1:10
ただいまから内閣委員会を開会いたします。委員の異動についてご報告いたします。昨日、有村晴子君が委員を辞任され、その補欠として佐藤信彦君が選任されました。政府参考人の出席要求に関する件についてお分かりいたします。内閣の重要政策及び警察等に関する調査のため、本日の委員会の出席要求についてお話しいたします。本日の委員会に理事会協議のとおり、内閣官房新しい資本主義実現本部事務局次長松浦克美君ほか18名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。御異議ないと認め、採用決定いたします。内閣の重要政策及び警察等に関する調査を議題とし、質疑を行います。質疑のある方は、順次御発言願います。
2:08
おはようございます。立憲民主社民の塩村でございます。質問の機会をありがとうございます。資料1をご覧ください。今、お配りいただいているんですけれども、こちらの以前予算委員会で取り上げた内容になります。自殺をされた17歳の女子高校生に対しまして、葬儀場の職員がですね、遺体アンチ状で、ご遺体に対して性犯罪を行っていたという事案についてお伺いをしたいというふうに思っています。現在なぜか日本はですね、遺体に対する性暴力には刑罰が課されておらず、この件は葬儀場の職員が葬儀会社の施設へ建造物侵入罪で立憲をされたという、誰の理解も得られない結末となりました 。さらに建造物侵入罪ですから、被害者は17歳の自殺をした女子高生でも、そして母親、シングルマザーだったんですけれども、母親でもなく葬儀会社の管理者が被害者となったということなんですね。これやっぱりおかしいという声がかなり上がりまして、報道にもたくさん取り上げられました。これお亡くなりになったご本人も、そしてお母様もさすかし、無念だったというふうに思います。私から予算委員会にてですね、刑罰の検討すべきだということで、要望をさせていただいておりました。大臣からのご答弁はですね、十分な検討が必要であると考えておりますので、検討するということでありますということをお呼びいただきました。その後の検討状況をお伺いいたします。
3:36
この死者に対する性暴力が死者を冒涜するものであって、ご遺族や国民一般の感情を害するものであるという点においては、委員の問題意識は私としても本当によく理解できるところでございます。その上で、先日大臣が答弁したとおり、お尋ねの死者に対する性的行為を刑罰の対象とすることにつきましては、まずその保護法益を具体的にどのようなものと捉えるか、そしてその保護法益を前提に処罰すべき行為を的確に補足し得る規定を定めることができるのか。また、死体損壊等の罪は死者に対する社会風俗としての終局的勘定が保護法益とされているところでございますが、そうした死者を脚台とする既存の罪との関係をどのように捉えるかといった検討をしているところでございますが、さらに十分な検討が必要であると考えております。
4:40
ありがとうございます。前回の予算委員会から前に進んでいるというふうに認識をさせていただきました。ありがとうございます。この件はお母様とも知人を介してお話をさせていただいております。やっぱりおかしいということでございますので、十分な検討をしていただきながら前に進めていただきたいと。私がちょっと調べただけでも、イギリスとかアメリカには、かご痛に対するこうした刑罰法規があるんですね。参考にしていただきながら前に進めていただきたいと要望をしておきたいというふうに思います。ありがとうございます。副大臣、ここまでで結構で ございます。委員長、お願いします。片山法務副大臣におかれては、ご退席いただいて結構です。
5:20
続きまして、梅毒が激増している問題について触れさせていただきたいというふうに思っております。梅毒がものすごく増えておりまして、2006年には100人程度だった感染者が、昨年は1万人を超えたということになっております。資料2をご覧ください。現在の感染状況と、梅毒とはどういう病気かお伺いしたいと思います。端的に教えてください。
5:51
お答えいたします。梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌により引き起こされる、主に性的な接触により感染する感染症でございまして、感染症法上の5類感染症に位置付けられておりまして、診断した医師は最寄りの保健所に届出が義務付けられております。梅毒に関しますと、様々な症状を呈しうることが知られております。口の中や咳とにしこりや快養ができたり、皮脂が生じたりすることがございます。また、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあるほか、妊婦が離婚すると、流産、死産となったり、子が梅毒にかかった状態で生まれる先天梅毒となったりいたします。これは早期の適切な抗菌薬治療で、感染が可能な疾患でございまして、妊娠した新婦への適切な抗菌薬治療によって、墓地として感染のリスクも下げることができます。発生状況でございますけれども、ご指摘のとおり、2000年は約760件だったところでございますけれども、発生報告数ですね、近年は2014年の約1700件から2018年に約7000件になるまで年々増加しておりまして、直近の2022年の報告者数は1万2966例となってございます。
7:08
ありがとうございます。かなり増えているということなんです。1万人を超えているということなんですね。資料2の下の部分を見ていただきたいんですけれども、国立感染研の担当の 方と話を昨年したんですけれども、現在の調査方法では感染経路の補足が難しくてですね、対策が容易ではないというふうに分かりました。また、第404回東京三婦人科学会の例会の発表資料なんですけれども、この下の部分なんですが、これを見ていただきたいんですね。この三婦人科での梅毒の診断に至ったきっかけなんですが、6割の方がですね、偶発的だったということなんですね。つまり、たまたま他の疾患とか、献身などで来て血液検査をしてみたらですね、たまたま発見されたということで、うち7割の方が無症候だったということなんですね。4割近い方は特定のパートナーしかいないと、感染がわかった方ということを考えるとですね、報告されている以上に感染が拡大しているのではないかというふうに考えられますけれども、厚労省の見解をお伺いいたします。
8:18
梅毒には症状がなく、中枢神経・心順がない、潜伏梅毒と呼ばれる状態がございます。したがって、このため献血や 献身を契機にして、偶発的に梅毒が発見されることが多いということが知られております。国立感染症研究所の先ほどの発生届出に基づいた2023年の第一四半期の報告においても、潜伏梅毒の状態に相当する無症候性病原体保有者は、2,700例中の623例、約23%は潜伏梅毒の状態ということで報告がされております。従いまして、そういう意味では補足が難しいところがあるということでございます。年代や性別ですけれども、女性は20代が感染者全体の58%を占めておりまして、多いということでございますが、男性は20歳から54歳までの幅広い層を中心に報告されているということでございます。それから同じ報告でございますけれども、直近6ヶ月以内の性風俗産業の従事歴及び利用歴も公表いたしておりまして、それを見ますと、直近6ヶ月以内の従事歴有りは、女性40%、男性2%と女性で多く、それから利用歴の方を見ますと、利用歴有りは男性40%、女性1%で男性で多くなっているということがわかっております。
10:04
ありがとうございます。つまりですね、まだまだ自分で梅毒にかかっているという方、自覚をしていない方が非常に多いということがわかるというふうに思うんですね。後から聞く内容でもあるんですけれども、女性は性風俗に従事している方が数が多い。そうは言っても4分の1以下でございますから、そうではない方も多いということになっておりまして、この補足というのは非常に難しいというふうに思っています。公立感染研の調査では、女性であれば性風俗に従事をしているか、男性であれば利用したことがあるかという聞き方をしておりますので、性風俗を利用したことがある、従事したことがあるに含まれる方は、そこでイエスと答えることになると思うんですけれども、ちゃんとイエスと答えているかというところもわからないという上に、最近は性風俗ではなくて、パパカツとかいろんな問題がやっぱりありますので、そうした問題をしっかりと補足していくということが重要なのではないか、それは感染を食い止めていくことになるのではないかとも思いますので、そのあたりもしっかりやっていただきたいと思っているんですね。資料2の上の部分、先ほど審議官からの指摘があったんですが、東京とか大阪など、圧倒的に都市部に集中しているんですね。東京、大阪と都市部の自治体と連携をして、ネットとかターゲット層に届く場所でキャンペーンを張るなど、これ以上拡大しない効果的な対策が必要であると、昨年から厚労省にも私お伝えをしてきたところでございます。これを受けてどのように対応したのかお伺いをいたします。
11:49
お答えいたします。委員御指摘のように、現在のバイト局の流行については、地域による差がございますし、また都市部に多いなどの特徴がございます。このため、保健所において、地域の実情に合わせた取組というのが重要と認識しております。先生の御指 摘もありまして、バイト局の感染拡大防止のためには、さまざまな施策を行っていることでございまして、まずは、検査を受けやすい環境の整備が重要であるということから、自治体において、医療機関も含めた、無料特命検査のガイド委託を可能としておりまして、特に感染者が多い都市部などにおいては、こうした方法を活用して、必要な方が検査を受けることができる環境整備を進めることが重要と考えております。国としても、自治体の相談や検査の取組への補助等の支援を行っているところでございます。また、啓発活動ということで、厚生労働といたしましては、リーフレット配布やホームページ等による普及啓発を行っております。来月のHIV検査普及期間においても、梅毒に関して、街頭での呼びかけや、感染リスクの高い生産業従事者等への啓発活動など、積極的な広報に努めてもらうように、都道府県に依頼をしたところでございます。このような地域の実情に応じた普及啓発や、検査の推奨、相談指導の充実といった対策を、さらに進めてまいりたいと考えております。
13:30
ありがとうございます。様々に進めていただいているんだなということが分かりました。次なんですけれども、資料2の上の部分の方の、下側の方の棒グラフですね。こちらをご覧ください。特に20代の女性の感染が顕著、赤いグラフが女性の感染者なんですけれども、コロナ禍で梅毒が増加したという指摘もございます。この梅毒の増加を、どのように分析をしているのかなと思っております。先ほどもお伝えしたんですけれども、増加の一因として不特定の人と関係を持つ、SNSでのパパカッツも個人売取のことなんですけれども、ネットを介した問題も報道等で指摘がされているところでございます。国立感染研の行っている動向調査で、常期のような、今お伝えしたような、多数との性接触を持つ可能性の高い人の把握ができているのか、時間の関係もありますので、ここ端的にお答えいただけないでしょうか。
14:30
お答えいたします。医師の先ほどの発生届での解析によりますと、政府属性封属産業の従事歴とか利用歴の記載欄がございますので、それについてはありますけれども、そこは不明とか空欄の回答はございます。この記載欄については、そういう意味で産業との関連であることから、そういう認知がされていないネットを介した不特定の性接触があった場合については、不明とされたり、空欄となっている可能性はございます。
15:03
そのとおりなんですね。なかなか掴みにくいような、今調査になってしまっていると、いろんな感染の機会が多様化しているということになっていると思いますので、想定していなかったような状況になっていると思われるんですね。なので、そうしたことをしっかりと把握をしていくことが、やっぱり重要なのだろうと思っています。東京都なんですけれども、無料検査を歌舞伎町などの繁華街でスタートさせました。何回かやられたようなんですけれども、こうした特命検査を活用して、調査項目を工夫して、感染の分析ですね、経路、これを把握を行うことが重要だと思うんですけれども、厚労省の対応状況をお伺いをいたします。
15:42
お答えいたします。やはり感染抑制のためには、感染者早期診断、それから的確に治療に結びつくことが必要でございまして、そのためには調査等により、感染経路や感染リスクのある環境などを把握分析していくことが重要であると考えております。このような中、さらに実態把握や今般の流行拡大の要因等を分析するために、令和5年度から、バイドクの実態把握等に特化した研究案を立ち上げておりまして、その研究の中で、ご指摘の特命検査の機会の活用も含めて、実態把握の方法を検討し、必要な実態把握を行ってまいりたいと考えております。
16:21
ありがとうございます。昨年から何度もやりとりさせていただく中で、しっかりと問題意識伝えたところ、きちんと受け止めて前に進めていただいているということは感謝しております。ですので、しっかりと結果に結びつけていただきたいなと思っています。本当にありがとうございます。続いてなんですけれども、先ほどの資料の2の下の部分ですね。これ、資料を提供してくださったのは、関東中央病理産婦人科の稲葉香子先生医師からなんですね。その稲葉医師よりご要望をいただいております。まずですね、結果がすぐ分かる検査を増やすということが重要ですという、こういうご要望をまずいただいております。そして飲み薬なんですけれども、これ1ヶ月の内服薬、サワシリンですね。1ヶ月の内服薬なんですが、1ヶ月かかるということで、自己中断した患者さんも実際にいるということなんですね。特に若い方、そうした傾向があるのかもしれませんけれども、海外では70年使用されて、バイドクン第一選択、標準治療となっているのが、ペニシリンの菌虫製剤。これ日本でも昨年から使用ができるようになったということなんです。これ1回の注射で治療が完結するということで、菌虫製剤を推奨する意義は十分にあるというご意見をいただいております。無料検査の重要性、そして菌虫製剤を推奨して、感染拡大を抑止していただきたいということなんですけれども、いかがでしょうか。
17:49
すいません、菌虫製剤のこと、お答えいたします。よろしくございます。まず無料特命検査については、これ重要と考えておりますので、実施率向上については、特命取組を進めてまいりたいと考えております。それから、ペニシリンペンザチン菌虫注射剤でございますけれども、これも早期バイドク治療では、外来での単開菌虫で治療が完結いたしますので、内復薬に比べて内復アスレア治療中断による治療失敗が低いという利点がございますので、一定の医療機関で活用されております。これにつきましても、先ほど申し上げました、令和5年度から立ち上がった研究案と連携いたしまして、医療機関に対して、バイドクの適切な治療手順を分かりやすく解説した察視の配布等を行うなどにより、周知を図ってまいりたいと考えております。
18:50
ありがとうございます。いろいろと前に進めてくださっていることに対して、本当に感謝を申し上げたいと思います。これでですね、令和5年度からいろいろ始めてくださったということで、このあたりでですね、感染の拡大が止まっていくといいなというふうに思っているんですけれども、なんせ、どんどん増えていくものですから、追いつかないという可能性もあります。しっかりと対応していただきますように、改めて申し上げて、バイドクについての質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。続きまして、資料3、ご覧ください。特定妊婦についてお伺いをしたいと思います。特定妊婦とはですね、予期しない妊娠や貧困などの問題を抱える妊婦さんのことです。国の調査では、この10年でなんと8倍も増加をしているということなんですね。生まれて間もない乳児が行き去れる事 件が各地で相次いでおりまして、神奈川県では昨年だけでも4名の母親が逮捕されているということになっています。予期せぬ妊娠で孤立をして、誰にも助けを求めることができず、生まれた子どもを死にいたらしめるということが起こっているということなんです。この資料のケースなんですけれども、パパカツ個人賠償で妊娠してしまいまして、乳児を行きして執行意をつき有罪判決が出た20歳の女性のケースになります。パパカツの理由は、はまっていたアイドルにお金をすぎ込みたかったということなんですね。一種の経済困難と言えるんですけれども、こうしたケースは増加しているので、こうしたアイドルにはまったという、こうしたものについての対応はまた別の対応が必要なんだろうと思っています。これはまた別の機会にと思っています。少し話が逸れてしまったんですけれども、19年度で虐待死をした子ども78人のうち、実母が加害者だったのは5割を超えて41人にも上っています。特定妊婦の支援は、生後すぐに域をされる乳児や、虐待死をする子どもを減らすということにつながっていくと思います。そこで本日は2点確認と要望したいと思っています。まず1点目、国は特定妊婦が激増していることを重く見て、19年からさまざまな支援に予算をつけたということに感謝をしております。運営費の半額を補助するなど、さまざまに行っていただいていると思います。しかしながら特定妊婦が頼ることができる入所の施設は、昨年の段階では厚労省に確認したところ、全国で18カ所しかないんですね。DV会社や生活困窮者の親子を受け入れる施設の215カ所と比較すると、格段に少ないというのが実態です。入所施設は必要ないという妊婦もいるかもしれませんけれども、特定妊婦は特に、そもそも精神的にズダボロになっているわけなんです。恐怖とか悩みと常に戦っている状況です。だからこそ、有望というふうに思っている妊婦さんが24時間安心できる入所施設というのは必要だというふうに私は思います。全国に200カ所以上ある母子生活支援施設に特定妊婦に対応 できる人材を配置するなどして、受入れ体制を強化するということは、一つの解決策になると思うんですけれども、小倉大臣に見解をお伺いしたいと思います。
22:03
特定妊婦の受入れにつきましては、これまで3前3後母子支援事業を通じて、看護師コーディネーターの人員配置や、受入れ後の生活費の支援等を行うとともに、特定妊婦等や出産後の母と子に対する相談支援や自立支援等必要な支援を行ってきたところであります。3前3後母子支援事業を拡大するためには、妊産婦の孤立化を防ぎ、虐待の重篤事案の防止を図る観点から、特定妊婦への支援への更なる啓発、そして事業を実施する母子生活支援施設や乳児院等に特定妊婦への支援を行うための十分な余力がないといった課題に取り組んでいく必要があるものと認識をしております。このため、昨年の通常国会で成立をしました改正児童福祉法におきましては、特定妊婦への支援のための事業を法律で位置づけた上で、母子生活支援施設や乳児院など既存の施設を活用するとともに、アパート等の賃貸住宅への入居等によって、特定妊娼婦等の支援等を行う事業を新たに創設し、地域の実情に応じて事業を取り組みやすくしているところであります。塩村議員御指摘の母子生活支援施設の担い手に、新たに特定妊婦の支援にも取り組んでいただけるようにすることは、一つの方向性ではないかと受け止めております。今後も母子生活支援施設の担い手の方々の声をしっかり伺いながら、特定妊婦への支援の受け皿が広がるように取り組んでいきたいと思っております。
23:32
ありがとうございます。ぜひ応援をしていただきたいと思います。ありがとうございます。2点目なんですけれども、子どもの虐待についてなんですね。先ほど来よりちょっと登場しております、産婦人会員の稲葉かな子先生もツイートされていたんですけれども、虐待を疑う処刑の一つにですね、外傷の数、傷ですよね、怪我の回数が多いんだけれども、異なる病院を受診しているというのがあるそうなんですね。現状では重複受診、検査、処方がリアルタイムではチェックできないという課題があるというふうに伺っております。マイナ保健所の活用がセーフティーネットにもつながってほしいというふうにツイートされているんですけれども、マイナ保健所の賛否あると思うんですが、それはまずここ置いておきましてですね、デジタル化を生かし子どもの命を守る仕組みの構築は重要と考えます。答弁を求めます。
24:27
ご質問ありがとうございます。委員ご指摘のとおり、医療機関において虐待が疑われる事案を把握した場合には、子どもの安全確保をはじめとする適切な対応につなげることが非常に重要であると考えております。このたべ、児童虐待防止法におきましては、虐待を受けた子どもを発見した場合には、その疑いがある場合も含め、児童相談所等への通告義務が課せられております。また病院についてでございますけれども、児童虐待を発見しやすい立場であることを自覚し、児童虐待の早期発見に努めなければならないとされております。児童虐待の早期発見、早期対応を重要視する子ども家庭庁といたしましては、委員ご指摘のように、医療機関において不審な点が認められる場合には、他の医療機関への紹介等を経ることなく、児童相談所等へ通告していただきたいと考えており、これまで児童相談所や医療機関に対して通告に関する周知を行ってきたところであります。その上で、ご指摘のマイナンバーカードのオンライン資格確認のインフラを活用した医療情報の閲覧には、保護者の同意が必要となるものと承知しております。児童虐待が疑われる事案において活用することは、限界があることにも留意が必要であると考えております。子ども家庭庁といたしましては、先ほど申し上げました児童相談所と医療機関等との連携の充実を図り、児童虐待が疑われる事案も含め、非虐待時の適切な認知と支援に向けて取り組んでまいります。
25:56
ありがとうございます。確かに親御さんの許可がなければできないということで、限界があるんだろうというふうに思います。ご答弁ありがとうございました。続きまして資料4をご覧ください。デートレイプドラッグに関連をしてお伺いしたいと思っております。警察庁によりますと、睡眠薬を悪用した性犯罪の摘発は、昨年全国で60件に上りまして、10年前から約3倍に増えているということでございます。SNSやマッチングアプリの普及などで、未知なる男女が飲食を共にする機会が増えたことが一因と捜査幹部は見ていると報道されています。この度、警 視庁はこうしたデートレイプドラッグの被害、これは睡眠薬を女性の食事や飲み物に入れて意識を網羅とさせて、そしてレイプを行うというものなんですけれども、これを数分で検査できるキットを開発したということです。これは素晴らしいと思いますし、期待をしたいというふうに思います。一方で、ネットでは睡眠薬の売買がされていたりするんですね。簡単に睡眠薬が必要以上に処方されているという問題も医師から指摘されています。こうした必要以上の睡眠薬の処方もマイナ保険証の活用で対応できるようにすべきではないかというふうに医師からご意見をいただいていますけれども、こちらについてご見解はいかがでしょうか。
27:20
マイナンバーカードの健康保険証利用によりまして、各種の薬剤情報の閲覧が可能となります。睡眠薬の過剰な処方調剤の防止に寄与するものというふうに考えております。ただ、これはそもそも犯罪を未然に防止することを期待したものでは、期待したものではございませんで、先ほどの児童虐待での答 弁でもありましたとおり、例えば、患者の同意を前提とした仕組みであるということを踏まえますと、その悪意を持った者への未然の防止対策としては限界があるのではないかというふうに認識をしております。一方で、この処方薬を個人が転売する行為というのは、これは薬器法の違反になります。厚労省としては、ネット上の違法な売買の監視を含めまして、薬品の不適切な流通が発生しないように監視指導にこれまでも努めてまいりましたが、引き続き、関係省庁とも連携しながら、この睡眠薬の不適切な使用の防止に努めてまいりたいというふうに思っております。
28:14
はい、ありがとうございます。適切に前に進めていただきたいというふうに思っております。マイナ保健所ですけれども、医師の皆さんが期待しているようには、なかなか使えないのではないかというふうにご答弁から感じてしまうところでございます。続きまして、子ども子育てについてお伺いをしたいというふうに思っております。多体児の妊婦健診についてお伺いをしたいと思います。不妊治療の影響もやはりあるのではないかというふうに思いますけれども、双子ちゃん三子ちゃんなどの多体児がとても多くなっています。妊婦健診は14回分が行為負担となっておりますけれども、多体児ではチケットが足りず困っているという声が私のもとにも数件寄せられているんですね。ちょっといろいろ調べてみたんですけれども、その差額を補う補助事業というものを国は行っているんですが、全自治体のうち15%程度しか参加をしておらず、多くの多体の妊婦家庭に自己負担が生じているような状態になってしまっています。子ども子育て政策の強化(試案)でもですね、多体妊婦健診での自己負担の解消は掲載されていなかったんですね。制度のかつてない大幅な拡充を要望しているわけですから、多体妊婦にですね、妊婦健診で自己負担が出ないよう、こうしたことを検討に加えてですね、実現をしていくべきだと考えますが、小倉大臣の考えをお伺いいたします。
29:40
多体児を妊娠した妊婦は、単体 妊婦の場合よりも、頻回の妊婦健診審査の受診が必要となる場合があるため、多体妊娠の妊婦健診審査支援事業におきまして、通常14回程度の妊婦健診に追加で受診する費用の補助を委員御指摘のとおり行ってございます。具体的に通常の14回を超えた5回分の検診費用につきましては、別途国庫補助を実施していることといたしております。本事業を解消いたしました、令和3年度におけます実施市町村数は、委員御指摘のとおり245で、全体の約15%でございましたけれども、令和4年度にはですね、約2倍の479市町村、割合にいたしまして約28%が実施をしておりまして、各市町村における取組が確実に進んでいるところでもございます。多体妊産婦への支援というのは、私どもとしても重要と認識しておりますので、引き続きですね、全国説明会の機会などを通じまして、各自治体に対して事業実施に向けた働きかけを行い、多体妊婦の経済的負担の軽減を図ってまいりたいと思っております。
30:55
はい、少し増えたということ、それでも28%ということですよね。全国の自治体さん、使ってください よって、都度呼びかけるのではなくてですね、ここはしっかりとですね、制度を変えた方がいいと思います。自治体がやってくれなければ、やっぱり予算を食うわけですから、やってくれなければですね、私が住んでいるこの地域は、多体、双子ちゃんになったけれども、自己負担が発生してしまっていると、自分で選べないわけですね、申請できるわけでもないですから、これしっかりと一日でやるということが重要で、異次元というふうに言っているわけですから、これ異次元でも何でもないですよね。この程度ぐらいはしっかりやっていただかないと困ってしまいますから、ここはしっかりと小倉大臣、やっていただきたいというふうに強く要望させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。続きまして資料5をご覧ください。ギフテッド、特異な才能がある子どもについてお伺いいたします。先日、地方に行ったときにですね、あるご夫婦から切実なお願いを受けました。自分の子どもはギフテッドで、特定分野の発達が素晴らしいにもかかわらず、その才能を伸ばす教育制度に日本はなっていないとのことで、日本の教育は保守的で、発達障害としてギフテッド扱い、娘を異端と判断し、いじめに遭うような状況になってしまったという悲痛な声でした。政府はギフテッドという言葉を使わず、特異な才能がある子どもという言葉を使うとのことで、本年度の予算にですね、8000万円の予算をつけたということです。そうした点では確実に前進をしているわけなんですけれども、まだまだ高校育はですね、ギフテッドを認識せず、個人の個性を異端と捉えて、弾いてしまう教育を行っているということで、お父様、お母様が大変に嘆かれていました。ギフテッドの子どもたちを地方で支援してくれる公的な機関は皆無に等しく、医療関係者はある程度認識はしていても、教育関係者さっぱりな状況とのことで、個性を伸ばす教育支援や保護者支援を地方でもぜひ行っていただきたいとのことです。小倉大臣よりギフテッドを持つご家族に、日本のどの地域でも安心をして子育てができるという国にするという意気込みを伝えてですね、安心をしていただきたいというふうに思っているんですけれども、いかがでしょうか。
33:14
特異な才能のある児童生徒に対する指導支援のあり方につきましては、文科省において有識者会議を設置をし、昨年の9月に審議のまとめが取りまとめられたと承知をしております。この有識者会議で実施したアンケートによりすれば、発言をすると授業の雰囲気を壊してしまうため、わからないふりをしたが、それでも苦痛だった。同級生との話が噛み合わず、友達に変わっている子扱いされる、授業がつまらなく登校しびることがあった、などの声が児童生徒本人や保護者から報告されており、特異な才能のある児童生徒は学習や学校生活に困難を抱えている場合があることが明らかになったところであります。こうした実態や有識者会議の審議のまとめを踏まえまして、児童生徒の抱える才能ゆえの困難に着目をし、その解消を図ることで個性や才能を伸ばしていくことができますよう、文部科学省において、今年度からご指摘のように、特異な才能のある児童生徒に対する指導の支援に取り組むものと承知をいたしております。特異な才能のある児童生徒に対する指導支援につきましては、文科省の所管にはなりますものの、子ども家庭長といたしましても、全ての子どもを誰一人取り残さず支援を行うことができますよう、文科省と連携をしながら支援を行ってまいりたいと考えております。
34:31
ぜひお願いいたします。これまで前に進まなかったわけですよね。ようやく予算が8000万円についたということで、一歩前進でございます。子ども家庭長もできました。だからこそしっかりとギフテットの支援を行っていただきたいと思いますので、小倉大臣に強くお願いを申し上げます。子ども関連の質疑はここまでになりますので、自民政務官、そして伊佐副大臣、ご対応いただいて結構でございます。ありがとうございました。委員長、お願いいたします。伊佐副大臣と自民政務官におかれましては、ご対応いただいて結構です。
35:10
ありがとうございます。資料の6をご覧ください。続きましてはマンションと住人の高齢化についてお伺いをしたいというふうに思っております。日本の高齢化に合わせてマンションの高齢化の問題がございます。昨年の内閣委員会でも取り上げました修繕費不足に陥っているマンションが多数ありまして、私が3年前に自分が住んでいるお部屋を中古のマンションで購入したんですけれども、地区15年でございましたが、その年に管理費と修繕費がかなり値上げになるという通知が来て驚いてですね、そしてその翌年には間もなくやってくる大規模修繕の修繕費が全然足りないということで、1個あたり100万円近い借りをすることになりました。これ都内でございます。これ特殊事情ではなくてですね、今多くのマンションで発生をしている問題ということでございます。前回の質問時にも指摘をさせていただいたんですけれども、多くのマンションが均等積立という方式になっておらず、段階増額方式をとっています。段階とはですね、地区麻の場合は修繕費の積立が低く抑えられているんですけれども、蓄人数が行くごとに積立修繕費がどんどんと上がっていく、これ問題がある方法で、中古マンションを購入して、そこで年を重ねた高齢者は増額が続く修繕費の積立金や管理費の負担に耐えられなくなっていくということがもう明白な問題として指摘はされているところなんです。そこで2点お伺いしたいと思います。住み慣れたマンションに高齢期になっても安心をして住み続けられるよう、できるだけ修繕積立金を均等積立方式にするよう促していくべきではないか。2点目はですね、マンションの管理不全問題を回避して、資産価値を保ち、より良いマンション管理を促進するため、管理組合に住民の参加を促していくと、結構参加してないんですね、都心だと。これが重要だというふうに考えますけれども、見解をお伺いいたします。国土交通省大臣官房、楠田信賀。お答えをいたします。マンションと居住者の両方における高齢化が進行する中、修繕積立金は最低限の居住環境を維持するための大規模修繕工事の原始となるものでありまして、適切に確保されることは重要と考えております。また修繕積立金の積立方式には、均等積立方式と段階増額積立方式があり、いずれの方式をとるかは管理組合において決定されるものでございますが、委員御指摘のとおり、段階増額積立方式は将来の負担増を前提としているため、均等積立方式の方が安定的であるというふうに認識をしております。国土交通省におきましては、今後の後継年マンションの増加等を見据え、昨年10月に今後のマンションの政策の在り方に関する検討会を設置し、マンションの管理や再生に関する現状と課題の洗い出しを進めているところでございまして、その中で修繕積立金の安定的な確保につきましても重要なテーマの一つとして取り上げているところでございます。検討会の取りまとめは本年夏ごろ予定しておりますけれども、取りまとめた暁にはそれぞれのマンションにおいて課題や対応策を管理組合内でしっかり議論できるように各国分所有者に対 する情報発信にも積極的に取り組みまして、住民の管理組合活動への参加を促してまいります。
38:28
ありがとうございます。少しずつ前に進んでいるというふうに昨年の質問者から感じています。さらに前に進めていただきたいというふうに思っています。高齢期になって収入がなくなるのに修繕費と管理費がどんどん上がっていくなんて、これ多分住み続けられなくなってしまうわけですよね。これも問題になるということがわかっているわけでございますから、先回りをして何かしらの対応をしっかりと打っていくということが必要でありますので、ぜひお願いをしたいというふうに思っています。マンション管理士連合会の皆さんにですね、私のマンションの長期修繕経過を見てもらったときにですね、100万円一個あたり増えるんだって、その後にもう一回作り直してるわけなんですけれども、これ一見大丈夫そうに見えても、これまた問題出てきそうですねみたいな、こうした指摘をいただいたりとですね、気づきは非常に大きかったというふうに私は感じています。こうした団体の皆さんの力もお借りしながら、管理不全マンションを減らしていくべきだ というふうに思いますので、よろしくお願いを申し上げます。続きまして、高齢お一人様問題についてお伺いをいたします。資料の7、8をご覧ください。資料の7の左はですね、年末に来がりまして、私が担当した案件でございます。ゴミ屋敷ですよね。そして資料8は新聞記事、孤独死、水刑2.7万人、つかめぬ実態、国に定義なくというこういう記事でございます。資料の7の家の中、ゴミだらけ、ペットの糞だらけ、飼い犬はですね、室内犬で餓死をしていました。猫はリードにつながれていなかったので、残っているものを食べて2匹生き延びておりまして、保護団体の方と一緒に保護をさせていただきました。私は動物愛護団体出身なので、これまでも崩壊の案件を扱ってきていますけれども、いつもこうした高齢お一人様がですね、セルフネグレクトに陥って生活崩壊をしているのを見るたびに、これ何とかしなくてはいけないというふうに思っています。まず小倉大臣にお伺いをいたします。孤独効率対策は注目されておりますけれども、これまでの主軸はやっぱり自殺に力を入れて発信をされている印象で評価はしているんですけれども、政策として無視ができない状態となる高齢お一人様、この問題がままりされていなかったというふうに思います。ですので、こうしたことをずっとこれまで もお話をさせていただいておりました。だからこそやっぱりこうしたことを入れるべきだということで、予算委員会で質問をするつもりでレクも進めていたんですけれども、今回提出をされた孤独効率の法律案にしっかり入れていただきました。これは良かったと思います。ありがとうございます。ただしですね、令和5年度の予算に高齢お一人様対策の予算というものが計上されていないんですね。これはなぜかなというふうに思っています。これ、高齢お一人様問題についての予算を取っていくことが必要ではないかと思いますが、見解をお伺いいたします。
41:15
我が国では今後、単身世帯や単身高齢世帯の増加により、孤独効率の問題の更なる深刻化が懸念をされております。政府におきましては、単身高齢者を含めて望まない孤独や孤立を抱える方々に寄り添い、支えるため、当事者等の立場に立って孤独効率対策として必要な施策を着実に実施することといたしております。さらに、塩村先生ご指摘のとおり、今回国 会で御審議をお願いしております孤独効率対策推進法案におきましても、地域協議会や地方版官民連携プラットフォームの設置が盛り込まれておりまして、その具体的な対象例の一つといたしまして、委員ご指摘の孤独効率状態にあって、かつセルフネグレクトになってしまい、ごみ屋敷状態でお住まいになっている方に対する支援というものも掲載をさせていただいているところであります。こういったごみ屋敷対策、セルフネグレクト対策法案を成立していただいた暁には、しっかり強化もさせていただきたいと思っております。そして予算についてもお尋ねがございました。政府の孤独効率対策の重点計画では、当事者等を中心においた地域における包括的支援体制の推進が基本方針の一つでありまして、この方針のもとでの単身高齢者を含む高齢者向けの施策として、地域包括支援センターの運営の支援、青年貢献制度、権利擁護支援の取組の促進なども盛り込んでおりまして、必要な関連予算につきましては、関係省庁において確保されているものと承知しておりますし、引き続き適正な額の予算の確保にも努めてまいりたいと考えております。
42:59
ありがとうございます。進めていただきますようにお願いを申し上げます。続いてなんですけれども、ちょっと時間の関係で質問とせずですね、要望にさせていただきたいと思います。いのちの電話、これつながらないというご相談がたくさんあったんですね。ぜひつながるように改善をしていただきたいというふうに思っております。お願いいたします。そしてごみ屋敷の調査なんですけれども、廃棄物処理法とか消防法とか労働法はあるんですけれども、残念ながらですね、居住者にごみ屋敷の解決を促す方法ではないということなんですね。限界がかなり低いということになっております。ごみ屋敷の実態調査をして、それを踏まえて国で対応できる制度をつくるということが重要で、福祉との連携もしっかりと明記をして、ごみ屋敷対策を行ってほしいというふうに考えております。これ今写真でお伝えした内容で、世田谷区といろいろやりとりもしているんですけれども、残念ながらですね、やっぱり解決というのはすごいやっぱり難しいんですよね。やっぱり国が温度を取って全国でやっていくということが必要でございますので、この点も要望をさせていただきたいというふうに思っております。続いてなんですが、こちら は質問させていただきたいというふうに思っています。先ほどワンちゃんがですね、合掌していたという話をさせていただきました。2匹の猫、愛護団体と一緒になって私捕獲したんですけれども、なぜかその捕獲機が飼い主の家の中にあったということで、捕まえたとしてもですね、私たちが保護したとしてもまた捕まえてきて飼ってしまうみたいな、そういうループに陥ってしまっているんですよね。結局、いくら保護をしてもですね、所有権がその飼い主にあるという状況ではですね、ずっとこう問題が解決しないままになってしまうわけなんです。飼っちゃいけませんよっていう制度を海外みたいに作っていただきたいんですが、それも難しいというふうに今思っております。そこでちょっと、ここを聞いておきたいんですけれども、所有権の剥奪を行う国もあるんですが、日本はニンポンとの絡みでなかなか難しいというふうに思っております。であればですね、こうした劣悪環境下での虐待動物のある動物の救済がやっぱり必要ではないかというふうに思います。まずこれが1点。そして禁区一時保護の制度の創設、これ検討すべきではないかと思いますが、2点お伺いしたいと思います。
45:20
お答えいたします。資料でお示しいただきました、ゴミ屋敷、飼い中にかかわらずですね、ペットの多頭飼育や不適切な飼育に係る要因は様々であると認識しておりますけれども、いずれにしましてもペットの虐待はあってはならないものだと考えております。飼い主は責任をもってペットの健康、安全を保持するよう適切な飼育に努めることはならないと考えております。その上で虐待されたペットの救済についてでございますけれども、例えばその飼い主がちゃんといる動物でありましてもですね、一般的には飼い主の意思を確認する必要があるとは認識しておりますけれども、その動物に差し迫った危険がある場合などは、行政職員等が現場においてその保護を行うことは、現行上必ずしも否定されていないと認識しております。したがいまして、現場の個別具体の状況に応じて適切な対応がなされることが重要であると考えております。他方、委員御指摘の緊急一時保護につきましては、まさに御指摘ありましたとおり、所有権、憲法民法に規定された基本的な権利の一つでございまして、十分に保護されるべきものでありますことから、これにつきましては慎重な検 討が求められるのではないかと、このように現行としては認識しているところでございます。
46:31
この問題はまた後からじっくり議論していきたいと思っています。最後の質問になります。孤独死と孤立死の定義がないというふうに先ほどお伝えさせていただきました。これしっかりと定義を定めて、国でどれぐらいの孤独死、孤立死があるのか把握をすることが必要ではないかと思いますけれども、現状、北海道と鹿児島県でしか調査をしていないんですね。国が定義を定めていないので調査できないという声が上がっておりますけれども、しっかりと定義を策定していくことが必要だと考えますが、小倉大臣の見解をお伺いいたします。
47:04
ご指摘の孤独死、孤立死に関しましては、東京都も含めまして一部の自治体において、自宅住居等で亡くなった方に関する統計を作成していることや、これをもとにした民間の推計があることは承知しておりますが、その定義や考え方は様々でございます。こうした中で、孤独死、孤立死につきましては、その実態把握のために必要な用語の定義や把握方法等について、孤独死、孤立死に関する研究事例、死亡に関する統計データ等を参考とし、有識者の御意見も踏まえつつ、慎重に検討を続けているところであります。今後、更に有識者の意見も参考にしつつ、引き続き、孤独、孤立の実態把握の一環として研究を進めてまいりたいと考えております。
47:47
時間ですので、まとめてください。塩村彩香君。
47:49
はい、終わります。ありがとうございました。
48:36
日本維新の会の高木香織です。早速質問に入らせていただきたいと思います。この4月から子ども家庭庁が発足をいたしまして、今もって子どもたちを取り巻く環境というのは、年々複雑化をしてきているというのが現状かと思います。内閣府におかれましても、子ども若者把握所では、困難を有する子ども若者に関する実態把握の結果、こういったことも実態調査をされて、そして把握をしていただいていると思いますけれども、これ国の調査、それから地方公共団体独自の調査ということで、不登校であるとか、発達障害、虐待、いじめ、非公、引きこもり、子どもの貧困、こういった項目が並んでいるわけです。このように子どもを取り巻く所問題について、国としてももちろん対応をしていただいているということは従事承知をしておりますけれども、現場は地方公共団体ということで、これ時代の変遷とともに、同じいじめであっても、不登校であっても対処の方法を変えなければならない場合も出てきている。例えばいじめであると 、昔と比べて最近このSNSを使った、もう犯罪すれすれのいじめである。警察が介入しなければ到底おぼつかない、こういった事例も多々見受けられるわけです。この子ども家庭庁の議論の中で、子どもの意見を聞くというのが、これ国と地方公共団体、義務付けられることになったわけですけれども、以前私が国会内で女子高校生たちと意見交換する場がありまして、その中では、いじめについてどう考えているかということを問いかけると、いじめとかなくならないし、大人は信用できないし、先生にも言わない、当たり前だよねという数人の女子高生たちからのご意見でした。大変私もショックを受けたんですけれども、これが現実ということで、そして今回この子ども家庭庁の中で子どもたちの児童生徒の意見をしっかり声を拾っていくということが、かなりスポットライト当たったと思っています。大前提として、この声を上げることを諦めた声に対しても、それからしっかりとここを拾い上げていくこと、そして気持ちを組むということ、丁寧にこれをやっていかなくてはならないということを改めて強くお願いをし、そしてそこから根本的な解決の糸口が見つかるんだというふうに改めて思っているところでございます。そういう中で、小倉大臣には改めてこの点についてはお伺いしたいんですけれども、声を聞くと同時にですね、さらにこれ実態把握をしっかりと分析もしながら、今を生きる子どもたちがやはりこれ安心して自分自身の人生に対して果敢にチャレンジをしていけるような環境を作るために、どのような取り組みが必要だとお考えか改めてお伺いをしたいと思います。
51:44
はい。少子化が進行する一方で子どもをめぐる環境は複雑さを増しているというのは、私どもも高木委員と同様の認識をさせていただいております。その上で、さまざまな困難を抱える子どもの声を拾い上げ、本人たちに寄り添いつつしっかりと必要な支援を届けていくことも極めて重要なことだと考えております。このため、子ども家庭庁におきましては、例えば高木委員おっしゃったような地方自治体との連携を大切にしながら、全ての子どもや子育て世帯一体的に相談支援を行う子ども家庭センターの全国展開を図ること、全ての子どもが安全で安心して過ごすことのできる多様な居場所づくりを推進すること 、教育や福祉等のデータを連携させ、支援が必要な子どもを早期に把握するための取組を推進することなど、さまざまな取組を進めてまいりたいと思っております。また、こちらも高木委員がお示しされたように、子ども家庭庁の大きな役割の一つは、子どもの意見を取組の一つ一つに、ただ聞くだけではなくて、反映をしていくことだと認識しております。先ほど申し上げた子ども家庭センターや子どもの居場所づくり、教育や福祉等のデータ連携の取組を進めるにあたっても、先日、子ども若者意見プラス事業という新たな事業を立ち上げさせていただきましたが、こうした事業を通じまして、丁寧に子どもの意見を広げ上げ、取組に反映をさせていきたいというふうに考えております。
53:10
今、やっていただいているところだと思います。大変、私自身もそこは期待をしておりますし、今、小倉大臣おっしゃっていただいた教育と福祉のデータの連携、こういったことも本当に必要でありますし、これ、急ピッチに進めていっていただきたい点でございます。ここについても、後ほど触れさせていただきたいと思いますが、続きまして、教育、福祉、こういった現場の連携ということは非常に重要であって、我が党としても教育と福祉の一体化ということを、大変、子ども家庭庁発足にあたっても主張をしてまいりました。そういう中で、子どもたちの声、いろいろな場面で聞くことが必要だと思っていますし、本日は、学校現場に視点を置いていきたいと思っております。学校現場で多くの問題行動を起こしてしまう児童生徒の中には、やはりこの福祉的な要素を背景とする家庭環境、生活環境が関係している場合が大変多いのではないかと思っております。そういう中で、少し名前が似ているので、よく勘違いされる場合があるんですけれども、このスクールカウンセラー、それからスクールソーシャルワーカー、これ混同しがちであると思いますが、ここはもちろん役割は違っておりますし、連携することは必要でございます。このスクールカウンセラーは、カウンセリングが中心で、子どもの心のケア、もちろん保護者も入っていますけれども、そういったところになって いただくわけですが、ここも大変重要なんですけれども、今回は子どもがより良い生活ができるように環境整備していくという意味で、スクールソーシャルワーカーに目を向けていきたいと思っております。この現在のスクールソーシャルワーカーの配置、これも国はどんどん予算もつけて、年々配置時間数なんかも増やしていっていただいていて、相談体制も強化をしていただいているということは十分承知をしております。ただやはり、子どもたちの取り巻く環境というのは、なかなかそれと比例して良くなっているというよりも、学科の意図をたどっているように私は感じているところで、24万人の不登校の子どもたちや、自殺をする子どもが増えているとか、こういったセンセーショナルな状況が飛び込んでくる。そういった中で、このスクールソーシャルワーカーの役割というのは本当に求められていると私は思っています。学校内で、スクールソーシャルワーカー、まず正規職員として採用するということは大事だと思います。なかなか単発で入って、成り場としてスクールソーシャルワーカーという職が確立されていないような状況ではないかというふうに懸念をしています。そういったところをまずしっかりと正規職員として採用をしていくということが1点。続けて、もう1つ質問をさせていただきますと、多数の教員の中にスクールソーシャルワーカーが配置されることになりますが、大体学校にお一人という、これでも今お一人がいらっしゃるという状況ではないですけれども、今後ですけれども、まずこの学校にスクールソーシャルワーカーがきちんと配属をされて、教師の方々と連携が取れるように、学校内にこのスクールソーシャルワーカーを正規職員として採用して、学校内に常勤化をして位置づける法廷下の仕組み、こういったことが重要になってくるのではないか、そうやってチーム学校とおっしゃっておられます。そういう中で、学校としてスクールソーシャルワーカーの方々とも学校の先生方、しっかり連携をして子どもたちを見ていく、ここがやはり教育と福祉の一体化ができているということが言えるのではないかと思いますが、この2点についてお聞かせいただきたいと思います。
57:15
様々な課題を抱える児童生徒については、福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーと教師とが連携協力し、チームで支援を行うことが重要であります。特に教育相談ニーズが多い学校においては、上金化すべきとのご要望があると承知しております。このため、文部科学省においては、スクールソーシャルワーカー等が上金の職として求められる職責や担うべき職務の在り方等の検討に資する調査研究を現在実施しているところでございます。また、令和5年度予算においては、スクールソーシャルワーカー等の配置時間の拡充を図ったところでございます。引き続き、教育相談体制の充実に努めてまいります。
57:58
ぜひ、進めていっていただきたいと思います。上金化、また、関職員として進めていく。ここは、今すぐご答弁でやりますというふうに言えないかもしれませんが、ここはぜひとも進めていっていただきたいと思います。そうでなければ、なかなか子どもたちの声を単発で聞きますよと言っても、実際にその現場で、学校現場であるとか、またそういった子どもたちがいる現場でやっぱり声を聞いていくということが大変重要になってくると思います。しっかりそれが聞いていくということにつながっていくと思っておりますので、ぜひともこのスクール、カウンセラーもそうですけど、そういったカウンセラーからのお声もしっかりと連携をして生活を充実環境を整えていく意味では、このスクールソーシャルワーカー、大変重要な位置づけになってくると思っておりますので、重ねて要望をしておきたいと思います。そして、この学校現場においてなんですけれども、次の質問に入りますが、この実態を調査すると言っても、やはりこのよく学校現場で教師の多忙化ということも言われていると思います。また、新人の先生がいきなり担任をもって、子どもたちをしっかりと経験をもって見ていくことができないというようなご懸念もあります。そういう学校現場の中で、やはり教育と福祉の一体化ということで、まさにスクリーニングと言いまして、その学校現場で子どもたちの生活、それから学校現場での、学校での様々な懸念点、いろいろな項目があってですね、そういった子どもたちをしっかりとスクリーニングということでやっていく必要があるんじゃないかというふうに私は思っております。やはりこの子どもたちの生活環境を整えていくということと、学力を向上していくであるとか、学校での生活っていうのはもう完全にこれにリンクをして関連をしているものだと思います。大半を子どもたちは学校で過ごすことが多いわけですから、子どもたちの小さな変化っていうものを、ここでしっかりキャッチをしていかなければいけないというふうに思っています。例えばですね、これ、乳幼児の検診というのは、全数把握から発見とか支援を行って検討して、そして支援につないでいく仕組みがあります。そのような仕組みをぜひ児童・生徒対象にも作るべきだと考えています。全国でもスクリーニングの実証実験が行われていると思います。先ほどですね、教育と福祉のデータ連携ということを小倉大臣からもおっしゃっていただきましたけれども、しっかりスクリーニングをした上で、学校内でもこういった情報を連携をする。学校の先生同士でもなかなかこの情報共有ができているところ、できていないところというばらつきがあるんだと思います。それをこの今、実証実験が政府でも行われているかと思います。このスクリーニング、これをですね、子どもたちの課題、いち早く、漏れなく拾い上げて、安心して子どもたちが生活ができる環境を整えていく。これがまさに福祉と学校のスクリーニングの肯定化だというふうに私、福祉は考 えております。これ、今、政府の方でも実際に実証実験としてやられている自治体があるということが把握されていると思うんですが、それを横展開するということもいいと思うんですけれども、やはりこれ、一気にやっぱり全国的に温度差がないように、格差が出ないように、こういったことを全国展開をしていくスクリーニングの肯定化、こういったことが必要だと思いますが、この点について伺いたいと思います。
1:02:05
学校現場におけるスクリーニング等について、福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーと教職員が連携協力してチームで支援を行うことは重要です。このため、文部科学省においては、スクールソーシャルワーカーと教職員との連携強化に向け、スクールソーシャルワーカーの専門的職務や具体的な役割のほか、スクリーニングの活用等についても、教育委員会や学校における理解の促進に努めているところでございます。具体的には、各教育委員会に対し、スクールソーシャルワーカーの活用に係るガイドラインを周知するとともに、スクールソーシャルワーカーを活用して児童生徒の支援を行った事例や、スクールソーシャルワーカーに対する教職員の理解促進を行った取組事例をまとめた事例集を作成・周知しているほか、教職員支援機構による各自治体向けの研修の充実等を行うこととし、スクリーニングの活用を含め、教育相談体制の強化を図ることとしております。また、教育委員会からは、スクリーニングの活用について、学校の支援会議へのスクールソーシャルワーカーの参加や、教職員に対する研修の実施等の報告も受けているところでございます。文部科学省としましては、まずは、教育委員会によるこうした効果的な取組を推進するため、引き続き、スクールソーシャルワーカーの配置充実に努めるとともに、児童生徒に対する福祉的な支援の充実に向けて、関係省庁とも連携して取り組んでまいりたいと考えております。
1:03:31
はい、ぜひね、良い事例を横展開をしていく、今の現段階ではそういったことが今行われているんだと思うんですけれども、やはりこういったことをしっかりと、今何が子どもたちにとって必要なのかということも、ぜひとも検討もしていただいて、やはりこういった肯定化をしていくということも、ぜひお考えいただきたいなというふうに思います。
1:04:02
少子化対策なんですが、一つ目の質問、小倉大臣に妊婦健康検診について伺おうと思ったんですけど、ちょっと時間の関係で先ほど塩村委員の方からも、やはりこの検診の費用、しっかりとここも手厚くサポートしていかないと、やはり異次元の少子化ということはなかなか言えないんじゃないかというお話ありました。少し細かくもって、その通りだと思いますし、今だったら地域間格差というものもあります。こういったところもまとめて、政府として今回の少子化対策、たたき台の方でも、出産費用の保険適用、こういったことも検討していただけるということになっておりますが、この妊婦健康検診、こういったこともですね、合わせてしっかりと政府として格差が出ないようにお願いをしておきたいと思います。これは要望にとどめさせていただきたいと思います。続いてですね、この育休制度の利用実態というところの質問させていただきたいと思いますが、これ男性育休以前、私もご質問させていただいて、日本は、まあ海外国と比べても、制度としては、そんなに悪くないんじゃないかというようなことも申し上げたかと思いますが、この育休制度はですね、無事に出産した後、あくまでも雇用保険制度の枠組みの中での話ということで、出産時に就業を継続している方が対象となっているわけです。ちょっとこれ年度が違うんですけれども、2020年度の育休取得率、これ男性12.65%、女性は81.6%と、このデータを見るとですね、かなり女性は高くて、男性まだまだですねと、こういったコメントが出てくると思うんですけれども、ただここだけ見ていて、本当に少子化対策として、国全体の出産育児の実態を表すデータと言えるのかというふうに、ちょっと少し疑問に思っているところがありまして、次の翌年の2021年度の利用割合ということで見てみます。これ分母を、第一子が3歳から15歳の処婚同士の夫婦全てを分母にした場合は、これ男性が3.7%、女性43%ということで、結局この育休を使っている日本全体の女性という視点で見ると半分に満たない、男性に至っては微々たるものということで、今やこの非正規が多いですとか、フリーランスが増えていく中で、これで十分な対策になっているということなのか、この点について伺いたいと思います。
1:06:42
委員御指摘のとおり、社会保障人口問題研究所におきまして、第一子が3歳になるまでに利用した制度に関する調査を実施しておりまして、育児休業制度を利用した者の割合については、男性が3.7%、女性が43%となっております。他方、雇用均等基本調査の育児休業取得率は、これは最新の数字で令和3年度でございますけれども、男性は13.97%、女性は85.1%となっております。こうした数字の違いが出てくることに関しましては、育児休業取得率については、企業に在職中の労働者を対象としており、フリーランス等が含まれていないことが原因と考えられております。共働き、共育を推進していくためには、育児休業の取得促進に加えまして、多様な働き方と子育て支援の両立支援を進めていくことが重要な視点であるとも私どもも考えております。このため、先般取りまとめました子ども子育て政策の強化に関する試案におきましては、男性の育休取得率の政府目標を2025年に50%、2030年に85%に引き上げ、これを実現するため男女で育休を取得した場合に、一定期間育休給付を手取り100%にすることとしたことに加えまして、現在雇用保険が適用されていない、週所定労働時間20時間未満の労働者につきましても、失業手当や育児休業給付等を受給できるよう、雇用保険の適用拡大に向けた検討を進めることや、自営業、フリーランス等の国民年金の第1号基本費保険者について、現行の3,305期間の保険料免除制度に加えて、育児期間に係る保険料免除措置の創設に向けた検討を進めることなどを盛り込んだところでございます。子ども政策担当大臣としては、可能な限り早期に、こうした加速化プランの施策が実現できるように引き続き、子ども未来戦略会議におきまして議論を進めていきたいと考えております。
1:08:39
ぜひお願いしたいと思います。やはりこの非正規が大変多くなっている、特に女性が多い、フリーランス、この前審議もさせていただきましたけれども、これから多様な働き方が多くなってくる中で、こういったところをしっかりと考えていかなくてはいけない。そこが未来会議の中でも議論があったということでございますけれども、ぜひともお願いをしておきたいと思います。続きまして、この出産育児をしていく中で、やはりこの結婚の適齢期であるとか、妊娠・出産の適齢期というものがあるのではないかということを、これ政府としても未婚化、晩婚化ということも、しっかりスポットも当てられて、ご検討 もされていると思いますけれども、やはりここをですね、女性も男性も同じなんですが、やはりこの女性がキャリアを選択するか、結婚・妊娠・出産を選択するかという中で、徐々にこの妊娠・出産の時期というのが後ろ倒しになってきてしまっている状態だと思います。これやはり仕事と出産・育児との両立がまだまだ難しいということから、非正規なら育休ない、正規社員でも仕事を続けるとなると、女性でもやはりこの長時間労働である、どちらにしても仕事を続けながら妊娠・出産・育児やっていくのはかなりハードルが高いというようなことが、どんどん定着をしてきてしまっているというふうに思います。そういう中で20代前半から35歳までは、将来のキャリア形成、結婚・妊娠・出産などのライフプランというものがいくつもあって、この約10年ちょっとの間にいろいろなことを覚悟を持って決めていかなければならないというような、自分の将来の人生設計を決めるための確かな情報というのが必要なんだと思います。計画を立てると言っても、立ててもその通り、もちろん順調に進むとは限らないんですけれども、少なくともゆとりを持ってそういった人生設計を行っていくことが必要だと思います。結婚支援といった事業も取り組まれていると思いますけれども、この若い世代が、このあらかじめ妊娠・出産の正しい知識を理解した上で、仕事、結婚、妊娠・出産というこの人生設計を考えていくこと、これができるような 環境整備、これがないとですね、若い人たちが安心して多様な選択ができないんじゃないかと。これが、この少子化対策にとっても大変鍵となってくるんではないかと思いますが、この点について伺いたいと思います。
1:11:27
先ほど申し上げたようにですね、女性だけに育児や家事の負担が偏らない、あるいはですね、望めば女性がですね、育児とキャリアアップの両方をですね、無理なく選択できる、こういった環境整備が重要だと思いますが、それに加えまして、あの委員御指摘のとおり、男女ともに、性や妊娠に関する正しい知識を身につけ、健康管理を行うよう促す、いわゆるプレコンセプションケアを推進することは非常に重要なことだと考えております。このため、子ども家庭庁では、若者向けのポータルサイト、スマート保険相談室において、性、妊娠に関する正しい情報や相談窓口などの周知を行うほか、生徒健康の相談センター事業によりまして、思春期、妊娠、出産等のライフステージに応じた生徒健康の相談支援等を実施しているところであります。また、高校におきましては、妊娠や出産等に伴う健康課 題には、年齢などが関わることなどについて学習されており、子ども家庭庁といたしましても、学校において、性に関する教育などを実施する医師や助産師等の外部講師への研修会などに対して、助成を行っているところであります。若い世代を含めまして、男女問わず、妊娠、出産などに関する正しい知識を身につけられるよう、引き続き、こうした取組を推進してまいります。
1:12:46
よろしくお願いしておきたいと思います。続いて、若者の東京一極集中についてというご質問をさせていただきたいと思います。先ほどもありました、妊娠・出産の適齢期ということもそうなんですけれども、この若い女性がですね、今日資料も付けさせていただいておりますが、若い世代が東京一極集中、そうなんですけれども、特に若い女性が東京県へ流入をしている、転入超過がどんどん進んでいるというお話でございます。この東京県への流入というのは、きっかけはやはり大学への進学であるとか、企業への就職のためということで、コロナで一旦少し抑えられましたけれども、また復活をしてい ると。それでもこの転入超過ということがずっと続いている中で、この若者が東京県にどんどん流入をしていく、ということは地方はそれだけ若者が減っていっていると。当然地方で出産する女性も減っているということになるわけです。そういう中で、この若い女性が東京県で出産をしているのかというと、なかなか統計の数字を見てみると、2021年の出生率が全国比平均1.3、東京は1.08、埼玉県、神奈川県は1.22、千葉県1.21と、こういった結果が出ているわけです。若者の東京県への転入超過というのは、女性の方が今多くなっていると申し上げましたけれども、東京県での出生率は平均より低いという状況です。特に東京では1.08となっています。こういった状況、大変悩ましいと思っているんですが、政府としてこれらの現状をどう捉えて、どのような対策を取っていかれるのか、自民政務官にお伺いします。
1:14:40
お答えいたします。東京都の出生率につきましては、全国的にも低く、一般的に長時間労働が多い地域や、通勤時間が長い地域にお きましては、出生率が比較的低い傾向があるとともに、育児をしている女性の有業率が相対的に高い地域におきましては、出生率が比較的高い傾向があり、こうした点などが影響していると考えられております。また、委員御指摘のとおり、東京県における転入超過につきましては、その大半を10代の後半から20代の若者の層が占めておりまして、進学就職が大きなきっかけとなっていると考えられているところでもあります。また、委員御指摘のとおり、近年の傾向としては、女性の転入の超過数が男性の転入超過数を上回って推移しているという事実がございます。この背景につきましては、女性の大学進学率が高まる中、進学先として大学数の、大学の数の多い東京県を選択する学生が多い傾向にあることや、魅力的な仕事や正規雇用の機会が東京県の方が多いと指摘されているところなどが考えられているところであります。他方で、コロナを契機といたしまして、東京に住む若者の地方移住への関心も高まっておりまして、こうした状況をチャンスと捉えまして、地方の魅力を高め、女性が能力を発揮できる学びの場や働き場、また社会参加の機会を創出し、地方への大きな人の流れを作り出していくことが重要だと考えてございます。このため、進学の観点から、魅力ある地方大学の創出や、東京県の大学等のセテライトキャンパス設置の促進、また就職の観点から、地方大学を格とした3学館連携イノベーションの推進や創出や、 地域初のスタートアップの促進、また企業の地方移転のさらなる促進、テレワークの導入拡大などの取り組みを推進し、東京県への一曲集中の是正につなげてまいりたいと考えております。
1:16:44
今、地味政務官がおっしゃっていただいた、まさにその地方の魅力、地方大学でしっかりこういったイノベーションを起こしていくようなスタートアップ、政府としてもスタートアップ5カ年計画をロードマップも作ってやられております。また、これに関連しても規制も改革をして、いろいろな見直しも図っていって、新しい産業への転換ということもやられているわけですけれども、やはりこれ打ち出してしっかりと実行をしていかなければいけないというふうに思っています。この記者内閣、昨年11月にこのスタートアップ育成5カ年計画を策定して、本当にこのスタートアップの担い手の育成、こういったことに取り組むということでございます。スタートアップ企業でチャレンジしてみようという人材確保が、果たしてこれしっかりと追いついているのかということも、少し私は懸念しているところでございます。この第一の柱が、スタートアップ創出に向けた 人材ネットワークの構築ということで、この5カ年計画には書かれているわけで、これからの日本になっていく若い人材が生産性を上げていって、新しい時代の成長分野を切り開いていく。このためにも国が率先して後押ししていく。これがスタートアップ5カ年計画ということで、私は大変期待をしているわけで、先ほどの若い女性が東京圏へ流入していくという話も、やはりなかなか地方にそういった女性が社会浸透している中で、ここはいいことだと思っているんですが、その中で、やはりこの地方でもそういったプラットフォームを作っていくということが大変重要だと思っております。この地方もこの人もの金が集まってくる、成長に期待ができるとなると、自然と人も集まってくると思います。スタートアップを成功するためにも、この地の拠点である大学、ここの大学との連携、これ重要だと思ってまして、国からの公的支援のみならず、民間投資もしっかり呼び込んで、スタートアップ企業が担う人材を増やしていくためには、大学でのスタートアップへの関わり、これが大きく関わってくるのではないかと思いますが、この点について、ぜひご見解を後藤大臣に伺いたいと思います。時間が来ておりますので、簡潔に御答弁をいただきます。
1:19:12
日本で企業化を増やすためには、意識風土、風潮を変えて、アントレプレーナーシップを育んでいくことが重要だというふうに指摘をされております。今、委員御指摘のあった、地の拠点である大学の果たす役割は非常に大きいと考えておりまして、昨年11月に策定したスタートアップ育成5カ年計画においても、スタートアップ創出に積極的に取り組む大学の支援を行っていこうということを一つの大きな柱といたしております。具体的には、地方の1大学につき50社起業し、1社はエグジットを目指そうという、1大学1エグジット運動の展開、メンターやアクセレレーターからの支援を受けられるような、そういう事業の構築、また、大学の技術シーズについて、5年間で5,000件以上の事業化、予算としても1,000億円の基金を準備しておりますが、そうしたことも行っていくことといたしております。また、ディープテック分野の国際共同研究とインキュベーション機能を兼ね備えたグローバルスタートアップキャンパスを創設する、そういうようなことも考えておりまして、5カ年計画を着実に実行することによりまして、今まさに委員がおっしゃったような、10代、20代という若い世代の企業に対する意識の変革を促し、スタートアップ企業を担っていく。地方においても、そうした企業がどんどん行われていくように、しっかりと応援してい きたいと思います。時間です。まとめてください。時間が参りましたので、これで終了します。ありがとうございました。
1:21:32
国民民主党新緑部会の上田恭介でございます。短い時間ですので、端的にお願いをしたいと思います。4月24日の決算行政監視委員会で、私は、令和3年度2021年、事業費ゼロの基金が30で、うち15基金が事業費ゼロなのに12億円以上の管理費にかかっていると。大きいものを追っかけてみました。経産省の経済安全保障重要技術育成基金1250億円、文科省で全く同じ名称で同じく1250億円、また経産省で特定半導体基金6170億円。こうした大きいところを見ました。大臣にお伺いしたいのですが、とてもこれは良いことだと思っております。経済安全保障重要技術育成基金、名前からして経済安全保障の要点をしている。ただ文科省で同じようなもので、同じ金額はいかがなものかという疑 問はありますが、こうした特定半導体基金の6170億円、こうしたものは、第6期科学技術イノベーション基本計画、令和3年から令和7年、5年間で政府分で30兆円、民間分で90兆円分を投資していこうという計画ですが、この中に入っているのでしょうか、この基金の部分も。
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内閣府では科学技術関連予算の集計を行っておりまして、経済安全保障重要技術育成プログラムも、令和3年度及び令和4年度補正予算における科学技術関係予算として合計5000億円が含まれております。よって、これらの基金もその中に入っております。
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そこで、この経産省の1250億円、この採択済みが3件で約800億、審査中で5件、約350億が残っていると。そもそも補正予算で基金を積むということ自体は、財務省によく 聞いていただきたいのですが、緊急性があるから補正予算で組んでいるわけでありまして、令和3年度に組んだのですが、まだ執行もしていないのですね。やっと採択したと。8件のうち3件、審査中が5件と。これが経済安全保障重要技術育成基金。文科省の方は後でまたご説明しますが、もっとひどい状態です。特定半導体基金は6170億。大方、内容が決まったようです。3社に対する助成金という形で、金額的にもだいたい詰まったような感じがしております。私の調べでは、最大助成額がある企業には4760億、またある企業には929億、ある企業には465億。これで大体大方99%決まりということで、それぞれの会社の設備投資額の偶然かどうか分かりませんが、3分の1ずつぐらい助成するということであります。こういう経済安全保障上、半導体メーカーが重要だという判断の中で、助成金を出すという基金を通じてされたということですが、この点について決めた人は誰なんでしょうか。