21:20
おはようございます。これより会議を開きます。国土交通行政の基本施策に関する件について調査を進めます。この際、お諮りします。本件調査のため、本日、政府参考人として、国土交通省大臣官房長宇野芳政君、大臣官房公共交通物流政策審議官鶴田弘貴さん君、大臣官房技術審議官佐藤久信君、
21:46
不動産建設経済局長長橋和久君、水管理国土保全局長岡村次郎君、道路局長庭勝彦君、住宅局長潮見英行君、鉄道局長上原敦史君、自動車局長堀内定太郎君、会議事局長高橋千郎君、公安局長堀田治君、航空局長久保田正晴君、会場法案庁長官石井昭平君、
22:14
内閣府大臣官房審議官上村昇君、総合海洋政策推進事務局次長吉田光雄君、消費者庁政策立案総括審議官片岡進君、総務省大臣官房審議官的井ひろき君、厚生労働省大臣官房生活衛生食品安全審議官佐々木正弘君、
22:36
環境省水大気環境局長畑康幸君の出席を求め、説明を聴取したいと存じますが、ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
22:52
おはようございます。自民党の土井でございます。久方ぶりの質問ということで緊張いたしておりますが、ぜひよろしくお願いをいたしたいと思います。
23:04
冒頭ですが、地震が頻発いたしております。石川県の野戸地方では、寄生になられた方もいらっしゃる。ご冥福をお祈りをいたしたいと思いますし、昨日の未明には千葉県南部でも地震が発生をいたしま した。この日本地震国と言われてもですね、やはり国民の生命財産を守る、これが一番でありますし、
23:32
国土交通省の皆さんも、昨日休まる日がないというふうに思いますが、安心して暮らしていける、万々が一地震や自然災害にあったときでも、しっかり対応してくれる。そういうことで頑張って対応していただきたいというふうに思いますし、私も東日本大震災のときには、発災時地元の仙台におりまして、本当にこの世の地獄だなと、
23:59
そして何日も何日も不安な日々を過ごしたということが、本当に鮮明に覚えております。地震の大きさ、小ささ、被害の大きさ、小ささ、関係なくですね、被災されたり被害に遭われた皆さん方、不安な日々を過ごされている。まして一週間ぐらいはまた地震が来るのではないかと言われる中でですね、暮らしているわけでありますから、
24:28
ぜひ万全の体制をと っていただきながら、国民の命を財産を守っていただきたいというふうに思います。これお願いを申し上げたいと思います。今日の質問は、事業評価と2024年問題の建設業の皆さんに対しての質問をさせていただきたいと思うのでありますが、
24:53
平成に入りましてからバブルが崩壊をし、まさに日本が暗い時代に突入をいたしました。そういう中でも、政治の中では行政改革、また政治改革、進められてきたのでありますが、
25:09
しかし私が振り返るとですね、どうもこのいろんな法律や制度、大都市や大企業を見て作られた制度のような気が致しております。規制緩和もそうでありました。
25:27
大都市や大企業にとってはいい規制緩和であっても、その規制緩和、地方地域によっては地域経済を壊してしまうような、そういう規制緩和も多くあったのではないか。もっともっとこれからは、地方や地域に視点を持ってですね、制度等々が展開をされていかなければならない、そういう思いを持ちながら質問をさせていただきたいと思います。
25:54
まず事業評価についてであります。前々回の本委員会でも、このBYC事業評価について質問がございました。平成9年12月の大臣の指示によって、平成10年度からこの事業評価というのが試行的に始まりました。
26:16
また国土交通省として、平成16年2月には公共事業の費用、便益分析に関する技術指針というものを出されました。それによって事業評価に対する評価方法、計測方法等々によって行われてきたのでありますが、
26:40
あれからもう20年以上経ちます、地域の事情も変わっておりますし、むしろ地域の皆さん方が意欲的に地域の活性化に向けて取り組むという姿勢で頑張っておられます。そしてそのことに役立つのが、私は公共事業だというふうに思います。
27:02
私は公共事業が決してあってはなりませんが、地域の皆さんが地域の活性化のために必要だと言われるような公共事業は、私は大切な公共事業だということで促進をしていかなければならない。
27:19
そういう意味で、今現在、都市部の公共事業の役割と地方地域の公共事業の役割というものは、おのずと違っているというふうに考えております。しかしながら、BYCは一律に評価されております。
27:41
ぜひ、現在の事業評価の在り方、都市部、また地方の事業評価の在り方、このことをどのようにお考えになっていらっしゃるか、お伺いをさせていただきたいと存じます。
28:06
国土交通省所管の公共事業については、公共事業の効率性及びその実施過程の透明性の一層の向上を図るため、費用弁役分析、いわゆるBYC分析を含め、総合的に事業評価を実施しております。
28:24
費用弁役、BYC分析に当たっては、過平換算が可能な効果を弁役Bとして計上しており、都市部と地方部にかかわらず、全国同じ手法で算出しております。
28:40
今、地方部の公共事業の効果については、BYC以外の過平換算が困難な効果として、例えば地域経済への影響、災害による孤立化の解消なども含め、総合的に評価しております。
28:58
時間が、ちょっと前振りが長すぎて時間が足りなくなってきたので、簡単に質問させていただきたいと思います。
29:06
総合的にという言葉が出てまいりました。確かに過平換算できない、こういうものをしっかりと見ていただいているということは感謝をいたしておりますが、私はむしろ、今、過平換算できないものこそ大切なんだろうというふうに思っております。
29:26
特に地方再生、地方創生に取り組む自治体、地方、地域にとっては、まさに過平換算できないものを重視しながら、将来にわたって、まちづくりやそういうものを考えている。
29:44
企業誘致もそうだと思います。今現在は観光促進というものもそうだというふうに思います。そういう将来にわたっての地域の活性化のための公共事業というもの、これは過平換算できませんが、むしろ私は過平換算よりも大切な視点として捉えていかなければならないというふうに思います。
30:09
そこで、事業評価と地域再生の関係性について、どのような役割を果たすのか、考慮されているのか、お伺いをいたします。
30:21
公共事業には、過平換算が可能な便宜だけではなく、過平換算することが困難な効果も含め、さまざまな効果が期待されております。
30:36
委員御指摘の地方創生の観点については、例えば道路事業では、B・Y・Cのほかに、過平換算することが困難な事業の効果として、沿道町づくりの連携、拠点開発プロジェクトの支援、農林水産品の流通の利便性向上の項目についても、客観的に評価するなど、公共事業の評価に当たっては、さまざまな視点を踏まえ、総合的に評価をしております。
31:06
今も総合的に、おっしゃっていることはわかりますけれども、現実的に、やはり地方、地域、自治体にとっては、そういうものが大切なものでありますから、むしろそういうことを重視して、私は事業評価というのはなされなきゃならないというふうに思っております。
31:25
それですね、大臣。前々回の委員会でも、社会的割引率という問題が提起されました。20年間も4%という形で来ております。
31:42
その中で、今、変わってきている、地域の要望も変わってきている、地域の公共事業に対する期待、役割というものも変わってきている。そういう意味では、この事業評価、BYCのあり方というもの、そういうものもしっかり私は変えていかなければならない。変えることを恐れてはならないというふうに思います。
32:06
今申しましたような、社会的割引率等々を含めて、具体的に改善、見直していかなければならないと思いますが、これは大臣、ぜひよろしくお願いいたします。
32:22
国土交通大臣。はい。この社会的割引率、20年間4%で変わっていない。しかし社会の状況が大きく変わっている。そういう中で、今、公共事業評価手法研究委員会、有識者会議の中で、この割引率の設定のあり方について、御議論をいただ こうと思っております。早急にその御議論も踏まえまして、我々も検討していきたいと思います。
32:47
土井徹君。ありがとうございますと言っていいのか、なのかわかりませんが、ぜひ、これは見直していただきたいというふうに、世界的にも見直しは当然でありますし、またそのことによって、私は事業評価全体のあり方というものまで、ぜひ見直していただきたい。
33:06
日本なりの事業評価があっていいはずだというふうに思います。グローバルなものの見方、もう一つはローカル的なものの見方というものも、私はこれからの日本の地域社会、特に地方地域には必要だというふうに思いますので、ぜひ見直し、前向きにこれからも行っていただきたいというふうに思います。
33:32
次に、2024年問題、働き方改革ということで、今物流業界大変苦慮している、このことがクローズアップされておりますが、一方で地域で頑張っている建設業の方々、中小企業、中小建設業の方々も苦慮いたしております。
33:52
やはりこれも前段申し上げましたとおり、大手の皆さん方は何とか対応できますが、やはり地域の中で頑張っている小さな中小建設業の皆さん方は、大変な思いをしながら今取り組みをされているというふうに思っております。
34:12
そこで大切なのは、やはりどんな建設業であっても、週期二日はしっかりとやらなければいけないということであります。この週期二日の取り組みについて、国交省としてどのようにご判断されているか、またどのような対策を今講じようとしているのか、お伺いをいたします。
34:37
お答え申し上げます。先生ご指摘のとおり、建設企業はその規模によって対応に違いがあるものと認識しておりますけれども、時間外労働の上限規制の適用が来年4月に迫る中で経営的に厳しい中小の建設業であっても、実効性のある働き改革を実現し、地域の守り手としての役割が維持できるよう、国土交通省としてもしっかり支援していくことが重要だと思っています。
35:02
さらに今ご指摘のあった、周期2日の関係でございますけれども、国土交通省の直轄土木工事におきましては、原則すべての工事を対象として、周期2日を確保できるように実施するとともに、繰り越し制度の適切な活用によって、適正な工期の確保を図るという取組を進めております。
35:22
これにより、今後、横展開すべく地方公共団体を含む全ての公共発注者に対して、適正な工期設定、必要な工期の変更や繰り越し設置の実施について、今、要請しているところでございます。
35:35
民間の方の発注工事におきましても、工期基準の周知徹底は図っているところでございますが、今年度から特に厚労省と連携しまして、発注者に対してもモニタリング調査を実施するなど、工期の適正化に向けた働きかけ、あるいは中期喚起を行うこととしております。引き続き、適正な工期の確保、周期2日の確保のための取組を進めてまいりたいと考えております。
35:59
今、御答弁いただきましたように、周期2日に実行するためには、工期というものが大変重要だと思います。昔というと変ですが、繰り越しだったり年度またいでという工事がいっぱいありました。今は、なかなか年度またいで工期ということができないという、厳しくなっているということも現状であります。
36:26
しかし、自然環境や工事の中身等々、いろいろな形の中で、この工期が迫るとどうしても無理をしなければいけない。工期の柔軟性のある設定、また対応、これが必要だというふうに思っております。
36:47
しかし、国土交通省、国が先頭を切って一生懸命やられているわけでありますから、自治体に対しても、この工期の設定、また年度末だからといって急ぐ、そういうことがあってはなりませんので、しっかりと繰り越しができるような、そういう体制、そういうものが構築できるようにお願いをいたしたいというふうに思います。
37:13
そして一番、やはり民間事業の皆さん方、大変だと思います。やはり民間はどうしても工期が厳しくなります。それは早くつくって、早くそこで営業をしたり、利益を上げるということが一番大切になりますので、公共事業とは違う、全く活動の中で工期が設定をされるわけでありますから、
37:36
やはり民間の皆さんに本当に協力していただく、そういう体制を国土交通省としてしっかりと要請をしていく、このことが大切だというふうに思いますので、ぜひ、局長、民間の皆さんにも積極的にお願いというか、要請をしていただきたいというふうに思います。
38:03
また、残業が減るということは、地方、これは地域で頑張っている中小建設業の社員の皆さんからすると、いわば残業手当も踏まえた中での生活給ということで、今まで頑張ってこられたということもよくお聞きをいたしております。
38:24
残業の生活給としての残業の手当というか、それがなくなりますと、いわゆる給料が下がったという、生活給が少なくなったというふうに捉えられませんし、また現実的にはそうなる可能性があります。そうすると、今、人手不足で悩んでいるという中で、従事をしている皆さん方が離職をしていくということも考えられます。
38:52
そうすると、生かす経営が難しくなっていく。本当に地域の中から地域の守り手として頑張っていただく建設業の皆さん方が、なくなる、いなくなるというのは大変、私は不幸なことだと思いますので、その点についてはどういうふうにお考えでしょうか。時間が経過しておりますので、終了してください。
39:16
すいません、質問の熱が入りまして、オーバーしてしまいました。申し訳ありません。他に質問項目があったのですが、申し訳ありません。副大臣申し訳ありません。別の機会に、ぜひご質問させていただきたいと思います。ありがとうございました。
39:45
おはようございます。公明党の中川康博でございます。本日も質問の機会をいただきまして大変にありがとうございます。今日は一般質疑ということで、3点ほどご質問をさせていただきます。最初に、緊急浸雪推進事業のさらなる延長についてお伺いをいたします。近年、気候変動等による大規模な浸水被害が頻発をする中、地方自治体が緊急的かつ集中的に、河川の浸雪やダムの機能確保のための土砂掘削に取り組み、危険箇所を解消することの重要性、これが増しております。現に私が県会議員の時代におきましても、この県管理河川の氾濫の危険性が高まる中、市長や県民からこの河川等における堆積土砂撤去の要望、これは非常に強いものがございました。このため、総務省は国交省と連携いたしまして、地方からの要望に応える形で、令和2年度から6年度まで、地方自治体が単独事業として行うこの緊急的な河川等の浸雪経費等について、地方債の発行を可能とするための特例措置として、新たに緊急浸雪推進事業債、これを創設をしていただいております。私はこの総務省の判断は、画期的かつ地方の声に国が応えた政策として、大変高く評価している1人でございます。また、地方自治体の現場においても、うれしい声として、地目伐採や堆積土砂の撤去により、雨時においても水位上昇を抑え、地域の安全を確保することができた、とか、台風による豪雨では、自伝に春節を実施したことで、泳いでの浸水被害を防止することができた、など、多くの実績や効果が報告されているところでございます。しかし、この事業は、先ほども述べたように、令和2年度から令和6年度までの次元事業でございます。そのため、未だ必要な事業を抱える地方自治体からは、さらなる継続を求める声、これが上がっておるのと同時に、私の地元三重県では、計画に示された撤去を必要とする事業のうち、令和6年度までに完了する率、これ36%ということになっておりまして、仮に令和7年度以降も継続した場合、あと10年、対策が、10年あれば、対策が完了できると、このような報告も聞いております。確かに、河川等の堆積土砂の撤去等は、あくまでこれ、維持管理の事業でありますので、その事業に対して、半永久的に、この地方災の発行を可能とするような措置、これは私は、まあ、講じる必要はない。このようにも思っているわけでございます。しかし、現在各地方自治体が、この事業を活用して、防災減災にも資する堆積土砂等の撤去を加速させている中、少なくとも、その計画完了まで、この事業を継続延長することの必要性、これはあるのではないか、こんな風に考える一人でございます。そこで、本日は総務省に伺いますが、現在、鋭意取組を進め、現場において数多くの効果も報告されております、この緊急春節推進事業については、引き続き、地方からの声もしっかりと聞く中、令和7年度以降も継続して、その延長を図る必要がある。このように考えますが、いかがでしょうか。見解を伺います。
42:38
お答えいたします。近年、災害が激甚化、頻発化いたしておりまして、大規模な河川氾濫などが相次ぐ中、河川などにおける堆積土砂の撤去は、喫緊の課題であると、このように認識をいたしているところでございます。このため、令和2年度に緊急春節推進事業債を創設いたしまして、令和6年度までの5年間、春節等に係る事業費につきまして、地方債を特例的に発行できることといたしまして、さらに加えまして、その元利償還、元利償還金の70%を交付税措置をするということとさせてい ただいているところでございます。この事業債でございますが、これまで多くの地方団体においてご活用いただきまして、委員御指摘のとおり、実際に豪雨時に河川氾濫や浸水被害などが発生しなかった、などといった評価をする声をいただいているところでございまして、大きな防災上の効果があったものと考えているところでございます。総務省といたしましては、引き続き、こうした活用事例などを紹介いたしますとともに、関係省庁とも連携を図りながら、令和6年度までに緊急性の高い箇所の春節等を地方団体において完了することができるよう、活用促進に取り組んでまいりたいと考えております。その上で、本事業施設の期間終了後の在り方につきましては、既にいくつかの地方団体から延長の要望を伺っているところでございますけれども、関係省庁とも連携をいたしまして、地方団体の取組状況などを踏まえて、判断をいたしてまいりたいとこのように考えております。
44:22
ありがとうございました。これは今までは、維持管理ということで、やはり短期でやらなきゃいけないという状況があったものですから、地方でやはり大変に様々な要望があったわけでございます。これを令和2年度から地方債の発行を可能とする、非常に私、永断していただいたと思っておるわけでございます。やはり地方に行きますと大変喜ばれております。今、気候変動の中で、本当に災害が頻発している中で、やはりまだ完了していないところがあると思うんですね。しかし、令和6年度まではまだ1年半ありますので、まずはこの令和6年度まで事業の推進をしっかりと促していただいて、それと同時に、国交省、総務省を連携を図る中、または財務省ともしっかりと意見交換していただく中で、これ延長という形を、ぜひとっていただきたい。これはやはり地方の生の声として、私、あるんじゃないかと思いましたので、今日は頭出しという意味で、ご質問をさせていただきました。続きまして、2点目に、地方整備局の人員の確保についてご質問をいたします。国交省における災害発生時の重要な任務の1つであります、このテクホースは、大規模自然災害への備えとして、迅速に地方自治体へ の支援が行えるように、平成20年の4月に創設をされるのとともに、その主要な任務は、これ実は各地方整備局等の職員が担っていただいております。私の地元であります、この三重県を中心に、平成23年に発災をいたしました、この紀伊半島大水害でも、国交大臣の指示のもと、発災直後からこのテクホースとして、専門知識を有する職員の派遣や、災害対策用の資機材の広域運用を開始していただき、発災直後1ヶ月の間に、地方整備局の職員を中心に、延べ4300人を超える体制で被災した三重県、奈良県、和歌山県において、大規模な土砂災害等に対する、この高度技術支援や被害拡大防止等、これを実施をしていただきました。また、今国会に法案が提出されておりまして、令和6年度から、これまでの厚労省から、国土交通省にその業務が遺憾をされます、この水道整備及び管理行政についても、その具体的な業務及び事務は、各地方整備局が担うことになっております。しかし、この肝心要である、この地方整備局等の定員は、この4年間は微増しておりますが、発足時の約20年前に比べると、なんと2割以上も減少しており、