1:30
委員の異動についてご報告いたします。昨日までに船山康恵君、久保田哲也君、石井雅宏君、山本恵介君及び梅村瑞穂君が委員を辞任され、その補欠として、新馬和也君、新妻英樹君、江島清君、藤木真也君及び石井光子君が選任されました。理事の補欠選任についてお諮りいたします。委員の異動に伴い、現在、理事が一名決院となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。理事の選任につきましては、選例により委員長の指名にご一任願いたいと存じますが、ご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。それでは、理事に石井光子君を指名いたします。参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
2:33
東日本大震災復興の総合的対策に関する調査のため、本日の委員会に東京電力ホールディングス株式会社代表執行役副社長山口博之君を参考人として出席を求め、その意見を聴取することにご異議ございませんか。ご異議ないと認め、作用決定いたします。東日本大震災復興の総合的対策に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は順次ご発言願います。
3:19
地道に江島清志でございます。今日は久しぶりに非常に密な形で東日本大震災の委員会ができますこと、元の暮らしが戻ってきたなとちょっと嬉しく思っております。私は2020年に菅内閣の下で経産の副大臣を務めさせていただきましたが、その中で最も重責を持ってその任に当たっておりましたのが、原子力災害の現地対策本部長の職でございました。当時は副校長、あるいは経産省の皆さんとともに足しげく現地を訪れさせていただきまして、様々な課題解決に取り組んできたところでありましたが、ちょうどそのときは、これから震災10周年というか10年目を迎えようというところで、まだまだ当時は残された課題も多くあったなというふうに思っております。今日はその中からいくつかその後の動向等について質問させていただこうと思っております。まずはじめに、アルプス処理水関連について少し質問をしたいと思います。先般、G7広島会合が無事に終わりまして、多くの成果を出したわけでありますけれども、私は大変うれしかったことの一つに、このG7の中で、まず福島第一原発の廃炉の進展と、そしてそれに科学的根拠に基づく我が国の取組をまず還元をしてくれたということ。それから、も う一つは、このアルプス処理水の安全性を評価をする、このIAEA国際原子力機関のレビューをしっかりとG7として支持をするという、そういう表明がなされたことでございます。まずは、国内外にこのアルプス処理水の安全性というものがしっかりと認知をされなければいけないというふうに考えておりますが、今後のアルプス処理水の放出に向けた見通し等をまず聞かせていただければと思います。
5:22
経済産業省大臣官房 片岡福島復興推進グループ長
5:30
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉を着実に進め、福島の復興を実現するためには、アルプス処理水の処分は決して先送りできない課題だと考えております。政府としましては、本年1月の関係閣僚会議におきまして、海洋放出設備工事の完了、工事後の原子力規制委員会による使用前検査、IAEAの包括報告書の発出等を経て、本年春から夏ごろに海洋放出を開始することを見込むとお示ししたところでございます。このうち海洋放出設備の工事につきましては、放水トンネルの掘削が完了し着実に進展していると承知してございます。工事完了後、原子力製品委員会による使用前検査を受けることにな ります。また、IAEAに関しましては、海洋放出前のレビューの結果を総括しました包括報告書を本年前半にも公表する予定でございます。引き続き、安全確保や風評対策にしっかりと取り組んでまいります。矢島君。 国内外の安全性に対する理解情勢、これには私はやはり国際原子力機関、IAEAの客観的な評価というものが非常に重要になってくるのではないかと思っております。現在の、現時点におけるこのIAEAによるレビューの現状、それから今後の見通し等について説明をお願いします。片岡グループ長。 委員御指摘のとおり、アルプス調子水の海洋放出に際しましては、原子力に関する高い専門性を持つ独立的国際機関でございますIAEAによりまして、客観的な視点で厳しく確認していただいていることは、安全性を説明していく上で大変重要だと考えてございます。これまで、IAEAの専門家は複数回来日してございまして、レビューを行っています。昨年5月には、グロッシー事務局長が放出は環境にいかなる害も与えることはないと確信できるとコメントもされております。また、今年4月20日には西村大臣がグロッシー事務局長とオンラインで会談を行っておりまして、大臣からはIAEAによる継続的な情報発信を改めて要請するとともに、科学的根拠に基づく透明性のある情報発信の重要性について確認してございます。また、本年4月でございますけれども、昨年11月に行われましたアルプス調子水の安全性レビューに関する報告書が公表されております。ここにおきましては、第1回のレビューの施設が適切に反映されている。IAEAの理解が深まった。追加メッションは必要ないと明示されておりまして、これまでの日本の取組が適切に評価されているものと考えてございます。こうしたアルプス調子水に関しますIAEAの独立化レビューは、先日開催されましたG7広島サミットの首脳声明においても指示されてございます。本年前半には、これまでのレビューの結果を取りまとめた報告書が公表される予定と承知しておりまして、本報告書の内容について透明性高く発信をし、その内容を踏まえた形で安全性を確保した上で情報発信を行ってまいります。
8:21
昨年の10月に、オンサイトのところで日本原子力研究開発機構JAEAの施設であります分析施設がいよいよ開始を、仕事を始めたということでございます。私も竣工式に参加させていただきましたんですけれども、こういう東電ではない、い わゆる第三者機関がこの処理水の分析を行うということは、私、客観性あるいは国内外の分析に対する信憑性を高めるためには大変重要だと思っておりますが、この第三者分析の取り組み、あるいは結果の公表というものを今後どういうふうにしていくか教えてください。
9:08
お答え申し上げます。アルプス処理水の処分に当たりましては、規制基準を遵守し、十分に安全性を確保した上で実施することといたしております。具体的にはトリチウム以外の放射性物質につきまして、規制基準を満たすまで浄化した上で、トリチウムの濃度を規制基準の四十分の一、WHOの飲料水基準の約七分の一であります1リットルあたり、1500ベクレル未満になるように希釈して海洋放出することとしております。そして実際の海洋放出前のアルプス処理水に含まれる放射性物質の濃度につきましては、東京電力に加えまして独立した第三者であります日本原子力研究開発機構JAEAが測定分析を行い、その結果をウェブページなどを通じて発信していくもの と認識してございます。さらにJAEAにおきましては、韓国、フランス、アメリカ、スイスといった第三国の研究所の参加も得ながらモニタリングを行っておりまして、その結果につきましてもJAEAが発信を行うものと承知してございます。
10:05
このアルプス処理水を放出する結果、やはり一番私たちが気をつけなきゃいけないのは風評対策になるかと思っております。またこの風評対策を海に流しますので、最も影響を受け得る産業はやはり水産業になるのではないかと思います。ですからこれは本当にずっとこれからの課題になりますが、この水産業に対する対応、対策、これが最重要課題ではないかと思っています。今後も引き続き、放出した後も水産物がしっかりと消費をされていて、福島県、近辺、界隈の水産業が継続するための政府の取組支援というものはどういうものか聞かせてください。
10:55
お答えします。アルプス処理水の開用方針にあたりましては、風評影響の発生の防止や抑制の観点から、その安全性につきまして、一千回以上にわたる説明や意見交換、テレビCM、ウェブ広告、新聞広告等を通じて、科学的根拠に基づくわかりやすい情報発信を行っています。また、昨年12月に産陸上万物の消費拡大に向けた官民連携の枠組みである「魅力発見産陸上万物ネットワーク」を立ち上げておりまして、現在約1,000社の企業などが参加していただいております。その取組の一環としまして、本年2月から3月にかけて実施しました「産陸上万ウィークス」では、約15万食を提供し、全国各地で食べていただきました。その上で、風評影響が発生した可能性のある事案を確認した場合には、需要者へのヒアリングなどにより、速やかに実態を把握するともに、実態に応じた適切な対応を取ることとしてございます。具体的には、水産物の需要減少などの風評影響が生じた場合、300億円の基金を活用した水産物の販路拡大や、一時的買取補完への支援などを実施するとともに、それでもなお風評による損害が発生した場合には、東京電力が適切に賠償を行うこととしております。さらに、昨年度の補正予算におきまして、助成者の事情を継続のために、500億円の基金を新たに措置してございまして、前助練会長から信頼関係構築に向けての姿勢と評価する声明も談話も示されております。引き続き、科学的な根拠に基づく情報発信や説明、風評対策について全力で取り組んでまいりたいと考えてございます。
12:26
それでは続きまして、基幹困難区域における取組関連について少し質問させていただきます。基幹困難区域における特定復興再生拠点区域、避難指示解除が概ね完了したところでありますが、基幹や移住も含めまして、さらにこれをしっかり進めていきまして、各拠点計画に記載されています目標人口を達成するためには、やはりしっかりと地元に農業や商工業等の成り上げが再生されていかなければいけませんし、また、買い物環境をつくぐ生活環境、これも整備しなければいけません。まだまだこの点に関しましては、課題がたくさん残されているのではないかと思っております。これらの課題に関しましては、具体的にどのように対応するか、これは、復興庁に質問させていただきます。復興庁 由良 東華 祖館御指摘いただきました特定復興再生拠点区域においては、各自治体が作成した拠点計画に基づきまして取組を進め、昨年から今年にかけて各拠点区域の避難指示解除が着実に行われてきたところでございます。避難指示解除はゴールではなくスタートでございます。各自治体が計画において示している目標等の実現に向けて、今後とも関係省庁と連携しながら、必要なインフラの整備や生活環境整備などに取り組んでいくことが重要でございます。具体的には、福島再生加速化交付金等により、町の生活や経済を支える中心地となる市街地の開発や、商業機能・介護・福祉機能を含む生活インフラの確保、新たな住民の移住・定住の促進に向けた支援等を図る取組を進めてまいります。また、自立・基幹支援・雇用創出・企業立地補助金によりまして、工場等の新増設を支援いたします。企業立地を促進することで、雇用創出の機会を図る取組を進めてまいりたいと考えております。これらにより、拠点区域の復興再生を加速してまいりたいと考えてございます。
14:48
答弁いただいた由良東勝さんとともに、随分と当時は現地に足を運んで、基幹困難区域等の現地視察もさせていただきましたが、ちょうど私が対策本部長を務めたときに、原子力災害対策本部で、特定復興再生拠点の 区域外における政府方針が決定をされたと記憶しております。この、いわゆる拠点外の避難指示解除に向けた方針というものを、今後の考え方を聞かせていただければと思います。特に、この、基幹する住民が安心して戻れるような生活環境に応じた除染はしっかりと行うべきと考えておりますが、いかがでしょうか。
15:34
ご指摘いただいたように、一昨年の2021年8月に、特定復興再生拠点区域外について、まずは2020年代をかけて、基幹移行のある住民の方々が全員、基幹できるよう、基幹に必要な箇所を除染し、避難指示解除を行うという基本的方針を決定したところでございます。江島先生には、当時、原子力災害現地対策本部長として多大なご尽力いただき、ご指導いただきました。本当にありがとうございました。この基本方針を実現するために、基幹する住民の皆様の生活の再建を目指すための、特定基幹居住区域を創設する福島復興再生特別措置法の改正案を今国会に提出させていただいており、この法案の成立により、基幹移行のある住民の方々の帰還を目指してまいりたいと考えております。また、特定基幹居住区域、この区域の設定の範囲につきましては、基幹する住民が安全・安心に日常生活を営むために必要となる宅地、道路、集会場、墓地などを区域に含めた上で、除染を始めとする生活の再建に向けた環境整備に取り組んでいくことを想定いたしております。この点を復興庁としては御指摘いただいた点を踏まえつつ、基幹する住民が安心して基幹し、日常生活を営むことができるよう、十分に地元自治体と協議してまいりたいと考えております。それでは続きまして、被災地における産業復興について、いくつか質問させていただこうと思います。まず、特定復興再生拠点区域の避難指示が最近解除された地区において、復興というものがようやくスタートラインに立てたということではないかと思いますが、先日、双葉町の方で、麻生年子の福島工場が開所をいたしました。私は麻生年子の岐阜にある本社の方に会場の前にお伺いをして、社長といろいろお話も聞かせていただいたんですけれども、大変に熱意を持って、福島の復興のみならず、福島という地域の拠点を利点を生かした企業そのものを大きく伸ばしていこうという、本当に意欲ある経営者だなと感銘を受けたところでありますけれども、こういう企業というものをしっかりとこれから呼び込んでいくということは、やはりこの地域にとって重要ではないかと思っております。この企業進出と いうものは、これから引き続き、この副校長にとっての大きな仕事ではないかと思っています。特に、被災した地域の復興度合いというのが、やはりまだまだばらつきがありますので、各地域の状況に応じた企業誘致の支援継続、これが必要になってくるのではないかと思いますが、当然これは財源が求められるわけでありますが、継続的な財源確保も含めまして、この点に関しまして、ぜひとも、復興大臣の御決意を聞かせていただければと思います。
18:43
委員御指摘のとおり、私も麻生年史のオープニングに行ってまいりました。企業の社長が熱心に取り組まれていただいておりますけれども、こういった企業がやはりこの地域に根付いていくことが大変重要だというふうに私も思っております。これまで政府としましては、原子力災害被災地域に対して、いわゆる自立立地補助金などによる充実した企業誘致等の支援を行っているところでございます。引き続きまして、これからの復興が本格する地域の実情に十分配慮しながら、復興が先行している地域の企業立地の実態も踏まえ、財源確保につ いても全力で努めてまいりたい、そのように思っております。原子力災害被災地域の本格的な復興再生に向けて、関係省庁と連携しながらしっかりと取り組んでまいりつつ所存でございます。予定の質問を一問飛ばさせていただきます。今年の4月1日に福島国際研究教育機構、いわゆるFREIといわれる施設が浪江町に設立されて、これはもちろん福島県や福島という範囲を超えて、日本そのものの競争力を兼容する拠点をつくっていこうということが期待される施設でございます。一方で、これは立地は浪江町になりますが、浜通りの地域全体がこのFREIに参画をして、メリットを享受できるものでなければならない、いわゆる大きな範囲での効果が求められると思っておりますが、この点に関しましてはどういうふうな形でこのFREIを生かしていくか、福岡庁の考えをお聞かせください。委員御指摘のとおり、FREIの事業、その立地の効果というものは、単に立地の近接地域だけではなくて、復興に取り組む地域全体に広域的に発揮するものでなければならないと考えてございます。FREIの指令と機能を発揮するため、今月10日でございますけれども、法定協議会でございます「新産業創出等研究開発協議会」というものを開催いたしました 。そこにおきましては、関係する大学等の研究機関のほか、浜通地域等の15市町村にも構成員として参画いただいたところでございます。今後、この協議会のもとに「広域連携ワーキンググループ」というものを設置する予定でございまして、研究開発、産業化、人材育成の取組におけますFREIを格としたパートナーシップによります、広域連携体制の構築に努めてまいります。また、来月からは順次でございますけれども、15市町村ごとに市町村、住民、企業団体等々、FREIの幹部が直接対話する場といたしまして、「FREI市町村座談会」というものを順次開催してまいる考えでございます。地域のシーズやニーズを把握してまいりたいと考えております。こうした取組を通じまして、FREIと地域の多様な主体との間で、さまざまな形のパートナーシップによる連携を深めまして、世界でここにしかない、多様な研究、実証、実装の場を実現することで、その効果を広く浜通地域等全体に波及させてまいりたいと考えてございます。さまざまな前向きな動きというものも見ることができまして、一歩一歩、私は復興は進んでいるという ふうに感じておりますが、避難指示解除のタイミングが、やはり地域によってまちまちでありますので、地域ごとの復興の状況には大きな差が出てきているのではないかと思います。今後、長い時間をかけて支援を行っていくことが、やはり地域全体のために必要であると思っております。いわゆる第2期復興創生期間終了後の支援の仕方につきまして、復興大臣のお考えをお聞かせいただければと思います。第2期復興創生期間以降における東日本大震災からの復興の基本方針においては、福島の復興再生には中長期的な対応が必要であり、第2期復興創生期間以降も引き続き、国が全面に立って取り組むこととしております。こうした状況に鑑み、令和3年度から当面10年間、復興のステージが進むにつれて生ずる新たな課題や多様なニーズにきめ細かく対応していくこととしております。私自身、現場主義を徹底いたしまして、時間を見つけて福島を訪問しておりますが、特定復興再生拠点区域での避難指示が解除されたばかりの地域など、まさに復興のスタートラインに立ったところであり、福島の原子力災害・被災地域における復興再生は、長期的な対応がとても必要であると感じているところであります。引き続きまして、被災地の皆様方に寄り添いながら、復興に全力で取り組む所存でございます。
24:25
今、大臣の心強い、これからの長期にわたる支援体制のご決意をお聞かせいただきましたので、私も安心したところであります。いずれにしても、決して福島の復興は風化させてはいけませんし、私たちも忘れてはいけないと思っております。特に今年は、アルプス処理水を放出するという、おそらくは、今でも既にいくつかの国はこれを騒ぎにしようと、一生懸命火を焚きつけてあちこち回っているというような国も散見されますし、私たちこそ本当に冷静に、しっかりと受け止めていかなければいけないと思います。先日、戸田のボートレース場という、京亭事業のそこを使って、大きなイベントが開催されました。これは、私、前職は下関市長をしておりましたんですが、下関にもボートレースがありまして、全国に24場ある、その中までいろん な時々イベントをやるものです。ここの戸田のイベントにお願いを申し上げまして、福島の物産品を販売するブースを設けてもらいました。当日、ちょうど20日、21日の土日だったんですが、特に21日は天気も良かったこともありまして、ものすごい大勢のお客様が来てくださいまして、福島物産品は、品物がみんななくなるぐらい、ものすごい売れ行きが良かったわけであります。これは、機会があるごとに、水産物で言えば常磐物、あるいは、いろいろな農産物も含めて販売をするチャンスを見つけていけば、必ずしも、福島産品の安心性、それから、何と言ってもおいしいものがあるということが、しっかり皆さんに理解をいただけるのではないかと思います。当日も、川又のシャモ、ナミエ焼きそば、メヒカリの唐揚げもよく売れていました。それから、一番人気だったのは、常磐ひらめバーガーという、ひらめをまるごとフライにしたものをハンバーガーにして、これは大行列ができて、移動販売者が来ていたんですけれども、売り切れるという、やはりおいしいものを提供すれば必ず理解していただけるなということも痛感をしたところであります。ぜひ、大事におかれましても、さまざまな機会があると思いますので、そこで、福島物産品展を取り組んでいただくということを、また、ぜひ、復興庁全体のテーマとして取り組んでいただければと思います。今後の復興に対する大変大臣の心強い、力強いご発言を聞いて、私も少し安心いたしました。ありがとうございました。
27:15
以上で終わります。この際、委員の異動についてご報告いたします。本日、藤木真弥君が委員を辞任され、その補欠として、吉井明君が選任されました。
27:59
立憲民主社民の柴です。柴信一です。質問の機会をいただきましてありがとうございます。この委員会で初めての質問となります。どうぞよろしくお願いします。渡辺復興大臣先頭に、復興庁中心に政府の各機関が被災地、被災者に寄り添う復興再生に取り組まれていることを敬意を表したいというふうに思います。私自身は被災地の出身ではないのですが、妻が福島出身でして、今も実家には義理の母や弟夫婦がいて、福島第2のふるさとだというふうに思っています。私は発災当時は、郵政グループで働く組合員で構成するJPローソの本部の交渉担当の役員として、会社との交渉に当たっていました。発災後の大混乱や徐々に復興が進んでいく目まぐるしい状況変化の中で、大変混乱する職場実態に現地と連携しながら会社交渉に取り組んだということは、今も鮮明に覚えています。現地の組合員は、自ら被災者であるにもかかわらず、避難所等に身を寄せる被災者のために手紙や荷物を届けるべく、懸命に業務に取り組んできました。そして今も被災地それぞれの復興状況にある中で苦労しながら懸命に頑張っています。もうちょっと紹介させていただくと、津波で全壊し、社員13人が亡くなった陸前高田郵便局ですが、1週間後には市内の公民館を借りて、郵便の業務を再開してきました。その後もプレハブの仮局舎で業務を続けてきましたが、やっと昨年の4月に11年1ヶ月を経て、やっと新しい局舎で業務をスタートすることができた。組合員たちも本当に喜んでいたのですが、地元の皆さんにも喜んでいただいたというふうに報道も私 も聞いています。郵政事業に携わったものとして、政府が保有する日本郵政株の売却益が復興財源の一部になったということ、本当に郵政民営化で厳しい経営状況で、株価がなかなか上がらなくて、最初はよかったのですが、売れないんじゃないかということを含めて、なんとか株価を維持して当初予定された額を確保して被災地の復興再生に貢献できたということは、みんなの誇りになっています。自然災害の多い我が国にあって、災害時の停電などで電気通信が途絶えた中で、郵政グループが果たした役割は非常に大きいというふうに思っています。物流に携わる方、皆さんそうだと思います。当時はリアルのネットワークの重要性がクローズアップされましたが、それも忘れられつつあるんじゃないかと。その機能の維持を一位民間企業の経営努力に任せている現状には、強い問題意識を持っています。そんな仲間の姿を胸に、そして今も避難生活を送られている方をはじめ、困難な状況にある方々に思いを馳せて、政府の認識、今後の対応について質問させていただきたいと思います。ちょっと前置きが長くなりました。まず、私は財政金融委員会にも所属をしております。今般の抜本的に 強化される防衛費の確保に向けて、昨年末に閣議決定された税制措置で、所得税額に対して1%の新たな不可税を課す。そのために、復興特別所得税の税率を1%引き下げる。税期間は延長するということとされています。これは私は復興特別所得税の流用だと思ってまして、とんでもないことだと申し上げたいと思います。そこで、復興に取り組む復興庁としての受け止めをお聞かせいただきたいと思います。今回の防衛力強化に係る財源確保のための税制措置は、防衛力強化のための新たな不可税をお願いすることに伴いまして、現下の家計の負担増にならないよう、復興特別所得税の税率を引き下げるとともに、稼ぎ期間を延長するものであります。復興庁といたしましては、復興事業に影響を及ぼさないことが最も重要であり、そのための復興財源の総額の確保が大前提であると考えております。この点、今回の措置における課税期間の延長幅は、復興財源の総額を確実に確保するために必要な長さとされており、復興特別所得税を転用するものではなく、