20:01
政府から説明を聴取いたします。長岡文部科学大臣。
20:06
令和5年度文部科学省関係予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。令和5年度予算の編成に当たっては、 教育、科学技術、イノベーション、スポーツ、文化芸術関連施策を推進するため、文部科学省関係予算の確保に努めてきたところであります。文部科学省関係予算は、一般会計5兆2941億円、エネルギー対策特別会計1086億円などとなっております。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。なお、詳細の説明につきましては、お手元に配付しております資料のとおりでありますが、時間の関係もございますので、記者におかれましては何卒会議録に掲載されますよう御配慮をお願い申し上げます。この際、お諮りいたします。ただいま文部科学大臣から申し出がありましたとおり、文部科学省所管関係予算の概要につきましては、その詳細は説明を省略し、本日の会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よってそのように決しました。以上をもちまして、所管についての説明は終わりました。この際、文科院各委員に申し上げます。審議の持ち時間はこれを厳守され、議事進行に御協力を賜りますようお願いいたします。なお政府当局におかれましては、質疑時間が限られておりますので、答弁は簡潔明瞭にお願いいたします。これより質疑に入ります。質疑の申出があります ので、順次これを許します。
21:56
おはようございます。自由民主党の平沼昭二郎でございます。本日は質問の機会をいただきましたことを誠にありがとうございます。そして同じ大学の先輩であります長岡大臣、ありがとうございます。早速ですが質問に入らさせていただきます。今、様々な課題が日本にはございますが、少子化、防衛力の強化、地方創生など、特に少子化問題というのは、静かなる有事と言われるぐらい深刻な問題でございまして、国力の根幹はやはり人口でございまして、現在の日本のGDPを維持するためには、やはり総合の人口規模も必要となります。しかしながら、現在の見込みにおいては、生産年齢人口の予測として、2050年には5275万人、2021年から29.2%減になると言われております。そうなると、先ほど述べたとおり、経済規模の維持が大変困難な状況になるのではないかと思っております。現在、少子化対策においては、さ まざまな議論が行われておりますけれども、実際に現在の対策がこう、そうして、人口増の傾向が出せたとしても、生産年齢の人口になるまでには、おそらく最低でも15年、18年かかります。つまり、将来の人口増対策というのは、現状においては、投資の段階で、やはりリターンが出てくるというのは先になるというわけであります。では、投資効果が出てくるまでの間に何をしなければならないのか。それはやはり、現状の人口の人数において、いかに経済の効率性を上げていくのかというのが大事になってくるんだろうと思っております。そして、その効率性を上げるための影となるのが、やはり私は人材の育成ではないかと思っております。そして、さまざまな人材育成というのがありますけれども、今やはり最も不足しているのが、私はデジタル人材ではないかなと考えております。先ほどの生産効率性もそうなんですけれども、こういった生産効率性を上げるには、やはり今後デジタルの活用というのが非常に不可欠重要でございますし、防衛における、例えばサイバーセキュリティの分野であったり、地方創生において今、デジタル田園都市国家構想のもと、AIや自動運転技術、ドローン、こういったものを活用して、農作業の効率化を図っていこう、こういったことが行われる予定でござ いまして、あらゆる施策にデジタル人材の活用というのが必要になってまいります。今後デジタルの専門性を持った人材の育成がますます必要になることは明らかなわけでございますけれども、私はやはりこれの一つの解決策というか、一端を担うのが、全国の国立構想をもっと活用するということが必要ではないかなと思っております。これは地方における人材の創出であったり、地方の活性化にも資するものであると考えておりまして、現在私の地元である津山市にも津山構想というのがございます。実情として今この津山構想がどうなっているかと申しますと、情報系のコース、こちらの募集枠においては非常に今、昨今の状況もあって応募の人数が多いという状況なんですけれども、現在、定員の枠自体がそんなに多くないという状況がありまして、希望通りに入学できない、もしくは違うコースをもうやむなく選択するというようなことも発生しております。こういったものは非常にもったいないという状況でございまして、今後デジタルの人材の育成というのを考えると、公選における定数位の拡大というのをやっていかないといけないなと思っているんですけれども、そのあたりの見解をぜひお聞かせ願いますでしょうか。
26:07
平沼委員にお答え申し上げます。今、御地元の津山構想のお話を伺いました。やはりデジタル人材の育成を図っていく上では、御指摘のとおり、国立公選の果たす役割というのは大変重要だと認識をしているわけでございます。文部科学省においては、デジタル分野をはじめとした成長分野を牽引する高度専門人材の確保に向けまして、新たな基金を設置いたしまして、意欲ある大学構選の学部再編等の取組を支援する中で、デジタル分野の学科の定員を増やす国立公選の取組も積極的に支援をしております。その際、人口減少に鑑みまして、一定期間経過後においては、他の学科の定員を縮小する等によりまして、元の規模に戻していただくことを想定しておりますけれども、デジタル人材の確保のための構選の機能強化は大変重要でありますので、しっかりと対応してまいりたいと考えております。
27:16
大臣、ありがとうございます。先ほど非常にいい回答をいただいたのかなと思っております。今後やはり基金をつくっていただいて、枠の拡大というのもやっていただく。ただし、やはり先ほど大臣が述べたとおり、人口減というのがありますので、闇雲に増やしても余ってしまうという状況も発生しかねないので、そこは適宜注視していただいて、対応していただいて、またデジタル人材の育成というのをしっかりと尽力をしていただければ幸いでございます。次の質問に移ります。北朝鮮による拉致問題に関しての検査活動について質問を伺いたします。特定失踪者を含む北朝鮮による拉致問題は、日本と日本人の安全を国家としていかにして保障するのかという最大の人権問題でございます。ごく普通に暮らしていた同胞が突然拉致され、家族と引き裂かれたままになっている。すべての拉致被害者を無事に取り戻すことは国家として当然のことでございます。そのためには国民世論の喚起というのを国際的な連携で、国民の世論の喚起をして、国際的な連携をして、北朝鮮に圧力をかけ続けるという必要があると思っておりまして、日本が国を挙げて拉致問題解決に取り組んでいることを国内外にはっきりと示し続けることで、初めて諸外国の理解と協力、共感を得られるものではないかと思っております。その意味において家族会の皆様やスクー会の皆様の本当に大変なご苦労や悲しみを国民が理解し共有し、共に行動するためにも、学校教育を通じての北朝鮮拉致問題開発への啓発というのは非常に重要であると私は考えております。拉致問題その他、北朝鮮当局による人権侵害問題への対処に関する法律が、平成18年6月に施行されました。改定を経て、拉致問題その他、北朝鮮当局による人権侵害問題に関し、国民世論の啓発を図るよう努めることが、国及び地方公共団体の責務であるとされました。平成20年3月においては、人権教育の指導方法等のあり方についてにおいて、個別的な人権課題の中に、北朝鮮当局によって拉致された被害者等が明記されました。人権教育啓発に関する基本計画においても、北朝鮮当局による拉致問題等が取り組むべき人権課題の一つとされ、拉致問題の解決のためには、幅広い国民各層及び国際社会の理解と支持が不可欠であり、その関心と認識を深めることが求められていると謳われております。また、学校教育においては、児童生徒の発達段階等に応じて、拉致問題等に対する理解を深めるための取組を推進することと明記されております。これは大変重要なことであると思っておりまして、北朝鮮における拉致問題は、我が国にとって慣化することができない問題であります。現在、義務教育課程、高校教育課程において、拉致問題等に対する理解を深めるための取組についてお伺いをいたします。教育現場における北朝鮮拉致問題への授業等における実施状況について教えていただけますでしょうか。
30:52
お答えいたします。北朝鮮当局による拉致問題は、人権教育啓発に関する基本計画で人権課題の一つとして位置づけられており、各学校においても地域の実情や児童生徒の発達段階に応じて取り組んでおります。文部科学省においても、各学校の取組をより一層促すため、これまで学校におけるアニメ、めぐみ等の映像作品の一層の活用や、内閣官房拉致問題対策本部が実施する作文コンクールへの協力を促すとともに、教育委員会の人権教育担当者等を集めた会議等の場で、教育委員会や学校における研修を促すなどの取組を推進をしておるところでございます。また、学校における北朝鮮拉致問題への授業等における取組につきましては、文部科学省として、拉致問題も含めて人権教育の講事例の普及等を行う人権教育研究 推進事業を実施するなどの取組を進めているところでございます。拉致問題の若い世代への一層の理解促進を図るため、引き続き、拉致問題対策本部事務局等を密接に協力をし、必要な取組を進めてまいりたいと存じます。
32:03
ありがとうございます。いろいろな啓発活動を務めていただいているということでございまして、現状、4成になっているという状況もありまして、なかなか細かく、実際どうやったかというウォッチまでは、なかなか難しい部分もあるのかなと思っているんですけれども、しっかり文部科学省においても、啓発状況の把握などを引き続き務めていただければ幸いでございます。また、啓発活動においては、アニメ「恵み」、先ほどおっしゃっていただきましたけれども、あとドキュメンタリー映画「恵み」引き裂かれた家族の30年などが活用されていると認識しておりますけれども、民間制作の「恵みへの誓い」という映画もございまして、これ私の地元で、拉致問題解決に向けた啓発活動を熱心に行っている方々がいらっしゃって、私の事務所において、この映画の上映会というのを開催したところで、ご覧になった方々から、やはり 認識を改めてしっかり取り組んでいかないといけないといったお声も上がって、非常にこういった民間制作の映画とかもなかなか効果があるのかなと考えております。やはりこういった民間団体においても、啓発活動に一生懸命ご協力をいただいている方々が多くいらっしゃいます。ぜひこうした民間の皆様と地方自治体も連携して、より効果のある啓発活動を引き続きよろしくお願いを申し上げます。次に、道徳の教育についてお伺いいたします。他者を思いやる、嘘をつかない、家族を大切にする、自然を大切にする、こういった当たり前のことを、当たり前に行えるということが重要でございますけれども、現在の社会を考えみると、いじめの件数は増加しており、令和3年は約61万件、前年より19.0%増加しております。また昨今においては、SNSなどにおいて、飲食店等において、迷惑行為を面白がって投稿する事案などが多数発生し、道徳の向上というのが必要ではないかなと私は個人的に強く思っている次第でございます。例えば、昔であれば、悪いことをするとお天道様に叱られるよと、こういった教師でもなくて、親でもなくて、お天道様、つまり自然にあるようなもの、太陽だったり自然、つまりこの世を形成する世の中に対しての一種の権威の現れみたいなものに基づいて、自分の行動が正しいものであるかどうかということを自己判断するという、自己意識の計算が非常に重要であったのかなと思っているわけでございます 。つまり道徳的教育の役目とは、自分で考え、自分を立する力を養うことではないかなと私は思っております。よって私は、学校教育における道徳の重要性を感じているわけでございますけれども、長く教科外活動として行われてきた道徳の授業が、小学校で2018年度、中学校で2019年度から特別の教科として再スタートをしております。現在までの取り組み状況に関して、どのような見解を文部科学省としてはお持ちでしょうか。
35:29
文部科学省では、道徳を特別の教科科指定以降初めて、昨年度に道徳教育実施状況調査を実施したところでございます。その調査結果からは、以前と比べ教師の意識が高まるなど、そうして高い割合で前向きな変化が認識できるところでございます。特別の教科科が目指した道徳教育の量的確保とともに、考え議論する道徳への執責転換の面でも取り組みは着実に進展しているというふうに考えているところでございます。同時に道徳教育のさらなる充実に向けて、学校教育委員会ともに一層の授業改善や指導力の向上、評価の工 夫や研修の在り方等について、学校現場が課題として捉えているといった状況も伺えたところでございます。文部科学省としては、こうした調査結果も踏まえ、事業づくりの参考となる事業映像や指導資料などを掲載した道徳教育アーカイブの拡充や、オンラインを活用した研修機関の充実を図るなど、引き続き考え議論する道徳の充実に向けた事業改善、指導力向上の取り組みをしっかりと倒ししてまいりたいと考えております。
36:38
ありがとうございます。いろいろと割と良い結果も出ているようなお話も伺っております。引き続き、他方で先ほど申し上げたとおり、いじめの件数が減っていなかったり、そういった状況もありますけれども、そういったものを鑑みて、引き続き改善、また横展開等々を含めて検討いただければなと思っております。次に、我々政治家にとっても重要であるかと思いますけれども、政治教育に関してお伺いをいたします。我が国の政治離れというのは、ある意味深刻な問題でございます。現 在の投票率を見ると、先の衆議院議員選挙で55.93%、参議院議員選挙において52.05%となっております。約半分の方は投票に行かないと。そして20代ですと、両選挙とも大体35%ぐらいの投票率ということで、若年層においても投票率の低さというのは大変深刻でございます。原因は果たして何であるのかなと考えますと、いろいろな見方はあるかと思いますけれども、例えば国内の情勢が非常に不安定な国であれば、政治の選択によって自分の意気地にかなり直結するという国においては、投票率が非常に高くなるという傾向もあるのかなと思っております。その考えに立てば、日本の投票率の状況というのは、政治が特に変わらなくても日々の生活は維持されるという、安定的な国を表しているのかなということもあるんですけれども、しかしながら、私はやはり我が国の政治バレルの根底にあるのは、政治参画しても何も変わらないよという一種、諦めの要因も強いのかなと私は考えております。しかしながら、私も政治家として改めて思うのは、法律一つや政策によって国民の皆様の生活は変わりますし、よりよい国をつくっていくためには、政治に対する参画を高めていく努力が必要であると考えております。現在の教育現場において、政治に関しての教育は、特定の政党や意見に偏りが出ないようなのの配慮から、政治のシステム面、つまり選挙制度や投票の仕方であ ったり、こういったものの教育がメインになるかなと認識をしておりますけれども、しかしながら、先ほど述べたとおり、若年層における投票率の低下など、若い方の政治バランスが我が国では顕著であります。他方、諸外国においてみると、若者も結構熱心に政治参画をしているようなイメージも持っているんですけれども、例えば、他国における政治教育の取組例などに関して教えていただけますでしょうか。
39:27
諸外国において政治教育は、特に中東教育段階の社会科、市民科、公民科、政治科などの教科の中で扱われていると承知をしております。例えば、ドイツにおいては、学校教育で実際の選挙に合わせて選挙の仕組み、政党候補者などについて授業で学んで模擬投票を実施したり、社会科や政治などの授業を中心に、民主的な生活態度やそれに結びついた行動様式などが学ばれたりしている例があるというふうに承知をしております。また、ドイツでは学問と政治の世界において議論があることは、授業においても議論があることとして扱わなければならないと、こういう論争性の原則などを掲げるボイテルスバ ッハコンセンサス、こういう政治教育の基本原則があるということで、こうした考え方の下で学校での政治教育が行われているものと承知をしております。
40:24
先ほどドイツの例を教えていただきましたけれども、非常に洗練されたシステムなのかなと聞いて思っております。実際の選挙に合わせて授業を行うと、なかなか日本では考えられないような議論も行われていることで、しかしながらやり方も含めて参考にする部分もあるのかなと思いますし、より政治に興味が持ちやすいような仕組みというのも形づくっていく必要があるのかなと思っております。ところで、我が国においては2016年6月に改正公職選挙法が施行され、選挙年齢が18歳以上に引き下げられましたけれども、現在における教育の場での政治教育の取り組みに関して教えていただけますでしょうか。
41:14
選挙権年齢の引き下げにより、より良い社会の実現を視野に、国家社会の形成に主体的に参画しようとする力などを育む試験者教育をこれまで以上に充実することが求められております。従来学校教育では、学習指導要領に基づき、政治参加の重要性や選挙の意義等について指導を行っておりましたが、今年度からは新たに高等学校で、自立して社会に参画する力を育むことを狙いとした筆離習科目「公教」を実施しているところでございます。また、文部科学省では、平成27年以降、総務省と連携をし、全ての高校生に対して政治や選挙等に関する副教材を配付することにも取り組んできているところでございます。こうした中で、実際に学校現場では、政治的中立性を確保しながら、実際の選挙候補をもとに、政党間の政策を比較した資料を参考に議論して、模擬選挙を実施すると、こういった取組や、高校生議会を開催し、実際に市町村の議会で質問する機会を設定すると、こういった様々な実践的な取組が行われているところでございます。文部科学省としては、引き続き、各学校において、学習指導料に基づき、しっかりとした指導が行われるように努めてまいりたいと存じます。
42:29
ありがとうございます。引き下げられたということによって、高等教育においても、さまざまな取組をしていただいているということで、先ほどのドイツの例にも近いような、模擬的なものをやっていただいたりとか、本当の今の政策にあまりリンクしないのかもしれないんですけれども、非常に効果的なものであると思いますので、引き続き尽力をしていただければ幸いでございます。次に、今までとは全くがらっと変わった質問をさせていただきます。これは文科庁の方にお伺いをいたしますけれども、特別天然記念物のオオサンショウウが、私の地元のマニュアシの湯原地域に生息をしておりまして、ちなみに地元ドイツのオオサンショウウじゃなくてハンザキと呼ぶんですけれども、半分に割いても1キロぐらい生命力があるみたいな話みたいなんですが、諸説あるそうです。現在のオオサンショウウ保護についての関しての取組状況について、教えていただけますでしょうか。
43:34
お答え申し上げます。オオサンショウウは日本固有の動物であり、現存する世界最大級の両生類であることから、世界的にも学術上貴重で、特に価値が高いものとして文化財保護法に基づき、昭和27年に特別天然記念物に指定されております。また、岡山県マニュアシなど4カ所において、生息地が天然記念物に指定されています。この指定により捕獲などを行うときや、生息地の改変を行う際には、文化財保護法の規定に基づき、事前に文科庁長官の許可が必要となります。さらに文科庁では、自治体が実施する天然記念物の生息状況や生息環境の調査等に対して補助を行っており、オオサンショウウについては、今年度は岡山県鏡野町など全国1県6市町村に対し支援を行っているところでございます。文科庁といたしましては、こうした貴重な特別天然記念物に係る自治体の事業に対し、今後とも必要な支援を行ってまいります。
44:43
ありがとうございます。保護の対象としてやっていただいているということなんですけれども、実はオオサンショウウの保護活動をしている部案隊の方から聞いたんですけれども、オオサンショウウが湯原地域においては、生息域から川下り流れてしまうということがあるそうです。そして川下りに行っちゃうと、うまく繁殖をしないということがありそうで、個体を生息域に戻すという作業をしていただいております。そして生態チップを埋め込む。これはなかなか大変な作業でございまして、そんなにたくさん一遍にできないというのもあるんですけれども、これ以前、国が環境調査ということで、たくさんの個体を川上に戻して、そしてチップを埋め込んでくれたことがございまして、これ自体は非常に地元の人も感謝しておりまして、よくよく私の方で調べたところ、これは国交省の予算で実は行われておりました。なぜかというと、上里にあるダムの回収計画があるということで、放流量がその後変わってしまう可能性があるため、生態調査をしなければならないということでやっていただいたものでございまして、しかしながらこれはワンショットの調査でございますので、映像的に行うものではありません。現在、王山賞が国内のみなら、実は海外の方にも非常に人気が高いとも聞いておりまして、エコツーリズムということを企画されて、王山賞の生息を見に行くというのもやられておりまして、注目を集めております。特別天然記念物というだけでもなくて、観光的側面でも活用ができるのではないかという期待も出てきております。王山賞を適切に保護していくためには、文化庁の皆様、そして河川の回収にかかわるとなると、国交省、そしてエコツーリズムや河川の環境整備という観点からすると、環境省との連携も必要になっております。現在、残念ながらちょっとバラバラでいろいろやられているという状況がありますので、ぜひ連携して、予算面も含めて生態の保護に努めていただければ幸いでございます。時間も少なくなってまいりましたので、最後にギガスクール構想に関してお伺いをいたします。ギガスクール構想のもとで、1人1台端末の整備がされましたけれども、学校によって活用法がまちまちであるような印象も私は持っております。現状、実際の教育現場における1人1台端末における取組に関しては、どのように把握されておりますでしょうか。
47:17
ギガスクール構想に基づく1人1台端末の本格的な活用 が始まっておりますが、今年度の全国学力学習状況調査によれば、全国の8割以上の学校で週3回以上、授業で端末の活用がなされていると、こういう結果が出ている一方で、その中身を都道府県ごとに分析をいたしますと、ほぼ毎日端末を活用していると、回答した学校の割合は、最も高い県では8割ぐらい、最も低い県では2割程度というふうになっているなど、地域間、学校間でばらつきが見られているということが明らかとなっているところでございます。こうした探しをしている背景は様々であると考えておりますけれども、例えば地域によっては、研修やサポート体制が十分整っていない、端末活用の意義や指導方法が十分に浸透していない、ネットワーク環境が十分に整っていないといったことなどが課題として考えられるところでございます。こうした格差を是正するため、令和4年度第2次補正予算及び令和5年度予算案におきまして、学校のICT活用を公益的かつ組織的に支援する「GIGAスクール運営支援センター」の機能強化や、効果的な実践例を創出しモデル化して、予告展開をする「リーディングDXスクール事業」などの取組を進めることとしております。引き続き、現場の声に耳を傾け、国が責任を持ってGIGAスクール構想を加速してまいりたいと存じます。
48:43
ありがとうございます。私も8歳の小学校2年生の息子がおりまして、端末を持って帰ってたまにやっておりますけれども、私もたまに産官などにも行ったりしますけれども、本当に先生が結構ちょっと大変そうだなという印象を持っておりまして、通常の授業の業務というのももちろん大変なんですけれども、それに加えてITを活用した学習をされるということで、結構先生によってもスキルの差がありますので、先ほど講じるような展開していくような話とか、そういうのもあったかと思いますけれども、やはり先生たちのITスキルを上げていくような必要性というのも非常に出てきているかなと思っております。先ほど最初に申し上げたとおり、IT人材の育成、こういったのも非常に重要でございますので、引き続きこういった面も含めて推進をしていただければ幸いでございます。以上で質問を終わります。ありがとうございました。これにて平沼昭次郎君の質疑は終了いたしました。
49:54
おはようございます。冒頭なんですけれども、長川大臣におかれましては、私質問ございませんので、もしよければご退席いただいても結構でございますので、よろしくお願いします。では質問をさせていただきます。今日は日本語教育機関とスポーツ振興策、この2つを大きく質問をさせていただきたいと思います。日本語教育機関、いわゆる日本語学校なんですけれども、コロナ禍におきまして、外国から生徒さんが来ることができない時期が続きまして、大変厳しい、経営的にも厳しい状況があったと。これは文科省も認識をしていただいていると思います。そういったこともありまして、今大変苦しい状況にあるということをまず御認識いただきたいなというのが冒頭の私のお願いでありますことと、もう1つは単なる、今日は日本語教育の質の問題をテーマにするわけなんですが、確かに外国人の方に日本語を教育する質の問題は大事なわけでありますけれども、一方で初めて外国から日本に来られた方の入り口がこの日本語教育機関になっておりますので、日本語 を教える以外にも、あるいは日本の生活習慣とか、あるいは彼らが生活していく収入を得るとか、そういった部分についても非常に手間がかかるというとちょっと言い過ぎかもわかりませんが、日本語学校の先生方とは非常に苦労されていると、こういう状況にある中において、今日は日本語教育の質について質問させていただくということでございますので、まず御認識をいただければと思います。さて質問に入ります。日本国内における日本語学習者といいますのは、30年ぐらい前、平成2年、1990年に約6万人であったと聞いております。2000年に入りまして10万人を超え、2019年に過去最高の約28万人となったと。その後、新型コロナの影響で減少しましたけれども、ここ30年間はコロナ以外は増加の一途をたどってきたということでございます。このような中、2019年令和元年に議員立法によって日本語教育の推進に関する法律が成立しまして、その後政府としても文科庁は有識者会議を設置するなど、課題を議論してきたと伺っております。日本語教育の環境整備が大きな課題であり、例えば、先ほど申し上げましたように、教育の質の確保、あるいは日本語教育機関の正確な情報提供、あるいは専門性の高い日本語教師の確保などが課題にあると伺っております。そこでまず、2019年の推進法の成立の背景や経緯、加えてその後の文科庁 の有識者会議などで議論された日本語教育機関の課題について御答弁願います。
53:12
お答え申し上げます。近年、我が国の在留外国人数は、御指摘のとおり増加傾向にございまして、今後もその数の増加が見込まれております。しかしながら、その中には我が国において生活するために必要な日本語を理解し、使用する能力を身につけていない者も多数に上り、こうした外国人は日常生活、社会生活を円滑に営むことができないため、社会的に疎開される要因となっています。このため、外国の方々が我が国の社会に奉仕され、共生社会を実現する観点から、我が国において生活するために必要な日本語を理解し、使用する能力を身につけられる環境の整備が必要となっています。こうした中、日本語教育の推進に関する施策を総合的かつ効果的に推進するため、先ほども御指摘ありました令和元年に日本語教育の推進に関する法律が成立いたしまして、現在同法に基づきまして、日本語教師の資格制度及び日本語教育機関の教育水準の維持向上のための評価制度の整備について検討を進めているところでございます。
54:27
現在議論をしていただいているということでありますので、ここからの質問は逆にちょっと要望をめいたことになるかもわかりませんが、よろしくお願いします。まず一つ目なんですけれども、日本語教育機関における量と質ともの問題が明らかになってきたということでございます。その背景には、これまでの日本語教育機関は、それぞれの教育機関の設置の背景が多様であるということだと思います。例えば、株式会社であったりとか、あるいは地方広報団体であったりとか、財団法人であったりとか、さまざまなあります。これは多分、その設置の時期とか、その地域とかの目的とか、その地域事情とかも含めて、それは設置主体が多様になってきたんだろうなと思います。そこで、この多様な主体というのは、私は好ましいことだと思うわけなんですけれども、一方で教育の質を確保するという視点が少し弱かったということが、課題として明らかになったんだと思います。そこで、現時点における日本語教育機関の数と設置主体の割合、それに対する在籍学習者の数について、御答弁であります。
55:47
お答え申し上げます。文科庁の調査によれば、国内の日本語教育実施機関施設等の数は、令和3年度現在で2541となっています。このうち、法務省に告示され、留学生を受けることができる日本語教育機関の割合は約26%で、学習者の数は約3万4000人。大学等教育機関の割合が約21%で、学習者の数は約4万2000人。任意団体の割合が約16%で、学習者数は約9000人などとなっています。今御指摘のあったような株式会社率とか、いろいろな設置主体があります。学校法人率とかいろいろございます。一応、統計ではこのような形の数字で多いところから御紹介させていただきました。
56:44
ありがとうございます。先ほども申し上げましたけれども、非常に多様な設置主体がある中で、今回議論されているのは、その一定の基準を設けながら、文部科学省が設置を許可するという仕組みを導入しようとしているということでありまして、そこにこれまでの教育の質がばらつきであったという課題を解決するための一つの方向性としては私は間違っていないですし、後押ししていきたいと思うわけなんですが、一方で多様性を尊重するという観点からいくと、あまりにも画一的な運用を図っていくと、学校独自の特徴が失われていく可能性もあるのかなというところを思うところでありまして、そこを気をつけていただきたいのが、私のここでの質問の一つの趣旨といいますか、お願いであります。それともう一つなんですけれども、教師の皆さん方なんですが、上勤の方が15%、16%ぐらいだと聞いています。現状やはりボランティアの方が半数ぐらいを占めたり、あるいは非上勤の方が36%ぐらいということで、やはり質を確保するためには、それ相応の資格プラス収入といいますか、職業として安定したものを確立しなければ質自体が上がってこない。現状、ボランティアの数が半分ぐらいとい うことは、今まで全員の地域の皆さん方の御協力によって成り立ってきたということもあって、やはりこの歴史的な経緯というか、これはやはり私は尊重すべきであると思いますし、それを一切合切ばっさり切り捨てて、明日からは新しい制度ですよというような上から押しつけていくのは、ちょっと肌感覚として、日本語教育機関には合わないのではないかというふうにして思っています。そこらへんを今後引き続き留意しながら、この制度設計を考えていく、制度導入をしていくのが、私はベターな方向だと思いますので、よろしくお願いいたします。先ほど少し触れましたけれども、日本語教育機関の質ですけれども、文科長として、現場で生じている教育の質の確保に関する課題をどのように把握しているのか、お聞かせください。それと併せてもう一つ、先ほど少し触れましたけれども、日本語教育機関を一定の基準で審査して認定する仕組みをつくろうということだと思いますが、何と言いますか、認定されないというような、そういう場合があるのか、あるいはもしかすると認定をどうしてつくらなければならないようになったのか、そういう事案が今まで発生したことがあるのか、 あるいはこういうことをやると認定は取り消されますよというような、想定のようなものがあるのか、そのあたりをちょっと教えてください。
59:58
お答え申し上げます。日本語教育機関の課題ということでまず申し上げさせていただきますと、例えば一部の機関におきましては、校長などの教育課程に責任を負う者が、教育課程の目的内容を十分に把握していないといった場合ですとか、募集要項に記載されている入学予定者の日本語能力レベルと、カリキュラムの返りが生じている、ずれが生じているといった場合などと事例も散見されるところでございます。こうした課題に対しまして先日取りまとめられた文科庁の有識者会議の報告などでも、一定の質が担保された教育機関を認定するという議論が行われておりまして、こうした制度を通じて教育機関の質の確保が可能となるものと考えてございます。現在、法務 省の方で告示移行という制度がございまして、その下で文部科学省の方でも文科庁の方でも、いろいろな事務的なお手伝いをさせていただいているところでございますけれども、今申し上げたような例、課題を持っているようなところもありまして、そういった場合はやはり認定が難しくなってくるということも十分これからもあり得ると思いますし、現在でも今の基準の中で合わないところは当然無理なところがございますので、そういったところが出てくることは十分考えられます。ただいずれにしましても、この新しい仕組みがもしできますれば、これをもとにみんながしっかりと日本語教育を推進する対象をつくりまして、日本に来ていただいた方々が、日本に来てよかったなと言っていただけるように、しっかりと行政法もサポートしていかないといけないとこれを考えております。
1:01:43
先ほど、学校が開示している目標とする日本語レベルですね、達成しようとしているものとカリキュラムとの会議とか、あるいは教育課程の目的、あるいは内容が明らかになっていないとか、ここはまさしく教育の内容、カリキュラムとか実践のレベルの話で、今議論としている日本語教育機関の質というものに大きくかかわっていることなんですけれども、冒頭私が申し上げたように、日本に来た外国人の学生さん、やはり学習面もちろんこれは大事なことなんですが、一方で生活支援をする、生活指導とまで言うとあれなんですけれども、具体的には例えば交通法規をどのように守っていかなければならないかとか、あるいは災害が起こった場合にはどういう対処をしなければならないかというようなことも、これを含めて日本語学校が受け持っていると。すなわち教育の質以外の部分もしっかりやっている学校があるわけでして、そこの実態をしっかり踏まえた上で、基準をつくっていくということが必要ではないかなと思っています。特に今、法務省の国事項、今26%ぐらいあるわけなんですけれども、そこでの今までの蓄積というのがあろうかと思いますので、ぜひそれを知見を参考にしながら、文科省らしい基準をつくってほしいということを考えていますが、ちょっと国事項の話でいきますと、法務省のサイドからいくと、どうしても厳しめと言いますか、提出する書類が一時でも違っていると受け入れができないとか、そういったことも現場では散見されるようでございますので、実態把握をまずしていただいて、そのあたりきちっと柔軟性を持った制度設計になることを私は望んでおりますので、よろしくお願いします。それと先ほど答弁願ったわけなんですけれども、万が一取り消されたというような事案が起こった場合に、被害を被るのは学生さんだと私は思います。そこに至るまでにいろいろな是正勧告とか指導が入るんだと思いますが、万万が一認定が取り消されたときに、学生さんは大変弱い立場の中で、さらに弱くなってしまうのではないかなと思っております。そういった場合の救済措置みたいなことは、現時点で想定されているのかどうかはわかりませんけれども、もし考え方のようなものがあれば、御答弁願います。
1:04:26
お答え申し上げます。現在、日本語教育機関の認定制度について検討を進めているところでございますが、委員御指摘のとおり、認定が取り消された場合の当該機関に在籍する生徒についてどう対応するかは、課題の一つと考えております。いずれにせよ、日本語教育機関の認定が取り消されるようなことがあった場合にも、生徒の学習機会が確保されるということが重要なことでございまして、日本語教育機関の接者において、転学の支援を含めた生徒への丁寧な対応が必要となるものと考えております。石田委員ありがとうございます。次に、ちょっと視点を変えまして、日本語教員についてお尋ねします。現在、政府内で検討している日本語教師の登録制度と新しい制度ができた場合、現場に混乱や不利益が生じる懸念があります。例えば、今働いている方が資格はないんだけれども、実績はあるよねというような場合において、やはり経過措置があったりする方が、私は円滑な制度移行ができるんだろうと思いますし、