19:35
それでは、みなさんおはようございます。これより、会議を開きます。内閣提出漁業漁場整備法及び水産業共同組合法の一部を改正する法律案を議題といたします。この際、お諮りいたします。本案審査のため、本日、政府参考人として農林水産省大臣官房総括審議官高橋貴男君、大臣官房危機管理政策立案総括審議官前島昭成君、農産局長平方祐作君、経営局長村井正近君、水産庁長官高谷隆君、水産庁次長安藤隆君、
20:24
文部科学省総合教育政策局社会教育振興総括官森友博君、国土交通省不動産建設経済局次長川野豊君の出席を求め、説明を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。これより、質疑に入ります。質疑の申出がありますので、順次これを許します。
20:56
皆様おはようございます。熊本肉鮮出自由民主党の西野大介でございます。今日は、有無業利活用法の審議にあたりまして、私にお時間をいただいて本当にありがとうございます。本案審議の前に、ゴルデンウィークに自由民主党の青年局で台湾に訪問してまいりましたので、それに関連しまして、政府の皆さん方に少しお願いをさせていただきたいと思います。
21:22
台湾では、蔡英文総統、さらには、賴政徳副総統、彼は、来年の総統選挙での民進党の公認候補でありますけれども、そうした政財界の要人の方々とお会いしてきました。彼らが幾度におっしゃったのは、CPTPPに加盟したいということであります。ぜひとも、政府の皆 さん方には、この後押しをしていただければなと思っております。
21:46
私が言うまでもありませんが、台湾は基本的な価値観を共有できるパートナーでございますし、さらには主権国家として申請をしているわけではなくて、一、エコノミー、経済体、独立した補税地域として申請しておりますので、これはTPPルール上も十分可能だと思います。
22:06
それに加えても、台湾は従来より開放的な経済体制を構築しておりますし、蔡英文総統ご自身も義務をしっかり果たすというふうにおっしゃっておりますので、TPPの加入要件を十分満たすことができるんだろうというふうに思いますし、さらには、何といっても、我々日本にとっても一つでも多くの地域、国にTPPに加盟していただくということは、安倍総理が提唱されたホイップ、自由で開かれたインド太平洋という観点からも国益に資するものだと思います。
22:34
この観点からぜひともお願いをしたいと思います。一方で台湾は、福島県産の椎茸、キノコ類など、まだ輸入制限を行っております。こ うした点についても、理性的に対応していただきたい。科学的な根拠に基づいて対応していただきたいということを要請してまいりました。さらには、夏以降にアルプス処理水の海洋放出も控えております。
22:57
このような皆さん方には、こうした課題について、関係国の皆さん方に、科学的根拠に基づいて対応してくれというようなお願いを引き続きしていただければと思っております。それでは、本題の海魚利活用法について質問をさせていただきたいと思います。今回の法案は、なかったらしい名前でありますけれども、海魚利活用法というふうに呼ばれております。
23:19
もともとも、海魚とは何ぞやということでございますけれども、私の理解では沿岸地域、そして漁村地域の人々が海の資源、あるいは地域の豊かな資源を活用して、その魅力を活用して地域の所得向上、さらには雇用の機会を増大させるということにつなげる取組のことを指すんだろうというふうに思っております。
23:43
これは神奈川県 の三浦市で始まった事業だというふうに聞いておりますけれども、現在では全国で多くの自治体が取り組んでおられます。例えば、私がヒアリングをさせていただいたところで言いますと、宮城県の気仙沼市、ここは海魚を手小に震災からの復興を図っている自治体でございますけれども、
24:01
観光と水産業を融合させて、例えば海辺におしゃれなレストラン、カフェを建てて、多くの観光客に来てもらう。そして、漁に使う網、氷、発泡スチロールの箱などを実際に子どもたちに見てもらって、来てもらって、触ってもらって、体験型の観光ルートを設定していく。
24:21
このような取組を進めております。他にも兵庫県の新温泉町、これは日本海側の自治体ですけれども、海をテーマにした観光拠点を目指そうということで、いぐみプロジェクトというものを進めておりますし、大臣の御地元、鹿児島県で言えば、長島町という自治体が海魚に取り掛かっているというふうにお話を聞いております。
24:41
では、何で今、海魚が必要なのかということでございますが、例えば人口で言えば、漁村の人口、平成十七年には二百五十万人だったものが、令和三年には百九十八万人、この十六年間で二割強も人口が減ってしまいました。
25:00
そして、平成十七年は二十八点九%だったものが、令和三年には四十一%、十六年間で十一点二%高齢化率が上昇しております。もともと全国平均よりも十%ほど高齢化率が高かったわけでございますけれども、この十六年間でさらにその高齢化率の差が広がったという状況がございます。
25:26
また、国民一人当たりの消費量で言えば、肉類の消費量がこの二十年間の間に二十%ほど消費量が伸びているんですが、魚は逆に四十%消費量が下がってしまったというような背景もあります。一方で、可能性、潜在能力もたくさんあるんだろうと思います。
25:46
また、交流人口で言えば、コロナの影響を受けました、令和二年は少し交流人口が減りましたけれども、それまでは順調に伸びておりまして、令和元年には二千万人以上に到達しております。こうしたことを考えると、 人口は減ってきて、必要性はあるんだけれども、ポテンシャルはあると。だからこそ、海魚、後押しして、漁村、さらには沿岸地域の活力を取り戻していく必要があるんだろうというふうに思います。
26:12
そこで農林水産省にお尋ねしたいと思いますが、こうしたことを背景に今回の法改正が行われるんだろうと思います。海魚利活用法とも呼ばれておりますけれども、今回どのような改正が行われ、この法律によってどういったことができるようになるのか、ご説明をお願いしたいと思います。
26:35
お答えいたします。我が国水産業は、近年、水産物消費の大幅な減少や、収容漁種の不良などの厳しい状況に直面しております。消費喚起や漁出促進を図るとともに、都市と漁村の交流を促進し、水産業に関する国民の理解情勢、漁村の活性化を図ることが慣用となっております。
26:57
今回提出の法案は、こうした課題に対応していくため、令和4年3月に閣議決定された水産基本計画などを踏まえまして、漁業の根拠地である漁港について、その有する価値や魅力を生かし、漁業体験活動や水産食堂などの事業である海魚を推進し、交流人口の拡大とともに水産物消費の増進を図ること、
27:22
漁港において陸上養殖の展開、衛生管理の高度化といった漁港機能の強化を図り、漁業生産力などの向上を図ることなどの所要の措置を講ずるものといたしております。
27:37
ありがとうございます。私の理解では、今回の法案は大きく二つの目的があるのかなというふうに思っております。
27:46
一つが、今まで利活用がしにくかった漁港について、その利用可能性を広げることによって、交流人口を増やす、そのことによって漁村地域の所得の向上を図る、雇用の増大を図る というのが一つ。そしてもう一つが、水産庁からの説明もありましたけれども、流通機能を強化するということによって、従来型の水産業、これも強化していこうと、そのことによって所得の向上を図っていくと。
28:14
これもルートから水産業を活性化していこうということかなというふうに思っております。いずれにしても、所得の向上、雇用機会の増大につながるというふうに思いますので、大いにやっていただければというふうに思います。従来は民間の活力やアイデアを生かして、漁港でいろいろなイベント、事業に取り組みたいと思っても、それがなかなかできなかった。しかし今回の法案によって、漁港を十分に活用化できることになるというふうに思います。大いに活用していただきたいというふうに思います。
28:41
一方で、海業を着実に、確実に進めていくためには、まだまだ不十分な点があるんだろうと思います。今回の法改正だけではなくて、様々な観点から政府として取り組みを進めていくことが必要だというふうに思っております。私は自民党の海業 振興専門部会の一員でもございまして、先ほど冒頭で触れましたように、気仙沼など、実際に海業に取り組んでいらっしゃる方々からお話を伺っております。
29:08
また有識者の方々からもお話を伺っているところでございます。そうしたお話を踏まえて、議論を重ねて、これから提言を取り求めていきたいというふうに考えているわけでございますけれども、そこでの議論を踏まえて、水産庁にいくつかお尋ねをしたいというふうに思っております。まず一つ目が、政府の体制を強化していただきたいということです。
29:30
というのは、水産庁を中心としつつも、やはり交配地域の農林水産物と組み合わせて海業を発展させていくべきだというふうに思いますので、水産庁だけではなくて農林水産省、本省とも密接に関連する連携を取り合っていただきたいと思います。さらには公安を利用するという観点もありますから、公安局。そして先ほど申し上げたように、観光と水産業を融合させていくという観点では、観光庁も関連するだろうというふうに思います。
29:58
そうした意味で、海業推進のために省庁内での縦割りや持ち農のこと、各省庁が一体となって、政府一体となって取組を進めていく必要があると思います。さらにはモデルケースを一つの自治体で独り占めするのではなくて、いろんな自治体にモデルケースを広めていただきたいと、いろんな知恵をみんなで共有していただきたいというふうに思っておりますので、
30:21
こうした点では自治体の垣根を越えて都道府県や市町村が情報を共有する必要があろうかと思います。こうした点で自治体間の共有、さらには政府一体として取り組む、こうした観点から政府はどのように考えておられるのかお伺いしたいと思います。
30:45
私は海や漁村に関する地 域資源を生かして、地域のにぎわいや所得と雇用の創出を目指す事業でありますことから、水産業の振興とともに農林業、観光などの振興や地域振興の取組と連携して取り組むことが有効であると認識しております。
31:04
そのため、昨年12月には水産庁だけでなく委員御指摘のように農水省、さらには地域振興などに取り組み関係省庁の協力の下、海業に取り組む際に活用可能な支援策を取りまとめた海業支援パッケージを作成し周知を図っているところであり、引き続き関係省庁の連携を強化してまいります。
31:27
また、海業の取組を推進していくためには、各地で取り組まれている先行事例を横展開していくことが有効と考えており、水産庁ホームページでの取組事例の紹介や、地方公共団体や漁業関係団体などの協力の下での説明会やシンポジウムの開催などにより、自治体間の情報共有や連携に努めてまいります。
31:54
ありがとう ございます。自民党といたしましては、5年間で全国で500件の取組が進められるように支援していきたいなというふうに考えておりますので、農水省としても、ぜひとも今おっしゃったようなこと、観点からもご協力をお願いしたいというふうに思います。それから、持続可能な海業を実現するためには、資金面でも支援していくということが必要だと思います。政府の補助金というのは、どうしても立ち上げの支援だけになってしまいます。やっぱり、向上的な費用というのは、なかなか政府としては支援しにくい。そういった意味では、民間の資金を活用する必要があるんだろうと思います。例えば、海業を発展させるということは、海を守ることにつながる。むしろつなげていかなければいけないと思いますけれども、そういう意味では、ブルーエコノミーの取組の一環なんだと、そういう整理もできるんだろうと思います。そういうふうに整理しだしますと、ESG投資の対象にも十分なり得るのかなというふうに思いますので、こうしたことも、金融庁も関係あるかもしれませんけれども、検討していただきたい。ESG投資の対象になり得るということも検討していただきたいと思います。それから、これもまた持続可能な海業を実現するために必要なことだと思いますけれども、やはり人材を育成していくということが必要だと思います。自民党の部会でいろいろお話を伺っておりますと、やはりいろいろな苦労がありますので、人材育成が必要だということは、自治体の首長さんからも伺っております。人材育成も進めていただきたいというふうに思いますし、一方でこれから人手不足になりますので、精進化ということ、人を省いていくということも必要になります。例えば、アプリを使ってオンライン予約をする。さらにはどういった目的があるのか、どういった観光をしたいのか、マッチングアプリなんかも必要になると思いますけれども、こうしたアプリの開発、DX化を進めていくということもこれから必要になるんだろうというふうに思います。海業を単に一時的なブームとして終わらせるのではなくて、持続可能な産業として発展させていくために、今申し上げたような資金の枠組み、そして人材育成、さらにはDX化、こうした取組を進めていく必要があろうかと思いますけれども、政府の方針はどうなっておりますでしょうか。お聞かせいただきたいと思います。
34:11
お答え申し上げます。海業を持続可能な取組として発展させていくためには、委員から御指摘いただきましたとおり、資金の安定的な確保や海業に取り組む人材の育成、デジタル技術の活用は非常に重要だと認識しております。水産庁といたしましては、地域から要望があった地区の中から海業振興モデル地区を選定いたしまして、海業の計画づくりを地域の皆様方と一緒になって進めていくということとしております。この取組の中で、民間企業などとのマッチングや資金確保のスキームの検討を進めていきたいと考えております。併せまして、海業振興を担う人材育成やデジタル活用などの取組につきましても、関係省庁様々な支援策がございますので、関係省庁とも協力をしながら推進してまいりたいと考えております。
35:09
ありがとうございます。やはり今申し上げていただいたこと、いろいろあると思いますけれども、自民党としても協力をさせていただきたいというふうに思っておりますので、農水省でも今おっしゃったようなことをしっかり取組を進めていただければというふうに思っております。次に、海業というものをしっかり効果を検証していくということも重要だというふうに思っております。例えば、自民党の部会 の話ばかりで恐縮ですけれども、海業について分析をされております政策投資銀行の役員の方のお話を伺いました。彼の話によりますと、海業をすることによって交流人口は確かに増えていると。しかし、来た方々がお金を落として、そのお金の行き先が全て地域に落ちているかというと疑わしい部分があると。例えば、宿泊をしてホテルに泊まる。そのホテルが、地場が経営しているホテルであれば地元にお金が落ちることになりますけれども、そのホテルが全国チェーンであったりすると、なかなか地元にどこまでお金が落ちているかというのが怪しいところがある。さらには、食事をする。そしてその食事自体は確かに海産物で地元へ取れたもので、漁師にお金が落ちるかもしれないけれども、お土産を買っていくときに、キーホルダーとかぬいぐるみとか、さらにはお菓子とか、それが地元で作ったものではなくて、どこか都市部で工業地域で作られたぬいぐるみだったりキーホルダーだったりするから、そこにそれを買っていったとしても、地元にお金が落ちるわけではない。だからそのお土産とかまで含めて、しっかり地元にお金が落ちるような仕組みを作っていかなければいけないというようなお話をされておりました。私もその通りだなというふうに思いましたけれども、政府として補助金を使ったり、あるいは党を挙げて政府を挙げて応援していく以上、万全とだらだらと続けるのは好ましくないというふうに思います。やはり目標を定めて、さらにはどういった課題があるのか、どういったら本当に地域にお金が落ちるのか、そういったところの課題も含めて検証をする必要があるんだろうと思います。次にその効果について検証していく必要があろうかと思いますけれども、政府の取組についてお聞かせいただければと思います。
37:27
お答え申し上げます。海業の推進に当たりましては、令和4年3月に閣議決定いたしました漁港漁場整備長期計画におきまして、おおむね5年後を目途に、漁港における新たな海業などの取組をおおむね500件展開することを目指すこととしております。水産庁におきましては、この目標達成に向けまして、海業振興モデル地区における先行事例づくりを行うとともに、委員からも御指摘ございました地域経済循環分析を活用した海業の効果把握などを行いつつ、海業の普及促進を図ってまいります。また、これらの取組の展開と併せまして、全国での海業などの取組状況のフォローアップを毎年度実施するなど、効果の検証にしっかりと取り組ん でまいります。
38:23
ありがとうございます。それから広報活動、そして国際発信についても、ぜひ取組を進めていただきたいと思っております。私が地元を回っておりましても、地元は海沿いの地域でありますけれども、海業という言葉がまだまだ知られていないというふうに実感しております。各自治体の取組とともに、国民の皆様方に知っていただけるように、海業という言葉、そしてどういう取組なのかということについて知っていただけるように、YouTubeなどを活用して広報活動をしていただきたいと。そのことによって、多くの自治体がさらにこの海業に取組を担うんだろうというふうに思います。それから先ほど申し上げたように、海業というのはグルーエコノミーにもつながる、環境的な取組にもつながる活動だというふうに思っておりますので、こうした取組を日本各地でやっているんだということ、国際的にも認知していただくことは日本の国益にも資するんだろうというふうに思いますので、世界中に発信していただくということも考えていただければというふうに思ってお ります。それからもう一点、指摘させていただきたいことがあります。今回の法改正でも漁港施設の利活用を可能にするということで、海業の発展を図ろうとしますと、どうしても港を前提とした取組が注目されておりますけれども、漁港がない沿岸地域にも温泉、あるいは絶景、こうしたポテンシャルのある地域資源はたくさんあるんだろうと思っております。例えば私の選挙区の話で大変恐縮でございますけれども、文豪夏目漱石が訪れまして、小説草枕の舞台となった熊本県多摩名市天水町という自治体がございますが、海沿いの町なんですけれども、残念ながら港、漁港はありません。しかし、小高い丘がありまして、その小高い丘の上に温泉があって、その温泉に浸かりながら有明海が見えると。さらには有明海の向こうには長崎県の不源岳が見えて、その不源岳の不源岳に夕日が落ちていくんですね。本当に素晴らしい絶景で、選挙活動で、あるいは政治活動で、くたくたになった体、そしてボロクソに言われながら痛んだ心を癒してくれる素晴らしい温泉施設があるんですけれども、残念ながら漁港がないので、例えば日本海地域とかのウニとかイクラとか、本当にいろいろ豊かな海鮮丼なんかはないんですが、海苔はあるんです。海苔は我々も自信を持っているんですけれども、そうした彩り豊かな海鮮なんかはなかなか期待できないんですけれども、そういう温泉とか絶景とか、そういったところはあります。少しずつ知られるようになってきておりまして、東京ナンバーの車もたまに泊まって、七長川ナンバーの車もたまに泊まったりしているんですけれども、漁港がない地域でも、さまざまな観光資源といいますか、地域の魅力ある資源はあるんだろうというふうに思っております。そうした地域資源を生かして、海業を発展させていくということも必要だと思います。必ずしも漁港というものを前提としなくても、海業を発展させていくべきだというふうに思っておりますけれども、こうした点について、政府はどのようにお考えかお聞かせいただければと思います。
41:41
お答え申し上げます。海業は、地の魚や自然環境など、それぞれの地域が有する価値や魅力を生かした取組であり、議員の御指摘のとおり、漁港がない沿岸地域におきましても、高いポテンシャルを有しているものと考えております。水産庁といたしましては、漁港以外の地域も含め、水産業の振興に資する海業の取組をしていく必要があると考えております。この海業の推進にあたりましては、関係省庁の協力のもとで、活用できる支援を取りまとめた海業支援パッケージというものを取りまとめてございます。このパッケージに位置づけた施策の活用を図るなどにより、地域のニーズに応じた支援に努めてまいります。
42:29
ありがとうございます。私も地元の自治体と協力しながら、水産庁の皆様方のお知恵を拝借しながら、地元の海業の発展のためにも少しでも力になっていきたいというふうに思っておりますので、ご協力をお願いしたいと思います。それから最後になりますけれども、これまでの議論を踏まえまして、海業の発展に向けて大臣の御感想、さらには意気込みをお聞かせいただければと思います。
42:58
お答えを申し上げたいと思います。今まで長官や次長からいろいろお話を申し上げましたが、水産業は水産物消費の減少や、使用業種の不良等の厳しい状況に直面しております。こうした課題に対応していくためには、水産業の成長産業に加え、水産業の消費増進や都市と漁村の交流促進など、海業の取組を漁港漁村で展開することにより、地域の発展に寄与していくことが重要だと考えております。海業の推進に当たりましては、地域の理解と漁業場の利用を確保した上で、本法案に位置づけた仕組みの活用促進、関係省庁との連携のもとでの地域の取組支援、それから自治体との連携した推進体制の強化などについて進めてまいりたいと思っております。私の地元でも大変、この海業の事業が非常に多くなってきまして、いろいろな取組をされておりますので、これを横展開していくということが大事だろうというふうに思っております。
44:23
大臣、ありがとうございました。今回の法案、これはこれでしっかりやっていただいて、これだけでは不十分だということを今申し上げたと思いますが、いろんな観点 から取組を進めていただきたいと思います。次回になりましたので終わらせていただきます。ありがとうございました。
44:57
よろしくお願いいたします。今、自民党の西野議員から、海業という言葉があまり定着していないというか、広がっていないというか、趣旨のお話がありまして、私もそのことを申し上げようと思っていたんですけれども、今回のこの法案の審議や、またその後の展開等を通じて、水産業という業務の枠をさらに幅を広える海業の業としてのイメージ、あるいは定義、こうしたことをしっかり定着させる、そういう大きなきっかけになればいいなというふうに思っているところでございます。今回この法案を審議し、またできればこれを成立させ、前に進めていくというのは、非常に大きなこと、またいいタイミングだというふうに思っております。とりわけ水産業は気候変動、 海洋環境の変化に伴って、非常に厳しい環境になっておりますし、私の地元、東北は、まもなくアルプス処理水の海洋放出という、そうしたことも、今もう病意味段階になってきている中で、都各国、海、水産業、海洋をまつわるニュースというのはネガティブなものが多いんですが、ぜひ海業として、ここに人や人材や、あるいはお金が集まってくるような、そうした求心力を持つ業として発展させるという、ポジティブなものに変えていくという意味で、非常にいいタイミングでの法案なんではないかなというふうに思っておりまして、ぜひ力を入れて取り組んでいただければというふうに思っております。具体の質問に入らせていただきますけれども、水産業が受かれている現状、今も申し上げましたが、主要な漁種の不良、これはかなり深刻であります。水産物消費の大幅減少、こういう厳しい現実がございます。国民一人当たりの食業、魚介類の消費量、これは平成13年度の時点で、年間約40キロ程度ございましたが、それをピークに減少を続けておりまして、令和3年度では23.2キロまで減っているというデータがございます。今回の法改正がこうした現状をどのように改善していくか、どういう役割を果たしていくか、そのことをどう考えていらっしゃるか考えたいと思います。
47:52
お答えいたします。近年、我が国の水産業は、委員が御指摘されましたように、水産物消費の減退や、鮭3万イカなど主要漁種の不良などの非常に厳しい状況に直面しており、消費の換気や輸出の促進を図るとともに、都市と漁村の交流を促進して、水産業に関する国民の理解情勢、漁村の活性化を図ることが非常に重要となっております。この法案は、こうした課題に対応していくため、令和4年3月に閣議決定されました水産基本計画などを踏まえ、漁業の根拠地である漁工について、その有する価値や魅力を生かし、漁業体験活動や水産食堂などの事業である海漁を推進し、交流人口の拡大とともに水産物消費の増進を図ること、漁工において陸上養殖の展開、衛生管理の高度化といった漁工機能の強化を図り、漁業生産力等の向上を図ることなどの所要の措置を講ずるものとしております。(( 社長 』小池 健一君 』 ) 日本は四方海に囲まれた国ですから、そういう意味ではこれまでも海の恩恵を本当に多く享受をしてきたわけでございます。それをさらに持続可能なものにしていくという取組をぜひお願いをしたいと思っておりますが、今日までもこの漁工機能の再編あるいは集約等によりまして、空いたスペース、これを使いながら、いわゆる養殖あるいは直売所として活用をしてこられました。水産白書にもそうした海業の取組がすでにいくつか展開をしてきているということが記されておりますが、本改正案にこうした成果を長期的、安定的に事業運営できるようにするということがこの法案の狙いだというふうにも理解をしておりますが、改めて海業の持っている価値と可能性についてお尋ねをさせていただきます。
50:15
お答えいたします。海業は水産基本計画において、海や漁村の地域資源の価値や魅力を活用する事業とされており、海業に取り組むことで漁村における所得と雇用を拡大することを主眼としております。特に水産業の発展のためには、水産物の消費の増進が極めて重要な課題でございますが、近年、消費者のニーズは従来の物やサービスを購入する物消費から、それを使ってどのような体験をするかということ消費へと変化してきており、年間約2000万人に及ぶ消費者が漁村を訪れております。漁港では、市場流通の少ない水産物や高い鮮度の水産物、漁業体験 、独自の風景や歴史など、こと消費のための大きなポテンシャルを有しておりますことから、漁港で水揚げされた新鮮な水産物を提供する食堂や販売施設の設置、漁港で遊魚体験をするための釣り桟橋の整備などの取り組みが水産物の消費増進に有効と考えております。このような海業などの取り組みを、今後5年間で新たにおおむね500件展開することを目標として、水産物の消費の増進と交流の促進を図るとともに、漁業事例の収集・周知にも努めつつ、今回の法改正を契機に海業の魅力やイメージが全国に浸透するように取り組んでまいります。
51:44
今後5か年で500件という具体的な数字も示していただきまして、より今の長官の御発言のように、こと消費に寄せていくというか、そこを強化していくという、そうした方向性は大きく評価し、歓迎させていただくところでございますが、一方で、どうしても海、海岸線、漁場、漁港に近づくという人たちが増えるということは、付近の地形をよく知らない国内外の漁業者が多く訪れるようになりますと、やはり心配なのは地震と津波の被害から、 どうやって確実に、そうした方々を避難させるかということを考えざるを得ません。それから、津波だけではなくて、最近頻発化し激甚化しております台風、あるいはゲリラ豪雨、こうしたことなどもあります。海は、そういう意味では危険と隣り合わせの側面もございますので、今回改正を踏まえて、漁港施設等活用事業の推進に関する計画を策定した際に、防災減災対策、これをしっかり強化する必要があるというふうに考えておりますが、いかがでしょうか。
53:20
お答え申し上げます。漁港の利活用の促進に当たりましては、漁港漁村における災害リスクへの対応力強化や、安全性の向上を図っていくことが重要と考えております。このため、漁港及びその背後集落における駐留者や来訪者、地域住民などの避難場所、避難経路の整備、漁港の安全対策としての防護柵や梯子の整備、ソフト対策として避難計画、津波、高潮ハザードマップの策定などを推進しているところでございます。また、今回の法改正におきまして、避難施設避難経路等を漁港施設として明確に位置 づけるとともに、漁港施設等活用事業の実施に当たって、漁港の利用者の安全の確保を漁港管理者が策定する活用推進計画の記載事項にするなど、ハードとソフトを組み合わせて防災減災対策や安全対策を実施し、漁港や漁村における安全安心の確保を推進してまいります。
54:26
(長) ぜひお願いをしたいと思います。本法案の狙いが、水産物の消費喚起、そして消費の増進、都市と漁村漁港の交流促進など、いわゆる海業の取組による水産業の底上げだというふうに定義をするならば、いわゆる低利用・未利用業を活用した、それぞれの浜浜によってのオリジナルの食材販売、食材の開発、新商品の生成、こうしたところにも可能性があるというふうに思います。3月、この委員会で低利用・未利用業が11種、16の道県で対象とされているということについて取り上げ、対象漁種と地域の拡大を柔軟に検討すべきというふうに申し上げております。水産化公式委員を活用した海業の活性化について、ぜひ御受言を伺いたいと思います。
55:38
お答え申し上げます。海業の取組による水産業の底上げの一環として、地元でしか食べられない水産物の希少性を売りにした取組は魅力的であり、低・未利用業を活用した新商品開発なども推進することが重要であると考えております。委員から御指摘がありました水産加工資金の未利用又は利用の程度が低い水産動植物につきましては、今年度の見直しにおきまして、新たに2業種追加をしており、今後も状況に応じまして随時見直しを検討してまいります。水産加工資金は、こうした低・未利用水産動植物を原材料とする食用水産加工品の製造・加工のための施設整備などに対しまして、長期定理による資金の貸し付けを行うことで、低・未利用魚の活用を後押ししておりまして、海業活性化にも貢献するものと認識してございます。
56:35
(庄司健一) ぜひ水産加工資金の取扱いについては、一層柔軟にお願いを申し上げたいと思います。浜によっては、多分同じ県内の浜によっても、その浜浜によって、全く違う魚が捕れたり、また加工技術があったりということで、ここはさらに強みの一つになると思っています。既に国でも、水産加工流通の構造改善促進事業という事業があって、これは国が2分の1お金を出してくれて、水産加工等の施設整備にお金を出していただいているんですが、年間採択されているのはわずか10件しかありません。非常にそういう意味では、使い勝手の悪いところもありますので、水産加工資金等を十分に使っていただきまして、浜を御支援をいただきたいというふうに思います。そして今回のこの法改正は、ある意味といいますか、コンセッション方式、運営権を与えるという、そうしたやり方だと思います。例えば今、仙台空港もコンセッション方式で空港民営化に踏み出しましたし、また宮城県では上下水道、工業用水道を3つをまとめて、これもコンセッ ション方式で民間活力を導入するという、官民連携運営事業を行っているところでございます。仙台空港ですと30年の契約期間、あるいは水道ですと契約が20年間ということで、それぞれ契約期間が異なっております。本法案においては、漁港施設等活用事業の実施期間を30年、一方で漁港水面施設の運営権の存続期間を10年とされておりますが、どのような判断によってこの期間設定をされているか伺います。
58:43
お答え申し上げます。漁港施設等活用事業の実施期間につきましては、事業者の長期安定的な事業環境を整える必要がある一方で、漁業の根拠地としての漁港において、漁業のために用いる施設を活用するものであることに鑑み、一定の実施期間を設定してございます。具体的には、事業のサイクルや投資の回収といった観点から、事業により設置が想定される建築物の対応年数などを考慮し、実施期間を最長30年として設定してございます。一方で、漁港水面施設運営権の存続期間につきましては、この漁港水面施設運営権が施設を設置し、這いた独占的に事業を実施できる性質を有する権利であることから、同様の性質を有する区画漁業権が最長10年とされていることとのバランスを踏まえ、最長10年と設定しているところでございます。なお、この存続期間につきましては、漁港施設等活用事業の実施期間内であり、適切に事業が運用されている場合には、原則として更新できることとなります。
1:00:02
(庄司健一) ぜひ、健全と言いますか、適正に運営権が更新されているところを、しっかり国としてもチェック・監視をしながら、民間の活力をうまく引き出して、この海業の取組が、生光輸入につながるようにお願いをしたいと思っております。その上で、漁港協力団体についてもお尋ねをさせていただきます。海業の推進によって、いわゆる沿岸地域、漁港が活性化をしていくという中で、例えば、その協力団体として、NPO法人、あるいは一般社団法人、地域のボランティア団体など、そうした皆様の活躍が期待をされるところだというふうに思っておりますが、そうした協力団体の皆様の活動に要した経費について、その支援については検討をされないのか、お尋ねをさせていただきます。半藤水産庁次相。
1:01:14
お答え申し上げます。今回の法改正案に、漁港協力団体制度の新設を盛り込ませていただいておりますが、この漁港協力団体制度は、漁港の清掃を行うボランティア団体など、漁港の維持管理に寄与する団体を漁港管理者が指定し、その団体が活動しやすくなるような制度と考えてございます。この漁港協力団体の活動内容や活動手法は、地域の実情に応じまして様々となると考えておりますので、既に取り組まれている漁港でのボランティア活動や河川や道路など、他方における協力団体制度の有料事例をしっかりと整理し、皆様にお示ししていくことなどに より、協力団体としての活動が多くの地域に広がっていくように後押しをしてまいりたいと考えております。
1:02:15
ぜひ、地域の皆様と一体となったこの漁業発展の促進にしていただきたい。この水産に関連する業界の皆様だけのものではなくて、地域を挙げてある意味訪れる皆様に接していっていただきたいと思っておりまして、ボランティアも、有償のボランティアというものもありますので、地域のシルバーの世代の方々が、この地域から古くからも持ってきた漁村や漁港を、また皆の力で再興させていこうという、こうした地域の地道な活動についても、今、横展開をしていただくというお話でございましたので、国としてもしっかり後押しをしていただくようにお願いを申し上げまして、質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。
1:03:36
近藤和也でございます。今日はよろしくお願いいたします。先日5月5日でございます石川県鈴州市を中心として、震度6強の地震がございました。お亡くなりになられた方にお悔やみを申し上げます。そして今もなお避難生活を送られている方、そして家の修理等も含めてですね、後片付けも含めて、また怪我をされている方もいらっしゃいます。心からお見舞いを申し上げます。自治体関係者の方、各省庁の方も含めて、そして民間のボランティアの方も含めて、様々な形でご受録いただいておりますことに感謝を申し上げます。それでは質疑に入らせていただきます。この資料1でございますが、まさしく今回の地震のございました鈴州市は、この資料1の一番先端の部分、青線より海側先っぽに行ったところでございます。漁港で9、 そして港湾で1つございます。全部で10の港がありまして、この海岸線だけでも50キロ以上ございます。大変広い自治体でございます。高齢化率も52%を超え、平成に入ってからでも人口が約半分、2万6000人から今1万3000人を切っている状況でございます。大変厳しい中で、去年の6月にも震度6弱の地震がございました。去年直して、そして今回また直さなければいけないということを、民間事業者の方、そして普通の生活者の方、そして漁港に関わる、港湾に関わる方々からも、講義いただいています。資料2をごらんください。この、①、②、③は、この1枚目の地図の上でいきますと、ほぼ先端部分、ノロシというところでございます。そして③はタコ島というところでございますが、ごらんいただいているように、かなりの段差が起きています。20センチ近く段差が起きてしまっているというところもございますし、②でいきますと、これは宮城場ですが、屋根瓦も落ちてということで、去年も直したということを 聞いています。去年は、激甚の市政の水準まで至っていなかったということも含めて、やはり自治体の負担、そしてそれぞれの施設の管理者の負担も含めて、大きかったということも聞いております。再度このようなことになってしまったんですが、改めて農林水産省として、今回の被災地の復旧・復興に迅速に取り組んでいただきたいのですが、どうかよろしくお願いいたします。大臣いかがでしょうか。
1:07:02
はい。お答え申し上げます。石川県のこの野党地方を震源とする地震につきましては、被災された全ての方々に心よりお見舞いを申し上げます。私も今朝、それこそ岡田直樹さんが地元なもんですから、同じ大臣として、ちょうど地震があったときには東方におられまして、それで電話でもかけようかなと思ったんです けれども、電話もかけづらくなって、電話していなかったんですが、本当に被災地の皆さん方のところに、すぐにでも駆けつけたいという気持ちだったんだろうと、いうふうに思っておりますが、ただ農水省としては、被害状況については、地震の翌日より農林水産省の職員を現地に派遣しまして、県や関係市町村等の職員と調査を行いまして、応急措置の検討を行っているところでございます。農水省としては、農林漁業者への影響の緩和や地方負担の軽減に向けて、被害状況を速やかに把握しつつ、必要な対応をとってまいりたいとか、いうふうに思っているところでございますが、いずれにしましても、こういったような災害地域につきましては、被災された皆さん方でないとわかりにくいところもありますので、そういう意味では、寄り添った形で、我々も対応していきたいと、このように思っております。
1:08:45
はい、ありがとうございます。迅速な対応、そして寄り添った行動といったことも、常々頭に置きながら動いていただければと思います。この海だけではなくて、農業用水の配管、せっかく補助整備できれいにしたのに、配管が壊れてしまったと、いったお話も聞いておりますし、農水省から昨日聞きました、被害のあった港以外の港も、岸壁が沈んでしまった、20センチ沈んでしまったというお話も聞いておりますので、一度連絡が来たら、それで終わりということではなくて、今日も震度4、3の地震がありましたが、常々直していかなくてはいけないということも、気にかけていただければと思います。そして、もともとこの過疎地でありますので、年齢も年齢で、もうやめようかという方々、たくさんいらっしゃいます。本当に苦しいんですが、やはり何とか続けていただきたいと。去年に続いて今年なんで、もう心が折れると。もう折れてしまえば、もうできないですから、そしてその前に心が折れる前に、お金で何とかできるところは、しっかりとしていただきたいなというふうに思います。この地図にありますように、この拡大してある部分は、ちなみに私の選挙区全てでございます。77の港湾、そして漁港、そして10の港湾がございます。港湾の中にも漁港的な扱いのところもございますし、私の頭の中では、ここは漁港になっていないんだなといったところも実はございます。そのまさしく、筒裏裏に人が住んでいて、営みを行ってきているということでございます。今、食料の安全保障の問題もあります。国土を守る、海岸線を守るということもございます。ただ単に修理をするということだけではなくて、国民の生活、文化、伝統を守っていくんだ、つなげていくんだという思いで、頑張っていただきたいというふうに思いますので、どうかよろしくお願いいたします。そして先ほどからも、観光のお話もありましたんで、付け加えて申し上げますと、この、鈴市での震度6強の地震がございましたが、他の自治体では、表だった宿泊施設など、被害は出ておりません。鈴市の中でも、飲食店ですとか、私が日曜日、7日の日に漁港を訪れたときにも、すでに魚をあげていた方もいらっしゃいました。日々の営みを懸命につなげていただいている方もおられますが、宿泊のキャンセルも出てきているんですね、観光の。ちなみに、この鈴から、七尾という、野戸で最大の七尾枠蘭温泉、50キロございます。そして、鈴から、宇和島、千枚田ですとか、朝市で有名なところですね、50キロあるんですが、キャンセルが続々出ているということも聞いています。そして、金沢市でさえも、このキャンセルが出ているということも少し聞いております。金沢と鈴だと100キロです。この距離感でいきますと、東京と国会議事堂と、大体鎌倉ぐらいが50キロでございます。この国会議事堂で、もし地震があったときに、鎌倉でキャンセルが起きるようなものですから、本当に離れているんですよね。それこそ、東京と、この100キロでいきますと沼津ぐらいでございます。東京で何かあって沼津でキャンセルが起きているということでございま すので、どうか皆様安心、この野党半島石川県というと、一色多になってしまうかもしれないんですけれども、安全だということを、ぜひとも皆様思っていただいて、観光に来ていただいて、そしておいしいものを食べていただいて、一時産業をしっかりと、お金を使うことによってですね、復興を助けていくんだという思いで、お越しいただければと思います。それでは法案の質疑に入らせていただきますが、先ほどからお話がございました、海にかかわる、この成り割がかなり苦しくなってきているというお話でございます。資料3では、漁獲高が3分の1になっている、そして魚の消費量が6割に落ち込んできている、そして資料4では、漁業に疲れている方が平成15年からでは、23万人から10万人、13万人まで減っています。そして新規就業の方は、2011年からのデータでございますが、2000人弱でずっと推移をしていると。これはだいたい今の就業者数の60分の1ぐらいの水準でございます。この2000人弱の新規就業者でいけば、どんどん先ごそりしていくということは、目に見えると思います。ちなみに今年成人を迎えた20歳、19、18歳の若者は、だいたい110万人ぐらいでございます。100万人の計算でいきますと、2000人というのは500人に1人、500人に1人しか現代の子どもたちは漁業についてくれていない、ということでございます。国会議員の数でいけば700人ですから、この国会議員のこの母数で考えれば、1人か2人しか漁業についてくれていない。これで本当に漁業は大丈夫なのか、ということを念頭に入れて、その上でございますけれども、いかにこの海にかかわる仕事についていただくかというところでは、私の地元でも水産高校がございました。牛津水産というところでございまして、1枚目の紙でいきますと、青色の線、この涼しから少し下にあるところに牛津港と書いてあるところでございます。牛津港というところで牛津水産といった高校がありまして、いわば当範囲の中で、1つの学科の中の1つのコースとして、過労死で残っている状況でございます。ちなみにこの野戸高校におきまして、石川県では唯一の水産を教えてくれるところなんですけれども、教えてくれる先生は1人しかおりません。1人今年定年を迎えられて、65歳までということで、お手伝いを教えていただいているようなんですが、今年ようやく1人採用をされたそうです。要は1人2人の体制で本当にこの水産の教育を実行していくことができるのか、といったところが心配でございます。生徒が少ないから先生が少ない、もしくは先生が少ないから生徒が少ない、このニワトリか卵かということになると思いますけれども、やはり先生を充実していくということは大変重要だというふうに考えています。その中で水産高校の校長会議さんからも少しお話を伺ったんですが、資格を持った先生が少ない中で、何度か様々な方が教えられるようにしてほし いといったことも伺いました。ここで質問させていただきます。会議士要請や無線通信に関する科目について、内容が類似している、例えば商船、例えば工業の免許を持つ方が担当していることも多い。その中で教員職員免許法第3条の解釈に基づいてのことでございますけれども、今後もこれまでと同様にこの解釈で指導できるように、商船や工業の免許を持った方が指導できるように、この「大丈夫ですよ」と都道府県等にしっかりと周知をしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
1:17:24
お答えいたします。御指摘の教育職員免許法第3条第1項においては、教員は各教科に相当する免許上有するものでなければならないとされており、高等学校で水産科の専門教科を指導するためには、原則として高等学校の水産の免許が必要です。他方で、商船や工業の免許を有する者については、水産科の専門教科に含まれる各科目のうち、それぞれ商船や工業に対応した者であれば指導することが可能であり、免許管理者である各都道府県教育委員会に対してもその旨をお示ししているところでございます。ただし、教科水産において実際に指導される科目のうち、どこまでの範囲の指導が可能であるかについては、その科目の内容や形態等を踏まえ、免許管理者である各都道府県教育委員会の判断となります。
1:18:15
はい、この柔軟にしっかりと教えれる体制を確保していただきたいというふうに思います。そして次の質問に参ります。水産大学校の卒業生に対しても、必要な単位を取ることによって水産の免許取得が可能になるよう、そういった要請も出ていると思いますけれども、現在の教職員法では制 度上厳しいということも聞いております。だからこそ特別免許状なんだということだと思いますけれども、その特別免許状での採用が絶対数としてやはり少ないということでございます。もっと増やしていけるようにしていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
1:19:05
お答えいたします。教育職員免許法においては、普通免許状を取得するためには、教職課程の認定を受けた大学において所定の単位を取得するとともに、学士等の学位を有することが必要となりますが、そもそも水産大学校は大学ではないことから教職課程を開設することはできず、同校の卒業のみをもって教員免許を取得することはできません。一方で、普通免許状を有しないが、水産に関する高度な専門的知識、経験や技能を身につけ、当該分野に関する勤務経験等を有する人材に対しては、都 道府県教育委員会が実施する教育職員検定により特別免許状を受与することが可能です。文部科学省としましては、令和3年5月に特別免許状の受与に係る指針を改正するなど、特別免許状の円滑な活用に向けた取組を進めているところでありまして、都道府県に引き続き積極的な活用を働きかけるなど、取組を進めてまいりたいと思います。
1:20:05
柔軟に頑張っていただきたいと思います。30年前、50年前の漁業と環境とは変わってきていますし、教育機関もかなり厳しい、私たちの田舎にとってみれば、学校、学科が消えるということは、一つ地域が消えると同じことなので、ぜひとも時代に合わせて柔軟に動いていただきたいと思います。それでは、資料6になりますが、現状この水産高校の卒業生3347人のうちで、業用に就かれる子どもたちは、わずか8.5%という状況でございます。これでは大変厳しいなと、この 水産高校のカリキュラム、こういった努力、先生の数の確保もありますが、やはり、漁業に魅力といったところも、これは大変、子どもたちに、よし、やろうという気持ちをついてもらう、やはり、努力もしていかなくてはいけないのかなというふうに思います。その点では、この水産高校の中身、そして今後の出口も含めて、文科省のみならず、農林水産省としてもしっかりとお互いの領域を組み合わせていくようにしていくべきだと思いますが、大臣いかがでしょうか。
1:21:27
お答え申し上げます。まず先ほど文科省さんから、柳福大臣の方からお答えのあった制度につきましては、水産庁としても、水産大学校を所管する立場として、所管省庁としてそういう制度があるということは、周知の徹底に努めてまいりたいと思います。それから水産高校卒業生の漁業への就業の話につきましては、例えば農林水産庁といたしましては、漁業者等が 水産高校において漁業の魅力を直接伝える漁業ガイダンスを実施しておりますし、これはまた水産高校の方だけに限りませんけれども、漁業現場での漁業技術や経営ノウハウを取得する長期研修などを通じて、就業前から就業後まで切れ目なく支援をするということに取り組んでございます。また水産高校は漁業に関する基本的な技術や知識の習得のための専門的な教育機関として、極めて重要な役割を担っていると認識しておりますので、引き続き漁業への就業に向けた人材育成の役割を果たせるよう、文部科学省と連携して取り組んでまいりたいと考えております。
1:22:50
漁業高校に対して、水産高校に対してのガイダンスも、コロナ前でも年間20回程度なんですよ。漁業高校の数は40数校あります。そうなんで、1校1校に毎年しているわけじゃないんですよね。こういったことも含めて、人手が足りないのか、予算が足りないのか、分かりませんけれども、ここはしっかりと力を入れて いただきたいなと。ちなみに資料の7でいきますと、やはりこの国としても、水産物も輸出を増やしていきたいということでございます。肝心の教育、そして人材、先ほども人材育成での環境予算を増やしていこうという答弁も、別の方の質問もありましたけれども、もっともっと頑張っていただきたいんで、大臣ここについての心、思いをお願いいたします。
1:23:47
お答えを申し上げたいと思います。これは農業高校も、それから水産高校も一緒でありますが、なかなか専門高校を出た生徒さんたちが、そのまま農業なりあるいは水産業に従事してくれればいいんですけれども、ただ、よく言われるんですけれども、農業高校を卒業して、あるいは水産高校を卒業して、何人が水産業に就いたかというのは、その後、大学に行ったり、よそを回ってみて、ほかの空気も吸って、そしてそれから地元に帰ってくるという例も出ておりまして、ストレートに高校から漁業者になるとか農業者 になるとかというのは、その統計というのはあまり重要ではないと思うんです。ですから、大学に行くなり、あるいはほかの職業について、やはり俺はこの水産業の方が向いているんだというのがわかって、そして水産業にUターンしてくるというケースもあるようでございますので、だから、あんまり私は非関はしていないんですけれども、ただ、おっしゃるように、漁業に対する基本的な技術や知識や習得のための専門的な教育官として極めて重要な役割としては認識しておりますが、漁業の修行に向けた人材の育成の役割を果たせるように文科省とも連携してまいりたいとかように思っているところでございます。時間があまりにいました。すみません。先ほどの少しだけ3347人の水産高校の卒業生のうち、水産学系の大学行っているのは132人、3.9%でございます。そして水産系の大学、1988年から漁業に就業している方は1.6%でございます。本当に危機感を持っていただきたいなというふうに思います。以上で質問を終わります。ありがとうございました。
1:26:32
次に小山信弘君。委員長、小山信弘君。
1:26:36
立憲民主党の小山信弘です。まず本法案の質問に入る前に、今年の一番茶の試調や遮蔵の状況についてお尋ねさせていただきたいと思います。今年のお茶は大変品質がいいということで、おいしいということで、ぜひ農水院の先生方にもお買い求みいただいてご賞味いただければと思っております。ただこの裏腹ではあるんですけれども、静岡県内では4月中旬の初取引以降に気温が低下して天候が少し雨が降ったり寒かったということで、茶葉の伸びが悪く終了が2割から3割減になったという声が多く聞かれました。先ほどのおいしいというのは、葉っぱがあまり伸びきっていない段階で取引が始まったものですから茶葉を収穫したと。若めというか、みるいと農家の方はよくおっしゃるんですけれども、そういう若くて柔らかい芽でこの茶葉がたくさん作られていますので、それでおいしいということなんですが、本来、量が少ないと価格が上がっていけば収入は安定するわけですが、今年については茶商さんの方でも在庫状況が多いなどの見込み等もありまして、価格も弱含んでいると。量が減って価格も弱含みということから、茶農家の方々の今年の収入は昨年よりも低 下するということが見込まれております。そこに、肥料、燃料、電気代等の物価高騰によるコスト高の影響から、農家収入、最終的な利益にあたるものもかなり低下するんじゃないかと。ざっくり言って、10アウルあたり、今年は20万円ぐらいの収益じゃないかなと。肥料代が8万7000円ぐらい。国から、肥料に対しては今年、高騰対策がありますので、6万5000円ぐらいかなと。そこに農薬代が4万ぐらい。電気代などの処刑費を勘案すると、手元には数万円ぐらいしか残らないじゃないかと。これ10アウルあたりということですけれども、そのような見込みもあります。農水省は今年の茶業の動向について、どのように把握し、今後の見通しについて、どのような認識を持っておりますでしょうか。お尋ねします。
1:28:52
お答えいたします。委員御指摘のとおり、静岡県での新茶の生育につきましては、4月中旬頃から の朝晩の転温が続いたことから、短所が伸び上がっているというふうに伺っております。一方、取引につきましては、在庫がやや多く、慎重な支援がついていると聞いておりますけれども、品質は全体的に良いということで、品質の良いものは引き合いが強いとも伺っております。こうした中、昨年来、肥料、燃料の高騰が見られるため、農業経営の影響を緩和すべく、肥料につきましては、肥料の上昇分の7割を支援するとともに、大規模な国内資源の利用拡大を進め、また、燃料につきましては、ハウスやお茶を対象にした施設園芸等、燃油価格高騰対策による支援を行っておりますけれども、本年からガスも支援対象に、セーフティーネット対策を強化しているところでございます。他方、お茶の需要拡大、これ重要な課題でございまして、一つは有望な市場であります輸出やニーズの高い有形の取組を促進するとともに、本年度は静岡を含めた全国の茶産地での茶摘み体験や新茶の試飲会など、情報を発信する「日本茶、出かけようアジア王」キャンペーンを展開しておりまして、茶業界と連携して消費拡大にも取り組んでいきたいというふうに考えております。
1:30:14
大変取組のことなどもお話しいただきまして、ありがとうございます。実は通告大臣の方に申し上げておりましたんですけれども、繰り返しでなくても結構ですので、ぜひ野村大臣のご地元も鹿児島で茶産地でございますので、お茶の振興についての大臣の意気込み、もしお話しいただければ、ご答弁いただきたいと思います。
1:30:38
これはお茶の場合は毎年価格がどうなっていくのかというのが非常に気になっておりまして、今年の場合は先ほど局長の方からもありましたけれども、いいお茶ができていることは間違いないんだけれども、やはり在庫が悪さをしまして、価格がさえないと。いうことでございます。ですから、いろんなキャンペーンなんかもやっているんですけれども、それに加えて、昨年の秋日と、それから本年の春日を、飼料上昇分の7割を支援はしたんですけれども、農家の皆さん方からは、これではなかなかお茶を今後もずっとやるぞという気持ちが湧いてこないと。まあいうようなことも言われておりますが、ただ、R3年からしますと204億円、R4年は219億円ぐらいになってますから、徐々に回復してくれ、くるのかなという、まあ鹿児島経済連の見通しでありまして、まあそれがそういうふうになるかどうかわかりませんが、まああんまりそんなに悲観するような状況でもないし、そしてまた、非常にいい状況でもないと、まあ普段とあんまり変わらないと、まあいうのが鹿児島経済連なんかの、今年の一番茶の状況の把握でありました。まあですから、できれば、昨年は一挙に2000円を超えたわけでありますから、まあそういったような相場感が出てくれば、農家の皆さん方も元気が出てくるんですけれど、なかなかそういった相場感が出てこないので、どうなったんだろうかという、まあ委員にもいろいろ、小山委員にもそういったご地元からのお話が来るんだろうと思いますけれども、これはもう時給とバランスの問題ですから、まあ何ともしようがないと。で、昨年までは3番茶をですね、鹿児島はほとんど取らなかったんですよ。ですからそれによって、まあ時給調整が図られて、価格が良くなってきたと、まあ在庫が減ったということが非常に高材料に見えたんだろうと思うんですが、まあ今年は、しかし在庫もある程度また出てきてて、在庫感がやっぱりあるというのを茶商の皆さん方は言っておられるようであります。
1:33:30
ぜひあの去年とは大きく違いますが、コスト高のところでございまして、また農家の方やあるいはJAの方々からも、今年度もですね、ぜひこの、費用、燃料、高等対策、ご継続をという声もありますので、ぜひご検討いただければと思います。それと実はですね、あのー、委員の皆様方にお願いがございまして、2017年、平成29年5月11日に、実はこの農林水産委員会で、あ、委員長もあの笑顔になっていただいてますが、あのお茶を提供させていただいたことがございました。それまであの、参議院の方ではコーヒー牛乳が、委員会の中で飲めたと。衆議院の方では水道水のみということで、この時あの、宮地拓馬議員とも、この話、一緒に、この提供させていただいたんですけども、やっとコロナも終わってまいりまして、水差しも復活してまいりましたので、ぜひ、あのー、ごめ、委員の、職員の皆様方には迷惑かけずに、私どもの差し入れという形でさせていただきたいと、前回と同様にと思っておりますので、ぜひ、ご了解、え、委員の先生方からもご理解賜りますよ。理事の先生方からもご理解賜りますよ。お願い申し上げて、ぜひ、理事会でご協議を賜れればと思っております。それと、あのー、今の質問の続きですけ れども、この初取引後の気温低下による茶葉の成長が悪いことが減収の要因と言われておりますけれども、収入保険の発動というものは、今考えて、発動はされるのでしょうか。
1:35:11
お答えいたします。収入保険は、全ての農産物を対象に、自然災害や価格低下による販売収入の減少を保障する制度となっております。このため、4月の低温による収入の減少によって、お茶の、茶のですね、販売収入が減少した場合は、その分については収入保険の対象になるというふうに考えていただければ、よろしくお願いします。
1:35:40
ぜひ、収入保険、今回も使われる方もいらっしゃるのではないかというふうにも思っております。こういったことも、今回ゴールデンウィーク地元回っておりまして、多く声を聞きました。また、制度のところで、例えばですね、これは私の個人的な思いですけれども、EUなどではですね、農業生産をしておらなくても、この適切にその土地を管理していればですね、環境を維持している、多面的機能を維持しているということで、環境支払いというものがあるということを、JCAの泉麻里研究員さんなんかも紹介しておりますが、特に産地で、お茶の場合、全国的でいうと品目としては黒地なんですけれども、鹿児島とか、非常に調子がいいところと、静岡のように非常に調子の悪いところとありまして、しかし、交差工期値や荒れ地が増えていって、多面的機能が特定の地域だけで失われていくということも、これもいかがなものかと思いますので、こういった環境支払いといったようなことも、ぜひ、今後検討していっていただきたいということを申し上げたいと思います。それと、すみません、もう一問だけですね。先ほど、ご答弁の中でも、有機の輸出についてのお話もございました。この日本の有機JAS法のことについてお尋ねしたいと思うんですが、日本の有機JAS法、農薬の不使用とか、不使用して3年以上の農地などで作られた農作物など、様々な条件がございますけれども、一方でJAS法には厳密に農薬が検出されないということは、条件として入っては実はおらない。なので、仮に農薬が検出されても、直ちに有機JAS商品ではないということにはならない、そういう仕組みとなっております。そして、この有機JASの商品は、EUや米国の同様の 有機農産物の認証制度との同等性があると伺っております。しかし、このJASを乗っ取って生産しているにもかかわらず、農薬が有機でなければ、この基準値以内なわけですけれども、ごくごくごく微量、検出されてしまうケースがあると。先月も、フランスに輸出したお茶から有機食品でなければ基準値以内であるとはいえ、農薬がごく微量検出され、空港で差し止めされて日本に回送するといった事案が発生をいたしました。有機農産物であっても、輸出を進めていくと、こういう問題が発生することが今後も可能性としてあると考えられます。日本国内の法令に乗っ取って、このやっていても農薬がごく微量、飛散してくるだけで検出されてしまうということもあると伺っておりますけれども、このようなJAS法の仕組みに乗っ取って、この生産しているにもかかわらず農薬が検出されてしまうようなケースについて、農水省としてどのように認識し、また今後の対策を立てていらっしゃるんでしょうか。
1:38:50
お答えいたします。まず有機JAS基準の適用の考え方についてでございますけれども、 日本では有機食品から残留農薬が検出された場合、有機JASの基準に基づきまして、補助における農薬等の飛散や流入、あるいは補完や加工の段階におけます観光品との混合、また機械、金具等を介した汚染、こういったものが生じないように管理されているかどうか、登録認証機関が認証事業者に対して調査を行いまして、その結果に応じまして認証事業者において再発防止策が講じられることになっております。また有機JASに委員御指摘のように残留農薬の基準値は設定されておりませんが、残留農薬の検出されました有機食品につきましては、有機JASの基準に基づく管理、これが確実に行われておらなければ有機としては遂げることができないという取扱いになっております。これらにつきましては、EUにおいても同様の対応がとられているものと承知しております。
1:39:46
またこういったことが起きてきて、輸出して外国の国内で流通してから回収ということになると、それだけでも経営にも大変大きな影響も出ますので、こういった課題もあるということもぜひご理解いただければと思います。それでは、海豪のことにすいません、質問させていただきたいと思いますが、まず大臣にお尋ねしたいと思います。農水省はICAなどによる共同組合原則第7原則、共同組合は組合員が承認する方針に沿って地域社会の持続可能な発展に努めるという原則がございます。漁協さんも漁村地域のライフラインの一部となっている、そういう業務も行っておりまして、ある地域では、因害利用の範囲内でA寿優を病院に納入している事例があります。こういった漁協さんも共同組合の一つとして、漁業者のためだけに存在しているだけではなく、地域や地域の持続的発展にも貢献する存在としてあると思いますけれども、このようなことについて農水省としてどのように認識をしておりますでしょうか。
1:40:54
お答えいたします。漁協はその組合員のために直接の奉仕をすることを目的としておりますが、漁業中心に漁村の生活が営まれてきた経緯もあり、各地域に根差した地域共同体的な性格を有する面もあると認識しております。漁協は漁業生産や水産物の加工・販売により地域経済に貢献するほか、燃油や物資の購買事業や供水事業などについて、一定の範囲内で組合員以外のものも利用可能となっており、地域の生活にも貢献する存在であると認識しております。
1:41:36
本改正案では、海業の取組を推進するため、漁協が漁工施設等活用事業を実施する場合には、労働力の2分の1以上を組合員とすると、因外利用制限を適用しないことが含まれております。これについては賛同いたしますけれども、漁協の現場の方から、燃油購買事業についても、民間産業線等への燃油供給などについて、因外利用制限をさらに緩和、あるいは不適用とし、海業についてより進展するように図るべきではないか、こういう声がありますけれども、これについてのお考えをお尋ねしたいと思います。
1:42:21
今回の法改正では、漁工施設等活用事業については、漁獲物の消費増大や交流人口の増大によって、組合員の所得向上につながるということが期待をされております。ただ、当該事業への因外利用制限が、かえって組合員の利益向上を阻害する恐れがあるということを踏まえ、その制限を撤廃をするということといたしております。他方で漁協が行う年輸等の購買事業については、因外利用制限を緩和、撤廃すると、例えば大口の因外利用が優先されるなど、組合員への事業や生活に必要な物資の供給に支障をきたす恐れがございます。このため、因外利用制限を引き続き維持することが適切であると考えております。岡山臣一方で、例えば漁協の組合員さんの中でも、漁船の年輸というのは、系統利用だけではなくてガソリンスタンドの方が、例えばタンクローリーで船まで入れてくれると。ある圏域なんかでは、漁連の年輸事業については、自分で行って、自分でセルフでやって、かつ年輸代が、当時は今は違うかもしれませんけれども、単価が高いというようなこともあって、長期利用もしておりますので、漁協さんの方でも、こういった、特に漁業船とか、あるいは今申し上げた、民間産業船等への年輸供給というものも、今後ぜひまた、お声もお聞き届けいただいて、ご検討いただければと思っております。それとこれに関連して、かなり古い話ですけれど も、新潟県の当初部で、かつて農協さんが漁協さんに事業所をとするという形で、事実上の漁協さんと農協さんの合併がなされた事例がございました。漁村の地域では、農協さんの組合員さんと漁協さんの組合員さんが重なっているという地域も多々あります。こういった複数の経営体によって、市場競争ができない、そういう環境の地域、これは例えばスーパーとか、あるいは漁協さんの購買施設とか、農協さんの購買施設とか、いくつも複数あって競争すればいいと。いや、そうじゃないと、もう町に一つしかATMにしたって、物品販売のお店にしたって、一つしかないと、それをどうやって維持していくかと。こういう地域も多々あるわけなんですけれども、こういうような地域については、例えば農協さん、漁協さん、こういった共同組合が合併をして、生命産業共同組合、あるいは先ほどもご答弁の中にあった地域共同組合として、この中山間地域や漁村地域を維持するインフラとして機能を果たすべきというような道筋もあるんじゃないだろうかという議論もかつてございました。実際には今、それぞれの系統で合併をしていく、あるいはそれぞれの事業で、特に漁協さんは信用事業分離をしておりますけれども、そういった議論もかつてはあったんですけれども、このような系統をまたぐ共同組合の合併について、政府大臣はどのようにご認識されていらっしゃいますでしょうか。
1:45:55
共同組合は相互扶助を目的とする特定人の結合体という性格の組織でありまして、漁協とそれ以外の共同組合では、その利害が一致しない場合、少数派の業種に係る組合員の意見が反映されにくくなる組織となることなども想定されますことから、系統をまたぐ共同組合の合併は、組合員から見て必ずしも適切ではないと考えております。しかしながら、個別の事業単位で見ますと、漁協と他の共同組合等とで、共同で取り組むことで利益向上につながる場合もあると考えられますことから、地域としての必要性、ニーズに応じて連携して事業を展開することにより、漁村地域のインフラとしての機能を果たしていくことは重要であると認識しております。
1:46:47
ぜひ、かつては産業組合と戦前ではありまして、定管によって事業内容を決めていたと。信用金庫さんも同じような産業組合の法律にのっとって事業をやっていたものですから、こういった地域、今ご答弁いただいた地域共同組合的な要素も現場の実態としてはあるということも、今後ぜひご議論を深めていただきたいと思います。それと、海業の担い手として漁協さんや漁業者、あるいはいろいろな観光レジャー企業とも考えられますけれども、本来はこれは先ほど西野議員からの質問にもありましたが、本来は浜ごとあるいは漁村漁港ごとにこういった海業の取組の単位が、形態があるというのが望ましいと。なるべく地元にお金が落ちていく、回っていく。一方で漁協さんということについて言えば、県一漁協も誕生しておりまして、合併によって一つの漁協や漁村で一つの漁協というようなことではない地域や県域もございまして、中にはですね、組合員さんや漁村と漁協経営の間で若干の距離感があるんじゃないかという声も聞かれないわけではないようにも思っております。漁村地域ごとにまとまる経営単位として、あるいは都市からそれぞれの個人の時間的な余裕に合わせて関わりたいと。そういった人たちを受け入れる、受け皿としての経営体として、昨年10月から法施行になりました労働者共同組合、これを海業の中でも活用するということも考えられると思いますけれども、もちろんNPOとか他にもありますけれども、農水省さんの認識をお尋ねしたいと思います。
1:48:32
海業の推進に当たっては、地域が一体となって、多様な主体が連携し、事業になっていただくことが効果的であると考えております。議員ご指摘の労働者共同組合は、令和2年度に成立した労働者共同組合法に基づいて設立される法人であり、さまざまな分野での活用が期待をされております。比較的新しい制度ですので、今年4月末現在で全国で38の法人ということですけれども、これがさらに拡大していく地域の担いととして育っていくというふうに期待をされているところであります。従って海業を進めていく上でも、労働者共同組合が担い手の一つになり得ると考えております。
1:49:20
最後に短くお尋ねしたいと思いますが、先ほど高野長官の方からも、共同組合間の連携を進 めていくというお話もございました。漁協さんは魚を売りたいけれども、なかなか直販施設を持てない。農協さんは魚を売るということがなかなか内陸部ですとできない。ですけれども、そこがお互い連携することで、農協さんAコープで例えばお魚を売ると売り上げが伸びた。漁協さんも自分のところで自前の直販施設をつくることまでしなくてもお魚が売れた。こういったような共同組合間連携というものも進んでおりますけれども、これをさらに後押しするような政策も必要かと思っておりますが、これについてどのように政府として認識されていらっしゃいますでしょうか。
1:50:09
お答え申し上げます。漁協と農協や森林組合の連携につきましては、農林水産物の直売所の運営に係る農協との連携ですとか、植林活動による漁場環境の改善等に係る森林組合との連携などを実施している漁協があると承知してございます。これら団体間の連携につきましては、直売所の集客力の向上、漁場環境の改善、地域住民との交 流の活発化などの様々な効果があると考えてございます。水産庁におきましては、漁業者の所得向上のための取組の一環として、浜プランの策定や、海業振興のビジョン作りの機会において、漁協と地域の団体との間の連携による地域活性化に向けた幅広い取組を取り組んでいけるように促進してまいりたいと考えてございます。
1:51:07
それでは時間が来ましたので、これで質問を終わらさせていただきたいと思います。
1:51:29
立憲民主党の神谷博史でございます。本日は久しぶりにこの農村委員会の場に立たせていただきました。仲間の皆様にもご配慮を本当に感謝を申し上げたいと思いますし、また大臣におかれましては、これから質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いをしたいと思います。早速この法案について質問をさせていただきたいと思います。私自身もこの浜の活性化というのは非常に重要だと思っております。何よりも漁村、里海、これを大事にしていく、そのためにはしっかり振興していかなきゃいけない。このことには大いに賛同するわけでございます。今回またこの法改正によって海業を振興していこうということは十分に理解をするところでございます。その上で海業を振興していく上においては、当然において地域の皆さん方が一番豊かになっていければいけないというふうに思うわけでございますが、今回これを実行に移していくためには、当然外部からもノウハウであるとか、あるいは投資であるとか呼び込まなきゃいけない。ただそれが結果として外部が儲かるけれども、地域が儲からないというようなことになったら、これは本末転倒になってしまうと思うわけでございます。とするならばあらかじめこういった地域の利益を最大化するために、あるいは何よりもそれが優先するんだというようなことをあらかじめしていくというような、そういった計画になるような工夫をしていかなければいけないと思うわけでございます が、この点についてまずはお考えを伺いたいと思います。いかがでございましょうか。
1:53:06
お答え申し上げます。海業の取組は、水産物の消費の拡大、漁港の水揚げ額の増大、水産物の交付価値化等を通じ、漁業者の所得向上につながるなど、地域の漁業関係者にメリットがあるものと考えております。今回の漁港漁場整備法の改正における漁港施設等活用事業は、当該漁港に係る水産業の発展及び水産物の安定供給に寄与する事業と定義されており、国が漁港施設等活用基本方針を定める中で、真に漁業地域の発展に寄与していくことをしっかりと書き込む考えであります。漁港施設等活用事業は、地方公共団体である漁港管理者が基本方針に即しまして、漁業者や漁協等の漁港関係者からの意見聴取の上、活用推進計画において事業の基本的な内容を定めることとしております。次に、漁港施設等活用事業を実施しようとする者は、実施計画を作成し、具体の事業内容を定めることとしており、当該実施計画が活用推進計画に適合していること等を条件に 漁港管理者が認定することで、地域の意向に沿った事業を実施する仕組みとしております。また、海業の取組に当たっては、地域の所得の向上につなげていくことが重要でありますので、こうした効果の確認を図りつつ、地域の水産業の発展及び利益の向上につながるものとして進めていく考えでございます。
1:54:44
ぜひ地域が利益が最大化していかなければいけない。そうでないと本末転倒になってしまうということ。その上で、今回基本方針、大臣の方でお定めになると思います。そういったことにぜひ留意をしていただいて、ここが非常に肝になってまいりますので、ぜひ御留意をいただいてやっていただきたいと思いますけれども。ただ、反対に申しますと、うまく外部からの投資を活用した上で地域振興をしっかりやっていただければよいんですけれども、あるいは、そういうものを外部から利用しなくても、漁業者の方や、あるいは漁協や、管理者の方が自発的に事業を実施できるようにしていく、こういったことも、あるいは重要なのかもしれません。そういった意味において、国が、例えば、ノウハウの提供であるとか、あるいは資金の融通であるとか、こういったこともできないかというふうに思うわけでございます。今回、この法律の改正によりまして、従来認められなかった様々な施設が漁港の施設として認められることになってまいります。そうなると、今後、漁港施設に対する支援というのの幅が広がっていくんじゃないかと思うわけでございますが、これが本当にそういうふうに対象として広がっていくのか。できれば、先ほど申し上げたように、国としてどんどんできる範囲を広げていった方が、いいんじゃないかなと思うわけでございますが、この辺の確認をぜひお願いをしたいと思います。
1:56:10
海業の推進に当たりましては、海業に取り組む際に活用可能となる支援策を幅広く示していくことが重要であることから、地域振興などに取り組む関係省庁の協力のもと、海業支援パッケージに位置付けられた施策の活用を図るとともに、海業に関する様々な相談を一元的に受け付ける窓口を水産庁に設置したところでございます。