19:25
それでは皆さん、おはようございます。これより会議を開きます。農林水産関係の基本施策に関する件について調査を進みます。この際、お諮りいたします。本件調査のため、本日、政府参考人として、農林水産省大臣 官房総括審議官杉中敦志君、大臣官房総括審議官高橋貴男君、大臣官房危機管理政策立案総括審議官前島昭成君、大臣官房統計部長山田英弥君、消費安全局長森武君、輸出国際局長水野正之君、農産局長平方佑作君、畜産局長渡辺佑一君、経営局長村井正近君、農村振興局長青山豊久君、農林水産技術会議事務局長河合豊彦君、水産庁長官高谷隆君、総務省大臣官房審議官三橋和彦君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じます。ご異議ありませんか。ご異議なしと認めます。よってそのように決しました。質疑の申出がありますので、順次これを許します。上田英春。上田英春。おはようございます。自由民主党富山県大肉戦室の上田英春です。質問の機会をいただき、ありがとうございます。本日は、今日はご客席されておられますけれども、野村大臣の所信表明に基づき、農業政策、米政策について質問させていただきます。私たちは、食料なしには生きてはいけません。農業はまさしく命を支える産業であり、農は国のもとい石杖であるにもかかわらず、産業としての農業については、悲観主義的な主張が目立つ社会 であります。確かに農業を取り巻く環境は、近年、米貨の下落、農業用資材、肥料、燃料の高騰、さらに円圧トレンドが農業経営を圧迫しております。人口減少、少子化により、日本人の胃袋の数も減少し、食べ盛り世代の減少も、全体として日本人の胃袋を縮小させています。その現実が、悲観主義的な主張、農業の先行き不透明感を構築しているものと考えます。しかしながら、私は、県議会議員のころから、農業にはまだまだ大きな可能性があると主張してきました。その根拠の一つが、世界的な人口爆発であります。私は、昭和40年生まれで、小学校のころ、社会科の授業で習った世界の人口は40億人でありました。今、80億人であります。50年間で2倍になりました。しかし、地球や農地が2倍になったという話は聞いたことがありません。異常気象であるとか、あるいは不安定な国際情勢、外交戦略により供給再度が安定しない一方で、人口爆発、グローバルサウスの経済発展等により、食料需要は高まり強まる一方であります。私はそこに、日本の農業の可能性を見出します。さらに、ロシアによる受けられない侵略により、一層食料の需給バランスが崩壊しています。また、食料安全保障の概念も定着をしてきました。私たちは、今日まで当然のこととして、お金さえ出せば、適切な価格で、希望するクオリティ、ボリュームの食料を買うことができました。そして、それが未来永劫のものと信じて疑いませんでした。しかし、既に食料争奪の時代に突入しています。いや、食料争奪の時代が顕在化しただけであります。そこで、今こそ、耕瀬日本の時代と認識をしております。まさしく、野村農林水産大臣の述べられるところの、ターニングポイントであると認識しております。そこで伺いますが、農林水産省として、ターニングポイントの向こう側、向こう側に、どのような日本の農業の姿を描いておられるのか。その具体的な姿、目標を示すことが、生産、流出の現場で、汗をする者を鼓舞する者、というふうに考えますが、所見を伺いたいと思います。
24:56
まず冒頭、本日、野村大臣が発熱のため、党委員会に出席がかなわ なかったことを、まずお詫び申し上げる次第でございます。その上でお答えいたします。上田先生からお話がございました、人口が減っていくということは、つまり胃袋が小さくなり少なくなっていく、少子高齢化も含めてですね。一方、世界の中で、人口はこれから80億、100億に迫る中で、どのように、この全世界の人口の栄養を養っていくかというのは、大きな課題でございます。そしてその上で、農業従事者が減少していく。そしてその生産を確保していくためにどうするかということでありますが、先生のご持問では米どころでありますので、米が何よりももといでございますけれども、その上で例えば、園芸や畜産ではブランド化や有料品種等への転換による負荷価値向上、そして土地利用型農業では、生産コストの低減など地域の地理的条件や生産品枠の特性などに応じた取組を通じて、農業で生計を立てられ、産地としても生産が維持されるような姿にしていく必要があるというふうに思っております。例えば、先ほどお話をいただいた大臣のご地元の鹿児島の例を挙げさせていただきたいと思いますが、かつては米でございましたが、経済成長によって需要の高まった牛、豚、鶏など畜産を生産の中心に据えた結果、生産額は約50年で4倍に増え、全国2位まで上昇したということであります。地域の実情に応じてこのような 農業の姿を実現していくことで、持続可能で強固な食料供給基盤を確立し、食料安全保障の強化を図ってまいりたいというふうに思います。
26:50
次に米政策について質問いたします。私は国会開会中は毎週富山と東京を往復する近畿辛いの生活の中で、季節の変化が目に移ります。今年は例年よりも早い田植えのシーズンが始まりました。私は土地なし非農家でありますけれども、約3,700ヘクタールの農地と、用排水、少数力発電所を管理する土地改良局の理事長を務めております。新幹線の車窓から見える三段部に整備された補助が見えますが、この季節、水のはられていない水田が多数あることが残念であります。富山県は水田探索地帯であり、昭和40年代以降、土地改良事業を積極的に進め、豊かな国土地帯をつくり上げてきました。農業経験の全くない私でありました。平成7年、30歳のとき、県議会議員に落選した後、後援会の青年部長を務めてくれていた大規模農家に頼み込んで農業の手伝いをさせていただきました 。ただ、手伝いと思っているのは私だけで、全くのズブの素人は単なる足手まといではなかったかというふうに今思います。その大規模農家は10頭以上の育苗ハウスを3回転させる大規模農家で、育苗箱の上敷き、床褥詰め、波種、苗出し、田植え、草刈り、無人ヘリコプターでの傍所、稲刈り、もみすり等、全くの新しい体験であり、土の力、水の力、そして生産者の力に得がたい感動を覚えました。今日、全体の約60%の水田において、約670万トンの主食用米が生産されていますが、今後の需要量の推移で毎年10万トン減少し続ける現実が残念でありますが、減炭政策・生産調整は持続可能な水田農業のためには、不自由の決断と理解しております。作付け転換が図られている約40%の水田をフル活用して、日本の農業を守り強くしていく政策が求められます。まず、水田を水田として活用していく飼料用米、米粉用米、輸出用米等の新飼料開拓用米について質問いたします。まず、飼料用米について伺います。飼料用米については、令和2年産の作付け面積が7万1千ヘクタールから令和4年産が14万2千ヘクタールと倍増しています。まず、この実績をどのように分析しているのか。また、令和6年産前から多種量の期待される品種に支援を重点化する方向で支援体制が変わる ようですが、今後の取組方針と併せて伺います。
29:54
お答えいたします。委員御指摘のとおり、種植用米の需要が毎年減少する中で、水田において麦、大豆、野菜など重要なある作物への転換を進めていく必要がございます。飼料用米につきましては、輸入に既存している農耕種類を国内で生産できる作物でありまして、水田活用直接支払い交付により支援をしているところでございます。令和4年産においては、種植用米の作付面積14.2万ヘクタール、生産量も約76万トンと見込まれておりまして、令和12年度の生産努力目標の9.7万ヘクタール、70万トンを達成する見込みとなっております。一方で、作付面積に対する収量・短収が十分上がっていない面がございます。また、種植用米の需給動向次第で供給量が増減するために、需要者への安定的な供給に影響が及ぶ面、この面もあるというふうに考えております。このため、種類用米につきましては、一つは限られた面積の中でより多くの収量を上げるということ、また、種類用米として定着性を高めていけるように、生産現場への周知や趣旨の確保等も勘案しつつ、多種品種を基本とする本来の支援体系へと転換を図っていく考えでございます。
31:11
次に、米粉用米について伺います。今から十年ぐらい前でしょうか、米の消費拡大を狙って米粉の生産が進められてきましたが、製粉技術の問題やコスト等の課題が目立ったと記憶をしております。私は米粉を拡大するためには、小麦粉の代替品、代用品という考え方よりも、米粉が米粉として市場から評価される。つまり、米粉でも良い、ではなく米粉が良いと評価される必要があると考えます。現実には考えにくい想定ですが、小麦が今後、安く大量に輸入できることになった場合に、米粉用米の生産者は戸惑うばかりであります。生産者が安心して、将来を見通せる米粉用米の作付けを行えることが大切です。米粉用米については、作付け面積が、令和2年産では6000ヘクタールから、令和4年産では8000ヘクタールと微増ではありますが、伸びているとは言い難い現実であります。しかし、本日、ロシアによるウクライナ侵略等により、事情が大きく変わりました。今後の米粉用米に対する取組について伺います。
32:31
お答えいたします。米粉については、近年、需要量が4.5万トンと拡大しておりますが、今後、さらなる需要拡大に向けて、ご指摘のとおり、一時的な小麦粉の代替ではなく、グルテンフリーや油の吸収が少ないなどの特徴を生かして、消費者に受け入れられる商品作りが重要だと考えております。このため、食品製造企業や米粉の製粉企業に対して、令和4年度補正予算等によりまして、1つは、米粉の特徴を生かした新商品の開発、それから、パン、麺などの製造機械施設の導入、また、米粉の製造に適した製粉施設の導入等の支援を集中的に行うこととしております。また、生産面においては、パンや麺の製品適正の高い品種への誘導を進めるため、令和5年産から米粉の専用品種の導入支援を行うこととしており ます。このように、生産から製粉製造を通じて、米粉の良さを生かした需要拡大、これに向けた取組を加速化させていきたいと考えております。
33:38
次に、輸出用米等について伺います。国内需要が、1人当たりの消費量が、ピーク時の昭和37年の年間118キロから、令和2年には51キロと半分以下になる中で、海外への輸出も可能性を秘めているというふうに考えます。また、和食がユネスコム経文会さんに登録されたことも追い風であります。今後、米の輸出促進について、どのようにマーケットを拡大し、輸出量、輸出金額の増加を図っていくのか、伺います。
34:17
お答えいたします。2020年の輸出拡大実行戦略では、米パックごはん、米粉及び米粉製品、これを一括に重点品目と位置づけまして、2025年の輸出額目標を125億円と設定いたしました。実績ですが、日本食レストランですとか、おにぎり店等の需要開拓が進んだ結果、年々伸びてきておりまして、2022年には輸出額では、この4年間で96%増となる約83億円、輸出数量では約9%増となる約3万トンというふうになっております。内訳として、米が約74億円、パックごはんは約8億円というふうになっております。輸出の更なる拡大に向けましては、米につきましては日系だけでなく、現地系レストランチェーンですとか、輸出事業者の進出が不十分な国地域などの新たな市場を開拓すること、パックごはんなどにつきましては、市場規模の大きいアメリカ等における需要の開拓を図る必要がございます。このため、1つは改正輸出促進法に基づく米の認定団体を中心としたオールジャパンでのプロモーションの強化、さらには産地生産基盤パワーアップ事業によります輸出向けパックごはんの製造ライン等の整備などにより、更なる輸出促進に取り組んでまいる考えです。上田衛生務君。ありがとうございました。質問は2点残しましたけれども、やはり農業はまだまだこれから伸びていく可能性が多い、フロンティアの多い領域だというふうに考えております。しっかりと取り組んでまいりたいということを表明して終了いたします。ありがとうございました。
36:05
有志の会の北上慶郎です。まず冒頭に大臣が今朝、急に発熱をされたということで、コロナの方は陰性だというふうに伺っておりまして、安心をしておりますが、御回復をお祈り申し上げたいと思います。それから私の都合で時間をちょっと調整していただきましてありがとうございます。私から質問したいのは3点ございまして、1つは水田の活用、水田活用の直接支払い交付金制度。まだまだ現場ではくすぶっているというか、混乱が続いているという状況であります。これは私も何回も農林水産省のホームページとか読ませていただいて、精度を理解しようとするんですが、いろんなことを目的を果たそうとしていて、米の奨励でもあり、添削の奨励でもあり、水田の機能を守るということで、それは結構なんですが、ややもすると現場では矛盾をきたしていると。旗策をして麦とか蕎麦とかを作って、いきなり水をはれとか、稲を植えろと言っても、そう簡単にはいかないという状況であります。実際、多くのところでは、お蕎麦とか大豆とか、そういった旗策の方に転換をしているのでありますので、私の提案ですけれども、そうであるならば、水田活用交付金ということではなく、そ のまま旗策の本作家ということで、農林水産省として協力に支援をすべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
37:57
お答えいたします。北川先生はこの委員会の中でも、そのようなご指摘もいただいておりまして、北川先生以外の先生方もそういうご指摘をいただきまして、全国各地において、それぞれ出田地帯であったり、あるいは水を引いてくるのが難しい地帯ですとか、いろいろな地帯があるというお話をいただきました。このために農林水産省も昨年、現場のできるだけ声を伺って、それにそれぞれ対応できるような施策を用意していこうということで検討をいたしまして、今、水田活用の直接支払交付金につきましては、一つは水が晴れるところ、水が持ってきやすいところは、水田機能を維持しながら、米と麦、大豆、蕎麦等の畑作物を隣作する。水道とのブロックローテーションを促して水田機能を維持していただこうという地域がある一方で、今おっしゃられたように、もともと水を引 くのは非常に難しい状態になっているというようなところにつきましては、畑作物が連続して作付けられていて、それがいい環境で作付けがされているのであれば、畑地化を促すという、そっちの方にも進めるような政策を用意していこうということを議論させていただき、農水省としてもそういうような方向を今出しているところでございます。このためにですね、それぞれに取り組むまま現場の課題を踏まえて、令和4年度の補正予算、それから令和5年度の投資予算においてですね、水田機能を維持しながら、稲麦、大豆等のブロックローテーションに取り組む産地に対しましては、水田の汎用化の基盤整備ですとか、低コスト生産に取り組むための支援ということを考えております。一方で、水を張るのがなかなか難しい。畑作物だけで水を張らなくてもうまく林作ができるというところに関しては、畑地化に取り組む産地といたしまして、麦、大豆、それからご指摘のあった蕎麦と畑作物の生産が定着するまでの一定期間の継続的な支援、これを新たに行うというふうに考えております。
40:01
よろしくお願いします。お米ももちろん大事なんですけれども、皆さんがよくおっしゃるように、毎年10万トンぐらい需要が減少している中でですね、そういう戦略的な作物の方に力を入れるべきだというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。もう一点は、中山間地域でこの水田の活用、水田活用の交付金というものを当てにして経営しているところが非常に多くて、私の地元にもたくさんあるんですが、そういったところでなかなか戻れない。今の畑作の本作家の方向ももちろん大事なんですが、一方で私の地域だったら上岡というところで蕎麦をやっていて、その採れた蕎麦を手打ちでレストランを経営して、それでその場所でいろいろ市場とかそういう地域づくり、町おこし、村おこしみたいなことをやっているところがあります。だからそういったところが、場合によっては水田活用の交付金が受けられないと、もらえないというふうになると、非常に今までの努力というのが水泡に帰してしまうので、ぜひ一方で地域、いわゆる中山間対策というものも、やはり水田活用の見直しと同時にやるべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。
41:41
お答えいた します。中山間地域における水田農業につきましては、出植用米からの作付け転換を目的とする水田活用の直接支払い交付金のほか、栄農の下支えを図る中山間地域直接支払い等の日本型直接支払いが活用されているところでございます。今般の水田活用の直接支払い交付金の見直しに伴いまして、交付対象外となりました中山間地域の農地についても、栄農の継続が必要な場合は、先ほど北上先生のほうから亀岡でのそばの地域づくりのお話がございましたけれども、そうした地域資源を活用した収益力向上に取り組む地域ぐるみでの農産業創発イノベーションですとか、複数の集落協定や自治会などが運営し、栄農や生活を支える農村RMOの形成、それから、素法的医療を含めました農地利用に必要な基盤整備等に取り組むための最適土地利用総合対策などを推進していくこととしております。引き続き中山間地域の栄農に必要な支援を行ってまいりたいと考えております。
42:56
はい、ありがとうございます。その辺、また私も地元にそういう制度があるということを伝えていきたいというふうに思います。それから、最後になってしまいましたが、まだ時間が結構あるみたいですが、水田活用交付金制度、もう一つの違う視点からの課題というか問題点がありまして、これは水をはれという話なんですが、一方で農林水産省あるいは政府全体としては、このメタンガスを含むいわゆる温暖化対策というものを方針として2020年に明確に掲げています。農林水産省も当然その農地の部分とかで、メタンガスの排出とかこういったことについての取り組みというのをやっていると。大臣も確か中干しを推奨したりされていますけれども、それがどれほどの効果があるのかわかりませんが、我が国のメタンガス排出量のだいたい4割が水田から出てきているということなので、この水田活用交付金でね、これちゃんと実質的に機能している場合は結構なことだと思いますけれども、ただその交付金をもらうためにね、まだ水をはるとか、こういうことをすると、政府全体の温暖化対策との矛盾をきたしてしまうという部分があるというふうに思いますので、私の地元、これはまた違うところで、南丹市というところがあって、そこの曽野部町で、専業農家の方がですね、そういう問題意識を持ってですね、水棟ではなく陸棟栽培というものに切り替えようとしております。これ陸棟というのは皆さんご案内のとおり、水土と植物分類上は同じなんですけれども、水を必要としない、普通は二十歳で栽培できるようなお米だと。もちろん品種の種類とかは限られていますし、持ち米が一番多いというふうに聞いておりますけれども、そういういろんな制約があるかもしれませんけど、現在ですね、確かビール工房、細胞壁を活用した肥料、原料というものを使えばですね、かなり効率的に栽培をすることができると、収穫量が上がると。もう終わっちゃった。じゃあもう質問します。そういう非常にこれから展望があるし、メタンガス排出の削減にも寄与すると思いますので、ここをやはり支援を充実すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。野中農林水産副大臣、時間ですので答弁を完結お願いします。確かに陸東はですね、水をはらないので、メタンガスの発生を抑えるということがご本部でございます。ただ一方そのニーズがあるかとか地域の特性、まずその需要をですね、調べるというのも重要でありまして、私も陸東ってあまり知らなかったんですが、栃木と茨城はあるということですけれども、埼玉ではあまり聞かないんですが、ただやっぱり短周が約水道に比べて半分ぐらいとか、問題はその出口ですね、使用のその目途があればですね、そこの部分以上の推進はできないですが、まず出口を見つけるというのは大切だというふうに思っております。私どもとしましてはやはり全般としてですね、試食用米からの転換には需要があって、そして輸入に依存している、麹や大豆等の生産拡大をまずは進めていきたいというふうに思っております。はい、ありがとうございます。今まで北関東が多かったんですけどね、ただこの京都の方にも結構そういう熱心に取り組もうとしているところがありますので、これを引き続きまた質問してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございました。
47:28
皆様お疲れ様でございます。野村大臣が高熱でということで、ご体調不良、この激務が続いてきたということもあるというふうに思います。お早い復旧をお祈りして、政府産薬の皆様、そしてお薬所の皆様、今日はよろしくお願いいたします。質疑に入りたいと思います。政府の貿易統計では、昨年の大豆の輸入額が過去最大になりました。そして小麦も14年ぶりの高い水準になっています。現地の生産コスト、輸送コストが増えたことであったり、また円安が要因であるということですが、これほど輸入額が高い、そして輸入費が高い状況でも、国外の農産物に頼らざるを得ない。やはり国内の供給力というものが改めて課題になっているというふうに思います。早速ですけれども、お配りしている資料の①をご覧いただきたいと思いますが、これは現行の食料農業農村基本計画の、この国内供給力の指標ともいえる食料自給率の目標が示されております。作物別であります。その目標達成の前提としているものが、この大豆、そして小麦といった主要作物の生産拡大でありますけれども、赤で囲った大豆については、昨年度の補正、そして今年度の予算で20歳化、そして添削の支援を進めることになっていますけれども、これまでも力を入れてきたわけであります。水田リノベーションであったり、あるいは麦、豆、プロ事業、こうしたもので国内の生産体制を強化したり、あるいは需要に応えるための施設整備、商品開発といった支援を行ってまいりました。生産、流通、消費、それぞれの面で後押しをしてきたわけですけれども、昨年の大豆の作付けの面積というものを見ると、一昨年よりは増えて、ただ全体では15万ヘクタール余りなんですが、この数字というのは、やはりこの赤枠にありますように、平成30年の基準値の15万トンから考えて、さほど伸びているというわけではありません。この20年で見ても、やはり14万トン近くから15万トン前後ということで、長期的にはほぼ横ばいの中で推移してきたこの数字であります。この一昨年よりも面積は増えたのに、収量は一昨年よりも減っている、24万トン余りなわけなんですけれども、つまりこの10アールあたりの収量、短周がやはり下がっている。この全国平均で今160キロです。平成の30年よりもこれは167という数字ありますが、これよりも下がっているわけなんですね。この次の資料ですけれども、都道府県別のデータでは、この平均で見た場合、全国平均でありましたから、やはり地域で見るとより大きな差になっているわけです。たとえ削付面積が全国で上位という県があっても、それぞれありますけれども、短周が100キロ未満というところもあります。北海道の実は1/3ほどの短周になっている。削付面積が多いのに、短周が著しく低いようなところもあるわけなんですね。これまでも力を入れてきた、この麦含めた大豆の生産の事業、これの取組を進めてきたわけですけれども、これまでも踏まえて、今の現状をどのように見ていらっしゃるか、お答えいただきたいと思います。
51:11
お答えいたします。もう、乱川先生おっしゃるとおりでありまして、国産大豆につきましては、大勢な需要があるのは事実なんですが、削付面積生産量は、ここ20年で増加傾向にはございます。ただ一方で短周が確かに伸び悩んでおりまして、地域差もかなりございます。また年産ごとの変動幅もかなり大きい傾向にございます。この、まず短周が伸び悩んでいることにつきましては、一つは大豆については古い品種が多いということ、それから経営面積が今かなり拡大をしているんですが、それに伴って適期に作業ができていないこと等が原因だというふうに考えております。この解決に向けて、一つは新品種の開発されたものが結構ございまして、これを導入をとにかく進めていきたいということ、それから作付けの断置化等によりまして、作業の省力化、それを図っていきたい。作業効率の高い大型機械の導入への支援、これら何らかも実施していきたいというふうに考えております。また今おっしゃられたとおり、地域差がかなり、実は短周についてございまして、これに関しましては、近年豪雨が増えているので、そういったところは短周が低くなっているんですが、特に蛍光都市では水田地帯で十分な排水対策が行われなくなっているということが原因だと考えておりまして、この解決に向けて、例えば弾丸暗鏡等の映像技術の導入を推進していきたいというふうに考えております。さらに日本の国内になりますと、どうしても年産ごとの収量の変動というのは生じます。このために、令和2年度の補正予算から調整補完機能を果たすストックセンターの整備というものを支援の対象に加えました。これによりまして、国産大豆の供給の安定化、これを図っているところでございます。このような取組によりまして、大豆の需要による生産拡大を着実に図っていきたいと考えております。
53:04
これまでの取組ということでのお答えを求めていたわけですけれども、これからのお話も非常に大事なことであると思うんですけれども、やはり今まで気をかけて事業を進めてきたことがあるということがありますし、天候の不純の影響も受けやすい作物、短週は産地によって、あるいは年によって変動が大きいということはあるんですけれども、これまでもそれに対して対策をとってきたけれども、なかなか改善されないと。安定した収量に到達するまでのいろいろな支援を行ってきたはずなんですね。行ってきただけに、やはり費用対効果はどうであったのかと。今年度から、そして昨年度の補正も含めて、一体として予算付けもしているわけですから、さらに力を入れていく上で、これまでの費用対効果、そしてこれからの費用対効果はどうなのかということは、しっかりとこれまでも少なくとも検証はしなければならないというふうに思いますし、品種改良は非常に、これは研究の段階でもそうなんですけれども、普及していく上で大事なんですが、現場の営農技術とか、やはり指導もそうですけれども、機械の導入とかの要件となっているのが、やはり私はちょっとハードルが高いんじゃないかなというふうには思っています。今年度から、ますます相違した要件を求めるような内容になっているんですが、というのは、まとまった裸足に対する地域の合意形成、これをとるのがやはり地域としては難しいところがある、そういう産地があったり、またブロック ローテーションができるようにするということも求めているんですが、この水分管理の技術として、ブロックローテーションというのは、やはり最高、非常に難しい、取り組みやすさとしては難しい部類に入るということを、農研機構の資料にも書いてあるわけであります。こういうものを現場で導入してくださいと、これを支援の要件としますというのは、やはりなかなかハードルが高いように思います。一言、このあたりご見解いかがですか。
55:13
今、緑川先生が何点か重要な点をおっしゃられておりまして、特に短周が向上しているのは、実は北海道の中心には短周は下がっておりません。やや増加しているぐらいでございます。特に水田地帯の短周が下がっているというところでございます。ブロックローテーションは確かに取り組みは地域の中で合意をされないといけませんので、それに関しては確かに難しい点はございます。ただ、同じように大豆の作付けがあったとしても、バラバラ水道の間に大豆が作付けをされていると、どうしても品質がよくなくなるということがございます。このために、農林水産省全体の中で地域計画もそうなんですけれども、できるだけまとまった面での取り組み、これはすごく大事でございまして、直接すぐ要件化するというよりも、ブロックローテーションを促すというものだと思っておりますので、これを運動としてはしっかりやっていきたいというふうに考えております。
56:08
なかなかまとまるということ自体が、この島国である日本でなじむのかとか、やはりそもそもの気候に適した作物であるのかということについて、しっかりこれは冷静に考えていかなければならないというふうに思います。これまでの大豆農家、うまくいっていないという声はたくさん聞かれます。種まきから収穫まで稲作とは使う機械がやはり違いますし、この室外対策のための明強・暗強の整備などを含めて、たとえ補助があっても、結局はこれ自己負担分が大きいものがありますから、そしてどの産地でも取り組めるというわけではやはりないというふうに思います。大豆というのは、また種をまく時期というのは梅雨の時期と重なっていきます。まいた直後に、やはり今気象災害の時代でもありますから、強い雨が一週間以内に例えば降ったときには、もうこれたちまちに種を植えたとしても、これが腐ってしまう。もうこれで育たなくなってしまうわけですよね。花が咲く真夏の時期には、片や雨が全く降らなくなれば、さやに豆が入らないと。雑草が生い茂って、もう刈り取りすらはできなくなると。もう収量どころの話ではないわけなんですね。こういうところのやはり、ちょっと非常にリスクのある作物であることは、前提にした農業政策に考えていかなければならないというふうに思います。結局収量が上がらなかったと。放除金をもらっても儲からないから、すぐに撤退してしまったという農家がいますし、収量が上がらないなら、これはちょっと開き直る形で、これは悪いことですけれども、手間をかけないで、添削の補助金を目当てにして、工作意欲の低い作付けも、残念ながら、これは見られるところであります。この室外に強い、さっき御答弁をいただいた、新しい品種をもっともっと導入を進めていくためには、これはもっと海外並みの手厚いような支援が必要になってくるわけでありますし、それがやっぱり、日本としては難しいというような、今の予算のレベルにあるんじゃないかというふうには思っております。そういうふうに、海外並みに大豆の助成金も厚くしていくことができなければ、費用対効果というものを冷静に考えたときには、この日本の大豆の作付けの課題というのを、なかなか克服することは難しいんじゃないかというふうに思うんですけれども、このあたり御所見はいかがですか。簡単にお願いします。
58:42
御答えいたします。緑川先生おっしゃる通り、水田価値を直接支払い交付金という面払いのものもございますが、下駄対策は、これは良い品質のものを、量を多く作れば作るほど補助金が多く出るという直接支払いになっておりまして、生産刺激的な政策でございます。こういったことのほか、近年では、麦大豆の生産技術の向上対策ということで、毎年度の補正予算ですとか、当初予算で新しい対策を組んでおりまして、麦と大豆に関しましては、野林水産省としてもかなり特に力を入れて、生産を進行している部門だというふうに考えております。
59:22
今の日本の農業生産の大豆の作付けの立ち位置、位置付けというものは、やはり俯瞰して、この島国である日本として、この門須のアジアの中に置かれる日本として、このふさわしい 作付けとなっていくかどうかは、やはり米と合わせて、しっかりと見ていかなければならないというふうに思いますし、この二十歳化する場合には、前後の期間の重点的な支援というものが、下駄対策をおっしゃっていただいたり、今の政府予算、重点的に支援をしているところがありますが、これがいつまで続くのか、長続きするという保障はやはりありませんし、この田んぼは水をやはり貯める場所であります。畑は水はけが一方で大切になるわけですから、畑作に向く水はけのいいところは、その土地の特性を存分に生かしていただくことがベストですけれども、そうでないところは、やはりどんなに室外対策を施しても、費用対効果が著しく低くなってしまう。予算が正直、無駄なお金になってしまいかねないというふうに思います。所得の安定のために、本来の水田利用を前提に農業を考えるということが、私は必要だというふうに思っています。大豆の国産化を進めて、国内シェアを取り戻す、取り組みやすい大豆生産を行っていくということ、ちょっと一つ提案をしたいと思いますし、畑や米については、戦争や気候変動で今、一方で米も世界的に値上がりをしています。米を食べるアジア、中南米、アフリカの国々、35億人とも言われている食生活に、今後、やはり影響が広がっていく恐れがあるような米不足が、今一部で起きています。こういう状況を考えれば、米を減らして大豆を増やすという従来的な考えではなくて、水田本来の良さを生かしながら、米も大豆も作るという観点は、私は持っておくべきだというふうに思います。昭和の時代まで、畑作の大豆だけでなく、あぜ豆といって、田んぼのあぜに大豆が栽培されていたそうです。田植えの前に、田んぼの土を、このあぜの内側、この穂状の内側に、幅30センチほどに持って、田んぼの土を乗っけると、それをくわを使って、左官屋さんの仕事のようにきれいに、壁塗りのようにして仕上げる。それで大豆を植えるということです。こういう新しい土が水田から供給されることで、米、大豆が互いに必要になるような養分のバランスが保たれて、生態系の安定にもつながっていたと言われますし、このために、あぜ豆の場合には畑作大豆のような連作障害が起きない。豆の粒、そして重さも畑作よりも勝っているということで、その収穫の作業は、稲刈りに合わせて行うので、労力もかからないと言われています。海外からの大豆の輸入が増えていたことで、あぜ豆というのは衰退してしまって、ほとんど作られなくなりましたが、1950年代、当時の日本の大豆生産量の3割から5割近くを占めていたという文献もあります。このあぜ豆の場合に、10アールの水田のあぜから60キロの大豆が取れたということです。北海道の単周、全国平均が230あまり、そして全国平均が160ですから、10アールあたりの水田のあぜから60キロの大豆が取れるというのは、やはり結構な量だと思います。特筆すべき数字であると思います。今の畑で作る大豆に加えて、このあぜ豆もプラスすれば、220キロの単周、これは北海道の単周に近づくことになる、やはりあぜ豆というものもしっかり平行して進めていくことが大事だと思います。この農地を最大限に活用する手段として、やはり昔の農業の知恵に学ぶべきところがあるんじゃないかと思いますが、政府のご見解いかがでしょうか。
1:03:37
お答えいたします。いわゆるあぜ大豆なんですが、現在では一部の地域で栽培されているということになり まして、詳しいデータがないので、有効性についてお答えするのは難しいんですが、水田の空き地であるあぜを大豆で生産するということは、農地の有効活用の観点からは一つの手段であると思いますし、私も調べましたけれども、だいぶ前の学会報告、確かに70年ぐらい前のものはございまして、害虫の被害が少ないので収量がよくなると、そういう分析の報告も拝見いたしました。一方で、あぜ大豆の栽培は、当時、主食用米も実は持久ができなかったときで、できるだけ土地を使っていろいろなものをやりたいという、労働力が十分あったときの取り組みでありまして、経販の形状から労働力を多く必要とするものでありますので、大規模に栽培することはなかなか向いていないかなというふうには考えております。ただ、一方で、中山海地域など水田のあぜのかなりあるところに関しましては、こういったところで大豆を生産していただいても、一つお話ございましたが、下駄対策ですね。これは法律に基づくですので、引き続きこれはずっとやっていくものでございますし、先ほどご紹介いたしました麦大豆の生産性向 上技術対策につきましては、こういったものを対象にしてやっていきたいというふうに思っています。地域ごとの労働条件等を見ながら、いろいろ活用していただきたいというふうに考えております。
1:05:05
今、多くの水田では、経販、あぜはコンクリートになっているようなところもあったり、なかなか難しいようなところもあるんですけれども、一方で中山海地域を中心に、あぜの面積が大きいようなところ、広いあぜになっているところについては、農家の所得の副産物としてもしっかりと助けになるような、そんな大豆の生産ということで、やはり地域で分散して、まとまるということは難しい地域がある中で、分散して大豆生産をしっかり各地で取り組める、いろんな形で取り組める。それによって収量が全体として、日本としてしっかり上がり、また実需と品質とか、いろんな栄養面の問題ももしかしたらあるかもしれませんが、実需としっかりと結びつくような、そうした課題も整理もしていただきながら、しっかりまたこのあぜ豆について、最大限この農地を活用できる手段として、お考えをいただきたいというふうに思っております。この豆もそうなんですけれども、やはり大豆についても、ごめんなさい、米についても、やはりこれは主食用米には、確かに今生産限界があるというのは、把握はするところなんですが、いろいろな需要に対する可能性というものを、しっかり考えていかなければならないというふうに思っております。やはり日本は元来水穂の国、このモンスーンの影響で高い気温、豊富な水が栽培の条件となる、こういう稲作が農業の中心である。だからやはり気候としての適作は、やはり私は稲であるというふうに思います。この水田を生かすためには、米生産それ自体をやはり縮小するんじゃなくて、時給が緩まないようにして、この価格の下落を回復するために、需要に応じた米の生産、その一つとして、飼料用米というのが活路の一つになり得るというふうに私は思っています。しむけ先、潜在的な 需要の大きさについてお尋ねをしたいと思いますが、この畜産、落納の輸入原料、輸入飼料原料の大半を、やはりこの輸入に頼ってきた。こういう状況から転換をするために、この配合飼料の原料として、飼料用米の配合可能な割合についてお尋ねをしたいと思いますが、お配りしている資料の③のこの農水省の資料であります。例えば乳牛では、農水省の基準によれば10%、そして肉牛では3%までなら、この畜の生理、畜産物に影響を与えることがないというふうにしています。それに対して、次の資料、④と⑤は、農研機構の2016年に作成した、少し前の資料になりますが、生産現場向けの、これはマニュアルの抜粋であります。このマニュアルでは、一般に利用可能な飼料用米の配合割合として、この乳牛は、さっきの政府のやつと比べていただきたいんですが、25%まで、そして下の肉牛は30%が上限となっていて、この農水省の基準とは明らかに違うわけです。⑤にある豚についても基準がかなり違っています。この畜種別の表にはいずれにも、この柱がついていまして、この国産飼料用米を用いた試験によって、その飼養や乳 量、乳質、枝肉成績や肉質に影響がない、低下させないということまで丁寧に書いているわけです。特に体質がデリケートだと言われる乳牛でも、安全を見込んだ上限値であるということまで、この国の研究機関がわざわざ柱までつけているわけです。この乳牛に代わる国産飼料としての重要性が高まっている中で、この飼料用米の配合割合について、やはりこの国の研究機関と異なるようにも見える、この政府の基準、もっと明確にしていくべきであるというふうに思いますが、いかがでしょうか。
1:09:11
渡辺 築さん:お答えをいたします。米を飼料として使う場合でございますが、これはトウモロコシとほぼ同じような栄養価を持っておりますので、家畜にとって優れたエネルギーの供給源になるものでございます。もちろん畜種ごとに異なる部分がございますけれども、トウモロコシの代わりに一定割合の給与はもちろん可能でございます。