19:40
これより会議を開きます。内閣提出参議院送付「特定先端大型研究施設の供用の促進に関する法律」の一部を改正する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審議のため、本日、政府参考人として、公安調査庁調査第2部長平石昭君、文部科学省科学技術振興政策局長柿田康義君、科学技術学術政策局長柿田康義君、研究振興局長森昭則君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、ご異議ありませんか。(ありがとうございます)ご異議なしと認めます。よって、そのように決しました。これより、質疑に入ります。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
20:39
おはようございます。公明党の平林昭と申します。本日は質問の機会を与えていただきまして、ありがとうございます。早速、質問に入らせていただきます。冒頭、総動についてお伺いいたします。共用促進法、平成6年に制定された法律であると認識をしております。本法律が制定された目的及び趣旨を、文部科学大臣にお伺いをいたします。
21:07
平林にお答え申し上げます。特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律、これは特定放射光施設、スプリングエイトの共用を促進することによりまして、研究開発基盤の強化、国際交流の進展を図り、もって科学技術の振興に寄与することを目的といたしまして、国による共用に関する基本方針の策定、そして理科学研究所等による施設の整備、共用等の実施等の措置を定めることを趣旨といたしまして、平成6年に制定をされました法律でございます。はい、以上。
21:56
はい、ありがとうございます。あの、制定当時、もう法律の名称も特定放射光施設のということで異なっていたそうでございますが、その後は特定高速電子計算機施設、あるいは特定中性指線施設等も追加をされ、現在の名称にもなっていると。その目的は、研究開発、共用促進、これらの施設の共用を促進し、もって研究開発基盤を強化し、科学技術の振興に寄与していくということで、理解をさせていただきました。そこで今回の審議対象となっております、ナノテラスですが、大変お恥ずかしいことでございますが、放射光というものを私、あまり存じ上げませんでしたので、2月に現地、東北大学に足を運ばさせていただきました。QSTの保守の理事、保守区の高田理事長などに、丁寧に御説明をいただき、施設そのものも拝見しましたが、なかなか理解が追いませんでした。理解を深めるために、法案審議が近づいてきました。今月8日にはですね、ゴールデンウィークアゲデス、スプリングエイトにも行ってまいりました。そこでは、理研の矢橋グループリーダーや、ジャスリーの雨宮理事長に、主としてご対応いただきました。そして、さまざまご説明いただき、私もさまざま、稚拙な質問をぶつけさせていただく中で、ようやく少しだけ分かるところも出てきたかな、という感じで。いよいよ5月17日、委員会の視察に行かれて、私もぜひ行って、より理解を深めたかったんですけども、別の委員会が入ってしまって、断念せざるを得なかったという事情がございました。それはさとおきまして、今回のナノテラス、NANX線向けの放射光施設であります。このNANX線という言葉自体にもすぐつまずくんですけども、加速された電子が持つエネルギーが、比較的小さい場合を言うとのことであり、高い場合を、高X線というわけですね。ナノテラスは3ギガエレクトロンボルトであり、NANX線。一方、スプリングエイトは8ギガエレクトロンボルトであり、高X線と。こういうふうに、NANと高で使い分けているということでございます。このNANX線、弱い方ですね。放射光施設は、これまでにも日本には存在してきたということであります。ただし、輝度が低かったと。ここでまた、輝度とは何じゃということで、つまずくわけですけども、文化省作成の資料には、明るさとありました。明るさというのは、輝度と照度がある。要するに、懐中電灯で何かを照らしたときに、懐中電灯そのものが明るいのか、あるいは照らされたものが明るくなっているかと、今、この違いがあるという ことですね。輝度というのは、懐中電灯そのもののお話であって、ナノテラスは、この懐中電灯のお話で、極めて明るい光を出すことができると。こういう装置であるというふうに理解をしました。そして、輝度が高くなれば、これまで区別ができなく、一緒に見えてしまっていたものや現象を、別に分けて、分離してみることができる。これは解像度というわけですけども、解像度の高い解析、観測をできるようになるということであると、いうふうに伺いました。今回のナノテラスは、スプリングエイトで磨いた、さまざまな技術を駆使することによって、フォトンを放出する光の粒を放出する、もともとの電子の広がりをできる限り抑える、ここでさまざまな技術が駆使されているようですけれども、放出されるフォトンを空間的にも、また時間的にもぎゅっとまとめて放射することにより、軌道を向上させたと。