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参議院 本会議

2023年05月24日(水)

2h39m

【公式サイト】

https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=7473

【発言者】

尾辻秀久(参議院議長)

鈴木俊一(財務大臣、内閣府特命担当大臣(金融)、デフレ脱却担当)

北村経夫(自由民主党)

横沢高徳(立憲民主・社民)

矢倉克夫(公明党)

梅村聡(日本維新の会)

大塚耕平(国民民主党・新緑風会)

小池晃(日本共産党)

阿達雅志(外交防衛委員長)

和田政宗(自由民主党)

6:15

(拳を叩く音)これより会議を開きます。この際、日程に追加して、我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案について、提出者の出説明を求めたいと存じますが、ご異議ございませんか。(ございません)ご異議ないと認めます。

6:49

続き、春日財務大臣。

7:10

ただいま議題となりました、我が国の防衛力の抜本的な強化等のために、必要な財源の確保に関する特別措置法案の趣旨をご説明申し上げます。令和5年度以降における、我が国の防衛力の抜本的な強化及び抜本的に強化された防衛力の安定的な維持に要する費用の財源に充てるため、財政投融士特別会計、財政融資資金勧助及び外国為替資金特別会計からの繰入金、独立行政法人国立病院機構及び独立行政法人地域医療機能推進機構の国庫の付金、並びに国有財産の処分による収入、その他の租税収入以外の収入を確保するとともに、これらの税外収入を活用した防衛力強化資金を設置することとしたところであります。本法律案はこのための法律上の手当について措置するものであります。以下その対応を申し上げます。第一に、令和5年度において財政投融士特別会計、財政融資資金勧助から2000億円を限り一般会計に繰り入れることができることとしております。第二に、令和5年度において特別会計に関する法律第8条第2項の規定による外国為替資金特別会計からの一般会計への繰り入れをするほか、同特別会計から約1兆2000億円を限り一般会計に繰り入れることができることとしております。第三に、独立行政法人国立病院機構は令和5年度、失礼しました、令和5事業年度において積立金のうち422億円を国庫に納付しなければならないこととしております。第四に、独立行政法人地域医療機能推進機構は令和5事業年度において積立金のうち324億円を国庫に納付しなければならないこととしております。第五に、防衛力の抜本的な強化及び抜本的に強化された防衛力の安定的な維持のために確保する財源を防衛力の整備に計画的かつ安定的に充てることを目的として、当分の間、一般会計に防衛力強化資金を設置することとしております。この資金は防衛力整備計画対象経費の財源に充てる場合に限り、予算の定めるところにより使用することができることとしております。以上、我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げた次第であります。ただいまの趣旨説明に対し、質疑の通告がございます。順次発言を許します。

10:58

北村恒夫君。

11:24

自由民主党の北村恒夫です。私は会派を代表して、ただいま議題となりました法律案について質問をいたします。まず、陸上自衛隊ヘリコプターの事故により命を失われた隊員の方々の御冥福をお祈りいたしますとともに、行方不明の隊員の皆様が一日も早く御家族のもとに帰れますようお祈りいたしております。国を守る仕事に昼夜の別はありません。最近も情勢が悪化しているスーダンからの在留法人退避がありました。危険な状況の中での関係者の御努力に敬意と感謝を申し上げます。そして、平和を守る努力は国際社会のリーダーたる我が国の重要な責務であります。先週G7広島サミットは開催されました。今ほど平和の重要性を人々が感じているときに、平和の聖地広島での開催は世界に対するこれ以上ないメッセージであります。その我々の思いに共鳴し、ゼレンスキー大統領もわざわざ派生三次してくださいました。岸田総理は被爆の実質を各国のリーダーにその目で見てもらいたいという強い決意で望まれましたが、決してアメリカのバイデン大統領に謝罪してくださいとはおっしゃいませんでした。過去を糧としながらも、我が国がいかに未来志向で平和を愛する国民であるかを各国に示すことができたと思います。そうした思いが伝わったからこそ、各国首脳も心を一つにし、ウクライナ侵略に対する厳しい批判と国際法違反行為を絶対に許さないという固い決意をロシアに示す共同声明となりました。北朝鮮による拉致問題に対しても、共同声明においてG7として即時解決を求める強い意思が示されました。今後、グローバルサウスと呼ばれる国々の存在感は急速に大きくなっていくことでしょう。しかし、我々G7諸国には、これまで世界の平和と発展に気をつづけてきた経験と知恵があります。今回の広島サミットは、グローバルサウスの諸国に、やはり国際的課題に関しては、G7にリードしてもらうべきだという強烈な印象を残したのではないかと感じております。それは派遣争いとかいった低い次元の話ではなく、現実的な問題としてG7のリードが世界の安定につながると確信しているからであります。そして強調しておきたいのは、G7でアジアの国は日本だけということであります。最近、世界有数の投資家ウォーレン・バフェット氏がTSMC株を売却しました。台湾融資は近いというのが彼の読みです。中国の脅威に直面している我が国は、G7の結束を何が何でも強化せねばなりません。陽かつ不当な侵略行為に対するG7の結束は、ウクラエラに対する安全保障上の支援にも現れています。支援を求めてきたときに、相手が真に欲しているものを支援できるようになることが、我が国のためにも必要であります。それらを踏まえ、まず総理にG7広島サミットで各国首脳と共有した世界、とりわけアジア周辺を取り巻く安全保障環境への認識とそれへの対応についてお伺いし、その上で、そのような極めて厳しい状況の中でも、我が国と国民を守り抜くための安全保障、防衛力の強化への覚悟についてお尋ねします。防衛力整備計画に盛り込まれた事業に関して伺います。昨年末策定された新たな国家安全保障戦略の下、5年間で緊急的に防衛力を抜本的に強化するため、43兆円の防衛力整備計画を実施することとなります。そして、この計画には日本への進行そのものを予期するためのスタンドオフ防衛能力や統合防空ミサイル防衛能力など、我が国の防衛上必要な機能、能力を強化するためには、書くことのできない事業ばかりが盛り込まれたものと受け止めています。そこで、総理に防衛力整備計画に盛り込まれた主要事業が必要不可欠な理由についてお尋ねいたします。防衛力強化試験について伺います。防衛力整備計画の円滑な実施のため、令和9年度においては、抜本的に強化された防衛力とそれを補完する取組を合わせて、GDP2%の予算を確保することとされています。その財源を計画的かつ安定的に確保するために防衛力強化試験が設けられますが、その財源に当てられる税外収入として、外貯め特価等からの繰入れ、また新型コロナ感染症基金の国庫返納や国有財産の売却収入が見込まれています。ただし、この防衛力強化試験については、今後も繰入れに当てる財源の確保が必要であります。財務大臣はどのように、令和6年度以降の防衛力強化試験に繰入れる財源を確保していくのでしょうか。決算条約金の活用等についてはどのようにお考えでしょうか。これらについてお伺いいたします。税制措置に関して伺います。令和5年、税制対抗では防衛力の抜本的な強化にあたり、強制部分については令和9年度に向けて複数年かけて段階的に実施することとされており、令和9年度において1兆円強を確保します。具体的には法人税に税率4%から4.5%の新たな付加税を、所得税においては当分の間、税率1%の新たな付加税を課すとともに、復興特別所得税を1%引き下げること、タバコ税については1本当たり3円相当引き上げることを、令和6年以降の適切な時期から講ずることとされています。現在、新型コロナがゴリとなり、経済活動は戻りつつありますが、国際的な資源価格高騰によるぶっかたくが続く中、税制が経済成長の足を引っ張るようなことがあってはなりません。税制改正の実施にあたっては、景気回復や賃金引上げが持続的なものとなるよう、しっかりと全国に行き渡ることが大切だと考えますが、この点について財務大臣の御所見をお伺いします。国際の利用について伺います。本年度から、護衛官等は建設国際の対象となりました。海上保安庁の人事宣言は建設国際の対象、しかし護衛官等は、その外であった昨年度を思えば大きな変化であります。そもそも道路や橋の建設予算については、次世代にインフラを届けていくためという整理で建設国際が認められているとすれば、防衛装備品も次の世代に残る財産であり、変わりはありません。防衛力の強化により守り抜かれた暮らしや事業は、将来世代にも恩恵となります。そこで防衛財源についても、将来世代が受ける恩恵も考慮に入れて、防衛費と国際をめぐる議論をすべきだという考えに対する、総理の御職権をお伺いして私の質問を終わります。ありがとうございました。

19:35

岸田文夫内閣総理大臣

19:54

北村恒夫議員の御質問にお答えいたします。世界、特にアジア周辺の安全保障環境への認識とそれへの対応、またこれを踏まえた我が国の防衛力の強化への覚悟についてお尋ねがありました。G7広島サミットでは、現下の厳しい国際情勢において、世界のどこであれ力による一方的な現状変更の試みは決して認められず、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのG7の強い意志を示すことができました。特にアジアについては、各国首脳との間で、インド太平洋情勢について意見交換を行い、中国をめぐる諸課題への対応や、各ミサイル問題、拉致問題を含む北朝鮮への対応において、引き続き緊密に連携していくことを確認いたしました。戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に対峙するため、防衛力の抜本的強化にしっかりと取り組み、将来にわたって維持・強化していくことで、国民の生命と暮らしを断固として守り抜いていく決意であります。防衛力整備計画における主要事業の必要性についてお尋ねがありました。近年、我が国周辺では、質量ともにミサイル戦力が著しく増強され、既存のミサイル防衛網だけで完全に対応することは難しくなりつつある、という現実があります。こうした中で国民の命を守り抜けるのか、極めて現実的なシミュレーションを行い、ご指摘のような緊急的に整備すべき防衛力の内容を積み上げました。こうした取組により抑止力・対処力を向上させ、武力攻撃そのものの可能性を低下させていく考えであります。防衛力強化の財源についてお尋ねがありました。抜本的に強化される防衛力は、将来にわたって維持・強化していかなければならず、この防衛力を安定的に支えるためには、令和9年度以降もしっかりとした財源が必要です。その財源確保にあたっては、国民のご負担をできるだけ抑えつつ、将来世代に先送りしないとの考え方のもと、歳出改革などの行財政改革を最大限行った上で、それでも足りない部分については、令和9年度に向け、今を生きる我々の将来世代への責任として、税制措置でのご協力をお願いしたいと考えております。なお、安全保障に係る経費全体で整合的な考え方をとる観点から、防衛省自衛隊の施設整備や、幹線建造に係る経費について、令和5年度予算において、0.4兆円を建設国債の発行対象として整理することとしたものであります。強化された防衛力を将来にわたり、安定的に支えられるよう、必要な財源をしっかり確保してまいります。残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。

23:51

鈴木俊一財務大臣

24:15

北村恒夫議員のご質問にお答えいたします。まず、防衛力強化資金に繰り入れる財源等についてお尋ねがありました。令和5年度予算においては、特別会計からの繰り入れ金や、国有財産の臨時の売却収入等により、4.6兆円の税外収入を確保した上で、今般の財源確保法案により創設する防衛力強化資金を通じて、防衛力の整備に計画的、安定的に充てることとしております。令和6年度以降におきましても、令和5年度予算において、今後5年間の防衛力強化のための経費に充てられる税外収入、4.6兆円を確保したことも踏まえ、年平均0.9兆円程度の財源を確保できるよう、引き続き、税外収入の確保に努めていきたいと考えております。また、決算常用金の防衛力強化の財源としての活用については、決算常用金の直近の10年間の平均が1.4兆円程度であることを踏まえ、財政法上、公債または仮入金の償還財源に充てるべき2分の1を除く、残りの2分の1の0.7兆円程度を活用見込み額として見込んでおります。最後に、防衛力強化に係る財源確保のための税制措置についてお尋ねがありました。先般閣議決定された防衛力強化に係る財源確保のための税制措置においては、法人税については、500万円の税額控除を設けることで、全法人の94%を対象外とするとともに、所得税については、税率1%の新たな付加税を課しますが、現下の家計の負担増にならないよう、復興特別所得税の税率を1%引き下げるなど、法人あるいは個人への影響に最大限配慮する仕組みになっているものと考えております。また、税制措置の実施時期につきましては、令和9年度までの過程において、行財政改革を含めた財源調達の見通し、景気や賃金の動向及びこれらに対する政府の対応を踏まえて判断されることとなります。その上で景気回復や賃上げにつきましては、政府としても重要な政策課題だと認識しており、官民連携で成長分野への投資を拡大するとともに、円滑な労働移動を人への投資の強化と一体的に進める等の三味一体の労働市場改革に取り組むことにより、構造的な賃上げの実現を図り、成長と分配の好循環につなげていくこととしております。

28:00

横沢貴則君

28:59

立憲民主社民の横沢隆典です。会派を代表し、ただいま議題となりました「我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案」に対し質問いたします。法案に先立ち、先日行われましたG7広島サミットについてお伺いします。被爆地で行われるサミットだからこそ核なき世界に向けた具体的な一歩を進めてほしい。果たして被爆地、広島、長崎の思いは世界の首脳に届いたのでしょうか。唯一の被爆国のリーダーとして、広島出身の総理として核なき世界に向けて具体的な一歩を進めることができたのか、その役割を果たせたと言えるのか、岸田総理に伺います。今回特に注目されたのは首脳宣言とは別に核軍縮に焦点を当てた声明、G7における軍縮の独立文書「広島ビジョン」です。岸田総理は歴史的意義があると語られておりましたが、被爆地、広島、長崎の皆様はどのような思いで受け止めたのでしょうか。広島ビジョンの中内容を見ると、これまでの声明などをなぞったもので、軍縮に向けての具体的な対策はなく、また道筋も全く示されておりません。被爆者の代表や被爆者本人、地元メディアからも核保有依存の当時国の責任感が伝わらず、排説の文字もないと厳しい意見が出ております。そういった地元の意見を総理はどう受けておられるのかお伺いをいたします。特に核兵器禁止条約については、核兵器のない世界に向けた補完的な条約であることや、核禁条約の批准国との対話など、一歩踏み込んで言及すべきだったのではないでしょうか。総理は理想を掲げておりますが、現実に向けた具体的取組を我が国はどのように実行していくのか、世界も注目していると考えます。核兵器禁止条約では核の過剰にあるとされている国、ドイツ、オーストラリアもオブザーバー国として参加しています。そこにすら入っていないということは、核軍縮について議論していることにはならないと考えます。理想を掲げ、行動するからこそ結果が出る。総理は理想を実現するためにどのように行動するお考えか、この機会に世界各国の掛け鉢となる行動が必要ではないでしょうか。総理の答弁を求めます。広島でのサミットは、ゼレンスキー大統領の参加がありました。実現に向けて大変な準備があったと思います。関係者の皆様に心から敬意を表します。その上でウクライナへの追加支援は表明されましたが、その先の定戦に向けた交渉などについての議論はあったのでしょうか。内容は公表できないにしても、そういう議論があったか、そういう努力はあったかどうなのか、次第総理に伺います。それでは法案について伺います。政府は防衛力の抜本的強化のため、歳出改革、決算常預金の活用、税外収入を活用した防衛力強化資金の創設、そして増税措置を行うこととしております。しかし、いずれも財源を集めるための苦肉の策であり、国民の皆様にとって理解しがたいものと言わざるを得ないものとなっております。以下、それを質問を通じて明らかにしてまいります。まず、歳出改革についてです。政府が想定する財源確保において、令和5年度以降、毎年度2,100億円程度の歳出改革を継続し、5年後の令和9年度には1兆円強とすることとされております。しかし、ここで気をつけなければいけないのは、政府が言っているのは歳出改革であって、歳出削減ではないということです。これは一見すると同じことのようですが、実際には異なります。令和5年度について見ると、2,100億円のうち、1,500億円は物価上昇に伴う経費の増加を防衛力強化のための財源に当てるものであって、何か歳出を削減したものではありません。残る600億円についても、社会保障関係費以外の歳出を見直した結果、確保されたものであって、ある特定の経費を削って財源を生み出したという説明ができるものではありません。結局、具体的に何をどのようにして財源を確保していくのか、よくわからないのです。東日本大震災の復旧・復興にあたっては、さまざまな財源確保が講じられました。その中で、歳出削減については、具体的にどの経費をいくら削減することで、何億円の財源を確保するということが、国民にもわかるように明確にされていました。これに対し、今般の防衛力強化のための財源の確保については、政府は全てが歳出削減によるものではないことをあえて触れず、衆議院の審議においても曖昧な説明に終止しております。政府の言う歳出改革は、国民の皆様は理解しがたい手法でもって財源を確保しているとするものであり、極めて不誠実ではないでしょうか。岸田総理の見解を求めます。また、岸田総理は、歳出改革など行財政改革の努力を最大限行うと発言してきましたが、果たしてこれが成立に実行されるのかどうか、法的な担保がありません。東日本大震災復興基本法では、復興及びこれに関連する施策以外の施策に係る予算を徹底的に見直し、当該施策に係る歳出の削減を図ることという条文が設けられていました。これに対し、今回の防衛財源確保法案では、復興財源確保法とは異なって、増税や欠算、常用金、歳出削減による財源確保規定に関する条文は一つも存在しないのです。その結果、復興財源確保法では、復興財源32.9兆円、100%を調達できる内容だったのに対し、今回の法案で調達できるのは、従来を上回る5年間の防衛力整備に要する費用17.1兆円から、今年度予算で手当てされた1.4兆円分を除く15.7兆円のうち3.4兆円、割合にすると20%程度にしか過ぎないということであります。同じ財源確保法という名称でありますけれども、極めて乏しい内容です。なぜ、本法律案に歳出改革、歳出削減に取り組む趣旨の条文を盛り込まなかったのでしょうか。東日本大震災財源確保法のように財源を確保するためのフルスペックの法案にしなかった理由をお伺いいたします。政府は子ども子育て予算の倍増に向け、内容、予算、財源について更なる検討を進めるとしておりますが、岸田総理はその前提として徹底した歳出改革が必要である旨の発言をしております。防衛力の抜本的強化のための財源については、歳出改革など最大限の努力をした上で、それでも足りない部分について増税措置をお願いすると岸田総理は説明しているのに、子ども子育て予算の倍増のために更なる歳出改革の余地があるのだとすると、矛盾が生じるのではないでしょうか。それとも子ども子育て予算の倍増に向けた歳出改革は、防衛力強化のための財源として歳出改革では対象とされなかった社会保障関係費に限ったものであるということなのでしょうか。総理の答弁を求めます。子ども子育て予算の倍増に向けた財源確保については、社会保険との関係、国と地方との関係、給付と負担との関係などを整理する必要があるのは確かかもしれません。安定財源の確保が求められること自体は変わらないはずです。しかし、総理が最優先の課題という子ども子育て政策の具体的な枠組みの議論は定調です。これに対し、防衛力強化のための財源については、増税すること自体やその枠組みが大変短い期間で決められました。この違いは一体どうして生じるのでしょうか。結局は倍増ありき増税ありきで進められたということではないでしょうか。岸田総理の答弁を求めます。所得税については復興特別所得税の仕組みを活用することが考えられており、岸田総理は個人の税負担は増えないと説明しております。税率だけを見れば確かにその通りでしょう。しかし期間は2037年までだったものが、以降最長13年延長されるわけで、実質的に将来の若者世代が延長分の税金を負担することになります。これまで衆議院の審議において財源確保について将来世代へ先送りすることなくと言ってきたこととやろうとしていることが矛盾するのではないでしょうか。5月19日の衆議院財務金融委員会において我が党の米山隆一議員の国民に新たな負担をお願いするということは、つまり増税ではないのかという質疑に対し、鈴木財務大臣は増税だという指摘を否定するものではないと、後ろ向きにも増税であることを認められました。改めて岸田総理にお聞きします。今回検討されている新たな税負担の仕組みは増税であるという認識をお持ちでしょうか。総理の答弁を求めます。復興特別所得税は東日本大震災からの復興復旧のために必要な財源について今を生きる全世代で連帯し負担を分かち合うという理念の下で創設されたものです。このような理念とは関係なく、仕組みにのみ着目してあいに飛びつく政府の姿勢は、復興の理念をないがしろにしているのではないでしょうか。岸田総理の答弁を求めます。そもそもこのような形をとること自体、被災地の皆様の心情に対する配慮が足りないのです。世論調査の結果によると、復興特別所得税の一部流用に対し反対73%増税についても支持しないが80%です。聞く力の岸田総理。この法案審議に当たり、まずは被災地で生活している方の声、将来この国を担う若者の意見を聞くべきではないでしょうか。岸田総理、そしてまた被災地出身でもある、続財務大臣の答弁を求めます。岸田総理は消費化対策の予算額が平成25年度から約3.3兆円から、令和5年度には約6.3兆円へと大きく増加していると、これまでの成果を強調しております。しかし予算の倍増額は10年間で3兆円というものです。他方、新たに策定された防衛力整備計画では、令和4年度には5.2兆円という規模であった防衛力整備計画対象経費を、令和9年度には8.9兆円程度とすることが想定されており、このとおりに実現すれば3.7兆円の増加となります。予算の増加額、増加にかかった年数を比べれば、いかに防衛関係費に返兆しているかが一目瞭然です。もちろん一見民主党も必要な防衛関係費を確保すること自体に反対するものではありません。しかし防衛関係費を突出して増加させ、限りある財源をそこに集中させる形となっていることは、政策の選択、予算配分のあり方として極めて歪であると言わざるを得ないのではないでしょうか。千田総理の見解を求めます。以上、政府が行おうとしている財源確保策について問題点の一端を明らかにしてまいりました。国民の皆様の理解が得られるよう、参議院での充実した審議を求めまして、私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

44:45

岸田文雄内閣総理大臣

44:51

横沢貴典君のご質問にお答えいたします。まず、核兵器のない世界に向けた具体的な取り組みについてお尋ねがありました。今次サミットでは、参加したG7首脳に被爆の実装に触れていただき、その上で局を開いた議論を行って、核兵器のない世界へのコミットメントを確認いたしました。

45:31

これらを踏まえ、今回核軍縮に関する初めてのG7首脳独立文書となるG7首脳広島ビジョンを発出したことにより、核兵器のない世界に向けた国際的な機運、これを今一度高めることができたと考えています。

45:52

核兵器禁止条約は、核兵器のない世界への出口ともいえる重要な条約ですが、同条約には核兵器国は一家国も参加しておりません。

46:05

G7首脳広島ビジョンについて、様々な受け止め、ご意見があることは承知しておりますが、G7首脳広島ビジョンを強固なステップ台として核兵器国の関与を得るべく努力を継続するとともに、

46:29

広島アクションプランの内容を一つ一つ実行に移していくことを通じて、現実的で実践的な取り組みを継続強化してまいります。そして、サミットにおけるロシアによるウクライナ侵略に関する議論についてお尋ねがありました。

46:52

G7では他国の発言は紹介しないことになっており、首脳間の議論の詳細を説明することは困難ですが、ウクライナに平和をもたらすための具体的な努力の在り方については様々な意見が交わされました。

47:13

その上で、G7首脳は厳しい大陸制裁と強力なウクライナ支援を継続していくことを確認するとともに、ロシア軍の撤退なくしては平和の実現はあり得ないことを強調し、ウクライナに平和をもたらすため、あらゆる努力を行うことを確認いたしました。

47:37

同時に、G7首脳と小大国との間でも、世界のどこであっても力による一方的な現状変更の試みは許さず、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くことが重要であるとの点で一致をいたしました。防衛財源の確保のための歳出改革についてお尋ねがありました。

48:04

歳出改革については、社会保障関係費以外の経費を対象とし、これまでの歳出改革の取組を継続する中で、令和5年度予算において約0.2兆円の防衛関係費の増額を確保したところです。

48:25

令和6年度以降も政府両党を連携して、毎年度の予算編成において、新たな行政事業レビュー等を活用して歳出改革を継続し、令和9年度時点において、令和4年度と比べて1兆円強の財源を確保してまいります。

48:47

税制措置や歳出改革を含めた防衛力強化のための財源確保策の全体の方針については、昨年末に閣議決定した防衛力整備計画や政府税制対抗においてお示ししており、国会審議等においてもご説明しているところです。

49:12

今回の財源確保法案は、法律上の手当が必要となる措置に限って盛り込むこととしており、歳出改革については、その実施に法律上の手当が不要であるため、本法案に規定はしておりませんが、方針が変わることはありません。

49:35

引き続き、行政の無駄や非効率を排除し、行財政改革の努力を尽くすことで、将来にわたって維持・強化していく防衛力を支える、しっかりとした財源を確保することができるよう、歳出改革に取り組んでまいります。防衛力強化と子ども予算倍増に向けた歳出改革についてお尋ねがありました。

50:02

まず、防衛力の抜本的強化に当たっては、その具体的内容、予算、財源を一体的に国民にお示しするとの方針を、昨年の通常国会から一貫して申し上げ、1年以上にわたって有志者会議や与党ワーキングチーム、与党税制調査会など活発な議論を積み重ねており、

50:27

短い時間で決定したわけではありません。その上で、その財源確保に当たっては、決して増税ありきではなく、国民のご負担をできるだけ抑えるべく、社会保障関係費以外の経費を対象とした歳出改革等の取組を進めることとしております。

50:52

また、少子化対策の財源確保に当たっては、全世代型社会保障を構築する観点から歳出改革の取組を徹底するほか、規定予算の最大限の活用を行うこととしており、こうした歳出改革の徹底により、国民の実質的な負担を最大限抑制してまいります。

51:15

こうした方向性に基づき、6月の骨太方針までに、次元の異なる少子化対策を実行に移していくための「子ども未来戦略方針」を取りまとめ、国民の皆様にお示ししたいと考えております。復興特別所得税についてお尋ねがありました。

51:37

国民の財政の強化のための税制措置については、復興特別所得税の税率を引き下げた上で、その下げた範囲内で新たな付加税をお願いすることとしており、現下の家計の所得の負担増にならないよう配慮しております。

51:56

また、2038年以降も付加税が続くことについて、経済成長と構造的な賃上げの好循環を実現することにより、経済全体の中で負担感を払拭できるよう政府として努力をしてまいります。

52:14

このことは、将来世代への先送りすることなく、今を生きる我々の将来世代への責任として、今回の税制措置での御協力をお願いすることと矛盾するものではないと考えております。

52:33

加えて、復興特別所得税の課税期間の延長幅は、復興財源の総額を確実に確保するために必要な長さとされているため、復興事業に影響を及ぼすことはないと考えております。

52:50

従って、復興の理念をないがしろにしていないかという指摘は当たらないと考えております。政府としては、こうした方針について、今後も様々な機会を通じて、被災地の皆様や若い世代の方々を含め、御理解をいただけるよう、引き続き丁寧な説明を行ってまいります。

53:13

政策選択と予算配分の在り方についてお尋ねがありました。戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中で、防衛力を抜本的に強化する決断をいたしました。

53:31

国民の命を守り抜けるのか、極めて現実的なシミュレーションを行った上で、必要となる防衛力の内容を積み上げ、防衛費の規模を導き出しており、必要な予算であると考えております。

53:48

同時に、少子高齢化が急速に進む中、全ての世代の方々が安心できる社会保障制度を構築し、次の世代に引き継いでいくことが重要です。こうした考え方に基づき、令和5年度予算では、社会保障関係費を約37兆円計上しており、これは一般歳出の5割を占めるものです。

54:17

また、子ども子育て政策の抜本的強化に取り組んでおり、6月の骨太方針までに、将来的な子ども子育て予算倍増に向けた大枠を提示いたします。岸田政権は、安全保障と社会保障、どちらか一方という二者卓一の問題ではなく、政治の責任として共に必要な予算額を措置し、必要な政策を実現してまいります。残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。

55:01

鈴木俊一財務大臣

55:17

横沢貴典議員より、復興特別所得税についてお尋ねがありました。復興特別所得税については、現下の家計の負担増にならないよう、その税率を引き下げるとともに、課税期間を延長することとされておりますが、その延長幅については、復興財源の総額を確実に確保するために必要な長さとされているところであり、復興事業に影響を及ぼすことのないようにしております。また、この結果、2038年以降も、付加税が続くことになり、将来世代にご負担をいただくことになりますが、経済成長と構造的な賃上げの好循環を実現することで、税制措置による将来世代の負担感を払拭できるように努力してまいります。こうした方針について、世論調査を含め、様々なご意見があることは承知をしておりますが、政府としては引き続き、様々な機会を通じて、被災地や若い世代の皆様にもご理解を深めていただけるよう、丁寧な説明に努めてまいります。

56:47

八倉勝男君

56:56

公明党の八倉勝男です。私は会派を代表し、ただいま議題となりました、「我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案」につきまして、総理並びに財務大臣、防衛大臣、経済産業大臣に質問をいたします。ロシアによるウクライナ侵略は、世界各国が築き上げてきた国際秩序を危機に落とし入れるものです。また、我が国周辺の安全保障も、北朝鮮の度重なるミサイル発射や、中国による尖閣諸島周辺海域における繰り返しの徘徊や領海侵入など、厳しさ複雑さを増しております。かかる懸念、脅威から国民の生命と平和な暮らしを守るため、戦略的に第一に重要な要素は外交力であり、その趣旨は国家安全保障戦略にも記載のとおりであります。まず、総理に、先に成功日に終了しました広島G7サミットの結果、我が国及び国際平和を守るため必要な日本の外交力がいかに強化されたとお考えかお伺いをいたします。また、今回のサミットの結果を踏まえ、総理が掲げる核なき世界の理想実現に向け、いかに現実的で実践的な責任あるアプローチを図るか、いかに日本としてリーダーシップを発揮し、核なき世界を実現されるか、併せてお伺いをいたします。その外交力と表裏の関係を持ち、それを保管する役割を有するのが防衛力であり、その強化防衛予算の増額は、現下の情勢を踏まえると不可欠であります。本法律案では、税外収入を防衛力の強化整備に充てるため、新たに防衛力強化資金を創設いたします。必要な財源を年度予算ごとに確保するのではなく、あえて特別の資金を創設して、将来の防衛費の財源をプールすることとした理由を財務大臣にお伺いをいたします。また、本法律案に講じられる税外収入確保のための特別措置は、令和5年度に実施する措置に限られます。令和6年度以降、同資金への繰入れ財源を具体的にどう確保していくのか、こちらも併せて財務大臣にお伺いをいたします。次に、財源確保策のうち、決算常用金の繰入れについてお伺いをいたします。財源確保策が防衛財源として想定をする決算常用金は、年0.7兆円程度、5年間計3.5兆円ですが、この3.5兆円を確保するため、政府はどのような方策が必要とお考えでしょうか。毎年の決算常用金がいくらになるかは予測できるものではありません。防衛予算確保のための安易な国際増発による決算常用金の稼げなど、決してあってはならないことは当然でありますが、その点も含めて財務大臣にお伺いをいたします。続いて、歳出改革についてお伺いをいたします。衆議院での本法律案に対する我が党の代表質問の際の総理答弁から、社会保障費は歳出改革の対象とならないということは確認済みでありますが、少子化対策、子育て支援予算の削減はないことを改めて総理に確認をさせていただきます。また、本法律案で政府が示した将来的な防衛予算の財源確保に向けた決意は、少子化対策、子育て支援予算においても同様に求められるものであります。少子化対策、子育て支援予算に関する財源について、あらゆる手段を尽くして確保するとの総理の決意を求めます。さらに、令和5年度予算で防衛費の財源として建設国債が充てられることに関連をし、今後の公共事業についてお伺いをいたします。今回、自衛隊防衛省の施設整備や船舶建造に係る経費を財政法第4条における公共事業費として整理し、建設国債の発行対象と整理したと理解をしておりますが、この整理によって従来からの公共事業費予算が減額されることはないということでよろしいでしょうか。また、道路も整備などインフラ整備は、いざという時の自衛隊の輸送路などにもなることで、安全保障面でも重要でありますが、今その老朽化対策が急務となっております。国民生活、経済、防災はもとより、防衛の観点からも必要な公共事業、特に道路の老朽化対策費について従来以上に確保すべきと考えますが、総理の御答弁を求めます。次に、防衛予算増による国内防衛産業育成が経済や財政に与える影響についてお伺いをいたします。防衛大臣は、4月19日の衆議院財務金融委員会安全保障委員会連合審査会において、防衛関係費における国内向け支出額の防衛関係費全体に占める割合は約8割と答弁をされておりますが、これら国内向け支出が国内中小企業の基盤強化に与える効果について、どのように分析をされているのか防衛大臣にお伺いをいたします。この国内防衛産業育成の意義について、例えば、3月20日の参議院予算委員会における私の日井英一の次世代戦闘機共同開発に関連した質問に対し、防衛大臣からは、次世代エンジニアの育成やサプライチェーンの強化を図る点であるとの答弁がありました。特に、この共同開発の経験を生かした次世代エンジニアの育成は、民生分野を含めた航空機の全機開発、機体エンジンを含めた全機設計能力の向上や、あるいは、今回の三菱スペースジェットの事業撤退で明らかになった日本の弱点ともいえる各国の認証取得に向けたノウハウ不足を解消する上でも重要と理解をしております。私は、日英移の次世代戦闘機共同開発を含めた国内防衛産業育成を通じ、従来ボーイングなどからの部品発注の受注の立場が主なものだったといえる日本の民間航空機産業を一段の高みに押し上げるとともに、それを通じ、部品数300万点ともいわれる民間航空機産業を自動車に並ぶ新たな裾野産業と育成することが、日本の中小企業の存続のためにも重要と考えます。経済産業大臣の御所見をお伺いいたします。また、防衛設備などのさらなる国産化は、国内中小企業をそのサプライチェーンに取り込むことにより、国内雇用の確保とともに税収増加にも資するものです。これについて財務大臣の御所見をお伺いいたします。防衛費増額と国民理解についてお伺いいたします。まず、国民理解を得るたびに重要なことは、今回積み上げた防衛費が適正化否かを事後的に精査する仕組みがあることであります。この点、総理は3月6日の参議院予算委員会における我が党議員の質問に対する答弁で、関係省庁において第三者による専門家会議を設置する可能性について言及されましたが、ぜひ実行をしていただきたい。その際、外交防衛のみならず、経済や科学技術など様々な分野の専門家を構成委員とすべきと考えます。総理の御見解をお伺いいたします。最後に、税制改正大綱でも言及された増税の実施時期については、国民との徹底した議論が必要であります。防衛力強化の財源を安易に増税に求めることは避けるべきであります。仮に実施せざるを得ない時期に来た場合、総理におかれては、自ら国民一人一人と対話する思いで、国民の中に入りきり、真摯に説明し、徹底的に議論されることを強く求めます。真に防衛力の強化を図るために必要なことは、防衛という国民全体の共通の利益に対する国民の主体的な理解と納得であり、その形成のためにも防衛予算の財源を結するプロセスは、丁寧さに丁寧さを重ねる必要があります。防衛は国民全ての共通の利益の最たるものの一つであり、その共通の利益のためにお金を拒否し合おうと国民に御理解いただくこと自体は、真の防衛力の強化にも資するともいえ、その合意形成は政治の責任です。他方、仮に国民が唐突かを抱くような形で、拙速に増税時期決定の決定のプロセスを経てしまうこととなれば、それは防衛力そのものが既存破壊されるほどの意味を持ちます。防衛力強化の観点、これも含め、国民一人一人の対話と時間をかけた説得のプロセスを一層強く重視をしていただきたい。防衛予算確保に向け、国民との徹底した議論の必要性について、総理の所見と決意をお伺いいたします。以上、本法律案によって確保した財源を活用して、必要な防衛力の強化が果たされるとともに、国民の皆様が安心して生活を送ることができる社会の実現のため、我が国の外交力のさらなる強化が図られることを念願して、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。

1:07:57

岸田文夫内閣総理大臣

1:08:11

八倉勝男議員の御質問にお答えいたします。G7広島サミットの結果を受けての日本の外交力及び核兵器のない世界に向けてのアプローチについてお尋ねがありました。国際社会が歴史的な転換期にある中で開催された今般のG7広島サミットでは、日本が議長国として中心に立ち、G7の揺るぎない結束を改めて確認することができました。G7首脳は、分断と対立ではなく協調と連携への国際社会の実現に向けて、第一に法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くこと、第二にいわゆるグローバルサウスと呼ばれる国々をはじめ、G7を超えた国際的なパートナーへの関与を強化すること、こうした2つの視点を柱とし、積極的かつ具体的な貢献を打ち出していくことを確認いたしました。広島サミットでのこうした成果は、世界における日本のリーダーシップの強化、今回の招待国をはじめとする国際社会のパートナーとの関係の進化にも結実したと評価しており、我が国の外交力の強化につながったと考えています。これらを踏まえ、また核軍縮に関する初めてのG7首脳文書となるG7首脳広島ビジョンの発出により、今次サミットは核兵器のない世界に向けた国際社会の機運をいま一度高める機会になったと考えています。これを強固なステップ台とし、広島アクションプランの内容を一つ一つ実行していくことを通じて、現実的で実践的な取組、継続強化していきたいと考えております。防衛力強化のための財源と消費化対策の財源についてお尋ねがありました。防衛力強化のための財源としての歳出改革については、社会保障関係費以外の経費を対象としていることは、これまで申し上げているとおりであり、子育て支援に関する予算を削減することとはしておりません。また、消費化対策に関して、加速化プランの財源確保については、まずは全世代型社会保障を構築する観点から、歳出改革の取組を徹底するほか、規定予算の最大限の活用を行ってまいります。そして、こうした歳出改革の徹底により、国民の実質的な負担を最大限抑制していきたいと考えております。今後、6月の骨太方針に向けて、子ども未来戦略会議において議論を進め、将来的な子ども予算倍増に向けた大枠、これをお示しいたします。公共事業費の確保についてお尋ねがありました。今般、防衛省自衛隊の施設整備や幹線建造費を建設国際の発行対象経費として整理をしましたが、これにより従来の公共事業費を減額することはありません。その上で、自然災害等から国民の命と暮らしを守るため、あるいは我が国の経済成長や地域社会を支えるために必要なインフラについては、着実に整備していく必要があります。また、インフラの老朽化が進行しており、老朽化対策は喫緊の課題です。このため、今後とも中長期的な見通しの下、安定的持続的な公共投資を推進してまいります。防衛力の抜本強化に係る専門家会議についてお尋ねがありました。議員お指摘のとおり、3文書の策定後も国民の理解を得ながら、その内容を適切に実施していく必要があり、関係省庁において第3者による専門家会議を設置し、様々な分野の有識者の下で議論を行うこともその方策の一つです。引き続き、政府としては国民の理解と協力を得られるよう努めていくとともに、そのための方策についても検討していきます。防衛力強化に係る税制措置についてお尋ねがありました。防衛力の抜本的強化については、その具体的内容、予算、財源を一体的に国民にお示しするとの方針を、昨年の通常国会から一貫して申し上げており、その方針に沿って国家安全保障会議、4大臣会合、有識者会議、与党ワーキングチーム、与党税制調査会など活発な議論を積み重ねてまいりました。その集大成として、政権要頭としての方針を、三文書や税制改正大綱の閣議決定の形でお示しをしました。実施時期については、令和9年度までの過程において、行財政改革を含めた財源調達の見通し、景気や賃上げの動向及びこれらに対する政府の対応を踏まえて、閣議決定した枠組みの下で、税制措置の実施時期等を柔軟に判断してまいります。こうした防衛費増額の財源確保に向けた内閣の方針について、国民の皆様にご理解いただけるよう、国会での議論も含め、引き続き丁寧な説明を行ってまいります。残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。

1:14:34

鈴木俊一財務大臣

1:14:50

八倉勝夫議員から、まず防衛力強化資金を創設する理由等についてお尋ねがありました。防衛力強化のための財源確保にあたっては、税外収入の確保などに最大限取り組むこととしておりますが、税外収入等につきましては、年度によって変動が生じ得るものであり、必ずしも当該年度に必要となる防衛力強化のための採出額と見合うものになりません。このような税外収入等を防衛力の整備に安定的計画的に当てられるようにするためには、このタイミングのずれについて年度を超えた調整を行う必要があるため、特別の資金である防衛力強化資金を新たに創設することとしたところです。令和6年度以降については、令和5年度予算において、今後5年間の防衛力強化のための経費に当てられる税外収入4.6兆円を確保したことも踏まえ、年平均0.9兆円程度の税外収入を確保できるように引き続き、その確保に努めていきたいと考えております。次に、決算常用金についてお尋ねがありました。今般の防衛力強化のための財源確保に当たっては、国民の皆様の負担をできるだけ抑えるべく決算常用金を活用することとしており、過去の実績を踏まえた合理的な根拠に基づく金額を財源として見込んだところです。その上で、決算常用金は予算を執行していく中で、結果として生じた歳出の付与や税収や特例公債等の歳入の増減により金額が確定するものですが、特に特例公債については、特例公債法の規定に基づき、その発行を最大限抑制するよう努めてきたところであり、今後ともこうした方針に基づいて対応してまいります。最後に、防衛施設などの国産化による経済効果についてお尋ねがありました。防衛産業は、中小企業を含め多数の下請け企業からなるサプライチェーンを構成していると承知しており、防衛装備品等の国内調達により国内生産の拡大等につながるものであれば、国内雇用の確保や税収増にも貢献し得るものと考えています。新たな防衛力整備計画においては、我が国の防衛生産技術基盤を、いわば防衛力そのものと位置づけた上で、その維持強化を進めることとしており、政府としてこの計画に基づき、しっかりと取り組んでいくことが重要であると考えております。

1:17:56

浜田康一防衛大臣

1:18:19

八倉勝男議員にお答えいたします。防衛予算増による国内防衛産業育成が経済や財政に与える影響についてお尋ねがありました。昨年末決定した防衛力整備計画の防衛力整備の水準は、43兆円のうち約8割程度が国内向け支出です。防衛産業はプライム企業のみならず、多数の中小企業の下請け企業からなるサプライチェーンを構成をしております。関連する産業も含めて波及効果や雇用創出の効果があると予想されます。また例えばF2戦闘機の開発において、向上したレーダー技術が高速道路のETCなどに応用される事例のような、多分野への波及効果も期待できると考えているところであります。

1:19:21

西村康俊経済産業大臣

1:19:33

薬学委員からのお質問にお答えいたします。次期戦闘機開発の高空機産業育成の観点からの重要性についてお尋ねがありました。まず第一に、ご指摘のように、高空機産業は高い技術力と広い質素の有する重要な産業であり、我が国としてはこれまでも、小海域P-1、輸送機C-2などの防衛用途の航空機開発や、民間機では三菱スペースジェットの開発などを通じて完成開発の経験を蓄積するとともに、経済安全保障の観点からの技術開発やサプライチェーン強化など、その基盤強化に向けた取組も進めることとしております。その上で、現下の高空機産業は、グリーン化、いわゆるGXやデジタル化、いわゆるDXなど、大きな変革期を迎える中、我が国の技術力を生かす可能性が広がってきております。また、経済安全保障の観点でも重要性が高まっている中、将来に向けて航空機産業を育成強化していくことは極めて重要であると認識しております。こうした中で、次期戦闘機開発は、民生防衛の双方になう航空機産業の基盤の強化につながる、極めて重要なプロジェクトであると考えております。経済産業省としては、これまで蓄積した航空機開発の経験を、次期戦闘機開発にも十分に生かしていくとともに、これが国内航空機産業のさらなる発展にもしっかりとつながっていくよう、防衛省など関係省庁とも連携し取り組みを進めてまいります。

1:21:12

宇部村 佐俊君

1:21:46

日本維新の会の宇部村 佐俊です。私は会派を代表しまして、ただいま議題となりました法律案について質問をいたします。G7広島サミットの中でも大きな論点となった日米同盟について、バイデン大統領は日米両国は基本的価値を共有しており、日米同盟はかつてなく強固だと述べ、総理はそれに対し日米は共通の価値観の下で行動していることを誇りに思うと再度確認をされました。またロシアのウクライナ侵略をめぐっては、対ロシアの制裁とウクライナ支援の継続をG7サミット3カ国各国と確認をされ、グローバルサウスとの連携を積極的に行っていく外交方針もよく理解ができました。一方、中国はG7に対抗する形で19日に中欧アジア各国首脳と共同会見を開き、連携を誇示するなど、今の日本は複雑な軍事バランスの中での判断が必要な状況であります。改めての確認になりますが、今回示されたG7サミットでの協調路線を踏まえた上で、既存の防衛計画、予算について内容の変更や更新はありますでしょうか。総理に答弁を求めます。今回、被爆地広島で開催されたG7サミットの共同声明において、核兵器のない世界に向けて核分粛、不拡散の努力を強化することが確認をされました。また、岸田総理の働きかけによってG7首脳が平和記念公園内の原爆資料館を視察し、犠牲者を傷んだことも非常に意義がありました。核兵器の根絶は人類共通の目標でありますが、同時に核の産化を避ける上で核抑止体制の整備が必要だという現実もあります。G7サミット及び18日の日米首脳会談では、核抑止については具体的にどのような議論がなされたのか、また、総理はその必要性をどのように認識しておられるのか、総理にお聞きをします。今月発表された共同通信社の安全保障に関する世論調査によりますと、中国が台湾に軍事行動を起こし有事となる可能性を懸念すると答えた人の割合が89%にも上ったにもかかわらず、国民の80%が防衛力強化のための増税方針に反対をしています。また、防衛力をめぐる首相の説明が十分ではないとの回答は88%に達しています。この結果から、総理はもっと丁寧な説明をする必要があるのではないかと考えますが、総理の答弁を求めます。昨年12月16日に閣議決定をされた防衛力整備計画においては、令和5年度から令和9年度までの5年間における同計画の実施に必要な防衛力整備の水準にかかる金額を約43兆円としています。そして本法案は、その財源確保のために必要な法案と政府は説明をしていますが、もし令和9年度までの5年間の間に不足の事態が発生し、この約43兆円を年出できない状況になった場合は、どのように対応されるおつもりなのか。財務大臣の答弁を求めます。次に、財源確保策のうちの歳出改革についてお伺いします。これまでの予算編成では、社会保障費以外の経費については、年330億円増に抑える基準を設けていました。これが令和5年度予算では、年1500億円増に抑えるという基準に変更となりました。そして、この社会保障費以外の経費の伸びである1500億円をすべて防衛費に回し、残り600億円程度の歳出削減を行って、その合計金額2100億円が歳出改革による防衛費の安定財源とされています。330億円増が1500億円増に変更になった理由について、財務省は平成25年度から令和3年度における消費者物価上昇率は平均プラス0.38%、令和5年の消費者物価上昇率の政府経済見通しはプラス1.7%、消費者物価上昇率が4.5倍になったので、330億円の伸びが4.5倍の1500億円程度の伸びになると説明しています。それでは逆にお聞きしますが、これから先に消費者物価上昇率が過方修正された場合、社会保障費以外の経費増も小さくなり、結果として600億円の歳出削減だけでは、毎年2100億円の歳出改革による財源確保はできなくなるのではないでしょうか。財務大臣の答弁を求めます。加えて総理は、22日に開催された子ども未来戦略会議において、少子化対策の財源について、何よりも徹底した歳出改革による財源確保を図ると強調した旨が報道されていますが、防衛費増で歳出改革を徹底して行うのではないのでしょうか。総理の認識を伺いいたします。岸田総理は、これまで令和9年度以降、防衛力を安定的に維持するためには、毎年度約4兆円の追加財源が必要となり、その約4分の3については、歳出改革、決算上預金の活用、税外収入を活用した防衛力強化資金の創設など、さまざまな工夫を行うことにより賄う。残り約4分の1の1兆円強については、税制措置で国民にご協力をお願いする旨の発言をされています。そして、この税制措置の部分が法人税、所得税、たばこ税の増税であると、政府の令和5年度税制改正大綱に記載され、いわゆる防衛増税と呼ばれています。しかし本来、目指すべきは増税ではなく税収増ではないでしょうか。令和9年度末までまだ約5年間あります。思い切った減税と適切な規制改革を組み合わせることで、経済成長を促して税収増を達成し、その税収増分を防衛費に充てるという方策も十分考え得る税制措置だと思うのですが、こうした考えについて岸田総理の御所見をお願いいたします。現在の日本では急速に若年人口が減少しており、今後ますます自衛隊員の確保が難しくなることが予想されます。よって防衛力強化のためには、自衛隊における省力化、精進化が不可欠になるかと思います。そのための無人兵器、いわゆるロボット兵器の開発、導入の必要性をどう考えておられるのか、総理の見解をお伺いします。そして、このロボット兵器は人工知能AIとの融合により、自動型兵器から自立型兵器へと進化する可能性を秘めています。今後AIをはじめとする科学技術の発展により、近い将来人間の意志が介入することなく、標的を自ら選択し攻撃できる、完全自立型兵器、いわゆる殺人ロボットが開発される可能性も指摘されています。このような殺人ロボットは、現在、自立型知識兵器システム、ROSEと呼ばれており、国際的な取り組みとして、特定通常兵器使用禁止制限条約の枠組みの下、ROSEに関する政府専門家会合で議論をされています。このROSEに対する日本の立場や規制の在り方について、総理のお考えをお聞かせください。日本維新の会は、日本の防衛能力の積極的な強化、そしてそのための防衛費増額については、大いに賛同いたします。しかし、その財源確保については、安易に増税に頼るのではなく、徹底した行財政改革が必要です。その際、国会議員が率先して見起きる改革を行うことが重要で、国会議員の定数削減、国会議員の歳費2割削減の復活、旧文書通信交通滞在費の首都公開や残金返金は、直ちに実現するべきです。しかし政府は、国会のことは、各党各会派において議論すべき事柄であるという、もんぎり型の答弁を繰り返すばかりです。防衛財源の確保策の一つである、歳出改革の対象に、我々が主張する見起きる改革は含まれるのでしょうか。財務大臣の明確な答弁を求めます。日本維新の会は、最初から増税ありきの方針には反対です。真に国民感覚に寄り添った政策の遂行を、政府には強く求めて、私の質問を終わります。御清聴ありがとうございました。

1:31:22

岸田文夫内閣総理大臣

1:31:54

梅村智議員からの御質問にお答えいたします。G7広島サミットを踏まえた、防衛力整備の計画についてお尋ねがありました。国民の命や暮らしを守り抜く上で、まず優先されるべきは外交努力です。G7広島サミットでは、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を守り抜くとのG7の強い意思を示すことができました。同時に外交には裏付けとなる防衛力が必要です。今般の防衛力の抜本的強化については、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に退治していく中で、国民の命を守り抜けるのか、極めて現実的なシミュレーションを行い、必要な防衛力の内容を積み上げました。この取組を着実に実施し、抑止力対処力を向上させ、武力攻撃そのものの可能性を低下させていく考えであり、防衛力整備計画を含め、こうした方針には変わりはありません。先般のG7広島サミット及び日米首脳会談における核抑止に関する議論についてお尋ねがありました。今次サミットでは、G7や小大国等の首脳とともに被爆の実装に触れ、これを祝禅と胸に刻む時を共有いたしました。今般発出したG7首脳広島ビジョンでは、核兵器のない世界へのコミットメント、これを再確認するとともに、厳しい安全保障環境を踏まえ、核兵器が存在する限りにおいて、その果たすべき安全保障上の役割についてのG7の認識、これを示しました。今回の日米首脳会談では、バイデン大統領から核を含む米国の能力によって裏付けられた日米安保条約下での日本防衛に対する米国のコミットメントが改めて表明され、私とバイデン大統領は、そうした文脈であらゆる段階において、2国間の十分な調整を確保する意思や、拡大抑止に関する議論の一層の強化の重要性、これを改めて確認をいたしました。今次日米首脳会談でも改めて確認したとおり、米国の拡大抑止は、現状の我が国の安全保障にとり不可欠です。国民の生命と財産を守り抜くため、こうした現実を直視し、国の安全保障を確保しつつ、同時に現実を核兵器のない世界という理想に近づけていくべく取り組むこと、これは決して矛盾するものではありません。核抑止の維持強化を含め、現実の安全保障の脅威に適切に対処しながら、核兵器のない世界に向けて、現実的かつ実践的な取り組みを進めてまいります。防衛力強化をめぐる様々な意見に対する受け止めについてお尋ねがありました。戦後、最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する中で、防衛力を抜本的に強化する決断をいたしました。この強化される防衛力は、将来にわたって維持強化していかなければならず、これを安定的に支えるため、令和9年度以降裏付けとなる、毎年度約4兆円のしっかりとした財源が不可欠です。防衛力強化のための財源確保については、国民のご負担をできるだけ抑えるべく、行財政改革を徹底して行うこととし、それでも足りない分について、将来世代に先送りすることなく、今を生きる我々の責任として対応すべきものと考えており、国民の皆様に、税制措置でのご協力をお願いしたいと考えております。また、その際にも、現貨の課税の所得や94%の法人にとって負担増とならないよう、十分な配慮をすることとしております。ご指摘の世論調査を含め、様々な意見があることは承知しておりますが、こうした政府の方針について、国民の皆様にご理解いただけるよう、引き続き丁寧な説明を行ってまいります。歳出改革についてお尋ねがありました。防衛力強化のための財源確保に当たっては、決して増税ありきではなく、国民のご負担をできるだけ抑えるべく、徹底した行財政改革の努力が不可欠です。その中で、議員ご指摘の歳出改革については、防衛関係費が非社会保障関係費であることを踏まえ、社会保障関係費以外の経費を対象とし、本根太方針に基づき、これまでの歳出改革の取組を継続する中で財源を確保することとしております。その上で、少子化対策の財源確保に当たっては、全世代型社会保障を構築する観点から、歳出改革の取組を徹底するほか、規定予算の最大限の活用を行うこととしており、こうした歳出改革の徹底等により、国民の実質的な負担を最大限抑制してまいります。いずれにせよ、6月の本根太方針に向けて、子ども未来戦略会議において議論を進め、将来的な子ども予算倍増に向けた大枠をお示しいたします。防衛力強化に必要な財源確保のための税制措置についてお尋ねがありました。防衛力強化に必要な財源確保のための税制措置については、令和9年度に向けて複数年かけて段階的に実施をし、令和9年度において、補人税、所得税及びタバコ税により、1兆円強を確保することとしております。防衛力強化に必要な財源確保のために、令和9年度に向けて補人税、所得税及びタバコ税により、1兆円強を確保することとしております。こうした観点も踏まえ、政府として、新しい資本主義の下、官民連携で成長分野への投資や人への投資を推進することで、成長と分配の好循環を拡大し、力強い成長の実現に向けて取り組んでまいります。無人アセット防衛能力の強化についてお尋ねがありました。無人アセットには、安価な費用、人的損耗の極限、長期連続運用といった利点があると考えております。今後、情報収集、警戒監視や戦闘支援等の幅広い任務に活用するとともに、自衛隊の装備体系や組織をより効果的・効率的なものに見直してまいります。防衛力整備計画の下で、各種無人機や無人車両、無人潜水艦等の研究開発を進め、積極的に導入をしてまいります。自立型地資兵器システム、ROADSに関する日本の立場や規制の在り方についてお尋ねがありました。ROADSについては、現在、特定通常兵器使用禁止制限条約、CCWの枠組みの下で、その定義・特徴、そして国際人権法上の課題、規制の在り方等について議論が行われています。そうした主要論点につき、各国間で未だ立場に隔たりがあることから、主要国が参加する形で、粘り強く議論を継続することが重要です。我が国としては、引き続き人道と安全保障の視点を勘案した、バランスの取れた議論を通じ、広く国際社会において共通の認識が得られるよう、ROADSに関する国際的なルールづくりに積極的かつ建設的に参加していく考えです。残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。

1:41:34

鈴木俊幸財務大臣

1:41:50

梅村聡議員のご質問にお答え申し上げます。まず、必要な防衛力整備のための財源を年出できない場合の対応についてお尋ねがございました。新たな防衛力整備計画では、防衛力整備の水準として43兆円程度と定めるとともに、令和5年度から令和9年度までの5年間の防衛関係費の増額分の財源確保の方針を示しており、具体的には、歳出改革、決算常用金の活用、税外収入の確保、税制措置によってその財源を確保していくこととしております。政府といたしましては、これらの様々な取組により、しっかりと財源を確保できると考えており、不足の事態の発生により財源を年出できない事態については想定しておりませんが、万が一、計画をそのまま実施できないような大規模災害といった事態が生じた場合には、必要な対応を検討することになると考えております。次に、歳出改革による防衛財源の確保についてお尋ねがありました。令和5年度予算においては、経済、物価動向等を踏まえ、骨太方針に基づき、従来の歳出改革の取組を継続することにより、非社会保障関係費の増加額を全体で1500億円程度に抑える中で、600億円程度の歳出を減少させることで、防衛関係費の増額のうち2100億円程度に対応すると考えております。これは、物価上昇により予算の単価の上昇が見込まれる中においても、非社会保障関係費の見直しを通じて徹底した歳出改革を行った結果であり、物価上昇を見込むことで歳出改革を緩めたものとは考えておりません。来年度以降の物価の動向について、予断を持つことはできませんが、今後とも行政事業レビュー等の拡充によって、より一層の予算の効率化を図るなど歳出改革を継続することで、令和9年度時点においてもおいて、対令和4年度比で1兆円強の財源を確保できるよう、歳出改革の徹底に努めてまいります。最後に歳出改革の対象についてお尋ねがありました。御指摘の議員歳費や調査・研究広報滞在費の見直しといった、いわゆる見起きる改革については、議員活動の在り方に関わる重要な課題であり、国会において各党各派の間で御議論いただくべき事柄であると考えております。その上で、仮にこれらの経費を削減することとなった場合、これらの経費は非社会保障関係費に該当することから、その分は防衛財源に充てられる歳出改革の対象に含まれ得ると考えております。

1:45:16

大塚 光平君

1:45:43

国民民主党新緑布会の大塚光平です。会派を代表して、ただいま議題となりました「我が国の防衛力の抜本的な強化等のために必要な財源の確保に関する特別措置法案」について、総理並びに財務大臣に質問します。今回の法案の検討は、昨年8月10日の記者会見において総理が「防衛力を5年以内に抜本的に強化する」と述べたことから始まりました。抜本的に強化するとは、具体的にどのような装備品、どのような内容を指しているのか伺います。その内容は、その時点においては整備されていなかったわけですから、どのような理由でそのような状態が放置されており、そのことが日本にとってどのような問題と危険をもたらしているのか、総理に伺います。記者会見では、「新たな防衛三文書の策定と予算について議論を進める」とも発言され、11月22日有識者会議が報告書を取りまとめました。同報告書は、「防衛力強化のための財源について、将来にわたって継続して安定して取り組む必要がある。安定した財源の確保が基本である。今を生きる世代全体で分かち合っていくべきである。非社会保障関係費を対象とした歳出改革により財源の年出を優先的に検討し、独立行政法人の積立金の早期返納などの工夫も必要とした上で、足らざる部分は国民全体の負担を視野に入れなければならない。国債発行を前提としてはならない。負担が偏りすぎないよう幅広い税目になる負担が必要なことを明確にし、理解を得る努力を行うべき」などと記し、まるで財務大臣答弁のような内容でした。有識者会議が財源論にまで踏み込んだことには違和感を覚えます。財源の議論を行うことは立法府の堅能です。「代表をなくして課税なし」との米国独立戦争時のスローガンが象徴するように、財源論は当初から立法府で議論すべきであったと考えます。有識者会議はあくまで防衛力の在り方を問われたものであり、財源論ではないと受け止めていました。野党に対してのみならず、与党に対しても結論ありきの展開であった印象を拭えません。財源論についての広範な国民的合意、与野党間合意があってこそ、一致結束して防衛力強化に臨めるものであります。そこで総理に伺います。今回の進め方が適切であったか否か、報告書公表以降の与党内の意見のうち、政府案に反映されたことは何か、有識者会議を設置するにあたり、総理としてどのような指示を出したのか、以上3点について伺います。次に法案の具体的内容について伺います。第1条3項において、在日米軍の駐留に関する経費を対象にしています。日米安保条約の下、在日米軍に必要かつ合理的な資金協力を行うことを否定するものではありませんが、FMS問題を含め、長年にわたり米国に過度に依存してきたことが、今日の日本の安全保障上の問題を深刻化させています。本法案は、我が国の防衛力の抜本的な強化を定めるものであり、我が国の技術力、産業力、ひいては自衛力を高めるためには、在日米軍対応は切り離して考えるべきではなかったか、総理の認識を伺います。第2条及び第3条は、特別会計資金を一般会計に繰り入れることができるとしています。一方、第4条及び第5条では、独方積み立て金の一部を国庫納付しなければならないとの義務規定にしています。特別会計資金と独方積み立て金の扱いに違いを設けた理由について、財務大臣に伺います。独方等の余剰資金を吸い上げる財務省の意図が感じられますが、なぜ当該に独方だけ先行させ、他の独方や基金は対象にしなかったのか、その理由を財務大臣に伺います。第10条では、防衛力強化資金に属する現金を財政融資資金に予納することができるとしています。それでは、これでは特別会計や独方積み立て金から集めた資金を多分野の投入資に流用できることになりますが、そういう認識でいいのか財務大臣に伺います。また、あえて防衛力強化資金に属する現金としていますが、現金以外に防衛力強化資金に属するものは何か財務大臣に伺います。不足第3条では財務省設置法改正を定め、財務省に防衛力強化資金を管理する権能を与えています。不足第3条と本則第10条を絡めると、財務省が防衛力強化資金を自由に流用できることになりますが、このような仕組みにした理由を財務大臣に伺います。第12条で防衛力強化資金の受け払いを歳入歳出外と定めています。歳入歳出外にするということは、管理人も所管する財務省がいつでも容易に使用できることを意味しますが、このような仕組みにした理由を財務大臣に伺います。第14条2項において、防衛力整備計画対象経費や防衛力強化資金に繰り入れることを義務づけている国有財産の処分による収入、その他の租税収入以外の収入であって、国会の議決を経た範囲に属するものとは何でしょうか。財務大臣に伺います。防衛力強化資金に組み入れる決算常用金は、前年度予算で不要とされたもの等から構成されます。予備費を含む予算を意図的に課題に編成して、決算常用金を膨らませることが可能です。こうした指摘に対して、どのような運営をすることで懸念を払拭するおつもりか、総理の方針を伺います。総理は、令和9年度以降、防衛力を安定的に維持するために必要な追加財源は、前年度約4兆円と述べています。これは、令和8年度予算対比の話でしょうか。あるいは、毎年4兆円増額するということでしょうか。防衛力を安定的に維持するために必要の意味とともに、追加財源、前年度約4兆円の定義について、総理に伺います。総理は、防衛力整備計画の規模を43兆円程度と述べていますが、同計画には、各年度における高年度負担についても適切に管理することと記されています。43兆円程度は、高年度負担額も含む額なのか否か、仮に含まないとすれば、5年間に契約される高年度負担額をいくらと想定しているのか、総理に伺います。防衛力強化は必要なものの、増税でその財源を確保することは、現下の景気及び財政金融状況を鑑みると適切ではありません。現下における可能な工夫として、国民民主党は、日銀保有国債の一部永久国債化というオペレーションを提案しています。日銀が500兆円以上の国債をバランスシートに抱え込んでいる異常な状況が目の前にあります。上田総裁の5年間で正常化することは無理です。規制として、上田総裁の任期5年間は、防衛力の抜本的強化を目指す5年間と一致します。国債市場は、流通量不足に直面しています。日銀が保有する500兆円の国債を日銀に召喚するために、国民に増税するという構図は正常とは言えません。日銀保有国債を一部永久国債化すれば、政府の元本返済負担は軽減され、国債発行余力は増します。それを市場で発行することで、財源調達及び流通量不足を補います。推奨しているわけではありません。他に合理的かつ相対的に有意な手段がないからこそ提案しています。調達した財源をもとに、人材育成及び技術力、産業力、防衛力を整備することに本気になってきたことが内外に認識できる国の運営・政策実現に努めれば、市場にはマイナスではなくポジティブに受け止められるでしょう。日本が防衛強化と経済再生に本気だという印象を与えること、及びそれを実践すること、それが現下の総理の使命だと考えます。ただいま申し上げました内容に関する総理の認識と決意とともに、最後に、NATOが日本事務所を設置しようとしている県の事実関係、及び日本はNATOに加盟又は準加盟する計画があるのかを総理にお伺いして質問といたします。ご静聴ありがとうございました。

1:55:06

岸田文夫内閣総理大臣

1:55:21

大塚公平議員からのご質問にお答えいたします。防衛力の抜本的強化についてお尋ねがありました。今回の防衛力強化の検討に際しては、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に退治していく中で、国民の命を守り抜けるのか極めて現実的なシミュレーションを行いました。率直に申し上げて現状では十分ではありません。例えば、近年、我が国周辺では、必要ともにミサイル戦力が著しく増強され、既存のミサイル防衛網だけで完全に対応することは難しくなりつつあるという現実があります。ミサイル攻撃に対しては、イージス艦やパーク3に加えて警戒感染レーダーや地対空誘導弾など、迎撃機能力のさらなる能力向上に努めます。加えて、統合防空ミサイル防衛能力の下、ミサイル防衛システムと反撃能力を組み合わせて、ミサイル攻撃そのものを抑止していきます。また、現状では十分ではなかったミサイルや弾薬についても、必要な装備数量を積み上げ、軽戦能力を高めていきます。これらの取り組みにより抑止力、対処力を向上させ、武力攻撃そのものの可能性を低下させていく考えであります。国力として防衛力を総合的に考える有識者会議についてお尋ねがありました。防衛力の抜本的強化に当たっては、その内容、予算、財源を一体的に国民にお示しするとの方針を、昨年の通常国会から一貫して申し上げてきました。また、防衛力の強化は一家制のものではなく、一定の水準を維持、そして継続する必要があり、そのためには経済力の強化も不可欠です。有識者会議の設置に際しては、こうした観点から、総合的な防衛体制を強化するに当たって、それを支える経済財政の在り方、基本的な考え方についてもご議論いただくよう、有識者の皆様にお願いをし、御意見をいただいたところです。その上で、有識者会議のみならず、与党ワーキングチームや与党税制調査会などで活発な議論を積み重ね、政権与党としての方針を、三文書や税制改正大綱の閣議決定の形でお示しをし、国会でも御議論をいただいているものであり、進め方は適切であったと考えております。財源確保法案の第一条第三項の規定についてお尋ねがありました。財源確保法案の第一条第三項は、本法案における財源確保の対象として、防衛力整備計画の対象となる経費の範囲を規定したものです。お尋ねの在日米軍の駐留に関する経費については、防衛力整備計画の対象に含まれていますが、これは日米同盟による抑止力対処力の強化が我が国の防衛そのものに資する極めて重要かつ不可欠な取組であるからです。その上で防衛力整備計画においては、我が国の防衛生産技術基盤をいわば防衛力そのものと位置づけた上で、FMSへの国内企業の参画促進を含め、これを維持強化することとしており、政府としてこうした取組もしっかりと進めてまいります。決算常用金についてお尋ねがありました。今般の防衛力強化のための財源確保に当たっては、国民の皆様のご負担をできるだけ抑えるべく、決算常用金について過去の実績を踏まえた上で、その活用に取り組むこととしております。その際、予備費を含めた歳出に不要が生じることが見込まれる場合には、税収等の動向も見極めながら、特例交済法の規定に基づき、特例交済の発行額の抑制に努めることとしております。したがって、予備費の不要額と決算常用金の金額が対応するわけではなく、議員ご指摘のように予備費を含む予算を課題に編成し、決算常用金を意図的に膨らませることで防衛力強化の財源として考えているわけではありません。今後ともこうした方針に基づいて、適切に対応してまいります。防衛力を安定的に維持するために必要な追加財源についてお尋ねがありました。防衛力を安定的に維持するために必要とは、5年後の令和9年度までに防衛力を緊急的に強化し、それ以降もその水準を確保し続けることを意味しており、令和4年度当初予算5.2兆円を基準として、令和9年度以降、毎年度約4兆円の追加的な財源が必要と考えております。また、新たな防衛力整備計画で定めた5年間の防衛力整備の水準43兆円程度には、各年度の公年度負担額のうち、令和9年度までに支払いを予定している金額を含んでいます。他方、5年間の契約額は43.5兆円程度を計画しており、そのうち期間外の令和10年度以降に支払いを予定している金額は16.5兆円となります。日銀保有国債の永久国債化についてお尋ねがありました。財源確保のために日銀保有国債の一部を永久国債化することは、財政の信任確保の観点から慎重に検討する必要があると認識をしております。今般の防衛力強化のための財源確保に当たっては、徹底した行財政改革の努力を大前提とし、現貨の確定の所得や94%の法人にとって負担増とならないようにしております。また、私は一貫して経済あっての財政との立場であり、防衛力強化と合わせて新しい資本主義を前に進め、構造的な賃上げの実現をはじめとする経済再生にしっかりと取り組んでまいります。NATOによる日本事務所の設置について、また日本のNATO加盟についてお尋ねがありました。NATOによる日本への事務所の設置については、NATOにおいて種々の検討が行われているものの、現時点で設置が決まったとは承知しておりません。また、日本がNATOに加盟や準加盟する計画はありません。政府としては、国際秩序が深刻な挑戦を受けている今、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化するため、NATO及びその加盟国、パートナー国をはじめとする同志国と、引き続き協力をしていく考えです。残余の質問については、関係大臣から答弁をさせます。

2:03:57

鈴木俊一財務大臣

2:04:13

大塚公平議員のご質問にお答えいたします。まず、特別会計から一般会計への繰入れ及び独立行政法人の国庫納付金の納付に関する規定についてお尋ねがありました。特別会計からの繰入れ額については、特別会計の歳出予算としても計上されていることから、予算の金額の範囲内に限り支出権限が付与されているという歳出予算の性質等も踏まえ、繰入れることができると規定しているところです。他方、国立病院機構等からの国庫納付額に係る規定は、各独立行政法人の個別法における通常の国庫納付に係る規定も義務規定となっていることも踏まえ、納付しなければならないと規定しているところです。次に、国庫納付を求める独立行政法人の選定理由についてお尋ねがありました。今般の防衛力強化のための財源確保にあたり、国民のご負担をできるだけ抑えるべくあらゆる工夫を検討する中で、積立金が100億円以上の独立行政法人のうち、令和6年度以降に中期目標期間等の終了に伴う国庫納付を予定している法人について検証した結果、足下で顕著に積立金が増加しており、かつその由来が新型コロナ対策の予算等によるものとしては、国立病院機構と地域医療機能推進機構が該当しました。このため、本法案においては、この2つの独立行政法人を対象として、特例的に前倒しで国庫納付にご協力いただくための規定を設けたものであります。次に、防衛力強化資金の財政融資資金への予約についてお尋ねがありました。防衛力強化資金については、本法案第11条において、防衛力整備計画対象経費の財源に充てる場合に限り使用することができると規定し、防衛力の整備以外に使用されることはありません。その上で、本法案第10条において、防衛力強化資金に属する現金を財政融資資金に予納できることとしている趣旨は、防衛力強化資金を取り崩して使用するまでの間、財政融資資金への予納を可能とすることにより、その効率的な運用を図ることとしたためであり、防衛力の整備以外の目的に使用することを意図したものではありません。また、予納することができるのは、防衛力強化資金ではなく、これに属する現金であることから、防衛力強化資金に属する現金と規定していますが、現金以外に防衛力強化資金に属するものはございません。次に、防衛力強化資金の管理についてお尋ねがありました。今回の財源確保法案で創設する防衛力強化資金は、様々な税外収入等を防衛力の整備に安定的計画的に充てられるよう、年度を超えた歳入の調整を行うものであるため、歳入を総括する財務大臣がこれを管理することとし、この旨第7条及び不足第3条に規定したものであります。その上で、防衛力強化資金の使用については、本法案第11条に予算で定めるところにより使用することができると規定し、資金を使用する際には国会で御審議いただくこととなり、したがって財務省が防衛力強化資金を自由に流用できるとの御指摘には当たりません。なお、本法案第10条による財政融資資金への予約は、防衛力の整備以外に使用することを意図したものではありません。次に、防衛力強化資金の受払いを歳入歳出外とした理由についてお尋ねがありました。本法案第12条において、防衛力強化資金の受払いは歳入歳出外とする旨、規定しておりますが、この資金の受払いについては、いずれも防衛力強化のための財源に直接受託されるものではなく、財政法が定義する収入支出には該当しないと考えられるため、ともに歳入歳出外として経理することとしたところです。その上で、防衛力強化資金の使用については、本法案第11条において、予算で定めるところにより使用することができると規定されとり、この資金を使用する際には国会で御審議いただくこととなります。したがって、財務省がいつでも容易に使用できるとの御指摘は当たりません。最後に、税外収入の範囲についてお尋ねがありました。本法律案の第14条第2項は、本法案に基づく特別な法律上の手当によらずに確保する税外収入のうち、防衛力強化のための財源として充てるものについて、予算総則により国会の議決をいただくことにより、その範囲を明確化するための規定であります。令和5年度予算においては、第14条第2項に規定する収入として、外貯特価委からの令和4年度における常用金見込額の繰入金1.9兆円など合計3.1兆円を計上し、予算総則に規定しております。

2:10:45

小池晃君

2:11:25

日本共産党の小池晃です。会派を代表して、軍閣財源法案について岸田首相に質問します。【笑い】法案の前にG7サミットについて聞きます。開催地が広島となったことから、核兵器廃絶に向けた前向きのメッセージが期待されましたが、完全に裏切るものとなりました。広島ビジョンが核兵器による威嚇によって他国を抑えようという核抑止力論を公然と正当化する一方、核兵器禁止条約を無視したことに失望と批判が広がっています。被爆者の沙鲌瀬子さんは、自国の核兵器は肯定し、対立する国の核兵器を避難するばかりの発信を被爆地からするのは許されない。広島で開いた意味がないと語りました。総理はこの声にどう答えますか。政府は核抑止力論ときっぱり決別し、核兵器禁止条約に参加すべきです。強く求めて法案の質問に入ります。本法案は岸田政権が昨年閣議決定した安保三文書に基づいて、今後5年間で43兆円の軍核財源を確保するための防衛力強化資金を創設するものです。国家安全保障戦略では、平和国家として戦首防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にはならないとしながら、敵基地攻撃能力の保有に踏み切り、軍事費用対国内総生産GDP費で2%に倍増させる大軍核を進めようとしています。しかし、外務省のホームページに今も掲載されているファクトシート「平和国家としての60年の歩み」には、戦首防衛の具体的な意をとして、防衛費の対GDP費は1%程度が上げられています。政府の見解に照らしても、軍事費の2倍化は戦首防衛に反するのではありませんか。4月に公表されたストックホルム国際平和研究所の年次報告書では、2022年の日本の軍事費は世界第10位です。これが2倍になれば、4位のインド、3位のロシアを上回り、世界第3位となります。総理は他国に脅威を与えるような軍事大国にならないと言いますが、世界第3位の軍事支出をするような国が、どうして他国に脅威を与えるような軍事大国ではないと言えるのですか。国家防衛戦略は、力による一方的な現状変更や、その試みを抑止するとの意思と能力を示し続け、相手の行動に影響を与えるとしていますが、この能力とはまさに、他国に脅威を与えるような軍事力ではありませんか。それは武力による威嚇を禁じた憲法9条に、真っ向から反するものではありませんか。答弁を求めます。そもそもなぜGDP費2%なのか。ウクライナ危機が始まる前の2020年9月に、トランプ政権のエスパー国防長官が、日本を含む同盟国に、国防費をGDP費で2%以上に、と要求しました。そして総理は、昨年5月の日米首脳会談で、バイデン大統領に防衛費の相当な増額を表明、直後の予算委員会で私は、対米公約ではないかとただしましたが、総理は、我が国が主体的に考える、内容をしっかり詰めた上で、それに見合う予算を考え、ふさわしい財源を考えると答えました。しかしその後、6月の骨太の方針で、中身は示さず、防衛力を5年間で抜本的に強化するとした上で、NATOのGDP2%基準を記載、その後は一車戦利に大軍閣路線を走っています。内容を詰める前に総額ありき、しかもそれは米国からの要求に応えるものだったことは明らかではありませんか。政府は、敵基地攻撃を集団的自衛権の行使としても可能だとしています。しかし日本が攻撃を受けていないにもかかわらず、相手国の領土を攻撃することなど、憲法9条の下で到底許されるはずがありません。しかもそれは、米軍と自衛隊が融合一体化して行使されることになります。米軍は、統合防空ミサイル防衛(IAMD)で、敵国への先制攻撃の方針を示し、同盟国とのシームレスな融合の必要を強調しています。自衛隊が米軍と一体に敵基地攻撃に乗り出せば、報復攻撃によって我が国の国土は消土となりかねません。その危険性を認めますか。アメリカの要求に応え、その戦略につき従い、日本に戦火を呼び込む大軍閣計画の撤回を強く求めるものであります。今回の法案では、軍閣財源への不当な流用も大きな問題です。国立病院機構の積立金422億円、地域医療機能推進機構の積立金324億円などを国庫に返納させ、防衛力強化資金に繰り入れようとしています。しかし、地域医療機能推進機構は、旧社会保健病院が年金資金で設立された経緯から、積立金の残額は年金会計に返納することが法定されています。政府は新型コロナ対応の補助金を原資としているから一般会計に返納すると言いますが、新型コロナ補助金は、感染が拡大する中で、国や自治体の要請に応えて、一般医療を縮小しコロナ病床を確保してきたことに対するものであり、すべての医療機関に共通した正当な補助金です。なぜ国庫に返納を迫ることができるのか、根拠が一体どこにあるのですか。法律上、国庫に繰り入れることができない資金まで、軍閣財源として繰り入れることを横行させるのは、まともな法治国家のやることではありません。今後も感染症の拡大が予想されるもとで、公的病院の積立金は、職員の処遇改善と医療体制の強化に当てられるべきです。明確な答弁を求めます。東日本大震災の復興特別所得税を、軍事費に転用していることも重大です。共同通信の世論調査では、復興財源の転用に73%の国民が反対と答えています。被災者の生活再建は厳しさを増し、復興も道半ばです。それなのに、全く目的の異なる軍事費に転用するのは、騙し討ちではないか。被災地と被災者を愚弄し、復興の願いに反するのではないかという、被災地の怒りの声に、どう答えますか。被災地を置き去りにした復興税の軍事費転用も、撤回を強く求めます。会計年度ごとに、予算を作成して国会で審議する単年度主義、財政民主主義の破壊も大問題です。本法案では様々なお金をかき集め、防衛力強化資金に注ぎ込み、防衛省が複数の年度にわたって、自由に使えるようにしています。こうしたやり方は、憲法86条と財政法11条に規定する、予算の単年度主義を破壊するものではありませんか。戦前の教訓からも、とりわけ軍事費は、厳格な民主的コントロールの下に、置かれなければなりません。まるで防衛省の財布のように、自由に使える特別のプールを作るのは、財政民主主義の破壊ではありませんか。そもそも政府の財源案なるものは、穴だらけの白物です。社会保障被害を対象に、歳出改革で山長を生み出すと言いますが、来年度以降の見通しは絶たず、このままでは教育中小企業や、農業予算などが削られた上、結局は社会保障予算の、さらなる削減につながるのではありませんか。総理は、軍閣のための国際発行は、未来の世代に対する責任として、取り得ないと言いながら、決算条約金を軍事費に充てようとしています。しかしそのもととなってきた、巨額の予備費の原資は赤字国債です。結局未来の世代に、莫大な増税を押し付けることになるのではありませんか。先ほどの世論調査では、8割の方が防衛増税を支持しないとしています。増税を止める唯一の道は、大軍閣そのものを中止することであります。選手防衛を投げ捨て、憲法の平和主義を踏みにじり、国民の暮らしも財政も経済も破壊し、大増税に道を開く軍閣財源法案は、参議院での徹底審議の上、廃案とすることを強く求めて質問を終わります。

2:21:36

小池晃議員

2:21:56

小池晃議員のご質問にお答えいたします。核兵器のない世界の実現に向けた取組についてお尋ねがありました。今次サミットでは、核軍縮に関する初めてのG7首脳独立文書となる「G7首脳広島ビジョン」の発出により、核兵器のない世界に向けた国際社会の機運、今一度高めることができたと考えています。我が国を取り巻く安全保障環境は、一層厳しくなっています。国民の生命財産を守り抜くため、現実を直視し、国の安全保障を確保しつつ、同時に現実を核兵器のない世界という理想に近づけていくべく、取り組む必要があります。これらの2つの取組を同時に進めることは、決して矛盾するものではありません。ご指摘の核兵器禁止条約は、核兵器のない世界への出口ともいえる重要な条約ですが、同条約には核兵器国は一カ国も参加しておりません。G7首脳広島ビジョンについては、様々な受け止めやご意見があることは承知しておりますが、G7首脳広島ビジョンを強固なステップ台として、核兵器国の関与を得るべく努力を継続しつつ、広島アクションプランの内容、これを実行することを通じて、現実的で実践的な取組を継続強化してまいります。選手防衛と防衛費増額の関係についてお尋ねがありました。まず防衛費の規模については、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に退治していく中で、極めて現実的なシミュレーションを行い、必要となる防衛力の内容を積み上げ、導き出したものです。これは憲法国際法国内法の範囲内で、選手防衛の考え方を堅持した上で、あくまで国民の命と平和な暮らしを守るために必要となるものであり、選手防衛に反する、他国に脅威を与える、武力による威嚇を禁じた憲法9条に反する、といった御指摘は当たりません。また防衛力の抜本的強化に当たっては、その内容の積み上げと合わせて、これらを補完する取組として、研究開発、公共インフラ整備をはじめとする、総合的な防衛体制を強化するための経費等を積み上げました。この積み上げの結果として、2027年度において防衛力の抜本的強化と、それを補完する取組を合わせて、そのための予算水準が現在のGDPの2%に達するよう、所要の措置を講ずることといたしました。今般の決定は、我が国自身の判断として行ったものであり、総額ありき、米国からの要請に応えるものとの指摘は当たりません。反撃能力についてお尋ねがありました。損率危機自体は、我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生したからといって、無条件でこれ認定されるものではなく、これにより我が国の損率が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合に認定される。自衛の措置として武力を行使することが許容されます。その上で、事態認定後の反撃能力の運用については、実際に発生した状況に不足して弾道ミサイル等による攻撃を防ぐために、他に手段がなく、やむを得ない、必要最小限度の措置としていかがなる措置をとるかという観点から個別具体的に判断されるものです。このため、憲法の範囲内であくまで国民の命と暮らしを守り抜くために運用されるものであるということは言うまでもありません。また、自衛隊及び米軍は、各々独立した指揮系統に従って行動することも言うまでもなく、米軍と自衛隊が「融合一体化して行使される」との指摘、これも当たりません。いずれにせよ、反撃能力の保有により、日米同盟への抑止力対処力を一層向上させ、武力攻撃そのものの可能性を低下させることができると考えております。地域医療機能推進機構の積立金等についてお尋ねがありました。国立病院機構と地域医療機能推進機構の積立金については、病院等の上等収益や運営に必要としない積立金を、中期計画期間満了後に必要な業務の財源に充てるために繰り越す額を除き、国庫に納付することとされていることを踏まえ、納付を求めることとしたものであります。特に地域医療機能推進機構の積立金については、年金特別会計に納付することとされていますが、今般の特例的な国庫納付については、病院等の上等収益ではなく、新型コロナ対応を行う中で、一般財源を原資として措置した病床確保料に係る収益のみを対象とするものであることから、本法案により特例的に一般会計に納付することとしております。国立病院機構と地域医療機能推進機構が、引き続き地域医療における役割を適切かつ確実に果たすことができるよう、今後の運営状況を注視するとともに、こうした政府の方針について国民の皆様にご理解いただけるよう、引き続き丁寧な説明を行ってまいります。復興特別所得税についてお尋ねがありました。防衛力強化のための税制措置に関し、現貨の家計の所得の負担増にならないよう、復興特別所得税の税率を引き下げた上で、その引き下げた範囲内で新たな付加税をお願いすることとしております。その際、復興財源との関係では、復興債の発行を通じた柔軟な資金調達が可能であるため、毎年度の復興事業の円滑な執行には問題は生じません。加えて、復興特別所得税の課税期間を延長することとし、その延長幅は、復興財源の総額を確実に確保するために必要な長さとされているため、復興事業に影響を及ぼすことはないと考えております。このように、復興特別所得税を防衛目的で転用したとの御指摘は全く当たりません。政府としては、復興事業に影響を及ぼすことがないことを被災者の方々を含め、国民の皆様に御理解いただけるよう、引き続き丁寧な説明を行ってまいります。防衛力強化資金と予算の単年度主義、財政民主主義についてお尋ねがありました。今回創設する防衛力強化資金は、様々な取組により確保した税外収入等について、防衛力の整備に計画的安定的に当てるための継続的な仕組みです。その上で、我が国では予算を毎年度国会で御審議いただく、いわゆる単年度主義の原則をとっておりますが、税外収入等を防衛力強化資金へ繰り入れる際と、防衛力強化資金に繰り入れられた財源を使用する際には、それぞれ当該年度の一般会計の予算に計上され、国会で御審議いただくこととなるため、予算の単年度主義や財政民主主義の原則等の関係で問題は生じないと解されております。今後とも防衛力強化資金の活用に当たっては、毎年度の国会での議論を踏まえて、適切に対応してまいりたいと考えております。防衛力強化の財源としての歳出改革と決算常用金についてお尋ねがありました。歳出改革については、防衛関係費が非社会保障関係費であることを踏まえ、社会保障関係費以外の経費を対象とし、骨太の方針に基づき、これまでの歳出改革の取組を継続する中で財源を確保することとしております。こうした歳出改革に取り組みつつ、引き続き、現下の政策課題に対応し、国民生活を支えるために必要な予算額をしっかりと措置してまいります。また、決算常用金については、過去の実績を踏まえた上で、その活用に取り組むこととしております。その際、予備費を含めた歳出に不要が生じることが見込まれる場合には、税収等の動向を見極めながら、特例交済法の規定に基づき、特例交済の発行額の抑制に努めることとしており、予備費の規模やその付使用による歳出不要の増加と、決算常用金の金額が対応するわけではありません。したがって、特例交済の発行額の抑制に努めないことを前提として考えているわけではなく、未来の世代に莫大な増税を押し付けるとの御指摘は当たらないと考えております。

2:32:54

これにて質疑は終了いたしました。日程第一、当初の相互促進及び相互保護に関する日本国とバーレン王国との間の協定の締結について承認を求めるの件。日程第二、所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とアゼルバイジャン共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件。日程第三、所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とアルジェリア民主人民共和国との間の条約の締結について承認を求めるの件。いずれも衆議院総府、以上3件を一括して議題といたします。まず委員長の報告を求めます。

2:34:13

外交防衛委員長、安田智雅君。

2:34:34

ただいま議題となりました条約3件につきまして、外交防衛委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。まずバーレンとの投資協定は、投資財産設立後の内国民待遇及び再計国待遇の原則供与を規定するとともに、公正公平待遇義務、収容等の措置が取られた場合の保障措置、支払い等の自由な移転、投資紛争の解決のための手続等を定めるものであります。次にアゼルバイジャンとの租税条約は、現行の日ソ租税条約の内容をアゼルバイジャンとの間で全面的に改正し、投資所得に対する厳選地国課税の更なる軽減等について定めるものであります。最後にアルジェリアとの租税条約は、二重課税の除去を目的として、投資所得に対する厳選地国課税の減免等について定めるものであります。委員会におきましては、三件を一括して議題とし、条約三件の締結の意義、バーレンとのエネルギー協力に投資協定が果たす役割、投資協定におけるISDS条項の取扱い、両租税条約に仲裁規定が盛り込まれなかった理由等について質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。質疑を終局し、討論に入りましたところ、日本共産党の山添委員より、三件に反対する旨の意見が述べられました。ついで、順次採決の結果、三件はいずれも多数をもって承認すべきものと決定いたしました。 以上、御報告申し上げます。これより採決をいたします。まず、投資の相互促進及び相互保護に関する日本国とバーレン王国との間の協定の締結について、承認を求めるの件の採決をいたします。本件を承認することに、賛成の諸君の起立を求めます。賛成。過半数と認めます。よって本件は承認することに決しました。次に、所得に対する租税に関する二重課税の除去、並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とアゼルバイジャン共和国との間の条約の締結について、承認を求めるの件、及び所得に対する租税に関する二重課税の除去、並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とアルジェリア民主人民共和国との間の条約の締結について、承認を求めるの件を一括して採決いたします。両件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。過半数と認めます。よって両件は承認することに決しました。日程第四、令和3年度一般会計新型コロナウイルス感染症対策予備費使用総長書及び各省各庁所管使用長書その1。日程第五、令和3年度一般会計予備費使用総長書及び各省各庁所管使用長書その1。日程第六、令和3年度特別会計予備費使用総長書及び各省各庁所管使用長書その1。日程第七、令和3年度特別会計予算総則第19条第1項の規定による経費増額総長書及び各省各庁所管経費増額長書その1。日程第八、令和3年度一般会計新型コロナウイルス感染症対策予備費使用総長書及び各省各庁所管使用長書その2。日程第九、令和3年度一般会計予備費使用総長書及び各省各庁所管使用長書その2。日程第十、令和3年度特別会計予備費使用総長書及び各省各庁所管使用長書その2。日程第十一、令和3年度特別会計予算総則第19条第1項の規定による経費増額総長書及び各省各庁所管経費増額長書その2。日程第十二、令和3年度特別会計予備費使用総長書及び各省各庁所管使用総長書及び各省各庁所管使用総長書の2。日程第十五、令和3年度特別会計予備費使用総副総長書及び各省各庁所管使用総長書の2。ただいま議題となりました令和3年度予備費関係8件につきまして決算委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。令和3年度予備費関係8件は憲法及び財政法の規定に基づき予備費の使用等について国会の事後承諾を求めるため提出されたものであります。これらの主な秘目について申し上げますとまず一般会計新型コロナウイルス関連戦争対策予備費の使用はワクチンの確保に必要な経費などであります。ついで一般会計予備費の使用は燃料油価格激変緩和強化対策事業に必要な経費などであります。ついで特別会計予備費の使用は燃料油価格激変緩和対策事業に必要な経費であります。ついで特別会計予算総則の規定による経費の増額は地震再保険金に必要な経費の増額であります。委員会におきましてはこれら8件を一括して議題としまず財務大臣から説明を聴取した後質疑は経費ほか2件と一括して行われましたがその詳細は会議録によって御承知願います。質疑を終局し討論に入りましたところ立憲民主社民を代表して野田理事より一般会計予備費4件については反対し特別会計予備費関係4件については賛成する旨の意見が述べられました。ついで日本維新の会を代表して柴田理事より予備費関係8件に反対する旨の意見が述べられました。ついで国民民主党新緑風会を代表して羽賀委員より予備費関係8件に反対する旨の意見が述べられました。ついで日本共産党を代表して田村委員より一般会計新型コロナウイルス感染症対策予備費2件一般会計予備費その2及び特別会計予備費2件については反対しその他3件については賛成する旨の意見が述べられました。討論を終局し採決の結果令和3年度予備費関係8件はいずれも多数をもって承諾を与えるべきものと議決されました。以上ご報告申し上げます。

2:43:41

これより採決をいたします。まず日程第4第8及び第9の予備費使用総長所3件を一括して採決いたします。3件を承諾することに賛成の諸君の起立を求めます。過半数と認めます。よって3件は承諾することに決しました。

2:44:20

次に日程第5の予備費使用総長所について採決をいたします。本件を承諾することに賛成の諸君の起立を求めます。

2:44:40

過半数と認めます。よって本件は承諾することに決しました。

2:44:53

次に日程第6及び第10の予備費使用総長所2件を一括して採決いたします。両件を承諾することに賛成の諸君の起立を求めます。過半数と認めます。よって両件は承諾することに決しました。

2:45:25

次に日程第7及び第11の経費増額総長所2件を一括して採決いたします。両件を承諾することに賛成の諸君の起立を求めます。

2:45:48

過半数と認めます。よって両件は承諾することに決しました。

2:45:59

本日はこれにて散会いたします。((( ゚Д゚)))

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